JP2021145035A - 太陽電池パネルおよび太陽電池パネルの製造方法 - Google Patents

太陽電池パネルおよび太陽電池パネルの製造方法 Download PDF

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登 山田
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Yasushi Iwata
靖 岩田
一郎 許斐
Ichiro Motoi
一郎 許斐
由彦 伊藤
Yoshihiko Ito
由彦 伊藤
賢 菅井
Masaru Sugai
賢 菅井
清人 佐々木
Kiyoto Sasaki
清人 佐々木
昭一 岩本
Shoichi Iwamoto
昭一 岩本
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Abstract

【課題】太陽電池パネルの発電効率の低下を抑制した上で発色させる。【解決手段】太陽電池パネルは、平板状の基板2と、基板の一方の面側に配置された太陽電池の単セル1と、基板の一方の面側に配置された光透過性を有する1以上の樹脂層10と、を備え、1以上の樹脂層は、単セルを覆って単セルを基板に固定しており、有色の複数の粒子が層状に配置された色素層13であって、単セルが基板に対向している面とは反対の面側に形成された有色の色素層を含み、色素層の積層方向における厚さは、色素層を構成する粒子の平均粒子径の1.8倍以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池パネルおよび太陽電池パネルの製造方法に関する。
従来、金属板に着色する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、金属板の表面に形成されるクリア塗膜が、所定量の発色顔料と、所定量かつ粒径の範囲が定められた艶消し剤とを含んでいる。これにより、特許文献1の着色クリア金属板は、金属素地外観を維持しながら色調が安定した着色を得ることができる。
特開2004−255763号公報
美観および機能性の観点から、太陽電池パネルを着色したいという要望がある。しかしながら、特許文献1に記載された技術を太陽電池パネルに適用してしまうと、発色顔料および艶消し剤が入射光を多重散乱させてしまい、太陽電池パネルの単セルへの入射光量が激減してしまう。そのため、単セルへの入射光量の低下を抑制した上で、太陽電池パネルを着色したいという課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、発電効率の低下を抑制した上で、発色する太陽電池パネルを提供する。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、太陽電池パネルが提供される。この太陽電池パネルは、平板状の基板と、前記基板の一方の面側に配置された太陽電池の単セルと、前記基板の一方の面側に配置された光透過性を有する1以上の樹脂層と、を備え、前記1以上の樹脂層は、前記単セルを覆って前記単セルを前記基板に固定しており、有色の複数の粒子が層状に配置された色素層であって、前記単セルが前記基板に対向している面とは反対の面側に形成された有色の色素層を含み、前記色素層の積層方向における厚さは、前記色素層を構成する粒子の平均粒子径の1.8倍以下である。
この構成によれば、基板に単セルを固定する樹脂層は、単セルが基板に対向している面とは反対側に配置された色素層を含んでいる。色素層の積層方向における厚さは、色素層を構成する粒子の平均粒子径の1.8倍以下である。そのため、色素層内において、積層方向に沿って2つ以上の粒子が並ぶことを抑制できる。その結果、光透過性を有する樹脂層に入射した入射光が、色素層内の粒子で反射されづらくなるため、十分な太陽光が単セルに入射する。一方で、有色の色素層によって、本態様の太陽電池パネルが着色される。これにより、単セルによる発電効率の低下を抑制した上で、太陽電池パネルを発色させることができ、美観を向上できる。
(2)上記形態の太陽電池パネルにおいて、前記1以上の樹脂層は、前記基板の一方の面に積層され、前記単セルを覆って前記単セルを前記基板に固定する封止層と、前記封止層の一方の面に積層された前記色素層と、前記色素層の一方の面に積層され、耐候性を有する樹脂により形成された保護層と、を有してもよい。
この構成によれば、樹脂層は、単セルを基板に固定する封止層と、有色の色素層と、耐候性を有する保護層とを有している。単セルと色素層との間に封止層が存在することにより、単セルの表面から色素層内の有色の粒子までの間に光を透過できる間隔が形成される。この間隔により、色素層内の粒子による太陽光の反射が低減して単セルにより多くの太陽光が入射するため、単セルの発電効率の低下を抑制できる。また、保護層によって、単セルの自然環境の変化への耐性が向上する。
(3)上記形態の太陽電池パネルにおいて、前記単セルにおいて前記基板に対向している面とは反対側の面から、前記色素層までの積層方向における距離は、前記平均粒子径の110倍以上であってもよい。
この構成によれば、単セルの表面から色素層までの積層方向における距離が、色素層内の平均粒子の110倍である。この場合に、地球から太陽までの距離と、太陽の直径とを考慮した場合に、平均粒子径以下の1つの粒子では、単セルの表面に影が形成されない。その結果、この構成では、同じ量の粒子を含む色素層であっても、単セルの発電効率の低下をより抑制できる。
(4)上記形態の太陽電池パネルにおいて、前記単セルが前記色素層に対向する面に対して、前記色素層を構成する全粒子が投影された場合の面積比は、前記単セルの面積の10%以上であってもよい。
面積比が10%以上になると、有色の色素層による色が観測者に観測可能になるため、この構成によれば、色素層による発色性を確保できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、太陽電池パネル、太陽電池パネルの単セル、太陽電池システム、発電システム、太陽電池パネルの製造方法、単セルの製造方法、および、これら装置や製造方法を実行するためのコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、コンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての太陽電池パネルの概略断面図である。 図1におけるX1部の拡大図である。 太陽電池パネルに入射する入射光のイメージ図である。 色素層内の粒子の粒子径と単セルへの入射光との関係の説明図である。 色素層内における粒子間の間隔と単セルへの入射光との関係の説明図である。 粒子間の粒子間隔が単セルの発電効率に及ぼす影響の説明図である。 粒子間の粒子間隔が単セルの発電効率に及ぼす影響の説明図である。 粒子間の粒子間隔が単セルの発電効率に及ぼす影響の説明図である。 変形例における太陽電池パネルの概略断面図である。 変形例における太陽電池パネルの概略断面図である。 変形例における太陽電池パネルの概略断面図である。 変形例における太陽電池パネルの製造方法のフローチャートである。
<実施形態>
図1は、本発明の一実施形態としての太陽電池パネル100の概略断面図である。図1に示される太陽電池パネル100は、単セル1に入射する太陽光によって発電するパネルである。図1に示されるように、太陽電池パネル100は、平板状の基板2と、基板2の一方の面側(図1の上側)に配置された単セル1と、単セル1と同じように基板2の一方の面側に配置された光透過性を有する樹脂層10とを備えている。
基板2は、例えば、ガラス、アルミと樹脂との複合板などの材料によって構成されている。単セル1としては、例えば、結晶シリコンを使った太陽電池、および、テルル化カドニウムまたはシリコンを使った薄膜型の太陽電池などを採用できる。樹脂層10は、基板2と単セル1とが積層されている積層方向に沿って、基板2側から順に、光透過性の封止層11と、有色の色素層13と、光透過性の保護層12とを備えている。封止層11は、基板2の一方の面に積層され、単セル1を覆って単セル1を基板2に固定している。本実施形態の封止層11は、EVA(Ethylene Vinyl Acetate Copolymer)樹脂によって構成されている。保護層12は、色素層13の一方の面に積層され、耐候性を有する樹脂により形成されている。本実施形態の保護層12は、テトラフルオロエチレン(C24)とエチレン(C24)との共重合体であるETFEによって構成されている。
図2は、図1におけるX1部の拡大図である。図2に示されるように、色素層13は、封止層11の一方の面に積層され、有色の複数の粒子14が層状に配置されている。粒子14としては、例えば、平均粒子径が数nm〜数十μmの、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、複合酸化物系顔料、無縁コンポジット顔料、およびコロイド結晶顔料を採用できる。図2に示されるように、色素層13内に存在する複数の粒子14の粒子径にはバラツキがある。本実施形態の色素層の積層方向における厚さは、色素層13内の複数の粒子14の平均粒子径の1.8倍以下である。
図3は、太陽電池パネル100に入射する入射光ILのイメージ図である。図3には、太陽電池パネル100に入射する入射光ILと、色素層13内の粒子14によって入射光ILが反射された反射光RLとが示されている。色素層13は、光透過性ではない有色の複数の粒子14を含むため、入射光ILの一部は、粒子14によって反射され、単セル1に入射しない。すなわち、反射光RLの分だけ、単セル1の発電効率は低下する。
図4は、色素層13内の粒子14の粒子径と単セル1への入射光ILとの関係の説明図である。図4には、単セル1の表面から入射光ILの元となる太陽SNまでの距離Hと、単セル1の表面から平均粒子径davを有する粒子14avまでの距離h1とが示されている。図4に示されるように、粒子14avの平均粒子径davが決定すると、粒子14avに遮られて単セル1の表面に入射光ILが入射せずに影が生じる影エリアRG1は、粒子14avから単セル1の表面までの距離h1によって変化する。距離h1が大きくなるほど、影エリアRG1が小さくなり、影エリアRG1が発生しない距離h1と平均粒子径davとの関係は、下記式(1)のように表される。
h1/dav=H/D・・・(1)
地球から太陽までの距離(=1.471×108(km))を距離Hとし、太陽の直径D(=1.392×106)を式(1)に代入すると、式(1)の値は、105.7〜109.3となる。すなわち、単セル1の表面から色素層13までの距離h1が、平均粒子径davのおよそ110倍以上離れていれば、1つの粒子14avによって影エリアRG1が発生しない。本実施形態では、単セル1の表面から色素層13までの積層方向に沿う距離h1は、平均粒子径davを有する粒子14avの110倍以上に設定されている。換言すると、単セル1において基板2に対向している面とは反対側の面から色素層13までの積層方向における距離h1は、平均粒子径davの110倍以上である。なお、影エリアRG1には、他の粒子14による反射光および散乱光などにより太陽光が入射する場合もある。
図5は、色素層13内における粒子14間の間隔tavと単セル1への入射光ILとの関係の説明図である。図5には、平均粒子径davを有する2つの粒子14av1,14av2間の粒子間隔tavと、各粒子14av1,14av2により一部の入射光ILが届かない影エリアRG2とが示されている。影エリアRG2は、各粒子14av1,14av2によって一部の入射光ILが遮られた半影部分が重なっている。すなわち、影エリアRG2への入射光ILの入射が低減している。図5に示されるように、粒子14av1,14av2間の粒子間隔tavが大きくなることにより、影エリアRG2の面積は、小さくなる。なお、図5では、封止層11、色素層13、および保護層12の図示が省略されている。
図6ないし図8は、粒子14av1,14av2間の粒子間隔tavが単セル1の発電効率に及ぼす影響の説明図である。なお、図6ないし図8で用いられる粒子間隔tavは、色素層13内における複数の粒子14の平均粒子間隔である。図6ないし図8には、一例として、粒子14av1,14av2間の平均粒子径davを10μm、単セル1の表面から色素層13までの距離h2を220μmとした場合に、粒子間隔tavを平均粒子径davで除した間隔比Rav(=tav/dav)に応じて変化する単セル1の発電効率(%)の曲線C1が示されている。図6に示される場合には、発電効率の曲線C1は、間隔比Ravが約2以上から上昇し、間隔比Ravが約3でほぼ1(100%)に達している。
図7には、間隔比Ravに応じて変化する単セル1の表面積に対する全粒子14av1,14av2が占める面積比RAR(%)の曲線C2が示されている。面積比RARは、単セル1の表面に、全粒子14av1,14av2を投影した場合の面積比である。図7に示されるように、間隔比Ravが1の場合に面積比RARは約80%であり、間隔比Ravが大きくなるにつれて面積比RARは減少する。
評価試験によって、面積比RARが10%以上であると、色素層13の色を視認できることが確認されている。そのため、本実施形態では、面積比RARに10を乗じた発色率RCH(=RAR×10)を定義し、発色率RCHが100%以上であると、色素層13の色が視認されることを表す。本実施形態では、単セル1が色素層13に対向する表面に対して、本実施形態の色素層13を構成する全粒子が投影された場合の面積比RARは、単セル1の面積の10%以上になるように設定されている。換言すると、本実施形態の発色率RCHは、100%以上である。
図8には、図6に示される発電効率と、図7に示される全粒子14av1,14av2の面積比RARから算出された発色率RCHとの積PRを表す曲線C3が示されている。図8に示されるように、積PRは、間隔比Ravが2ぐらいから上昇し始め、間隔比Ravが3付近で最大値となり、最大値以降では単調に減少する。なお、粒子14av1,14av2間の平均粒子径davを10μm、単セル1の表面から色素層13までの距離h2を220μmとした場合に、間隔比Ravがおよそ3であると好ましい。一方で、粒子14av1,14av2間の平均粒子径davと、単セル1の表面から色素層13までの距離h2との組み合わせに応じて、最適な間隔比Ravは変化する。
以上説明したように、本実施形態の太陽電池パネル100は、図1および図2に示されるように、単セルに対向するように配置された有色の色素層13を含む樹脂層10を備えている。色素層13の積層方向における厚さは、色素層13内の有色の複数の粒子14の平均粒子径davの1.8倍以下である。そのため、本実施形態の太陽電池パネル100では、色素層13内において、積層方向に沿って2つ以上の粒子が並ぶことを抑制できる。その結果、光透過性を有する樹脂層10に入射した入射光ILが、色素層13内の粒子14に反射されづらくなるため、十分な太陽光が単セル1に入射する。一方で、有色の色素層13によって、太陽電池パネル100が着色される。これにより、単セル1による発電効率の低下を抑制した上で、太陽電池パネル100を発色させることができ、美観を向上できる。
また、本実施形態の樹脂層10は、有色の色素層13に加え、単セル1を基板に固定する封止層11と、耐候性を有する保護層12とを備えている。単セル1と色素層13との間に封止層11が存在することにより、図4に示されるように、単セル1の表面から色素層13内の有色の粒子14までの間に光を透過できる間隔が形成される。この間隔により、単セル1により多くの太陽光が入射するため、単セル1の発電効率の低下を抑制できる。また、保護層12によって、単セル1の環境の変化への耐性が向上する。
また、本実施形態の太陽電池パネル100において、単セル1の表面から色素層13までの積層方向における距離h1は、色素層13内の粒子14の平均粒子径davの110倍以上である。この場合に、図4に示されるように、地球から太陽SNまでの距離Hと、太陽SNの直径Dとを考慮すると、平均粒子径dav以下の1つの粒子によって、単セル1の表面に影エリアRG1が形成されない。その結果、本実施形態の太陽電池パネル100は、同じ量の粒子14を含む色素層13であっても、単セル1の発電効率の低下を抑制できる。
また、本実施形態の太陽電池パネル100では、単セル1の表面に投影した色素層13内の全粒子14が占める面積比RARは、単セル1の面積の10%以上である。面積比RARが10%(発色率RCHが100%)以上になると、有色の色素層13による色が観測者に観測可能になる。そのため、本実施形態の太陽電池パネル100では、色素層13の発色性を確保できる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、太陽電池パネル100の一例について説明したが、太陽電池パネル100の各構成については、種々変形可能である。例えば、上記実施形態の樹脂層10は、封止層11と、色素層13と、保護層12とを備えていたが、有色の複数の粒子14を含む層状の色素層を含む1つの樹脂層として形成されていてもよい。また、保護層12は、耐候性を有していたが、耐候性を有していなくてもよく、例えば、保護層12の代わりに、封止層11と同じ材質で構成された層が形成されていてもよい。逆に、樹脂層10は、封止層11と、色素層13と、保護層12とのいずれとも異なる層をさらに含んでいてもよいし、太陽電池パネル100は、樹脂層10とは異なる光透過性の別の部材(層)を、樹脂層10の表面に備えていてもよい。
図9ないし図11は、変形例における太陽電池パネル100a,100b,100cの概略断面図である。図9に示される変形例の太陽電池パネル100aは、第1実施形態の太陽電池パネルに対して、色素層13と保護層12との間に追加でガラス層3を備えている。この変形例では、封止層11と色素層13とによって樹脂層10aが構成されている。このように、太陽電池パネル100aは、樹脂層10a以外の層としてのガラス層3が形成されていてもよい。
図10に示される変形例の太陽電池パネル100bでは、第1実施形態と比較して、第1封止層11bと第2封止層15との間に色素層13が形成されている点が異なる。換言すると、第1封止層11bと第2封止層15とで構成される封止層内に色素層13が形成されている。図11に示される変形例の太陽電池パネル100cでは、第1実施形態と比較して、第1保護層12cと第2保護層16との間に色素層13が形成されている点が異なる。換言すると、第1保護層12cと第2保護層16とで構成される保護層内に色素層13が形成されている。このように、色素層13は、樹脂層10b,10cに含まれる他の層内に形成されていてもよい。
基板2、単セル1、封止層11、色素層13、および保護層12は、上記実施形態とは異なる周知の材料を適用可能である。上記実施形態における「光透過性」の層とは、太陽光を100%近く透過する、いわゆる透明の層に限られず、太陽光の一部を透過する、いわゆる半透明の層も含んでいる。
また、上記実施形態における単セル1から色素層13までの距離h2、および、単セル1の表面に投影された全粒子14の面積比RARについても、上記実施形態と異なる数値であってもよい。具体的には、距離h2は、平均粒子径davの110倍以上である必要はなく、110倍未満であってもよく、例えば、色素層13が単セル1の表面に隣接していてもよい。また、色素層13は、単セル1からの距離h2が異なる複数の層に分けられていてもよい。この場合に、一の層に含まれる有色の粒子と、他の層に含まれる有色の粒子とが異なる粒子であってもよい。異なる粒子とは、色が異なっていてもよいし、粒子径が異なっていてもよい。この場合に、各色素層における全ての有色の全粒子を単セル1の表面に投影した面積比RARが10%以上、換言すると、発色率RCHが100%以上であることが好ましい。なお、色素層13の色についての認識は、観測者の個人差、および、観測者と太陽電池パネル100との位置関係に応じて変化する。そのため、面積比RARが10%(発色率RCHが100%)未満であってもよい。例えば、面積比RARが10%(発色率RCHが100%)未満であっても、観測者の視線に対して色素層13が垂直に位置していない場合に、観測者から見た色素層13の見かけの面積比は大きくなる。この場合に、面積比RARが10%(発色率RCHが100%)未満であっても、色素層13の色は観測者に認識される。
図12は、変形例における太陽電池パネル100dの製造方法のフローチャートである。変形例の太陽電池パネル100dは、樹脂層10dが色素層13を含んだ一体の層として形成され、封止層11および保護層12が特に分けられていない樹脂層10dを備えている。図12に示されるように、太陽電池パネル100dの製造方法では、初めに、平板状の基板2上に単セル1が配置される配置工程が行われる(ステップS1)。その後、基板2上に光透過性を有する樹脂層10dが形成される形成工程が行われる(ステップS2)。形成工程では、色素層13として有色の複数の粒子が層状に配置される。また、形成工程では、色素層13の積層方向における厚さは、色素層13を構成する粒子14の平均粒子径の粒子14avの1.8倍以下となるように形成されている。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1…単セル
2…基板
10,10a,10b,10c,10d…樹脂層
11…封止層
11b…第1封止層
12…保護層
12c…第1保護層
13…色素層
14,14av,14av1,14av2…粒子
15…第2封止層
16…第2保護層
100,100a,100b,100c,100d…太陽電池パネル
C1〜C3…曲線
D…太陽の直径
H…距離
IL…入射光
RL…反射光
PR…積
AR…面積比
CH…発色率
RG1,RG2…影エリア
av…間隔比
SN…太陽
av…平均粒子径
h1,h2…距離
av…粒子間隔

Claims (5)

  1. 太陽電池パネルであって、
    平板状の基板と、
    前記基板の一方の面側に配置された太陽電池の単セルと、
    前記基板の一方の面側に配置された光透過性を有する1以上の樹脂層と、
    を備え、
    前記1以上の樹脂層は、
    前記単セルを覆って前記単セルを前記基板に固定しており、
    有色の複数の粒子が層状に配置された色素層であって、前記単セルが前記基板に対向している面とは反対の面側に形成された有色の色素層を含み、
    前記色素層の積層方向における厚さは、前記色素層を構成する粒子の平均粒子径の1.8倍以下である、太陽電池パネル。
  2. 請求項1に記載の太陽電池パネルであって、
    前記1以上の樹脂層は、
    前記基板の一方の面に積層され、前記単セルを覆って前記単セルを前記基板に固定する封止層と、
    前記封止層の一方の面に積層された前記色素層と、
    前記色素層の一方の面に積層され、耐候性を有する樹脂により形成された保護層と、を有する、太陽電池パネル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池パネルであって、
    前記単セルにおいて前記基板に対向している面とは反対側の面から、前記色素層までの積層方向における距離は、前記平均粒子径の110倍以上である、太陽電池パネル。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の太陽電池パネルであって、
    前記単セルが前記色素層に対向する面に対して、前記色素層を構成する全粒子が投影された場合の面積比は、前記単セルの面積の10%以上である、太陽電池パネル。
  5. 太陽電池パネルの製造方法であって、
    平板状の基板の一方の面側に太陽電池の単セルを配置する配置工程と、
    前記基板の一方の面側に光透過性を有する1以上の樹脂層を形成する形成工程と、
    を備え、
    前記形成工程では、有色の複数の粒子が層状に配置された有色の色素層であって、前記1以上の樹脂層の積層方向における厚さが、前記色素層を構成する粒子の平均粒子径の1.8倍以下である色素層を形成する工程を含む、製造方法。
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