JP2021144827A

JP2021144827A - バッテリパック

Info

Publication number: JP2021144827A
Application number: JP2020041897A
Authority: JP
Inventors: 綱一郎渡部; Tsunaichiro Watabe; 将希水鳥; Masaki Mizutori
Original assignee: Suzuki Motor Corp
Current assignee: Suzuki Motor Corp
Priority date: 2020-03-11
Filing date: 2020-03-11
Publication date: 2021-09-24
Anticipated expiration: 2040-03-11
Also published as: DE102021105489A1; JP7443841B2

Abstract

【課題】外部から受けた衝撃によって隣り合うバッテリセル同士が強く接触することを抑制できるバッテリパックを提供すること。【解決手段】サービスプラグ５３はバッテリセル６１の上方に配置されている。バスバー７２はバッテリセル６１の電極端子９５とサービスプラグ５３とを接続する。バスバー７２は、バッテリセル６１の電極端子９５に接続されるバッテリセル接続部７２Ａと、バッテリセル接続部７２Ａから上方に延びる第１縦面部７２Ｂと、バッテリセル６１の上面に沿う方向に延びる第１水平部７２Ｃと、バッテリセル６１とバッテリセル６２との間の空間に向かって下方に折り曲げられた折り曲げ部７２Ｄと、バッテリセル６１の上面に沿って延びる第２水平部７２Ｅと、サービスプラグ５３の端子に接続されるサービスプラグ接続部７２Ｇと、を有している。【選択図】図４

Description

本発明は、バッテリパックに関する。

自動車等の車両にあっては、複数のバッテリモジュールを備えるバッテリパックを搭載し、このバッテリパックの電力を走行用のモータに供給することがある。従来のバッテリパックとして、特許文献１に記載されるものが知られている。特許文献１に記載のバッテリパックは、バッテリモジュール同士を車幅方向の外側部分で連結する外側バスバーと、バッテリモジュール同士を車幅方向の中央側で連結する内側バスバーとに加え、電力の出力用のバスバーと、メンテナンスブレーカへの接続用のバスバーと、を備えている。

特開２０１４−２２０９８号公報

しかしながら、特許文献１に記載の従来の技術にあっては、省スペース化および充電容量の拡大のためにバッテリモジュール間の距離を小さくした場合、外部から受けた衝撃によって隣り合うバッテリモジュール同士が強く接触するおそれがあった。

本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、外部から受けた衝撃によって隣り合うバッテリセル同士が強く接触することを抑制できるバッテリパックを提供することを目的とするものである。

本発明は、正と負の一対の電極端子を有する複数のバッテリセルと、複数の前記バッテリセルを収容するバッテリケースと、前記バッテリセルの前記電極端子間を接続し、電源回路を構成する複数のバスバーと、前記バッテリセルと複数の前記バスバーを介して連結され、遮断操作が行われることにより前記電源回路を遮断するサービスプラグと、を備えるバッテリパックであって、複数の前記バッテリセルは、前記バッテリケースと隣り合う第１バッテリセルと、前記第１バッテリセルと隣り合う第２バッテリセルと、を有し、前記サービスプラグは、前記第１バッテリセルの上方に配置されており、複数の前記バスバーは、前記第１バッテリセルの前記電極端子と前記サービスプラグとを接続する第１バスバーを有し、記第１バスバーは、前記第１バッテリセルの前記電極端子に接続されるバッテリセル接続部と、前記バッテリセル接続部に連続し、上方に延びる第１縦面部と、前記第１縦面部に連続し、前記第１バッテリセルの上面に沿う方向に延びる第１水平部と、前記第１水平部に連続し、前記第１バッテリセルと前記第２バッテリセルとの対向する一対の縦壁の間の空間に向かって下方に折り曲げられた折り曲げ部と、前記折り曲げ部に連続し、前記第１バッテリセルの上面に沿って延びる第２水平部と、前記第２水平部に連続し、前記サービスプラグの端子に接続されるサービスプラグ接続部と、を有することを特徴とする。

このように上記の本発明によれば、外部から受けた衝撃によって隣り合うバッテリセル同士が強く接触することを抑制できるバッテリパックを提供することができる。

図１は、本発明の一実施例に係るバッテリパックの分解斜視図である。図２は、本発明の一実施例に係るバッテリパックを搭載する車両のフロアパネルの平面図である。図３は、本発明の一実施例に係るバッテリパックの斜視図である。図４は、本発明の一実施例に係るバッテリパックの内部の斜視図である。図５は、本発明の一実施例に係るバッテリパックの内部の正面図である。図６は、本発明の一実施例に係るバッテリパックの内部の左側面図である。図７は、本発明の一実施例に係るバッテリパックのサービスプラグの底面図である。図８は、本発明の一実施例に係るバッテリパックの内部の平面図である。図９は、本発明の一実施例に係るバッテリパックの車両衝突後の内部の背面図である。

本発明の一実施の形態に係るバッテリパックは、正と負の一対の電極端子を有する複数のバッテリセルと、複数のバッテリセルを収容するバッテリケースと、バッテリセルの電極端子間を接続し、電源回路を構成する複数のバスバーと、バッテリセルと複数のバスバーを介して連結され、遮断操作が行われることにより電源回路を遮断するサービスプラグと、を備えるバッテリパックであって、複数のバッテリセルは、バッテリケースと隣り合う第１バッテリセルと、第１バッテリセルと隣り合う第２バッテリセルと、を有し、サービスプラグは、第１バッテリセルの上方に配置されており、複数のバスバーは、第１バッテリセルの電極端子とサービスプラグとを接続する第１バスバーを有し、記第１バスバーは、第１バッテリセルの電極端子に接続されるバッテリセル接続部と、バッテリセル接続部に連続し、上方に延びる第１縦面部と、第１縦面部に連続し、第１バッテリセルの上面に沿う方向に延びる第１水平部と、第１水平部に連続し、第１バッテリセルと第２バッテリセルとの対向する一対の縦壁の間の空間に向かって下方に折り曲げられた折り曲げ部と、折り曲げ部に連続し、第１バッテリセルの上面に沿って延びる第２水平部と、第２水平部に連続し、サービスプラグの端子に接続されるサービスプラグ接続部と、を有することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係るバッテリパックは、外部から受けた衝撃によって隣り合うバッテリセル同士が強く接触することを抑制できる。

以下、本発明の実施例に係るバッテリパックについて、図面を用いて説明する。図１から図９において、上下前後左右方向は、車両に設置された状態のバッテリパックの上下前後左右方向とし、車両の前後方向に対して直交する方向が左右方向、バッテリパックの高さ方向が上下方向である。

図１から図９は、本発明の一実施例に係るバッテリパックを示す図である。

まず、構成を説明する。図２において、車両１は、車体２を備えている。車体２はフロアパネル２Ａを有している。フロアパネル２Ａの下側にはバッテリパック２０が配置されている。なお、図２では、フロアパネル２Ａは破線で表わされており、フロアパネル２Ａを透過してバッテリパック２０を見た状態が表わされている。バッテリパック２０は、車両１の図示しないモータに電力を供給する。

図１において、バッテリパック２０は、複数のバッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７と、複数のバッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７を収容するバッテリケース２１と、を有している。

バッテリケース２１は、ロアケース４０とアッパケース３０とからなる。バッテリケース２１は、ロアケース４０のフランジ部４１とアッパケース３０のフランジ部３１とを付き合わせてボルト２７で締結することにより一体化される。フランジ部４１とフランジ部３１とは、重ね合わされた状態でフランジ重ね合わせ部２６を構成している。

ロアケース４０には、バッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７が固定されている。ロアケース４０は、バッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７の下面および側面を覆っている。アッパケース３０は、ロアケース４０を上方から塞いだ状態で、バッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７の上面を覆っている。

図８において、複数のバッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７は、それぞれ正と負の一対の電極端子９５を有している。バッテリパック２０は複数のバスバー７１、７２、８６を有しており、これらのバスバー７１、７２、８６は、バッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７の電極端子９５の間を電気的に接続し、電源回路を構成している。

バッテリパック２０は、ジャンクションボックス６８、６９を有している。ジャンクションボックス６８は、バッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７と、ジャンクションボックス６９に接続されている。ジャンクションボックス６９は図示しないリレー等の電装部品を備えており、電装部品により外部への通電と遮断を制御している。

また、バッテリパック２０は、バスバー７３、７４、７５、７６を有しており、これらのバスバー７３、７４、７５、７６によってジャンクションボックス６８、６９と接続端子部５１とを接続している。接続端子部５１は、バッテリパック２０の後端部に設けられており、外部の充電器等との間で電力を送受している。

バッテリパック２０はサービスプラグ５３を有しており、サービスプラグ５３は、バッテリセル６１、６２、６３、６４、６５、６６、６７と複数のバスバー７１、７２を介して連結されている。サービスプラグ５３は、図示しないプラグを引き抜く遮断操作が行われることにより電源回路を遮断する。

バッテリセル６１は、バッテリケース２１内の前部の左端部に配置されており、バッテリケース２１と隣り合っている。言い換えれば、バッテリセル６１は、その並び方向（車幅方向）の最端部に配置されている。バッテリセル６２は、バッテリセル６１と車幅方向に隣り合って配置されている。

図１において、サービスプラグ５３は、バッテリセル６１の上方に配置されている。バスバー７２は、バッテリセル６１の電極端子９５とサービスプラグ５３とを接続している。

図１、図３において、サービスプラグ５３は、アッパケース３０の開口部３３を介して上面に露出している。バッテリパック２０の前端部には２つの取付部５４が設けられており、バッテリパック２０は、取付部５４を含む複数の部位で車体２に固定されている。

図４において、バスバー７２は、バッテリセル６１の電極端子９５に接続されるバッテリセル接続部７２Ａと、バッテリセル接続部７２Ａに連続し、上方に延びる第１縦面部７２Ｂと、第１縦面部７２Ｂに連続し、バッテリセル６１の上面に沿う方向に延びる第１水平部７２Ｃと、を有している。

バスバー７２は、第１水平部７２Ｃに連続し、バッテリセル６１とバッテリセル６２との対向する一対の縦壁９１、９２の間の空間に向かって下方に折り曲げられた折り曲げ部７２Ｄを有している。

バスバー７２は、折り曲げ部７２Ｄに連続し、バッテリセル６１の上面に沿って延びる第２水平部７２Ｅと、第２水平部７２Ｅに連続し、上方に延びる第２縦面部７２Ｆと、第２縦面部７２Ｆに連続し、サービスプラグ５３の端子に接続されるサービスプラグ接続部７２Ｇと、を有している。

図５において、折り曲げ部７２Ｄの上端の車幅方向の位置Ｐ２は、バッテリセル６１の縦壁９２の車幅方向の位置Ｐ１よりもサービスプラグ５３側（左方）に偏倚して配置されている。また、折り曲げ部７２Ｄの下端は、バッテリセル６１およびバッテリセル６２の上面よりも下方に配置されている。

折り曲げ部７２Ｄは、バッテリケース２１の正面視で、バッテリセル６２に近づくほど低くなるように傾斜している。図５において、破線で記す折り曲げ部７２Ｄは、車両１の衝突時にバッテリセル６１とバッテリセル６２とに挟まされたときの位置および姿勢を表わしている。

図４において、折り曲げ部７２Ｄは、平面視で見た場合にＵ字状となるように形成されている。詳しくは。折り曲げ部７２Ｄは、平面視で見た場合に、バッテリセル６２に向かって車幅方向（右方）に延びた後、一対の縦壁９１、９２の間を通るように一対の縦壁９１、９２に沿って前方に延び、その後、バッテリセル６１に向かって車幅方向（左方）に延びるＵ字状となるように形成されている。

バッテリセル接続部、第１縦面部７２Ｂおよび第１水平部７２Ｃは、平面視で見た場合に、バッテリセル６２に向かって車幅方向（右方）に延びている。言い換えれば、バスバー７２のバッテリセル接続部、第１縦面部７２Ｂおよび第１水平部７２Ｃの部分は、Ｕ字状の折り曲げ部７２Ｄの後端部（右方に延びる直線部分）を通る直線と同一直線上に並ぶように形成されている。

第２水平部７２Ｅおよびサービスプラグ接続部７２Ｇは、平面視で見た場合に、バッテリセル６１に向かって車幅方向（左方）に延びている。言い換えれば、バスバー７２の第２水平部７２Ｅおよびサービスプラグ接続部７２Ｇは、Ｕ字状の折り曲げ部７２Ｄの前端部（左方に延びる直線部分）を通る直線と同一直線上に並ぶように形成されている。

一方、バスバー７１は、バッテリセル６４の電極端子９５に接続されるバッテリセル接続部７１Ａと、バッテリセル接続部７１Ａに連続し、上方に延びる第１縦面部７１Ｂと、第１縦面部７１Ｂに連続し、バッテリセル６１の上面に沿う方向に延びる第１水平部７１Ｃ、７１Ｄと、を有している。

第１水平部７１Ｃ、７１Ｄは同一平面上に配置されている。第１水平部７１Ｃと第１水平部７１Ｄは互いに平行に配置されている。第１水平部７１Ｄは第１水平部７１Ｃよりも、バッテリケース２１に近い側、つまり車幅方向外方（左方）に配置されている。

バスバー７１は、第２水平部７１Ｅに連続し、上方に延びる第２縦面部７１Ｆと、第２縦面部７１Ｆに連続し、サービスプラグ５３の端子に接続されるサービスプラグ接続部７１Ｇと、を有している。

図８において、バッテリセル６１、６２は、４つの縦壁９１、９２、９３、９４を有する立方体状に形成されている。バッテリセル６１の一対の電極端子９５は、４つの縦壁９１、９２、９３、９４のうち対向する２つの縦壁９３、９４の側に設けられている。

折り曲げ部７２Ｄ（図４参照）は、４つの縦壁９１、９２、９３、９４のうち電極端子９５が配置されない対向する２つの縦壁９１、９２の側に設けられている。バッテリセル６１、６４は、電極端子９５が隣り合うように整列して配置されている。

バッテリパック２０は第２バスバーとしてのバスバー８６を有している。バスバー８６は、バッテリセル６１の電極端子９５とバッテリセル６２の電極端子９５とを接続している。

図７において、サービスプラグ５３は、下方に延びた後に互いに離れるように折り曲げられた一対のサービスプラグ端子部５３Ａ、５３Ｂを有している。サービスプラグ接続部７２Ｇは第２水平部７２Ｅよりも上方に配置されている。

図４において、バスバー７２は、第２水平部７２Ｅとサービスプラグ接続部７２Ｇとの間に、第２水平部７２Ｅの端部からサービスプラグ接続部７２Ｇに向かって上方に折り曲げられた第２縦面部７２Ｆを有している。

図５、図６、図７において、サービスプラグ５３の下面には、下向きに突出する突出部５３Ｃが設けられている。突出部５３Ｃは、第２水平部７２Ｅよりも下方へ突出している。

以上説明したように、本実施例のバッテリパックにおいて、サービスプラグ５３は、バッテリセル６１の上方に配置されている。複数のバスバー７１、７２、８６は、バッテリセル６１の電極端子９５とサービスプラグ５３とを接続するバスバー７２を有している。

バスバー７２は、バッテリセル６１の電極端子９５に接続されるバッテリセル接続部７２Ａと、バッテリセル接続部７２Ａに連続し、上方に延びる第１縦面部７２Ｂと、第１縦面部７２Ｂに連続し、バッテリセル６１の上面に沿う方向に延びる第１水平部７２Ｃと、第１水平部７２Ｃに連続し、バッテリセル６１とバッテリセル６２との対向する一対の縦壁９１、９２の間の空間に向かって下方に折り曲げられた折り曲げ部７２Ｄと、折り曲げ部７２Ｄに連続し、バッテリセル６１の上面に沿って延びる第２水平部７２Ｅと、第２水平部７２Ｅに連続し、サービスプラグ５３の端子に接続されるサービスプラグ接続部７２Ｇと、を有している。

これにより、バッテリパック２０に外力Ｆが作用して隣り合うバッテリセル６１、６２の間隔が狭まるように変形した場合に、バスバー７２の折り曲げ部７２Ｄが隣り合う２つのバッテリセル６１、６２の一対の縦壁９１、９２に挟まれて変形するので、バッテリセル６１、６２同士が強く接触することを規制できる。この結果、外部から受けた衝撃によって隣り合うバッテリセル６１、６２が強く接触することを抑制できる。

本実施例のバッテリパックにおいて、折り曲げ部７２Ｄの上端は、バッテリセル６１の縦壁９２よりもサービスプラグ５３側に偏倚して配置されている。折り曲げ部７２Ｄの下端は、バッテリセル６１およびバッテリセル６２の上面よりも下方に配置されている。また、折り曲げ部７２Ｄは、バッテリケース２１の正面視で、バッテリセル６２に近づくほど低くなるように傾斜している。

これにより、バッテリパック２０に作用する外力によって隣り合うバッテリセル６１、６２の間隔が狭まるように変形した場合に、折り曲げ部７２Ｄが２つのバッテリセル６１、６２の一対の縦壁９１、９２の間に挟まれる。このため、折り曲げ部７２Ｄの曲げ点である上端部が荷重を吸収することができる。ここで、折り曲げ部７２Ｄの曲げ点は、折り曲げ部７２Ｄが第１水平部７２Ｃおよび第２水平部７２Ｅと接続する部位である。

また、本実施例により、バスバー７２におけるバッテリセル接続部７２Ａから折り曲げ部７２Ｄの上端までの車幅方向の距離を短縮でき、上方向からの荷重に対するバスバー７２の剛性を高めることができる。このため、ロアケース４０へのアッパケース３０の組付作業持に、サービスプラグ５３をバッテリセル６１の上面から浮いた状態で仮保持することができ、サービスプラグ５３をバッテリパック２０のアッパケース３０に設けた開口部３３に組み付ける際に、開口部３３とサービスプラグ５３との距離が近くなり、作業性が向上する。

本実施例のバッテリパックにおいて、折り曲げ部７２Ｄは、平面視で、バッテリセル６２に向かって延びた後、一対の縦壁９１、９２の間を通るように一対の縦壁９１、９２に沿って延び、その後、バッテリセル６１に向かって延びるように、Ｕ字状に形成されている。また、バッテリセル接続部７２Ａ、第１縦面部７２Ｂおよび第１水平部７２Ｃ、は、平面視で、バッテリセル６２に向かって延びている。そして、第１水平部７２Ｃおよびサービスプラグ接続部７２Ｇは、平面視で、バッテリセル６２に向かって延びている。

これにより、折り曲げ部７２Ｄが隣り合うバッテリセル６１、６２の間の壁面に当接するときに、折り曲げ部７２Ｄの上端部の曲げ点に加えて、縦壁９１とバッテリセル接続部７２Ａとの間の曲げ点でも荷重を吸収でき、バッテリセル６１、６２が強く接触することを更に抑制できる。

本実施例のバッテリパックにおいて、バッテリセル６１、６２は、４つの縦壁９１、９２、９３、９４を有する立方体状に形成されている。バッテリセル６１の一対の電極端子９５は、４つの縦壁９１、９２、９３、９４のうち対向する２つの縦壁９３、９４の側に設けられている。折り曲げ部７２Ｄは、４つの縦壁９１、９２、９３、９４のうち電極端子９５が配置されない対向する２つの縦壁９１、９２の側に設けられている。バッテリセル６１、６４は、電極端子９５が隣り合うように整列して配置されている。

これにより、サービスプラグ５３と接続されるバスバー７２が、バッテリセル６１、６２を接続するバスバー８６と接触しない位置に配置されているので、バスバー７２がバッテリセル６１とバッテリセル６２とに挟まれて変形した場合に、バスバー７２がバスバー８６と接触して短絡することを防止できる。

本実施例のバッテリパックにおいて、複数のバスバー７１、７２、８６は、バッテリセル６１の電極端子９５とバッテリセル６２の電極端子９５とを接続する第２バスバーとしてのバスバー８６を有している。

この構成により、バッテリセル６１とバッテリセル６２との間隔を狭くする方向の荷重および衝撃を、バスバー８６の圧縮変形により吸収することができる。ここで、実施形態では、バスバー８６が、車幅方向に延びる直線部８６Ａと、下方に延びてバッテリセル６１と接続される第１脚部８６Ｂと、下方に延びてバッテリセル６２と接続される第２脚部８６Ｃとを有する。このため、車両側方から加わる衝撃に対してバスバー８６の主に第１脚部８６Ｂおよび第２脚部８６Ｃを容易に変形させることで荷重を吸収することができる。

本実施例のバッテリパックにおいて、サービスプラグ５３は、下方に延びた後に互いに離れるように折り曲げられた一対のサービスプラグ端子部５３Ａ、５３Ｂを有している。サービスプラグ接続部７２Ｇは第２水平部７２Ｅよりも上方に配置されている。バスバー７２は、第２水平部７２Ｅとサービスプラグ接続部７２Ｇとの間に、第２水平部７２Ｅの端部からサービスプラグ接続部７２Ｇに向かって上方に折り曲げられた第２縦面部７２Ｆを有している。

これにより、バスバー７２が、上方に折り曲げられた第２縦面部７２Ｆによってサービスプラグ５３を下方から支持することができ、上方向からの荷重に対するバスバー７２の剛性を向上させることができる。また、本実施例のように、バスバー７２がサービスプラグ５３を浮いた状態で仮保持することができる。

本実施例のバッテリパックにおいて、サービスプラグ５３の下面に、下向きに突出する突出部５３Ｃが設けられている。突出部５３Ｃは、第２水平部７２Ｅよりも下方へ突出している。

これにより、上方からの荷重によりサービスプラグ５３が下方へ押し下げられると、突出部５３Ｃがバッテリセル６１の上面に当接するので、サービスプラグ５３がバッテリセル６１の上面に接触することを防止できる。また、バスバー７２がサービスプラグ５３の下面とバッテリセル６１の上面との間に強く挟まれて変形したり漏電したりすることを防止できる。

ここで、本実施例のバッテリパック２０にあっては、バッテリケース２１を車体２のフロアパネル２Ａの下側に配置する場合、特にバッテリケース２１の外部の車体２側で衝撃を吸収できる部位が少ないので、バッテリパック２０はいわゆる側突の影響を受けやすい。

そこで、本実施例のバッテリパックにおいて、バッテリケース２１は、車体２のフロアパネル２Ａの下側に配置されている。

これにより、バッテリパック２０に側突の衝撃が作用したときに最も変形の影響を受けやすい位置である車幅方向で最も外側にバッテリセル６１が配置されることになる。そして、このバッテリセル６１の上方の位置にサービスプラグ５３を配置し、かつ、このバッテリセル６１と隣り合うバッテリセル６２との間にバスバー７２の折り曲げ部７２Ｄを設けることにより、側突によるバッテリパック２０の変形の影響を軽減できる。

本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。

１...車両、２...車体、２Ａ...フロアパネル、２０...バッテリパック、２１...バッテリケース、５３...サービスプラグ、５３Ａ...サービスプラグ端子部、５３Ｃ...突出部、６１...バッテリセル（第１バッテリセル）、６２...バッテリセル（第２バッテリセル）、７２...バスバー（第１バスバー）、７２Ａ...バッテリセル接続部、７２Ｂ...第１縦面部、７２Ｃ...第１水平部、７２Ｄ...折り曲げ部、７２Ｅ...第２水平部、７２Ｆ...第２縦面部、７２Ｇ...サービスプラグ接続部、７３...バスバー、８６...バスバー（第２バスバー）、９１，９２，９３，９４、縦壁、９５...電極端子、Ｆ...外力、Ｐ１，Ｐ２...位置

Claims

正と負の一対の電極端子を有する複数のバッテリセルと、
複数の前記バッテリセルを収容するバッテリケースと、
前記バッテリセルの前記電極端子間を接続し、電源回路を構成する複数のバスバーと、
前記バッテリセルと複数の前記バスバーを介して連結され、遮断操作が行われることにより前記電源回路を遮断するサービスプラグと、を備えるバッテリパックであって、
複数の前記バッテリセルは、前記バッテリケースと隣り合う第１バッテリセルと、前記第１バッテリセルと隣り合う第２バッテリセルと、を有し、
前記サービスプラグは、前記第１バッテリセルの上方に配置されており、
複数の前記バスバーは、前記第１バッテリセルの前記電極端子と前記サービスプラグとを接続する第１バスバーを有し、
前記第１バスバーは、
前記第１バッテリセルの前記電極端子に接続されるバッテリセル接続部と、
前記バッテリセル接続部に連続し、上方に延びる第１縦面部と、
前記第１縦面部に連続し、前記第１バッテリセルの上面に沿う方向に延びる第１水平部と、
前記第１水平部に連続し、前記第１バッテリセルと前記第２バッテリセルとの対向する一対の縦壁の間の空間に向かって下方に折り曲げられた折り曲げ部と、
前記折り曲げ部に連続し、前記第１バッテリセルの上面に沿って延びる第２水平部と、前記第２水平部に連続し、前記サービスプラグの端子に接続されるサービスプラグ接続部と、を有することを特徴とするバッテリパック。
前記折り曲げ部の上端は、前記第１バッテリセルの前記縦壁よりも前記サービスプラグ側に偏倚して配置されており、
前記折り曲げ部の下端は、前記第１バッテリセルおよび前記第２バッテリセルの上面よりも下方に配置されており、
前記折り曲げ部は、前記バッテリケースの正面視で、前記第２バッテリセルに近づくほど低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項１に記載のバッテリパック。
前記折り曲げ部は、平面視で、前記第２バッテリセルに向かって延びた後、一対の前記縦壁の間を通るように一対の前記縦壁に沿って延び、その後、前記第１バッテリセルに向かって延びるように、Ｕ字状に形成されており、
前記バスバーの前記バッテリセル接続部、前記第１縦面部および前記第１水平部の部分は、平面視で、前記第２バッテリセルに向かって延び、
前記バスバーの前記第２水平部および前記サービスプラグ接続部の部分は、平面視で、前記第１バッテリセルに向かって延びていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のバッテリパック。
前記バッテリセルは、４つの前記縦壁を有する立方体状に形成されており、
前記バッテリセルの一対の前記電極端子は、前記４つの前記縦壁のうち対向する２つの前記縦壁の側に設けられ、
前記折り曲げ部は、前記４つの前記縦壁のうち前記電極端子が配置されない対向する２つの前記縦壁の側に設けられ、
前記バッテリセルは、前記電極端子が隣り合うように整列して配置されていることを特徴とする請求項１から請求項３の何れか１項に記載のバッテリパック。
複数の前記バスバーは、前記第１バッテリセルの前記電極端子と前記第２バッテリセルの前記電極端子とを接続する第２バスバーを有することを特徴とする請求項４に記載のバッテリパック。
前記サービスプラグは、下方に延びた後に互いに離れるように折り曲げられた一対のサービスプラグ端子部を有し、
前記サービスプラグ接続部は前記第２水平部よりも上方に配置され、
前記第１バスバーは、前記第２水平部と前記サービスプラグ接続部との間に、前記第２水平部の端部から前記サービスプラグ接続部に向かって上方に延びる第２縦面部を有することを特徴とする請求項１から請求項５の何れか１項に記載のバッテリパック。
前記サービスプラグの下面に、下向きに突出する突出部が設けられ、
前記突出部は、前記第２水平部よりも下方へ突出していることを特徴とする請求項６に記載のバッテリパック。
前記バッテリケースは、車体のフロアパネルの下側に配置されていることを特徴とする請求項１から請求項７の何れか１項に記載のバッテリパック。