JP2021144704A - 情報処理システム、情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サービス提供者に対して、ユーザの位置を伝える。【解決手段】情報処理システムは、ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置され、ユーザの端末であるユーザ端末に対して、識別情報を読み取り可能に提供する複数の提供部と、複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報を記憶する記憶部と、提供部から提供されてユーザ端末によって読み取られ、ユーザ端末によって送信された識別情報を受信する通信部と、地図情報に基づいて、通信部が受信した識別情報に関連付けられたマップ画像上の位置を特定する位置特定部と、位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置したマップ画像を、提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に表示させる制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法に関する。
下記特許文献1には、競技場の座席の利用状況を入力することで、利用状況を把握できる技術が提案されている。競技場、商業施設、乗り物等の各種施設には、ユーザを訪問してサービスを提供するが提供者が稼働している。このような提供者に対して、ユーザの位置を伝えることができることが望まれる。
本発明の第1の態様に従えば、ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置され、ユーザの端末であるユーザ端末に対して、識別情報を読み取り可能に提供する複数の提供部と、複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報を記憶する記憶部と、提供部から提供されてユーザ端末によって読み取られ、ユーザ端末によって送信された識別情報を受信する通信部と、地図情報に基づいて、通信部が受信した識別情報に関連付けられたマップ画像上の位置を特定する位置特定部と、位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置したマップ画像を、提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に表示させる制御部と、を備える情報処理システムが提供される。
本発明の第2の態様に従えば、ユーザにサービスを提供する施設に配置され、ユーザの端末であるユーザ端末に対して、識別情報を読み取り可能に提供する提供部と、提供部によってユーザ端末に提供された識別情報に基づいてユーザ端末から送信され、注文されるサービスを示す注文情報を受信する受信部と、注文情報に示されるサービスを提供する提供者と関連付けられる受注端末を特定する処理部と、処理部が特定した受注端末へ注文情報を提供する送信部と、を備え、受信部は、注文情報に示されたサービスの提供の進捗を示す情報として受注端末が送信する進捗情報を受信し、送信部は、注文情報の送信元であるユーザ端末へ進捗情報を提供する、情報処理システムが提供される。
本発明の第3の態様に従えば、ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置され、ユーザの端末であるユーザ端末に対して、識別情報を読み取り可能に提供する複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報に基づいて、ユーザ端末から送信された識別情報に関連付けられたマップ画像上の位置を特定する位置特定部と、位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置したマップ画像を、提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に表示させる制御部と、を備える情報処理装置が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、コンピュータに、ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置され、ユーザの端末であるユーザ端末に対して識別情報を読み取り可能に提供する複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報に基づいて、ユーザ端末から送信された識別情報に関連付けられたマップ画像上の位置を特定することと、特定された位置に対して追加の情報を相対的に配置したマップ画像を、提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に表示させることと、を実行させる情報処理プログラムが提供される。
本発明の第5の態様に従えば、ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置された複数の提供部によって、ユーザの端末であるユーザ端末に対して識別情報を読み取り可能に提供することと、複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報を記憶部に記憶することと、提供部から提供されてユーザ端末によって読み取られ、ユーザ端末によって送信された識別情報を通信部によって受信することと、地図情報に基づいて、通信部によって受信した識別情報に関連付けられたマップ画像上の位置を位置特定部によって特定することと、位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置したマップ画像を、提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に制御部によって表示させることと、を含む情報処理方法が提供される。
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システムを示す図である。情報処理システム1は、施設2に設置される複数の提供部3と、情報処理装置4とを備える。施設2は、例えば競技場である。施設2には、ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する。ユーザは、例えば、競技場に訪れている観客である。以下の説明において適宜、サービスを提供する提供者をサービス提供者という。サービス提供者は、売り子、配達員、販売員、案内人、カメラマン、インストラクター、又はその他の職種の者のいずれでもよい。配達員は、観客を訪問して、飲食物やグッズ等などの各種商品を観客へ届けるサービスを提供する。サービス提供者は、複数種類のサービスを提供可能でもよい。例えば、サービス提供者は、配達員と、各種商品を届けた先で販売するサービスを提供する販売員とを兼ねてもよい。
第1実施形態について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システムを示す図である。情報処理システム1は、施設2に設置される複数の提供部3と、情報処理装置4とを備える。施設2は、例えば競技場である。施設2には、ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する。ユーザは、例えば、競技場に訪れている観客である。以下の説明において適宜、サービスを提供する提供者をサービス提供者という。サービス提供者は、売り子、配達員、販売員、案内人、カメラマン、インストラクター、又はその他の職種の者のいずれでもよい。配達員は、観客を訪問して、飲食物やグッズ等などの各種商品を観客へ届けるサービスを提供する。サービス提供者は、複数種類のサービスを提供可能でもよい。例えば、サービス提供者は、配達員と、各種商品を届けた先で販売するサービスを提供する販売員とを兼ねてもよい。
ユーザは、例えばスマートフォン等のユーザ端末5を所持する。提供者は、提供者端末6を所持する。以下の説明において適宜、サービス提供者が売り子であるものとし、提供者端末6を売り子端末6と称す。売り子端末6は、スマートフォン等の汎用の端末、又は専用端末である。情報処理装置4は、例えばサーバである。情報処理装置4は、ユーザ端末5と通信可能に接続される。情報処理装置4は、売り子端末6と通信可能に接続される。情報処理装置4は、例えば、ユーザ端末5から送信される情報に基づいて、売り子端末6に対してユーザに関する情報を提供し、売り子がユーザを訪問することを支援する。情報処理装置4は、訪問支援装置と称されてもよい。
情報処理システム1が提供するサービスの一例について説明する。提供部3は、ユーザ端末5に対して識別情報を読み取り可能に提供する。以下の説明において適宜、提供部3が提供する識別情報を提供部IDという。ユーザ端末5は、提供部IDを読み取ると、注文を受け付ける注文ページP1を表示部5Aに表示する。ユーザは、注文ページP1を利用して、注文の内容を示す注文情報をユーザ端末5に入力する。ユーザ端末5は、入力された注文情報と、提供部3から読み取った提供部IDを送信する。
情報処理装置4は、ユーザ端末5が送信した注文情報および提供部IDを受信する。情報処理装置4は、提供部IDと、施設2内の地図を示すマップ画像P2上の位置とを関連付けた地図情報D1を予め記憶する。提供部IDは、提供部IDを読み取る端末の位置として想定される位置と関連付けられる。例えば、提供部IDは、この提供部IDを読み取るユーザ端末5を所持するユーザが座ると想定される、施設2の座席7の位置と関連付けられる。例えば、ユーザは、自身が座る座席の前の座席7の背面に取り付けられた提供部3から、ユーザ端末5によって提供部IDを読み取ると想定される。この場合、提供部IDは、この提供部IDを提供する提供部3の1つ後ろの座席7のマップ画像P2上の位置と関連付けられる。この場合、提供部IDは、ユーザが座ると想定された座席7のマップ画像P2の位置と関連付けられる。
情報処理装置4は、地図情報D1に基づいて、ユーザ端末5が送信した提供部IDに関連付けられたマップ画像P2上の位置を特定する。情報処理装置4は、特定したマップ画像P2上の座標を、売り子端末6に提供する。売り子端末6は、情報処理装置4から供給される情報に基づいて、画像を表示する。売り子端末6は、情報処理装置4から提供された位置にマークM1が配置されたマップ画像P3を表示部6Aに表示する。売り子は、例えば、マップ画像P2によってユーザの位置を知ることができ、ユーザを容易に訪問できる。情報処理システム1は、1又は2以上のユーザ端末5を含んでもよいし、ユーザ端末5を含まなくてもよい。情報処理システム1は、1又は2以上の売り子端末6を含んでもよいし、売り子端末6を含まなくてもよい。
図2および図3は、売り子端末が表示する画像の例を示す図である。情報処理システム1の各部については適宜、図1を参照する。図2における上段の図の符P2は、施設2内の地図を示すマップ画像である。施設2は、例えばスタジアムを含む。施設2は複数の階層を有し、複数の階層は、鉛直方向から見た場合、その少なくとも一部が互いに重なる。図2のマップ画像P2において、4階(図中、4F)における座席等の設備の配置と、5階(図中、5F)における座席等の設備とは、平面的に展開されて示される。売り子端末6は、提供部IDに関連付けられたマップ画像P2上の位置を示す情報を情報処理装置4から提供されることで、図2における中段の図に示すようにマップ画像P3を表示する。
マップ画像P3は、情報処理装置4から供給されたマップ画像P2上の位置に対して所定の位置関係で、追加の情報(この図ではマークM1)を配置した画像である。情報処理装置4は、特定したマップ画像P2上の位置の情報を売り子端末6へ提供することで、追加の情報が配置されたマップ画像P2を、売り子端末6に表示させる。
図2におけるマークM1は、一部が尖った形状である。マークM1は、その尖った部分によって、情報処理装置4から供給されたマップ画像P2上の位置を指すように、配置される。マークM1は、注文したユーザの位置をマップ画像P2上に示す情報として利用可能である。売り子端末6は、図2における下段の図に示すように、マップ画像P3を拡大して表示することができる。例えば、売り子端末6は、表示部と入力部とが重ねられたタッチパネルを備え、タッチパネル上の画像を見ながら各種入力、操作を行うことができる。
売り子端末6は、マークM1に対する所定の操作が行われることによって、図3における上段の図に示すように、情報Q1を表示する。情報Q1は、例えば、注文情報(図3下段参照」)の一部を含む。例えば、図3において、[xxPay以外]は、注文の支払い方法を示す情報であり、「AAAビール」は注文された商品の種類を示す情報であり、「×3」は、注文された商品の数量を示す情報である。図3において、情報Q1は、この注文を受けるか否かを示す入力を促す情報を含む。例えば、情報Q1は、「この注文の訪問予約をしますが?」というテキスト情報と、「はい」というアイコンの情報と、「いいえ」というアイコンの情報を含む。
売り子端末6は、注文を受ける旨の入力である「はい」に対する操作がなされた場合、この売り子端末6を所持する売り子が注文を担当すること(例、訪問予約すること)を示す訪問予約情報を情報処理装置4へ送信する。売り子端末6は、訪問予約情報を送信した場合、図3における中段に図に示すように、追加の情報(例えば、図2のマークM1)の表示形態を変更したマークM2を表示する。図3において、マークM2は、マークM1の一部の色を変更したものであり、注文先に訪問予約済であることを示す。また、マークM2は「1」というテキスト情報を含み、このテキスト情報は、訪問を予定する順番を示す情報である。順番を示す情報は、例えば、複数の注文先を訪問予定である場合、先に訪問する順に「1」、「2」、・・・と付される番号である。
売り子端末6は、訪問予約済であることを示すマークM2に対して操作が行われた場合、図3における下段の図に示すように、情報Q1(図3上段を参照)よりも情報量が多い情報Q2を表示する。情報Q2は、例えば、注文内容を示す情報Q3と、訪問先の識別情報Q4と、対応状況を示す情報Q5と、対応完了の通知に利用されるアイコンQ6とを含む。
注文内容を示す情報Q3(例、「注文内容」)は、支払い方法(例、「xxPay以外」)と、注文された商品の種類(例、「AAAビール」)、注文された商品の予定された数量(例、「予定個数」、「3」)と、支払が予定される金額の総額(例、「予定価格」「2100円」と、商品の単価(例、「単価700円」)とを含む。
訪問先の識別情報Q4は、例えば、座席ごとに割り付けられる識別情報(適宜、座席IDという)である座席番号を含む。売り子は、例えば、売り子端末6に表示されたマークM2の位置から注文先の大まかな位置を把握し、注文先に近づいた段階で売り子端末6に表示された座席IDを確認し、注文先の位置を正確に把握することができる。
対応状況を示す情報Q5は、例えば、呼出されてからの時間経過(例えば分、秒)、訪問予約の取消を通知するアイコンQ7、注文者が不在であることを通知するアイコンQ8を含む。売り子端末6は、アイコンQ7に対する操作があった場合、この売り子端末6を所持する売り子がマークM2に対応する注文先への訪問を取り消したことを示す情報を、情報処理装置4へ送信する。注文者が不在であることを通知するアイコンQ8は、例えば、売り子端末6を所持する売り子がマークM2に対応する注文先へ訪問した際に注文者が不在であった場合に利用される。売り子端末6は、アイコンQ8に対する操作があった場合、この売り子端末6を所持する売り子がマークM2に対応する注文者が不在であったと認識したことを示す情報を、情報処理装置4へ送信する。なお、実施形態にかかる情報処理システムが提供するサービスにおいて、売り子は、「注文」によって呼び出される。そのため「注文」は、適宜、「呼出」と言い換え可能である。
アイコンQ6は、注文情報に示されたサービスの提供が完了したことを示す情報の入力を売り子端末6受け付ける際に、売り子端末6が表示するGUIの画像である。売り子端末6は、アイコンQ6に対する操作がなされたと判定した場合、注文情報に示されたサービスの提供が完了したことを示す対応完了通知を送信する。情報処理装置4は、売り子端末6が送信した対応完了通知を受信し、例えば、対応完了通知に対応する訪問先に関する追加の情報(例、図3中段のマークM2)を、売り子端末6において非表示にする処理を実行する。
実施形態に係る情報処理システム1は、提供部IDとマップ画像P2上の位置とを関連付けた地図情報D1を用いるので、実空間上の座標(例、GPSの位置情報)を用いなくてもユーザの位置を示すことができる。例えば、情報処理システム1は、マップ画像P3として、模式的に描かれた地図、複数の階層を有する建造物(例、スタジアム)を平面に展開した地図、縮尺が縦横で異なる地図等を用いる場合であっても、マップ画像P3上にユーザの位置を示すことができる。また、情報処理システム1は、実空間上の座標が時間的に変化する設備(例、新幹線、航空機、船舶、車両)においても、ユーザの位置を示すことができる。情報処理システム1は、例えば、ユーザ端末5の位置をGPSにより取得しなくても、ユーザの位置を売り子端末6へ伝えることができる。情報処理システム1は、例えば、ユーザが地下の設備内または建物内に居る場合等、GPSによりユーザの位置を精度よく得ることが難しい場合でも、ユーザの位置を精度よく特定できる。
次に、実施形態の情報処理システムの各部について説明する。図4は、実施形態の情報処理システムを示す図である。提供部3は、ユーザの端末であるユーザ端末5に対して、識別情報を読み取り可能に提供する。提供部3は、例えばNFCタグである。NFCタグは、近距離無線通信技術(Near Field Communication;NFC)によって信号を送信する回路を含む部材である。NFCタグは、例えば、外部から信号を受けた際に電磁誘導により電力を発生し、この電力を利用して信号を送信する。提供部3が送信する信号は、提供部3に予め割り付けられた提供部IDを含む。本実施形態において、提供部3が送信する信号は、この信号を受信した端末を所定の情報源へ接続させる接続情報を含む。接続情報は、例えば、WebページのURL(Uniform Resource Locator)を含む。
提供部3は、施設2において予め定められた位置に固定される。図1において、施設2は、ユーザが利用可能な複数の座席7を備える。各提供部3は、各座席7に固定されている。提供部3は、座席7に対して取り外し可能に固定されてもよい。提供部3は、座席7に対して取り外し不能に固定されてもよいし、座席7の一部でもよい。
提供部3は、NFCタグ以外の部材でもよい。例えば、提供部3は、提供部IDを含む1次元コードまたは2次元コードが設けられた部材(例、ステッカー、カード)でもよい。一次元コードは、例えばバーコードを含む。二次元コードは、例えばQRコード(登録商標)を含む。以下の説明において適宜、1次元コード、2次元コード、又はこれらコードのいずれかと同等の機能を有するパターンを総称して、コードパターンという。提供部3は、NFCタグに、コードパターンが設けられた部材でもよい。
提供部3は、NFC以外の通信規格に準拠する通信によって提供部IDを含む信号を送信する機器でもよい。例えば、提供部3は、RFID(radio frequency identifier)を用いるものでもよい。また、提供部3は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を用いるものでもよく、赤外線通信を用いるビーコンなどでもよいし、Wi−Fi(登録商標)などの無線LANを用いるものでもよい。
ユーザ端末5は、例えばスマートフォンである。ユーザ端末5は、通信部11、通信部12、カメラ13、表示部5A、処理部14、及び記憶部15を備える。記憶部15は、電力供給が遮断された状態でも情報を保持する記憶装置を含む。この記憶装置は、例えば、不揮発性メモリーと、ハードディスクと、ソリッドステートディスクとの少なくとも1つを含む。記憶部15は、ユーザ端末5の外部から取得される各種情報、及びユーザ端末5における各種処理で生成される情報を記憶する。
処理部14は、例えばCPU等の汎用のプロセッサを含み、各種情報を処理する。記憶部15は、処理部14に各種処理を実行させるプログラムを記憶する。処理部14(例、CPU)は、記憶部15に記憶されたプログラムに従って、信号処理、演算処理、画像処理、及びユーザ端末5の各部の制御処理のうち少なくとも1つを実行する。処理部14は、特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。処理部14が実行する処理の少なくとも一部は、ASICによって実行されてもよい。
通信部11は、提供部3が電気信号を送信する形態において、提供部3が送信した電気信号を受信する。例えば、提供部3がNFCタグを含む場合、通信部11は、NFCタグが送信する信号を受信する。ユーザ端末5は、通信部11が受信した信号を処理部14が処理し、信号に含まれる提供部IDを処理部14が取得することで、提供部IDを読み取る。提供部3が送信した信号に接続情報が含まれる場合、ユーザ端末5は、通信部11が受信した信号を処理部14が処理し、信号に含まれる接続情報を処理部14が取得することで、接続情報を読み取る。なお、提供部3が電気信号を送信しない形態において、ユーザ端末5は、通信部11を備えなくてもよい。
カメラ13は、撮像処理を実行する撮像部を含む。カメラ13は、ユーザ端末5の外部を撮影して、画像のデータを取得する。カメラ13は、提供部3がコードパターンを含む形態において、提供部IDの読み取りに利用される。ユーザ端末5は、カメラ13によって取得されたコードパターンの画像を処理部14が解析し、画像に含まれる提供部IDを処理部14が取得することで、提供部IDを読み取ってもよい。なお、提供部3がコードパターンを含まない形態において、ユーザ端末5は、カメラ13を備えなくてもよい。
通信部12は、所定の規格に準拠した通信を行う。通信部12は、例えばインターネット回線を介して情報処理装置4と接続され、情報処理装置4と通信する。通信部12は、処理部14によって制御されて、通信を行う。例えば、提供部3が接続情報を提供する場合、処理部14は、通信部12を制御して、接続情報に示された情報源との通信を実行させる。例えば、処理部14は、通信部12を制御して、図1に示した注文ページP1のコンテンツを、情報源から取得させる。
表示部5Aは、上記情報源から取得したコンテンツを表示する。例えば、処理部14は、表示部5Aを制御し、情報源から取得したコンテンツとして、Webページを表示部5Aに表示させる。このWebページは、例えば、売り子によって提供可能なサービスの内容を示す注文ページである。注文ページは、例えば、配達員が配達可能な商品の画像、及び各商品の価格のリストを含む。ユーザは、ユーザ端末5を操作することにより、注文する商品の種類および数量を指定できる。このように、ユーザ端末5は、注文ページを利用して、サービスを指定する情報である注文情報の入力を受け付ける。
図5は、注文ページの例を示す図である。図5の符号P10は、ユーザ端末の表示される注文ページである。注文ページP10は、例えば、情報処理装置4が提供するコンテンツを示す画像である。符号P11、P12は、それぞれ、提供されるサービスの種類を示すアイコンである。例えば、アイコンP11は食品の提供を示す画像を含み、アイコンP12は飲料の提供を示す画像を含む。
ユーザ端末は、注文ページP10上において、サービスの種類を示すアイコンに対する入力を受け付ける。ここでは、アイコンP12に対する入力があったとする。図5中段に示すように、ユーザ端末は、アイコンP12に対応する種類のサービスを注文する量の入力を受け付ける。サービスの種類が物品の提供である場合、注文する量は、例えば個数である。例えば、図5中段において、注文する量は「数量」で表され、その値として「3」が入力されている。なお、サービスの種類が役務の提供である場合、注文する量は、サービスの提供に要する時間などでもよい。
ユーザ端末は、注文の量が入力された場合、サービスの種類を示すアイコンの表示形態を変更する。例えば、ユーザ端末は、注文の量が入力される前のアイコンP12と比べて、色または明るさが異なるアイコンP14を注文ページP10に表示させる。アイコンP14は、例えば、アイコンP12の画像に対して、半透明のマスクを重ねた画像を含む。また、アイコンP14は、入力された注文の量を表す画像P15を含む。画像P14は、例えば、入力された注文の量(図5中段参照)を表すテキストを含むが、その他の形態でもよい。例えば、ユーザ端末は、サービスの種類が飲料の提供であり、その注文の量が3個である場合、3個の飲料を示す画像を表示してもよい。
なお、図5の例において、ユーザ端末は、注文の量が入力されたサービスの種類を示すアイコンを注文の量の入力前と異なる態様で表示する第1の処理とと、入力された注文の量を示す情報を対応するサービスの種類を示すアイコンに重ねて表示する第2の処理と、を実行する。ユーザ端末は、上記第1の処理と第2の処理との一方のみを時刻してもよい。また、上記第1の処理と第2の処理との一方または双方を実行させる処理部は、ユーザ端末と異なる装置(例、情報処理装置4)に設けられてもよい。例えば、注文ページのコンテンツを提供する装置は、ユーザ端末に入力された注文情報を取得し、この注文情報に基づいて、サービスの種類を示すアイコンの表示形態を変更したコンテンツを提供してもよい。
ユーザ端末5は、提供部3から取得した提供部IDと、自装置に入力された注文情報とを送信する。提供部IDおよび注文情報の送信先は、例えば、注文ページを用いて注文情報が入力された際に、注文ページを管理するサーバから提供される。提供部IDおよび注文情報の送信先は予め定められていてもよく、送信先の情報は、ユーザ端末5の記憶部に予め記憶されていてもよい。送信先の情報は、ユーザ端末5が利用するアプリケーションによって管理されてもよい。提供部IDおよび注文情報の送信先は、提供部3が送信する信号に指定されていてもよい。提供部IDおよび注文情報の送信先は、注文ページを管理するサーバでもよい。
情報処理装置4は、例えばサーバである。情報処理装置4は、通信部21、処理部22、及び記憶部23を備える。通信部21は、所定の規格に準拠した通信によって、ユーザ端末5および売り子端末6のそれぞれと通信する。通信部21は、例えばインターネット回線を介して、ユーザ端末5および売り子端末6のそれぞれと通信する。通信部21は、ユーザ端末5が送信した提供部IDおよび注文情報を含む情報を受信する。
記憶部23は、情報処理装置4の外部から提供される情報と、情報処理装置4において生成される情報とを記憶する。記憶部23は、情報処理装置4における処理に用いられる情報として、地図情報D1、座席情報D2、担当情報D3、サービス情報D4、及びマップ画像データD5を記憶する。記憶部23が記憶する情報は、情報処理装置4において実行される処理に応じて、適宜変更される。記憶部23は、地図情報D1、座席情報D2、担当情報D3、サービス情報D4、及びマップ画像データD5の少なくとも一部を記憶しなくてもよい。地図情報D1、座席情報D2、担当情報D3、サービス情報D4、及びマップ画像データD5のうち記憶部23が記憶しない情報の少なくとも一部は、情報処理装置4と異なる装置(例、ユーザ端末5、売り子端末6、その他の装置)に記憶されてもよい。
処理部22は、制御部31と、位置特定部32と、担当特定部33と、座席特定部34と、順番決定部35とを備える。処理部22は、例えば、CPUなどの汎用プロセッサである。処理部22は、プログラムに従って所定の処理を実行する。このプログラムは、記憶部23に記憶されている。このプログラムは、コンピュータに、処理部22の各部の処理を実行させる。処理部22は、特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。処理部22が実行する処理の少なくとも一部は、ASICによって実行されてもよい。処理部22の各機能部については、後述する。
記憶部23は、電力供給が遮断された状態で情報を保持する記憶装置を含む。この記憶装置は、例えば、不揮発性のメモリーと、ハードディスクと、ソリッドステートディスクとの少なくとも1つを含む。記憶部23は、情報処理装置4の外部から供給された情報、及び情報処理装置4における処理によって生成された情報を記憶する。記憶部23は、地図情報D1、座席情報D2、担当情報D3、サービス情報D4、及びマップ画像データD5を記憶する。
マップ画像データD5は、例えば図1の施設2内の地図を示すマップ画像P2を表すデータである。マップ画像データD5は、ビットマップデータでもよいし、ベクトルデータでもよく、その他の形式のデータでもよい。マップ画像P2上の位置は、例えば、マップ画像データD5において定義されるデータ空間上の座標で表される。
図6は、地図情報の例と、マップ画像に追加の情報を配置する処理とを示す図である。図6の符号T11は、テーブルデータである。テーブルデータD11において、列方向に並ぶ各種情報は、同じ項目(例、属性)の情報である。図6の例において、地図情報D1は、テーブルデータD11の一部を含む。地図情報D1は、複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた情報である。マップ画像上の位置は、マップ画像を定義するデータ空間上の座標で表される。ここでは、マップ画像が二次元の画像であるものとする。この場合、マップ画像を定義するデータ空間において一次独立な方向は2つである。以下の説明において適宜、一次独立な2つの方向をそれぞれ、X方向、Y方向という。X方向は、例えば、画像の水平走査方向に対応する。Y方向は、例えば、像の垂直走査方向に対応する。
図6の例において、地図情報D1は、「提供部ID」の項目の情報と、「X座標」の項目の情報と、「Y座標」の項目の情報とを含む。「提供部ID」は、各提供部の識別情報に相当する。「X座標」の項目の情報は、X方向の座標に相当する。「Y座標」の項目の情報は、X方向の座標に相当する。
テーブルデータD11において、行方向に並ぶ各種情報は、互いに関連付けられている。例えば、テーブルデータD11に二点鎖線で示した領域において、「提示部ID」の項目の情報は「S00154」であり、「S00154」と同じ行における「X座標」の項目の情報は「X4」であり、「S00154」と同じ行における「Y座標」の項目の情報は「Y4」である。この場合、提示部IDの「S00154」に関連付けられたマップ画像P2上の位置は、X方向およびY方向を軸とする座標系における座標で(X4,Y4)と表される。このように、本実施形態における地図情報D1は、各提供部が提供する識別情報と、マップ画像の座標系における座標とを関連付けたテーブルデータD11の少なくとも一部を含む。
なお、提供部IDと、マップ画像上の座標とは、所定の情報により紐づけされてもよい。所定の情報は、例えば、座席の識別情報と、この座席の位置に対応するマップ画像上の位置とを関連付けた情報である。オペレータは、例えば、情報処理装置4に提供部IDと、この提供部IDに対応する座席の識別情報を提供(例、入力)する。情報処理装置4は、上記所定の情報を用いて、オペレータが入力した座席の識別情報に対応するマップ画像上の位置を特定し、特定した位置と、オペレータが入力した提供部IDとを関連付けてもよい。
ここで、情報処理装置4は、提供部IDとして「S00154」を取得したとする。この場合、情報処理装置4は、地図情報D1において「S00154」に関連付けられた「X座標」の項目の情報である「X4」と、地図情報D1において「S00154」に関連付けられた「Y座標」の項目の情報である「Y4」とを読み出すことで、提供部IDに関連付けられたマップ画像P2上の位置を特定する。情報処理装置4は、「S00154」という提示部IDに関連付けられたマップ画像P2上の位置の情報として、X方向の座標とY方向の座標とを一組にした情報を売り子端末6に提供する。
売り子端末6は、図6における下段の図に示すように、マップ画像P2における(X4,Y4)の位置に対して予め設定された位置関係で、追加の情報(例えば、マークM1)を配置する。売り子端末6は、例えば、マップ画像データD5と同じデータを、自装置の記憶部に予め記憶する。売り子端末6は、例えば、自装置の記憶部に記憶されたマップ画像データD5を用いて、マップ画像P2上にマークM1が配置されたマップ画像P3を生成する。売り子端末6は、生成したマップ画像P3を自装置の表示部に表示する。
なお、売り子端末6は、マップ画像データD5を予め記憶しなくてもよい。この場合、売り子端末6は、情報処理装置4またはその他の装置からマップ画像データD5を取得し、マップ画像P3を生成してもよい。また、売り子端末6は、マップ画像P3を生成しなくてもよい。例えば、情報処理装置4は、マップ画像P3を生成して、マップ画像P3のデータを売り子端末6に提供し、売り子端末6は、提供されたマップ画像P3のデータを用いてマップ画像P3を表示してもよい。
座席情報D2(図4参照)は、施設に設置された座席の識別情報と、座席に対して所定の位置関係で設置された提供部が提供する識別情報とを関連付けた情報である。本実施形態において、図6のテーブルデータD11は、座席情報D2を含む。座席情報D2は、「エリア」の項目の情報と、「座席番号」の項目の情報とを含む。
「座席番号」の項目の情報は、座席ごとに割り付けられた座席の名称である。「座席番号」の項目の情報は、各座席を他の座席と区別可能な識別情報(適宜、座席の識別情報という)に相当する。「座席番号」の項目の情報は、同じ行の「提供部ID」の項目の情報と関連付けられる。例えば、「提供部ID」の項目の情報である「S00154」は、同じ行の「座席番号」の項目の情報である「5階 VIP 1−1−41」と関連付けられる。「5階 VIP 1−1−41」に対応する座席は、例えば、「提供部ID」として「S00154」を提供する提供部3が設けられる座席の1つ後ろの座席である。このように、本実施形態における座席情報D2は、各提供部が提供する識別情報と、マップ画像の座標系における座標とを関連付けたテーブルを含む。本実施形態において、地図情報D1および座席情報D2は、1つのテーブルデータD11に含まれる。地図情報D1を含むテーブルデータは、座席情報D2を含むテーブルデータと別のデータであってもよい。
「エリア」の項目の情報は、施設2において各座席が配置されているエリアの名称を表す。「エリア」の項目の情報は、各エリアを他のエリアと区別可能な識別情報(適宜、エリアの識別情報という)に相当する。「エリア」の項目の情報は、同じ行の「座席番号」の項目の情報と関連付けられる。例えば、「座席番号」の項目の情報である「5階 VIP 1−1−41」は、同じ行の「エリア」の項目の情報である「5階VIPシート」と関連づけられる。座席情報D2は、例えば「5階 VIP 1−1−41」に対応する座席が、施設2において「5階VIPシート」と呼ばれるエリアに配置されていることを表す。
以下の説明において適宜、各提供部IDと、各提供部IDが配置されるエリアの情報とを関連付けた情報をエリア情報という。エリア情報は、提供部IDに関連付けられる座席の識別情報と、エリアの識別情報とを組みにした情報でもよい。エリア情報は、例えば、テーブルデータD11の一部を含む。図6において、エリア情報は、「エリア」の項目の情報と、「提供部ID」の項目の情報に関連付けられる「座席番号」の項目の情報とを含む。エリア情報は、「エリア」の項目の情報と、「座席番号」の項目の情報とを含み、「提供部ID」の項目の情報を含まなくてもよい。エリア情報は、「エリア」の項目の情報と、「提供部ID」の項目の情報とを含んでもよい。エリア情報を含むテーブルデータ(例、)は、提供部IDを含むテーブルデータと別のデータであってもよい。
図7は、担当情報の一例およびサービス情報の一例を示す図である。担当情報D3は、複数の提供者(例、売り子)のうち各提供者が担当する施設内のエリアの情報と、各提供者の識別情報とを関連付けた担情報である。以下の説明において適宜、提供者の識別情報を売り子IDという。図7の符号D11は、テーブルデータである。テーブルデータD11において、列方向に並ぶ各種情報は、同じ項目(例、属性)の情報である。図6の例において、担当情報D3は、テーブルデータD11の一部である。担当情報D3は、「エリア」の項目の情報と、「売り子ID」の項目の情報とを含む。「エリア」の項目の情報は、図6に示したテーブルデータD11における「エリア」の項目の情報と同様である。「売り子ID」の項目の情報は、各売り子の識別情報を表す。「売り子ID」の項目の情報は、同じ行の「エリア」の項目の情報と関連付けられる。例えば、「売り子ID」の項目の情報である「SG04」は、同じ行の「エリア」の項目の情報である「4階VIPシート」と関連付けられる。担当情報D3は、例えば「SG04」に対応する売り子が、施設2において「4階VIPシート」と呼ばれるエリアを担当することを表す。
サービス情報D4は、複数の売り子のうち各売り子が提供するサービスの情報と、各売り子の識別情報とを関連付けた情報である。図7のサービス情報D4は、テーブルデータD11の一部である。サービス情報D4は、「売り子ID」の項目の情報と、「サービスの内容」の項目の情報とを含む。「サービスの内容」の項目の情報は、各売り子が提供可能なサービス(例えば、販売できる商品の種類)を表す情報である。「サービスの内容」の項目の情報は、同じ行の「売り子ID」の項目の情報と関連付けられる。例えば、「売り子ID」の項目の情報である「SG04」は、同じ行の「サービスの内容」の情報である「飲み物、食事」と関連付けられる。サービス情報D4は、例えば「SG04」に対応する売り子が販売できる商品の種類が、「飲み物、食事」であることを表す。
図4の説明に戻り、位置特定部32は、地図情報D1に基づいて、通信部11が受信した識別情報に関連付けられたマップ画像P2上の位置を特定する。位置特定部32は、通信部11が受信した情報から、識別情報として提供部IDを取得する。位置特定部32は、記憶部23から地図情報D1(図6参照)を読み出す。位置特定部32は、通信部11が受信した情報に含まれる提供部IDに相当する「提供部ID」の項目の情報に関連付けられた「X座標」の項目の情報および「Y座標」の項目の情報を読み出すことによって、マップ画像P2上の位置を特定する。
担当特定部33は、通信部11が受信した識別情報(例、提供部ID)に関連付けられるサービス提供者(例、売り子)を特定する。例えば、担当特定部33は、図6に示したエリア情報を参照し、「提供部ID」の項目の情報に対応する「エリア」の項目の情報を特定する。例えば、担当特定部33は、通信部11が受信した提供部IDが図6に示した「提供部ID」の項目の情報の「S00010」に相当する場合、提供部IDに対応するエリアが「4階VIPシート」であると特定する。担当特定部33は、特定した「エリア」の項目の情報を、図7に示した担当情報D3と照合する。担当特定部33は、特定した「エリア」の項目の情報に関連付けられた「売り子ID」の項目の情報を特定することによって、提供部IDに対応する売り子を特定する。例えば、担当特定部33は、特定した「エリア」の項目の情報が「4階VIPシート」である場合、このエリアを担当する売り子は、「SG04」に対応する売り子と、「SG05」に対応する売り子とであると特定する。
また、担当特定部33は、通信部21が受信した注文情報に示されたサービスの内容を実行可能なサービス提供者(例、売り子)を特定する。担当特定部33は、提供部IDに関連付けられた売り子として特定された売り子のうち、注文情報に示されたサービスの内容を担当している売り子を特定する。担当特定部33は、例えば、注文情報に示されたサービス内容と、図7に示したサービス情報とを照合して、売り子を特定する。例えば、提供部IDが「S00010」であり、注文情報に示されるサービスの内容が「アルコール」であるとする。図6を参照して説明したように、提供部IDから特定される売り子IDは、図7に示した「SG04」、「SG05」である。担当特定部33は、「SG04」と「SG05」とのうち、関連付けられた「サービスの内容」に注文情報に示される「アルコール」が含まれる「SG05」を特定する。このようにして、担当特定部33は、担当者として「SO05」に対応する売り子を特定する。
図4の座席特定部34は、座席情報に基づいて、通信部21が受信した提供部IDに関連付けられた座席の識別情報を特定する。例えば、通信部21は、提供部IDとして、図6の上段に示したテーブルデータD11における「S00011」を受信したとする。座席特定部34は、座席情報D2を参照し、「S00011」に関連付けられた座席の識別情報として「座席番号」の項目の情報である「4階VIP 3-1-26」を特定する。
図4の順番決定部35は、位置特定部32が特定した位置に相当する施設における位置(例、座席)について、サービス提供者(例、売り子)が各位置を訪問する順番を決定する。以下の説明において適宜、訪問する順番を訪問順という。順番決定部35は、1人のサービス提供者の訪問が予定される複数の訪問先について、訪問順を決定する。例えば、順番決定部35は、訪問先に対応する注文情報が送信または受信された時刻(適宜、送受信時刻という)に基づいて、訪問順を決定する。
例えば、順番決定部35は、訪問先に対応する注文情報を情報処理装置4が受信した時刻が早いほど訪問順が早くなるように、訪問順を決定する。例えば、情報処理装置4は、第1の訪問先に対応する第1の注文情報を受信し、その後に、第2の訪問先に対応する第2の注文情報を受信し、第1の訪問先および第2の訪問先を同じ売り子が訪問するとする。順番決定部35は、情報処理装置4が第2の注文情報よりも先に受信した第1の注文情報に対応する第1の訪問先を、第2の注文情報に対応する第2の訪問先よりも先に売り子が訪問するように、訪問順を決定する。なお、順番特定部35は、情報処理装置4が注文情報を受信した時刻の代わりに、ユーザ端末5が注文情報を送信した時刻を用いて、訪問順を決定してもよい。ユーザ端末5が注文情報を送信した時刻は、例えば、ユーザ端末5が送信する情報に含まれる。
順番決定部35は、訪問先の位置に関する情報に基づいて、訪問順を決定してもよい。訪問先の位置に関する情報は、売り子端末6と訪問先との相対位置と、複数の訪問先の相対位置との一方または双方を含む。例えば、順番決定部35は、複数の訪問先を訪問する経路の長さ、又は複数の訪問先を訪問する所要時間を最小化するように、訪問順を決定してもよい。例えば、複数の訪問先は、第1訪問先、第2訪問先、及び第3訪問先を含むとする。情報処理装置4は、例えば売り子端末6の位置情報を取得する。順番決定部35は、情報処理装置4が取得した売り子端末6の位置情報が示す位置を起点として、起点と、第1訪問先と、第2訪問先と、第3訪問先とをいずれの順に結ぶと経路の長さが最小になるかを導出する。順番決定部35は、第1訪問先と、第2訪問先と、第3訪問先とのうち上記経路で起点に近い順に、1番目、2番目、3番目と訪問順を決定する。順番決定部35は、注文情報の送受信時刻、及び訪問先の位置に関する情報に基づいて、訪問順を決定してもよい。
制御部31は、情報処理装置4の各部を制御し、各部に処理を実行させる。制御部31は、情報処理装置4の各部が実行した処理によって生成される情報(例、データ、指令)を、情報処理装置4の外部へ提供する。例えば、制御部31は、通信部21を制御することによって、情報を情報処理装置4の外部へ送信させる。制御部31は、情報処理装置4の外部へ情報を提供することによって、例えば、この情報に関連付けられた処理を提供先の装置に実行させる。
制御部31は、制御部31は、位置特定部32が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置したマップ画像を、売り子端末6の表示部5A(図2の中段参照)に表示させる。制御部31は、通信部21を制御して、売り子端末6がマップ画像の表示に利用する情報を通信部21に送信させることによって、売り子端末6にマップ画像を表示させる。
制御部31は、例えば、複数の売り子端末6のうち1つ以上の売り子端末6に対して、追加の情報(例、図2中段のマークM1)を表示させる。例えば、制御部31は、複数の売り子端末6のうち、担当特定部33が特定した担当者に対応する売り子端末6に対して選択的に、位置特定部32が特定した位置の情報を提供する。制御部31は、複数の売り子端末6のうち、担当者に対応する売り子端末6以外の売り子端末6に対して、位置特定部32が特定した位置の情報を提供してもよいし、提供しなくてもよい。制御部31は、位置特定部32が特定した位置に対応するエリアの担当者の売り子端末6と、このエリアに隣接するエリアの担当者の売り子端末6とに、位置特定部32が特定した位置の情報を提供してもよい。制御部31は、位置特定部32が特定した位置の情報とともに、他の情報を提供してもよい。例えば、制御部31は、位置特定部32が特定した位置の情報とともに、この位置に対応する注文情報の少なくとも一部を提供してもよい。
制御部31は、複数の売り子端末6のうち第1の売り子端末6から追加の情報の表示に対する応答を通信部21が受信した場合、例えば、複数の売り子端末6の少なくとも1つにおいて追加の情報の表示を変更させる。例えば、図3で説明したように、第1の売り子端末6を所持する売り子が注文を担当することを示す訪問予約情報を送信する。制御部31は、第1の売り子端末6が送信した訪問予約情報を通信部21が受信した場合、第1の売り子端末6における追加の情報(例、図3中段のマークM1)の表示の形態(例、色、明るさ、又は形状)を変更させる。また、制御部31は、第1の売り子端末6が送信した訪問予約情報を通信部21が受信した場合、複数の売り子端末6のうち第1の売り子端末6と異なる第2の売り子端末6において追加の情報(例、図2中段のマークM1)を非表示へ変更する。
なお、売り子端末6は、予定された訪問を取り消すことを示す訪問取消情報を送信してもよい。制御部31は、第1の売り子端末6が送信した訪問取消情報を通信部21が受信した場合、訪問取消情報に対応する追加の情報(例、図2中段のマークM1)を、複数の売り子端末6の少なくとも1つに表示させてもよい。例えば、制御部31は、第1売り子端末6が送信した訪問予約情報を通信部21が受信した場合、第2の売り子端末6において図2中段のマークM1を表示から非表示へ変更した後に、第1売り子端末6が送信した訪問取消情報を通信部21が受信した場合、第2の売り子端末6において図2中段のマークM1を非表示から表示へ変更してもよい。
制御部31は、訪問予約情報を送信した第1の売り子端末6に対して、位置特定部32が特定した位置の他に情報を提供してもよい。例えば、制御部31は、追加の情報の表示に対する売り子端末6からの応答応答に基づいて、通信部21が受信した注文情報に基づく情報を、応答の送信元の売り子端末端末へ提供してもよい。例えば、制御部31は、訪問予約情報に対応する注文情報の少なくとも一部を第1の売り子端末6に提供し、図3の下段に示したように、注文情報を第1の売り子端末6に表示させてもよい。制御部31は、訪問予約情報に対応する訪問先の座席の情報として、座席特定部34が特定した座席の識別情報を第1の売り子端末6に提供供してもよい。制御部31は、通信部21を制御して座席特定部34が特定した座席の識別情報を送信させ、座席の識別情報を受信した第1の売り子端末6の表示部に、追加の情報として座席の識別情報(例、図3下段の座席番号)を表示させてもよい。
なお、売り子端末6は、複数の訪問予約情報を送信してもよい。例えば、通信部21は、複数のID提供部3のうち2以上のID提供部3のそれぞれについて識別情報を受信する。位置特定部32は、通信部21が受信した提供部IDのそれぞれについてマップ画像上の位置を特定する。制御部31は、位置特定部32が特定した複数の位置を、第1の売り子端末6に提供する。第1の売り子端末6は、例えば、第1の訪問予約情報を送信し、第1の訪問予約情報に対応する位置の訪問が完了する前に、第2の訪問予約情報を送信する。この場合、順番決定部35は、訪問先の位置に関する情報に基づいて、訪問順を決定してもよい。制御部31は、順番決定部35が決定した訪問順を第1の売り子端末6に提供することで、第1の売り子端末6に訪問順を示す情報(例、図3中段のマークM1の中の「1」)を表示させてもよい。
図3の売り子端末6は、例えば専用端末であるが、スマートフォン等の汎用の端末でもよい。売り子端末6は、通信部41、表示部6A、処理部42、及び記憶部43を備える。通信部41は、所定の規格に準拠した通信を行う。
記憶部43は、電力供給が遮断された状態でも情報を保持する記憶装置を含む。この記憶装置は、例えば、不揮発性メモリーと、ハードディスクと、ソリッドステートディスクとの少なくとも1つを含む。記憶部43は、売り子端末6の外部から取得される各種情報、及び売り子端末6における各種処理で生成される情報を記憶する。記憶部43は、例えば、情報処理装置4の記憶部23が記憶するマップ画像データD5と同様のマップ画像データを記憶する。
通信部41は、例えばインターネット回線を介して情報処理装置4と接続され、情報処理装置4と通信する。通信部41は、処理部42によって制御されて、通信を行う。通信部41は、情報処理装置4送信した各種情報を受信する。例えば、通信部41は、情報処理装置4の位置特定部32が特定した位置を受信する。表示部6Aは、例えば液晶ディスプレイを含み、各種情報を表示する。売り子端末6は、例えば、表示部6Aに重ねられた透過型のタッチパッドを備え、表示部6Aおよびタッチパッドはタッチパネルを構成する。
処理部42は、例えばCPU等の汎用のプロセッサを含み、各種情報を処理する。記憶部43は、処理部42に各種処理を実行させるプログラムを記憶する。処理部42(例、CPU)は、記憶部43に記憶されたプログラムに従って、信号処理、演算処理、画像処理、及び売り子端末6の各部の制御処理のうち少なくとも1つを実行する。処理部42は、特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。処理部42が実行する処理の少なくとも一部は、ASICによって実行されてもよい。
情報処理部14の説明で述べたように、情報処理装置4は、提供部IDに対応するマップ画像上の位置を特定し、特定した位置を送信する。売り子端末6は、情報処理装置4が送信したマップ画像上の位置を通信部41によって受信する。処理部42は、通信部41が受信したマップ画像上の位置と、記憶部43に記憶されているマップ画像データとを用いて、追加の情報(例、図2中段のマークM1)が配置されたマップ画像P3を生成する。処理部42は、生成したマップ画像を表示部6Aに表示させる。
売り子端末6は、表示部6Aに表示された情報に対する入力を受け付ける。例えば、売り子端末6は、図2下段のマークM1を指定する入力を受け付ける。売り子端末6は、マークM1を指定する入力があったと判定した場合、図3上段に示したように、訪問予約をするか否かの入力を受け付ける。処理部42は、訪問予約をすることを示す入力があったと判定した場合、訪問予約情報を通信部41に送信させる。情報処理装置4の処理部22は、通信部41が送信した訪問予約情報を通信部21が受信した場合、訪問予約情報を受け付けたことを示す訪問予約受理通知を、訪問予約情報の送信元である売り子端末6へ提供する。売り子端末6は、情報処理装置4が送信した訪問予約受理通知を受信した場合、表示部6Aにおいて追加の情報の表示を変更する。例えば、処理部42は、図2下段のマークM1の表示を変更し、図3中段のマークM2のように追加の情報を異なる表示形態で表示させる。売り子は、例えば、マークM2を視認することで、訪問予約が情報処理装置4に受け付けられたことを確認できる。このように、訪問予約受理通知は、追加の情報の表示を変更させる指令として機能してもよい。
上記訪問予約受理通知は、訪問予約を受け付けたことを示す情報の他に情報を含んでもよい。例えば、訪問予約受理通知は、図4の情報処理装置4の順番決定部35が決定した訪問順の情報を含んでもよい。売り子端末6は、情報処理装置4が送信した訪問順の情報に基づいて、例えば、図3中段のマークM2のように訪問順の情報を表示させてもよい。また、上記訪問予約受理通知は、注文情報の少なくとも一部を含んでもよい。売り子端末6は、例えば図3下段に示したように、訪問予約受理通知に基づいて注文情報を表示してもよい。また、訪問予約受理通知は、図4の情報処理装置4の座席特定部34が特定した座席の識別情報を含んでもよい。売り子端末6は、例えば図3下段に示したように、訪問予約受理通知に基づいて座席の識別情報(例、座席番号)を表示してもよい。売り子は、売り子端末6の表示部6Aに表示される情報によって、訪問先を把握することができる。
なお、担当特定部33は、提供部ID又は注文情報に基づいて、サービス提供者を特定してもよい。例えば、担当者特定部Cは、注文情報を用いないで、提供部IDに関連付けられた売り子を担当者の候補として特定してもよい。また、担当者特定部Cは、提供部IDを用いないで、注文情報に示されたサービスの内容を提供可能な売り子を担当者の候補として特定してもよい。上記担当者の候補は、1人でもよいし、複数人でもよい。情報処理装置4は、担当者の候補を特定しなくてもよく、担当特定部33を備えなくてもよい。例えば、情報処理装置4は、予め定められた全ての売り子端末に、提供部IDから特定されたマップ画像上の位置を提供してもよい。
なお、情報処理装置4は、提供部IDに関連付けられた位置の識別情報(例、座席番号、名称)を特定しなくてもよく、座席特定部34を備えなくてもよい。座席特定部34は、情報処理装置4の外部(例、売り子端末6)に設けられてもよい。例えば、情報処理装置4は、提供部IDを売り子端末6に提供し、売り子端末6は、座席特定部34を備え、座席情報D2を記憶しており、情報処理装置4から提供された提供部IDを用いて座席の識別情報を特定してもよい。
なお、情報処理装置4は、訪問順を決定しなくてもよく、順番決定部35を備えなくてもよい。また、順番決定部35は、情報処理装置4の外部(例、売り子端末)に設けられてもよい。情報処理装置4は、訪問順を決定しなくてもよく、順番決定部35を備えなくてもよい。また、順番決定部35は、情報処理装置4の外部(例、売り子端末)に設けられてもよい。
なお、位置特定部32は、情報処理装置4の外部(例、売り子端末6)に設けられてもよい。売り子端末6は、情報処理装置4の少なくとも一部を兼ねてもよい。例えば、売り子端末6は、ユーザ端末5が送信した提供部IDを受信し、提供部IDに関連付けられたマップ画像上の位置を特定してもよい。情報処理システム1は、複数の売り子端末6を備え、複数の売り子端末6の少なくとも1つは、制御部31と、位置特定部32と、担当特定部33と、座席特定部34と、順番決定部35との少なくとも1つを備えてもよい。
次に、上述の情報処理システム1の構成に基づき、実施形態に係る情報処理方法について説明する。図8および図9は、実施形態に係る情報処理方法を示す図である。情報処理システム1の各部については、適宜、図1から図7を参照する。
実施形態に係る情報処理システムによってユーザへサービスが提供されることに先立ち、図1に示した施設2には複数のID提供部3が設置される。情報処理装置は、ステップS1において、地図情報を記憶部23に記憶させる。ユーザ端末は、ステップS1において、ID提供部から提供IDを読み取る。ユーザ端末5は、ステップS2において、ID提供部3から読み取った情報に基づいて注文ページを表示し、注文情報の入力を受け付ける。ユーザ端末は、ステップS4において、ステップS2で読み取った提供部IDと、ステップS3で受け付けた注文情報とを送信する。
情報処理装置は、ユーザ端末5が送信した提供部IDおよび注文情報を受信する。情報処理装置は、ステップS5において、ステップS4でユーザ端末5が提供した提供部IDを、ステップS1において記憶された地図情報と照合し、提供部IDと関連付けられたマップ画像上の位置を特定する。また、情報処理装置は、提供部IDに関連付けられた売り子を特定し、特定した売り子のうち注文情報に示されたサービスを提供可能な売り子を担当者の候補として特定する。ここでは、担当者の候補の売り子が2人おり、各売り子に対応する売り子端末6を、第1の売り子端末、第2の売り子端末とする。
情報処理装置は、ステップS6において、ステップS5で特定したマップ画像上の位置と、ステップS4でユーザ端末が提供した注文情報とを送信する。第1の売り子端末は、ステップS6で情報処理装置が送信したマップ画像上の位置と、注文情報とを受信する。第1の売り子端末は、ステップS7において、図2中段に示したように追加の情報(例、マークM1)を含むマップ画像P2を表示する。第2の売り子端末は、ステップS8において、第1の売り子端末と同様に追加の情報を含むマップ画像を表示する。
第1の売り子端末および第2の売り子端末は、それぞれ、訪問予約をするか否かを示す入力を受け付ける。ここでは、第1の売り子端末を所持する売り子が、訪問予約をする(注文を担当する)ことを示す情報を第1の売り子端末へ入力したとする。図9に示すように、第1の売り子端末は、ステップS9において、訪問予約を通知する(例、訪問予約情報を送信する)。情報処理装置は、第1の売り子端末が送信した訪問予約情報を受信する。情報処理装置は、ステップS10において、訪問予約情報を送信した第1売り子端末以外の売り子端末(ここでは、第2の売り子端末)を対象として、追加の情報(例、図2中段のマークM1)を非表示にすることを示す指令を送信する。第2の売り子端末は、ステップS10において情報処理装置が送信した指令を受信し、この指令に従ってマップ画像上の追加の情報を非表示にする。
情報処理装置は、ステップS11において、追加の情報の表示形態を変更させる指令を送信する。情報処理装置は、追加の情報の表示形態を変更させる指令を、訪問先予約情報の送信元である第1の売り子端末へ提供する。第1の売り子端末は、情報処理装置が送信した指令を受信し、この指令に従って追加の情報の表示形態を変更する。例えば、第1の売り子端末は、図2下段のマークM1の表示形態を、図3中段のマークM2の表示形態へ変更する。担当者である売り子は、例えば、第1の売り子端末に表示されるマップ画像上のマークによって訪問先の位置を確認し、訪問先へ移動してサービスを提供する。第1の売り子端末は、サービスの提供を完了したことを示す情報の入力を受け付ける。例えば、売り子は、図3中段のマークM2を選択することによって、図3下段の注文情報を第1の売り子端末に表示させる。そして、売り子は、図3下段の「この呼び出しを対応完了にする」を選択することによって、サービスの提供を完了したことを示す情報を、第1の売り子端末へ入力する。
第1の売り子端末は、ステップS12において、呼出の対応完了の通知(適宜、対応完了通知という)を送信する。情報処理装置は、第1の売り子端末が送信した対応完了通知を受信する。情報処理装置は、追加の情報を非表示にする指令を、対応完了通知の送信元である第1の売り子端末へ提供する。第1の売り子端末は、情報処理装置から提供された指令を受信し、この指令に従って追加の情報を非表示にする。例えば、第1の売り子端末は、図3中段のマークM2を、マップ画像上で非表示にする。
上述のように、本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置され、ユーザの端末であるユーザ端末に対して、識別情報を読み取り可能に提供する複数の提供部と、複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報を記憶する記憶部と、提供部から提供されてユーザ端末によって読み取られ、ユーザ端末によって送信された識別情報を受信する通信部と、地図情報に基づいて、通信部が受信した識別情報に関連付けられたマップ画像上の位置を特定する位置特定部と、位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置したマップ画像を、提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に表示させる制御部と、を備える。このような情報処理システムは、位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置したマップ画像が提供者端末の表示部に表示されるので、サービスの提供を支援できる。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図10は、本実施形態に係る情報処理システムを示す図である。本実施形態に係る情報処理システム1は、例えばフードコート、複合商業施設などで利用される。例えば、ユーザは、フードコートにおいてユーザ端末5を利用して飲食物を注文する。情報処理システム1は、ユーザ端末5から注文情報を取得し、注文された飲食物を提供する店舗の端末へ注文情報を提供する。店舗の端末は、注文された飲食物を提供する準備ができた場合、準備済であることを示す進捗情報を提供する。情報処理システム1は、店舗の端末から提供された進捗情報をユーザ端末5へ提供する。ユーザは、ユーザ端末5に提供された進捗情報によって、飲食物の提供の準備ができたことを知ることができ、例えば、注文を受けた店舗へ移動して注文した飲食物を受け取ることができる。本実施形態において、サービスを提供する提供者は、ユーザを訪問しなくてもよいし、各種サービスは、販売機などの装置によって提供されてもよい。
第2実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図10は、本実施形態に係る情報処理システムを示す図である。本実施形態に係る情報処理システム1は、例えばフードコート、複合商業施設などで利用される。例えば、ユーザは、フードコートにおいてユーザ端末5を利用して飲食物を注文する。情報処理システム1は、ユーザ端末5から注文情報を取得し、注文された飲食物を提供する店舗の端末へ注文情報を提供する。店舗の端末は、注文された飲食物を提供する準備ができた場合、準備済であることを示す進捗情報を提供する。情報処理システム1は、店舗の端末から提供された進捗情報をユーザ端末5へ提供する。ユーザは、ユーザ端末5に提供された進捗情報によって、飲食物の提供の準備ができたことを知ることができ、例えば、注文を受けた店舗へ移動して注文した飲食物を受け取ることができる。本実施形態において、サービスを提供する提供者は、ユーザを訪問しなくてもよいし、各種サービスは、販売機などの装置によって提供されてもよい。
情報処理システム1は、ID提供部3と、ユーザ端末5と、情報処理装置51と、受注端末52とを備える。ID提供部3およびユーザ端末5は、上述の実施形態と同様であり、適宜、その説明を省略又は簡略化する。ID提供部3は、ユーザにサービスを提供する施設に配置され、ユーザ端末5に対して、識別情報を読み取り可能に提供する。ユーザ端末5は、ID提供部3によってユーザ端末5に提供された提供部IDに基づいて、注文されるサービスを示す注文情報を送信する。ユーザ端末5は、例えば、ID提供部3から読み取った提供部IDと、注文情報と、連絡先情報とを送信する。
連絡先情報は、注文情報に対する応答の送信先を定める情報である。例えば、ユーザ端末5は通話機能を有し、連絡先情報はユーザ端末5の電話番号を含んでもよい。この場合、注文情報に対する応答は、連絡先情報に示された電話番号を用いたメール(例、SMSメール)によって伝えられる。また、連絡先情報は、ユーザ端末5によって受信可能なメールのアドレスを含んでもよい。この場合、注文情報に対する応答は、連絡先情報に示されたアドレスを宛先とするメールによって伝えられる。また、連絡先情報は、ユーザ端末5のユーザに関連付けられたソーシャルネットワーキングサービス(適宜、SNS)またはメッセージングサービスのアカウントの情報を含んでもよい。この場合、ユーザ端末5は、SNS又はメッセージングサービスを提供するアプリケーションのGUI上で、注文情報に対する応答を表示してもよい。
情報処理装置51は、ユーザ端末5が送信した注文情報、提供部ID、及び連絡先情報を受信する。情報処理装置51の処理部22は、連絡先情報を注文情報と関連付けて記憶部23に記憶させる。本実施形態において、ユーザに提供されるサービスの種類は、ID提供部3ごとに予め定められている。情報処理装置51の記憶部23は、担当情報D6を予め記憶する。担当情報D6は、提供部IDと、注文情報の提供先を特定する情報(例、受注端末52のアドレス)とを関連付けた情報である。処理部22は、通信部21が受信した提供部IDを担当情報D6と照合し、注文情報の提供先の受注端末52を特定する。処理部22は、特定した受注端末52へ、ユーザ端末5から送信された注文情報を通信部21によって提供する。
受注端末52は、情報処理装置51が送信した注文情報を受信する。受注端末52の構成は、上述の実施形態で説明したいずれかの端末と同様でもよいし、少なくとも一部が異なってもよい。例えば、受注端末52は、図4に示した売り子端末6と同様の構成でよい。サービス提供者は、受注端末52が受信した注文情報によって、注文されたサービスの内容を把握できる。サービス提供者は、注文されたサービスの提供を準備する。受注端末52は、注文情報に示されたサービスの進捗を表す情報の入力を受け付ける。進捗を表す情報は、既にサービスを提供できる状態にあることを示す情報でもよいし、サービスを提供できる状態になるまでの時間またはそのレベルを示す情報でもよい。例えば、注文情報に示されたサービスが飲食物の提供であるとする。サービス提供者は、提供する飲食物の準備ができた際に、準備済であることを示す情報を受注端末52に入力する。受注端末52は、入力された情報に基づいて進捗情報を生成する。例えば、注文情報は、他の注文情報と区別可能な識別情報(適宜、注文IDという)を含む。受注端末52は、生成した進捗情報を注文IDと関連付けて送信する。進捗情報は、注文IDを含んでもよい。
情報処理装置51は、受注端末52が送信した進捗情報を受信する。処理部22は、進捗情報に対応する注文情報を特定し、特定した注文情報に関連付けられた連絡先情報D7を記憶部23から取得する。処理部22は、特定した連絡先情報D7に定められた送信先に対して、進捗情報を通信部21によって提供する。ユーザ端末5は、情報処理装置51から提供された進捗情報を取得する。ユーザ端末5は、取得した進捗情報をユーザへ報知する。例えば、ユーザ端末5は、進捗情報に基づく画像を表示部5Aに表示すること、効果音などの音声を発生すること、又は振動を発生することによって、進捗情報をユーザに伝える。例えば、ユーザは、注文した飲食物が提供可能な状態にあることを、ユーザ端末5によって知ることができ、飲食物を受け取りに店舗へ向かうことができる。
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、競技場で販売している商品をデリバリーする配達員が使用するデリバリー用端末に、注文情報と特定された座席IDとを、競技場の座席マップに表示して提供するものである。競技場は、第1実施形態の設備Aに相当する。配達員は、サービスを提供する提供者に相当する。デリバリー用端末は、第1実施形態の提供者端末Aに相当する。座席マップは、第1実施形態のマップ画像Aに相当する。
第3実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、競技場で販売している商品をデリバリーする配達員が使用するデリバリー用端末に、注文情報と特定された座席IDとを、競技場の座席マップに表示して提供するものである。競技場は、第1実施形態の設備Aに相当する。配達員は、サービスを提供する提供者に相当する。デリバリー用端末は、第1実施形態の提供者端末Aに相当する。座席マップは、第1実施形態のマップ画像Aに相当する。
図11は、本実施形態に係る競技場座席ID提供システムの概要を示す概念図である。競技場座席ID提供システム100は、競技場110の座席112の背もたれ114に設けられた識別情報116をユーザ端末130で読み取り(ステップS101)、読み込み完了のボタン136を押すと、読み取った識別情報116をサーバ150が取得し(ステップS102)、サーバ150が取得した識別情報116に紐づいた座席IDを特定する。そして、特定された座席IDに紐づいた商品の注文ページを、ユーザ端末130に表示し(ステップS103)、ユーザ端末130から注文を受け付ける(ステップS104)。サーバ150は、注文ページで注文された注文情報194と、特定された座席ID192とを、競技場110の座席マップ190に表示して、デリバリー用端末140に提供する(ステップS105)。これらの情報を取得したデリバリー用端末140をもつ配達員は、表示された座席ID192の座席へ、注文された商品194をデリバリーする(ステップS106)。
なお、競技場110は、サッカー、野球、ラグビーなどの専用の競技用であってもよいし、多目的な競技場であってもよい。また、識別情報116は、図示の例ではQRコード(登録商標)であるが、NFCタグであってもよい。このほか、ユーザ端末130で読取可能なものであれば、これらに限定されない。なお、本実施例では、識別情報116は、座席112の前の座席の背もたれ114に設けられており、識別情報116は、それが設けられた座席112の後部座席を特定するように紐付けてされている。むろん、識別情報116が設けられた席自体を特定するよう紐付けられていてもよい。この場合、ユーザは、自身の座席の背もたれ114の識別情報116をユーザ端末130で読み取るようにする。
図12は、ユーザ端末、サーバ、及びデリバリー用端末を示す図である。ユーザ端末130は、競技場110に観戦にきたユーザが所有する端末であって、識別情報116を読み取り、サーバ150に提供するための識別情報読取手段132を備えている。識別情報読取手段132は、例えば、専用のアプリを事前にインストールしておくことで利用可能である。ユーザ端末130は、スマートフォンであってもよいし、ウェアラブル端末であってもよい。ユーザ端末130は、サーバ150とデータ通信を行う通信部を備えている。また、図11に示すように、表示部134を備えている。
デリバリー用端末140は、競技場110で販売している商品を客であるユーザに対して販売する販売員が所持する端末であって、位置情報取得手段142を備えている。位置情報取得手段142は、例えば、GPSにより実現される。デリバリー用端末140は、スマートフォンであってもよいし、タブレット式端末であってもよいし、PCであってもよい。またウェアラブル端末であってもよい。デリバリー用端末140は、サーバ150とデータ通信を行う通信部を備えている。また、図11に示すように、表示部144を備えている。
サーバ150は、プロセッサ、メモリ、ストレージ、通信部を備え、これらはバスにより接続されている。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成され、メモリに記憶された各種プログラムを読み出して実行することで、各種処理を行う。前記メモリは、CPUにより実行させるプログラムを記憶するものであり、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)により構成される。例えば、プロセッサがプログラムを実行することによって、図12に示す各種手段が実現される。ストレージは、座席マップ170や対応テーブル172や制御プログラムなどを記憶するものである。通信部は、ネットワークを介して、ユーザ端末130やデリバリー用端末140などと各種データ通信を行うものである。むろん、必要に応じて、競技場110の外部の端末や外部記憶手段と通信を行うものであってもよい。
サーバ150は、識別情報取得手段152と、座席ID特定手段154と、注文ページ表示手段156と、注文受付手段158と、提供手段160と、分析手段162と、配置決定手段164と、優先順位決定手段166と、配達完了受付手段168と、座席マップ170と、対応テーブル172を備えている。
識別情報取得手段152は、座席112に設けられた識別情報116を、ユーザ端末130から取得するものである。座席ID特定手段154は、取得された識別情報116に紐づいた座席IDを特定するものである。座席IDの特定にあたっては、後述の対応テーブル172を参照する。注文ページ表示手段156は、特定された座席IDに紐づいた商品の注文ページを、ユーザ端末130に表示するものである。注文受付手段158は、ユーザが、ユーザ端末130に表示された注文ページで注文した内容を受け付けるものである。
提供手段160は、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、を競技場110の座席マップ190に表示して、デリバリー用端末140に提供する。その際、座席マップ170を参照する。また、提供手段160は、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、を競技場110の座席マップ190に表示して、当該座席IDの場所に一番近いデリバリー用端末140に提供するようにしてもよい。さらに、提供手段160は、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、デリバリー用端末140の位置とを、競技場110の座席マップ190に表示して、ユーザ端末130に提供するようにしてよいもよい。
分析手段162は、注文情報と座席IDとから、どの商品がどのエリアで注文されるかを分析する。配置決定手段164は、分析手段162で分析された結果に応じて、商品を座席IDに配達する配達員の最適な配置を決定する。また、配達員の最適な配置に代えて、特定された座席IDの場所への配達員の最適なルートを合わせて決めるようにしてもよい。この場合、提供手段160は、デリバリー用端末140に、配達員の配置や最適なルートを合わせて提供する。
優先順位決定手段166は、特定された複数の座席IDに対して、デリバリーする優先順位を決定する。デリバリーする優先順位が決定された場合は、提供手段160は、注文ページで注文された注文情報と、特定された複数の座席IDと、優先順位とを、デリバリー用端末に提供する。配達完了受付手段168は、デリバリー用端末140からの配達完了の入力を受け付けて、配達済みの印をつける。例えば、デリバリー用端末140の表示部144に表示される「配達完了ボタン」などの入力により、配達完了の入力を受け付ける。
座席マップ170は、競技場110の座席マップであるが、一つの競技場に複数のスタジアムがある場合には、その複数のスタジアムの座席マップを備える。また、座席マップ170は、競技場110以外の他の競技場のマップを備えるようにしてもよい。
図13は、対応テーブルの一例を示す図である。対応テーブル172は、識別情報116と座席IDを紐づける情報である。対応テーブル172は、識別情報(2次元コード)、競技場名「ABCスタジアム」、座席ID「メインスタンド前段 B列 088」というように、識別情報ごとに、特定の座席IDが紐づけられている。前記座席ID特定手段154は、座席IDを特定する際に、この対応テーブル172を参照して特定する。
次に、本競技場座席ID提供システム100による競技場座席ID提供処理の一例について、図14から図16を参照して説明する。図16は、本実施形態の競技場座席ID提供処理の一例を示すフローチャートである。まず、ユーザがユーザ端末130の識別情報読取手段132により識別情報116を読み込むと、サーバ150の識別情報取得手段152が識別情報116を取得する(ステップS110)。
サーバ150では、座席ID特定手段154が、対応テーブル172を参照して、取得された識別情報116に紐づいた座席IDを特定する(ステップS112)。そして、注文ページ表示手段156が、特定された座席IDに紐づいた商品の注文ページを、ユーザ端末130に表示させる(ステップS114)。このときの表示はブラウザで表示するようにしてもよいし、専用アプリの画面として表示するようにしてもよい。
図14は、注文ページの一例を示す図である。注文ページ180には、「メインスタンド 前段B列 89番」という座席ID182が表示されるとともに、ドリンクメニュー184、食べ物メニュー186、数量選択ボタン188が表示される。ユーザは、各メニューの数量選択ボタンを操作することにより注文を確定する。ユーザにより注文が確定されると、その内容がサーバ150に送られ、注文受付手段158により注文が受け付けられる(ステップS116)。注文を受け付けると、提供手段160は、座席マップ170を参照し、注文ページ180で注文された注文情報と、特定された座席IDとを、競技場110の座席マップ190に表示してデリバリー用端末140に提供する(ステップS118)。
図15は、デリバリー用端末の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。表示部144には、競技場110の座席マップ190とともに、「メインスタンド 前段B列 89番」という座席ID192と、「ビール 2個、焼きそば 1個」という注文情報194が示されている。配達員は、この内容を確認して、注文をしたユーザの座席IDの場所に、注文された商品をデリバリーする。以上の処理により、競技場において販売している商品のデリバリーを適切に行うことが可能となる。
なお、本実施形態において、注文情報を基に配達員の配置の最適化を図るようにしてもよい。具体的には、注文情報と座席IDから、どの商品がどのエリアで注文されるのかを分析手段162で分析し、分析された結果に応じて、商品を座席IDに配達する配達員の最適な配置を配置決定手段164で決定する。この際、配達員によって持ち歩いている商品が異なることがある点を考慮する。例えば、ビールがよく注文されるエリアに、ビールを持ち歩いていない配達員を配置しても意味がないため、配置決定手段164は、配達員の配置を決定する際に、このような点を考慮して決定する。
また、最適な配置の決定に代えて、座席IDの場所までの最適なルートを決定するようにしてもよい。この場合、注文情報、座席ID、競技場マップに加え、競技場マップに最適なルートを表示してデリバリー用端末140に提供する。このような最適な配置や最適なルートの決定により、速やかに適切なデリバリーを行うことができる。
また、ステップS118において、提供手段160は、注文ページ180で注文された注文情報と、特定された座席IDとを、当該座席IDの場所に一番近いデリバリー用端末140に提供するようにしてもよい。この場合、デリバリー用端末140の位置情報取得手段142により取得された位置情報をサーバ150が取得し、特定された座席IDの場所に一番近いデリバリー用端末140を選び、そのデリバリー用端末140に、注文情報と、特定された座席IDと、を競技場の座席マップに表示して、提供する。このように、一番近いデリバリー用端末140の情報を提供することで、速やかに適切なデリバリーを行うことができる。さらに、提供手段160は、注文ページ180で表示された注文情報と、特定された座席IDと、デリバリー用端末140の位置と、を競技場の座席マップに表示して、ユーザ端末130に提供するようにしてもよい。これにより、ユーザがデリバリー用端末140の位置を把握できる。
また、ステップS118において、デリバリーの優先順位を決めるようにしてもよい。優先順位決定手段166が、プレミア席、注文量が多い、リピート率などを考慮してデリバリーする優先順位を決定する。すると、提供手段160は、注文ページ180で注文された注文情報と、特定された複数の座席IDと、決定された優先順位とを、競技場110の座席マップに表示して、デリバリー用端末140に提供するという具合である。配達員は、表示された優先順位の高い順にデリバリーを行う。
さらに、配達員がデリバリーを完了したら、配達完了の入力を受け付けるようにしてもよい。具体的には、サーバ150の配達完了受付手段168が、デリバリー用端末140からの配達完了の入力を受け付けて、配達済みの印をつける。例えば、配達完了の入力により、ユーザが予め登録したクレジットカード等での決済を行うことが可能となる。
以上説明した実施形態によれば、競技場110の座席112の背もたれ114に設けられた識別情報116をユーザ端末130で読み取って(ステップS101)、読み取った識別情報116をサーバ150が取得し(ステップS102)、サーバ150が取得した識別情報116に紐づいた座席IDを特定する。そして、特定された座席IDに紐づいた商品の注文ページを、ユーザ端末130に表示し(ステップS103)、ユーザ端末130から注文を受け付ける(ステップS104)。サーバ150は、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDとを、競技場110の座席マップ190に表示して、デリバリー用端末140に提供する(ステップS105)。これらの情報を取得したデリバリー用端末140をもつ配達員は、表示された座席IDの座席へ、注文された商品をデリバリーする(ステップS106)。これにより、競技場で販売されている商品の適切なデリバリーが可能となる。
本実施形態に係る情報処理システムは、競技場で販売している商品をデリバリーする配達員が使用するデリバリー用端末に、座席IDを提供する競技場座席ID提供システムであって、競技場の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得する取得手段と、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定する特定手段と、特定された座席IDに紐づいた商品の注文ページを、ユーザ端末に表示する表示手段と、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、を競技場の座席マップに表示して、デリバリー用端末に提供する提供手段と、を備える。情報処理システムは、注文情報と座席IDとから、どの商品がどのエリアで注文されるかを分析する分析手段と、分析された結果に応じて、商品を座席IDに配達する配達員の最適な配置を決定する決定手段と、を備えてもよい。提供手段は、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、を競技場の座席マップに表示して、当該座席IDの場所に一番近いデリバリー用端末に提供してもよい。提供手段は、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、デリバリー用端末の位置と、を競技場の座席マップに表示して、ユーザ端末に提供してもよい。情報処理システムは、特定された複数の座席IDに対して、デリバリーする優先順位を決定する決定手段を備え、提供手段は、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、優先順位と、を競技場の座席マップに表示して、デリバリー用端末に提供してもよい。
本実施形態に係る情報処理方法は、競技場で販売している商品をデリバリーする配達員が使用するデリバリー用端末に、座席IDを提供する競技場座席ID提供方法であって、競技場の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップと、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定するステップと、特定された座席IDに紐づいた商品の注文ページを、ユーザ端末に表示するステップと、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、を競技場の座席マップに表示して、デリバリー用端末に提供するステップと、を備える。
本実施形態に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、競技場で販売している商品をデリバリーする配達員が使用するデリバリー用端末に、座席IDを提供する競技場座席ID提供処理を実行させるプログラムであって、競技場の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップと、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定するステップと、特定された座席IDに紐づいた商品の注文ページを、ユーザ端末に表示するステップと、注文ページで注文された注文情報と、特定された座席IDと、を競技場の座席マップに表示して、デリバリー用端末に提供するステップと、を実行させる。
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、競技場で飲食物やグッズを売り歩いて稼動している複数の売り子の中から、ユーザが呼びたい売り子を指定し、指定(特定)された売り子の端末に、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場の座席マップを提供するものである。競技場は、第1実施形態の設備Aに相当する。売り子は、第1実施形態の提供者に相当する。売り子の端末は、第1実施形態の提供者端末Aに相当する。座席の注目度は、第1実施形態の追加の情報(例えば、マーク)に相当する。座席マップは、第1実施形態のマップ画像Aに相当する。本実施形態は、サービスを提供する提供者に、ユーザに関する情報を提供する情報処理システムの1つの形態である。
第4実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、競技場で飲食物やグッズを売り歩いて稼動している複数の売り子の中から、ユーザが呼びたい売り子を指定し、指定(特定)された売り子の端末に、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場の座席マップを提供するものである。競技場は、第1実施形態の設備Aに相当する。売り子は、第1実施形態の提供者に相当する。売り子の端末は、第1実施形態の提供者端末Aに相当する。座席の注目度は、第1実施形態の追加の情報(例えば、マーク)に相当する。座席マップは、第1実施形態のマップ画像Aに相当する。本実施形態は、サービスを提供する提供者に、ユーザに関する情報を提供する情報処理システムの1つの形態である。
本実施形態は、上述の実施形態で説明した競技場座席ID提供システム100を、競技場売り子指定システムに適用した形態である。以下の説明において適宜、競技場座席ID提供システム100を、競技場売り子指定システム100と称する。まず、図11を参照して、本実施形態に係る競技場売り子指定システムの概要を説明する。競技場売り子指定システム100は、競技場110の座席112の背もたれ114に設けられた識別情報116をユーザ端末130で読み取り、読み込み完了のボタン136を押すと、読み取った識別情報116をサーバ150が取得し、サーバ150が取得した識別情報116に紐づいた座席IDを特定する。そして、特定された座席IDに紐づいた売り子を指定する指定ページを、ユーザ端末130に表示し、ユーザ端末130から売り子の指定を受け付ける。サーバ150は、指定された売り子のデリバリー用端末140(適宜、売り子端末140という)に、特定された座席IDに対応する座席の注目度を変更した競技場110の座席マップ290を表示する。指定を受けた売り子は、表示された座席IDの座席へ、商品を販売しにいく。
図17は、本実施形態の競技場売り子指定システムのサーバを示す図である。サーバ150は、識別情報取得手段152と、座席ID特定手段154と、表示手段256と、指定受付手段258と、提供手段160と、フィルタ手段262と、指定料計算手段264と、優先順位決定手段266と、決済受付手段268と、トラッキング手段270と、ステータス変更受付手段272と、座席マップ170と、対応テーブル172を備えている。第2実施形態と共通する構成については適宜、同じ符号を付してその説明を省略または簡略化する。
表示手段256は、特定された座席IDに紐づけて、競技場110で稼働している売り子の容姿が分かる写真が掲載された売り子指定用のページ(例えば、後の図19に示す売り子指定ページ280)を、ユーザ端末130に表示するものである。表示される売り子の写真は、当該売り子が販売を担当する商品のメーカーのユニフォーム姿であってもよい。表示手段256が表示する売り子指定ページには、少なくとも売り子の顔が分かる写真が掲載されていればよいが、上半身画像や全身画像を掲載してもよい。また、これらの売り子の容姿が分かる写真に加えて、その売り子が販売する商品情報を掲載してもよいし、その売り子のプロフィールや指定料を掲載してもよい。
また、表示手段256は、ユーザによる売り子の指定レベルに応じて決定される優先順位を表示してもよい。さらに、ページ内の各売り子の写真に、呼ばれた回数(≒注文数)を表示して、ユーザの競争意識を煽るようにしてもよい。この場合、人気の売り子は待ち人数が多く、待ち時間が長くなることが予想されるため、クレームがつかないように、売り子の待ち人数を合わせて表示してもよい。指定受付手段258は、ユーザが、ユーザ端末130に表示された売り子指定ページで選択した売り子を、売り子の指定として受け付けるものである。
提供手段160は、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場110の座席マップ190を、指定された売り子の売り子端末140に提供する。注目度が変更されるとは、色の変更であってもよいし、その座席を示す位置が点滅ないし点灯するような点灯状態の変更であってもよい。その際、座席マップ170を参照する。
フィルタ手段262は、複数(例、多数)の売り子の中から、売り子が販売する商品情報や、売り子の容姿の特徴によって売り子をフィルタするものである。例えば、飲食物を販売している売り子のみをフィルタしてもよいし、グッズを販売している売り子のみをフィルタしてもよい。また、売り子の容姿の特徴、例えば、身長や、容姿の雰囲気(可愛い系や綺麗系など)でフィルタしてもよい。さらに、売り子の指定料や、人気度、待ち人数などから、ユーザが指定する条件に合う売り子をフィルタしてもよい。表示手段256は、フィルタされた売り子を表示し、ユーザは、表示された売り子の中から、好みの売り子を指定する。
指定料計算手段264は、指定受付手段258による売り子の指定に応じて、指定料を計算するものである。例えば、指定料が50円の売り子Aさんを1回指定し、指定料が100円の売り子Bさんを2回指定すると、指定料が250円になると計算する。また、指定料計算手段264は、売り子の人気度に応じて指定料を変動させ、変動後の指定料に基づいてユーザごとの指定料を計算してもよい。この場合、表示手段256は、変動後の指定料を表示する。
優先順位決定手段266は、ユーザが所望する売り子を指定する指定レベルに応じて、当該売り子を呼ぶ優先順位を決定するものである。例えば、売り子Aさんの写真を連打する回数が多いほど、売り子Aさんを呼べる優先順位が高くなるという具合である。表示手段256は、決定された優先順位を売り子指定ページに表示する。このとき、指定料計算手段264は、決定された優先順位に応じて、指定料を計算してもよい。例えば、優先順位が高いほど、指定料が高くなるように計算する。表示手段256は、優先順位に応じて計算された指定料も、売り子指定ページに表示してもよい。また、決定された優先順位を、売り子端末140にも表示し、座席を回る優先順位を示すようにしてもよい。
決済受付手段268は、指定料に応じた決済を受けるものである。例えば、商品代と指定料の合計額をクレジットカード決済等するための画面をユーザ端末130に表示してもよいし、あらかじめ決済用のカード情報等が登録されている場合には、売り子端末140から販売した商品情報と数量を取得し、当該売り子の指定料を加算して、自動的に決済するようにしてもよい。なお、決済受付手段268は、売り子の指定料がかからない場合(例えば、指定した売り子を呼ぶことができず、代わりの売り子が販売に行った場合)には、商品代金だけを決済するものとする。
トラッキング手段270は、指定を受けた売り子が、指定元の座席に向かっているのかなどを確認するためのものである。トラッキング手段270は、売り子端末140から位置情報を取得することで、売り子のトラッキングを行うことができる。ステータス変更受付手段272は、各売り子端末140から、ステータスを受け付けることで、どの端末が対応中なのかを逐次把握するためのものである。例えば、売り子端末140から、「不在」、「対応中」、「他の売り子が対応中」などのステータスを受け付けてログを残すことで、売り子が、自分が対応中か、他の売り子が対応中かの差別化を図ることができる。
次に、本競技場売り子指定システムによる競技場売り子指定処理について説明する。図18は、本実施形態の競技場売り子指定処理を示すフローチャートである。ステップS110およびステップS112の処理は、図16同様である。そして、表示手段256が、特定された座席IDに紐づいた売り子の指定ページを、ユーザ端末130に表示させる(ステップS214)。このときの表示はブラウザで表示するようにしてもよいし、専用アプリの画面として表示するようにしてもよい。
図19は、表示される売り子指定ページの一例を示す図である。売り子指定ページ280には、座席ID182が表示されるとともに、複数の売り子の容姿が分かる写真が掲載されている。座席ID182とは、例えば、「メインスタンド 前段B列 89番」という表示である。図19の例では、1ページに16名の売り子の写真が掲載されている。一番上の段には、売り子「A子」〜「D子」までの写真が掲載され、上から2番目の段には、売り子「E子」〜「H子」までの写真が掲載され、上から3番目の段には、売り子「I子」〜「L子」までの写真が掲載され、一番下の段には、売り子「M子」〜「P子」までの写真が掲載されている。図示の例では、各段ごとに、売り子が着用しているユニフォームが異なっている。ユニフォームは、売り子が販売する商品のメーカーのものであってもよい。ユニフォームを採用することで、売り子のユニフォームから、売り子が担当する商品が分かる。また、売り子の容姿が分かる写真に加え、各売り子のプロフィールや販売する商品を掲載するようにしてもよい。
ユーザが、売り子指定ページ280に表示された複数の売り子の中から、呼びたい売り子の画像にタッチして選択することで、サーバ150の指定受付手段258は、売り子の指定を受け付ける(ステップS216)。図19の例では、太線で囲まれた売り子「G子」が選択されている。売り子の指定を受け付けると、サーバ150の提供手段160は、座席マップ170を参照し、売り子指定ページ280で指定された売り子の売り子端末140に、特定された座席IDに対応する座席の注目度を変更した競技場110の座席マップ290(図20に示す)を提供する(ステップS218)。
図20は、売り子端末の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。表示部144には、競技場110の座席マップ290に、特定された座席IDに対応する座席の注目度を色で変更した座席表示292が示されている。なお、図20の例では、注目度を色で変更することとしたが、該当する座席の位置を点滅させたり点灯させたりすることで注目度を変更してもよいし、更に他の形態で注目度を変更するようにしてもよい。指定を受けた売り子「G子」は、座席の位置を確認して、商品を販売しにいく。以上の処理により、競技場110において稼動している複数の売り子の中から、ユーザが呼びたい売り子を指定して呼ぶことができる。
なお、本実施形態において、売り子指定ページ280には、少なくとも売り子の顔が分かる写真が掲載されていればよいが、上半身画像や全身画像を掲載してもよい。また、これらの売り子の容姿が分かる写真に加えて、プロフィールや、その売り子が販売する商品情報や、その売り子の指定料や、ユーザによる売り子の指定レベルに応じて決定される優先順位を表示してもよい。さらに、ページ内の各売り子の写真に、呼ばれた回数(≒注文数)を表示して、ユーザの競争意識を煽るようにしてもよい。この場合、人気の売り子は待ち人数が多く、待ち時間が長くなることが予想されるため、クレームがつかないように、売り子の待ち人数を合わせて表示してもよい。
また、本実施形態において、フィルタ手段262によって、複数の売り子の中から、売り子が販売する商品情報や、売り子の容姿の特徴などによって売り子をフィルタしてもよい。例えば、飲食物を販売している売り子のみをフィルタしてもよいし、グッズを販売している売り子のみをフィルタしてもよい。あるいは、売り子の身長や、容姿の雰囲気(可愛い系や綺麗系など)、指定料の額や、人気度、待ち人数などから、ユーザが指定する条件に合う売り子をフィルタしてもよい。表示手段256は、フィルタされた売り子を表示し、ユーザは、表示された売り子の中から、好みの売り子を指定する。このようなフィルタのための条件設定は、ステップS112とステップS214の間に行うようにしてもよいし、ステップS214とステップS216の間で行うようにしてもよい。
更に、本実施形態の売り子の指定においては、指定料計算手段264が、指定受付手段258による売り子の指定に応じて、指定料を計算してもよい。例えば、指定料が50円の売り子Aさんを1回指定し、指定料が100円の売り子Bさんを2回指定すると、指定料が250円になると計算する。このような指定料は、売り子の人気度に応じて変動させてもよい。指定料に変動があったときは、表示手段256は、変動後の指定料を表示する。
また、本実施形態において、優先順位決定手段266が、ユーザが所望する売り子を指定する指定レベルに応じて、当該売り子を呼ぶ優先順位を決定してもよい。例えば、売り子Aさんの写真を連打する回数が多いほど、売り子Aさんを呼べる優先順位が高くなるという具合である。表示手段256は、決定された優先順位を売り子指定ページに表示する。このとき、指定料計算手段264は、決定された優先順位に応じて、指定料を計算してもよい。例えば、優先順位が高いほど、指定料が高くなるように計算する。表示手段256は、優先順位に応じて計算された指定料も、売り子指定ページに表示してもよい。また、決定された優先順位を、売り子端末に表示し、座席を回る優先順位を示すようにしてもよい。
また、本実施形態において、決済受付手段268が、指定料に応じた決済を受け付けるようにしてもよい。例えば、商品代と指定料の合計額をクレジットカード決済等するための画面をユーザ端末130に表示してもよいし、あらかじめ決済用のカード情報等が登録されている場合には、売り子端末140から販売した商品情報と数量を取得し、売り子の指定料を加算して、自動的に決済するようにしてもよい。なお、決済受付手段268は、売り子の指定料がかからない場合(例えば、指定した売り子を呼ぶことができず、代わりの売り子が販売に行った場合)には、商品代金だけを決済してもよい。
本実施形態において、トラッキング手段270が、指定を受けた売り子が、指定元の座席に向かっているのかなどを確認してもよい。トラッキング手段270は、売り子端末140に設けられたGPSなどから位置情報を取得することで、売り子のトラッキングを行うことができる。本実施形態において、ステータス変更受付手段272によって、各売り子端末140から、ステータスを受け付けることで、どの端末が対応中なのかを逐次把握するようにしてもよい。
図21は、売り子端末の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。図21(A)は、複数の売り子の動向を区別して表す画像の一例を示す図である。マップ44Aには4つのマークM1からM4がそれぞれ色分けされて表示されている。例えば、マークM1は、「他の売り子が対応中」の状態を示し、マークM2は、「自分が向かっている&対応中」の状態を示す。また、マークM3は、「通常呼び出され中」の状態を示し、マークM4は、「一定期間放置アラート」の状態を示し点滅している。マップ44Aにおいて、マークM3(通常呼び出され中)又はマークM4(一定期間放置アラート)をタップもしくは長押しすることで、図21(B)に示すように、各マークに応じた別ウインドウ(モーダル)44Bが表示される。例えば、「XX−XX」の座席へ向かうか否かを問う画面が表示され、「はい」のボタンB1と「いいえ」のボタンB2が表示される。ここで、「はい」のボタンB1をタップすると、マークが「自分が向かっている&対応中」のマークM2に変更される。なお、マークM4を選択する場合とは、例えば、「他の売り子が対応予定の客に呼ばれたために、やむを得ず代わりに対応」というケースなどが想定される。
図21(C)に示す小ウインドウ44Cのように、「XX−XX」の座席への対応を完了したか否かを問う画面が表示され、「はい」のボタンB3と、「いいえ」のボタンB4と、「対応取消」のボタンB5と、「不在」のボタンB6を表示してもよい。ここで「はい」のボタンB3をタップすると、マークが消去され、「いいえ」のボタンB4をタップすると「向かっている&対応中」のマークM2に変更され、「対応取消」のボタンB5をタップする「通常呼び出し」のマークM3又は「一定期間放置アラート」のマークM4に変更される。また、「不在」のボタンB6をタップすることでマークが消去されるとともに、不在としてログを残す。
売り子訪問時にユーザが不在の場合は、キャンセル扱いにするという旨を、売り子指定ページ280に注記しておくようにしてもよい。このように、不在ログを残すことにより、不在客を何度も訪問するという売り子の負担を軽減することができる。以上のような売り子の対応のステータスの変更を行うための画面は、ステータス変更受付手段272により表示するようにしてよい。
以上説明した実施形態によれば、競技場110の座席112に設けられた識別情報116をユーザ端末130で読み取って、読み取った識別情報116をサーバ150が取得し、サーバ150が取得した識別情報116に紐づいた座席IDを特定する。そして、特定された座席IDに紐づいた売り子の指定ページを、ユーザ端末130に表示し、ユーザ端末130から売り子の指定を受け付ける。サーバ150は、指定ページで指定された売り子の売り子端末140に、特定された座席IDに対応する座席の注目度を変更した競技場110の座席マップ290を提供する。座席マップ290の提供を受けた売り子端末140をもつ売り子は、表示された座席IDの座席へ、商品を販売しにいく。これにより、競技場で稼働している複数の売り子の中から、指定した売り子を呼ぶことができる。
本実施形態に係る情報処理システムは、競技場で稼働している複数の売り子の中から、売り子を指定して呼ぶことができる競技場売り子指定システムであって、競技場の座席に設けられた識別情報を、ユーザ端末から取得する取得手段と、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定する特定手段と、ユーザ端末に、特定された座席IDに紐づけて、競技場で稼働している各売り子の容姿が分かる写真を掲載したページを表示させる表示手段と、ページから、所望する売り子の指定を受け付ける受付手段と、指定された売り子の売り子端末に、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場の座席マップを提供する提供手段と、を備える。
表示手段は、売り子の写真に加え、当該売り子が販売する商品の商品情報を掲載してもよい。情報処理システムは、商品情報で売り子をフィルタするフィルタ手段を備え、表示手段は、フィルタ後の売り子の情報をページに表示させてもよい。情報処理システムは、売り子の容姿の特徴によって売り子をフィルタするフィルタ手段を備え、表示手段は、フィルタ後の売り子の情報をページに表示させてもよい。表示手段は、各売り子を指定するための指定料をページに表示させてもよい。情報処理システムは、受付手段による売り子の指定に応じて、指定料を計算する指定料計算手段を備えてもよい。指定料計算手段は、売り子の人気度に応じて指定料を変動させてもよい。情報処理システムは、所望する売り子を指定する指定レベルに応じて、売り子を呼ぶ優先順位を決定する優先順位決定手段を備え、表示手段は、決定された優先順位をページに表示してもよい。情報処理システムは、決定された優先順位に応じて、売り子を呼ぶための指定料を計算する指定料計算手段を備え、表示手段は、計算された指定料をページに表示してもよい。情報処理システムは、指定料に応じた決済を受ける決済受付手段を備えてもよい。売り子の写真は、各売り子が販売を担当する商品のメーカーのユニフォーム姿であってもよい。情報処理システムは、売り子端末から位置情報を取得し、売り子のトラッキングを行うトラッキング手段を備えてもよい。表示手段は、ページ内の売り子の写真に、各売り子が呼ばれた回数を表示してもよい。表示手段は、ページ内の売り子の写真に、各売り子の待ち人数を表示してもよい。
本実施形態に係る情報処理方法は、競技場で稼働している多数の売り子の中から、売り子を指定して呼ぶことができる競技場売り子指定方法であって、競技場の座席に設けられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップと、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定するステップと、ユーザ端末に、特定された座席IDに紐づけて、競技場で稼働している各売り子の容姿が分かる写真を掲載したページを表示させるステップと、ページから、所望する売り子の指定を受け付けるステップと、指定された売り子の売り子端末に、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場の座席マップを提供するステップと、を備える。
本実施形態に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、競技場で稼働している多数の売り子の中から、売り子を指定して呼ぶことができる競技場売り子指定処理を実行させるためのプログラムであって、競技場の座席に設けられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップと、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定するステップと、ユーザ端末に、特定された座席IDに紐づけて、競技場で稼働している各売り子の容姿が分かる写真を掲載したページを表示させるステップと、ページから、所望する売り子の指定を受け付けるステップと、指定された売り子の売り子端末に、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場の座席マップを提供するステップと、を実行させる。
[第5実施形態]
第5実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、上記実施形態で説明した競技場座席ID提供システム100を、競技場売り子指定システムに適用した形態である。以下の説明において適宜、競技場座席ID提供システム100を、競技場売り子指定システム100と称する。本実施形態は、サービスを提供する提供者に、ユーザに関する情報を提供する情報処理システムの1つの形態である。
第5実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、上記実施形態で説明した競技場座席ID提供システム100を、競技場売り子指定システムに適用した形態である。以下の説明において適宜、競技場座席ID提供システム100を、競技場売り子指定システム100と称する。本実施形態は、サービスを提供する提供者に、ユーザに関する情報を提供する情報処理システムの1つの形態である。
まず、図11を参照して、本実施形態に係る競技場売り子指定システムの概要を説明する。競技場売り子指定システム100は、特定された座席IDに紐づいた売り子IDを入力させるための売り子指定ページを、ユーザ端末130に表示し、ユーザ端末130から売り子の指定を受け付ける。サーバ150は、売り子指定ページで入力された売り子IDに応じて売り子を特定し、特定された売り子の売り子端末140に、特定された座席IDに対応する座席の注目度を変更した競技場110の座席マップ290を表示する。指定を受けた売り子は、表示された座席IDの座席へ、商品を販売しにいく。
図22は、本実施形態の競技場売り子指定システムのサーバの機能構成を示す図である。サーバ150は、識別情報取得手段152と、座席ID特定手段154と、表示手段256と、特定手段358と、提供手段160と、指定料計算手段264と、決済受付手段268と、トラッキング手段270と、ステータス変更受付手段272と、座席マップ170と、対応テーブル172を備えている。
表示手段256は、特定された座席IDに紐づけて、競技場110で稼働している売り子の売り子IDを入力させるための売り子指定ページを、ユーザ端末130に表示するものである。表示手段256が表示する売り子指定ページ(適宜、売り子ID入力ページという)には、少なくとも売り子IDを入力させるための入力欄が表示されていればよいが、売り子IDが入力された売り子の写真を表示して、ユーザに確認させるための売り子確認画面を表示するようにしてもよい。
また、表示手段256は、売り子確認画面に、売り子が呼ばれた回数(≒注文数)を表示して、ユーザの競争意識を煽るようにしてもよい。この場合、人気の売り子は待ち人数が多く、待ち時間が長くなることが予想されるため、クレームがつかないように、売り子の待ち人数を合わせて表示してもよい。
特定手段358は、ユーザが、ユーザ端末130に表示された売り子ID入力ページで入力した売り子IDに応じて、売り子を特定するものである。売り子の特定にあたっては、売り子と、売り子IDを紐づけたテーブルなどを参照する。指定料計算手段264は、特定手段358により特定された売り子を指定するための指定料を計算するものである。例えば、指定料が50円の売り子Aさんを1回指定し、指定料が100円の売り子Bさんを2回指定すると、指定料が250円になると計算する。また、指定料計算手段264は、売り子の人気度に応じて指定料を変動させ、変動後の指定料に基づいてユーザごとの指定料を計算してもよい。
次に、競技場売り子指定処理について、図23および図24を参照して説明する。図23は、本実施形態の競技場売り子指定処理を示すフローチャートである。図23のステップS110およびステップS112の処理は、図16と同様である。そして、表示手段256が、特定された座席IDに紐づけて、売り子IDを入力させる売り子ID入力ページを、ユーザ端末130に表示させる(ステップS314)。このときの表示はブラウザで表示するようにしてもよいし、専用アプリの画面として表示するようにしてもよい。
図24は、表示される売り子ID入力ページの一例を示す図である。図24(A)は、表示される売り子ID入力ページの一例を示す図である。売り子指定ページ280には、座席ID182が表示されるとともに、売り子ID入力欄384と確認ボタン386が表示されている。座席ID182とは、例えば、「メインスタンド前段B列89番」という表示である。売り子IDは、例えば、各売り子の名刺310に表示されているテキストを入力する。名刺310には、売り子の名前312と、売り子の容姿が分かる写真314と、売り子ID316が示されている。名刺310を受け取ったユーザは、呼びたい売り子の名刺から売り子ID316を確認し、売り子ID入力ページ380の売り子ID入力欄384に入力する。図示の例では、売り子ID入力欄384に、売り子「A子」のID「あbcd−1823」を入力する。
なお、売り子ID316は、名刺310に表示されているものに限らない。例えば、競技場110に入場する際に、稼動している売り子の写真と売り子IDが示された一覧表をユーザに渡し、当該一覧表の中から呼びたい売り子を決めて、その売り子IDを入力するようにしてもよい。他の方法によって、売り子IDを入手するようにしてもよい。
ユーザが、売り子ID入力ページ380で、売り子ID入力欄384に売り子ID316を入力し、確認ボタン386を押すと、特定手段358が、入力された売り子IDに応じて売り子を特定する(ステップS316)。その際、確認ボタン386を押すことで、図24(B)に示すように、表示手段256が、特定された売り子の写真388を表示し、ユーザに、その売り子で合っているかどうかを確認させてもよい。ここで、「確定しますか?」という表示389のうち、「はい」を選択すると、表示された売り子の特定が確定する。
売り子の指定を受け付けると、サーバ150の提供手段160は、座席マップ170を参照し、特定された売り子の売り子端末140に、特定された座席IDに対応する座席の注目度を変更した競技場110の座席マップ290(図20参照)を提供する(ステップS318)。指定を受けた売り子「A子」は、座席の位置を確認して、商品を販売しにいく。以上の処理により、競技場110において稼動している複数の売り子の中から、ユーザが呼びたい売り子を指定して呼ぶことができる。
なお、本実施形態において、図24(B)に示すような売り子確認画面に、売り子が呼ばれた回数(≒注文数)を表示して、ユーザの競争意識を煽るようにしてもよい。この場合、人気の売り子は待ち人数が多く、待ち時間が長くなることが予想されるため、クレームがつかないように、売り子の待ち人数を合わせて表示してもよい。本実施形態の売り子の指定においては、指定料計算手段264が、売り子ID入力ページ380で入力される売り子を指定するための指定料を計算してもよい。例えば、指定料が50円の売り子Aさんを1回指定し、指定料が100円の売り子Bさんを2回指定すると、指定料が250円になると計算する。このような指定料は、売り子の人気度に応じて変動させてもよい。
以上説明した実施形態によれば、競技場110の座席112に設けられた識別情報116をユーザ端末130で読み取って、読み取った識別情報116をサーバ150が取得し、サーバ150が取得した識別情報116に紐づいた座席IDを特定する。そして、特定された座席IDに紐づけて、売り子IDを入力させるページを、ユーザ端末130に表示し、入力された売り子IDに応じて売り子を特定する。サーバ150は、特定された売り子の売り子端末140に、特定された座席IDに対応する座席の注目度を変更した競技場110の座席マップ290を提供する。座席マップ290の提供を受けた売り子端末140をもつ売り子は、表示された座席IDの座席へ、商品を販売しにいく。これにより、競技場で稼働している複数の売り子の中から、指定した売り子を呼ぶことができる。
本実施形態に係る情報処理システムは、競技場で稼働している複数の売り子の中から、売り子を指定して呼ぶことができる競技場売り子指定システムであって、競技場の座席に設けられた識別情報を、ユーザ端末から取得する取得手段と、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定する特定手段と、ユーザ端末に、特定された座席IDに紐づけて、売り子IDを入力させるページを表示させる表示手段と、ページから入力された売り子IDに応じて、売り子を特定する特定手段と、特定された売り子の売り子端末に、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場の座席マップを提供する提供手段と、を備える。
表示手段は、売り子IDが入力されたら、その売り子の写真を表示した売り子確認画面を表示してもよい。情報処理システムは、特定手段により特定された売り子に応じて、売り子を指定するための指定料を計算する指定料計算手段を備えてもよい。指定料計算手段は、売り子の人気度に応じて指定料を変動させてもよい。情報処理システムは、指定料に応じた決済を受ける決済受付手段を備えてもよい。情報処理システムは、売り子端末から位置情報を取得し、売り子のトラッキングを行うトラッキング手段を備えてもよい。表示手段は、売り子確認画面に、売り子が呼ばれた回数を表示してもよい。表示手段は、売り子確認画面に、売り子の待ち人数を表示してもよい。
本実施形態に係る情報処理方法は、競技場で稼働している複数の売り子の中から、売り子を指定して呼ぶことができる競技場売り子指定方法であって、競技場の座席に設けられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップと、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定するステップと、ユーザ端末に、特定された座席IDに紐づけて、売り子IDを入力させるページを表示させるステップと、ページから入力された売り子IDに応じて、売り子を特定するステップと、特定された売り子の売り子端末に、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場の座席マップを提供するステップと、を備える。
本実施形態に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、競技場で稼働している多数の売り子の中から、売り子を指定して呼ぶことができる競技場売り子指定処理を実行させるためのプログラムであって、競技場の座席に設けられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップと、取得された識別情報に紐づいた座席IDを特定するステップと、ユーザ端末に、特定された座席IDに紐づけて、売り子IDを入力させるページを表示させるステップと、ページから入力された売り子IDに応じて、売り子を特定するステップと、特定された売り子の売り子端末に、特定された座席IDに対応する座席の注目度が変更された競技場の座席マップを提供するステップと、を実行させる。
[第5実施形態]
第5実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、上述の実施形態で説明した情報処理システムを飲食店に適用したものである。本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザ端末を、ユーザが座っている飲食店の座席に紐付けて、疑似的な店舗端末として利用できるシステムである。本実施形態において適宜、以下の説明において適宜、本実施形態に係る情報処理システムを、飲食店疑似店舗端末システムという。
第5実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、上述の実施形態で説明した情報処理システムを飲食店に適用したものである。本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザ端末を、ユーザが座っている飲食店の座席に紐付けて、疑似的な店舗端末として利用できるシステムである。本実施形態において適宜、以下の説明において適宜、本実施形態に係る情報処理システムを、飲食店疑似店舗端末システムという。
図25は、本実施形態の情報処理システムを示す図である。飲食店疑似店舗端末システム400は、コンピュータ410から構成される。飲食店は、第1実施形態の施設Aに相当する。コンピュータ410は、第1実施形態の情報処理装置Aに相当する。
なお、飲食店疑似店舗端末システム400は、座席を使用するユーザ(客)が所持するユーザ端末(スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末等)、外部のPOS(Point of sale)システム、各座席に設けられ、識別情報を格納するNFC(Near Field Communication)タグやQRコード(登録商標)等が含まれていてもよい。また、飲食店疑似店舗端末システム400は、例えば、コンピュータ410等の1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。
コンピュータ410は、ユーザ端末や外部のPOSシステム等と、公衆回線網やイントラネット等のプライベートネットワークや近距離無線通信等を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信を実行する。
コンピュータ410は、飲食店の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得する。ユーザ端末は、この座席に備えられたNFCタグやQRコード(登録商標)を読み取ることにより、座席に備えられた識別情報を読み取る。ユーザ端末は、この読み取った識別情報を、コンピュータ410に送信する。コンピュータ410は、この識別情報を受信することにより、飲食店の座席に備えられた識別情報を取得する。座席に備えられた識別情報は、第1実施形態で説明した提供部IDに相当する。
コンピュータ410は、取得した識別情報に紐付いた座席IDを特定する。コンピュータ410は、予め識別情報と、座席IDとを対応付けたデータベースを参照する、またはこの識別情報に格納された座席IDを参照することにより、この識別情報に紐付いた座席IDを特定する。
コンピュータ410は、識別情報を取得したユーザ端末に、特定した座席IDに紐付けて飲食店で提供されている商品を注文できる注文ページを表示させる。コンピュータ410は、注文ページのURLや注文ページそのものを起動させるコマンド(例えば、この飲食店が提供するアプリやウェブブラウザアプリを起動し、該当するページを表示させるもの)を、ユーザ端末に送信する。ユーザ端末は、このURLやコマンドに応じた注文ページを表示する。その結果、コンピュータ410は、ユーザ端末に注文ページを表示させる。
コンピュータ410は、この注文ページを介して、ユーザから商品の注文を受け付ける。ユーザ端末は、この注文ページに対する入力を受け付け、座席に座っているユーザからの注文を受け付ける。ユーザ端末は、この受け付けた注文に関するデータを注文データとして、コンピュータ410に送信する。コンピュータ410は、この注文データを受信することにより、この注文を受け付ける。
コンピュータ410は、注文データを、特定した座席IDに紐付けて提供する。このとき、コンピュータ410は、例えば、外部の伝票システム(POSシステム)に注文に関するデータである注文データを提供する。
なお、コンピュータ410は、注文された商品の注文履歴(商品の名称、数量及び料金)及び注文された商品の合計金額をユーザ端末に表示させる構成であってもよい。また、コンピュータ410は、本システムを利用したユーザが注文した商品の料金を割り引く構成であってもよい。また、コンピュータ410は、会計時に、座席IDに基づいて、会計を実行する構成であってもよい。この場合、コンピュータ410は、この会計時に、現金だけでなく、電子マネー又はカード(クレジットカードやデビットカード等)により決済する構成であってもよい。また、コンピュータ410は、注文された商品の注文履歴や注文したユーザの属性(例えば、年齢、性別、訪問時間や滞在時間、注文を行う頻度やタイミング、商品の傾向等)を分析し、分析結果に基づいて、注文を行ったユーザの嗜好(どういった商品を注文したのか、どういった商品を注文しなかったのか、注文した商品の名称及び数量等の傾向や、注文の頻度やタイミング)を学習する構成であってもよい。コンピュータ410は、この学習結果に基づいて、別のユーザに対して、学習結果に基づいた商品のレコメンド等を行う構成であってもよい。
飲食店疑似店舗端末システム400が実行する処理の概要について説明する。コンピュータ410は、飲食店の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得する(ステップS401)。コンピュータ410は、ユーザ端末がこの座席に備えられたNFCタグやQRコード(登録商標)を読み取った読取結果を取得することにより、この識別情報を取得する。
コンピュータ410は、取得した識別情報に紐付いた座席IDを特定する(ステップS402)。コンピュータ410は、予め識別情報と、座席IDとを対応付けたデータベースを参照し、取得した識別情報に対応付けられた座席IDを特定する。あるいは、コンピュータ410は、識別情報に格納された座席IDを抽出することにより、座席IDを特定する。
コンピュータ410は、識別情報を取得したユーザ端末に、この座席IDに紐付けて、飲食店で提供されている商品を注文できる注文ページを表示させる(ステップS403)。コンピュータ410は、上述したような注文ページのURLや注文ページを表示させるコマンドをユーザ端末に送信する。ユーザ端末は、このURLやコマンドに応じて、注文ページを自身の表示部に表示する。注文ページの例としては、座席IDの表示欄、注文可能な商品の一覧、注文を確定する入力欄及び注文を中止する入力欄等が設けられたものである。
コンピュータ410は、この注文ページから、ユーザからの注文を受け付ける(ステップS404)。ユーザ端末は、上述した例では、注文ページにおいて、注文する商品を選択する入力を受け付け、注文を確定する入力欄に対する入力を受け付ける。ユーザ端末は、この受け付けた入力内容を、注文データとして、コンピュータ410に送信する。コンピュータ410は、この注文データを受信することにより、注文データを取得する。その結果、コンピュータ410は、注文ページから、ユーザの商品の注文を受け付ける。コンピュータ410は、注文された商品を、特定した座席IDに紐付けて、例えば、外部の伝票システム(例えば、POSシステム)に、注文データとして、提供する。
図26は、本実施形態に係る飲食店疑似店舗端末システムシスを示す図である。コンピュータ410は、ユーザ端末や外部の伝票システム等と、公衆回線網やイントラネット等のプライベートネットワークや近距離無線通信等を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信を実行する。
なお、飲食店疑似店舗端末システム400は、ユーザ端末、伝票システム、その他の端末や装置類が含まれていてもよい。また、飲食店疑似店舗端末システム400は、飲食店の座に席備えられたNFCタグやQRコード(登録商標)等が含まれていてもよい。また、飲食店疑似店舗端末システム400は、例えば、コンピュータ410等の1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。
コンピュータ410は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、コンピュータ410は、記録部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、コンピュータ410は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
飲食店疑似店舗端末システム400は、識別情報取得モジュール420、注文ページ表示モジュール421、注文受付モジュール422、注文データ提供モジュール423、注文履歴表示要求取得モジュール424、注文履歴ページ表示モジュール425、会計要求取得モジュール426、会計ページ表示モジュール427、決済データ取得モジュール428、決済処理モジュール429、記録モジュール430、座席ID特定モジュール440、注文データ特定モジュール441、分析モジュール442、学習モジュール443、及びレコメンド作成モジュール444を備える。
上記の各モジュールは、記憶部に記憶されたプログラムがコンピュータ410の処理部に処理を実行させることによって、実現される。コンピュータ410は、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、識別情報取得モジュール420、注文ページ表示モジュール421、注文受付モジュール422、注文データ提供モジュール423、注文履歴表示要求取得モジュール424、注文履歴ページ表示モジュール425、会計要求取得モジュール426、会計ページ表示モジュール427、決済データ取得モジュール428、決済処理モジュール429を実現する。また、コンピュータ410は、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記録部と協働して、記録モジュール430を実現する。また、コンピュータ410において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、座席ID特定モジュール440、注文データ特定モジュール441、分析モジュール442、学習モジュール443、レコメンド作成モジュール444を実現する。
図27は、コンピュータが実行する注文処理を示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。識別情報取得モジュール420は、飲食店の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得する(ステップS410)。ステップS410において、識別情報取得モジュール420は、この座席に備えられたNFCタグやQRコード(登録商標)の読取結果を取得する。ユーザ端末は、NFCタグやQRコード(登録商標)を読み取ることにより、識別情報を取得し、取得した識別情報をコンピュータ410に送信する。識別情報取得モジュール420は、ユーザ端末が送信した識別情報を受信することにより、この座席に備えられた識別情報を取得する。このとき、識別情報取得モジュール420は、識別情報に加えて、この識別情報を取得したユーザ端末の識別子(例えば、MACアドレス、ID、電話番号、管理番号)を併せて取得する。すなわち、識別情報取得モジュール420が取得する識別情報には、識別情報の読取結果、この識別情報を読み取ったユーザ端末の識別子が含まれる。
座席ID特定モジュール440は、取得した識別情報に基づいて、この識別情報に紐付いた座席IDを特定する(ステップS411)。ステップS411において、座席ID特定モジュール440は、例えば、予め記録モジュール430に記録した識別情報と、座席IDとを対応付けて登録したデータベースを参照することにより、今回取得した識別情報に紐付いた座席IDを特定する。あるいは、座席ID特定モジュール440は、今回取得した識別情報に格納された座席IDを抽出することにより、今回取得した識別情報に紐付いた座席IDを特定する。なお、座席ID特定モジュール440は、上述した方法以外の方法により、座席IDを特定してもよい。
注文ページ表示モジュール421は、識別情報を取得したユーザ端末に、特定した座席IDに紐付けて飲食店で提供されている商品を注文できる注文ページを表示させる(ステップS412)。ステップS412において、注文ページ表示モジュール421は、識別情報に含まれるユーザ端末の識別子に基づいて、注文ページを表示させるユーザ端末を特定する。注文ページ表示モジュール421は、この特定したユーザ端末に対して、注文ページのURLや注文ページそのものを表示させるコマンド(例えば、この飲食店が提供するアプリやウェブブラウザアプリを起動し、該当するページを表示させるもの)等を送信する。ユーザ端末は、このURLやコマンドに応じた注文ページを表示する。その結果、注文ページ表示モジュール421は、このユーザ端末に、注文ページを表示させる。
注文ページ表示モジュール421がユーザ端末に表示させる注文ページについて説明する。注文ページ表示モジュール421は、注文ページとして、特定した座席ID、注文可能な商品の一覧、注文を確定する入力欄及び注文を中止する入力欄等を表示させる。また、注文ページ表示モジュール421は、その他にも、注文ページとして、商品の注文履歴や合計金額を表示する注文履歴画面を表示するための入力欄、会計画面を表示するための入力欄等を表示させる。注文ページ表示モジュール421は、其々の欄に対しての入力を受け付けさせる。なお、注文ページ表示モジュール421がユーザ端末に表示させる注文ページは、少なくとも注文する商品の選択を受け付けるものが表示させるものであれば、その内容は適宜変更可能である。
図28は、ユーザ端末に表示される注文ページの一例を示す図である。注文ページ表示モジュール421は、ユーザ端末の表示部に注文ページ450を表示させる。この注文ページ450には、座席ID表示欄451、商品表示欄452、注文送信アイコン453、注文履歴表示アイコン454、会計アイコン455が表示される。座席ID表示欄451は、識別情報に紐付いた座席IDが表示される。本例では、座席ID表示欄451は、0001が表示される。商品表示欄452は、各商品の名称、数量及び料金が表示されるとともに、ユーザからのタップ操作等の入力を受け付ける。また、商品表示欄452は、表示中のページから別の商品を表示するページに遷移するためのアイコンが併せて表示される。注文送信アイコン453は、ユーザからのタップ操作等の入力を受け付ける。ユーザ端末は、ユーザが商品表示欄452に入力した商品を注文データとして、コンピュータ410に送信する。注文履歴表示アイコン454は、ユーザからのタップ操作等の入力を受け付ける。ユーザ端末は、ユーザがこれまでに注文した商品の注文履歴(注文した商品の名称、数量及び料金)をこの注文ページから注文履歴ページに遷移させて表示する。会計アイコン455は、ユーザからのタップ操作等の入力を受け付ける。ユーザ端末は、このユーザが注文した商品の会計を行うための会計データ(注文履歴や合計金額等)をコンピュータ410に送信する。注文ページ表示モジュール421は、この注文ページにおいて、例えば、ユーザが、サバの塩焼き定食を注文する入力を行った場合、この商品に該当する欄を強調表示等の他の商品とは異なる表示を行わせ、ユーザにどの商品が選択されているかを明示させることになる。注文履歴表示アイコン454及び会計アイコン455への入力時に、コンピュータ410が実行する処理は、後述する。
なお、注文ページ表示モジュール421が表示させる注文ページは、回転寿司店、焼肉店等で使用される座席に備えられた既存の店舗端末が表示するものと類似又は同様のものを、本システムを用いる飲食店に合わせた内容に変更したものであれば良く、上述した例に限られるものではない。
また、注文ページ表示モジュール421は、注文ページにおいて、各商品の料金を所定の金額だけ割り引いた料金を表示させてもよい。例えば、上述した例では、本システムを用いずに、店員に直接注文した場合、サバの塩焼き定食が750円である場合、注文ページにおけるサバの塩焼き定食を700円として表示させる。コンピュータ410は、会計時に、この割引後の料金に基づいて、合計金額を算出することになる。この場合における、割引率や割引金額等は適宜変更可能である。また、注文ページに割引後の料金を表示するのではなく、後述する会計処理の実行時に、所定の金額を割り引いた料金をこの商品の代金であるものとして合計金額を算出する構成であってもよい。
また、商品の料金を割り引くことに替えて、今回又は次回以降の来店時において使用可能なクーポン券等の優待サービスを発行することも可能である。例えば、注文ページ表示モジュール421は、注文ページにおいて、商品の注文を受け付けた際、この優待サービスを受けるために必要な画像、この優待サービスの案内を通知するページへのリンク等をポップ表示させる等することにより、ユーザに対して優待サービスを発行する構成であってもよい。また、コンピュータ410は、後述する会計処理の実行時に、次回以降の来店時に使用可能な優待サービスを受けるために必要な画像、この優待サービスの案内を通知するページへのリンク等を表示させる構成であってもよい。この場合、優待サービスの内容及びその表示態様は、適宜変更可能である。
図27の説明に戻り、注文受付モジュール422は、ユーザから商品の注文を受け付ける(ステップS413)。ステップS413において、注文受付モジュール422は、注文ページに対して注文された商品の名称、数量及び料金と、座席IDとを注文データとして取得する。ユーザ端末は、注文送信アイコン453への入力を受け付けることにより、今回の注文データを、コンピュータ410に送信する。注文受付モジュール422は、この注文データを受信することにより、ユーザから商品の注文を受け付ける。
記録モジュール430は、この注文データを記録する(ステップS414)。ステップS414において、記録モジュール430は、この座席IDに、注文された商品の名称、数量及び料金を対応付けて記録することにより、注文データを記録する。このユーザから複数の商品の注文を受け付けた場合、座席IDに、各商品の名称、数量及び料金を対応付けて記録する。上述した例では、記録モジュール430は、座席ID「0001」に、サバの塩焼き定食、数量1、料金700円を対応付けて記録する。
注文データ提供モジュール423は、注文データを、特定した座席IDに紐付いた外部の伝票システムに提供する(ステップS415)。ステップS415において、注文データ提供モジュール423は、例えば、この飲食店の厨房に設置された店舗端末や従業員が所持する店舗端末に対して、注文データを送信する。この店舗端末は、既存の伝票システムに該当するものである。その結果、注文データ提供モジュール423は、注文データを送信することにより、注文を受け付けた商品を外部の伝票システムに提供することになる。このようにすることにより、飲食店の従業員は、この注文データに基づいて、注文された商品をこの座席IDに対応する座席に座るユーザに対して提供することが可能になる。
図29は、コンピュータが実行する注文履歴表示処理を示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。注文履歴表示要求取得モジュール424は、ユーザ端末からの注文履歴の表示要求を取得する(ステップS420)。ステップS420において、ユーザ端末は、上述した注文履歴表示アイコン454への入力操作を受け付けた場合、注文履歴の表示要求をコンピュータ410に送信する。注文履歴表示要求取得モジュール424は、ユーザ端末が送信したこの表示要求を受信することにより、ユーザ端末からの注文履歴の表示要求を取得する。この表示要求には、座席ID及びユーザ端末の識別子が含まれる。
注文データ特定モジュール441は、取得した表示要求に含まれる座席IDに基づいて、記録モジュール430に記録した注文データを参照し、この座席IDに紐付いた注文データを特定する(ステップS421)。ステップS421において、注文データ特定モジュール441は、表示要求に含まれる座席IDと、記録した注文データに含まれる座席IDとを比較し、座席IDが一致する注文データを特定し、この注文データに含まれる商品の名称、数量及び料金を特定する。例えば、上述した例では、注文データ特定モジュール441は、表示要求に含まれる座席IDが0001であることから、この座席IDと一致する注文データとして、この座席IDに対応付けられた商品の名称「サバの塩焼き定食」、数量「1」、料金「700円」を特定する。加えて、注文データ特定モジュール441は、この座席IDと一致する注文データが他に存在しないことから、この座席IDに対応する座席に座っているユーザが注文した商品の合計金額を、700円と特定する。このように、注文データ特定モジュール441は、注文データの特定として、表示要求に含まれる座席IDに対応する座席に座っているユーザがこれまでに注文した商品の注文履歴(名称、数量及び料金)及び注文した商品の合計金額を特定する。
なお、注文データ特定モジュール441は、この座席IDと一致する注文データが複数存在している場合、各商品の名称、数量及び料金を特定し、特定した商品の数量及び料金に基づいて、合計金額を特定する。
注文履歴ページ表示モジュール425は、表示要求を取得したユーザ端末に、このユーザがこれまでに注文した商品の注文履歴及び注文した商品の合計金額を表示させる注文履歴ページを表示させる(ステップS422)。ステップS422において、注文履歴ページ表示モジュール425は、表示要求に含まれるユーザ端末の識別子に基づいて、注文履歴ページを表示させるユーザ端末を特定する。注文履歴ページ表示モジュール425は、この特定したユーザ端末に対して、注文履歴ページのURLや注文履歴ページそのものを起動させるコマンド(例えば、この飲食店が提供するアプリやウェブブラウザアプリを起動し、該当するページを表示させるもの)等を送信する。ユーザ端末は、このURLやコマンドに応じた注文履歴ページを表示する。その結果、注文履歴ページ表示モジュール425は、このユーザ端末に注文履歴ページを表示させる。
注文履歴ページ表示モジュール425がユーザ端末に表示させる注文履歴ページについて説明する。注文履歴ページ表示モジュール425は、座席ID、これまでに注文した商品の注文履歴及び注文した商品の合計金額等を表示させる。また、注文履歴ページ表示モジュール425は、会計画面の表示をするための入力欄等を表示させる。なお、注文履歴ページ表示モジュール425がユーザ端末に表示させる注文履歴ページは、少なくとも注文した商品の履歴又は合計金額の何れか又は双方を表示させるものであれば、表示させる内容は適宜変更可能である。
図30は、ユーザ端末に表示される注文履歴ページの一例を示す図である。図30において、注文履歴ページ表示モジュール425は、ユーザ端末の表示部に注文履歴ページ460を表示させる。この注文履歴ページ460には、座席ID表示欄461、注文履歴表示欄462、合計金額表示欄463、会計アイコン464が表示される。座席ID表示欄461は、注文データに含まれる座席IDが表示される。本例では、座席ID表示欄461は、0001が表示される。注文履歴表示欄462は、このユーザが注文した商品の名称、数量及び料金が表示される。本例では、注文履歴表示欄462は、商品の名称として、サバの塩焼き定食が、数量として、1が、料金として、700円が其々表示される。合計金額表示欄463は、このユーザが注文した商品の合計金額が表示される。本例では、合計金額表示欄463は、700円が表示される。会計アイコン464は、ユーザからのタップ操作等の入力を受け付ける。ユーザ端末は、このユーザが注文した商品の会計を行うための会計データをコンピュータ410に送信する。会計アイコン464への入力時に、コンピュータ410が実行する処理は、後述する。なお、注文履歴ページ表示モジュール425が表示させる注文履歴ページは、上述した注文ページと同様に、既存の店舗端末が表示するものと類似又は同様のものを、本システムを用いる飲食店に合わせた内容に変更したものであれば良く、上述した例に限られるものではない。
図31は、コンピュータが実行する会計処理を示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。会計要求取得モジュール426は、ユーザ端末からの会計要求を取得する(ステップS430)。ステップS430において、ユーザ端末は、上述した会計アイコン455や会計アイコン464への入力操作を受け付けた場合、会計要求をコンピュータ410に送信する。会計要求取得モジュール426は、この会計要求を受信することにより、ユーザ端末からの会計要求を取得する。この会計要求には、座席ID及びユーザ端末の識別子が含まれる。
注文データ特定モジュール441は、取得した会計要求に含まれる座席IDに基づいて、記録モジュール430に記録した注文データを参照し、この座席IDに紐付いた注文データを特定する(ステップS431)。ステップS431の処理は、上述したステップS421の処理と略同様であり、その相違点は、ステップS421の処理が表示要求に含まれた座席IDであったのに対して、ステップS431の処理が会計要求に含まれた座席IDである点である。すなわち、注文データ特定モジュール441は、会計要求に含まれた座席IDと、記録した注文データに含まれる座席IDとを比較し、座席IDが一致する注文データを特定し、この注文データに含まれる商品の名称、数量及び料金を特定する。例えば、上述した例では、注文データ特定モジュール441は、会計要求に含まれる座席IDが0001であることから、この座席IDと一致する注文データとして、この座席IDに対応付けられた商品の名称「サバの塩焼き定食」、数量「1」、料金「700円」を特定する。加えて、注文データ特定モジュール441は、この座席IDと一致する注文データが他に存在しないことから、この座席IDに対応する座席に座っているユーザが注文した商品の合計金額を、700円と特定する。このように、注文データ特定モジュール441は、注文データの特定として、会計要求に含まれる座席IDに対応する座席に座っているユーザがこれまでに注文した商品の注文履歴(名称、数量及び料金)及び注文した商品の合計金額を特定する。
なお、注文データ特定モジュール441は、この座席IDと一致する注文データが複数存在している場合、各商品の名称、数量及び料金を特定し、特定した商品の数量及び料金に基づいて、合計金額を特定する。
会計ページ表示モジュール427は、会計要求を取得したユーザ端末に、このユーザが注文した商品の会計内容を表示させる会計ページを表示させる(ステップS432)。ステップS432において、会計ページ表示モジュール427は、会計要求に含まれるユーザ端末の識別子に基づいて、会計ページを表示させるユーザ端末を特定する。会計ページ表示モジュール427は、この特定したユーザ端末に対して、会計ページのURLや会計ページそのものを起動させるコマンド(例えば、この飲食店が提供するアプリやウェブブラウザアプリを起動し、該当するページを表示させるもの)等を送信する。ユーザ端末は、このURLやコマンドに応じた会計ページを表示する。その結果、会計ページ表示モジュール427は、このユーザ端末に会計ページを表示させる。
会計ページ表示モジュール427がユーザ端末に表示させる会計ページについて説明する。会計ページ表示モジュール427は、座席IDの識別子、これまでに注文した商品の注文履歴及び注文した商品の合計金額を表示させる。また、会計ページ表示モジュール427は、決済方法の入力欄等を表示させる。
なお、会計ページ表示モジュール427がユーザ端末に表示させる会計ページは、少なくとも注文した商品の注文履歴及び商品の合計金額を表示させるものであれば、表示させる内容は適宜変更可能である。また、コンピュータ410は、決済方法の入力欄を表示させない場合、後述する決済方法が現金である場合と同様の処理を実行することになる。
図32は、ユーザ端末に表示される会計ページの一例を示す図である。会計ページ470には、座席ID表示欄471、注文履歴表示欄472、合計金額表示欄473、決済方法表示欄474が表示される。また、決済方法表示欄474には、現金アイコン475、電子マネーアイコン476、カードアイコン477が表示される。座席ID表示欄471は、注文データに含まれる座席IDが表示される。本例では、座席ID表示欄471は、0001が表示される。注文履歴表示欄472は、このユーザが注文した商品の名称、数量及び料金が表示される。本例では、注文履歴表示欄472は、商品の名称として、サバの塩焼き定食が、数量として、1が、料金として、700円が其々表示される。合計金額表示欄473は、このユーザが注文した商品の合計金額が表示される。本例では、合計金額表示欄473は、700円(税込)が表示される。決済方法表示欄474における現金アイコン475、電子マネーアイコン476、カードアイコン477は、其々ユーザからのタップ操作等の入力を受け付ける。ユーザ端末は、ユーザがこの会計を決済する決済データをコンピュータ410に送信する。決済方法表示欄474への入力時に、コンピュータ410が実行する処理は、後述する。
なお、会計ページ表示モジュール427が表示させる会計ページは、上述した注文ページや注文履歴ページと同様に、既存の店舗端末が表示するものと類似又は同様のものを、本システムを用いる飲食店に合わせた内容に変更したものであれば良く、上述した例に限られるものではない。
ユーザ端末は、入力された決済方法に基づいて、決済用ページを表示する。ユーザ端末は、現金の場合、例えば、個別金額や合計金額等を表示するページ、これらの情報が格納された2次元コード等を表示するページを決済用ページとして表示する。また、ユーザ端末は、電子マネーの場合、例えば、支払いを行う電子マネーを入力するページ、入力された電子マネーの残高やこの電子マネーの決済後の残高や決済の了承等を表示するページを決済用ページとして表示する。また、ユーザ端末は、カードの場合、例えば、支払いを行うカードを入力するページ、入力されたカードのカード番号や有効期限やセキュリティコード等を入力するページを決済用ページとしてとして表示する。ユーザ端末は、電子マネー又はカードによる決済時、入力を受け付け内容に基づいて決済を実行する。すなわち、電子マネーによる決済時、ユーザ端末は、電子マネーにより商品の代金を支払うことになる。また、カードによる決済時、ユーザ端末は、カードにより商品の代金を支払うことになる。
なお、この上述した決済用ページは、コンピュータ410がユーザ端末に表示させるものであってもよい。例えば、コンピュータ410は、ユーザ端末から決済用ページの表示要求を取得する。この表示要求には、座席ID及びユーザ端末の識別子が含まれる。コンピュータ410は、この表示要求に基づいて、該当する支払方法に対応する決済用ページのURLや決済用ページそのものを起動させるコマンド(例えば、この飲食店が提供するアプリやウェブブラウザアプリを起動し、該当するページを表示させるもの)等を送信する。ユーザ端末は、このURLやコマンドに応じた決済用ページを表示する。その結果、コンピュータ410は、このユーザ端末に決済用ページを表示させる。
図31の説明に戻り、決済データ取得モジュール428は、ユーザ端末から決済データを取得する(ステップS433)。決済データ取得モジュール428は、上述した決済用ページへの入力内容を、決済データとして取得する。加えて、この決済データには、座席ID及びユーザ端末の識別子が含まれる。決済処理モジュール429は、取得した決済データに基づいて、決済に必要な処理を実行する(ステップS434)。ステップS434において、決済処理モジュール429は、取得した決済データに含まれる決済方法に基づいて、この決済方法に応じた処理を実行する。
決済処理モジュール429が実行する上述した現金決済、電子マネー決済、カード決済に対する処理について説明する。はじめに、現金決済について説明する。決済データ取得モジュール428は、ユーザ端末から決済データとして、座席ID、注文履歴及び合計金額を取得する。決済処理モジュール429は、外部の伝票システムに、この決済データを送信する。決済処理モジュール429は、この決済データに基づいて、伝票システムに決済処理を実行させる。この決済処理として、伝票システムは、代金の表示、ユーザが支払った現金の集計、釣銭の算出、レシートや領収書の発行等を実行する。
電子マネー決済について説明する。決済データ取得モジュール428は、ユーザ端末から決済データとして、座席ID及び電子マネーによる支払データを取得する。決済処理モジュール429は、この決済データに基づいて、伝票システムに決済処理を実行させる。この決済処理として、伝票システムは、電子マネーによる商品代金の徴収及びレシートや領収書の発行等を実行する。なお、決済データ取得モジュール428は、ユーザ端末から決済データとして、座席ID及び決済する電子マネーの種類を取得し、決済処理モジュール429は、この決済データに基づいて伝票システムに決済処理を実行させる構成であってもよい。この場合、伝票システムは、ユーザ端末の非接触ICチップや非接触型ICカードを読み取ることにより、実際の決済を行うことになる。
カード決済について説明する。決済データ取得モジュール428は、ユーザ端末から決済データとして、座席ID及びカードによる支払データを取得する。決済処理モジュール429は、この決済データに基づいて、伝票システムに決済処理を実行させる。この決済処理として、伝票システムは、カードによる商品代金の徴収及びレシートや領収書の発行等を実行する。なお、決済データ取得モジュール428は、ユーザ端末から決済データとして、座席ID及び決済するカードの種類を取得し、決済処理モジュール429は、この決済データに基づいて伝票システムに決済処理を実行させる構成であってもよい。この場合、伝票システムは、ユーザが提示するカードを読み取ることにより、実際の決済を行うことになる。
図33は、コンピュータが実行する学習処理を示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。分析モジュール442は、記録モジュール430が記録した注文データを分析する(ステップS440)。ステップS440において、注文データに含まれるユーザが注文した商品の名称、数量及び料金に加え、このユーザの属性(例えば、年齢、性別、訪問時間、滞在時間、注文を行う頻度やタイミング、商品の傾向、予算等)を分析する。注文の頻度やタイミグの例としては、商品の注文後、所定時間経過後に別の注文を行った、複数の注文をまとめて行った等が挙げられる。商品の傾向の例としては、単独で注文した商品の種類や数量、同時に注文した商品の種類や数量、ある商品の注文後に注文した商品の名称や数量、最初に注文する商品の名称や数量、最後に注文する商品の名称や数量、客単価等が挙げられる。また、ユーザの属性は、例えば、本システムを利用する前に、コンピュータ410がユーザ端末に表示させた属性入力用のページに入力させるものを取得したものである。なお、分析モジュール442は、ユーザが注文した商品の名称、数量及び料金のみを分析する構成であってもよい。また、ユーザの属性の取得方法は、適宜変更可能である。
学習モジュール443は、この分析結果に基づいて、注文データと属性との相関関係をユーザの嗜好として学習する(ステップS441)。ステップS441において、学習モジュール443は、相関関係の一例として、所定の属性を有するユーザが注文した商品の名称及び数量、所定の属性を有するユーザが注文しない商品の名称、所定の属性を有するユーザが注文する商品の名称及び数量の傾向や頻度やタイミング等が挙げられる。なお、学習モジュール443は、注文データのみの分析結果をユーザの嗜好として学習する構成であってもよい。この場合、ユーザの嗜好の一例として、ユーザが注文した商品の名称及び数量、ユーザが注文しなかった商品の名称等が挙げられる。
レコメンド作成モジュール444は、新たなユーザが本システムを利用する際、学習結果と、このユーザの属性とに基づいて商品をレコメンドする(ステップS442)。ステップS442において、レコメンド作成モジュール444は、学習結果とユーザの属性とに基づいて、このユーザに該当する嗜好を類推する。レコメンド作成モジュール444は、類推した嗜好に基づいて、この嗜好に類似又は一致する商品のレコメンドを作成する。レコメンド作成モジュール444が作成するレコメンドの一例としては、注文ページ表示モジュール421が、ユーザ端末に注文ページを表示させる際、「おすすめ」や「人気No1」や「貴方に似たユーザがよく注文しています」といった特定の商品をレコメンドする文字列をこの商品に重畳表示させることや、このような文字列を商品にポップアップ表示させることや、該当する商品を強調表示させることが挙げられる。あるいは、注文ページ表示モジュール421が、ユーザ端末に注文ページを表示させる際、「おすすめ商品」として、ユーザの嗜好に合致する順に、商品を表示させ、これらの商品への誘導を行うものが挙げられる。なお、レコメンド作成モジュール444は、このユーザの属性を取得していない場合、上述した注文データのみ学習結果に基づいて商品をレコメンドする構成であればよい。
上述した手段、機能、モジュールは、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態で提供される。また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
ユーザが利用する施設(例えば、飲食店、店舗、フードコート、ホテル)には、商品をユーザへ届ける提供者が稼働している。例えば、飲食店には、ユーザ端末を利用して注文された飲食物をユーザに提供する店員が働いている。このような提供者は、例えば、第1実施形態で説明した提供者端末を所持する。本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザ端末によって読み取られた提供部IDをユーザ端末から取得し、施設(例、飲食店)内の地図を示すマップ画像上で提供部IDに対応する位置に追加の情報を配置し、追加の情報を含むマップ画像を提供者端末に表示させてもよい。提供者は、このマップ画像を見て、商品をユーザに届けてもよい。
本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザ端末を、ユーザが座っている飲食店の座席に紐付けて、疑似的な店舗端末として利用できる飲食店疑似店舗端末システムであって、飲食店の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得する取得手段と、取得した識別情報に紐付いた座席IDを特定する特定手段と、ユーザ端末に、特定した座席IDに紐付けて、飲食店で提供されている商品を注文できる注文ページを表示させる第一の表示手段と、注文された商品を、特定した座席IDに紐付けて提供する提供手段と、を備える
情報処理システムは、ユーザ端末に、注文された商品の履歴及び合計金額を表示させる第二の表示手段を備えてもよい。提供手段は、注文された商品を、座席IDに紐付いた外部の伝票システムに提供してもよい。情報処理システムは、注文された商品の料金を割り引く割引手段を備えてもよい。情報処理システムは、座席IDに基づいて、会計を実行する会計手段を備えてもよい。会計手段は、電子マネー又はクレジットカードによる決済を実行してもよい。情報処理システムは、注文された商品に基づいて、ユーザの嗜好を分析する分析手段を備えてもよい。
本実施形態に係る情報処理方法は、ユーザ端末を、ユーザが座っている飲食店の座席に紐付けて、疑似的な店舗端末として利用できる飲食店疑似店舗端末システムが実行する飲食店疑似店舗端末方法であって、飲食店の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップと、取得した識別情報に紐付いた座席IDを特定するステップと、ユーザ端末に、特定した座席IDに紐付けて、飲食店で提供されている商品を注文できる注文ページを表示させるステップと、注文された商品を、特定した座席IDに紐付けて提供するステップと、を備える。
本実施形態に係る情報処理プログラムは、ユーザ端末を、ユーザが座っている飲食店の座席に紐付けて、疑似的な店舗端末として利用できる飲食店疑似店舗端末システムに、飲食店の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップ、取得した識別情報に紐付いた座席IDを特定するステップ、ユーザ端末に、特定した座席IDに紐付けて、飲食店で提供されている商品を注文できる注文ページを表示させるステップ、注文された商品を、特定した座席IDに紐付けて提供するステップ、を実行ささせる。
[第6実施形態]
第6実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、上述の実施形態で説明した情報処理システムを乗り物に適用したものである。本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザ端末を、ユーザが座っている乗り物の座席に紐付けて、疑似的な注文端末として利用できるシステムである。以下の説明において適宜、本実施形態に係る情報処理システムを乗物疑似注文端末システムという。
第6実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本実施形態は、上述の実施形態で説明した情報処理システムを乗り物に適用したものである。本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザ端末を、ユーザが座っている乗り物の座席に紐付けて、疑似的な注文端末として利用できるシステムである。以下の説明において適宜、本実施形態に係る情報処理システムを乗物疑似注文端末システムという。
図34および図35は、本実施形態の情報処理システムを示す図である。図35に示すように、乗物疑似注文端末システム500は、コンピュータ510を備える。通信網540は、コンピュータ510、ユーザ端末520、客室乗務員端末530間の通信を可能とする通信網である。コンピュータ510は、通信網540を介して、ユーザ端末520、客室乗務員端末530と通信可能な計算装置である。コンピュータ510は、制御部としてCPU、RAM、ROM等を備える。コンピュータ510は、通信部として有線又は無線で他の機器と通信可能にするためのデバイスを備える。コンピュータ510は、記憶部として、データのストレージ部を備える。コンピュータ510は、入出力部として、入力及び出力を実現するためのデバイスを備える。図34及び図35ではコンピュータ510を一つのみ図示しているが、複数であってよく、それぞれのコンピュータ510が連携して動作してよい。
乗物疑似注文端末システム500は、取得モジュール511、特定モジュール512、表示モジュール513、及び提供モジュール514を備える。取得モジュール511、特定モジュール512、表示モジュール513、及び提供モジュール514は、記憶部にプログラムがコンピュータ510に処理を実行させることによって、実現される。これらのモジュールは、コンピュータ510上で動作可能なソフトウェアにより実現するものとしてよい。また、図34及び図35ではコンピュータ510を一つのみ図示しているが、複数であってよく、それぞれのコンピュータ510が連携して動作してよい。ユーザ端末520は、乗物疑似注文端末システムを利用するユーザの所有する端末である。図34及び図35では、スマートフォンを図示しているが、タブレット端末、ウェアラブル端末等であってよい。
ユーザ端末520は、乗物疑似注文端末システムを利用するユーザの所有する端末である。ユーザ端末520は、図34においてスマートフォンであるが、タブレット端末、ウェアラブル端末等であってよい。ユーザ端末520は、制御部、通信部、記憶部、入出力部をそれぞれ備え、コンピュータ510の表示モジュール513と連動してユーザ端末520への表示を行う表示モジュール521を実現する。ユーザ端末520は、第1実施形態のユーザ端末Aに相当する。
客室乗務員端末530は、乗物疑似注文端末システムを利用するユーザの乗る乗物の客室乗務員が所有する端末である。客室乗務員端末530は、図35でにおいてタブレット端末であるが、スマートフォン、ウェアラブル端末、固定の端末等であってよい。客室乗務員端末530は、制御部、通信部、記憶部、入出力部をそれぞれ備え、コンピュータ510の提供モジュール514と連動して客室乗務員端末530への注文内容の提供を行う提供モジュール531を実現する。通信網540は、コンピュータ510、ユーザ端末520、客室乗務員端末530間の通信を可能とする通信網である。客室乗務員端末530は、第1実施形態の提供者端末Aに相当する。
図34の乗物疑似注文端末システムにおいて、コンピュータ510の取得モジュール511は、ユーザが座っている乗物の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末520から取得する(ステップS501)。ここでの識別情報は、例えば、乗物の座席に備えられたNFCやQRコード(登録商標)等から取得する。この識別情報は、第1実施形態の提供部IDに相当する。NFCであれば所定の位置にユーザ端末520をかざすことで、QRコード(登録商標)等の二次元バーコードであればユーザ端末520で読み取りを行うことで、ユーザの座っている乗物の座席を識別するための情報を取得できる。ユーザ端末520は、この識別情報を、コンピュータ510に送信する。
次に、コンピュータ510の特定モジュール512は、ステップS501で取得した識別情報を基に、座席IDを特定する(ステップS502)。図34の例では、識別情報を基に、新幹線の指定席、7号車の3Cという座席IDを特定したものとする。次に、コンピュータ510の表示モジュール513は、ユーザ端末520の表示モジュール521と連携して、ユーザ端末520に注文ページを表示させる(ステップS503)。ここでの注文ページとは、乗物疑似注文端末システムで注文可能な商品を、閲覧して指定することが可能な画面のことである。
図36は、ユーザ端末に表示される注文ページの一例を示す図である。ユーザ端末520の画面に、表示550として座席IDを表示している。表示551として、●●ビールの値段と商品画像を表示し、表示552として、××ジュースの値段と商品画像を表示する。表示が見づらい場合には、スライドバー553を利用したり、画面をスライドしたりすることで、全商品を閲覧可能なものとする。コンボボックス554で商品の数量を指定し、カートにいれるボタン555により、注文する商品の指定を可能とする。カート556には、注文する商品の内容と、注文の合計金額を表示し、注文するボタン557により、注文を行う。ここでの注文内容は、「●●ビール1本500円、笹かまぼこ1パック300円、合計800円(税込)」である。
図37は、割引を適用した注文ページの一例を示す図である。乗物疑似注文端末システムを利用する場合には、一度客室乗務員を呼び出してから商品の注文を行い、手元に持ってきてもらうという手間や、特別な端末を乗物の各座席に用意するといったコストもかからないため、その分、商品の割引を行うことが可能となる。図37では、ユーザ端末520の画面に、表示561として座席IDを表示している。表示562として、「アプリ利用で特別価格!」という表現で、乗物疑似注文端末システムを利用することで割引を行うということを表示している。表示563として、●●ビールの値段と商品画像を表示している。スライドバー564を利用したり、画面をスライドしたりすることで、全商品を閲覧可能なものとする。コンボボックス565で商品の数量を指定し、カートにいれるボタン566により、注文する商品の指定を可能とする。カート567には、注文する商品の内容と、割引後の注文の合計金額を表示し、注文するボタン568により、注文を行う。ここでの注文内容は、「●●ビール1本450円、笹かまぼこ1パック270円、合計720円(税込)」である。
図34に戻り、コンピュータ510の提供モジュール514は、客室乗務員端末530の提供モジュール531と連携して、客室乗務員端末530に、注文内容と座席IDを紐づけて提供する(出力する)(ステップS504)。
図38は、注文された内容と座席IDとの表示の一例を示す図である。客室乗務員端末530の画面に、表示571として7号車の3Cという座席IDが分かるように表示している。ここでは、7号車の座席シート一覧を表示して、3Cがという場所が分かるように色を付けて表示しているが、表示方法はこれに限定されるものではない。座席3Cの注文内容が分かるように、表示572として「●●ビール1本500円、笹かまぼこ1パック300円、合計800円(税込)」を表示している。図38の例のように、「注文時間14:59」等の情報をあわせて表示してもよい。また、客室乗務員の確認後、注文内容の表示を閉じるように、確認済ボタン573を設けてもよい。
図39は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理を示す図である。ユーザ端末520は、ユーザが座っている乗物の座席に備えられた識別情報を、コンピュータ510に送信する(ステップS511)。ここでの識別情報は、例えば、乗物の座席に備えられたNFCやQRコード(登録商標)等から取得する。NFCであれば所定の位置にユーザ端末520をかざすことで、QRコード(登録商標)等の二次元バーコードであればユーザ端末520で読み取りを行うことで、ユーザの座っている乗物の座席を識別するための情報を取得できる。ユーザ端末520が、識別情報を、コンピュータ510に送信するタイミングは、乗物疑似注文端末システムを利用したいタイミングでよい。また、ユーザ端末520がフローの起点となっているが、ユーザ端末520が乗物疑似注文端末システムのプログラムをダウンロードしてインストールを行ったタイミングで、コンピュータ510からユーザ端末520に対して、座席の識別情報を送信するよう要求を行ってもよい。
コンピュータ510の取得モジュール511は、ユーザ端末520からの座席の識別情報を取得する(ステップS512)。コンピュータ510の特定モジュール512は、ステップS512で取得した識別情報を基に、座席IDを特定する(ステップS513)。ここでは、識別情報を基に、新幹線の指定席、7号車の3Cという座席IDを特定したものとする。コンピュータ510の表示モジュール513は、ユーザ端末520に注文ページの表示フォームを送信する(ステップS514)。ここでの注文ページとは、乗物疑似注文端末システムで注文可能な商品を、閲覧して指定することが可能な画面のことである。ユーザ端末520の表示モジュール521は、コンピュータ510から注文ページの表示フォームを受信する(ステップS515)。ユーザ端末520の表示モジュール521は、表示フォームを基に注文ページを表示する(ステップS516)。ユーザは、ユーザ端末520に表示された注文ページから、商品の注文が可能となる。
。ユーザ端末520の表示モジュール521は、コンピュータ510に注文内容を送信する(ステップS517)。コンピュータ510の表示モジュール513は、ユーザ端末520から注文内容を受信する(ステップS518)。コンピュータ510の提供モジュール514は、客室乗務員端末530に、注文内容と座席IDを紐づけて送信する(ステップS519)。客室乗務員端末530の提供モジュール531は、コンピュータ510から注文内容と座席IDを受信する(ステップS520)。客室乗務員端末530の提供モジュール531は、注文内容と座席IDを客室乗務員端末530に表示する(ステップS521)。
このよう本実施形態によれば、ユーザ端末520を、ユーザが座っている乗物の座席に紐づけて、疑似的な注文端末として利用することで、乗物の各座席に端末を用意することなく、ユーザと客室乗務員の手間を軽減できる乗物疑似注文端末システム、乗物疑似注文端末方法、及びプログラムを提供することが可能となる。ここでは、客室乗務員のいる新幹線を例としたが、飛行機や船やバス等の他の乗物に適用可能であるとともに、コンサートホールやスタジアムやレストラン等の商業施設に応用することも可能である。
図40は、変形例の乗物疑似注文端末システムを示す図である。乗物疑似注文端末システムは、コンピュータ510に会計モジュール515を備える。会計モジュール515は、他のモジュールと同じく、コンピュータ510上で動作可能なソフトウェアにより実現するものとしてよい。図41は、乗物疑似注文端末システムによる処理を示す図である。この処理は、客室乗務員がユーザのもとに注文内容に基づく商品を持っていき、その会計を行う処理に該当する。
ユーザ端末520は、コンピュータ510に会計依頼を送信する(ステップS531)。例えば、客室乗務員がユーザのもとに注文内容に基づく商品を持っていった後、客室乗務員端末530で所定の動作を行うと、図36に示したボタン557が会計するボタンに切り替えるようにしてもよい。また、図38に示した客室乗務員端末530の画面で、確認済573を選択した後、会計ボタンに表示を切り替えるようにしてもよいし、別途会計ボタンを設けてもよい。客室乗務員端末530に会計ボタンを設ける場合には、ステップS531の会計依頼は、ユーザ端末520からではなく、客室乗務員端末530から行ってもよい。
ユーザ端末520は、コンピュータ510に会計依頼を送信する(ステップS531)。例えば、客室乗務員がユーザのもとに注文内容に基づく商品を持っていった後、客室乗務員端末530で所定の動作を行うと、図36に示したボタン557が会計するボタンに切り替えるようにしてもよい。また、図38に示した客室乗務員端末530の画面で、確認済573を選択した後、会計ボタンに表示を切り替えるようにしてもよいし、別途会計ボタンを設けてもよい。客室乗務員端末530に会計ボタンを設ける場合には、ステップS531の会計依頼は、ユーザ端末520からではなく、客室乗務員端末530から行ってもよい。
コンピュータ510の会計モジュール515は、ユーザ端末520からの会計依頼を受信する(ステップS532)。会計モジュール515は、ステップS532で受信した会計依頼の情報を基に、座席IDからユーザ情報と会計依頼を紐づけする(ステップS533)。ここでは、ユーザ端末520のユーザ情報と、会計依頼の注文内容を紐づけする。ユーザ情報は、ユーザ端末520に、乗物疑似注文端末システムのプログラムをインストールするタイミングで取得してもよいし、別途取得してもよい。ユーザ情報には、ユーザの氏名、年齢、性別、決済手段、等の何れかを含むものとする。
コンピュータ510の会計モジュール515は、ユーザ端末520に会計ページの表示フォームを送信する(ステップS534)。ここでの会計ページとは、乗物疑似注文端末システムで購入する商品の会計を行うための画面のことである。ユーザ端末520は、コンピュータ510から会計ページの表示フォームを受信する(ステップS535)。ユーザ端末520は、表示フォームを基に会計ページを表示する(ステップS536)。
図42は、決済方法の選択画面の一例を示す図である。ユーザ端末520の画面に、表示581として座席IDを表示している。表示582として、決済金額を表示している。ここでは、「2点合計800円(税込)」として表示している。また、表示583として、決済方法の選択肢を表示している。図42の例では、ラジオボタンの選択肢として、「現金、電子マネー、クレジットカード、スマートフォン、携帯電話キャリア、ネットバンキング、二次元バーコード」を示して、クレジットカードが選択されている様子を図示している。決定ボタン584を選択することで、クレジットカードでの決済を行うことを決定できる。また、チェックボックス585として、「次回からも同じ決済方法を利用」するかどうかの設定を可能とする。チェックボックス905にチェックを入れることで、毎回決済方法を選択する煩雑さを避けることが可能である。
図41の説明に戻り、ユーザ端末520は、図42の決済方法の選択後に、決済が可能な情報を含む会計内容をコンピュータ510に送信する(ステップS537)。コンピュータ510の会計モジュール515は、ユーザ端末520から会計内容を受信する(ステップS538)。受信した決済金額や会計内容を基に、コンピュータ510の会計モジュール515は、会計処理を実行する(ステップS539)。会計処理は、選択した決済方法により異なる。コンピュータ510の会計モジュール515は、ユーザ端末520と客室乗務員端末530に、会計処理の終了を通知する(ステップS540)。
ユーザ端末520は、コンピュータ510から会計処理の終了を受信し(ステップS541)、会計処理の終了画面を表示する(ステップS542)。会計処理の終了画面で、あわせて各決済方法に応じて、残高や明細等の表示を行ってもよい。客室乗務員端末530も、コンピュータ510から会計処理の終了を受信し(ステップS543)、会計処理の終了画面を表示する(ステップS544)。会計処理の終了画面で、販売した商品の残り在庫数等の表示を行ってもよい。
このように本実施形態によれば、ユーザ端末520を、ユーザが座っている乗物の座席に紐づけて、疑似的な注文端末として利用することで、乗物の各座席に端末を用意することなく、ユーザと客室乗務員の手間を軽減し、会計処理までを円滑に行う乗物疑似注文端末システム、乗物疑似注文端末方法、及びプログラムを提供することが可能となる。
図43は、変形例の乗物疑似注文端末システムを示す図である。乗物疑似注文端末システムは、コンピュータ510に分析モジュール516を備える。分析モジュール516は、他のモジュールと同じく、コンピュータ510上で動作可能なソフトウェアにより実現するものとしてよい。分析処理を行うタイミングは、任意でよあり。分析処理により、乗物疑似注文端末システムを使用するユーザ層が、どのような商品を注文するのか又は注文しないのかを分析してマーケティングに活かすことを目的とする。乗物やユーザに適した商品を取りそろえたり、時間帯やユーザの嗜好に適した広告を表示したりすることで、購買意欲をそそることが可能となる。分析モジュール516は、乗物疑似注文端末システムを使用する年齢、性別、決済手段等のユーザ情報と、注文の内容、注文の時間帯等の相関性についての分析を行う。分析処理の方法は、任意に選択される事項である。
図44は、分析結果の表示の一例を示す図である。コンピュータ510の入出力部に表示してもよいし、客室乗務員端末530に表示してもよいし、その他の方法で出力してもよい。図44の例では、表示591として注文傾向を、表示592として広告の表示方法の設定を示している。具体的には、表示591には、新幹線指定席の2018年9月分の注文傾向として、時間帯別に「7時〜11時はコーヒーの注文が多い、11時〜14時はお弁当の注文が多い、14時〜17時はお茶の注文が多い、17時〜22時はビールとスナックの注文が多い」という分析結果を表示している。詳細表示ボタン593を選択することで、より詳細な分析結果を表示してもよい。表示592には、乗物疑似注文端末システムに表示する広告の表示方法の選択肢を示している。具体的には、ラジオボタンで「売れ筋商品を強調して表示」、「季節のおすすめ商品を強調して表示」、「在庫の多い商品を強調して表示」を選択する選択肢を示している。表示592では「売れ筋商品を強調して表示」を選択した例を図示している。適用ボタン594の選択で、ラジオボタンで選択した選択肢を広告の表示方法として適用する。キャンセルボタン595の選択で、ラジオボタンでの選択を破棄して以前通りの設定とする。詳細設定ボタン596の選択により、ユーザ情報にマッチングした広告の表示を行う等、さらに詳細の設定が可能な画面に移行してよい分析結果の利用方法として、乗物疑似注文端末システムで販売する商品の仕入を行うシステムに連動してもよいし、各ユーザの嗜好にあわせてユーザ端末520に表示する注文ページの商品の表示順番を変更してもよい。また、分析結果を基に、季節や時間帯、曜日、事前にわかっているユーザ層にあわせて、乗物に積み込む商品をカスタマイズしてもよい。
このように本実施形態によれば、分析処理により、乗物疑似注文端末システムを使用するユーザ層が、どのような商品を注文するのか又は注文しないのかを分析してマーケティングに活かすことが可能な、乗物疑似注文端末システム、乗物疑似注文端末方法、及びプログラムを提供することが可能となる。
本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザ端末を、ユーザが座っている乗物の座席に紐づけて、疑似的な注文端末として利用できる乗物疑似注文端末システムであって、乗物の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得する取得手段と、取得させた識別情報に紐づいた座席IDを特定する特定手段と、ユーザ端末に、特定させた座席IDに紐づけて、乗物で提供されるメニューを注文できる注文ページを表示させる表示手段と、乗物の客室乗務員が利用する端末に、注文ページから注文された内容を、特定された座席IDに紐づけて提供する提供手段と、を備える。
表示手段は、注文ページでの注文の合計金額、ユーザ端末からの注文履歴、を表示可能でもよい。提供手段は、注文ページから注文された内容の合計金額、ユーザ端末からの注文履歴、を提供可能であってもよい。表示手段は、ユーザ端末に注文ページを表示する際に、通常の金額から割引を行った金額を表示し、提供手段は、乗物の客室乗務員が利用する端末に、割引を行った金額で注文ページから注文された内容を、特定された座席IDに紐づけて提供してもよい。情報処理システムは、座席IDを用いて会計を行う会計手段を備えてもよい。会計手段は、現金決済、電子マネー決済、クレジットカード決済、スマートフォン決済、携帯電話キャリア決済、ネットバンキング決済、二次元バーコード決済、の何れかによる支払いが可能でもよい。情報処理システムは、注文ページから注文された内容の分析を行う分析手段を備えてもよい。
本実施形態に係る情報処理方法は、ユーザ端末を、ユーザが座っている乗物の座席に紐づけて、疑似的な注文端末として利用できる乗物疑似注文方法において、乗物の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップと、取得させた識別情報に紐づいた座席IDを特定するステップと、ユーザ端末に、特定させた座席IDに紐づけて、乗物で提供されるメニューを注文できる注文ページを表示させるステップと、乗物の客室乗務員が利用する端末に、注文ページから注文された内容を、特定された座席IDに紐づけて提供するステップと、を備える。
本実施形態に係る情報処理プログラムは、ユーザ端末を、ユーザが座っている乗物の座席に紐づけて、疑似的な注文端末として利用できる乗物疑似注文端末システムに、乗物の座席に備えられた識別情報を、ユーザ端末から取得するステップ、取得させた識別情報に紐づいた座席IDを特定するステップ、ユーザ端末に、特定させた座席IDに紐づけて、乗物で提供されるメニューを注文できる注文ページを表示させるステップ、乗物の客室乗務員が利用する端末に、注文ページから注文された内容を、特定された座席IDに紐づけて提供するステップ、を実行させる。
なお、本発明の技術範囲は、上述の実施形態などで説明した態様に限定されるものではない。上述の実施形態などで説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。また、上述の実施形態などで説明した要件は、適宜組み合わせることができる。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態などで引用した全ての文献の開示を援用して本文の記載の一部とする。
1・・・情報処理システム、2・・・施設、3・・・提供部、4・・・情報処理装置、5・・・ユーザ端末、6・・・提供者の端末
Claims (24)
- ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置され、前記ユーザの端末に対して、識別情報を読み取り可能に提供する複数の提供部と、
前記複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、前記施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報を記憶する記憶部と、
前記提供部から提供されて前記ユーザの端末によって読み取られ、前記ユーザの端末によって送信された識別情報を受信する通信部と、
前記地図情報に基づいて、前記通信部が受信した識別情報に関連付けられた前記マップ画像上の位置を特定する位置特定部と、
前記位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置した前記マップ画像を、前記提供者の端末の表示部に表示させる情報を提供する制御部と、を備える情報処理システム。 - 前記地図情報は、前記各提供部が提供する識別情報と、前記マップ画像の座標系における座標とを関連付けたテーブルを含む、
請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記地図情報は、前記施設において前記各提供部が設置された位置に相当する前記マップ画像における位置と、前記各提供部が提供する識別情報とを関連付けた情報であり、
前記追加の情報は、前記位置特定部が特定した位置を前記マップ画像上で示すマークを含む、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。 - 前記記憶部は、前記施設に設置された座席の識別情報と、前記座席に対して所定の位置関係で設置された前記提供部が提供する識別情報とを関連付けた座席情報を記憶し、
前記座席情報に基づいて、前記通信部が受信した識別情報に関連付けられた前記座席の識別情報を特定する座席特定部を備え、
前記制御部は、前記座席特定部が特定した前記座席の識別情報を前記追加の情報として、前記提供者の端末の表示部に表示させる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記通信部は、サービスを指定する情報として前記ユーザの端末に入力される注文情報を受信し、かつ前記追加の情報の表示に対する前記提供者の端末からの応答を受信し、
前記制御部は、前記応答に基づいて、前記通信部が受信した前記注文情報に基づく情報を、前記応答の送信元の前記提供者の端末へ提供する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記ユーザの端末が前記提供部が提供する識別情報を読取ることによって、サービスを指定する注文情報の入力を受け付ける注文ページが前記ユーザの端末の表示部に表示され、
前記通信部は、前記ユーザの端末が送信した前記注文情報を受信する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記通信部は、前記複数の提供部のうち2以上の提供部のそれぞれについて識別情報を受信し、
前記位置特定部は、前記通信部が受信した識別情報のそれぞれについて前記マップ画像上の位置を特定し、
前記位置特定部が特定した位置に相当する前記施設における位置を前記提供者が訪問する順番を決定する順番決定部を備え、
前記制御部は、前記決定部が決定した順番を、前記追加の情報として前記提供者の端末の表示部に表示させる、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記施設にはサービスを提供する複数の提供者が稼働し、
前記制御部は、前記複数の提供者のそれぞれに関連付けられた提供者端末を含む複数の提供者端末のうち1つ以上の提供者端末に対して、前記追加の情報を表示させる、
請求項1から請求項7のいずれか一項に情報処理システム。 - 前記制御部は、前記複数の提供者端末のうち第1提供者端末から前記追加の情報の表示に対する応答を前記通信部が受信した場合、前記複数の提供者端末の少なくとも1つにおいて前記追加の情報の表示を変更させる、
請求項8に記載の情報処理システム。 - 前記制御部は、前記応答を前記通信部が受信した場合、前記複数の提供者端末のうち前記第1提供者端末と異なる第2提供者端末において前記追加の情報を非表示へ変更する、
請求項9に記載の情報処理システム。 - 前記制御部は、前記応答を前記通信部が受信した場合、前記第1提供者端末において前記追加の情報の表示形態を変更させる、
請求項9又は請求項10に記載の情報処理システム。 - 前記地図情報は、前記施設における前記各提供部の設置位置に対応する前記マップ画像における位置と、前記各提供部が提供する識別情報とを関連付けた情報であり、
前記追加の情報は、前記位置特定部が特定した位置を前記マップ画像上で示すマークを含み、
前記制御部は、前記マップ画像における前記マークの形と大きさと色と明るさとの少なくとも1つを変更することで、前記表示形態を変更させる、
請求項11に記載の情報処理システム。 - 前記記憶部は、前記複数の提供者のうち各提供者が担当する前記施設内のエリアの情報と、前記各提供者の識別情報とを関連付けた担当情報を記憶し、
前記制御部は、前記担当者情報に基づいて、前記位置特定部が特定した位置に対して前記エリアが所定の位置関係である前記各提供者に関連付けられた提供者端末に対して、前記複数の提供者端末において優先的に、前記追加の情報を表示させる、
請求項8から請求項12のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記記憶部は、前記複数の提供者のうち各提供者が提供するサービスの情報と、前記各提供者の識別情報とを関連付けたサービス情報を記憶し、
前記通信部は、サービスを指定する情報として前記ユーザ端末に入力された注文情報を受信し、
前記制御部は、前記サービス情報に基づいて、前記通信部が受信した前記注文情報に指定されたサービスを提供する提供者に関連付けられた提供者端末に対して、前記複数の提供者端末において優先的に、前記追加の情報を表示させる、
請求項8から請求項13のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記通信部は、サービスを指定する情報として前記ユーザ端末に入力される注文情報を受信し、
前記制御部は、前記注文情報である第1注文情報によって指定されたサービスに対する対価の情報を、前記第1注文情報の送信元の前記ユーザ端末に表示させる、
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の情報提供知システム。 - 前記通信部は、サービスを指定する情報として前記ユーザ端末に入力される注文情報を受信し、
前記制御部は、前記注文情報である第1注文情報によって指定されたサービスに対する対価の情報を、前記第1注文情報の送信元の前記ユーザ端末を訪問する前記提供者に関連付けられた提供者端末へ提供する、
請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の情報提供知システム。 - 前記施設にはサービスを提供する複数の提供者が稼働し、
前記制御部は、前記提供部が提供する識別情報を前記通信部が受信した場合、前記複数の提供者から提供者の指定を受け付ける指定ページを、前記通信部が受信した識別情報の送信元の前記ユーザ端末の表示部に表示させる、
請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前通信部は、前記複数の提供者から提供者を指定する情報として前記ユーザ端末に入力された指定情報を受信し、
前記制御部は、前記指定情報によって指定された提供者に関連付けられた提供者端末に対して、前記複数の提供者端末において優先的に、前記マップ画像を表示させる、
請求項17に記載の情報処理システム。 - 前記指定ページは、前記施設で稼働する複数の提供者の各提供者の外観を示す領域を含む、
請求項17または請求項18に記載の情報処理システム。 - 前記指定ページは、前記施設で稼働する複数の提供者のそれぞれに割り付けられた識別情報の入力を受け付ける領域を含む、
請求項17から請求項19のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - ユーザにサービスを提供する施設に配置され、前記ユーザの端末であるユーザ端末に対して、識別情報を読み取り可能に提供する提供部と、
前記提供部によって前記ユーザ端末に提供された識別情報に基づいて前記ユーザ端末から送信され、注文されるサービスを示す注文情報を受信する受信部と、
前記注文情報に示されるサービスを提供する提供者と関連付けられる受注端末を特定する処理部と、
前記処理部が特定した前記受注端末へ前記注文情報を提供する送信部と、を備え、
前記受信部は、前記注文情報に示されたサービスの提供の進捗を示す情報として前記受注端末が送信する進捗情報を受信し、
前記送信部は、前記注文情報の送信元である前記ユーザ端末へ前記進捗情報を提供する、情報処理システム。 - ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置され、前記ユーザの端末であるユーザ端末に対して、識別情報を読み取り可能に提供する複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、前記施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報に基づいて、前記ユーザ端末から送信された識別情報に関連付けられた前記マップ画像上の位置を特定する位置特定部と、
前記位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置した前記マップ画像を、前記提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に表示させる制御部と、を備える情報処理装置。 - コンピュータに、
ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置され、前記ユーザの端末であるユーザ端末に対して識別情報を読み取り可能に提供する複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、前記施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報に基づいて、前記ユーザ端末から送信された識別情報に関連付けられた前記マップ画像上の位置を特定することと、
前記特定された位置に対して追加の情報を相対的に配置した前記マップ画像を、前記提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に表示させることと、を実行させる情報処理プログラム。 - ユーザを訪問してサービスを提供する提供者が稼働する施設に配置された複数の提供部によって、前記ユーザの端末であるユーザ端末に対して識別情報を読み取り可能に提供することと、
前記複数の提供部のうち各提供部が提供する識別情報と、前記施設内の地図を示すマップ画像上の位置とを関連付けた地図情報を記憶部に記憶することと、
前記提供部から提供されて前記ユーザ端末によって読み取られ、前記ユーザ端末によって送信された識別情報を通信部によって受信することと、
前記地図情報に基づいて、前記通信部によって受信した識別情報に関連付けられた前記マップ画像上の位置を位置特定部によって特定することと、
前記位置特定部が特定した位置に対して追加の情報を相対的に配置した前記マップ画像を、前記提供者に関連付けられた端末である提供者端末の表示部に制御部によって表示させることと、を含む情報処理方法。
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