JP2021144354A - 車両検知システムおよび車両検知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車線監視カメラ101が、第1ゲートを通行する車両を各時刻に撮影する。映像解析部112が、各時刻の監視映像を解析することによって、前記第1ゲートを通行する前記車両の各時刻における位置を推定する。路側アンテナ128が、第2ゲートへの通路と退出ゲートへの通路との分岐箇所に設けられ前記第1ゲートを通過した前記車両の車載器から発信されるアップリンク信号の電波を各時刻に検出する。電波解析部122が、各時刻に検出される電波を解析することによって、前記第2ゲートまたは前記退出ゲートを通行する前記車両の各時刻における位置を推定する。
【選択図】図1
Description
ETC車線において、車両の位置が車両検知器を用いて検知される。そして、車両の位置に基づいて、車載器との無線通信および発進制御機の開閉バーが制御される。
ETCは、電子料金収受システムの略称である。なお、「ETC」は登録商標である。
車両が正しく検知されないと、車載器との無線通信および発進制御機の開閉バーが正しく制御されない。
スマートインターチェンジを通行する車両を検知するシステムである。
前記スマートインターチェンジは、路側無線装置と前記車両の車載器との間で無線通信が行われる第1ゲートと、前記第1ゲートの先に位置する第2ゲートと、前記第1ゲートを通過した車両が退出するための退出ゲートと、を有する。
前記車両検知システムは、
前記第1ゲートに設けられ前記第1ゲートを通行する前記車両を各時刻に撮影する車線監視カメラと、
各時刻の撮影によって得られる各時刻の監視映像を解析する映像解析によって、前記第1ゲートを通行する前記車両の各時刻における位置を推定する映像解析部と、
前記第2ゲートへの通路と前記退出ゲートへの通路との分岐箇所に設けられ前記第1ゲートを通過した前記車両の前記車載器から発信されるアップリンク信号の電波を各時刻に検出する路側アンテナと、
各時刻に検出される電波を解析する電波解析によって、前記第2ゲートまたは前記退出ゲートを通行する前記車両の各時刻における位置を推定する電波解析部と、を備える。
車両検知システム100について、図1から図6に基づいて説明する。
車両検知器によって車両を検知することができない場合、車両検知器の代わりに車両検知システム100を用いて車両が検知される。
図1に基づいて、車両検知システム100の構成を説明する。
車両検知システム100は、車線監視カメラ101と、映像解析装置110と、電波解析装置120と、車線サーバ130と、を備える。
ネットワーク109は、通信用のネットワークである。ネットワーク109の種類は、有線と無線とのいずれであってもよい。
処理回路111は、映像解析部112を実現するハードウェアである。処理回路111と映像解析部112とのそれぞれについて後述する。
通信装置119は、車線監視カメラ101と車線サーバ130と通信するハードウェアである。車線監視カメラ101について後述する。
処理回路121は、電波解析部122を実現するハードウェアである。処理回路121と電波解析部122とのそれぞれについて後述する。
路側アンテナ128は、スマートインターチェンジに設けられるアンテナである。
通信装置129は、車線サーバ130と通信するハードウェアである。
処理回路131は、車両管理部132を実現するハードウェアである。処理回路131と車両管理部132とのそれぞれについて後述する。
通信装置139は、映像解析装置110および電波解析装置120などと通信するハードウェアである。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。
スマートインターチェンジ200は、スマートインターチェンジの一例である。
スマートインターチェンジは、電子料金収受システム(ETC)によって料金の徴収が行われるインターチェンジである。「ETC」は登録商標である。
車両201には、ETC用の車載器が搭載されている。
車両201は、スマートインターチェンジ200を通過することによって、高速道路、一般道路または商業施設などの各種施設へ入ることができる。施設への通路を「通行路」と称する。
車両201がスマートインターチェンジ200に誤って進入した場合、車両201は、各種施設へ入る前にスマートインターチェンジ200から退出することができる。退出のための通路を「退出路」と称する。
路側無線装置は、路側アンテナ211を用いて、車両201の車載器と無線通信を行う。
発進制御機212Fによって開閉されるゲートを「第1ゲート」と称する。
第1ゲートは、路側無線装置と車両201の車載器との間で無線通信が行われるゲートである。第1ゲートにおいて、ETCによる料金の徴収が行われる。
発進制御機212Sによって開閉されるゲートを「第2ゲート」と称する。
第2ゲートは、第1ゲートの先に位置する。
発進制御機212Lによって開閉されるゲートを「退出ゲート」と称する。
退出ゲートは、第1ゲートを通過した車両201がスマートインターチェンジ200から退出するためのゲートである。
第1ゲートと第2ゲートは通行路に設けられ、第3ゲートは退出路に設けられる。
車両検知器213Aは、スマートインターチェンジ200の入口に設けられ、スマートインターチェンジ200に進入する車両201を検知する。
車両検知器213Bは、第1ゲートの手前に設けられ、第1ゲートに着いた車両201を検知する。
車両検知器213Cは、第1ゲートの後ろに設けられ、第1ゲートを通過する車両201を検知する。
車両検知器213Dは、第2ゲートに設けられ、第2ゲートを通過する車両201を検知する。
車両検知器213Eは、退出ゲートに設けられ、退出ゲートを通過する車両201を検知する。
通信開始装置214は、第1ゲートの手前に設けられ、路側無線装置と車両201の車載器との間の通信の開始を制御する。但し、高速道路の利用者は、手動で通信を開始することができる。
路側表示器215は、第1ゲートの先に設けられ、各種情報を表示する。例えば、路側表示器215は、誤って進入した車両201を退出路へ誘導するメッセージを表示する。
車線監視カメラ101は、第1ゲートに設けられ、第1ゲートを通行する車両201を各時刻に撮影する。
車線監視カメラ101は、従来のスマートインターチェンジにおける設備と同じである。但し、車線監視カメラ101は、車両検知システム100によって利用される。
路側アンテナ128は、第2ゲートと退出ゲートとに対して共通に設けられている。具体的には、路側アンテナ128は、通行路と退出路との分岐箇所に設けられている。
車両201は、第1ゲートを通過して第2ゲートまたは退出ゲートを通行する。
路側アンテナ128は、第1ゲートを通過した車両201の車載器から発信されるアップリンク信号の電波を各時刻に検出する。
車両検知システム100の動作の手順は車両検知方法に相当する。
車両検知器(213A〜213E)を用いる従来方法によって車両201が正しく検知されない場合に、車両検知システム100による車両検知方法が実施される。
従来方法から車両検知システム100による車両検知方法への切り替えは、収受員によって行われる。収受員は、車両検知器が正しく機能しない場合に従来方法から車両検知システム100による車両検知方法への切り替えを行う。
例えば、降雪時には車両検知器のセンサ面が雪で覆われてしまう可能性がある。車両検知器のセンサ面が雪で覆われてしまうと、車両検知器は車両201を正しく検知できない。そこで、収受員は、降雪時に、従来方法から車両検知システム100による車両検知方法への切り替えを行う。
車両検知方法(映像解析)は、映像解析装置110によって車両201を検知して第1ゲートを開閉する方法である。
例えば、車線監視カメラ101は、第1ゲートに向かって進んできた車両201を撮影する。また、車線監視カメラ101は、第1ゲートに着いた車両201を撮影する。また、車線監視カメラ101は、第1ゲートを通過する車両201を撮影する。
車線監視カメラ101(図4参照)からの2つの点線は、車線監視カメラ101の撮影範囲を表している。
車線監視カメラ101は、監視映像を映像解析装置110へ送信する。
映像解析装置110において、映像解析部112は、通信装置119を用いて監視映像を受信する。
例えば、映像解析部112は、監視映像の中の車両201を検出する。映像に映っている各種物体はパターンマッチングなどの従来技術によって検出される。そして、映像解析部112は、監視映像おける車両201が映っている位置に基づいて、車線における車両201の位置を推定する。
推定位置を示すデータを「推定位置データ」と称する。
映像解析部112は、通信装置119を用いて推定位置データを車線サーバ130へ送信する。
車線サーバ130において、車両管理部132は、通信装置139を用いて推定位置データを受信する。
具体的には、車両管理部132は、無線通信制御と第1ゲートにおける発進制御との両方を行う。
無線通信制御は、無線通信装置と車両201の車載器との間で無線通信を行うための制御である。無線通信は、電波の発射によって開始され、電波の停止によって終了する。
第1ゲートにおける発進制御は、第1ゲートを開閉するための制御である。
例えば、車両管理部132は、路側アンテナ211を用いて行う車載器との無線通信の結果に基づいて、車両201が第1ゲートに到着したと判定する。この場合、車両管理部132は、通信装置139を用いて開命令を発進制御機212Fへ送信する。発進制御機212Fは、開命令を受信し、開閉バーを動かすことによって第1ゲートを開く(図4参照)。
例えば、車両管理部132は、推定位置に基づいて、車両201が第1ゲートを通過したと判定する。この場合、車両管理部132は、通信装置139を用いて閉命令を発進制御機212Fへ送信する。発進制御機212Fは、閉命令を受信し、開閉バーを動かすことによって第1ゲートを閉じる。
車両検知方法(電波解析)は、電波解析装置120によって車両201を検知して第2ゲートまたは退出ゲートを開閉する方法である。
具体的には、電波解析部122は、電波の強さ(電力)と電波の到来方向を測定する。電波の強さと電波の到来方向を測定する方法は従来技術である。
車両201が近づくと電波が強まり、車両201が遠ざかると電波が弱まる。また、電波の到来方向に車両201が存在する。
推定位置を示すデータを「推定位置データ」と称する。
電波解析部122は、通信装置129を用いて推定位置データを車線サーバ130へ送信する。
車線サーバ130において、車両管理部132は、通信装置139を用いて推定位置データを受信する。
具体的には、車両管理部132は、第2ゲートまたは退出ゲートにおける発進制御を行う。
第2ゲートにおける発進制御は、第2ゲートを開閉するための制御である。
退出ゲートにおける発進制御は、退出ゲートを開閉するための制御である。
例えば、車両管理部132は、推定位置に基づいて、車両201が第2ゲートを通過したと判定する。この場合、車両管理部132は、通信装置139を用いて閉命令を発進制御機212Sへ送信する。発進制御機212Sは、閉命令を受信し、開閉バーを動かすことによって第2ゲートを閉じる。
例えば、車両管理部132は、推定位置に基づいて、車両201が退出ゲートを通過したと判定する。この場合、車両管理部132は、通信装置139を用いて閉命令を発進制御機212Lへ送信する。発進制御機212Lは、閉命令を受信し、開閉バーを動かすことによって退出ゲートを閉じる。
車両検知システム100において、(1)電波による車両移動検出と(2)映像解析による車両移動検出が導入される。
検出(1)では、現行の無線部とは別の無線部が、ETC車載器のアップリンク通信時の電力を一定間隔で測定し、車両の位置を推定する。
検出(2)では、既存の車線監視カメラによって得られた映像が映像解析装置に入力され、映像解析装置が車両の位置を推定する。
降雪等のために車両検知器が正しく機能しない場合には、検出方式が車両検知器の使用から検出(1)(2)の併用へ切り替えられる。
これにより、車両検知器が機能しなくなっても車両移動検出を継続することが可能となる。その結果、車両検知器が機能しなくなっても車両管理を継続することが可能となる。
実施の形態1は、好ましい形態の例示であり、本開示の技術的範囲を制限することを意図するものではない。実施の形態1は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。フローチャート等を用いて説明した手順は、適宜に変更してもよい。
電波解析部122は、電波解析装置120以外の装置によって実現されてもよい。
車両管理部132は、車線サーバ130以外の装置によって実現されてもよい。
映像解析部112と電波解析部122と車両管理部132といった「部」は、「処理」または「工程」と読み替えてもよい。
Claims (8)
- スマートインターチェンジを通行する車両を検知する車両検知システムであり、
前記スマートインターチェンジは、路側無線装置と前記車両の車載器との間で無線通信が行われる第1ゲートと、前記第1ゲートの先に位置する第2ゲートと、前記第1ゲートを通過した車両が退出するための退出ゲートと、を有し、
前記車両検知システムは、
前記第1ゲートに設けられ前記第1ゲートを通行する前記車両を各時刻に撮影する車線監視カメラと、
各時刻の撮影によって得られる各時刻の監視映像を解析する映像解析によって、前記第1ゲートを通行する前記車両の各時刻における位置を推定する映像解析部と、
前記第2ゲートへの通路と前記退出ゲートへの通路との分岐箇所に設けられ前記第1ゲートを通過した前記車両の前記車載器から発信されるアップリンク信号の電波を各時刻に検出する路側アンテナと、
各時刻に検出される電波を解析する電波解析によって、前記第2ゲートまたは前記退出ゲートを通行する前記車両の各時刻における位置を推定する電波解析部と、
を備える車両検知システム。 - 前記映像解析によって推定された各時刻における前記車両の位置に基づいて前記第1ゲートを閉じ、前記電波解析によって推定された各時刻における前記車両の位置に基づいて前記第2ゲートまたは前記退出ゲートを閉じる車両管理部を備える
請求項1に記載の車両検知システム。 - 開閉するゲートを通行する車両の車載器から発信される電波を各時刻に検出する路側アンテナと、
各時刻に検出された電波を解析することによって、各時刻における前記車両の位置を推定する電波解析部と、
推定された各時刻における前記車両の位置に基づいて、前記ゲートを閉じる車両管理部と、
を備える車両検知システム。 - 前記路側アンテナは、通行路と退出路との分岐箇所に設けられ、
前記車両管理部は、推定された各時刻における前記車両の位置に基づいて、前記通行路のゲートまたは前記退出路のゲートを閉じる
請求項3に記載の車両検知システム。 - スマートインターチェンジを通行する車両を検知する車両検知方法であり、
前記スマートインターチェンジは、路側無線装置と前記車両の車載器との間で無線通信が行われる第1ゲートと、前記第1ゲートの先に位置する第2ゲートと、前記第1ゲートを通過した車両が退出するための退出ゲートと、を有し、
車線監視カメラが、前記第1ゲートに設けられ前記第1ゲートを通行する前記車両を各時刻に撮影し、
映像解析部が、各時刻の撮影によって得られる各時刻の監視映像を解析する映像解析によって、前記第1ゲートを通行する前記車両の各時刻における位置を推定し、
路側アンテナが、前記第2ゲートへの通路と前記退出ゲートへの通路との分岐箇所に設けられ前記第1ゲートを通過した前記車両の前記車載器から発信されるアップリンク信号の電波を各時刻に検出し、
電波解析部が、各時刻に検出される電波を解析する電波解析によって、前記第2ゲートまたは前記退出ゲートを通行する前記車両の各時刻における位置を推定する
車両検知方法。 - 車両管理部が、前記映像解析によって推定された各時刻における前記車両の位置に基づいて前記第1ゲートを閉じ、前記電波解析によって推定された各時刻における前記車両の位置に基づいて前記第2ゲートまたは前記退出ゲートを閉じる
請求項5に記載の車両検知方法。 - 路側アンテナが、開閉するゲートを通行する車両の車載器から発信される電波を各時刻に検出し、
電波解析部が、各時刻に検出された電波を解析することによって、各時刻における前記車両の位置を推定し、
車両管理部が、推定された各時刻における前記車両の位置に基づいて、前記ゲートを閉じる
車両検知方法。 - 前記路側アンテナは、通行路と退出路との分岐箇所に設けられ、
前記車両管理部は、推定された各時刻における前記車両の位置に基づいて、前記通行路のゲートまたは前記退出路のゲートを閉じる
請求項7に記載の車両検知方法。
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