JP2021143935A - 物理量検出回路、物理量センサー、電子機器、移動体および物理量検出回路の動作方法 - Google Patents

物理量検出回路、物理量センサー、電子機器、移動体および物理量検出回路の動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】A/D変換精度の低下防止。【解決手段】物理量検出素子の出力信号に基づくアナログ信号に対してアナログ/デジタル変換処理を行って第1デジタル信号を出力するアナログ/デジタル変換回路と、前記第1デジタル信号が入力され、前記第1デジタル信号に対して演算処理を行って第2デジタル信号を出力するデジタル演算回路と、前記アナログ/デジタル変換回路と、前記デジタル演算回路と、に電源電圧を供給するレギュレーター回路と、を備え、前記デジタル演算回路は、前記アナログ/デジタル変換が行われるアナログ/デジタル変換期間において、演算処理を開始する演算処理開始動作および演算処理を終了する演算処理終了動作を行わない、物理量検出回路を構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、物理量検出回路、物理量センサー、電子機器、移動体および物理量検出回路の動作方法に関する。
現在、様々なシステムや電子機器において、角速度を検出するジャイロセンサーや加速度を検出する加速度センサー等、各種の物理量を検出可能な物理量センサーが広く利用されている。物理量センサーを機能させる場合、一般的には、物理量検出素子の出力信号に基づくアナログ信号をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号に基づく演算処理が行われる。
特許文献1には、A/D変換回路100を有する検出回路60と、DSP部150を有する制御部140とを備え、振動子10の出力信号をA/D変換回路100で変換し、変換後のデジタル信号をDSP部で処理する構成が開示されている。また、特許文献1においては、レギュレーター回路22から検出回路60と制御部140とに電源電圧が供給されることが開示されている。
特開2015−104035号公報
DSP部は、一般的に、処理対象のデジタル信号がなければ演算を行わずに待機している。一方、処理対象のデジタル信号が入力されると動作を開始し、既定のシーケンスの演算を終えると動作が終了する。このため、DSP部が動作を開始する開始タイミング、およびDSP部が動作を終了する終了タイミングにおいて消費電力が急変する。この結果、開始タイミングと終了タイミングにおいてレギュレーター回路に負荷がかかり、レギュレーター回路の出力電圧が変動する。このため、従来技術のように、共通のレギュレーター回路を用いてDSP部とA/D変換回路とに対して電源電圧を供給する構成の場合、レギュレーター回路の出力電圧の変動によりA/D変換回路から出力されるデジタル信号が変動し、A/D変換精度が低下するという課題がある。
物理量検出回路は、物理量検出素子の出力信号に基づくアナログ信号に対してアナログ/デジタル変換処理を行って第1デジタル信号を出力するアナログ/デジタル変換回路と、第1デジタル信号が入力され、第1デジタル信号に対して演算処理を行って第2デジタル信号を出力するデジタル演算回路と、アナログ/デジタル変換回路と、デジタル演算回路と、に電源電圧を供給するレギュレーター回路と、を備え、デジタル演算回路は、アナログ/デジタル変換が行われるアナログ/デジタル変換期間において、演算処理を開始する演算処理開始動作および演算処理を終了する演算処理終了動作を行わない構成である。
物理量センサーは、当該物理量検出回路と、物理量検出素子と、を備える。電子機器は、当該物理量センサーを備える。移動体は、当該物理量センサーを備える。
物理量検出回路の動作方法は、物理量検出素子の出力信号に基づくアナログ信号に対してアナログ/デジタル変換処理を行って第1デジタル信号を出力するアナログ/デジタル変換回路と、第1デジタル信号が入力され、第1デジタル信号に対して演算処理を行って第2デジタル信号を出力するデジタル演算回路と、アナログ/デジタル変換回路と、デジタル演算回路と、に電源電圧を供給するレギュレーター回路と、を備えた物理量検出回路の動作方法であって、デジタル演算回路は、アナログ/デジタル変換が行われるアナログ/デジタル変換期間において、演算処理を開始する演算処理開始動作および演算処理を終了する演算処理終了動作を行わない構成である。
第1実施形態の物理量センサーの機能ブロック図。 物理量検出素子の振動片の平面図。 物理量検出素子の動作について説明するための図。 物理量検出素子の動作について説明するための図。 アナログ/デジタル変換回路、デジタル演算回路の動作タイミングを説明するための図。 駆動回路の構成例を示す図。 検出回路およびアナログ/デジタル変換回路の構成例を示す図。 クロック発生回路の構成例を示す図。 アナログ/デジタル変換回路の構成例を示す図。 サンプリング期間におけるアナログ/デジタル変換回路の状態を示す図。 アナログ/デジタル変換期間におけるアナログ/デジタル変換回路の状態を示す図。 デジタル演算回路の構成例を示す図。 電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図。 電子機器の一例であるデジタルカメラを模式的に示す斜視図。 移動体の一例を示す図。
1.第1実施形態
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成条件であるとは限らない。
以下では、物理量として角速度を検出する物理量センサー、すなわち角速度センサーを例にとり説明する。
1−1.物理量センサーの構成
図1は、本実施形態の物理量センサー1の機能ブロック図である。本実施形態の物理量センサー1は、物理量に関わるアナログ信号を出力する物理量検出素子100と、物理量検出回路200とを含んで構成されている。
物理量検出素子100は、駆動電極と検出電極が配置された振動片を有し、一般的に、振動片のインピーダンスをできるだけ小さくして発振効率を高めるために、振動片は気密性が確保されたパッケージに封止されている。本実施形態において、物理量検出素子100は、T型の2つの駆動振動腕を有するいわゆるダブルT型の振動片を有する。
図2は、本実施形態の物理量検出素子100の振動片の平面図である。物理量検出素子100は、例えば、Zカットの水晶基板により形成されたダブルT型の振動片を有する。水晶を材料とする振動片は、温度変化に対する共振周波数の変動が極めて小さいので、角速度の検出精度を高めることができるという利点がある。なお、図2におけるX軸、Y軸
、Z軸は水晶の軸を示す。
図2に示すように、物理量検出素子100の振動片は、2つの駆動用基部104a,104bからそれぞれ駆動振動腕101a,101bが+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。駆動振動腕101aの側面および上面にはそれぞれ駆動電極112および113が形成されており、駆動振動腕101bの側面および上面にはそれぞれ駆動電極113および112が形成されている。駆動電極112,113は、それぞれ、図1に示した物理量検出回路200のDS端子,DG端子を介して駆動回路20に接続される。駆動用基部104a,104bは、それぞれ−X軸方向と+X軸方向に延びる連結腕105a,105bを介して矩形状の検出用基部107に接続されている。
検出用基部107から+Y軸方向および−Y軸方向に、検出振動腕102が延出している。検出振動腕102の上面には検出電極114および115が形成されており、検出振動腕102の側面には共通電極116が形成されている。検出電極114,115は、それぞれ、図1に示した物理量検出回路200のS1端子,S2端子を介して検出回路30に接続される。また、共通電極116は接地される。
駆動振動腕101a,101bの駆動電極112と駆動電極113との間に駆動信号として交流電圧が与えられると、図3に示すように、駆動振動腕101a,101bは逆圧電効果によって矢印Bのように、2本の駆動振動腕101a,101bの先端が互いに接近と離間を繰り返す屈曲振動をする。以下では、駆動振動腕101a,101bの屈曲振動を「励振振動」ということもある。
この状態で、物理量検出素子100の振動片にZ軸を回転軸とした角速度が加わると、駆動振動腕101a,101bは、矢印Bの屈曲振動の方向とZ軸の両方に垂直な方向にコリオリの力を得る。その結果、図4に示すように、連結腕105a,105bは矢印Cで示すような振動をする。そして、検出振動腕102は、連結腕105a,105bの振動に連動して矢印Dのように屈曲振動をする。このコリオリ力に伴う検出振動腕102の屈曲振動と駆動振動腕101a,101bの屈曲振動とは位相が90°ずれている。
ところで、駆動振動腕101a,101bが屈曲振動をするときの振動エネルギーの大きさ又は振動の振幅の大きさが2本の駆動振動腕101a,101bで等しければ、駆動振動腕101a,101bの振動エネルギーのバランスがとれており、物理量検出素子100に角速度がかかっていない状態では検出振動腕102は屈曲振動しない。ところが、2つの駆動振動腕101a,101bの振動エネルギーのバランスがくずれると、物理量検出素子100に角速度がかかっていない状態でも検出振動腕102に屈曲振動が発生する。この屈曲振動は漏れ振動と呼ばれ、コリオリ力に基づく振動と同様に矢印Dの屈曲振動であるが、駆動信号とは同位相である。
そして、圧電効果によってこれらの屈曲振動に基づいた交流電荷が、検出振動腕102の検出電極114,115に発生する。ここで、コリオリ力に基づいて発生する交流電荷は、コリオリ力の大きさ、すなわち、物理量検出素子100に加わる角速度の大きさに応じて変化する。一方、漏れ振動に基づいて発生する交流電荷は、物理量検出素子100に加わる角速度の大きさに関係せず一定である。
なお、駆動振動腕101a,101bの先端には、駆動振動腕101a,101bよりも幅の広い矩形状の錘部103が形成されている。駆動振動腕101a,101bの先端に錘部103を形成することにより、コリオリ力を大きくするとともに、所望の共振周波数を比較的短い振動腕で得ることができる。同様に、検出振動腕102の先端には、検出振動腕102よりも幅の広い錘部106が形成されている。検出振動腕102の先端に錘部106を形成することにより、検出電極114,115に発生する交流電荷を大きくすることができる。
以上のようにして、物理量検出素子100は、Z軸を検出軸としてコリオリ力に基づく交流電荷と、励振振動の漏れ振動に基づく交流電荷とを検出電極114,115を介して出力する。この物理量検出素子100は、角速度を検出する慣性センサーとして機能する。以下では、コリオリ力に基づく交流電荷を「角速度成分」といい、漏れ振動に基づく交流電荷を「振動漏れ成分」ということもある。
図1の説明に戻り、物理量検出回路200は、レギュレーター回路10、駆動回路20、検出回路30、アナログ/デジタル変換回路32、データ処理回路40、記憶部50および発振回路60を含む。物理量検出回路200は、例えば、1チップの集積回路(IC:Integrated Circuit)で実現されてもよい。なお、物理量検出回路200は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成であってもよい。
レギュレーター回路10は、物理量検出回路200のVDD端子およびVSS端子からそれぞれ供給される電源電圧vddおよびグラウンド電圧gndに基づいて、アナロググラウンド電圧である基準電圧などの定電圧や定電流を生成し、駆動回路20、検出回路30、アナログ/デジタル変換回路32、データ処理回路40、発振回路60などに供給する。レギュレーター回路10が各回路に供給する定電圧は、各回路の電源電圧の一例である。
駆動回路20は、物理量検出素子100を励振振動させるための駆動信号を生成し、DS端子を介して物理量検出素子100の駆動電極112に供給する。また、駆動回路20は、物理量検出素子100の励振振動により駆動電極113に発生する発振電流がDG端子を介して入力され、この発振電流の振幅が一定に保持されるように駆動信号の振幅レベルをフィードバック制御する。また、駆動回路20は、駆動信号と位相が同じ検波信号SDETを生成し、検出回路30に出力する。
検出回路30は、物理量検出回路200のS1端子およびS2端子を介して、物理量検出素子100の2つの検出電極114,115に発生する交流電荷がそれぞれ入力され、検波信号SDETを用いて、これらの交流電荷に含まれる角速度成分を検出し、角速度成分の大きさに応じたアナログ信号VAO1をアナログ/デジタル変換回路32に出力する。
アナログ/デジタル変換回路32は、アナログ信号VAO1が入力され、角速度成分の大きさに応じたデジタル値を有するデジタル信号VDOに変換して出力する。デジタル信号VDOは、第1デジタル信号の一例である。本実施形態において、アナログ/デジタル変換回路32は、後述する制御回路43が出力するクロック信号SCに同期してアナログ/デジタル変換を実行する。
記憶部50は、不図示の不揮発性メモリーを有し、当該不揮発性メモリーには、駆動回路20や検出回路30に対する各種のトリミングデータ、例えば、調整データや補正データが記憶されている。また、後述するデジタル演算回路41が演算を開始するタイミングを指示するための調整値が記憶されている。調整値は、種々の態様で定義されてよく、例えば、後述するマスタークロック信号MCLKの個数によって調整値が定義される構成等が挙げられる。この場合、マスタークロック信号MCLKに同期した基準タイミング以後、調整値によって指示される既定個数のマスタークロック信号MCLKが出力されたタイミングでデジタル演算回路41の演算処理が開始される。
不揮発性メモリーは、例えば、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型メモリーやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read -Only Memory)として構成されてもよい。さらに、記憶部50は、不図示のレジスターを有し、物理量検出回路200の電源投入時に、すなわち、VDD端子の電圧が0Vから所望の電圧まで立ち上がる時に、不揮発性メモリーに記憶されている各種のトリミングデータがレジスターに転送されて保持され、レジスターに保持された各種のトリミングデータが駆動回路20や検出回路30に供給されるように構成されてもよい。
発振回路60は、マスタークロック信号MCLKを発生させ、マスタークロック信号MCLKをデジタル演算回路41に出力する。発振回路60は、例えば、リングオシレーターやCR発振回路として構成されてもよい。
データ処理回路40は、デジタル演算回路41、インターフェイス回路42、制御回路43および調整回路44を含む。デジタル演算回路41は、マスタークロック信号MCLKに基づいて動作する。具体的には、調整回路44は、記憶部50に記憶された調整値に基づいて、デジタル演算回路41の動作開始タイミングを指示し、演算処理を開始させる。例えば、調整値が、マスタークロック信号MCLKの個数によって定義されている場合、制御回路43、発振回路60から出力されるマスタークロック信号MCLKを分周することにより、一定周期の基準タイミングを示す基準タイミング信号SCLKを生成し、調整回路44に出力する。調整回路44は、基準タイミング信号SCLKからマスタークロック信号MCLKの個数をカウントし、調整値が示す既定個数に達したら、デジタル演算回路41による演算を開始させる。
図5は、各種の信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。マスタークロック信号MCLKは、図5に示されるように、発振回路60から出力される一定周期のパルスである。基準タイミング信号SCLKは一定周期のパルス信号であり、基準タイミング信号SCLKの周期はデジタル演算回路41の演算周期に一致する。
図5においては、デジタル演算回路41の動作期間を「DSP動作」として示している。すなわち、図5に示す例では、基準タイミング信号SCLKの後、4個目のマスタークロック信号MCLKの立ち上がりのタイミングで、調整回路44がデジタル演算回路41の演算処理を開始させる。従って、本実施形態において調整回路44は、デジタル演算回路41の演算処理開始動作のタイミングを調整する。なお、本実施形態において、デジタル演算回路41の動作期間は、演算処理内容によらず一定である。従って、調整回路44は、デジタル演算回路41の演算処理開始動作のタイミングを調整していると共に、演算処理終了動作のタイミングも調整していると言える。デジタル演算回路41の動作期間が可変である場合、調整回路44は演算処理開始動作および演算処理終了動作を調整する。
デジタル演算回路41は、調整回路44によって調整された開始タイミングで動作を開始し、アナログ/デジタル変換回路32から入力されるデジタル信号VDOに対して所定の演算処理を行う。すなわち、デジタル演算回路41は、基準タイミング信号SCLKが出力されるたびに、基準タイミング信号SCLKから一定期間後に演算処理を開始する。また、デジタル演算回路41において演算処理に要する期間は一定であり、基準タイミング信号SCLKから一定期間前に演算処理を終了する。この動作を繰り返すことにより、デジタル演算回路41は、基準タイミング信号SCLKが1回出力されるたびに1回の演算処理を行う。演算処理が行われると、デジタル演算回路41は、演算処理により得られたデジタルデータVOを出力する。
なお、本実施形態においては、アナログ/デジタル変換回路32から入力された複数個のデジタル信号VDOを取り込んでデジタルデータVOを出力する。例えば、デジタル演算回路41は、アナログ/デジタル変換回路32から出力された4回分のデジタル信号VDOの統計値(平均等)に基づいて演算処理を行う。図5においては、アナログ/デジタル変換回路32がアナログ/デジタル変換を行うアナログ/デジタル変換期間を「A/D期間」においてハイレベルの期間として示している。そして、デジタル演算回路41の演算処理開始動作が行われるタイミングT4で取り込まれる信号を生成するためのアナログ/デジタル変換期間をD1〜D4として示している。むろん、デジタル演算回路41に取り込まれるデジタル信号VDOの個数は4に限定されず、8などの他の数値であってもよい。なお、デジタルデータVOは、第2デジタル信号の一例である。
制御回路43は、アナログ/デジタル変換回路32の動作タイミングを指示するクロック信号SCを生成し、アナログ/デジタル変換回路32に出力する。本実施形態においては、デジタル演算回路41によって1回の演算処理を行う過程で、デジタル信号VDOの取り込みを予め決められた回数実施する。そこで、制御回路43は、デジタル演算回路41による1回の演算処理について1回出力される上述の基準タイミング信号SCLKの周期内に、デジタル信号VDOの取り込み回数と同一回数のパルスが出力されるようにクロック信号SCを生成する。
例えば、図5に示す例であれば、基準タイミング信号SCLKの1周期内に4回出力されるようにクロック信号SCが生成される。このような制御回路43は、例えば、マスタークロック信号MCLKを分周する分周回路等によって実現可能である。
アナログ/デジタル変換回路32は、クロック信号SCに同期してアナログ/デジタル変換を実施することにより、デジタル演算回路41による1回の演算処理のための期間内に、予め決められた取り込み回数に相当する回数だけアナログ/デジタル変換を行う。具体的には、アナログ/デジタル変換回路32は、クロック信号SC以前の期間(図5においてスイッチ制御信号Sがハイレベルの期間:詳細は後述)にサンプルホールド動作を行う。そして、クロック信号SCが入力されると、アナログ/デジタル変換回路32は、コンパレーターに印加された基準電圧とサンプルホールドされた電圧とを比較してアナログ/デジタル変換を実行する。図5においては、当該変換を実行している期間をA/D期間として示している。なお、アナログ/デジタル変換回路32の動作の詳細については後述する。
インターフェイス回路42は、物理量検出回路200の外部装置であるMCU(Micro Control Unit)5からの要求に応じて、デジタル演算回路41で演算処理されたデジタルデータVOをMCU5に出力する処理や、記憶部50の不揮発性メモリーやレジスターに記憶されているデータを読み出してMCU5に出力する処理、MCU5から入力されたデータを記憶部50の不揮発性メモリーやレジスターに書き込む処理などを行う。インターフェイス回路42は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)バスのインターフェイス回路であり、MCU5から送信された選択信号、クロック信号、データ信号が、それぞれ、物理量検出回路200のXCS端子,SCLK端子,SDI端子を介して入力され、物理量検出回路200のSDO端子を介してデータ信号をMCU5に出力する。なお、インターフェイス回路42は、SPIバス以外の各種のバス、例えば、I2C(Inter-Integrated Circuit)バス等に対応するインターフェイス回路であってもよい。
1−2.駆動回路の構成
次に、駆動回路20について説明する。図6は、駆動回路20の構成例を示す図である。図6に示すように、本実施形態の駆動回路20は、I/V変換回路21、ハイパスフィルター22、コンパレーター23、全波整流回路24、積分器25およびコンパレーター26を含む。なお、本実施形態の駆動回路20は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成であってもよい。
I/V変換回路21は、物理量検出素子100の励振振動により発生し、DG端子を介して入力された発振電流を交流電圧信号に変換する。ハイパスフィルター22は、I/V変換回路21の出力信号のオフセットを除去する。
コンパレーター23は、ハイパスフィルター22の出力信号の電圧を基準電圧と比較して2値化信号を生成する。そして、コンパレーター23は、この2値化信号がハイレベルの時はNMOSトランジスターを導通させてローレベルを出力し、2値化信号がローレベルの時はNMOSトランジスターを非導通にし、抵抗を介してプルアップされる積分器25の出力電圧をハイレベルとして出力する。コンパレーター23の出力信号は、駆動信号として、DS端子を介して物理量検出素子100に供給される。この駆動信号の周波数を物理量検出素子100の共振周波数と一致させることで、物理量検出素子100を安定発振させることができる。
全波整流回路24は、I/V変換回路21の出力信号を全波整流して直流化された信号を出力する。積分器25は、レギュレーター回路10から供給される所望の電圧VRDRを基準に、全波整流回路24の出力電圧を積分して出力する。この積分器25の出力電圧は、全波整流回路24の出力が高いほど、すなわち、I/V変換回路21の出力信号の振幅が大きいほど、低くなる。従って、発振振幅が大きいほど、コンパレーター23の出力信号である駆動信号のハイレベルの電圧が低くなり、発振振幅が小さいほど、駆動信号のハイレベルの電圧が高くなるので、発振振幅が一定に保持されるように自動利得制御(AGC:Auto Gain Control)がかかる。コンパレーター26は、ハイパスフィルター22の出力信号の電圧を増幅して2値化信号である方形波電圧信号を生成し、検波信号SDETとして出力する。
1−3.検出回路の構成
次に、検出回路30およびアナログ/デジタル変換回路32について説明する。図7は、検出回路30およびアナログ/デジタル変換回路32の構成例を示す図である。図7に示すように、本実施形態の検出回路30は、Q−V変換回路210、可変ゲインアンプ220、ミキサー230、パッシブフィルター240を含む。なお、本実施形態の検出回路30は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成であってもよい。
Q−V変換回路210は、演算増幅器211、抵抗212、コンデンサー213、演算増幅器214、抵抗215およびコンデンサー216を含む。演算増幅器211には、S1端子を介して物理量検出素子100の振動片の検出電極114から角速度成分と振動漏れ成分を含む交流電荷が入力される。抵抗212は、演算増幅器211の帰還抵抗である。また、コンデンサー213は、演算増幅器211の帰還容量である。同様に、演算増幅器214には、S2端子を介して物理量検出素子100の振動片の検出電極115から角速度成分と振動漏れ成分を含む交流電荷が入力される。
抵抗215は、演算増幅器214の帰還抵抗である。また、コンデンサー216は、演算増幅器214の帰還容量である。演算増幅器211に入力される交流電荷と演算増幅器214に入力される交流電荷は互いに位相が180°異なり、演算増幅器211の出力信号と演算増幅器214の出力信号の位相は互いに逆位相である。このように構成されているQ−V変換回路210は、S1端子およびS2端子からそれぞれ入力された交流電荷を電圧信号に変換し、互いに逆位相の差動信号を出力する。すなわち、Q−V変換回路210は、物理量検出素子100の出力信号を電圧に変換する信号変換回路として機能する。
可変ゲインアンプ220は、演算増幅器221、抵抗222、コンデンサー223、コンデンサー224、演算増幅器225、抵抗226、コンデンサー227およびコンデンサー228を含む。抵抗222,226は抵抗値が可変であり、コンデンサー223,224,227,228は容量値が可変である。
演算増幅器221には、演算増幅器211から出力される信号がコンデンサー224を介して入力される。抵抗222は、演算増幅器221の帰還抵抗である。また、コンデンサー223は、演算増幅器221の帰還容量である。同様に、演算増幅器225には、演算増幅器214から出力される信号がコンデンサー228を介して入力される。抵抗226は、演算増幅器225の帰還抵抗である。また、コンデンサー227は、演算増幅器225の帰還容量である。このように構成されている可変ゲインアンプ220は、Q−V変換回路210から出力される差動信号を増幅し、所望の電圧レベルの差動信号を出力する。
ミキサー230は、スイッチ231、スイッチ232、スイッチ233およびスイッチ234を含む。スイッチ231,233は、駆動回路20が出力する検波信号SDETがハイレベルの時に導通し、ローレベルのときに非導通となる。また、スイッチ232,234は、検波信号SDETがローレベルの時に導通し、ハイレベルのときに非導通となる。ミキサー230は、検波信号SDETがハイレベルの時は可変ゲインアンプ220から出力される差動信号をそのまま出力し、検波信号SDETがローレベルの時は可変ゲインアンプ220から出力される差動信号の正負が入れ替わった信号を出力する。このように構成されているミキサー230は、検波信号SDETを用いて、可変ゲインアンプ220から出力される差動信号を検波して角速度成分を含む差動信号を出力する検波回路として機能する。ミキサー230が出力する差動信号は、物理量検出素子100に加わった角速度に応じた電圧レベルの信号である。なお、ミキサー230から出力される差動信号は、「物理量検出素子の出力信号に基づくアナログ信号」の一例である。
パッシブフィルター240は、抵抗241、抵抗242およびコンデンサー243を含む。抵抗241の一端とコンデンサー243の一端とが接続され、抵抗242の一端とコンデンサー243の他端とが接続され、抵抗241の他端および抵抗242の他端には、ミキサー230から出力される差動信号が入力される。このように構成されているパッシブフィルター240は、ミキサー230から出力される差動信号に対して高周波ノイズを減衰させた差動信号Vp,Vnを出力するローパスフィルターとして機能する。差動信号Vp,Vnは、図1に示したアナログ信号VAO1に相当する。
また、パッシブフィルター240は、アナログ/デジタル変換回路32に対するアンチエイリアスフィルターとしても機能する。パッシブフィルター240は、1/fノイズを発生させるトランジスター等の能動素子を含まないため、能動素子を用いて構成されるアクティブフィルターよりも出力ノイズが小さいので、物理量センサー1の出力信号のS/N比を向上させることが可能となる。なお、物理量センサー1の用途に応じて、パッシブフィルター240はバンドパスフィルターであってもよい。
1−4.アナログ/デジタル変換回路の構成
次に、アナログ/デジタル変換回路32について説明する。アナログ/デジタル変換回路32は、クロック発生回路32aを備える。クロック発生回路32aは、クロック信号ADCLKを発生させる回路である。
クロック信号ADCLKは、アナログ/デジタル変換回路32の後述するロジック回路277を動作させるためのクロック信号であり、上述の制御回路43から出力されるクロック信号SCをトリガーにしてクロック信号ADCLKを生成する。クロック発生回路32aは、クロック信号SCをトリガーにするが、クロック信号ADCLKの生成自体はクロック信号SCやマスタークロック信号MCLKと非同期に実施する。
このような回路としては、例えば、図8のような回路が挙げられる。図8に示すクロック発生回路32aはDフリップフロップを備えており、Dフリップフロップの出力端子Qとリセット端子Rとの間には遅延回路が接続されている。当該遅延回路は、複数段のインバーターによって構成されている。Dフリップフロップの入力端子Dはハイレベルに固定されている。この構成において、入力トリガーInをクロック端子Cに入力すると出力Outがハイレベルになる。当該ハイレベルの信号は、遅延回路を介して遅延された後にリセット端子Rに入力されるため、この段階でDフリップフロップがリセットされ、出力Outがローレベルになる。この動作を繰り返すことにより、出力Outには、連続したパルス信号が出力される。本例では当該パルス信号がクロック信号ADCLKとなる。
なお、本実施形態においては、ロジック回路277が動作するために必要な回数のクロック信号ADCLKが出力された後、クロック発生回路32aが停止される。すなわち、本実施形態においては、クロック発生回路32aがクロック信号ADCLKを出力している間、ロジック回路277がアナログ/デジタル変換を行う。当該アナログ/デジタル変換が行われている期間がアナログ/デジタル変換期間であり、図5においてA/D期間として示された期間である。
図5においては、当該A/D期間内に生成されたクロック信号ADCLKを示している。ただし、クロック信号ADCLKに関しては、時間方向のスケールを拡大して示しており、図5に示したクロック信号SCの最初の1周期Tm分を拡大してクロック信号ADCLKを示している。
アナログ/デジタル変換回路32は、クロック信号ADCLKに基づいて動作し、差動信号Vp,Vnを、アナログ/デジタル変換回路32が有する入力容量にサンプリングしてデジタル信号に変換する。
本実施形態において、アナログ/デジタル変換回路32は、逐次比較型のアナログ/デジタル変換回路である。図9は、アナログ/デジタル変換回路32の構成例を示す図である。図9に示すように、本実施形態のアナログ/デジタル変換回路32は、スイッチ271P、スイッチ271N、スイッチアレイ273P、スイッチアレイ273N、容量アレイ274P、容量アレイ274N、スイッチ275P、スイッチ275N、コンパレーター276およびロジック回路277を含む。なお、本実施形態のアナログ/デジタル変換回路32は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成であってもよい。
容量アレイ274P,274Nは、それぞれ、互いに容量値の異なる複数のコンデンサーを有しており、アナログ/デジタル変換回路32の入力容量として機能する。ロジック回路277は、入力されるクロック信号ADCLKに基づいて、スイッチ271P,271N,275P,275Nおよびスイッチアレイ273P,273Nの動作を制御する。
具体的には、ロジック回路277は、まず、スイッチ制御信号Sをハイレベルにしてスイッチ271P,271Nが導通するように制御し、入力信号Vp,Vnを容量アレイ274P,274Nの各コンデンサーにサンプリングする(サンプルホールド)。
図10は、スイッチ制御信号Sがハイレベルの状態における容量アレイ274P,274Nの接続状態を示す図である。この状態において、容量アレイ274Pの各コンデンサーの一端には、パッシブフィルター240から出力される差動信号Vpが供給される。また、容量アレイ274Nの各コンデンサーの一端には、パッシブフィルター240から出力される差動信号Vnが供給される。容量アレイ274P,274Nの各コンデンサーの他端には基準電圧が供給される。
次に、スイッチ制御信号Sをローレベルからハイレベルに変化させてからサンプリングに必要な所定時間が経過すると、ロジック回路277は、スイッチ制御信号Sをハイレベルからローレベルに変化させる。本実施形態においては、当該スイッチ制御信号Sがローレベルの期間がアナログ/デジタル変換期間である。スイッチ制御信号Sがローベルになると、ロジック回路277は、スイッチ271P,271Nが非導通となるように制御し、スイッチ275P,275Nが非導通となるように制御する。ロジック回路277は、コンパレーター276から出力される2値化信号がハイレベルであるかローレベルであるかに応じて、スイッチアレイ273P、273Nを切り替えて、容量アレイ274P,274Nの各コンデンサーに電源電圧vdd又はグラウンド電圧gndを印加する動作をN回繰り返す。ロジック回路277は、コンパレーター276から出力される2値信号をパラレル変換し、入力信号Vpの電圧と入力信号Vnの電圧との差に対応するデジタル値を有するNビットのデジタル信号VDOを生成する。
図11は、スイッチ制御信号Sがローレベルの状態、すなわち、アナログ/デジタル変換期間における容量アレイ274P,274Nの接続状態を示す図である。この状態において、ロジック回路277からの制御信号によりスイッチアレイ273Pが制御され、容量アレイ274Pの各コンデンサーの一端には、電源電圧vdd又はグラウンド電圧gndに接続され、容量アレイ274Pの各コンデンサーの他端は、コンパレーター276の一方の入力端子と接続される。また、ロジック回路277からの制御信号によりスイッチアレイ273Nが制御され、容量アレイ274Nの各コンデンサーの一端には、電源電圧vdd又はグラウンド電圧gndに接続され、容量アレイ274Nの各コンデンサーの他端は、コンパレーター276の他方の入力端子と接続される。
1−5.A/D変換精度の向上
本実施形態にかかるアナログ/デジタル変換回路32は、レギュレーター回路10が生成した電源電圧を利用して動作し、コンパレーター276による比較に基づいてアナログ信号をデジタル信号に変換する。従って、電源電圧が変動するとアナログ/デジタル変換の精度が低下し得る。上述のように、本実施形態においては、アナログ/デジタル変換回路32およびデータ処理回路40が同一のレギュレーター回路10によって電力供給を受けて駆動される。このため、データ処理回路40での消費電力が急変した場合には、アナログ/デジタル変換回路32に対して供給される電圧が変動し得る。この場合、アナログ/デジタル変換回路32で使用する電源電圧が変動し得る。そして、電源電圧が変動すると、アナログ/デジタル変換回路32から出力されるデジタル信号VDOが本来の値と異なる値になり得る。
本実施形態において、データ処理回路40での消費電力の急変は、デジタル演算回路41における演算処理開始動作のタイミングおよび演算処理終了動作のタイミングで発生する。従って、アナログ/デジタル変換回路32におけるアナログ/デジタル変換期間(図5に示すA/D期間)内に、演算処理開始動作のタイミングおよび演算処理終了動作のタイミングの少なくとも一方が含まれると、アナログ/デジタル変換回路32における変換精度が低下し得る。
そこで、本実施形態においてデジタル演算回路41は、アナログ/デジタル変換期間以外の期間に演算処理開始動作および演算処理終了動作を行うように構成されている。具体的には、本実施形態においてアナログ/デジタル変換期間は、クロック信号SCをトリガーにして開始される。そこで、本実施形態においては、物理量検出素子100やアナログ/デジタル変換回路32の設計や、実測等に基づいて、アナログ/デジタル変換回路32における変換に要する最長のアナログ/デジタル変換期間が特定される。
そして、本実施形態においてはアナログ/デジタル変換期間が最長である場合のアナログ/デジタル変換期間の終了タイミングより遅く、次のクロック信号SCよりも早いタイミングが予め特定される。そして、当該タイミングでデジタル演算回路41の演算処理が開始されるように、デジタル演算回路41が演算を開始するタイミングを指示するための調整値が特定されている。
また、アナログ/デジタル変換期間が最長である場合のアナログ/デジタル変換期間の終了タイミングより遅く、次のクロック信号SCよりも早いタイミングでデジタル演算回路41の演算処理が終了するように調整値が特定されている。従って、当該調整値に基づいてデジタル演算回路41の演算処理開始動作が行われ、演算処理終了動作が行われることにより、デジタル演算回路41は、アナログ/デジタル変換期間以外の期間に演算処理開始動作および演算処理終了動作を行うことができる。従って、本実施形態においては、変換精度を低下させることなくアナログ/デジタル変換回路32によるデジタル変換を実行させることができる。
なお、本実施形態においては、アナログ/デジタル変換期間が温度等に依存して変動し、この温度特性はマスタークロック信号MCLKの周期の温度特性と異なり得る。具体的には、本実施形態にかかるアナログ/デジタル変換回路32の動作クロックであるクロック信号ADCLKは、クロック発生回路32aによって生成される。一方、デジタル演算回路41の動作クロックであるマスタークロック信号MCLK(または基準タイミング信号SCLK)は、発振回路60によって生成される。クロック発生回路32aの動作トリガーであるクロック信号SCは、マスタークロック信号MCLKに基づいて生成されるものの、クロック信号ADCLKは、マスタークロック信号MCLKに依存せず、クロック発生回路32aによって生成される。従って、本実施形態において、アナログ/デジタル変換回路32の動作クロックと、デジタル演算回路41の動作クロックとは、異なるクロック発生回路によって生成される。
本実施形態においては、このように動作クロックの発生回路が異なることに起因して、アナログ/デジタル変換期間が変動する温度特性が、マスタークロック信号MCLKの周期が変動する温度特性と異なる。このため、マスタークロック信号MCLKや基準タイミング信号SCLK、クロック信号SCが仮に一定の周期であったとしても、アナログ/デジタル変換期間は変動し得る。
図5においては、アナログ/デジタル変換期間(図5に示すA/D期間)が変動する様子を強調して示している。例えば、アナログ/デジタル変換期間D1〜D4は長さが変わっている。このように、アナログ/デジタル変換期間が温度等によって変動し得るため、上述のように、予めアナログ/デジタル変換回路32における変換に要する最長のアナログ/デジタル変換期間が特定される。
図5においては、アナログ/デジタル変換期間が最長である例をDmaxとして示している。このようにアナログ/デジタル変換期間が最長のDmaxである場合におけるアナログ/デジタル変換期間の終了タイミングと、次のクロック信号SCの出力タイミングとの間の期間Ts内に、デジタル演算回路41の演算処理開始動作および演算処理終了動作が到来するように、調整値が調整される。
以上の構成によれば、アナログ/デジタル変換回路32でコンパレーターが電源電圧を利用してアナログ/デジタル変換を行うアナログ/デジタル変換期間内に、デジタル演算回路41の演算処理開始動作および演算処理終了動作を行うことはない。従って、デジタル演算回路41の演算処理開始動作および演算処理終了動作によって、レギュレーター回路10の出力電圧が変動しても、アナログ/デジタル変換回路32の変換精度が低下することはない。
1−6.変形例
上記の実施形態または後述の実施形態では、アナログ/デジタル変換回路32の入力信号は差動信号であるが、シングルエンド信号であってもよい。この場合、物理量検出素子100から出力される差動信号は、検出回路30のQ−V変換回路210、可変ゲインアンプ220、ミキサー230、パッシブフィルター240のいずれかにおいてシングルエンド信号に変換される。例えば、可変ゲインアンプ220が、Q−V変換回路210から出力される差動信号をシングルエンド信号に変換し、ミキサー230、パッシブフィルター240が、シングルエンド信号に対して前述した各処理を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、物理量センサー1として、角速度を検出する物理量検出素子100を含む角速度センサーを例に挙げたが、物理量検出素子100が検出する物理量は、角速度に限らず、角加速度、加速度、速度、力などであってもよい。また、物理量検出素子100の振動片は、ダブルT型でなくてもよく、例えば、音叉型やくし歯型であってもよいし、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型であってもよい。また、物理量検出素子100の振動片の材料としては、水晶(SiO2)の代わりに、例えば、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料を用いてもよいし、シリコン半導体を用いてもよい。また、物理量検出素子100の振動片は、例えば、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。また、物理量検出素子100は、圧電型の素子に限らず、動電型、静電容量型、渦電流型、光学型、ひずみゲージ型等の振動式の素子であってもよい。例えば、物理量検出素子100は、静電容量型のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子であってもよい。また、物理量検出素子100の検出方式は、振動式に限らず、例えば、光学式、回転式、流体式であってもよい。
また、上記の実施形態では、物理量センサー1として、1つの物理量検出素子100を備えた1軸センサーを例に挙げたが、物理量センサー1は、複数の物理量検出素子100を備えた多軸センサーであってもよい。例えば、物理量センサー1は、互いに異なる3軸周りの角速度を検出する3つの物理量検出素子を備えた3軸ジャイロセンサーであってもよいし、角速度を検出する物理量検出素子と、加速度を検出する物理量検出素子とを備えた複合センサーであってもよい。
2.第2実施形態
レギュレーター回路10における電圧変動によってアナログ/デジタル変換回路32の変換精度を低下させないようにするための構成は、第1実施形態に限定されない。すなわち、アナログ/デジタル変換が行われるアナログ/デジタル変換期間において、デジタル演算回路41が演算処理開始動作および演算処理終了動作を行わないように構成されていれば良い。
このような構成としては、少なくともアナログ/デジタル変換期間においてデジタル演算回路41が演算処理を行う構成が挙げられる。すなわち、アナログ/デジタル変換期間中は、常にデジタル演算回路41が演算処理を行っているように構成すれば、アナログ/デジタル変換期間において、デジタル演算回路41が演算処理開始動作および演算処理終了動作を行わないように構成することができる。
少なくともアナログ/デジタル変換期間においてデジタル演算回路41が演算処理を行う構成は、デジタル演算回路41において常時演算処理を行うことによって実現されてもよい。すなわち、デジタル演算回路41において常時演算処理を行う構成であれば、明確な演算処理開始動作や明確な演算処理終了動作が行われない。この結果、アナログ/デジタル変換期間に、演算処理開始動作や明確な演算処理終了動作が行われないように構成することができる。
このような構成としては、例えば、図5に示す期間Tdにおいてもデジタル演算回路41において演算処理を行う構成が挙げられる。具体的には、上述の図1に示す構成と同様の構成において、デジタル演算回路41が、第1デジタル信号に対する演算処理である第1演算処理と、第2デジタル信号の出力に用いられない第2演算処理と、を交互に繰り返す構成とすることで実現可能である。すなわち、図5に示されたデジタル演算回路41の動作期間において、第1デジタル信号に対して演算処理を行って第2デジタル信号を出力する第1演算処理が実行され、期間Tdにおいて第2演算処理が実行される。
このような動作を行うデジタル演算回路41は、例えば、図12に示される回路によって実現される。図12に示すデジタル演算回路41は、入力部41a、乗算器41b、加算器41c、係数ROM41d、乗算器X入力セレクター41e、乗算器Y入力セレクター41f、加算器B入力セレクター41g、演算結果格納レジスター41h、汎用レジスター41i、レジスター出力セレクター41j、41k、41l、シーケンサー41m、出力部41nを備えている。
シーケンサー41mは、記憶部50に記憶された調整値に基づいて、各セレクター(乗算器X入力セレクター41e、乗算器Y入力セレクター41f、加算器B入力セレクター41g、レジスター出力セレクター41j、41k、41l)を制御する。また、シーケンサー41mは、演算結果を保持するレジスター(演算結果格納レジスター41h、汎用レジスター41i)を制御する。すなわち、シーケンサー41mは、各セレクターを制御することで必要な演算器入力を選択し、積和演算(乗算器41b、加算器41cによる演算)を実行させ、レジスターに格納させる。なお、係数ROM41dは、係数を保持するROMであり、記憶部50に記憶された調整値によって係数が調整されてもよい。
なお、本実施形態において、演算結果格納レジスター41hは、演算処理の種類毎に使用されるレジスター(例えば、フィルターのtapを保持するレジスター、演算結果を保持するレジスター等)である。一方、汎用レジスター41iは、中間処理結果を一時的に保持するレジスターである。
本実施形態においては、第1演算処理用の調整値と、第2演算処理用の調整値とが記憶部50に記憶されている。シーケンサー41mは、基準タイミング信号SCLKに同期した既定のタイミングで第1演算処理を開始する。すなわち、シーケンサー41mは、1回の基準タイミング信号SCLKあたりに1回の割合で、予め決められた取り込み回数分のデジタル信号VDOを取り込み、各セレクターを制御し、乗算器41bに対する入力X、Yを選択する。また、シーケンサー41mは、各セレクターを制御し、加算器41cに対する入力Bを選択する。そして、シーケンサー41mは、各セレクターを制御してレジスターを選択し、演算結果を保持させる。以上の結果、出力部41nからデジタルデータVOが出力される。
一方、シーケンサー41mは、第1演算処理が終了するタイミングから、次の第1演算処理が開始するタイミングまでの期間において、第2演算処理を実行する。この場合、シーケンサー41mは、第1演算処理が終了するタイミングにおいて、第2演算処理用の調整値に基づいて第2演算処理を開始する。本実施形態において、第1演算処理に要する期間は一定であり、予め特定されている。また、基準タイミング信号SCLKの周期もマスタークロック信号MCLKによって決まる期間であり、予め特定されている。従って、第2演算処理を実行すべき期間Tdの長さも既知である。
そこで、第2演算処理用の調整値は、期間Tdと同一の長さの演算処理をシーケンサー41mに実行させるように予め決められている。従って、シーケンサー41mは、期間Tdにおいて第2演算処理を実行し、期間Tdが終了すると第2演算処理が終了し、第1演算処理を開始する。第2演算処理において入力部41aに入力されるデジタル信号は、第1演算処理と同一であってもよいし、異なる値であってもよい。
なお、本実施形態においては、第2演算処理の少なくとも一部が第1演算処理と同一である。すなわち、第2演算処理用の調整値は、第1演算処理の一部を実行させるための情報である。このように、第2演算処理の一部が第1演算処理と同一であることにより、第2演算処理の消費電力が第1演算処理の消費電力と実質的に同一(統計的な消費電力の変動幅が既定範囲(例えば、誤差の範囲))になる。このため、本実施形態においては、デジタル演算回路41における消費電力が大きく変動することはない。従って、デジタル演算回路41によってレギュレーター回路10の出力電圧が変動することはなく、デジタル演算回路41とアナログ/デジタル変換回路32とがレギュレーター回路10を共有していても、アナログ/デジタル変換の精度が低下することはない。
第2演算処理は第1演算処理の間に実行され、第2演算処理が存在することによって、デジタル演算回路41による消費電力の変動が抑制され、結果として、アナログ/デジタル変換回路32による変換精度の低下が防止されればよい。従って、第1演算処理における消費電力と第2演算処理における消費電力とが異なっていてもよい。例えば、第2演算処理の消費電力が第1演算処理の消費電力より少なくなるように構成されていても良い。
このような構成も、第2演算処理用の調整値を調整することによって実現可能である。具体的には、図12に示すデジタル演算回路41において、乗算器41bの入力Xおよび入力Yに固定値を選択入力すれば、乗算器41bは組み合わせ回路で構成されるため、乗算器41bから一定値が出力され、実質的に乗算器41bの動作を停止させることができる。そして、加算器41cに対して、例えば、汎用レジスター41iの値が入力されるように、各セレクターを制御すれば、乗算器41bを停止させ、加算器41cを動作させることができる。
シーケンサー41mがこのような処理を行わせるように、調整値が選択されていれば、乗算器41bによる電力消費が生じることを防止しつつ、加算器41cの動作によって電力が消費される状態を実現することができる。この結果、第2演算処理による消費電力を抑制しつつ、第2演算処理が存在することにより、第1演算処理の開始および終了でデジタル演算回路41による消費電力の急変が発生することを防止することができる。このため、デジタル演算回路41とアナログ/デジタル変換回路32とがレギュレーター回路10を共有していても、アナログ/デジタル変換の精度が低下することを防止することができる。
3.電子機器
図13は、本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図である。図13に示すように、本実施形態の電子機器300は、物理量センサー310、制御装置320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370を含む。なお、本実施形態の電子機器300は、図13の構成要素の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量センサー310は、物理量を検出して検出結果を制御装置320に出力する。物理量センサー310として、例えば、上述した各実施形態の物理量センサー1を適用することができる。
制御装置320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、物理量センサー310と通信し、物理量センサー310の出力信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。その他、制御装置320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部装置とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理等を行う。なお、制御装置320は、例えば、図1に示したMCU5に対応する。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号を制御装置320に出力する。ROM340は、制御装置320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。RAM350は、制御装置320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、制御装置320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、制御装置320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、制御装置320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。物理量センサー310として、例えば上述した各実施形態の物理量センサー1を適用することにより、例えば、信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、モバイル型、ラップトップ型、タブレット型などのパーソナルコンピューター、スマートフォンや携帯電話機などの移動体端末、デジタルカメラ、インクジェットプリンターなどのインクジェット式吐出装置、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、リアルタイムクロック装置、ページャー、電子手帳、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡等の医療機器、魚群探知機、各種測定機器、車両、航空機、船舶等の計器類、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、歩行者自立航法(PDR:Pedestrian Dead Reckoning)装置等が挙げられる。
図14は、本実施形態の電子機器300の一例であるデジタルカメラ1300を模式的に示す斜視図である。なお、図14には、外部機器との接続についても簡易的に示している。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生成する。
デジタルカメラ1300におけるケース1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側には、光学レンズやCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、ビデオ信号出力端子1312には、テレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314には、パーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。デジタルカメラ1300は、例えば、角速度センサーである物理量センサー310を有し、物理量センサー310の出力信号を用いて、例えば手振れ補正等の処理を行う。
4.移動体
図15は、本実施形態の移動体の一例を示す図である。図15に示す移動体400は、物理量センサー410、コントローラー440,450,460、バッテリー470、ナビゲーション装置480を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体400は、図15の構成要素の一部を省略し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量センサー410、コントローラー440,450,460、ナビゲーション装置480は、バッテリー470から供給される電源電圧で動作する。物理量センサー410は、物理量を検出して検出結果をコントローラー440,450,460に出力する。コントローラー440,450,460は、それぞれ、物理量センサー410の出力信号を用いて、姿勢制御システム、横転防止システム、ブレーキシステム等の各種の制御を行う制御装置である。
ナビゲーション装置480は、内蔵のGPS受信機の出力情報に基づき、移動体400の位置や時刻その他の各種の情報をディスプレイに表示する。また、ナビゲーション装置480は、GPSの電波が届かない時でも物理量センサー410の出力信号に基づいて移動体400の位置や向きを特定し、必要な情報の表示を継続する。
なお、コントローラー440,450,460およびナビゲーション装置480は、それぞれ、例えば、図1に示したMCU5に対応する。例えば、物理量センサー410として、上述した各実施形態の物理量センサー1を適用することにより、例えば、信頼性の高い移動体を実現することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、電気自動車等の自動車、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる
5.他の実施形態等
アナログ/デジタル変換回路は、物理量検出素子の出力信号に基づくアナログ信号に対してアナログ/デジタル変換処理を行って第1デジタル信号を出力することができればよく、変換方式は限定されない。すなわち、レギュレーター回路から供給される電源電圧によってアナログ信号をデジタル信号に変換することに起因して、レギュレーター回路の出力電圧の変動に応じてデジタル信号の出力精度が低下し得る、あらゆるアナログ/デジタル変換回路が対象となる。従って、上述の実施形態のようなSAR型のアナログ/デジタル変換回路以外の回路、例えば、コンパレーターを有するデルタシグマ型の回路等であってもよい。
デジタル演算回路は、第1デジタル信号が入力され、第1デジタル信号に対して演算処理を行って第2デジタル信号を出力する回路であれば良い。すなわち、レギュレーター回路から供給される電源電圧によって駆動し、演算処理開始動作が行われる開始タイミングと演算処理終了動作が行われる終了タイミングとにおいてレギュレーター回路から供給される電力が大きく変動するデジタル演算回路が対象となる。演算処理や演算処理を行うための回路は、上述の実施形態に限定されず、各種の処理および回路であってよい。
デジタル演算回路においては、アナログ/デジタル変換期間に、演算処理を開始する演算処理開始動作および演算処理を終了する演算処理終了動作を行わないように構成されていれば良い。従って、上述の実施形態のように、第2演算処理を行う構成において、デジタル演算回路において第2演算処理または本来の第1演算処理を行い続ける構成に限定されない。例えば、アナログ/デジタル変換期間中は、第2演算処理または第1演算処理が行われるが、アナログ/デジタル変換期間以外の期間において、演算処理開始動作および演算処理終了動作が行われ、演算処理が行われていない期間が存在してもよい。
レギュレーター回路は、アナログ/デジタル変換回路と、デジタル演算回路と、に電源電圧を供給する回路であれば良い。すなわち、レギュレーター回路は、外部から供給される電力に基づいて既定の電圧を生成し、任意の回路に供給する回路であればよい。電源電圧の供給対象は、少なくともアナログ/デジタル変換回路と、デジタル演算回路とが含まれ、他の回路が含まれてもよい。また、電圧値は限定されず、アナログ/デジタル変換回路と、デジタル演算回路とで同一であってもよいし、異なっていてもよい。
アナログ/デジタル変換回路の動作クロックと、デジタル演算回路の動作クロックと、が異なるクロック発生回路によって生成される構成は、上述の構成に限定されない。すなわち、アナログ/デジタル変換回路の動作クロックと、デジタル演算回路の動作クロックと、が異なるクロック発生回路によって生成される場合には、アナログ/デジタル変換期間と演算処理開始動作および演算処理終了動作との関係が一定の関係にならない。このため、アナログ/デジタル変換期間が変動しても、演算処理開始動作および演算処理終了動作がアナログ/デジタル変換期間内にならないように制御する必要が生じる。このような問題は、アナログ/デジタル変換回路とデジタル演算回路とでクロック発生回路が異なる事によって生じ得る。従って、クロック発生回路は互いに異なっていればよく、一部重複する構成等であってもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…物理量センサー、10…振動子、20…駆動回路、21…V変換回路、22…ハイパスフィルター、23…コンパレーター、24…全波整流回路、25…積分器、26…コンパレーター、30…検出回路、32…デジタル変換回路、32a…クロック発生回路、40…データ処理回路、41…デジタル演算回路、41a…入力部、41b…乗算器、41c…加算器、41d…係数ROM、41e…乗算器X入力セレクター、41f…乗算器Y入力セレクター、41g…加算器B入力セレクター、41h…演算結果格納レジスター、41i…汎用レジスター、41j…レジスター出力セレクター、41k…レジスター出力セレクター、41l…レジスター出力セレクター、41m…シーケンサー、41n…出力部、42…インターフェイス回路、43…制御回路、44…調整回路、50…記憶部、60…発振回路、100…物理量検出素子、101a…駆動振動腕、101b…駆動振動腕、102…検出振動腕、103…錘部、104a…駆動用基部、104b…駆動用基部、105a…連結腕、105b…連結腕、106…錘部、107…検出用基部、112…駆動電極、113…駆動電極、114…検出電極、115…検出電極、116…共通電極、140…制御部、150…DSP部、200…物理量検出回路、210…Q−V変換回路、211…演算増幅器、212…抵抗、213…コンデンサー、214…演算増幅器、215…抵抗、216…コンデンサー、220…可変ゲインアンプ、221…演算増幅器、222…抵抗、223…コンデンサー、224…コンデンサー、225…演算増幅器、226…抵抗、227…コンデンサー、228…コンデンサー、230…ミキサー、231…スイッチ、232…スイッチ、233…スイッチ、234…スイッチ、240…パッシブフィルター、241…抵抗、242…抵抗、243…コンデンサー、270…デジタル変換回路、271N…スイッチ、271P…スイッチ、273N…スイッチアレイ、273P…スイッチアレイ、274N…容量アレイ、274P…容量アレイ、275N…スイッチ、275P…スイッチ、276…コンパレーター、277…ロジック回路、300…電子機器、310…物理量センサー、320…制御装置、330…操作部、340…ROM、350…RAM、360…通信部、370…表示部、400…移動体、410…物理量センサー、440…コントローラー、450…コントローラー、460…コントローラー、470…バッテリー、480…ナビゲーション装置、1300…デジタルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター

Claims (14)

  1. 物理量検出素子の出力信号に基づくアナログ信号に対してアナログ/デジタル変換処理を行って第1デジタル信号を出力するアナログ/デジタル変換回路と、
    前記第1デジタル信号が入力され、前記第1デジタル信号に対して演算処理を行って第2デジタル信号を出力するデジタル演算回路と、
    前記アナログ/デジタル変換回路と、前記デジタル演算回路と、に電源電圧を供給するレギュレーター回路と、を備え、
    前記デジタル演算回路は、
    前記アナログ/デジタル変換処理が行われるアナログ/デジタル変換期間において、演算処理を開始する演算処理開始動作および演算処理を終了する演算処理終了動作を行わない、物理量検出回路。
  2. 前記アナログ/デジタル変換回路の動作クロックと、前記デジタル演算回路の動作クロックとは、異なるクロック発生回路によって生成される、
    請求項1に記載の物理量検出回路。
  3. 前記デジタル演算回路は、
    少なくとも前記アナログ/デジタル変換期間において演算処理を行う、
    請求項1または請求項2に記載の物理量検出回路。
  4. 前記デジタル演算回路は、
    前記第1デジタル信号に対する演算処理である第1演算処理と、前記第2デジタル信号の出力に用いられない第2演算処理と、を交互に繰り返す、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の物理量検出回路。
  5. 前記第2演算処理の少なくとも一部は前記第1演算処理と同一である、
    請求項4に記載の物理量検出回路。
  6. 前記第2演算処理の消費電力は前記第1演算処理の消費電力と実質的に同一である、
    請求項4または請求項5に記載の物理量検出回路。
  7. 前記第2演算処理の消費電力は前記第1演算処理の消費電力より少ない、
    請求項4または請求項5に記載の物理量検出回路。
  8. 前記デジタル演算回路は、
    前記アナログ/デジタル変換期間以外の期間に前記演算処理開始動作および前記演算処理終了動作を行う、
    請求項1または請求項2に記載の物理量検出回路。
  9. 前記演算処理開始動作のタイミングおよび前記演算処理終了動作のタイミングを調整する調整回路を備える、
    請求項8に記載の物理量検出回路。
  10. 調整値を記憶する記憶部を備え、
    前記調整回路は、
    前記記憶部に記憶された前記調整値に基づいて、前記演算処理開始動作のタイミングおよび前記演算処理終了動作のタイミングを調整する、
    請求項9に記載の物理量検出回路。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の物理量検出回路と、前記物理量検出素子と、を備えた物理量センサー。
  12. 請求項11に記載の物理量センサーを備えた電子機器。
  13. 請求項11に記載の物理量センサーを備えた移動体。
  14. 物理量検出素子の出力信号に基づくアナログ信号に対してアナログ/デジタル変換処理を行って第1デジタル信号を出力するアナログ/デジタル変換回路と、
    前記第1デジタル信号が入力され、前記第1デジタル信号に対して演算処理を行って第2デジタル信号を出力するデジタル演算回路と、
    前記アナログ/デジタル変換回路と、前記デジタル演算回路と、に電源電圧を供給するレギュレーター回路と、を備えた物理量検出回路の動作方法であって、
    前記デジタル演算回路は、
    前記アナログ/デジタル変換処理が行われるアナログ/デジタル変換期間において、演算処理を開始する演算処理開始動作および演算処理を終了する演算処理終了動作を行わない、物理量検出回路の動作方法。
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