JP2021143617A - ブローバイガス還流装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大気温度が低い環境下であっても、凝縮水が凍結するのを抑制できるブローバイガス還流装置を提供する。【解決手段】ブローバイガス還流装置100は、ブローバイガス管10と、ブローバイガス管10に設けられた凝縮水タンク20と、を備え、凝縮水タンク20は、底部21aを有するタンク本体21と、タンク本体21に設けられ、ブローバイガス管10の下流端に接続されるガス入口30と、タンク本体21に設けられ、吸気通路3の途中に接続されるガス出口40と、を備え、ガス入口30及びガス出口40は、底部21aよりも上方に位置する。【選択図】図2
Description
本開示は、ブローバイガス還流装置に関する。
内燃機関においては、ピストンとシリンダの隙間からクランクケース内に漏出したブローバイガスを、ブローバイガス管を通じて吸気通路に還流させるブローバイガス還流装置が公知である。
しかしながら、上記のブローバイガス還流装置では、ブローバイガス管やその付近の吸気通路が外気によって冷却されることで、ブローバイガスの温度が低下し、これらの内部で凝縮水が発生する場合がある。
また、大気温度が低い環境下では、ブローバイガス管と吸気通路との接続部分において、凝縮水が凍結して閉塞を生じさせる虞がある。
そこで、本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、大気温度が低い環境下であっても、凝縮水が凍結するのを抑制できるブローバイガス還流装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、内燃機関の吸気通路にブローバイガスを還流させるためのブローバイガス管と、前記ブローバイガス管に設けられ、凝縮水を捕集して貯留する凝縮水タンクと、を備え、前記凝縮水タンクは、底部を有するタンク本体と、前記タンク本体に設けられ、前記ブローバイガス管の下流端に接続されるガス入口と、前記タンク本体に設けられ、前記吸気通路の途中に接続されるガス出口と、を備え、前記ガス入口及び前記ガス出口は、前記底部よりも上方に位置することを特徴とするブローバイガス還流装置が提供される。
好ましくは、前記タンク本体内の上部には、上下方向に延びて配置された隔壁と、前記隔壁により仕切られた入口側空間及び出口側空間と、が設けられ、前記ガス入口は、前記入口側空間が位置する前記タンク本体に設けられ、前記ガス出口は、前記出口側空間が位置する前記タンク本体に設けられる。
また、前記タンク本体は、上下方向に延び、上端に前記ガス入口が形成され、下端が閉止された入口側管と、前記入口側管と並列して配置され、上端に前記ガス出口が形成され、下端が閉止された出口側管と、前記入口側管及び前記出口側管のそれぞれの上下方向の中央部分を互いに連結する連結管と、を有し、前記底部は、前記入口側管及び前記出口側管のそれぞれの下端により形成される。
また、前記連結管は、上下方向に間隔を空けて複数設けられる。
また、前記凝縮水タンクは、前記タンク本体の外壁部に設けられたフィンを備える。
本開示によれば、大気温度が低い環境下であっても、凝縮水が凍結するのを抑制できる。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して、第1実施形態のブローバイガス還流装置100を説明する。なお、図中に示す上下前後左右の各方向は、説明の便宜上定められたものに過ぎないが、内燃機関1を搭載した車両(不図示)の各方向と一致する。また、図中において、白抜き矢印Aは、吸気の流れを示し、黒塗り矢印Gは、排気の流れを示し、点線矢印Bは、ブローバイガスの流れを示す。
図1〜図3を参照して、第1実施形態のブローバイガス還流装置100を説明する。なお、図中に示す上下前後左右の各方向は、説明の便宜上定められたものに過ぎないが、内燃機関1を搭載した車両(不図示)の各方向と一致する。また、図中において、白抜き矢印Aは、吸気の流れを示し、黒塗り矢印Gは、排気の流れを示し、点線矢印Bは、ブローバイガスの流れを示す。
図1に示すように、第1実施形態の内燃機関1は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関、例えば4気筒ディーゼルエンジンである。車両は、トラック等の大型車両である。しかしながら、車両及び内燃機関1の種類、形式、用途等に特に限定はなく、例えば車両は、乗用車等の小型車両であっても良いし、内燃機関1は、ガソリンエンジン等の火花点火式内燃機関であっても良い。
内燃機関1は、エンジン本体2と、吸気通路3と、排気通路4と、ターボチャージャ5と、を備える。
エンジン本体2は、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース等の構造部品(不図示)と、その内部に収容されたピストン、クランクシャフト、動弁機構等の可動部品(不図示)と、含む。シリンダヘッドの上部には、動弁機構を覆うヘッドカバー2aが接続される。
吸気通路3は、エンジン本体2(特に、シリンダヘッド)に接続された吸気マニホールド3aと、吸気マニホールド3aの上流端に接続された吸気管3bと、を含む。
吸気マニホールド3aは、吸気管3bから送られてきた吸気を各シリンダの吸気ポートに分配供給する。吸気管3bには、上流側から順に、エアクリーナ3c、ターボチャージャ5のコンプレッサ5C、及びインタークーラ3dが設けられる。
排気通路4は、エンジン本体2(特に、シリンダヘッド)に接続された排気マニホールド4aと、排気マニホールド4aの下流側に配置された排気管4bと、を含む。
排気マニホールド4aは、各シリンダの排気ポートから送られてきた排気を集合させる。排気マニホールド4aと排気管4bの間には、ターボチャージャ5のタービン5Tが設けられる。
また、エンジン本体2の内部には、ブローバイガスが流れるブローバイガス通路6が設けられる。周知のように、ブローバイガスは、シリンダとピストンとの隙間からクランクケース内に漏れ出たガスである。
ブローバイガス通路6は、クランクケース内からシリンダブロック及びシリンダヘッドの内部を通過してヘッドカバー2a内に延びる。
ヘッドカバー2aの上面部には、ブローバイガス通路6の出口6aが形成される。ブローバイガス通路6の出口6aには、ブローバイガス管10の上流端が接続される。
ブローバイガス管10は、ブローバイガスを吸気管3bに還流させるための管部材である。ブローバイガス管10は、ゴム等の樹脂材料で形成され、内燃機関1の外部に配置される。
ブローバイガス管10の途中には、オイルセパレータ7が設けられる。オイルセパレータ7は、フィルタエレメント(不図示)を内蔵し、ブローバイガスからオイルを分離して除去するように構成される。また、オイルセパレータ7は、ブローバイガス管10の上流部に設けられ、ヘッドカバー2aの上面部に設置される。
ブローバイガス管10の下流端は、後述する凝縮水タンク20を介して、吸気管3bに形成されたガス導入口3eに接続される。ガス導入口3eは、エアクリーナ3cとコンプレッサ5Cとの間に位置する吸気管3bに設けられる。
第1実施形態では、内燃機関1の稼働中、クランクケース内のブローバイガスが、ブローバイガス通路6、ブローバイガス管10、凝縮水タンク20を順に流れて、ガス導入口3eから吸気管3bに導入される。吸気管3bに導入されたブローバイガスは、エアクリーナ3cからの吸気と共にコンプレッサ5Cに送られる。
また、オイルセパレータ7では、ブローバイガス管10を流れるブローバイガスからオイルが分離される。ブローバイガスから分離されたオイルは、オイル戻り管(不図示)を通じてクランクケース内に戻される。
ところで、ブローバイガス管10や吸気管3bは、外気によって冷却されることで、ブローバイガスの温度を低下させる。そして、ブローバイガスの温度が露点温度以下になると、これら管の内部で凝縮水が発生する。
ここで、図示しないが、従来のブローバイガス還流装置では、凝縮水タンクが設けられておらず、ブローバイガス管が吸気管のガス導入口に直接接続される。この場合、ブローバイガス管内で発生した凝縮水は、ブローバイガス管内を下流側に流されて、ガス導入口やその付近の吸気管内に付着する。
また、ガス導入口やその付近の吸気管は、吸気管を流れる吸気によって冷却されるため、これらの内部で凝縮水が発生し易い傾向がある。
また、大気温度が低い環境下では、ガス導入口やその付近の吸気管内において、凝縮水が凍結して閉塞を生じさせる虞がある。また、凍結した氷が下流側に流されて、コンプレッサを破損させる可能性もある。
そこで、図2に示すように、第1実施形態のブローバイガス還流装置100は、ブローバイガス管10と、ブローバイガス管10に設けられ、凝縮水を捕集して貯留する凝縮水タンク20と、を備える。なお、一点鎖線Wは、貯留された凝縮水の水面を表す。
凝縮水タンク20は、底部21aを有するタンク本体21と、タンク本体21に設けられたガス入口30及びガス出口40と、を備える。
ガス入口30は、ブローバイガス管10の下流端に接続され、ブローバイガス管10からタンク本体21内にブローバイガスを導入する。
ガス出口40は、接続管41を介して、吸気管3bのガス導入口3eに接続され、タンク本体21内からガス導入口3eに向かってブローバイガスを排出する。但し、ガス出口40をガス導入口3eに直接接続できる場合には、接続管41は省略されても良い。
また、ガス入口30及びガス出口40は、タンク本体21内に凝縮水を貯留できるように、底部21aよりも上方に位置する。
タンク本体21は、熱伝導性に優れたアルミニウム合金等の金属材料で形成され、外気によって冷却されることで、その内部で積極的に凝縮水を発生させて捕集するように構成される。
第1実施形態のタンク本体21は、直方体形状の箱状に形成され、底部21aと、天井部21bと、前後左右の側壁部21c〜21fと、を有する。底部21a、天井部21b、側壁部21c〜21fは、矩形状の平板状に形成され、例えば厚さ1mm程度の厚さに設定される。なお、第1実施形態のタンク本体21は、左右方向に比べて、上下方向に長く形成され、前後方向に短く形成される。
タンク本体21内の上部には、上下方向に延びて配置された隔壁50と、隔壁50により仕切られた入口側空間51及び出口側空間52と、が設けられる。
隔壁50は、矩形状の平板状に形成され、上下前後方向に延びて配置される。隔壁50は、天井部21bの左右方向の中間部分と、前後の側壁部21c,21dの左右方向の中間部分とに、それぞれ密着して接続される。また、隔壁50は、底部21aから上方に所定距離L1(後述)離間して配置される。
ガス入口30は、入口側空間51が位置する天井部21bに設けられる。一方、ガス出口40は、出口側空間52が位置する天井部21bに設けられる。但し、ガス入口30及びガス出口40は、天井部21bではなく、タンク本体21の上部の側壁部21c〜21f(好ましくは、できるだけ高い位置)に設けられても良い。
タンク本体21内の上部では、隔壁50を挟んで、右側に入口側空間51が形成され、左側に出口側空間52が形成される。
一方、タンク本体21内の下部(隔壁50よりも下方に位置するタンク本体21の内部)には、入口側空間51及び出口側空間52に連通する連通空間53が設けられる。連通空間53には、ブローバイガスが流れると共に、凝縮水が貯留される。
隔壁50から底部21aまでの所定距離L1は、連通空間53に凝縮水が貯留されたときでも、ブローバイガスの流路を確保できる距離、すなわち、貯留された凝縮水が隔壁50の下端にまで達しない距離に設定される。
点線矢印Bで示すように、タンク本体21内には、ガス入口30からガス出口40にかけて、U字状に折り返された折り返し流路U1が形成される。すなわち、タンク本体21内では、ガス入口30から入口側空間51内に導入されたブローバイガスが、入口側空間51内を下方に流れて、連通空間53内で180°方向転換した後、出口側空間52内を上方に流れて、ガス出口40から排出される。
ガス入口30及びガス出口40は、タンク本体21の天井部21bから上方に突出した管状に形成される。ブローバイガス管10の下流側端部は、下方に延びてガス入口30に嵌合される。
接続管41は、ゴム等の樹脂材料で形成される。接続管41の上流側端部は、下方に延びてガス出口40に嵌合される。
他方、吸気管3bのガス導入口3eは、吸気管3bから径方向の外側(図示、右側)に突出した管状に形成される。接続管41の下流側端部は、左方向に延びてガス導入口3eに嵌合される。
第1実施形態では、大気温度が低い環境下において、ブローバイガス管10及び凝縮水タンク20が外気によって冷却される。そのため、内燃機関1の冷間時(例えば、暖機時)には、ブローバイガスが上流側から下流側に向かうにつれ、ブローバイガスの温度が低下して、露点温度以下になると、これらの内部で凝縮水が発生する。
ブローバイガス管10の内部で発生した凝縮水は、ブローバイガス管10内を下流側に流されて、凝縮水タンク20で捕集される。また、凝縮水タンク20の内部で発生した凝縮水は、ブローバイガス管10の内部で発生した凝縮水と共に、凝縮水タンク20で捕集される。
特に、第1実施形態のタンク本体21には、隔壁50によって、U字状の返し流路U1が形成されるため、仮に、隔壁50を設けないで、折り返し流路U1が形成されない場合と比較して、タンク本体21内でのブローバイガスの滞留時間を長くできる。そのため、凝縮水タンク20は、大気温度が低い環境下での内燃機関1の冷間時に、外気によってブローバイガスを十分に冷却でき、凝縮水を積極的に発生させて捕集できる。
また、凝縮水タンク20では、ガス入口30及びガス出口40が底部21aよりも上方に位置するので、捕集された凝縮水をガス入口30及びガス出口40から排出させることなく、貯留することができる。
これにより、凝縮水タンク20内の凝縮水が、下流側に流されて、ガス導入口3eやその付近の吸気管3b内に到達し、そこで凍結するのを抑制できる。
また、ブローバイガスに含まれる水分を凝縮水タンク20の内部で凝縮させて予め除去できるので、ブローバイガスがガス導入口3eやその付近の吸気管3b内に到達しても、そこで凝縮水が発生して凍結するのを抑制できる。
一方、内燃機関1の温間時(例えば、暖機完了後)には、内燃機関1からの放熱によって、凝縮水タンク20に貯留された凝縮水を加熱し、水蒸気にしてガス出口40から排出できる。このとき、ガス導入口3eやその付近の吸気管3bは、比較的高温になっているので、ガス出口40からガス導入口3eに水蒸気が送られても、それが凝縮したり凍結しない。
このように、第1実施形態のブローバイガス還流装置100であれば、大気温度が低い環境下であっても、凝縮水が凍結するのを抑制できる。その結果、凍結した氷によってガス導入口3e等が閉塞するのを抑制できる。また、凍結した氷によるコンプレッサ5Cの破損も抑制できる。
また、第1実施形態では、ガス入口30をブローバイガス管10の下流端に接続し、ガス出口40を吸気管3bのガス導入口30inに接続するだけで、凝縮水タンク20を簡単に設けることができる。そのため、前述した従来のブローバイガス還流装置に対して、凝縮水タンク20を簡単に後付けできる。
(第2実施形態)
図3を参照して、第2実施形態のブローバイガス還流装置200を説明する。なお、下記の説明においては、第1実施形態と同一の構成要素に同じ符号を用い、それらの詳細な説明は省略する。
図3を参照して、第2実施形態のブローバイガス還流装置200を説明する。なお、下記の説明においては、第1実施形態と同一の構成要素に同じ符号を用い、それらの詳細な説明は省略する。
図3に示すように、第2実施形態のタンク本体21は、H字状の管状に形成される。第2実施形態のタンク本体21は、上下方向に延びる入口側管22と、入口側管22よりも左側の位置に並列して配置された出口側管23と、左右方向に延び、入口側管22及び出口側管23のそれぞれの上下方向の中央部分を互いに連結する連結管24と、を有する。また、これら管22〜24は、熱伝導性に優れたアルミニウム合金等の金属材料で形成される。
入口側管22では、上端にガス入口30が形成され、下端が閉止される。また、出口側管23では、上端にガス出口40が形成され、下端が閉止される。第2実施形態の底部21aは、入口側管22及び出口側管23の下端により形成される。
入口側管22及び出口側管23同士は、同じ大きさ及び高さ位置に設定される。但し、これら管22,23同士は、異なる大きさ及び高さ位置であっても良い。
第2実施形態では、点線矢印Bで示すように、ガス入口30からガス出口40にかけて、U字状に折り返された折り返し流路U2が形成される。すなわち、第2実施形態のタンク本体21内では、ガス入口30から入口側管22内に導入されたブローバイガスが、上流側管22内を下方に流れ、連結管24内を通って出口側管23内に導入された後、出口側管23内を上方に流れて、ガス出口40から排出される。
また、第2実施形態では、連結管24よりも下方に位置する入口側管22内及び出口側管23内に凝縮水が貯留される。
連結管24は、底部21aから上方に所定距離L2離間して配置される。この所定距離L2は、入口側管22内及び出口側管23内に凝縮水が貯留されたときでも、連結管24を流れるブローバイガスの流路を確保できる距離、すなわち、貯留された凝縮水が連結管24にまで達しない距離に設定される。
また、図示しないが、入口側管22及び出口側管23において、底部21aの高さ位置が互いに異なる場合には、所定距離L2は、底部21aから連結管24までの距離が短い方の距離に設定される。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第2実施形態であれば、管同士を溶接するだけで、凝縮水タンク20を簡単に製造できる。
また、第1実施形態では、図2に示したように、連結通路53に凝縮水が貯留されるので、凝縮水の量が増加するにつれ、連結通路53を流れるブローバイガスの流路面積が減少する。
これに対して、図3に示したように、第2実施形態では、連結管24よりも下方の位置に凝縮水が貯留される。そのため、凝縮水の量が増加しても、連結管24を流れるブローバイガスの流路面積が減少しないので、ブローバイガスの流路を一定に確保できる。
他方、上述した実施形態は、以下のような変形例またはその組み合わせとすることができる。
(第1変形例)
図4に示すように、第1変形例の凝縮水タンク20は、第1実施形態と同じ構成のタンク本体21(図2を参照)と、タンク本体21の外壁部に設けられたフィン60と、を備える。
図4に示すように、第1変形例の凝縮水タンク20は、第1実施形態と同じ構成のタンク本体21(図2を参照)と、タンク本体21の外壁部に設けられたフィン60と、を備える。
第1変形例のフィン60は、放熱用のフィンであり、タンク本体21の側壁部21c〜21fの外壁面に設けられ、水平方向に突出した環状に形成される。また、第1変形例のフィン60は、熱伝導性に優れたアルミニウム合金等の金属材料で形成され、上下方向に間隔を空けて複数(図示例では、5つ)設けられる。
第1変形例であれば、フィン60を設けたことで、ブローバイガスと外気との熱交換効率を向上できる。これにより、大気温度が低い環境下での内燃機関1の冷間時には、タンク本体21内で凝縮水をより積極的に発生させて捕集できる。また、内燃機関1の温間時には、内燃機関1の熱をブローバイガスに伝達させて、貯留された凝縮水をより積極的に水蒸気にしてガス出口40から排出できる。
(第2変形例)
図5に示すように、第2変形例の凝縮水タンク20は、第2実施形態と同じ構成のタンク本体21(図3を参照)と、タンク本体21の外壁部に設けられたフィン70と、を備える。
図5に示すように、第2変形例の凝縮水タンク20は、第2実施形態と同じ構成のタンク本体21(図3を参照)と、タンク本体21の外壁部に設けられたフィン70と、を備える。
第2変形例のフィン70は、放熱用のフィンであり、連結管24よりも上方に位置する入口側管22及び出口側管23に設けられ、水平方向に突出した環状に形成される。また、第2変形例のフィン60は、熱伝導性に優れたアルミニウム合金等の金属材料で形成され、入口側管22及び出口側管23のそれぞれに、上下方向に間隔を空けて複数(図示例では、6つずつ)設けられる。
第2変形例であれば、第1変形例と同様に、ブローバイガスと外気との熱交換効率を向上できる。
(第3変形例)
図6に示すように、第3変形例では、H字状の管状に形成されたタンク本体21において、上下方向に間隔を空けて複数(図示例では、2本)の連結管24A,24Bが設けられる。
図6に示すように、第3変形例では、H字状の管状に形成されたタンク本体21において、上下方向に間隔を空けて複数(図示例では、2本)の連結管24A,24Bが設けられる。
第3変型例であれば、連結管24が1本の第2実施形態(図3を参照)と比較して、タンク本体21の剛性を高め、タンク本体21の耐久性を向上させることができる。
また、貯留された凝縮水によって下側の連結管24Bが水没した場合でも、上側の連結管24Aによってブローバイガスの流路を確保できる。
(第4変形例)
図7に示すように、第4変形例では、箱状のタンク本体21内に、上下方向に間隔を空けて2つの隔壁50A,50Bが設けられる。
図7に示すように、第4変形例では、箱状のタンク本体21内に、上下方向に間隔を空けて2つの隔壁50A,50Bが設けられる。
上側の隔壁50Aでは、第1実施形態の隔壁50(図2を参照)と比べて、下端の位置が高い位置に設定されるが、その他の構成は同じである。
下側の隔壁50Bは、タンク本体21の下部に設けられ、底部21aの左右方向の中間部分と、前後の側壁部21c,21dの左右方向の中間部分とに、それぞれ密着して接続される。
第4変形例であれば、箱状のタンク本体21において、第2実施形態で述べたH字状のタンク本体21(図3を参照)に類似の構成を適用できる。
また、第4変形例によれば、下側の隔壁50Bを設けたことで、第1実施形態と比較して、タンク本体21の剛性を高めることができる。また、ブローバイガスとの接触面積が増加するので、ブローバイガスと外気との熱交換効率を向上できる。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態は上述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って、本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 内燃機関
3 吸気通路
3b 吸気管
3e ガス導入口
10 ブローバイガス管
20 凝縮水タンク
21 タンク本体
21a 底部
30 ガス入口
40 ガス出口
50 隔壁
51 入口側空間
52 出口側空間
100 ブローバイガス還流装置
A 吸気
B ブローバイガス
G 排気
W 凝縮水
3 吸気通路
3b 吸気管
3e ガス導入口
10 ブローバイガス管
20 凝縮水タンク
21 タンク本体
21a 底部
30 ガス入口
40 ガス出口
50 隔壁
51 入口側空間
52 出口側空間
100 ブローバイガス還流装置
A 吸気
B ブローバイガス
G 排気
W 凝縮水
Claims (5)
- 内燃機関の吸気通路にブローバイガスを還流させるためのブローバイガス管と、
前記ブローバイガス管に設けられ、凝縮水を捕集して貯留する凝縮水タンクと、を備え、
前記凝縮水タンクは、
底部を有するタンク本体と、
前記タンク本体に設けられ、前記ブローバイガス管の下流端に接続されるガス入口と、
前記タンク本体に設けられ、前記吸気通路の途中に接続されるガス出口と、を備え、
前記ガス入口及び前記ガス出口は、前記底部よりも上方に位置する
ことを特徴とするブローバイガス還流装置。 - 前記タンク本体内の上部には、上下方向に延びて配置された隔壁と、前記隔壁により仕切られた入口側空間及び出口側空間と、が設けられ、
前記ガス入口は、前記入口側空間が位置する前記タンク本体に設けられ、
前記ガス出口は、前記出口側空間が位置する前記タンク本体に設けられる
請求項1に記載のブローバイガス還流装置。 - 前記タンク本体は、
上下方向に延び、上端に前記ガス入口が形成され、下端が閉止された入口側管と、
前記入口側管と並列して配置され、上端に前記ガス出口が形成され、下端が閉止された出口側管と、
前記入口側管及び前記出口側管のそれぞれの上下方向の中央部分を互いに連結する連結管と、を有し、
前記底部は、前記入口側管及び前記出口側管のそれぞれの下端により形成される
請求項1に記載のブローバイガス還流装置。 - 前記連結管は、上下方向に間隔を空けて複数設けられる
請求項3に記載のブローバイガス還流装置。 - 前記凝縮水タンクは、前記タンク本体の外壁部に設けられたフィンを備える
請求項1〜4何れか一項に記載のブローバイガス還流装置。
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---|---|---|---|
JP2020042113A JP2021143617A (ja) | 2020-03-11 | 2020-03-11 | ブローバイガス還流装置 |
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---|---|---|---|
JP2020042113A JP2021143617A (ja) | 2020-03-11 | 2020-03-11 | ブローバイガス還流装置 |
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2020
- 2020-03-11 JP JP2020042113A patent/JP2021143617A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20200311 |