JP2021143204A - 皮膚清拭用組成物 - Google Patents

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【課題】本発明の目的は、皮膚を清拭する際に肌へのひっかかりを軽減でき、清拭操作時の皮膚刺激を抑制できる皮膚清拭用組成物を提供することである。【解決手段】アスコルビン酸及び/又はその誘導体と増粘剤を含む皮膚清拭用組成物は、化粧用コットン等の拭取具に含浸させて皮膚を清拭すると、肌へのひっかかりを軽減でき、スムーズな清拭操作を行うことが可能で、清拭操作時の皮膚刺激を抑制できる。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚を清拭する際に肌へのひっかかりを軽減できる皮膚清拭用組成物に関する。
皮膚上の皮脂や汚れを除去して皮膚を衛生的な状態にするスキンケア製品として、皮膚清拭用組成物が広く使用されている。皮膚清拭用組成物には、皮膚上の皮脂や汚れを除去する効果に加えて、その効果実感を得るために清拭時にすっきりとした使用感が得られることが求められている。エタノールは、優れた脱脂作用を有するため、皮脂や汚れの除去に有効であり、しかもすっきりとした使用感を付与することもできるので、皮膚清拭用組成物の配合成分として汎用されている。
一方、皮膚清拭用組成物を化粧用コットン等の拭取具に含浸させて皮膚の清拭を行うと、肌へのひっかかりが生じて、スムーズな清拭操作ができず、更に肌へのひっかかりに起因する摩擦で皮膚刺激が生じることがある。このような皮膚刺激は、不快感を伴い、使用感の低下をきたすため、日々のスキンケア行為を続ける上で障害になり得る。
そこで、従来、肌へのひっかかりを軽減できる皮膚清拭用組成物について報告されている。例えば、特許文献1には、エタノール8〜20重量%及びポリエチレングリコールを含む皮膚清拭用組成物を使用することにより、皮膚を清拭した後にすっきり感(清涼感)を十分に感じられ、且つ清拭操作時の肌へのひっかかりを軽減できることが記載されている。特許文献1に記載の技術は有益なものであるが、皮膚清拭用組成物の処方の多様化にも対応するために、皮膚を清拭する際に肌へのひっかかりを軽減できる皮膚清拭用組成物の新たな処方の開発が望まれている。
特開2020−90472号公報
本発明の目的は、皮膚を清拭する際に肌へのひっかかりを軽減でき、清拭操作時の皮膚刺激を抑制できる皮膚清拭用組成物を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、アスコルビン酸及び/又はその誘導体と増粘剤を含む皮膚清拭用組成物は、化粧用コットン等の拭取具に含浸させて皮膚を清拭すると、肌へのひっかかりを軽減でき、スムーズな清拭操作を行うことが可能で、清拭操作時の皮膚刺激を抑制できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、以下に掲げる態様の発明を提供する。
項1. アスコルビン酸及び/又はその誘導体、並びに増粘剤を含む、皮膚清拭用組成物。
項2. 更に、多価アルコールを含有する、項1に記載の皮膚清拭用組成物。
項3. 前記増粘剤が、増粘多糖類である、項1又は2に記載の皮膚清拭用組成物。
項4. 前記増粘剤が、キサンタンガム、ジェランガム、カチオン化グアーガム、及びカラヤガムよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1〜3のいずれかに記載の皮膚清拭用組成物。
項5. 項1〜4いずれかに記載の皮膚清拭用組成物が、拭取具に含浸されてなる皮膚清拭具。
項6. 項1〜4いずれかに記載の皮膚清拭用組成物を用いて皮膚の清拭を行う、皮膚清拭方法。
本発明の皮膚清拭用組成物は、化粧用コットン等の拭取具に含浸させて皮膚を清拭すると、肌へのひっかかりが軽減され、スムーズに清拭操作を行うことができ、清拭操作時の皮膚刺激を抑制できるので、優れた使用感を得ることができる。また、本発明の皮膚清拭用組成物は、拭取具に含浸させて皮膚を清拭することにより、肌に存在するアクネ菌を効率的に除去できるので、ニキビの予防又は改善用途に好適に使用できる。
1.皮膚清拭用組成物
本発明の皮膚清拭用組成物は、アスコルビン酸及び/又はその誘導体、並びに増粘剤を含むことを特徴とする。本発明の皮膚清拭用組成物では、前記成分を含むことにより、清拭操作時の肌へのひっかかりが軽減され、皮膚刺激を抑制することが可能になっている。更に、本発明の皮膚清拭用組成物では、前記成分を含むことにより、清拭により肌に存在するアクネ菌を効率的に除去することが可能になっている。なお、本発明において、「清拭」とは、皮膚を拭いて衛生的な状態にすることを指す。以下、本発明の皮膚清拭用組成物について詳述する。
[アスコルビン酸及び/又はその誘導体]
本発明の皮膚清拭用組成物は、アスコルビン酸及び/又はその誘導体を含有する。本発明で使用されるアスコルビン酸及びその誘導体としては、経皮適用可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、アスコルビン酸;アスコルビン酸2−グリコシド等のアスコルビン酸グルコシド類;3−O−エチルアスコルビン酸等のアスコルビン酸アルキルエーテル類;アスコルビン酸モノステアレート、アスコルビン酸モノパルミテート、アスコルビン酸モノオレート等のアスコルビン酸モノアルキルエステル類;アスコルビン酸モノリン酸エステル及びそのマグネシウム塩等のアスコルビン酸モノリン酸エステル類;アスコルビン酸ジステアレート、アスコルビン酸ジパルミテート、アスコルビン酸ジオレート等のアスコルビン酸ジアルキルエステル類;アスコルビン酸ジリン酸エステル及びその塩等のアスコルビン酸ジリン酸エステル類;アスコルビン酸トリステアレート、アスコルビン酸トリパルミテート、アスコルビン酸トリオレート等のトリアルキルエステル類;アスコルビン酸トリリン酸エステル等のアスコルビン酸トリリン酸エステル類;3−O−エチル,6−アセチル−アスコルビン酸、3−O−エチル,6−ブチルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−ラウロイルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−パルミトイルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−オレオイルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−ステアロイルアスコルビン酸、3−O−エチル,6−ベヘルミノイル−アスコルビン酸等が挙げられる。これらのアスコルビン酸及びその誘導体は、L体又はD体のいずれであってもよいが、好ましくはL体が挙げられる。
本発明の皮膚清拭用組成物は、アスコルビン酸及びその誘導体の中から1種を選択して単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
アスコルビン酸及びその誘導体の中でも、清拭操作時の肌へのひっかかり及び皮膚刺激をより一層軽減させるという観点から、好ましくは、アスコルビン酸、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸アルキルエーテル、より好ましくはL−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸2−グルコシド、3−O−エチル−L−アスコルビン酸が挙げられる。
本発明の皮膚清拭用組成物におけるアスコルビン酸及び/又はその誘導体の含有量としては、例えば、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは1〜3重量%が挙げられる。
[増粘剤]
本発明の皮膚清拭用組成物は、更に増粘剤を含有する。本発明で使用される増粘剤の種類については、経皮適用可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、キサンタンガム、ジェランガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、デキストラン、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、これらのカチオン化物等の増粘多糖類;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルメチルエーテル、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸ナトリウムベントナイト、デキストリン脂肪酸エステル等の合成系高分子等が挙げられる。
本発明の皮膚清拭用組成物において、増粘剤は1種を選択して単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの増粘剤の中でも、清拭操作時の肌へのひっかかり及び皮膚刺激をより一層軽減させるという観点から、好ましくは、増粘多糖類、セルロース誘導体;より好ましくは、キサンタンガム、ジェランガム、グアーガム、カラヤガム、これらのカチオン化物、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース;更に好ましくはキサンタンガム、ジェランガム、カチオン化グアーガム(例えば、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕グアーガム)、カラヤガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース;より一層好ましくはキサンタンガム、ジェランガム、カチオン化グアーガム(例えば、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕グアーガム)、カラヤガム;特に好ましくはキサンタンガムが挙げられる。
本発明の皮膚清拭用組成物において、アスコルビン酸及び/又はその誘導体と増粘剤の比率としては、例えば、アスコルビン酸及び/又はその誘導体の総量100重量部当たり、増粘剤が総量で0.1〜100重量部、好ましくは0.5〜50重量部、より好ましくは1〜10重量部が挙げられる。
本発明の皮膚清拭用組成物における増粘剤の含有量としては、例えば、0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%、より好ましくは0.05〜1重量%が挙げられる。
[多価アルコール]
本発明の皮膚清拭用組成物は、前記成分に加えて、必要に応じて、多価アルコールを含んでいてもよい。
多価アルコールとしては、経皮適用可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等の2価アルコール;グリセリン等の3価アルコールが挙げられる。これらの多価アルコールは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの多価アルコールの中でも、好ましくは2価アルコール、より好ましくは1,3−ブチレングリコールが挙げられる。
本発明の皮膚清拭用組成物に多価アルコールを含有させる場合、その含有量については、特に制限されないが、例えば、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%が挙げられる。
[水]
また、本発明の皮膚清拭用組成物は、基剤として水を含むことが好ましい。本発明の皮膚清拭用組成物における水の含有量については、配合する成分以外の残部であればよいが、例えば、10〜99重量%、好ましくは50〜97重量%、更に好ましくは60〜97重量%が挙げられる。
[その他の成分]
本発明の皮膚清拭用組成物は、必要に応じて、抗菌又は殺菌剤、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、抗炎症剤、皮膚保護剤、血行促進成分、清涼化剤、ムコ多糖類等の活性成分が含まれていてもよい。これらの活性成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの活性成分を含有させる場合、その含有量については、使用する活性成分の種類、期待する効果等に応じて適宜設定すればよい。
また、本発明の皮膚清拭用組成物は、必要に応じて、1価の低級アルコール、界面活性剤、防腐剤、着香剤、着色剤、pH調整剤、湿潤剤、安定化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、粘着剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤等の添加剤が含まれていてもよい。これらの添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの添加剤の含有量は、製剤形態等に応じて適宜設定することができる。
[製剤形態]
本発明の皮膚清拭用組成物の形状については、特に制限されないが、皮膚の清拭に使用し易い形状、特に拭取具に含浸し易い形状であることが好ましく、具体的には、液状又は半固形状(ジェル状、軟膏状、ペースト状)であることが好ましい。
本発明の皮膚清拭用組成物の製剤形態として、具体的には、液剤、乳液剤、ローション剤、ジェル剤、軟膏剤、クリーム剤等が挙げられる。これらの製剤形態の中でも、好ましくは、液剤、乳液剤、ローション剤が挙げられる。
[使用方法]
本発明の皮膚清拭用組成物は、スキンケアのために皮膚の清拭(メイク落とし等を含む)に使用される。本発明の皮膚清拭用組成物を用いて、皮膚を清拭する手法については、特に制限されないが、適量を拭取具に含浸させた状態にして、スキンケアが求められる皮膚を清拭することが好ましい。
本発明の皮膚清拭用組成物を含浸させる拭取具については、肌の清拭に使用可能であるものであればよく、例えば、化粧用コットン、化粧用パフ、不織布シート、織布シート(ガーゼ等)、スポンジ等が挙げられる。これらの拭取具の構成素材については、特に制限されず、例えば、天然繊維、再生繊維、半合成繊維、合成繊維、合成樹脂等のいずれであってもよいが、清拭する際の使用感の観点から、好ましくは天然繊維、更に好ましくは綿が挙げられる。
これらの拭取具の中でも、清拭する際の使用感の観点から、好ましくは化粧用コットン、不織布シート、更に好ましくは化粧用コットンが挙げられる。
本発明の皮膚清拭用組成物の適用対象となる皮膚は、皮脂や汚れの除去が求められる皮膚部位であればよいが、例えば、顔、首、手、腕、足等が挙げられ、好ましくは顔である。また、本発明の皮膚清拭用組成物は、清拭によって肌に存在するアクネ菌を効率的に除去できるので、ニキビの予防又は改善の目的で、ニキビの予防又は改善が求められる皮膚部位に適用することもできる。
2.皮膚清拭具及び皮膚清拭方法
本発明の皮膚清拭具は、前記皮膚清拭用組成物が拭取具に含浸されていることを特徴とする。本発明の皮膚清拭方法は、皮膚清拭用組成物を用いて皮膚の清拭を行うことを特徴とする。本発明の皮膚清拭具及び皮膚清拭方法において、使用される皮膚清拭用組成物の組成や製剤形態、拭取具の種類や素材等については、前記「1.皮膚清拭用組成物」の欄に記載の通りである。
以下、本発明について実施例を挙げて、更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例によって限定されて解釈されるものではない。
試験例1
1.試験方法
表1に示す組成の皮膚清拭用組成物(皮膚清拭用化粧水)を調製し、10名の被験者により、以下の方法で、皮膚を清拭した際の肌へのひっかかりの程度、拭き取り操作中の皮膚刺激性、及び拭き取り操作後の化粧用コットンの毛羽立ちの程度を評価した。
化粧用コットン(綿100%、7cm×5cm、4枚重ね)に皮膚清拭用組成物2mlを含浸させて皮膚清拭具を調製した。得られた清拭具を用いて、腕内側の肌に対して50回拭き取り操作を行った。なお、拭き取り操作は、顔だけでなく、首筋やデコルテまで清拭することを想定し、50回に設定している。
拭き取り操作1回目と拭き取り操作50回目の肌へのひっかかりの程度について、以下の基準に従って各被験者に評点化させた。
5点:ひっかかりが全く気にならない。
4点:ひっかかりが殆ど気にならない。
3点:ひっかかりが少し気になる。
2点:ひっかかりが気になる。
1点:ひっかかりが非常に気になる。
被験者10名の評点を合計し、以下の分類に従って、肌へのひっかかりの程度を判定した。
◎ :評点の合計が40〜50点(肌へのひっかかりが全く気にならない水準)
○ :評点の合計が30〜39点(肌へのひっかかりが殆ど気にならない水準)
× :評点の合計が20〜29点(肌へのひっかかりが気になる水準)
××:評点の合計が10〜19点(肌へのひっかかりが非常に気になる水準)
拭き取り操作中の皮膚刺激性について、以下の基準に従って各被験者に評点化させた。
5点:皮膚刺激が全く気にならない。
4点:皮膚刺激が殆ど気にならない。
3点:皮膚刺激が少し気になる。
2点:皮膚刺激が気になる。
1点:皮膚刺激が非常に気になる。
被験者10名の評点を合計し、以下の分類に従って、皮膚刺激性を判定した。
◎ :評点の合計が40〜50点(皮膚刺激が全く気にならない水準)
○ :評点の合計が30〜39点(皮膚刺激が殆ど気にならない水準)
× :評点の合計が20〜29点(皮膚刺激が気になる水準)
××:評点の合計が10〜19点(皮膚刺激が非常に気になる水準)
拭き取り操作後の化粧用コットンの毛羽立ちの程度について、以下の基準に従って各被験者に評点化させた。
5点:化粧用コットンが全く毛羽立っていない。
4点:化粧用コットンが殆ど羽立っていない。
3点:化粧用コットンが少し羽立っている。
2点:化粧用コットンが羽立っている。
1点:化粧用コットンが非常に羽立っている。
被験者10名の評点を合計し、以下の分類に従って、拭き取り操作後の化粧用コットンの毛羽立ちの程度を判定した。
◎ :評点の合計が40〜50点(化粧用コットンが全く毛羽立っていない水準)
○ :評点の合計が30〜39点(皮化粧用コットンが殆ど羽立っていない水準)
× :評点の合計が20〜29点(化粧用コットンが羽立っている水準)
××:評点の合計が10〜19点(化粧用コットンが非常に羽立っている水準)
2.試験結果
結果を表1に示す。アスコルビン酸又はその誘導体と増粘剤との少なくとも一方を欠く皮膚清拭用組成物を化粧用コットンに含浸させて拭き取り操作を行うと、肌へのひっかかりがあり、更に拭き取り操作中に皮膚刺激が感じられ、拭き取り操作後の化粧料コットンの毛羽立ちが生じていた(比較例1〜3)。これに対して、アスコルビン酸又はその誘導体と増粘剤を含む皮膚清拭用組成物を化粧用コットンに含浸させて拭き取り操作を行った場合には、肌へのひっかかり及び拭き取り操作中の皮膚刺激が軽減され、更に、拭き取り操作後の化粧料コットンの毛羽立ちを抑制できていた(実施例1〜9)。特に、実施例1〜4と実施例5〜6との対比から分かるように、増粘剤として増粘多糖類を使用した場合には、肌へのひっかかり及び拭き取り操作中の皮膚刺激を格段効果的に軽減できていた。また、実施例1〜4の中でも、肌へのひっかかり及び拭き取り操作中の皮膚刺激性に関する評点は実施例1が最も高く、増粘剤の中でもキサンタンガムを採用することにより、肌へのひっかかり及び拭き取り操作中の皮膚刺激の軽減効果が格別顕著になることが確認された。また、実施例1と実施例9との対比から分かるように、皮膚清拭用組成物においてアスコルビン酸又はその誘導体と増粘剤と共に多価アルコールを含有させることにより、肌へのひっかかりの軽減効果が更に向上し、拭き取り操作後の化粧料コットンの毛羽立ちの抑制効果も高まることが分かった。
Figure 2021143204
試験例2
1.試験方法
表2に示す組成の皮膚清拭用組成物(皮膚清拭用化粧水)を調製し、ニキビの症状がある被験者10名により、以下の方法で、アクネ菌の除去効果を評価した。
Figure 2021143204
被験者に洗顔させた後に、顔の皮膚画像カウンセリングシステムVISIA Evolution(Canfield Scientific社製)を使用して右顔と左顔を撮影し、アクネ菌の指標として、ポリフィリン(アクネ菌の代謝物)量の解析を行った(使用開始前)。解析範囲は前記システムの指示に従って選択し、以降の解析でも全て同じ解析範囲を用いた。次いで、化粧用コットン(綿100%、7cm×5cm、4枚重ね)に皮膚清拭用組成物2mlを含浸させて皮膚清拭具を調製した。被験者の右顔には、皮膚清拭具を用いて拭き取り操作を行わせ、被験者の左顔には、皮膚清拭用組成物2mlを手で塗布させた。その後、前記と同様の方法で、右顔と左顔のポリフィリン量の解析を行った(単回使用後)。更に、被験者には、朝晩2回1週間にわたり、洗顔後に、右顔に対して、皮膚清拭用組成物2mlを含浸させて皮膚清拭具を使用した拭き取り操作、左顔に対しては皮膚清拭用組成物2mlを手で塗布させた。その後、前記と同様の方法で、右顔と左顔のポリフィリン量の解析を行った(1週間連用後)。連用期間中の気候変化や体調によるポルフィリン量変化の影響を除外するため、使用開始前、単回使用後、1週間連用後それぞれにおいて、左顔(皮膚清拭用組成物を塗布した顔部位)のポリフィリン量(被験者の平均値)を100%として、右顔(皮膚清拭具を使用して拭き取りを行った顔部位)のポリフィリン量(被験者の平均値)の割合を算出し比較した。
2.試験結果
結果を表3に示す。実施例10の皮膚清拭用組成物を手で肌に塗布するのに比べて、実施例10の皮膚清拭用組成物を含浸させた化粧料コットンで拭き取り操作を行うことにより、格段に優れたアクネ菌の除去効果が認められた。
Figure 2021143204

Claims (6)

  1. アスコルビン酸及び/又はその誘導体、並びに増粘剤を含む、皮膚清拭用組成物。
  2. 更に、多価アルコールを含有する、請求項1に記載の皮膚清拭用組成物。
  3. 前記増粘剤が、増粘多糖類である、請求項1又は2に記載の皮膚清拭用組成物。
  4. 前記増粘剤が、キサンタンガム、ジェランガム、カチオン化グアーガム、及びカラヤガムよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚清拭用組成物。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の皮膚清拭用組成物が、拭取具に含浸されてなる皮膚清拭具。
  6. 請求項1〜4いずれかに記載の皮膚清拭用組成物を用いて皮膚の清拭を行う、皮膚清拭方法。
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