JP2021139273A - 鋼製支保工建込み用エレクター装置 - Google Patents

鋼製支保工建込み用エレクター装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼製支保工の建込みのために作業車に搭載される鋼製支保工建込み用エレクター装置において、支保工把持装置に対してターゲット類を設けることによってターゲット類の設置、回収手間を無くすようにしながら、十分な測量精度を確保し鋼製支保工の設置誤差を極力小さくする。【解決手段】エレクター装置3は、作業車10側のベースを基端として設けられた伸縮ブーム5と、この伸縮ブーム5の先端に設けられた支保工把持装置6とを備え、前記支保工把持装置6は、揺動自在に支持されたアーム部材62を有するとともに、このアーム部材62に、鋼製支保工Hの中間2箇所を挟持するために一対の支保工挟持部7A、7Bを保持し、前記一対の支保工挟持部7A、7Bの離間距離Sが3m以上に設定されている。これら支保工挟持部7A、7B又はその近傍のそれぞれに、位置計測のための視準ターゲット8A、8Bを設ける。【選択図】図5

Description

本発明は、鋼製支保工の建込みのための作業車(支保工作業車又は吹付け機)に搭載されるエレクター装置に関する。
NATM工法に代表される山岳トンネル工事では、特に地山が軟質岩であったり、中硬岩であっても亀裂が発達している場合は、発破による掘削毎に、ロックボルトと吹付けコンクリートによる支保工に併用して鋼製支保工を壁面に沿って建て込むようにしている。
前記鋼製支保工の建込み作業は、作業員が切羽に近づいて鋼製支保工の位置決めから設置作業までを行っていたが、切羽近傍は崩落や肌落ち等の事故が発生する危険性があり、トンネル工事において、鋼製支保工の設置作業が最も被災リスクの高い危険作業の一つとなっていた。
そのため近年は、先端に鋼製支保工の把持装置を備えたブーム(エレクター装置)を左右一対で装備した支保工作業車や吹付け機を用いることにより、作業員が切羽に立ち入ることなく、鋼製支保工の建込みが行えるようにした機械化技術が幾つか提案されている。
例えば、下記特許文献1では、円弧状に分割された一対の支保工を中央部で相互に連結するように切羽に設置して、アーチ状のトンネル支保工を建て込むトンネル支保工の設置方法において、前記支保工を着脱可能に保持し、この保持状態で前記支保工を回転させるとともに、前記支保工を前記切羽に向けて移動させるエレクター装置を備えた作業車(又は吹付け機)を用い、前記エレクター装置の挟持部(ハンド)に一対のターゲットを設置し、前記一対のターゲットを座標既知地点からレーザ測距機によりそれぞれ視準して、その設置座標値を求め、求められた設置座標値とこれから設置すべき支保工の既知設置座標値とに基づいて、前記エレクター装置の移動量を設定するようにしたトンネル支保工の設置方法が提案されている。
また下記特許文献2では、建て込む支保工の左、右及び上中央の少なくとも3箇所にターゲットを取り付け、支保工を建て込むエレクタ装置にモニタ及び該モニタの表示を制御できるエレクタコントローラを搭載し、前記ターゲットを自動追尾するトータルステーションを所定地点に設置し、前記エレクタコントローラに、支保工の設計値Rtと支保工に対する前記ターゲットの設置高さHpとを予め入力し、前記トータルステーションを制御するトータルステーションコントローラと前記エレクタコントローラとの間を、エレクタコントローラ側からトータルステーションコントローラを介してトータルステーションを遠隔操作可能に無線接続し、前記3箇所のターゲットのそれぞれについて、トータルステーションで自動追尾してトンネル中心からの距離Rpを測量し、その測量した距離Rpと予め入力した支保工の設計値Rtとを、エレクタコントローラにおいて、予め入力したターゲットの設置高さHp分を差し引いて比較して、その誤差を前記モニタに表示し、誤差が設定以下になるように前記エレクタ装置にて支保工を調整する支保工建て込み方法が提案されている。
更に下記特許文献3では、鋼製支保工を着脱自在に把持するハンドを有する建て込み装置(吹付け機)を用いて建て込みを行うとともに、前記建て込み装置(吹付け機)は、円弧状に分割された一対の鋼製支保工を着脱自在に把持する一対の前記ハンドを有し、モーションキャプチャ用マーカーは、前記一対の鋼製支保工の各々における少なくとも天端部と下端部に設置され、前記一対のハンドの各々に前記一対の鋼製支保工の各々を把持した状態で前記一対の鋼製支保工の天端部に設けられた天端継手板同士を相互に連結することでアーチ状の鋼製支保工を形成する連結工程を有し、前記連結工程において、各モーションキャプチャ用カメラによって前記モーションキャプチャ用マーカーを撮影し、各モーションキャプチャ用カメラによって取得した撮影画像及び各モーションキャプチャ用カメラの3次元座標に基づいて各モーションキャプチャ用マーカーの3次元座標を取得し、取得した各モーションキャプチャ用マーカーの3次元座標に基づいて前記鋼製支保工を設計位置に建て込むようにする鋼製支保工の建て込み方法が提案されている。
特開平11−229796号公報 特開2007−138427号公報 特開2019−173393号公報
前記特許文献1〜3記載の技術は、支保工建込み用のエレクター装置を備えた作業車や吹付け機によって建込み作業を行うものであるが、その際に鋼製支保工の挟持部(ハンド)に対して、視準用のターゲット(プリズム又はマーカー)を設けたり、鋼製支保工の天端及び下端部にターゲットを設け、トータルステーションなどの測量機器によって測量を行い、鋼製支保工の現在座標を把握し設置座標まで移動させるようにしている。
この場合、鋼製支保工の天端及び下端部にターゲットを設けた場合は、測量精度は確保できるものの鋼製支保工を設置した後に、ターゲットを回収するために作業員が切羽近傍に立ち入る必要性が生じ、これが危険作業になるとの問題があった。
一方、特許文献1のように挟持部(ハンド)に対してターゲットを設けた場合は、ターゲットの設置・回収が不要になる点で好ましいが、一対の挟持部の間隔は概ね1m程度であり、これら近接した2点のターゲットを測量した場合、鋼製支保工を把持した際の遊びや鋼製支保工自身のたわみ変形の影響があるため測量精度が出ず、計算によって算出した鋼製支保工の端部座標に大きな誤差が生じるため、これが鋼製支保工の設置精度を悪くする原因となっていた。
そこで本発明の主たる課題は、鋼製支保工の建込みのために作業車に搭載される鋼製支保工建込み用エレクター装置において、支保工把持装置に対してターゲット類を設けることによってターゲット類の設置、回収手間を無くすようにしながら、十分な測量精度を確保して鋼製支保工の設置誤差を極力小さくすることにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、鋼製支保工の建込みのための作業車に搭載されるエレクター装置において、
前記エレクター装置は、作業車側を基端として設けられた伸縮ブームと、この伸縮ブームの先端に設けられた支保工把持装置とを備え、
前記支保工把持装置は、揺動自在に支持されたアーム部材を有するとともに、このアーム部材に、鋼製支保工の中間2箇所を挟持するために一対の支保工挟持部を保持し、
前記一対の支保工挟持部の離間距離Sが3m以上に設定されているとともに、これら支保工挟持部又はその近傍のそれぞれに、位置計測のための視準ターゲットを設けたことを特徴とする鋼製支保工建込み用エレクター装置が提供される。
上記請求項1記載の発明は、前記エレクター装置の鋼製支保工把持装置において、前記一対の支保工挟持部の離間距離Sが3m以上に設定されているとともに、これら支保工挟持部又はその近傍のそれぞれに位置計測のための視準ターゲットを設けたものである。鋼製支保工は、トンネル天端で連結される構造となっており、インバートを除くトンネル周方向長さの半分程度の長さとなり、大半のトンネルでは概ね長くても7〜9m程度であるため、一対の支保工挟持部の離間距離Sが3m以上に設定することにより、ほとんどのケースで鋼製支保工を把持した状態で前記支保工挟持部よりも外方に突出する鋼製支保工の張出長さは鋼製支保工の全長の1/3以下とできるようになる。
本発明では、ターゲットの離間距離Sを大きく設定したことにより測量精度が確保されるようになるとともに、支保工挟持部から外側への突出長が短くなり鋼製支保工自身のたわみ変形の影響をほぼ無くすことが可能となる。さらに、鋼製支保工にターゲットを設けるのではなく、支保工挟持部又はその近傍のそれぞれに、ターゲットを設けるようにしたため、鋼製支保工の建込みを行う毎にいちいちターゲットを設置・回収する必要が無くなる。その結果、高い施工精度で鋼製支保工の設置が行えるようになると同時に、安全かつ効率的に鋼製支保工を設置することが可能になる。
請求項2に係る本発明として、鋼製支保工の建込みのための作業車に搭載されるエレクター装置において、
前記エレクター装置は、作業車側を基端として設けられた伸縮ブームと、この伸縮ブームの先端に設けられた支保工把持装置とを備え、
前記支保工把持装置は、揺動自在に支持されたアーム部材を有するとともに、このアーム部材に、鋼製支保工の中間2箇所を挟持するために一対の支保工挟持部を保持し、
前記一対の支保工挟持部の離間距離Sが3m以上に設定されているとともに、前記支保工把持装置に位置計測のために1つの視準ターゲットを設けるとともに、前記一対の支保工挟持部を保持するアーム部材のトンネル横断面方向の傾斜角を計測するための第1傾斜計と、前記一対の支保工挟持部を保持するアーム部材の切羽方向への倒れを計測するための第2傾斜計とを設けたことを特徴とする鋼製支保工建込み用エレクター装置が提供される。
上記請求項2記載の発明は、鋼製支保工建込み用エレクター装置の第2形態例を示したものである。ターゲットの離間距離Sを大きく設定したことにより測量精度が確保されるようになるとともに、支保工挟持部から外側への突出長が短くなり鋼製支保工自身のたわみ変形の影響をほぼ無くすことが可能となる。さらに、鋼製支保工にターゲットを設けるのではなく、支保工把持装置にターゲットや傾斜計を設けるようにしたため、鋼製支保工の建込みを行う毎にいちいちターゲットを設置・回収する必要が無くした点は同様であるが、本第2形態例では、鋼製支保工の設置のための座標・姿勢計測のための計測方法として、第1形態例のように2点のターゲット座標を計測するのを止めて、1つのターゲット座標と、前記アーム部材のトンネル横断面方向の傾斜角と、前記アーム部材の切羽方向への倒れ角とを計測することにより、鋼製支保工の座標および姿勢状態をより迅速に計測するようにしたものである。
請求項3に係る本発明として、前記一対の支保工挟持部は、離間距離Sを拡大する方向に伸縮可能とされる請求項1、2いずれかに記載の鋼製支保工建込み用エレクター装置が提供される。
上記請求項3記載の発明は、前記一対の支保工挟持部は離間距離を拡大する方向に伸縮可能としたものである。従って、未使用時には支保工把持装置の形状寸法を小さくでき、取り回しが容易になる。
請求項4に係る本発明として、鋼製支保工を把持した状態で前記支保工挟持部よりも外側に突出する鋼製支保工の長さlが鋼製支保工の全長Lの1/3以下となるように前記一対の支保工挟持部の離間距離Sが設定されている請求項1、2いずれかに記載の鋼製支保工建込み用エレクター装置が提供される。
上記請求項4記載の発明は、鋼製支保工建込み用エレクター装置において、鋼製支保工を把持した状態で前記支保工挟持部よりも外側に突出する鋼製支保工の長さlの好適値を規定したものである。
請求項5に係る本発明として、前記作業車は支保工作業台車又は吹付け機である請求項1〜4いずれかに記載の鋼製支保工建込み用エレクター装置が提供される。
上記請求項5記載の発明は、前記作業車を具体的に規定したものである。なお、支保工作業車の場合は、吹付け機と交互の作業になり重機の入れ替えが必要になるため、作業効率の点では吹付け機に対して鋼製支保工建込み用エレクター装置を設けることが望ましい。
以上詳説のとおり本発明によれば、鋼製支保工建込みのために作業車に搭載される鋼製支保工建込み用エレクター装置において、鋼製支保把持装置に対してターゲット類を設けることによってターゲット類の設置、回収手間を無くようにしながら、十分な測量精度を確保して鋼製支保工の設置誤差を極力小さくできるようになる。
本発明に係るエレクター装置付き吹付け機の側面図である。 その平面図である。 吹付け装置を示す側面図である。 エレクター装置を示す側面図である。 その平面図である。 支保工把持装置を示す側面図である。 その平面図である。 その正面図である。 (A)、(B)はそれぞれ支保工のサイズ違いによる支保工挟持状態を示す図である。 第2形態例に係る支保工挟持部の平面図である。 その正面図である。 第3形態例に係るエレクター装置付き吹付け機の平面図である。 エレクター装置部分の平面図である。 支保工挟持部の正面図である。 視準ターゲット8A、8Bの取付位置の他例を示すエレクター装置部分の平面図である。 建込み要領を説明するための吹付け機1の平面図である。 その正面図(図16のXVII-XVII矢視図)である。 他の計測方法を説明するための支保工把持装置6の平面図である。 その正面図である。 その側面図である。 建込み要領を説明するための吹付け機の正面図である。 建込み要領を説明するための吹付け機の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
山岳トンネルの掘削は、切羽近傍にドリルジャンボ、吹付け機、ホイールローダ等のトンネル施工用重機が配置され、例えば上半及び下半の一括併行作業により掘削を行うミニベンチ工法により上半及び下半のそれぞれにおいてロックボルト削孔および装薬孔・装薬を併行して行った後、上半及び下半を一気に切り崩し、その後ズリ出し→当り取り→一次吹付け→鋼製支保工の建込み→二次吹付け→ロックボルト打設などの手順にて掘削が1サイクル毎に行われる。また、切羽後方ではセントルが配置され、覆工体の構築、インバート施工が行われる。
前記鋼製支保工の建込みに当たっては、鋼製支保工を挟持するためのエレクター装置を備えた専用作業車を用いることもあるが、近年は吹付け機に対して、鋼製支保工を挟持するためのエレクター装置と、作業員が乗り込むためのバスケット装置とを備えることにより、吹付けから鋼製支保工の建込みまでの一連の作業を1台の吹付け機1によって行えるようにしたものが開発され実用化されている。
図1に示される吹付け機1は、動力源により駆動されるクローラ11によって自走可能とされた台車本体10に対して、吹付け装置2と、エレクター装置3と、バスケット装置4とを搭載したトンネル作業用重機(以下、エレクター装置付き吹付け機ともいう。)である。
前記吹付け装置2は、詳細には図3に示されるように、台車本体10の前部中央に位置する。台車本体10側のベース20に対して第1アーム21が水平軸周りに揺動可能に軸支され、油圧シリンダ21A、21Bの伸縮によって伏仰方向に揺動するようになっている。また、第1アーム21の基端部22は前記油圧シリンダ21A、21Bを含んで全体が鉛直軸周りに揺動可能に支持されており、側部に配置された旋回用油圧シリンダ21Cによって水平方向に揺動可能となっている。
前記第1アーム21の先端には斜め上方に向かって第2アーム23が取り付けられ、この第2アーム23の先端にピン24を介して連結基部25が油圧シリンダ23Aによって伏仰方向に揺動自在に支持されている。前記連結基部25にはスライドアーム26が搭載されている。このスライドアーム26はテレスコープ構造により伸縮自在とされた部材であり、先端に支持された吹付けノズル部27を前後進自在に支持する。前記スライドアーム26は油圧シリンダ26Aによって水平方向に揺動可能となっている。
前記吹付けノズル部27は、内蔵するモータによって所定の角度範囲でスイング動作可能となっており、ノズル28から吹付け材をトンネル壁面に対して吹付けできるようになっている。前記吹付け装置2においては、各可動部分に各種センサが取り付けられており、これら各種センサによる計測データに基づいて吹付けノズルの位置情報を得るとともに、サーボ機構により吹付けノズルを所定の吹付け位置に移動させる制御機構を備えていることが望ましい。
前記バスケット装置4は、作業員が搭乗するための設備であり、図2に示されるように、台車本体10の前部に中心を挟んで左右一対で2台(4A,4B)設けられている。台車本体10側のベース40を基端としてテレスコープ機構によって伸縮可能とされた伸縮ブーム41が設けられ、この伸縮ブーム41の先端に、リフトデッキ42が保持された構造となっている。前記伸縮ブーム41は、油圧シリンダ41A、41Bによって基端側を支点として上下方向に伏仰可能とされるとともに、油圧シリンダ(図示せず)によって左右方向に揺動可能となっている。前記リフトデッキ42は、連結部43を介して連結されており、油圧シリンダ44によって上下方向に揺動可能に支持されている。
前記エレクター装置3は、鋼製支保工Hを所定位置に建て込むための設備であり、図2に示されるように、台車本体10の前部に中心を挟んで左右一対で2台設けられている。前記鋼製支保工Hは、天端で接続され1条のアーチ材とされるものが大半であり、切羽に向かって右側の分割鋼製支保工を右側に配置されたエレクター装置3Aが持ち上げて所定位置にセットし、左側の分割鋼製支保工を左側に配置されたエレクター装置3Bが持ち上げて所定位置にセットするようになっている。天端での接続作業は、前記バケット装置4に作業員が乗り込み、接続部に近接して接続作業を行うことが可能となっている。
前記エレクター装置3は、詳細には図4に示されるように、作業車側(台車本体10)を基端として設けられた伸縮ブーム5と、この伸縮ブーム5の先端に設けられた支保工把持装置6とを備え、前記支保工把持装置6は、揺動自在に支持されたアーム部材(後述の第2アーム62)を有するとともに、このアーム部材62に、鋼製支保工Hの中間2箇所を挟持するために一対の支保工挟持部7A、7Bを有する。前記一対の支保工挟持部7A、7Bの離間距離Sが3m以上に設定されているとともに、これら支保工挟持部7A、7Bのそれぞれに位置計測のための視準ターゲット8A、8B(以下、単にターゲットという。)を設けたものである。
以下、更に図面に基づいて詳述する。
前記エレクター装置3は、図5に示されるように、作業車側(台車本体10)を基端として設けられた伸縮ブーム5と、この伸縮ブームの先端に設けられた支保工把持装置6とを備え、吹付け機1の前方に設けられたベース50に連結されている。前記伸縮ブーム5は第1ブーム51、第2ブーム52及び第3ブーム53の3つのブームがテレスコープ状に伸縮可能に組み立てられた構造となっている。前記ベース50に第1ブーム51が取り付けられており、その下方にはブーム起伏シリンダ51Aが設けられている。このブーム起伏シリンダ51Aが伸縮することによりエレクター装置3全体が上下方向に揺動する。また、前記第1ブーム51の基端側の側方には、ブーム旋回シリンダ51Bが設けられており、このブーム旋回シリンダ51Bが伸縮することにより、第1ブーム51が水平方向に揺動する。
前記第1ブーム51の内部に第2ブーム52が挿入されており、第2ブーム52の内部には第3ブーム53が挿入されている。第1ブーム51の下方には第1伸縮シリンダ54が設けられ、第1ブーム51の内部には第2伸縮シリンダ55が内蔵されている。前記第1伸縮シリンダ54の伸縮により第1ブーム51に対して第2ブーム52が伸張するようにスライドし、第2伸縮シリンダ55の伸縮により第2ブーム52に対して第3ブーム53が伸張するようにスライドする。
前記第3ブーム53の先端には、鋼製支保工を把持するために支保工把持装置6が搭載されている。この支保工把持装置6は、図6及び図7に示されるように、第3ブーム53の先端部から連結部60を介して、図6に示されるように水平軸周りに鉛直方向に揺動自在、かつ図7に示されるように鉛直軸周りに水平方向に揺動自在に支持された第1アーム61と、この第1アーム61に対して平面視で直交し、かつ図8に示されるように水平軸周りに鉛直方向に揺動自在に支持された第2アーム62とからなるL型アームを備えている。そして、前記第2アーム62の基端部と先端部とにそれぞれ、鋼製支保工の2箇所を挟持するために一対の支保工挟持部7A、7Bを備えている。また、前記第1アーム61を上下方向に揺動させるために第3ブーム53の内部に油圧シリンダ60Aが設けられ、図7に示されるように、前記第1アーム61を水平方向に揺動させるために第1アーム61の側部に油圧シリンダ61Aが設けられ、さらに図8に示されるように、第2アーム62を第1アーム61に対して上下方向に揺動させるために油圧シリンダ62Aが設けられている。
前記支保工挟持部7A、7Bは、図6に示されるように、前記第2アーム62側に対して平面視で直交する方向に固定された固定側シャフト70と、この固定側シャフト70の先端側が挿入されたスライド側シャフト71とが嵌合し、内部に設けられた油圧シリンダ72によって伸縮可能となっている。そして、前記固定側シャフトの上面に第1挟持爪73が設けられ、前記スライド側シャフト71の嵌合側端部の上面に第2挟持爪74が前記第1挟持爪73に対面するように設けられており、これら第1挟持爪73と第2挟持爪74との間に鋼製支保工Hを挟み込んで挟持するようになっている。つまり、これら第1挟持爪73と第2挟持爪74とにより一対の挟持爪が構成されており、送り込まれ作動油によって油圧シリンダ72が伸縮することにより、これら第1挟持爪73と第2挟持爪74との間の間隔が変化し鋼製支保工Hが挟み込まれ挟持されるようになっている。
この際、前記第1挟持爪73の支保工と対向する部分とされる対向面73Aが基端側から先端側に向かって支保工側に傾くとともに、この対向面73Aの先端部には逃げ部とされる面取り部73Bが形成されている。また、前記第2挟持爪74の支保工と対向する部分とされる対向面74Aが基端側から先端側に向かって支保工側に傾くとともに、この対向面の先端部には逃げ部とされる面取り部74Bが形成されている。すなわち、挟持爪73、74の支保工と対向する面の傾き角度が一対の挟持爪73、74の相互間で同一とされるに伴い、これら一対の挟持爪73、74の支保工と対向する部分における相互間の隙間が基端側から先端側に向かって狭くなるように形成されている。
これによって、これら一対の挟持爪73、74によって支保工を挟持する際に、挟まれている鋼製支保工Hに挟持爪73、74の先端側から基端側に向かって働く力が常時加わるようになり、鋼製支保工Hを把持した際の遊びを無くし安定的に挟持できるようになる。
前記支保工挟持部7A、7Bでは、上記構成によってサイズの異なる2種類の鋼製支保工Hを保持できるようになっている。具体的には、高さ寸法が250mmのH形鋼支保工の場合は、図9(A)に示されるように、鋼製支保工Hの一方側フランジのみの挟持でしっかりと保持する。また、高さ寸法が125mmのH形鋼支保工の場合は、図9(B)に示されるように、鋼製支保工Hの一方側フランジのみの挟持でしっかりと保持するとともに、挟持爪73、74の先端に逃げ部73B、74Bが形成されていることによって他方のフランジが挟持爪73、74に接触することがない。
本エレクター装置3において、前記一対の支保工挟持部7A、7Bの離間距離Sが3m以上、好ましくは3m以上5m以下、より好ましくは4m以上5m以下に設定されているとともに、これら支保工挟持部7A、7Bのそれぞれに位置計測のためのターゲット8A(8B)を設けている。
一対の支保工挟持部7A、7Bの離間距離Sを3m以上とすることにより、ターゲット8A、8Bの離間距離Sを確保することができ、測量精度が確保されるようになる。通常、鋼製支保工Hはトンネル天端で連結される構造となっており、インバートを除くトンネル周方向長さの半分程度の長さとなり、大半のトンネルでは概ね長くても7〜9m程度であるため、一対の支保工挟持部7A、7Bの離間距離Sが3m以上に設定されていれば、多くのケースで鋼製支保工Hを把持した状態で前記支保工挟持部7A、7Bよりも外方に突出する鋼製支保工Hの張出長さlは鋼製支保工Hの全長Lの1/3以下とできるようになるため、鋼製支保工自身のたわみ変形の影響をほぼ無くすことが可能となる。また、一対の支保工挟持部7A、7Bのそれぞれに位置計測のためのターゲット8A、8Bを設けるようにしたため、鋼製支保工Hの建込みを行う毎にいちいちターゲット8A、8Bを設置・回収する必要が無くなる。以上により、高い施工精度で鋼製支保工Hの設置が行えるようになると同時に、安全かつ効率的に鋼製支保工Hを設置することが可能になる。
ターゲット8A(8B)の取付け位置については、図7に示されるように、切羽後方から見え易いように第2挟持爪74の背面に取り付けるようにしても良いし、前記スライド側シャフト71の背面板に取り付けるようにしても良い。いずれにしてもトータルステーションなどの測量機器から見えやすい場所に取り付けるようにするのがよい。なお、ターゲットとしては、プリズムの他、視準用カラーシート、反射マーカなどを用いることができる。
前記エレクター装置3においても、各可動部分に各種センサが取り付けられており、これら各種センサによる計測データに基づいて支保工把持装置7A、7Bの位置情報を得るとともに、サーボ機構により支保工把持装置7A、7Bを所定の取付け位置に移動させる制御機構を備えている。
〔支保工挟持部の第2形態例〕
一対の支保工挟持部7A、7Bの離間距離Sを3m以上に設定した場合は、支保工把持装置6の寸法が大きくなり、作業時以外の際に取り回しが不便になることが予想される。
そこで、図10及び図11に示されるように、前記一対の支保工挟持部7A、7Bは離間距離を拡大する方向に伸縮可能とするとともに、これら支保工挟持部7A、7Bのそれぞれに位置計測のためのターゲット8A、8Bを設けるようにすることができる。
具体的には、同図10及び図11に示されるように、第2アーム62の構成を固定側固定側シャフト62Aと、この固定側シャフト62Aの先端側が挿入されたスライド側シャフト62Bとが嵌合し合う構造とし、内部に設けられた油圧シリンダ63によって伸縮可能としている。従って、鋼製支保工Hの建込み作業時以外の時は、第2アーム62を収縮させることにより取り回しに不便にならないように短くすることが可能となる。鋼製支保工Hの建込み作業時には前記一対の支保工挟持部7A、7Bの離間距離Sは、前述したように、3m以上、好ましくは3m以上5m以下、より好ましくは4m以上5m以下とするのがよい。
上記形態例では、単一の油圧シリンダ63によって第2アーム62を伸縮可能に構成したが、第2アーム62を3分割し、中央アーム内の両端部に夫々油圧シリンダを内設し、支保工挟持部7A、7Bを有する両側の分割アームをそれぞれ側方に伸長可能に構成することも可能である。
〔支保工挟持部6の第3形態例〕
上記第1及び第2形態例では、前記支保工把持装置6の第2アーム62の基端部と先端部とにそれぞれ、鋼製支保工の2箇所を挟持するために一対の支保工挟持部7A、7Bを備えるようにしたが、この場合は自重が片側に片寄って前記第1アーム61に捻りモーメントが発生するようになる。
この問題を解消するために、図12〜図13に示されるように、第1アーム61と第2アーム62との交点に関して、第1アーム61を第2アーム62の中間点に連結することで自重のバランスを良好化できるようになる。支保工挟持部7Aから第1アーム61の連結点までの距離Aと、支保工挟持部7Bから第1アーム61の連結点までの距離Bとの比率は、A:B=2〜4:8〜6程度とするのが望ましい。中心側には吹付け装置2が存在しているとともに、バスケット装置4A、4Bとの干渉を避けるため中央寄り側の長さを相対的に短くするのが望ましい。
ところで、前記支保工把持装置6において、一対の支保工挟持部7A、7Bの離間距離Sが3m以上とされるため、第1挟持爪73と第2挟持爪74との間に鋼製支保工Hを挟み込んで挟持する際、第1挟持爪73と第2挟持爪74とを結ぶ挟持方向線と、鋼製支保工Hの軸線との交差角が斜めになるため第1挟持爪73と第2挟持爪74とによる挟持が安定しない現象が起こり得る可能性がある。 そこで、本第3形態例では、図14に示されるように、第1挟持爪73及び第2挟持爪74の起立方向を第2アーム62の軸線に対して直交させるのではなく、第1挟持爪73及び第2挟持爪74の起立方向を外側方向に傾斜させることにより極力、鋼製支保工Hの軸線と、第1挟持爪73と第2挟持爪74とを結ぶ挟持方向線とを直交させるようにしている。具体的に鋼製支保工Hの軸線と第1挟持爪73と第2挟持爪74とを結ぶ挟持方向線との交差角θは90°±10°の範囲となるようにすることが望ましい。なお、前記第1挟持爪73及び第2挟持爪74の起立方向を外側方向に傾斜させる態様は、前記第1、第2形態例に対しても同様に適用することが可能である。
更に、前記第1及び第2形態例では、ターゲット8A(8B)を、一対の支保工挟持部7A、7Bのそれぞれに設けるようにしたが、ターゲット8A(8B)は一対の支保工挟持部7A、7Bの近傍に設けるようにしてもよい。例えば、図15に示されるように、支保工挟持部7A、7Bから離れた第2アーム62に対して設けることも可能である。この場合、近傍の範囲はターゲット8A、8Bと支保工挟持部7A,7Bとの距離Cとして設定され、この距離Cは700mm以内、好ましくは500mm以内とすることが望ましい。
〔鋼製支保工の建込み要領〕
次に、前記エレクター装置付き吹付け機1(以下、単に吹付け機ともいう。)による鋼製支保工Hの建込み要領について、図16及び図17に基づいて詳述する。
図16に示されるように、吹付け機1をトンネル切羽近傍の鋼製支保工建込み部位に位置決めする。トンネル形状の座標データや鋼製支保工Hの据え付け位置などの座標データは予めすべて制御器(コンピューター)に入力されている。
吹付け機1に対してトータルステーション12が設置されるとともに、トンネル坑内には予め座標が既知とされる少なくとも2点の基準点13A、13Bが設置されており、前記トータルステーション12により前記2つの基準点13A、13Bを視準して得た測距・測角データに基づいて、後方交会法によりトータルステーション12の設置座標を求める。なお、このトータルステーション12の位置座標は位置ズレが生じていないかの照査のために適宜の時間間隔毎に行われる。
前記鋼製支保工Hは、天端で接続され1条のアーチ材とされるものが大半である。従って、図17に示されるように、切羽に向かって右側の分割鋼製支保工Hを右側に配置されたエレクター装置3Aで把持し持ち上げるとともに、左側の分割鋼製支保工Hを左側に配置されたエレクター装置3Bで把持し持ち上げる。なお、前記分割鋼製支保工H、Hの把持位置は予め決めておき、把持位置にマーキングをしておくようにするのが望ましい。これは、前記トータルステーション12によって測量する対象は支保工挟持部7A、7Bに設けたターゲット8A、8Bであり、これらのターゲット8A、8Bと鋼製支保工Hの脚端部との相対的位置関係に基づいて鋼製支保工Hの端部座標を計算によって算出するためである。
前記エレクター装置3Aで分割鋼製支保工Hを把持し切羽近傍に移動させるとともに、前記エレクター装置3Bで分割鋼製支保工Hを把持し切羽近傍に移動させる。前記トータルステーション12によって支保工挟持部7A、7Bに設けたターゲット8A、8Bを測量することにより鋼製支保工Hの両端部の座標を求め、鋼製支保工Hの設置座標点まで移動させるようにして据え付ける。そして、バスケット装置4に乗り込んだ作業員がこれら分割鋼製支保工Hと分割鋼製支保工Hとを天端位置で連結する。
〔他の計測方法及び建込み要領〕
上記〔鋼製支保工の建込み要領〕では、2つのターゲット8A,8Bをトータルステーション12によって計測してその座標を特定し、鋼製支保工Hを所定の位置に移動させるようにしているが、トータルステーション12が1台の場合は、2つのターゲット8A,8Bを交互に視準することになるため、両方の座標をリアルタイムに把握することができないという問題が発生する。この問題点を解消するために、ターゲットを1つとし、姿勢状態(方向)は傾斜計によって求めるようにすることも可能である。
具体的には、図18〜図20に示されるように、前記支保工把持装置6に位置計測のために1つのターゲット8を設けるとともに、前記一対の支保工挟持部7A、7Bを保持する第2アーム62のトンネル横断面方向の傾斜角を計測するための第1傾斜計9Aと、前記一対の支保工挟持部7A、7Bを保持する第2アーム62の切羽方向への倒れを計測するための第2傾斜計9Bとを設けるようにする。
前記ターゲット8は、1個であるため支保工把持装置6の任意の位置に設けることができる。図示例では、支保工挟持装置7B近傍の第2アーム62に対して設けるようにしている。前記第2アーム62のトンネル横断面方向の傾斜角αを計測するための第1傾斜計9Aは、図19に示されるように、前記第2アーム62の傾斜動作とともに、傾斜する位置に対して設けるようにする。また、前記第2アーム62の切羽方向への倒れを計測するための第2傾斜計9Bは、鋼製支保工Hの据え付け時に水平に保持される部材に設けることが望ましい。図示例では、図20に示されるように、第1アーム61に対して第2傾斜計9Bを設けるようにしている。
鋼製支保工Hの建込みに当たっては、図21に示されるように、エレクター装置3A、3Bによって鋼製支保工H、Hを保持して、所定の位置に据え付ける際に、トータルステーション12によって1つのターゲット8の座標を計測する。また、第1傾斜計9Aによって第2アーム62のトンネル横断面方向の傾斜角αが所定の傾斜角になっているかどうかを計測するとともに、図21に示されるように、第2傾斜計9Bによって第1アーム62が切羽方向に倒れることなく鉛直に支持されているかどうか(=第1アーム61が水平かどうか)を計測する。
以上のように、ターゲット8を1点として座標計測を行い、姿勢状態を傾斜計9A,9Bによって計測することによって、リアルタイムに鋼製支保工Hの位置及び姿勢状態を把握することができ、かつ計測作業を簡略化することができるようになる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、座標計測のためにトータルステーション12を用いたが、モーションキャプチャ技術を利用して3次元座標を取得するようにしてもよい。すなわち、ターゲットとしてモーションキャプチャ用の反射マーカを使用し、前記トータルステーション12に代えて、少なくとも2台のモーションキャプチャ用カメラを搭載し、これらのモーションキャプチャ用カメラの位置座標を測量によって既知とした状態で反射マーカの位置座標を取得するようにしてもよい。
1…エレクター装置付き吹付け機、2…吹付け装置、3…エレクター装置、4…バスケット装置、5…伸縮ブーム、6…支保工把持装置、7A・7B…支保工挟持部、8A・8B・8…視準ターゲット、9A…第1傾斜計、9B…第2傾斜計、10…台車本体、11…クローラ、12…トータルステーション、13A・13B…基準点、61…第1アーム、62…第2アーム、H…鋼製支保工

Claims (5)

  1. 鋼製支保工の建込みのための作業車に搭載されるエレクター装置において、
    前記エレクター装置は、作業車側を基端として設けられた伸縮ブームと、この伸縮ブームの先端に設けられた支保工把持装置とを備え、
    前記支保工把持装置は、揺動自在に支持されたアーム部材を有するとともに、このアーム部材に、鋼製支保工の中間2箇所を挟持するために一対の支保工挟持部を保持し、
    前記一対の支保工挟持部の離間距離Sが3m以上に設定されているとともに、これら支保工挟持部又はその近傍のそれぞれに、位置計測のための視準ターゲットを設けたことを特徴とする鋼製支保工建込み用エレクター装置。
  2. 鋼製支保工の建込みのための作業車に搭載されるエレクター装置において、
    前記エレクター装置は、作業車側を基端として設けられた伸縮ブームと、この伸縮ブームの先端に設けられた支保工把持装置とを備え、
    前記支保工把持装置は、揺動自在に支持されたアーム部材を有するとともに、このアーム部材に、鋼製支保工の中間2箇所を挟持するために一対の支保工挟持部を保持し、
    前記一対の支保工挟持部の離間距離Sが3m以上に設定されているとともに、前記支保工把持装置に位置計測のために1つの視準ターゲットを設けるとともに、前記一対の支保工挟持部を保持するアーム部材のトンネル横断面方向の傾斜角を計測するための第1傾斜計と、前記一対の支保工挟持部を保持するアーム部材の切羽方向への倒れを計測するための第2傾斜計とを設けたことを特徴とする鋼製支保工建込み用エレクター装置。
  3. 前記一対の支保工挟持部は、離間距離Sを拡大する方向に伸縮可能とされる請求項1、2いずれかに記載の鋼製支保工建込み用エレクター装置。
  4. 鋼製支保工を把持した状態で前記支保工挟持部よりも外側に突出する鋼製支保工の長さlが鋼製支保工の全長Lの1/3以下となるように前記一対の支保工挟持部の離間距離Sが設定されている請求項1、2いずれかに記載の鋼製支保工建込み用エレクター装置。
  5. 前記作業車は支保工作業台車又は吹付け機である請求項1〜4いずれかに記載の鋼製支保工建込み用エレクター装置。
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