JP2021139074A - ファン付き衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンを使用しないときでも有意義に着用できるファン付き衣服を提供する。【解決手段】衣服の生地11に設けられた通気性面12a,12bと、通気性面12a,12bを覆う生地131a,131bにファン132a,132bを取り付けた空調用蓋部13a,13bと、通気性面12a,12bを覆う生地141a,141bのみの閉鎖用蓋部14a,14bとを一組単位で備えた衣服であって、空調用蓋部13a,13b又は閉鎖用蓋部14a,14bは、通気性面12a,12bを覆った状態で、オープンファスナー3により衣服の生地11に着脱させてなるファン付き衣服1である。【選択図】図1

Description

本発明は、ファン付き衣服に関する。
ファン付き衣服は、例えば特許文献1又は特許文献2に見られるように、上着の背面下部に左右一対のファンを取り付けた構成である。ファンは、後身頃に設けた開口に嵌め、前記開口周縁を本体部と固定リングとで挟むことにより、分離自在な状態で固着される。ファンは、衣服の内側に保持されたバッテリと給電コードにより接続され、バッテリからの給電電圧に応じて作動し、外部から空気を衣服内部に取り込む。衣服内部に取り込まれた空気は、衣服の内側に沿って上昇し、袖口や襟口から放出される。着用者は、こうした空気の流れによって冷却されると共に、汗が空気と共に袖口や襟口から放出される。
特開2019-127675号公報 特開2018-141259号公報
ファン付き衣服は、ファンを使用しないで寒い時期に着用しても構わない。しかし、ファンを使用しない場合、ファンが重量物となり、邪魔である。また、ファンの隙間を通じて冷たい空気が衣服の内部に入り込む。特に、邪魔となるファンを取り外した場合、衣服に大きな開口が形成され、冷たい空気が衣服の内部に入りやすくなる。このように、従来のファン付き衣服は、ファンを使用しない場合の着用を考慮しておらず、一年を通しての着用が難しかった。そこで、ファンを使用しないときでも有意義に着用できるファン付き衣服を提供すべく、ファンや開口の取り扱いを検討した。
検討の結果開発したものが、衣服の生地に設けられた通気性面と、通気性面を覆う生地にファンを取り付けた空調用蓋部と、通気性面を覆う生地のみの閉鎖用蓋部とを一組単位で備えた衣服であって、空調用蓋部又は閉鎖用蓋部は、通気性面を覆った状態で、オープンファスナーにより衣服の生地に着脱させてなり、オープンファスナーは、下止を構成する箱及び箱棒と上止とを有し、スライダーが移動自在に取り付けられた第1エレメントと、下止を構成する蝶棒と上止とを有する第2エレメントから構成され、第1エレメント又は第2エレメントの一方が通気性面を閉環状に囲んで衣服の生地に取り付けられ、第1エレメント又は第2エレメントの他方が同じ閉環状に空調用蓋部及び閉鎖用蓋部の生地それぞれに取り付けられるファン付き衣服である。
「第1エレメント又は第2エレメントの一方が通気性面を閉環状に囲」むとは、下止を構成する箱棒及び箱や蝶棒と上止とが並ぶ位置関係で、第1エレメント又は第2エレメントの一方が通気性面を囲んでいることを意味する。「第1エレメント又は第2エレメントの他方が同じ閉環状に」衣服の生地に取り付けられるとは、第1エレメントと同じ周回形状で、第2エレメントが通気性面を覆う生地に取り付けられていることを意味する。これにより、オープンファスナーが閉じると、箱棒及び箱や蝶棒と上止との間に開いた部分を残すことなく、空調用蓋部及び閉鎖用蓋部が密閉状態で通気性面を覆うことができる。
空調用蓋部又は閉鎖用蓋部は、オープンファスナーを閉じて、衣服の生地に取り付ける。空調用蓋部は、通気性面を覆う生地がファンを介して内外に連通しており、ファンが外部から内部に空気を取り込み、更に通気性面を通じて衣服の内部に流し込む。閉鎖用蓋部は、通気性面を覆う生地が通気性面を塞いで外部の空気が衣服の内部に入り込ませない。空調用蓋部及び閉鎖用蓋部を構成する生地は、衣服の生地と同じでも、異なる生地でもよい。また、空調用蓋部及び閉鎖用蓋部は、正面視で通気性面を覆う大きさがあれば形状を問わず、例えばファンの厚みに相当するマチを形成してもよい。
空調用蓋部のファンが外部のバッテリを使用する場合、衣服にバッテリを保持させ、通気性面又は衣服の生地を通じて空調用蓋部内に引き込んだ電源コードをファンに接続する。外部のバッテリを使用するファンは、バッテリ付属の制御部や電源コードに介在させた制御部により、電源を入り切りし、回転数を増減させる。空調用蓋部のファンがバッテリを付属させる場合、通気性面を覆う生地に、ファンと共にバッテリを保持させる。バッテリを付属させるファンは、バッテリ付属の制御部や無線接続の制御部(制御用アプリをインストールしたスマホ等)により、電源を入り切りし、回転数を増減させる。
通気性面は、衣服の内外に通気可能であれば、構造及び素材を問わない。例えば、衣服の生地に設けられた開口をそのまま通気性面としたり、衣服の生地に設けられた多数の円形開口やスリットを並べて通気性面としたりできる。しかし、通気性面は、衣服の生地に設けられた開口をメッシュ生地で塞いで構成されるとよい。開口をメッシュ生地で塞いだ通気性面は、空調用蓋部を衣服の生地に取り付ければ、外部から取り込む空気をそのまま衣服の内部に取り込め、閉鎖用蓋部を衣服の生地に取り付ければ、閉鎖用蓋部に対する内面として機能し、閉鎖用蓋部とメッシュ生地とに挟まれた収納空間を形成する。
通気性面は、衣服に2個一組で設けられ、オープンファスナーは、第1通気性面では第1エレメントが第1通気性面を囲んで衣服の生地に取り付けられ、第2エレメントが第1通気性面を塞ぐ空調用蓋部及び閉鎖用蓋部の生地それぞれに取り付けられ、第2通気性面側では第2エレメントが第2通気性面を囲んで衣服の生地に取り付けられ、第1エレメントが第2通気性面を塞ぐ空調用蓋部及び閉鎖用蓋部の生地それぞれに取り付けられた構成にすると、必要なオープンファスナーを同仕様の3本で済ませることができる。
第1通気性面を囲む第1エレメントと、第1通気性面を覆う空調用蓋部の第2エレメントで1本のオープンファスナーを構成する。第2通気性面を囲む第2エレメントと、第2通気性面を覆う空調用蓋部の第1エレメントで1本のオープンファスナーを構成する。そして、第1通気性面を覆う閉鎖用蓋部の第2エレメントと、第2通気性面を覆う閉鎖用蓋部の第1エレメントで1本のオープンファスナーを構成する。こうして、必要なオープンファスナーは、同仕様の3本で済む。
本発明が適用される衣服は、上衣でも、下衣でもよい。上衣は、例えば通気性面を背面の腰部付近に左右一対で設け、腰回りを絞って空気を漏らさず、袖口や襟口から空気が放出されるように構成された長袖の服や袖ぐり(アームホール)を絞ったベストが例示される。また、下衣は、例えば通気性面を太腿付近に左右一対で設け、腰回りを絞って空気を漏らさず、裾口から空気が放出されるように構成されたズボンが例示される。衣服が上衣及び下衣の連続するつなぎ服の場合、例えば通気性面を背面の腰部付近に左右一対で設け、腰回りを絞らず、袖口、襟口又は裾口から空気が放出されるように構成される。
本発明のファン付き衣服は、通気性面を覆うように空調用蓋部を衣服の生地に取り付ければ、従来同様、衣服の内部に外部から空気を取り込んで着用者を冷却できる。また、本発明のファン付き衣服は、通気性面を覆うように閉鎖用蓋部を衣服の生地に取り付ければ、衣服の内部に外部から空気を取り込むことを遮断し、閉じたオープンファスナーが視認できる外観を形成した通常の衣服として着用できる。こうして、本発明のファン付き衣服は、ファンの使用の有無にかかわらず、通年で利用できる。
本発明のファン付き衣服は、衣服の生地に設けられた開口を塞ぐメッシュ生地から通気性面を構成すると、メッシュ生地が閉鎖用蓋部に対する内面として、閉鎖用蓋部とメッシュ生地とで収納空間が形成され、閉鎖用蓋部をポケットとして取り扱いやすくできる。また、開口を塞ぐメッシュ生地から構成される通気性面は、例えば空調用蓋部及び閉鎖用蓋部で塞ぐことなく開放しても、メッシュ生地が着用者の身体を覆って完全な露出を防ぎ、保護できるほか、メッシュ生地を通じて衣服内外の自然換気ができる利点もある。
本発明のファン付き衣服は、2個一組で設けられ第1通気性面と、第2通気性面に対応する空調用蓋部及び閉鎖用蓋部とに第1エレメントを割り当て、第2通気性面と、第1通気性面に対応する空調用蓋部及び閉鎖用蓋部とに第2エレメントを割り当てると、必要なオープンファスナーを同仕様の3本で済ませることができる。これにより、オープンファスナーに掛かる材料コストを低減できたり、オープンファスナーの在庫管理も簡単に済ませたりでき、同仕様のオープンファスナーは第1エレメント及び第2エレメントの違いのみ気をつければ、生地に対する取り付け間違いも起こさずに済むようになる。
本発明のファン付き衣服は、上衣でも、下衣でもよい。通気性面を覆って空調用蓋部を衣服の生地に取り付けた構造は、既存のファン付き衣服の該当構造と変わりがない。これは、既存のファン付き衣服について、直接衣服の生地にファンが取り付けられている部分を本発明の通気性面に変更し、空調用蓋部を衣服に取り付けることで代替できることを意味する。これから、本発明のファン付き衣服は、既製品を改造して適用でき、上衣及び下衣の別なく、幅広い適用範囲を有する。
本発明を適用したズボン(下衣)と空調用蓋部及び閉鎖用蓋部との一例を表す正面図である。 空調用蓋部を取り付けた本例のズボンを表す正面図である。 閉鎖用蓋部を取り付けた本例のズボンを表す正面図である。 取り付けた閉鎖用蓋部の上部のみを開口させた本例のズボンを表す正面図である。 左右の閉鎖用蓋部を一体化して得られるポーチを表す斜視図である。 左右の空調用蓋部を一体化した収納状態を表す斜視図である。 本発明を適用したベスト(上衣)に空調用蓋部を取り付けた別例を表す背面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明は、例えば図1に見られるように、ズボンの生地11である前見頃の左右の大腿部付近それぞれに設けられた左右一対の通気性面12a,12bに対して、空調用蓋部13a,13b又は閉鎖用蓋部14a.14bを選択的に取り付けたり、空調用蓋部13a,13b及び閉鎖用蓋部14a,14bを共に外したりするズボン(下衣)1に適用される。本例の通気性面12a,12bは、左右一対で2個一組になっている。
本例の通気性面12a,12bは、ズボンの生地11の左右の大腿部付近それぞれに、上下方向に長い正面視長方形の開口121a,121bをそれぞれ設け、開口121a,121bそれぞれの内側から網目状のメッシュ生地122a,122bを当てがって構成されている。メッシュ生地122a,122bは、ズボン1内外の十分な通気性を確保しながら、空調用蓋部13a,13b及び閉鎖用蓋部14a,14bに対する内面を構成する。メッシュ生地は、目の大きさが1mm角〜5mm角のものが好適に利用できる。
左の通気性面12a(図面向かって右側がズボン1の左側)は、オープンファスナー3の第1エレメント31が開口121aの縁に沿って取り付けられている。第1エレメント31は、開口121aの右辺(図面向かって左側の辺)の上部に箱(箱棒が挿入されている)311を配置し、スライダー314が右辺から下向きに下辺へ移動し、下辺を左方へ移動し、左辺(図面向かって右側の辺)を上向きに上辺へ移動し、上辺を右方へ移動して、箱311近傍の上止313に至り、正面視左回りにスライダー314を閉じる構成である。
右の通気性面12b(図面向かって左側がズボン1の右側)は、オープンファスナー3の第2エレメント32が開口121bの縁に沿って取り付けられている。第2エレメント32は、開口121bの左辺(図面向かって右側の辺)の上部に蝶棒322を配置し、空調用蓋部13a又は閉鎖用蓋部14aに取り付けられた第1エレメント31のスライダー314が左辺から下向きに下辺へ移動し、下辺を右方へ移動し、右辺(図面向かって左側の辺)を上向きに上辺へ移動し、上辺を左方へ移動して、蝶棒322近傍の上止323に至るように、正面視右回りにスライダー314を閉じる構成としている。
通気性面12a,12bを設ける位置は自由である。本例のズボン1は、要件1)空調用蓋部13a,13bが外部から取り込んだ空気を裾口から排気する構成として、着用者の脚により長く空気を触れさせる、要件2)着用者の脚の屈曲等を阻害しない、要件3)着用状態で、空調用蓋部13a,13bや閉鎖用蓋部14a,14bの着脱を容易にする、等の観点から、通気性面12a,12bを大腿部の前面に設けている。これから、要件1〜要件3を緩和すれば、例えば通気性面12a,12bを大腿部の背面に設けたり、鼠蹊部より上部に設けたりしてもよい。
左の通気性面12aに対応する空調用蓋部13aは、オープンファスナー3の第2エレメント32が通気性面12aに同じ長方形状である生地131aの縁に沿って取り付けられ、生地131aの正面視中央から上方寄りにバッテリ133a一体型のファン132aが取り付けられた構成である。ファン132aは、バッテリ133a付属の制御部により、電源を入り切りし、回転数を増減させる。本例の空調用蓋部13aの生地131aは、ファン132aの厚みに相当するマチが設けられている(後掲図6参照)。第2エレメント32は、左の通気性面12a同様、生地131aの右辺の上部に蝶棒322を配置し、蝶棒322近傍の上止323に至るまで、正面視左回りにスライダー314を閉じる構成である。
左の通気性面12aに対応する閉鎖用蓋部14aは、オープンファスナー3の第2エレメント32が通気性面12aに同じ長方形状である生地141aの縁に沿って取り付けられた構成である。本例の閉鎖用蓋部14aは、空調用蓋部13aと異なり、マチが設けられていない(後掲図5参照)。第2エレメント32は、空調用蓋部13a同様、生地141aの右辺の上部に蝶棒322を配置し、蝶棒322近傍の上止323に至るまで、正面視左回りにスライダー314を閉じる構成である。
右の通気性面12bに対応する空調用蓋部13bは、オープンファスナー3の第1エレメント31が通気性面12bに同じ長方形状である生地131bの縁に沿って取り付けられ、生地131bの正面視中央から上方寄りにバッテリ133b一体型のファン132bが取り付けられた構成である。ファン132bは、バッテリ133b付属の制御部により、電源を入り切りし、回転数を増減させる。本例の空調用蓋部13bの生地131bは、ファン132bの厚みに相当するマチが設けられている(後掲図6参照)。第1エレメント31は、右の通気性面12b同様、生地131bの左辺の上部に箱311を配置し、箱311近傍の上止313に至るまで、正面視右回りにスライダー314を閉じる構成である。
右の通気性面12bに対応する閉鎖用蓋部14bは、オープンファスナー3の第1エレメント31が通気性面12bに同じ長方形状である生地141bの縁に沿って取り付けられた構成である。本例の閉鎖用蓋部14bは、空調用蓋部13bと異なり、マチが設けられていない(後掲図5参照)。第2エレメント31は、空調用蓋部13b同様、生地141bの右辺の上部に箱311を配置し、箱311近傍の上止313に至るまで、正面視右回りにスライダー314を閉じる構成である。
空調用蓋部13aは、図2に見られるように、通気性面12aの右辺に位置する第1エレメント31の箱311に、第2エレメント32の蝶棒322を左側から差し込み、スライダー314を正面視左回りに移動させてオープンファスナー3を閉じ、衣服の生地11に取り付ける。閉鎖用蓋部14aも同様である。また、空調用蓋部13bは、通気性面12bの左辺に位置する第2エレメント31の蝶棒322を、第1エレメント31の箱311に左側から差し込み、スライダー314を正面視右回りに移動させてオープンファスナー3を閉じ、衣服の生地11に取り付ける。閉鎖用蓋部14bも同様である。
通気性面12a,12bと空調用蓋部13a,13b又は閉鎖用蓋部14a,14bとの組は、第1エレメント31及び第2エレメント32の割り当てが左右で逆になるが、第1エレメント31及び第2エレメント32は3本ずつ同数である。そして、通気性面12aの右辺に箱311を位置させ、通気性面12bの左辺に蝶棒322を位置させて、オープンファスナー3を閉じる際のスライダーの回り方向を左右で逆にすると、左右のオープンファスナー3はいずれも左側から箱311に蝶棒322を差し込む仕様にできる。この結果、本例のズボン1に必要なオープンファスナー3は、同仕様が3本ずつとなり、オープンファスナー3の材料コストを低下させると共に、保管コストも低減させることができる。
本例のズボン1は、図1に見られるように、空調用蓋部13a,13b及び閉鎖用蓋部14a,14bを共に外し、メッシュ生地122a,122bが覗く通気性面12a,12bだけの状態で着用すれば、内外が自然換気されるズボンとして利用できる。通気性面12a,12bは、閉鎖用蓋部14a,14bで覆えば塞がれるので、例えば開口121a,121bのみでも構わないが、空調用蓋部13a,13b及び閉鎖用蓋部14a,14bを共に外した場合でも、なお着用者の脚がそのまま露出しないように、本例のようにメッシュ生地122a,122bを介在させるとよい。
また、本例のズボン1は、図2に見られるように、空調用蓋部13a,13bで通気性面12a,12bを塞ぐ状態で着用すれば、従来同様のファン付きズボンとして利用できる。通気性面12a,12bは、大腿部の前面に設けられているので、バッテリ一体型のファン132a,132bの重量さえ問題なければ、着用者が立った状態でも座った状態でも、オープンファスナー3を着用車自身が開閉させて、空調用蓋部13a,13bをズボン1の生地11に取り付けたり、外したりすることができる。
更に、本例のズボン1は、図3に見られるように、閉鎖用蓋部14a,14bで通気性面12a,12bを塞ぐ状態で着用すれば、通気する部分のない通常のズボンとして利用できる。通気性面12a,12bは、上述同様、着用者自身により閉鎖用蓋部14a,14bをズボン1の生地11に着脱できる。ここで、本例のズボン1は、図4に見られるように、閉じたオープンファスナー3のスライダー314を少し戻すことで、通気性面12a,12bの上辺のみを開くことができる。これにより、空調用蓋部13a,13bは、通気性面12a,12bの上辺の開口からバッテリの制御部を操作したり、閉鎖用蓋部14a,14bは、メッシュ生地121a,121bとの間を収納空間とするポケットとして利用できたりする。
本例のズボン1に用いる左の閉鎖用蓋部14aは、生地141aの縁に第2エレメント32が取り付けられ、右の閉鎖用蓋部14bは、生地141bの縁に第1エレメント31が取り付けられている。また、第1エレメント31及び第2エレメント32は一対でオープンファスナー3を構成している。これから、ズボン1の生地11から取り外した閉鎖用蓋部14a,14bは、図5に見られるように、互いの第1エレメント31及び第2エレメント32を閉じて、ポーチとして利用することができる。閉鎖用蓋部14a,14bをポーチとして利用すれば、ズボン1の生地11から取り外したときにも紛失する可能性を低減させることができる。
同様に、ズボン1の生地11から取り外した空調用蓋部13a,13bは、図6に見られるように、互いの第1エレメント31及び第2エレメント32を閉じて、ポーチ様の収納形態にすることができる。ポーチ様の収納形態とした空調用蓋部13a,13bは、閉鎖用蓋部14a,14bをポーチとして利用する場合同様、ズボン1の生地11から取り外したときにも紛失する可能性を低減させるほか、ファン132a,132bの内側を隠して保管することにより、ファン132a,132bを破損させる可能性を低減しながら保管できるようにする利点も得られる。
本発明は、上衣にも適用される。別例のベスト2は、図7に見られるように、通気性面22a,22bを背面の腰部付近に左右一対で設け、例えば空調用蓋部23a,23bを取り付けてファン付き衣服として利用される(図面中の左右とベスト2の左右は一致)。別例のベスト2の通気性面22a,22bは、ベスト2の生地21に設けた開口にメッシュ生地を当てがった縦長の長方形で、左側の通気性面22aに第2エレメント32、右側の通気性面22bに第1エレメント31を割り当てている。別例のベスト2は、通気性面22a,22bに挟まれて、バッテリ26を出し入れ自在としたバッテリポケット25を有する。
空調用蓋部23a,23bは、通気性面12a,12bの開口に同じ大きさ及び形状である長方形状の生地231a,231bにファン232a,232bを取り付けた構成で、本例の空調用蓋部13a,13b同様、マチを設けている。空調用蓋部23a,23bは、ベスト2の生地(後身頃)21に取り付けた後、バッテリポケット25に収納したバッテリ26とそれぞれのファン232a,232bとを、ベスト2の内面に沿わせた接続ケーブル261で繋ぐ。ファン232a,232bは、バッテリ26付属の制御部や電源コードに介在させた制御部により、電源を入り切りし、回転数を増減させる。
図示を省略するが、別例のベスト2も、空調用蓋部23a,23bに同じ大きさ及び形状の閉鎖用蓋部があり、空調用蓋部23a,23bに代えてベスト2の生地21に取り付けることができる。ここで、通気性面22a,22b、空調用蓋部23a,23b及び閉鎖用蓋部が本例の通気性面12a,12b、空調用蓋部13a,13b及び閉鎖用蓋部14a,14bと同じ大きさ及び形状で、第1エレメント31及び第2エレメント32の割り当てやオープンファスナー3の仕様が別例と本例とで同じであれば、本例の空調用蓋部13a,13b及び閉鎖用蓋部14a,14bを別例の空調用蓋部23a,23b及び閉鎖用蓋部に兼用できる。
このように、本発明の衣服は、空調用蓋部及び閉鎖用蓋部が着脱自在であることから、通気性面、空調用蓋部及び閉鎖用蓋部の大きさ及び形状を同じにし、第1エレメント及び第2エレメントの割り当てやオープンファスナーの仕様を一致させておくと、具体的に上衣又は下衣の違いがあっても、空調用蓋部及び閉鎖用蓋部を兼用して、交換自在に利用することができる。また、空調用蓋部及び閉鎖用蓋部を兼用できれば、例えば複数の上衣及び下衣に対して、空調用蓋部及び閉鎖用蓋部を一組だけとしながら、適宜付け替えてファン付きの上衣や通常の下衣として利用できる。
1 ズボン
11 ズボンの生地
12a 左の通気性面
121a 開口
122a メッシュ生地
12b 右の通気性面
121b 開口
122b メッシュ生地
13a 左の空調用蓋部
131a 空調用蓋部の生地
132a ファン
133a バッテリ
13b 右の空調用蓋部
131b 空調用蓋部の生地
132b ファン
133b バッテリ
14a 左の閉鎖用蓋部
141a 空調用蓋部の生地
14b 右の閉鎖用蓋部
141b 空調用蓋部の生地
2 ベスト
21 ベストの生地
22a 左の通気性面
22b 右の通気性面
23a 左の空調用蓋部
231a 空調用蓋部の生地
232a ファン
23b 右の空調用蓋部
231b 空調用蓋部の生地
232b ファン
25 バッテリポケット
26 バッテリ
261 接続ケーブル
3 オープンファスナー
31 第1エレメント
311 箱
313 上止
314 スライダー
32 第2エレメント
322 蝶棒
323 上止

Claims (5)

  1. 衣服の生地に設けられた通気性面と、通気性面を覆う生地にファンを取り付けた空調用蓋部と、通気性面を覆う生地のみの閉鎖用蓋部とを一組単位で備えた衣服であって、
    空調用蓋部又は閉鎖用蓋部は、通気性面を覆った状態で、オープンファスナーにより衣服の生地に着脱させてなり、
    オープンファスナーは、下止を構成する箱及び箱棒と上止とを有し、スライダーが移動自在に取り付けられた第1エレメントと、下止を構成する蝶棒と上止とを有する第2エレメントから構成され、第1エレメント又は第2エレメントの一方が通気性面を閉環状に囲んで衣服の生地に取り付けられ、第1エレメント又は第2エレメントの他方が同じ閉環状に空調用蓋部及び閉鎖用蓋部の生地それぞれに取り付けられる
    ファン付き衣服。
  2. 通気性面は、衣服の生地に設けられた開口をメッシュ生地で塞いで構成される
    請求項1記載のファン付き衣服。
  3. 通気性面は、衣服に2個一組で設けられ、
    オープンファスナーは、
    第1通気性面では第1エレメントが第1通気性面を囲んで衣服の生地に取り付けられ、第2エレメントが第1通気性面を塞ぐ空調用蓋部及び閉鎖用蓋部の生地それぞれに取り付けられ、
    第2通気性面側では第2エレメントが第2通気性面を囲んで衣服の生地に取り付けられ、第1エレメントが第2通気性面を塞ぐ空調用蓋部及び閉鎖用蓋部の生地それぞれに取り付けられた構成である
    請求項1又は2いずれか記載のファン付き衣服。
  4. 衣服は、上衣である請求項1〜3いずれか記載のファン付き衣服。
  5. 衣服は、下衣である請求項1〜3いずれか記載のファン付き衣服。

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