JP2021138900A - 繊維製品用の洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】被洗浄物に良好な滑り性を付与できる繊維製品用の洗浄剤組成物を目的とする。【解決手段】(A)成分:α−オレフィンスルホン酸塩及び内部オレフィンスルホン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、(B)成分:特定の式で表される化合物、硝酸ミコナゾール、イソプロピルフェノール、サリチル酸及びチモールからなる群から選ばれる少なくとも1種と、(C)成分:カチオン化セルロースと、を含有することよりなる。前記(C)成分のカチオン化度は、2質量%以下であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、繊維製品用の洗浄剤組成物に関する。
衣料等を洗浄対象とする繊維製品用の洗浄剤組成物には、被洗浄物に付着した汚れを除去する能力(洗浄力)が求められている。
例えば、特許文献1には、特定の内部オレフィンスルホン酸塩と、ソイルリリース剤とを含有する繊維製品用の洗浄剤組成物が提案されている。特許文献1に記載された発明によれば、繊維製品、とりわけ化学繊維を含む繊維製品に付着した汚れの洗浄力の向上が図られている。
特開2019−99820号公報
しかしながら、繊維製品用の洗浄剤組成物には、被洗浄物に対する洗浄力の向上のみならず、被洗浄物に種々の触感を付与する機能が求められている。被洗浄物の用途等によっては、例えば、滑りのよい触感(良好な滑り性)が求められる。
そこで、本発明は、被洗浄物に良好な滑り性を付与できる繊維製品用の洗浄剤組成物を目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
<1>
(A)成分:α−オレフィンスルホン酸塩及び内部オレフィンスルホン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、
(B)成分:下記(b1)式で表される化合物、硝酸ミコナゾール、イソプロピルフェノール、サリチル酸及びチモールからなる群から選ばれる少なくとも1種と、
(C)成分:カチオン化セルロースと、を含有する、繊維製品用の洗浄剤組成物。
Figure 2021138900
((b1)式中、Xは酸素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基であり、Yは、それぞれ独立して塩素原子又は臭素原子であり、ZはSOH、NO又は炭素数1〜4のアルキル基であり、a、b、cはそれぞれ独立に0又は1〜3の整数であり、dは0又は1であり、mは0又は1であり、nは0又は1である。なお、−(Y)は、ベンゼン環の水素原子のb個がYに置換されていることを意味する。−(Y)、−(Z)、−(OH)及び−(OH)についても同様である。)
<2>
前記(C)成分のカチオン化度は、2質量%以下である、<1>に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
<3>
前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比は、10〜500である、<1>又は<2>に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
<4>
前記(A)成分はα−オレフィンスルホン酸塩を含み、α−オレフィンスルホン酸塩がそのヒドロキシ体であるヒドロキシアルカンスルホン酸塩(a12)を含有し、
前記(a12)成分/前記(B)成分で表される質量比は、20〜50である、<1>〜<3>のいずれかに記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
<5>
前記(A)成分は内部オレフィンスルホン酸塩を含み、内部オレフィンスルホン酸塩がそのヒドロキシ体であるヒドロキシアルカンスルホン酸塩(a22)を含有し、
前記(a22)成分/前記(B)成分で表される質量比は、15〜400である、<1>〜<3>のいずれか一項に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
<6>
(D)成分:下記(d1)式で表されるノニオン界面活性剤をさらに含有する、<1>〜<5>のいずれか一項に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
31−L−[(EO)/(AO)]−(EO)−R32 ・・・・(d1)
((d1)式中、R31は炭素数8〜22の炭化水素基であり、−L−は2価の連結基であり、R32は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基である。EOはエチレンオキシ基であり、vはEOの平均繰り返し数を示す3〜25の数である。AOはPO(プロピレンオキシ基)又はBO(ブチレンオキシ基)の少なくとも一方を表す。wはPO又はBOの平均繰り返し数を表す0〜20の数である。xはEOの平均繰り返し数を表す0〜20の数である。wが1以上である場合、[(EO)/(AO)]において、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基又はエチレンオキシ基とブチレンオキシ基との配列順に限定はなく、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。)
<7>
前記(D)成分は、前記(d1)式中、R31が直鎖の炭化水素基であり、v+xが3〜30であり、wが0〜6の数であるノニオン界面活性剤(d11)、及び、前記(d1)式中、wが1以上であり、AOがプロピレンオキシ基であり、wが1〜20であり、v+xが3〜30であるノニオン界面活性剤(d12)からなる群から選ばれる1種以上を含有する、<6>に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
<8>
[高級脂肪酸及びその塩を除くアニオン界面活性剤の総量]/[ノニオン界面活性剤の総量]で表される質量比は、0.3〜1.2である<6>又は<7>に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
本発明の繊維製品用の洗浄剤組成物によれば、被洗浄物に良好な滑り性を付与できる。
(繊維製品用の洗浄剤組成物)
本発明の繊維製品用の洗浄剤組成物(以下、単に「洗浄剤組成物」ということがある)は、下記(A)〜(C)成分を含有する。
<(A)成分>
(A)成分は、α−オレフィンスルホン酸塩(AOS)及び内部オレフィンスルホン酸塩(IOS)からなる群から選ばれる少なくとも1種である。洗浄剤組成物は、(A)成分を含有することで、洗浄力を高め、かつ良好な滑り性を付与できる。
≪α−オレフィンスルホン酸塩(AOS)≫
AOSは、特許庁公報周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)(平成10(1998).3.26発行、発行所:日本国特許庁)に記載の通り、下記(a11)式で表されるアルケンスルホン酸塩((a11)成分)と、下記(a12)式で表されるヒドロキシアルカンスルホン酸塩((a12)成分)との混合物である。即ち、AOSは、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基の末端にスルホ基を有する界面活性剤である。
11−CH=CH(CHSOM ・・・・(a11)
((a11)式中、R11−CH=CH(CHは、炭素数8〜24の総数がアルケニル基である。pは0〜5の数であり、Mは対イオンを表す。)
(a11)式中のR11−CH=CH(CHの炭素数(即ち、(a11)成分の炭素の総数)は、8〜24であり、10〜20が好ましく、10〜16がより好ましく、12〜16がさらに好ましい。炭素数が上記下限値以上であれば、AOSの親油性が高まり、洗浄力が高まる。炭素数が上記上限値以下であれば、AOSの親水性が高まり、液安定性が高まる。
(a11)式中のR11は、アルキル基を表す。R11の炭素数は、1〜22が好ましく、3〜18がより好ましく、5〜14がさらに好ましい。
(a11)式中のpは、0〜5であり、0〜3が好ましい。pが上記下限値以上であれば、洗浄力がより高まる。pが上記上限値以下であれば、液安定性がより高まる。
(a11)式中のMとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
12−CH(OH)(CHSOM ・・・・(a12)
((a12)式中、R12−CH(OH)(CHは、炭素数8〜24のヒドロキシアルキル基である。qは0〜5の数であり、Mは対イオンを表す。)
(a12)成分は、(a11)成分のヒドロキシ体である。
(a12)式中のR12−CH(OH)(CHの炭素数(即ち、(a12)成分の炭素数)は8〜24であり、10〜20が好ましく、10〜16がより好ましく、12〜16がさらに好ましい。炭素数が上記下限値以上であれば、AOSの親油性が高まり、界面活性剤としての機能が高まる。炭素数が上記上限値以下であれば、AOSの親水性が高まり、界面活性剤としての機能が高まる。
(a12)式中のR12は、アルキル基を表す。R12の炭素数は、2〜23が好ましく、4〜19がより好ましく、6〜15がさらに好ましい。
(a12)式中のqは、0〜5であり、0〜3が好ましい。qが上記下限値以上であれば、洗浄力がより高まる。qが上記上限値以下であれば、液安定性がより高まる。
(a12)式中のMとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
AOS100質量%中、(a11)成分/(a12)成分で表される質量比(a11/a12比)は、60/40〜70/30が好ましい。
AOSは、α−オレフィンの無水硫酸化によるスルホン化で、アルケンスルホン酸、1,3−及び1,4−サルトン及びジサルトンを生成し、これらをアルカリ性条件下で加水分解をして、(a11)成分と(a12)成分との混合物として調製される。
≪内部オレフィンスルホン酸塩(IOS)≫
IOSは、下記(a21)式で表されるアルケンスルホン酸((a21)成分)と、下記(a22)式で表されるヒドロキシアルカンスルホン酸((a22)成分)との混合物である。内部オレフィンとは、二重結合が2位より内部に存在するオレフィンを表す。
211−CH=CH(CHCH(SOM)−R212 ・・・・(a21)
((a21)式中、R211はアルキル基であり、R212は炭素数1〜5のアルキル基であり、炭素数の総数は8〜24である。sは0〜4の数であり、Mは対イオンを表す。)
(a21)成分の炭素数は、8〜24であり、10〜20が好ましく、12〜18がより好ましく、14〜18がさらに好ましい。炭素数が上記下限値以上であれば、IOSの親油性が高まり、界面活性剤としての機能が高まる。炭素数が上記上限値以下であれば、IOSの親水性が高まり、界面活性剤としての機能が高まる。
(a21)式中のR211は、アルキル基を表す。R211の炭素数は、1〜21が好ましく、3〜17がより好ましく、7〜15がさらに好ましい。
(a21)式中のR212は、炭素数1〜5のアルキル基を表す。R212の炭素数は、1〜3が好ましい。
(a21)式中のsは、0〜4であり、0〜2が好ましい。sが上記下限値以上であれば、洗浄力がより高まる。sが上記上限値以下であれば、液安定性がより高まる。
(a21)式中のMとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
221−CH(OH)(CHCH(SOM)−R222 ・・・・(a22)
((a22)式中、R221はアルキル基であり、R222は炭素数1〜5のアルキル基であり、炭素数の総数は8〜24である。tは0〜4の数であり、Mは対イオンを表す。)
(a22)成分は、(a21)成分のヒドロキシ体である。
(a22)成分の炭素数は、8〜24であり、10〜20が好ましく、12〜18がより好ましく、14〜18がさらに好ましい。炭素数が上記下限値以上であれば、IOSの親油性が高まり、界面活性剤としての機能が高まる。炭素数が上記上限値以下であれば、IOSの親水性が高まり、界面活性剤としての機能が高まる。
(a22)式中のR221は、アルキル基を表す。R221の炭素数は、2〜22が好ましく、4〜18がより好ましく、8〜16がさらに好ましい。
(a22)式中のR222は、炭素数1〜5のアルキル基を表す。R222の炭素数は、1〜3が好ましい。
(a22)式中のtは、0〜4であり、0〜2が好ましい。tが上記下限値以上であれば、洗浄力がより高まる。tが上記上限値以下であれば、液安定性がより高まる。
(a22)式中のMとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
IOSの内、スルホン酸基が2位以上4位以下に存在するIOS((IO−1S)成分)と、スルホン酸基が5位以上に存在するIOS((IO−2S)成分)との質量比は((IO−2S)/(IO−1S)比)、0.3〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。(IO−2S)/(IO−1S)比が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性がより高まる。(IO−2S)/(IO−1S)比が上記上限値以下であれば、液安定性がより高まる。
なお、(IO−1S)成分は、(a21)式のR212、(a22)式のR222の炭素数が1〜3のIOSである。(IO−2S)成分は、(a21)式のR212、(a22)式のR222の炭素数が4以上のIOSである。
IOSは、内部オレフィンをスルホン化して得られる。内部オレフィンの炭素数の総数は、8〜24であり、10〜20が好ましく、12〜18がより好ましく、14〜18がさらに好ましい。
内部オレフィンは、例えば、1−アルコールを脱水して得られた1−オレフィンを、異性化して得ることができる。内部オレフィンをスルホン化すると、定量的にβ−サルトンが生成し、β−サルトンの一部は、γ−サルトン、オレフィンスルホン酸へと変化し、次いで、これらは中和加水分解工程において、(a21)成分と(a22)成分とへ転換する(例えば、J.Am.Oil Chem.Soc.69,39(1992))。ここで、得られる(a22)成分のヒドロキシ基は、アルカン鎖の内部にあり、(a21)成分の二重結合は、オレフィン鎖の内部にある。また、得られる生成物は、主にこれらの混合物であり、また、その一部には、炭素鎖の末端にヒドロキシ基を有するヒドロキシアルカンスルホン酸塩、又は炭素鎖の末端に二重結合を有するα−オレフィンスルホン酸塩が微量に含まれる場合もある。本明細書では、これらの各生成物及びそれらの混合物を総称してIOSという。
IOS100質量%に対し、(a21)成分/(a22)成分で表される質量比(a21/a22比)は、1/99〜50/50が好ましく、1/99〜30/70がより好ましく、5/95〜20/80がさらに好ましく、10/90〜15/85が特に好ましい。a21/a22比が上記下限値以上であれば、液安定性がより高まる。a21/a22比が上記上限値以下であれば、洗浄力がより高まる。
洗浄剤組成物中の(A)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、5〜70質量%が好ましく、10〜60質量%がより好ましく、20〜50質量%がさらに好ましく、30〜40質量%が特に好ましい。(A)成分の含有量が上記下限値以上であれば、洗浄力をより高め、被洗浄物の滑り性のさらなる向上を図れる。(A)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液安定性がより高まる。
界面活性剤の総量(界面活性剤総量)に対する(A)成分の含有量の質量比(A/界面活性剤総量比)は、0.05〜0.8が好ましく、0.3〜0.7がより好ましく、0.3〜0.5がさらに好ましい。A/界面活性剤総量比が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。A/界面活性剤総量比が上記上限値以下であれば、液安定性をより高められる。なお、本明細書における「界面活性剤総量」には、後述する(E)成分が含まれる。
(A)成分がAOSとIOSとを含有する場合、AOS/IOSで表される質量比(AOS/IOS比)は、1/10〜10/1が好ましい。
(A)成分がAOSの場合、界面活性剤総量に対する(a12)成分の質量比(a12/総界面活性剤比)は、0.03〜0.32が好ましく、0.09〜0.28がより好ましく、0.09〜0.2がさらに好ましく、0.1〜0.2が特に好ましい。
(A)成分がIOSの場合、界面活性剤の総量に対する(a22)成分の質量比((a22)成分/総界面活性剤比)は、0.05〜0.79が好ましく、0.05〜0.69がより好ましく、0.15〜0.6がさらに好ましく、0.15〜0.49が特に好ましい。
<(B)成分>
(B)成分は、(b1)式で表される化合物((b1)成分)、硝酸ミコナゾール((b2)成分)、イソプロピルフェノール((b3)成分)、サリチル酸((b4)成分)及びチモール((b5)成分)からなる群から選ばれる少なくとも1種である。洗浄剤組成物は、(B)成分を含有することで、被洗浄物に良好な滑り性を付与できる。
(b1)成分は、下記(b1)式で表される化合物である。
Figure 2021138900
((b1)式中、Xは酸素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基であり、Yはそれぞれ独立して塩素原子又は臭素原子であり、ZはSOH、NO又は炭素数1〜4のアルキル基であり、a、b、cはそれぞれ独立に0又は1〜3の整数であり、dは0又は1であり、mは0又は1であり、nは0又は1である。なお、−(Y)は、ベンゼン環の水素原子のb個がYに置換されていることを意味する。−(Y)、−(Z)、−(OH)及び−(OH)についても同様である。)
(b1)式中、Xは、酸素又はメチレン基が好ましく、酸素が好ましい。
(b1)式中、Yは、塩素原子が好ましい。
(b1)式中、mは、0が好ましい。
(b1)式中、nは、0又は1が好ましい。
(b1)式中、aは、1が好ましい。
(b1)式中、b及びは、それぞれ独立して0〜3が好ましい。
(b1)式中、dは、0が好ましい。
(b1)成分としては、ジクロロヒドロキシジフェニルエーテル(Xが酸素原子であり、aが1であり、Yが塩素原子であり、bが1であり、cが1であり、dが0であり、mが0であり、nが0である化合物)、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル(Xが酸素原子であり、aが1であり、Yが塩素原子であり、b又はcの一方が1で他方が2であり、dが0であり、mが0であり、nが0である化合物)、ベンジルクロロフェノール(Xがメチレン基であり、aが1であり、Yが塩素原子であり、bが0であり、cが1であり、dが0であり、mが0であり、nが0である化合物)が挙げられる。
ジクロロヒドロキシジフェニルエーテルとしては、例えば、下記(b11)式で表される4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル(慣用名:ダイクロサン)が挙げられる。
Figure 2021138900
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテルとしては、例えば、下記(b12)式で表される5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)フェノール(慣用名:トリクロサン)が挙げられる。
Figure 2021138900
中でも、(b1)成分としては、ジクロロヒドロキシジフェニルエーテル、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテルが好ましく、ダイクロサン、トリクロサンがより好ましく、ダイクロサンがさらに好ましい。ダイクロサンであれば、洗浄剤組成物が液体の場合でも、析出したり、分離したりするのを防止できる(液安定性に優れる)。
これらの(b1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(b2)成分は、硝酸ミコナゾールである。(b2)成分としては、例えば、下記(b2)式で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021138900
(b3)成分は、イソプロピルフェノールである。(b3)成分としては、例えば、下記(b3)式で表される4−イソプロピル−3−メチルフェノールが挙げられる。
Figure 2021138900
(b4)成分は、サリチル酸である。(b4)成分としては、例えば、下記(b4)式で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021138900
(b5)成分は、チモール(2−イソプロピル−5−メチルフェノール)である。
(B)成分としては、(b1)成分、(b2)成分が好ましく、トリクロサン、ダイクロサン,(b1)成分がより好ましく、トリクロサン、ダイクロサンがさらに好ましく、ダイクロサンが特に好ましい。これらの(B)成分であれば、被洗濯物の滑り性をより良好にでき、かつ、洗浄剤組成物が液体の場合に液安定性を高められる。
これらの(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
洗浄剤組成物中の(B)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01〜1質量%が好ましく、0.01〜0.5質量%がより好ましく、0.1〜0.4質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、被洗濯物を着用した際に、皮膚への刺激を強く感じる場合ある。
洗浄剤組成物中、(A)成分/(B)成分で表される質量比(A/B比)は、20〜500が好ましく、20〜400がより好ましく、20〜200がさらに好ましい。A/B比が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。A/B比が上記上限値以下であれば、液安定性をより高められる。
(A)成分がAOSである場合、A/B比は、20〜500が好ましく、20〜400がより好ましく、20〜200がさらに好ましい。A/B比が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。A/B比が上記上限値以下であれば、液安定性をより高められる。
(A)成分がAOSである場合、(a12)成分/(B)成分で表される質量比(a12/B比)は、6〜200が好ましく、6〜160がより好ましく、6〜80がさらに好ましい。a12/B比が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。a12/B比が上記上限値以下であれば、液安定性をより高められる。
(A)成分がIOSである場合、A/B比は、20〜500が好ましく、20〜400がより好ましく、20〜200がさらに好ましい。A/B比が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。A/B比が上記上限値以下であれば、液安定性をより高められる。
(A)成分がIOSである場合、(a22)成分/(B)成分で表される質量比(a22/B比)は、15〜400が好ましく、20〜300がより好ましく、50〜200がさらに好ましい。a22/B比が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。a22/B比が上記上限値以下であれば、液安定性をより高められる。
<(C)成分>
(C)成分は、カチオン化セルロースである。洗浄剤組成物は、(C)成分を(B)成分と併用することで、被洗濯物に優れた滑り性を付与できる。
(C)成分としては、例えば、セルロース原料に、カチオン化剤を反応させて得られるカチオン性のポリマーであり、少量の水を含むものが好適に挙げられる。
セルロース原料としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)が挙げられる。
カチオン化剤としては、例えば、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライドが挙げられる。
(C)成分の重量平均分子量は、5万〜500万が好ましく、40万〜200万がより好ましい。重量平均分子量が上記下限値以上であれば、被洗濯物の滑り性をより良好に付与できる。重量平均分子量が上記上限値以下であれば、(C)成分の溶解性がより良好となる。なお、(C)成分の重量平均分子量は、標準物質をポリエチレングリコール(PEG)としてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で分析を行った値である。
25℃における(C)成分の2質量%水溶液の粘度は、10〜10000が好ましく、100〜5000がより好ましく、100〜3000がさらに好ましい。
2質量%水溶液の粘度が1000mPa・sを超える場合には、1質量%水溶液の粘度を測定する。(C)成分の1質量%水溶液の粘度は、10〜1000が好ましく、50〜80がより好ましく、100〜500がさらに好ましい。
(C)成分のカチオン化度は、0.3〜2質量%が好ましく、0.3〜1.5質量%がより好ましく、0.3〜1.1質量%がさらに好ましい。カチオン化度が上記範囲内であれば、被洗濯物へより良好に滑り性を付与でき、帯電防止効果を付与できる。
但し、「カチオン化度」とは、(C)成分の単位グルコース環当たりの窒素原子の割合(質量%)を意味する。窒素原子はカチオン化剤に由来する。
カチオン化度は、その値が大きいほど(C)成分のカチオン性が強まり、水溶性が高くなることを意味する。従って、カチオン化度は、被洗浄物への吸着性と関係する物性である。本発明においては、カチオン化度が0.3質量%以上であると、適度な強さのカチオン性が得られ、被洗濯物への吸着性がより良好となるため、(C)成分を含有させることによる効果が高まると考えられる。カチオン化度が2質量%以下であると、カチオン性の強さが適度に抑えられて水溶性が高くなりすぎず、被洗濯物への吸着性が良好に保たれるため、(C)成分を含有させることによる効果が高まると考えられる。
(C)成分としては、例えば、下記(c1)式で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021138900
(c1)式中、R〜Rはそれぞれ独立に、H、CH、炭素数8〜24のアルキル基、炭素数8〜24のアルキル基もしくは炭素数8〜24のアリールアルキル基を含むノニオン性の置換基、炭素数8〜24のアルキル基もしくは炭素数8〜24のアリールアルキル基を含むカチオン性の置換基、又は下記(c1−1)式で表される基である。kは、繰り返し数を表す4000〜10000の数である。
〜Rがアルキル基又はアルキルもしくはアリールアルキル基を含む置換基である場合、これらの置換基のアルキル基は、直鎖でもよく分岐鎖でもよい。
Figure 2021138900
(c1−1)式中、rは1〜10であり、Rは、H、CH、炭素数8〜24のアルキル基、下記(c1−2)式で表される基、又はこれら以外の炭素数8〜24のアルキル基を含む置換基である。
中でも、Rは、炭素数8〜16のアルキル基が好ましく、炭素数8〜14のアルキル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基がさらに好ましい。
がアルキル基又はアルキル基を含む置換基である場合、これらの置換基のアルキル基は、直鎖でもよく分岐鎖でもよい。
Figure 2021138900
(c1−2)式中、R及びRは、それぞれ独立にCH、Cであり、Rは、H、CH、炭素数8〜24のアルキル基又は炭素数8〜24のアリールアルキル基であり、RはCHCHOHCH又はCHCHである。Zは水溶性の陰イオンである。
としては、塩素イオン、臭素イオン等が挙げられる。
また、(C)成分としては、レオガードMLP、レオガードLP、レオガードMGP(以上、商品名;ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製);Amerchol UCARE Polymer LR400、Amerchol UCARE Polymer LR30M、SoftCAT SL−100、SoftCAT SX−400H(以上、商品名;ダウケミカル社製);Catinal LC−100、Catinal LC−200(以上、商品名;東邦化学工業社製)、特開2019−99820中に記載された(b−1)〜(b−3)等が好適なものとして挙げられる。
中でも、レオガードMLP、レオガードLP、SoftCAT SL−100、特開2019−99820の(b−1)〜(b−3)が好ましい。
(C)成分として好適な化合物の一例としては、下記(c2)式で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021138900
[式中、R30は、それぞれ独立して水素原子又は下記式(c2−1)で表される基である。f、g、hは、それぞれエチレンオキシ基の平均繰り返し数を表す。]
Figure 2021138900
前記式(c2−1)中、グルコース環単位当たりのエチレンオキシド(EO)置換度(即ち、エチレンオキシ基の数)は、好ましくは0.3〜3.0である。但し、「EO置換度」とは、セルロース原料のグルコース環単位当たり、EOで置換された水酸基の平均個数(グルコース環の持つ3つの水酸基のうち、いくつにEOが付加したかを示すもので、最大3となる。)を示す。
また、グルコース環単位当たりのエチレンオキシ基の平均繰り返し数は、好ましくはf+g+h=0.5〜5.0である。
また、グルコース環単位当たりの窒素原子分は、好ましくは、平均0.3〜2.0質量%である。
洗浄剤組成物中の(C)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜3質量%が好ましく、0.5〜2質量%がより好ましく、0.5〜1質量%がさらに好ましい。(C)成分の含有量が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。(C)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液安定性をより高められる。
洗浄剤組成物中、(B)成分/(C)成分で表される質量比(B/C比)は、0.05〜3が好ましく、0.1〜2がより好ましく、0.1〜1.5がさらに好ましい。B/C比が上記下限値以上であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。B/C比が上記上限値以下であれば、液安定性をより高められる。
洗浄剤組成物中、(A)成分/(C)成分で表される質量比(A/C比)は、5〜300が好ましく、5〜250がより好ましく、10〜200がさらに好ましく、10〜30が特に好ましい。A/C比が上記下限値以上であれば、液安定性をより高められる。A/C比が上記上限値以下であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。
(A)成分がAOSの場合、(a12)成分/(C)成分で表される質量比(a12/C比)は、0.5〜10が好ましく、3〜10がより好ましく、5〜10がさらに好ましい。a12/C比が上記下限値以上であれば、液安定性をより高められる。a12/C比が上記上限値以下であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。
(A)成分がIOSの場合、(a22)成分/(C)成分で表される質量比(a22/C比)は、2.5〜200が好ましく、5〜150がより好ましく、10〜50がさらに好ましい。a22/C比が上記下限値以上であれば、液安定性をより高められる。a22/C比が上記上限値以下であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。
<(D)成分>
(D)成分はノニオン界面活性剤である。洗浄剤組成物は、(D)成分を含有することで、洗浄力のさらなる向上を図れる。
(D)成分は、下記(d1)式で表されるノニオン界面活性剤である。
31−L−[(EO)/(AO)]−(EO)−R32 ・・・・(d1)
(d1)式において、R31は炭素数8〜22の炭化水素基であり、−L−は2価の連結基であり、R32は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基である。
EOはエチレンオキシ基であり、vはEOの平均繰り返し数を示す3〜25の数である。
AOはPO(プロピレンオキシ基)又はBO(ブチレンオキシ基)の少なくとも一方を表す。wはPO又はBOの平均繰り返し数を表す0〜20の数である。xはEOの平均繰り返し数を表す0〜20の数である。
wが1以上である場合、[(EO)/(AO)]において、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基又はエチレンオキシ基とブチレンオキシ基との配列順に限定はなく、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
式(d1)中、R31の炭化水素基の炭素数は、8〜22であり、10〜18が好ましく、12〜16がより好ましく、12〜14がさらに好ましい。R31は、直鎖であっても分岐鎖であってもよい。また、R31は、不飽和結合を有していてもよいし、有していなくてもよい。R31は直鎖アルキル基であることが好ましい。
−L−の2価の連結基としては、−O−、−COO−、−CONH−等が挙げられる。
Lが結合するR31の炭素原子は、第一級炭素原子でも第二級炭素原子でもよい。
32がアルキル基の場合、炭素数は1〜6であり、1〜3が好ましい。R32がアルケニル基の場合、炭素数は2〜6であり、2〜3が好ましい。
vは3〜25であり、5〜18が好ましい。EOの平均繰り返し数vが25以下であれば、HLB値が高くなりすぎず、皮脂に対する洗浄力をより高められる。EOの平均繰り返し数vが3以上であると、HLBが低くなりすぎず、皮脂に対する洗浄力をより高められる。
wは0〜20であり、0〜10が好ましく、0〜3がより好ましい。wが10以下であれば、液体洗浄剤組成物の高温(例えば、50℃)下での液安定性をより高められる。
xは0〜20であり、0〜15が好ましく、0〜10がより好ましい。
v+x、即ち、(D)成分の総EO平均付加モル数は、3〜30が好ましく、10〜25がより好ましく、12〜18であることがさらに好ましい。v+xが3以上であれば、皮脂に対する洗浄力をより高められる。v+xが30以下であれば、液安定性をより高められる。特にwが0である場合に、v+xは、上記範囲であることがより好ましい。
wが0でない場合、即ち、(D)成分が、EOとPO、又はEOとBOの両方を有する場合、EOとPO又はEOとBOの分布(配列順)に特に限定はなく、ブロック状に配列していてもよく、ランダム状に配列していてもよい。
EOとPOとをブロック状に配列させる方法としては、例えば、エチレンオキシドを導入した後にプロピレンオキシドを導入する方法、プロピレンオキシドを導入した後にエチレンオキシドを導入する方法、エチレンオキシドを導入した後にプロピレンオキシドを導入し、さらに、エチレンオキシドを導入する方法等が挙げられる。
EOとBOとをブロック状に配列させる方法としては、例えば、エチレンオキシドを導入した後にブチレンオキシドを導入する方法、ブチレンオキシドを導入した後にエチレンオキシドを導入する方法、エチレンオキシドを導入した後にブチレンオキシドを導入し、さらに、エチレンオキシドを導入する方法等が挙げられる。
−L−が−O−である(D)成分は、第一級アルコール又は第二級アルコール(R31−OH)に、エチレンオキシド又はエチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加することにより得られる。
−L−が−COO−である(D)成分は、脂肪酸(R31−COOH)を原料として得ることができる。また、−L−が−CONH−である(D)成分は、脂肪酸アミド(R31−CONH)を原料として得ることができる。
(D)成分としては、(d1)式中、R31が直鎖の第二級アルキル基であり、v+xが3〜30であり、wが0〜6の数であるノニオン界面活性剤(d11)、及び、(d1)式中、wが1以上であり、AOがプロピレンオキシ基であり、wが1〜20であり、v+xが3〜30であるノニオン界面活性剤(d12)からなる群から選ばれる1種以上が好ましい。これらの(D)成分を含有することで、洗浄剤組成物の洗浄力をより高め、液体洗浄剤とした場合に、液安定性をより高められる。
(D)成分としては、(d11)成分と(d12)成分との組み合わせがより好ましい。
(d11)成分において、v+xは、3〜18が好ましく、3〜16がより好ましく、3〜10がさらに好ましく、3〜7が特に好ましい。
(d11)成分において、wは、0〜6が好ましく、0〜3がより好ましく、0がさらい好ましい。
(d12)成分において、v+xは、3〜18が好ましく、3〜16がより好ましく、3〜10がさらに好ましく、5〜9が特に好ましい。
(d12)成分において、wは、1〜10が好ましく、1〜5がより好ましく、1〜3がさらに好ましい。
洗浄剤組成物中の(D)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、1〜70質量%が好ましく、5〜60質量%がより好ましく、10〜60質量%がさらに好ましい。(D)成分の含有量が上記下限値以上であれば、洗浄剤組成物の洗浄力をより高められる。(D)成分の含有量が上記上限値以下であれば、洗浄剤組成物が液体である場合に液安定性をより高められる。
洗浄剤組成物中、(D)成分/(A)成分で表される質量比(D/A比)は、0.1〜14が好ましく、0.5〜10がより好ましく、0.5〜2がさらに好ましい。
(D)成分が(d11)成分及び(d12)成分の双方を含有する場合、(d11)成分/(d12)成分で表される質量比(d11/d12比)は、0.1〜2.0が好ましく、0.3〜0.7がより好ましい。
(A)成分がAOSを含む場合、(D)成分/(a12)成分で表される質量比(D/a12比)は、1〜8が好ましく、2〜7がより好ましく、3〜6がさらに好ましい。
(A)成分がIOSを含む場合、(D)成分/(a22)成分で表される質量比(D/a22比)は、0.5〜14が好ましく、0.5〜5がより好ましく、0.5〜2がさらに好ましい。
(D)成分が(d11)成分を含む場合、洗浄剤組成物の総質量に対する(d11)成分の含有量は、1〜70質量%が好ましく、5〜60質量%がより好ましく、5〜50質量%がさらに好ましく、5〜30質量%が特に好ましく、5〜15質量%が最も好ましい。
(d11)成分/(A)成分で表される質量比(d11/A比)は、0.1〜5が好ましく、0.1〜3がより好ましく、0.2〜2.5がさらに好ましい。
(A)成分がAOSを含む場合、(d11)成分/(a12)成分で表される質量比(d11/a12比)は、0.1〜2が好ましく、0.3〜2がより好ましく、0.5〜2がさらに好ましい。
(A)成分がIOSを含む場合、(d11)成分/(a22)成分で表される質量比(d11/a22比)は、0.1〜3が好ましく、0.1〜2がより好ましく、0.2〜1がさらに好ましい。
(d11)成分/(B)成分で表される質量比(d11/B比)は、2〜300が好ましく、2〜250がより好ましく、10〜250がさらに好ましく、10〜60が特に好ましい。
(D)成分が(d12)成分を含む場合、洗浄剤組成物の総質量に対する(d12)成分の含有量は、1〜70質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく、10〜25質量%がさらに好ましい。
(d12)成分/(A)成分で表される質量比(d12/A比)は、0.1〜10が好ましく、0.1〜5がより好ましく、0.2〜3がさらに好ましい。
(A)成分がAOSである場合、(d12)成分/(a12)成分で表される質量比(d12/a12比)は、1〜6が好ましく、1.5〜5がより好ましく、2〜4がさらに好ましい。
(A)成分がIOSである場合、(d12)成分/(a22)成分で表される質量比(d12/a22比)は、0.1〜10が好ましく、0.1〜6がより好ましく、0.5〜2がさらに好ましい。
(d12)成分/(B)成分で表される質量比(d12/B比)は、2〜500が好ましく、2〜450がより好ましく、10〜400がさらに好ましく、10〜200が特に好ましい。
<任意成分>
洗浄剤組成物は、剤形等を勘案して、任意成分を適宜含有してもよい。
任意成分としては、高級脂肪酸又はその塩((E)成分)、消泡剤((D)成分及び(E)成分を除く)、その他の界面活性剤、有機溶剤、水、ハイドロトロープ剤、pH調整剤、酵素、酵素安定化剤、酸化防止剤、漂白剤、蛍光増白剤、ソイルリリース剤、分散剤、キレート剤、風合い向上剤、抗菌剤、防腐剤、香料、色素等が挙げられる。
洗浄剤組成物において、(A)〜(D)成分及び任意成分の合計が100質量%である。
≪(E)成分≫
(E)成分を構成する炭化水素基の炭素数は、10〜20が好ましく、12〜18がより好ましい。高級脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸が挙げられる。
高級脂肪酸塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
洗浄剤組成物が(E)成分を含む場合、(E)成分の含有量(塩の場合も高級脂肪酸としての含有量。以下同じ。)は、洗浄剤組成物の総質量に対し、1〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましく、1〜10質量%がさらに好ましい。
≪その他の界面活性剤≫
その他の界面活性剤は、(A)成分、(D)成分及び(E)成分以外の界面活性剤である。その他の界面活性剤としては、アニオン界面活性剤(但し、(A)成分及び(E)成分を除く)、カチオン界面活性剤、(D)成分以外のノニオン界面活性剤等が挙げられる。
・アニオン界面活性剤
アニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩(LAS)、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(AES)、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩(MES)、アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸又はその塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アシルアミノカルボン酸又はその塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤、アルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル又はその塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル又はその塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。これらのアニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
アニオン界面活性剤の中でも、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(AES)、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩(MES)がより好ましい。
塩としては、ナトリウム、カリウム等とのアルカリ金属塩、マグネシウム等とのアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等とのアルカノールアミン塩等が挙げられる。
アニオン界面活性剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、1〜60質量%が好ましく、1〜50質量%がより好ましく、1〜40質量%がさらに好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はそれらの塩としては、下記(a3)式で表される化合物(化合物(a3))が挙げられる。
41−O−[(EO)/(PO)]−SO−M ・・・(a3)
式(a3)中、R41は炭素数8〜20の直鎖状もしく分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基であり、EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基であり、hはEOの平均繰り返し数を表し0以上の数であり、iはPOの平均繰り返し数を表し0〜6の数であり、Mは水素原子又は対カチオンである。
41は、炭素数10〜20の直鎖のアルキル基又は炭素数10〜20の分岐鎖のアルキル基が好ましく、炭素数12〜14の直鎖のアルキル基又は炭素数10〜20の分岐鎖のアルキル基がより好ましい。
式(a3)におけるh=0、i=0の成分の含有量は、化合物(a3)の総質量に対して35〜55質量%が好ましい。
hは、0〜5が好ましく、0.1〜3がより好ましく、0.5〜3がさらに好ましく、0.5〜2.5が特に好ましい。
iは0〜3が好ましく、0がより好ましい。
h+iは0超の数が好ましく、1〜5がより好ましい。
h及びiがそれぞれ0ではない場合、つまり化合物(a3)がEOとPOとの両方を有する場合、EOとPOとは、ブロック状に付加されていてもよく、ランダム状に付加されていてもよい。EOとPOとをブロック状に付加する方法としては、例えば、エチレンオキシドを導入した後にプロピレンオキシドを導入する方法、プロピレンオキシドを導入した後にエチレンオキシドを導入する方法が挙げられる。エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加モル数分布は特に限定されない。
Mの対カチオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン等が挙げられる。
(a3)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜50質量%が好ましく、1〜40質量%がより好ましく、1〜20質量%がさらに好ましい。
・カチオン界面活性剤
カチオン界面活性剤としては、例えばアルキルアミドアミンが挙げられる。
カチオン界面活性剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
・両性界面活性剤
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型、リン酸型等が挙げられる。
両性界面活性剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
・半極性界面活性剤
半極性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
半極性界面活性剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
洗浄剤組成物中の界面活性剤の総量(界面活性剤総量)は、洗浄剤組成物の総質量に対して、35〜71質量%が好ましく、45〜71質量%がより好ましく、50〜71質量%がさらに好ましい。
洗浄剤組成物中、(E)成分を除く界面活性剤の総量(非石鹸界面活性剤総量)は、洗浄剤組成物の総質量に対して、30〜70質量%が好ましく、40〜70質量%がより好ましく、50〜70質量%がさらに好ましい。非石鹸界面活性剤総量が上記下限値以上であれば、洗浄力をより高められる。非石鹸界面活性剤総量が上記上限値以下であれば、洗浄剤組成物を液体とした場合に、液安定性を高められる。
(A)成分を含むアニオン界面活性剤の総量(但し、(E)成分を除く。以下、「非石鹸アニオン総量」ということがある。)は、洗浄剤組成物の総質量に対して10〜70質量%が好ましく、10〜60質量%がより好ましく、20〜50質量%がさらに好ましく、30〜40質量%が特に好ましい。
ノニオン界面活性剤を含む場合、(D)成分を含むノニオン界面活性剤の総量(ノニオン総量)は、洗浄剤組成物の総質量に対して1〜70質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましく、20〜40質量%がさらに好ましい。
[高級脂肪酸及びその塩((E)成分)を除くアニオン界面活性剤の総量(非石鹸アニオン総量)]/[ノニオン界面活性剤の総量]で表される質量比(アニオン/ノニオン比)は、0.05〜3が好ましく、0.3〜1.2がより好ましく、0.3〜0.7がさらに好ましい。アニオン/ノニオン比が上記下限値以上であれば、液安定性をより高められる。アニオン/ノニオン比が上記上限値以下であれば、被洗浄物の滑り性をより高められる。
≪消泡剤≫
消泡剤としては、例えば、アルコールのプロピレンオキシド付加物(但し、(D)成分を除く)、脂肪酸エステル(但し、ノニオン界面活性剤を除く)等が挙げられる。
アルコールのプロピレンオキシド付加物としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール等のモノアルコールにプロピレンオキシドを付加させたもの;エタンジオール等のジオール、グリセリン等のトリオール、エリスリトール等のテトラオール、ソルビトール等のヘキサオール等の多価アルコールにプロピレンオキシドを付加させたもの等が挙げられる。
脂肪酸エステルとして具体的には、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル(別称:イソオクチル酸2−エチルヘキシル、2H08)等が挙げられる。
これらの消泡剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
消泡剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜5質量%が好ましい。
≪有機溶剤≫
有機溶媒としては、例えば、炭素数2〜4の1価アルコール、炭素数2〜4の多価アルコール、グリコールエーテル系溶剤、ポリオール化合物、メトキシ基を有するアルコール、フェニル基を有するアルコール等が挙げられる。
炭素数2〜4の1価アルコールとしては、例えば、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等が挙げられる。
炭素数2〜4の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、1、3−ブチレングリコール 、ソルビトール等が挙げられる。
グリコールエーテル系溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)等が挙げられる。
ポリオール化合物としては、例えばポリエチレングリコール等が挙げられる。メトキシ基を有するアルコールとしては、例えば、3−メトキシブタノ−ル、3−メトキシ−3−メチルブタノ−ル、3−メトキシ−3−エチルブタノ−ル、3−メトキシ−3−プロピルブタノ−ル、3−メトキシ−2−メチルブタノ−ル、3−メトキシ−2−エチルブタノ−ル、3−メトキシ−2−プロピルブタノ−ル、3−メトキシ−1−メチルブタノ−ル、3−メトキシ−1−エチルブタノ−ル、3−メトキシ−1−プロピルブタノ−ル、3−メトキシブチルアセテート、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−2−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−1−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−プロピルブチルアセテート等が挙げられる。
フェニル基を有するアルコールとしては、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール等が挙げられる。
これらの有機溶剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
有機溶剤の中でも、エタノール、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコール、3−メトキシ−3−メチルブタノ−ル、フェノキシエタノールがより好ましい。
有機溶剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して1〜30質量%が好ましい。
≪水≫
水としては特に制限されず、精製水、蒸留水、イオン交換水、水道水等が挙げられる。これらの水は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
洗浄剤組成物が液体洗浄剤の場合、洗浄剤組成物の総質量に対する水の含有量は、1〜50質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましく、10〜40質量%がさらに好ましい。
≪ハイドロトロープ剤≫
ハイドロトロープ剤としては、例えばパラトルエンスルホン酸又はその塩、クメンスルホン酸又はその塩、安息香酸塩、尿素等が挙げられる。これらのハイドロトロープ剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。ハイドロトロープ剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜15質量%が好ましい。
≪pH調整剤≫
pH調整剤としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン、アンモニア等が挙げられる。これらのpH調整剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。pH調整剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01〜15質量%が好ましい。
≪酵素≫
酵素としては、例えばプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼ等が挙げられる。
酵素は、一般に、酵素を含有する製剤(酵素製剤)として市販されている。洗浄剤組成物を調製する際、通常、酵素は酵素製剤の形態で配合される。
プロテアーゼとしては、セリンプロテアーゼのように、分子内にセリン、ヒスチジン、及びアスパラギン酸を有するプロテアーゼが好ましい。プロテアーゼを含有する製剤(プロテアーゼ製剤)としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Savinase16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Everlase 16L TypeEX、Everlase Ultra 16L、Esperase 8L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase 48L、Coronase Evity 48L、Progress Uno101L;ジェネンコア社から入手できる商品名Purafect L、Purafect OX、Properase L等が挙げられる。
アミラーゼを含有する製剤(アミラーゼ製剤)としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Termamyl 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl 300L、Stainzyme 12L、Stainzyme Plus 12L、Amplify Prime;ジェネンコア社から入手できる商品名Maxamyl;天野エンザイム社から入手できる商品名プルラナーゼアマノ;生化学工業社から入手できる商品名DB−250等が挙げられる。
リパーゼを含有する製剤(リパーゼ製剤)としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Lipex 100L、Lipolase 100L等が挙げられる。
セルラーゼを含有する製剤(セルラーゼ製剤)としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名ケアザイム4500L、ケアザイムプレミアム4500L、エンドラーゼ5000L、セルクリーン4500T等が挙げられる。
マンナナーゼを含有する製剤(マンナナーゼ製剤)としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Mannaway 4L、Mannaway 200L等が挙げられる。
これらの酵素製剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼが好ましく、プロテアーゼとアミラーゼとを併用することがより好ましい。
酵素(酵素製剤)の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜10質量%が好ましい。
酵素安定化剤としては、例えばホウ酸、ホウ砂、ギ酸又はその塩、安息香酸、乳酸又はその塩、塩化カルシウム、硫酸カルシウム等のカルシウム塩類などが挙げられる。これらの酵素安定化剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。酵素安定化剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜2質量%が好ましく、0.1〜1.5質量%がより好ましい。
酸化防止剤としては、例えばBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムなどが挙げられる。これらの酸化防止剤は、1種単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。
酸化防止剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜3質量%が好ましい。
≪漂白剤≫
漂白剤としては、過酸化水素等が挙げられる。
漂白剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜10質量%が好ましい。
≪蛍光増白剤≫
蛍光増白剤としては、例えば4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルジナトリウム塩等のビフェニル型の蛍光増白剤;4,4’−ビス((4−アミノ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジニル−2)アミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸塩等のスチルベン型の蛍光増白剤等が挙げられる。
これらの蛍光増白剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
蛍光増白剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜10質量%が好ましい。
≪ソイルリリース剤≫
ソイルリリース剤(SR剤)としては、例えばアルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選択される少なくとも一種の繰り返し単位、並びにオキシアルキレン単位を有するポリマーが挙げられる。このようなポリマーとしては、例えば国際公開第2017/142012号に記載されているものが挙げられる。ソイルリリース剤の市販品としては、例えばクラリアント社製の商品名「TexCare SRN−170」等が挙げられる。
また、ソイルリリース剤としては、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体等の高分子が挙げられる。
ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体としては、例えば国際公開第2017/142012号や特表2017−514967号公報に記載されているものが挙げられる。市販品としては、例えばBASF社製の商品名「Sokalan HP20」等が挙げられる。
これらのソイルリリース剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ソイルリリース剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜20質量%が好ましい。
≪分散剤≫
分散剤としては、例えばポリアクリル酸及びその塩、ポリメタクリル酸及びその塩、高分子ポリカルボン酸またはそれらの塩等が挙げられる。
これらの分散剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
分散剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜5質量%が好ましい。
≪キレート剤≫
キレート剤としては、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、トリエチレンテトラ酢酸(TTHA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、ヒドロキシイミノジコハク酸(HIDS)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)等の酸又はその塩の有機ホスホン酸類等が挙げられる。
キレート剤の塩の形態としては、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
これらのキレート剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
キレート剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.001〜10質量%が好ましい。
≪風合い向上剤≫
風合い向上剤としては、例えばジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン等が挙げられる。これらのシリコーンとしては、例えばオイル型、オイルコンパウンド型、溶液型、エマルション型、自己乳化型等が挙げられる。
これらの風合い向上剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
風合い向上剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜20質量%が好ましい。
≪抗菌剤≫
抗菌剤としては、例えば四級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム等の陽イオン殺菌剤、ビス−(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩、8−オキシキノリン、ポリリジン等が挙げられる(但し、(B)成分を除く)。
これらの抗菌剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
抗菌剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜1質量%がより好ましく、0.1〜0.5質量%がさらに好ましい。
≪防腐剤≫
防腐剤としては、例えばダウ・ケミカル社製の商品名「ケーソンCG」、ソー・ジャパン社製の商品名「アクチサイドMBS」、クラリアント社製の商品名「NIPACIDEBIT 20」等が挙げられる。
これらの防腐剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
防腐剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.001〜1質量%が好ましい。
≪香料≫
香料としては、香料原料単体、又は、香料原料と香料用溶剤と香料安定化剤等とからなる香料組成物を含むものが挙げられ、洗浄剤組成物に通常用いられる香料が用いられる。また、カプセル香料として。洗浄剤組成物に配合されてもよい。
香料の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜5質量%が好ましい。
≪色素≫
色素としては、例えばキノン系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、キノリン系色素、ピレン系色素等が挙げられる。なお、本明細書において、下記の「C.I.」は、カラーインデックスの略である。各色素の構造は「法定色素ハンドブック」(日本化粧品工業連絡会編)、染料便覧(有機合成化学協会編)に記載されている。
キノン系色素としては、例えばC.I.Solvent Blue 63(C.I.ソルベントブルー 63、青色403号)、ミリケン社製のLiquitint Blue HP、Liquitint Blue BL(以上、商品名)が挙げられる。
トリフェニルメタン系色素としては、例えば緑色3号(C.I.42053)等が挙げられる。
キノリン系色素としては、例えば黄色203号(C.I.Acid Yellow 3)が挙げられる。
色素の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して0.00001〜1質量%が好ましい。
<物性>
本発明の洗浄剤組成物は、液体でもよいし固体でもよい。洗浄剤組成物が液体の場合、洗浄剤組成物のpHは、5〜10が好ましく、6〜10がより好ましく、6〜9がさらに好ましい。pHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー社製)により測定される値である。
洗浄剤組成物が液体である場合、洗浄剤組成物の粘度(25℃)は、特に限定されないが、10〜1000mPa・sが好ましく、10〜500mPa・sがより好ましい。なお、洗浄剤組成物の粘度は、B型粘度計(TOKIMEC社製)により測定される値(測定条件:ローターNo.2、回転数30rpm、1分後の粘度)である。
(製造方法)
本発明の洗浄剤組成物は、従来公知の製造方法によって製造される。
洗浄剤組成物が液体の場合、(A)〜(C)成分、必要に応じて(D)成分及び必要に応じて任意成分を水に分散できるものであればよい。
(使用方法)
洗浄剤組成物の使用方法としては、例えば洗浄剤組成物を洗濯機(自動投入洗濯機も含む)の洗浄剤投入口に入れてから洗濯機を稼働させる方法、洗浄剤組成物を洗濯時に被洗濯物と一緒に水に投入する方法、洗浄剤組成物を予め水に溶解して調製される洗浄液に被洗濯物を浸漬する方法、洗浄剤組成物を被洗濯物に直接塗布して、例えば3分〜24時間放置し、その後、通常の洗濯を行う方法、オートディスペンサーの液体洗浄剤の収容部分に洗浄剤組成物を投入した後に、必要に応じて自動で計量し、洗濯機の投入口に入れてから洗濯機を稼働させる方法等が挙げられる。
被洗濯物としては、例えば衣類(衣料)、布巾、タオル類、シーツ、カーテン等の繊維製品等が挙げられる。繊維製品の素材は、綿、絹、羊毛等の天然繊維、ポリエステル、ポリアミド等の化学繊維(化繊)等のいずれでもよいが、ポリエステルの化学繊維が特に好ましい。
洗浄剤組成物を水に溶解して使用する場合、例えば、洗浄剤組成物を5〜5000倍(体積基準)に希釈することが好ましい。
衣類量当たりの水量である浴比(洗濯時の洗浄液の質量/衣類の質量)は、ドラム型洗濯機であれば5以上、縦型洗濯機であれば10以上が好ましい。
洗浄処理において使用される洗浄剤使用量の量は、被洗濯物の合計質量(布量)/洗浄剤組成物の合計質量の比で、10〜500が好ましく、10〜300がさらに好ましく、10〜100がさらに好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、繊維製品用の液体洗浄剤として好適である。
本発明の洗浄剤組成物によれば、(A)成分を含有するため、被洗浄物を良好に洗浄できる。加えて、洗浄剤組成物は(B)成分を含有するため、(B)成分が被洗濯物に良好に残留して、被洗濯物に滑り性を付与できる。さらに、洗浄剤組成物は(A)成分と(C)成分とを含有するため、被洗濯物への(B)成分の付着量を高めて、被洗濯物に良好な滑り性を付与できる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(使用原料)
<(A)成分>
・A−1:AOS、C14−αオレフィンスルホン酸ナトリウム、ヒドロキシ体の含有量は30質量%、ライオン社製、商品名「リポランLJ441」。なお、前記「C14」の「C」は炭素数を意味し、以下同様である。
・A−2:IOS、下記調製方法1より得られた内部オレフィンスルホン酸ナトリウム、ヒドロキシ体の含有量は85質量%。
≪調製例1≫A−2の調製
二重結合が2位に存在する割合の合計が26質量%であり、かつシス体/トランス体の質量比が27/73であり、パラフィン成分を2.0質量%含む内部オレフィン混合物を内部オレフィンとして用いた。この内部オレフィンは、C14以下が3質量%、C15が33質量%、C16が39質量%、C17が24質量%、C18以上が1質量%からなる内部オレフィン混合物である。この内部オレフィン混合物を用い、内径6mmφ、長さ1.2mのガラス製薄膜式スルホン化装置を使用して、窒素で希釈したSOガス(SO濃度:5体積%)により、反応器温度10℃、SO/内部オレフィンのモル比1.1の条件下で、常法通りスルホン化反応を行い、内部オレフィンスルホン酸を得た。得られた反応生成物である内部オレフィンスルホン酸を5℃で1時間熟成し、次いで、1.11倍モル(対内部オレフィンスルホン酸)の15%水酸化ナトリウム水溶液を加え、30℃で30分間攪拌して中和反応を行い、中和生成物を得た。その後、この中和生成物をオートクレーブ中で、160℃で40分間加熱し、加水分解して内部オレフィンスルホン酸Na塩を得た。
<(A’)成分:(A)成分の比較成分>
・A’−1:LAS、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、商品名「ライポンLH−200」、ライオン社製。
・A’−2:AES、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ライオン社製。天然アルコール(プロクター・アンド・ギャンブル社製の商品名「CO−1270」)に1モル相当のエチレンオキシドを付加した化合物。
<B成分>
・B−1:ダイクロサン、4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル、商品名「Tinosan HP100」、BASF社製。
・B−2:トリクロサン、5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)フェノール、商品名「トリクロサン」、和光純薬工業社製。
・B−3:硝酸ミコナゾール、東京化成工業社製。
<(B’)成分:(B)成分の比較成分>
・B’−1:p−メトキシフェノール、商品名「MQ−F」、川口化学工業社製。
・B’−2:安息香酸ナトリウム、商品名「安息香酸ナトリウム」、東亞合成社製。
<C成分>
・C−1:SoftCAT SL−100(商品名)、1質量%水溶液の粘度が2800mPa・s、カチオン化度が0.8〜1.1質量%、ダウケミカル社製。
・C−2:レオガードMLP(商品名)、1質量%水溶液の粘度が2000mPa・s、
カチオン化度が0.4〜0.8質量%、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製。
・C−3:レオガードLP(商品名)、2質量%水溶液の粘度が800mPa・s、カチオン化度が0.8〜1.2質量%、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製。
・C−4:レオガードMGP(商品名)、1質量%水溶液の粘度が1000mPa・s、カチオン化度が1.6〜2.0質量%、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製。
<(C’)成分:(C)成分の比較成分>
・C’−1:ヒドロキシエチルセルロース、AH−15F(商品名)、2質量%水溶液の粘度が1500mPa・s、住友精化社製。
<(D)成分>
・D−1:ソフタノール50(商品名)、日本触媒社製。第二級アルコール1モルに、5モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。(d1)式中、R31=炭素数12〜14のアルキル基、−L−が−O−、v=5、w=0、x=0、R32=H、(d11)成分に相当。
・D−2:EO7PO2ノニオン、第一級アルコールに、7モル相当のエチレンオキシドと2モル相当のプロピレンオキシドを付加したもの。(d1)式中、R31=炭素数12の第一級アルキル基及び炭素数14の第一級アルキル基、−L−が−O−、v=7、w=2、x=0、R32=H、(d12)成分に相当。
<(E)成分>
・E−1:椰子脂肪酸、商品名「椰子脂肪酸」、日油社製。
<任意成分>
・酵素A:プロテアーゼ、商品名「Progress Uno101L」、ノボザイムズ社製。
・酵素B:アミラーゼ、商品名「Amplify Prime」、ノボザイムズ社製)。
・フェノキシエタノール:商品名「フェニルグリコール」、日本乳化剤社製)。
・モノエタノールアミン(MEA):商品名「モノエタノールアミン」、日本触媒社製。
・ジブチルヒドロキシトルエン(BHT):商品名「2,6−Di−tert−butyl−p−cresol」、東京化成工業社製。
・香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A。
・色素:Blue HP、商品名「Liquitint(登録商標) BLUE HP」、ミリケン社製。
・pH調整剤(水酸化ナトリウム48質量%水溶液):商品名「48%水酸化ナトリウム溶液」、関東化学社製。
・ブチルカルビトール:商品名「ジエチレングリコールモノブチルエーテル」、日本乳化剤社製。
・3−メトキシ−3メチルブタノール:商品名「ソルフィット」、クラレ社製。
・ポリエチレングリコール:PEG1000、商品名「PEG#1000−L60」、質量平均分子量=1000、ライオン社製。
・プロピレングリコール:PPG、商品名「化粧用プロピレングリコール」、中央化成社製。
・エタノール:商品名「特定アルコール95度合成」、日本アルコール販売社製。
・SR剤1:商品名「TexCare SRN−170C」、質量平均分子量=2000〜3000、pH(20℃の5質量%水溶液)=4、粘度(20℃)=300mPa・s、クラリアントジャパン社製。TexCare SRN−170Cは、TexCare SRN−100(商品名、クラリアントジャパン社製、質量平均分子量=2000〜3000)の70質量%水溶液である。
・SR剤2:商品名「Sokalan HP20」、ポリエチレンイミンのエチレンオキシド付加体、BASF社製。
・C14ジメチルエチルアンモニウムエチル硫酸塩:表中、「C14硫酸塩」と記載。
・ジデシルメチルポリ(オキシエチル)アンモニウムプロピオネート:商品名「Bardap26」、ロンザ社製。表中、「アンモニウムプロピオネート」と記載。
・亜硫酸ナトリウム:商品名「亜硫酸ナトリウム」、富士フイルム和光純薬社製。
・半極性界面活性剤1:ドデシルジメチルアミンオキサイド、商品名「カデナックスDM12D−W」、ライオン社製。
・半極性界面活性剤2:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、商品名「GENAMINOX AP」、クラリアント社製。
・アミドアミン:ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、商品名「アミドアミンAPA168−65E」、脂肪酸(C16/C18)ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸/パルミチン酸の質量比=7/3、ライオン株製。
・カチオン1:塩化アルキル(炭素数12)トリメチルアンモニウム、商品名「アーカード12−37W」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製。
・カチオン2:塩化アルキル(炭素数14)トリメチルアンモニウム、試薬、東京化成工業社製。
・カチオン3:塩化アルキル(炭素数16〜18)トリメチルアンモニウム、商品名「アーカードT−800」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製。
・カチオン4:塩化ジデシルジメチルアンモニウム、商品名「アーカード210」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製。
・過酸化水素:商品名「過酸化水素」、三菱ガス化学社製。
・水:精製水。
(評価方法)
<滑り性の評価>
全自動電気洗濯機(パナソニック社製、品番「NA−VX7600L」)に、各例の洗浄剤組成物を40g投入し、そこへ市販の綿肌シャツ(フジボウアパレル社製、「B.V.D GOLD 丸首半袖シャツ」(綿100%))、ポリエステルシャツ(ユニクロ社製、ポリエステル100質量%、化繊)1枚を入れた。さらに、衣類量が合計1.5kgになるように別途、上記市販の綿肌シャツを7枚入れた。15℃の3°DH硬水を使用し、標準コース(洗濯10分、すすぎ2回、脱水6分設定)にて、これらの衣類を洗濯処理した。
洗濯後、20℃の室内で一晩平干しして乾燥させた。この洗濯と乾燥を3回繰り返した後、上記の綿肌シャツ(綿)及びポリエステルシャツ(化繊)を、手のひらでなぞるように触り、滑り性を下記評価基準に基づいて評価した。
対照布は、各例の洗浄剤組成物に代えて、標準洗剤(ラウリルアルコール1モル当たり平均15モルのエチレンオキシドを付加させたアルコールエトキシレートの20質量%水溶液)を用いて、上記と同様に洗濯処理した綿肌シャツ及びポリエステルシャツとした。各シャツと、対照布とを一対比較により官能評価を行い、専門パネラー6名の採点結果の平均点を求め、繊維のすべり感を判定した。平均点が3点以上の場合を合格とした。
≪評価基準≫
1点:対照布と同等。
2点:対照布よりややすべり感がある。
3点:対照布よりすべり感がある。
4点:対照布よりかなりすべり感がある。
5点:対照布より非常にすべり感がある。
≪判定基準≫
◎ :平均点4点以上。
○ :平均点3点以上4点未満。
△ :平均点2点以上3点未満。
× :平均点2点未満。
<液体安定性の評価>
各例の洗浄剤組成物100mLを透明のガラス瓶(広口規格びんPS−NO.11)に取り、蓋を閉めて−5℃の恒温槽で1ヶ月間保存した。保存後の外観を目視で観察し、下記評価基準に基づいて液体安定性(保存安定性)を評価した。判定が◎、○のものを合格とした。
≪評価基準≫
◎:均一で液体の分離がない。
○:均一だがやや濁りが見られる。
×:液体の分離又は固形分の析出が見られる。
(実施例1〜16、比較例1〜6)
表1〜3に示す組成に従い、(A)成分(又は(A’)成分)、(B)成分(又は(B’)成分)、(C)成分(又は(C’)成分)、(D)成分及び任意成分を水に加え、混合して、各例の液体の洗浄剤組成物を調製した。
なお、表中の配合量は純分換算値である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
各例の洗浄剤組成物について、滑り性及び液安定性を評価し、その結果を表中に示す。
なお、表1〜3中の「適量」は、洗浄剤組成物の25℃におけるpHを8に調整するのに要した量である。水の含有量「バランス」は、洗浄剤組成物に含まれる全成分の合計が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
Figure 2021138900
Figure 2021138900
Figure 2021138900
表1〜3に示すように、実施例1〜16は、綿及び化繊のいずれにおいても滑り性の評価が「〇」又は「◎」であり、液安定性が「〇」又は「◎」であった。
表3に示すように、(A)〜(C)成分のいずれかを欠く比較例1〜6は、綿及び化繊の双方又は一方において、滑り性の評価が「×」又は「△」であった。
(処方例1〜20)
表4〜6に示す組成に従った以外は、実施例1と同様にして、各例の液体の洗浄剤組成物を調製した。
得られた洗浄剤組成物について、実施例1と同様に、滑り性及び液安定性を評価した。
表4〜6に示す処方例の洗浄剤組成物は、綿及び化繊のいずれにおいても、滑り性の評価及び液安定性は良好であった。
Figure 2021138900
Figure 2021138900
Figure 2021138900

Claims (5)

  1. (A)成分:α−オレフィンスルホン酸塩及び内部オレフィンスルホン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、
    (B)成分:下記(b1)式で表される化合物、硝酸ミコナゾール、イソプロピルフェノール、サリチル酸及びチモールからなる群から選ばれる少なくとも1種と、
    (C)成分:カチオン化セルロースと、を含有する、繊維製品用の洗浄剤組成物。
    Figure 2021138900
    ((b1)式中、Xは酸素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基であり、Yは、それぞれ独立して塩素原子又は臭素原子であり、ZはSOH、NO又は炭素数1〜4のアルキル基であり、a、b、cはそれぞれ独立に0又は1〜3の整数であり、dは0又は1であり、mは0又は1であり、nは0又は1である。なお、−(Y)は、ベンゼン環の水素原子のb個がYに置換されていることを意味する。−(Y)、−(Z)、−(OH)及び−(OH)についても同様である。)
  2. 前記(C)成分のカチオン化度は、2質量%以下である、請求項1に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
  3. 前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比は、10〜500である、請求項1又は2に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
  4. 前記(A)成分はα−オレフィンスルホン酸塩を含み、α−オレフィンスルホン酸塩がそのヒドロキシ体であるヒドロキシアルカンスルホン酸塩(a12)を含有し、
    前記(a12)成分/前記(B)成分で表される質量比は、20〜50である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
  5. 前記(A)成分は内部オレフィンスルホン酸塩を含み、内部オレフィンスルホン酸塩がそのヒドロキシ体であるヒドロキシアルカンスルホン酸塩(a22)を含有し、
    前記(a22)成分/前記(B)成分で表される質量比は、15〜400である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の繊維製品用の洗浄剤組成物。
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