JP2021137936A - 表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】濾過フィルターの交換時期の目安を表示する。【解決手段】被加工物に加工水を供給しながら該被加工物を加工する加工ユニット16を含む加工装置2に接続され、該加工装置から排出される使用済みの該加工水を濾過フィルターで濾過して該加工水を再生し、再生された加工水を該加工装置に供給する加工廃液処理装置22において、該濾過フィルターの交換時期の目安を表示する表示システムであって、該加工装置において加工ユニットで実施される加工の履歴を記録する加工履歴記録部32aと、該交換時期の目安に関する情報が含まれる情報表示画面を表示できる表示ユニット30aと、を備え、該情報表示画面には、該加工の履歴から算出される総加工量の表示及び該濾過フィルターで濾過可能な量の該加工水を消費する加工量に対応する標準総加工量の表示と、予想加工可能時間の表示と、予想交換時期の表示と、からなるグループのうち一つまたは複数が含まれる。【選択図】図1

Description

本発明は、加工装置で使用された使用済みの加工水を再生する加工廃液処理装置で使用される濾過フィルターについて、その交換時期の目安を表示する表示システムに関する。
電子機器に搭載されるデバイスチップの製造工程では、まず、半導体材料で形成されたウエーハの表面に互いに交差する複数の分割予定ライン(ストリート)を設定する。そして、該分割予定ラインで区画された各領域にそれぞれIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスを形成する。その後、分割予定ラインに沿ってウエーハを分割すると、複数のデバイスチップが得られる。ウエーハの分割には、環状の切削ブレードでウエーハを切削する切削装置等が用いられる。
また、近年では、電子機器の小型化、薄型化に伴い、デバイスチップにも薄型化が求められている。そこで、ウエーハの分割前にウエーハの裏面側を研削することにより、ウエーハを薄化する処理が施されることがある。ウエーハの研削加工には、複数の研削砥石を備える研削ホイールでウエーハを研削する研削装置等が用いられる。
上記の切削装置、研削装置等の加工装置を用いてウエーハを加工する際には、加工水がウエーハ等に供給される。この加工水によって、ウエーハと加工具(切削ブレード、研削ホイール等)とが冷却されるとともに、発生した屑(加工屑)が洗い流される。ただし、加工水に不純物が含まれていると、不純物がウエーハに固着して残痕が生じる問題や、不純物によってデバイスに動作不良が生じる問題等が生じ、デバイスチップの品質が低下する恐れがある。そのため、加工水には、不純物を含まない純水が用いられる。
加工装置で使用された加工水は、廃液として加工装置の外部に排出され処分される。しかしながら、加工装置で使用される加工水は大量であり、無視できない処分コストがかかる。そこで、加工装置から排出された加工水を浄化し、水を再利用する方法が提案されている。例えば、廃液を濾過して清水を生成し、清水に紫外線を照射して有機物を破壊し、イオン交換樹脂を使用して清水から不純物イオンを除去することで純水を生成する加工廃液処理装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−190128号公報
加工廃液処理装置は、例えば、使用済みの加工水を濾過する第1の濾過部と、該加工水に紫外線を照射する紫外線照射部と、該加工水に含まれるイオンを交換するイオン交換樹脂部と、該加工水を濾過する第2の濾過部(精密フィルター部)と、を備える。ここで、第1の濾過部及び第2の濾過部には、使用済みの加工水に含まれる加工屑等を取り除く濾過フィルターが装着されている。
濾過フィルターで加工水の濾過を長時間実施していると、濾過フィルターに加工屑等が溜まり該濾過フィルターの性能が低下し、加工水に含まれる加工屑等を十分に除去できなくなる。そこで、従来、各濾過部に供給される使用済みの加工水の供給経路に設けられた圧力計を使用して濾過フィルターの状態を監視していた。例えば、圧力計の指示値をディスプレイ等に表示させておき、加工装置の使用者等は、該指示値が許容値を超えたときに濾過フィルターの交換を実施していた。
しかしながら、濾過フィルターの使用に伴う圧力計の指示値は、該許容値に近づいたときに急峻に上昇する傾向にある。すなわち、加工装置の使用者等は、圧力計の指示値が許容値に達する直前まで該指示値が該許容値に達することを予見できなかった。そして、該指示値が該許容値に達したときに慌てて新たな濾過フィルターを準備し交換作業を実施しなければならなかった。そのため、濾過フィルターの交換作業は、効率的なタイミングで実施されるとは限らず、加工装置の加工効率を低下させることもあった。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、濾過フィルターの交換時期の目安を表示する表示システムを提供することである。
本発明の一態様によれば、被加工物を保持する保持ユニットと、該保持ユニットに保持された該被加工物に加工水を供給しながら該被加工物を加工する加工ユニットと、該保持ユニット及び該加工ユニットを相対的に加工送りする加工送りユニットと、を含む加工装置に接続され、該加工装置から排出される使用済みの該加工水を濾過フィルターで濾過して該加工水を再生し、再生された該加工水を該加工装置に供給する加工廃液処理装置において、該濾過フィルターの交換時期の目安を表示する表示システムであって、該加工装置において該加工ユニットで実施される加工の履歴を記録する加工履歴記録部と、該交換時期の目安に関する情報が含まれる情報表示画面を表示できる表示ユニットと、を備え、該情報表示画面には、該加工履歴記録部で記録された該加工の履歴から算出される総加工量の表示及び該濾過フィルターで濾過可能な量の該加工水を消費する加工量に対応する標準総加工量の表示と、該標準総加工量から該総加工量を引いた値を該加工履歴記録部で記録された該加工の履歴から算出される単位時間当たりの加工量で除して算出される予想加工可能時間の表示と、該予想加工可能時間に時刻を加えて算出される予想交換時期の表示と、からなるグループのうち一つまたは複数が含まれることを特徴とする表示システムが提供される。
好ましくは、該加工廃液処理装置では、使用済みの該加工水を該濾過フィルターに供給する供給経路に圧力計が配設されており、該標準総加工量は、使用済みの該加工水を該濾過フィルターで濾過する際に該圧力計の指示値が該濾過フィルターの該交換時期であることを示す圧力値に達するときの該加工ユニットによる該被加工物の総加工量と一致する。
また、好ましくは、該加工履歴記録部に記録される該加工の履歴には、該加工ユニットにより被加工物の加工が実施されている間に該加工送りユニットにより実施された該保持ユニット及び該加工ユニットの相対的な加工送りの量が含まれている。
本発明の一態様に係る表示システムでは、濾過フィルターの交換時期が被加工物に実施される加工の量に基づいて管理できる。そして、濾過フィルターの交換時期の目安に関する情報が含まれる情報表示画面が表示ユニットに表示されるため、該使用者等は、該情報に基づいて新たな濾過フィルターを事前に準備でき、都合のよいタイミングで濾過フィルターの交換作業を実施できる。
したがって、本発明により濾過フィルターの交換時期の目安を表示する表示システムが提供される。
加工装置と、加工廃液処理装置と、を模式的に示す斜視図である。 加工廃液処理装置の内部の構成を模式的に示す斜視図である。 加工廃液処理装置の内部の構成と、その接続関係を説明する分解斜視図である。 表示ユニットの表示を模式的に示す平面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一態様に係る実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る表示システムが組み込まれる加工装置及び加工廃液処理装置の構成例について説明する。図1は、加工装置2と、該加工装置2に接続されて使用される加工廃液処理装置22と、を模式的に示す斜視図である。
加工装置2では、例えば、Si(シリコン)、SiC(シリコンカーバイド)等の半導体材料で形成されたウエーハ等が加工される。ウエーハの表面には、複数のICやLSI等のデバイスが形成される。デバイス毎にウエーハを分割すると、個々のデバイスチップが形成される。また、ウエーハを分割する前に予め該ウエーハの裏面側を研削して該ウエーハを薄化しておくと、最終的に薄型のデバイスチップが得られる。加工装置2は、ウエーハに研削や分割等の加工を実施する。
図1は、加工装置2の一例として、スピンドルに装着された円環状の切削ブレードを備える切削装置を模式的に示す斜視図である。ただし、加工廃液処理装置22に接続されて使用される加工装置2は切削装置に限定されない。例えば、円環状に並ぶ研削砥石が装着された研削ホイールをスピンドルに装着して回転させ、円環軌道上を移動する該研削砥石を被加工物に接触させて研削を実施する研削装置でもよい。以下、加工装置2が切削装置である場合を例に説明を続ける。
図1に示す通り、加工装置2の基台4の角部には、カセット8が載置されるカセットテーブル6が設けられている。カセットテーブル6は、昇降機構(不図示)により上下方向に昇降可能である。図2では、カセットテーブル6に載置されたカセット8の輪郭を二点鎖線で示している。
基台4の上面のカセットテーブル6に隣接する位置には、カセットテーブル6に載置されたカセット8に収容された被加工物をカセット8から搬出する搬出ユニット10が設けられている。搬出ユニット10は、被加工物を把持できる把持部を前面に有する。カセット8に収容された被加工物を搬出する際には、把持部をカセット8に挿し入れて該把持部で被加工物を把持し、その後、該把持部をカセット8から離れる方向に移動させる。
基台4の上面のカセットテーブル6に隣接する位置には、被加工物を吸引保持できる保持ユニット(チャックテーブル)14が設けられている。保持ユニット14は、カセットテーブル6から離れる方向及び近づく方向に移動可能である。また、基台4の上面の搬出ユニット10及び保持ユニット14に隣接する第1の搬送ユニット12が設けられている。
第1の搬送ユニット12は、基台4の上面から上方に突き出た昇降可能であるとともに回転可能な軸部と、軸部の上端から水平方向に伸長した腕部と、腕部の先端下方に設けられた保持部と、を有する。カセット8から引き出された被加工物は、第1の搬送ユニット12により保持ユニット14に搬送される。
保持ユニット14の移動先には、保持ユニット14に保持された被加工物を加工(切削)する加工ユニット(切削ユニット)16が設けられている。加工ユニット16は、円環状の砥石部を外周に備える切削ブレードと、先端部に切削ブレードが装着され該切削ブレードの回転軸となるY軸方向に沿ったスピンドルと、を備える。該スピンドルの基端側には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。
保持ユニット14で保持された被加工物を切削ブレードで切削する際には、切削ブレードを回転させながら、所定の高さ位置まで下降させる。その後、加工ユニット16の下方の領域を通過するように保持ユニット14を移動させる。すると、回転する切削ブレードで被加工物が切削される。その後、保持ユニット14は、カセットテーブル6に隣接する位置に戻される。
加工装置2は、このように、被加工物の加工を実施する際に保持ユニット14と、加工ユニット16と、を相対的に移動させる。この移動は加工送りと呼ばれる。加工装置2は、保持ユニット14と、加工ユニット16と、を相対的に移動させる加工送りユニットを備える。図1に示す加工装置2では、保持ユニット14を移動させる加工送りユニット(不図示)が該保持ユニット14の下方に設けられている。
基台4の上面の保持ユニット14及び第1の搬送ユニット12に隣接する位置には加工後の被加工物を洗浄する洗浄ユニット18が設けられている。洗浄ユニット18は、被加工物を保持するスピンナテーブルを備えている。スピンナテーブルの下部には、スピンナテーブルを所定の速さで回転させる回転駆動源(不図示)が連結されている。加工装置2は、保持ユニット14から洗浄ユニット18に被加工物を搬送する第2の搬送ユニット20を備える。
洗浄ユニット18で被加工物を洗浄する際には、スピンナテーブルを回転させながら被加工物に向けて洗浄用の流体(代表的には、水とエアーとを混合した混合流体)を噴射する。そして、洗浄ユニット18で洗浄された被加工物をカセット8に収容する際には、第1の搬送ユニット12を使用して洗浄ユニット18から搬出ユニット10に被加工物を搬送する。そして、搬出ユニット10をカセット8に向けて移動させて被加工物をカセット8に押し入れる。
ここで、切削ブレードで被加工物を切削すると、摩擦熱が生じて切削ブレードや被加工物の温度が上昇する。また、被加工物からは加工屑が発生する。そこで、被加工物を切削する間に切削ブレード及び被加工物に加工水を供給すると、加工屑を速やかに除去できるとともに、切削ブレード及び被加工物を冷却できる。
また、加工装置2が研削ホイールに装着された研削砥石で被加工物を研削する研削装置である場合においても、被加工物を研削すると摩擦熱及び加工屑が発生する。そして、被加工物を研削する間に研削砥石及び被加工物に加工水を供給すると、加工屑を速やかに除去できるとともに、研削砥石及び被加工物を冷却できる。
ただし、加工水に不純物が含まれていると、不純物が被加工物に固着して残痕が生じる問題や、不純物により被加工物に形成されたデバイスに動作不良が生じる問題等が生じ、デバイスチップの品質が低下する恐れがある。そのため、加工水には、不純物を含まない純水が用いられる。
加工装置で使用された加工水は、廃液として加工装置の外部に排出され処分される。しかしながら、加工装置で使用される純水は大量であり、無視できない処分コストがかかる。そこで、加工装置から排出された使用済みの加工水を再利用する加工廃液処理装置22が使用される。
加工廃液処理装置22は、例えば、使用済みの加工水を濾過して清水を生成し、清水に紫外線を照射して有機物を破壊し、イオン交換樹脂を使用して清水から不純物イオンを除去することで純水を生成する。そして、生成された純水を加工水として加工装置2に供給する。
次に、加工廃液処理装置22について説明する。加工廃液処理装置22は、加工装置2に接続されて使用される。加工廃液処理装置22は、加工廃液処理装置22を構成する各構成要素を収容する直方体状の筐体24を有する。筐体24の前面上部には、加工廃液処理装置22の状態等を表示する液晶ディスプレイ等で構成される表示ユニット30aが設けられる。さらに、作業者が指令を加工廃液処理装置22に入力するためのインターフェースとなるボタン等で構成される入力ユニット30bが設けられている。
なお、加工廃液処理装置22は、表示ユニット30aに重ねて配設されるタッチパネルを入力ユニット30bとして備えてもよい。すなわち、加工廃液処理装置22は、表示ユニット30a及び入力ユニット30bの機能を兼ね備えたタッチパネル付きディスプレイを備えてもよい。なお、表示ユニット30aは、本実施形態に係る表示システムを構成する要素の一つである。そして、表示ユニット30aは、加工廃液処理装置22ではなく加工装置2に設けられてもよい。
加工廃液処理装置22は、配管、チューブ等で構成された排水路26及び給水路28を介して加工装置2に接続されている。加工装置2で発生した使用済みの加工水(廃液)は、排水路26を通じて加工廃液処理装置22に送られる。そして、加工廃液処理装置22により使用済みの加工水が再生されて生成された純水は、新たな加工水として給水路28を通じて加工装置2に送られる。
図2は、加工廃液処理装置22の筐体24の内部の各構成要素を模式的に示す斜視図である。図2では、説明の便宜のために水が流れる水路が部分的に省略されている。また、図3は、加工廃液処理装置22の筐体24の内部に収容された各構成要素の接続関係を模式的に示す分解斜視図である。図3では、説明の便宜のため水路80の一部が線状に簡略化されて示されている。水路80は、例えば、金属または樹脂製の配管、チューブ等である。
加工廃液処理装置22は、各構成要素を支持する枠体34を備える。枠体34の底面上には、加工装置2から排出された使用済みの加工水(廃液)を貯留する廃液貯留タンク36が設けられている。加工装置2から排出された廃液は排水路26を伝って廃液貯留タンク36に供給され、貯留される。具体的には、加工屑や不純物イオンを含む加工水が、廃液として加工装置2から廃液貯留タンク36に供給される。
廃液貯留タンク36には、廃液貯留タンク36に貯留された廃液を送り出す廃液供給ポンプ38が接続されている。廃液供給ポンプ38は、廃液貯留タンク36に貯留された廃液を後述の第1の濾過部44に供給するポンプである。この廃液供給ポンプ38によって、廃液貯留タンク36から第1の濾過部44に供給される廃液の量が制御される。
廃液貯留タンク36の上方には、一対のガイドレール40が設けられている。一対のガイドレール40は、加工廃液処理装置22の幅方向に所定の距離離れた状態で、加工廃液処理装置22の長さ方向に沿って枠体34に固定されている。また、一対のガイドレール40には、平面視で矩形状の受け皿(パン)42が、ガイドレール40に沿ってスライド可能な状態で装着されている。これにより、受け皿42の枠体34からの引き出しと、受け皿42の枠体34への収容とが可能となる。
受け皿42上には、廃液貯留タンク36から供給された使用済みの加工水(廃液)を濾過する第1の濾過部44が着脱可能に搭載されている。第1の濾過部44の上端の流入部46は、切り替え弁76aが設けられた水路80を介して廃液供給ポンプ38に接続されている。廃液貯留タンク36に貯留された水は、廃液供給ポンプ38によって各第1の濾過部44に供給される。なお、図2等には受け皿42上に2つの第1の濾過部44が設けられた例を示しているが、第1の濾過部44の数に制限はない。
第1の濾過部44は、例えば、活性炭、ゼオライト、布、樹脂製ファイバー、グラスファイバー、金属メッシュ、逆浸透膜(RO膜)等で形成された第1の濾過フィルター(不図示)を備える。そして、第1の濾過部44は、流入部46から流入する廃液に含まれる加工屑等の不純物を該第1の濾過フィルターで吸着することで、または、濾しとることで除去し、該廃液を浄化する。第1の濾過部44で濾過された水(清水)は受け皿42に溜まり、排水路48から排出されて水路80の下流側に進行する。
廃液貯留タンク36には、加工装置2で使用された直後の加工水が廃液として貯留されており、比較的径の大きい加工屑等が比較的多量に含まれている。そこで、第1の濾過部44に使用される第1の濾過フィルターには、そのような加工屑等を効率的にかつ長期にわたり除去できる性能が求められる。例えば、第1の濾過部44には、比較的目の粗いフィルターが使用される。
使用済みの加工水(廃液)の濾過を実施している間、第1の濾過フィルターが捕獲する加工屑等が該第1の濾過フィルターに溜まり続ける。そして、第1の濾過フィルターに溜まる加工屑等の量が第1の濾過フィルターの能力の限界を超えると、水が適切に濾過されず、十分に濾過されていない水が第1の濾過部44から排出されるようになる。
そのため、第1の濾過部44が備える第一の濾過フィルターは、定期的に交換されなければならない。第1の濾過部44は、例えば、丸ごと交換可能なカートリッジ方式でもよく、第一の濾過フィルターだけを交換することで機能を回復できる方式でもよい。
第1の濾過部44及び受け皿42の下側の廃液貯留タンク36に隣接する領域には、第1の濾過部44によって濾過された加工水(清水)を貯留する清水貯留タンク(濾過水貯留タンク)54が設けられている。清水貯留タンク54は、清水貯留タンク54の上面側に設けられ、濾過された加工水が流入する流入部(流入口)56を備える。
第1の濾過部44は、それぞれ、受け皿42を介して清水貯留タンク54に接続されている。具体的には、受け皿42の排水路48と、清水貯留タンク54の流入部56と、は、水路80を構成するフレキシブルなホース50により接続されている。ホース50は、例えば、傾斜する支持板52に支持されている。そして、ホース50は、水路80の一部を構成する。第1の濾過部44で濾過され排出された加工水(清水)は、受け皿42に一時的に貯留された後、ホース50を介して清水貯留タンク54に供給され、貯留される。
加工廃液処理装置22の清水貯留タンク54に隣接する位置には、一対のガイドレール70が設けられている。ガイドレール70は、取り付け位置が異なること以外、ガイドレール40と同様の態様で枠体34に固定されている。一対のガイドレール70には、平面視で矩形状の受け皿(パン)72が、ガイドレール70に沿ってスライド可能な状態で装着されている。これにより、受け皿72の枠体34からの引き出しと、受け皿72の枠体34への収容とが可能となる。
清水貯留タンク54は、図3に示す通り、開閉弁を備えた排水機構58が設けられてもよい。排水機構58は、清水貯留タンク54に貯留された加工水(清水)を加工廃液処理装置22の外部に排水して廃棄する機能を有する。該加工水は、第1の濾過部44で濾過されている。そのため、加工装置2が設置されるデバイスチップ製造工場等における廃棄条件を満たしていれば、そのまま廃棄可能である。
例えば、加工廃液処理装置22と、加工装置2と、の間を水が循環する間に、水が加工装置2の外部に飛散して失われることがある。そのため、加工廃液処理装置22や加工装置2には、外部から新たな純水が供給されてもよい。その一方で、加工廃液処理装置22に過剰な量の水が貯留されている場合、外部に水を廃棄するために排水機構58が使用されるとよい。
清水貯留タンク54は、下部に流出部(不図示)を備える。清水貯留タンク54の下流側には、水路80を介して清水供給ポンプ60(図3参照)が接続されている。清水供給ポンプ60の下流側には、紫外線ランプ等の紫外光源を含み、該清水貯留タンク54から供給された加工水(清水)に紫外線を照射する紫外線照射部62が水路80を介して接続されている。紫外線照射部62は、受け皿72上に設けられている。
加工装置2で使用済みの加工水には、例えば、大気中に浮遊する微生物が不純物として混入する。そこで、紫外線照射部62では殺菌処理のために、例えば、波長254nmの紫外線が該清水に照射される。紫外線照射部62で微生物を含む清水に紫外線が照射されると、該微生物が死滅してその死骸が該清水中に生じる。そこで、紫外線照射部62では、さらに、波長185nmの紫外線が清水に照射されてもよい。波長185nmの紫外線は、該清水に含まれるオゾンを活性化し、オゾンによる有機物の分解を促進する。
水路80の紫外線照射部62の下流側には、イオン交換樹脂部64が接続されている。図2及び図3に示す受け皿72上には、2つのイオン交換樹脂部64が着脱可能に設けられている場合が模式的に示されているが、イオン交換樹脂部64の数はこれに限定されない。イオン交換樹脂部64はイオン交換樹脂を含み、紫外線照射部62で紫外線が照射された水に含まれるイオンを交換する。
イオン交換樹脂部64の上端の流入流出部66は、切り替え弁76bが設けられた水路80を介して紫外線照射部62に接続されている。イオン交換樹脂部64は、例えば、円筒状の容器と、該容器に充填されたイオン交換樹脂と、を有する。該容器の内部にはイオン交換樹脂の間を水が進行する流路が形成されており、イオン交換樹脂部64に進入する水は、該容器中でイオン交換樹脂の間を通過して流入流出部66に至る。
例えば、該容器には、カチオンを交換するイオン交換樹脂(カチオン交換樹脂)と、アニオンを交換するイオン交換樹脂(アニオン交換樹脂)とが、互いに混合された状態で収容される。そして、イオン交換樹脂部64に供給される加工水(清水)に含まれるイオンのうち水素イオン及び水酸化物イオン以外のイオンは、水素イオンまたは水酸化物イオンに交換される。すなわち、イオン交換樹脂部64により純水が精製される。
イオン交換樹脂部64の流入流出部66は水路80に接続されており、イオン交換樹脂によりイオンが交換された加工水は、水路80を介して第2の濾過部68に送られる。第2の濾過部68は、受け皿72の上に着脱可能に設けられており、イオン交換樹脂部64によりイオンが交換された加工水を最終的に濾過する機能を有する。
第2の濾過部68は、第1の濾過部44と同様に、例えば、活性炭、ゼオライト、布、樹脂製ファイバー、グラスファイバー、金属メッシュ、逆浸透膜(RO膜)等で形成された第2の濾過フィルター(不図示)を備える。
加工装置2から廃液として排出された使用済みの加工水は、加工廃液処理装置22の水路80を進行する過程で浄化が進み、第2の濾過部68に到達する段階において浄化の最終段階となっている。該加工水に含まれる不純物は極めて小さく微量であるため、第2の濾過フィルターにはそのような不純物を除去するのに適した性能が要求される。例えば、第2の濾過部68の第2の濾過フィルターには、第1の濾過部44の第1の濾過フィルターよりも目が細かく、精密フィルターと呼ばれる水準の膜が使用されるとよい。
そして、第2の濾過部68は、流入する加工水に含まれる極微量の不純物を該第2の濾過フィルターで吸着することで、または、濾しとることで、該加工水を浄化する。第2の濾過部68で濾過された加工水(純水)は、水路80を下流側に進行し、枠体34の上部に固定された純水供給部74に至る。
使用済みの加工水の濾過を実施している間、第2の濾過フィルターが捕獲する不純物が該第2の濾過フィルターに溜まり続ける。そして、第2の濾過フィルターに溜まる不純物の量が第2の濾過フィルターの能力の限界を超えると、加工水が適切に濾過されず、十分に濾過されていない加工水が第2の濾過部68から排出されるようになる。または、第2の濾過フィルターの目が詰まり、第2の濾過部68の加工水の処理能力が低下する。
そのため、第2の濾過部68は、所定の性能を維持できる間に定期的に交換されなければならない。第2の濾過部68は、例えば、丸ごと交換可能なカートリッジ方式でもよく、フィルターだけを交換することで機能を回復できる方式でもよい。
純水供給部74は、第2の濾過部68で濾過されて生成された加工水(純水)を加工装置2に給水路28を介して供給する機能を有する。純水供給部74は、例えば、電熱線等の熱源やペルチェ素子等の冷却源等の温度調節機構(不図示)を備え、加工装置2に供給される加工水の温度を調整する機能を有する。すなわち、純水供給部74は、温度調節ユニットとして機能する。
純水供給部74から加工装置2に供給される加工水は加工屑や不純物イオンが除去されており、加工装置2で純水として用いられる。このように、加工装置2から排出された廃液は、加工廃液処理装置22によって浄化され、加工装置2に戻されて純水として利用される。水路80は、加工装置2から送り出され、廃液貯留タンク36と、第1の濾過部44と、清水貯留タンク54と、紫外線照射部62と、イオン交換樹脂部64と、第2の濾過部68と、純水供給部74と、を経て移動し該加工装置2に戻される水の流路となる。
使用済みの加工水を第1の濾過部44の濾過フィルターに供給する供給経路となる水路80の廃液供給ポンプ38と第1の濾過部44との間には、圧力計78aが配設される。圧力計78aは、水路80を流れる水の圧力を計測できる。圧力計78aを使用すると、例えば、廃液供給ポンプ38により第1の濾過部44に送られる水の圧力を監視できる。
第1の濾過部44で加工水の濾過を続けていると、加工屑等が第1の濾過フィルターに溜まり続ける。そして、許容量を超える加工屑等が第1の濾過フィルターに溜まると、該第1の濾過フィルターの性能が低下し、加工水に含まれる加工屑等を十分に除去できなくなる。そこで、従来、圧力計78aを使用して第1の濾過フィルターの状態を監視していた。例えば、圧力計78aの指示値を表示ユニット30aに表示させておき、加工装置2の使用者等は、該指示値が許容値を超えたときに第1の濾過フィルターの交換を実施していた。
しかしながら、圧力計78aの指示値は、該許容値に近づいたときに急峻に上昇することがある。すなわち、加工装置2の使用者等は、圧力計78aの指示値が許容値に達する直前まで該指示値が該許容値に達することを予見できなかった。そして、該指示値が該許容値に達したときに警告を受けて慌てて新たな第1の濾過フィルターを準備し交換作業を実施しなければならなかった。そのため、第1の濾過フィルターの交換作業は、効率的なタイミングで実施されるとは限らず、加工装置2の加工効率を低下させることもあった。
また、水路80のイオン交換樹脂部64と第2の濾過部68との間には、圧力計78bが取り付けられてもよい。そして、圧力計78bの指示値に基づいて第2の濾過部68の第2の濾過フィルターの交換時期を決定する場合についても、同様の問題を生じる。
そこで、本発明の一態様に係る表示システムでは、被加工物に実施される加工の量に基づいて濾過フィルターの交換時期を管理する。詳細には、表示ユニット30aに、濾過フィルターの交換時期の目安に関する情報が含まれる情報表示画面を表示させる。表示ユニット30aに表示される該情報表示画面には、例えば、加工装置2においてそれまでに実施された加工の履歴から算出される総加工量の表示と、濾過フィルターの交換時期の目安となる標準総加工量の表示と、が含まれる。
ここで、標準総加工量とは、濾過フィルターで濾過可能な量の加工水を消費する加工量に対応する値である。すなわち、加工装置2で加工水を消費しながら被加工物の加工を繰り返す際、該総加工量が該標準総加工量に達するときに該濾過フィルターの濾過能力の限界を迎え、該濾過フィルターの交換時期となる。したがって、標準総加工量は、濾過フィルターの交換時期の目安となる情報である。
該総加工量の表示と、該標準総加工量の表示と、が含まれる情報表示画面が表示ユニット30aに表示されていると、加工装置2の使用者等は表示ユニット30aの表示を見て濾過フィルターの交換時期を予測できる。そのため、該使用者等は、新たな濾過フィルターを事前に準備でき、都合のよいタイミングで濾過フィルターの交換作業を実施できる。次に、該表示システムを構成する構成要素と、表示ユニット30aに表示される情報表示画面の例と、について説明する。
本実施形態に係る表示システムは、加工装置2の各構成要素を制御する制御ユニット、または、加工廃液処理装置22の各構成要素を制御する制御ユニット等により実現される。また、両制御ユニットが一体的に機能して該表示システムの機能を実現してもよい。さらに、該表示システムは、加工装置2及び加工廃液処理装置22の外部に設けられたハードウェアにより実現されてもよい。図1には、該表示システムを実現する制御ユニット32の構成要素が模式的に示されている。
例えば、制御ユニット32は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、を有するコンピュータによって構成される。補助記憶装置に記憶されるソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、該制御ユニット32の機能が実現される。制御ユニット32は、加工装置2または加工廃液処理装置22に所属する各構成要素の動作を制御する。
図1に示す通り、制御ユニット32は、加工履歴記録部32aと、総加工量算出部32bと、を備える。加工履歴記録部32aは、加工装置2において加工ユニット16で実施される加工の履歴を記録する。総加工量算出部32bは、加工履歴記録部32aに記録された該加工の履歴から、加工装置2で実施された総加工量を算出する。
ここで、加工の履歴とは、加工装置2で被加工物に実施された加工の内容に関する情報をいう。加工ユニット16で被加工物を加工すると、被加工物の一部が除去されて、また、加工ユニット16が備える切削ブレード等の加工具も消耗して加工屑が生じる。被加工物等に加工水として純水を供給しながら加工を実施すると、生じた加工屑が加工水に取り込まれて除去される。
加工屑を含む使用済みの加工水は、加工廃液処理装置22に送られる。そして、第1の濾過部44では、第1の濾過フィルターにより使用済みの加工水(廃液)から該加工屑が除去される。また、第2の濾過部68では、第2の濾過フィルターにより加工水から不純物が除去される。各濾過フィルターには加工屑等が溜まり続けることとなるが、その量は加工装置2で実施された加工の内容で決まる。したがって、各濾過フィルターに溜まる加工屑等の量を概算する際に、加工装置2で実施された加工の内容を参照できる。
より具体的には、生じる加工屑の量は、被加工物のうち加工により除去される部分の体積や加工具の消耗体積等を参照できる。そこで、例えば、加工装置2が切削装置である場合、加工履歴記録部32aに記録される加工の履歴には、被加工物に形成される切削溝の深さ、幅、長さ等の情報が含まれるとよい。また、これらの情報に代えて、切削ブレードの被加工物への切り込み深さ、切削ブレードの刃厚、被加工物の表面における加工予定ラインの位置及び本数等が加工の履歴として加工履歴記録部32aに記録されてもよい。
また、例えば、加工装置2が研削装置である場合、加工履歴記録部32aに記録される加工の履歴には、被加工物の径や研削により除去される厚さ等の情報が含まれるとよい。これらの情報に代えて、被加工物の被加工面の面積や、研削ユニットの研削送り量等が加工の履歴として加工履歴記録部32aに記録されてもよい。
加工履歴記録部32aに記録される加工の履歴として最も重要な情報の一つは、加工ユニット16により被加工物の加工が実施されている間に加工送りユニットにより実施された保持ユニット14及び加工ユニット16の相対的な加工送りの量である。一定の加工条件で被加工物の加工が繰り返される場合、加工装置2で実施される加工の量は、加工送りの量に比例するといえる。そのため、加工履歴記録部32aに記録される該加工の履歴には、相対的な加工送りの量が含まれるとよい。
加工履歴記録部32aに記録された加工の履歴を参照すると、濾過フィルターの交換時期の予測に使用できる総加工量を算出できる。総加工量算出部32bは、加工履歴記録部32aに記録された加工の履歴に基づいて総加工量を算出する機能を有する。そして、加工装置2で被加工物の加工が実施される間、総加工量算出部32bが算出する該総加工量は増大していく。
制御ユニット32は、さらに、濾過フィルターの上述の標準総加工量を記憶する標準総加工量記憶部32cを有する。該標準総加工量は、使用済みの加工水を濾過フィルターで濾過する際に圧力計78a,78bの指示値が該濾過フィルターの交換時期であることを示す圧力値に達するときの加工ユニット16による被加工物の総加工量と一致する。
ここで、圧力計78a,78bの指示値は、該濾過フィルターの交換時期となる前は増大が緩やかであり、交換時期となる際に急峻に増大する。そのため、該交換時期となる前に圧力計78a,78bの指示値から該交換時期を予測するのは容易ではない。その一方で、総加工量算出部32bで算出される総加工量は、加工条件が一定であれば加工される被加工物の数に比例して増大するため、濾過フィルターの交換時期を予め予測しやすい。
そこで、本実施形態に係る表示システムでは、加工履歴記録部32aで記録された加工の履歴から算出される総加工量と、標準総加工量記憶部32cに記憶された標準総加工量と、に基づいて該交換時期の目安に関する情報を作成する。そして、該交換時期の目安に関する情報が含まれる情報表示画面を表示ユニット30aに表示させる。
制御ユニット32は、表示ユニット30aの表示を制御する表示ユニット制御部32dをさらに備える。表示ユニット制御部32dは、作業者等が濾過フィルターの交換時期に関する情報を得るための該情報表示画面を表示ユニット30aに表示させる。
図4には、該情報表示画面の一例を表示する表示ユニット30aが模式的に示されている。図4では、加工装置2が切削装置であり加工量の指標として加工物を加工した加工長さ(m)が用いられた例が模式的に示されている。この例では、ある種の加工条件で被加工物の切削を繰り返したとき、総加工長さ(総加工量)が600mとなるときに濾過フィルターが交換時期となる。すなわち、この例では、濾過フィルターの交換時期の目安となる標準総加工量は、600mであるといえる。
なお、該標準総加工量は、予め試験を実施することで導出できる。例えば、多数の同種の被加工物に対して同じ加工条件で加工を繰り返すことが予定されている場合、加工履歴記録部32aで加工の履歴を蓄積しつつ、圧力計78a,78bの指示値に注目しながら被加工物を次々に加工する。
そして、圧力計78a,78bの指示値が濾過フィルターの交換時期であることを示す指示値となるとき、総加工量算出部32bで総加工量を算出する。この算出される該総加工量が標準総加工量として標準総加工量記憶部32cに登録される。
図4に示す画面には、標準総加工量の表示82として、600mの値が示される。また、該画面には、被加工物に実施された加工の履歴から算出される総加工量の表示84として、450mの値が示されている。この場合、さらに加工ユニット16で被加工物を切削する加工長さが150m増大したときに濾過フィルターの交換時期を迎えることが理解される。
なお、該情報表示画面には、現在までの総加工量を該標準総加工量で除した割合が濾過フィルターの使用率として表示されてもよい。図4に示す情報表示画面には、濾過フィルターの使用率の表示86が含まれている。該使用率が100%となるときに濾過フィルターを交換することを想定できるので、計画的に交換部材を準備できる。
さらに、図4に示す通り、表示ユニット30aには、濾過フィルターの交換時期に達するまでに加工装置2で加工できる残りの被加工物の数が表示されてもよい。図4に示す画面には、予想加工可能枚数の表示88が含まれている。
この場合、例えば、一つの被加工物を加工する際の単位加工量が予め算出される。そして、標準総加工量から現在までに実施された加工の総加工量を引いた差の値を該単位加工量で除した値が表示される。加工できる残りの被加工物の数が表示ユニット30aに表示されていると、作業者はさらに直感的に濾過フィルターの交換時期を把握でき、より一層計画的に交換部材を準備できる。
さらに、図4に示す通り、該情報表示画面には、予想加工可能時間の表示90と、予想交換時期の表示92と、が含まれてもよい。予想加工可能時間とは、そのまま加工装置2で被加工物を加工し続けた場合における該濾過フィルターが交換時期となるまでの時間の予測値である。該予想加工可能時間は、該標準総加工量から該総加工量を引いた値を該加工履歴記録部32aで記録された該加工の履歴から算出される単位時間当たりの加工量で除して算出される時間である。
また、予想交換時期とは、濾過フィルターの交換作業を実施するべき時刻であり、該予想加工可能時間に現在時刻を加えて算出される。加工装置2の使用者等は、この予想交換時期に濾過フィルターを交換することを想定して加工装置2における加工のスケジュールを決定できる。また、自分自身のスケジュールを決定できる。
したがって、表示ユニット30aに表示される情報表示画面には、総加工量の表示84及び標準総加工量の表示82と、予想加工可能時間の表示90と、予想交換時期の表示92と、からなるグループのうち一つまたは複数が含まれる。情報表示画面には、さらに、濾過フィルターの使用率の表示86や予想加工可能枚数の表示88が含まれてもよい。
このように、図4に示す情報表示画面を確認すると、予想される濾過フィルターの交換時期を容易に理解できる。ただし、本実施形態に係る表示システムにおいて、表示ユニット30aに表示される総加工量及び標準総加工量等は、あくまで目安である。例えば、該総加工量が該標準総加工量に達したときに圧力計78a,78bの指示値が濾過フィルターの交換時期を示す指示値となるとは限らない。
加工装置2や被加工物の状態次第では、想定されている内容とは若干異なる内容で加工が進行し、加工水に取り込まれて除去される加工屑等の量にも想定量からのずれが生じる場合がある。例えば、該総加工量が該標準総加工量に達しても濾過フィルターのその後の使用がさらに可能である場合や、該総加工量が該標準総加工量に達する前に濾過フィルターに溜まる加工屑等の量が許容量を超える場合がある。
この場合、該総加工量が該標準総加工量に近づいているときに圧力計78a,78bの指示値に注目し、濾過フィルターの交換を実施するか否かの判定を圧力計78a,78bの指示値に基づいて実施してもよい。
この場合においても、加工装置2の使用者等は、圧力計78a,78bの指示値の変化が急峻になる前から総加工量の値から濾過フィルターの交換時期に近づいていることを察知できる。そのため、本実施形態に係る表示システムによると、圧力計78a,78bの指示値に着目するべきタイミングを絞れるため、該使用者等の負担を軽減できる。
以上に説明する通り、本実施形態に係る表示ユニットによると、濾過フィルターの交換時期が被加工物の加工量に基づいて管理できる。表示ユニット30aには、濾過フィルターの交換時期の目安となる情報表示画面が表示されるため、加工装置2の使用者等は表示ユニット30aの表示を見て濾過フィルターの交換時期を予測できる。そのため、該使用者等は、新たな濾過フィルターを事前に準備でき、都合のよいタイミングで濾過フィルターの交換作業を実施できる。
なお、上記実施形態では、主に加工装置2で一定の加工条件で同種の被加工物の加工が繰り返される場合について説明したが、本発明の一態様に係る表示システムはこれに限定されない。すなわち、加工装置2で実施される加工の加工条件や被加工物の種別は一定でなくてもよい。例えば、濾過フィルターの使用の途上で加工装置2において実施される加工の条件は変更されてもよく、加工が実施される被加工物の種別も変更されてもよい。
また、上記実施形態では、濾過フィルターの交換時期の予測に使用される総加工量の値として加工送りユニットによる加工送り量が用いられる場合を例に主に説明したが、本発明の一態様に係る表示システムはこれに限定されない。すなわち、総加工量の値には、他の数値を使用できる。例えば、総加工量の値として、加工により被加工物から除去される部分の体積が使用されてもよい。
例えば、被加工物を切削ブレードで加工する場合、被加工物に形成される切削溝の断面積と、加工長さと、の積から被加工物から除去される部分の体積を算出できる。また、例えば、被加工物を研削砥石で研削する場合、薄化されて失われる被加工物の除去高さと、被加工物の被研削面の面積と、の積から被加工物から除去される部分の体積を算出できる。
この場合、濾過フィルターの使用の途上で加工条件が変化する場合にも、総加工量の算出や、算出された総加工量に基づいた濾過フィルターの交換時期の判定も可能となる。例えば、被加工物を切削する場合、切削ブレードの刃厚や被加工物の厚さが変化するように加工条件が変更された場合でも、被加工物から除去される部分の体積を算出できる。そして、加工条件の変更の前後で除去される部分の体積の総量を通算できるため、該体積で表された総加工量に基づいて濾過フィルターの交換時期の判定も可能である。
例えば、被加工物を研削する場合、濾過フィルターの使用の途上で研削の対象となる被加工物の種別が変更され径の異なる被加工物が研削される場合においても、被加工物から除去される部分の体積を算出できる。そして、被加工物の径を変更する前後で除去される部分の体積の総量を通算できるため、該体積で表された総加工量に基づいて濾過フィルターの交換時期の判定も可能である。
ところで、被加工物の加工条件次第では、比較的大きな加工屑が高い割合で生じる場合や、比較的小さな加工屑が高い割合で生じる場合がある。これらの場合、濾過フィルターの寿命が変動する。
例えば、比較的小さな加工屑は、濾過フィルターの目に嵌まり込んで該濾過フィルターの目詰まりを生じさせ易い場合があり、性能から期待される量の加工屑を濾過フィルターが取り込む前に該濾過フィルターの交換が必要となる場合がある。その一方で、比較的大きな加工屑が生じる場合、濾過フィルター上に該加工屑が堆積しても加工屑間に比較的大きな隙間が形成されるため、加工水の経路が塞がれにくい。この場合、性能から期待される量を超えた量の加工屑を濾過フィルターが取り込める。
このように、濾過フィルターに取り込まれる加工屑の体積に基づいて一律に濾過フィルターの交換時期を判定できない場合がある。このような場合においても、例えば、加工条件に依存する補正係数で標準総加工量を補正することで濾過フィルターの交換時期の判定が可能となる。
例えば、加工装置2において特定の加工条件で被加工物を加工しつつ水路80に設けられた圧力計78a,78bの指示値を監視し、該指示値が濾過フィルターの交換時期を示す値となったときに加工を停止して濾過フィルターを濾過部44,68から取り出す。そして、使用の前後の該濾過フィルターの重量を測定すると、濾過フィルターに取り込まれた加工屑等の重量を算出できる。すると、該加工条件における該濾過フィルターで除去可能な加工屑の総重量を導出でき、該総重量に対応する加工屑の総体積を算出できる。
そして、例えば、標準的な加工条件における濾過フィルターの標準総加工量から比較して該特定の加工条件における該濾過フィルターの交換時期となる際の総加工量がどの程度増減するかを評価することで、該特定の加工条件における補正係数を算出できる。その上で、標準総加工量記憶部32cに記憶された標準総加工量に該補正係数を乗じると、該特定の加工条件における濾過フィルターの交換時期となる総加工量を導出できる。
比較的小さな加工屑が排出される加工条件で被加工物が加工される場合、該補正係数は1より小さくなる。この場合、濾過フィルターの標準総加工量よりも少ない総加工量で濾過フィルターの交換を実施するとよい。その一方で、比較的大きな加工屑が排出される加工条件で被加工物が加工される場合、該補正係数は1より大きくなる。この場合、濾過フィルターの標準総加工量よりも多くの総加工量で被加工物の加工を実施できる。
本発明の一態様に係る表示システムにより表示ユニット30aに表示される情報表示画面には、加工装置2で実施される被加工物の加工条件に係る補正係数当で補正された濾過フィルターの標準総加工量に基づく情報が含まれるとよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 加工装置
4 基台
6 カセットテーブル
8 カセット
10 搬出ユニット
12,20 搬送ユニット
14 保持ユニット
16 加工ユニット
18 洗浄ユニット
22 加工廃液処理装置
24 筐体
26 排水路
28 給水路
30a 表示ユニット
30b 入力ユニット
32 制御ユニット
32a 加工履歴記録部
32b 総加工量算出部
32c 標準総加工量記憶部
32d 表示ユニット制御部
34 枠体
36 廃液貯留タンク
38 廃液供給ポンプ
40 ガイドレール
42,72 受け皿(パン)
44,68 濾過部
46,56 流入部
48 排水路
50 ホース
52 支持板
54 清水貯留タンク
58 排水機構
60 清水供給ポンプ
62 紫外線照射部
64 イオン交換樹脂部
66 流入流出部
74 純水供給部(温度調節ユニット)
76a,76b 切り替え弁
78a,78b 圧力計
80 水路
82 標準総加工量の表示
84 総加工量の表示
86 濾過フィルターの使用率の表示
88 予想加工可能枚数の表示
90 予想加工可能時間の表示
92 予想交換時期の表示

Claims (3)

  1. 被加工物を保持する保持ユニットと、該保持ユニットに保持された該被加工物に加工水を供給しながら該被加工物を加工する加工ユニットと、該保持ユニット及び該加工ユニットを相対的に加工送りする加工送りユニットと、を含む加工装置に接続され、該加工装置から排出される使用済みの該加工水を濾過フィルターで濾過して該加工水を再生し、再生された該加工水を該加工装置に供給する加工廃液処理装置において、該濾過フィルターの交換時期の目安を表示する表示システムであって、
    該加工装置において該加工ユニットで実施される加工の履歴を記録する加工履歴記録部と、
    該交換時期の目安に関する情報が含まれる情報表示画面を表示できる表示ユニットと、を備え、
    該情報表示画面には、
    該加工履歴記録部で記録された該加工の履歴から算出される総加工量の表示及び該濾過フィルターで濾過可能な量の該加工水を消費する加工量に対応する標準総加工量の表示と、
    該標準総加工量から該総加工量を引いた値を該加工履歴記録部で記録された該加工の履歴から算出される単位時間当たりの加工量で除して算出される予想加工可能時間の表示と、
    該予想加工可能時間に時刻を加えて算出される予想交換時期の表示と、からなるグループのうち一つまたは複数が含まれることを特徴とする表示システム。
  2. 該加工廃液処理装置では、使用済みの該加工水を該濾過フィルターに供給する供給経路に圧力計が配設されており、
    該標準総加工量は、使用済みの該加工水を該濾過フィルターで濾過する際に該圧力計の指示値が該濾過フィルターの該交換時期であることを示す圧力値に達するときの該加工ユニットによる該被加工物の総加工量と一致することを特徴とする請求項1記載の表示システム。
  3. 該加工履歴記録部に記録される該加工の履歴には、該加工ユニットにより被加工物の加工が実施されている間に該加工送りユニットにより実施された該保持ユニット及び該加工ユニットの相対的な加工送りの量が含まれていることを特徴とする請求項1記載の表示システム。
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