JP2021137418A - 錠剤カセット - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コスト負担が少なくてすむ区画室可変式の錠剤カセットを実現する。【解決手段】多数の錠剤2を収容しうる容器部20と、軸回転可能な状態で容器部20に収められて複数の区画室54を画成する整列盤40とを備え、容器部20の底部に排出口28が形成されていて、整列盤40の軸回転にて区画室54の中に落ち入った錠剤2を排出口28から逐次落下させる錠剤カセット10において、整列盤40が、区画室54の一つ分を画成する個別画成部材50を複数個と、個別画成部材50を着脱しうる画成部材保持部44が周面に複数形成された回転盤42と、回転盤42から下方へ突き出ていて容器部20の底部25の貫通穴26を貫く回転伝動軸41とを具備する。【選択図】 図1

Description

この発明は、病院や薬局等で行われる調剤を自動化するための錠剤フィーダにおいて被駆動部を成す錠剤カセットに関し、詳しくは、錠剤を収容する容器部と容器部の中の整列盤とを具備していて整列盤が軸回転駆動されると錠剤を整列盤の周囲に整列させながら容器部の排出口から逐次落下させる錠剤カセットに関する。
従来より多用されている錠剤フィーダは(例えば特許文献1の図1,特許文献2の図1,特許文献3の図5を参照)、給電や制御のために錠剤分包機の引出棚や錠剤分割装置の本体部などに固定して装備される駆動部と、錠剤補充作業の容易化などのため駆動部に対して着脱自在になっている錠剤カセットとからなり、多数の錠剤を錠剤カセットにランダム収納しておき、必要に応じて駆動部を間欠動作や連続動作させて錠剤カセットから錠剤を一つずつ送り出すようになっている。このような錠剤フィーダは、錠剤を上から下へ移動させながら錠剤を絞り込むことで逐次排出を行う。
また、そのような錠剤フィーダへの組み込みに最も多く用いられている錠剤カセットは、蓋を開けて補充された多数の錠剤を内部の空間に収容する容器部と、その中に軸回転可能に設けられていて駆動部の駆動を回転伝動軸にて受ける整列盤と、容器部と整列盤との環状間隙の下端部を画する容器部の底板に貫通形成された排出口に対向させて設けられ環状間隙の上端側の一部を仕切る仕切ユニットとを備えている、というものである。
さらに、この錠剤カセットでは、錠剤の整列箇所である環状間隙を錠剤一つ分ずつ区切るために、環状間隙に突き出た羽根状の隔壁が、整列盤の外周面に等ピッチで多数形成されており、隣り合う隔壁の間が、整列盤の上から落ちてきた錠剤を一個ずつ収める区画室になっている。
特開2005−192702号公報 特開2013−039237号公報 特開2019−141330号公報 特願2018−241162号(出願)
このような錠剤カセットは、着脱式であって、而も既に多く使用されている固定式の駆動部に対して付け替え容易であるといったことから、多くの錠剤分包機や錠剤分割装置の錠剤フィーダに採用されている。
ところが、そのような駆動部に対する付け替え容易性の具有にとどまらず、カセットの取り替えを行うまでもなく種々の薬剤に共用しうるように改良することまでも求められ、かかる要請に応えるべく、錠剤を一個ずつ収める区画室を拡縮しうるようになった錠剤カセットも開発されている。
具体的には(特許文献4参照)、多数の錠剤を収容しうる容器部と、軸回転可能な状態で前記容器部に収められて複数の区画室を画成する整列盤とを備え、前記容器部の底部に排出口が形成されていて、前記整列盤の軸回転にて前記区画室の中に落ち入った錠剤を前記排出口から逐次落下させる錠剤カセットにおいて、前記整列盤が、前記容器部の底面を貫く回転伝動軸のうち前記容器部の内部空間に位置する内挿部分に外装された周方向拡縮機構と径方向拡縮機構とを具備しており、前記周方向拡縮機構が、前記区画室を複数連動させて周方向に拡縮しうるものであり、前記径方向拡縮機構が、前記区画室を複数連動させて径方向に拡縮しうるものである、という錠剤カセットが開発されている。
しかしながら、この錠剤カセットでは、区画室の拡縮を担う機構について、周方向拡縮機構ばかりか、径方向拡縮機構までも、複数の区画室を連動させて拡縮させるようにしたことから、機能や性能は大きく向上したが、構造が複雑になってしまった。
そのため、部品数の増加や・部材の繊細化・組立工数の増加といった製造コストに係る負担が大きくなってしまった。
そこで、使い勝手について或る程度の犠牲を払ってでも製造コスト負担が少なくてすむ区画室可変式の錠剤カセットを実現することが技術的な課題となる。
本発明の錠剤カセットは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、
多数の錠剤を収容しうる容器部と、軸回転可能な状態で前記容器部に収められて複数の区画室を画成する整列盤とを備え、前記容器部の底部に排出口が形成されていて、前記整列盤の軸回転にて前記区画室の中に落ち入った錠剤を前記排出口から逐次落下させる錠剤カセットにおいて、
前記整列盤が、前記区画室の一つ分を画成する個別画成部材を複数個と、前記個別画成部材を着脱しうる保持部が周面に複数形成された回転盤と、前記回転盤から下方へ突き出ていて前記容器部の底面を貫く回転伝動軸とを具備している、ことを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段2)、上記解決手段1の錠剤カセットであって、前記保持部と前記個別画成部材との装着時対向部位に嵌合可能な凹凸が形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の錠剤カセットは(解決手段3)、上記解決手段2の錠剤カセットであって、前記凹凸の形成箇所の双方に永久磁石が引き合う向きで装備されていることを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段4)、上記解決手段2の錠剤カセットであって、前記凹凸の形成箇所の一方には永久磁石が装備され他方には強磁性体が装備されていることを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段5)、上記解決手段1〜4の錠剤カセットであって、仕切作用部を具備した仕切りユニットが前記容器部に外装されるようになっており、前記個別画成部材は、その外面のうち前記保持部への装着時に外周面となる部位にスリットが形成されたものであり、前記仕切作用部は、前記仕切りユニットの前記容器部への装着時に前記容器部の内部に入って前記排出口の上方で前記個別画成部材のスリットと同じ高さに位置するようになっており、前記回転盤は、その外周面のうち前記保持部の一つと他の一つとの間に位置する外周面部分が前記スリットよりも内周寄りに位置しており、且つ、前記外周面部分の上方に張出部が形成されたものである、ことを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段6)、上記解決手段1〜5の錠剤カセットであって、前記個別画成部材のうち区画室の内周寄り側面を画成する部位に、識別用の表記が付されている、ことを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段7)、上記解決手段1〜5の錠剤カセットであって、前記個別画成部材のうち区画室の内周寄り側面を画成する部位に、上下を示す表記が付されている、ことを特徴とする。
このような本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段1)、区画室可変式の具現化の要である整列盤が、容器部の中で軸回転しうる回転盤と、その周面に着脱可能な複数の個別画成部材との組み合わせにて構成されるようにしたことにより、回転盤の周面に装着される複数の個別画成部材を付け替えるという比較的簡便な作業にて、サイズの異なる錠剤の取り扱いに回転盤を共用することができる。しかも、構造の簡素化によって、構成部品の種類数や,連動用の繊細な部材の有無・個数,組立工数などは大きく削減される。
したがって、この発明によれば、複数個の個別画成部材の管理と交換という小さめの作業負担は増えることになるが、製造コストに係る負担が大きく削減され、所望の錠剤カセットを実現することができる。
また、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段2)、回転盤の保持部とそこに保持される個別画成部材とについて装着時対向部位に嵌合可能な凹凸を形成したことにより、回転盤に個別画成部材を装着させると、両者の凹凸が嵌合することによって、両者の相対位置が確定し、特に周方向と軸方向とについては両者の相対位置が堅固に確定するうえ、作業者が装着完了状態を明瞭に把握することもできる。
しかも、回転盤に個別画成部材を装着し終えて出来上がった整列盤を容器部の中に収めると、整列盤の周囲の個別画成部材と容器部の内部の周壁との間に区画室が画成されるが、それに随伴して、個別画成部材が回転盤と容器部との間隙に収まって径方向に殆ど移動できなくなることから、凹凸の嵌合が確実に維持されるので、径方向についても回転盤と個別画成部材との相対位置が堅固に確定する。
したがって、この発明によれば、整列盤を所望の錠剤に適合させるに際して複数の個別画成部材を回転盤に脱着させるのが容易な錠剤カセットを実現することができる。
さらに、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段3,4)、嵌合用の凹凸の形成箇所に永久磁石を組み込んで、回転盤と個別画成部材とが引き合うようにしたことにより、磁石組込箇所の形成工程の総て又は一部を凹凸形成工程にて済ませることができて製造作業負担が軽減されるうえ、回転盤に個別画成部材を着脱して行う整列盤の組換え等の作業が軽い力でも的確に行え、更にその整列盤を容器部に着脱するときにも個別画成部材の脱落や位置ずれ等を気にするまでもなく容易かつ的確に着脱作業を行うことができる。
また、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段5)、仕切りユニットを容器部に外装すると、その仕切作用部が、容器部の中に入って、排出口の上方に位置するため、それより上方に来た余分な錠剤の落下が阻止されるので、錠剤の過剰な多重排出が防止される。しかも、仕切作用部がスリットと同じ高さの所に位置するので、仕切作用部と個別画成部材との不所望な干渉も回避される。また、回転盤の外周面部分がスリットよりも内周寄りに位置するようにしたことにより、仕切作用部と回転盤との干渉も回避される。さらに、回転盤の外周面部分をスリットより内周寄りにしたことの副作用として、隣り合っている保持部と保持部との間ひいては個別画成部材と個別画成部材との間に不使用空間が出来てしまい、そのままでは不使用空間への錠剤落下という不所望な事態が発生しかねないところ、その不使用空間の上方には回転盤の張出部が位置するようにしたことにより、区画室外への不所望な錠剤落下も簡便かつ的確に防止することができる。
また、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段6)、個別画成部材を回転盤に取り付けたときに外周面になる部位に対して識別用の表記を付したことにより、個別画成部材を回転盤に取り付けた後でも識別用の表記を見ることができるので、確認しやすい。
また、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段7)、個別画成部材のうち区画室の内周寄り側面を画成する部位に、上下を示す表記を付したことにより、個別画成部材を回転盤に取り付けた後でも上下の表記を見ることができるので、確認しやすい。
本発明の実施例1について、錠剤カセットの構造を示し、(a)が上蓋を取り外した錠剤カセットの縦断面図、(b)が整列盤の外観斜視図である。 (a)が整列盤の平面図、(b)が整列盤の展開斜視図である。 (a)が個別画成部材の斜視図と平面図と縦断側面図と正面図であり、(b)が他の個別画成部材に係る斜視図と平面図と縦断側面図と正面図である。 本発明の実施例2について、整列盤の外観斜視図である。
このような本発明の錠剤カセットについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜2により説明する。
図1〜3に示した実施例1は、上述した解決手段1〜3,5〜7(出願当初の請求項1〜3,5〜7)を具現化したものであり、図4に示した実施例2は、上述した解決手段1,2,4〜7(出願当初の請求項1,2,4〜7)を具現化したものである。
本発明の錠剤カセットの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1(a)は、錠剤カセット10の構造を示し、図示しない上蓋を取り外した錠剤カセット10とその装着先の駆動部4の要部とに係る縦断面図である。
また、図1(b)〜図2(b)は、整列盤40の構造を示し、図1(b)が外観斜視図であり、図2(a)が平面図であり、図2(b)が展開斜視図である。
さらに、図3は、個別画成部材50の構造を示し、図3(a),(b)が何れも個別画成部材50の斜視図と平面図と縦断側面図と正面図であり、(a),(b)の違いは、区画室54のサイズが異なることであり、(a)の区画室54より(b)の方が小さい。
錠剤カセット10は(図1参照)、従来品(例えば特許文献1〜3参照)を部分的に改造した容器部20と、容器部20やその従来品に対する組み込み互換性を維持しながら区画室54の可変機能を付加するために一体物や少部品組合せ物の整列盤から幾つかの部品を組み合わせた整列盤に変貌させるに際して部品や製造コストの増加を抑制した整列盤40とを具備している。
容器部20は、プラスチックの射出成型などで量産される箱形の容器本体21を主体にしたものであり、容器本体21の内部空間が多数の錠剤をランダム収容しうる錠剤収容空間22になっており、錠剤補充時等には図示しない上蓋にて錠剤収容空間22を開閉しうるようになっている。容器本体21の外側には持ち運び用の把手23が設けられており、容器本体21の下部が駆動部4に対する着脱部24になっている(なお、図1(a)において駆動部4として示したものは、錠剤カセット10を着脱する対象とされるベースの上端部分であり、錠剤カセット10には含まれない)
また、容器部20は、容器本体21の底部25のうち一カ所に(図1(a)では左側)、排出口28が貫通形成されており、整列盤40の軸回転にて錠剤が排出口28の上に運ばれてくると、その錠剤を排出口28を通して下方へ落下させるようになっている。
さらに、容器部20は、容器本体21に仕切ユニット30を着脱できるようにもなっている。そして、仕切保持部31を容器本体21に外側から装着して、仕切作用部32を容器本体21のスリットから錠剤収容空間22へ差し込むと、仕切作用部32が排出口28の上方に来て、それより下の錠剤は落下させるが上の錠剤の落下を阻止することで、錠剤の落下を逐次に行わせるものとなる。
それに加え、この容器部20は、ベルト保持部33も容器本体21に対して外側から装着できる又は着脱できるようになっている。
ベルト保持部33は、例えば丸紐状のゴム製で伸縮性を有する無端ベルト34を張った状態で保持するものであり、仕切ユニット30を容器本体21に装着して、無端ベルト34を容器本体21のスリットから錠剤収容空間22へ差し込むと、無端ベルト34が排出口28及び仕切作用部32の上方に来るようになっている。
整列盤40は(図1〜図3参照)、従来品と同様に(例えば特許文献1〜3参照)、軸回転可能な状態で容器部20に収められて錠剤収容空間22の底部に複数の区画室(本例では4個の区画室54)を画成するものであり、その区画室54の中に落ち入った錠剤を軸回転時に区画室54と共に排出口28のところへ移送するようになっている。
もっとも、複数の区画室54を簡便にサイズ変更できるようにするために、整列盤40は、従来は無かった個別画成部材50を複数個具備している(図2(b)参照)。そして、それらの個別画成部材50は、整列盤胴部の回転盤42の画成部材保持部44に少し嵌め込むかのようにして装着されて(図1(b),図2(a)参照)、整列盤脚部の回転伝動軸41の軸回転に随伴して軸回転するようになっている(図1(a)参照)。
整列盤40は(図1,図2参照)、上述した回転伝動軸41からなる脚部と、回転盤42と複数の個別画成部材50とからなる胴部と、傘部43からなる頭部とを具備したものであって、回転伝動軸41と回転盤42と傘部43とが一体的になって謂わば整列盤共用部41〜43を成しており、その整列盤共用部41〜43の回転盤42の外周部に対して個別画成部材50を着脱しうるようになっている。
着脱式の個別画成部材50は、区画室54のサイズの異なる四個が一組で用いられるので(図2参照)、そのような四個組みが、取り扱い対象の錠剤2を形状に基づいて区分けした数だけ準備される(図3(a),(b)参照)。
また(図1(a)参照)、このような整列盤40は、回転伝動軸41の突き出し部分を除いた大部分が、容器本体21の内部の錠剤収容空間22の中に位置する内挿部分になっている。そして、整列盤共用部41〜43に一組の個別画成部材50を装着した整列盤40を、上述したように容器部20の内底に対して装着させるようにしたことで、容器本体21の内周面27(整列盤内挿空間)と整列盤40の外周部との間に、本例の場合、四つの区画室54が画成されるようになっている(図1,図2(a)参照)。
以下、整列盤40の各部材41〜43,50について詳述する。
整列盤共用部41〜43は(図2(b)参照、上述したように脚部の回転伝動軸41と胴部の回転盤42と頭部の傘部43とからなり、そのうち回転伝動軸41は(図1(a)参照)、容器部20の底部25の貫通穴26に挿入されて、底部25を軸回転可能な状態で貫くものであり、その下端部が底部25から外へ突き出ていて駆動部4の回転駆動軸6と嵌合・噛合するようになっており、既成の錠剤カセットの整列盤の回転伝動軸と互換性がある(例えば特許文献1〜4を参照)。
整列盤共用部41〜43の傘部43は(図1,図2参照)、中央部位が高くそこから周縁部へなだらかに下る傾斜面が形成された部分であり、その上に来た錠剤2を周囲に向けて滑落させるようになっている。
整列盤共用部41〜43の回転盤42は(図1,図2参照,特に図2(b)参照)、傘部43の周縁部と同じく回転伝動軸41より太くなっており、その外周面には、個別画成部材50を装着させるための画成部材保持部44が、図示の例では幅広の縦溝状の彫り込みにて四つ形成されており、四方に向けて等角で配置されている。
それぞれの画成部材保持部44は(図2(b)参照)、上述の縦溝状彫込の底にあたる対向面45のほぼ中央に凹部46が形成されており、その凹部46の内底部分に永久磁石47が嵌め込まれている。また、上述の縦溝状彫込の両側の溝壁にあたる部位から隣の画成部材保持部44までの側周面は、対向面45より外径方向に少し高い即ち太い内周寄り外周面部分48になっており、その上端部分には、張出部49が形成されている。張出部49の外周部分の外径は、容器部20の内周面27の内径より少しだけ、小さい。
個別画成部材50は(図1〜3参照,特に図3参照)、整列盤40の回転盤42の画成部材保持部44に装着するときに画成部材保持部44の対向面45と対向させると画成部材保持部44にピッタリ収まる対向面51と、その両側から外周方向へ立ち上がった両側部とからなり、それらが三方から空間を囲むことで一つ分の区画室54を画成するものとなっている。その両側部の先端の外周面55には、上述した仕切作用部32との干渉を避けるためのスリット56が図示の例では三カ所ほど彫り込み形成されている。また、個別画成部材50の対向面51のうち上述の凹部46との対向部位には、凹部46に嵌入しうる凸部52が形成されており、その凸部52には永久磁石53が嵌め込まれている。
そして、回転盤42の画成部材保持部44に個別画成部材50を装着すると(図1,図2(a)参照)、凸部52と凹部46とが嵌合するとともに、永久磁石47と永久磁石53とが磁力で引き合って、個別画成部材50が画成部材保持部44に安定保持されるようになっている。また、個別画成部材50のスリット56は、画成部材保持部44に個別画成部材50を装着すると、個別画成部材50の外面のうち画成部材保持部44への装着時に外周面となる部位に形成されたものになる。
さらに(図1(a)参照)、回転盤42の画成部材保持部44に個別画成部材50を装着すると仕切作用部32が、仕切ユニット30の容器部20への装着時に容器部20の内部に入って排出口28の上方で個別画成部材50のスリット56と同じ高さに位置するようにもなっている。また、そのような個別画成部材50の装着状態では、回転盤42の外周面のうち隣り合う画成部材保持部44,44の間に位置する外周面部分である内周寄り外周面部分48が個別画成部材50のスリット56よりも内周寄りに位置するようになっている。しかも、その内周寄り外周面部分48の上方には、錠剤2が区画室54以外の所へ落下するのを阻止するために、張出部49が突き出ている。
また、個別画成部材50は、区画室54の大きめのものや(図3(a)参照)、区画室54の小さめものなど(図3(b)参照)、上述のように取り扱い対象の錠剤2の形状区分に応じて区画室54の異なるものが使い分けられるので、管理し易いよう、而も装着状態でも目視し易いよう、個別画成部材50のうち区画室54の内周寄り側面57に、適合錠剤のサイズ区分を示す「W9.5 D9.5」や「W7.5 D7.5」といった識別用表記58が付されている。さらに、同じ内周寄り側面57のうち別の部位には、装着に適した姿勢の上下方向を示す『↑』などといった上下表記59が付されている。
この実施例1の錠剤カセット10について、その使用態様及び動作を、上述した図面等を引用しながら説明する。
新たに開発された錠剤であって、従来の専用カセット(例えば既述した特許文献1〜3を参照)を製作して取り扱うもの程たくさん使用されるようには未だなっていないが、手撒き作業などで取り扱うだけで足りるほど少数しか使用されないものでもない錠剤には、サイズの比較的大きなものが多い。また、そのような大きめの錠剤は、一回の服用で複数個を使用することが少ないことから、短時間の間に続けて多数個をカセットから逐次排出させることが少ない。そのため、整列盤の区画室のサイズに多少のばらつきがあっても更には区画室の個数が少なめでも、必要な整列機能や排出機能を発揮することができるので、区画室54は少数だが個別画成部材50の付け替えにて簡便に区画室54のサイズを変更しうる錠剤カセット10は、特許文献4記載の錠剤カセットと同様、大きめの錠剤の自動排出に適している。
錠剤カセット10は、その区画室54のサイズを錠剤の使用に先立って錠剤のサイズに適合させる必要があり、適切な個別画成部材50の選択を人手作業にて行う。その選択作業は、取り扱い対象の錠剤2について縦・横・高さをノギス等にて測定し、それらの測定値のうち縦・横の値より僅かに大きな該当値(図3の識別用表記58を参照)を持った個別画成部材50を選出することで良いので、簡便かつ迅速に行うことができる。なお、上記の測定値のうち高さの値については、仕切ユニット30の調整時に使用し、仕切作用部32が高さ測定値より高い位置のスリット56の所に来るように調整しておく。
そして、選択した個別画成部材50を整列盤共用部41〜43の回転盤42の画成部材保持部44に一つずつ装着するが、上下の向きを確認しつつ(図3の上下表記59を参照)、個別画成部材50の対向面51を回転盤42の画成部材保持部44の対向面45に突き当ててから個別画成部材50を上下に軽く移動させると、個別画成部材50の凸部52と回転盤42の凹部46とが嵌合するとともに、個別画成部材50の磁石53と回転盤42の磁石47とが引き合うので、個別画成部材50が画成部材保持部44の適切な箇所に位置決めされるとともに固定的に保持される。
このような簡便な作業を行うだけで、総ての区画室54のサイズが錠剤2に適合して、整列盤40の調整作業が完了するので、その整列盤40を容器部20に戻して装着すると(図1(a)参照)、錠剤カセット10が所望の錠剤2のランダム収容および逐次排出に使用できるものになる。
そこで、錠剤カセット10に適量の錠剤2を補充するとともに、錠剤分包機等に実装されている錠剤カセットで取り敢えず使用しないで済むものを選出して、その錠剤カセットを駆動部から取り外し、その駆動部に錠剤カセット10を取り付ける。
その後の使い方や動作は既述品と同様なので、煩雑な詳細説明は割愛するが、容器部20の錠剤収容空間22に錠剤2を投入すると、錠剤2は傘部43の斜面を滑り落ち、一部の錠剤2は、すんなり区画室54に入り込んで、整列盤40の軸回転に随伴して排出口28に運ばれ、仕切作用部32より下のものだけが落下排出される。また、他の錠剤2は、張出部49の上に乗って整列盤40の軸回転に随伴して排出口28の上方に運ばれるが、総てが直ちに落下する訳でなく、無端ベルト34との干渉によって張出部49の上で位置ずれし、空いている区画室54の上へずれて来たものだけが区画室54に落ち込む。
こうして、錠剤カセット10でも整列盤40の軸回転にて錠剤2が逐次排出される。
本発明の錠剤カセットの実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、整列盤60の外観斜視図であり、手前の個別画成部材50だけ回転盤62から取り外されている状態を示している。
この整列盤60が上述した実施例1の整列盤40と相違するのは、回転盤42を改造した回転盤62が五個の個別画成部材50を装着できるようになっている点と、回転盤42の画成部材保持部44の対向面45の凹部46に組み込まれていた磁石47が、回転盤62の画成部材保持部64の対向面65の凹部66では、強磁性体67になっている点である。なお、強磁性体67の相手方の磁石53は永久磁石のままである。
強磁性体67は、錆止めメッキを施された鉄製ネジなど、安価な汎用品を採用することも可能であり、相手方の磁石53の向きによって反発するということもなく、使い勝手が良い。磁石53の磁力を受けて磁化すれば、引き合う力が増すことにもなる。
凹部46の内奥に装着できればネジに限定されないが、ネジであれば部品の調達や着脱作業も容易である。対向面65の下穴にネジキリ加工を施しておくのも容易であるが、回転盤62の材質の選択によってはタッピングネジを使用して取り付け作業を一層容易にすることも可能である。
[その他]
上述のように一体物の回転盤等42,62に対して複数の個別画成部材50が相対移動しない状態で装着されることで整列盤40が組み上がるようにしたことにより、部材間の間隙や空隙が、区画室画成部材可動式のもの(例えば特許文献4参照)より、回転盤と区画室画成部材とが一体のもの(例えば特許文献1〜3参照)に近いので、各種の錠剤に共用しうる錠剤カセットとしては無駄な間隙や空隙が少ないものになっている。
上記実施例では、個別画成部材50の同時装備個数が四つか五つであったが、その個数は、それらに限定される訳でなく、それより多くても良く、それより少なくても良い。
上記実施例では、画成部材保持部44に対して個別画成部材50を着脱可能に保持させる手段の具体例として永久磁石53等を挙げたが、これは解決手段3,4の例示であり、解決手段1,2に関しては、保持手段の具現化が磁力の利用に限定される訳でなく、例えば、面ファスナーや、対向面45とその両側の内周寄り外周面部分48,48との間を滑らせてから係止させる係合手段など、他の手段にて保持手段を具現化しても良い。
また、上述の説明では、煩雑になるのを避けるために言及を控えたが、錠剤カセット10についても、回転伝動軸41等に下向き当接部材を少数個たとえば二個ほど付設するとともに(図示せず)、容器部20の底部25の上面に衝上部材をやはり少数個たとえば二個ほど付設して(図示せず)、整列盤40の軸回転に伴って間欠的に即ち当接部材が衝上部材を乗り越える度に整列盤40が少し突き上げられるようにしても良い(例えば特許文献3参照)。そうすることにより、錠剤が塊になっていた場合でもその塊が速やかに解れるとともに、個々の錠剤が区画室54に転げ落ちやすくなる。
本発明の錠剤カセットは、既述した薬剤分包機のように庫部などに多数の駆動部を組み込んだ装置にも、錠剤分割装置のように一台だけしか搭載していない装置にも、使用することが可能である。また、一個の錠剤カセットを幾つかの駆動部に付け替えて使用することや、一個の駆動部に幾つかの錠剤カセットを付け替えて使用することも可能である。
本発明の錠剤カセットで取り扱う錠剤の典型例は大きめで縦長の丸筒状カプセル剤であるが、取り扱える錠剤がそれに限定される訳でなく、紡錘状や円盤状といった他の剤形や他のサイズの錠剤でも取り扱えるものは多い。
2…錠剤、4…駆動部(ベース)、6…回転駆動軸、
10…錠剤カセット、
20…容器部、21…容器本体、
22…錠剤収容空間、23…把手、24…着脱部、25…底部、
26…貫通穴、27…内周面(整列盤内挿空間)、28…排出口、
30…仕切ユニット、31…仕切保持部、
32…仕切作用部、33…ベルト保持部、34…無端ベルト、
40…整列盤、
41…回転伝動軸(整列盤脚部)、42…回転盤(整列盤胴部)、
43…傘部(整列盤頭部)、44…画成部材保持部、
45…対向面(装着時対向部位)、46…凹部(嵌合部)、
47…磁石(引合部材)、48…内周寄り外周面部分、49…張出部、
50…個別画成部材、
51…対向面(装着時対向部位)、52…凸部(嵌合部)、
53…磁石(引合部材)、54…区画室、55…外周面、
56…スリット、57…内周寄り側面、58…識別用表記、59…上下表記、
60…整列盤、
62…回転盤、64…画成部材保持部、65…対向面(装着時対向部位)、
66…凹部(嵌合部)、67…強磁性体(引合部材)

Claims (7)

  1. 多数の錠剤を収容しうる容器部と、軸回転可能な状態で前記容器部に収められて複数の区画室を画成する整列盤とを備え、前記容器部の底部に排出口が形成されていて、前記整列盤の軸回転にて前記区画室の中に落ち入った錠剤を前記排出口から逐次落下させる錠剤カセットにおいて、
    前記整列盤が、前記区画室の一つ分を画成する個別画成部材を複数個と、前記個別画成部材を着脱しうる保持部が周面に複数形成された回転盤と、前記回転盤から下方へ突き出ていて前記容器部の底面を貫く回転伝動軸とを具備している、ことを特徴とする錠剤カセット。
  2. 前記保持部と前記個別画成部材との装着時対向部位に嵌合可能な凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1記載の錠剤カセット。
  3. 前記凹凸の形成箇所の双方に永久磁石が引き合う向きで装備されていることを特徴とする請求項2記載の錠剤カセット。
  4. 前記凹凸の形成箇所の一方には永久磁石が装備され他方には強磁性体が装備されていることを特徴とする請求項2記載の錠剤カセット。
  5. 仕切作用部を具備した仕切りユニットが前記容器部に外装されるようになっており、前記個別画成部材は、その外面のうち前記保持部への装着時に外周面となる部位にスリットが形成されたものであり、前記仕切作用部は、前記仕切りユニットの前記容器部への装着時に前記容器部の内部に入って前記排出口の上方で前記個別画成部材のスリットと同じ高さに位置するようになっており、前記回転盤は、その外周面のうち前記保持部の一つと他の一つとの間に位置する外周面部分が前記スリットよりも内周寄りに位置しており、且つ、前記外周面部分の上方に張出部が形成されたものである、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載された錠剤カセット。
  6. 前記個別画成部材のうち区画室の内周寄り側面を画成する部位に、識別用の表記が付されている、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載された錠剤カセット。
  7. 前記個別画成部材のうち区画室の内周寄り側面を画成する部位に、上下を示す表記が付されている、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載された錠剤カセット。
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