JP2021137379A - 椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
これら従来の椅子に座り、着席位置を確定させるためには、椅子を後へ引いてテーブルから離した状態で座り、その後、座ったまま体重を若干前方へ移動させながら椅子全体を引いてテーブルに接近するように移動させる。場合によっては何度も椅子を前後に微妙に動かしてテーブルの縁と着座者との間の適切な間隔を実現させる必要がある。このような着席動作は煩わしい動作である。特に、椅子の脚の床との接地面の摩擦抵抗が大きい場合にはこの着席動作はより困難となり、途中で諦めざるを得ない場合もある(例えば床が絨毯やカーペットである場合など)。また、着席位置は着席するごとに微妙に変化し、適切な位置の再現性は保証されなかった。同様に、椅子に着席した状態から離席するためには、椅子がそのままの状態では体がテーブルの縁と干渉するため、まず座ったまま体重を若干後方へ移動させながら椅子全体を引いてテーブルから離反するように移動させ、その後、椅子から立ち上がるという煩わしい動作が必要となる。これらの動作は、高齢者や非健常者(病人、障害者)、妊婦では非常に困難な場合が多く、介護者が椅子の移動を補助する必要がある。回転椅子やキャスター付き椅子を利用する場合には、以下に述べる安全上の問題もあるため、介護者の存在は必須である。すなわち、回転椅子を利用する場合には、たとえば、不用意に回転動作のみで離席しようとした結果、着座者の腕がテーブル上に置かれた物体やテーブルの縁と干渉したり、更に立ち上がる際には着座者の体がテーブルの縁と干渉してしまうというような安全上の問題があるためである。キャスター付き椅子を利用する場合にも、着座者がいったん起立した際に、足の伸長に伴って椅子が後方に移動し、再度着座しようとした時に座部が離れてしまい、転倒することがある等の安全上の問題があるためである。
上記した従来の椅子に起因するこれらの問題点は、例えば、食事、事務作業や軽作業などのデスクワーク、読書、勉強など誰もが日常生活で頻繁に遭遇し、かつ避け得ざるものであり、作業効率の低下、ストレスの増加、姿勢悪化、健康障害、怪我などの悪影響を引き起こしていると予想される。これらの悪影響は、高齢者や非健常者(病人、障害者)、妊婦が椅子を使う場合にはより深刻なものであり、上記問題は解決すべき重要課題である。
上記問題の解消を目的として、下記の先行技術文献には、水平面内で脚に対して座部の回転と前後移動とを共に可能にする椅子が開示されている。
しかしながら、着座者が座部を回転させる動作と着座者が座部を前後移動させる動作とは着座者の筋肉の使い方が全く異なる。前者の場合は床に着いた足裏を踏ん張りながら腰をひねるような動作であり、後者の場合は床に着いた足裏を踏ん張りながら体重を若干前方へ移動させるように腰を前に突き出す(または体重を若干後方へ移動させるように腰を後ろに引く)動作である。すなわち、着席または離席する際に、着座者は、座部を回転させる動作と座部を前後に移動させる動作を2段階的に実施しなければならないという煩わしさがある。また、回転椅子と同様に、たとえば、不用意に回転動作のみで離席しようとした結果、腕や体がテーブル上の物体やテーブルの縁と干渉してしまうというような安全上の問題もある。介助者が居ることが前提となる介護専用椅子としては、介護者がより楽に操作できるという意味において有用であるが、高齢者や非健常者、妊婦が自立して使用する椅子としては好ましくない。
本発明は、以上の問題を解決するものである。
面内で前後移動できるとともに、脚部に対して座部が、座部が前方を向いた回転初期位置と所定角度位置との間の角度範囲を、前記平面内で回転できるように設けられた回転スライド機構と、脚部に一体となるように前記平面に垂直に設けられた静止軸と、座部に一体となるように前記平面に垂直に設けられた移動軸と、静止軸と移動軸とを繋ぐリンクと、を主な構成要素とするリンク機構と、を備え、
リンク機構により、座部の回転初期位置が座部の前方終端位置に一致し、かつ座部の所定角度位置が座部の後方終端位置に一致するように座部の前後移動と座部の回転とが連動する、ことを特徴とする。
以下、図面を参照しながら第1の実施形態に係る椅子について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る椅子の斜視図である。図2
は、本発明の第1の実施形態に係る椅子の正面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る椅子の縦断面図(A―A’断面図)である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る椅子の分解斜視図である。
図1〜図4に示すように、椅子1は、脚部10と、座部20と、脚部10に対して座部20を回転および水平移動可能とするための回転スライド機構40とを備える。
回転スライド機構40は、水平に配置された底板46と、底板46の上面に載せられ、水平方向に突出した円筒部42を有する走行板41と、底板46に円筒部42を挟むように平行に取り付けられた2つのガイド部品45と、ガイド部品45に取り付けられた抜け防止カバー44を有している。抜け防止カバー44はL字アングル形状をしており、抜け防止カバー44の下面は、走行板41の円筒部42の上面に1mm前後の隙間をもって対向するように固定されている。そのため、抜け防止カバー44は使用中に走行板41がガタついたり、底板46から外れてしまうことを防止することができる。本実施形態においては、円筒部42の直径は250mmである。
底板46と走行板41との間の摩擦抵抗を低減させる摩擦低減要素51として、底板46の上面および走行板41の下面にフッ素樹脂系の潤滑剤が塗布されている。フッ素樹脂系の潤滑剤として様々なスプレー剤が市販されている。潤滑剤として、フッ素樹脂系以外に、シリコーン樹脂系のスプレー剤またはワックスなど、その他の潤滑剤を使用することもできる。上記した潤滑剤を使用することにより、底板46と走行板41との間のすべり摩擦抵抗を低減させることができる。
本実施形態においては、回転スライド機構40の底板46は脚支持部12の上面に取り付けられ、走行板41は座板22の下面に取り付けられている。
図6は、図5の着席位置から離席位置への座部20の移動を説明するための平面図である。図面は分かり易さを考慮して、座板22、回転スライド機構40のみを記載している。着席位置にある座板22は実線で、着席位置にある回転スライド機構40は破線および実線で示し、離席位置にある座板22および離席位置にある円筒部42およびリンク機構60は二点鎖線で示している。着席位置に座っている着座者が、テーブル100から離席するときは、床に着いた足裏を固定して腰をひねる動作を行うことにより、離席位置へと移動することができる。図6では左回転方向に腰をひねる動作を行った場合を表している。このひねり動作により、座板22は左回転しようとするが、移動軸62がリンク63を介して静止軸61から引っ張られるため、座板22が回転スライド機構40上でテーブル100から離れる方向に距離Sだけスライドする。
P’Q=L2+x=L2・cosθ+(L12−(L2・sinθ)2)0.5
従って、x=L2・cosθ+(L12−(L2・sinθ)2)0.5−L2が成り立つ。
従って、スライド距離S=(L1+L2)−(L2+x)=L1−xは、
θ、L1、L2を使って下記のように表わされる。
S=L1+L2−L2・cosθ−(L12−(L2・sinθ)2)0.5
上記のθとSの関係は第1の実施形態に係る椅子のみならず、本発明の基本である。
また、離席、着席のための動作を何回も繰り返しても、元の着席位置がずれてしまうことは起こらない。すなわち、一度決めた着席位置を確実に、かつ楽に再現することが可能である。
着座者は椅子全体を動かすことなく、座部を回転させるだけで、着席の際には自動的にテーブルに安全に近接することができ、離席の際には自動的にテーブルから安全に離反することができる。
また、ガイド部品45と円筒部42との間にも摩擦抵抗があるため、それを低減させるため、円筒部42のガイド部品45に接する表面およびガイド部品45の円筒部42に接する表面にも、同様の潤滑剤を塗布しても良い。
次に、第1の実施形態の第1の変形例について、図9から図11を参照しながら説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る椅子の正面図である。図10は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る椅子の縦断面図(A―A’断面図)である。図11は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る椅子の分解斜視図である。
すべり摩擦低減部材(B)48はその表面がフッ素樹脂または高密度ポリエチレン樹脂からなる積層樹脂シートである。
なお、底板46と走行板41との間の摩擦抵抗をさらに低減させるためには、すべり摩擦低減部材(A)43およびすべり摩擦低減部材(B)48の表面に、第1の実施形態で使用したものと同様の潤滑剤を塗布させることが有効である。
以上述べた第1の実施形態の第1の変形例においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
ガイド部品45と円筒部42との間の摩擦抵抗を低減させるため、円筒部42のガイド部品45に接する表面またはガイド部品45の円筒部42に接する表面にゴムシートなどからなる、すべり摩擦増強部材を取り付けても良いことは、第1の実施形態の説明で述べた通りである。
本実施形態では、すべり摩擦低減部材(A)43が凸部を形成し、すべり摩擦低減部材(B)48が平面を形成しているが、逆に、すべり摩擦低減部材(A)43が平面を形成し、すべり摩擦低減部材(B)48が凸部を形成しても良いし、すべり摩擦低減部材(A)43、すべり摩擦低減部材(B)48がともに平面を形成しても良い。また、凸部の形状、寸法、個数は、本実施形態に限定されず、任意のデザインを使用することができる。
本実施形態では、すべり摩擦低減部材(A)43およびすべり摩擦低減部材(B)48はその表面がフッ素樹脂または高密度ポリエチレン樹脂からなる積層樹脂材を使用したが、エポキシ樹脂、PBT、PP、PEEK、ナイロン、硬質塩化ビニール樹脂など他の樹脂を使用しても同様の効果を得ることができる。
次に、第1の実施形態の第2の変形例について、図12および図13を参照しながら説明する。
図12は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る椅子の正面図である。
図13は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る椅子の縦断面図(A−A’断面図)である。
第1の実施形態の第1の変形例では、走行板41を構成する素材は木材であったが、本実施例ではPBTを主材料とする樹脂である。第1の実施形態の第1の変形例では、走行板41の下面にすべり摩擦低減部材である積層樹脂円板が4個、取り付けられていたが、本実施例では、走行板41の下面自身に4個所の凸部49を形成させている。走行板41はPBTを原料として射出成型により製造することができるため、4個所の凸部49を容易に形成させることができる。なお、底板46と走行板41との間の摩擦抵抗をさらに低減させるために、4個所の凸部およびすべり摩擦低減部材(B)48の表面に、第1の実施形態で使用したものと同様の潤滑剤を塗布させても良い。
以上述べた第1の実施形態の第2の変形例においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第1の実施形態の第2の変形例において、走行板41を構成する素材はPBTであるが、それに限定されず、エポキシ樹脂、PP、PEEK、ナイロン、硬質塩化ビニール樹脂など他の樹脂を使用することができる。また、より耐摩耗性を高めるためにガラス繊維などのフィラーを樹脂に含有させても良い。
次に、第1の実施形態の第3の変形例について、図14および図15を参照しながら説明する。
図14は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係る椅子の縦断面図である。図15は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係る椅子の斜視図である。
第1の実施形態の第1の変形例との違いは、脚11が一つの円板状部品である点と、座面23の床面からの高さを変更できる調整機構を新たに設けた点と、床面からの高さが調整可能な足載せ台17を新たに設けた点にある。
支柱14の外周面には支柱14の長手方向に沿って並ぶ5つのネジ穴が形成されている。足載せ台17は、手回し用の取手が付いた足載せ台止めボルト18を5つのネジ穴のどれかに通すことにより支柱14に固定される。5つのネジ穴のどれかを選択することにより、足載せ台17の床面からの高さを調整することができる。
走行板41、ガイド部品45、底板46、潤滑剤、すべり摩擦低減部材(A)、すべり摩擦低減部材(B)を構成するそれぞれの材料の組み合わせについては、以上述べた実施形態の材料の組み合わせに限定されず、座部20の滑らかな回転/スライド移動が実現され得る任意の組み合わせを採用することができる。
次に、以下、図面を参照しながら第2の実施形態に係る椅子について説明する。この実施形態において、上記第1の実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図16は、本発明の第2の実施形態に係る椅子の正面図である。図17は、本発明の第2の実施形態に係る椅子を示す縦断面図である。図18は、本発明の第2の実施形態に係る椅子の分解斜視図である。
第2の実施形態では自在キャスター50を4個使用しているが、3個または5個以上使用しても良い。
第2の実施形態の摩擦低減要素は、自在キャスターを使用しているが、これに限らず、案内ガイドで囲まれたボールなど、任意のころがり機構を使用することができる。
次に、以下、図面を参照しながら第3の実施形態に係る椅子について説明する。この実施形態において、上記第1の実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図19は、本発明の第3の実施形態に係る椅子の正面図である。図20は、本発明の第3の実施形態に係る椅子を示す縦断面図である。図21は、本発
明の第3の実施形態に係る椅子の分解斜視図である。図22は、本発明の第3の実施形態に係る椅子の回転スライド機構の分解斜視図である。
図23は、本発明の第3の実施形態に係る椅子とテーブルの組み合わせ配置図(縦断面図)である。図24は、本発明の第3の実施形態に係る椅子とテーブルの組み合わせ配置図(平面図)であり、着座者が左回転動作を行った場合に おける着席位置から離席位置への座板の移動に伴う回転スライド機構の動きを説明するための図である。
図19〜図22に示すように、椅子1は、脚部10と、座部20と、脚部10に対して座部20を回転可能とするための回転機構52と、脚部10に対して座部20を水平移動可能とするためのスライド機構30とを備える。
回転機構52は、ベースプレート54と、ベースプレート54に対してその上に回転自在に連結設置されたトッププレート53とを備える。本実施形態では市販の回転板を利用している。スライド機構30は、一対のレール35と、この一対のレール35上を走行するように、両端に車輪33が設けられた車体32とを備える。底板46の上面に、車体32が走行する一対のレール35が固定されており、さらにレールを取り囲むように一対のレール側板36が取り付けられている。一対のレール側板36には、それぞれ抜け防止カバー44が取り付けられている。
椅子1は、さらに、座板22の下面に垂直に固定された移動軸62と、底板46の上面に設けられた静止軸61と、静止軸61と移動軸62とを繋ぐリンク63とを備える。移動軸62は座部20の回転の中心線Pを中心とする半径L2の円周300上に配置されている。本実施形態においては、半径L2は115mmである。また、静止軸61と移動軸62の距離L1は120mmである。リンク63の両端部に開けられた2つの貫通穴をそれぞれ静止軸61と移動軸62に嵌合させている。上記2つの貫通穴の中心間距離は120mmである。静止軸61と移動軸62の上端部には、円周溝が設けられ、リンク63の抜け防止のため、止め輪64が取り付けられている。
座部20の回転の動きと座部20の前後移動の動きとがどのように連動するか、図23および図24を参照しながら説明する。
図23は、デスク100に向かって椅子1が着席位置に配置された状態を示している。デスク100と人との間の、人が最適と感じる間隔を実現して着席位置を確定させるためには、椅子の位置を少しづつ動かしてその毎に着席位置を確認することによって可能である。または、初回のみ、従来と同様、座ったまま椅子1全体を前に引いたり、場合によっては何度も前後に微妙に動かすことが必要である。この動きは介助者が実施することもできる。
離席位置では、座部20とデスク100の間には十分なスペースが確保されるため、着座者は立ち上がって席を離れることが楽にできる。
上記したように、離席、着席のための動作を何回も繰り返しても、元の着席位置がずれてしまうことは起こらない。すなわち、一度決めた着席位置を確実に、かつ楽に再現することが可能である。
上記のことから、座部を回転させる着座者の動作のみによって座部の回転と座部の前後移動とが連動して実現でき、座部を回転させる動作と座部を前後に移動させる動作を2段階的に実施しなければならないという先行技術の煩わしさを解消した椅子を実現することができる。着座者は椅子全体を動かすことなく、座部20を回転させるだけで、着席の際には自動的にテーブルに安全に近接することができ、離席の際には自動的にテーブルから安全に離反することができる。
本発明の実施形態の回転機構は、市販の回転板を使用しているが、これに限らず、互いに相対的に回転可能なトッププレートとベースプレートとを有する任意の回転機構を使用することができる。
本発明の実施形態では、底板46の下面が脚支持部12に取り付けられているが、脚支持部を設けず、底板46に直接脚11が取り付けられていても良い。
本発明の実施形態では、抜け防止カバー44を設けているが、ガイドプレート45の形状を抜け防止カバー44の機能を果たす形状とすることで、抜け防止カバー44をなくすことができる。
本発明の実施形態では、座部20が後方終端位置を越えて後方移動することを防止するストッパー47が回転スライド機構40に設けられているが、例えば、静止軸61がストッパー47の機能を兼ねるようにすることにより、ストッパー47をなくすことができる。
本発明の実施形態の座部20は肘掛け部を備えていないが、肘掛け部を備えていてもよい。
本発明の実施形態の座部20は背部24を備えているが、背部24を備えていなくともよい。
本発明の第1および第2の実施形態では、リンク機構60の静止軸61は底板46に固定され、移動軸62は走行板41に固定されているが、それに限らず、静止軸61は脚部10に一体となるように固定され、移動軸62は座部20に一体となるように固定されていれば良い。本発明の第3の実施形態では、リンク機構60の静止軸61は底板46に固定され、移動軸62は座板22に固定されているが、それに限らず、静止軸61は脚部10に一体となるように固定され、移動軸62は座部20に一体となるように固定されていれば良い。
10 脚部
11 脚
12 脚支持部
13 台座
14 支柱
15 シャフト
16 シャフト止めボルト
17 足載せ台
18 足載せ台止めボルト
20 座部
21 座クッション
22 座板
23 座面
24 背部
30 スライド機構
31 スライド部
32 車体
33 車輪
34 静止部
35 レール
36 レール側板
40 回転スライド機構
41 走行板
42 円筒部
P、P’回転の中心(中心線)
43 すべり摩擦低減部材(A)
44 抜け防止カバー
45 ガイド部品
46 底板
47 ストッパー
48 すべり摩擦低減部材(B)
49 凸部
50 自在キャスター
51 摩擦低減要素
52 回転機構
53 トッププレート
54 ベースプレート
60 リンク機構
61 静止軸
Q 静止軸の中心(中心線)
62 移動軸
R、R’移動軸の中心(中心線)
63 リンク
64 止め輪
L1 QR間距離
L2 PR間距離
θ 回転角度
S スライド距離
100 テーブル
200 中心線
300 Pを中心とする半径L2の円周
Claims (3)
- 少なくとも脚を有する脚部と、
脚部の上方に設けられた座部と、
脚部に対して座部が、前方終端位置と後方終端位置との間を、一平面内で前後移動できるとともに、脚部に対して座部が、座部が前方を向いた回転初期位置と所定角度位置との間の角度範囲を、前記平面内で回転できるように設けられた回転スライド機構と、
脚部に一体となるように前記平面に垂直に設けられた静止軸と、座部に一体となるように前記平面に垂直に設けられた移動軸と、静止軸と移動軸とを繋ぐリンクと、を主な構成要素とするリンク機構と、
を備え、
リンク機構により、座部の回転初期位置が座部の前方終端位置に一致し、かつ座部の所定角度位置が座部の後方終端位置に一致するように座部の前後移動と座部の回転とが連動する、ことを特徴とする椅子。
- 回転スライド機構は、
前記平面に沿った上面を有する底板と、
前記上面に載せられ、前記上面に中心線が垂直となるように形成された円筒部を有する走行板と、
前記上面または(and/or)前記上面に対向する走行板の下面に設けられ、底板と走行板との間の摩擦抵抗を低減させる摩擦低減要素と、
底板に円筒部を挟むように前後方向に平行に取り付けられた2つの長尺状のガイド部品と、を主な構成要素とし、
走行板は座部に、底板は脚部に、それぞれ固定されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 回転スライド機構は、
静止部とスライド部から成るスライド機構と、互いに相対的に回転可能なトッププレートとベースプレートとを有する回転機構と、を主な構成要素とし、
トッププレートは座部に、ベースプレートはスライド部に、静止部は脚部に、それぞれ固定されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
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