JP2021136429A - シリコンエッチング液、該エッチング液を用いたシリコンデバイスの製造方法および基板処理方法 - Google Patents

シリコンエッチング液、該エッチング液を用いたシリコンデバイスの製造方法および基板処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021136429A
JP2021136429A JP2020097214A JP2020097214A JP2021136429A JP 2021136429 A JP2021136429 A JP 2021136429A JP 2020097214 A JP2020097214 A JP 2020097214A JP 2020097214 A JP2020097214 A JP 2020097214A JP 2021136429 A JP2021136429 A JP 2021136429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon
etching
substrate
etching solution
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020097214A
Other languages
English (en)
Inventor
吉貴 清家
Yoshiki Seike
吉貴 清家
真奈美 置塩
Manami Okishio
真奈美 置塩
誠司 東野
Seiji Tono
誠司 東野
世 根來
Tsugu Negoro
世 根來
健司 小林
Kenji Kobayashi
健司 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Tokuyama Corp
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Tokuyama Corp filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to TW110103804A priority Critical patent/TW202134406A/zh
Priority to US17/186,057 priority patent/US20210269716A1/en
Priority to KR1020210026628A priority patent/KR20210109475A/ko
Priority to CN202110220598.5A priority patent/CN113308249B/zh
Publication of JP2021136429A publication Critical patent/JP2021136429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K13/00Etching, surface-brightening or pickling compositions
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/306Chemical or electrical treatment, e.g. electrolytic etching
    • H01L21/30604Chemical etching
    • H01L21/30608Anisotropic liquid etching

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Weting (AREA)

Abstract

【課題】ポリシリコン膜中の単結晶粒の結晶方位に関係なく一様なエッチング処理が可能となるシリコンエッチング液を提供する。【解決手段】等方性シリコンエッチング液は、水酸化第4級アンモニウム、水、下記式(1)及び下記式(2)で示される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含み、且つ、下記条件1及び2を満足する。R1O−(CmH2mO)n−R2(1)HO−(C2H4O)p−H(2)条件1:0.2≦エッチング速度比(R110/R100)≦1条件2:0.8≦エッチング速度比(R110/R111)≦4(上記中、R100はシリコン単結晶の100面に対するエッチング速度、R110はシリコン単結晶の110面に対するエッチング速度、R111はシリコン単結晶の111面に対するエッチング速度を示す。)【選択図】図1

Description

本発明は、各種シリコンデバイスを製造する際の表面加工、エッチング工程で使用され
るシリコンエッチング液に関する。また、本発明は該エッチング液を用いたシリコンデバ
イスの製造方法に関する。また、本発明は該エッチング液を用いた基板処理方法に関する
。なお、基板には、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用
ガラス基板、磁気または光ディスク用のガラスまたはセラミック基板、有機EL用ガラス
基板、太陽電池用ガラス基板またはシリコン基板などが含まれる。
シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜に対する選択性を考慮して、シリコンを用いた半
導体の製造プロセスには、アルカリエッチングが用いられることがある。ここで、選択性
とは、特定の部材に対して特に高いエッチング性を示す性質をいう。たとえばシリコン膜
と他の膜(たとえばシリコン酸化膜)とを有する基板をエッチングする際に、シリコン膜
のみをエッチングし、シリコン酸化膜がエッチングされない場合には、シリコンに対する
選択性が高いとされる。アルカリとしては、毒性が低く取り扱いが容易なNaOH、KO
H、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(以下、TMAHともいう。)が単独
で使用されている。中でもTMAHは、NaOHやKOHを用いた場合と比較してシリコ
ン酸化膜に対するエッチング速度がほぼ1桁低く、特に、マスク材料としてシリコン窒化
膜と比べてより安価なシリコン酸化膜を使用する場合に、好適に使用されている。
半導体デバイスにおいて、メモリセルの積層化や、ロジックデバイスの緻密化により、
エッチングに対する要求が厳しくなっている。エッチングにおいてアルカリによるシリコ
ンエッチングの場合、弗酸―硝酸水溶液でのエッチングとは異なり、結晶異方性を示す。
結晶異方性とは、シリコンの結晶方位によってエッチング速度の差が生じる性質(エッチ
ングの異方性)をいう。この性質を利用して、単結晶シリコンに対して複雑な3次元構造
を有するシリコンデバイスの加工にアルカリエッチングが用いられている。一方で、ポリ
シリコンは単結晶のシリコンの粒(単結晶粒)からなっているため、エッチングの異方性
があると、単結晶粒の露出した結晶方位の違いによりエッチング速度に差が生じ、均一な
エッチングができず表面荒れが生じやすい、その他にエッチング後に特定の単結晶粒がエ
ッチングされ難く残存する場合があるという問題点があった。
近年、半導体製造工程においてシリコンエッチングを利用した工程が多用されている。
その工程の一例として、電荷蓄積型メモリの工程を例にとり説明する。電荷蓄積型メモリ
は、たとえば図4に示すように、複数のポリシリコン膜P1、P2、P3と複数のシリコ
ン酸化膜O1、O2、O3を含む積層膜91を有する基板Wを含み、その製造プロセスは
積層膜91のエッチング工程を含む。エッチングに際しては、シリコン酸化膜を残してポ
リシリコンのみをエッチングする工程が含まれ、基板Wに設けられた凹部92にエッチン
グ液を供給し、ポリシリコン膜P1、P2、P3を選択的にエッチングする。この際、シ
リコン酸化膜O1、O2、O3をエッチングせずに残留させる。電荷蓄積型メモリは、ポ
リシリコン膜に電荷を蓄積することでメモリとして作動する。蓄積される電荷量は、ポリ
シリコン膜の体積に依存する。したがって、設計容量を実現するためには、ポリシリコン
膜の体積を厳密に制御する必要がある。しかし、上記のように単結晶粒の結晶方位により
エッチング速度が異なると、ポリシリコン膜を均一にエッチングすることができず、デバ
イスの製造が困難になる。
上記したように、弗酸―硝酸水溶液でのエッチングは、シリコンの結晶方位に関わらず
等方的にエッチングすることができ、単結晶シリコン、ポリシリコン、アモルファスシリ
コンに対して均一にエッチングすることが可能である。すなわち、弗酸―硝酸水溶液はシ
リコンのエッチングにおいて結晶異方性を示さない。しかし、弗酸―硝酸水溶液はシリコ
ンとシリコン酸化膜とのエッチング選択比が小さく、上記のようなシリコン酸化膜を残留
させる半導体製造プロセスには用いることができなかった。
一方、アルカリ性のエッチング液は、シリコン酸化膜およびシリコン膜に対する選択性
を有し、シリコン膜を選択的にエッチングする。アルカリを用いたエッチングに関して、
特許文献1には、水酸化アルカリ、水およびポリアルキレンオキサイドアルキルエーテル
を含む、太陽電池用シリコン基板のエッチング液が開示されている。特許文献2には、ア
ルカリ化合物、有機溶剤、界面活性剤および水を含む太陽電池用シリコン基板のエッチン
グ液が開示されている。特許文献2ではアルカリ化合物の一例として、TMAHが例示さ
れ、有機溶剤としてポリアルキレンオキサイドアルキルエーテルが例示されているが、現
実に使用されているアルカリ化合物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである。
特許文献3には、水酸化第4級アルキルアンモニウム、ノニオン界面活性剤および水を
含む現像液が開示されている。ノニオン界面活性剤としてポリアルキレンオキサイドアル
キルエーテルの例示はあるが、実際にはアセチレングリコール系のサーフィノール(商品
名)などの界面活性能の高いノニオン界面活性剤が使用されている。
非特許文献1には、シリコン表面を電圧印加により酸化し、その酸化膜をKOH水溶液
で溶解させることにより等方的にシリコンをエッチングできる方法が記載されている。
特許文献4には、水、水酸化第4級アルキルアンモニウム、水混和性溶媒を含むエッチ
ング液が開示され、水混和性溶媒としては、トリプロピレングリコールメチルエーテルな
どが記載されている。
特開2010−141139号公報 特開2012−227304号公報 国際公開2017/169834号 特開2019−50364号公報
デンソーテクニカルレビュー、山下等、2001年、Vol.6、No.2、p.94−99
ところが、特許文献1、特許文献2のエッチング液では、アルカリ化合物としてNaO
H、KOHが使用されているため、シリコン酸化膜に対するエッチング速度が高い。この
ため、マスク材料およびパターン構造の一部として残留させるべきシリコン酸化膜もエッ
チングされてしまい、ポリシリコン膜のみを選択的にエッチングすることはできない。さ
らに、特許文献1、2のエッチング液は結晶異方性を高め、表面を荒らすことを目的とし
ているため、ポリシリコン膜を均一にエッチングすることはできない。特許文献3の現像
液は、シリコンの精密エッチングを目的としたものではなく、したがってポリシリコン膜
のエッチングの均一性については何ら考慮されていない。また、実際に使用されているノ
ニオン界面活性剤はサーフィノールなどであり、高い界面活性能を有し、ポリシリコン膜
の表面を覆い、アルカリによるポリシリコンのエッチングをむしろ損ない、ポリシリコン
膜を高い精度でエッチングすることはできない。次に、非特許文献1は等方的にシリコン
をエッチングできるが、シリコンを直接溶解させているのではなく、電圧印加により酸化
した酸化膜をKOH水溶液でエッチングしているため、シリコンとシリコン酸化膜とのエ
ッチング選択比がない。また、特許文献4に記載のエッチング液はシリコン−ゲルマニウ
ムに対してシリコンを選択的に除去できる薬液であって、等方的にシリコンをエッチング
することについての記載はない。
そこで、本発明は、結晶異方性を抑えることが可能となり、ポリシリコン膜中の単結晶
粒の結晶方位に関係なく一様なエッチング処理が可能となるシリコンエッチング液を提供
することを目的とする。また、本発明の好ましい態様では、シリコンエッチング液の組成
比を調整することにより、シリコンエッチング時の結晶異方性によるエッチング速度への
影響の程度を調整する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意努力の末、水酸化第4級アンモニウムと水を含むシリコンエッチン
グ液に式(1)、または式(2)で示される化合物を含有させることにより、上記の課題
が解決できることを見出した。
すなわち、第一の本発明は、
水酸化第4級アンモニウム、水、および下記式(1)および(2)で示される化合物か
らなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含み、且つ、下記条件1及び2を満足
することを特徴とする等方性シリコンエッチング液に関する。
O−(C2mO)−R (1)
(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Rは水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基、
mは2〜6の整数、nは1〜3である。但し、RとRとは同時に水素原子であるこ
とはなく、m=2の場合、nとRの炭素数(C)と、Rの炭素数(C)の合計(
n+C+C)が5以上である。)
HO−(CO)−H (2)
(式中、pは15〜1000の範囲にある。)
条件1:0.2≦ エッチング速度比(R110/R100) ≦1
条件2:0.8≦ エッチング速度比(R110/R111) ≦4
(上記中、R100はシリコン単結晶の100面に対するエッチング速度、R110はシ
リコン単結晶の110面に対するエッチング速度、R111はシリコン単結晶の111面
に対するエッチング速度を示す。)
第一の本発明において、水酸化第4級アンモニウムの濃度が0.1〜25質量%、式(
1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物の濃度は0
.001〜40重量%であることが好ましい。
第一の本発明において、水酸化第4級アンモニウムの濃度が0.5〜25質量%、式(
1)、または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物の濃度が
、0.001〜20重量%であることがさらに好ましい。
第一の本発明のシリコンエッチング液のエッチング速度比(R110/R100)は0
.3〜1で、エッチング速度比(R110/R111)は0.8〜3であることが好まし
い。エッチング速度比が上記範囲にあることにより、結晶方位に関係なくエッチング速度
がほぼ一定となり、面荒れが小さくなり一様なエッチングが可能となる。
第二の本発明は、第一の本発明の等方性シリコンエッチング液を用いてシリコンウェハ
、および/またはポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜を含む基板を処理する、基板
の処理方法である。
第三の本発明は、シリコンウェハ、ポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜をエッチ
ングする工程を含むシリコンデバイスの製造方法において、エッチングを第一の本発明の
シリコンエッチング液を用いて行うシリコンデバイスの製造方法である。
本発明においてエッチング速度比は、結晶方位が異なるシリコン基板に対するエッチン
グ速度の比であり、条件1は110面と100面のエッチング速度比(エッチング速度比
(R110/R100))で、条件2は110面と111面のエッチング速度比(エッチ
ング速度比(R110/R111))である。エッチング速度比が上記の範囲になると、
エッチング時の結晶方位の影響を受けにくいということを意味している。条件1及び2の
エッチング速度比が1に近いと、エッチング時の結晶方位の影響を受けにくく、より等方
的にエッチングできる。
本発明者らの検討により、水酸化第4級アンモニウムと水を含む従来のシリコンエッチ
ング液に式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合
物を含有させると、図1に示すように、シリコンのエッチング速度は低下するが、式(1
)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含まないシ
リコンエッチング液と比較して、結晶方位の違いによるエッチング速度の差が低減するこ
とが分かった。式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種
の化合物を含まないシリコンエッチング液は110面、100面の順にエッチング速度が
速く、111面のエッチング速度は最も遅い。(1)または式(2)で示される化合物か
ら選択される少なくとも1種の化合物を含有させることにより各結晶面のエッチング速度
が低下していくが、100面、110面のエッチング速度の低下に対し、111面のエッ
チング速度の低下が小さいため、各結晶面のエッチング速度が同程度に近づく。この時、
水酸化第4級アンモニウム、および(1)または式(2)で示される化合物から選択され
る少なくとも1種の化合物の添加量を調整することで、結晶方位の影響を受けにくく、よ
り均一にシリコンをエッチングできるシリコンエッチング液とすることができる。
本発明のシリコンエッチング液を用いた第1の実施形態に係る基板処理方法は、
基板を水平姿勢に保持する基板保持工程と、
当該基板の中央部を通る、鉛直な回転軸線まわりに前記基板を回転させながら、前記基
板の主面に本発明の等方性シリコンエッチング液を供給する処理液供給工程とを含む。
本発明のシリコンエッチング液を用いた第2の実施形態に係る基板処理方法は、
複数の基板を直立姿勢で保持する基板保持工程と、
処理槽に貯留された本発明の等方性シリコンエッチング液に前記基板を直立姿勢で浸漬
する工程とを含む。
本発明のシリコンエッチング液のエッチング速度は、シリコンの結晶方位の影響を受け
難く、ポリシリコン膜や単結晶のエッチング処理面に出てくる結晶面に関係なく等方的な
エッチング処理が可能となる。
また、シリコンエッチング液の組成比を調整することにより、シリコンの結晶方位に対
するエッチング速度を調整することができ、所望のエッチング速度比のシリコンエッチン
グ液を調製することができる。
(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物の濃度と各結晶面のシリコン基板のエッチング速度との関係を示す図である。 第1の実施形態で用いる基板処理装置の概略上面図である。 第1の実施形態で用いる基板処理ユニットの概略断面図である。 エッチング対象となる基板Wを示す概略断面図である。 第1の実施形態におけるエッチングの処理フローの一例である。 エッチング対象となる他の基板W2を示す概略断面図である。 第2の実施形態で用いる基板処理装置の概略上面図である。 第2の実施形態で用いる基板処理ユニットの概略断面図である。 第2の実施形態におけるエッチングの処理フローの一例である。
本発明の等方性シリコンエッチング液は、水酸化第4級アンモニウム、水、および下記
式(1)および(2)で示される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合
物を含み、且つ、下記条件1及び2を満足する。
O−(C2mO)−R (1)
(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Rは水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基、
mは2〜6の整数、nは1〜3である。但し、RとRとは同時に水素原子であるこ
とはなく、m=2の場合、nとRの炭素数(C)と、Rの炭素数(C)の合計(
n+C+C)が5以上である。)
HO−(CO)−H (2)
(式中、pは15〜1000の範囲にある。)
条件1:0.2≦ エッチング速度比(R110/R100) ≦1
条件2:0.8≦ エッチング速度比(R110/R111) ≦4
(上記中、R100はシリコン単結晶の100面に対するエッチング速度、R110はシ
リコン単結晶の110面に対するエッチング速度、R111はシリコン単結晶の111面
に対するエッチング速度を示す。エッチング速度は実施例に記載の方法で測定する。)
水酸化第4級アンモニウムとしては、従来からシリコンエッチング液の成分として使用
されている各種の水酸化第4級アンモニウムが用いられる。水酸化第4級アンモニウムは
NR ・OHで表される。Rは、通常はアルキル基もしくはアリール基であり、4つ
のRは同一であっても異なっていてもよい。またアルキル基もしくはアリール基は、水酸
基等の置換基を有していてもよい。好ましい水酸化第4級アンモニウムとしては、4つの
Rがアルキル基である水酸化第4級アルキルアンモニウム、および水酸化第4級アルキル
アンモニウムのアルキル基に水酸基が結合したアンモニウム化合物、たとえばトリメチル
−2−ヒドロキシエチルアンモニウムハイドロオキサイド(水酸化コリン)、ジメチルビ
ス(2−ヒドロキシルエチル)アンモニウムハイドロオキサイド、メチルトリス(2−ヒ
ドロキシルエチル)アンモニウムハイドロオキサイドがあげられる。
水酸化第4級アルキルアンモニウムとしてはテトラメチルアンモニウムハイドロオキサ
イド(TMAH)、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド(TEAH)、テトラ
プロピルアンモニウムハイドロオキサイド、又は、テトラブチルアンモニウムハイドロオ
キサイドが特に制限なく使用できる。これら水酸化第4級アルキルアンモニウムの中でも
、アルキル基の炭素数が1〜4であり、すべてのアルキル基が同一の水酸化第4級アルキ
ルアンモニウムが好ましい。特に、シリコンのエッチング速度が高いという理由からTM
AHを使用するのが最も好適である。
また、水酸化第4級アンモニウムの濃度も従来のシリコンエッチング液と特に変わる点
は無く、0.1〜25質量%の範囲であると、結晶の析出を生じることなく、すぐれたエ
ッチング効果が得られ、好ましい。さらに、水酸化第4級アンモニウムの濃度は、0.5
〜25質量%の範囲であることがより好ましい。
本発明のシリコンエッチング液は、下記式(1)および下記式(2)で示される化合物
から選択される少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする。
O−(C2mO)−R (1)
上記式(1)において、Rは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Rは水素原
子または炭素数1〜6のアルキル基、mは2〜6の整数、nは1〜3である。但し、R
とRとは同時に水素原子であることはない。また、m=2の場合、nとRの炭素数(
)と、Rの炭素数(C)の合計(n+C+C)が5以上である。
としては、水素原子又はメチル基が好ましく、Rとしては、プロピル基又はブチ
ル基が好ましく、mは2又は3であることが好ましい。
本発明において特に好適に使用される上記式(1)で示される化合物を具体的に示せば
、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル
、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、
プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル
、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエー
テル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルを挙げることができる。この内、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエー
テル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルが好ましい。
HO−(CO)−H (2)
上記式(2)において、pは15〜1000の範囲にある。なお、pは平均値である。
したがって、式(2)で示される化合物には、pが14以下あるいはpが1000を超え
る化合物が若干量含まれていてもよい。ただし、式(2)で示される化合物中、pが上記
範囲外の化合物の割合は、2%以下であり、好ましくは0%である。本発明において特に
好適に使用される上記式(2)で示される化合物は、式(2)中のp=15〜1000で
ある全てのポリエチレングリコールを挙げることができる。pが15未満の場合、本発明
の効果が表れず、pが1000を超えると混合した時の粘度が高くなり、使用が困難とな
る。これらポリエチレングリコールの中でも、粘度や取扱いの観点から、p=30〜50
0であることが好ましい。限定されないが、具体的には富士フィルム和光純薬製のポリエ
チレングリコール1000(p=約22)、ポリエチレングリコール1500(p=約3
3)、ポリエチレングリコール1540(p=約35)、ポリエチレングリコール200
0(p=約45)、ポリエチレングリコール4000(p=約90)、ポリエチレングリ
コール20000(p=約450)を挙げることができる。
式(1)または式(2)で示される化合物は、1種類を単独で使用してもよく、種類の
異なるものを複数混合して使用してもよい。例えば、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルとプロピレングリコールモノプロピルエーテルとの混合、ジエチレングリコールエ
チルメチルエーテルとポリエチレングリコール1000との混合、ポリエチレングリコー
ル1000とポリエチレングリコール4000との混合が挙げられる。
上記したように、式(1)または式(2)で示される化合物を水酸化第4級アンモニウ
ムと水を含むシリコンエッチング液に含有させると、シリコンの結晶方位の違いによるエ
ッチング速度の差が低減する。式(1)または式(2)で示される化合物を含まないシリ
コンエッチング液は110面、100面の順にエッチング速度が速く、111面のエッチ
ング速度は最も遅い。式(1)または式(2)で示される化合物を含有させることにより
、各結晶面のエッチング速度は低下していくが、100面、110面のエッチング速度の
低下に対し、111面のエッチング速度の低下が小さいため、各結晶面のエッチング速度
を同程度に近づけることができる。
式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含
み、且つ、条件1及び2を満足することにより、シリコンのエッチング時の結晶異方性を
抑制し、等方的にエッチングできるようになり、シリコンウェハ、ポリシリコン膜、アモ
ルファスシリコン膜に関わらず、一様なエッチング処理が可能となる。
上記条件1及び2を満足するためには、式(1)または式(2)で示される化合物から
選択される少なくとも1種の化合物の含有量を調整すればよい。この時、条件1、および
条件2の上限、または下限から外れた場合、ある結晶方位に対しては均一にエッチングで
きる場合があっても、他の結晶方位では不均一にエッチングされ、これはポリシリコン膜
中の単結晶粒の方位の影響を抑えることができないことを意味し、均一なエッチングがで
きない。
また、式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合
物の含有量を調整することにより、所望の結晶方位による影響の受け方を有するシリコン
エッチング液とすることもできる。
上記式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物
の濃度は、エッチング液全体の質量を基準として40質量%以下であることが好ましく、
20質量%未満であることがより好ましく、15質量%未満であることがさらに好ましく
、10質量%以下であることが特に好ましい。また、上記式(1)または上記式(2)で
示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物の濃度は0.001質量%以上で
あることが好ましい。上記式(1)または上記式(2)で示される化合物の濃度が上記範
囲であると、結晶方位によるエッチング速度の差が小さくなるため、ポリシリコン中の単
結晶粒の影響が小さくなり均一なエッチング処理が可能となる。
水酸化第4級アンモニウムと式(1)または式(2)で示される化合物から選択される
少なくとも1種の化合物との合計濃度は、45質量%以下であることが好ましく、40質
量%以下であることがより好ましく、35質量%以下であることがさらに好ましく、また
下限値は0.101質量%以上であることが好ましく0.501質量%以上であることが
さらに好ましい。
また、水酸化第4級アンモニウムと、式(1)または式(2)で示される化合物から選
択される少なくとも1種の化合物との質量比(水酸化第4級アンモニウム/該化合物)は
、式(1)で示される化合物は0.05〜10が好ましく、0.1〜5がさらに好ましく
、式(2)で示される化合物は0.5〜1000が好ましく、1〜500がさらに好まし
い。
また、式(1)で示される化合物を単独で使用する場合には、その濃度はエッチング液
全体の質量を基準として0.1〜40質量%が好ましく、0.1〜20質量%がさらに好
ましい。式(2)で示される化合物を単独で使用する場合には、その濃度はエッチング液
全体の質量を基準として0.001〜10質量%が好ましく、0.001〜5質量%がさ
らに好ましい。
式(1)で示される化合物および式(2)で示される化合物を併用する場合には、その
質量比(式(1)の化合物/式(2)の化合物)は、0.05〜2000が好ましく、0
.1〜1000がさらに好ましく、その合計量は前記の範囲にあることが好ましい。
シリコンエッチング液には、本発明の目的を損なわない範囲で、水酸化第4級アンモニ
ウムと式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物
以外にも、界面活性剤等が添加されていてもよいが、これらはエッチング性に影響を及ぼ
すことがあるため、1質量%以下とすることが好ましく、含まれていないことがより好ま
しい。したがって、シリコンエッチング液は、水酸化第4級アンモニウムと、式(1)ま
たは式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物と、水とから実質
的になることが好ましく、これら以外の他の成分の含有量は、1質量%以下とすることが
好ましく、含まれていないことがより好ましい。すなわち、シリコンエッチング液の、水
酸化第4級アンモニウムと式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少な
くとも1種の化合物以外の残部の全量が水であることが好ましい。
上記式(1)または式(2)で示される化合物に添加により、シリコンエッチングの結
晶異方性の影響を低減できるメカニズムは必ずしも明らかではない。しかし、本発明者ら
は以下のように考察している。上記式(1)または式(2)で示される化合物は、比較的
界面活性能が低い、ノニオン界面活性剤と考えることができる。式(1)または式(2)
で示される化合物は界面活性能を有し、ポリシリコン表面に付着し、これを一時的に保護
する。この結果、エッチング速度の高い110面、100面のシリコン表面と第4級アン
モニウムとの接触が阻害され、エッチングが抑制される。しかし、式(1)または式(2
)で示される化合物の界面活性能は比較的低いため、シリコン表面から遊離する。この結
果、第4級アンモニウムがシリコン表面に接触して、エッチングが行われる。式(1)ま
たは式(2)で示される化合物のポリシリコン表面への付着、遊離は、繰り返され、この
間に緩やかにエッチングが進行する。一方、111面のシリコン表面にも該化合物は付着
するが、111面の原子空隙半径が110面、100面と比較すると小さく、上記式(1
)または式(2)の化合物が侵入しにくいと考えられる。そのため、シリコン表面と第4
級アンモニウムとの接触の阻害が110面、100面と比較して小さく、エッチングの抑
制度合いも低減されると考えられる。この結果、エッチング速度は遅くなるが、結晶方位
の影響は低減されると考えられる。
一方、式(1)または式(2)で示される化合物に代えて、界面活性能の高いノニオン
界面活性剤を使用すると、界面活性剤がポリシリコン表面に強固に付着し、ポリシリコン
表面とエッチング液との接触が阻害され、エッチングが進行し難くなる。
エッチング速度比(R110/R100)は0.3〜1で、エッチング速度比(R11
/R111)は0.8〜3.5であることが好ましい。エッチング速度比が上記範囲に
あることにより、結晶方位に関係なくエッチング速度がほぼ一定となり、面荒れが小さく
なり一様なエッチングが可能となる。
本発明のシリコンエッチング液は、所定濃度の水酸化第4級アンモニウム水溶液に所定
量の式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物を
混合し、溶解させることにより容易に調製することができる。このとき式(1)または式
(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物を直接混合せずに、予め
所定濃度の式(1)または式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化
合物の水溶液を調整しておき、これを混合してもよい。
本発明のシリコンエッチング液は、水酸化第4級アンモニウム水溶液系シリコンエッチ
ング液の特長、即ち毒性が低く取り扱いが容易で且つ、マスク材料として安価なシリコン
酸化膜を使用したり、残留させるべきシリコン酸化膜を有するパターン構造を使用するこ
とができるという利点を有する。また、従来の水酸化第4級アンモニウム水溶液系シリコ
ンエッチング液と比べて、結晶方位の違いによるシリコンに対するエッチング速度の変動
が少ない。より詳しくは、同一条件下でエッチング処理を実施した際に、ポリシリコン膜
中の単結晶粒の方位の影響を抑えることができるという特徴を有する。このため、本発明
のシリコンエッチング液は、シリコンの湿式エッチング技術により、バルブ、ノズル、プ
リンタ用ヘッド、並びに流量、圧力及び加速度等の各種物理量を検知するための半導体セ
ンサ(例えば半導体圧力センサのダイヤフラムや半導体加速度センサのカンチレバーなど
)の加工、及び金属配線の一部、ゲート電極等の材料として種々のデバイスに応用されて
いるポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜のエッチング等、種々のシリコンデバイス
を製造する際のエッチング液として好適に使用することができる。
本発明のシリコンエッチング液を用いてシリコンデバイスを製造する場合には、常法に
従いシリコンのウェットエッチングを行えばよい。このときの方法は、従来のシリコンエ
ッチング液を用いた場合と特に変わる点は無く、例えばシリコンエッチング液が導入され
たエッチング槽に被エッチング物として“シリコンウェハの必要部分をシリコン酸化膜や
シリコン窒化膜などでマスクしたシリコンウェハ”を投入し、シリコンエッチング液との
化学反応を利用してシリコンウェハの不要部分を溶解させることにより好適に行うことが
できる。
本発明の好ましい実施形態では、シリコンエッチング液は、ポリシリコン膜とシリコン
酸化膜とが交互に積層され、複数の膜を貫通する凹部もしくは貫通孔を有する積層体をエ
ッチングする際に、前記凹部もしくは貫通孔にシリコンエッチング液を供給して、ポリシ
リコン膜を選択的にエッチングする工程を含むシリコンデバイスの製造に用いる。
エッチングの際のシリコンエッチング液の温度は、所望のエッチング速度、エッチング
後のシリコンの形状や表面状態、生産性などを考慮して20〜95℃の範囲から適宜決定
すればよく、30〜60℃の範囲とするのが好適である。
シリコンのウェットエッチングは、被エッチング物をシリコンエッチング液に浸漬する
だけでも良いが、被エッチング物に一定の電位を印加する電気化学エッチング法を採用す
ることもできる。
本発明におけるエッチング処理の対象物としては、シリコン単結晶や、ポリシリコン、
アモルファスシリコンが挙げられ、対象物中にエッチング処理の対象ではない非対象物の
シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等、アルミニウムなどの金属が含まれていてもよい。例
えば、シリコン単結晶上にシリコン酸化膜や、シリコン窒化膜、さらには金属膜を積層し
パターン形状を作成したものや、さらにはその上にポリシリコンやレジストを成膜、塗布
したもの、アルミニウムなどの金属部分が保護膜で覆われ、シリコンがパターン形成され
た構造体などが挙げられる。
以下では、本発明のシリコンエッチング液を用いた基板処理方法の実施形態を、添付図
面を参照して詳細に説明する。基板には、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、プ
ラズマディスプレイ用ガラス基板、磁気または光ディスク用のガラスまたはセラミック基
板、有機EL用ガラス基板、太陽電池用ガラス基板またはシリコン基板などが含まれる。
図2は、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置1を上から見た模式図である。
図2に示すように、基板処理装置1は、半導体ウェハなどの円板状の基板Wを1枚ずつ
処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、基板Wを収容するキャリアCを保持す
るロードポートLPと、ロードポートLP上のキャリアCから搬送された基板Wを処理す
る複数の処理ユニット2と、ロードポートLP上のキャリアCと処理ユニット2との間で
基板Wを搬送する搬送ロボットと、基板処理装置1を制御する制御装置3とを備えている
搬送ロボットは、ロードポートLP上のキャリアCに対して基板Wの搬入および搬出を
行うインデクサロボットIRと、複数の処理ユニット2に対して基板Wの搬入および搬出
を行うセンターロボットCRとを含む。インデクサロボットIRは、ロードポートLPと
センターロボットCRとの間で基板Wを搬送し、センターロボットCRは、インデクサロ
ボットIRと処理ユニット2との間で基板Wを搬送する。センターロボットCRは、基板
Wを支持するハンドH1を含み、インデクサロボットIRは、基板Wを支持するハンドH
2を含む。
複数の処理ユニット2は、平面視でセンターロボットCRのまわりに配置された複数の
タワーTWを形成している。各タワーTWは、上下に積層された複数(たとえば3つ)の
処理ユニット2を含む。図3は、4つのタワーTWが形成されている例を示している。セ
ンターロボットCRは、いずれのタワーTWにもアクセス可能である。
図3は、基板処理装置1に備えられた処理ユニット2の内部を水平に見た模式図である
処理ユニット2は、内部空間を有する箱型のチャンバー4と、チャンバー4内で1枚の
基板Wを水平に保持しながら基板Wの中央部を通る鉛直な回転軸線まわりに回転させるス
ピンチャック10と、回転軸線まわりにスピンチャック10を取り囲む筒状の処理カップ
20とを含む。
チャンバー4は、基板Wが通過する搬入搬出口6が設けられた箱型の隔壁5と、搬入搬
出口6を開閉するシャッター7とを含む。
スピンチャック10は、水平な姿勢で保持された円板状のスピンベース12と、スピン
ベース12の上方で基板Wを水平な姿勢で保持する複数のチャックピン11と、スピンベ
ース12の中央部から下方に延びるスピン軸と、スピン軸を回転させることによりスピン
ベース12および複数のチャックピン11を回転させるスピンモータ13とを含む。スピ
ンチャック10は、複数のチャックピン11を基板Wの外周面に接触させる挟持式のチャ
ックに限らず、非デバイス形成面である基板Wの裏面(下面)をスピンベース12の上面
に吸着させることにより基板Wを水平に保持するバキューム式のチャックであってもよい
処理カップ20は、基板Wから外方に排出された液体を受け止める複数のガード21と
、複数のガード21によって下方に案内された液体を受け止める複数のカップ22とを含
む。図3は、2つのガード21と2つのカップ22とが設けられている例を示している。
処理ユニット2は、複数のガード21を個別に昇降させるガード昇降ユニットを含む。
ガード昇降ユニットは、上位置から下位置までの任意の位置にガード21を位置させる。
ガード昇降ユニットは制御装置3により制御される。上位置は、スピンチャック10に保
持されている基板Wが配置される保持位置よりも上方にガード21の上端が配置される位
置である。下位置は、保持位置よりも下方にガード21の上端が配置される位置である。
ガード天井部の円環状の上端は、ガード21の上端に相当する。ガード21の上端は、平
面視で基板Wおよびスピンベース12を取り囲んでいる。
スピンチャック10が基板Wを回転させている状態で、処理液が基板Wに供給されると
、基板Wに供給された処理液が基板Wから振り切られる。処理液が基板Wに供給されると
き、少なくとも一つのガード21の上端が、基板Wよりも上方に配置される。したがって
、基板Wから排出された薬液やリンス液などの処理液は、いずれかのガード21に受け止
められ、このガード21に対応するカップ22に案内される。
複数の液吐出部は、第1薬液を吐出する第1薬液吐出部41と、第2薬液を吐出する第
2薬液吐出部42と、リンス液を吐出するリンス液吐出部43とを含む。さらに、複数の
不活性ガスを吐出するガス吐出部が備えられていてもよい。複数の液吐出部はそれぞれに
液吐出を制御するバルブを有しており、液吐出の開始と停止を行うことができる。複数の
液吐出部はそれぞれ駆動機構を有しており、基板上に液を吐出する処理位置と、基板より
外側にある待機位置との間を駆動することができる。バルブ、駆動機構は制御装置3によ
り制御される。
第1薬液は、基板の自然酸化膜を除去可能な薬液(たとえば、フッ酸、バッファードフ
ッ酸、アンモニア水など)、のうちの少なくとも1つを含む液である。図3ではDHFと
表記している。
第2薬液は、本発明のシリコンエッチング液である。図3ではTMAH COMPOU
NDと表記している。
リンス液吐出部43に供給されるリンス液は純水(脱イオン水)である。リンス液吐出
部43に供給されるリンス液は、純水以外のリンス液であってもよい。図3ではDIWと
表記している。
図4は、図5に示す処理が行われる前後の基板Wの断面の一例を示す模式図である。
図4の左側は、図5に示す処理(エッチング)が行われる前の基板Wの断面を示してお
り、図4の右側は、図5に示す処理(エッチング)が行われた後の基板Wの断面を示して
いる。図4の右側に示すように、基板Wがエッチングされると、基板Wの面方向(基板W
の厚み方向Dtに直交する方向)に凹んだ複数のリセスR1が凹部92の側面92sに形
成される。
図4に示すように、基板Wは、シリコンウェハなどの母材の上に形成された積層膜91
と、基板Wの最表面Wsから基板Wの厚み方向Dt(基板Wの母材の表面に直交する方向
)に凹んだ凹部92とを含む。積層膜91は、複数のポリシリコン膜P1、P2、P3と
複数のシリコン酸化膜O1、O2、O3とを含む。ポリシリコン膜P1〜P3は、エッチ
ング対象物の一例であり、シリコン酸化膜O1〜O3は、非エッチング対象物の一例であ
る。酸化シリコンは、水酸化第4級アンモニウムを含むアルカリ性のエッチング液に溶解
しないもしくは殆ど溶解しない物質である。
複数のポリシリコン膜P1〜P3および複数のシリコン酸化膜O1〜O3は、ポリシリ
コン膜とシリコン酸化膜とが交互に入れ替わるように基板Wの厚み方向Dtに積層されて
いる。ポリシリコン膜P1〜P3は、基板W上にポリシリコンを堆積させる堆積工程と、
堆積したポリシリコンを加熱する熱処理工程と、が行われた薄膜である(図4参照)。ポ
リシリコン膜P1〜P3は、熱処理工程が行われていない薄膜であってもよい。
図4に示すように、凹部92は、複数のポリシリコン膜P1〜P3および複数のシリコ
ン酸化膜O1〜O3を基板Wの厚み方向Dtに貫通している。ポリシリコン膜P1〜P3
およびシリコン酸化膜O1〜O3の側面は、凹部92の側面92sで露出している。凹部
92は、トレンチ、ビアホール、およびコンタクトホールのいずれかであってもよいし、
これら以外であってもよい。
図4に示す処理(エッチング)が開始される前は、ポリシリコン膜P1〜P3およびシ
リコン酸化膜O1〜O3の表層に自然酸化膜が形成されている。図4の左側の二点鎖線は
、自然酸化膜の輪郭を示している。
以下では、図2、図3、および図5を参照して、基板処理装置1によって実行される基
板Wの処理の一例について説明する。基板処理装置1では、図5中のスタート以降の工程
が実行される。
基板処理装置1によって基板Wが処理されるときは、チャンバー4内に基板Wを搬入す
る搬入工程が行われる(図5のステップS1)。
具体的には、全てのガード21が下位置に位置している状態で、センターロボットCR
が、基板WをハンドH1で支持しながら、ハンドH1をチャンバー4内に進入させる。そ
して、センターロボットCRは、基板Wの表面が上に向けられた状態でハンドH1上の基
板Wを複数のチャックピン11の上に置く。その後、複数のチャックピン11が基板Wの
外周面に押し付けられ、基板Wを水平姿勢に保持する基板保持工程を行う。センターロボ
ットCRは、基板Wをスピンチャック10の上に置いた後、ハンドH1をチャンバー4の
内部から退避させる。
次に、スピンモータ13が駆動され、基板Wの回転が開始される(図5のステップS2
)。この結果、基板の中央部を通る、鉛直な回転軸線まわりに基板を回転させる。
次に、第1薬液の一例であるDHFを基板Wの上面に供給する第1薬液供給工程が行わ
れる(図5のステップS3)。
具体的には、第1薬液吐出部41の第1薬液バルブが開かれ、DHFの吐出を開始する
。第1薬液吐出部41から吐出されたDHFは、基板Wの上面中央部に衝突した後、回転
している基板Wの上面に沿って外方に流れる。これにより、基板Wの上面全域を覆うDH
Fの液膜が形成され、基板Wの上面全域にDHFが供給される。第1薬液バルブが開かれ
てから所定時間が経過すると、第1薬液バルブが閉じられ、DHFの吐出が停止される。
次に、リンス液の一例である純水を基板Wの上面に供給する第1リンス液供給工程が行
われる(図5のステップS4)。
具体的には、リンス液吐出部43のリンス液バルブが開かれ、リンス液吐出部43が純
水の吐出を開始する。基板Wの上面中央部に衝突した純水は、回転している基板Wの上面
に沿って外方に流れる。基板W上のDHFは、リンス液吐出部43から吐出された純水に
よって洗い流される。これにより、基板Wの上面全域を覆う純水の液膜が形成される。リ
ンス液バルブが開かれてから所定時間が経過すると、リンス液バルブが閉じられ、純水の
吐出が停止される。
次に、第2薬液としてシリコンエッチング液を基板Wの上面に供給する第2薬液供給工
程が行われる(図5のステップS5)。
具体的には、第2薬液吐出部42の第2薬液バルブが開かれ、第2薬液吐出部42がエ
ッチング液の吐出を開始する。エッチング液の吐出が開始される前に、ガード昇降ユニッ
トは、基板Wから排出された液体を受け止めるガード21を切り替えるために、少なくと
も一つのガード21を鉛直に移動させてもよい。基板Wの上面中央部に衝突したエッチン
グ液は、回転している基板Wの上面に沿って外方に流れる。基板W上の純水は、第2薬液
吐出部42から吐出されたエッチング液に置換される。これにより、基板Wの上面全域を
覆うエッチング液の液膜が形成される。第2薬液バルブが開かれてから所定時間が経過す
ると、第2薬液バルブが閉じられ、エッチング液の吐出が停止される。
次に、リンス液の一例である純水を基板Wの上面に供給する第2リンス液供給工程が行
われる(図5のステップS6)。
具体的には、リンス液吐出部43のリンス液バルブが開かれ、リンス液吐出部43が純
水の吐出を開始する。基板Wの上面中央部に衝突した純水は、回転している基板Wの上面
に沿って外方に流れる。基板W上のエッチング液は、リンス液吐出部43から吐出された
純水によって洗い流される。これにより、基板Wの上面全域を覆う純水の液膜が形成され
る。リンス液バルブが開かれてから所定時間が経過すると、リンス液バルブが閉じられ、
純水の吐出が停止される。
次に、基板Wの回転によって基板Wを乾燥させる乾燥工程が行われる(図5のステップ
S7)。
具体的には、スピンモータ13が基板Wを回転方向に加速させ、第1薬液供給工程から
第2リンス液供給工程までの期間における基板Wの回転速度よりも大きい高回転速度(た
とえば数千rpm)で基板Wを回転させる。これにより、液体が基板Wから除去され、基
板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、スピンモー
タ13が回転を停止する。これにより、基板Wの回転が停止される(図5のステップS8
)。
次に、基板Wをチャンバー4から搬出する搬出工程が行われる(図5のステップS9)
具体的には、ガード昇降ユニットが全てのガード21を下位置まで下降させる。その後
、センターロボットCRが、ハンドH1をチャンバー4内に進入させる。センターロボッ
トCRは、複数のチャックピン11が基板Wの把持を解除した後、スピンチャック10上
の基板WをハンドH1で支持する。その後、センターロボットCRは、基板WをハンドH
1で支持しながら、ハンドH1をチャンバー4の内部から退避させる。これにより、処理
済みの基板Wがチャンバー4から搬出される。
以上のように本発明の好ましい実施形態では、上記したシリコンエッチング液を、ポリ
シリコン膜P1〜P3(図4参照)とポリシリコン膜P1〜P3とは異なる酸化シリコン
膜O1〜O3(図4参照)とが露出した基板Wに供給する。
本実施形態では、酸化膜除去液の一例であるDHFが基板Wに供給され、ポリシリコン
膜P1〜P3の自然酸化膜がポリシリコン膜P1〜P3の表層から除去される。その後、
エッチング液が基板Wに供給され、エッチング対象物であるポリシリコン膜P1〜P3が
選択的にエッチングされる。ポリシリコン膜P1〜P3の自然酸化膜は、主として酸化シ
リコンで構成されている。エッチング液は、酸化シリコンをエッチングせずにもしくは殆
どエッチングせずに、ポリシリコン膜P1〜P3をエッチングする液体である。これは、
水酸化物イオンがケイ素と反応するものの、酸化シリコンとは反応しないもしくは殆ど反
応しないからである。したがって、ポリシリコン膜P1〜P3の自然酸化膜を予め除去す
ることにより、ポリシリコン膜P1〜P3を効率的にエッチングできる。
本実施形態では、堆積したポリシリコンを加熱する熱処理工程が行われたエッチング対
象物P1〜P3を、アルカリ性のエッチング液でエッチングする。堆積したポリシリコン
を適切な条件下で加熱すると、ポリシリコンの粒度(グレインサイズ)が増加する。した
がって、熱処理工程が行われない場合と比較して、エッチング対象物P1〜P3に含まれ
るシリコン単結晶が大型化している。これは、エッチング対象物P1〜P3の表面で露出
するシリコン単結晶の数が減少し、異方性の影響が高まることを意味する。したがって、
このようなエッチング対象物P1〜P3に水酸化第4級アンモニウムと水と式(1)また
は式(2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物とを含むエッチング
液を供給することにより、異方性の影響を効果的に低下させることができる。
図6は、基板処理装置1によって実行される基板W2の処理の他の例である。図6に示
す例では、フィン形状のSi突起を有する基板W2について図5に示す処理(エッチング)
を行った状態を示す。図6のようなフィン形状のSi突起を有する基板W2の処理を行う
場合、従来はシリコンエッチング時の結晶異方性のため図6の左側に示すようにエッチン
グ量にバラツキ生じていた。図6の右側は、本発明のエッチング液による処理が行われた
後の基板W2の断面を示している。図6の右側に示すように、基板W2がエッチングされ
ると、基板W2のフィン形状のSi突起のエッチング時の結晶異方性が抑制され、等方的
にエッチングできる。なお、図6の点線は処理前の形状を示している。
本実施形態では、処理ユニット2は、スピンチャック10の上方に配置された遮断部材
を備えていてもよい。遮断部材は、スピンチャック10の上方に配置された円板部と、円
板部外周部から下方に延びる筒状部とを含む。
次に、第2実施形態について説明する。
第1実施形態に対する第2実施形態の主要な相違点は、基板処理装置101が複数枚の
基板Wを一括して処理するバッチ式の装置であることである。
図7は、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置101のレイアウトを示す図解的な
平面図である。図8は、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置101に備えられた処
理ユニット102を示す模式図である。図7〜図9において、前述の図1〜図5に示され
た構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、基板処理装置101は、制御部3と、カセット保持部93と、姿勢
変換部94と、処理ユニット102とに大別され、カセット保持部93、姿勢変換部94
および処理ユニット102は制御部3により制御される。カセット保持部93では、主面
が鉛直方向を向く水平姿勢に積層した複数の基板Wを収容するカセット90が保持される
。姿勢変換部94では、処理前の複数の基板Wがカセット90から搬出されるとともに複
数の基板Wの姿勢が、主面が水平方向を向く直立姿勢に変換され、複数の基板Wが処理ユ
ニット102に受け渡される。また、処理ユニット102による処理後の複数の基板Wが
、直立姿勢にて処理ユニット102から姿勢変換部94に受け渡され、複数の基板Wが、
主面が面直方向を向く水平状態に変換された後、複数の基板Wはカセット保持部93のカ
セット90に一括して戻される。
処理ユニット102は、主搬送機構121と、移載部洗浄部122と、第1薬液処理部
123と、第2薬液処理部124と、乾燥処理部125とを備え、第1薬液処理部123
、第2薬液処理部124、乾燥処理部125および移載部洗浄部122は、この順序にて
図7中に配列される。第1薬液処理部123は、所定の薬液が貯溜された第1薬液槽23
1と、リンス液が貯溜された第1リンス液槽232と、第1薬液槽231から第1リンス
液槽232へと複数の基板Wを一括して搬送する第1リフタ233とを備える。第2薬液
処理部124も、第1薬液処理部123と同様に、所定の薬液が貯溜された第2薬液槽2
41と、リンス液が貯溜された第2リンス液槽242と、第2薬液槽241から第2リン
ス液槽242へと複数の基板Wを一括して搬送する第2リフタ243とを備える。
主搬送機構121は、複数の基板Wの支持および昇降を行う移載部211と、移載部2
11を移載部洗浄部122、第1薬液処理部123、第2薬液処理部124、乾燥処理部
125の間で移動する移載部移動機構212とを備える。移載部211は、間隔を空けて
配置される一対の支持アーム213と、一対の支持アーム213の間隔を変更するアーム
駆動部と、一対の支持アーム213を鉛直方向に昇降するアーム昇降部とを備える。各支
持アーム213の下部には支持部材214が設けられ、支持部材214には複数の溝が支
持アーム213の先端から根元に向かって一定のピッチにて形成される。アーム駆動部は
、支持アーム213の先端から根元に向かう軸に平行な軸を中心として各支持アーム21
3を回動することにより、一対の支持部材214の間隔を変更する。
基板処理装置101では、姿勢変換部94により、主面が支持アーム213の先端から
根元に向かって平行に積層した直立姿勢にて処理ユニット102内に複数の基板Wが搬送
され、一対の支持部材214により、基板Wのエッジが上記の溝内に配置されて支持され
る。一対の支持部材214の間隔は、一対の支持部材214により複数の基板Wを挟持す
る際の幅(基板Wの直径よりも小さい幅であり、以下、「挟持幅」という。)、および、
一対の支持部材214から複数の基板Wを解放する際の幅(基板Wの直径よりも大きい幅
であり、以下、「解放幅」という。)のいずれかとなる。
移載部洗浄部122は、一対の支持部材214の鉛直方向下側に配列された2つの洗浄
槽221を有する。各洗浄槽221内には洗浄液を噴出するノズルと、窒素ガスを噴出す
るノズルとが設けられる。移載部211の洗浄時には、一対の支持部材214(および、
支持アーム213の一部)が、2つの洗浄槽221内にそれぞれ配置される。そして、洗
浄液により支持部材214が洗浄され、その後、窒素ガスにより支持部材214に付着し
た洗浄液が除去される(すなわち、支持部材214が乾燥される。)。
基板Wを各薬液処理部123,124にて処理する際には、複数の基板Wを挟持する移
載部211が薬液槽231,241の上方に配置され、薬液槽231,241内の第1リ
フタ233,第2リフタ243が上方へと移動する。第1リフタ233,第2リフタ24
3には、直立姿勢の基板Wを下方から支持するための複数の爪部が設けられており、基板
Wが爪部に当接した後、一対の支持部材214の間隔が解放幅まで広げられることにより
、移載部211から第1リフタ233,第2リフタ243に複数の基板Wが移載される。
薬液処理部123,124では、第1リフタ233,第2リフタ243が下降することに
より、薬液槽231,241内に複数の基板Wが配置され、薬液による処理が複数の基板
Wに対して一括して行われる。
薬液による処理が完了すると、第1リフタ233,第2リフタ243が上昇し、続いて
、リンス液槽232,242の上方に移動する。そして、第1リフタ233,第2リフタ
243が下降することにより、リンス液槽232,242内に複数の基板Wが配置され、
リンス液による処理が複数の基板Wに対して一括して行われる。リンス液による処理が完
了すると、第1リフタ233,第2リフタ243が上昇し、基板Wがリンス液槽232,
242の上方に配置される。このとき、移載部211もリンス液槽232,242の上方
に配置されており、間隔が解放幅に広げられた一対の支持部材214の間に複数の基板W
が位置する。一対の支持部材214の間隔が挟持幅まで狭められた後、第1リフタ233
,第2リフタ243が下降することにより、第1リフタ233,第2リフタ243から移
載部211に複数の基板Wが移載される。
具体的には、1つのバッチに含まれる全ての基板Wが、主搬送機構121によって第1
薬液処理部123の第1リフタ233に移載され、第1薬液槽231内の第1薬液に浸漬
される。たとえば、第1薬液はDHF(diluted hydrofluoric acid)である。第1薬液
は、基板の自然酸化膜を除去可能な薬液(たとえば、フッ酸、バッファードフッ酸、アン
モニア水など)のうちの少なくとも1つを含む液であってもよい。第1薬液に浸漬された
1つのバッチに含まれる全ての基板Wは、第1リフタ233によって、第1リンス液槽2
32の上方に移動され、第1リンス液槽232内の第1リンス液に浸漬される。第1リン
ス液は純水(脱イオン水)である。純水以外のリンス液であってもよい。第1リンス液に
浸漬された1つのバッチに含まれる全ての基板Wは、第1リフタ233が上昇し、主搬送
機構121に全ての基板を移載され、第2薬液処理部124の第2リフタ243に移載さ
れる。第2薬液は、本発明のシリコンエッチング液である。図8ではTMAH COMP
OUNDと表記している。第2リフタ243に移載された1つのバッチに含まれる全ての
基板Wは、第2薬液槽241の浸漬槽103内のエッチング液に浸漬され、その後、浸漬
槽103から搬出される(図9のステップS13)。浸漬槽103から搬出された1つの
バッチに含まれる全ての基板Wは第2リンス液槽242に浸漬される。第2リンス液は純
水(脱イオン水)である。第2リンス液は純水以外のリンス液であってもよい。第2リフ
タ243に移載された1つのバッチに含まれる全ての基板Wは、主搬送機構121によっ
て乾燥処理部125で乾燥される。
図8は、処理ユニット102の薬液処理槽124の薬液槽241を説明するための図で
ある。図8は、第2薬液に相当するアルカリ性のエッチング液を複数枚の基板Wに同時に
供給する処理ユニット102を含む。処理ユニット102は、エッチング液を貯留すると
共に複数枚の基板Wが同時に搬入される浸漬槽103と、浸漬槽103からあふれたエッ
チング液を受け止めるオーバーフロー槽104とを含む。
処理ユニット102は、浸漬槽103およびオーバーフロー槽104に加えて、複数枚
の基板Wが浸漬槽103内のエッチング液に浸漬される下位置と複数枚の基板Wが浸漬槽
103内のエッチング液の上方に位置する上位置との間で複数枚の基板Wを同時に保持し
ながら昇降する第2リフタ243を含む。
処理ユニット102は、第2薬液に相当するアルカリ性のエッチング液を吐出する第2
薬液吐出口47が設けられた2つの薬液ノズル109と、浸漬槽103内の液体を排出す
る排液配管116とを含む。薬液ノズル109がエッチング液を吐出すると、エッチング
液が浸漬槽103内に供給されると共に、上昇流が浸漬槽103内のエッチング液中に形
成される。また、排液配管116に介装された排液バルブ117が開かれると、エッチン
グ液などの浸漬槽103内の液体が排液配管116に排出される。排液配管116の上流
端は、浸漬槽103の底部に接続されている。
オーバーフロー槽104は、オーバーフロー槽104内のエッチング液を2つの薬液ノ
ズル109に向けて案内する共通配管110cと、共通配管110cから供給されたエッ
チング液を2つの薬液ノズル109にそれぞれ案内する2つの分岐配管110bとを含む
薬液配管110に、リターン配管115を介して接続されている。リターン配管115の
上流端は、オーバーフロー槽104に接続されており、リターン配管115の下流端は、
薬液バルブ114に接続されている。浸漬槽103からオーバーフロー槽104にあふれ
たエッチング液は、薬液バルブ114の下流に配置されるポンプ113によって再び2つ
の薬液ノズル109に送られると共に、2つの薬液ノズル109に達する前にフィルター
111によってろ過される。処理ユニット102は、エッチング液の加熱または冷却によ
って浸漬槽103内のエッチング液の温度を変更する温度調節器112を含んでいてもよ
い。
空の浸漬槽103をエッチング液で満たすときは、オーバーフロー槽104にエッチン
グ液を供給する配管63に介装される薬液バルブ65が開かれ、タンク62に貯留された
エッチング液がポンプ64によって、オーバーフロー槽104に送液される。続いて、共
通配管110cに介装された薬液バルブ114が開かれる。これにより、オーバーフロー
槽104内のエッチング液は、共通配管110c内に送られ、2つの分岐配管110bを
介して2つの薬液ノズル109に供給され、2つの薬液ノズル109から浸漬槽103内
に吐出される。そして、浸漬槽103の中がエッチング液で満たされると、薬液バルブ6
5が閉じられ、タンク62から浸漬槽103へのエッチング液の供給が停止される。薬液
バルブ65は、空の浸漬槽103をエッチング液で満たすとき以外は閉じられていてよい
タンク62には、水酸化第4級アンモニウムと上記式(1)または式(2)で示される
化合物の混合液が貯留されており、水酸化第4級アンモニウムと該化合物は配管78に介
装される薬液バルブ79が開かれ、タンク62内に混合液として供給されてよく、または
別々に供給されてよい。また、タンク62には、配管72に介装されるバルブ73が開か
れ不活性ガスが供給されてよい。これにより、不活性ガスでタンク62の上部空間を満た
すことができ、タンク62に貯留されている混合液と酸素が接することを抑制することが
できる。
図9は、新しいエッチング液を供給してから使用済みのエッチング液を浸漬槽103か
ら排出するまでの流れの一例を示す工程図である。 後述する動作は、制御装置3が基板
処理装置101を制御することにより実行される。言い換えると、制御装置3は、以下の
動作を基板処理装置101に実行させるようにプログラムされている。以下では、図8お
よび図9を参照する。
処理ユニット102の浸漬槽103に供給されるエッチング液は、タンク62内に貯留
される。その後、薬液バルブ65、114が開かれ、ポンプ64の駆動で、タンク62か
らオーバーフロー槽104へエッチング液が供給される。オーバーフロー槽104に供給
されたエッチング液は、共通配管110cに接続された薬液バルブ114が開かれ、共通
配管110c内に送られる。共通配管110c内のエッチング液は、2つの分岐配管11
0bを介して2つの薬液ノズル109に供給され、2つの薬液ノズル109から浸漬槽1
03へのエッチング液の供給が開始される(図9のステップS11)。浸漬槽103の中
がエッチング液で満たされると、薬液バルブ65が閉じられ、タンク62から浸漬槽10
3へのエッチング液の供給が停止される。
エッチング液の供給後は、第2リフタ243が、複数枚の基板Wを直立姿勢で保持しな
がら、上位置から下位置に下降する。これにより、1つのバッチに含まれる全ての基板W
が直立姿勢で浸漬槽103内のエッチング液に沈められる(図9のステップS12)。そ
のため、エッチング液が複数枚の基板Wに同時に供給され、ポリシリコン膜P1〜P3(
図4参照)などのエッチング対象物がエッチングされる。第2リフタ243が下位置に移
動してから所定時間が経過すると、第2リフタ243が上位置まで上昇する。
この一連の流れがバッチごとに繰り返される。つまり、1つのバッチに含まれる全ての
基板Wが浸漬槽103から搬出されると(図9のステップS13)、前記と同様に、別の
バッチに含まれる全ての基板Wが浸漬槽103内のエッチング液に浸漬され、エッチング
される。そして、浸漬槽103内のエッチング液の使用回数または使用時間が上限値に達
すると、浸漬槽103内のエッチング液が新しいエッチング液に交換される。
具体的には、排液バルブ117が開かれ、浸漬槽103内のエッチング液が排液配管1
16に排出される(図9のステップS14)。浸漬槽103の中が空になると、新しいエ
ッチング液が、浸漬槽103に供給される(図9のステップS11)。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
実施例1
水酸化第4級アンモニウムとしてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TM
AH)を用い、式(1)で示される化合物としてジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルを用い、表1に示す組成のシリコンエッチング液を調製した。
<各結晶方位のシリコン基板の表面荒れの評価>
液温40℃に加熱したシリコンエッチング液に溶存酸素濃度が低下して一定濃度値とな
るまでNガスをバブリングして通気した後、シリコン基板を通気後のシリコンエッチン
グ液に2時間浸漬し、液温40℃でのシリコンのエッチング速度を測定した。対象のシリ
コン基板は、各結晶方位のシリコン基板(100面、110面、111面)であって、薬
液にて自然酸化膜を除去したものである。エッチング速度は、各結晶方位のシリコン基板
(100面、110面、111面)ごとにエッチング前とエッチング後のシリコン基板の
重量を測定し、処理前後の重量差からシリコン基板のエッチング量を換算し、エッチング
時間で除することにより求めた。次に、各結晶方位のシリコン基板(100面、110面
、111面)のエッチング速度比(R110/R100)、(R110/R111)を算
出した。また、各結晶方位のシリコン基板(100面、110面、111面)の表面状態
を外観観察し、下記の基準で評価した。結果を表2に示す。
<各結晶方位のシリコン基板の表面荒れの評価基準>
5…ウェハ表面に白い濁りが一切見られない、かつ鏡面である。
3…ウェハ表面にほんの僅かな白い濁りが見られるが、鏡面である。
1…ウェハ表面が完全に白く濁っているが、鏡面は残っている。
0…ウェハ表面が完全に白く濁っており、かつ激しい面荒れにより鏡面が失われている。
100面、110面、111面の各評価結果が3以上であり、その合計が11以上であ
るものを、各結晶方位とも均一にエッチングされており、良好な等方性を示しているとし
た。
<シリコンとシリコン酸化膜、および窒化シリコン膜との選択比の評価>
液温40℃に加熱したシリコンエッチング液に溶存酸素濃度が低下して一定濃度値とな
るまでNガスをバブリングして通気した後、シリコン酸化膜、およびシリコン窒化膜を
通気後のシリコンエッチング液に10分間浸漬し、液温40℃でのシリコン酸化膜、およ
びシリコン窒化膜のエッチング速度を測定した。エッチング速度は、シリコン酸化膜、お
よびシリコン窒化膜のエッチング前とエッチング後の膜厚を分光エリプソメーターで測定
し、処理前後の膜厚差からシリコン酸化膜、およびシリコン窒化膜のエッチング量を換算
し、エッチング時間で除することにより求めた。次に、シリコン基板(100面)とのエ
ッチング速度比(R100/シリコン酸化膜)、(R100/シリコン窒化膜)を算出し
、下記の基準で評価した。結果を表2に示す。
<シリコンとシリコン酸化膜、および窒化シリコン膜との選択比の評価基準>
シリコンとシリコン酸化膜との選択比(Si(100面)/SiO
A:1000以上 B:700以上1000未満 C:500以上700未満 D:50
0未満
シリコンと窒化シリコン膜との選択比(Si(100面)/SiN)
A:1000以上 B:700以上1000未満 C:500以上700未満 D:50
0未満
B以上が良好な選択性を示しているとした。ここで、無機アルカリである水酸化カリウム
(KOH)の選択比(Si(100面)/SiO)は約250であり、上記の評価基準で
はDに分類される。
実施例2〜32
シリコンエッチング液として、表1に示す組成のシリコンエッチング液を用いた以外、
実施例1と同様にして評価した。なお、表中の「Choline」は、トリメチル−2−ヒドロ
キシエチルアンモニウムハイドロオキサイド(水酸化コリン)を示す。結果を表2に示す
比較例1〜9
シリコンエッチング液として、式(1)または式(2)で示される化合物から選択され
る少なくとも1種の化合物を含有しない、表1に示す組成のシリコンエッチング液を用い
た以外、実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
また、実施例10および比較例1について、各結晶方位のシリコン基板(100面、1
10面、111面)の表面Ra値(単位:nm)を測定し、結果を表3に示す。表面Ra
値は100面、110面、111面については光干渉顕微鏡の50倍レンズを用い視野角
175μmで観察した時の値である。表2から、表面状態の評価結果と、表面Ra値とは
整合していることがわかる。また、別に多結晶シリコン板を準備し、上記と同様にエッチ
ングし、その表面を原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)を用いて視野角1
.5μmで表面Ra値を測定した。
Figure 2021136429

Figure 2021136429

Figure 2021136429
1、101 基板処理装置
2、102 処理ユニット
3 制御装置
4 チャンバー
10 スピンチャック
11 チャックピン
12 スピンベース
13 スピンモータ
20 処理カップ
21 ガード
22 カップ
41 第1薬液吐出部
42 第2薬液吐出部
43 リンス液吐出部
47 薬液吐出口
62 タンク
91 積層膜
92 凹部
93 カセット保持部
94 姿勢変換部
103 浸漬槽
104 オーバーフロー槽
109 薬液ノズル
110 薬液配管
111 フィルター
112 温度調節器
113 ポンプ
114 薬液バルブ
121 主搬送機構
123 第1薬液処理部
124 第2薬液処理部
233 第1リフタ
243 第2リフタ
R1 リセス
P1、P2、P3 ポリシリコン膜
O1、O2、O3 シリコン酸化膜
LP ロードポート
IR インデクサロボット
CR センターロボット
H1(H2) ハンド

Claims (6)

  1. 水酸化第4級アンモニウム、水、および下記式(1)および(2)で示される化合物か
    らなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含み、且つ、下記条件1及び2を満足
    することを特徴とする等方性シリコンエッチング液。
    O−(C2mO)−R (1)
    (式中、Rは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Rは水素原子又は炭素数1〜
    6のアルキル基、
    mは2〜6の整数、nは1〜3である。但し、RとRとは同時に水素原子であるこ
    とはなく、m=2の場合、nとRの炭素数(C)と、Rの炭素数(C)の合計(
    n+C+C)が5以上である。)
    HO−(CO)−H (2)
    (式中、pは15〜1000の整数である。)
    条件1:0.2≦ エッチング速度比(R110/R100) ≦1
    条件2:0.8≦ エッチング速度比(R110/R111) ≦4
    (上記中、R100はシリコン単結晶の100面に対するエッチング速度、R110はシ
    リコン単結晶の110面に対するエッチング速度、R111はシリコン単結晶の111面
    に対するエッチング速度を示す。)
  2. 水酸化第4級アンモニウムの濃度が0.1〜25質量%、式(1)または式(
    2)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物の濃度が0.001〜40
    質量%である請求項1に記載の等方性シリコンエッチング液。
  3. 請求項1又は2記載の等方性シリコンエッチング液を用いてシリコンウェハ、および/
    またはポリシリコン膜およびアモルファスシリコン膜を含む基板をエッチングする、基板
    の処理方法。
  4. シリコンウェハ、ポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜をエッチングする工程を含
    むシリコンデバイスの製造方法において、エッチングを請求項1又は2に記載の等方性シ
    リコンエッチング液を用いて行うシリコンデバイスの製造方法。
  5. 基板を水平姿勢に保持する基板保持工程と、
    当該基板の中央部を通る、鉛直な回転軸線まわりに前記基板を回転させながら、前記基
    板の上面に請求項1又は2記載の等方性シリコンエッチング液を供給する処理液供給工程
    と、を含む、基板処理方法。
  6. 複数の基板を直立姿勢で保持する基板保持工程と、
    処理槽に貯留された請求項1又は2記載の等方性シリコンエッチング液に前記基板を直
    立姿勢で浸漬する工程と、を含む、基板処理方法。
JP2020097214A 2020-02-27 2020-06-03 シリコンエッチング液、該エッチング液を用いたシリコンデバイスの製造方法および基板処理方法 Pending JP2021136429A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW110103804A TW202134406A (zh) 2020-02-27 2021-02-02 矽蝕刻液、使用該蝕刻液之矽裝置的製造方法及基板處理方法
US17/186,057 US20210269716A1 (en) 2020-02-27 2021-02-26 Silicon Etching Solution, Method for Manufacturing Silicon Device Using Same, and Substrate Treatment Method
KR1020210026628A KR20210109475A (ko) 2020-02-27 2021-02-26 실리콘 에칭액, 상기 에칭액을 이용한 실리콘 디바이스의 제조방법 및 기판 처리방법
CN202110220598.5A CN113308249B (zh) 2020-02-27 2021-02-26 硅蚀刻液、使用该蚀刻液的硅器件的制造方法以及基板处理方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020032471 2020-02-27
JP2020032471 2020-02-27

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021136429A true JP2021136429A (ja) 2021-09-13

Family

ID=77661643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020097214A Pending JP2021136429A (ja) 2020-02-27 2020-06-03 シリコンエッチング液、該エッチング液を用いたシリコンデバイスの製造方法および基板処理方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2021136429A (ja)
KR (1) KR20210109475A (ja)
TW (1) TW202134406A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023244825A1 (en) * 2022-06-16 2023-12-21 Entegris, Inc. Method for etching polysilicon

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005537680A (ja) * 2002-09-04 2005-12-08 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング シリコン表面および層のためのエッチングペースト
JP2012227304A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Hayashi Junyaku Kogyo Kk エッチング液組成物およびエッチング方法
JP2013509711A (ja) * 2009-10-30 2013-03-14 セイケム インコーポレイテッド シリコン選択エッチ方法
JP2013251459A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd シリコン異方性エッチング方法
JP2014060394A (ja) * 2012-08-28 2014-04-03 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 入射光の反射率を低減させるための単結晶半導体基体のテクスチャー化
JP2015165526A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 国立大学法人大阪大学 シリコン基板
JP2015185816A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 国立研究開発法人産業技術総合研究所 光路変換部品の製造方法及び光路変換部品
JP2017108122A (ja) * 2015-11-25 2017-06-15 エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッドAir Products And Chemicals Incorporated エッチング組成物及びその使用方法
US20180277691A1 (en) * 2015-03-17 2018-09-27 Optitune Oy Novel carbosiloxane polymer compositions, methods of producing the same and the use thereof

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005537680A (ja) * 2002-09-04 2005-12-08 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング シリコン表面および層のためのエッチングペースト
JP2013509711A (ja) * 2009-10-30 2013-03-14 セイケム インコーポレイテッド シリコン選択エッチ方法
JP2012227304A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Hayashi Junyaku Kogyo Kk エッチング液組成物およびエッチング方法
JP2013251459A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd シリコン異方性エッチング方法
JP2014060394A (ja) * 2012-08-28 2014-04-03 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 入射光の反射率を低減させるための単結晶半導体基体のテクスチャー化
JP2015165526A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 国立大学法人大阪大学 シリコン基板
JP2015185816A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 国立研究開発法人産業技術総合研究所 光路変換部品の製造方法及び光路変換部品
US20180277691A1 (en) * 2015-03-17 2018-09-27 Optitune Oy Novel carbosiloxane polymer compositions, methods of producing the same and the use thereof
JP2017108122A (ja) * 2015-11-25 2017-06-15 エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッドAir Products And Chemicals Incorporated エッチング組成物及びその使用方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023244825A1 (en) * 2022-06-16 2023-12-21 Entegris, Inc. Method for etching polysilicon

Also Published As

Publication number Publication date
KR20210109475A (ko) 2021-09-06
TW202134406A (zh) 2021-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210269716A1 (en) Silicon Etching Solution, Method for Manufacturing Silicon Device Using Same, and Substrate Treatment Method
US20210057235A1 (en) Substrate treatment method and substrate treatment device
JP5662081B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
US11670517B2 (en) Substrate processing method and substrate processing device
KR20080030481A (ko) 기판처리방법 및 기판처리장치
US20180330971A1 (en) Substrate cleaning apparatus and substrate cleaning method
WO2020174962A1 (ja) 基板処理方法および基板処理システム
TWI769416B (zh) 基板處理方法及基板處理裝置
JP2021136429A (ja) シリコンエッチング液、該エッチング液を用いたシリコンデバイスの製造方法および基板処理方法
JP5248652B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TWI794581B (zh) 矽蝕刻液以及使用該蝕刻液的矽元件的製造方法
JP2021114569A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6948840B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TW202200842A (zh) 基板處理液、基板處理方法及基板處理裝置
KR102444014B1 (ko) 실리콘 에칭액 및 상기 에칭액을 이용한 실리콘 디바이스의 제조방법
JP6310583B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
US20230386855A1 (en) Substrate processing method and substrate processing apparatus
JP2024086907A (ja) シリコンエッチング液及び該エッチング液を用いたシリコンデバイスの製造方法
JP5674851B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
WO2023223769A1 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2024078250A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6118309B2 (ja) 基板処理方法
KR100885241B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231114