JP2021136315A - 対象物の撮像装置及びこれを備えた部品実装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動する対象物を撮像する撮像装置において、撮像カメラの撮像エリアを前記対象物が通過する速度が異なっていても、コントラストのバラツキの少ない前記対象物の画像を取得する。【解決手段】部品実装装置1は、撮像エリアCAを通過する部品Eの画像を撮像する部品認識カメラ9と、部品認識カメラ9の撮像動作を制御する制御部20とを備える。制御部20は、撮像エリアCAを通過する部品Eの通過速度の情報を取得する速度取得部26と、前記通過速度に応じて、部品認識カメラ9の露光時間を変化させる露光制御部24とを含む。露光制御部24は、通過速度V1の部品Eを撮像する際の第1露光時間より、通過速度V2(V1<V2)の部品Eを撮像する際の第2露光時間を短く設定する。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば電子部品のような各種の対象物の撮像装置、及びこれを備えた部品実装装置に関する。
電子部品を基板に実装する部品実装装置は、吸着ノズルを有する実装ヘッドを備える。前記吸着ノズルは、前記電子部品を部品供給位置において吸着して保持し、これを基板上方へ移送すると共に基板に実装する。電子部品を保持した前記吸着ノズルは、当該吸着ノズルの下方に配置された部品認識カメラによって撮像される。当該撮像にて取得された画像に基づいて、電子部品の前記吸着ノズルでの吸着状態が判定される。一般に、タクトタイムの向上のため、前記実装ヘッドを移動させながら前記撮像を行わせるフライングビジョン方式が採用されることが多い(例えば特許文献1)。
特開2006−287199号公報
前記実装ヘッドを部品認識カメラ上で一旦停止させて前記撮像を行うストップビジョン方式に比べて、フライングビジョン方式で得られる電子部品の画像はコントラストが低下する。つまり、前記部品認識カメラの露光時間中に電子部品が移動するので、取得される画像中の電子部品にブレが生じる。また、実装ヘッドの移動速度は一定ではないので、電子部品画像のブレ量もまちまちとなる。つまり、画像中における電子部品のコントラスト(画像品質)が一定とならず、的確な部品吸着状態の判定を阻害する懸念がある。
本発明の目的は、移動する対象物を撮像する撮像装置において、撮像カメラの撮像エリアを前記対象物が通過する速度が異なっていても、画像コントラストのバラツキの少ない前記対象物の画像を取得することが可能な撮像装置、及びこれを備えた部品実装装置を提供することにある。
本発明の一局面に係る対象物の撮像装置は、所定の撮像エリアを有し、当該撮像エリアを通過する撮像対象物の画像を撮像する撮像カメラと、前記撮像カメラの撮像動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記撮像エリアを通過する撮像対象物の通過速度の情報を取得する速度取得部と、前記通過速度に応じて、前記撮像カメラの露光時間を変化させる露光制御部と、を含む。
移動する対象物を撮像する場合、どうしても取得される画像中において前記対象物にブレが生じる。その画像ブレ量は、撮像エリアを通過する撮像対象物の通過速度によって異なる。上記の撮像装置によれば、撮像エリアを通過する撮像対象物の通過速度に応じて、撮像カメラの露光時間が変更される。従って、通過速度の異なる前記対象物間における画像ブレ量のバラツキを抑制し、対象物を撮像した画像のコントラストを可及的に揃えることが可能となる。
上記の対象物の撮像装置において、前記通過速度が第1速度である第1撮像対象物と、前記通過速度が前記第1速度よりも速い第2速度である第2撮像対象物とが存在する場合、前記露光制御部は、前記第1撮像対象物を撮像する際の第1露光時間よりも、前記第2撮像対象物を撮像する際の第2露光時間を短く設定することが望ましい。
露光時間が一定である場合、上記の画像ブレ量は、撮像対象物の通過速度が速いほど大きくなる。上記の撮像装置によれば、第1撮像対象物の第1速度よりも速い第2速度で通過する第2撮像対象物の撮像においては、前記第1撮像対象物の第1露光時間よりも短い第2露光時間が設定される。従って、上記画像ブレ量のバラツキを的確に抑制することができる。
上記の対象物の撮像装置において、前記露光制御部は、前記第1撮像対象物が前記第1露光時間内に前記撮像エリアを移動する距離と、前記第2撮像対象物が前記第2露光時間内に前記撮像エリアを移動する距離とが等しくなるように、前記第1露光時間及び前記第2露光時間を設定することが望ましい。
この撮像装置によれば、前記第1及び第2撮像対象物の撮像エリアを通過する速度が異なるにも拘わらず、これらについて取得される画像における上記画像ブレ量を一定にすることができる。従って、撮像対象物の画像品質を一定とし、当該撮像対象物の形状、表面状態や姿勢等を取得された画像に基づき的確に判定することが可能となる。
前記制御部は、カウンタクロックを発生するクロック発生部と、特定の期間内における前記カウンタクロックの発生数を計数することが可能なクロック計数部と、をさらに備え、前記速度取得部は、前記撮像の直前に、前記撮像対象物が単位距離を移動するのに要した期間内における前記カウンタクロックの計数値を取得し、前記露光制御部は、前記カウンタクロックの計数値に、前記撮像対象物の通過速度に拘わらず同値に設定される係数を乗じた値に相当する時間を、前記露光時間として設定することが望ましい。
この撮像装置によれば、前記撮像対象物の、撮像直前における移動速度をカウンタクロックの計数値で求め、この計数値に固定値の係数を乗じて得た値に基づき露光時間が設定される。このため露光時間を、撮像対象物の移動速度が速いときは短く、遅いときは長くというように、自動的に設定させることができる。
上記の対象物の撮像装置において、前記撮像対象物は、当該撮像対象物を保持して移動する移動体によって前記撮像エリアを通過し、前記移動体は距離計測部によってその移動距離が計測されるものであって、前記クロック計数部は、前記距離計測部が前記移動体の単位距離の移動を検出する期間内における、前記カウンタクロックの発生数を計数する構成とすることができる。
この撮像装置によれば、前記撮像対象物の移動速度を、カウンタクロックの発生数の計数という簡易且つ確実な手法で取得させることができる。
上記の対象物の撮像装置において、前記制御部は、前記撮像対象物の前記撮像エリアに対する進入角の情報を取得する進入角取得部をさらに備え、前記速度取得部は、一つの軸方向について取得した前記撮像対象物の通過速度を、前記進入角に沿った通過速度に修正することが望ましい。
或いは、前記速度取得部は、前記撮像対象物の通過速度の情報として、第1軸方向における第1通過速度の情報と、前記第1軸方向と撮像画像の平面内で直交する第2軸方向における第2通過速度の情報とを取得し、前記第1通過速度及び前記第2通過速度に基づいて、前記撮像対象物の移動方向に沿った通過速度を導出することが望ましい。
これらの撮像装置によれば、前記速度取得部が、一つの軸方向についてのみ通過速度の情報を取得できない構成であっても、前記一つの軸方向に対して傾いた方向に移動する前記撮像対象物の通過速度を正確に把握することができる。従って、前記通過速度に応じて的確な露光時間を設定することができる。
本発明の他の局面に係る部品実装装置は、部品を保持する保持部を備えた実装ヘッドと、前記実装ヘッドを移動させる移動機構と、上記の対象物の撮像装置と、を備え、前記移動機構は、部品を保持した前記保持部が前記撮像エリアを通過するように、前記実装ヘッドを移動させ、前記制御部は、前記保持部が前記撮像エリアを通過する際に、前記撮像カメラに前記撮像動作を実行させる。
この部品実装装置によれば、保持部に保持されて撮像エリアを通過する電子部品の通過速度に応じて、撮像カメラの露光時間が変更される。このため、通過速度の異なる前記電子部品間における画像ブレ量のバラツキを抑制することができる。従って、電子部品を撮像した画像のコントラストを可及的に揃えることができ、保持部で保持された部品の種別、姿勢等を精度良く判定させることができる。
本発明によれば、移動する対象物を撮像する撮像装置において、撮像カメラの撮像エリアを前記対象物が通過する速度が異なっていても、画像コントラストのバラツキの少ない前記対象物の画像を取得することが可能な撮像装置、及びこれを備えた部品実装装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る対象物の撮像装置が適用される部品実装装置の概略構成を示す平面図である。 図2は、上記部品実装装置の電気的構成を示すブロック図である。 図3は、フライングビジョン方式での部品の撮像状況を示す模式図である。 図4(A)〜(C)は、露光時間を一定とする比較例の部品撮像の態様を模式的に示す図である。 図5は、比較例の撮像で取得される画像を示す図である。 図6(A)、(B)は、露光時間を変化させる本発明の第1実施形態の部品撮像の態様を模式的に示す図である。 図7は、第1実施形態の撮像で取得される画像を示す図である。 図8は、第1実施形態の撮像処理を示すタイムチャートである。 図9(A)、(B)は、撮像対象物が撮像エリアに斜め方向から進入する場合の問題点を説明するための図である。 図10(A)、(B)は、第2実施形態の部品撮像を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る対象物の撮像装置が、部品実装装置に適用される例を示す。従って、本実施形態における撮像対象物は、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の電子部品又はパッケージ型の電子部品(以下、単に部品と称す)である。この態様は一例であり、撮像対象物は、部品以外の各種ワーク(金属又は樹脂の物品や製品、食品類、果実、天然産物等)であっても良い。
[部品実装装置の全体構造]
図1は、部品実装装置1の概略構成を示す平面図である。部品実装装置1は、各種の部品を基板Pに実装して回路基板を生産する装置である。部品実装装置1は、装置本体1A、移動フレーム2、コンベア3、部品供給ユニット4、テープフィーダ5、ヘッドユニット6(実装ヘッド)、第1駆動機構7及び第2駆動機構8(移動機構)を備える。また、部品実装装置1は、撮像装置として、部品認識カメラ9(撮像カメラ)及び基板認識カメラ63を備える。なお、図1のX方向は基板Pの搬送方向、Y方向はX方向と水平面内で直交する方向である。
装置本体1Aは、部品実装装置1を構成する各部が配置される構造体であり、上面視で略矩形状に形成されている。移動フレーム2は、X方向に延び、Y方向へ移動可能に装置本体1Aに支持されている。コンベア3は、基板Pを−X側から装置本体1A内に搬入し、所定の作業位置(図1に示す基板Pの位置)まで左方へ搬送して一旦停止させる。この作業位置において、部品が基板Pに実装される。実装作業後、コンベア3は基板Pを+X側へ搬送し、装置本体1Aの機外へ搬出する。
部品供給ユニット4は、基板Pに実装される電子部品を供給する。部品供給ユニット4は、コンベア3を挟んで、装置本体1Aの+Y側及び−Y側の領域部分にそれぞれ2箇所ずつ配置されている。各部品供給ユニット4は、X方向に配列されたテープフィーダ5を備えている。各テープフィーダ5は、部品収納テープをキャリアとして部品を供給するフィーダである。テープフィーダ5は、部品収納テープが巻回されたリールから該テープを間欠的に繰り出し、所定の部品取り出し位置に部品を供給する。
ヘッドユニット6は、部品供給ユニット4から部品を取り出し、これを基板Pに実装する動作を実行する。ヘッドユニット6は、移動フレーム2に搭載され、後述の通り前記作業位置の上空においてXY方向に移動可能である。ヘッドユニット6は、ヘッド本体61と、部品を保持する複数のノズル62(保持部)を含む。
ヘッド本体61は、ノズル62をZ方向(X方向及びY方向と直交する方向)に昇降させるZ軸サーボモータ12、及び、ノズル62を当該ノズル62の軸回り(Z軸回り)に回転させるR軸サーボモータ13(図2)を含む。これに加えてヘッド本体61は、ノズル62に部品の吸引動作を実行させる吸引機構を搭載している。複数のノズル62は、ヘッド本体61に対して昇降可能なシャフト611(図3)の下端に各々取り付けられ、一列に配列されている。ノズル62は、部品を吸着する吸着孔を先端(下端)に備えている。ノズル62は、Z方向に昇降して、前記部品取り出し位置においてテープフィーダ5から部品を吸着し、基板Pの所定位置において前記吸着が解除されることで、部品を基板Pに実装する実装動作を行う。
第1駆動機構7は、装置本体1Aの+X側及び−X側の端部に配設されている。第1駆動機構7は、移動フレーム2をY方向に移動させる機構である。第1駆動機構7は、Y軸サーボモータ11(図2)と、Y方向に延び、Y軸サーボモータ11に連結されるボールねじ軸と、移動フレーム2に配設されてボールねじ軸と螺合するボールナットと、を含んで構成される。このような構成の第1駆動機構7は、Y軸サーボモータ11によるボールねじ軸の回転駆動に伴ってボールナットがボールねじ軸に沿って進退することにより、移動フレーム2をY方向に移動させる。
第2駆動機構8は、移動フレーム2に配設されている。第2駆動機構8は、ヘッドユニット6を移動フレーム2に沿ったX方向に移動させる移動機構である。第2駆動機構8は、X軸サーボモータ10(図2)と、X方向に延び、X軸サーボモータ10に連結されるボールねじ軸と、ヘッドユニット6に配設されてボールねじ軸と螺合するボールナットと、を含んで構成される。このような構成の第2駆動機構8は、X軸サーボモータ10によるボールねじ軸の回転駆動に伴ってボールナットがボールねじ軸に沿って進退することにより、ヘッドユニット6をX方向に移動させる。以上のように、ヘッドユニット6は、第1、第2駆動機構7、8により、XY方向に移動可能である。
部品認識カメラ9は、装置本体1Aに組み込まれ、装置本体1Aの上方に所定の撮像エリアを持つカメラである。部品認識カメラ9は、ヘッドユニット6のノズル62に吸着された部品を下面側から撮像する。前記撮像により得られた画像データ上で、部品の中心位置とノズル62の基準位置とのズレ量(X軸、Y軸方向の位置ズレ量)、及びR軸方向の回転ズレ量が検知され、これらズレ量に応じた位置補正が部品実装時に行われる。
基板認識カメラ63は、ヘッドユニット6のヘッド本体61に搭載されている。基板認識カメラ63は、基板Pの品種の識別や位置決めのために、ヘッドユニット6と共に移動して、基板Pの上面に記された各種マークを上方から撮像する。また、基板認識カメラ63は、部品取り出し位置において前記部品収納テープから露出された部品を撮像し、当該部品のポケット内における収納姿勢に異常が無いか否かを判定する画像を取得する。
[部品実装装置の電気的構成]
図2は、部品実装装置1の電気的構成を示すブロック図である。部品実装装置1は、上述のX軸サーボモータ10、Y軸サーボモータ11、Z軸サーボモータ12、R軸サーボモータ13、部品認識カメラ9及び基板認識カメラ63に加えて、照明部14、エンコーダ15(距離計測部)、入力部16、表示部17、タイミング発生器18及び制御部20を備える。
照明部14は、LED光源等からなり、部品認識カメラ9及び基板認識カメラ63によって撮像が実行される際に、所要の照明光を発生する。エンコーダ15は、ヘッドユニット6のX方向の移動量を検出する。すなわちエンコーダ15は、第2駆動機構8によって移動フレーム2に沿ってX方向に移動するヘッドユニット6(移動体)の移動距離を、リニアスケール等を使用して計測する。エンコーダ15の検出データは、ヘッドユニット6(部品を保持したノズル62)の移動速度の導出に用いられる。
入力部16は、キーボードやタッチパネル等からなり、部品実装装置1に対する各種の操作情報、制御条件、設定データ、部品情報等の入力を受け付ける。例えば入力部16は、ヘッドユニット6の移動速度、移動方向等の設定入力を受け付ける。表示部17は、ディスプレイ装置からなり、部品実装装置1に関する所要の表示を行う。
タイミング発生器18は、制御部20が実行する各種のタイミング制御の基準となるタイミング信号を発生する。タイミング発生器18は、クロック発生部181及びクロック計数部182を含む。クロック発生部181は、所定の周波数のカウンタクロック(例えば80MHz)を発生する。クロック計数部182は、特定の期間内における前記カウンタクロックの発生数を計数する。
例えばクロック計数部182は、ヘッドユニット6の単位距離の移動の期間内にクロック発生部181が発生したカウンタクロックのクロック数を計数する。前記単位距離は、エンコーダ15がリニアスケールの1単位の通過毎に発生するスケールパルスが、一定数に達したことをもって知見させることができる。前記クロック数の計数値は、ヘッドユニット6の移動速度に依存する。すなわち、前記クロック数が小さいほど、ヘッドユニット6はX方向により高速で移動していることになる。
制御部20は、マイクロコンピュータからなり、当該部品実装装置1が備える各部を、所定のプログラムに基づいて制御する。制御部20は、前記プログラムの実行によって機能的に、全体制御部21、軸制御部22、撮像制御部23、画像処理部25、速度取得部26及び進入角取得部27を具備するように動作する。
全体制御部21は、部品実装装置1の各種動作を統括的に制御する。例えば全体制御部21は、コンベア3による基板Pの搬送動作、部品供給ユニット4による部品供給動作、ヘッドユニット6による部品実装動作などを統括的に制御する。
軸制御部22は、X軸サーボモータ10及びY軸サーボモータ11の駆動を制御することによって、ヘッドユニット6をXY方向に移動させる。これにより、ヘッドユニット6に搭載されているヘッド本体61(ノズル62)、並びに基板認識カメラ63のXY方向の位置が制御される。また軸制御部22は、Z軸サーボモータ12及びR軸サーボモータ13の駆動を制御することによって、ノズル62の昇降及びZ軸回りの回転の動作を制御する。これにより、ノズル62に吸着された部品の基板Pへの実装、部品の回転位置調整が実行される。
撮像制御部23は、部品認識カメラ9及び基板認識カメラ63の撮像動作を制御する。具体的には撮像制御部23は、照明部14を制御しつつ、ノズル62に吸着された部品を部品認識カメラ9に撮像させる動作、基板Pのフィデューシャルマークを基板認識カメラ63に撮像させる動作を制御する。撮像制御部23は、露光制御部24を含む。露光制御部24は、前記撮像動作の際の露光時間、照明光量等を制御する。本実施形態において露光制御部24は、部品を保持したノズル62が部品認識カメラ9の撮像エリアを通過する通過速度に応じて、部品認識カメラ9の露光時間を変化させる。この点については、後記で詳述する。
画像処理部25は、部品認識カメラ9及び基板認識カメラ63によって取得された画像データに、形状認識のためのエッジ検出処理等の画像処理を行う。部品認識カメラ9によって取得された画像に画像処理部25が画像処理を施すことによって、ノズル62による部品の吸着有無及び吸着姿勢が認識される。また、基板認識カメラ63の取得画像に画像処理部25が画像処理を施すことによって、前記フィデューシャルマークが認識される。
速度取得部26は、ノズル62が部品認識カメラ9の撮像エリアを通過する通過速度の情報を取得する。速度取得部26は、前記通過速度の情報として、クロック計数部182によるカウンタクロックの計数値を取得する(図8に基づき後記で詳述する)。進入角取得部27は、ノズル62の、部品認識カメラ9の撮像エリアに対する進入角の情報を取得する(図10に基づき後記で詳述する)。
[フライングビジョン方式について]
図3は、部品認識カメラ9が、フライングビジョン方式による部品Eの撮像状況を示す模式図である。部品認識カメラ9は、装着されたレンズの特性等によって定まる画角AVを有する。さらに部品認識カメラ9は、画角AV内の合焦位置(焦点深度内)において、撮像エリアCAを備えている。部品認識カメラ9は、この撮像エリアCAを通過する部品E(撮像対象物)の画像を撮像する。
つまり、フライングビジョン方式では、撮像エリアCAに部品Eを一旦停止させて撮像を行うのではなく、部品Eが撮像エリアCAを通過する際に撮像を行う。図3には、ヘッド本体61が備えるシャフト611の下端に装着されたノズル62に、部品Eが吸着・保持されている状態が示されている。図3中の位置P1は、部品Eを保持したノズル62が、撮像エリアCAを通過する前の位置である。例えば、位置P1は、ノズル62がテープフィーダ5から部品Eを吸着した直後の位置である。
次に、部品Eを保持したノズル62は、第2駆動機構8によって、撮像エリアCA通過するように移動される。位置P2は、ノズル62が撮像エリアCAを通過している途中の位置である。この通過の際に、撮像制御部23は、部品認識カメラ9を作動させて部品Eの画像を撮像させる。当該撮像で取得された画像データは、画像処理部25に送られる。
その後、ノズル62は、撮像エリアCAを通過して位置P3へ向かう。位置P3は、例えば基板Pの上空の、部品Eの搭載位置に対応する位置である。このような位置P3においてノズル62が下降され、基板Pに部品Eが実装される。以上のようなフライングビジョン方式によれば、部品Eの吸着後、実装までの移送中に撮像エリアCAを当該部品Eが通過し、その通過の際に部品Eの画像が撮像されるので、タクトタイムを向上させることができる。
[比較例]
上述の通り、本実施形態では、部品Eが撮像エリアCAを通過する通過速度に応じて、部品認識カメラ9の露光時間を変化させる。これに対し、従来は前記通過速度に拘わらず、露光時間は一定に設定されている。ここでは比較例として、露光時間を一定として部品認識カメラ9に部品Eの撮像を行わせた場合の例を、図4(A)〜(C)に基づいて説明する。比較例では、露光時間が10μsに固定的に設定されている。
図4(A)は、ノズル62に吸着された部品Eの撮像エリアCAの通過速度V=0m/sec、つまり部品Eが撮像エリアCAに停止された状態で撮像が行われた場合の撮像結果を示している。ここでの撮像結果は、部品Eの画像上のブレ量及び画像の輝度値を示している。V=0m/secの場合、部品Eは停止位置E0から移動しないので、当然にブレ量は0μmとなる。従って、輝度値も、部品Eの実際のエッジで急峻に高低する値が得られ、コントラストが良好な画像となる。
図4(B)は、部品Eの通過速度V1=1.0m/secの場合の撮像結果を示している。この場合、露光時間内に部品Eは、位置E0から位置E1まで移動する。具体的には、露光時間が10μsであるので、露光期間中に部品Eは10μmだけ移動する。換言すると、10μmのブレ量が画像上に発生する。つまり、部品Eの移動方向の実際のサイズに、10μmのブレ量が加算された画像が取得される。従って、輝度値の立ち上がり及び立ち下がりが急峻とはならず、画像のコントラストは低下する。
図4(C)は、部品Eの通過速度V2=2.0m/secの場合の撮像結果を示している。この場合、露光時間内に部品Eは、位置E0から位置E2まで移動する。この位置E2は、V1<V2であることから、位置E0に対して先の位置E1よりも離間した位置となる。具体的には、露光時間が10μsであるので、露光期間中に部品Eは20μm移動し、20μmのブレ量が画像上に発生する。つまり、部品Eの移動方向の実際のサイズに、20μmのブレ量が加算された画像が取得される。従って、輝度値の立ち上がり及び立ち下がりが一層鈍ったものとなり、画像のコントラストはさらに低下する。
図4(B)、(C)に示すように、部品通過速度の相違に起因して異なるブレ量が発生してしまうと、画像品質が安定しなくなる。すなわち、ブレ量の相違によって画像コントラストの異なる画像が取得されてしまうことから、取得された画像に基づいて画一的な基準で部品Eの吸着状態の評価を行い難くなる。つまり、通過速度がV1の画像とV2の画像とは、同一の部品Eを撮像したものであっても、画像のコントラストが異なり、また、画像の幅が異なるものとなる。この場合、ノズル62が正しい寸法、外形、外観の部品Eを吸着しているか否か、部品Eをノズル軸方向に傾きなく吸着しているか等の判断を、取得された画像に基づいて行うことが難しくなる。
さらに、部品通過速度の相違によってブレ量が相違すると、部品Eの中心位置が異なる画像を取得してしまう。すなわち、部品Eの中心位置は、部品画像の移動方向のエッジを特定し、両エッジ間の中間点が部品Eの中心位置であると特定される。図5も参照して、図4(A)の部品Eが停止した状態で取得された画像G0の場合、実際の部品Eのサイズに応じた輝度値の両エッジ(輝度値の立ち上がり点)の中間点が、中心位置C0として求められる。
同様に、図4(B)、(C)に示す通過速度V1、V2を伴って取得された部品画像についても、各々輝度値の両エッジに基づいて中心位置C1、C2が求められる。通過速度V1で取得された画像G1と、通過速度V2(V2>V1)で取得された画像G2とではブレ量が相違するので、両エッジ間の中間点である中心位置C1、C2の位置も相違する。つまり、中心位置C0、C1、C2は相互にズレたものとなる。部品Eの中心位置情報は、例えばノズル62で部品Eを偏心なく吸着しているか否かを評価するための情報として活用される。このため、部品Eの通過速度の相違によって中心位置C1、C2が異なると、上記の部品Eの偏心吸着の評価等に支障が出ることがある。
[第1実施形態]
図6(A)、(B)は、本発明の第1実施形態の部品撮像の態様を模式的に示す図である。本実施形態では、部品Eの撮像エリアCAの通過速度に応じて、部品認識カメラ9の露光時間を変化させる。図6(A)は、部品E(第1撮像対象物)の通過速度V1=1.0m/secの場合(第1速度)の撮像態様を示している。ここでは、通過速度V1の場合の撮像において、露光制御部24が露光時間を10μs(第1露光時間)に設定する例を示している。この場合、図4(B)の例と同様に、露光時間内に部品Eは、位置E0から位置E1まで10μm移動する。換言すると、10μmのブレ量が画像上に発生する。このブレ量に応じて、輝度値の立ち上がり及び立ち下がりが鈍り、画像のコントラストは一定程度低下する。但し、このコントラスト低下は、部品認識処理に差し支えない範囲の低下である。
図6(B)は、部品E(第2撮像対象物)の通過速度V2=2.0m/secの場合(第1速度よりも速い第2速度)の撮像態様を示している。ここでは、通過速度V2の場合の撮像において、露光制御部24が露光時間を5μs(第2露光時間)に設定する例を示している。つまり、通過速度V2が通過速度V1の2倍に設定されることに対応して、露光時間が通過速度V1の場合の露光時間の1/2に設定されている。この場合、露光時間内に部品Eは、位置E0から位置E2まで10μm移動する。つまり、画像上に発生するブレ量は、通過速度V1の場合と同じ10μmとなる。
このように本実施形態では、撮像エリアCAを通過速度V1で通過する第1の部品Eと、これよりも速い通過速度V2で通過する第2の部品Eとが存在する場合、露光制御部24は、第1の部品Eを撮像する際の露光時間よりも、第2の部品Eを撮像する際の露光時間を短く設定する。移動する部品Eを撮像する場合、取得される画像中には不可避的に部品Eの画像にブレが生じる。その画像ブレ量は、露光時間を一定とした場合、撮像エリアCAを通過する部品Eの通過速度によって異なることは、上掲の比較例で説明した通りである。本実施形態によれば、部品Eの通過速度に応じて、露光制御部24が部品認識カメラ9の露光時間を変更する。従って、通過速度の異なる部品E間における画像ブレ量のバラツキを抑制し、これら部品Eを撮像した画像のコントラストを可及的に揃えることができる。
とりわけ本実施形態では、露光制御部24は、通過速度V1又はV2で移動する部品Eが、露光時間内に撮像エリアCAを移動する距離が等しくなるように露光時間を設定する。すなわち、通過速度V1の場合の露光時間(10μs)内に部品Eが移動する距離は10μmであり、通過速度V2の場合の露光時間(5μs)内に部品Eが移動する距離もまた10μmである。このように露光時間を設定すれば、異なる通過速度V1、V2で取得される画像におけるブレ量、つまり画像コントラストを一定に揃えることができる。
さらに、本実施形態によれば、通過速度の異なる部品Eの画像の中心位置も揃えることができる。図7を参照して、通過速度V1で取得された画像G1と、通過速度V2(V2>V1)で取得された画像G2とは、上記の露光時間の変更によってブレ量が等しくされている。このため、画像G1、G2について各々輝度値の両エッジに基づき求められる中心位置C1、C2は等しい位置となる。停止した部品Eの画像G0の中心位置C0と、中心位置C1、C2とを揃えることも可能である。
また、前記ブレ量と、部品認識カメラ9が備える撮像素子の画素の数とを関連付けておくことが望ましい。図7では、ブレ量を含む画像G1、G2が、画素Pixel_1〜3の3画素の位置と一致している例を示している。つまり、照明及び露光の期間を、前記撮像素子の副走査方向の特定の3画素分と定め、如何なる部品Eの通過速度でもブレ量が3画素分であって、中心位置が前記特定の3画素の中心画素となるように、露光時間を決定する。このような決定手法を採ることで、画像上での部品Eの評価を的確に行えるようになる。
以上の通り、本実施形態によれば、通過速度の異なる部品Eの画像品質を一定とし、画像の中心位置も揃えることができる。従って、部品認識カメラ9が撮像する部品Eの画像に基づいて、ノズル62が正しい寸法、外形、外観の部品Eを吸着しているか否か、部品Eをノズル軸方向に傾きなく吸着しているか、或いは、ノズル62が部品Eの中心位置付近を吸着しているか等を、的確に判定することが可能となる。
[撮像処理の具体例]
図8は、第1実施形態の撮像処理を示すタイムチャートである。ここでは、露光制御部24が部品Eの通過速度に応じて露光時間を設定する具体例を示す。図8のタイムチャートの最上段の「CC2」は、エンコーダ15(図2参照)が、リニアスケールの1単位の通過毎に発生するスケールパルスに基づいて作成されたクロックパルスである。
エンコーダ15は、第2駆動機構8に付設されたリニアスケールに基づき、ヘッドユニット6のX方向の移動量、換言すると部品Eを保持したノズル62の移動量を検出する。クロックパルスCC2は、エンコーダ15のスケールパルスをそのまま用いたものではない。クロックパルスCC2は、ヘッドユニット6の移動量を、前記スケールパルスの単位から、部品認識カメラ9が備える撮像素子の1画素分の移動量(単位距離)の単位に変換したパルスである。例えば、エンコーダ15が、前記リニアスケールに基づき、1μm毎にスケールパルスを出力するとする。そして、前記撮像素子の1画素が24μmの幅を持つとする。この場合、24μmが単位距離となる。そして、24個のスケールパルスが出力される度に、換言するとヘッドユニット6が24μmだけ移動する度に、クロックパルスCC2の1パルスが出力されることになる。このようなクロックパルスCC2の発生間隔が短いほど、部品Eを保持するノズル62の、撮像エリアCAの通過速度が速いことになる。
前記タイムチャートの二段目の「CC2カウンタクロック」は、タイミング発生器18のクロック発生部181が生成する所定周波数のカウンタクロックである。カウンタクロックの周波数は、所要の分解能に応じて定められる。ここでは、80MHzのカウンタクロックが発生されている例を示している。
「CC2周期カウンタ」は、クロックパルスCC2が、1周期のパルスを出力する期間Rc内に発生された「CC2カウンタクロック」の計数値である。つまり、「CC2周期カウンタ」は、ヘッドユニット6が単位距離の24μmを移動するのに要した期間に、クロック発生部181が発生した「CC2カウンタクロック」の数である。この計数は、クロック計数部182によって行われる。例えば、ヘッドユニット6が3m/sec(3μm/μs)で移動している場合、1μs当たり3μm移動することになるので、前記単位距離の24μmの移動には8μsを要することになる。「CC2カウンタクロック」が80MHzであれば、1μs当たり80クロックが発生される。従って、クロックパルスCC2の1周期(24μmの移動期間)に計数される「CC2カウンタクロック」は、80クロック×8(μs)=640クロックとなる。
図8のタイムチャートの「速度」は、「CC2周期カウンタ」の計数値に基づいて導出されるヘッドユニット6の移動速度である。この移動速度は、部品Eの撮像エリアCAの通過速度でもある。「CC1(外部トリガ)」は、部品認識カメラ9に対する撮像開始の指示パルスである。この指示パルスは、制御部20の撮像制御部23が生成する。
「内部トリガ」は、露光期間の開始及び終了を定めるもので、露光開始パルスp1と、露光停止パルスp2とを含む。露光開始パルスp1は、「CC1(外部トリガ)」の指示パルスが与えられると直ちに発生される。露光停止パルスp2は、露光開始パルスp1が発生された後、「CC2カウンタクロック」が所定数カウントされたら発生される。露光開始パルスp1〜露光停止パルスp2の期間が、シャッターを開く等して露光動作をONとする露光時間となる。この露光時間に合わせて、照明動作もONとされる。これにより、部品Eの画像が取得される。
本実施形態では、露光制御部24は、部品Eの撮像の直前のヘッドユニット6の移動速度に基づいて、露光時間を設定する。具体的には、速度取得部26が露光開始パルスp1の発生の直前の「CC2周期カウンタ」の計数値を取得する。図8では、露光開始パルスp1の発生直前のクロックパルスCC2の1周期を、期間Rcとして示している。この期間Rc内に、クロック計数部182が計数した「CC2カウンタクロック」のクロック数が、通過速度の情報として速度取得部26に与えられる。与えられた計数値は、撮像の直前にヘッドユニット6(部品E)が1画素分の単位距離(24μm)を移動するのに要した時間に相当する。上掲の例の通り、ヘッドユニット6が3m/secで移動しているならば、速度取得部26は計数値=640クロックを取得する。
露光制御部24は、図7に示したように、部品画像のブレ量を3画素分に規制するために、速度取得部26が取得した「CC2カウンタクロック」の計数値に、3画素に相当する係数=3を乗じて、露光時間を設定する。上掲の例ならば、露光制御部24は、640×3=1920クロックに相当する時間を、露光時間として設定する。上記の係数は、3画素分に対応する数値であるので、部品Eの移動速度に拘わらず同値に設定される係数となる。このような露光時間の設定手法によれば、部品Eの通過速度が速いときは短く、遅いときは長くというように、露光時間を自動的に設定させることができる。また、部品Eが如何なる通過速度をもって撮像エリアCAを通過する場合でも、画像ブレ量を3画素分の一定値に揃えることができる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、ヘッドユニット6がX方向に移動し、部品EがX方向に沿って撮像エリアCAを通過する場合を想定した。第2実施形態では、部品EがX方向及びY方向に撮像エリアCAを通過する場合を想定する。つまり、部品Eが撮像エリアCAに斜め方向から進入する場合を想定する。
図9(A)、(B)は、部品Eが撮像エリアCAに斜め方向から進入する場合の問題点を説明するための図である。図9(A)は、部品EがX方向に沿って移動する例を示しており、第1実施形態を想定したものである。図9(A)の位置P11は、部品Eを保持したノズル62が撮像エリアCAに進入する前の位置である。部品Eは、この位置P11から、X方向に沿って移動して撮像エリアCAを通過し、位置P12へ至る。第2駆動機構8に付設されたリニアスケール及びエンコーダ15は、ヘッドユニット6のX方向の移動を検出する。従って、図9(A)の部品Eの通過態様であれば、エンコーダ15の出力に基づいて的確に部品Eの通過速度を把握することができる。
一方、図9(B)は、部品EがX方向に対して傾きをもって移動する例を示している。ノズル62に保持された部品Eは、位置P21から、X方向及びY方向の中間方向に沿って移動して撮像エリアCAを通過し、位置P22へ至る。このような移動は、ヘッドユニット6が第1駆動機構7(図1)によってY方向に移動されつつ、第2駆動機構8によってX方向へも移動されながら、部品Eを保持したノズル62が撮像エリアCAを通過する場合に想定される。この場合、エンコーダ15はX方向の移動量しか検出できないので、部品Eの通過速度を正確に把握することができない。
図10(A)及び(B)は、第2実施形態の部品撮像の態様を示す図である。図9(B)に示すように、部品Eが撮像エリアCAに斜め方向から進入することを想定する場合であって、X方向の移動量しか検出できない場合、Y方向の移動量を取得する手段を手当する必要がある。
図10(A)は、位置P21から位置P22へ向かう部品Eの移動方向F1の、撮像エリアCAに対する進入角θを取得する手法を例示している。進入角θが判明すれば、部品EのY方向への移動量を推定することができる。従って、エンコーダ15が検出するX方向の移動量に、進入角θに応じた係数を乗じることで、部品Eの通過速度を把握することができる。
具体的な処理としては、制御部20の進入角取得部27(図2)が、部品Eの撮像エリアCAに対する進入角θの情報を取得する。進入角θの情報は、ノズル62の移動経路が予め設定されていれば、その移動経路の情報から導出することができる。速度取得部26が、エンコーダ15の検出結果に基づいてX方向(一つの軸方向)について取得した部品Eの通過速度を、進入角θに沿った通過速度に修正する。そして、露光制御部24は、修正された通過速度に基づき、露光時間を設定する。
図10(B)は、位置P21から位置P22へ向かう部品Eの移動方向F2の、X軸速度とY軸速度とを予め制御部20へ入力させる例を示している。X軸速度及びY軸速度が判明すれば、移動方向F2の速度を導出することができる。
具体的な処理としては、速度取得部26が、X方向(第1軸方向)に沿ったX軸速度(第1通過速度)の情報と、X方向と平面内で直交するY方向(第2軸方向)に沿ったY軸速度(第2通過速度)の情報とを取得する。例えば、X軸速度の情報はエンコーダ15の出力から得ることができ、Y軸速度の情報は、第1駆動機構7に付設されたセンサ等から取得することができる。速度取得部26は、取得したX軸速度及びY軸速度に基づいて、部品Eの移動方向F2に沿った通過速度を導出する。そして、露光制御部24は、導出された通過速度に基づき、露光時間を設定する。
以上説明した第2実施形態によれば、部品Eが撮像エリアCAに斜め方向から進入する部品Eの通過速度を正確に把握することができる。従って、露光制御部24に、前記通過速度に応じて的確な露光時間を設定させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、さらに種々の変形実施形態を取ることができる。例えば上記第1実施形態では、図7に示したように、通過速度の異なる部品画像G1、G2のブレ量を完全一致させるように露光時間が設定される例を示した。部品画像G1、G2のブレ量は必ずしも完全一致させなくとも良く、若干のズレが生じていても良い。また、上記実施形態では、部品認識カメラ9の撮像素子の3画素分の移動距離を基準として露光時間を定める例を示した。露光時間は、画素に依存せず他の基準で定めても良い。
1 部品実装装置
6 ヘッドユニット(実装ヘッド/移動体)
62 ノズル(保持部)
7 第1駆動機構
8 第2駆動機構(移動機構)
9 部品認識カメラ(撮像カメラ)
15 エンコーダ(距離計測部)
181 クロック発生部
182 クロック計数部
20 制御部
23 撮像制御部
24 露光制御部
26 速度取得部
27 進入角取得部
CA 撮像エリア
E 部品

Claims (8)

  1. 所定の撮像エリアを有し、当該撮像エリアを通過する撮像対象物の画像を撮像する撮像カメラと、
    前記撮像カメラの撮像動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記撮像エリアを通過する撮像対象物の通過速度の情報を取得する速度取得部と、
    前記通過速度に応じて、前記撮像カメラの露光時間を変化させる露光制御部と、
    を含む対象物の撮像装置。
  2. 請求項1に記載の対象物の撮像装置において、
    前記通過速度が第1速度である第1撮像対象物と、前記通過速度が前記第1速度よりも速い第2速度である第2撮像対象物とが存在する場合、
    前記露光制御部は、前記第1撮像対象物を撮像する際の第1露光時間よりも、前記第2撮像対象物を撮像する際の第2露光時間を短く設定する、対象物の撮像装置。
  3. 請求項2に記載の対象物の撮像装置において、
    前記露光制御部は、前記第1撮像対象物が前記第1露光時間内に前記撮像エリアを移動する距離と、前記第2撮像対象物が前記第2露光時間内に前記撮像エリアを移動する距離とが等しくなるように、前記第1露光時間及び前記第2露光時間を設定する、対象物の撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の対象物の撮像装置において、
    前記制御部は、
    カウンタクロックを発生するクロック発生部と、
    特定の期間内における前記カウンタクロックの発生数を計数することが可能なクロック計数部と、をさらに備え、
    前記速度取得部は、前記撮像の直前に、前記撮像対象物が単位距離を移動するのに要した期間内における前記カウンタクロックの計数値を取得し、
    前記露光制御部は、前記カウンタクロックの計数値に、前記撮像対象物の通過速度に拘わらず同値に設定される係数を乗じた値に相当する時間を、前記露光時間として設定する、対象物の撮像装置。
  5. 請求項4に記載の対象物の撮像装置において、
    前記撮像対象物は、当該撮像対象物を保持して移動する移動体によって前記撮像エリアを通過し、前記移動体は距離計測部によってその移動距離が計測されるものであって、
    前記クロック計数部は、前記距離計測部が前記移動体の単位距離の移動を検出する期間内における、前記カウンタクロックの発生数を計数する、対象物の撮像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の対象物の撮像装置において、
    前記制御部は、前記撮像対象物の前記撮像エリアに対する進入角の情報を取得する進入角取得部をさらに備え、
    前記速度取得部は、一つの軸方向について取得した前記撮像対象物の通過速度を、前記進入角に沿った通過速度に修正する、対象物の撮像装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の対象物の撮像装置において、
    前記速度取得部は、
    前記撮像対象物の通過速度の情報として、第1軸方向における第1通過速度の情報と、前記第1軸方向と撮像画像の平面内で直交する第2軸方向における第2通過速度の情報とを取得し、
    前記第1通過速度及び前記第2通過速度に基づいて、前記撮像対象物の移動方向に沿った通過速度を導出する、対象物の撮像装置。
  8. 部品を保持する保持部を備えた実装ヘッドと、
    前記実装ヘッドを移動させる移動機構と、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の対象物の撮像装置と、を備え、
    前記移動機構は、部品を保持した前記保持部が前記撮像エリアを通過するように、前記実装ヘッドを移動させ、
    前記制御部は、前記保持部が前記撮像エリアを通過する際に、前記撮像カメラに前記撮像動作を実行させる、部品実装装置。
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