JP2021134998A - 防球ガード - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールが衝突した際の衝撃に対する耐衝撃性を向上させた防球ガードを得ること。【解決手段】防球ガード100は、建物内における据え付け面に設置された機器を保護するための防球ガードである。防球ガード100は、機器を覆う湾曲形状を有して互いに離間した状態で配列方向に沿って並列配置された複数の第1部品と、棒状の複数の第2部品と、を有する。複数の第1部品は、配列方向において第1部品を貫通する複数の貫通孔が、配列方向に垂直な面内における同じ位置に設けられている。複数の第2部品のそれぞれは、複数の第1部品において配列方向に垂直な面内における同じ位置に設けられた貫通孔に挿通されて、配列方向に沿って配置されている。【選択図】図1

Description

本開示は、球技用のボールが機器に当たることを防止する防球ガードに関する。
近年、体育館における生徒の熱中症対策および体育館の避難所使用に備えた事業継続計画(Business Continuity Planning:BCP)の加速を背景に、エアー搬送ファンを用いた体育館内の環境改善ニーズが高まっている。エアー搬送ファンとは、ツインノズルと呼ばれる特殊な吹出ノズルを有し、吹出気流の拡がりを抑えることで搬送空気を長到達させることができる送風機である。エアー搬送ファンの用途は、換気、空気調和補助、涼風供給、結露抑制など多岐にわたる。体育館において使用されるエアー搬送ファン用途は、換気、空気調和補助、および涼風用途である。
また、エアー搬送ファンの使用の増加に伴い、エアー搬送ファンを保護する防球ガードの需要も増加している。特許文献1には、体育館の内壁面に沿って配設された空調室内機を球技用のボールから保護するための防球柵であって、空調室内機のうち体育館のフィールド部位側に露出される各露出面を覆う形状とされ、空調室内機による空調用の空気が通過される通風用開口部を有している空調室内機の防球柵が開示されている。
実用新案登録第3215423号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された防球柵は、ワイヤーで構成され、ワイヤー同士が溶接で接合されている。このため、防球柵にボールが衝突した際の衝撃に対して強度が不足している場合には、防球柵が変形および破損してワイヤー同士の溶接個所が外れると防球柵を構成しているワイヤーが落下する可能性があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ボールが衝突した際の衝撃に対する耐衝撃性を向上させた防球ガードを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる防球ガードは、建物内における据え付け面に設置された機器を保護するための防球ガードである。防球ガードは、機器を覆う湾曲形状を有して互いに離間した状態で配列方向に沿って並列配置された複数の第1部品と、棒状の複数の第2部品と、を有する。複数の第1部品は、配列方向において第1部品を貫通する複数の貫通孔が、配列方向に垂直な面内における同じ位置に設けられている。複数の第2部品のそれぞれは、複数の第1部品において配列方向に垂直な面内における同じ位置に設けられた貫通孔に挿通されて、配列方向に沿って配置されている。
本開示によれば、ボールが衝突した際の衝撃に対する耐衝撃性を向上させた防球ガードが得られる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる防球ガードを示す斜視図 実施の形態1にかかる防球ガードにおける平板部品の一部を拡大して示す図 実施の形態1にかかる防球ガードにおける平板部品にワイヤーを通した部分を拡大して示す図 実施の形態1にかかる防球ガードが保護するエアー搬送ファンの構造を表す斜視図であり、エアー搬送ファンを正面側から見た斜視図 実施の形態1にかかる防球ガードが保護するエアー搬送ファンの構造を表す斜視図であり、エアー搬送ファンを背面側から見た斜視図 実施の形態1にかかる防球ガードにおける防球ガードのワイヤー線径を変化させた場合のエアー搬送ファンから吹き出される気流の気流解析結果を示す図
以下に、実施の形態にかかる防球ガードを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる防球ガード100を示す斜視図である。図1では、据え付け面300に据え付けられたエアー搬送ファン200を覆った据え付け面300に据え付けられた防球ガード100を斜め上方から見た状態を示している。図2は、実施の形態1にかかる防球ガード100における平板部品10の一部を拡大して示す図である。図3は、実施の形態1にかかる防球ガード100における平板部品10にワイヤー20を通した部分を拡大して示す図である。図3では、図1における領域Aを拡大して示しており、平板部品10にワイヤー線径φ6mmのワイヤー20を通した部分を示している。図4は、実施の形態1にかかる防球ガード100が保護するエアー搬送ファン200の構造を表す斜視図であり、エアー搬送ファン200を正面側から見た斜視図である。図5は、実施の形態1にかかる防球ガード100が保護するエアー搬送ファン200の構造を表す斜視図であり、エアー搬送ファン200を背面側から見た斜視図である。
まず、図4および図5を参照してエアー搬送ファン200について説明する。エアー搬送ファン200は、フレーム201内に4台の送風機ユニット207が並列に設置されて構成されている。なお、フレーム201内の送風機ユニット207の台数は複数台であればよく、4台に限定されない。
フレーム201は、正面側と背面側が開口されている。フレーム201の背面側は、送風機ユニット207が空気を吸い込むための吸込口として開放されている。フレーム201の正面側は、山形に貫入したガイド部202により列状に並ぶ2本のスリット状の吹出口であるツインノズルとして開放されている。エアー搬送ファン200は、フレーム201から吹き出される吹出気流の拡がりをツインノズルによって抑えることで、フレーム201から吹き出される吹出気流の気流到達距離の減衰を抑制し、搬送空気の長到達化を実現している。
フレーム201の両側面には取付足204が設置されている。エアー搬送ファン200は、取付足204を据え付け面300に設置することにより、据え付け面300に据え付けることが可能とされている。また、エアー搬送ファン200は、取付足204に通された吊ボルトを据え付け面300に固定することにより、据え付け面300に据え付けることが可能とされている。据え付け面300は、エアー搬送ファン200が据え付けられる面であり、すなわちエアー搬送ファン200が設置される設置面であり、たとえば天井面または壁面である。
フレーム201は、フレーム201の長手方向に沿ってフレーム201の両側面に設けられた回転軸205を中心にして、取付足204に対して回転可能とされている。取付足204に対するフレーム201の回転角度は、変更可能である。取付足204に対するフレーム201の回転角度を変更することにより、エアー搬送ファン200の気流の吹出角度を変更することができる。
送風機ユニット207は、背面側から正面側に向かう気流を発生させ、正面側へ吹き出す電気機器である。送風機ユニット207は、角筒状の筐体206と、軸流ファン208と、軸流ファン208を駆動する電動機50と、空気の吹き出し側である正面側に設けられた不図示の吹出側風洞と、空気の吸い込み側である背面側に設けられた吸込側風洞209と、を備える。軸流ファン208は、電動機50の回転軸に装着されており、電動機50と同軸に配置されている。送風機ユニット207は、吹出側風洞と吸込側風洞209とによって構成された風路内に軸流ファン208と軸流ファン208に接続された電動機50とを内蔵する構成を有する。
また、送風機ユニット207には、送風機ユニット207から空気を吹き出す吹出口203と、送風機ユニット207に空気を吸い込む吸込口210とが、軸流ファン208を挟んで設けられている。吹出口は、送風機ユニット207の正面側に設けられている。吸込口は、送風機ユニット207の背面側に設けられている。吹出口203と吸込口210とは、筐体206に設けられている。
軸流ファン208によって引き起こされた気流は、送風機ユニット207の内部をほぼ直進して通過する。吹出側風洞と吸込側風洞209とは、軸流ファン208によって引き起こされた気流を吹出口203の方向に吹出すために整流する役割を有している。吹出側風洞と吸込側風洞209との形状は、特に限定されない。
送風機ユニット207は、吹き出される気流の吹出方向、すなわち送風方向がエアー搬送ファン200の正面側を向いた状態で、フレーム201の長手方向に沿って並列配置されている。すなわち、送風機ユニット207は、吹き出される気流の吹出方向をフレーム201の正面側に向けてフレーム201に収納されている。
つぎに、図1から図3を参照して本実施の形態1にかかる防球ガード100について説明する。防球ガード100は、体育館および競技場といった運動施設の内部に据え付けられたエアー搬送ファン200を球技用のボールが機器に当たることを防止する保護用のガードである。防球ガード100は、エアー搬送ファン200を覆う湾曲形状を有して互いに離間した状態で配列方向に沿って並列配置された複数本の第1部品である平板部品10と、棒状の複数本の第2部品であるワイヤー20と、平板状のサイドパネル30と、取付部40とにより構成される。
複数本の平板部品10は、同じ形状および同じ大きさを有する。平板部品10の湾曲形状は、エアー搬送ファン200から離間した状態で、エアー搬送ファン200を湾曲形状の内部に収納できる形状とされる。防球ガード100の小型化を図るために、平板部品10の湾曲形状は、平板部品10が覆うエアー搬送ファン200の外形形状に沿った形状とされることが好ましい。具体的に、平板部品10の湾曲形状は、エアー搬送ファン200における、平板部品10が対向する部分の外形形状に沿った形状とされることが好ましい。
図1において、平板部品10は、エアー搬送ファン200の縦断面に沿った方向においてエアー搬送ファン200の外形を覆う形に湾曲した形状を有する。平板部品10は、エアー搬送ファン200の縦断面に沿った方向においてエアー搬送ファン200の外形から離間した状態でエアー搬送ファン200を覆っている。図1における縦断面は、図1における上下方向に沿った断面である。すなわち、図1に示す状態では、平板部品10は、縦方向に延在して配置される縦格子部品といえる。
ただし、複数本の平板部品10は、同じ形状とされるため、複数本の平板部品10の各々が対向するエアー搬送ファン200の外形形状が異なる場合には、最も外形寸法が大きい外形形状に沿った湾曲形状とされればよい。また、ここでのエアー搬送ファン200の外形形状は、細かい凹凸まで含むことは意図しておらず、エアー搬送ファン200を平板部品10の湾曲形状の内部に収納できる、直線およびなだらかな曲線に近似された形状であればよい。本実施の形態1では、平板部品10は、湾曲形状としてU形状を有する。
複数本の平板部品10は、予め決められた間隔を空けて予め決められた配列方向に沿って並列配置されて、取付部40に取り付けられている。配列方向は、図1においては、防球ガード100の長手方向と同じ方向であり、エアー搬送ファン200の長手方向と同じ方向である。図1では、6本の平板部品10が予め決められた間隔を空けて並列配置されて、取付部40に取り付けられている場合について示している。平板部品10は、U形状における開放された部分が据え付け面300に対向する状態で配置されている。すなわち、平板部品10は、図1における防球ガード100の上面側、正面側、および下面側にわたって位置するように配置されている。
また、平板部品10は、配列方向に垂直な面内に平行な平板部11が、エアー搬送ファン200からエアー搬送ファン200の正面方向に向かって吹き出される吹出気流に対して平行に配置されている。このため、平板部品10が吹出気流の流れの妨げになることが極力抑制されている。また、このような平板部品10の配置姿勢は、防球ガード100の正面側から防球ガード100にボールが衝突する際の衝撃に対して強度的に有利な方向である。したがって、このような姿勢で配置された平板部品10は、防球ガード100の骨格を成すとともに、防球ガード100の正面側から防球ガード100にボールが衝突する際の衝撃に対する耐衝撃性を高めている。
複数の平板部品10の各々には、ワイヤー20を挿通させるための貫通用の孔であり配列方向において平板部品10を貫通する貫通孔12が複数個設けられている。複数の平板部品10の各々には、平板部品10の面内方向における同じ位置に貫通孔12が設けられている。貫通孔12は、平板部11に設けられている。
また、平板部品10は、サイドパネル30をねじ固定するための取付部品60をねじ固定するための固定用ねじ孔13が設けられている。
ワイヤー20は、金属製のワイヤーであり、並列配置された複数の平板部品10の貫通孔12を貫通した状態で配置されている。すなわち、複数のワイヤー20の各々は、並列配置された複数の平板部品10における、平板部品10の面内方向における同じ位置に設けられた貫通孔12貫通した状態で配置されている。これにより、複数のワイヤー20の各々は、配列方向に沿って配置されている。そして、複数のワイヤー20の各々は、互いに並行に配置されている。すなわち、図1に示す状態では、ワイヤー20は、横方向に延在して配置される横格子部品といえる。
複数の平板部品10と複数のワイヤー20とにより、格子状のガード部分が形成されている。格子の大きさ、すなわち複数の平板部品10における隣り合う平板部品10同士の間隔、および複数のワイヤー20における隣り合うワイヤー20同士の間隔は、ボールがエアー搬送ファン200に当たらないように、ボールの径よりも狭くなるように設定されている。
サイドパネル30は、平板部品10およびワイヤー20によって組まれた格子状のガード部分の配列方向における両側の側面部を覆うものである。サイドパネル30は、ガード部分に対して、ねじで固定されており、着脱可能となっている。サイドパネル30は、ねじ固定用の固定用ねじ孔31が複数か所に設けられている。
サイドパネル30は、ねじ固定用の固定用ねじ孔31と、取付部品60に設けられたねじ固定用の固定用ねじ孔とを用いて、取付部品60の一端にねじで固定されている。また、取付部品60の他端は、平板部品10に設けられたねじ固定用の固定用ねじ孔13と、取付部品60に設けられたねじ固定用の固定用ねじ孔とを用いて、平板部品10にねじで固定されている。これにより、サイドパネル30は、取付部品60を介して防球ガード100のガード部分に固定されている。
また、サイドパネル30は、ねじ固定用の固定用ねじ孔31と、取付部品61に設けられたねじ固定用の固定用ねじ孔とを用いて、取付部品61の一端にねじで固定されている。また、取付部品61の他端は、取付部40に設けられたねじ固定用の固定用ねじ孔と、取付部品61に設けられたねじ固定用の固定用ねじ孔とを用いて、取付部40にねじで固定されている。これにより、サイドパネル30は、取付部品61を介して取付部40に固定されている。
エアー搬送ファン200を覆った状態に防球ガード100を設置した後でも、サイドパネル30を外すことによって防球ガード100の配列方向における側面部を開口させることが可能である。配列方向における側面部を開口させることにより、エアー搬送ファン200の配列方向における側面側でのエアー搬送ファン200の吹出角度の調整を開口部から行うことができる。
取付部40は、格子状のガード部分およびサイドパネル30を据え付け面300に取り付けて固定するためのものである。取付部40には、格子状のガード部分およびサイドパネル30が固定されている。格子状のガード部分と取付部40との固定は溶接固定であるが、先端をL字曲げしたガード部分を取付部40の切欠き部分に引っ掛ける構造のため、溶接部が変形または破損しても格子状のガード部分が落下することはない。取付部40は、据え付け面300に取り付けるための複数個の固定用ねじ孔41を有する。そして、取付部40に設けられた固定用ねじ孔41を使って防球ガード100が据え付け面300にねじ固定されている。
上記のように構成される防球ガード100は、あらかじめ据え付け面300に設置済みのエアー搬送ファン200に対して、防球ガード100の長手方向とエアー搬送ファン200の長手方向とを平行にして、防球ガード100の内部にエアー搬送ファン200を収納してエアー搬送ファン200を覆うように配置される。そして、取付部40の固定用ねじ孔41を用いて取付部40を据え付け面300にねじで固定することにより、防球ガード100が据え付け面300に固定される。
上述したように、複数のワイヤー20の各々は、並列配置された複数の縦格子部材において配列方向に垂直な面内における同じ位置に設けられた貫通孔12に挿通されて配置されている。そして、複数の平板部品10と複数のワイヤー20とによって、格子状のガード部分が形成されている。すなわち、防球ガード100においては、複数の平板部品10と複数のワイヤー20とは、溶接による接合によって固定されているのではなく、ワイヤー20が複数の平板部品10の貫通孔12に挿通されることによって固定されている。複数の平板部品10と複数のワイヤー20とは、溶接による接合によって固定されている場合には、防球ガード100にボールが衝突した場合に、平板部品10とワイヤー20との溶接部が変形または破損して、ワイヤー20が平板部品10からはずれて落下する可能性がある。
このため、防球ガード100は、防球ガード100にボールが衝突した際の衝撃に対する強度が高く、防球ガード100にボールが衝突しても平板部品10とワイヤー20とが外れることが無い。したがって、防球ガード100は、防球ガード100にボールが衝突してもワイヤー20が落下することがなく、平板部品10とワイヤー20とが溶接による接合によって固定される場合と比べて、ボールの衝撃による変形、破損、および部品の落下に対する安全性が向上した、信頼性の高い防球ガードが実現されている。
上述したように、平板部品10は、平板部11が、エアー搬送ファン200の正面方向に向かってエアー搬送ファン200から吹き出される吹出気流に対して平行な姿勢で配置されることにより、防球ガード100の正面側から防球ガード100にボールが衝突する際の衝突衝撃力に対して有効な耐衝撃性が得られる。
一方、ワイヤー20については、ワイヤー線径はφ6mm程度以上であればワイヤー20にボールが衝突する際のボールの衝撃力に対して有効な耐衝撃性が得られる。ワイヤー20のワイヤー線径は、太さを増すほどワイヤー20にボールが衝突する際の衝撃力に対して高い耐衝撃性が得られる。
一方で、ワイヤー20のワイヤー線径が太くなるほど、エアー搬送ファン200から吹き出される吹出気流の流れに対する妨げが大きくなり、エアー搬送ファン200の気流到達距離を減衰させることになる。そこで、防球ガード100における、ワイヤー20にボールが衝突する際の衝撃力に対して有効であり、かつエアー搬送ファン200の気流到達距離の減衰が少ないワイヤー線径を検討するために、ワイヤー線径φ6mm、ワイヤー線径φ8mm、およびワイヤー線径φ10mmのそれぞれのワイヤー20を用いた場合のエアー搬送ファン200の気流到達距離の減衰率を検討した。
図6は、実施の形態1にかかる防球ガード100における防球ガードのワイヤー線径を変化させた場合のエアー搬送ファン200から吹き出される気流の気流解析結果を示す図である。図6では、防球ガード100のワイヤー線径をφ6mm、φ8mmおよびφ10mmの3種類に変化させた場合の風速分布図を示している。図6に示す風速分布図では、エアー搬送ファン200および防球ガード100が据え付け面300に取り付けられた状態においてエアー搬送ファン200から水平方向に吹き出される気流の水平断面図を示している。
まず、防球ガード100を設置しない「ガードなし」の場合に、エアー搬送ファン200から予め決められた初期風速で吹出気流を吹き出させ、その後、吹出気流が減速して風速0.3m/sになった状態での気流到達距離を求めた。この場合の気流到達距離を100%とする。次に、防球ガード100でエアー搬送ファン200を保護し、吹出気流の初期風速を同一として、吹き出し後の風速が0.3m/sになった状態での気流到達距離を求めた。防球ガード100のワイヤー20のワイヤー線径は、φ6mm、φ8mmおよびφ10mmの3種類とし、ワイヤー20のワイヤー線径を変えたこと以外は同じ条件とした。
その結果、ワイヤー20のワイヤー線径がφ6mmである場合の気流到達距離は、96%であった。ワイヤー20のワイヤー線径がφ8mmである場合の気流到達距離は、87%であった。ワイヤー20のワイヤー線径がφ10mmである場合の気流到達距離は、84%であった。以上の結果から、ワイヤー20のワイヤー線径は、φ6mm、φ8およびφ10mmの3種類に変化させた場合において、ワイヤー20のワイヤー線径がφ6mmである場合が、防球ガード100を設置することによる気流到達距離の減衰が最も小さいことが確認された。したがって、ワイヤー20のワイヤー線径の設定としては、エアー搬送ファン200の気流到達距離の減衰率が4%程度に抑えられるφ6mmがより好ましいといえる。
本実施の形態1では、防球ガード100が保護する機器としてエアー搬送ファン200を例に挙げて防球ガード100について説明したが、防球ガード100が保護する機器は、エアー搬送ファン200に限定されない。すなわち、防球ガード100を設置することにより球技用のボールから機器を本発明の保護する機能は、エアー搬送ファン200に限らず、他の機器に対しても有効である。防球ガード100は、吹き出される気流の気流到達距離が性能上重要であるエアー搬送ファン200の保護に用いて好適な防球ガードである。
上述したように、本実施の形態1にかかる防球ガード100は、球技用のボールからエアー搬送ファン200を効果的に保護する防球ガード100の機能を維持しつつ、ボールが衝突した際の衝撃に対する耐衝撃性を向上させ、さらにエアー搬送ファン200の気流到達距離減衰を抑制できる。したがって、本実施の形態1にかかる防球ガード100は、体育館または競技場といった運動施設に設置されたエアー搬送ファン200を、エアー搬送ファン200の送風性能の低下を抑制しつつ、エアー搬送ファン200を球技用のボールから保護するために有用である。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 平板部品、11 平板部、13,31,41 固定用ねじ孔、30 サイドパネル、40 取付部、50 電動機、60,61 取付部品、100 防球ガード、200 エアー搬送ファン、201 フレーム、202 ガイド部、203 吹出口、204 取付足、205 回転軸、206 筐体、207 送風機ユニット、208 軸流ファン、209 吸込側風洞、210 吸込口、300 据え付け面。

Claims (6)

  1. 建物内における据え付け面に設置された機器を保護するための防球ガードであって、
    前記機器を覆う湾曲形状を有して互いに離間した状態で配列方向に沿って並列配置された複数の第1部品と、
    棒状の複数の第2部品と、
    を有し、
    複数の前記第1部品は、前記配列方向において前記第1部品を貫通する複数の貫通孔が、前記配列方向に垂直な面内における同じ位置に設けられ、
    複数の前記第2部品のそれぞれは、複数の前記第1部品において前記配列方向に垂直な面内における同じ位置に設けられた前記貫通孔に挿通されて、前記配列方向に沿って配置されていること、
    を特徴とする防球ガード。
  2. 前記第1部品を前記据え付け面に固定するための取付部と、
    前記配列方向において、端部の前記第1部品の外側に配置されて端部の前記第1部品に固定されたサイドパネルと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の防球ガード。
  3. 前記サイドパネルは、端部の前記第1部品に対して着脱可能であること、
    を特徴とする請求項2に記載の防球ガード。
  4. 前記第1部品は、前記配列方向に垂直な面内に平行な平板面を有する平板形状を有し、
    前記平板面が前記据え付け面に垂直な方向に対して平行とされて前記据え付け面に設置されること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の防球ガード。
  5. 前記第2部品は、線径が6mmの金属ワイヤーであること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の防球ガード。
  6. 前記機器は、エアー搬送ファンであること、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の防球ガード。
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