JP2021134805A - 等速ジョイント、クロスグルーブ型等速ジョイント及び動力伝達軸 - Google Patents

等速ジョイント、クロスグルーブ型等速ジョイント及び動力伝達軸 Download PDF

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Abstract

【課題】ジョイントの大型化を抑制しつつ当該ジョイントの摺動量を増大させることができる等速ジョイント、クロスグルーブ型等速ジョイント及び動力伝達軸を提供する。【解決手段】本発明に係る等速ジョイントの一態様である第1等速ジョイント3は、第1ケージ33の第2端部33Sが、軸方向において第1ケージ外周面332よりも外方へ突出形成されると共に、当該第1ケージ33の第2端部33Sの内径D2が、第1端部33Fの内径D1よりも大きく形成されている。このように、第1ケージ33の第2端部33Sの内径D2を相対的に小さく形成することで、第1ケージ33の大型化による第1等速ジョイント3の大型化を抑制しつつ、第1等速ジョイント3の摺動量の増大化を図ることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、等速ジョイント、クロスグルーブ型等速ジョイント及び動力伝達軸に関する。
従来の等速ジョイントとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
すなわち、この等速ジョイントは、クロスグルーブ型等速ジョイントであって、軸方向に対して互い違いに傾斜したボール溝を有するインナレース及びアウタレースと、インナレースとアウタレースの間に配置され、周方向に複数の窓部を有するケージと、ケージの複数の窓部に保持される複数のボールと、を備えている。
特開2018−071655号公報
ここで、等速ジョイントの摺動量をより大きく確保するためには、ケージの内径をより大きく形成する必要がある。
ところが、前記従来の等速ジョイントでは、当該等速ジョイントの回転軸線方向において、ケージの一方の端部である第1端部の内径と、ケージの他方の端部である第2端部の内径とが、同じに設定されていた。
このため、ケージの外径を維持したまま当該ケージの内径を拡大する場合、ケージの厚さが減少して当該ケージの強度が低下してしまい、等速ジョイントの耐久性の低下を招来してしまう。一方で、ケージの厚さを維持したまま当該ケージの内径を拡大する場合、このケージの内径の拡大に伴い当該ケージの外径も拡大してしまい、等速ジョイントの大型化を招来してしまう。
そこで、本発明は、前記従来の等速ジョイントの技術的課題に鑑みて案出されたものであって、ジョイントの大型化を抑制しつつ当該ジョイントの摺動量を増大させることができる等速ジョイント、クロスグルーブ型等速ジョイント及び動力伝達軸を提供することを目的としている。
本発明は、その一態様として、円筒状のアウタレースと、前記アウタレースの内周側に配置されるインナレースと、前記アウタレースと前記インナレースとの間に配置される円環状のケージと、前記ケージに設けられた複数の窓部にそれぞれ収容される複数のボールと、を備え、前記ケージは、回転軸線方向の一方の端部である第1端部と反対側に設けられた他方の第2端部が、前記回転軸線方向において、ケージ外周面よりも外方へと突出形成されると共に、前記第2端部の内径が前記第1端部の内径よりも大きく形成されている。
本発明によれば、ジョイントの大型化を抑制しつつ当該ジョイントの摺動量を増大させることができる
本発明に係る動力伝達軸の回転軸線方向に沿う半断面図である。 図1に示す第1等速ジョイントの拡大断面図である。 図2に示す第1等速ジョイントの第1インナレースを示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図である。 図2に示す第1ケージ単体の縦断面図である。 図4に示す第1ケージの部分断面図である。
以下に、本発明に係る等速ジョイント、クロスグルーブ型等速ジョイント、動力伝達軸の実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、下記の実施形態では、当該等速ジョイント、クロスグルーブ型等速ジョイント、動力伝達軸を、従来と同様に、自動車用のプロペラシャフトに適用したものを例示して説明する。換言すれば、本発明に係る等速ジョイント及びクロスグルーブ型等速ジョイントについては、本実施形態に例示する自動車用のプロペラシャフトのみならず、種々の等速ジョイント及びクロスグルーブ型等速ジョイントに適用することができる。
図1〜図5は、本発明に係る等速ジョイント、クロスグルーブ型等速ジョイント、動力伝達軸の実施形態を示している。なお、以下の説明では、便宜上、図1の左側を「前」、右側を「後」として説明すると共に、図1〜図5の回転軸線Zに沿う方向を「軸方向」、前記回転軸線Zに直交する方向を「径方向」、前記回転軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。
(プロペラシャフトの構成)
図1は、本発明に係る動力伝達軸の実施形態を表したものであり、本発明を適用した自動車用のプロペラシャフトを回転軸線方向に沿って切断した半断面図を示している。
このプロペラシャフトPSは、前端側に配置され、第1等速ジョイント3を介して車両の駆動源側に連係する第1シャフト1と、後端側に配置され、第2等速ジョイント4を介して車両の車輪側と連係する第2シャフト2とが、第3等速ジョイント5を介して摺動可能に、かつ等速で一体回転可能に連結されている。なお、このプロペラシャフトPSは、周知のブラケット6を介して図示外の車体に懸架されたセンターベアリング7によって、中間部が図示外の車体に支持されている。
第1シャフト1は、後端部が摩擦撹拌接合によって第3等速ジョイント5の第3アウタレース51に接続された円筒状の第1チューブ11と、第1チューブ11の前端部に摩擦撹拌接合によって接続された第1スタブ軸12と、を有する。第1スタブ軸12は、第1チューブ11に接続される円筒状の第1筒状基部13と、第1筒状基部13の前端部から軸方向に沿って延びる円柱状の第1軸部14と、が一体に形成されている。そして、第1軸部14の前端部の外周面には、後述する第1等速ジョイント3の第1インナレース32に設けられた第1雌スプライン320aと嵌合する第1雄スプライン140が、軸方向に沿って形成されている。すなわち、この第1雄スプライン140によるスプライン嵌合をもって、第1スタブ軸12の第1軸部14が、第1等速ジョイント3の第1インナレース32に接続されている。
第2シャフト2は、後端部が摩擦撹拌接合によって第2等速ジョイント4の第2アウタレース41に接続された円筒状の第2チューブ21と、第2チューブ21の前端部に摩擦撹拌接合によって接続された第2スタブ軸22と、を有する。第2スタブ軸22は、第2チューブ21に接続される円筒状の第2筒状基部23と、第2筒状基部23の前端部から軸方向に沿って延びる円柱状の第2軸部24と、が一体に形成されている。第2軸部24は、段差異径状に一体に形成されたものであって、第2チューブ21に接続される大径部241と、大径部241から前方に向かって段差縮径状に延び、センターベアリング7を介して図示外の車体に支持される中径部242と、中径部242から前方に向かって段差縮径状に延び、第3等速ジョイント5の第3インナレース52に接続される小径部243と、を有する。そして、第2軸部24の小径部243の外周面には、後述する第3等速ジョイント5の第3インナレース52に設けられた第3雌スプライン520aと嵌合する第2雄スプライン240が、軸方向に沿って形成されている。すなわち、この第2雄スプライン240によるスプライン嵌合をもって、第2スタブ軸22の第2軸部24(小径部243)が、第3等速ジョイント5の第3インナレース52に接続されている。
第1等速ジョイント3は、摺動式等速ジョイント、例えばクロスグルーブ型等速ジョイントである。具体的には、第1等速ジョイント3は、円筒状に形成された第1アウタレース31と、第1アウタレース31の内周側に配置された円筒状の第1インナレース32と、第1アウタレース31と第1インナレース32との間に配置された円筒状の第1ケージ33と、第1ケージ33に設けられた複数の第1窓部330にそれぞれ収容された複数の第1ボール34と、を有する。そして、第1アウタレース31は、第1アウタレース31を軸方向に貫通する複数のボルト貫通孔310を介して、図示外の複数のボルトにより車両の駆動源側である図示外のトランスミッションの出力軸に接続される。一方、第1インナレース32は、第1スタブ軸12の第1軸部14の外周側に形成された第1雄スプライン140が、第1インナレース32の内周側に形成された第1雌スプライン320aにスプライン嵌合することにより、第1シャフト1の第1スタブ軸12に接続される。
また、第1等速ジョイント3の前端側の軸方向端部には、第1アウタレース31と第1インナレース32の間に画定される第1ボール収容空間S1の前端側開口を覆うエンドキャップ35が取り付けられている。エンドキャップ35は、第1アウタレース31及び第1インナレース32側に開口する有底円筒状を呈し、第1ボール収容空間S1の前端側開口を覆うことによって、当該第1ボール収容空間S1の内部にグリス(図示外)を封入すると共に、第1ボール収容空間S1の前端側開口から当該第1ボール収容空間S1内へのコンタミの侵入を抑制している。他方、第1等速ジョイント3の後端側の軸方向端部には、第1ボール収容空間S1の後端側開口を覆う第1ブーツ部材B1が取り付けられている。第1ブーツ部材B1は、ゴム材料によって円筒状に形成された第1ブーツ本体B11と、第1ブーツ本体B11を第1アウタレース31の後端部に取付固定する円筒状の第1取付金具B12と、第1ブーツ本体B11を第1スタブ軸12(第1軸部14)の外周面に締結する第1ブーツバンドB13と、を有する。
第2等速ジョイント4は、周知の固定式等速ジョイントであって、円筒状の第2アウタレース41と、第2アウタレース41の内周側に配置された円筒状の第2インナレース42と、第2アウタレース41と第2インナレース42との間に配置された円筒状の第2ケージ43と、第2ケージ43に設けられた複数の第2窓部430にそれぞれ収容された複数の第2ボール44と、を有する。そして、第2アウタレース41は、摩擦撹拌接合により第2シャフト2の第2チューブ21に接続される。一方、第2インナレース42は、車両の車輪側である図示外のディファレンシャルの入力軸の外周側に形成された雄スプラインが、第2インナレース42の内周側に形成された第2雌スプライン420aにスプライン嵌合することにより、前記図示外のディファレンシャルの入力軸に接続される。
また、第2等速ジョイント4の後端側の軸方向端部には、第2アウタレース41と第2インナレース42の間に画定される第2ボール収容空間S2の後端側開口を覆う第2ブーツ部材B2が取り付けられている。第2ブーツ部材B2は、ゴム材料により円筒状に形成された第2ブーツ本体B21と、第2ブーツ本体B21を第2アウタレース41の後端部に取付固定する円筒状の第2取付金具B22と、第2ブーツ本体B21を図示外のディファレンシャルの入力軸の外周面に締結する円環状の第2ブーツバンドB23と、を有する。すなわち、この第2ブーツ部材B2により、第2ボール収容空間S2の内部が液密に保持され、当該第2ボール収容空間S2内に図示外のグリスが封入されている。
なお、本実施形態では、本発明に係る動力伝達軸の一例として、複数の等速ジョイントの一つである第2等速ジョイント4を前記固定式等速ジョイントによって構成したものを例示しているが、当該第2等速ジョイント4についても、前記固定式等速ジョイントに限られず、第1、第3等速ジョイント3,5のような摺動式等速ジョイント、例えばクロスグルーブ型等速ジョイントによって構成することも可能である。
第3等速ジョイント5は、摺動式等速ジョイント、例えばクロスグルーブ型等速ジョイントである。具体的には、第3等速ジョイント5は、円筒状に形成された第3アウタレース51と、第3アウタレース51の内周側に配置された円筒状の第3インナレース52と、第3アウタレース51と第3インナレース52との間に配置された円筒状の第3ケージ53と、第3ケージ53に設けられた複数の第3窓部530にそれぞれ収容された複数の第3ボール54と、を有する。そして、第3アウタレース51は、摩擦撹拌接合により第1シャフト1の第1チューブ11に接続される。一方、第3インナレース52は、第2スタブ軸22の第2軸部24の外周側に形成された第2雄スプライン240が、第3インナレース52の内周側に形成された第3雌スプライン520aにスプライン嵌合することにより、第2シャフト2の第2スタブ軸22に接続される。
また、第3等速ジョイント5の後端側の軸方向端部には、第3アウタレース51と第3インナレース52の間に画定される第3ボール収容空間S3の後端側開口を覆う第3ブーツ部材B3が取り付けられている。第3ブーツ部材B3は、ゴム材料により円筒状に形成された第3ブーツ本体B31と、第3ブーツ本体B31を第3アウタレース51の後端部に取付固定する円筒状の第3取付金具B32と、第3ブーツ本体B31を第2スタブ軸22(第2軸部24)の外周面に締結する円環状の第3ブーツバンドB33と、を有する。すなわち、この第3ブーツ部材B3により、第3ボール収容空間S3の内部が液密に保持され、当該第3ボール収容空間S3内に図示外のグリスが封入されている。
(クロスグルーブ型等速ジョイントの構成)
本実施形態において、第1、第3等速ジョイント3,5は、いずれも本発明に係る等速ジョイント及びクロスグルーブ型等速ジョイントが適用された同様の構成を有するクロスグルーブ型等速ジョイントである。よって、以下では、便宜上、第1等速ジョイント3についてのみ説明し、第3等速ジョイント5については具体的な説明を省略する。換言すれば、第1等速ジョイント3と第3等速ジョイント5は、それぞれの配置によって第1、第3アウタレース31,51の外形が相違するものの、内部構造については同様であるため、第1等速ジョイント3を例示して、本発明に係る等速ジョイント及びクロスグルーブ型ジョイントの具体的な実施形態を説明する。
図2は、第1等速ジョイント3を回転軸線Zに沿って軸方向に切断した当該第1等速ジョイント3の縦断面図を示している。図3は、図2に示す第1等速ジョイント3の第1インナレース32を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のA−A線に沿って切断した縦断面図を示している。図4は、図2に示す第1ケージ33単体の縦断面図を示している。図5は、図4に示す第1ケージ33のうち回転軸線Zよりも上側のみを表した部分断面図を示している。
第1等速ジョイント3は、いわゆるクロスグルーブ型ジョイントであって、それぞれ円筒状に形成された第1アウタレース31及び第1インナレース32と、第1アウタレース31と第1インナレース32の間に配置された円筒状の第1ケージ33と、第1ケージ33を貫通する複数の第1窓部330に収容された複数の第1ボール34と、を有する。すなわち、この第1等速ジョイント3は、後述する第1アウタレース側ボール溝311と、後述する第1インナレース側ボール溝321と、によって形成される第1ボール溝30を第1ボール34が転動することにより、第1アウタレース31と第1インナレース32が摺動可能となっている。
第1アウタレース31は、図2に示すように、概ね円筒状を呈し、内周側に、第1ケージ33を収容する第1ケージ収容空間S0が、軸方向に沿って貫通形成されている。また、第1ケージ収容空間S0を画定する周壁であって、第1インナレース32の外周面と対向する第1アウタレース31の内周面には、回転軸線Zに対して互いに逆方向に傾斜する複数の第1アウタレース側ボール溝311が、周方向に交互に形成されている。
第1インナレース32は、図2、図3に示すように、概ね円筒状を呈し、内周側に、第1スタブ軸12の第1軸部14が挿入される第1軸孔320が、軸方向に沿って貫通形成されている。さらに、第1インナレース32の第1軸孔320の内周面には、第1スタブ軸12の第1雄スプライン140(図1参照)と嵌合可能な第1雌スプライン320aが、軸方向に沿って形成されている。また、第1アウタレース31の内周面と対向する第1インナレース32の外周面には、回転軸線Zに対して互いに逆方向に傾斜し、かつ対向する第1アウタレース側ボール溝311と逆方向に傾斜する複数の第1インナレース側ボール溝321が、周方向に交互に形成されている。
なお、この第1インナレース32は、後述するように、最小外径Dnが第1ケージ33の第2端部側直線部内周面の内径D2よりも小さく、最大外径Dxが第1ケージ33の第2端部側直線部内周面の内径D2よりも大きく形成されている(図3参照)。かかる構成により、第1ケージ33の内周側に収容された第1インナレース32が、最大外径Dxをもって第1ケージ33の第2端部33Sの内側端縁に引っ掛かり、当該第1インナレース32の脱落が抑制されている。また、このような寸法関係から、第1インナレース32を第1ケージ33の内周側に収容する際には、図3(b)に示すように、回転軸線Zに直交する仮想軸Y周りに第1インナレース32を90°回転させて第1ケージ33に対して第1インナレース32を横向きにした状態で、第1インナレース32の第2端部33S側の開口部から挿入し、当該挿入後に再び第1インナレース32を仮想軸Y周りに90°回転させることによって、第1インナレース32を第1ケージ33の内周側に収容することができる。
第1ケージ33は、図2、図4及び図5に示すように、回転中心Qを通る軸方向断面(回転軸線Zに沿って切断してなる縦断面)が径方向外側へ凸となる凸円弧状をなす円環状を呈し、内周側に形成された、縦断面が凹円弧状の第1ケージ内周面331と、外周側に形成された、縦断面が凸円弧状の第1ケージ外周面332と、を有する。そして、第1ケージ33には、第1ケージ内周面331と第1ケージ外周面332とを径方向に貫通してなる複数の第1窓部330が開口形成されている。この複数の第1窓部330は、それぞれ概ね矩形状を呈し、周方向に沿って並列に配置されている。
また、第1ケージ33は、縦断面が概ね円弧状となるように形成された第1ケージ本体部333と、第2端部33Sに設けられ、第1ケージ本体部333の後端から軸方向に沿って直線状に延びる突出部334と、を有する。ここで、第1ケージ33は、例えば図2に示すように、第1アウタレース31及び第1インナレース32の軸方向長さよりも長い軸方向長さを有する。具体的には、第1ケージ33の第1端部33Fが、軸方向において、第1アウタレース31及び第1インナレース32の前端よりも前方へ突出すると共に、第1ケージ33の第2端部33S(突出部334)が、軸方向において、第1アウタレース31及び第1インナレース32の後端よりも後方へ突出するように構成されている。
第1ケージ本体部333は、外周側に形成された外周側円弧面333aと、内周側に形成された内周側円弧面333bと、を有する。なお、内周側円弧面333bは、後述する第1端部側凹円弧面331bと第2端部側凹円弧面331cとによって構成される。外周側円弧面333aは、軸方向において一定の曲率半径R0を有する。一方、内周側円弧面333bは、軸方向において後述する軸方向中心Pの前後で異なる曲率半径R1,R2を有する。
突出部334は、軸方向において第1ケージ外周面332よりも外方へ突出するように設けられ、第1ケージ本体部333の外周側円弧面333aを第2端部33S側に延長した補助線Mよりも軸方向外側へ突出するように形成されている。また、突出部334は、軸方向において、一定の肉厚(後述する距離Ts)を有し、後述する第2端部側直線部内周面331dと第2端部側直線部外周面332cとが概ね平行となるように形成されている。
また、第1ケージ内周面331は、特に図4に示すように、第1端部33F側から順に、第1端部側直線部内周面331aと、第1端部側凹円弧面331bと、第2端部側凹円弧面331cと、第2端部側直線部内周面331dと、で構成される。第1端部側直線部内周面331aは、第1端部側凹円弧面331bの第1端部33F側の端縁から第1端部33F側へ軸方向に沿って延びる直線状に形成されている。第1端部側凹円弧面331bは、軸方向における第1窓部330の中心位置である軸方向中心Pよりも第1端部33F側に設けられていて、第1窓部330の軸方向中心Pと第1端部側直線部内周面331aとの間に形成されている。第2端部側凹円弧面331cは、第1窓部330の軸方向中心Pよりも第2端部33S側に設けられていて、第1窓部330の軸方向中心Pと第2端部側直線部内周面331dとの間に形成されている。第2端部側直線部内周面331dは、第2端部側凹円弧面331cの第2端部33S側の端縁から第2端部33S側へ軸方向に沿って延びる直線状に形成されている。
一方、第1ケージ外周面332は、第1端部33F側から順に、第1端部側凸円弧面332aと、第2端部側凸円弧面332bと、第2端部側直線部外周面332cと、を有する。第1端部側凸円弧面332aは、軸方向における第1窓部330の軸方向中心Pよりも第1端部33F側に設けられていて、第1窓部330の軸方向中心Pと第1端部33F側の端縁との間に形成されている。第2端部側凸円弧面332bは、第1窓部330の軸方向中心Pよりも第2端部33S側に設けられていて、第1窓部330の軸方向中心Pと第2端部側直線部外周面332cとの間に形成されている。第2端部側直線部外周面332cは、第2端部側凸円弧面332bの第2端部33S側の端縁から第2端部33S側へ軸方向に沿って延びる直線状に形成されている。
そして、第1ケージ33は、図4、図5に基づき、以下に示すような外形的特徴(技術的特徴)を有する。
(1)第1ケージ内周面331のうち第2端部33S側の内径D2が、第1端部33F側の内径D1よりも大きく設定されている。具体的には、第2端部側直線部内周面331dの内径D2が、第1端部側直線部内周面331aの内径D1よりも大きく設定されている。
(2)第2端部側凹円弧面331cの曲率半径R2は、第1端部側凹円弧面331bの曲率半径R1よりも大きく設定されている。
(3)第1窓部330の軸方向中心Pから第2端部33Sの端縁までの長さL2が、第1窓部330の軸方向中心Pから第1端部33Fの端縁までの長さL1よりも大きく設定されている。
(4)第1窓部330の軸方向中心Pから第2端部側凸円弧面332bの第2端部33S側の端縁までの長さL3が、第1窓部330の軸方向中心Pから第1端部側凸円弧面332aの第1端部33F側の端縁までの長さL1よりも大きく設定されている。これにより、第2端部側凸円弧面332bの第2端部33S側の端縁が、径方向において、第1端部側凸円弧面332aの第1端部33F側の端縁(図4中の補助線N参照)よりも内側、すなわち図4中の補助線Nよりも回転軸線Z寄りに位置している。
(5)第2端部側直線部内周面331dの内径D2は、軸方向において一定となっている。具体的には、第2端部側直線部内周面331dのうち第1端部33F側へ延びる第1の第2端部側直線部内周面331eの内径D21と、第2端部33S側へ延びる第2の第2端部側直線部内周面331fの内径D22とが同径に設定されている。ここでいう「同径」は、意図して異径に形成されていないことを意味するものであり、必ずしも完全に一致することを意味するものではない。換言すれば、当該「同径」は、例えば加工誤差など、微小の誤差は許容することを意味している。
(6)第2端部側直線部外周面332cの外径D0は、軸方向において一定となっている。具体的には、第2端部側直線部外周面332cのうち第1端部33F側へ延びる第1の第2端部側直線部外周面332dの外径D01と、第2端部33S側へ延びる第2の第2端部側直線部外周面332eの外径D02とが同径に設定されている。ここでいう「同径」は、意図して異径に形成されていないことを意味するものであり、必ずしも完全に一致することを意味するものではない。換言すれば、当該「同径」は、例えば加工誤差など、微小の誤差は許容することを意味している。
(7)第1ケージ本体部333における第1ケージ内周面331と第1ケージ外周面332との距離Tcが、突出部334における第2端部側直線部内周面331dと第2端部側直線部外周面332cとの距離Tsよりも大きく設定されている。
(8)突出部334における第2端部側直線部内周面331dの内径D2は、第1ケージ本体部333の第1窓部330の軸方向中心Pにおける内径Dpよりも小さく設定されている。
(9)第2端部側直線部内周面331dの内径D2は、例えば図3、図4に示すように、第1インナレース32の最小外径Dnよりも大きく設定されると共に、第1インナレース32の最大外径Dxよりも小さく設定されている。なお、第1インナレース32の最小外径Dnとは、特に図3に示すように、第1インナレース側ボール溝321が形成された周方向位置における外径であって、回転中心Qを挟んで対向する一対の第1インナレース側ボール溝321a,321bの周方向端縁間の距離をいう。一方、第1インナレース32の最大外径Dxとは、第1インナレース側ボール溝321が形成されていない周方向位置における外径であって、回転中心Qを通る第1インナレース32の外周面間の距離をいう。
(本実施形態の作用効果)
前述のように、等速ジョイントの摺動量をより大きく確保するには、ケージの内径をより大きく形成する必要があるが、前記従来の等速ジョイントでは、軸方向において、ケージの一方の端部である第1端部の内径と、ケージの他方の端部である第2端部の内径とが、同じに設定されていた。このため、ケージの外径を維持したまま当該ケージの内径を拡大する場合には、ケージの厚さが減少して当該ケージの強度が低下してしまい、等速ジョイントの耐久性の低下を招来してしまうことになる。一方、ケージの厚さを維持したまま当該ケージの内径を拡大する場合には、このケージの内径の拡大に伴い当該ケージの外径も拡大してしまい、等速ジョイントの大型化を招来してしまう問題があった。
これに対し、本実施形態に係る第1等速ジョイント3は、第1軸(図示外のトランスミッションの出力軸)と第2軸(第1シャフト1)を連結し、任意の作動角において第1軸(図示外のトランスミッションの出力軸)の回転を等速で第2軸(第1シャフト1)に伝達可能な等速ジョイントであって、筒状の第1アウタレース31と、第1アウタレース31の内周側に配置される第1インナレース32と、第1アウタレース31と第1インナレース32とに連係し、第1アウタレース31と第1インナレース32との間のトルク伝達に供する複数の第1ボール34と、第1アウタレース31と第1インナレース32との間に配置された円環状のケージであって、第1アウタレース31の内周面に対向する第1ケージ外周面332が、回転中心Qを通る回転軸線Z方向の断面視において凸円弧状に形成され、第1インナレース32の外周面に対向する第1ケージ内周面331が、回転中心Qを通る回転軸線Z方向の断面視において凹円弧状に形成され、第1ケージ外周面332と第1ケージ内周面331との間に貫通形成された複数の第1窓部330にそれぞれ第1ボール34を収容し、回転軸線Z方向の一方の端部である第1端部33Fと反対側に設けられた他方の第2端部33Sが、回転軸線Z方向において、第1ケージ外周面332よりも外方へ突出形成されると共に、第2端部33Sの内径D2が第1端部33Fの内径D1よりも大きく形成された、第1ケージ33と、を備えている。
このように、本実施形態では、第1ケージ33の第2端部33Sが、軸方向において、第1ケージ外周面332よりも外方へ突出形成されると共に、第2端部33Sの内径D2が、第1端部33Fの内径D1よりも大きく形成されている。すなわち、第2端部33Sの内径D2を相対的に小さく形成することで、第1ケージ33の大型化による第1等速ジョイント3の大型化を抑制しつつ、第1等速ジョイント3の摺動量の増大化を図ることができる。一方、第1端部33Fの内径D1を相対的に大きく形成することで、第1ケージ33の肉厚(径方向厚さ)を確保し、第1ケージ33の強度の低下を抑制することができる。このように、本実施形態では、第1等速ジョイント3の大型化を抑制しつつ、第1等速ジョイント3の摺動量の増大化と、第1等速ジョイント3の強度確保との両立を図ることができる。
また、本実施形態では、第1ケージ内周面331は、第1端部33F側に形成された第1端部側凹円弧面331bと、第2端部33S側に形成された第2端部側凹円弧面331cと、を含み、第2端部側凹円弧面331cの曲率半径R2が、第1端部側凹円弧面331bの曲率半径R1よりも大きい。
このように、第2端部側凹円弧面331cの曲率半径R2が、第1端部側凹円弧面331bの曲率半径R1よりも大きく設定されていることで、第2端部33S側における第1インナレース32と第1ケージ33との干渉を抑制し、第1等速ジョイント3の摺動量の増大化を図ることができる。
また、本実施形態では、第1ケージ33は、回転軸線Z方向において、第1窓部330の中心部(軸方向中心P)から第2端部33Sの端縁までの長さL2が、第1窓部330の中心部(軸方向中心P)から第1端部33Fの端縁までの長さL1よりも大きく形成されている。
換言すれば、第1窓部330の軸方向中心Pから第1端部33Fの端縁までの長さL1が、第1窓部330の軸方向中心Pから第2端部33Sの端縁までの長さL2よりも小さく形成されている。これにより、第1ケージ33の第1端部33F側の肉厚(径方向厚さ)を比較的大きく確保でき、第1ケージ33の強度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1ケージ外周面332は、第1端部33F側に形成された第1端部側凸円弧面332aと、第2端部33S側に形成された第2端部側凸円弧面332bと、第2端部側凸円弧面332bの端縁から第2端部33S側に向かって回転軸線Z方向に沿って延びる第2端部側直線部外周面332cと、を含み、第1ケージ33は、回転軸線Z方向において、第1窓部330の中心部(軸方向中心P)から第2端部側凸円弧面332bの第2端部33S側の端縁までの長さL3が、第1窓部330の中心部(軸方向中心P)から第1端部側凸円弧面332aの第1端部33F側の端縁までの長さL1よりも大きく形成されている。
このように、本実施形態においては、第1窓部330の中心部(軸方向中心P)から第2端部側凸円弧面332bの第2端部33S側の端縁までの長さL3が、第1窓部330の中心部(軸方向中心P)から第1端部側凸円弧面332aの第1端部33F側の端縁までの長さL1よりも大きく形成されている。換言すれば、第2端部側凸円弧面332bの第2端部33S側の端縁が、径方向において、第1端部側凸円弧面332aの第1端部33F側の端縁よりも内側に位置する結果、突出部334の外径D0が縮小される。これにより、第1アウタレース31に対して第1ケージ33が相対的に回動した際の、第1アウタレース31の第2端部33S側の内周側端縁と第1ケージ33の突出部334との干渉が抑制され、第1等速ジョイント3の摺動量を、より効果的に増大化することができる。
また、本実施形態では、第1ケージ内周面331は、第1端部33F側に形成された第1端部側凹円弧面331bと、第2端部33S側に形成された第2端部側凹円弧面331cと、第2端部側凹円弧面331cの端縁から第2端部33S側に向かって回転軸線Z方向に沿って延びる第2端部側直線部内周面331dと、を含み、第2端部側直線部内周面331dは、第1端部33F側へ延びる第1の第2端部側直線部内周面331eと、第2端部33S側へ延びる第2の第2端部側直線部内周面331fと、を含み、第1の第2端部側直線部内周面331eの内径D21と、第2の第2端部側直線部内周面331fの内径D22と、が同径である。
このように、本実施形態においては、第1の第2端部側直線部内周面331eの内径D21と、第2の第2端部側直線部内周面331fの内径D22と、が同径となっている。換言すれば、第2端部側直線部内周面331dの内径D2が、軸方向において一定となっている。このため、第1ケージ33について、第2端部33S側からの第1インナレース32の挿入性を確保しながら、当該第2端部33S側の強度を維持し、第1等速ジョイント3の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1ケージ外周面332は、第1端部33F側に形成された第1端部側凸円弧面332aと、第2端部33S側に形成された第2端部側凸円弧面332bと、第2端部側凸円弧面332bの端縁から第2端部33S側に向かって回転軸線Z方向に沿って延びる第2端部側直線部外周面332cと、を含み、第2端部側直線部外周面332cは、第1端部33F側へ延びる第1の第2端部側直線部外周面332dと、第2端部33S側へ延びる第2の第2端部側直線部外周面332eと、を含み、第1の第2端部側直線部外周面332dの外径D01と、第2の第2端部側直線部外周面332eの外径D02と、が同径である。
このように、本実施形態においては、第1の第2端部側直線部外周面332dの外径D01と、第2の第2端部側直線部外周面332eの外径D02と、が同径となっている。換言すれば、第2端部側直線部外周面332cの外径D0が、軸方向において一定となっている。これにより、第1ケージ本体部333よりも薄肉に形成される突出部334について一定の肉厚を確保することが可能となり、第1ケージ33の強度を確保することができる。
また、本実施形態では、第1ケージ外周面332と第1ケージ内周面331との距離Tcが、第2端部側直線部外周面332cと第2端部側直線部内周面331dとの距離Tsよりも大きい。換言すれば、第1ケージ本体部333の肉厚(距離Tc)が、突出部334の肉厚(距離Ts)よりも大きく設定されている。
このように、第1等速ジョイント3に角度がついた状態で第1アウタレース31と干渉しやすい突出部334の肉厚(距離Ts)が相対的に小さくされていることで、当該突出部334と第1アウタレース31との干渉が抑制され、第1等速ジョイント3の摺動量の増大化を図ることができる。
また、本実施形態では、第1ケージ内周面331は、第1等速ジョイント3の回転中心Qを通る第1等速ジョイント3の回転軸線Z方向の断面視において凹円弧状に形成された内周側円弧面333bと、内周側円弧面333bの第2端部33S側の端縁から第2端部33S側に向かって回転軸線Z方向に沿って延びる第2端部側直線部内周面331dと、を含み、第2端部側直線部内周面331dの内径D2は、第1窓部330の回転軸線Z方向の中心部(軸方向中心P)における内周側円弧面333bの内径Dpよりも小さい。
このように、本実施形態においては、第2端部側直線部内周面331dの内径D2が、第1窓部330の回転軸線Z方向の中心部(軸方向中心P)における内周側円弧面333bの内径Dpよりも小さく設定されている。これにより、第2端部側直線部内周面331dの内端縁(第1端部33F側の端縁)によって、第1ケージ33の内周側に収容された第1インナレース32の脱落抑制(抜け止め)を図ることができる。
また、本実施形態では、第2端部側直線部内周面331dの内径D2は、第1インナレース32の最小外径Dnよりも大きく、かつ第1インナレース32の最大外径Dxよりも小さい。
かかる寸法関係で構成することにより、第1インナレース32を第1ケージ33の内周側に収容する際には、前述のように第1インナレース32の姿勢を調整して最小外径Dnの状態でもって第2端部側直線部内周面331dを通過させ、第1インナレース32の収容後は、第1インナレース32の姿勢を元に戻すことで、第2端部側直線部内周面331dの内端縁(第1端部33F側の端縁)をもって第1ケージ33の脱落抑制(抜け止め)を図ることができる。
また、本実施形態に係る第1等速ジョイント3は、第1アウタレース31の内周面に、回転軸線Z方向に対して傾斜する第1アウタレース側ボール溝311が設けられると共に、第1インナレース32の外周面に、回転軸線Z方向に対して第1アウタレース側ボール溝311と反対側に傾斜して第1アウタレース側ボール溝311と交差する第1インナレース側ボール溝321が設けられた、クロスグルーブ型等速ジョイントである。
すなわち、本発明を、摺動式等速ジョイントである第1等速ジョイント3のようなクロスグルーブ型等速ジョイントに適用することにより、当該第1等速ジョイント3の大型化を抑制しつつ、摺動量の増大化を図ることができる。
本発明は、前記各実施形態で例示した構成や態様に限定されるものではなく、前述した本発明の作用効果を奏し得るような形態であれば、適用対象の仕様やコスト等に応じて自由に変更可能である。
以上説明した実施形態に基づく等速ジョイントとしては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該等速ジョイントは、その1つの態様において、第1軸と第2軸を連結し、任意の作動角において前記第1軸の回転を等速で前記第2軸に伝達可能な等速ジョイントであって、筒状のアウタレースと、前記アウタレースの内周側に配置されるインナレースと、前記アウタレースと前記インナレースとに連係し、前記アウタレースと前記インナレースとの間のトルク伝達に供する複数のボールと、前記アウタレースと前記インナレースとの間に配置された円環状のケージであって、前記アウタレースの内周面に対向するケージ外周面が、前記等速ジョイントの回転中心を通る前記等速ジョイントの前記回転軸線方向の断面視において凸円弧状に形成され、前記インナレースの外周面に対向するケージ内周面が、前記回転中心を通る前記回転軸線方向の断面視において凹円弧状に形成され、前記ケージ外周面と前記ケージ内周面との間に貫通形成された複数の窓部にそれぞれ前記ボールを収容し、前記回転軸線方向の一方の端部である第1端部と反対側に設けられた他方の第2端部が、前記回転軸線方向において、前記ケージ外周面よりも外方へ突出形成されると共に、前記第2端部の内径が前記第1端部の内径よりも大きく形成された、前記ケージと、を備えている。
前記等速ジョイントの好ましい態様において、前記ケージ内周面は、前記第1端部側に形成された第1端部側凹円弧面と、前記第2端部側に形成された第2端部側凹円弧面と、を含み、前記第2端部側凹円弧面の曲率半径が、前記第1端部側凹円弧面の曲率半径よりも大きい。
別の好ましい態様では、前記等速ジョイントの態様のいずれかにおいて、前記ケージは、前記回転軸線方向において、前記窓部の中心部から前記第2端部の端縁までの長さが、前記窓部の中心部から前記第1端部の端縁までの長さよりも大きく形成されている。
さらに別の好ましい態様では、前記等速ジョイントの態様のいずれかにおいて、前記ケージ外周面は、前記第1端部側に形成された第1端部側凸円弧面と、前記第2端部側に形成された第2端部側凸円弧面と、前記第2端部側凸円弧面の端縁から前記第2端部側に向かって前記回転軸線方向に沿って延びる第2端部側直線部外周面と、を含み、前記ケージは、前記回転軸線方向において、前記窓部の中心部から前記第2端部側凸円弧面の前記第2端部側の端縁までの長さが、前記窓部の中心部から前記第1端部側凸円弧面の前記第1端部側の端縁までの長さよりも大きく形成されている。
さらに別の好ましい態様では、前記等速ジョイントの態様のいずれかにおいて、前記ケージ内周面は、前記第1端部側に形成された第1端部側凹円弧面と、前記第2端部側に形成された第2端部側凹円弧面と、前記第2端部側凹円弧面の端縁から前記第2端部側に向かって前記回転軸線方向に沿って延びる第2端部側直線部内周面と、を含み、前記第2端部側直線部内周面は、前記第1端部側へ延びる第1の第2端部側直線部内周面と、前記第2端部側へ延びる第2の第2端部側直線部内周面と、を含み、前記第1の第2端部側直線部内周面の内径と、前記第2の第2端部側直線部内周面の内径と、が同径である。
さらに別の好ましい態様では、前記等速ジョイントの態様のいずれかにおいて、前記ケージ外周面は、前記第1端部側に形成された第1端部側凸円弧面と、前記第2端部側に形成された第2端部側凸円弧面と、前記第2端部側凸円弧面の端縁から前記第2端部側に向かって前記回転軸線方向に沿って延びる第2端部側直線部外周面と、を含み、前記第2端部側直線部外周面は、前記第1端部側へ延びる第1の第2端部側直線部外周面と、前記第2端部側へ延びる第2の第2端部側直線部外周面と、を含み、前記第1の第2端部側直線部外周面の外径と、前記第2の第2端部側直線部外周面の外径と、が同径である。
さらに別の好ましい態様では、前記等速ジョイントの態様のいずれかにおいて、前記ケージ外周面と前記ケージ内周面との距離が、前記第2端部側直線部外周面と前記第2端部側直線部内周面との距離よりも大きい。
さらに別の好ましい態様では、前記等速ジョイントの態様のいずれかにおいて、前記ケージ内周面は、前記等速ジョイントの回転中心を通る前記等速ジョイントの回転軸線方向の断面視において凹円弧状に形成された円弧状内周面と、前記円弧状内周面の前記第2端部側の端縁から前記第2端部側に向かって前記回転軸線方向に沿って延びる第2端部側直線部内周面と、を含み、前記第2端部側直線部内周面の内径は、前記窓部の前記回転軸線方向の中心部における前記円弧状内周面の内径よりも小さい。
さらに別の好ましい態様では、前記等速ジョイントの態様のいずれかにおいて、前記第2端部側直線部内周面の内径は、前記インナレースの最小外径よりも大きく、かつ前記インナレースの最大外径よりも小さい。
また、前記等速ジョイントの別の好ましい一態様として、前記アウタレースの内周面に、前記回転軸線方向に対して傾斜するアウタレース側ボール溝が設けられると共に、前記インナレースの外周面に、前記回転軸線方向に対して前記アウタレース側ボール溝と反対側に傾斜して前記アウタレース側ボール溝と交差するインナレース側ボール溝が設けられている、クロスグルーブ型等速ジョイントであることが好ましい。
以上説明した実施形態に基づく動力伝達軸としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該動力伝達軸は、その1つの態様において、等速ジョイントを備え、車両の動力源からの回転力を車両の車輪に伝達する動力伝達軸であって、前記等速ジョイントは、筒状のアウタレースと、前記アウタレースの内周側に配置されるインナレースと、前記アウタレースと前記インナレースとに連係し、前記アウタレースと前記インナレースとの間のトルク伝達に供する複数のボールと、前記アウタレースと前記インナレースとの間に配置された円環状のケージであって、前記アウタレースの内周面に対向するケージ外周面が、前記等速ジョイントの回転中心を通る前記等速ジョイントの回転軸線方向の断面視において凸円弧状に形成され、前記インナレースの外周面に対向するケージ内周面が、前記回転中心を通る前記回転軸線方向の断面視において凹円弧状に形成され、前記ケージ外周面と前記ケージ内周面との間に貫通形成された複数の窓部にそれぞれ前記ボールを収容し、前記回転軸線方向の一方の端部である第1端部と反対側に設けられた他方の第2端部が、前記回転軸線方向において、前記ケージ外周面よりも外方へ突出形成されると共に、前記第2端部の内径が前記第1端部の内径よりも大きく形成された、前記ケージと、を有する。
1…第1シャフト、2…第2シャフト、3…第1等速ジョイント(等速ジョイント)、4…第2等速ジョイント(等速ジョイント)、5…第3等速ジョイント(等速ジョイント)、31…第1アウタレース(アウタレース)、32…第1インナレース(インナレース)、33…第1ケージ(ケージ)、34…第1ボール(ボール)、330…第1窓部(窓部)、331…第1ケージ内周面(ケージ内周面)、332…第1ケージ外周面(ケージ外周面)、33F…第1端部、33S…第2端部、D1…第1端部の内径、D2…第2端部の内径、

Claims (11)

  1. 第1軸と第2軸を連結し、任意の作動角において前記第1軸の回転を等速で前記第2軸に伝達可能な等速ジョイントであって、
    筒状のアウタレースと、
    前記アウタレースの内周側に配置されるインナレースと、
    前記アウタレースと前記インナレースとに連係し、前記アウタレースと前記インナレースとの間のトルク伝達に供する複数のボールと、
    前記アウタレースと前記インナレースとの間に配置された円環状のケージであって、
    前記アウタレースの内周面に対向するケージ外周面が、前記等速ジョイントの回転中心を通る前記等速ジョイントの回転軸線方向の断面視において凸円弧状に形成され、
    前記インナレースの外周面に対向するケージ内周面が、前記回転中心を通る前記回転軸線方向の断面視において凹円弧状に形成され、
    前記ケージ外周面と前記ケージ内周面との間に貫通形成された複数の窓部にそれぞれ前記ボールを収容し、
    前記回転軸線方向の一方の端部である第1端部と反対側に設けられた他方の第2端部が、前記回転軸線方向において、前記ケージ外周面よりも外方へ突出形成されると共に、
    前記第2端部の内径が前記第1端部の内径よりも大きく形成された、
    前記ケージと、
    を備えたことを特徴とする等速ジョイント。
  2. 請求項1に記載の等速ジョイントにおいて、
    前記ケージ内周面は、前記第1端部側に形成された第1端部側凹円弧面と、前記第2端部側に形成された第2端部側凹円弧面と、を含み、
    前記第2端部側凹円弧面の曲率半径が、前記第1端部側凹円弧面の曲率半径よりも大きい、ことを特徴とする等速ジョイント。
  3. 請求項1に記載の等速ジョイントにおいて、
    前記ケージは、前記回転軸線方向において、前記窓部の中心部から前記第2端部の端縁までの長さが、前記窓部の中心部から前記第1端部の端縁までの長さよりも大きく形成されている、ことを特徴とする等速ジョイント。
  4. 請求項1に記載の等速ジョイントにおいて、
    前記ケージ外周面は、前記第1端部側に形成された第1端部側凸円弧面と、前記第2端部側に形成された第2端部側凸円弧面と、前記第2端部側凸円弧面の端縁から前記第2端部側に向かって前記回転軸線方向に沿って延びる第2端部側直線部外周面と、を含み、
    前記ケージは、前記回転軸線方向において、前記窓部の中心部から前記第2端部側凸円弧面の前記第2端部側の端縁までの長さが、前記窓部の中心部から前記第1端部側凸円弧面の前記第1端部側の端縁までの長さよりも大きく形成されている、ことを特徴とする等速ジョイント。
  5. 請求項1に記載の等速ジョイントにおいて、
    前記ケージ内周面は、前記第1端部側に形成された第1端部側凹円弧面と、前記第2端部側に形成された第2端部側凹円弧面と、前記第2端部側凹円弧面の端縁から前記第2端部側に向かって前記回転軸線方向に沿って延びる第2端部側直線部内周面と、を含み、
    前記第2端部側直線部内周面は、前記第1端部側へ延びる第1の第2端部側直線部内周面と、前記第2端部側へ延びる第2の第2端部側直線部内周面と、を含み、
    前記第1の第2端部側直線部内周面の内径と、前記第2の第2端部側直線部内周面の内径と、が同径である、ことを特徴とする等速ジョイント。
  6. 請求項5に記載の等速ジョイントにおいて、
    前記ケージ外周面は、前記第1端部側に形成された第1端部側凸円弧面と、前記第2端部側に形成された第2端部側凸円弧面と、前記第2端部側凸円弧面の端縁から前記第2端部側に向かって前記回転軸線方向に沿って延びる第2端部側直線部外周面と、を含み、
    前記第2端部側直線部外周面は、前記第1端部側へ延びる第1の第2端部側直線部外周面と、前記第2端部側へ延びる第2の第2端部側直線部外周面と、を含み、
    前記第1の第2端部側直線部外周面の外径と、前記第2の第2端部側直線部外周面の外径と、が同径である、ことを特徴とする等速ジョイント。
  7. 請求項6に記載の等速ジョイントにおいて、
    前記ケージ外周面と前記ケージ内周面との距離が、前記第2端部側直線部外周面と前記第2端部側直線部内周面との距離よりも大きい、ことを特徴とする等速ジョイント。
  8. 請求項1に記載の等速ジョイントにおいて、
    前記ケージ内周面は、前記等速ジョイントの回転中心を通る前記等速ジョイントの前記回転軸線方向の断面視において凹円弧状に形成された円弧状内周面と、前記円弧状内周面の前記第2端部側の端縁から前記第2端部側に向かって前記回転軸線方向に沿って延びる第2端部側直線部内周面と、を含み、
    前記第2端部側直線部内周面の内径は、前記窓部の前記回転軸線方向の中心部における前記円弧状内周面の内径よりも小さい、ことを特徴とする等速ジョイント。
  9. 請求項8に記載の等速ジョイントにおいて、
    前記第2端部側直線部内周面の内径は、前記インナレースの最小外径よりも大きく、かつ前記インナレースの最大外径よりも小さい、ことを特徴とする等速ジョイント。
  10. 請求項1に記載の等速ジョイントは、
    前記アウタレースの内周面に、前記回転軸線方向に対して傾斜するアウタレース側ボール溝が設けられると共に、
    前記インナレースの外周面に、前記回転軸線方向に対して前記アウタレース側ボール溝と反対側に傾斜して前記アウタレース側ボール溝と交差するインナレース側ボール溝が設けられている、
    ことを特徴とするクロスグルーブ型等速ジョイント。
  11. 等速ジョイントを備え、車両の動力源からの回転力を車両の車輪に伝達する動力伝達軸であって、
    前記等速ジョイントは、
    筒状のアウタレースと、
    前記アウタレースの内周側に配置されるインナレースと、
    前記アウタレースと前記インナレースとに連係し、前記アウタレースと前記インナレースとの間のトルク伝達に供する複数のボールと、
    前記アウタレースと前記インナレースとの間に配置された円環状のケージであって、
    前記アウタレースの内周面に対向するケージ外周面が、前記等速ジョイントの回転中心を通る前記等速ジョイントの回転軸線方向の断面視において凸円弧状に形成され、
    前記インナレースの外周面に対向するケージ内周面が、前記回転中心を通る前記回転軸線方向の断面視において凹円弧状に形成され、
    前記ケージ外周面と前記ケージ内周面との間に貫通形成された複数の窓部にそれぞれ前記ボールを収容し、
    前記回転軸線方向の一方の端部である第1端部と反対側に設けられた他方の第2端部が、前記回転軸線方向において、前記ケージ外周面よりも外方へ突出形成されると共に、
    前記第2端部の内径が前記第1端部の内径よりも大きく形成された、
    前記ケージと、
    を有する、ことを特徴とする動力伝達軸。
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JPS63254228A (ja) * 1987-04-02 1988-10-20 レール・ウント・ブロンカンプ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 軸線方向へ摺動可能な同期回転継手
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