JP2021134671A - 遠心回転機械 - Google Patents

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泰憲 時政
真人 岩▲崎▼
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真人 岩▲崎▼
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    • F04D29/16Sealings between pressure and suction sides
    • F04D29/161Sealings between pressure and suction sides especially adapted for elastic fluid pumps
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Abstract

【課題】振動がより一層低減された遠心回転機械を提供する。【解決手段】遠心回転機械は、軸線回りに回転可能な回転軸と、軸線方向一方側から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラであって、回転軸に固定されたディスク、ディスクに複数が設けられたブレード、及び、複数のブレードを覆うとともに軸線方向他方側に向かうに従って径方向外側に延びる外周面を有するカバーを備えたインペラと、カバーの外周面に対向しカバーの外周面とともに外側流路を形成する内周面を有するケーシングと、内周面上で周方向に間隔をあけて配置され、カバーの外周面との間にクリアランスを形成するとともに、内周面からカバーの外周面に向かう移動方向に移動可能な複数の突出壁と、突出壁を移動方向に進退動させる駆動部と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、遠心回転機械に関する。
一般的に遠心圧縮機は、軸線に沿って延びる回転軸と、回転軸に設けられたインペラと、インペラを外側から覆うケーシングと、を有している。これらのうち、インペラには、クローズドインペラと呼ばれる形式のものが用いられる場合がある(例えば下記特許文献1参照)。クローズドインペラは、軸線を中心とする円盤状のディスクと、当該ディスクの一方側の面上に設けられた複数のブレードと、これら複数のブレードを一方側から覆う円錐状のカバーと、を有している。カバーの外周面とケーシングの内周面との間にはクリアランス(外側流路)が設けられている。
遠心圧縮機を運転すると、上記のブレード同士が画成する流路内を流体が流れる。流路を入口側から出口側に向かって流れる中途で流体は圧縮されて高圧状態となる。ここで、流路の出口側では、入口側よりも高圧の流体が流通することから、上述の外側流路にも流体が流れ込む。
国際公開第2016/043090号
上記の外側流路に流体が漏れ出ると、漏れた流体の圧力によってインペラが半径方向に変位する。インペラの変位によって流路断面積(クリアランス)が小さくなった領域では圧力が上昇する。一方で、変位によって流路断面積(クリアランス)が大きくなった領域では圧力が低下する。これにより、今度は当初の変位方向とは反対の方向に向かう力がインペラに作用する。このようなサイクルが連続的に繰り返されることで、インペラに振れ回り振動を生じる虞がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、振動がより一層低減された遠心回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る遠心回転機械は、軸線回りに回転可能な回転軸と、軸線方向一方側から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラであって、前記回転軸に固定されたディスク、該ディスクに複数が設けられたブレード、及び、前記複数のブレードを覆うとともに前記軸線方向他方側に向かうに従って径方向外側に延びる外周面を有するカバーを備えたインペラと、前記カバーの外周面に対向し前記カバーの外周面とともに外側流路を形成する内周面を有するケーシングと、前記内周面上で周方向に間隔をあけて配置され、該内周面から前記カバーの外周面に向かう移動方向に移動可能な複数の突出壁と、該突出壁を前記移動方向に移動させる駆動部と、を備える。
本開示によれば、振動がより一層低減された遠心回転機械を提供することができる。
本開示の実施形態に係る遠心圧縮機の構成を示す断面図である。 本開示の実施形態に係る遠心圧縮機の要部拡大断面図である。 本開示の実施形態に係るクリアランス調整部の構成を示す断面図である。 本開示の実施形態に係るクリアランス調整部の動作の一例を示す説明図である。 本開示の実施形態に係るクリアランス調整部の変形例を示す断面図である。
(遠心圧縮機の構成)
以下、本開示の実施形態に係る遠心圧縮機100(遠心回転機械)について、図1から図5を参照して説明する。図1又は図2に示すように、遠心圧縮機100は、軸線O回りに回転する回転軸1と、この回転軸1の周囲を覆うとともに作動流体が流通する流路2を形成するケーシング3と、回転軸1に設けられた複数段のインペラ4と、クリアランス調整部70(図2参照)と、変位センサ80(図2参照)と、制御部90(図2参照)と、を備えている。
(ケーシングの構成)
ケーシング3は、軸線Oに沿って延びる円筒状をなしている。回転軸1は、このケーシング3の内部を軸線Oに沿って貫通するように延びている。軸線O方向におけるケーシング3の両端部には、それぞれジャーナル軸受5及びスラスト軸受6が設けられている。回転軸1は、これらジャーナル軸受5とスラスト軸受6とによって軸線O回りに回転可能に支持されている。
ケーシング3の軸線O方向一方側には、外部から作動流体Gとしての空気を取り入れるための吸気口7が設けられている。さらに、ケーシング3の軸線O方向他方側には、ケーシング3内部で圧縮された作動流体Gが排気される排気口8が設けられている。
ケーシング3の内部には、これら吸気口7と排気口8とを連通し、縮径と拡径を繰り返す内部空間が形成されている。この内部空間は、複数のインペラ4を収容するとともに、上記の流路2の一部をなしている。なお、以降の説明では、この流路2上における吸気口7が位置する側を上流側と呼び、排気口8が位置する側を下流側と呼ぶ。流路2上における各インペラ4の下流側にはリターンベーン50がそれぞれ設けられている。
(インペラの構成)
回転軸1には、その外周面上で軸線O方向に間隔を空けて複数(6つ)のインペラ4が設けられている。各インペラ4は、図2に示すように、軸線Oを中心とする円盤状のディスク41と、このディスク41の上流側の面に設けられた複数のブレード42と、これら複数のブレード42を上流側から覆うカバー43と、を有している。
ディスク41は、軸線Oと交差する方向から見て、該軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って、径方向の寸法が次第に拡大するように形成されることで、円錐状をなしている。ブレード42は、ディスク41の軸線O方向における両面のうち、上流側を向く面(ディスク上流面41A)上で、軸線Oを中心として径方向外側に向かって放射状に複数配列されている。より詳しくは、これらブレードは、ディスク上流面41Aから上流側に向かって立設された薄板によって形成されている。これら複数のブレード42は、軸線O方向から見た場合、軸線Oに対する周方向の一方側から他方側に向かうように湾曲している。
ディスク41の軸線O方向における両面のうち、下流側を向く面(ディスク背面41B)は、軸線Oに対する径方向に広がっている。ディスク背面41Bとケーシング3(ケーシング対向面3B)との間には軸線O方向に広がる隙間が形成されている。
ブレード42の上流側の端縁は、カバー43によって覆われている。つまり、上記複数のブレード42は、このカバー43とディスク41とによって軸線O方向から挟持されている。これにより、カバー43、ディスク41、及び互いに隣り合う一対のブレード42同士の間には空間が形成される。この空間は、上述の流路2の一部としてのインペラ流路21をなしている。なお、以降の説明では、このインペラ流路21の径方向内側の端部を入口21Aと称し、径方向外側の端部を出口21Bと称する。
カバー43の外周面(カバー外周面43A)は、軸線O方向の他方側に向かうに従って径方向外側に延びることで円錐状をなしている。カバー外周面43Aは、ケーシング3の内周面(ケーシング内周面3A)と隙間をあけて対向している。ケーシング内周面3Aは、カバー外周面43Aの形状に倣って、軸線O方向一方側から他方側に向かうに従って径方向外側に向かって延びている。ケーシング内周面3Aとカバー外周面43Aとの間には、外側流路Fが形成されている。外側流路Fには、インペラ流路21の出口21B側(つまり、外側流路Fの径方向外側の端部)から径方向内側に向かって漏れ流れが流通することがある。
ケーシング内周面3Aの径方向内側には、軸線Oを中心とする円環状の空間が形成されている。この空間はキャビティCとされている。キャビティCは、ケーシング内周面3Aから径方向外側に向かって凹んでいる。キャビティCは、軸線Oを中心とする円筒面3Sと、当該円筒面3Sに直交する面内に広がるキャビティ上流面3Uと、によって画成されている。なお、これら円筒面3Sとキャビティ上流面3Uは、ケーシング内周面3Aの一部をなしている。
キャビティCの軸線O方向一方側(上流側)には、シール部Sが設けられている。シール部Sは、ケーシング3とカバー外周面43Aとの間における流体の漏れをシールするために設けられている。つまり、このシール部Sによって、上流側から外側流路Fに流れ込む漏れ流れの大部分が阻止される。シール部Sは、複数のシールフィンfsと、これらシールフィンfsを支持する基部Hsと、を有している。
(クリアランス調整部の構成)
図2又は図4に示すように、ケーシング内周面3Aには、周方向に等間隔をあけて複数(4つ)のクリアランス調整部70が設けられている。クリアランス調整部70は、外側流路F内で、ケーシング内周面3Aからカバー外周面43Aに向かう方向に移動可能に支持されている突出壁71と、この突出壁71を進退動させる駆動部72と、を有している。
突出壁71は、ケーシング内周面3Aから径方向内側に向かって突出する板状の部材である。突出壁71の径方向内側の端縁は、ケーシング内周面3Aに沿って、軸線O方向一方側から他方側に向かうに従って、径方向内側から外側に向かって延びている。突出壁71の厚さ方向における両面は、軸線Oに対する周方向を向いている。また、軸線O方向から見て、突出壁71は径方向に延びている。さらに、突出壁71は、外側流路Fにおける径方向内側の端部から径方向外側の端部にかけて延びている。より具体的には、突出壁71の径方向内側の端部は、上述のクリアランスCに隣接しており、径方向外側の端部は、インペラ流路21の出口21Bよりも径方向外側に位置している。
駆動部72は、ケーシング内周面3Aからカバー外周面43Aに向かう方向(移動方向)に進退動させるためのアクチュエータである。駆動部72は、突出壁71の径方向外側の端縁に接続されている。駆動部72として具体的には、ケーシング内周面3Aに埋設された磁歪素子が好適に用いられる。磁歪素子は、外部からの電流供給量に基づいて伸縮することが可能な素子である。駆動部72は、後述する制御部90に電気的に接続されており、当該制御部90からの信号に基づいて伸縮する。つまり、この伸縮に伴って突出壁71を上記の移動方向に進退動させることが可能である。これにより、突出壁71の径方向内側の端縁とカバー外周面43Aとの間のクリアランスδが変化する。
(制御部の構成)
詳しくは図示しないが、遠心圧縮機100には、回転軸1及びインペラ4を含む軸系の変位を検出する変位センサ80が設けられている。変位センサ80は、これら軸系の軸線O方向に直交する面内での変位量、及び変位方向を検出し、電気信号として制御部90に送出する。
制御部90は、この変位センサ80から受け取った変位方向、又は変位方向及び変位量に基づいて、上記のクリアランス調整部70を動作させる。この動作について、図4を参照して説明する。なお、同図中では、4つのクリアランス調整部70を、インペラ4の回転方向前方側から後方側に向かって順に第一調整部70A,第二調整部70B,第三調整部70C,第四調整部70Dと呼んで区別する。
例えば軸系(インペラ4)が変位方向Xに変位した場合、当該変位によってインペラ4と近接した側に位置する第一調整部70Aでは、突出壁71とインペラ4(カバー外周面43A)との間のクリアランスδが小さくなる方向に変化する。このとき、制御部90は、入力された変位方向Xに基づいて、当該第一調整部70Aの突出壁71を径方向外側に移動させて、クリアランスδを大きくなる方向に変化させる。
一方で、上記の変位によってインペラ4から離間した側に位置する第三調整部70Cでは、突出壁71とインペラ4(カバー外周面43A)との間のクリアランスδが大きくなる方向に変化する。このとき、制御部90は、入力された変位方向Xに基づいて、当該第三調整部70Cの突出壁71を径方向内側に移動させて、クリアランスδを小さくなる方向に変化させる。
なお、図4の例では、変位方向X上に第一調整部70A、及び第三調整部70Cが位置している場合、つまり軸系が+45°方向に変位した場合について示した。この場合、第一調整部70A、及び第三調整部70Cのみが動作する。しかしながら、例えば各クリアランス調整部70同士の間の位置に向かって軸系が変位した場合には、4つのクリアランス調整部70が連動して動作することで、当該変位によるクリアランスの変化を是正する。
(作用効果)
次に、本実施形態に係る遠心圧縮機100の動作について説明する。遠心圧縮機100を運転するに当たっては、まず回転軸1を電動機等の駆動源によって回転駆動する。回転軸1の回転に伴ってインペラ4がそれぞれ回転し、吸気口7から流路2内に作動流体Gが導入される。流路2内に導入された作動流体Gは、各インペラ4におけるインペラ流路21を通過する中途で順次圧縮される。圧縮されて高圧状態となった作動流体Gは排気口8を経て外部に圧送される。
ところで、図2中の破線矢印で示すように、上記の外側流路Fでは、インペラ流路21の出口21B側から高圧の作動流体Gが流れ込むことがある。外側流路Fに流体が漏れ出ると、漏れた流体の圧力によってインペラ4が半径方向に変位する。インペラ4の変位によって流路断面積(クリアランス)が小さくなった領域では圧力が上昇する。一方で、変位によって流路断面積(クリアランス)が大きくなった領域では圧力が低下する。これにより、今度は当初の変位方向とは反対の方向に向かう力がインペラに作用する。このようなサイクルが連続的に繰り返されることで、インペラ4に振れ回り振動を生じる虞がある。
しかしながら、上記構成によれば、駆動部72を駆動することで、外側流路F内に突出壁71を突出させることができる。例えば、インペラ4の変位によって流路断面積が小さくなった領域では、突出壁71を径方向外側に移動させることで流体が流れやすくなり、当該領域の圧力を低下させることができる。反対に、インペラ4の変位によって流路断面積が大きくなった領域では、突出壁71を径方向内側に移動させることで流体の流れが阻害され、当該領域の圧力を上昇させることができる。その結果、インペラ4の周方向における圧力分布の不均衡が是正され、振れ回り振動を生じる可能性を低減することができる。
さらに、上記構成によれば、突出壁71がケーシング3の内周面3Aの径方向内側から外側にかけて全域にわたって延びているため、より効果的に圧力分布の不均衡を解消することができる。
また、上記構成によれば、突出壁71が径方向に延びていることから、外側流路F内を流通する流れに含まれるスワール成分を当該突出壁71によって打ち消すことができる。その結果、スワール成分に起因してインペラ4に付加される励振力も低減することができる。
加えて、上記構成によれば、変位センサ80によって検出したインペラ4の変位方向Xに基づいて、特定の突出壁71を選択的かつ自律的に進退動させることができる。具体的には、インペラ4の変位によって流路断面積(クリアランス)が小さくなった領域では、突出壁71を径方向外側に移動させることで流体が流れやすくなり、当該領域の圧力を低下させることができる。反対に、インペラ4の変位によって流路断面積(クリアランス)が大きくなった領域では、突出壁71を径方向内側に移動させることで流体の流れが阻害され、当該領域の圧力を上昇させることができる。その結果、インペラ4の周方向における圧力分布の不均衡が是正され、振れ回り振動を生じる可能性を低減することができる。
以上、本開示の実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば、図5に示すように、駆動部72bとして電磁石を用いる構成を採ることも可能である。また、この場合、突出壁71はケーシング3に対してバネKによって支持されている。電磁石に通電することで、バネKの弾性力に抗して突出壁71を進退動させることができる。上述の磁歪素子を用いた場合には部品点数が抑えられる一方で、電磁石を用いた場合には磁歪素子よりも大きく突出壁71を移動させることが可能である。
また、上記実施形態では、周方向に等間隔をあけて4つのクリアランス調整部70が設けられている例について説明した。しかしながら、クリアランス調整部70の個数は上記に限定されず、3つ以下や5つ以上であってもよい。
<付記>
各実施形態に記載の遠心圧縮機100は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る遠心圧縮機100は、軸線O回りに回転可能な回転軸1と、軸線O方向一方側から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラ4であって、前記回転軸1に固定されたディスク41、該ディスク41に複数が設けられたブレード42、及び、前記複数のブレード42を覆うとともに前記軸線O方向他方側に向かうに従って径方向外側に延びる外周面43Aを有するカバー43を備えたインペラ4と、前記カバー43の外周面43Aに対向し前記カバー43の外周面43Aとともに外側流路Fを形成する内周面3Aを有するケーシング3と、前記内周面3A上で周方向に間隔をあけて配置され、前記カバー43の外周面43Aとの間にクリアランスδを形成するとともに、前記内周面3Aから前記カバー43の外周面43Aに向かう移動方向に移動可能な複数の突出壁71と、該突出壁71を前記移動方向に進退動させる駆動部72と、を備える。
ここで、外側流路Fに流体が漏れ出ると、漏れた流体の圧力によってインペラ4が半径方向に変位する。インペラ4の変位によって流路断面積(クリアランス)が小さくなった領域では圧力が上昇する。一方で、変位によって流路断面積(クリアランス)が大きくなった領域では圧力が低下する。これにより、今度は当初の変位方向とは反対の方向に向かう力がインペラ4に作用する。このようなサイクルが連続的に繰り返されることで、インペラ4に振れ回り振動を生じる虞がある。しかしながら、上記構成によれば、駆動部72を駆動することで、外側流路F内に突出壁71を突出させることができる。例えば、インペラ4の変位によって流路断面積が小さくなった領域では、突出壁71を径方向外側に移動させることで流体が流れやすくなり、当該領域の圧力を低下させることができる。反対に、インペラ4の変位によって流路断面積が大きくなった領域では、突出壁71を径方向内側に移動させることで流体の流れが阻害され、当該領域の圧力を上昇させることができる。その結果、インペラ4の周方向における圧力分布の不均衡が是正され、振れ回り振動を抑制することができる。
(2)第2の態様に係る遠心圧縮機100では、前記突出壁71は、前記外側流路Fの径方向内側の端部から径方向外側の端部まで延びている。
上記構成によれば、突出壁が外側流路Fの径方向内側から外側にかけて全域にわたって延びているため、より効果的に圧力分布の不均衡を解消することができる。
(3)第3の態様に係る遠心圧縮機100では、前記突出壁71は、前記軸線O方向から見て径方向に延びている。
上記構成によれば、突出壁71が径方向に延びていることから、外側流路F内を流通する流れに含まれるスワール成分を当該突出壁71によって打ち消すことができる。その結果、スワール成分に起因してインペラ4に付加される励振力も低減することができる。
(4)第4の態様に係る遠心圧縮機100は、前記軸線Oに直交する面内における前記回転軸1の変位方向を検出する変位センサ80と、該変位センサ80の検出結果に基づいて前記駆動部72を制御する制御部90と、をさらに備え、前記制御部90は、前記回転軸1が近接した側に位置する前記突出壁71を径方向外側に移動させるとともに、前記回転軸1が離間した側に位置する前記突出壁71を径方向内側に移動させる。
上記構成によれば、変位センサ80によって検出した回転軸1(インペラ4)の変位方向に基づいて、特定の突出壁71を選択的かつ自律的に進退動させることができる。具体的には、インペラ4の変位によって流路断面積(クリアランス)が小さくなった領域では、突出壁71を径方向外側に移動させることで流体が流れやすくなり、当該領域の圧力を低下させることができる。反対に、インペラ4の変位によって流路断面積(クリアランス)が大きくなった領域では、突出壁71を径方向内側に移動させることで流体の流れが阻害され、当該領域の圧力を上昇させることができる。その結果、インペラ4の周方向における圧力分布の不均衡が是正され、振れ回り振動を生じる可能性を低減することができる。
1 回転軸
2 流路
3 ケーシング
3A ケーシング内周面
3B ケーシング対向面
4 インペラ
5 ジャーナル軸受
6 スラスト軸受
7 吸気口
8 排気口
21 インペラ流路
21A 入口
21B 出口
41 ディスク
41A ディスク上流面
42 ブレード
43 カバー
43A カバー外周面
50 リターンベーン
70 クリアランス調整部
70A 第一調整部
70B 第二調整部
70C 第三調整部
70D 第四調整部
71 突出壁
72 駆動部
80 変位センサ
90 制御部
100 遠心圧縮機
F 外側流路
fs シールフィン
G 作動流体
Hs 基部
O 軸線
S シール部
X 変位方向
δ クリアランス

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転可能な回転軸と、
    軸線方向一方側から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラであって、前記回転軸に固定されたディスク、該ディスクに設けられた複数のブレード、及び、前記複数のブレードを覆うとともに前記軸線方向他方側に向かうに従って径方向外側に延びる外周面を有するカバーを備えたインペラと、
    前記カバーの外周面に対向し前記カバーの外周面とともに外側流路を形成する内周面を有するケーシングと、
    前記内周面上で周方向に間隔をあけて配置され、前記カバーの外周面との間にクリアランスを形成するとともに、前記内周面から前記カバーの外周面に向かう移動方向に移動可能な複数の突出壁と、
    該突出壁を前記移動方向に進退動させる駆動部と、
    を備える遠心回転機械。
  2. 前記突出壁は、前記外側流路の径方向内側の端部から径方向外側の端部まで延びている請求項1に記載の遠心回転機械。
  3. 前記突出壁は、前記軸線方向から見て径方向に延びている請求項1又は2に記載の遠心回転機械。
  4. 前記軸線に直交する面内における前記回転軸の変位方向を検出する変位センサと、
    該変位センサの検出結果に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記回転軸が近接した側に位置する前記突出壁を径方向外側に移動させるとともに、前記回転軸が離間した側に位置する前記突出壁を径方向内側に移動させる請求項1から3のいずれか一項に記載の遠心回転機械。
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