JP2021133814A - タイヤシミュレーション方法、プログラム、及びタイヤシミュレーション装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、検討タイヤを有限要素法によりモデル化したタイヤモデルに内圧充填処理をし、路面モデルに設定した負荷荷重で接地させる処理をし、さらに、タイヤモデルを転動させる処理を行う。
このシミュレーション方法に用いるタイヤモデルは、有限個の要素でモデル化したタイヤモデルである。このタイヤモデルの各要素に、それぞれ熱伝導率を定義し、タイヤモデルのゴム部分のうち、凹部以外の部分であった非凹部領域の要素に、第1熱伝導率を定義し、タイヤモデルのゴム部分のうち、前記凹部であった凹部領域の要素の少なくとも一部に、第1熱伝導率よりも大きい第2熱伝導率を定義する。
しかし、上記シミュレーション方法では、横溝の存在する凹部領域の要素と横溝の存在しない非凹部領域の要素との間で熱伝導率の値をどのように調整するか、不明である。また、上記シミュレーション方法では、2次元タイヤモデルを用いて熱解析を行うが、このとき2次元タイヤモデルに付与する発熱量は、3次元タイヤモデルの各要素の発熱量のうち、熱解析をする3次元タイヤモデルのタイヤ周方向の指定した位置のタイヤ断面内の発熱量の分布である。したがって、タイヤ周方向の各位置におけるタイヤ断面内の発熱量の分布を2次元タイヤモデルに付与して熱解析を行うことにより、3次元タイヤモデルのタイヤ周方向の各位置におけるタイヤ断面内の温度分布を求めることができる。しかし、上記シミュレーション方法では、3次元タイヤモデルのタイヤ断面内の温度分布をタイヤ周方向の各位置において求めるには、多大な時間を必要とし、実用的ではない。
(a)トレッドパターンを有するタイヤをモデル化した、前記トレッドパターンを形成する溝を有する3次元タイヤモデルと路面をモデル化した路面モデルとを用いて、タイヤの路面上を転動する転動状態をシミュレーションにより再現することにより、前記3次元タイヤモデルの各位置における転動変形及び発熱量をコンピュータが計算し、
(b)前記タイヤの熱解析を行うために、前記トレッドパターンの前記溝を埋めて前記タイヤをモデル化した2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分に、前記トレッドパターンを構成するゴムの熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件を前記転動変形の結果に基づいて調整した結果を前記コンピュータが付与し、さらに、前記コンピュータが、前記3次元タイヤモデルのタイヤ周上の各位置における前記発熱量の値から前記転動変形の結果に基づいて、前記2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分の各位置に付与する発熱量の値を位置毎に1つ設定し、
(c)前記コンピュータが、調整した前記熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件と、設定した前記発熱量の値とが付与された前記2次元タイヤモデルを用いて前記熱解析を行うことにより、転動状態の前記タイヤの温度を計算する。
前記3次元タイヤモデルのタイヤ径方向及びタイヤ幅方向に平行な参照フレーム面を前記3次元タイヤモデルに対してタイヤ周方向に沿って相対的に移動させることにより、あるいは、前記路面モデルに対して前記タイヤ周方向に沿って相対的に移動させることにより、前記参照フレーム面を横切る、転動変形をした前記3次元タイヤモデルが前記路面モデルと接地する部分か否かに関する情報をタイヤ周方向の各位置で集めた周方向接地情報を取得し、前記周方向接地情報を前記転動変形の結果の1つとして用いて、前記熱伝達率を調整する、ことが好ましい。
(d)前記熱解析で得られた前記2次元タイヤモデルの温度を、前記3次元タイヤモデルに付与して、前記(a)〜(c)を繰り返すことにより、前記タイヤの温度の時間変化を計算する、ことが好ましい。
(e)トレッドパターンを有するタイヤをモデル化した、前記トレッドパターンを形成する溝を有する3次元タイヤモデルと路面をモデル化した路面モデルとを用いて、タイヤの路面上を転動する転動状態をシミュレーションによりコンピュータに再現させることにより、前記3次元タイヤモデルの各位置における転動変形及び発熱量を前記コンピュータに計算させる手順と、
(f)前記タイヤの熱解析を行うために、前記トレッドパターンの前記溝を埋めて前記タイヤをモデル化した2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分に、前記トレッドパターンを構成するゴムの熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件を前記転動変形の結果に基づいて調整した結果を前記コンピュータに付与させ、さらに、前記3次元タイヤモデルの各位置における前記発熱量の値から前記転動変形の結果に基づいて、前記2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分の各位置に付与する発熱量の値を位置毎に1つ前記コンピュータに設定させる手順と、
(g)調整した前記熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件と、設定した前記発熱量の値とが付与された前記2次元タイヤモデルを用いて前記コンピュータに前記熱解析を行わせることにより、転動状態の前記タイヤの温度を前記コンピュータに計算させる手順と、
を備える。
トレッドパターンを有するタイヤをモデル化した、前記トレッドパターンを形成する溝を有する3次元タイヤモデルと路面をモデル化した路面モデルとを用いて、タイヤの路面上を転動する転動状態をシミュレーションにより再現する転動状態シミュレーション部と、
前記シミュレーションにより、前記3次元タイヤモデルの各位置における転動変形及び発熱量を計算するシミュレーション結果計算部と、
前記タイヤの熱解析を行うために、前記トレッドパターンの前記溝を埋めて前記タイヤをモデル化した2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分に、前記トレッドパターンを構成するゴムの熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件を前記転動変形の結果に基づいて調整した結果を付与し、さらに、前記3次元タイヤモデルの各位置における前記発熱量の値から前記転動変形の結果に基づいて、前記2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分の各位置に付与する発熱量の値を位置毎に1つ設定するパラメータ調整部と、
調整した前記熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件と、設定した前記発熱量の値とが付与された前記2次元タイヤモデルを用いて前記熱解析を行うことにより、転動状態の前記タイヤの温度を計算する熱解析シミュレーション部と、
を備える。
本実施形態のタイヤシミュレーション方法では、トレッドパターンを形成する溝を有する3次元タイヤモデルを用いてタイヤの変形解析を行うことにより、3次元タイヤモデルにおける転動変形及び発熱量を計算する。一方、タイヤの温度を計算するために、上記タイヤの2次元タイヤモデルを用いて熱解析を行う。2次元タイヤモデルは、トレッドパターンの溝を埋めてタイヤをモデル化したものであり、タイヤ回転軸を対称軸とする軸対称モデルである。
ここで、熱伝導解析用材料定数は、例えば、トレッドパターンを構成するゴムの熱伝導率、比熱、及び密度を少なくとも含み、熱伝導解析用境界条件は、例えば、トレッドパターンを構成するゴムとこのゴムに接する外部雰囲気(外気)との間の熱伝達率及び外部雰囲気の温度を少なくとも含む。
また、2次元モデルで用いる材料定数である熱伝導率、比熱、及び密度も、転動変形した3次元タイヤモデル溝の部分と非溝の部分のタイヤ周方向に沿った長さの比率に応じて調整される。
図1は、一実施形態のタイヤのシミュレーション方法を実施するタイヤシミュレーション装置10の機能ブロック図である。
RAM14には、モデル作成部22、転動状態シミュレーション部24、熱解析シミュレーション部26、シミュレーション結果演算部28、及びパラメータ調整部30で計算された演算結果及び計算途中データが一時的に記憶される。
図2に示す2次元タイヤモデル40は、タイヤプロフィル断面をメッシュ分割して複数の要素及び節点を作成したものである。節点の2次元座標系上の位置座標はモデル情報として定められる。2次元タイヤモデル40は、熱解析シミュレーションを行うとき、タイヤ回転軸周りに対称性を有する軸対称モデルとして扱われる。
2次元タイヤモデル40には、図3に示す3次元タイヤモデル50のようなトレッドパターンが設けられていないモデルである。すなわち、2次元タイヤモデル40は、3次元タイヤモデルにおけるトレッドパターンが構成する溝を埋めたモデルである。したがって、2次元タイヤモデル40におけるトレッドパターンの溝に対応する部分にも、要素が存在する。
2次元タイヤモデル40は、熱解析を行うためのモデルであるため、各要素には、熱解析用材料定数として熱伝導率、比熱、及び密度が付与される。さらに、熱解析用境界条件として、外部雰囲気と接するトレッドパターンの表面、及び空気が所定圧力充填されるタイヤ空洞領域の内部雰囲気と接する2次元タイヤモデル40の内側の内表面を構成する各要素に、熱を放射するときの熱伝達率が付与され、さらに、外部雰囲気及び内部雰囲気の温度が付与される。
このようなモデルの作成は、例えば、ディスプレイ20に表示されたモデル作成入力画面を見ながらオペレータが入力操作デバイス18を用いて入力することにより行われる。また、ROM16に予め記憶されたモデルを用いて2次元タイヤモデル40、3次元タイヤモデル50、及び路面モデル60を作成してもよい。モデル作成部22は、このようなモデルを作成する。
一実施形態によれば、路面モデル60に所定の負荷荷重で接地した3次元タイヤモデル50を路面モデル60上で所定の回転速度で転動させて転動処理を行うことにより、3次元タイヤモデル50の転動状態を再現する。
タイヤが回転するときの変形に比べてタイヤが路面に接地するときの変形が大きいことを考慮して、別の一実施形態では、路面モデル60に所定の負荷荷重で接地した3次元タイヤモデル50の変形状態を、簡易的に転動状態とみなしてもよい。すなわち、3次元タイヤモデル50に転動処理をせずに、3次元タイヤモデル50を路面モデル60に接地させた状態を転動状態とみなしてもよい。
このシミュレーションは、例えばAbaqusやLS−DYNA等の市販のソフトウェアプログラムを用いて行うことができる。
また、3次元タイヤモデル50の要素に上述した弾性特性のみが材料定数として付与されている場合、3次元タイヤモデル50のタイヤ1回転中の各要素に生じる歪と応力の時系列データを計算し、この時系列データと各要素に対応するゴムの粘弾性特性とを用いてエネルギ損失量を計算することによりタイヤ1回転中の各要素の発熱量を計算する。3次元タイヤモデル50の転動変形の結果はディスプレイ20に表示される。
この場合、外部雰囲気の温度、タイヤ空洞領域の内部雰囲気の温度、及び、路面の温度が設定される。一実施形態によれば、精度良く温度を算出するために、リムと接触するビード領域にも熱解析用境界条件を設定することが好ましい。
熱解析シミュレーションは、例えばAbaqusやLS−DYNA等の市販のソフトウェアプログラムを用いて行うことができる。熱解析シミュレーションの結果は、ディスプレイ20に表示される。
タイヤシミュレーション装置10のモデル作成部22は、図2〜4に示す2次元タイヤモデル40及び3次元タイヤモデル50を作成する(ステップST10)。
次に、転動状態シミュレーション部24は、入力操作デバイス18等により入力された空気圧、負荷荷重、及び転動速度の条件で、転動状態シミュレーションを行う(ステップST12)。
シミュレーション結果演算部28は、転動状態シミュレーションで変形した3次元タイヤモデル50の各位置における転動変形及び発熱量を計算し、転動変形及び発熱量の情報を取得する(ステップST14)。転動変形の結果は、例えば、3次元タイヤモデル50をタイヤ径方向及びタイヤ幅方向に平行な平面で切断した子午断面におけるトレッドパターンに対応する部分の要素が、転動変形した溝部分か、非溝部分かに関するタイヤ周方向の各位置(タイヤ周方向に沿って一定の距離毎に離間した各位置)の情報、及び、接地部分か、非接地部分かに関するタイヤ周方向の各位置(タイヤ周方向に沿って一定の距離毎に離間した位置)の情報である。発熱量は、3次元タイヤモデル50の各要素におけるタイヤ一回転で生じる発熱量である。
これにより、熱解析用材料定数の例である熱伝導率、比熱及び密度は、タイヤ一周したときの非溝部分と溝部分のタイヤ周方向に沿った長さの比率によって、調整される。また、熱解析用境界条件の例である熱伝達率及び外部雰囲気の温度は、タイヤ一周したときの非接地部分と接地部分のタイヤ周方向に沿った長さの比率によって調整される。さらに、3次元タイヤモデル50のタイヤ子午断面のトレッドパターンに対応する部分の位置において、タイヤ周方向の各位置で発生する発熱量の情報から、タイヤ一周したときの溝部分と非溝部分のタイヤ周方向に沿った長さの比率に基づいて2次元タイヤモデル40のトレッドパターンに対応する部分の各要素(例えば要素40A)に付与する発熱量の値が1つ設定される。
さらに、2次元タイヤモデル40を用いて熱解析シミュレーションを行うための他の熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件が付与される。
一実施形態によれば、図6に示すような3次元タイヤモデル50のタイヤ径方向及びタイヤ幅方向に平行な参照フレーム面52を用いて転動変形の結果の情報を得ることが好ましい。参照フレーム面52は、3次元タイヤモデル50に対してタイヤ周方向に沿って相対的に移動させる、あるいは、路面モデル60に対してタイヤ周方向に沿って相対的に移動させるように構成される。この場合、参照フレーム面52が相対的に移動することにより、参照フレーム面52を横切る、転動変形をした3次元タイヤモデル50の部分が溝を有する部分か否かに関する情報をタイヤ周方向の各位置で集めた周方向溝情報を取得することができる。この周方向溝情報は、転動変形の結果の1つとして、熱解析用材料定数の調整に用いることが好ましい。参照フレーム面52は図6に示す例では1つであるが、複数であってもよい。この場合、複数の参照フレーム面52は、所定の間隔をあけて配置され、複数の参照フレーム面52は、タイヤ周方向に沿って同じ速度で相対移動することが好ましい。
参照フレーム52を用いることにより、3次元タイヤモデル50が参照フレーム52を横切る部分が、タイヤ周上の溝部分であるかあるいは非溝部分であるかに関する情報、及び接地部分であるかあるいは非接地部分であるかに関する情報を容易に得ることができ、熱解析用材料定数、熱解析用境界条件の調整及び発熱量の値の設定を効率よく行うことができる。
次に、転動状態シミュレーション部24は、入力操作デバイス18等により入力された空気圧、負荷荷重、及び転動速度の条件に加えて、3次元タイヤモデルに与える初期温度を設定する(ステップST11)。初期温度の設定は、例えば、オペレータによる入力操作デバイス18より入力されたものが設定される。
設定された条件が3次元タイヤモデル50に付与されて、転動シミュレーションが行われる(ステップST12)。この場合、3次元タイヤモデル50のゴムに対応する要素に粘弾性特性が付与されている場合、温度によって粘弾性特性が変化するので、初期温度に応じた粘弾性特性の値がゴムに対応する要素に設定される。さらに、図5に示すように、3次元タイヤモデル50の各要素の転動変形の結果、発熱量の情報が取得され(ステップST14)、熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件の調整と発熱量の値の設定(ステップST16)を経て、熱解析シミュレーションが行われる(ステップST18)。
これにより、図5に示すフローと同様に、2次元タイヤモデル40の各要素の温度が取得される(ステップST20)。
すなわち、転動状態のタイヤの温度を、シミュレーションによりコンピュータに計算させるプログラムは、
・トレッドパターンを有するタイヤをモデル化した、トレッドパターンを形成する溝を有する3次元タイヤモデル50と路面をモデル化した路面モデル60とを用いて、タイヤの路面上を転動する転動状態をシミュレーションによりコンピュータに再現させることにより、3次元タイヤモデル50の各位置における転動変形及び発熱量をコンピュータに計算させる手順と、
・タイヤの熱解析を行うために、トレッドパターンの溝を埋めてタイヤをモデル化した2次元タイヤモデル40のトレッドパターンに対応する部分に、トレッドパターンを構成するゴムの熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件を転動変形の結果に基づいて調整した結果をコンピュータに付与させ、さらに、3次元タイヤモデル50の各位置における発熱量の値から転動変形の結果に基づいて、2次元タイヤモデル40のトレッドパターンに対応する部分の各位置に付与する発熱量の値を位置毎に1つコンピュータに設定させる手順と、
・調整した熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件と、設定した発熱量の値とが付与された2次元タイヤモデルを用いてコンピュータに熱解析を行わせることにより、転動状態のタイヤの温度をコンピュータに計算させる手順と、
を備える。
12 CPU
14 RAM
16 ROM
18 入力操作デバイス
20 ディスプレイ
22 モデル作成部
24 転動状態シミュレーション部
26 熱解析シミュレーション部
28 シミュレーション結果演算部
30 パラメータ調整部
32 ソフトウェアモジュール
40 2次元タイヤモデル
40A 要素
50 3次元タイヤモデル
52 参照フレーム面
60 路面モデル
Claims (13)
- 転動状態のタイヤの温度をコンピュータがシミュレーションにより計算するタイヤシミュレーション方法であって、
(a)トレッドパターンを有するタイヤをモデル化した、前記トレッドパターンを形成する溝を有する3次元タイヤモデルと路面をモデル化した路面モデルとを用いて、タイヤの路面上を転動する転動状態をシミュレーションにより再現することにより、前記3次元タイヤモデルの各位置における転動変形及び発熱量をコンピュータが計算し、
(b)前記タイヤの熱解析を行うために、前記トレッドパターンの前記溝を埋めて前記タイヤをモデル化した2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分に、前記トレッドパターンを構成するゴムの熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件を前記転動変形の結果に基づいて調整した結果を前記コンピュータが付与し、さらに、前記コンピュータが、前記3次元タイヤモデルのタイヤ周上の各位置における前記発熱量の値から前記転動変形の結果に基づいて、前記2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分の各位置に付与する発熱量の値を位置毎に1つ設定し、
(c)前記コンピュータが、調整した前記熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件と、設定した前記発熱量の値とが付与された前記2次元タイヤモデルを用いて前記熱解析を行うことにより、転動状態の前記タイヤの温度を計算する、
ことを特徴とするタイヤシミュレーション方法。 - 前記3次元タイヤモデルのタイヤ径方向及びタイヤ幅方向に平行な参照フレーム面を前記3次元タイヤモデルに対してタイヤ周方向に沿って相対的に移動させることにより、あるいは、前記路面モデルに対して前記タイヤ周方向に沿って相対的に移動させることにより、前記参照フレーム面を横切る、転動変形した前記3次元タイヤモデルが前記溝を有する部分か否かに関する情報をタイヤ周方向の各位置で集めた周方向溝情報を取得し、前記周方向溝情報を前記転動変形の結果の1つとして用いて、前記熱解析用材料定数及び前記熱解析用境界条件を調整し前記発熱量の値を設定する、請求項1に記載のタイヤシミュレーション方法。
- 前記熱解析用材料定数は、前記2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分が外気及び前記路面モデルに放熱する熱伝達率を含み、
前記3次元タイヤモデルのタイヤ径方向及びタイヤ幅方向に平行な参照フレーム面を前記3次元タイヤモデルに対してタイヤ周方向に沿って相対的に移動させることにより、あるいは、前記路面モデルに対して前記タイヤ周方向に沿って相対的に移動させることにより、前記参照フレーム面を横切る、転動変形をした前記3次元タイヤモデルが前記路面モデルと接地する部分か否かに関する情報をタイヤ周方向の各位置で集めた周方向接地情報を取得し、前記周方向接地情報を前記転動変形の結果の1つとして用いて、前記熱伝達率を調整する、請求項1または2に記載のタイヤシミュレーション方法。 - 前記3次元タイヤモデルを用いた前記転動変形の計算では、前記3次元タイヤモデルを、前記路面モデルに接地させて転動させ、前記参照フレーム面は前記3次元タイヤモデルの回転中心軸に対して固定されるように配置される、請求項2または3に記載のタイヤシミュレーション方法。
- 前記3次元タイヤモデルを用いた前記転動変形の計算では、前記3次元タイヤモデルを、前記路面モデルに接地させて転動させ、前記参照フレーム面は前記3次元タイヤモデルとともに一体的に回転する、請求項2または3に記載のタイヤシミュレーション方法。
- 前記3次元タイヤモデルを用いた前記転動変形の計算では、前記3次元タイヤモデルを、前記路面モデルに接地させて非転動とし、前記参照フレーム面は、前記3次元タイヤモデルに対してタイヤ周方向に沿って移動する、請求項2または3に記載のタイヤシミュレーション方法。
- 前記熱解析用材料定数の調整に用いる前記転動変形の結果は、前記トレッドパターン上のタイヤ周方向の異なる位置における前記転動変形の情報を平均処理した情報である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のタイヤシミュレーション方法。
- 前記3次元タイヤモデルの、少なくとも前記トレッドパターンを有する部分に粘弾性特性の材料特性が付与され、前記粘弾性特性による発熱に基づいて、前記発熱量を計算する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のタイヤシミュレーション方法。
- 前記粘弾性特性は、粘性及び弾性の温度依存性、変形速度依存性、及び変形量依存性を含む、請求項8に記載のタイヤシミュレーション方法。
- (d)前記熱解析で得られた前記2次元タイヤモデルの温度を、前記3次元タイヤモデルに付与して、前記(a)〜(c)を繰り返すことにより、前記タイヤの温度の時間変化を計算する、請求項1〜9のいずれか1項に記載のタイヤシミュレーション方法。
- 前記3次元タイヤモデルを用いた前記転動状態の前記シミュレーションにおいて、各位置におけるエネルギ損失量、あるいは、前記3次元タイヤモデルの回転中心軸に作用する前後力から転がり抵抗を計算する、請求項1〜10のいずれか1項に記載のタイヤシミュレーション方法。
- 転動状態のタイヤの温度を、シミュレーションによりコンピュータに計算させるプログラムであって、
(e)トレッドパターンを有するタイヤをモデル化した、前記トレッドパターンを形成する溝を有する3次元タイヤモデルと路面をモデル化した路面モデルとを用いて、タイヤの路面上を転動する転動状態をシミュレーションによりコンピュータに再現させることにより、前記3次元タイヤモデルの各位置における転動変形及び発熱量を前記コンピュータに計算させる手順と、
(f)前記タイヤの熱解析を行うために、前記トレッドパターンの前記溝を埋めて前記タイヤをモデル化した2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分に、前記トレッドパターンを構成するゴムの熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件を前記転動変形の結果に基づいて調整した結果を前記コンピュータに付与させ、さらに、前記3次元タイヤモデルの各位置における前記発熱量の値から前記転動変形の結果に基づいて、前記2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分の各位置に付与する発熱量の値を位置毎に1つ前記コンピュータに設定させる手順と、
(g)調整した前記熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件と、設定した前記発熱量の値とが付与された前記2次元タイヤモデルを用いて前記コンピュータに前記熱解析を行わせることにより、転動状態の前記タイヤの温度を前記コンピュータに計算させる手順と、
を備えることを特徴とするプログラム。 - 転動状態のタイヤの温度をシミュレーションにより計算するタイヤシミュレーション装置であって、
トレッドパターンを有するタイヤをモデル化した、前記トレッドパターンを形成する溝を有する3次元タイヤモデルと路面をモデル化した路面モデルとを用いて、タイヤの路面上を転動する転動状態をシミュレーションにより再現する転動状態シミュレーション部と、
前記シミュレーションにより、前記3次元タイヤモデルの各位置における転動変形及び発熱量を計算するシミュレーション結果計算部と、
前記タイヤの熱解析を行うために、前記トレッドパターンの前記溝を埋めて前記タイヤをモデル化した2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分に、前記トレッドパターンを構成するゴムの熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件を前記転動変形の結果に基づいて調整した結果を付与し、さらに、前記3次元タイヤモデルの各位置における前記発熱量の値から前記転動変形の結果に基づいて、前記2次元タイヤモデルの前記トレッドパターンに対応する部分の各位置に付与する発熱量の値を位置毎に1つ設定するパラメータ調整部と、
調整した前記熱解析用材料定数及び熱解析用境界条件と、設定した前記発熱量の値とが付与された前記2次元タイヤモデルを用いて前記熱解析を行うことにより、転動状態の前記タイヤの温度を計算する熱解析シミュレーション部と、
を備えることを特徴とするタイヤシミュレーション装置。
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