以下、図1〜図5を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100の一例を説明する。以下の説明では、画像処理装置として、複合機100を例に挙げて説明する。複合機100は、画像形成装置でもある。本実施形態の説明に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
図1を用いて、実施形態に係る複合機100の一例を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1に示すように、複合機100はコンピューター200と通信可能である。例えば、コンピューター200はPC、サーバーである。コンピューター200は、スマートフォンのような携帯通信装置でもよい。コンピューター200は、複合機100にファイルを送信できる。コンピューター200からのファイルに基づき、複合機100は印刷する。
複合機100は制御部1、記憶部2、原稿搬送部3、原稿読取部4、操作パネル5(操作部に相当)、プリンター部6を含む。制御部1は各部を制御する。制御部1は、制御回路11、画像データ生成回路12、画像処理回路13、通信回路部14を含む。例えば、制御回路11はCPUである。制御回路11は制御に関する演算、処理を行う。原稿読取部4が生成するアナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路12は、原稿の各ページの画像データ(ページ画像データD1)を生成する。
例えば、画像データ生成回路12は、増幅回路、オフセット回路、A/D変換回路を含む。原稿読取部4が出力したアナログ画像信号は、画像データ生成回路12に入力される。増幅回路は、アナログ画像信号を増幅する。オフセット回路は、増幅後のアナログ画像信号の電圧値を調整する。A/D変換回路は、増幅、調整されたアナログ画像信号をディジタル信号に変換する。変換により、ページ画像データD1が得られる。
例えば、画像処理回路13はASICである。画像処理回路13は、ページ画像データD1の画像処理を行う。印刷ジョブの場合、画像処理回路13は、ページごとに印刷出力用画像データを生成する。印刷出力用画像データはトナーをのせるか否かを示す画像データである。印刷出力用画像データに基づき、プリンター部6は印刷する。送信ジョブ、又は、保存ジョブの場合、画像処理回路13は、ページ画像データD1に基づき、送信用又は保存用のファイルを生成する。
通信回路部14は、通信制御回路、通信用メモリーを含む。通信用メモリーは通信用ソフトウェアを記憶する。通信回路部14は制御部1の指示に応じてコンピューター200と通信する。記憶部2はROM21、RAM22を含む。記憶部2は制御用プログラムや各種データを記憶する。記憶部2はストレージ23を含んでもよい。ストレージ23は、HDDやSSDのような大容量の記憶装置である。
操作パネル5は、表示パネル51、タッチパネル52、ハードキー53を含む。制御部1は表示パネル51の表示を制御する。制御部1は、画面、画像を表示パネル51に表示させる。タッチパネル52とハードキー53の出力に基づき、制御部1は使用者の設定内容を認識する。
プリンター部6は、給紙部6a、用紙搬送部6b、画像形成部6c、定着部6dを含む。制御部1は給紙部6a、用紙搬送部6b、画像形成部6c、定着部6dの動作を制御する。給紙部6aは用紙を収容する。給紙部6aは給紙ローラー、給紙モーターを含む。給紙モーターは給紙ローラーを回転させる。印刷ジョブのとき、制御部1は給紙モーター(給紙ローラー)を回転させる。これにより、用紙が給紙部6aから供給される。用紙搬送部6bは、用紙搬送用の搬送ローラー対3d、搬送モーターを含む。搬送ローラー対3dは用紙を搬送する。搬送モーターは搬送ローラー対3dを回転させる。印刷ジョブのとき、制御部1は、用紙を用紙搬送部6bに搬送させる。
画像形成部6cは、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写ローラーを含む。印刷出力用画像データに基づき、制御部1はトナー像を画像形成部6cに形成させる。制御部1は、形成されたトナー像の搬送用紙への転写を転写ローラーに行わせる。定着部6dは、ヒーター、加熱回転体、加圧回転体、定着モーターを含む。ヒーターは加熱回転体を熱する。用紙は加熱回転体、加圧回転体のニップを通過する。これにより、トナー像が用紙に定着する。印刷ジョブのとき、制御部1はトナー像の定着を定着部6dに行わせる。用紙搬送部6bは印刷済み用紙を機外に排出する。
(原稿搬送部3、原稿読取部4)
次に、図2を用いて、実施形態に係る原稿搬送部3と原稿読取部4を説明する。図2は実施形態に係る原稿搬送部3と原稿読取部4の一例を示す図である。図2は、実施形態に係る原稿読取部4の一例を示す図である。
原稿搬送部3はセットされた原稿を搬送する。原稿搬送部3はDPやADFと略称されることもある。搬送読取を行いたいとき、使用者は原稿を原稿搬送部3にセットする。原稿束(複数枚の原稿)を原稿搬送部3にセットすることができる。原稿搬送部3はセットされた原稿を1枚ずつ搬送する。原稿搬送部3は搬送読取用コンタクトガラス4a(読み取り位置)に向けて原稿を搬送する。原稿読取部4は搬送される原稿を読み取る(搬送読取)。搬送読取用コンタクトガラス4aは原稿読取部4の上面に設けられる。
原稿搬送部3は、原稿搬送方向上流側から順に、原稿トレイ3a、供給ローラー3b、原稿搬送路3c、複数の搬送ローラー対3d、排出ローラー対3e、排出トレイ3fを含む。原稿は原稿搬送路3cを通る。供給ローラー3b、複数の搬送ローラー対3d、排出ローラー対3eは原稿を1枚ずつ排出トレイ3fに向けて搬送する。原稿セットセンサー3gが原稿トレイ3aに設けられる。原稿セットセンサー3gの出力に基づき、制御部1(制御回路11)は、原稿トレイ3aに用紙がセットされているか否かを認識できる。
原稿読取部4の上面右側に原稿台4b(プラテンガラス)が配される。テーブル読取を行うとき、使用者は、原稿搬送部3を開け、原稿台4bの一面(上側の面)に原稿をセットする。原稿搬送部3を開閉することができる。例えば、搬送できない原稿が原稿台4bにセットされる。なお、図2は原稿搬送部3が閉じられた状態を示す。
原稿読取部4は、筐体41内に、キャリッジ42、移動機構43を含む。移動機構43は、ベルト43a、プーリー43b、プーリー43c、移動用モーター(不図示)を含む。キャリッジ42はCIS方式のスキャンユニットである。キャリッジ42は、CCD方式のものでもよい。ベルト43aは無端状である。ベルト43aは各プーリーにかけ回される。ベルト43aとキャリッジ42は接続される。移動用モーターはプーリー43b又はプーリー43cに駆動を伝達する。移動用モーターは正逆回転可能である。キャリッジ42を移動させるとき、制御部1は移動用モーターを回転させる。これにより、ベルト43aが周回する。ベルト43aの周回にあわせ、キャリッジ42は水平方向(副走査方向、主走査方向と垂直な方向、図2の左右方向)で移動する。キャリッジ42は、原稿台4bの他面側(下側)で移動する。
原稿を読み取るジョブにて、原稿搬送部3に原稿がセットされているとき、制御部1は1枚ずつ原稿を原稿搬送部3に送り出させる。制御部1は、搬送される原稿を1枚ずつ原稿読取部4に読み取らせる。このとき、制御部1は、搬送読取用コンタクトガラス4aの下側にキャリッジ42を位置させる。一方、原稿搬送部3に原稿がセットされていないとき、制御部1は、原稿台4bにセットされた原稿を原稿読取部4に読み取らせる(テーブル読取)。この場合、制御部1は、キャリッジ42を副走査方向で移動させる。使用者は、原稿台4bに原稿を1枚ずつセットする。
キャリッジ42はランプ44(ランプ)、レンズ、イメージセンサー45を含む。ランプ44は原稿台4bや原稿に光を照射する。例えば、ランプ44は光源としてLEDを含む。レンズは原稿の反射光をイメージセンサー45の各受光素子に導く。イメージセンサー45は原稿台4bに置かれた原稿、又は、搬送される原稿を読み取る。イメージセンサー45は、ラインセンサーである。イメージセンサー45は複数の受光素子(光電変換素子、画素)を含む。受光素子が並ぶ方向が主走査方向である。
受光素子は、原稿で反射された光を受光する。各受光素子は、受光量(反射光量)に応じたアナログ画像信号を出力する。アナログ画像信号は制御部1に入力される。入力されたアナログ画像信号に基づき、制御部1の画像データ生成回路12は、原稿の画像データ(ページ画像データD1)を生成する。例えば、ページ画像データD1は、RGB形式のラスターデータである。
ここで、連続読取を行うか否かを操作パネル5で設定することができる。連続読取なしの設定の場合、制御回路11は、原稿トレイ3aにセットされた1つの原稿束の読み取りを原稿読取部4に1回行わせる。原稿セットを検知した後、原稿セットセンサー3gの出力に基づき、制御部1(制御回路11)が原稿なしを認識すると、原稿の読み取りを終了する。
連続読取ありの設定の場合、原稿セットを検知し、原稿の読み取りの開始後、原稿セットセンサー3gの出力に基づき、制御部1(制御回路11)が原稿なしを認識するまで、1枚ずつの原稿の搬送を原稿搬送部3に行わせる。また、制御部1は、搬送される原稿を原稿読取部4に読み取らせる。原稿なしを認識したとき、制御部1は、原稿の搬送と読み取りを一時停止する。そして、制御部1は、継続ボタンと終了ボタンを表示パネル51に表示させる。
操作パネル5が継続ボタンの操作を受け付けたとき、制御部1は、新たな原稿セットを検知した後、原稿搬送と原稿読み取りを原稿搬送部3と原稿読取部4に行わせる。例えば、新たな原稿セットの検知後、操作パネル5の開始指示ボタンが操作されると、制御部1は、新たな原稿の搬送と読み取りを開始させる。継続ボタンの操作後、原稿なしを認識するたびに、制御部1は、継続ボタンと終了ボタンを表示パネル51に表示させる。操作パネル5が継続ボタンの操作を受け付けたとき、制御部1(制御回路11)が原稿なしを認識すると、原稿の読み取りを終了する。これにより、原稿トレイ3aのセット可能枚数を超えた枚数の原稿束を1つのジョブで読み取ることができる。
(ページソートモードの設定)
次に、図3、図4を用いて、実施形態に係るページソートモードでの設定の一例を説明する。図3は、実施形態に係る第1設定画面71の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る第2設定画面72の一例を示す図である。
複合機100はページソートモードを搭載する。言い換えると、複合機100では、ページソートモードを利用することができる。ページソートモードは、ページの順番がばらばらになった原稿束を読み取るためのモードである。
業務によっては、数百ページを超える原稿(原稿束)を用意しなければならない場合がある。例えば、契約、プレゼンテーション、公的機関への許可申請を行う場合、多数のページの原稿束(資料)を用意する場合がある。異なる文書を複数の組み合わせた原稿を作成する場合もある。ページ数が多い場合、原稿束の作成過程で、ページの順番が乱れてしまう場合がある。例えば、ページの順番を誤って原稿を積み重ねる場合がある。
原稿束を複合機100で読み取るジョブを行う場合、使用者は、原稿束を複合機100まで持っていく。そして、使用者は、原稿トレイ3aに原稿束をセットする。ページ数が多いほど、原稿束は扱いにくい。そのため、原稿束を落としてしまう場合がある。原稿束を落とした場合、使用者は、ばらばらになった原稿を拾う。使用者は拾った原稿を整合する。整合した原稿束では、ページの順番はばらばらである。
ページソートモードでは、ページの順番を直さなくてもよい。ページソートモードのとき、制御部1は、原稿束の全ての原稿を読み取る。制御部1(制御回路11)は、原稿束の原稿の読み取りで得られたそれぞれのページ画像データD1を記憶部2(ストレージ23)に記憶させる(図1参照)。制御部1は、各ページ画像データD1のうち、予め定められた認識領域F0に含まれる情報であり、順番を示すページ順情報i1を認識する。制御部1は、ページ順情報i1の種類ごとに、複数のページ画像データD1をグループに分ける。ページ順情報i1に基づき、制御部1は、グループ内でページ画像データD1を順番に並べる。つまり、制御部1はページ画像データD1を自動で並び替える。制御部1は、ページ順が適切となるように、ページ画像データD1を並び替える。
図3、図4を用いて、ページソートモードの設定の一例を説明する。使用者は、ページソートモードを利用するための所定の操作を行う。操作パネル5は、ページソートモードを利用する選択を受け付ける。
図3は、第1設定画面71の一例を示す図である。制御部1(制御回路11)は、操作パネル5がページソートモードを利用する選択を受け付けたとき、第1設定画面71を表示パネル51に表示させる。
第1設定画面71には、第1ラジオボタンR1、第2ラジオボタンR2、第3ラジオボタンR3が設けられる。各ラジオボタンは、認識領域F0と扱う領域を設定するためのボタンである。ページ画像データD1のヘッダー領域F1(図6参照)を認識領域F0とするとき、使用者は、第1ラジオボタンR1を操作する。ページ画像データD1のフッター領域F2(図6参照)を認識領域F0とするとき、使用者は、第2ラジオボタンR2を操作する。ページ画像データD1のヘッダー領域F1とフッター領域F2を認識領域F0とするとき、使用者は、第3ラジオボタンR3を操作する。操作パネル5は、ページ画像データD1のうち、認識領域F0と扱う領域の設定を受け付ける。制御部1(制御回路11)は、設定された領域について、ページ順情報i1(図6参照)があるか否かを解析する。なお、各ラジオボタンのうち、1つのみ選ぶことができる。
ヘッダー領域F1はページ画像データD1の上端を含む。ヘッダー領域F1は、ページ画像データD1の左端から右端に及ぶ帯状の領域である。ヘッダー領域F1の上下方向の幅は、予め定められる(例えば、数cm)。フッター領域F2は、ページ画像データD1の下端を含む。フッター領域F2は、ページ画像データD1の左端から右端に及ぶ帯状の領域である。フッター領域F2の上下方向の幅も、予め定められる(例えば、数cm)。
第1設定画面71には、第1チェックボックスC1、第2チェックボックスC2、第3チェックボックスC3、第4チェックボックスC4が設けられる。各チェックボックスは、グループ分けに用いるページ順情報i1の種類の選択するための画像である。
ページ番号としてアラビア数字が原稿に付されているとき、使用者は、第1チェックボックスC1を操作する。アラビア数字の場合、ページ番号を示す数字として、原稿の各ページには、1、2、3、・・・のような数字が付される。ページ番号を示す数字として最も一般的といえる。
ページ番号としてローマ数字が原稿に付されているとき、使用者は、第2チェックボックスC2を操作する。ローマ数字の場合、ページ番号を示す数字として、原稿の各ページには、i、ii、iii、iv・・・のような数字が付される。例えば、索引や見出しのページにローマ数字のページ番号が付される。
ページ順を示す記号として文字(例えば、アルファベット)が原稿に付されているとき、使用者は、第3チェックボックスC3を操作する。例えば、ページ番号を示す文字として、原稿の各ページには、a、b、c、d・・・のような文字が付される。文書内の一部のページに文字を用いたページ番号を付すことがある。
ページ順を示す記号として、文字、数字、記号、又は、これらの組み合わせが用いられているとき、使用者は、第4チェックボックスC4を操作する。第4チェックボックスC4が操作されたとき、制御部1は表示パネル51にソフトウェアキーボード画面を表示させる。ソフトウェアキーボード画面に入力することにより、使用者は、ページ順情報i1と扱う文字、数字、記号、又は、これらの組み合わせを指定する。例えば、日本語では、いろは式で順番を示すことがある。
このように、操作パネル5は、グループ分けに用いるページ順情報i1の種類の選択を受け付ける。制御部1(制御回路11)は、選択された種類のページ順情報i1を認識領域F0に含むページ画像データD1を抽出する。制御部1は、抽出したページ画像データD1をグループ分けする。なお、複数のチェックボックスに、同時にチェックを入れることができる。
また、第1設定画面71には、第4ラジオボタンR4、第5ラジオボタンR5、第6ラジオボタンR6、第7ラジオボタンR7、第8ラジオボタンR8、第9ラジオボタンR9が設けられる。第4ラジオボタンR4〜第9ラジオボタンR9は、ページ順情報i1を含まないページ画像データD1(情報なしグループ)の扱いを定めるためのボタンである。
第4ラジオボタンR4、第5ラジオボタンR5、第6ラジオボタンR6、第7ラジオボタンR7は、情報なしグループのページ画像データD1を付すグループを設定するためのボタンである。アラビア数字のページ順情報i1を含むグループに情報なしグループを付すとき、使用者は、第4ラジオボタンR4を操作する。ローマ数字のページ順情報i1を含むグループに情報なしグループを付すとき、使用者は、第5ラジオボタンR5を操作する。文字のページ順情報i1を含むグループに情報なしグループを付すとき、使用者は、第6ラジオボタンR6を操作する。使用者が指定したページ順情報i1を含むグループに情報なしグループを付すとき、使用者は、第7ラジオボタンR7を操作する。第4ラジオボタンR4、第5ラジオボタンR5、第6ラジオボタンR6、第7ラジオボタンR7のうち、1つのみ選ぶことができる。
このように、操作パネル5は、情報なしグループのページ画像データD1を付すグループの選択を受け付ける。制御部1は、選択されたグループに情報なしグループのページ画像データD1を付す。
第8ラジオボタンR8、第9ラジオボタンR9は、情報なしグループのページ画像データD1を付す位置を設定するためのボタンである。他のグループの先頭ページの前に情報なしグループを付すとき、使用者は第8ラジオボタンR8を操作する。他のグループの最終ページの後に情報なしグループを付すとき、使用者は第9ラジオボタンR9を操作する。第8ラジオボタンR8、第9ラジオボタンR9のうち、1つのみ選ぶことができる。
このように、操作パネル5は、情報なしグループを付す位置の選択を受け付ける。操作パネル5が先頭部分に付す選択を受け付けたとき(第8ラジオボタンR8が操作されたとき)、制御部1は、情報なしグループのページ画像データD1を他のグループの先頭部分に付す。操作パネル5が末尾部分に付す選択を受け付けたとき(第9ラジオボタンR9が操作されたとき)、制御部1は、情報なしグループのページ画像データD1を他のグループの末尾部分に付す。
図4は、第2設定画面72の一例を示す図である。操作パネル5が第1設定画面71のネクストボタンB1の操作を受け付けたとき、制御部1(制御回路11)は、第2設定画面72を表示パネル51に表示させる。
第2設定画面72には、アラビア数字グループアイコンn1、ローマ数字グループアイコンn2、文字グループアイコンn3、指定ページ順情報グループアイコンn4、ページ順情報なしグループアイコンが設けられる。
グループアイコンごとに、プリントボタンB2、送信ボタンB3、保存ボタンB4、出力なしボタンB5が配される。これらのボタンは、グループごとの出力タイプ(どのように出力するか)を選択するためのボタンである。プリントボタンB2、送信ボタンB3、保存ボタンB4、出力なしボタンB5をタッチすることにより、グループごとに、出力タイプ(出力の態様)を選択することができる。つまり、操作パネル5は、グループごとの出力タイプの選択を受け付ける。制御部1は、選択された形式でページ画像データD1を出力させる。
例えば、アラビア数字をページ順情報i1として含むグループを印刷出力したい場合、使用者は、アラビア数字グループのプリントボタンB2をタッチする。これにより、アラビア数字をページ順情報i1として含むグループを印刷出力する設定が完了する。なお、制御部1は、選択されている状態のボタンを白黒反転状態(黒地に白文字状態)で表示させる。1つのグループで指定できる出力タイプは1つに限られない。例えば、1つのグループにつき、印刷、送信、保存のうち2つ、又は、3つを選ぶこともできる。
なお、送信ボタンB3が操作されたとき、制御部1(制御回路11)は、送信の宛先を設定するための画面を表示パネル51に表示させる。操作パネル5は、宛先の設定を受け付ける。また、保存ボタンB4が操作されたとき、制御部1(制御回路11)は、保存先(保存するフォルダー)を設定するための画面を表示パネル51に表示させる。操作パネル5は、保存先の設定を受け付ける。
出力なしボタンB5を操作することにより、特定のページを出力しないようにすることもできる。操作パネル5は、出力しないグループの選択を受け付ける。制御部1(制御回路11)は、出力を行わないと選択されたグループのページ画像データD1を出力させない。なお、出力なしボタンB5が選択されている状態のグループでは、印刷、送信、保存を選択することはできない。
また、第2設定画面72には、第5チェックボックスC5が設けられる。第5チェックボックスC5は、全てのページ画像データD1を1つにまとめて出力することを選択するためのボタンである。操作パネル5は、全てのページ画像データD1を1つにまとめて出力する選択を受け付ける。例えば、第5チェックボックスC5をチェックが入れられ、送信ジョブや保存ジョブが選択された場合、制御部1(制御回路11)は、グループ内でページ画像データD1を順番に並べつつ、複数のグループを結合した1つのファイルを生成する。例えば、制御部1は、PDFファイルを生成する。
第2設定画面72にはスタートボタンB6が設けられる。スタートボタンB6を操作することにより、ページソートモードの設定を完了し、ページソートモードのジョブを開始することができる。
(ページソートモードの処理)
次に、図5を用いて、実施形態に係る複合機100のページソートモードでの処理の一例を説明する。図5は、実施形態に係る複合機100のページソートモードでの処理の一例を示す図である。図6は、実施形態に係る認識領域F0とページ順情報i1の一例を示す図である。
図5のスタートは、ページソートモードでの原稿の読み取りを開始する時点である。例えば、操作パネル5が第2設定画面72でスタートボタンB6の操作を受け付けた時点である。まず、制御部1は原稿の搬送を原稿搬送部3に開始させる(ステップ♯1)。また、制御部1は搬送される原稿の読み取りを原稿読取部4に開始させる(ステップ♯2)。
使用者は、スタートボタンB6を操作する前に、原稿トレイ3aに原稿をセットしておく。なお、原稿セットセンサー3gの出力に基づき、制御部1は原稿トレイ3aに原稿がセットされているか否かを認識できる。スタートボタンB6の操作時点で原稿トレイ3aに原稿がセットされていない場合、制御部1は、原稿トレイ3aへの原稿のセットを促す画面を表示パネル51に表示させてもよい。この場合、原稿のセットの検知後、制御部1は、原稿の搬送と原稿の読み取りを開始する。
制御部1は、原稿トレイ3aにセットされた原稿の全てを読み取らせる(ステップ♯3)。具体的には、原稿トレイ3aの原稿が無くなるまで、制御部1は、所定の紙間を設けつつ、1枚ずつ原稿を原稿搬送部3に搬送させる。また、制御部1は、搬送原稿の読み取りを原稿読取部4に行わせる。そして、原稿読取部4が出力するアナログ画像信号に基づき、制御部1(画像データ生成回路12)は、各ページの画像データ(ページ画像データD1)を生成する(ステップ♯4)。制御部1は、生成したページ画像データD1を記憶部2に記憶させる。ストレージ23はページ画像データD1を格納する。
ここで、制御部1は、原稿トレイ3aにセットされた原稿のサイズを認識できる。原稿トレイ3aには、原稿の位置を規制するための一対の規制カーソル3j(規制カーソル対)が設けられる(図2参照)。規制カーソル対は、原稿搬送方向と垂直な方向(主走査方向)でスライド移動する。規制カーソル対は連動する。規制カーソル対のうち、一方の規制カーソル3jを主走査方向の外側に移動させると、他方の規制カーソル3jも外側に移動する。
規制カーソル3jの内側の面が原稿束の原稿搬送方向(副走査方向)と平行な端部に当たるように、使用者は、規制カーソル3jを移動させる。どのサイズの原稿でも、原稿の原稿搬送方向での中心の位置が一定の位置となるように、原稿の位置が規制される。一定の位置とは、原稿搬送路3cの副走査方向の中心である。
そして、原稿搬送部3は、原稿サイズ検知センサー3iを含む(図2参照)。原稿サイズ検知センサー3iは、規制カーソル3jの位置に応じて、出力電圧値が変化する。例えば、原稿サイズ検知センサー3iは、規制カーソル3jの位置に応じて抵抗値が変化する可変抵抗を含む。可変抵抗にかかる電圧値が出力電圧として制御部1(制御回路11)に入力される。記憶部2は、サイズ検知用データD2を不揮発的に記憶する(図1参照)。サイズ検知用データD2は、原稿サイズ検知センサー3iの出力電圧値に対応するサイズを定義したデータである。制御部1は、原稿サイズ検知センサー3iの出力電圧値とサイズ検知用データD2を参照して、原稿の主走査方向のサイズを認識する。
また、制御部1は、原稿搬送方向(副走査方向)の長さも認識できる。原稿搬送路3cには、原稿検知センサー3k(図2参照)が設けられる。原稿検知センサー3kは、原稿が存在しているときと存在していないときで出力レベルが異なる。原稿検知センサー3kの出力は制御部1(制御回路11)に入力される。原稿検知センサー3kの出力に基づき、制御部1は、原稿検知センサー3kへの原稿の先端到達と後端通過を認識できる。制御部1は、先端到達を認識してから後端通過までの所要時間を原稿ごとに測る。制御部1は、所要時間に原稿搬送速度を乗じて、原稿の副走査方向の長さを認識する。
なお、複合機100では、同幅混載の読み取りと異幅混載の読み取りの両方に対応している。同幅混載とは、主走査方向の幅が同じで副走査方向の長さが異なる原稿を原稿トレイ3aに混載することである。異幅混載とは、原稿の主走査方向の原稿幅が異なる原稿を原稿トレイ3aに混載することである。
同幅混載では、原稿サイズ検知センサー3iの出力に基づき、制御部1は、原稿の主走査方向の幅を認識できる。また、制御部1は、原稿検知センサー3kの出力に基づき、原稿の副走査方向のサイズを認識できる。
異幅混載の場合、原稿検知センサー3kの出力に基づき、原稿の副走査方向のサイズを認識できる。異幅混載のとき、セットされた原稿の主走査方向の幅は統一されていない。原稿サイズ検知センサー3iの出力に基づき、制御部1は、主走査方向の原稿の最大幅を認識できる。制御部1は、最大幅以下のサイズであって、検知した副走査方向の長さを有する定型サイズを原稿のサイズと認識する。
制御部1(画像データ生成回路12)は、原稿1枚ごとに、認識した原稿サイズの画像データ(ページ画像データD1)を生成する(ステップ♯4)。原稿トレイ3aの原稿が無くなった後、制御部1は、原稿の読み取りを継続するか否かを確認する(ステップ♯5)。原稿トレイ3aの原稿が無くなったとき、制御部1は、継続ボタンと終了ボタンを表示パネル51に表示させる。ページソートモードでは、連続読取を行うことができる。
操作パネル5が継続ボタンの操作を受け付けたとき、制御部1は読み取りを継続する(ステップ♯5のYes)。この場合、制御部1は、新たな原稿セットを検知した後、原稿搬送と原稿読み取りを原稿搬送部3と原稿読取部4に行わせる(ステップ♯1に戻る)。例えば、新たな原稿セットの検知後、操作パネル5の開始指示ボタンが操作されると、制御部1は、新たな原稿の搬送と読み取りを開始させる。
操作パネル5が継続ボタンの操作を受け付けたとき、制御部1(制御回路11)は、読み取りを終了する(ステップ♯5のNo)。制御部1(制御回路11)は、各ページ画像データD1の認識領域F0を解析する(ステップ♯6)。具体的には、制御部1は、操作パネル5で設定された(選択された)認識領域F0のOCR処理を行う。認識領域F0としてヘッダー領域F1が選択されている場合、制御部1は、各ページ画像データD1のヘッダー領域F1のOCR処理を行う。OCR処理を行い、制御部1は、認識領域F0が含む文字、数字、記号を認識する。
図6は、ページ画像データD1の解析の一例を示す図である。図6は、ページ画像データD1のうち、フッター領域F2を認識領域F0とする例を示す。図6の最も左側の図は、アラビア数字をページ順情報i1として含むページ画像データD1の一例を示す。図6の中央の図は、ローマ数字をページ順情報i1として含むページ画像データD1の一例を示す。図6の右側の図は、アルファベットをページ順情報i1として含むページ画像データD1の一例を示す。
解析結果に基づき、制御部1(制御回路11)は、ページ画像データD1をグループ分けする(ステップ♯7)。制御部1は、グループ分けに用いるとして選択されたページ順情報i1を含むページ画像データD1を抽出する。制御部1は抽出したページ画像データD1をグループ分けする。例えば、アラビア数字とローマ数字のみがグループ分けに用いるページ順情報i1として選択されている場合、制御部1は、ページ画像データD1を、認識領域F0にアラビア数字をページ順情報i1として含むグループ、認識領域F0にローマ数字をページ順情報i1として含むグループ、情報なしグループの何れかに分類する。制御部1は、認識領域F0に文字を含んでいても、アラビア数字又はローマ数字を含まなければ、そのページ画像データD1を、情報なしグループに分類する。
また、制御部1(制御回路11)は、原稿のサイズが異なるページ画像データD1を別のグループとする。つまり、制御部1は、サイズが同じ、かつ、ページ順情報i1の種類が同じページ画像データD1を同じグループとする。サイズが異なれば、ページ順情報i1の種類が同じでも、制御部1は別グループとする。例えば、認識領域F0にアラビア数字をページ順情報i1として含むA4サイズのページ画像データD1とA3サイズのページ画像データD1がある場合、制御部1は、これらのページ画像データD1を別のグループとする。
制御部1は、ページ順情報i1があるグループについて、ページ画像データD1の順番を並び変える(ステップ♯8)。ページ順情報i1がアラビア数字とローマ数字の場合、数字が小さいページ画像データD1ほど先頭側に位置するように、制御部1は順番を並び変える。ページ順情報i1が文字の場合、文字順で並ぶように、制御部1は順番を並び変える。例えば、ページ順情報i1として小文字のアルファベットが用いられ、b、a、d、cの順番でページ画像データD1が並んでいる場合、制御部1は、ページ順情報i1がaのページ画像データD1を先頭とする。a、b、c、dの順で並ぶように、制御部1は、ページ画像データD1の順番を並び変える。
なお、ページ順情報なしグループについては、制御部1は、順番を並び変えない。ページ順情報なしグループでのページの順番は、読み取り順である。
グループごとに順番を並び変えた後、制御部1(制御回路11)は、ページ順情報なしグループを他のグループの先頭又は末尾に付す(ステップ♯9)。制御部1は、第1設定画面71にて選択されたグループにページ順情報なしグループのページ画像データD1を付す。また、制御部1は、第1設定画面71にて選択された位置にページ順情報なしグループのページ画像データD1を付す。
次に、制御部1は、全てのページ画像データD1を1つにまとめて出力する選択がなされているか否かを確認する(ステップ♯10)。具体的には、第2設定画面72にて、第5チェックボックスC5にチェックが入れられたか否かを確認する。1つにまとめて出力する選択がなされているとき(ステップ♯10のYes)、制御部1は、複数の(全ての)グループを結合した出力を行う(ステップ♯11)。ステップ♯11によって、ページソートモードのジョブが完了する(エンド)。
1つにまとめる場合、印刷ジョブが選択されているとき、制御部1は、全てのページ画像データD1を印刷する。制御部1は、各グループを順番に印刷する。操作パネル5は、グループの印刷順の設定を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、設定された順番で各グループのページ画像データD1をプリンター部6に印刷させる。複数のグループを結合した印刷がなされる。各グループでは、順番どおりにページが並び変えられている。全てのページが適切なページ順で並ぶ印刷物を得ることができる。
送信又は保存が選択されているとき、制御部1は、全てのページ画像データD1を1つにまとめたファイルを生成する。操作パネル5は、ファイル内でのグループの配置順の設定を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、設定された順番で各グループのページ画像データD1をファイル内に配置する。制御部1は、複数のグループを結合したファイルを生成する。各グループでは、順番どおりにページが並び変えられている。適切なページ順で画像データが並べられたファイルを送信、又は、保存することができる。
1つにまとめて出力する選択がなされていないとき(ステップ♯10のNo)、制御部1は、グループごとに、選択された出力タイプでページ画像データD1を出力させる(ステップ♯12)。ステップ♯12によっても、ページソートモードのジョブが完了する(エンド)。
具体的に、出力タイプとして保存が選択されたグループについては、制御部1は、保存が選択されたグループのページ画像データD1を1つにまとめたファイルを生成する。例えば、制御部1は、PDFファイルを生成する。制御部1は、生成したファイルを、記憶部2に不揮発的に記憶させる。
出力タイプとして印刷が選択されたグループについては、制御部1は、印刷が選択されたグループのページ画像データD1に基づく印刷を印刷部に行わせる。制御部1(画像処理回路13)は、ページ画像データD1の画像処理を行い、印刷出力用画像データを生成する。制御部1は、生成した印刷出力用画像データに基づく印刷をプリンター部6に行わせる。
出力タイプとして送信が選択されたグループについては、制御部1は、送信が選択されたグループのページ画像データD1を1つにまとめたファイルを生成する。例えば、制御部1は、PDFファイルを生成する。制御部1は、設定された宛先に向けて、生成したファイルを通信回路部14に送信させる。例えば、E−mail送信、FTP送信、SMB送信が可能である。
このようにして、実施形態に係る画像処理装置(複合機100)は、操作部(操作パネル5)、原稿読取部4、記憶部2、制御部1を含む。操作部は設定を受け付ける。画像読取部は、原稿束の原稿を1枚ずつ連続で読み取る。記憶部2は、原稿束の原稿の読み取りで得られた各ページの画像データであるページ画像データD1を記憶する。制御部1は、ページ画像データD1のうち、予め定められた認識領域F0に含まれる情報であり、ページの順番を示すページ順情報i1を認識する。制御部1は、ページ順情報i1の種類ごとに、複数のページ画像データD1をグループに分ける。制御部1は、ページ順情報i1に基づき、グループ内でページ画像データD1を順番に並べる。
通常、趣旨、内容が共通するページには、同じページ順情報i1が付される。例えば、目次のページには、ローマ数字を付し、本文にはアラビア数字を付すことがある。ページの順番がばらばらな原稿束を読み取ったとき、ページ順情報i1(ページの順番を示す記号)の種類ごとに、ページ画像データD1を仕分ける(グループ分けする)ことができる。趣旨、内容が共通するページのページ画像データD1をまとめることができる。さらに、各グループ内でページ画像データD1の順番を並び替えることができる。ページの順番を示す記号が複数種類用いられていても、ページ順が適切となるように、ページ画像データD1を並び替えることができる。
操作部は、グループごとの出力タイプの選択を受け付ける。制御部1は、選択された出力タイプでページ画像データD1を出力させる。グループ(ページの順番を示す記号の種類)ごとに、ページ画像データD1の出力タイプ(出力の態様)を選ぶことができる。使用者が所望する態様で各グループのページ画像データD1を出力することができる。ページ順情報i1の種類が同じページ画像データD1のグループごとに、どのように出力するかを選ぶことができる。
画像処理装置は、通信を行う通信回路部14と、印刷を行うプリンター部6と、を含む。制御部1は、出力タイプとして保存が選択されたグループのページ画像データD1を1つにまとめたファイルを生成し、生成したファイルを記憶部2に不揮発的に記憶させる。制御部1は、出力タイプとして印刷が選択されたグループのページ画像データD1に基づく印刷をプリンター部6に行わせる。制御部1は、出力タイプとして送信が選択されたグループのページ画像データD1を1つにまとめたファイルを生成し、生成したファイルを通信回路部14に送信させる。制御部1は出力しない選択がなされたグループのページ画像データD1を用いた出力を行わない。ページ画像データD1の出力タイプをグループごとに選択することができる。保存、印刷、送信の中から、出力タイプを選択することができる。また、出力しない選択も可能である。原稿束に混ざり込んだ不要なページを出力しない選択も可能である。
制御部1は、認識領域F0にページ順情報i1を含まないと判定したページ画像データD1を情報なしグループに分類する。制御部1は、情報なしグループのページ画像データD1を他のグループの先頭部分、又は、末尾部分に付す。ページ順情報i1がないページのページ画像データD1を1つのグループにまとめることができる。ページ順情報i1がないページのページ画像データD1を他のグループに付すことができる。
操作部は、情報なしグループのページ画像データD1を付すグループの選択を受け付ける。制御部1は、選択されたグループに情報なしグループのページ画像データD1を付す。ページ順情報i1がないページ画像データD1のグループを付加するグループを選択することができる。ページ順情報i1がないページ画像データD1を所望のグループに付すことができる。
操作部は、情報なしグループを付す位置の選択を受け付ける。操作部が先頭部分に付す選択を受け付けたとき、制御部1は、情報なしグループのページ画像データD1を他のグループの先頭部分に付す。操作部が末尾部分に付す選択を受け付けたとき、制御部1は、情報なしグループのページ画像データD1を他のグループの末尾部分に付す。ページ順情報i1がないページ画像データD1のグループを、他のグループの先頭ページの前に付すか、最終ページの後に付すかを選択することができる。ページ順情報i1がないページ画像データD1を所望の位置に配置することができる。
制御部1は、原稿のサイズが異なるページ画像データD1を別のグループとする。制御部1は、原稿のサイズが同じ、かつ、ページ順情報i1の種類が同じページ画像データD1を同じグループにグループ分けする。ページ順情報i1に基づき、制御部1は、グループ内でページ画像データD1を順番に並べる。原稿のサイズが異なるページ画像データD1を別のグループに分けることができる。原稿束がサイズの異なる原稿を含んでいる場合、ページ画像データD1を原稿サイズ別に仕分けることができる。
操作部が全てのページ画像データD1を1つにまとめて出力する選択を受け付けたとき、制御部1は、グループ内でページ画像データD1を順番に並べつつ、複数のグループを結合した1つのファイルを生成する。ページの順番がばらばらな原稿束を読み取ったとき、ページ順情報i1(ページの順番を示す記号)の種類ごとに、仕分けられ(グループ分けされ)、各グループ内でページ画像データD1がページ順に並べられたファイルを生成することができる。ページの順番が適切に整えられたファイルを得ることができる。
操作部は、グループ分けに用いるページ順情報i1の種類の選択を受け付ける。制御部1は、選択された種類のページ順情報i1を認識領域F0に含むページ画像データD1を抽出する。制御部1は、抽出したページ画像データD1をグループ分けする。グループ分けに用いるページ順情報i1の種類を選ぶことができる。ページの順番がばらばらな原稿束を読み取ったとき、使用者が定めた基準に基づき、各ページ画像データD1を仕分けることができる。
操作部はページ画像データD1のうち、認識領域F0と扱う領域の設定を受け付ける。制御部1は、設定された領域について、ページ順情報i1を認識する。ページに含まれるページ順情報i1を正確に認識することができる。ページ画像データD1のうち、認識領域F0と扱う領域を絞り込むことができるので、ページ全体を解析する場合に比べ、ページ順情報i1の認識処理の処理量を少なくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。