JP2022003374A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マークを付したい原稿のみに、処理済みを示すマークを原稿に付すことができるようにし、原稿読取装置の製造コストを抑える。【解決手段】画像形成装置は、原稿読取装置、記憶部、印刷部、用紙読取部、制御部を含む。制御部は、読取画像データに基づく比較用画像データを記憶部に記憶させる。マーク印刷モードのとき、制御部は搬送用紙を用紙読取部に読み取らせる。読み取りで搬送用紙画像データと比較用画像データに基づき、制御部は、搬送用紙が、処理済原稿と対応しているか否かを判定する。処理済原稿と判定したとき、制御部は、搬送用紙への処理済マークの印刷を画像形成部に行わせる。【選択図】図7
Description
本発明は、処理済を示すマークを印刷する画像形成装置に関する。
スキャン装置(読取装置)を用いて、原稿を読み取ることがある。例えば、スキャン装置は、ランプ、イメージセンサーを含む。読み取りによって、原稿の画像データが得られる。誤って、読取済の原稿をスキャン装置にセットすることがある。この場合、既に取得済の画像データが生成される。反対に、スキャン装置にセットする原稿束から、読み取りが必要な原稿が漏れる場合もある。そこで、読み取った原稿にマークを印刷することがある。マークの有無により、不要な読み取りを防いだり、読み取り漏れに気づいたりすることができる。
特許文献1には、スタンプを用いて、スキャンした原稿にマークを付す装置の一例が記載されている。具体的に、特許文献1には、スキャナー装置5とスタンプ装置6を制御するスキャナー制御装置4(SCU)と、光学的に用紙を読み取り、電気信号に変換して出力するスキャナー装置5と、6種類のスタンプ面を備え、入力用紙の所定のスタンプ印画領域にスタンプ印画を行うスタンプ装置6と、を含む処理済マーク印画装置が記載されている。この構成により、単一種のマークを押すだけでは用紙を保管すべきか否か判別できないという欠点を解消しようとする(特許文献1:段落[0004]、[0009]等参照)。
読み取った原稿に、マークを付すことがある。マークの有無によって、読取済か否かがわかる。従来、マークを付す機構はスキャン装置に設けられている。これにより、読み取り完了直後に、原稿にマークを付すことができる。
従来、マークを付す部材(道具)として、スタンプが用いられている。例えば、スキャン装置にスタンプ装置が内蔵される。スタンプ装置は、スタンプと突出機構を含む。例えば、突出機構は、読み取った原稿に向けてスタンプを突出させる。突出したスタンプが原稿と接する。これにより、原稿に読取済を示すマークが付される。なお、スタンプを用いず、印刷によりマークを付すことも考えられる。
スタンプ装置(スタンプ機構)を内蔵すると、製品(スキャン装置)の製造コストが増加するという問題がある。例えば、スタンプを用いる場合、押印用の機構だけではなく、インク漏れ対策のための部材、部品を追加する必要がある。さらに、マークを付したくない書類にも、自動的にマークを付してしまうという問題もある。
特許文献1に記載の装置は、スキャン装置にスタンプを設ける構成になっている。特許文献1記載の技術では、上記の問題を解決できない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、原稿にマークを付す装置を原稿読取装置に設なくても、マークを付したい原稿のみに、処理済みを示すマークを原稿に付すことができるようにし、原稿読取装置の製造コストを抑える。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、原稿読取装置、記憶部、印刷部、用紙読取部、制御部を含む。前記原稿読取装置はセットされた原稿を読み取る。前記記憶部はデータを記憶する。前記印刷部は、前記原稿読取装置外に設けられ、印刷ジョブのとき印刷を行う。前記印刷部は、セットされた用紙を送り出す給紙部と、送り出された前記用紙を搬送する用紙搬送部と、搬送用紙に印刷する画像形成部と、を含む。前記用紙読取部は、前記画像形成部に進入する前の前記搬送用紙を読み取る。前記制御部は前記原稿読取装置の読み取りによって得られた読取画像データに基づくジョブを制御する。前記制御部は、前記ジョブに用いた前記読取画像データに基づく比較用画像データを前記記憶部に記憶させる。前記制御部は、セットされた前記用紙を前記給紙部に給紙させる。マーク印刷モードのとき、前記制御部は、
前記給紙部から送り出された前記搬送用紙を前記用紙読取部に読み取らせる。前記用紙読取部の読み取りによって得られた搬送用紙画像データと前記比較用画像データに基づき、前記制御部は、前記搬送用紙が、前記原稿読取装置によって読取済であり前記ジョブに用いられた前記原稿である処理済原稿と対応しているか否かを判定する判定処理を行う。前記搬送用紙が前記処理済原稿と対応していると判定したとき、前記制御部は、搬送される前記搬送用紙への処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせる。前記搬送用紙が前記処理済原稿と対応しないと判定したとき、前記制御部は、前記搬送用紙への前記処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせない。
前記給紙部から送り出された前記搬送用紙を前記用紙読取部に読み取らせる。前記用紙読取部の読み取りによって得られた搬送用紙画像データと前記比較用画像データに基づき、前記制御部は、前記搬送用紙が、前記原稿読取装置によって読取済であり前記ジョブに用いられた前記原稿である処理済原稿と対応しているか否かを判定する判定処理を行う。前記搬送用紙が前記処理済原稿と対応していると判定したとき、前記制御部は、搬送される前記搬送用紙への処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせる。前記搬送用紙が前記処理済原稿と対応しないと判定したとき、前記制御部は、前記搬送用紙への前記処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせない。
原稿にマークを付す装置は原稿読取装置に設けられない。画像形成装置の製造コストを抑えることができる。また、マークを付したい原稿のみに、処理済みを示すマークを原稿に付すことができる。
以下、図1〜図10を用いて、実施形態に係る画像形成装置を説明する。以下の説明では、画像形成装置として、複合機100を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
まず、図1を用いて実施形態に係る複合機100の一例を説明する。図1、図2は実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
まず、図1を用いて実施形態に係る複合機100の一例を説明する。図1、図2は実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1に示すように、複合機100は、制御部1、記憶部2、操作パネル3、印刷部101、原稿読取装置102を含む。原稿読取装置102は、原稿搬送部4と原稿読取部5を含む。
制御部1は複合機100の動作を制御する。制御部1は、コピーや送信のようなジョブでの各部の動作を制御する。制御部1は、制御回路11、画像データ生成回路12、画像処理回路13、通信回路部14を含む。例えば、制御部1は基板である(メインコントロール基板)。例えば、制御回路11はCPUである。制御回路11は、ジョブに関する処理、演算を行う。
画像データ生成回路12は、アナログ画像信号を処理する回路を含む。例えば、画像データ生成回路12は、増幅回路、オフセット回路、A/D変換回路を含む。A/D変換回路は、増幅回路、オフセット回路が調整したアナログ画像信号をディジタルデータ(画像データ)に変換する。原稿読取装置102(原稿読取部5)が原稿を読み取って出力したアナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路12は読取画像データを生成する。例えば、画像データ生成回路12はグレー、又は、カラーの読取画像データを生成する。
画像処理回路13は読取画像データの画像処理を行う。画像処理回路13はASIC(画像処理用に設計、開発された集積回路)である。例えば、コピージョブのとき、画像処理回路13は、読取画像データを処理して印刷出力用画像データを生成する。印刷出力用画像データに基づき、制御部1は印刷部101に印刷させる。送信ジョブのとき、読取画像データを処理して送信用ファイルを生成する。制御部1は送信用ファイルを通信回路部14に送信させる。保存ジョブ(ボックス保存)のとき、読取画像データを処理して保存用ファイルを生成する。制御部1は保存用ファイルを記憶部2(ストレージ)に不揮発的に記憶させる。
通信回路部14は通信回路、通信メモリーを含む。通信メモリーは通信用ソフトウェアを記憶する。通信回路部14はコンピューター200と通信する。コンピューター200は、例えば、PCやサーバーである。通信回路部14は、コンピューター200からの印刷用データを受信できる。制御部1は、受信した印刷用データに基づき印刷部101に印刷させる(プリントジョブ、FAX受信印刷)。
複合機100は記憶部2としてRAM、ROM、ストレージを含む。ストレージは、HDDとSSDの何れか一方、又は、両方である。制御部1は、記憶部2に記憶されたプログラムやデータに基づき、各部を制御する。
操作パネル3は、表示パネル31、タッチパネル32、ハードキー33を含む。制御部1は、メッセージや、設定用画面を表示パネル31に表示させる。また。制御部1は、操作用画像を表示パネル31に表示させる。操作用画像は、例えば、ボタン、キー、タブである。タッチパネル32の出力に基づき、制御部1は、操作された操作用画像を認識する。ハードキー33は、スタートキーやテンキーを含む。タッチパネル32、ハードキー33は使用者の設定操作(ジョブに関する操作)を受け付ける。操作用画像やハードキー33を操作することにより、使用者は、ジョブに関する設定を行うことができる。操作パネル3は使用者の設定を受け付ける。例えば、操作パネル3は、原稿読み取りでの解像度の設定を受け付ける。また、操作パネル3は、カラーで読み取るか、モノクロで読み取るかの設定を受け付ける。
印刷部101は、給紙部8a、用紙搬送部6、画像形成部7、定着部8b、両面搬送部8cを含む。給紙部8aは給紙カセット81、給紙用ローラー82を含む。給紙カセット81は用紙を収容する。給紙用ローラー82は用紙搬送部6に用紙を送り出す。印刷ジョブのとき、制御部1は用紙を給紙部8aに供給させる。
複合機100は、用紙搬送部6として、第1搬送部61と第2搬送部62を含む。なお、画像形成部7と定着部8bも用紙を搬送する。制御部1は用紙を用紙搬送部6に搬送させる。第1搬送部61は、給紙部8aから供給された用紙を画像形成部7まで搬送する。第1搬送部61は、用紙搬送用の第1搬送ローラー対63、第1搬送モーターを含む。用紙を搬送するとき、第1搬送モーターは第1搬送ローラー対63を回転させる。第1搬送ローラー対63は用紙を搬送する。
給紙部8aと画像形成部7の間(第1搬送部61)には、用紙読取部9が設けられる。用紙読取部9は、画像形成部7に向けて搬送される用紙を読み取る。用紙読取部9は、画像形成部7に進入前の用紙を読み取る。用紙読取部9の詳細は後述する。
第2搬送部62は、定着部8bを通過した用紙を、第1排出トレイ83a、第2排出トレイ83b、又は、両面搬送部8cに送る。第2搬送部62は、第1排出ローラー対64、第2排出ローラー対65、スイッチバックローラー対66、第1切替ガイド67、第2切替ガイド68を含む。第1排出ローラー対64は、第1排出トレイ83aに用紙を排出する。第2排出ローラー対65は、第2排出トレイ83bに用紙を排出する。図2のうち、下側のトレイが第1排出トレイ83aである。上側のトレイが第2排出トレイ83bである。また、図2のうち、下側の切替ガイドが第1切替ガイド67である。上側の切替ガイドが第2切替ガイド68である。
第1切替ガイド67を回転させるため、第1切替モーターが設けられる。制御部1は、第1切替モーターを回転させ、第1切替ガイド67の姿勢を制御する。また、第2切替ガイド68を回転させるため、第2切替モーターが設けられる。制御部1は、第2切替モーターを回転させ、第2切替ガイド68の姿勢を制御する。
例えば、操作パネル3は、排出先の設定を受け付ける。第1排出トレイ83aに印刷済の用紙を排出するとき、制御部1は第1切替ガイド67を回転させる。第1排出トレイ83aへの経路を開くため、制御部1は、第1切替ガイド67を、第2排出トレイ83b及びスイッチバックローラー対66への経路を閉じる姿勢とする。制御部1は、用紙を第1排出ローラー対64と第1排出トレイ83aに向かわせる。第1排出ローラー対64を回転させるため、第1排出モーターが設けられる。制御部1は、第1排出モーターを回転させ、用紙を第1排出トレイ83aに排出させる。
第2排出トレイ83bに印刷済の用紙を排出するとき、制御部1は、第1切替ガイド67を回転させる。制御部1は、スイッチバックローラー対66及び第2排出トレイ83bへの経路を開く。制御部1は、第1切替ガイド67を、第1排出トレイ83aへの経路を閉じる姿勢とする。さらに、制御部1は、第2切替ガイド68を回転させる。制御部1は第2排出トレイ83bへの経路を開く。制御部1は、第2切替ガイド68を、両面搬送部8cへの経路を閉じる姿勢とする。第2排出ローラー対65を回転させるため、第2排出モーターが設けられる。また、スイッチバックローラー対66を回転させるため、スイッチバックモーターが設けられる。制御部1は、第2排出モーターとスイッチバックモーターを回転させ、用紙を第2排出トレイ83bに排出させる。
両面印刷のとき(片面印刷済みの用紙を画像形成部7の上流に送るとき)、制御部1は、スイッチバック処理を行う。スイッチバック処理により、用紙の表裏が逆転される。スイッチバック処理では、まず、制御部1は、第1切替ガイド67と第2切替ガイド68を回転させ、スイッチバックローラー対66及び第2排出トレイ83bへの経路を開く。具体的に、制御部1は、第1切替ガイド67を、第1排出トレイ83aへの経路を閉じる姿勢とする。また、制御部1は、第2切替ガイド68を、両面搬送部8cへの経路を閉じる姿勢とする。制御部1は、スイッチバックモーターと第2排出モーターを回転させ、用紙の途中まで、第2排出トレイ83bに用紙を排出させる。第2排出ローラー対65を通過しきる前に、制御部1は、スイッチバックモーターと第2排出モーターを停止させる。
停止後、制御部1は、両面搬送部8cへの経路を開く。制御部1は、第2切替ガイド68を、第1排出トレイ83aへの経路を閉じる姿勢とする。制御部1は、第2排出モーターとスイッチバックモーターを逆回転させ、用紙を両面搬送部8cに送り込む。
両面搬送部8cは、複数の両面搬送ローラー対84を含む。また、両面搬送部8cは、両面搬送ローラー対84を回転させるための両面搬送モーターを含む。両面搬送部8cに用紙を搬送させるとき、制御部1は、両面搬送モーターと両面搬送ローラー対84を回転させる。これにより、用紙は画像形成部7の上流(第1搬送部61)に合流する。
例えば、画像形成部7は、感光体ドラム70、帯電装置71、露光装置72、現像装置73、転写ローラー74を含む。制御部1は画像データに基づくトナー像を画像形成部7に形成させる。制御部1は搬送用紙へのトナー像の転写を画像形成部7に行わせる。用紙への転写は、感光体ドラム70と転写ローラー74とのニップでなされる。定着部8bは、ヒーター、定着用回転体、定着用モーターを含む。ヒーターは定着用回転体を熱する。用紙は定着用回転体と接しつつ搬送される。これにより、トナー像が用紙に定着する。制御部1は転写されたトナー像の用紙への定着を定着部8bに行わせる。
(原稿読取装置102)
次に、図2、図3を用いて実施形態に係る原稿読取装置102の一例を説明する。図3は実施形態に係る原稿読取装置102の一例を示す図である。
次に、図2、図3を用いて実施形態に係る原稿読取装置102の一例を説明する。図3は実施形態に係る原稿読取装置102の一例を示す図である。
原稿読取装置102は、例えば、複合機100の上方に設けられる。原稿読取装置102は、原稿搬送部4と原稿読取部5を含む。原稿搬送部4は、自動原稿送り装置(ADF、DP)と称されることもある。原稿読取部5の上方に原稿搬送部4に設けられる。
図3に示すように、原稿搬送部4は搬送制御部40を含む。搬送制御部40は、搬送制御回路40aおよび搬送メモリー40bを含む。例えば、搬送制御回路40aはCPUである。原稿搬送部4は、搬送メモリー40bとして、ROMとRAMを含む。例えば、搬送制御部40は、原稿搬送部4の内部に設けられた制御基板である。原稿読み取りを伴うジョブのとき、かつ、原稿搬送部4に原稿がセットされているとき、制御部1は搬送制御部40に搬送読取の指示を出す。原稿読み取りを伴うジョブは、例えば、コピージョブ、送信ジョブ、保存ジョブである。制御部1の指示に基づき、搬送制御部40は原稿搬送部4の原稿搬送動作を制御する。
図2に示すように、原稿搬送部4には、原稿搬送方向上流側から順に(上流から下流に向けて)、原稿トレイ41、原稿給紙回転体42、第1搬送回転体43、第2搬送回転体44、第3搬送回転体45、裏面読取ユニット46、第4搬送回転体47、第5搬送回転体48、第6搬送回転体49、原稿排出トレイ410が設けられる。使用者は、読み取りたい原稿(原稿束)を原稿トレイ41にセットする。各回転体を回転させるため、原稿搬送部4は、原稿搬送モーター412を複数含む。搬送制御部40は、各原稿搬送モーター412の回転のON/OFFと、回転速度を制御する。原稿搬送部4の各回転体は、原稿を読取位置に向けて搬送する。
原稿トレイ41には、セットセンサー411が設けられる。セットセンサー411は、原稿トレイ41に原稿がセットされているか否か(置かれているか否か)を検知するためのセンサーである。セットセンサー411の出力は、搬送制御部40に入力される。セットセンサー411の出力に基づき、搬送制御部40は、原稿トレイ41上に原稿があるか否かを認識する。搬送制御部40は、原稿の有無を制御部1に通知する。制御部1は、原稿トレイ41に原稿がセットされているか否かを認識する。
原稿読取部5は読取制御部50を含む。読取制御部50は読取制御回路50aおよび読取メモリー50bを含む。例えば、読取制御部50はCPUである。原稿読取部5は、読取メモリー50bとして、ROMとRAMを含む。例えば、読取制御部50は原稿読取部5の内部に設けられた制御基板である。原稿読み取りを伴うジョブのとき、制御部1は、原稿読み取りの指示を読取制御部50に出す。制御部1の指示に基づき、読取制御部50は、原稿の読み取り動作を制御する。具体的に、読取制御部50は移動用モーター51、原稿用ランプ52、原稿用イメージセンサー53(ラインセンサー)の動作を制御する。
原稿搬送部4は原稿トレイ41の原稿を1枚ずつ給紙、搬送する。原稿搬送部4は、紙間を設けつつ、自動的、連続的に原稿を送り出す。原稿は最終的に原稿排出トレイ410に排出される。
裏面読取ユニット46は、CIS方式の読取ユニットである。裏面読取ユニット46は、裏面用ランプ、レンズ、裏面用イメージセンサー(ラインセンサー)を含む。裏面用イメージセンサーは、アナログ画像信号を出力する。アナログ画像信号は、画像データ生成回路12に入力される。原稿の両面を読み取るジョブのとき、画像データ生成回路12は、原稿の裏面の読取画像データを生成する。
図2に示すように、原稿読取部5の上面に、搬送読取用コンタクトガラス54と原稿台55(テーブル読取用コンタクトガラス)が設けられる。原稿搬送路の途中に(第4搬送回転体47と第5搬送回転体48の間に)、搬送読取用コンタクトガラス54が位置する。搬送読取用コンタクトガラス54の上方が搬送読取の読取位置となる。原稿搬送部4のうち、複合機100の正面側(手前側)を上下方向で開閉することができる。原稿を原稿台55にセットする場合、使用者は原稿搬送部4を持ち上げる。原稿搬送部4は、原稿読取部5の各コンタクトガラスを上方から押さえるカバーとして機能する。
原稿読取部5は、筐体内に、キャリッジ56と移動機構を含む。移動機構は、移動用モーター51、ベルト57、第1プーリー58、第2プーリー59を含む。キャリッジ56はCIS方式のスキャンユニットである。CCD方式のスキャンユニットが用いられてもよい。
ベルト57は無端状である。ベルト57は第1プーリー58と第2プーリー59にかけ回される。ベルト57とキャリッジ56は接続される。移動用モーター51の駆動は、第1プーリー58又は第2プーリー59に伝達される。移動用モーター51は正逆回転可能である。キャリッジ56を移動させるとき、読取制御部50は移動用モーター51を回転させる。これにより、ベルト57が周回する。ベルト57の周回にあわせ、キャリッジ56は水平方向(副走査方向、主走査方向と垂直な方向、図2の左右方向)で移動する。キャリッジ56は原稿台5aの他面側(下側)で移動する。
キャリッジ56は、原稿用ランプ52、原稿用イメージセンサー53(ラインセンサー)を内蔵する。キャリッジ56は反射光を原稿用イメージセンサー53の各受光素子に導くレンズ(ロッドレンズアレイ)も含む(不図示)。原稿読み取りのとき、読取制御部50は各原稿用ランプ52を点灯させる。各原稿用ランプ52は、主走査方向に沿って、読取対象(原稿)に光を照射する。
操作パネル3はジョブの実行開始指示を受け付ける。原稿を読み取るジョブの実行開始指示があったとき、制御部1は、原稿トレイ41に原稿がセットされているか否かを確認する。原稿トレイ41に原稿がセットされているとき、制御部1は、搬送読取を原稿搬送部4と原稿読取部5に行わせる。制御部1は、搬送読取を原稿搬送部4と原稿読取部5に指示する。搬送読取の指示を受けたとき、読取制御部50は、キャリッジ56を搬送読取用コンタクトガラス54の下方に移動させる。また、原稿搬送部4は原稿搬送を開始する。制御部1は、搬送読取用コンタクトガラス54を通過する原稿を原稿読取部5に読み取らせる。原稿用イメージセンサー53は、搬送される原稿を読み取る。
原稿トレイ41に原稿がセットされていないとき、制御部1は、テーブル読取を原稿読取部5に指示する。テーブル読取の指示を受けたとき、読取制御部50は、副走査方向でキャリッジ56を移動させる。読取制御部50は原稿台55の端から端までキャリッジ56を移動させる。キャリッジ56の移動中、読取制御部50は、原稿台上の原稿の読み取りを原稿用イメージセンサー53に行わせる。
原稿の一面(表面)を読み取るとき、読取制御部50は原稿用ランプ52を点灯させる。原稿用ランプ52は原稿を照射する。原稿で反射された光が原稿用イメージセンサー53に入射される。原稿用イメージセンサー53はカラー読み取りに対応している。原稿用イメージセンサー53の各受光素子は、受光量に応じたアナログ信号(アナログ画像信号)を出力する。アナログ画像信号は画像データ生成回路12に入力される。入力されたアナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路12は、読取画像データを生成する。
(用紙読取部9)
次に、図2、図4を用いて、実施形態に係る用紙読取部9の一例を説明する。図4は実施形態に係る用紙読取部9の一例を示す図である。
次に、図2、図4を用いて、実施形態に係る用紙読取部9の一例を説明する。図4は実施形態に係る用紙読取部9の一例を示す図である。
複合機100は用紙読取部9を含む。用紙読取部9は用紙搬送経路上に設けられる。用紙読取部9は給紙部8aの下流側、かつ、画像形成部7(転写ニップ、転写ローラー74)よりも用紙搬送方向上流側の位置に設けられる(図2参照)。用紙読取部9は用紙用ランプ91、用紙用レンズ、用紙用イメージセンサー92を含む。用紙用イメージセンサー92の長手方向は、主走査方向と平行である。主走査方向は用紙搬送方向(副走査方向)と垂直な方向である。用紙読取部9は、CIS方式のスキャナーユニットである。
用紙読取部9は搬送用紙を読み取る。用紙読取部9は、搬送用紙の一面を読み取る。一面は、給紙部8aにセットされた用紙の上面であり、画像形成部7が印刷する(トナー像を転写する)面である。搬送用紙を読み取るとき、制御部1は用紙用ランプ91を点灯させる。用紙用ランプ91は主走査方向に沿って光を照射する。例えば、用紙用ランプ91はLEDである。用紙用イメージセンサー92は画素(受光素子)を複数含む。画素(受光素子)は主走査方向に並ぶ。用紙用ランプ91から放たれ、原稿で反射した光は、レンズを経て、用紙用イメージセンサー92の各画素に入射する。なお、用紙を読み取るので、用紙到達を検知するセンサーとして、用紙用イメージセンサー92を用いることもできる。また、搬送用紙の傾きを検知するセンサーとしても、用紙用イメージセンサー92を用いることができる。
用紙用イメージセンサー92は電荷転送回路(シフトレジスター、転送用CCD)を含む。例えば、所定の周期で、各画素が蓄えた電荷が電荷転送回路に移される。電荷転送回路は電荷を電圧に変換しつつ、1画素ずつ、アナログ画像信号を出力する。制御部1は、入力されるアナログ画像信号をA/D変換し、搬送用紙画像データを生成する。
例えば、アナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路12(制御部1)は、モノクロの画像データを生成する。例えば、1画素8ビット(256階調)のモノクロ画像データを生成する。そして、制御部1は、モノクロ画像データを加工して、2値の画像データを搬送用紙画像データとして生成する。2値化のための閾値は、予め定められる。なお、モノクロ画像データを搬送用紙画像データとしてもよい。
(比較用画像データi1の記憶)
次に、図5を用いて、実施形態に係る複合機100での比較用画像データi1の記憶の一例を説明する。図5は、実施形態に係る複合機100での比較用画像データi1の記憶の一例を示す図である。
次に、図5を用いて、実施形態に係る複合機100での比較用画像データi1の記憶の一例を説明する。図5は、実施形態に係る複合機100での比較用画像データi1の記憶の一例を示す図である。
図5のスタートは、原稿を読み取るジョブを開始した時点である。原稿を読み取るジョブは、例えば、送信ジョブ、保存ジョブである。つまり、比較用画像データi1を記憶するジョブは、送信ジョブと保存ジョブである。なお、コピージョブについても、制御部1は、比較用画像データi1を記憶部2に記憶させてもよい。また、搬送読取の場合、図5のフローチャートの処理は、原稿ごと行われる。
まず、原稿読取部5は、原稿を読み取る(ステップ♯1)。原稿を読み取った原稿用イメージセンサー53が出力するアナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路12(制御部1)は、読取画像データを生成する(ステップ♯2)。制御部1は、読取画像データに基づき、ジョブを行う。例えば、送信ジョブの場合、制御部1は、読取画像データに基づき、送信用ファイルを生成する。制御部1は、送信用ファイルを通信部に送信させる。
制御部1は、読取画像データに基づく比較用画像データi1を記憶部2に記憶させる(ステップ♯3、図1参照)。記憶部2は、比較用画像データi1を不揮発的に記憶する(図1参照)。比較用画像データi1は、所定の形式の画像ファイルである。
例えば、制御部1は、読取画像データに基づき、比較用画像データi1の解像度を調整する。例えば、制御部1は、読取画像データ(比較用画像データi1)と搬送用紙画像データの解像度と同じ解像度とする。また、制御部1は、比較用画像データi1の1画素あたりのビット数を調整する。搬送用紙画像データが2値データの場合、制御部1は、読取画像データを2値化したデータを比較用画像データi1として生成する。搬送用紙画像データが1画素8ビットのモノクロデータの場合、制御部1は、読取画像データを1画素8ビットのモノクロに調整した画像データを比較用画像データi1として生成する。制御部1は、生成した比較用画像データi1を記憶部2に記憶させる。
制御部1は、記憶させた比較用画像データi1に属性情報を付す(ステップ♯4→エンド)。制御部1は、比較用画像データi1を記憶した年月日、時刻を属性情報として、比較用画像データi1に付してもよい。また、制御部1は、比較用画像データi1に対応する読取画像データが用いられたジョブの名前、ジョブの種類を属性情報に含めてもよい。
(マーク印刷モードの設定)
次に、図6を用いて、実施形態に係るマーク印刷モードの設定の一例を説明する。図6は、実施形態に係るマーク印刷モード設定画面34の一例を示す図である。
次に、図6を用いて、実施形態に係るマーク印刷モードの設定の一例を説明する。図6は、実施形態に係るマーク印刷モード設定画面34の一例を示す図である。
複合機100ではマーク印刷モードを有する。マーク印刷モードでは、制御部1は、給紙部8aから送り出された搬送用紙を用紙読取部9に読み取らせる。制御部1は判定処理を行う。判定処理は、読み取りで得られた搬送用紙画像データと比較用画像データi1に基づき、搬送用紙が、原稿読取装置102によって読取済でありジョブに用いられた原稿と対応しているか否かを判定する処理である。
以下の説明では、原稿読取装置102によって読取済でありジョブに用いられた原稿を「処理済原稿」と称する。搬送用紙が処理済原稿と対応していると判定したとき、制御部1は、搬送用紙への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせる。つまり、読取済の原稿に処理済を示すマークを付すことができる。搬送用紙が処理済原稿と対応しないと判定したとき、制御部1は、搬送用紙への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせない。
マーク印刷モード設定画面34にて、マーク印刷モードに関する設定を行うことができる。所定の操作を行うことにより、マーク印刷モード設定画面34を表示させることができる。操作パネル3は、マーク印刷モード設定画面34を表示させる操作を受け付ける。表示を指示する操作がなされたとき、制御部1は、マーク印刷モード設定画面34を表示パネル31に表示させる。
マーク印刷モード設定画面34には、無効ボタンB0、第1有効ボタンB1、第2有効ボタンB2が設けられる。無効ボタンB0は、マーク印刷モード無効(マーク印刷モードを使用しない)の設定を行うためのボタンである。
マーク印刷モード無効が設定されている場合、制御部1は、搬送用紙を用紙読取部9に読み取らせない。制御部1は判定処理を行わない。制御部1は、処理済マークを画像形成部7に印刷させない。
第1有効ボタンB1と第2有効ボタンB2は、マーク印刷モード有効(マーク印刷モードを使用する)の設定を行うためのボタンである。マーク印刷モードを有効とする設定のとき、制御部1は、搬送用紙を用紙読取部9に読み取らせる。制御部1は判定処理を行う。制御部1は、判定結果に応じて、処理済マークを画像形成部7に印刷させる。
用紙の片面のみ読取済か否かを確認したい場合、使用者は、第1有効ボタンB1を操作する。操作パネル3は、片面モードを選択する操作を受け付ける。用紙の両面について、読取済か否かを確認したい場合、使用者は、第2有効ボタンB2を操作する。操作パネル3は、両面モードを選択する操作を受け付ける。
(マーク印刷モードの処理)
次に、図7、図8を用いて、実施形態に係るマーク印刷モードの処理の一例を説明する。図7、図8は、実施形態に係るマーク印刷モードの処理の一例を示す図である。
次に、図7、図8を用いて、実施形態に係るマーク印刷モードの処理の一例を説明する。図7、図8は、実施形態に係るマーク印刷モードの処理の一例を示す図である。
複合機100では、マーク印刷モードを利用することができる。マーク印刷モードには、片面モードと両面モードがある。使用者は、マーク印刷モードの有効化と、マーク印刷モードを利用するための準備作業を行う。準備作業として、使用者は、給紙部8a(給紙カセット81)に、読取済か否かを判定し、処理済ならばマークを印刷する原稿(用紙)をセットする。判定する面が上向きになるように、使用者は原稿をセットする。
図7のスタートは、原稿(用紙)のセット後、操作パネル3がマーク印刷モードの処理の開始を受け付けた時点である。例えば、図7のスタートは、スタートボタンが操作された時点である。
まず、制御部1は、1枚目の用紙の給紙を給紙部8aに開始させる(ステップ♯21)。そして、制御部1は、画像形成部7に向けて、給紙された用紙を第1搬送部61に搬送させる(ステップ♯22)。そして、制御部1は、搬送用紙の一面を用紙読取部9に読み取らせる(ステップ♯23)。これにより、制御部1は、搬送用紙画像データの生成を開始する(ステップ♯24)。
そして、制御部1は判定処理を行う(ステップ#25)。判定処理によって、制御部1は、搬送用紙(給紙部8aにセットされた用紙)が、処理済原稿と対応しているか否か(一致しているか否か)を判定する。言い換えると、制御部1は、実行済のジョブで読み取った原稿か否かを確認する。搬送用紙画像データと比較用画像データi1に基づき、制御部1は判定処理を行う。具体的に、制御部1は、搬送用紙画像データと比較用画像データi1を比較し、対応しているか否かを確認する。
ここで、記憶部2は、複数の比較用画像データi1を記憶する場合がある。判定処理で比較する比較用画像データi1の数が多い場合、全ての比較用画像データi1と搬送用紙画像データとの比較に時間を要する場合がある。そこで、操作パネル3は、比較する(判定処理の対象とする)比較用画像データi1の指定を受け付けてもよい。つまり、判定処理の対象とする比較用画像データi1を絞り込めるようにしてもよい。
マーク印刷モード設定画面34でマーク印刷モードを有効とする設定がなされたとき、制御部1は、比較用画像データi1の指定画面を表示パネル31に表示させてもよい。例えば、制御部1は、指定画面にて、記憶部2が記憶する比較用画像データi1の縮小画像(サムネイル画像)を表示させる。制御部1は、指定された縮小画像を、判定処理の対象とする比較用画像データi1と認識する。この場合、判定処理では、制御部1は、搬送用紙画像データと、指定された比較用画像データi1と、を比較する。一方、制御部1は、指定されなかった比較用画像データi1と、搬送用紙画像データと、を比較しない。比較用画像データi1が指定されなかった場合、判定処理では、制御部1は、搬送用紙画像データと、記憶部2の全ての比較用画像データi1と、を比較する。
以下、第1の判定手法と第2の判定手法を説明する。操作パネル3は、何れの判定手法を用いるかの選択を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、選択された手法で判定処理を行う。
(1)第1の判定手法
正確な判定処理のため、搬送用紙の全体を読み取ることが考えられる。この場合、搬送用紙の面全体を含む搬送用紙画像データと、比較用画像データi1の全体を比較することができる。しかし、用紙のサイズによっては、画像形成部7に搬送用紙を進入させなければ、搬送用紙の全体を読み取ることができない場合がある。そのため、第1の判定手法では、搬送用紙の一面の全体を読み取ると、制御部1は、用紙搬送部6、画像形成部7の搬送動作を停止させてもよい。制御部1は、用紙搬送部6の搬送を行う回転体を回転させるモーターと、画像形成部7の回転体を回転させるモーターを停止させる。
(1)第1の判定手法
正確な判定処理のため、搬送用紙の全体を読み取ることが考えられる。この場合、搬送用紙の面全体を含む搬送用紙画像データと、比較用画像データi1の全体を比較することができる。しかし、用紙のサイズによっては、画像形成部7に搬送用紙を進入させなければ、搬送用紙の全体を読み取ることができない場合がある。そのため、第1の判定手法では、搬送用紙の一面の全体を読み取ると、制御部1は、用紙搬送部6、画像形成部7の搬送動作を停止させてもよい。制御部1は、用紙搬送部6の搬送を行う回転体を回転させるモーターと、画像形成部7の回転体を回転させるモーターを停止させる。
なお、判定処理の対象とする比較用画像データi1が指定されたとき、制御部1は、用紙搬送部6、画像形成部7の搬送動作を停止させないようにしてもよい。判定処理の対象とする比較用画像データi1が指定されなかったときには、制御部1は、用紙搬送部6、画像形成部7の搬送動作を停止させてもよい。つまり、比較用画像データi1が指定されていないとき、制御部1は、比較用画像データi1が指定されているときよりも、遅い搬送速度で搬送用紙を用紙搬送部6に搬送させてもよい。
ここで、搬送用紙画像データに基づき、制御部1は、搬送用紙の面全体の読み取りが完了したことを認識できる。搬送用紙の端は、搬送用紙画像データにおいて、エッジとして現れる。主走査方向に延びる直線のエッジに基づき、制御部1は、搬送用紙の後端が用紙読取部9を通過し、搬送用紙の面全体を読み取ったことを認識できる。面全体の完了を認識すると、判定処理中に用紙が完全に画像形成部7を通過しないように、制御部1は、用紙を搬送する部材を停止させてもよい。
制御部1は、搬送用紙画像データと比較用画像データi1を比較する。例えば、制御部1は、搬送用紙画像データと比較用画像データi1を重ね合わせ、画素値が一致する画素数をカウントする。例えば、カウント値が予め定められた第1基準値以上のとき、制御部1は、搬送用紙が実行済のジョブで読み取った原稿と対応していると判定する。カウント値が第1基準値未満のとき、制御部1は、搬送用紙が実行済のジョブで読み取った原稿と対応していないと判定する。第1基準値は、例えば、搬送用紙画像データの1ページ分の画素数の80%以上の値としてもよい。
(2)第2の判定手法
第2の判定手法では、1ページ分の搬送用紙画像データの一部(一部画像データ)と比較用画像データi1を比較する。例えば、制御部1は、搬送用紙画像データのうち、搬送用紙の先端(下流端)から所定幅分の画像データ(所定幅画像データ)を一部画像データとする。
第2の判定手法では、1ページ分の搬送用紙画像データの一部(一部画像データ)と比較用画像データi1を比較する。例えば、制御部1は、搬送用紙画像データのうち、搬送用紙の先端(下流端)から所定幅分の画像データ(所定幅画像データ)を一部画像データとする。
所定幅は予め定められる。画像形成部7(感光体ドラム70と転写ローラー74のニップ)への用紙が進入を避けるため、所定幅は、用紙読取部9の読み取りライン(ラインセンサー)から画像形成部7までの距離未満としてもよい。第2の判定手法では、一部画像データが得られると、制御部1は、用紙搬送部6、画像形成部7の搬送動作を停止させてもよい。判定処理中に用紙が完全に画像形成部7を通過することを防ぐことができる。
なお、判定処理の対象とする比較用画像データi1が指定されたとき、制御部1は、用紙搬送部6、画像形成部7の搬送動作を停止させないようにしてもよい。判定処理の対象とする比較用画像データi1が指定されなかったとき、制御部1は、用紙搬送部6、画像形成部7の搬送動作を停止させてもよい。つまり、比較用画像データi1が指定されていないとき、制御部1は、比較用画像データi1が指定されているときよりも、遅い搬送速度で搬送用紙を用紙搬送部6に搬送させてもよい。
一部画像データが得られると、制御部1は、一部画像データと比較用画像データi1を比較する。例えば、制御部1は、比較用画像データi1に一部画像データを重ね合わせ、画素値が一致する画素数をカウントする。重ね合わせる位置をずらしつつ、制御部1は、複数回、一致画素数のカウント処理を行ってもよい。例えば、複数回のカウント処理のうち、最大のカウント値が予め定められた第2基準値以上のとき、制御部1は、搬送用紙と実行済のジョブで読み取った原稿とが対応している(一致している)と判定する。カウント値が第2基準値未満のとき、制御部1は、搬送用紙が実行済のジョブで読み取った原稿と対応していないと判定する。第2基準値は、例えば、一部画像データの画素数の80%以上の値としてもよい。
読み取った搬送用紙の面と処理済原稿が対応すると判定したとき(ステップ#26のYes)、制御部1は、処理済マークを画像形成部7に印刷させる(ステップ#27)。このとき、制御部1は、搬送用紙画像データと対応すると判定したことを示すデータを、処理済原稿と対応した比較用画像データi1に付す。制御部1は、搬送用紙の直前に読み取った面に、処理済マークを印刷する。印刷位置は、予め定められていてもよい。なお、用紙搬送を停止する場合、制御部1は、用紙搬送部6、画像形成部7に用紙搬送を再開させ、その後、画像形成部7に処理済マークを印刷させる。一方、読み取った搬送用紙の面と処理済原稿が対応しないと判定したとき(ステップ#26のNo)、制御部1は、処理済マークを画像形成部7に印刷させない(ステップ#28)。
処理済マークは、実行されたジョブで読取済の原稿であることを示すマークである。例えば、制御部1は、「済」のような文字を処理済マークとして、画像形成部7に印刷させてもよい。また、制御部1は、「completed」のような単語(アルファベット)を処理済マークとして、画像形成部7に印刷させてもよい。また、制御部1は、読取済を示すイラストを処理済マークとして、画像形成部7に印刷させてもよい。
ステップ#27又はステップ#28の後、制御部1は、両面モードか否かを確認する(ステップ#29)。両面モードのとき(ステップ#29のYes)、制御部1は、用紙読取部9が用紙の両面を読取済か否かを確認する(ステップ#210)。言い換えると、制御部1は、搬送用紙の両面の判定処理を行った用紙か否かを確認する。
両面モード、かつ、用紙の片面のみ読み取っているとき(ステップ#210のNo)、制御部1は、用紙を用紙読取部9(画像形成部7)の上流に送る(ステップ#211)。具体的には、制御部1は、用紙搬送部6にスイッチバック動作を行わせる。また、制御部1は、スイッチバックした用紙を両面搬送部8cに搬送させる。そして、フローは、ステップ#22に戻る。ステップ#22に戻った場合、制御部1は、送り返された用紙を用紙搬送部6(第1搬送部61)に搬送させる。制御部1は、用紙を再び、用紙読取部9、画像形成部7に送る。制御部1は、今度は、搬送用紙の他面を用紙読取部9に読み取らせる。給紙部8aにセットされた用紙の両面について、判定処理を行うことができる。
片面モードのとき(ステップ#29のNo)、又は、用紙読取部9が用紙の両面を読取済のとき(ステップ#210のYes)、制御部1は、搬送用紙に処理済マークを印刷したか否かを確認する(ステップ#212)。
処理済マークを印刷したとき(ステップ#212のYes)、制御部1は、第1排出トレイ83aと第2排出トレイ83bのうち、一方の排出トレイに用紙を排出する(ステップ#213)。処理済マークを印刷しなかったとき(ステップ#212のNo)、制御部1は、第1排出トレイ83aと第2排出トレイ83bのうち、他方の排出トレイに用紙を排出する(ステップ#214)。なお、両面を読み取った結果、用紙の片面のみに処理済マークを印刷した場合、制御部1は、一方の排出トレイに用紙を排出してもよいし、他方の排出トレイに用紙を排出してもよい。
処理済マークを印刷したか否かによって、排出先が仕分けられる。処理済マークを印刷した用紙を第1排出トレイ83aに排出する場合、制御部1は、処理済マークを印刷しなかった用紙を第2排出トレイ83bに排出する。処理済マークを印刷した用紙を第2排出トレイ83bに排出する場合、制御部1は、処理済マークを印刷しなかった用紙を第1排出トレイ83aに排出する。処理済マークを印刷した用紙をいずれの排出トレイに排出するかは、予め定められる。操作パネル3は、処理済マークを印刷した用紙をどの排出トレイに排出するかの設定を受け付けてもよい。この場合、排出先に設定された排出トレイに、制御部1は、処理済マークを印刷した用紙を排出する。
ステップ#213又はステップ#214の後、制御部1は、次の用紙を給紙するか否かを確認する(ステップ#215)。例えば、給紙部8aにはエンプティセンサー81aが設けられる(図4参照)。エンプティセンサー81aは給紙部8a(給紙カセット81)の用紙の有無を検知するセンサーである。エンプティセンサー81aの出力は、制御部1に入力される。制御部1は、給紙部8aの用紙切れを認識できる。給紙部8aに用紙が残っている場合、制御部1は、次の用紙を給紙すると判定してもよい。また、給紙部8aに用紙が残っていない場合、制御部1は、次の用紙を給紙しないと判定してもよい。マーク印刷モードを利用するとき、使用者は、未使用の用紙の全てを給紙部8aから取り出す。そして、使用者は、読取済か否かを確認したい用紙(原稿)を1又は複数枚、給紙部8aにセットする。
次の用紙を給紙すると判定したとき(ステップ#215のYes)、制御部1は、次の用紙の給紙を給紙部8aに開始させる(ステップ#216)。そして、制御部1は、ステップ#22を行う(ステップ#22に戻る)。次の用紙について、判定処理がなされる。
次の用紙を給紙しないと判定したとき(ステップ#216のNo)、制御部1は、1枚目の用紙から最後の用紙までの間に、処理済原稿に対応する用紙と、対応しない用紙と、が混在したか否かを確認にする(ステップ#217)。
混在した場合(ステップ#217のYes)、制御部1は、処理済マークを印刷しなかった用紙の搬送用紙画像データの縮小画像(第1サムネイル画像)を表示パネル31に表示させる(ステップ#218)。用紙のうち、比較用画像データi1と対応しなかった(一致しなかった)ページの内容を使用者に示すことができる。
更に、制御部1は、未読画像データの縮小画像(第2サムネイル画像)を表示パネル31に表示させる(ステップ#219)。制御部1は、記憶部2に記憶される比較用画像データi1の中から未読画像データを抽出する。具体的に、制御部1は、記憶部2の比較用画像データi1のうち、処理済マークを印刷した用紙に対応する比較用画像データi1と同じジョブの比較用画像データi1を抽出する。制御部1は、各比較用画像データi1に付された属性情報を参照し、比較用画像データi1を抽出する。さらに、制御部1は、抽出した比較用画像データi1のうち、搬送用紙画像データと対応すると判定されたことがない比較用画像データi1を未読画像データとして抽出する。制御部1は、未読画像データの縮小画像を表示パネル31に表示させる。同じジョブで読み取った原稿のうち、給紙部8aにセットされなかった原稿の内容を使用者に示すことができる。処理済マークの印刷漏れを防ぐことができる。ステップ#217がNoの場合、及び、ステップ#219の後、制御部1は、本フローの処理を終了する(エンド)。
(比較用画像データi1の自動消去)
次に、図9を用いて、実施形態に係る比較用画像データi1の自動消去の一例を説明する。図9は、実施形態に係る比較用画像データi1の自動消去の一例を示す図である。
次に、図9を用いて、実施形態に係る比較用画像データi1の自動消去の一例を説明する。図9は、実施形態に係る比較用画像データi1の自動消去の一例を示す図である。
制御部1は、比較用画像データi1を記憶部2に記憶させる。ジョブを実行するたびに、比較用画像データi1が記憶部2に追加される。適宜、比較用画像データi1を消去しなければ、最終的に、記憶部2(ストレージ)の空きがなくなる可能性がある。そこで、制御部1は、自動的に比較用画像データi1を消去する。ここで、送信ジョブの読取画像データの比較用画像データi1の保存期間と、保存ジョブの読取画像データの比較用画像データi1の保存期間を異ならせる。
送信ジョブは、送信完了によって、情報を伝えるという目的が達せられる。送信からの経過時間が長くなれば、その送信ジョブの原稿について、マーク印刷モードが利用されにくくなると考えられる。そこで、制御部1は、第1期間のみ、送信ジョブに用いられた読取画像データに基づく比較用画像データi1を保持する。
第1期間は予め定められる。例えば、第1期間は、数日〜1週間程度とすることができる。操作パネル3は、第1期間の設定を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、設定された期間を第1期間とする。制御部1は、記憶部2(ストレージ)に記憶されてから第1期間が経過した比較用画像データi1を自動的に消去する。記憶部2(ストレージ)の空き領域不足を防ぐことができる。
保存ジョブについては、制御部1は、第2期間、読取画像データに基づく比較用画像データi1を保持する。第2期間は、保存ジョブによって画像ファイルとともに比較用画像データi1が保存されてから、当該画像ファイルが記憶部2から削除(消去)されるまでである。制御部1は、記憶部2(ストレージ)に記憶されてから第2期間が経過した比較用画像データi1を自動的に消去する。つまり、比較用画像データi1に対応する画像ファイルが削除されると、制御部1は、画像ファイルに対応する比較用画像データi1を消去する。
(処理済マークが印刷済みの場合)
次に、図10を用いて、実施形態に係るマーク印刷モードにて、用紙読取部9が、処理済マークが印刷された用紙を読み取ったときの処理の一例を説明する。図10は、実施形態に係る処理済マークが印刷された用紙を読み取ったときの処理の一例を示す図である。
次に、図10を用いて、実施形態に係るマーク印刷モードにて、用紙読取部9が、処理済マークが印刷された用紙を読み取ったときの処理の一例を説明する。図10は、実施形態に係る処理済マークが印刷された用紙を読み取ったときの処理の一例を示す図である。
マーク印刷モードを用いる場合、給紙部8aに用紙(原稿)がセットされる。処理済マークが印刷済の用紙が給紙部8aにセットされる可能性がある。例えば、処理済マークを付していない原稿に、処理済マーク印刷済の原稿が紛れ込むことがある。
制御部1は、搬送用紙画像データに基づき、処理済マークが印刷済か否かを認識できる。記憶部2(ストレージ)は、処理済マークの画像データを不揮発的に記憶する。制御部1は、処理済マークの画像データと、搬送用紙画像データとのマッチング処理を行う。マッチング処理により、制御部1は、処理済マークが搬送用紙に印刷されているか否かを認識する。
なお、判定処理の結果、比較用画像データi1と搬送用紙が対応すると認識した場合、制御部1は、処理済マークが印刷済でも、再度、用紙に処理済マークを印刷してもよい。処理済マークが印刷済みと認識したとき、制御部1は、処理済マークを画像形成部7に印刷させないようにしてもよい。
図10のスタートは、マーク印刷モードにおいて、制御部1が搬送用紙に処理済マークが印刷済と認識した時点である。まず、制御部1は、処理済マークが印刷済みであることを表示パネル31に表示させる(ステップ#31)。制御部1は、「処理済マークが印刷済みです」のようなメッセージを表示パネル31に表示させてもよい。また、制御部1は、処理済マークが印刷済みの用紙の搬送用紙画像データの縮小画像(サムネイル画像)を表示パネル31に表示させてもよい。
次に、制御部1は、処理済マークが印刷された用紙の搬送用紙画像データと対応する比較用画像データi1を記憶部2が記憶しているか否かを確認する(ステップ#32)。つまり、制御部1は、処理済マークが印刷された用紙に対応する比較用画像データi1が消去済か否かを確認する。具体的には、制御部1は判定処理を行う。制御部1は、処理済マークが印刷された用紙の搬送用紙画像データと、記憶部2が記憶している比較用画像データi1とを比較する。
記憶部2が、処理済マークが印刷された用紙の搬送用紙画像データと対応する比較用画像データi1を記憶していないとき(ステップ#32のNo)、制御部1は、対応する比較用画像データi1が消去済であることを表示パネル31に表示させる(ステップ#33)。比較用画像データi1が記憶部2に残っていないことを知らせることができる。
記憶部2が、処理済マークが印刷された用紙の搬送用紙画像データと対応する比較用画像データi1を記憶しているとき(ステップ#32のYes)、制御部1は、記憶部2が対応する比較用画像データi1を記憶していることを表示パネル31に表示させる(ステップ♯34)。ステップ#33又はステップ♯34の後、制御部1は、本処理を終了する(エンド)。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、原稿読取装置102、記憶部2、印刷部101、用紙読取部9、制御部1を含む。原稿読取装置102はセットされた原稿を読み取る。記憶部2はデータを記憶する。印刷部101は、原稿読取装置102外に設けられ、印刷ジョブのとき印刷を行う。印刷部101は、セットされた用紙を送り出す給紙部8aと、送り出された用紙を搬送する用紙搬送部6と、搬送用紙に印刷する画像形成部7と、を含む。用紙読取部9は、画像形成部7に進入する前の搬送用紙を読み取る。制御部1は原稿読取装置102の読み取りによって得られた読取画像データに基づくジョブを制御する。制御部1は、ジョブに用いた読取画像データに基づく比較用画像データi1を記憶部2に記憶させる。制御部1は、セットされた用紙を給紙部8aに給紙させる。マーク印刷モードのとき、制御部1は、
給紙部8aから送り出された搬送用紙を用紙読取部9に読み取らせる。用紙読取部9の読み取りによって得られた搬送用紙画像データと比較用画像データi1に基づき、制御部1は、搬送用紙が、原稿読取装置102によって読取済でありジョブに用いられた原稿である処理済原稿と対応しているか否かを判定する判定処理を行う。搬送用紙が処理済原稿と対応していると判定したとき、制御部1は、搬送用紙への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせる。搬送用紙が処理済原稿と対応しないと判定したとき、制御部1は、搬送用紙への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせない。
給紙部8aから送り出された搬送用紙を用紙読取部9に読み取らせる。用紙読取部9の読み取りによって得られた搬送用紙画像データと比較用画像データi1に基づき、制御部1は、搬送用紙が、原稿読取装置102によって読取済でありジョブに用いられた原稿である処理済原稿と対応しているか否かを判定する判定処理を行う。搬送用紙が処理済原稿と対応していると判定したとき、制御部1は、搬送用紙への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせる。搬送用紙が処理済原稿と対応しないと判定したとき、制御部1は、搬送用紙への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせない。
印刷ジョブで印刷を行う印刷部101を、原稿に処理済マークを印刷する装置に流用することができる。スタンプのようなマークを付す装置(機構)を設けなくても、原稿に処理済マークを印刷することができる。原稿読取装置102と画像形成装置の製造コストを抑えることができる。しかも、原稿読取装置102が読取済であり、実際にジョブに用いられた原稿のみに、処理済マークを付すことができる。
従来のスキャン装置には、全ての原稿に自動的に処理済を示すマークをスタンプするものがある。しかし、重要書類(例えば、契約書)や、他人に送る書類のように、処理済マークを付したくない原稿がある。使用者は、処理済みマークを付したい、又は、付してもよい原稿を給紙部8aにセットすればよい。使用者は、処理済みマークを付したくない原稿を給紙部8aにはセットしなければよい。マークを付しても問題がない原稿のみに、処理済マークを付すことができる。
画像形成装置は画像形成部7を通過した用紙が排出される排出トレイを複数含む。制御部1は、2つの排出トレイのうち、一方の排出トレイに、処理済マークを印刷した搬送用紙を排出させる。制御部1は、2つの排出トレイのうち、他方の排出トレイに、処理済マークを印刷しなかった搬送用紙を排出させる。処理済マークを印刷した用紙(処理済原稿)と、処理済マークを印刷しなかった用紙を自動的に仕分けることができる。どの用紙が読取済と判定できなかった用紙なのか、使用者にわからせることができる。
画像形成装置は、マーク印刷モードを有効とするか否かの設定を受け付ける操作パネル3を含む。マーク印刷モードが有効の設定のとき、制御部1は、判定処理を行い、判定結果に応じて処理済マークを画像形成部7に印刷させる。マーク印刷モードが無効の設定のとき、制御部1は、判定処理を行わず、処理済マークを画像形成部7に印刷させない。処理済マークを印刷するモードの有効、無効を選択することができる。原稿を給紙部8aにセットしたときのみ、判定処理と、処理済マークの印刷を画像形成装置に行わせることができる。
制御部1は、予め定められた第1期間、送信ジョブの処理済原稿の比較用画像データi1を記憶部2に記憶させる。第1期間が経過すると、制御部1は、送信ジョブの処理済原稿の比較用画像データi1を記憶部2に消去させる。第2期間、制御部1は、保存ジョブの処理済原稿の比較用画像データi1を記憶部2に記憶させる。第2期間が経過すると、制御部1は、保存ジョブの処理済原稿の比較用画像データi1を記憶部2に消去させる。第2期間は、保存ジョブによって比較用画像データi1に対応する画像ファイルが保存されてから、当該画像ファイルが記憶部2から削除されるまでである。古くなった比較用画像データi1を自動的に消去することができる。記憶部2の記憶領域の空き不足を生じないようにすることができる。
画像形成装置は比較用画像データi1の指定を受け付ける操作パネル3を含む。比較用画像データi1が指定されているとき、制御部1は、搬送用紙画像データと、指定された比較用画像データi1のみを比較して、判定処理を行う。比較用画像データi1が指定されていないとき、制御部1は、搬送用紙画像データと、指定されなかった比較用画像データi1を比較して、判定処理を行う。比較用画像データi1が指定されていないとき、制御部1は、比較用画像データi1が指定されているときよりも、遅い搬送速度で搬送用紙を用紙搬送部6に搬送させる。比較用画像データi1が指定されているとき、指定された比較用画像データi1と搬送用紙画像データを比較すればよい。処理時間は短くてすむ。一方、比較用画像データi1が指定されていないとき、多数の比較用画像データi1と搬送用紙画像データを比較する場合がある。この場合、判定処理に時間を要する。そこで、比較用画像データi1が指定されていないとき、搬送速度を遅くする。多数の比較用画像データi1と搬送用紙画像データを比較する時間を稼ぐことができる。搬送用紙が画像形成部7に進入する前に、搬送用紙が読取済の原稿か否かの判定を行うことができる。
画像形成装置は、画像形成部7を通過した用紙の表裏を逆転させ、用紙読取部9よりも用紙搬送方向上流側に用紙を送り返す両面搬送部8cを含む。また、画像形成装置は、マーク印刷モードの両面モードの選択を受け付ける操作パネル3を含む。両面モードが選択されている場合、制御部1は、給紙部8aにセットされた用紙を給紙部8aに給紙させる。制御部1は、給紙部8aから送り出された搬送用紙の一面を、用紙読取部9に読み取らせる。一面の搬送用紙画像データと、比較用画像データi1に基づき、制御部1は、搬送用紙の一面が、処理済原稿と対応しているか否かを判定する。一面が処理済原稿と対応していると判定したとき、制御部1は、一面への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせる。一面が処理済原稿と対応しないと判定したとき、制御部1は、一面への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせない。制御部1は、一面を読み取った搬送用紙を両面搬送部8cに搬送させる。制御部1は、両面搬送部8cが送り返した搬送用紙の他面を、用紙読取部9に読み取らせる。他面の搬送用紙画像データと、比較用画像データi1に基づき、制御部1は、搬送用紙の他面が、処理済原稿と対応しているか否かを判定する。他面が処理済原稿と対応していると判定したとき、制御部1は、他面への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせる。他面が処理済原稿と対応しないと判定したとき、制御部1は、他面への処理済マークの印刷を画像形成部7に行わせない。搬送用紙の一面(表面)と他面(裏面)のそれぞれについて、読取済か否かを判定することができる。一面と他面のうち、読取済と判定できた面にのみ、処理済マークを印刷することができる。
画像形成装置は、表示パネル31を含む。搬送用紙画像データが処理済マークの画像を含むとき、制御部1は、既に処理済マークが印刷済であることを表示パネル31に表示させる。すでに処理済マークが印刷されていることを知らせることができる。処理済マークが印刷されているので、給紙部8aにセットした用紙(原稿)が読取済であることも、使用者に気づかせることができる。
搬送用紙画像データが処理済マークの画像を含むが、搬送用紙が処理済原稿と対応しないと判定した場合、制御部1は、比較用画像データi1が消去済であることを表示パネル31に表示させる。読み取った搬送用紙(原稿)に対応する比較用画像データi1が消去(削除)済みであることを、使用者に知らせることができる。比較用画像データi1が消去されるほど前に、原稿を読み取っていたことを使用者に知らせることができる。
マーク印刷モードでの処理において、給紙した1枚目の用紙から最後の用紙までの間に、処理済原稿に対応する用紙と、処理済原稿に対応しない用紙と、が混在した場合、制御部1は、記憶部2が記憶する比較用画像データi1の中から未読画像データを抽出する。制御部1は、未読画像データの縮小画像を表示パネル31に表示させる。未読画像データは、処理済マークを印刷した用紙に対応する比較用画像データi1と同じジョブの比較用画像データi1である。
未読画像データは、搬送用紙画像データと対応すると判定されたことがない比較用画像データi1でもある。同じジョブで読み取った原稿のうち、用紙読取部9が読み取らなかった原稿を使用者に知らせることができる。同じジョブで読み取った原稿のうち、処理済マークを付し忘れのおそれがある原稿を知らせることができる。
未読画像データは、搬送用紙画像データと対応すると判定されたことがない比較用画像データi1でもある。同じジョブで読み取った原稿のうち、用紙読取部9が読み取らなかった原稿を使用者に知らせることができる。同じジョブで読み取った原稿のうち、処理済マークを付し忘れのおそれがある原稿を知らせることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 101 印刷部
102 原稿読取装置 1 制御部
2 記憶部 3 操作パネル
31 表示パネル 6 用紙搬送部
7 画像形成部 8a 給紙部
83a 第1排出トレイ 83b 第2排出トレイ
8c 両面搬送部 9 用紙読取部
i1 比較用画像データ
102 原稿読取装置 1 制御部
2 記憶部 3 操作パネル
31 表示パネル 6 用紙搬送部
7 画像形成部 8a 給紙部
83a 第1排出トレイ 83b 第2排出トレイ
8c 両面搬送部 9 用紙読取部
i1 比較用画像データ
Claims (9)
- セットされた原稿を読み取る原稿読取装置と、
データを記憶する記憶部と、
前記原稿読取装置外に設けられ、印刷ジョブのとき印刷を行い、セットされた用紙を送り出す給紙部と、送り出された前記用紙を搬送する用紙搬送部と、搬送用紙に印刷する画像形成部と、を含む印刷部と、
前記画像形成部に進入する前の前記搬送用紙を読み取る用紙読取部と、
前記原稿読取装置の読み取りによって得られた読取画像データに基づくジョブを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記ジョブに用いた前記読取画像データに基づく比較用画像データを前記記憶部に記憶させ、
セットされた前記用紙を前記給紙部に給紙させ、
マーク印刷モードのとき、
前記制御部は、
前記給紙部から送り出された前記搬送用紙を前記用紙読取部に読み取らせ、
前記用紙読取部の読み取りによって得られた搬送用紙画像データと前記比較用画像データに基づき、前記搬送用紙が、前記原稿読取装置によって読取済であり前記ジョブに用いられた前記原稿である処理済原稿と対応しているか否かを判定する判定処理を行い、
前記搬送用紙が前記処理済原稿と対応していると判定したとき、搬送される前記搬送用紙への処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせ、
前記搬送用紙が前記処理済原稿と対応しないと判定したとき、前記搬送用紙への前記処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせないことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成部を通過した前記用紙が排出される排出トレイを複数含み、
前記制御部は、
2つの前記排出トレイのうち、一方の前記排出トレイに、前記処理済マークを印刷した前記搬送用紙を排出させ、
2つの前記排出トレイのうち、他方の前記排出トレイに、前記処理済マークを印刷しなかった前記搬送用紙を排出させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記マーク印刷モードを有効とするか否かの設定を受け付ける操作パネルを含み、
前記制御部は、
前記マーク印刷モードが有効の設定のとき、前記判定処理を行い、判定結果に応じて前記処理済マークを前記画像形成部に印刷させ、
前記マーク印刷モードが無効の設定のとき、前記判定処理を行わず、前記処理済マークを前記画像形成部に印刷させないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
予め定められた第1期間、送信ジョブの前記処理済原稿の前記比較用画像データを前記記憶部に記憶させ、
前記第1期間が経過すると、前記送信ジョブの前記処理済原稿の前記比較用画像データを前記記憶部に消去させ、
第2期間、保存ジョブの前記処理済原稿の前記比較用画像データを前記記憶部に記憶させ、
前記第2期間が経過すると、前記保存ジョブの前記処理済原稿の前記比較用画像データを前記記憶部に消去させ、
前記第2期間は、前記保存ジョブによって前記比較用画像データに対応する画像ファイルが保存されてから、当該画像ファイルが前記記憶部から削除されるまでであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記比較用画像データの指定を受け付ける操作パネルを含み、
前記制御部は、
前記比較用画像データが指定されているとき、前記搬送用紙画像データと、指定された前記比較用画像データのみを比較して、前記判定処理を行い、
前記比較用画像データが指定されていないとき、前記搬送用紙画像データと、指定されなかった前記比較用画像データを比較して、前記判定処理を行い、
前記比較用画像データが指定されていないとき、前記比較用画像データが指定されているときよりも、遅い搬送速度で前記搬送用紙を前記用紙搬送部に搬送させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成部を通過した前記用紙の表裏を逆転させ、前記用紙読取部よりも用紙搬送方向上流側に前記用紙を送り返す両面搬送部と、
前記マーク印刷モードの両面モードの選択を受け付ける操作パネルを含み、
を含み、
前記両面モードが選択されている場合、
前記制御部は、
前記給紙部にセットされた前記用紙を前記給紙部に給紙させ、
前記給紙部から送り出された前記搬送用紙の一面を、前記用紙読取部に読み取らせ、
前記一面の前記搬送用紙画像データと、前記比較用画像データに基づき、前記搬送用紙の前記一面が、前記処理済原稿と対応しているか否かを判定し、
前記一面が前記処理済原稿と対応していると判定したとき、前記一面への前記処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせ、
前記一面が前記処理済原稿と対応しないと判定したとき、前記一面への前記処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせず、
前記一面を読み取った前記搬送用紙を前記両面搬送部に搬送させ、
前記両面搬送部が送り返した前記搬送用紙の他面を、前記用紙読取部に読み取らせ、
前記他面の前記搬送用紙画像データと、前記比較用画像データに基づき、前記搬送用紙の前記他面が、前記処理済原稿と対応しているか否かを判定し、
前記他面が前記処理済原稿と対応していると判定したとき、前記他面への前記処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせ、
前記他面が前記処理済原稿と対応しないと判定したとき、前記他面への前記処理済マークの印刷を前記画像形成部に行わせないことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 表示パネルを含み、
前記搬送用紙画像データが前記処理済マークの画像を含むとき、
前記制御部は、既に前記処理済マークが印刷済であることを前記表示パネルに表示させることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記搬送用紙画像データが前記処理済マークの画像を含むが、前記搬送用紙が前記処理済原稿と対応しないと判定した場合、
前記制御部は、前記比較用画像データが消去済であることを前記表示パネルに表示させることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 表示パネルを含み、
前記マーク印刷モードでの処理において、給紙した1枚目の前記用紙から最後の前記用紙までの間に、前記処理済原稿に対応する前記用紙と、前記処理済原稿に対応しない前記用紙と、が混在した場合、
前記制御部は、
前記記憶部が記憶する前記比較用画像データの中から未読画像データを抽出し、
前記未読画像データの縮小画像を前記表示パネルに表示させ、
前記未読画像データは、
前記処理済マークを印刷した用紙に対応する前記比較用画像データと同じジョブの前記比較用画像データであり、
かつ、前記搬送用紙画像データと対応すると判定されたことがない前記比較用画像データであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020108082A JP2022003374A (ja) | 2020-06-23 | 2020-06-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020108082A JP2022003374A (ja) | 2020-06-23 | 2020-06-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022003374A true JP2022003374A (ja) | 2022-01-11 |
Family
ID=79246896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020108082A Pending JP2022003374A (ja) | 2020-06-23 | 2020-06-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022003374A (ja) |
-
2020
- 2020-06-23 JP JP2020108082A patent/JP2022003374A/ja active Pending
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