JP2021129081A - 蓋開閉機構および蓋開閉機構を備えた電子機器 - Google Patents

蓋開閉機構および蓋開閉機構を備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】外観意匠が考慮され、防塵・防滴の機能を有し、電子機器にとって厳しい環境においても容易に開閉可能な構成を有する蓋開閉機構および蓋開閉機構を備えた電子機器の提供。【解決手段】電子機器の蓋開閉機構は、電子機器の筐体と、筐体に設けられ、外部機器に接続するための接続端子を有する端子部と、を有し、端子部は、閉成時に筐体に係合して、接続端子を塞ぐ端子カバーを含み、端子カバーは、閉成時に筐体に接触する面が傾斜した摺動面であり、開成時に摺動面に沿って移動した後に回動するよう構成されている。【選択図】図5

Description

本開示は、蓋開閉機構および蓋開閉機構を備えた電子機器に関する。
電子機器には、外部機器などに接続するための各種端子などが設けられており、これらの各種端子などに対しては、機器の外観意匠を考慮し、および防塵・防滴を目的として、開閉可能な蓋が設けられている構成が存在している。特に、工事現場などの電子機器にとって厳しい環境で使用可能な構成においては、不使用時の端子などの電気接点が外観に表出しないように蓋を設けて、防塵・防滴を図ることは重要である。
特開2009−156988号公報 特開2016−096268号公報 特開2007−212642号公報
上記のように、電子機器における各種端子などに対する防塵・防滴を目的とした蓋は、当該端子の不使用時に確実に閉塞され、使用時には簡単に開閉できる構成であると共に、工事現場などの電子機器にとって厳しい環境で激しい使用にも耐えることが可能な構成が求められる。
本開示は、外観意匠が考慮され、防塵・防滴の機能を有し、電子機器にとって厳しい環境にも耐えることが可能な構成を有し、容易に開閉可能な蓋開閉機構、およびそのような蓋開閉機構を備えた電子機器の提供を目的とする。
本開示に係る一態様の蓋開閉機構は、
電子機器の筐体と、
前記筐体に設けられ、外部機器に接続するための接続端子を有する端子部と、を有する電子機器の蓋開閉機構であって、
前記端子部は、閉成時に前記筐体と係合して、前記接続端子を塞ぐ端子カバーを含み、
前記端子カバーにおいては、閉成時に前記筐体に接触する面が傾斜した摺動面であり、開成時に前記摺動面に沿って移動した後に回動するように構成されている。
本開示に係る一態様の電子機器の蓋開閉機構を備えた電子機器は、
電子機器の筐体と
前記筐体に設けられ、外部機器に接続するための接続端子を有する端子部と、を有する蓋開閉機構を備え、
前記端子部は、閉成時に前記筐体に係合して、前記接続端子を塞ぐ端子カバーを含み、
前記端子カバーにおいては、閉成時に前記筐体に接触する面が傾斜した摺動面に形成され、開成時に前記摺動面に沿って移動した後に回動可能に構成された、蓋開閉機構を備えている。
本開示によれば、優れた外観意匠を施すことが可能な構成となり、防塵・防滴の機能を持ち、工事現場などの電子機器にとって厳しい環境においても容易に開閉可能な蓋開閉機構、およびそのような蓋開閉機構を備えた電子機器を提供することができる。
本開示に係る実施の形態1の電子機器の外観を示す斜視図 実施の形態1の電子機器の右側面を示す図 実施の形態1の電子機器における端子部における端子カバーの近傍の一部を示す図 図3に示した端子カバーを機器の内側から見た図 実施の形態1の電子機器における端子カバーを内側から見た図 実施の形態1の電子機器における端子カバーを機器の内側から見た構成を示す分解斜視図 実施の形態1の電子機器における端子カバーを機器の外側から見た構成を示す分解斜視図 実施の形態1の電子機器において、第1端子カバーが閉じた閉成状態を示す断面図 実施の形態1の電子機器において、表面部材が摺動面に沿って前方斜め下方向へ移動した状態を示す断面図 実施の形態1の電子機器において、端子カバーが90度回転した開成状態を示す断面図 実施の形態1の電子機器において、端子カバーが270度回転した開成状態を示す断面図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、実施の形態の説明において、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細な説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。本開示の蓋開閉機構を備えた電子機器の具体的な実施の形態としてタブレット型のパーソナルコンピュータ(パソコン)について説明する。本開示の電子機器としては、以下の実施の形態に記載したパソコンの構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的特徴を有する技術的思想と同等の技術に基づく電子機器の構成を含むものである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下の実施の形態において示す数値、形状、構成、ステップ(工程、モード)、およびステップの順序などは、一例を示すものであり、発明を本開示の内容に限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。なお、実施の形態においては、同様の機能を有する要素には同じ符号を付して、説明を省略する場合がある。また、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
先ず始めに、本開示の蓋開閉機構および蓋開閉機構を備えた電子機器における各種態様を例示する。
本開示に係る第1の態様の電子機器の蓋開閉機構は、
電子機器の筐体と、
前記筐体に設けられ、外部機器に接続するための接続端子を有する端子部と、を有する電子機器の蓋開閉機構であって、
前記端子部は、閉成時に前記筐体と係合して、前記接続端子を塞ぐ端子カバーを含み、
前記端子カバーにおいては、閉成時に前記筐体に接触する面が傾斜した摺動面であり、開成時に前記摺動面に沿って移動した後に回動するよう構成されている。
このように構成された第1の態様の蓋開閉機構は、優れた外観意匠を施すことが可能となり、防塵・防滴の機能を持ち、容易に開閉可能な構成を有する。
本開示に係る第2の態様の電子機器の蓋開閉機構は、前記の第1の態様において、前記端子カバーが、前記筐体に係合可能であり、前記摺動面を有する第1部材と、
前記端子部の前後となる前記筐体の前後方向に摺動可能であり、前記第1部材を前後方向に直交する上下方向に移動可能に保持する第2部材と、を含む構成としてもよい。
本開示に係る第3の態様の電子機器の蓋開閉機構は、前記の第2の態様の閉成時において、前記筐体の下端縁部が前記第1部材の下部分に形成された前記摺動面に接触する構成を有し、
開成時に前記端子カバーを押し下げることにより、前記端子カバーが前記摺動面に沿って前方斜め下方向に移動して、前記筐体の下端縁部を回動の中心部分として前記端子カバーが90度以上回動可能に構成されてもよい。
本開示に係る第4の態様の電子機器の蓋開閉機構は、前記の第2または第3の態様において、
前記第1部材が表面側に設けた表面部材であり、
前記第2部材が裏面側に設けた裏面部材であり、
閉成時において前記裏面部材が前記表面部材を前方に押圧して、前記表面部材が前記筐体に係合するよう構成されてもよい。
本開示に係る第5の態様の電子機器の蓋開閉機構は、前記の第2から第4の態様におけるいずれかの態様の前記端子部の閉成時において、前記端子部が、前記筐体に対して防塵および防滴となるよう係合するよう構成してもよい。
本開示に係る第6の態様の電子機器の蓋開閉機構は、前記の第2から第5の態様におけるいずれかの態様において、前記第1部材および前記第2部材が、耐熱性樹脂で構成されてもよい。
本開示に係る第7の態様の電子機器の蓋開閉機構は、前記の第1から第5の態様におけるいずれかの態様において、前記端子カバーの前記摺動面が、前記接続端子の接続方向に直交する鉛直方向に対して15度以上75度以下の範囲内の下向きの傾斜面であってもよい。
本開示に係る第8の態様の電子機器は、前記の第1から第7の態様のいずれかの態様の蓋開閉機構を備えた構成である。
このように構成された第8の態様の電子機器は、優れた外観意匠を施すことが可能な構成となり、防塵・防滴の機能を持ち、容易に開閉可能な構成を有すると共に、工事現場などの電子機器にとって厳しい環境での激しい使用にも耐えることが可能な構成を構築することができる。
(実施の形態1)
以下、本開示に係る実施の形態1の電子機器としてタブレット型のパソコンについて、図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
図1は実施の形態1のタブレット型のパソコン1の外観を示す斜視図である。図1においては、便宜上、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を示しており、実施の形態1のタブレット型のパソコン1における長手方向(X方向)、幅方向(Y方向)、厚さ方向(Z方向)をX軸、Y軸、Z軸を用いて説明する。また、パソコン1におけるZ方向側を表面側とし、Y方向側を背面側とし、X方向側を右側として説明する。
実施の形態1のタブレット型のパソコン1は、タブレット型のパーソナルコンピュータとしての主機能を提供する構成を持つ。また、パソコン1には拡張機能を提供する種々の拡張機器が着脱可能に設けられる。
実施の形態1のパソコン1は、表面となる一方の主面に表示部2が設けられている。表示部2は、例えば、液晶ディスプレイにより構成され、タッチされた位置を示す信号を出力するポインティングデバイスとしての機能を有する。また、パソコン1には、その内部に、制御部、記憶部、および各種の入出力インターフェース部品などを備えている。制御部は、例えば、CPU、MPUなどにより構成される。制御部は、記憶部から読み出したプログラムに基づいて種々のデータなどを利用して演算処理を行い、パソコン1における各種の機能を実現している。記憶部は、例えば、RAM、ROM、HDD、SSDなどにより構成される。記憶部には、プログラム(OS、各種アプリケーションプログラムを含む)および各種のデータが格納される。入出力インターフェース部品は、拡張機器との間での各種信号を送受信するためのインターフェースである。
実施の形態1のパソコン1は、屋外の現場や工場などの電子機器にとって過酷な環境においても使用できる構成を有している。例えば、パソコン1の側面外周部分に筐体の一部としての外郭部3が形成されている。外郭部3は、衝撃吸収、防塵、および防滴などの機能を持つように構成されている。また、実施の形態1のパソコン1においては、主面にある表示部2を取り囲む外郭部3の表面側の上側にはフロントカメラ、顔認証カメラ、赤外線(IR)ランプなどのカメラ関連部品の一部が表出しており、下側には電源ボタン、表示操作ボタンなどが設けられている。
なお、実施の形態1のパソコン1は、その裏面側にバッテリーパックが装着される構成であり、リアカメラ、スピーカなどが設けられている。
上記のように構成された実施の形態1のパソコン1において、外郭部3の側面に設けた複数の端子部4のそれぞれには端子カバー5が設けられている。図2は、実施の形態1のパソコン1の右側面を示す図である。図2に示すように、実施の形態1のパソコン1の右側面には、2つの端子部4(4a、4b)が備えられている。これらの端子部4には、外部ディスプレイコネクター、USBコネクター、LANコネクター、メモリカードスロット、オーディオ出力端子などの電気信号の入出力端子などが設けられている。実施の形態1のパソコン1においては、外郭部の側面においては同様の端子部4が複数設けられており、それぞれのコネクターの接続端子が収容されている。端子部4の内部にある接続端子は端子カバー5を閉じることにより、端子部4の内部に塞がれた(シールドされた)状態となる。即ち、端子部4は、端子カバー5を閉じることにより、防塵、および防滴の状態が確保された構成である。
[蓋開閉機構の構成]
以下、端子部4における端子カバー5の開閉機構である蓋開閉機構について説明する。図2に示したパソコン1の右側面に形成された2つの端子部4(第1端子部4a、第2端子部4b)について説明する。パソコン1に設けられた他の端子部4においても同様の構成を有する。実施の形態1におけるそれぞれの端子カバー5の表面は、略同一意匠を有しており、中央部に端子カバー5を開閉するための把手15の突起が形成されている。これらの端子カバー5の形状および構成は、大きさは異なるが略同一意匠で構成されており、電子機器としては全体的に優れた外観意匠を保持した構成となる。
図3は、端子部4(第1端子部4a、第2端子部4b)における端子カバー5(第1端子カバー5a、第2端子カバー5b)の近傍の一部を示す図であり、第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bが外郭部(筐体)3の一部を構成する裏面側フレーム3aに対して所定距離だけ所定方向(X方向)に移動可能に装着された状態を示している。図4は、図3に示した端子カバー5(第1端子カバー5a、第2端子カバー5b)を反対側である機器の内側から見た図である。図5は、第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bのみを内側から見た図である。
図3〜図5に示すように、第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bの下端から機器の内部の方向に突出する舌状の摺動部10が形成されている。第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bは、それぞれが2つの摺動部10を有している。第1端子カバー5aにおける2つの摺動部10は、第1端子カバー5aの下端の両側近傍に設けられている。摺動部10は、第1端子カバー5aにおけるZ方向と平行な中心軸の両側に、この中心軸から等距離の位置に設けられている。それぞれの摺動部10は、裏面側フレーム3aにより所定距離だけ所定方向(X方向)にのみ移動可能に保持されている。実施の形態1における摺動部10の中央部分は、長孔形状に開口しており、この長孔の開口は裏面側フレーム3aに形成された突起であるボスと係合している。この結果、摺動部10は、所定距離だけ所定方向(X方向)にのみ移動可能となる。
第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bのそれぞれの両側には上方に突出する係合突起11(第1係合突起)が形成されている。これらの係合突起11は、第1端子カバー5aまたは第2端子カバー5bが閉じられるとき、第1端子カバー5aまたは第2端子カバー5bが上方(Z方向)へ押し上げられて外郭部3に形成された係止部3b(図8参照)に係合する。第1端子カバー5aまたは第2端子カバー5bが開閉されるときの詳細な動作については後述する。
図3〜図5に示すように、第1端子カバー5aは第2端子カバー5bよりY方向(幅)の長さが長いため、長手方向における閉成状態(シール状態)を確実なものとする構成を有する。即ち、第1端子カバー5aの上辺には上方に突出する係合突起12(第2係合突起)が形成されている。係合突起12においても、係合突起11と同様に、第1端子カバー5aが閉じられるとき、第1端子カバー5aが上方(Z方向)へ押し上げられて外郭部3に形成された係止部(図示省略)に係合する。
図6および図7は、第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bのそれぞれが、少なくとも2部品(表面部材、裏面部材)で構成されていることを示す分解斜視図である。図6は機器の内側から見た図であり、図7は機器の外側から見た図である。第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bは同様の構成を有しているが、まず、第1端子カバー5aの構成について説明する。
図6および図7に示すように、第1端子カバー5aは、表面部材(第1部材)6と、裏面部材(第2部材)7と、を備えている。表面部材(第1部材)6には、両側に形成された係合突起(第1係合突起)11と、上側に形成された係合突起(第2係合突起)12とを備えている。一方、裏面部材(第2部材)7には、機器の内部側に延びる摺動部10が突設されている。
第1端子カバー5aにおける表面部材(第1部材)6と裏面部材(第2部材)7との間の係合状態は、表面部材6が裏面部材7に対して上下方向(Z方向/Z方向の逆方向)に所定距離だけ移動可能であり、且つ、第1端子カバー5aが閉じた状態においては裏面部材7が表面部材6を第1端子カバー5aの開成方向(X方向)に押圧する力が働く構成である。この押圧力は、後述するように裏面部材7の形成時の残留応力により生じる。
図6および図7に示すように、第1端子カバー5aの表面部材6の両側の上下には2つの保持孔部13が形成されている。一方、裏面部材7の両側には、保持孔部13と係合する保持突起14が形成されている。保持孔部13は上下方向が長い長孔を有しており、この長孔に保持突起14が上下方向に移動可能に係合している。裏面部材7は、外郭部3の裏面側フレーム3aによりX方向に移動可能に保持されているが、Z方向には移動できない構成であるため、表面部材6が裏面部材7に対して上下方向に移動する構成となる。
また、表面部材6の裏面の下側には複数の支持突起16(図6参照)が並設されている。支持突起16は、裏面部材7の対応する位置に形成された支持開口17(図7参照)に挿入されて、互いに保持される構成である。
図6および図7に示すように、第1端子カバー5aにおける表面部材(第1部材)6の裏面の中央部分と、裏面部材(第2部材)7の表面部材側の面(表面)の中央部分とには、対向するように三角形状のクリック突起18がそれぞれ形成されている。クリック突起18は、第1端子カバー5aの開閉時にクリック感をユーザに与えるものである。即ち、第1端子カバー5aを閉じるときには、表面部材6のクリック突起18が裏面部材7のクリック突起18を乗り越えて上昇する。このときにクリック感が生じる。反対に、第1端子カバー5aを開くときにおいても、表面部材6のクリック突起18が裏面部材7のクリック突起18を乗り越えて下降してクリック感が生じる。
上記のように、第1端子カバー5aは表面部材(第1部材)6と裏面部材(第2部材)7とにより構成されている。第2端子カバー5bは、表面部材(第1部材)8と裏面部材(第2部材)9とにより構成されており、第1端子カバー5aと同様の構成を有しているため、第2端子カバー5bの構成の詳細については省略する。但し、第2端子カバー5bにおいては、Y方向の幅が短いため、表面部材(第1部材)8の上側には、係合突起(第2係合突起)が設けられていない。
第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bにおいては、裏面部材(第2部材)7、9の舌状の摺動部10が機器内部に突出するように屈曲形成されている。しかしながら、裏面部材(第2部材)7、9においては摺動部10が平坦になろうとする残留応力を有している。このため、裏面部材(第2部材)7、9は、表面部材(第1部材)6、8を開く方向(X方向)に押圧する力が働くことになる。結果として、第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bが閉じているときには、常に開く方向への力が働くため、それぞれの係合突起11、12は係合状態を確実に維持できる。この結果、それぞれの端子部4(第1端子部4a、第2端子部4b)の閉成時において、それぞれの端子部4は、筐体である外郭部3に対して防塵および防滴の状態で確実に係合する構成となっている。
図7に示すように、第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bの表面部材(第1部材)6、8の表面側の中央部分にはユーザの指が掛かる程度の突起である把手15が形成されている。把手15は、第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bの開閉時にユーザが指を掛けて操作するものである。実施の形態1においては、特に、第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bを開くときに、把手15を押し下げるために使用される。
なお、実施の形態1における第1端子カバー5aおよび第2端子カバー5bは、外郭部3と同様に耐衝撃吸収性、耐熱性などを有する部材、例えば、ポリプロピレンなどの耐熱性樹脂などで構成される。特に、舌状の摺動部10を有する裏面部材(第2部材)7、9は、柔軟性を有する部材により構成される。
[蓋開閉機構の動作]
図8は、第1端子カバー5aが閉じた状態(閉成状態)を示す断面図である。図8に示すように、第1端子カバー5aの表面部材(第1部材)6の側面には、保持孔部13が上下に設けられている。保持孔部13には裏面部材(第2部材)7の保持突起14が係合している。また、係合突起(第1係合突起)11は、第1端子カバー5aが開かないように、外郭部(筐体)3の係止部3bに係止されている。このとき、第1端子カバー5aが上方(Z方向)へ押し上げられているため、第1端子カバー5aの上辺に形成された係合突起(第2係合突起)12は外郭部3に形成された係止部(図示省略)に係合している。
図8に示すように、第1端子カバー5aが閉じた状態(閉成状態)において、表面部材(第1部材)6の側面の下側には傾斜した摺動面20が形成されている。この摺動面20には外郭部(筐体)3の裏面側フレーム3aの下端縁部19が当接している。摺動面20は、Z方向(鉛直方向)に対して下向きに傾斜した面を有しており、例えば、Z軸に対して15度以上75度以下の範囲内の下向きの傾斜角度を有する傾斜面であり、実施の形態1においては、約30度の下向きの傾斜角度を有する傾斜面である。傾斜角度は、機器としての仕様、構造、形状などが考慮されて決定される。ここで、鉛直方向としては、接続端子の接続方向(X方向)に対して直交する角度となる。
図8に示した第1端子カバー5aが閉じた状態(閉成状態)から、第1端子カバー5aを開く場合には、ユーザが指で把手15を押し下げることにより、表面部材(第1部材)6が下方へ移動する。この結果、表面部材(第1部材)6の係合突起(第1係合突起)11および係合突起(第2係合突起)12が係止状態から外れる。このとき、表面部材(第1部材)6の下端側は、裏面側フレーム3aの下端縁部19が摺動面20に接触しているため、傾斜した摺動面20に沿って前方斜め下方向(矢印A方向)に直線的に移動する。
図9は、表面部材(第1部材)6が摺動面20に沿って前方斜め下方向(図8の矢印Aの方向)へ移動した後の状態を示している。このとき、表面部材(第1部材)6が前方斜め下方向に移動するが、裏面部材(第2部材)7はX方向のみの移動となる。図9に示した第1端子カバー5aの状態を開成初期状態とする。この開成初期状態において、第1端子カバー5aを矢印B(図9参照)で示す方向に回動させることにより、第1端子カバー5aは、裏面側フレーム3aの下端縁部19を回動の中心部分として摺動面20と接触しつつ回動し、開成状態となる。
図10は、第1端子カバー5aが略90度回転した開成状態を示す断面図である。実施の形態1の構成においては、第1端子カバー5aの裏面部材(第2部材)7には屈曲可能な舌状の摺動部10が設けられているため、第1端子カバー5aを略270度まで回動させることができ、機器の下に第1端子カバー5aを配置することが可能である。図11は、図10に示した状態から矢印C方向に、更に略180度回動した完全な開成状態を示している。
図8〜図11に示したように、第1端子カバー5aは開成動作を行うが、第1端子カバー5aの閉成動作は、開成動作の逆方向の回動動作となる。即ち、ユーザは第1端子カバー5aを閉じる方向に回動させることにより、裏面側フレーム3aの下端縁部19を回動の中心部分として摺動面20と接触しつつ回動し、最終段階で第1端子カバー5aの表面部材(第1部材)6を押し上げることにより、クリック感を得て確実に閉成状態となる。この閉成状態は、防塵および防滴の状態である。
図8〜図11を用いて、第1端子カバー5aにおける開成動作および閉成動作について説明したが、第1端子カバー5aの開成動作および閉成動作は、他の端子カバー5(第2端子カバー5bを含む)においても同様の動作を行うため、ここではその説明を省略する。
[効果等]
上記のように構成された実施の形態1の電子機器の蓋開閉機構は、図2の側面図に示すように、外郭部3において端子カバー5(5a、5b)が上下に隙間を空けることなく配設されており、外観形状および外観意匠としても優れた構成を有している。従来の端子カバーにおいて、容易に開閉できる構造とするためには、端子カバーと筐体部分との間に隙間を空けて端子カバーを回動可能な構成とする必要があり、意匠的にも課題を有する構成であり、防塵および防滴の機能を持たせることが困難な構成であった。また、端子カバーを180度以上回動させて使用するようなことが可能な構成ではなかった。
実施の形態1の蓋開閉機構は、防塵および防滴の機能を有すると共に、端子カバーを180度以上回動させて使用することも可能な構成であり、特に、工事現場などの電子機器にとって厳しい環境で激しい使用にも耐えることができる構成となる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これらに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。
上記のように実施の形態1において説明したように、本開示の蓋開閉機構および蓋開閉機構を備えた電子機器は、優れた外観意匠を有し、防塵・防滴の機能を持ち、容易に開閉可能であると共に、工事現場などの電子機器にとって厳しい環境で激しい使用にも耐えることができる構成を有する。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、詳細な説明および添付の図面を開示した。よって、詳細な説明および添付の図面に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須でない構成要素が含まれることがある。したがって、それらの必須でない構成要素が、詳細な説明および添付の図面に記載されているからといって、直ちに、それらの必須ではない構成要素に対して必須であると認定されるべきではない。
上記の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置換、付加、省略などを行うことが可能である。
本開示は、優れた外観意匠を構成することが可能であり、防塵・防滴の機能を持ち、容易に開閉可能な蓋開閉機構および蓋開閉機構を備えた電子機器を提供することが可能であるため、電子機器の分野において有用なものである。
1 パーソナルコンピュータ(パソコン)
2 表示部
3 外郭部
4 端子部
4a 第1端子部
4b 第2端子部
5 端子カバー
5a 第1端子カバー
5b 第2端子カバー
6 第1端子カバーの表面部材(第1部材)
7 第1端子カバーの裏面部材(第2部材)
8 第2端子カバーの表面部材(第1部材)
9 第2端子カバーの裏面部材(第2部材)
10 摺動部
11 係合突起(第1係合突起)
12 係合突起(第2係合突起)
13 保持孔部
14 保持突起
15 把手
16 支持突起
17 支持開口
18 クリック突起
19 下端縁部
20 摺動面

Claims (8)

  1. 電子機器の筐体と、
    前記筐体に設けられ、外部機器に接続するための接続端子を有する端子部と、を有する電子機器の蓋開閉機構であって、
    前記端子部は、閉成時に前記筐体と係合して、前記接続端子を塞ぐ端子カバーを含み、
    前記端子カバーにおいては、閉成時に前記筐体と接触する面が傾斜した摺動面であり、開成時に前記摺動面に沿って移動した後に回動するよう構成された、電子機器の蓋開閉機構。
  2. 前記端子カバーは、前記筐体に係合可能であり、前記摺動面を有する第1部材と、
    前記端子部の前後となる前記筐体の前後方向に摺動可能であり、前記第1部材を前後方向に直交する上下方向に移動可能に保持する第2部材と、を含む、請求項1に記載の電子機器の蓋開閉機構。
  3. 閉成時において、前記筐体の下端縁部が前記第1部材の下部分に形成された前記摺動面に接触する構成を有し、
    開成時に前記端子カバーを押し下げることにより、前記端子カバーが前記摺動面に沿って前方斜め下方向に移動して、前記筐体の下端縁部を回動の中心部分として前記端子カバーが90度以上回動可能に構成された、請求項2に記載の電子機器の蓋開閉機構。
  4. 前記第1部材が表面側に設けた表面部材であり、
    前記第2部材が裏面側に設けた裏面部材であり、
    閉成時において前記裏面部材が前記表面部材を前方に押圧して、前記表面部材が前記筐体に係合するよう構成された、請求項2または3に記載の電子機器の蓋開閉機構。
  5. 前記端子部の閉成時において、前記端子部は、前記筐体に対して防塵および防滴となるよう係合するよう構成された、請求項2から4のいずれか一項に記載の電子機器の蓋開閉機構。
  6. 前記第1部材および前記第2部材は、耐熱性樹脂で構成された、請求項2から5のいずれか一項に記載の電子機器の蓋開閉機構。
  7. 前記端子カバーの前記摺動面は、前記接続端子の接続方向に直交する鉛直方向に対して15度以上75度以下の範囲内の下向きの傾斜面である、請求項1から6のいずれか一項に記載の電子機器の蓋開閉機構。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の蓋開閉機構を備えた電子機器。
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