JP2021129020A - 半導体装置 - Google Patents

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Tomoko Shimizu
智子 清水
行彦 渡辺
Yukihiko Watanabe
行彦 渡辺
優介 羽山
Yusuke Hayama
優介 羽山
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Abstract

【課題】 端部に位置するトレンチの角部周辺における電界集中を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】 半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の上面に設けられた複数のトレンチと、各トレンチの内面を覆うトレンチ絶縁膜と、各トレンチ内に配置された電極と、層間絶縁膜と、半導体基板の上面に設けられたソース電極を備えている。複数のトレンチが、第1方向に沿って間隔を開けて配列されている。複数のトレンチのうちの第1方向の端部に位置する1又は複数の端部トレンチの少なくとも一部は、他のトレンチよりも幅が広い幅広部を有している。端部トレンチ内の電極の少なくとも一部が、幅広部内に配置されている。幅広部内の電極は、その上端でソース電極に接している。他のトレンチ内の電極は、層間絶縁膜によってソース電極から絶縁されている。【選択図】図2

Description

本明細書に開示の技術は、半導体装置に関する。
特許文献1には、半導体装置が開示されている。この半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の上面に設けられた複数のトレンチと、各トレンチの内面を覆うトレンチ絶縁膜と、各トレンチ内に配置された電極と、各電極の上面を覆う層間絶縁膜と、半導体基板の上面に設けられており、層間絶縁膜によって各電極から絶縁されているソース電極を備えている。
特開2012−190853号公報
特許文献1の半導体装置がオフするときには、半導体基板の内部に空乏層が広がる。近年では、半導体装置をオフするときに、トレンチ内の電極に負電位(ソース電極よりも低い電位)を印加することが行われている。トレンチ内の電極に負電位を印加すると、トレンチの下部において電界が集中し易い。特に、複数のトレンチのうち、外周端に位置するトレンチの下部において、電界が集中し易い。本明細書では、端部に位置するトレンチの下部における電界集中を抑制することができる技術を提供する。
本明細書が開示する半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上面に設けられた複数のトレンチと、前記各トレンチの内面を覆うトレンチ絶縁膜と、前記各トレンチ内に配置された電極と、層間絶縁膜と、前記半導体基板の前記上面に設けられたソース電極、を備えている。前記複数のトレンチが、第1方向に沿って間隔を開けて配列されている。前記複数のトレンチのうちの前記第1方向の端部に位置する1又は複数の端部トレンチの少なくとも一部は、他のトレンチよりも幅が広い幅広部を有している。前記端部トレンチ内の前記電極の少なくとも一部が、前記幅広部内に配置されている。前記幅広部内の前記電極は、その上端で前記ソース電極に接している。前記他のトレンチ内の前記電極は、前記層間絶縁膜によって前記ソース電極から絶縁されている。
この半導体装置では、端部トレンチの幅広部内の電極が、その上端でソース電極に接している。すなわち、端部トレンチ内の電極の電位が、ソース電極の電位(略0V)に固定される。このため、半導体装置がオフするときに端部トレンチ以外のトレンチ(以下、メイントレンチという)内の電極に負電位が印加されても、端部トレンチ内の電極の電位はメイントレンチ内の電極の電位よりも高い電位(すなわち、略0V)となる。このように、端部トレンチ内の電極の電位がメイントレンチ内の電極の電位よりも高いと、端部トレンチの下部とメイントレンチの下部とに電界集中箇所が分散し、端部トレンチの下部における電界集中を抑制することができる。
実施形態に係るMOSFET10の部分上面図。 図1のII−II線における断面図。 図1のIII−III線における断面図。 図1のIV−IV線における断面図。 従来のMOSFETがオフしているときの等電位線の分布を示す断面図。 MOSFET10がオフしているときの等電位線の分布を示す断面図(図3に対応する図)。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。
図1〜4は、実施形態のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)10を示している。MOSFET10は、半導体基板12を有している。以下では、半導体基板12の上面12aと平行な一方向をx方向といい、上面12aに平行でx方向に直交する方向をy方向といい、半導体基板12の厚み方向をz方向という。図に示すように、半導体基板12の上面12a上には、電極、絶縁膜等が設けられている。なお、図1では、説明のため、半導体基板12の上面12a上の構成、及び半導体基板12内部(上面12aに露出する範囲)の構成の図示を省略している。
半導体基板12は、炭化シリコン(SiC)により構成されている。半導体基板12の上面12aには、複数のトレンチ22が設けられている。図1に示すように、各トレンチ22は、上面12aにおいて、互いに平行に伸びている。各トレンチ22は、y方向に直線状に長く伸びている。各トレンチ22は、x方向に沿って間隔を空けて配列されている。
複数のトレンチ22は、複数の端部トレンチ22aと、複数のメイントレンチ22bにより構成されている。本実施形態では、半導体基板12におけるx方向の端部(図1の右側)に位置する2本のトレンチ22が端部トレンチ22aであり、当該端部トレンチ22aよりも半導体基板12の中央側(図1の左側)の各トレンチ22がメイントレンチ22bである。図1では、x方向の一方の端部のみが図示されているが、x方向の他方の端部においても2本の端部トレンチ22aが設けられている。なお、端部トレンチ22aの数は特に限定されず、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
メイントレンチ22bは、その全体が略一定の幅でy方向に長く伸びている。端部トレンチ22aは、延伸部23aと幅広部23bを有している。延伸部23aは、略一定の幅でy方向に長く伸びている。幅広部23bは、延伸部23aのy方向の端部(すなわち、長手方向の端部)に接続されている。幅広部23bの幅W1(図2参照)は、延伸部23aの幅W2(図3参照)よりも広い。また、幅広部23bの幅W1は、メイントレンチ22bの幅W3(図2参照)よりも広い。延伸部23aの幅W2とメイントレンチ22bの幅W3は、略等しい。隣接するメイントレンチ22b同士の間隔、隣接するメイントレンチ22bと端部トレンチ22aの延伸部23aの間の間隔、隣接する端部トレンチ22aの延伸部23a同士の間隔は、略等しい。
図1〜図3に示すように、各トレンチ22の内部には、トレンチ絶縁膜24と、電極26が配置されている。各トレンチ絶縁膜24は、対応するトレンチ22の内面を覆っている。各電極26は、対応するトレンチ22内に配置されている。各電極26は、トレンチ絶縁膜24によって半導体基板12から絶縁されている。電極26は、例えば、ポリシリコンによって構成されている。以下では、説明の便宜上、端部トレンチ22aの内面を覆うトレンチ絶縁膜24を端部絶縁膜24aと称し、メイントレンチ22bの内面を覆うトレンチ絶縁膜24をメイン絶縁膜24bと称することがある。また、端部トレンチ22a内に配置された電極26を端部電極26aと称し、メイントレンチ22b内に配置された電極26をメイン電極26bと称することがある。端部電極26aは、延伸部23aから幅広部23bに亘って端部トレンチ22a内に配置されている。
図2及び図3に示すように、メイン電極26bの上面は、層間絶縁膜28によって覆われている。層間絶縁膜28の上端は、半導体基板12の上面12aよりも下側に位置している。図2〜図4に示すように、端部電極26aの上面は、部分的に層間絶縁膜28によって覆われている。具体的には、端部電極26aは、端部トレンチ22aの延伸部23a内では層間絶縁膜28に覆われており、端部トレンチ22aの幅広部23b内では層間絶縁膜28に覆われていない。
半導体基板12の上面12aには、ソース電極70が配置されている。ソース電極70は、半導体基板12の上面12aと層間絶縁膜28を覆っている。ソース電極70は、層間絶縁膜28によってメイン電極26bから絶縁されている。一方、上述したように、幅広部23b内では、端部電極26aが層間絶縁膜28に覆われていない。このため、ソース電極70は、幅広部23b内では端部電極26aの上面を覆っている。端部電極26aがソース電極70に接しているので、端部電極26aの電位はソース電極70の電位と略等しい。
ソース電極70の上面の一部には、はんだ接合層74が設けられている。はんだ接合層74は、例えば、ニッケル(Ni)によって構成されている。はんだ接合層74は、メイントレンチ22bの上部においてソース電極70を覆っている。端部トレンチ22aの上部では、ソース電極70の上面にポリイミド膜76が設けられている。
はんだ接合層74及びポリイミド膜76の上面には、はんだ層78が設けられている。はんだ層78は、はんだ接合層74からポリイミド膜76に跨って設けられている。はんだ層78によってソース電極70が外部端子(不図示)にはんだ接合される。
半導体基板12の下面12bには、ドレイン電極72が配置されている。ドレイン電極72は、半導体基板12の下面12bに接している。
図2及び図3に示すように、半導体基板12の内部には、複数のソース領域30、ボディ領域32、ドリフト領域34、ドレイン領域35、複数の底部領域36が設けられている。
各ソース領域30は、n型領域である。各ソース領域30は、半導体基板12の上面12aに露出する位置に配置されている。各ソース領域30は、ソース電極70にオーミック接触している。各ソース領域30は、メイントレンチ22bの側面において、メイン絶縁膜24bに接している。各ソース領域30は、メイントレンチ22bの上端部において、メイン絶縁膜24bに接している。各ソース領域30の下端は、メイン電極26bの上端よりも下側に位置している。ソース領域30は、端部トレンチ22aに接する範囲には設けられていない。
ボディ領域32は、p型領域である。ボディ領域32は、各ソース領域30に接している。ボディ領域32は、コンタクト領域32aとメインボディ領域32bを有している。コンタクト領域32aは、メインボディ領域32bよりも高いp型不純物濃度を有している。隣接する2つのメイントレンチ22bの間の領域では、コンタクト領域32aは、2つのソース領域30に挟まれた範囲で上面12aに露出している。端部トレンチ22aが設けられている範囲では、コンタクト領域32aは、半導体基板12の上面12aに露出するとともに、端部トレンチ22aの側面において、端部絶縁膜24aに接している。コンタクト領域32aは、最も外側(x方向端部)に位置する端部トレンチ22aの外側の領域にも設けられている。コンタクト領域32aは、ソース電極70にオーミック接触している。メインボディ領域32bは、各ソース領域30及び各コンタクト領域32aの下側に配置されている。メイントレンチ22bが設けられている範囲では、メインボディ領域32bは、ソース領域30の下側でメイン絶縁膜24bに接している。端部トレンチ22aが設けられている範囲では、メインボディ領域32bは、コンタクト領域32aの下側で端部絶縁膜24aに接している。メインボディ領域32bの下端は、端部電極26a及びメイン電極26bの下端よりも上側に位置している。
ドリフト領域34は、n型領域である。ドリフト領域34は、メインボディ領域32bの下側に配置されており、メインボディ領域32bによってソース領域30から分離されている。ドリフト領域34は、各トレンチ22の側面において、各トレンチ絶縁膜24に接している。ドリフト領域34は、メインボディ領域32bの下側で各トレンチ絶縁膜24に接している。
ドレイン領域35は、n型領域である。ドレイン領域35は、ドリフト領域34よりも高いn型不純物濃度を有している。ドレイン領域35は、ドリフト領域34の下側に配置されている。ドレイン領域35は、半導体基板12の下面12bに露出している。ドレイン領域35は、ドレイン電極72にオーミック接触している。
各底部領域36は、p型領域である。各底部領域36は、ドリフト領域34の内部に配置されている。底部領域36は、端部底部領域36aと複数のメイン底部領域36bを有している。
図2及び図3に示すように、各メイン底部領域36bは、対応するメイントレンチ22bの底面から間隔を空けてメイントレンチ22bの下部に配置されている。各メイン底部領域36bは、対応するメイントレンチ22bの底面に沿ってy方向に長く伸びている。各メイン底部領域36bの周囲は、ドリフト領域34によって囲まれている。すなわち、メイントレンチ22bの底面とメイン底部領域36bの間の間隔には、ドリフト領域34が配置されている。
図2〜図4に示すように、端部底部領域36aは、端部トレンチ22aの底面から間隔を空けて端部トレンチ22aの下部に配置されている。図2及び図3に示すように、端部底部領域36aは、2つの端部トレンチ22aに跨って半導体基板12の外周側まで伸びている。図4に示すように、端部底部領域36aは、端部トレンチ22aの底面に沿ってy方向に長く伸びている。端部底部領域36aの周囲は、ドリフト領域34によって囲まれている。すなわち、端部トレンチ22aの底面と端部底部領域36aの間の間隔には、ドリフト領域34が配置されている。
MOSFET10の使用時には、ドレイン電極72にソース電極70よりも高い電位が印加される。メイン電極26bにゲート閾値以上の電位を印加すると、メイン絶縁膜24bに接する範囲のメインボディ領域32bにチャネルが形成され、MOSFET10がオンする。なお、端部トレンチ22a内に配置された端部電極26aは、幅広部23bにおいてソース電極70に接している。したがって、端部電極26aの電位がソース電極70の電位に固定され、端部絶縁膜24aに接する範囲のボディ領域32にはチャネルが形成されない。すなわち、端部トレンチ22aに接する範囲の半導体領域には電流が流れない。MOSFET10をオフさせるときには、メイン電極26bの電位を負電位に制御する。これにより、メイン電極26bの電位がゲート閾値未満に低下し、チャネルが消失してMOSFET10がオフする。
MOSFET10がオフしている状態では、ドレイン電極72の電位がソース電極70の電位よりも遥かに高い。この状態では、ドリフト領域34は、ドレイン電極72に近い電位を有する。このため、ドリフト領域34と底部領域36の界面のpn接合に高い逆電圧が印加される。したがって、pn接合からドリフト領域34へ空乏層が広範囲に広がる。これにより、MOSFET10の耐圧が確保される。また、pn接合から底部領域36内へも空乏層が広がる。したがって、MOSFET10がオフしている状態では、底部領域36も空乏化されている。このため、空乏化したドリフト領域34と底部領域36内で電位分布が生じる。
従来の半導体装置100では、トレンチ122内のすべての電極126が負電位に制御される。このため、図5に破線150で示すように、トレンチ122が存在する領域では、トレンチ122が存在しない領域(図5の外周領域130)に比べて等電位線が下側に分布する。このため、最も外側(x方向の端部)に位置するトレンチ122の底面と側面の角部140周辺で等電位線が大きく曲がる。その結果、角部140の周辺で等電位線の間隔が局所的に狭くなる。このため、角部140の周辺で電界集中が生じる。これに対し、本実施形態では、メイントレンチ22b内のメイン電極26bが負電位に制御される一方、メイントレンチ22bよりも外側に位置する端部トレンチ22a内の端部電極26aが、ソース電極70に接続されている。すなわち、端部電極26aの電位がソース電極70の電位(略0V)に固定されている。図6は、この場合の電位分布を示している。なお、図6では、半導体基板12の内部の構成の図示を省略している。図6に破線50で示すように、本実施形態の構成では、等電位線が、最も外側に位置する端部トレンチ22aの角部40だけでなく、端部トレンチ22aに隣接するメイントレンチ22bの角部42においても曲がるように分布する。すなわち、等電位線の集中箇所(すなわち、電界集中箇所)が分散する。このように、このMOSFET10では、端部トレンチ22aの内部に配置された端部電極26aの電位がソース電極70の電位に固定されていることにより、等電位線が曲がる領域が分散され、電界集中箇所が分散される。その結果、各電界集中箇所における電界が緩和される。したがって、端部に位置するトレンチ22の角部40周辺における電界集中を抑制することができる。
また、本実施形態では、図2に示すように、幅広部23b内の端部電極26aに接する範囲のソース電極70が、他の範囲のソース電極70よりも半導体基板12の深い位置まで達する。このため、幅広部23bでは他の範囲よりもソース電極70が歪み易い。すなわち、幅広部23bでは他の範囲よりもソース電極70に応力が生じ易い。しかしながら、本実施形態では、端部トレンチ22a内の端部電極26aと接する範囲のソース電極70がポリイミド膜76で覆われているため、ソース電極70に生じる応力を低減することができる。
次に、MOSFET10の製造方法について説明する。以下では、本実施形態の特徴である工程について説明する。したがって、実際の製造方法には、必要に応じて以下の説明に含まれない1又は複数の工程が含まれ得る。また、以下に説明する図では、図番に符号Aを付した図が図2に対応する断面であり、図番に符号Bを付した図が図3に対応する断面である。
まず、図7に示す半導体基板12を準備する。半導体基板12は、ソース領域30、ボディ領域32、ドリフト領域34、ドレイン領域35、及び底部領域36を有している。上記の各領域は、従来公知の方法、例えば、イオン注入、エピタキシャル成長等により形成することができる。
次に、図8に示すように、半導体基板12の上面12aをエッチングすることによって、上面12aに端部トレンチ22a及びメイントレンチ22bを形成する。メイントレンチ22bは、ソース領域30及びメインボディ領域32bを貫通してドリフト領域34に達するように形成される。端部トレンチ22aは、コンタクト領域32a及びメインボディ領域32bを貫通してドリフト領域34に達するように形成される。また、この工程では、端部トレンチ22aのy方向における端部に、端部トレンチ22aの他の部分(延伸部23a)の幅W2(図8B参照)、及びメイントレンチ22bの幅W3(図8A参照)よりも幅が広い幅広部23b(幅W1、図8A参照)が形成されるようにエッチングを行う。
次に、図9に示すように、各トレンチ22の内面を覆うトレンチ絶縁膜24を形成する。トレンチ絶縁膜24は、トレンチ22の内面から半導体基板12の上面12aに亘って形成される。次いで、各トレンチ22の内部に電極26を形成する。電極26は、その上端が、半導体基板12の上面12aよりも下側、且つ、ソース領域30の下端よりも上側に位置するように形成される。その後、トレンチ22の内部と半導体基板12の上面12aの上部(より詳細には、上面12aを覆うトレンチ絶縁膜24の上面)に、層間絶縁膜28を形成する。ここで、端部トレンチ22aの幅広部23bの幅は、延伸部23aの幅及びメイントレンチ22bの幅よりも広い。このため、図9に示すように、幅広部23bにおける層間絶縁膜28の厚みT1(図9A参照)が、延伸部23a及びメイントレンチ22bにおける層間絶縁膜28の厚みT2(図9A及び図9B参照)よりも薄くなる。
次に、図10に示すように、層間絶縁膜28とトレンチ絶縁膜24をエッチングする。これによって、上面12a上の層間絶縁膜28とトレンチ絶縁膜24を除去する。また、ここでは、図10Aに示すように、端部トレンチ22aの幅広部23bの端部電極26a上の層間絶縁膜28が除去されるまでエッチングを行い、端部電極26aの上面を露出させる。幅広部23bでは、延伸部23a及びメイントレンチ22bよりも層間絶縁膜28の厚みが薄いため、図10A及び図10Bに示すように、端部トレンチ22aの延伸部23a及びメイントレンチ22bにおいては、層間絶縁膜28が残存する。端部トレンチ22aの延伸部23a及びメイントレンチ22bにおいては、層間絶縁膜28の上面が、半導体基板12の上面12aよりも下側に位置するように、層間絶縁膜28を残存させる。
その後、半導体基板12の上面12a、層間絶縁膜28の上面、及び、端部トレンチ22aの幅広部23b内の端部電極26aの上面に跨る範囲にソース電極70を形成する。そして、はんだ接合層74、ポリイミド膜76、ドレイン電極72等を形成することで、図1〜4に示すMOSFET10が完成する。
以上に説明したように、幅広部23bでは、延伸部23a及びメイントレンチ22bと比較して、層間絶縁膜28が薄く成膜される。このため、続くエッチングにおいて、幅広部23bの層間絶縁膜28のみを除去することができる。このように、端部トレンチ22aに幅広部23bを設けることによって、幅広部23b内の端部電極26aの上面のみを露出させることができるため、従来から工程数を増加させることなく、簡易に端部電極26aをソース電極70にコンタクトさせることができる。
上述した実施形態では、幅広部23bが端部トレンチ22aの長手方向の端部に設けられていた。しかしながら、幅広部23bが設けられる位置や数は特に限定されない。例えば、幅広部23bを端部トレンチ22aの長手方向の中間位置に設けてもよいし、端部トレンチ22aが、その全長に亘ってメイントレンチ22bよりも幅広に形成されてもよい。
また、上述した実施形態では、端部電極26aがソース電極70に直接接していた。しかしながら、例えば、幅広部23b内の端部電極26aが、引出配線等を介してソース電極70に接続されてもよい。
また、端部トレンチ22aは、本実施形態のように、半導体基板12の外周側の端部に設けられるものに限られない。例えば、半導体基板12の中央付近の領域に、半導体基板12の温度を検出する温度センスダイオードを形成する場合がある。この場合、当該領域にはトレンチが形成されない。このため、当該領域に隣接するトレンチは、複数のトレンチの配列方向の端部に位置するトレンチとなる。このようなトレンチに対して、上述した端部トレンチ22aと同様の構成(すなわち、他のトレンチよりも幅が広い幅広部を有し、幅広部内の電極がソース電極と接続された構成)を適用してもよい。このような構成とすることで、当該領域に隣接するトレンチの底面と側面の角部周辺における電界集中を抑制することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:MOSFET
12:半導体基板
12a:上面
12b:下面
22a:端部トレンチ
22b:メイントレンチ
23a:延伸部
23b:幅広部
24:トレンチ絶縁膜
24a:端部絶縁膜
24b:メイン絶縁膜
26:電極
26a:端部電極
26b:メイン電極
28:層間絶縁膜
30:ソース領域
32:ボディ領域
34:ドリフト領域
35:ドレイン領域
36:底部領域
70:ソース電極
72:ドレイン電極

Claims (1)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上面に設けられた複数のトレンチと、
    前記各トレンチの内面を覆うトレンチ絶縁膜と、
    前記各トレンチ内に配置された電極と、
    層間絶縁膜と、
    前記半導体基板の前記上面に設けられたソース電極、
    を備えており、
    前記複数のトレンチが、第1方向に沿って間隔を開けて配列されており、
    前記複数のトレンチのうちの前記第1方向の端部に位置する1又は複数の端部トレンチの少なくとも一部は、他のトレンチよりも幅が広い幅広部を有しており、
    前記端部トレンチ内の前記電極の少なくとも一部が、前記幅広部内に配置されており、
    前記幅広部内の前記電極は、その上端で前記ソース電極に接しており、
    前記他のトレンチ内の前記電極は、前記層間絶縁膜によって前記ソース電極から絶縁されている、
    半導体装置。
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