JP2021128384A - 商品処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】商品名選択操作に基づいて所定の処理を実行する装置において商品名選択操作を行う際の作業者の作業負担を軽減することができる商品処理システムを提供する。【解決手段】商品処理システムは、商品加工作業者により操作される第一装置と、商品情報を記憶する商品情報記憶部と、商品名選択操作に基づいて処理を実行する第二装置とを備える。第一装置は、商品情報記憶部に記憶された商品情報の中から加工済商品に対応する商品情報の選択を受け付ける第一選択部と、第一選択部において選択された商品情報を含む情報を第二装置に送信する送信部とを有する。第二装置は、送信部から送信された商品情報に基づいて特定される加工済商品の商品名を処理対象候補として表示部に表示させる表示部と、商品名選択操作において、表示部に表示された処理対象候補の中から商品名の選択を受け付ける受付部とを有する。【選択図】図5
Description
本発明は、商品処理を行うシステム、特に、商品に関する情報を印字する処理を行う商品処理システムに関する。
作業者によって商品が選択される商品名選択操作の後、商品に対応した所定の処理(ラベルの印字及び発行)が実行される、商品ラベルを発行するラベル発行装置、又はラベル発行機能を有する包装装置等の処理装置が知られている。例えば、特許文献1には、作業予定を作業データとして予め作成し、作業者は、作業端末に表示される上記作業データに基づいて作業を実行し、作業端末を介して上記作業が完了したことを入力すると、当該作業端末と連携する包装装置において、上記作業が完了した商品の商品名選択操作が可能となる商品処理システム(ラベル発行システム)が開示されている。
商品処理システムでは、商品の加工内容を特定できる商品名が印字されたラベルを発行したい場合がある。しかしながら、上記商品名選択操作において、商品の加工内容を見極めるには熟練が必要である。このため、経験が浅い作業者は、ラベルを発行する際に加工内容を判断することができない場合があり、商品を加工した加工作業者に加工内容を問い合わせたりする負担が生じていた。
そこで、本発明は、商品名選択操作に基づいて所定の処理を実行する装置において商品名選択操作を行う際の作業者の作業負担を軽減することができる、商品処理システムを提供することを目的とする。
本発明に係る商品処理システムは、商品を加工する作業者により操作される第一装置と、商品の加工内容を特定できる商品名に関する商品情報を記憶する記憶部と、加工後の商品である加工済商品に対して、商品名選択操作に基づいて所定の処理を実行する第二装置と、を備え、第一装置は、記憶部に記憶された商品情報の中から加工済商品に対応する一の商品情報を選択する第一選択部と、第一選択部によって選択された商品情報を第二装置に送信する送信部と、を有し、第二装置は、送信部から送信された商品情報に基づいて特定される商品名を処理対象候補として表示部に表示させる表示部と、商品名選択操作において、表示部に表示された処理対象候補の中から一つの商品名を受け付ける受付部と、を有している。
この構成によれば、第一装置が商品を加工する作業者により操作され、作業現場における実際の加工作業に基づいた商品情報が受け付けられる。第二装置では、第一装置において受け付けられた商品情報に基づいて特定される商品名が処理対象候補として表示部に表示される。これにより、作業者は、処理対象候補の中から一つの商品名を選択すればよいので、数多くの商品群の中から商品名を選択する場合と比べて、加工作業者に商品の加工内容を問い合わせたりする手間を減らせることができる。この結果、商品名選択操作に基づいて所定の処理を実行する装置において商品名選択操作を行う際の作業者の作業負担を軽減することができる。
本発明に係る商品処理システムでは、記憶部は、産地に関する産地情報を更に記憶しており、第一装置は、産地情報を選択する第二選択部を更に有し、送信部は、第二選択部によって選択された産地情報を、第一選択部によって選択された商品情報に関連付けて第二装置に送信し、表示部は、商品情報に基づいて特定される商品名と産地情報に基づいて特定される産地とを前記処理対象として表示してもよい。この構成では、加工現場において、例えば、産地情報を付加することができ、付加した産地情報を元に商品を処理することができる。
本発明に係る商品処理システムでは、第二装置は、商品情報と産地情報とに基づいて、少なくとも、加工内容を特定する商品名及び産地情報に基づく産地をラベル又は包装済商品に印字する印字装置を含んでもよい。この構成では、加工作業が行われる現場で入力された産地情報を商品に付することが可能となる。
本発明に係る商品処理システムでは、記憶部は、第一装置及び第二装置の両方と通信可能に設けられたサーバ装置に設けられ、処理対象候補は、サーバ装置によって生成されてもよい。この構成では、複数の生産現場をまとめて管理することが可能となる。
本発明に係る商品処理システムでは、表示部は、商品名選択操作に基づいて所定の処理が実行された商品の商品名を処理対象候補から削除して非表示にしてもよい。この構成では、商品名選択操作において表示部に表示される選択候補の数が少なくなるので、選択時における作業者の負担をより一層軽減することができる。
本発明に係る商品処理システムでは、第一装置は、タブレット端末であり、第二装置は、ラベル発行機能を有する包装装置であってもよい。
本発明によれば、商品名選択操作に基づいて所定の処理を実行する装置において商品名選択操作を行う際の作業者の作業負担を軽減することができる。
図1に示されるように、本実施形態のラベル発行システム(商品処理システム)100は、タブレット端末(第一装置)70と、計量包装値付装置(第二装置)1と、タブレット端末70と計量包装値付装置1との通信を仲介するサーバ装置90と、を含んで構成される。ラベル発行システム100を構成するタブレット端末70及び計量包装値付装置1は、肉又は魚等の食品加工工場に配置される。
タブレット端末70は、食品加工工場の食品加工工程における上流側の加工現場に配置される。計量包装値付装置1は、上記食品加工工程において上記加工現場よりも下流側に配置され、加工現場で加工された加工済食品を包装し、商品名等が印字された商品ラベルLを貼付する装置である。タブレット端末70及び計量包装値付装置1は同じ建屋に配置されてもよいし、互いに離れた建屋に配置されてもよい。
サーバ装置90は、ネットワークN(図5参照)を介してタブレット端末70及び計量包装値付装置1に通信可能に設けられている。サーバ装置90は、タブレット端末70及び計量包装値付装置1が配置される同じ建屋に配置されてもよいし、タブレット端末70及び計量包装値付装置1とは離れた、例えばデータセンター等に配置されてもよい。以下、タブレット端末70、サーバ装置90、及び計量包装値付装置1の詳細について説明する。
タブレット端末70は、計量包装値付装置1における本体部1aとは別体として構成されている。タブレット端末70は、商品を加工する作業者により操作される。図2及び図5に示されるように、タブレット端末70は、通信部(送信部)71と、表示部72と、入力部(第一選択部)73と、音声入力部74と、制御部75と、を有している。
通信部71は、計量包装値付装置1及びサーバ装置90のそれぞれとの有線又は無線による通信を可能とするインタフェイスである。表示部72は、作業者が入力する操作画面を表示する。入力部73は、操作画面を介してタブレット端末70に各種情報(信号)を入力する部分であり、例えば、タッチパネル等がこれに該当する。音声入力部74は、音声による入力を受け付ける。音声入力部74の例は、例えばマイクロフォンである。
制御部75は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)等を含んで構成されるコントローラである。制御部75における各種処理は、CPU及び主記憶部等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもと実行される。制御部75は、通信部71、表示部72、入力部73、及び音声入力部74における各種処理を制御する。
本実施形態では、通信部71は、サーバ装置90と通信をして、サーバ装置90の記憶部(商品情報記憶部)92に記憶された、商品の加工内容を特定できる商品名に関する商品情報を読み出したり、入力部73によって選択された商品情報をサーバ装置90に送信したりする。ここで、「商品の加工内容を特定できる商品名」とは、例えば、図2に示されるように、同じ国産牛でも、「小間切れ」、「スライス」、又は「切り落とし」といった、作業者によってなされた加工処理が特定できる内容が含まれている商品名をいう。また、商品の加工内容を特定できる商品名には、加工内容に加えて産地に関する情報が付加されていてもよい。以下、商品の加工内容を特定できる商品名を「加工商品名」とも称する。
加工商品名に関する商品情報は、このような加工商品名のみからなる情報であってもよいし、当該加工商品名に加えて、当該加工商品名を特定できる識別子等(例えば、図4で示される商品NO)が関連付けられた情報(商品マスタ)であってもよい。
表示部72は、作業者が商品を加工したときに、加工した商品(以下、「加工済商品」とも称する。)に対応する商品情報を選択する選択画面S1を表示する。本実施形態の選択画面S1では、サーバ装置90の記憶部92に記憶された商品情報がリスト形式で表示されると共に、当該リストの中から一の商品情報が選択可能に構成されている。商品情報のリストは、通信部71を介してサーバ装置90の記憶部92に記憶されている商品情報の一部又は全てを読み込んで表示される。本実施形態の選択画面S1では、商品情報として加工商品名が表示されているが、識別子等が一緒に表示されてもよい。
作業者は、表示部72に表示された複数の商品情報の中から加工済商品に対応する商品情報を選択する。これにより、作業者によって選択された商品情報は、通信部71を介してサーバ装置90に送信される。
また、本実施形態の選択画面S1では、音声による商品情報の絞り込み機能を有している。具体的には、制御部75は、音声入力部74により取得された音声を文字列に変換する。すなわち、制御部75は、音声入力部74から入力された音声を認識して文字列に変換する。なお、当該文字列は、表示部72を構成するタッチパネルに表示されるスクリーンキーボード等の入力部73から行われてもよい。制御部75は、通信部71を制御して、選択画面に入力された上記文字列をサーバ装置90に送信する。制御部75は、サーバ装置90に文字列を送信した後にサーバ装置90から送信されてくる商品情報のリストを表示部72に表示させる。
図1に示されるように、サーバ装置90は、計量包装値付装置1及びサーバ装置90のそれぞれと有線又は無線によって通信可能に設けられている。サーバ装置90は、タブレット端末70及び計量包装値付装置1のそれぞれに記憶部92に記憶されている商品情報を送信する。また、サーバ装置90は、タブレット端末70から商品情報を受け取って、計量包装値付装置1における商品名選択操作の候補となる処理対象リストを生成し、計量包装値付装置1に送信する。
図5に示されるように、サーバ装置90は、主に、通信部91と、記憶部92と、制御部93と、を備えている。通信部91は、タブレット端末70及び計量包装値付装置1のそれぞれとの有線又は無線による通信を可能とするインタフェイスである。記憶部92は、商品情報(例えば、商品マスタ)を記憶する、HDD(hard disk drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部92に記憶される商品情報には、商品の加工内容を特定できる商品名のみが記憶されていてもよいし、商品の加工内容を特定できる商品名に加えて、商品の加工内容が特定されていない商品名が記憶されていてもよい。
制御部93は、ROM、RAM、CPU等を含んで構成されるコントローラである。制御部93における各種処理は、CPU及び主記憶部等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとに実行される。制御部93は、通信部91及び記憶部92における各種処理を制御する。
本実施形態の制御部93は、タブレット端末70から送信された商品情報に基づいて特定される商品名を、計量包装値付装置1における処理対象候補として特定する。制御部93は、処理対象候補に基づいて処理対象リストを生成する。先に処理対象リストが既に生成されていた場合、制御部93は、タブレット端末70から送信された商品情報に基づいて処理対象リストを更新する。制御部93は、このようにして生成又は更新された処理対象リストを、通信部91を介して計量包装値付装置1に送信する。
計量包装値付装置1は、前段で商品を計量し、フィルム包装した後、後段で商品に関する情報が印字された商品ラベルLを発行・貼付する装置である。商品ラベルLは、例えば、商品名と、加工年月日、賞味期限、単価、内容量、価格及びバーコード等が印字される。商品ラベルLは、商品の種類によって、印字される内容が異なっている。
図3及び図5に示されるように、計量包装値付装置1は、計量装置2と、フィルムロール支持機構4と、フィルム送出機構5と、フィルム搬送機構6と、リフター機構30と、折込機構7と、シール機構8と、値付機10と、制御装置9と、を備えている。
計量装置2は本体部1aの正面中央部に設けられている。計量装置2は、トレーに載置された食品等の商品の重量を計量する計量台21と、計量台21に載置された商品を包装ステーション3まで搬送する搬送機構25と、を有している。計量台21上に商品が載置されると、商品の重量が計量台21により計量された後、商品が搬送機構25により搬送されて、リフター機構30に送り込まれ、続いてリフター機構30が上昇することによって包装ステーション3にまで搬送される。フィルムロール支持機構4は、本体部1aの両側部に配設されており、それぞれフィルムロールを保持する。フィルム送出機構5は、フィルムロールから引き出されたフィルムFを上方に送り出す。フィルム搬送機構6は、フィルム送出機構5からフィルムFを受け取り、本体部1a内に形成される空間である包装ステーション3へとフィルムFを搬送する。
リフター機構30は、商品を上昇させて包装ステーション3に搬送されたフィルムFを商品で持ち上げる。折込機構7は、包装ステーション3で持ち上げられたフィルムFを商品の底面側に折り込むことによって、商品を包装する。以上に説明した包装ステーション3下方のリフター機構30、フィルムロール支持機構4、フィルム送出機構5、フィルム搬送機構6、及び折込機構7は、商品をフィルムFで包装する包装装置3Aを構成している。シール機構8は、折込機構7により商品の底面側に折り込まれたフィルムFに対して、熱シールを施す。値付機10は、商品に関する情報(印字情報)が印字された商品ラベルLを発行すると共に、当該商品ラベルLを商品(包装済商品)に貼付する。値付機10は、折込機構7及びシール機構8の上方に配置されている。
値付機10は、ラベルプリンタ(印字装置)10aと、貼付機10bと、を有し、ラベルプリンタ10aと貼付機10bとは一体的に構成されている。ラベルプリンタ10aは、商品に関する情報が印字された商品ラベルL(図3参照)を発行する。貼付機10bは、ラベルプリンタ10aと商品ラベルLが貼付される商品との間を移動可能に設けられ、ラベルプリンタ10aから受け取った商品ラベルLをフィルムFによって包装された商品に貼付する。
図1及び図2に示されるように、本体部1aの上部には、表示パネル(表示部・受付部)9a、操作キー9b、制御部9c、記憶部9d及び通信部9eを有する制御装置9が配置されている。制御装置9は、上記の各機構(計量装置2、リフター機構30、フィルムロール支持機構4、フィルム送出機構5、フィルム搬送機構6、折込機構7、シール機構8、及び値付機10)の動作を制御する。
表示パネル9aは、商品の印字情報等を表示すると共に作業者から計量包装値付装置1の操作(商品名選択操作)を受け付ける。操作キー9bは、作業者から計量包装値付装置1の操作(商品名選択操作も含む)を受け付ける。通信部9eは、タブレット端末70及びサーバ装置90のそれぞれとの有線又は無線による通信を可能とするインタフェイスである。
制御部9cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インタフェイス、処理を行うためのプログラム及び情報等が記憶されたROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体、CPU(Central Processing Unit)、及び通信回路等を有する。制御部9cにおける各種処理は、CPU及び主記憶部等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもと実行される。
計量包装値付装置1では、作業者によって商品選択画面が呼び出された後、フィルム包装しようとする商品が選択され、実行ボタンの操作又は計量台21に商品が載置されることで、商品に対する処理(計量値付包装処理)が実行される。これらの処理を実行する制御部9cの詳細を説明する。
制御部9cは、表示パネル9aに商品選択画面を表示させる。例えば、制御部9cは、通信部91を介してサーバ装置90の記憶部92に記憶されている商品情報(商品マスタ)を読み出して、商品名の一覧を表示させる。すなわち、制御部9cは、サーバ装置90の記憶部92に記憶されている全ての商品情報のそれぞれに関連付けて記憶されている全ての商品名(商品情報に基づいて特定される商品名)を表示パネル9aに表示させる。当該商品名には、上述した加工商品名が含まれてもよい。作業者は、表示パネル9aに表示された商品名の中から一つの商品名を選択する(商品名選択操作)。
制御部9cは、作業者による表示パネル9a又は操作キー9bの操作によって選択された商品名に対応する商品が計量台21に載置されると、計量された商品の重量に基づいて商品の価格の算出等を行う。制御部9cは、商品ごとに記憶された原材料等の印字情報を記憶部9dから読み出して、ラベルプリンタ10aを制御して、商品の重量及び価格等が印字された商品ラベルLを発行させる。制御部9cは、貼付機10bを制御して、フィルム包装された商品に当該商品ラベルLを貼付させる。
上述した商品選択画面は、記憶部92に記憶されている全ての商品名を商品選択画面として表示させている例を挙げて説明したが、本実施形態では、記憶部92に記憶されている全ての商品名の中から絞り込まれた商品名が表示される。本実施形態の計量包装値付装置1では、上述した商品選択画面とは別に、タブレット端末70によって生成された処理対象リストを、図4に示されるような処理対象リスト画面S5として、表示パネル9aに表示する。
より詳細には、制御部9cは、上述した商品選択画面の一部に、処理対象リスト画面S5に遷移させるためのボタンを表示させる。制御部9cは、当該ボタンが表示パネル9a又は操作キー9bによって操作されたことを検知すると処理対象リスト画面S5を表示させる。作業者は、表示パネル9aの処理対象リスト画面S5に表示された複数又は一つの加工商品名の中から一つの加工商品名を選択する(商品名選択操作)。
処理対象リスト画面S5では、加工商品名としての商品名称に加えて商品NO(識別子)及び産地名称が表示されるが、商品名称のみが表示されてもよい。なお、商品名選択操作によって選択された一の加工商品名は、処理対象リスト画面S5から削除して非表示にされる。当該商品名選択後の制御部9cの制御は、上記の商品選択画面における商品名選択後の制御と同じであるので、詳細な説明は省略する。
次に、上記実施形態のラベル発行システム100の作用効果について説明する。上記実施形態のラベル発行システム100によれば、タブレット端末70が商品を加工する作業者により操作され、作業現場における実際の加工作業に基づいて商品情報が入力される。計量包装値付装置1では、タブレット端末70において入力された商品情報に基づいて特定される加工商品名が処理対象候補として表示パネル9aに表示される。これにより、作業者は、処理対象候補の中から一つの加工商品名を選択すればよいので、数多くの商品群の中から商品名を選択する場合と比べて、加工作業者に商品の加工内容を問い合わせたりする手間を減らせることができる。この結果、商品の加工内容を特定できる商品名(加工商品名)が印字された商品ラベルLを発行する際の作業者の商品名選択操作における作業負担を軽減することができる。
また、従来、ラベル発行システムを使用する作業者は、予め作成された作業データに基づいて作業を実施することがあったが、当日の仕入状況によっては、作業データに基づいた作業が実施できないことがある。すなわち、タブレット端末70を備えない従来の構成において、例えば作業データに基づいて処理対象リストを生成したとしても、仕入状況に合わせて加工した作業については、加工現場においてそのような加工作業ができるとは限らない。また、作業データにない加工がなされた商品については、処理対象リストを生成することができない。本実施形態のラベル発行システム100では、加工現場において加工処理をする作業者が当日の加工処理の内容に基づいて処理対象リストを生成することができる。
上記実施形態のラベル発行システム100では、記憶部92は、タブレット端末70及び計量包装値付装置1の両方と通信可能に設けられたサーバ装置90に設けられ、処理対象候補は、サーバ装置90によって生成される。これにより、複数の生産現場をまとめて管理することが可能となる。
上記実施形態のラベル発行システム100では、計量包装値付装置1の表示パネル9aでは、商品名選択操作に基づいて商品ラベルLが発行された商品の加工商品名を処理対象候補から削除して非表示にしている。これにより、商品名選択操作において表示パネル9aに表示される加工商品名の選択候補の数が少なくなるので、選択時における作業者の負担をより一層軽減することができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、変形例に係る上記サーバ装置90の記憶部92は、産地に関する産地情報を更に記憶しておき、タブレット端末70に当該産地情報を提供する。タブレット端末70の表示部72には、図6に示されるように、サーバ装置90の記憶部92に記憶された産地情報を選択する部分が設けられた選択画面S1を表示する。そして、タブレット端末70の通信部71は、作業者の入力部(第一選択部・第二選択部)73における操作によって選択された商品情報と産地情報とを関連付けてサーバ装置90に送信する。サーバ装置90は、商品情報と産地情報とを関連付けた情報を計量包装値付装置1に送信する。計量包装値付装置1の表示パネル9aは、当該情報に基づいて特定される加工商品名と産地情報に基づいて特定される産地とを処理対象として表示する。
変形例に係る実施形態では、商品選択操作として選択された加工商品名に産地情報が付加された商品ラベルLが発行され、フィルム包装された商品に貼付される。このような変形例に係るラベル発行システム100とすれば、加工現場において、例えば、産地情報を付加することができ、付加した産地情報を元に商品ラベルLを発行及び貼付することができる。
上記実施形態及び変形例では、商品に関する商品情報がサーバ装置90の記憶部92に記憶されている例を挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、商品情報は、タブレット端末70又は計量包装値付装置1に記憶されてもよい。また、上記実施形態では、計量包装値付装置1における商品名選択操作の候補となる処理対象リストは、サーバ装置90によって生成される例を挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、処理対象リストは、タブレット端末70又は計量包装値付装置1によって生成されてもよい。また、この場合、サーバ装置90の設置を省略して、タブレット端末70と計量包装値付装置1との間で、商品情報及び処理対象リストをやりとり(通信)してもよい。
上記実施形態及び変形例では、商品名選択操作に基づいて実行される所定の処理を実行する第二装置の具体例として、商品ラベルLが発行され貼付される機能(ラベル発行機能)を有する計量包装値付装置1を例に挙げて説明したが、例えば、商品名選択操作に基づいて特定される商品名(又は、商品名及び産地名)を商品に直接印字する機能(商品への印字機能)印字装置に適用してもよいし、また、他装置で包装された商品に対して計量を実行する計量機能、及び商品名選択操作に基づいて特定される商品名(又は、商品名及び産地名)が印字する印字機能を有する計量ラベル発行装置(第二装置)に適用してもよい。
上記実施形態では、「商品の加工内容を特定できる商品名」として、肉に関する商品名を例に挙げて説明したが、例えば鮮魚に適用することも可能である。例えば、同じ「ぶり」(鮮魚名)でも、「刺身」、「切り身」、又は「照り焼き」といった、作業者によってなされた加工処理が特定できる内容が含まれていてもよい。
1…計量包装値付装置(第二装置)、9…制御装置、9a…表示パネル(表示部・受付部)、9b…操作キー(受付部)、70…タブレット端末(第一装置)、71…通信部(送信部)、72…表示部、73…入力部(第一選択部・第二選択部)、75…制御部、90…サーバ装置、91…通信部、92…記憶部(商品情報記憶部)、93…制御部、100…ラベル発行システム、L…商品ラベル。
Claims (6)
- 商品を加工する作業者により操作される第一装置と、
前記商品の加工内容を特定できる商品名に関する商品情報を記憶する商品情報記憶部と、
加工後の前記商品である加工済商品に対して、商品名選択操作に基づいて所定の処理を実行する第二装置と、を備え、
前記第一装置は、
前記商品情報記憶部に記憶された前記商品情報の中から前記加工済商品に対応する前記商品情報の選択を受け付ける第一選択部と、
前記第一選択部において選択された前記商品情報を含む情報を前記第二装置に送信する送信部と、を有し、
前記第二装置は、
前記送信部から送信された前記商品情報に基づいて特定される前記加工済商品の前記商品名を処理対象候補として表示部に表示させる表示部と、
前記商品名選択操作において、前記表示部に表示された前記処理対象候補の中から一つの前記商品名の選択を受け付ける受付部と、を有している、商品処理システム。 - 前記商品情報記憶部は、産地に関する産地情報を更に記憶しており、
前記第一装置は、前記産地情報を選択する第二選択部を更に有し、
前記送信部は、前記第二選択部によって選択された前記産地情報を、前記第一選択部によって選択された前記商品情報に関連付けて前記第二装置に送信し、
前記表示部は、前記商品情報に基づいて特定される前記商品名と前記産地情報に基づいて特定される前記産地とを前記処理対象として表示する、請求項1記載の商品処理システム。 - 前記第二装置は、前記商品情報と前記産地情報とに基づいて、少なくとも、加工内容を特定する前記商品名及び前記産地情報に基づく産地をラベル又は前記商品に印字する印字装置を含む、請求項2に記載の商品処理システム。
- 前記商品情報記憶部は、前記第一装置及び前記第二装置の両方と通信可能に設けられたサーバ装置に設けられ、
前記処理対象候補は、前記サーバ装置によって生成される、請求項1〜3の何れか一項記載の商品処理システム。 - 前記表示部は、前記商品名選択操作に基づいて所定の処理が実行された商品の前記商品名を前記処理対象候補から削除して非表示にする、請求項1〜4の何れか一項記載の商品処理システム。
- 前記第一装置は、タブレット端末であり、前記第二装置は、ラベル発行機能又は前記商品への印字機能を有する装置である、請求項1〜5の何れか一項記載の商品処理システム。
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