JP2021128112A - パラメータ取得装置とパラメータ取得方法 - Google Patents
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Abstract
Description
物体の対象表面における規則性のある模様を撮像して画像データを生成するカメラと、
前記画像データに基づいてサンプリングモアレ法により前記対象表面上の計測点に関する変位量を求めるデータ処理部と、
求めた変位量と予め求めたパラメータとに基づいて計測点の面内変位と面外変位の一方または両方を算出する変位算出部と、を備える変位取得装置に設けられるパラメータ取得装置であって、
前記カメラが設置され所定方向に移動可能な可動部と、
前記可動部を前記所定方向に移動させる駆動装置と、
前記可動部を前記所定方向にパラメータ取得用の制御距離だけ移動させるパラメータ取得用制御を前記駆動装置に対して行う制御部と、を備え、
前記パラメータ取得用制御の前後での前記計測点に関する変位量が前記カメラと前記データ処理部により求められ、
当該変位量と前記パラメータ取得用の制御距離とに基づいて前記パラメータを求めるパラメータ算出部と、
前記可動部を検査用の制御距離だけ前記所定方向に移動させる検査用制御を前記駆動装置に対して行った場合に、当該検査用制御により前記可動部が実際に移動した距離を計測する距離計測センサと、
前記距離計測センサが計測した移動距離と、前記検査用の制御距離との違いを示す指標値を求め、求めた指標値を出力する指標値算出部と、を備える。
前記画像データに基づいてサンプリングモアレ法により前記対象表面上の計測点に関する変位量を求めるデータ処理部と、
求めた変位量と予め求めたパラメータとに基づいて計測点の面内変位と面外変位の一方または両方を算出する変位算出部と、を備える変位取得装置に対するパラメータ取得方法であって、
(A)前記カメラが設置され所定方向に移動可能な可動部と、前記可動部を前記所定方向に移動させる駆動装置とを設け、
(B)前記可動部を前記所定方向にパラメータ取得用の制御距離だけ移動させるパラメータ取得用制御を制御部により前記駆動装置に対して行い、
(C)前記パラメータ取得用制御の前後での前記計測点に関する変位量を、前記カメラと前記データ処理部により求め、
(D)当該変位量と前記パラメータ取得用の制御距離とに基づいて、パラメータ算出部により前記パラメータを求め、
(E)前記可動部を検査用の制御距離だけ前記所定方向に移動させる検査用制御を前記制御部により前記駆動装置に対して行い、
(F)当該検査用制御により前記可動部が実際に移動した距離を距離計測センサにより計測し、
(G)前記距離計測センサが計測した移動距離と、前記検査用の制御距離との違いを示す指標値を、指標値算出部により求めて出力する。
(変位取得装置の構成)
図1は、本発明の第1実施形態によるパラメータ取得装置200が適用可能な変位取得装置100の構成を示す。変位取得装置100は、計測対象の物体1の表面(以下で単に対象表面1aともいう)の変位を計測する。この変位は、例えば、物体1に荷重が作用したことによる変位、または、物体1の振動による変位であってよいが、これらに限定されない。対象表面1aは、平面であってもよいし、曲面であってもよい。一例では、物体1は、ロケットモータのモータケースであり、対象表面1aは、モータケースの外周面である。変位取得装置100は、カメラ101とデータ処理部103と変位算出部105と記憶部107を備える。
この例では、データ処理部103は、x方向の間引き処理と輝度補間処理によりT枚のモアレ縞画像データを生成する。これらのモアレ縞画像データは、次の式(2)で表わされる。
データ処理部103は、式(2)に離散フーリエ変換を適用して、次の式(3)により、モアレ縞の位相φm(x,y)を求める。
データ処理部103は、このモアレ縞の位相φm(x,y)の変化Δφm(x,y)を求めることにより、対象表面1aの面内変位を求める。すなわち、格子模様はx方向においてピッチ(一定の間隔)で繰り返される模様であるとして、データ処理部103は、面内変位Ux(x,y)を、Ux(x,y)=Δφm(x,y)・p(x,y)/2πにより求める。以下で、格子模様のピッチp(x,y)を単にpとも記載し、Ux(x,y)をUxとも記載し、Δφm(x,y)をΔφmとも記載する。Uxは、xyz座標系におけるx方向に沿った面内変位であり、言い換えると、xyz座標系におけるxz平面に平行な平面又はxz平面における面内変位である。
ここで、初期状態の基準時において求められたφm(x,y)をφm0(x,y)とし、計測時において求められたφm(x,y)をそのままφm(x,y)とした場合に、Δφmは、補正前の面内変位であり、Δφm=φm(x,y)−φm0(x,y)で表わされる。
カメラ101の焦点距離をfとし、対象表面1aに設けた格子模様の実際のピッチを上記のpとし、画像データにおける格子のピッチを上記のQとし、カメラ101の光軸C方向におけるカメラ101(カメラ101の対物レンズの中心)から格子模様(対象物体1の表面)までの距離をZとした場合に、次の式(4)が成り立つ。
Z=f・p/Q ・・・(4)
O=f・p/Q−f・p/Q0 ・・・(5)
ここで、Q0は、初期状態(基準時)の対象表面1aをカメラ101が撮像して得た画像データにおける格子模様のx方向のピッチであり、Qは、計測時に対象表面1aをカメラ101が撮像して得た画像データにおける格子模様のx方向のピッチである。
この式から、データ処理部103はQを求める。例えば、式(6)を次の式(7)で近似し、データ処理部103は、式(7)を変形した次の式(8)によりQを求める。
本実施形態によるパラメータ取得装置200は、上述したパラメータ(補正係数)を取得するための装置である。パラメータ取得装置200は、可動部201、駆動装置203、制御部205、パラメータ算出部207、距離計測センサ209、指標値算出部211、判断部213、及び補正部215を備える。
<面内補正係数>
上述したパラメータとしての補正係数には、面内変位を補正するための面内補正数がある。図2と図3は、面内補正係数Kuを取得する処理の説明図である。図2と図3において、xyz座標系は、カメラ101に固定された3次元座標系であって、上述したx軸とy軸とz軸を有する。
U0x(x,y),Δz=Δz0・tanθ(x,y)/cosα(x,y) ・・・(9)
式(9)に基づいて、Δz0に対する面内変位U0x(x,y),Δzの変動率としての面内補正係数Kux(x,y),Δzを次の式(10)で表わす。
Kux(x,y),Δz=tanθ(x,y)/cosα(x,y) ・・・(10)
式(10)においてθ(x,y)とα(x,y)が未知であるので、Kux(x,y),Δzはθ(x,y)とα(x,y)からは求められないが、Δz0は既知であり、U0x(x,y),Δzは補正前の面内変位として上述のように求められる。したがって、本実施形態では、Kux(x,y),Δzを、次の式(11)により求める。
Kux(x,y),Δz=U0x(x,y),Δz/Δz0 ・・・(11)
U0x(x,y),Δx=Δx0/cosα(x,y) ・・・(12)
式(12)に基づいて、Δx0に対する面内変位U0x(x,y),Δxの変動率としての面内補正係数Kux(x,y),Δxを次の式(13)で表わす。
Kux(x,y),Δx=1/cosα(x,y) ・・・(13)
式(13)においてα(x,y)が未知であるので、Kux(x,y),Δxはα(x,y)からは求められないが、Δx0は既知であり、U0x(x,y),Δxは、補正前の面内変位として上述のように求められる。したがって、本実施形態では、Kux(x,y),Δxを、次の式(14)により求める。
Kux(x,y),Δx=U0x(x,y),Δx/Δx0 ・・・(14)
上述したパレメータとしての補正係数には、面外変位を補正するための面外補正数がある。図4と図5は、面外補正係数Koを取得する処理の説明図である。図4と図5において、xyz座標系と角度θ(x,y)と角度α(x,y)は、図2と図3の場合と同じである。
O0(x,y),Δz=Δz0・{1+tanθ(x,y)・tanα(x,y)}/cos{α(x,y)+θ(x,y)} ・・・(15)
式(15)に基づいて、Δz0に対する面外変位O0(x,y),Δzの変動率としての面外補正係数Ko(x,y),Δzを、次の式(16)で表わす。
Ko(x,y),Δz={1+tanθ(x,y)・tanα(x,y)}/cos{α(x,y)+θ(x,y)} ・・・(16)
式(16)においてθ(x,y)とα(x,y)が未知であるので、K0zはθ(x,y)とα(x,y)からは求められないが、Δz0は既知であり、O0(x,y),Δzは、補正前の面外変位として上述のように求められる。したがって、本実施形態では、Ko(x,y),Δzを、次の式(17)により求める。
Ko(x,y),Δz=O0(x,y),Δz/Δz0 ・・・(17)
O0(x,y),Δx=Δx0・tanα(x,y)/cos{α(x,y)+θ(x,y)} ・・・(18)
式(18)に基づいて、Δx0に対する面外変位O0(x,y),Δxの変動率としての面外補正係数Ko(x,y),Δxを、次の式(19)で表わす。
Ko(x,y),Δx=tanα/cos{α+θ(x,y)} ・・・(19)
Ko(x,y),Δx=O0(x,y),Δx/Δx0 ・・・(20)
本実施形態によるパラメータ取得方法を説明する。パラメータ取得方法は、初期状態の処理と、z方向移動の処理と、x方向移動の処理を含む。
図6は、初期状態(基準時)の処理を示すフローチャートである。初期状態での処理は、ステップS1〜S5を含む。
ステップS5において、ステップS4で特定したピッチQ0(x,y)と、カメラ101の焦点距離fと、x方向における格子模様の実際のピッチp(x,y)とに基づいて、データ処理部103は、設定方向に存在する計測点のz方向の位置z0=f・p(x,y)/Q0(x,y)を求める。なお、fとp(x,y)は既知である。なお、z軸の原点がカメラ101にあるとする(以下同様)。
図7は、z方向移動の処理を示すフローチャートである。z方向移動の処理は、ステップS6〜S15を有する。
ステップS7において、カメラ101は、対象表面1aの格子模様を撮像することにより、画像データを取得する。
ステップS9において、データ処理部103は、ステップS8で得た複数枚のモアレ縞画像データに基づいて、上述の式(3)により、設定方向に存在する計測点(x,y)におけるモアレ縞の位相φm(x,y)を求める。このφm(x,y)を以下でφmz(x,y)と記載する。
ステップS15において、ステップS6での制御距離Δz0と、ステップS14で求めたO0(x,y),Δzとに基づいて、パラメータ算出部207は、補正前の面外補正係数Ko(x,y),Δzを、Ko(x,y),Δz=O0(x,y),Δz/Δz0により算出して記憶部107に記憶する。
図8は、x方向移動の処理を示すフローチャートである。x方向移動の処理は、ステップS16〜S25を有する。
ステップS17において、カメラ101は、対象表面1aの格子模様を撮像することにより、画像データを取得する。
ステップS19において、データ処理部103は、ステップS18で得た複数枚のモアレ縞画像データに基づいて、上述の式(3)により、設定方向に存在する計測点(x,y)におけるモアレ縞の位相φm(x,y)を求める。このφm(x,y)を以下でφmx(x,y)と記載する。
ステップS23において、データ処理部103は、ステップS22で特定したピッチQ2と、カメラ101の焦点距離fと、x方向における格子模様の実際のピッチp(x,y)とに基づいて、設定方向に存在する計測点のz方向の位置z2=f・p(x,y)/Q2を求める。
ステップS24において、パラメータ算出部207は、ステップS5で求めたz0とステップ23で求めたz2とに基づいて、O0(x,y),Δx=z2−z0により、Δx0による面外変位O0(x,y),Δxを求める。
図9は、上述の初期状態の基準時から時間が経過した計測時に行われる変位取得処理のフローチャートである。この変位取得処理は、ステップS26〜S33を有する。
ステップS27において、データ処理部103は、ステップS26で得た画像データに対して、上述した間引き処理と輝度補間処理を複数回だけ行うことにより、複数枚のモアレ縞画像データを生成する。
ステップS28において、データ処理部103は、ステップS27で得た複数枚のモアレ縞画像データに基づいて、上述の式(3)により、設定方向に存在する計測点(x,y)におけるモアレ縞の位相φm(x,y)を求める。
ステップS31において、ステップS30で特定したピッチQと、カメラ101の焦点距離fと、x方向における格子模様の実際のピッチp(x,y)とに基づいて、データ処理部103は、設定方向に存在する計測点(x,y)のz方向の位置z=f・p(x,y)/Qを求める。
ステップS32において、データ処理部103は、ステップS31で求めたzに基づいて、O=z−z0により、設定方向について面外変位Oを求める。ここで、z0は、ステップS5で求めたz0であるが、上記他の基準時に予め求めた初期状態のz0であってもよい。
Δz=(Kux(x,y),Δx・O−Ko(x,y),Δz・Ux)/(Kux(x,y),Δx・Ko(x,y),Δz−Kux(x,y),Δz・Ko(x,y),Δx) ・・・(21)
Δx=(Ko(x,y),Δz・Ux−Kux(x,y),Δz・O)/(Kux(x,y),Δx・Ko(x,y),Δz−Kux(x,y),Δz・Ko(x,y),Δx) ・・・(22)
Ux=Kux(x,y),Δx・Δx+Kux(x,y),Δz・Δz ・・・(23)
O=Ko(x,y),Δx・Δx+Ko(x,y),Δz・Δz ・・・(24)
なお、記憶部107において、各設定方向毎に、補正係数Kux(x,y),Δz,Kux(x,y),Δx,Ko(x,y),Δz,Ko(x,y),Δxは、データ処理部103により該設定方向に対応づけられて記憶されている。
図10は、記憶部107に記憶されている補正係数を検査するパラメータ検査処理のフローチャートである。パラメータ検査処理は、ステップS41〜S45を有する。なお、本実施形態によるパラメータ取得方法は、パラメータ検査処理を含んでいてよい。
ステップS42において、ステップS41の検査用制御により可動部201が実際に移動した距離を、距離計測センサ209により計測する。
上述したxz処理に加えて、yz平面と平行な各平面に関する処理(yz処理という)も行われてもよい。yz処理は、上述したxz処理において、xをyに読み替えyをxに読み替えた(すなわちxとyを互いに入れ替えた)内容と同じであるので、その詳しい説明を省略する。ただし、xz処理とyz処理とで重複する内容(例えば面外変位Oを求める処理や補正係数Kozを求める処理)は、xz処理とyz処理のいずれかで行われればよい。また、xy座標を表わす(x,y)を読み替えると(y,x)となるが、これは(x,y)と同じであるので、(x,y)については読み替えない。
さらに、yz処理において、xz処理と同様に、補正係数Kuy(x,y),Δz,Kuy(x,y),Δy,Ko(x,y),Δyを予め求めて記憶部107に記憶させる。
Ux=Kux(x,y),Δx・Δx+Kux(x,y),Δy・Δy+Kux(x,y),Δz・Δz ・・・(25)
Uy=Kuy(x,y),Δx・Δx+Kuy(x,y),Δy・Δy+Kuy(x,y),Δz・Δz ・・・(26)
O=Ko(x,y),Δx・Δx+Ko(x,y),Δy・Δy+Ko(x,y),Δz・Δz ・・・(27)
Kux(x,y),Δyは、yz処理における次の追加処理により求められる。追加処理は、下記の(a1)〜(a6)の処理を有する。
(a2)次に、カメラ101は、対象表面1aの格子模様を撮像することにより、画像データを取得する。
(a3)その後、データ処理部103は、この画像データに対して、上述した間引き処理と輝度補間処理を複数回だけ行うことにより、複数枚のモアレ縞画像データを生成する。
(a4)次に、データ処理部103は、これら複数枚のモアレ縞画像データに基づいて、上述の式(6)により、設定方向に存在する計測点(x,y)での、x方向におけるモアレ縞の位相φm(x,y)を求める。このφm(x,y)を以下でφmx(x,y)と記載する。
(a6)上記(a1)での制御距離Δy0と、上記(a5)で求めたU0x(x,y),Δyとに基づいて、パラメータ算出部207は、面内補正係数Kux(x,y),Δyを、Kux(x,y),Δy=U0x(x,y),Δy/Δy0により算出して記憶部107に記憶する。制御距離Δy0は、パラメータ算出部207に予め設定されており、又は制御部205からパラメータ算出部207に入力される。なお、記憶部107において、各設定方向毎に、Kux(x,y),Δyは、該設定方向に対応づけられて記憶されている。
(b2)次に、カメラ101は、対象表面1aの格子模様を撮像することにより、画像データを取得する。
(b3)その後、データ処理部103は、この画像データに対して、上述した間引き処理と輝度補間処理を複数回だけ行うことにより、複数枚のモアレ縞画像データを生成する。
(b4)次に、データ処理部103は、これら複数枚のモアレ縞画像データに基づいて、xとyを入れ替えた上述の式(6)により、設定方向に存在する計測点(x,y)での、y方向におけるモアレ縞の位相φm(x,y)を求める。このφm(x,y)を以下でφmy(x,y)と記載する。
(b6)上記(b1)での制御距離Δx0と、上記(b5)で求めたU0y(x,y),Δxとに基づいて、パラメータ算出部207は、面内補正係数Kuy(x,y),Δxを、Kuy(x,y),Δx=U0y(x,y),Δx/Δx0により算出して記憶部107に記憶する。制御距離Δx0は、パラメータ算出部207に予め設定されており、又は制御部205からパラメータ算出部207に入力される。なお、記憶部107において、各設定方向毎に、Kuy(x,y),Δxは、該設定方向に対応づけられて記憶されている。
第1実施形態によると、補正部215により補正されたパラメータ(各補正係数)により、各種の誤差の影響を全体的に補正できる。すなわち、対象面1aの傾き、カメラ101の設置角度の誤差、カメラ101の画角、対象面1aの模様のピッチの誤差、及びカメラ101のレンズ収差等が与える面内変位と面外変位の算出値の誤差の影響分を、全体的に補正することができる。
図11は、本発明の第2実施形態によるパラメータ取得装置200が適用可能な変位取得装置100の構成を示す。第2実施形態において、以下で説明する点が第1実施形態と異なる。第2実施形態について、以下で説明しない点は、第1実施形態の場合と同じであってよい。第2実施形態では、変位取得装置100は、対象表面1aの面外変位を求める。
なお、θ1、θ2、P、Kは、それぞれ、θ1(x,y)、θ2(x,y)、P(x,y)、K(x,y)と表現されるが、これらを、簡単のため、単にθ1、θ2、P、Kと表記している。
第2実施形態において上述のパラメータを検査するパラメータ検査処理は、第1実施形態で説明した図10のフローチャートの場合と同様であるので、図10を参照して、第2実施形態の場合のパラメータ検査処理を説明する。このパラメータ検査処理は、ステップS41〜S45を有する。
ステップS42において、ステップS41の検査用制御により可動部201が実際に移動した距離を、距離計測センサ209により計測する。
第2実施形態によると、第1実施形態と同様に、補正部215により補正されたパラメータ(各補正係数)により、各種の誤差の影響を全体的に補正できる。
上述した各実施形態において、距離計測センサ209がレーザ変位センサである場合に、可動部201には、レーザ光の照射目標位置を示す的301が設けられていてよい。図14は、図1または図11において、所定方向(図1ではz方向又はx方向、図11ではz方向)に見た可動部201のレーザ照射面201aを示す図である。レーザ照射面201aは、レーザ変位センサ209からのレーザ光が当たる面である。
判断部213と補正部215を省略してもよい。この場合、指標値算出部211は、例えば、指標値を表示装置に出力してよい。これにより、表示装置は、指標値を表示する。人は、表示された指標値を見て、指標値が許容範囲内であるかどうかを確認できる。指標値が許容範囲外である場合には、例えば、制御部に設定するパラメータ取得用の制御距離を調節して、再び、パラメータ取得処理を行わせることができる。
上述では、補正部215は、パラメータを補正したが、距離計測センサ209が計測した移動距離と、検査用の制御距離とに基づいて、制御部205のパラメータ取得用制御による駆動装置203の駆動量を補正してもよい。
検査用制御は、パラメータ取得用制御であり、検査用の制御距離はパラメータ取得用の制御距離であってもよい。すなわち、検査用制御がパラメータ取得用制御を兼ねている移動制御(以下で単に移動制御という)であり、検査用の制御距離はパラメータ取得用の制御距離と同じ制御距離(以下で共通制御距離という)であってもよい。
1a 対象表面
100 変位取得装置
101 カメラ
103 データ処理部
105 変位算出部
107 記憶部
200 パラメータ取得装置
201 可動部
202 投影装置
203 駆動装置
203a 移動台
203b 第1駆動部
203c 第2駆動部
205 制御部
207 パラメータ算出部
209,209a,209b 距離計測センサ
211 指標値算出部
213 判断部
215 補正部
301 的
302 位置ずれ表示
Claims (11)
- 物体の対象表面における規則性のある模様を撮像して画像データを生成するカメラと、
前記画像データに基づいてサンプリングモアレ法により前記対象表面上の計測点に関する変位量を求めるデータ処理部と、
求めた変位量と予め求めたパラメータとに基づいて計測点の面内変位と面外変位の一方または両方を算出する変位算出部と、を備える変位取得装置に設けられるパラメータ取得装置であって、
前記カメラが設置され所定方向に移動可能な可動部と、
前記可動部を前記所定方向に移動させる駆動装置と、
前記可動部を前記所定方向にパラメータ取得用の制御距離だけ移動させるパラメータ取得用制御を前記駆動装置に対して行う制御部と、を備え、
前記パラメータ取得用制御の前後での前記計測点に関する変位量が前記カメラと前記データ処理部により求められ、
当該変位量と前記パラメータ取得用の制御距離とに基づいて前記パラメータを求めるパラメータ算出部と、
前記可動部を検査用の制御距離だけ前記所定方向に移動させる検査用制御を前記駆動装置に対して行った場合に、当該検査用制御により前記可動部が実際に移動した距離を計測する距離計測センサと、
前記距離計測センサが計測した移動距離と、前記検査用の制御距離との違いを示す指標値を求め、求めた指標値を出力する指標値算出部と、を備える、パラメータ取得装置。 - 前記指標値算出部が出力した前記指標値が許容範囲内であるかどうかを判断し、当該判断の結果が否定である場合には、当該結果を出力する判断部を備える、請求項1に記載のパラメータ取得装置。
- 前記判断部による前記判断の結果が否定である場合に、前記検査用の制御距離と前記距離計測センサが計測した移動距離に基づいて、前記パラメータを補正する補正部を備える、請求項2に記載のパラメータ取得装置。
- 前記判断部による前記判断の結果が否定である場合に、前記距離計測センサが計測した移動距離と、前記検査用の制御距離とに基づいて、制御部のパラメータ取得用制御による駆動装置の駆動量を補正する補正部を備える、請求項3に記載のパラメータ取得装置。
- 距離計測センサは、可動部に向けて前記所定方向にレーザ光を射出して可動部で反射させ、反射された当該レーザ光に基づいて、前記所定方向における可動部の移動距離を計測するレーザ変位計である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のパラメータ取得装置。
- 前記可動部において、レーザ変位計からのレーザ光が当たる箇所には、当該レーザ光の照射目標位置を示す的が設けられている、請求項5に記載のパラメータ取得装置。
- 前記検査用制御は、前記パラメータ取得用制御であり、前記検査用の制御距離は前記パラメータ取得用の制御距離である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のパラメータ取得装置。
- 前記データ処理部は、前記変位量として、補正前の面内変位及び面外変位を求め、
前記変位算出部は、前記データ処理部が求めた面内変位及び面外変位と、前記パラメータとに基づいて、補正後の面内変位と面外変位の一方又は両方を算出する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のパラメータ取得装置。 - 前記変位取得装置は、可動部に設けられた投影装置を備え、該投影装置は、前記対象表面の前記模様を投影し、
前記データ処理部は、前記変位量として、前記模様に関する位相変化量を求め、
前記パラメータは、前記投影装置および前記カメラと前記対象表面との距離の変化量と、当該距離の変化による前記計測点での前記模様に関する位相変化量を表わす値との比率であり、
前記変位算出部は、前記データ処理部が求めた前記位相変化量と、前記比率とに基づいて、面外変位を算出する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパラメータ取得装置。 - 物体の対象表面における規則性のある模様を撮像して画像データを生成するカメラと、
前記画像データに基づいてサンプリングモアレ法により前記対象表面上の計測点に関する変位量を求めるデータ処理部と、
求めた変位量と予め求めたパラメータとに基づいて計測点の面内変位と面外変位の一方または両方を算出する変位算出部と、を備える変位取得装置に対するパラメータ取得方法であって、
(A)前記カメラが設置され所定方向に移動可能な可動部と、前記可動部を前記所定方向に移動させる駆動装置とを設け、
(B)前記可動部を前記所定方向にパラメータ取得用の制御距離だけ移動させるパラメータ取得用制御を制御部により前記駆動装置に対して行い、
(C)前記パラメータ取得用制御の前後での前記計測点に関する変位量を、前記カメラと前記データ処理部により求め、
(D)当該変位量と前記パラメータ取得用の制御距離とに基づいて、パラメータ算出部により前記パラメータを求め、
(E)前記可動部を検査用の制御距離だけ前記所定方向に移動させる検査用制御を前記制御部により前記駆動装置に対して行い、
(F)当該検査用制御により前記可動部が実際に移動した距離を距離計測センサにより計測し、
(G)前記距離計測センサが計測した移動距離と、前記検査用の制御距離との違いを示す指標値を、指標値算出部により求めて出力する、パラメータ取得方法。 - 前記検査用制御は、前記パラメータ取得用制御であり、前記検査用の制御距離は前記パラメータ取得用の制御距離であり、前記(B)は、前記(E)を兼ねている、請求項10に記載のパラメータ取得方法。
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