JP2021127627A - 建物の解体方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】上層部の解体に伴う騒音が下層部の供用階に伝達することを抑制する。【解決手段】建物の解体方法は、下層部12の上方に配置された上層部14を解体する建物10の解体方法であって、下層部12は、下層部12の最上階に配置され上層部14の解体工事中に供用しない緩衝階12Aと、下層部12において緩衝階12Aの下方に配置され上層部14の解体工事中に供用する供用階12Bと、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、建物の解体方法に関する。
下記特許文献1には、建物を高層階から順次解体する、建物の解体方法が示されている。
特開2018−123543号公報
上記特許文献1における建物の解体方法では、ワイヤーソー装置やブレードカッター装置を用いて床版部材を切断している。このような切断作業等を伴う解体工事では、一般的に、騒音が発生する。このため、建物の下層部を供用しながら建物の上層部を解体する場合、供用階に工事の騒音が伝達され、居住性に影響を与える場合がある。
本発明は、上記事実を考慮して、下層部の上方に配置された上層部を解体する建物の解体方法において、上層部の解体に伴う騒音が下層部の供用階に伝達することを抑制することを目的とする。
請求項1の建物の解体方法は、下層部の上方に配置された上層部を解体する建物の解体方法であって、前記下層部は、前記下層部の最上階に配置され前記上層部の解体工事中に供用しない緩衝階と、前記下層部において前記緩衝階の下方に配置され前記上層部の解体工事中に供用する供用階と、を備える。
請求項1に記載の建物の解体方法によると、上層部の解体工事中に供用する供用階の上方に、上層部の解体工事中に供用しない緩衝階が設けられる。このため、上層部の解体に伴う騒音は緩衝階によって隔てられるので、下層部の供用階に伝達することを抑制できる。
請求項2の建物の解体方法は、請求項1に記載の建物の解体方法において、前記上層部を解体する前に、前記下層部における最上階の天井スラブ上に防水処理を施す。
請求項2に記載の建物の解体方法によると、下層部の天井スラブ上に防水処理を施してから上層部を解体する。このため、解体工事において発生する排水が下層部に漏水することを抑制できる。
本発明によると、上層部の解体に伴う騒音が下層部の供用階に伝達することを抑制できる。
本発明の実施形態に係る建物の解体方法が適用される建物を示す立断面図である。 本発明の実施形態に係る建物の解体方法において、解体しない下層部における最上階の天井スラブに立ち上がり躯体を打設した状態を示す立断面図である。 本発明の実施形態に係る建物の解体方法において、解体しない下層部における最上階の天井スラブに防水層を形成した状態を示す立断面図である。 本発明の実施形態に係る建物の解体方法において、解体しない下層部における最上階の天井スラブに、上層部から撤去した設備機器を設置した状態を示す立断面図である。 本発明の実施形態に係る建物の解体方法において、上層部に支保工を設置してスラブを支持し、スラブを形成するパネル材を撤去している状態を示す立断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る建物の解体方法において、上層部のスラブに切り込みを形成した状態を示す斜視図であり、(B)はスラブを形成するパネル材を吊り上げている状態を示す斜視図であり、(C)は外壁を形成するパネル材を吊り上げている状態を示す斜視図である。 (A)は本発明の実施形態に係る建物の解体方法において、上層部の梁を吊り上げて撤去している状態を示す斜視図であり、(B)は上層部の柱を吊り上げて撤去している状態を示す斜視図であり、(C)は上層部における1階層を撤去した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る建物の解体方法において、上層部が解体された状態を示す立断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る建物の解体方法について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において構成を省略する又は異なる構成と入れ替える等、適宜変更を加えて実施することができる。
<建物>
図1には、本発明の実施形態に係る建物の解体方法が適用される建物10が示されている。この建物の解体方法は、建物10の下層部12を残置し、上層部14を解体及び撤去する工事(所謂減築工事)に適用される工法である。なお、図1においては、上層部14において解体及び撤去される部分を破線で示している。
建物10の構造形式は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、下層部12は鉄筋コンクリート造のラーメン構造によって構築され、上層部14は鉄骨造のラーメン構造によって構築されている。
残置される下層部12のうち、最上階は緩衝階12Aとされ、緩衝階12Aの下方の各階は供用階12Bとされている。供用階12Bは、上層部14の解体工事中(減築工事中)に供用する階であり、緩衝階12Aは、解体工事中に供用しない階である。
なお、緩衝階12Aは下層部12の最上階を含んで2層以上連続して設けてもよい。また、緩衝階12A及び供用階12Bには、構造上の違いがあるわけではなく、これらは解体工事中の使用状態の差異による便宜的な分類である。
ここで、「供用する」とは、供用階12Bが、建物10の利用者が日常的に出入りする状態であって、かつ、この利用者が、執務、居住、教育、レクリエーション等の各種の目的のために、一定時間(例えば1時間)以上連続して滞在する状態、又は頻繁(例えば1時間に1回以上)に出入りする状態にあることをいう。
なお、例えば倉庫や物置、機械室等のように、利用者が一時的に出入りするものの、一定時間以上連続して滞在しない、一定時間以上滞在することが一般的な利用形態として想定されていない、又は頻繁に出入りしない場合は、「供用する」という実施形態には当てはまらない。
また、「利用者」とは建物10の全部又は一部の所有者、賃借人、訪問者等を指し、解体工事関係者は含まれない。すなわち、解体工事の管理事務所などを設置する場合は、「供用する」という実施形態には当てはまらない。
<上層部の解体(先行工事)>
(立ち上がり躯体打設)
上層部14の解体に先立って、先行工事が行われる。この先行工事では、まず図2に示すように、下層部12における最上階、すなわち緩衝階12Aの天井スラブであるスラブ20にパラペット22を形成する。パラペット22はコンクリート製とされ、スラブ20の外周に沿って、スラブ20を取り囲んでコンクリートを打設して形成される。また、パラペット22は、上層部14の最下階における腰壁14Eと一体化して形成される。
また、スラブ20には、設備配管を雨仕舞するために、箱状の躯体24(所謂ハト小屋)を形成する。躯体24はコンクリート製とされ、スラブ20及びスラブ20の上下のスラブを貫通している配管26を取り囲むように形成される。
なお、図2において配管26は1本のみ表示されているが、本発明の実施形態はこれに限らず、躯体24の内側には複数の配管26を配置することができる。また、スラブ20には、配管26のレイアウトに応じて複数の躯体24を形成してもよい。
また、図2において破線で示し、他の図においては図示を省略しているが、スラブ20には、上層部14の柱14C(鉄骨柱)の柱脚を取り囲む躯体28を形成する。これにより後述する防水層30の立ち上がり部分を形成する。
(防水層の形成)
先行工事では、次に図3に示すように、スラブ20の上面に防水処理として防水層30を形成する。防水層30は、塗膜防水、アスファルト防水、シート防水等各種の工法によって形成することができるが、本実施形態においては、アスファルト防水によって形成される。
なお、防水層30の形成に先立って、スラブ20には、必要に応じて水勾配を適宜形成する。また、防水層30の形成に先立って、又は防水層30の形成後、水勾配の下流側に仮設の集水桝(不図示)を設置する。これにより、上層部14の解体工事によって発生した排水や雨水は、防水層30の上を流れ、集水桝に集水される。
(集水タンクの設置)
防水層30の上には、排水処理手段として、仮設の集水タンクT1(ノッチタンク)を配置する。集水タンクT1は、防水層30を保護するために、支持脚(不図示)等を介して配置することが好適である。集水タンクT1には、矢印L1で示すように、集水桝に集水された排水がポンプ(不図示)にて送水され、一時的に貯蔵される。
さらに、建物10が構築された地盤面には、排水処理手段として、仮設の処理タンクT2(ノッチタンク)を配置する。処理タンクT2は、矢印L2、L3で示すように、集水タンクT1に貯蔵された排水を受水し、この排水は薬剤等を用いて中和処理される。処理タンクT2で中和処理された排水は、矢印L4で示すように、例えば下水管へ排水される。
(集水樋の配置)
先行工事では、別の排水処理手段として、仮設の集水樋32を設置する。集水樋32(後述する集水樋32A、32B及び32C)は、上層部14及び下層部12の少なくとも一方の周囲に横方向に延設される水平樋である。
集水樋32は、外壁面に沿って建物10を取り囲むように敷設され、上層部14の解体工事に伴って発生した排水を流すことができる。この排水は、一例として、上層部14の解体時に粉塵が飛散しないために散水することにより発生する。集水樋32を流れた排水は、竪樋によって処理タンクT2へ送水される。または上述した集水桝に集水され、集水タンクT1に集水される。
図3に実線で示す集水樋32Aは、上層部14(上層部14における最下階の腰壁)の周囲に延設されている。これにより、上層部14の解体工事によって発生した排水が、上層部14の周囲の壁面を伝って下層部12に漏水することが抑制される。
なお、図3に破線で示す集水樋32Bのように、集水樋32は、上層部14における最下階以外の周囲に延設してもよい。この場合、上層部14における上方の層から下方の層へ順次解体を進める解体工事の進行に伴って、集水樋32Bの位置を順次繰り下げる。
さらに、図3に破線で示す集水樋32Cのように、集水樋32は、下層部12の周囲に延設してもよい。これにより、上層部14の解体工事によって発生した排水が、下層部12の周囲の壁面を伝って建物10の外部へ流出することが抑制される。
(設備切替)
先行工事では、さらに設備機器の切替工事を行う。この工事は、図3に示すように撤去される上層部14(例えば上層部14における屋上のスラブ14A)に設置されている設備機器E1を、図4に示すように撤去されない下層部12に設置し直して、配管26を再接続する工事である。
なお、図4に示す設備機器E1はスラブ20における防水層30の上に設置されているが、設備機器E1の配置は特に限定されるものではない。防水層30の上に設備機器を配置する場合、防水層30を保護するために適宜設備基礎を設けて配置することが好適である。
(配管の雨仕舞)
躯体24の内部には、配管26におけるスラブ20を上下に貫通する部分(鉛直部26A)と、スラブ20の上で横引きされる部分(水平部26B)と、の接続部が配置される。この躯体24には、配管26を設備機器E1と接続後、速やかに屋根24Aが架設される。
これにより、スラブ20の上で横引きされた配管26の水平部26Bが屈曲してスラブ20を貫通する部分(鉛直部26A)が、躯体24及び屋根24Aで取り囲まれて雨仕舞される。換言すると、鉛直部26Aがスラブ20を貫通する部分は、躯体24及び屋根24Aによって風雨に晒されないように保護される。
躯体24に架設される屋根24Aは、例えば金属製や樹脂製の折板で形成される。これにより、例えば現場打ちコンクリート等を用いて屋根24Aを形成する場合と比較して養生期間を設ける必要がなく、工期を短縮できる。
<上層部の解体(解体工事)>
上述した先行工事の後、上層部14が解体される。上層部14は鉄骨造とされ、上層部14には、図5に示すように、H形鋼の柱14C及び柱14Cに架設されたH形鋼の梁14Bによって柱梁架構が形成されている。上層部14のスラブ14Aは、パネル材P1を用いて形成されている。なお、柱14Cは例えば角型鋼管等で形成されていてもよい。
パネル材P1は例えばALCパネルとされ、互いに隣り合う梁14Bに架け渡されて配置されている。また、互いに隣り合うパネル材P1の間には、必要に応じてモルタルが充填されており、パネル材P1の間に隙間が生じない状態でスラブ14Aが形成されている。なお、パネル材P1は、ALCパネルに限定されるものではなく、例えばデッキプレート等としてもよい。
上層部14の解体にあたっては、上層部14の一層毎に、支保工40の設置、パネル材P1の撤去、梁14Bの撤去、柱14Cの撤去がこの順に順次行われる。以下にその具体的な手順を説明する。
(支保工の設置)
パネル材P1を撤去する際は、まずパネル材P11の下方に、パネル材P1を支持する支保工40を設置する。支保工40は、一例として、繋ぎ材46によって連結された支柱42の上部に、支持梁44を架け渡して形成されている。支保工40は、1枚のパネル材P1を2本以上の支持梁44で支持できるように配置することが好ましい。
(パネル材の撤去)
パネル材P1を撤去するためには、まず、パネル材P1の上面、すなわち、スラブ14Aの上面に形成された防水層(不図示)を撤去する。次に図6(A)に示すように、互いに隣り合うパネル材P1同士の間(パネル材P1同士の接合部)、または、パネル材P1自体にワイヤーソーで切り込みC1を形成する。
切り込みC1の形成にあたっては、切断部分に水を掛けながら作業する。すなわち、上層部14におけるスラブ14A(パネル材P1)は、湿式工法によって解体される。水を使うことにより粉塵の発生が抑制され、ワイヤーとコンクリートとの摩耗による過熱が抑制される。
パネル材P1に切り込みC1を形成する前又は形成した後に、パネル材P1には、パネル材P1の上面から下面まで貫通する複数の貫通孔PHを形成する。貫通孔PHは例えば4つ形成することが好適である。これらの貫通孔PHには、図6(B)に示すように揚重用のワイヤーやバンドを通すことで、パネル材P1を吊り上げることができる。
次に図6(C)に示すように、上層部14の外壁14Dを形成するパネル材P2をウォールソー等で切断し、撤去する。なお、図6(A)〜(C)及び図7(A)〜(C)においては、外壁14Dが柱14Cの間に配置された状態(柱14Cが屋外に露出した状態)で図示されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば外壁14Dは、柱14Cの外側に配置(柱14Cが屋外に露出しないように配置)してもよい。
(梁、柱の撤去)
次に、図7(A)に示すように、梁14Bを撤去する。梁14Bは、柱14Cから溶断される。さらに、図7(B)に示すように、柱14Cを撤去する。柱14Cは、下階の柱14Cから溶断される。これにより、図7(C)に示すように、上層部14における1層分の躯体が撤去される。
以上説明したように、「支保工の設置」、「パネル材の撤去」及び「梁、柱の撤去」を解体する層ごとに繰り返すことで、図8に示すように、上層部14が解体される。
なお、解体される上層部14において、最下階における腰壁14Eは、新たに形成したパラペット22と一体化している。換言すると、パラペット22は腰壁14Eを増し打ちして形成されている。また、図2を用いて説明したように、上層部14の柱14C(鉄骨柱)の柱脚は、新たに形成した躯体28によって被覆されている。
このため、上層部14の腰壁14E及び柱14Cの柱脚、すなわち上層部14を構成する一部の構造物は撤去されることなく残置される。本明細書においては、このように上層部14の一部が残置される実施形態を含めて「上層部14を解体する」と称すものとする。
なお、上層部14の腰壁14Eとパラペット22とを一体化させず、腰壁14Eを撤去してもよい。また、上層部14の柱14Cを躯体28によって被覆せず、柱14Cを全て撤去してもよい。
上層部14の撤去完了後、仮設の集水タンクT1、処理タンクT2及び集水樋32も撤去する。以上の工程により、上層部14が解体される。すなわち、建物10の解体が完了する。建物10の解体完了後、緩衝階12Aは供用することができる。
<作用及び効果>
本実施形態における建物10の解体方法によると、上層部14の解体工事中に供用する供用階12Bの上方に、上層部14の解体工事中に供用しない緩衝階12Aが設けられる。このため、上層部14の解体に伴う騒音は緩衝階12Aによって隔てられるので、下層部12の供用階12Bに伝達することを抑制できる。また、上層部14の解体に伴う振動も、緩衝階12Aによって隔てられることにより、下層部12の供用階12Bに伝達することを抑制できる。
また、本実施形態における建物10の解体方法によると、下層部12の天井スラブであるスラブ20上に防水処理を施してから(防水層30を形成してから)上層部14を解体する。このため、解体工事において発生する排水が下層部12に漏水することを抑制できる。
また、本実施形態における建物10の解体方法によると、上層部14が湿式工法で解体される。このため、解体工事に伴って排水が発生する。これに対して、下層部12における最上階の天井スラブであるスラブ20上には防水層30が形成される。このため、排水が、下層部12の屋上(スラブ20の上面)から下層部12へ漏水することを抑制できる。
また、本実施形態における建物10の解体方法によると、排水処理手段として、上層部14及び下層部12の少なくとも一方の周囲に延設され、排水を流す樋(集水樋32)が形成されている。このため、排水が上層部14の周囲を伝って下層部12へ漏水したり、排水が下層部12の周囲を伝って建物10の外部へ流出したりすることを抑制できる。
また、本実施形態における建物10の解体方法によると、排水が集水タンクT1に貯蔵される。このため排水量が多い場合においても漏水を抑制できる。また、排水は処理タンクT2によって中性化される。これにより、排水を浄化して排出できる。
また、本実施形態における建物10の解体方法によると、上層部14のスラブ14Aを形成するパネル材P1が吊り上げられて撤去される。このため、例えばスラブ14Aを砕いて撤去する場合と比較して、解体工事に伴う騒音の発生を抑制できる。
また、本実施形態における建物10の解体方法によると、それぞれのパネル材P1の下方に、支保工40が設けられる。このため、パネル材P1の吊り上げに伴って隣接するパネル材P1が持ち上げられ、持ち上げられたパネル材P1が落下することを抑制できる。このため、騒音の発生抑制効果を高めることができる。
<その他の実施形態>
なお、本実施形態においては、上層部14のスラブ14Aを形成するパネル材P1を撤去する際に、パネル材P1同士の間、または、パネル材P1自体にワイヤーソーで切り込みC1を形成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば切り込みC1は必ずしも形成しなくてもよい。
この場合、パネル材P1には貫通孔PHのみを形成するだけでよい。この貫通孔PHに揚重用のワイヤーやバンドを通し、クレーンで吊り上げることで、互いに隣り合うパネル材P1間の接合部が引き剥がされる。これにより、切断作業を伴わずにスラブ14Aを解体できる。このため、解体工事に伴う騒音を抑制できる。
また、本実施形態においては、鉄筋コンクリート造及び鉄骨造の切替部分で、残置される下層部12及び解体される上層部14を分けている。すなわち、解体される上層部14が鉄骨造とされているため、鉄筋コンクリート造の躯体を解体する場合と比較して騒音が少ない。
但し本発明の実施形態はこれに限られるものではなく、一例として、鉄筋コンクリート造部分において、残置される下層部12と解体される上層部14とを分けてもよい。つまり、建物10における鉄骨造の部分だけでなく鉄筋コンクリート造の部分も解体してもよい。
別の一例として、鉄骨造部分において、残置される下層部12と解体される上層部14とを分けてもよい。つまり、建物10を、鉄筋コンクリート造の部分だけでなく鉄骨造の部分も残置して解体し、残置される下層部12に鉄骨造の部分が含まれる構成としてもよい。
さらに別の一例として、建物10は混構造としなくてもよい。すなわち、建物10は例えば全ての階を鉄筋コンクリート造や鉄骨造としてもよい。また、建物10は鉄骨鉄筋コンクリート造としてもよい。さらに、架構形式もラーメン構造に限定されるものでなく、壁式構造などを採用することができる。
また、本実施形態においては上層部14を湿式工法で解体しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばワイヤーソーでパネル材P1同士の接合部又はパネル材P1自体に切り込みを入れる際、水を掛けなくてもよい。水を掛けるか掛けないかに関わらず、緩衝階12Aを設けることで、供用階12Bへの騒音抑制効果を得ることができる。
さらに、上層部14を湿式工法で解体しない場合、防水層30は上層部14の解体後に形成することができる。また、この場合、集水樋32、集水タンクT1及び処理タンクT2は設けなくてもよい。なお、上層部14の解体工事中に下層部12のスラブ20が風雨に晒されることを抑制する観点からは、上層部14を湿式工法で解体しない場合であっても、防水層30は上層部14の解体前に形成することが好ましい。
また、本実施形態においては、パネル材P1を吊り上げて解体しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばパネル材P1は、砕いて解体してもよい。また、上層部14のスラブ14Aは、必ずしもパネル材P1で形成されている必要はなく、例えば現場打ちコンクリートで形成されていてもよい。
このようなコンクリートスラブを解体する場合においても、当該コンクリートスラブは、切り込みを入れて吊り上げて解体してもよいし、砕いて解体してもよい。上層部14のスラブ14Aの構造及び解体方法に関わらず、緩衝階12Aを設けることで、供用階12Bへの騒音抑制効果を得ることができる。このように、本発明は様々な態様で実施できる。
10 建物
12 下層部
12A 緩衝階
12B 供用階
14 上層部
20 スラブ(天井スラブ)

Claims (2)

  1. 下層部の上方に配置された上層部を解体する建物の解体方法であって、
    前記下層部は、
    前記下層部の最上階に配置され前記上層部の解体工事中に供用しない緩衝階と、
    前記下層部において前記緩衝階の下方に配置され前記上層部の解体工事中に供用する供用階と、
    を備える建物の解体方法。
  2. 前記上層部を解体する前に、
    前記下層部における最上階の天井スラブ上に防水処理を施す、
    請求項1に記載の建物の解体方法。
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