JP2021126930A - 車両の車体製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動減衰部材の垂下を抑止すると共に、優れた振動減衰効果を発揮させることができる車両の車体製造方法を提供する。【解決手段】車両の車体製造方法は、第1車体部材2の第1接合面2Aに、流動性を有する減衰接着材3を塗布する塗布工程M1と、塗布された減衰接着材3が略水平方向へ拡がる姿勢で第1接合面2Aと第2車体部材4の第2接合面4Aとを重ね合わせ、両者間に減衰接着材3が介在する第1接合部F1を形成する第1接合工程M2と、完成後の車両における第1、第2車体部材2、4の接合体5の組付け姿勢において、第1接合部F1の下端領域となることが想定されている領域aに位置する減衰接着材3を仮硬化させる仮硬化工程M3と、前記組付け姿勢を取るように、接合体5を第3車体部材6に接合する第2接合部F2を形成する第2接合工程M4と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、車体部材間に振動減衰部材を介在させて接合する車両の車体製造方法に関する。
自動車等の車両の車体は、複数の車体部材の接合によって形成される部分を含んでいる。例えば、閉断面構造を備えるサイドシルやルーフレールは、閉断面を形成する一対の車体部材と、前記閉断面を補強する節部材(補強メンバ)との接合によって構成される。また、前記接合の部分に、振動を減衰させる振動減衰部材を介在させる技術が知られている。一般に、振動減衰部材としては熱硬化性の減衰接着材が用いられる。閉断面構造体は、前記接合の部分に前記減衰接着材を塗布し、車体部材同士を接合した後に、前記減衰接着材を熱硬化させて製造される。
前記減衰接着材は、硬化前は流動性を有する。このため、前記接合の部分が車体の完成状態で縦壁となる場合には、前記減衰接着材の垂下が問題となる。特許文献1には、振動減衰部材を介して接合する車体部材の接合面に、ビード部のような凹凸形状を設ける技術が開示されている。前記凹凸形状によって流動性を有する減衰接着材が係止されることで、当該減衰接着材の垂れ落ちが抑止される。
特開2019−55669号公報
しかしながら、特許文献1の車体構造では、ビード部の形成によって車体部材の剛性が変化する。一般に、ビード部は車体部材の剛性を向上させる。この場合、車体部材間に介在された減衰接着材の歪みエネルギー分担率が低下してしまい、振動減衰効果を低減させてしまうことがある。
本発明の目的は、振動減衰部材の垂下を抑止すると共に、優れた振動減衰効果を発揮させることができる車両の車体製造方法を提供することにある。
本発明の一局面に係る車両の車体製造方法は、複数の車体部材を接合して車両の車体を製造する方法であって、互いに接合される第1車体部材の第1接合面及び第2車体部材の第2接合面の少なくとも一方に、流動性を有する振動減衰部材を塗布する塗布工程と、塗布された前記振動減衰部材が略水平方向へ拡がる姿勢で前記第1接合面と前記第2接合面とを重ね合わせ、両者間に前記振動減衰部材が介在する第1接合部を形成する第1接合工程と、完成後の車両における前記第1車体部材及び前記第2車体部材の接合体の組付け姿勢において、前記第1接合部の下端領域となることが想定されている部分に位置する前記振動減衰部材を仮硬化させる仮硬化工程と、前記組付け姿勢を取るように、前記接合体を第3車体部材に接合する第2接合部を形成する第2接合工程と、を含むことを特徴とする。
この車体製造方法によれば、前記第1接合工程では、振動減衰部材が略水平方向へ拡がる姿勢で前記第1接合面と前記第2接合面とが重ね合わされるので、当該振動減衰部材の垂れ落ちの問題は生じない。そして、前記第1接合部において車両化後の状態でみると下端領域となる部分に存在する振動減衰部材が、前記仮硬化工程において仮硬化される。このため、次段の第2接合工程おいて第1及び第2車体部材の接合体が、車両化後の組付け姿勢で第3車体部材に接合されても、前記仮硬化によって振動減衰部材の垂下が抑止される。すなわち、振動減衰部材の前記下端領域において仮硬化された部分がダムの役割を果たし、上端側に位置する未硬化の振動減衰部材の垂下を防止する。なお、前記仮硬化工程において、前記下端領域だけでなく、前記第1及び第2接合面間に介在された振動減衰部材の全体を仮硬化させ、垂下を確実に防止するようにしても良い。
上記の車両の車体製造方法において、前記振動減衰部材は、熱硬化型の材料であって、前記仮硬化工程は、前記振動減衰部材に熱を与えて仮硬化させる工程であることが望ましい。
この車体製造方法によれば、熱硬化型の振動減衰部材を速やかに仮硬化させることができる。振動減衰部材に熱を与える手法は、例えばホットエアの吹き付け等による外部からの加熱、電磁誘導加熱による内部からの加熱等を例示することができる。
上記の車両の車体製造方法において、前記振動減衰部材は、光の照射によって硬化可能な材料であって、前記仮硬化工程は、前記振動減衰部材に光を照射して仮硬化させる工程であることが望ましい。
この車体製造方法によれば、光の照射によって振動減衰部材を速やかに仮硬化させることができる。具体例としては、紫外線硬化剤を含む材料からなる振動減衰部材を用い、当該振動減衰部材に紫外線を照射して仮硬化させる態様を例示できる。
上記の車両の車体製造方法において、前記第2車体部材及び前記第3車体部材は閉断面を形成する部材であり、前記第1車体部材は、前記閉断面内に配置される補強メンバであることが望ましい。
この車体製造方法によれば、第1車体部材と第2車体部材との前記第1接合部は、閉断面内に配置されることになる。つまり、作業者が容易に目視できず且つ容易に振動減衰部材の垂下変形等を修復出来ない箇所に、前記第1接合部が配置される。このような状況において、振動減衰部材の垂下が確実に防止されることで、車体の振動減衰性能及び車体の製造効率を一層高めることができる。
本発明によれば、振動減衰部材の垂下を抑止すると共に、優れた振動減衰効果を発揮させることが可能な車両の車体製造方法を提供することができる。
図1は、本発明が適用される車体の概略的な側面図である。 図2は、本発明が適用される車体の概略的な底面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る車体製造方法の手順を示す工程チャートである。 図4(A)〜(C)は、前記車体製造方法の塗布工程、第1接合工程及び仮硬化工程を説明するための模式図である。 図5は、前記車体製造方法の第2接合工程を説明するための模式図である。 図6(A)及び(B)は、前記車体製造方法における熱による仮硬化工程を説明するための模式的な図である。 図7は、前記車体製造方法における光照射による仮硬化工程を説明するための模式的な図である。 図8は、閉断面を有するサイドシルの断面図である。 図9は、サイドシルの閉断面内に配置される補強メンバの斜視図である。 図10(A)及び(B)は、サイドシルの製造方法を示す図である。 図11は、閉断面を有するルーフレールの断面図である。 図12は、ルーフレールの閉断面内に配置されるルーフガゼット(補強メンバ)を、車室内側からの側面図である。 図13は、前記ルーフガゼットの斜視図である。 図14は、ルーフレールの製造方法を説明するための下面図である。 図15は、ルーフレールの製造方法を説明するための側面図である。
[車体構造]
以下、図面を参照して、本発明に係る車両の車体製造方法及び車体構造について詳細に説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明が適用される車両の全体的な車体構造について説明する。図1は、前記車両の車体1の概略的な側面図、図2は、その底面図である。図1及び図2で例示している車両の車体1は、ハッチバック型の四輪自動車のものである。本発明が適用される車両はここでの例示に限定されるものではなく、他のタイプの四輪自動車、トラック、バス、各種の作業用車両等であっても良い。
車体1は、車両の左右側面を構成するサイドフレーム10を含む。図1に示すように、サイドフレーム10は、ルーフレール11、フロントピラー12、センターピラー13、リアピラー14、及びサイドシル15を備える。これらサイドフレーム10の構成部材は、閉断面を有する高剛性のフレーム部材によって構成されている。ルーフレール11は車両の上部において、サイドシル15は車両の下部において、それぞれ車両の前後方向に延びている。ルーフレール11とサイドシル15は、車両の左右一対で配置されている。ルーフレール11とサイドシル15との間は、前側においてはフロントピラー12で、後側においてはリアピラー14で、そして前後方向の中央付近においてはセンターピラー13で、各々上下方向に連結されている。
図2に示すように、一対のサイドシル15の間における車幅方向の中央領域には、トンネルレイン16が前後方向に延びている。トンネルレイン16を横切るようにして、複数のクロスメンバ17が配設されている。これらクロスメンバ17の両端部は、左右のサイドシル15に各々連結されている。このクロスメンバ17も、閉断面を有する高剛性のフレーム部材からなる。一対のサイドシル15の間であってクロスメンバ17の下方には、平板状のフロアパネル18が配設されている。これらフロアパネル18、サイドシル15、トンネルレイン16及びクロスメンバ17は相互に連結され、車両下部の構造体を形成している。なお、一対のルーフレール11の間には、図略のルーフレインが架設される。
[車体製造の流れ]
次に、本実施形態に係る車体1の製造方法について説明する。図3は、本実施形態に係る車体製造方法の手順を示す工程チャートである。図4(A)〜(C)及び、図5は、前記工程チャートの各工程を説明するための模式図である。図4及び図5には車両完成後の方向を示すXY表示が付されている。ここでは、X方向が上下方向であって+Xが車両上方向、−Xが車両下方向、Y方向が車幅方向であって例えば+Yが車外方向、−Yが車内方向である。なお、このXY表示に付記されている「上」、「下」、「左」、「右」の括弧書きは、各工程が実施される際の実際の方向を示している。
図5は、当該車体製造方法にて製造される車体構造体1Aの一例を示す断面図でもある。先ず、図5を参照して、車体構造体1Aについて説明する。車体構造体1Aは、第1車体部材2、減衰接着材3、第2車体部材4及び第3車体部材6を含む。例えば、第2車体部材4と第3車体部材6とは、閉断面Cを形成する車体部材であり、第1車体部材2は閉断面C内に配置される剛性補強体(補強メンバ)である。ここで例示している車体構造体1Aは、上掲の閉断面部を有するルーフレール11、フロントピラー12、センターピラー13、リアピラー14、サイドシル15及びクロスメンバ17の構造を簡略的に示したものでもある。
第1車体部材2は、X方向(上下方向)に延びる縦壁部21、Y方向(車幅方向)に延びる一対の横壁部22、及び一対のフランジ部23を含む。縦壁部21は、その−Y側面に、第2車体部材4に対する接合面となる第1接合面2Aを有する。一対の横壁部22は、縦壁部21の+X側及び−X側から、各々+Y側に延びている。+X側フランジ部23は+X側横壁部22の+Y端部から+X方向へ延び、−X側フランジ部23は−X側横壁部22の+Y端部から−X方向へ延びている。各フランジ部23は、その+Y側面に、第3車体部材6に対する当接面2Bを有する。
第2車体部材4は、所定間隔(例えば5mm〜25mm程度)を置いて第1接合面2Aに対向する第2接合面4Aを有する。第2車体部材4において、少なくとも第2接合面4Aが形成される部分は、X方向に延びる縦壁部分である。第3車体部材6は、当接面2Bに当接する第3接合面6Aを有している。
減衰接着材3は、第1接合面2Aと第2接合面4Aとの間に介在され、両接合面2A、4Aを接合する第1接合部F1を形成する。減衰接着材3としては、硬化処理前は流動性を有し、加熱や光照射等の処理で硬化する材料であって、接着性及び所定の粘弾性を有する部材であれば特に限定はない。例えば、シリコーン系材料又はアクリル系材料からなる粘弾性部材を使用することができる。硬化後の減衰接着材3の物性としては、温度が20℃、かつ加振力の周波数が200Hzである条件下において、貯蔵弾性率が200MPa〜3000MPaの範囲内で、かつ、損失係数が0.2以上の特性を有するものが好ましい。このような減衰接着材3は、振動エネルギーをひずみエネルギーとして吸収し、これを熱エネルギーに変換して散逸することにより、振動を減衰する。
フランジ部23の当接面2Bと第3車体部材6の第3接合面6Aとは、両者が直接当接するように重ね合わされる。フランジ部23と第3接合面6Aとが重なり合う部分には、両者が点状に溶接されたスポット接合部SWが形成される。このスポット接合部SWによって、第1車体部材2及び第2車体部材4の接合体5と第3車体部材6とを接合する第2接合部F2が形成されている。
図3に戻って、複数の車体部材を接合して車体1を製造する、本実施形態に係る車体製造方法の工程チャートを順次説明する。本実施形態では、熱硬化型の減衰接着材3が用いられ、防錆剤の電着塗装を乾燥させる乾燥工程の熱により、当該減衰接着材3を本硬化させる例を示す。本実施形態の製造方法において特徴的な点は、車両化後に縦壁接合部となる領域に塗布された減衰接着材3の少なくとも一部を仮硬化させ、減衰接着材3の垂下を抑止する点である。
まず、流動性を有する減衰接着材3を所要箇所に塗布する塗布工程M1が行われる。図4(A)は、塗布工程M1の実行状況を示す図である。ここでは、第1車体部材2の縦壁部21の第1接合面2Aの上(−Y側)に、所要厚さで減衰接着材3が塗布された状態を示している。なお、縦壁部21は、車両完成後には上下方向に延びる壁となるが、この塗布工程M1では、図4(A)に示す通り、縦壁部21が左右方向に延び、第1接合面2Aが上方向を向く状態で作業することが望ましい。また、塗布工程M1では、第2車体部材4の第2接合面4Aに減衰接着材3を塗布する、或いは、第1接合面2A及び第2接合面4Aの双方に減衰接着材3を塗布するようにしても良い。すなわち、塗布工程M1は、第1接合面2A及び第2接合面4Aの少なくとも一方に、減衰接着材3を塗布する工程であれば良い。
次に、第1車体部材2と第2車体部材4とを減衰接着材3にて接合して、第1接合部F1を形成する第1接合工程M2が実行される。図4(B)は、第1接合工程M2の実行状況を示している。第1接合工程M2では、塗布工程M1で塗布された減衰接着材3が略水平方向へ拡がる姿勢で、第1車体部材2の第1接合面2Aと第2車体部材4の第2接合面4Aとが重ね合わされる。ここでは、第2車体部材4が左右方向に延び、第2接合面4Aが上方向を向く状態とされ、その上から減衰接着材3を担持した第1接合面2Aが重ね合わされている例を示している。
この重ね合わせにより、図4(A)に示すように、第1接合面2A上へ緩い山形に盛られた減衰接着材3は、左右方向に拡がり、第1接合面2Aと第2接合面4Aとの間の隙間を埋める。これにより、第1接合面2Aと第2接合面4Aは接着され、両者間に減衰接着材3が介在する第1接合部F1が形成される。つまり、第1車体部材2と第2車体部材4とが減衰接着材3で接合された接合体5が形成される。なお、図4(B)では、図4(A)の塗布工程M1が行われた第1車体部材2を、上下反転させて第2車体部材4に重ねる例を示した。これに代えて、第1車体部材2を図4(A)の姿勢のままとして、第2車体部材4の第2接合面4Aを上側から第1接合面2Aに重ね合わせるようにしても良い。
続いて、塗布された減衰接着材3を仮硬化させる仮硬化工程M3が行われる。減衰接着材3は熱硬化性の材料であるので、塗布工程M1及び第1接合工程M2を終えた段階では、まだ固化していない状態である。また、減衰接着材3は相応の厚さを有している。従って、この状態で第1接合部F1を鉛直姿勢とすると、つまり縦壁部21を本来の上下方向に延びる姿勢とすると、減衰接着材3が垂下することがある。そこで、塗布された減衰接着材3の少なくとも一部を仮硬化させることで、前記垂下を防止する。
図4(C)は、仮硬化工程M3の実行状況を示す図である。減衰接着材3において少なくとも仮硬化を要する部分は、完成後の車両における接合体5の組付け姿勢において、第1接合部F1の下端領域となることが想定されている部分に位置する減衰接着材3である。すなわち、−X側端部付近において点線で囲った領域aに位置する減衰接着材3である。仮硬化工程M3では、領域a内の減衰接着材3が、仮硬化処理機61(具体例については、図6及び図7に基づき後述する)によって仮硬化される。つまり、本硬化に至らないまでも、流動性がほぼ消失する程度に、減衰接着材3が硬化される。もちろん、第1接合面2A及び第2接合面4A間に介在された減衰接着材3の下半分程度、或いは全体を仮硬化させても良い。
しかる後、接合体5を第3車体部材6に接合する第2接合部F2を形成する第2接合工程M4が実行される。第2接合工程M4では、接合体5が完成後の車両における組付け姿勢を取るように、接合体5が第3車体部材6に接合される。図5は、第2接合工程M4の実行状況を示す図である。接合体5は、第1車体部材2の縦壁部21が車両化後の姿勢である上下方向を向く姿勢とされた状態で、フランジ部23の当接面2Bが第3車体部材6の第3接合面6Aに重ね合わされている。フランジ部23と第3車体部材6との重ね合せ部の所定位置に溶接用電極を配置する等して、スポット溶接が行われる。これにより、当該重ね合せ部にスポット接合部SWが形成され、接合体5と第3車体部材6とが接合された第2接合部F2が形成される。
第2接合工程M4の後には、車体構造体1Aの洗浄工程M5及び防錆剤の電着塗装工程M6が順次行われる。洗浄工程M5は、防錆剤が塗装される車体構造体1Aの表面を洗浄する工程である。所定の洗浄液が、車体構造体1Aを含む車体1の表面に吹き付けられる。電着塗装工程M6は、防錆剤を含む電着液に車体構造体1Aを浸漬する工程である。具体的には、前記電着液が満たされたタンク内に車体構造体1Aと電極とが入れられ、両者間に電位差を発生させることで、車体構造体1Aの表面に防錆剤層を析出させる。
しかる後、塗装乾燥工程M7が実行される。塗装乾燥工程M7は、本来は工程M6で塗装された防錆剤層を有する車体構造体1Aを、所定温度で一定期間加熱して乾燥させる工程である。本実施形態では、この塗装乾燥工程M7が、減衰接着材3を本硬化させる本硬化工程を兼ねるものとなる。つまり、防錆剤層の乾燥のために車体構造体1Aに加えられる熱を、減衰接着材3を本硬化させる熱として活用する。これにより、車体製造における熱処理工程の数を減らすことができ、製造の効率化を図ることができる。
本実施形態の車体製造方法によれば、第1接合工程M2では、減衰接着材3が略水平方向へ拡がる姿勢で第1接合面2Aと第2接合面4Aとが重ね合わされるので、減衰接着材3の垂れ落ちの問題は生じない。そして、第1接合部F1において車両化後の状態でみると下端領域となる部分(領域a)に存在する減衰接着材3が、仮硬化工程M3において仮硬化される。このため、次段の第2接合工程M4おいて接合体5が、車両化後の組付け姿勢で第3車体部材6に接合されても、前記仮硬化によって減衰接着材3の垂下が抑止される。すなわち、減衰接着材3において仮硬化された部分(領域aで示す下端領域)がダムの役割を果たし、上端側に位置する未硬化の減衰接着材3の垂下を防止することができる。また、第1接合面2A及び第2接合面4Aにビード部のような形状変型部は特に形成されないので、減衰接着材3の歪みエネルギー分担率を低下させることはない。このため、減衰接着材3に所期の振動減衰効果を発揮させることができる。
[仮硬化工程の具体例]
続いて、上記の仮硬化工程M3の具体例について説明する。仮硬化工程M43は、第1接合面2Aに塗布された減衰接着材3に熱を与えて仮硬化させる工程とすることができる。図6(A)及び(B)は、熱による仮硬化工程M3を説明するための模式的な図である。図6(A)は、車両化後に下端となる領域aにホットエアHAを吹き当て、その熱で減衰接着材3を仮硬化させる例を示している。熱風発生器62が発生するホットエアHAが、第2車体部材4の領域aに対応する箇所に所定時間吹き当てられ、当該箇所が加熱されている。この熱により、減衰接着材3は仮硬化される。
図6(B)は、電磁誘導加熱によって減衰接着材3を仮硬化させる例を示している。この実施形態では、IHコイル63を有するIH加熱ヘッド64と、高周波電力をIHコイル63に供給するIH電源65とを備えた加熱装置が用いられる。IHコイル63が生成する磁束φが、領域aにおける縦壁部21と第2車体部材4との重ね合わせ部分を通過するように、IH加熱ヘッド64が位置決めされる。磁束φによって前記重ね合わせ部分に誘起される誘導電流に伴うジュール熱によって、減衰接着材3は仮硬化される。以上の、減衰接着材3に熱を与える仮硬化工程M3によれば、熱硬化型の減衰接着材3を速やかに仮硬化させることができる。
仮硬化工程M3は、塗布された減衰接着材3に光を照射して仮硬化させる工程とすることができる。図7は、UV光(紫外光)OPの照射による仮硬化工程M3を説明するための模式的な図である。この実施形態では、UV光照射ヘッド66と、UV光OPを発生するUV光源67とを備えるUV光発生装置が用いられる。UV光源67が発生するUV光OPは、光ファイババンドル等を通してUV光照射ヘッド66へ送られ、減衰接着材3に照射される。前記照射は、縦壁部21と第2車体部材4との隙間において減衰接着材3が表出している部分に対して行われる。
図7の実施形態では、熱だけでなく、光の照射によっても硬化可能な材料からなる減衰接着材3が用いられる。例えば、ラジカル系の光重合を為すアクリル系樹脂、或いはカチオン系の光重合を為すエポキシ系の樹脂からなる減衰接着材3が用いることができる。この実施形態によれば、UV光OPの照射によって減衰接着材3を速やかに仮硬化させることができるという利点がある。
[サイドシルへの適用例]
続いて、本発明の車体製造方法を、図1及び図2に示したサイドシル15の製造に適用する例を示す。図8は、閉断面構造を有するサイドシル15の断面図、図9は、サイドシル15の閉断面内に配置される補強メンバ70の斜視図である。なお、図8及び図9に示すサイドシル15及び補強メンバ70の姿勢は、車両完成後の組付け姿勢と一致している。
サイドシル15は、車内側フレームであるサイドシルインナ151(第2車体部材)と、車外側フレームであるサイドシルアウタ152と、サイドシルインナ151とサイドシルアウタ152との間に配設されるサイドシルレイン153(第3車体部材)と、サイドシル15の剛性を補強する補強メンバ70(第1車体部材)とを備えている。
サイドシルインナ151は、車内側に膨出するように断面略ハット状に形成されている。サイドシルインナ151の車内側に最も膨出した部分は、上下方向に延びる縦壁部154である。一方、サイドシルレイン153及びサイドシルアウタ152は、車外側に膨出するように断面ハット状に形成されている。サイドシルインナ151、サイドシルレイン153及びサイドシルアウタ152は、車体上下方向における両端部においてそれぞれ重ね合わせて接合されている。
この接合により、サイドシル15は、サイドシルインナ151とサイドシルレイン153とによって形成された内側閉断面C1と、サイドシルアウタ152とサイドシルレイン153とによって形成された外側閉断面C2とを備えている。補強メンバ70は、内側閉断面C1内に配置されている。補強メンバ70の配置により、内側閉断面C1及び外側閉断面C2の型崩れが防止される。
補強メンバ70は、内側閉断面C1を仕切る隔壁となる第1仕切面部71及び第2仕切面部72と、これら仕切面部71、72の車外側の端部を車体前後方向に連結する連結部73とを有する。第1仕切面部71には、車内側の側辺部に第1フランジ部74が、上辺部に第2フランジ部75が、下辺部には第3フランジ部76が、各々付設されている。第2仕切面部72にも同様に、第1フランジ部74、第2フランジ部75及び第3フランジ部76が付設されている。第1フランジ部74には、後述する減衰接着材3Aを配置するために、車外側に凹没した接合面74Aが設けられている。
第1フランジ部74には、サイドシルインナ151の縦壁部154に接合するスポット接合部SWが形成される。ハット型のサイドシルレイン153は、縦壁部153A、上横壁153B及び下横壁153Cを有している。補強メンバ70の連結部73は縦壁部153Aに、第2フランジ部75は上横壁153Bに、第3フランジ部76は下横壁153Cに、各々接合するスポット接合部SWが形成される。さらに、第1フランジ部74の接合面74A(第1接合面)と縦壁部154の接合面154A(第2接合面)とは、両者間に介在する減衰接着材3Aにて接着されている。減衰接着材3Aの介在により、サイドシル15に加わる振動が減衰される。
図10(A)及び(B)は、サイドシル15の製造方法を示す図である。図10(A)は、サイドシル15の製造工程における、第1接合工程M2及び仮硬化工程M3(図3)の実行状況を示す図である。この第1接合工程M2の前に、第1、第2仕切面部71、72の各第1フランジ部74が有する接合面74Aに、所要厚さで減衰接着材3Aを塗布する塗布工程M1が実行されている。第1接合工程M2では、塗布された減衰接着材3Aが略水平方向へ拡がる姿勢で、第1フランジ部74の接合面74Aとサイドシルインナ151の縦壁部154が有する接合面154Aとが重ね合わされる。つまり、2つの接合面74A、154Aが水平方向に平行となる状態で、所定の押圧力を持って重ね合わされる。そして、2つの接合面74A、154Aは、両者間に介在する減衰接着材3Aによって互いに接着される(第1接合部の形成)。
続いて、塗布された減衰接着材3Aの一部を仮硬化させる仮硬化工程M3が行われる。図10(A)において点線で囲った領域aは、2つの接合面74A、154Aの接合部において、車両完成後の組付け姿勢で下端領域となることが想定されている部分である。仮硬化工程M3では、領域a内の減衰接着材3Aが、所定の仮硬化処理機61(図4(C))によって仮硬化される。もちろん、接合面74A、154A間に介在された減衰接着材3Aの全体を仮硬化させても良い。
図10(B)は、第2接合工程M4の実行状況を示す図である。第2接合工程M4では、サイドシルインナ151と補強メンバ70との接合体が、完成後の車両における組付け姿勢を取るように、サイドシルレイン153に接合される。車両化後において縦壁部154は上下方向を指向する。しかし、この段階では減衰接着材3Aの下端付近(領域a)が仮硬化されており、当該仮硬化された部分がダムの役割を果たすので、減衰接着材3Aが重力で垂下することはない。前記接合体のサイドシルレイン153への接合は、補強メンバ70の連結部73を縦壁部153Aに、第2フランジ部75を上横壁153Bに、第3フランジ部76を下横壁153Cに、各々スポット溶接することで達成される(第2接合部の形成)。実際には、サイドシルアウタ152も前記接合体に接合される。
[ルーフレールへの適用例]
次に、本発明の車体製造方法を、図1及び図2に示したルーフレール11の製造に適用する例を示す。図11は、閉断面C3を有するルーフレール11の断面図、図12は、ルーフレール11の閉断面C1内に配置されるルーフガゼット80(第1車体部材/補強メンバ)を、車室内側からの側面図である。図13は、ルーフガゼット80単体の斜視図である。なお、図11及び図12に示すルーフレール11及びルーフガゼット80の姿勢は、車両完成後の組付け姿勢である。
ルーフレール11は、車両前後方向に延びる閉断面C1を有する車体剛性部材であって、車内側フレームであるルーフレールインナ111(第2車体部材)と、車外側フレームであるルーフレールアウタ112と、ルーフレールインナ111とルーフレールアウタ112との間に配設されるルーフレールレイン113(第3車体部材)と、ルーフレール11とセンターピラー13との連結部における閉断面C3の剛性を補強するルーフガゼット80(第1車体部材)とを備えている。
ルーフレールインナ111は、上下方向に延び、ルーフガゼット80と対向する縦壁部114を有している。ルーフレールアウタ112及びルーフレールレイン113は、車外斜め上方向に膨出する断面ハット状に形成されている。ルーフレールアウタ112は、その上部の車内側端部に、フランジ部112Aを有している。フランジ部112Aは、ルーフレールレイン113の車内側端部113Aに、ルーフパネル191の端部と共にスポット溶接で接合されている。ルーフレールインナ111の縦壁部114には、ルーフコーナーガゼット192の端部がスポット溶接で接合されている。
センターピラー13は、車内側フレームであるセンターピラーインナ131と、車外側フレームであるセンターピラーアウタ132と、センターピラーインナ131とセンターピラーレイン133との間に配設されるセンターピラーレイン133とを含む。ルーフレールインナ111の下端部111Aは、センターピラーインナ131の上端部131Aにスポット溶接で接合されている。図12では、そのスポット接合部SWが×印で示されている。ルーフレールアウタ112とセンターピラーアウタ132とは、一体化されたアウタパネルで構成されている。ルーフレールレイン113の車外側膨出部には、センターピラーレイン133の上端部133Aが接合されている。
ルーフガゼット80は、基部81、一対の接合壁部82、一対の連結部83、上フランジ部84、下フランジ部85及び一対の横フランジ部86を備えている。基部81は、前後方向および上下方向に延びる平板からなる。一対の接合壁部82は、基部81の前・後に各々連設されている。接合壁部82は、基部81に対して車幅方向内側へオフセットした位置に配置された平板部である。連結部83は、接合壁部82の側端縁から車外方向に延出した、略三角形状の平板部である。上フランジ部84は、基部81の上端から車内側に延出するフランジ部である。下フランジ部85は、基部81の下端から車外側に延出するフランジ部である。横フランジ部86は、連結部83の端縁から延出するフランジ部である。
ルーフガゼット80の上フランジ部84、下フランジ部85及び一対の横フランジ部86は、それぞれルーフレールレイン113にスポット溶接により接合される。また、一対の接合壁部82は、減衰接着材3Bを介してルーフレールインナ111の縦壁部114に接合される。詳しくは、接合壁部82の車内側の側面である接合面82A(第1接合面)と、縦壁部114の車外側の側面である接合面114A(第2接合面)とが車幅方向に隙間を置いて対峙している。そして、2つの接合面82A、114Aは、両者間に介在する減衰接着材3Bにて接着されている。減衰接着材3Bの介在により、ルーフレール11乃至はセンターピラー13に加わる振動が減衰される。
図14及び図15は、ルーフレール11の製造方法を示す図である。図14は、ルーフレール11の製造工程における、第1接合工程M2及び仮硬化工程M3(図3)の実行状況を示す図である。この第1接合工程M2の前に、一対の接合壁部82の各接合面82Aに、所要厚さで減衰接着材3Bを塗布する塗布工程M1が実行されている。第1接合工程M2では、塗布された減衰接着材3Bが略水平方向へ拡がる姿勢で、接合壁部82の接合面82Aとルーフレールインナ111の縦壁部114が有する接合面114Aとが重ね合わされる。つまり、2つの接合面82A、114Aが水平方向に平行となる状態で重ね合わされる。そして、2つの接合面82A、114Aは、両者間に介在する減衰接着材3Bによって互いに接着される(第1接合部の形成)。
続いて、塗布された減衰接着材3Bの一部を仮硬化させる仮硬化工程M3が行われる。図15において点線で囲った領域a(図14には表れない)は、2つの接合面82A、114Aの接合部において、車両完成後の組付け姿勢で下端領域となることが想定されている部分である。仮硬化工程M3では、領域a内の減衰接着材3Bが、所定の仮硬化処理機61(図4(C))によって仮硬化される。もちろん、接合面82A、114A間に介在された減衰接着材3Bの全体を仮硬化させても良い。
図15は、第2接合工程M4の実行状況を示す図である。第2接合工程M4では、ルーフレールインナ111とルーフガゼット80との接合体が、完成後の車両における組付け姿勢を取るように、ルーフレールレイン113に接合される。車両化後において、ルーフレールインナ111の縦壁部114は上下方向を指向する。しかし、この段階では減衰接着材3Bの下端付近(領域a)が仮硬化されており、当該仮硬化された部分がダムの役割を果たすので、減衰接着材3Bが重力で垂下することはない。前記接合体のルーフレールレイン113への接合は、上述の通り、ルーフガゼット80の上フランジ部84、下フランジ部85及び一対の横フランジ部86が、それぞれルーフレールレイン113にスポット溶接されることで達成される(第2接合部の形成)。実際には、ルーフレールアウタ112も前記接合体に接合される。
[変形例]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明に車体製造方法の具体的適用例として、ルーフレール11及びサイドシル15の製造例を示したが、フロントピラー12、センターピラー13、クロスメンバ17等の閉断面構造を有する他の車体構造体に適用しても良い。また、閉断面構造を具備しない車体部材同士の組み立て、例えば、3つの平板部材を接合する車体構造体の製造に本発明を適用しても良い。
上記実施形態では、減衰接着材3を本硬化させる工程として、防錆剤の乾燥工程M7を利用する態様を例示した。これに代えて、減衰接着材3の本硬化のための加熱工程を、別途実行するようにしても良い。例えば、洗浄工程M5の前に、減衰接着材3の本硬化工程を行うようにしても良い。
1 車体
11 ルーフレール
111 ルーフレールインナ(第2車体部材)
113 ルーフレールレイン(第3車体部材)
114 縦壁部
114A 接合面(第2接合面)
15 サイドシル
151 サイドシルインナ(第2車体部材)
153 サイドシルレイン(第3車体部材)
154 縦壁部
154A 接合面(第2接合面)
2 第1車体部材
2A 第1接合面
3、3A、3B 減衰接着材(振動減衰部材)
4 第2車体部材
4A 第2接合面
5 接合体
6 第3車体部材
70 補強メンバ(第1車体部材)
74 第1フランジ部
74A 接合面(第1接合面)
80 ルーフガゼット(第1車体部材/補強メンバ)
82 接合壁部
82A 接合面(第1接合面)
C 閉断面
F1 第1接合部
F2 第2接合部

Claims (4)

  1. 複数の車体部材を接合して車両の車体を製造する方法であって、
    互いに接合される第1車体部材の第1接合面及び第2車体部材の第2接合面の少なくとも一方に、流動性を有する振動減衰部材を塗布する塗布工程と、
    塗布された前記振動減衰部材が略水平方向へ拡がる姿勢で前記第1接合面と前記第2接合面とを重ね合わせ、両者間に前記振動減衰部材が介在する第1接合部を形成する第1接合工程と、
    完成後の車両における前記第1車体部材及び前記第2車体部材の接合体の組付け姿勢において、前記第1接合部の下端領域となることが想定されている部分に位置する前記振動減衰部材を仮硬化させる仮硬化工程と、
    前記組付け姿勢を取るように、前記接合体を第3車体部材に接合する第2接合部を形成する第2接合工程と、
    を含むことを特徴とする車両の車体製造方法。
  2. 請求項1に記載の車両の車体製造方法において、
    前記振動減衰部材は、熱硬化型の材料であって、
    前記仮硬化工程は、前記振動減衰部材に熱を与えて仮硬化させる工程である、車両の車体製造方法。
  3. 請求項1に記載の車両の車体製造方法において、
    前記振動減衰部材は、光の照射によって硬化可能な材料であって、
    前記仮硬化工程は、前記振動減衰部材に光を照射して仮硬化させる工程である、車両の車体製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の車体製造方法において、
    前記第2車体部材及び前記第3車体部材は閉断面を形成する部材であり、
    前記第1車体部材は、前記閉断面内に配置される補強メンバである、車両の車体製造方法。
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