JP2021126000A - モータの冷却液通路構造及びモータの製造方法 - Google Patents

モータの冷却液通路構造及びモータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却液に含まれたエアを効率的に排出可能なモータの冷却液通路構造及びモータの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明によれば、鉛直方向上側の領域において径方向に貫通する貫通孔80cを有する円筒状の中子8を用いてハウジング1を鋳造することで、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域に、冷却液通路7の容積を減少させる容積減少部70が設けられている。この容積減少部70が設けられていることで、エアが滞留しやすい冷却液通路7の鉛直方向上側の領域に狭幅冷却液通路71aが形成され、狭幅冷却液通路71aを通流する冷却液の流速が高められる。これにより、冷却液通路7内に冷却液を充填する際に、前記流速が高められた冷却液をもって、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域に滞留したエアを排出口14へと押し出しやすくなり、当該排出口14を介して冷却液に含まれたエアを効率的に排出することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータの冷却液通路構造及びモータの製造方法に関する。
例えば従来のモータの冷却液通路構造としては、以下の特許文献に記載されたものが知られている。
すなわち、従来のモータの冷却液通路構造では、モータ要素を収容するハウジングの内部に、冷却液が通流する冷却液通路が設けられている。この冷却液通路は、概ね環状に設けられていて、導入口と排出口がモータの回転中心位置である水平位置に隣接して並列に配置されている。
特許第6106873号公報
しかしながら、前記従来のモータの冷却液通路構造では、導入口と排出口が前記水平位置に配置されている。このため、冷却液にエア(気泡)が含まれていた場合には、このエアは、前記水平位置よりも高い位置、すなわち前記水平位置よりも鉛直方向上側の位置に、例えば冷却液通路の鉛直方向上側の壁面に沿って滞留し、残存してしまう問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に着目して案出されたものであって、冷却液に含まれたエアを効率的に排出可能なモータの冷却液通路構造及びモータの製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、その一態様として、回転軸を回転駆動するモータ要素と、前記モータ要素の外周側に設けられ、前記モータ要素を収容する筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に前記回転軸の周方向に沿って概ね環状に設けられ、前記ハウジングの外周壁と前記ハウジングの内周壁により画定され、冷却液が通流する冷却液通路と、前記回転軸の軸方向における一端側の位置にて前記冷却液通路に接続され、前記冷却液通路内に冷却液を導入する導入口と、前記軸方向の他端側の位置にて前記冷却液通路に接続され、前記冷却液通路内の冷却液を排出する排出口と、前記回転軸の回転中心よりも鉛直方向上側であって、かつ前記鉛直方向上側の端部を除く前記周方向の領域において前記ハウジングの外周壁又は内周壁と一体に設けられ、前記冷却液通路の容積を減少させる容積減少部と、を備えている。
このように、本発明に係るモータの冷却液通路構造では、容積減少部により冷却液通路の容積が減少するため、冷却液通路の鉛直方向上側の領域における冷却液の流速を高めることが可能となる。これにより、冷却液の排出に伴い、冷却液に含まれたエアを押し出しやすくなるため、当該冷却液に含まれたエアを効率的に排出することができる。
さらに、前記容積減少部は、冷却液通路の鉛直方向上側の端部を除く周方向領域に設けられるため、冷却液通路の鉛直方向上側の端部については、軸方向に貫通する通路が確保され、軸方向に沿った冷却水の通流が可能となっている。これにより、冷却液通路の鉛直方向上側の端部に滞留するエアを効果的に排出することができる。
また、前記モータの冷却液通路構造の別の態様として、前記容積減少部は、前記ハウジングの外周壁と前記ハウジングの内周壁とを接続する接続部によって構成されていることが望ましい。
このように、冷却液通路の外周側壁面と内周側壁面を接続して容積減少部を形成することで、径方向に貫通する貫通孔を有する環状の中子を用いてハウジングを鋳造することにより、冷却液通路及び容積減少部を容易に形成することが可能となる。これにより、モータの良好な生産性を確保することができる。
また、前記モータの冷却液通路構造のさらに別の態様として、前記容積減少部は、前記回転軸の軸方向において、複数設けられていることが望ましい。
このように、容積減少部が軸方向に複数設けられていることで、冷却液通路の鉛直方向上側の領域において、軸方向のより広い範囲にわたって冷却液の流速を高めることが可能となる。これにより、冷却液に含まれたエアをより効率的に排出することができる。
また、前記モータの冷却液通路構造のさらに別の態様として、前記冷却液通路は、前記回転軸の回転中心よりも鉛直方向上側に形成される上側通路と、前記回転軸の回転中心よりも鉛直方向下側に形成される下側通路と、を有し、前記容積減少部は、前記下側通路の容積に対し、前記上側通路の容積を1〜10%減少させることが望ましい。
このように、エアが滞留する上側通路の容積を、下側通路の容積よりも1〜10%減少させることによって、上側通路内における冷却液の流速の向上と、冷却液によるモータ要素の冷却との両立を図ることが可能となる。とりわけ、容積減少部による上側通路の容積減少率を1〜10%に設定することにより、上側通路におけるモータ要素の冷却に必要な冷却液の流量が確保され、モータ要素に対する良好な冷却性を得ることができる。
また、前記モータの冷却液通路構造のさらに別の態様として、前記回転軸の回転中心から前記冷却液通路の外周側壁面までの距離が、前記回転軸の軸方向において、前記導入口側から前記排出口側へ向かって漸次拡大していることが望ましい。
このように、回転軸の回転中心から冷却液通路の鉛直方向上側の壁面までの距離が、導入口側から排出口側へ向かって漸次拡大するように形成されていることで、冷却液に含まれたエアを、冷却液通路の鉛直方向上側の壁面に沿って排出口側へ移動させることが可能となる。これにより、冷却液に含まれたエアを、排出口からより効率的に排出させることができる。
また、別の観点から、本発明は、その一態様として、回転軸を回転駆動するモータ要素と、鋳造により形成され、内周側に前記モータ要素を収容する筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に前記回転軸の周方向に沿って概ね環状に設けられ、前記ハウジングの外周壁と前記ハウジングの内周壁により画定され、冷却液が通流する冷却液通路と、前記回転軸の軸方向における一端側の位置にて前記冷却液通路に接続され、前記冷却液通路内に冷却液を導入する導入口と、前記軸方向の他端側の位置にて前記冷却液通路に接続され、前記冷却液通路内の冷却液を排出する排出口と、を備えたモータの製造方法であって、前記鋳造の際、概ね筒状に形成され、かつ前記回転軸の回転中心よりも鉛直方向上側であって前記鉛直方向上側の端部を除いた前記周方向の領域において前記回転軸の径方向に貫通する貫通孔を有する中子を用いて、前記冷却液通路を形成することが望ましい。
このように、鉛直方向上側の領域に径方向に沿った貫通孔を有する円筒状の中子を用いてハウジングを鋳造することで、冷却液通路の鉛直方向上側の領域に、冷却液通路の容積を減少させる容積減少部を設けることができる。これにより、冷却液通路の鉛直方向上側の領域における冷却液の流速を高めることが可能となり、冷却液に含まれたエアを効率的に排出することができる。
また、前記モータの冷却液通路構造の別の態様として、前記貫通孔は、複数設けられていることが望ましい。
このように、貫通孔を複数設けることによって、冷却液通路の鉛直方向上側の領域に複数の容積減少部を形成することが可能となる。これにより、冷却液通路の鉛直方向上側の領域において、軸方向のより広い範囲にわたって冷却液の流速を高めることが可能となり、冷却液に含まれたエアをより効率的に排出することができる。
本発明によれば、容積減少部により冷却液通路の鉛直方向上側の容積を減少させることにより、当該冷却液通路の鉛直方向上側の領域において、冷却液の流速を高めることが可能となる。これにより、冷却液の排出に伴い、冷却液に含まれたエアを押し出しやすくなり、当該冷却液に含まれたエアを効率的に排出することができる。
本発明に係るモータの冷却液通路構造の説明に供するモータの斜視図である。 図1のA方向から見たモータの平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2のB−B線断面に相当するモータの縦断面図である。 図3に示す冷却液通路の形成に供する中子を示し、(a)は斜視図、(b)は同図(a)のC−C線断面図である。 本発明に係るモータの冷却液通路構造の作用の説明に供するモータの側面図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 従来のモータの冷却液通路構造の説明に供するモータの側面図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
以下、本発明に係るモータの冷却液通路構造及びモータの製造方法の実施形態を、図面に基づき詳述する。なお、下記実施形態では、本発明に係るモータの冷却液通路構造及びモータの製造方法を、従来と同様、水冷モータの冷却構造に適用したものを示している。
図1は、斜め上方から見たモータMの斜視図を示している。図2は、図1に示すA方向から見たモータMの矢視図を示している。図3は、本発明の第1実施形態を示し、図2に示すB−B線に沿って切断したモータMの縦断面図を示している。図4は、図3に示す冷却液通路7の形成に供する中子8を示し、(a)は斜視図、(b)は図4(a)のC−C線に沿って切断した断面図を示している。なお、各図の説明においては、モータMの回転軸4の中心軸線Zに平行な方向を「軸方向」、中心軸線Zに直交する方向を「径方向」、中心軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。
(モータの構成)
本実施形態に係るモータMは、図1〜図3に示すように、筒状に形成された金属製のハウジング1と、ハウジング1の内側に収容保持される固定子2と、固定子2の内側に微小のギャップGを隔てて回転可能に配置される回転子3と、回転子3の内側に圧入固定され、該回転子3と一体に回転する回転軸4と、を備える。なお、固定子2と回転子3とにより、本発明に係るモータ要素が構成されている。
ハウジング1は、金属材料、例えばアルミニウム合金を鋳造することにより形成され、軸方向の一端側が開口し、他端側が閉塞された有底円筒状を呈し、円筒状の周壁11と、円板状の底壁12と、が一体に形成されている。ハウジング1の一端側の開口は、円板状のカバープレート5によって閉塞されている。すなわち、ハウジング1とカバープレート5により、内部に固定子2及び回転子3を収容するモータ収容部10が画定されている。
また、ハウジング1の底壁12の中央部には、外部に臨む回転軸4の先端部4aが貫通する第1軸挿通孔12aが貫通形成されていて、第1軸挿通孔12aの内周側に、回転軸4の先端部4a側を回転可能に支持する第1軸受61が設けられている。同様に、カバープレート5の中央部には、回転軸4の基端部4bが貫通する第2軸挿通孔5aが貫通形成されていて、第2軸挿通孔5aの内周側に、回転軸4の基端部4bを回転可能に支持する第2軸受62が設けられている。
また、ハウジング1の内部には、モータM(固定子2)の冷却に供する冷却液(例えば冷却水)が通流する冷却液通路7が形成されている。冷却液通路7は、周方向に沿って連続する概ね環状に、かつ軸方向のほぼ全域にわたって形成されていて、回転軸4の回転中心(中心軸線Z)から外周側壁面7aまでの距離Rが、軸方向の一端側(カバープレート5側)に向かって漸次拡大するように形成されている。より具体的には、冷却液通路7は、外周側壁面7aが軸方向の一端側(カバープレート5側)に向かって上り傾斜状となる円錐テーパ状に形成されると共に、内周側壁面7bが軸方向に沿って水平状に形成されている。
さらに、冷却液通路7には、ハウジング1と一体に設けられ、冷却液通路7の一部を占有することによって冷却液通路7の内部容積を減少させる複数(本実施形態では3つ)の容積減少部70が設けられている。各容積減少部70は、それぞれ円柱状を呈し、冷却液通路7の外周側壁面7aと内周側壁面7bとを接続する接続部であり、径方向に沿ってハウジング1と一体に形成されている。また、前記各容積減少部70は、冷却液通路7の外周側壁面7aと内周側壁面7bとを接続するかたちでハウジング1と一体に形成されていることにより、冷却液通路7が形成されたハウジング1の剛性を高めるリブとしても機能する。そして、前記各容積減少部70が設けられていることにより、当該各容積減少部70の間には、それぞれ他の部位よりも小さい流路断面積を有する狭幅冷却液通路71aが形成されている。
なお、前記各容積減少部70は、図2、図3に示すような周方向位置に限定されるものではなく、例えばモータMの仕様等に応じて、冷却液通路7のうち鉛直方向上側の領域における任意に位置に配置することができる。また、前記各容積減少部70の個々の配列についても、本実施形態のように同一の周方向位置にて軸方向に並列に配置する態様のほか、一部を異なる周方向位置に配置することも可能である。
また、冷却液通路7は、回転軸4の回転中心(中心軸線Z)よりも鉛直方向上側に形成された上側通路71と、回転軸4の回転中心(中心軸線Z)よりも鉛直方向下側に形成された下側通路72とを有し、上側通路71の容積が下側通路72の容積よりも1〜10%小さくなるように構成されている。すなわち、前記各容積減少部70の体積が、上側通路71の容積の1〜10%に相当し、前記各容積減少部70によって、上側通路71の容積が、下側通路72の容積よりも1〜10%減少している。
なお、冷却液通路7及び容積減少部70は、ハウジング1を鋳造する際に、図4に示すような概ね円筒状に形成された、いわゆる崩壊性の中子8によって形成される。この中子8は、円筒状の中子本体80と、中子本体80の小径側の軸方向端部の外周側に概ね接線方向に沿って突設された導入口形成部81と、中子本体80の大径側の軸方向端面に軸方向に沿って突設された排出口形成部82と、を有する。また、中子本体80は、外周側に円錐状のテーパ面80aを有すると共に、内周側に軸方向に沿った水平面80bを有し、鉛直方向上側の領域に、径方向に貫通する複数(本実施形態では3つ)の貫通孔80cが、軸方向に沿って並列に設けられている。かかる中子8により、ハウジング1を鋳造する際、中子本体80によって冷却液通路7が形成されると共に、前記各貫通孔80cにより前記各容積減少部70が形成される。さらに、導入口形成部81によって後述する導入口13が形成されると共に、排出口形成部82によって後述する排出口14が形成される。
また、ハウジング1における軸方向の他端側(底壁12側)の周壁11には、鉛直方向に沿って接線状に延出し、かつ鉛直方向において回転軸4の回転中心(中心軸線Z)と重なる位置で冷却液通路7に接続する円筒状の導入口13が、突出形成されている。すなわち、この導入口13を介して、ハウジング1の外部から冷却液通路7内へ冷却液が導入される。なお、本実施形態では、導入口13を、ハウジング1の周壁に対して接線方向に開口した態様を例示したが、当該導入口13の開口方向については、前記接線方向のほかに、例えば軸方向又は径方向など、冷却液通路7のレイアウト等に応じて自由に変更可能である。
他方、カバープレート5には、鉛直方向において回転軸4の回転中心(中心軸線Z)と重なる位置で冷却液通路7に接続し、かつ軸方向に沿って延出する円筒状の排出口14が、突出形成されている。すなわち、この排出口14を介して、冷却液通路7内を通流する冷却液がハウジング1の外部へ排出される。なお、本実施形態では、排出口14を、ハウジング1の軸方向端部に相当するカバープレート5において軸方向に開口した態様を例示したが、本発明に係るモータの冷却液通路構造では、排出口14はとりわけ鉛直方向上側を除く方向に開口していればよく、当該排出口14の開口方向については、軸方向又は径方向など、冷却液通路7のレイアウト等に応じて自由に変更可能である。
(本実施形態の作用効果)
図5は、本実施形態に係るモータMの冷却液通路構造の作用説明に供する図であって、(a)はモータMの斜視図、(b)はモータMの正面図を示している。図6は、前記従来のモータの冷却液通路構造の説明に供する図であって、(a)はモータの斜視図、(b)はモータの正面図を示している。なお、説明の便宜上、各図では、冷却液通路7、導入口13及び排出口14を実線で示し、ハウジング1、回転軸4及びカバープレート5を二点鎖線の仮想線で示している。また、各図の説明では、モータMの回転軸4の中心軸線Zに平行な方向を「軸方向」、中心軸線Zに直交する方向を「径方向」、中心軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。
図6に示すように、前記従来のモータの冷却液通路構造では、導入口13と排出口14とが、鉛直方向においてモータMの回転中心(中心軸線Z)を通る平面に相当する水平位置Hの近傍に配置されている。このため、冷却液にエアAが含まれていた場合には、このエアAは、水平位置Hよりも高い位置、すなわち水平位置Hよりも鉛直方向上側の位置に、例えば冷却液通路7の鉛直方向上側の外周側壁面7aに沿って滞留し、残存してしまう問題があった。そうすると、このエアAが残存した部分については、モータMの冷却に寄与し得ず、モータMの冷却効率が低下してしまうおそれがあった。
ここで、前記従来のモータの冷却液通路構造において、冷却液通路7の鉛直方向上側の端部に滞留したエアAを排出口14へ押し出す手段として、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域における冷却液の流速を高めることが考えられる。この場合、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域における冷却水の流速を高める手段としては、例えば冷却液を圧送するポンプの圧力を高めるなど、外部の補機によって冷却液通路7内を通流する冷却液を加圧することが考えられるが、前記補機の能力にも制約や限界があり、根本的な解決策になり得ないという問題があった。
これに対し、本実施形態では、鉛直方向上側の領域に径方向に貫通する貫通孔80cを有する円筒状の中子8を用いてハウジング1を鋳造することにより(図4参照)、図5に示すように、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域において、冷却液通路7の容積を減少させる容積減少部70が設けられている。すなわち、この容積減少部70によって、エアAが滞留しやすい冷却液通路7の鉛直方向上側の領域において狭幅冷却液通路71aが形成され、当該狭幅冷却液通路71aを通流する冷却液(図5中の矢印F参照)の流速を高めることができる。これにより、冷却液通路7内に冷却液が充填された際、前記流速が高められた冷却液により、冷却液通路7の鉛直方向上側の端部に滞留したエアAを排出口14へ押し出しやすくなり、当該排出口14を介して冷却液に含まれたエアAを効率的に排出することができる。
しかも、本実施形態では、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域のうち、エアAがより多く滞留しやすい冷却液通路7の鉛直方向上側の端部を除いた周方向領域に、狭幅冷却液通路71aが設けられている。換言すれば、冷却液通路7のうち、鉛直方向上側の端部は、容積減少部70が設けられておらず、軸方向に貫通した通路として構成されている。このため、エアAがより多く滞留しやすい冷却液通路7の鉛直方向上側の端部では、冷却液通路7の容積を大きく確保することが可能となっている。これにより、冷却液通路7の鉛直方向上側の端部に容積減少部70を設けて当該冷却液通路7の鉛直方向上側の端部に狭幅冷却液通路71aを設ける場合と比べて、冷却液通路7の鉛直方向上側の端部に滞留したエアAをより効率的に排出することができる。
また、本実施形態では、容積減少部70が、ハウジング1の外周壁(冷却液通路7の外周側壁面7a)と、ハウジング1の内周壁(冷却液通路7の内周側壁面7b)とを接続する接続部によって構成されている。このため、鉛直方向上側の領域に前記各貫通孔80cが貫通する環状の中子8を用いてハウジング1を鋳造することで、冷却液通路7及び容積減少部70を容易に形成することが可能となる。これにより、モータMの良好な生産性を確保することができる。
また、本実施形態では、前記各容積減少部70が回転軸4の軸方向において複数設けられている。このため、冷却液通路7の鉛直方向上側の端部において、軸方向のより広い範囲にわたって冷却液の流速を高めることができる。これにより、冷却液に含まれたエアAを、より効率的に排出することができる。
また、本実施形態では、冷却液通路7は、回転軸4の回転中心(中心軸線Z)よりも鉛直方向上側に形成される上側通路71と、回転軸4の回転中心(中心軸線Z)よりも鉛直方向下側に形成される下側通路72とを有し、前記各容積減少部70は、下側通路72の容積に対し、上側通路71の容積を1〜10%減少させている。
ここで、上側通路71の容積の減少率を高めすぎると、冷却液の流速は高くなるものの、上側通路71を通流する冷却液の流量が減少してしまい、前記モータ要素の十分な冷却が図れないおそれがある。そこで、本実施形態のように、上側通路71の容積減少率を1〜10%に留めることにより、上側通路71内における冷却液の流速の向上と、冷却液による前記モータ要素の冷却と、の両立を図ることが可能となる。すなわち、前記各容積減少部70によって、上側通路71の容積減少率を1〜10%に設定したことにより、上側通路71における前記モータ要素の冷却に必要な冷却液の流量が確保され、前記モータ要素に対する良好な冷却性を得ることができる。
また、本実施形態では、回転軸4の回転中心(中心軸線Z)から冷却液通路7の外周側壁面7aまでの距離が、回転軸4の軸方向において、導入口13側から排出口14側へ向かって漸次拡大している。このため、冷却液に含まれたエアAを、冷却液通路7の外周側壁面7aに沿って排出口14側へと移動させ、当該排出口14側の軸方向端部に集約させることが可能となる。その結果、当該冷却液通路7の鉛直方向上側の排出口14側の軸方向端部に集約されたエアAを、前記狭幅冷却液通路71aを通じて流速が高められた冷却液によって排出口14へと押し出し、当該排出口14からより効率的に排出させることができる。
また、本実施形態では、鉛直方向上側の領域に径方向に貫通する前記各貫通孔80cを有する円筒状の中子8を用いてハウジング1を鋳造している。このため、ハウジング1の鋳造にあたり、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域に、当該冷却液通路7の容積を減少させる容積減少部70を設けることができる。これにより、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域における冷却液の流速が高められ、冷却液に含まれたエアAを効率的に排出することができる。
また、本実施形態では、前記各貫通孔80cが、複数設けられている。このため、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域において、複数の容積減少部70を形成することが可能となる。これにより、冷却液通路7の鉛直方向上側の領域において、軸方向のより広い範囲にわたって冷却液の流速を高めることができ、冷却液に含まれたエアAを、より効率的に排出することができる。
本発明は、前記実施形態において例示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適用対象の仕様等に応じて自由に変更することができる。
特に、前記実施形態で開示した冷却液通路7の形態は、本発明に係るモータの冷却液通路構造の一例に過ぎない。換言すれば、本発明に係るモータの冷却液通路構造における冷却液通路7は、前記環状のほか、例えば周方向において上側通路71と下側通路72の境界のうち一方が不連続となる横断面円弧状(C字状)や、回転軸4の回転中心(中心軸線Z)周りに回転する螺旋状など、モータMの仕様や冷却液通路7のレイアウト等に応じて種々の形態を採用することができる。
1…ハウジング
2…固定子(モータ要素)
3…回転子(モータ要素)
4…回転軸
5…カバープレート(ハウジング)
7…冷却液通路
8…中子
13…導入口
14…排出口
70…容積減少部
71…上側通路
72…下側通路
81c…貫通孔
M…モータ
Z…中心軸線(回転中心)

Claims (7)

  1. 回転軸を回転駆動するモータ要素と、
    前記モータ要素の外周側に設けられ、前記モータ要素を収容する筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの内部に前記回転軸の周方向に沿って概ね環状に設けられ、前記ハウジングの外周壁と前記ハウジングの内周壁により画定され、冷却液が通流する冷却液通路と、
    前記回転軸の軸方向における一端側の位置にて前記冷却液通路に接続され、前記冷却液通路内に冷却液を導入する導入口と、
    前記軸方向の他端側の位置にて前記冷却液通路に接続され、前記冷却液通路内の冷却液を排出する排出口と、
    前記回転軸の回転中心よりも鉛直方向上側であって、かつ前記鉛直方向上側の端部を除く前記周方向の領域において前記ハウジングの外周壁又は内周壁と一体に設けられ、前記冷却液通路の容積を減少させる容積減少部と、
    を備えたことを特徴とするモータの冷却液通路構造。
  2. 請求項1に記載のモータの冷却液通路構造において、
    前記容積減少部は、前記ハウジングの外周壁と前記ハウジングの内周壁とを接続する接続部によって構成されていることを特徴とするモータの冷却液通路構造。
  3. 請求項1に記載のモータの冷却液通路構造において、
    前記容積減少部は、前記回転軸の軸方向において、複数設けられていることを特徴とするモータの冷却液通路構造。
  4. 請求項1に記載のモータの冷却液通路構造において、
    前記冷却液通路は、前記回転軸の回転中心よりも鉛直方向上側に形成される上側通路と、前記回転軸の回転中心よりも鉛直方向下側に形成される下側通路と、を有し、
    前記容積減少部は、前記下側通路の容積に対し、前記上側通路の容積を1〜10%減少させることを特徴とするモータの冷却液通路構造。
  5. 請求項1に記載のモータの冷却液通路構造において、
    前記回転軸の回転中心から前記冷却液通路の外周側壁面までの距離が、前記回転軸の軸方向において、前記導入口側から前記排出口側へ向かって漸次拡大していることを特徴とするモータの冷却液通路構造。
  6. 回転軸を回転駆動するモータ要素と、
    鋳造により形成され、内周側に前記モータ要素を収容する筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの内部に前記回転軸の周方向に沿って概ね環状に設けられ、前記ハウジングの外周壁と前記ハウジングの内周壁により画定され、冷却液が通流する冷却液通路と、
    前記回転軸の軸方向における一端側の位置にて前記冷却液通路に接続され、前記冷却液通路内に冷却液を導入する導入口と、
    前記軸方向の他端側の位置にて前記冷却液通路に接続され、前記冷却液通路内の冷却液を排出する排出口と、
    を備えたモータの製造方法であって、
    前記鋳造の際、概ね筒状に形成され、かつ前記回転軸の回転中心よりも鉛直方向上側であって前記鉛直方向上側の端部を除いた前記周方向の領域において前記回転軸の径方向に貫通する貫通孔を有する中子を用いて、前記冷却液通路を形成することを特徴とするモータの製造方法。
  7. 請求項6に記載のモータの製造方法において、
    前記貫通孔は、複数設けられていることを特徴とするモータの製造方法。
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