JP2021125634A - 磁気デバイス - Google Patents

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裕一 大沢
Yuichi Osawa
裕一 大沢
博明 與田
Hiroaki Yoda
博明 與田
侑志 加藤
Yushi Kato
侑志 加藤
朋美 與田
Tomomi Yoda
朋美 與田
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Abstract

【課題】特性を向上できる磁気デバイスを提供する。【解決手段】実施形態に係る磁気デバイスは、構造体を含む。構造体は、導電部と、第1方向において導電部から離れた第1磁性層と、導電部と第1磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、導電部と第1非磁性層との間に設けられた第2磁性層と、を含む。構造体は、第1方向に垂直な第2方向及び第3方向において複数設けられている。第3方向は、第1方向及び第2方向に垂直な方向に対して傾斜している。複数の構造体は、第1構造体と、第2方向において第1構造体と隣り合う第2構造体と、第3方向において第1構造体と隣り合う第3構造体と、を含む。第3構造体の第2方向における位置は、第1構造体の少なくとも一部の第2方向における位置と、第2構造体の少なくとも一部の第2方向における位置と、の間にある。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気デバイスに関する。
磁気デバイスについて、特性の向上が求められている。
特許第6545853号公報
本発明が解決しようとする課題は、特性を向上できる磁気デバイスを提供することである。
実施形態に係る磁気デバイスは、構造体を含む。前記構造体は、導電部と、第1方向において前記導電部から離れた第1磁性層と、前記導電部と前記第1磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、前記導電部と前記第1非磁性層との間に設けられた第2磁性層と、を含む。前記構造体は、前記第1方向に垂直な第2方向及び第3方向において複数設けられている。前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向に対して傾斜している。前記複数の構造体は、第1構造体と、前記第2方向において前記第1構造体と隣り合う第2構造体と、前記第3方向において前記第1構造体と隣り合う第3構造体と、を含む。前記第3構造体の前記第2方向における位置は、前記第1構造体の少なくとも一部の前記第2方向における位置と、前記第2構造体の少なくとも一部の前記第2方向における位置と、の間にある。
第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図1〜図3のA1−A2断面図である。 図1〜図3のB1−B2断面図である。 図1〜図3のC1−C2断面図である。 第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。 第1実施形態に係る磁気デバイスによる動作を例示する模式図である。 第1実施形態の変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図9のA1−A2断面図である。 図9のB1−A2断面図である。 図10の一部を拡大した模式的断面図である。 第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図13〜図15のA1−A2断面図である。 図13〜図15のB1−B2断面図である。 図13〜図15のC1−C2断面図である。 第2実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。 第2実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図20及び図21のA1−A2断面図である。 図20及び図21のB1−B2断面図である。 図20及び図21のC1−C2断面図である。 図21の一部を拡大した模式的平面図である。 第2実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式図である。 第2実施形態の第3変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第3変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図30及び図31のA1−A2断面図である。 図30及び図31のB1−B2断面図である。 図30及び図31のC1−C2断面図である。 第2実施形態の第4変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第4変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第4変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第5変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第2実施形態の第5変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図38及び図39のA1−A2断面図である。 図38及び図39のB1−B2断面図である。 図38及び図39のC1−C2断面図である。 第2実施形態の第6変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図43のA1−A2断面図である。 図43のB1−B2断面図である。 図43のC1−C2断面図である。 第3実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第3実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第3実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第3実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図47〜図50のA1−A2断面図である。 図47〜図50のB1−B2断面図である。 図47〜図50のC1−C2断面図である。 図47〜図50のD1−D2断面図である。 第3実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。 第4実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第4実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第4実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図56〜図58のA1−A2断面図である。 図56〜図58のB1−B2断面図である。 第4実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。 第4実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第4実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第4実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図62〜図64のA1−A2断面図である。 第4実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第5実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第5実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第5実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図67〜図69のA1−A2断面図である。 図67〜図69のB1−B2断面図である。 第5実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。 第6実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第6実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第6実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図73〜図75のA1−A2断面図である。 図73〜図75のB1−B2断面図である。 図73〜図75のC1−C2断面図である。 第6実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。 第6実施形態に係る磁気デバイスによる動作を例示する模式図である。 第6実施形態に係る磁気デバイスによる動作を例示する模式図である。 第6実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを模式的に例示する平面図である。 第6実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを模式的に例示する平面図である。 第6実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスの動作を例示する模式図である。 第6実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第7実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第7実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第7実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 第7実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。 図86〜図89のA1−A2断面図である。 図86〜図89のB1−B2断面図である。 図86〜図89のC1−C2断面図である。 第7実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。 磁気デバイスの一部を例示する模式的断面図である。 磁気デバイスの一部を例示する模式的断面図である。 磁気デバイスの一部を例示する模式的平面図である。 図96のA1−A2断面図である。 磁気デバイスの一部を例示する模式的平面図である。 図98(a)〜図98(c)のA1−A2断面図である。 磁気デバイスの一部を例示する模式的平面図である。 実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的断面図である。 実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的断面図である。 図102(b)のA1−A2断面図である。 図102(b)のB1−B2断面図である。 実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的側面図である。 実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的断面図である。 実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図4は、図1〜図3のA1−A2断面図である。図5は、図1〜図3のB1−B2断面図である。図6は、図1〜図3のC1−C2断面図である。
図1〜図3は、それぞれ、図4〜図6のD1−D2断面図、E1−E2断面図、及びF1−F2断面図に対応する。図1〜図3では、実施形態の構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
図1〜図3及び図4〜図6に示すように、第1実施形態に係る磁気デバイス100は、構造体1を含む。図1に示すように、構造体1は、第2方向D2及び第3方向D3において複数設けられる。第2方向D2及び第3方向D3は、互いに交差するが、直交していない。
各構造体1は、導電部10及び積層体20を含む。図4〜図6に示すように、導電部10は、第1領域10a、第2領域10b、及び第3領域10cを含む。第3領域10cは、第2方向D2において、第1領域10aと第2領域10bとの間に位置する。例えば、第3領域10cは、第1領域10a及び第2領域10bと連続する。
積層体20は、第1磁性層21、第2磁性層22、及び第1非磁性層21nを含む。第1磁性層21は、第1方向D1において第3領域10cから離れている。第1方向D1は、第2方向D2及び第3方向D3を含む面と交差する。例えば、第1方向D1は、第2方向D2及び第3方向D3に垂直である。第1非磁性層21nは、第1方向D1において第3領域10cと第1磁性層21との間に設けられる。第2磁性層22は、第1方向D1において第3領域10cと第1非磁性層21nとの間に設けられる。
磁気デバイス100では、第2方向D2に並ぶ構造体1の列が複数設けられる。列は、第3方向D3において複数設けられる。第3方向D3において隣り合う列同士の間で、構造体1の第2方向D2における位置がオフセットされている。複数の構造体1は、千鳥状に配列される。
例えば、複数の構造体1は、図1及び図3に示すように、第1構造体1−1、第2構造体1−2、及び第3構造体1−3を含む。第2構造体1−2は、第2方向D2において第1構造体1−1と隣り合う。第3構造体1−3は、第3方向D3において第1構造体1−1と隣り合う。第3構造体1−3の第2方向D2における位置は、第1構造体1−1の少なくとも一部の第2方向D2における位置と、第2構造体1−2の少なくとも一部の第2方向D2における位置と、の間にある。
例えば図4〜図6に示すように、第1構造体1−1は、第2方向D2における第1端部e1及び第2端部e2を含む。第2構造体1−2は、第2方向D2における第3端部e3及び第4端部e4を含む。第2端部e2及び第3端部e3は、第2方向D2において第1端部e1と第4端部e4との間に位置する。第3構造体1−3は、第2方向D2における第5端部e5及び第6端部e6を含む。第5端部e5及び第6端部e6のそれぞれの第2方向D2における位置は、第1端部e1の第2方向D2における位置と、第4端部e4の第2方向D2における位置と、の間にある。
第1構造体1−1、第2構造体1−2、及び第3構造体1−3の位置関係によれば、各構造体の第2方向D2及び第3方向D3を含む面における重心同士の間の距離を、複数の構造体1が互いに直交する方向に格子状に配列される場合に比べて、より長くできる。この位置関係によれば、第1構造体1−1、第2構造体1−2、及び第3構造体1−3に加わる応力の集中を緩和できる。例えば、応力集中の緩和により、後述する、構造体1に情報を書き込むための第1動作又は第2動作において、導電部10に流れる電流のばらつきを低減できる。この結果、磁気デバイス100の歩留まりを向上できる。又は、第1構造体1−1、第2構造体1−2、及び第3構造体1−3に加わる応力の増大を抑制しつつ、磁気デバイス100の単位面積当たりの構造体1の数を増やすことができる。単位面積当たりの構造体1の数の増加は、磁気デバイス100の記憶密度の向上を可能とする。
磁気デバイス100のより具体的な構造を以下で説明する。
図2及び図4〜図6に示すように、磁気デバイス100は、半導体層SL、書込ワード線41w、読出ワード線42r、書込ワード線43w、及びソース線50をさらに含む。書込ワード線41w、読出ワード線42r、書込ワード線43w、及びソース線50は、第1方向D1及び第2方向D2に直交する第4方向D4に沿って設けられる。書込ワード線41w、読出ワード線42r、書込ワード線43w、及びソース線50のそれぞれの第1方向D1における位置は、半導体層SLの第1方向D1における位置と、導電部10の第1方向における位置と、の間にある。書込ワード線41w、読出ワード線42r、書込ワード線43w、及びソース線50のそれぞれは、第2方向D2において複数設けられる。
図2、図4、及び図6に示すように、半導体層SLは、素子部30を含む。素子部30は、第2方向D2及び第3方向D3において複数設けられる。複数の素子部30は、第1方向D1において複数の構造体1とそれぞれ並ぶ。例えば、複数の素子部30は、第1素子部30−1、第2素子部30−2、及び第3素子部30−3を含む。第1素子部30−1から第1構造体1−1に向かう方向は、第1方向D1に沿う。第2素子部30−2から第2構造体1−2に向かう方向は、第1方向D1に沿う。第3素子部30−3から第3構造体1−3に向かう方向は、第1方向D1に沿う。各素子部30の周りには、第2方向D2及び第3方向D3を含む面に沿って絶縁領域39が設けられている。
各素子部30は、半導体領域31、半導体領域32、半導体領域33、半導体領域34、及び半導体領域35を含む。半導体領域33は、第2方向D2において半導体領域31と32との間に設けられる。半導体領域35は、第2方向D2において半導体領域32と34との間に設けられる。半導体領域32、33、及び35は、第2方向D2において半導体領域31と34との間に設けられる。
半導体領域31、32、及び34は、第1導電形である。半導体領域33及び35は、第2導電形である。第1導電形は、n形及びp形の一方である。第2導電形は、n形及びp形の他方である。例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。半導体領域31、32、及び34のそれぞれの第1導電形の不純物濃度は、半導体領域33及び35のそれぞれの第2導電形の不純物濃度よりも高い。
半導体領域31は、導電部10と電気的に接続される。例えば、半導体領域31は、導電層71w〜74wを介して第1領域10aと電気的に接続される。半導体領域32は、ソース線50と電気的に接続される。例えば、半導体領域32は、導電層71sを介してソース線50と電気的に接続される。ソース線50は、磁気デバイス100の基準電位(例えばグランド電位)に接続される。半導体領域34は、第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域34は、導電層71r〜76rを介して第1磁性層21と電気的に接続される。積層体20は、第1方向D1において導電部10と導電層76rの一部との間に設けられる。導電層71r〜75rは、第1方向D1において、半導体領域34と導電層76rの別の一部との間に設けられる。
第1素子部30−1では、図4に示すように、半導体領域33は、第1方向D1において、絶縁層33i1を介して書込ワード線41wの一部と並ぶ。半導体領域35は、第1方向D1において、絶縁層35iを介して読出ワード線42rの一部と並ぶ。第2素子部30−2の構造は、第1素子部30−1の構造と同様である。
第3素子部30−3では、図6に示すように、半導体領域33は、第1方向D1において、絶縁層33i2を介して書込ワード線43wの一部と並ぶ。半導体領域35は、第1方向D1において、絶縁層35iを介して読出ワード線42rの一部と並ぶ。この例では、第3素子部30−3において半導体領域31から半導体領域32への向きは、第1素子部30−1において半導体領域31から半導体領域32への向きと反対である。
図2では、各半導体領域の機能を“S”、“D”、及び“G”により模式的に示している。“S”が付された半導体領域は、ソース領域として機能することを示している。“D”が付された半導体領域は、ドレイン領域として機能することを示している。“G”が付された半導体領域は、ゲート領域として機能することを示している。同様に、以降の図でも、各半導体領域に“S”、“D”、及び“G”が適宜付される。
図2及び図5に示すように、ソース線50は、第1配線部51、第2配線部52、及び第3配線部53を含む。第1配線部51の第2方向D2における位置は、第2配線部52の第2方向D2における位置と異なる。第3配線部53が、第1配線部51と第2配線部52を電気的に接続する。第3配線部53の第1方向D1における位置は、第1配線部51の第1方向D1における位置及び第2配線部52の第1方向D1における位置と異なる。この例では、第1配線部51及び第2配線部52は、第1方向D1において半導体層SLと第3配線部53との間に設けられる。
第1配線部51の第2方向D2における位置は、書込ワード線41wの第2方向D2における位置と、読出ワード線42rの第2方向D2における位置と、の間にある。第2配線部52の第2方向D2における位置は、読出ワード線42rの第2方向D2における位置と、書込ワード線43wの第2方向D2における位置と、の間にある。例えば、複数の第1配線部51と複数の第2配線部52が、第4方向D4に沿って交互に設けられる。複数の第1配線部51と複数の第2配線部52の間には、それぞれ複数の第3配線部53が電気的に接続される。
1つの第1配線部51は、第1方向D1において第1素子部30−1と第1構造体1−1との間に設けられる。1つの第2配線部52は、第1方向D1において、第3素子部30−3と第3構造体1−3との間に設けられる。別のソース線50の1つの第1配線部51が、第1方向D1において第2素子部30−2と第2構造体1−2との間に設けられる。
図3及び図4〜図6に示すように、磁気デバイス100は、書込ビット線61w及び読出ビット線62rをさらに含む。書込ビット線61w及び読出ビット線62rは、導電部10と電気的に接続される。例えば、書込ビット線61wは、導電層77wを介して第2領域10bと電気的に接続される。読出ビット線62rは、導電層77rを介して第1領域10aと電気的に接続される。
1つの導電部10と電気的に接続された導電層77rと導電層77wについて、導電層77rの第4方向D4における位置は、導電層77wの第4方向D4における位置と異なる。例えば、導電層77rと導電層77wは、1つの導電部10の対角上に設けられる。
書込ビット線61w及び読出ビット線62rは、第2方向D2に沿って延びる。1つの書込ビット線61w及び1つの読出ビット線62rは、第2方向D2に並ぶ複数の導電部10と電気的に接続される。書込ビット線61w及び読出ビット線62rのそれぞれは、第4方向D4において複数設けられる。複数の構造体1は、第1方向D1において、半導体層SLと複数の書込ビット線61wとの間、及び半導体層SLと複数の読出ビット線62rとの間に位置する。
複数の書込ビット線61wと半導体層SLとの間及び複数の読出ビット線62rと半導体層SLとの間には、絶縁部5が設けられる。絶縁部5は、複数の絶縁層を含んでも良い。各絶縁層の材料の少なくとも一部は、互いに異なっても良い。
図7は、第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。
図7に示すように、磁気デバイス100は、制御部90をさらに含む。制御部90は、第1選択回路91、第2選択回路92、及び制御回路95を含む。第1選択回路91は、複数のワード線から、1つ以上のワード線を選択する。例えば、第1選択回路91は、複数の書込ワード線41w、複数の読出ワード線42r、及び複数の書込ワード線43wから、1つの書込ワード線41w、1つの読出ワード線42r、又は1つの書込ワード線43wを選択する。第2選択回路92は、複数のビット線から、1つ以上のビット線を選択する。例えば、第2選択回路92は、複数の書込ビット線61w及び複数の読出ビット線62rから、1つの書込ビット線61w又は1つの読出ビット線62rを選択する。
制御回路95は、第1選択回路91及び第2選択回路92を制御する。第1選択回路91によるワード線の選択及び第2選択回路92によるビット線の選択により、書き込み又は読み出しが実行される積層体20が選択される。
導電部10は、例えば、Ta、W、Pt、Hf、Re、Os、Ir、Pd、Cu、Ag、及びAuからなる第1群より選択された少なくとも1つの金属を含む。
第1磁性層21及び第2磁性層22は、例えば、導電性且つ強磁性である。第1磁性層21及び第2磁性層22は、例えば、Fe、Co、及びNiからなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1磁性層21は、参照層として用いることができる。第2磁性層22は、記憶層として用いることができる。
第1非磁性層21nは、例えば絶縁性である。第1非磁性層21nは、MgO、CaO、SrO、TiO、VO、NbO及びAlからなる群より選択された少なくとも1つを含む。第1非磁性層21nは、導電性でも良い。第1非磁性層21nは、Ga、Al、Cuからなる群より選択された少なくとも1つを含んでも良い。
半導体層SLは、半導体材料を含む。例えば、半導体材料は、Si、GaAs、SiC、及びGaNからなる群より選択された少なくとも1つである。一例として、半導体層SLは、Siを主成分として含む。この場合、n形の不純物として、P、As、又はSbを用いることができる。p形の不純物として、Bを用いることができる。
それぞれのワード線、それぞれのビット線、及びそれぞれの導電層は、金属材料を含む。金属材料は、例えば、Cu、Ta、W、及びAlからなる群より選択された少なくとも1つである。この金属材料は、以降で説明する、それぞれのワード線、それぞれのビット線、及びそれぞれの導電層に適用可能である。
絶縁部5及び絶縁領域39は、絶縁材料を含む。絶縁部5及び絶縁領域39は、例えば、酸素及び窒素からなる群より選択された少なくとも1つと、シリコンと、を含む。絶縁部5は、複数の絶縁層を含んでも良い。一例として、絶縁部5は、複数の酸化シリコン層を含む。絶縁領域39は、酸化シリコンを含む。
図8は、第1実施形態に係る磁気デバイスによる動作を例示する模式図である。
積層体20は、例えば磁気抵抗変化素子として機能する。積層体20において、トンネル磁気抵抗(TMR)効果が生じる。第1磁性層21の磁化21Mの向き、及び第2磁性層22の磁化22Mの向きは、第1方向D1及び第2方向D2に沿う面と交差する。図8に示す例では、磁化21Mの向き及び磁化22Mの向きは、第4方向D4に平行である。例えば、第1磁性層21の磁化容易軸及び第2磁性層22の磁化容易軸は、第4方向D4に平行である。
積層体20において、第1磁性層21、第1非磁性層21n、及び第2磁性層22を含む経路の電気抵抗は、磁化21Mの向きと磁化22Mの向きとの間の差異に応じて変化する。磁化22Mの向きと磁化21Mの向きが平行なとき、磁化22Mの向きと磁化21Mの向きが反平行なときに比べて、積層体20の電気抵抗は低い。
以降では、磁化22Mの向きと磁化21Mの向きとの間の角度が相対的に小さい状態を、「平行状態」という。磁化22Mの向きと磁化21Mの向きとの間の角度が相対的に大きい状態を、「反平行状態」という。平行状態において、磁化22Mの向きと磁化21Mの向きは、完全に平行でなくても良く、反平行状態に比べて磁化22Mの向きと磁化21Mの向きとの間の角度が小さければ良い。同様に、反平行状態において、磁化22Mの向きと磁化21Mの向きは、完全に反平行でなくても良く、平行状態に比べて磁化22Mの向きと磁化21Mの向きとの間の角度が大きければ良い。
導電部10は、例えばSpin Orbit Layer(SOL)として機能する。電流が導電部10を流れると、導電部10と第2磁性層22との間で生じるスピン軌道トルクが磁化22Mに作用する。磁化22Mの向きは、導電部10を流れる電流の向きに応じて変化する。磁化22Mの向きを制御することで、積層体20における平行状態と反平行状態を切り替えることができる。平行状態と反平行状態の一方を“1”、他方を“0”に対応させて磁化22Mの向きを制御することで、第2磁性層22に情報を書き込める(記憶できる)。
制御部90は、図8(a)に示す第1動作と、図8(b)に示す第2動作と、を実行可能である。第1動作では、制御部90は、導電部10の第1領域10aから第2領域10bに向かう第1電流i1を供給する。第2動作では、制御部90は、導電部10の第2領域10bから第1領域10aに向かう第2電流i2を供給する。第1動作において磁化22Mに作用するスピン軌道トルクの向きは、第2動作において磁化22Mに作用するスピン軌道トルクの向きと反対である。第2磁性層22に書き込む情報(値)に応じて、第1動作及び第2動作の一方を実行する。これにより、第2磁性層22に情報が書き込まれる。
例えば、第1構造体1−1の第2磁性層22に情報を書き込むときには、制御部90は、第1選択回路91により1つの書込ワード線41wを選択し、第2選択回路92により1つの書込ビット線61wを選択する。選択された書込ワード線41wに電圧が印加されると、第1素子部30−1の半導体領域33に反転層(チャネル)が形成される。選択された書込ビット線61wは、導電層77w、導電部10、導電層71w〜75w、半導体領域31、チャネル、及び半導体領域32を通して、ソース線50と電気的に接続される。書込ビット線61wの電位を調整することで、第1構造体1−1の導電部10を流れる電流の向きを制御できる。
第3構造体1−3の第2磁性層22に情報を書き込むときには、制御部90は、第1選択回路91により1つの書込ワード線43wを選択し、第2選択回路92により1つの書込ビット線61wを選択する。選択された書込ワード線43wに電圧が印加されると、第3素子部30−3の半導体領域33にチャネルが形成される。これにより、選択された書込ビット線61wは、ソース線50と電気的に接続される。書込ビット線61wの電位を調整することで、第3構造体1−3の導電部10を流れる電流の向きを制御できる。
情報を読み出す第3動作では、制御部90は、第1選択回路91により1つの読出ワード線42rを選択し、第2選択回路92により1つの読出ビット線62rを選択する。選択された読出ワード線42rに電圧が印加されると、半導体領域35にチャネルが形成される。選択された読出ビット線62rは、導電層77r、導電部10、積層体20、導電層76r、導電層71r〜75r、半導体領域34、チャネル、及び半導体領域32を通して、ソース線50と電気的に接続される。図8(c)に示すように、積層体20に第3電流i3が流れる。第3電流i3の向きは任意である。第1磁性層21から第2磁性層22に向けて第3電流i3が流れても良いし、第2磁性層22から第1磁性層21に向けて第3電流i3が流れても良い。制御回路95は、読出ビット線62rを流れる電流に基づき、磁化22Mの向き(記憶された情報)を判定する。
磁気デバイス100では、書き込み時に、導電部10を流れる電流の向きが、第1配線部51及び第2配線部52を流れる電流の向きと交差する。また、ソース線50は、第1配線部51及び第2配線部52を含む。第1配線部51の第2方向D2における位置は、第2配線部52の第2方向D2における位置と異なる。例えば、複数の第1配線部51及び複数の第2配線部52は、ジグザグ状に並ぶ。Z方向から見たときの配線の密度がより均一化される。これにより、磁気デバイス100の製造過程において、複数の第1配線部51及び複数の第2配線部52を形成し、表面を平坦化した後に、表面の平坦性を向上できる。平坦性の向上により、導電部10に流れる電流のばらつきを低減できる。
(変形例)
図9は、第1実施形態の変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図10は、図9のA1−A2断面図である。図11は、図9のB1−B2断面図である。図9は、図10及び図11のC1−C2断面図に対応する。
図12は、図10の一部を拡大した模式的断面図である。
変形例に係る磁気デバイス110は、図9、図10、及び図11に示すように、書込ビット線61wに代えて共通ビット線61rwを含む。磁気デバイス110は、読出ビット線61rを含まない。共通ビット線61rwは、導電層77rwを介して第2領域10bと電気的に接続される。共通ビット線61rwには、書込ビット線61wと同様の構成を適用可能である。
磁気デバイス110において、制御部90は、磁気デバイス100と同様に、図12(a)に示す第1動作及び図12(b)に示す第2動作を実行する。第1動作では、制御部90は、ソース線50から共通ビット線61rwへ、導電部10を通る第1電流i1を流す。第2動作では、制御部90は、共通ビット線61rwからソース線50へ、導電部10を通る第2電流i2を流す。情報を読み出す第3動作では、制御部90は、共通ビット線61rwとソース線50との間に、積層体20を通る第3電流i3を流す。図12(c)に示す例では、第3電流i3は、第2磁性層22から第1磁性層21に向けて流れている。第3電流i3は、第1磁性層21から第2磁性層22に向けて流れても良い。
制御部90は、実行する動作に応じて、共通ビット線61rwの電位を切り替える。第1動作における共通ビット線61rwの電位の絶対値は、第3動作における共通ビット線61rwの電位の絶対値よりも大きくても良い。第2動作における共通ビット線61rwの電位の絶対値は、第3動作における共通ビット線61rwの電位の絶対値よりも大きくても良い。
変形例に係る磁気デバイス110によれば、ビット線の数を減らすことができる。これにより、磁気デバイス110における記憶密度を向上できる。一方で、磁気デバイス100によれば、第1動作又は第2動作のときに選択されるビット線と、第3動作のときに選択されるビット線と、が分かれている。このため、選択したビット線の電位を、実行する動作に応じて設定する必要が無い。磁気デバイス100によれば、磁気デバイス110に比べて、第1動作〜第3動作をより高速に実行できる。
(第2実施形態)
図13〜図15は、第1実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図16は、図13〜図15のA1−A2断面図である。図17は、図13〜図15のB1−B2断面図である。図18は、図13〜図15のC1−C2断面図である。図13〜図15は、それぞれ、図16〜図18のD1−D2断面図、E1−E2断面図、及びF1−F2断面図に対応する。図13〜図15では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
第2実施形態に係る磁気デバイス200では、第1実施形態に係る磁気デバイス100又は110と同様に、構造体1が第2方向D2及び第3方向D3において複数設けられる。複数の構造体1は、図13及び図15に示すように、第1構造体1−1、第2構造体1−2、及び第3構造体1−3を含む。第3構造体1−3の第2方向D2における位置は、第1構造体1−1の少なくとも一部の第2方向D2における位置と、第2構造体1−2の少なくとも一部の第2方向D2における位置と、の間にある。磁気デバイス200では、第3構造体1−3の一部が、第2方向D2において、第1構造体1−1の一部と第2構造体1−2の一部との間に設けられる。
図13及び図14に示すように、磁気デバイス200は、共通ワード線41rw、共通ワード線42rw、及びソース線50を含む。複数の構造体1の一部は、共通ワード線41rwと第1方向D1において並ぶ。複数の構造体1の別の一部は、共通ワード線42rwと第1方向D1において並ぶ。ソース線50は、共通ワード線41rwと42rwとの間に設けられる。共通ワード線41rw、共通ワード線42rw、及びソース線50の組は、第2方向D2において複数設けられる。
図14、図16、及び図17に示すように、半導体層SLは、素子部30w、素子部30r1、及び素子部30r2を含む。素子部30wは、半導体領域31w、32w、33w、34w、及び35wを含む。半導体領域33wは、第2方向D2において半導体領域31wと32wとの間に設けられる。半導体領域35wは、第2方向D2において半導体領域32wと34wとの間に設けられる。半導体領域32w、33w、及び35wは、第2方向D2において半導体領域31wと34wとの間に設けられる。
素子部30r1は、半導体領域31r1、半導体領域32r1、及び半導体領域33r1を含む。半導体領域33r1は、第2方向D2において半導体領域31r1と32r1との間に設けられる。素子部30r2は、半導体領域31r2、半導体領域32r2、及び半導体領域33r2を含む。半導体領域33r2は、第2方向D2において半導体領域31r2と32r2との間に設けられる。半導体領域31r1から半導体領域32r1への向き、半導体領域31r2から半導体領域32r2への向きと反対である。
半導体領域31w、32w、34w、31r1、32r1、31r2、及び32r2は、第1導電形である。半導体領域33w、35w、33r1、及び33r2は、第2導電形である。半導体領域31w、32w、34w、31r1、32r1、31r2、及び32r2のそれぞれの第1導電形の不純物濃度は、半導体領域33w、35w、33r1、及び33r2のそれぞれの第2導電形の不純物濃度よりも高い。
図13、図14、及び図17に示すように、半導体領域31wは、1つの構造体1の導電部10と電気的に接続される。半導体領域34wは、別の1つの構造体1の導電部10と電気的に接続される。前記1つの構造体1は、例えば第1構造体1−1である。前記別の1つの構造体1は、例えば第3構造体1−3である。前記1つの構造体1と、前記別の1つの構造体1は、第3方向D3において隣り合う。例えば、半導体領域31wは、導電層71w1〜73w1を介して、前記1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。半導体領域34wは、導電層71w2〜73w2を介して、前記別の1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。
図16及び図18に示すように、半導体領域31r1は、前記1つの構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域31r1は、導電層71r1〜76r1を介して第1磁性層21と電気的に接続される。半導体領域31r2は、前記別の1つの構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域31r2は、導電層71r2〜76r2を介して第1磁性層21と電気的に接続される。半導体領域32w、32r1、及び32r2は、ソース線50と電気的に接続される。
半導体領域33wは、第1方向D1において、絶縁層33iを介して共通ワード線41rwの一部と並ぶ。半導体領域35wは、第1方向D1において、絶縁層35iを介して共通ワード線42rwの一部と並ぶ。半導体領域33r1は、第1方向D1において、絶縁層33i1を介して共通ワード線41rwの別の一部と並ぶ。半導体領域33r2は、第1方向D1において、絶縁層33i2を介して共通ワード線42rwの別の一部と並ぶ。
図15〜図18に示すように、磁気デバイス200は、共通ビット線61rwをさらに含む。共通ビット線61rwは、導電部10と電気的に接続される。例えば、共通ビット線61rwは、導電層77rwを介して第2領域10bと電気的に接続される。共通ビット線61rwは、第2方向D2に沿って延びる。1つの共通ビット線61rwは、第2方向D2に沿って並ぶ複数の導電部10と電気的に接続される。
磁気デバイス200では、第1領域10aから第2領域10bへの方向は、各素子部において半導体領域が並べられた方向と交差する。また、第1領域10aから第2領域10bへの方向は、それぞれのワード線が延びる方向に沿い、それぞれのビット線が延びる方向と交差する。例えば図示したように、第1領域10aから第2領域10bへの方向は、第4方向D4に沿う。素子部30wにおいて、半導体領域31wから半導体領域34wへの方向は、第2方向D2に沿う。素子部30r1において、半導体領域31r1から半導体領域32r1wへの方向は、第2方向D2に沿う。素子部30r2において、半導体領域31r2から半導体領域32r2wへの方向は、第2方向D2に沿う。共通ワード線41rw及び42rwは、第4方向D4に沿って延びる。共通ビット線61rwは、第2方向D2に沿って延びる。
磁気デバイス200では、さらに、第3方向D3において隣り合う2つの構造体1について、一方の構造体1の第1領域10aから第2領域10bに向かう方向は、他方の構造体1の第1領域10aから第2領域10bに向かう方向と反対である。
磁気デバイス200によれば、磁気デバイス100に比べて、必要なワード線の数を少なくできる。例えば、記憶密度を向上できる。また、ソース50を直線状に設けることができ、製造が容易である。例えば、歩留まりを向上できる。
図19は、第2実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。
図19に示すように、第2実施形態に係る磁気デバイス200は、第1実施形態に係る磁気デバイスと同様に、制御部90をさらに含む。例えば、第1選択回路91は、複数の共通ワード線41rw及び複数の共通ワード線42rwから、1つの共通ワード線41rw、又は1つの共通ワード線41r3wを選択する。例えば、第2選択回路92は、複数の共通ビット線61rwから、1つの共通ビット線61rwを選択する。
制御回路95は、第1選択回路91及び第2選択回路92を制御し、複数の構造体1の1つ以上を選択する。制御回路95は、選択した構造体1に対して、上述した、第1動作、第2動作、又は第3動作を実行可能である。磁気デバイス200では、第1動作において半導体領域31wと電気的に接続された導電部10に流れる電流の向きは、第1動作において半導体領域34wと電気的に接続された導電部10に流れる電流の向きと、反対である。同様に、第2動作において半導体領域31wと電気的に接続された導電部10に流れる電流の向きは、第2動作において半導体領域34wと電気的に接続された導電部10に流れる電流の向きと、反対である。
磁気デバイス200によれば、第1実施形態に係る磁気デバイスと同様に、各構造体の第2方向D2及び第3方向D3を含む面における重心同士の間の距離を、より長くできる。これにより、応力の集中を緩和し、第1動作又は第2動作の実行時に、導電部10に流れる電流のばらつきを低減できる。
(第1変形例)
図20及び図21は、第2実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図22〜図24は、それぞれ、図20及び図21のA1−A2断面図、B1−B2断面図、C1−C2断面図である。図20は、図22〜図24のD1−D2断面図に対応する。図21は、図22〜図24のE1−E2断面図に対応する。図20及び図21では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
磁気デバイス200と比べて、第1変形例に係る磁気デバイス210では、図20及び図22に示すように、素子部30r1が、半導体領域34r1及び35r1をさらに含む。半導体領域35r1は、第2方向D2において、半導体領域32r1と34r1との間に設けられる。半導体領域32r1、33r1、及び35r1は、第2方向D2において半導体領域31r1と34r1との間に設けられる。
半導体領域31w及び34r1は、1つの導電部10の第1領域10aと電気的に接続される。前記1つの導電部10は、例えば、第1構造体1−1の導電部10に対応する。図23に示すように、導電層71w1、72w1、及び73w1が、第1方向D1において、半導体領域31wと、前記1つの導電部10の第1領域10aと、の間に設けられる。図22に示すように、導電層71b1及び72b1が、第1方向D1において、半導体領域34r1と前記1つの導電部10との間に設けられる。導電層72b1と導電層72w1は、導電層73b1によって電気的に接続される。図示した例では、導電層73b1は、第1方向D1において導電部10と並ばない。導電層72w1、72b1、及び73b1に代えて、第1方向D1において導電部10と並び、導電部10の第1領域10aから第2領域10bに向かう方向に延びる1つの導電層が設けられても良い。
図20及び図24に示すように、素子部30r2は、半導体領域34r2及び35r2をさらに含む。半導体領域35r2は、第2方向D2において、半導体領域32r2と34r2との間に設けられる。半導体領域32r2、33r2、及び35r2は、第2方向D2において半導体領域31r2と34r2との間に設けられる。
半導体領域34w及び34r2は、別の1つの導電部10の第1領域10aと電気的に接続される。前記別の1つの導電部10は、例えば、第3構造体1−3の導電部10に対応する。図23に示すように、導電層71w2、72w2、及び73w2が、第1方向D1において、半導体領域34wと、前記別の1つの導電部10の第1領域10aと、の間に設けられる。図24に示すように、導電層71b2及び72b2が、第1方向D1において、半導体領域34r2と前記別の1つの導電部10との間に設けられる。導電層72b2と導電層72w2は、導電層73b2によって電気的に接続される。図示した例では、導電層73b2は、第1方向D1において導電部10と並ばない。導電層72w2、72b2、及び73b2に代えて、第1方向D1において導電部10と並び、導電部10の第1領域10aから第2領域10bに向かう方向に延びる1つの導電層が設けられても良い。
各導電部10の第2領域10bには、磁気デバイス200と同様に、共通ビット線61rwが電気的に接続される。
図25は、図21の一部を拡大した模式的平面図である。
制御部90が第1動作を実行すると、第1領域10aから第2領域10bに向かう第1電流が導電部10に流れる。制御部90が第2動作を実行すると、第2領域10bから第1領域10aに向かう第1電流が導電部10に流れる。第1動作及び第2動作において、2つのチャネルを通して、第1領域10aとソース線50との間を電流が流れる。
例えば、制御部90は、第1構造体1−1の積層体20に情報を書き込むように、1つの共通ワード線41rw線及び1つの共通ビット線61rwを選択する。これにより、半導体領域33w及び35r1にチャネルが形成される。制御部90が第1動作を実行すると、図25に示すように、半導体領域31wから第1領域10aに向かって電流が流れるとともに、導電層72b1及び73b1を通って半導体領域34r1から第1領域10aへ電流が流れる。2つのチャネルを通して供給された第1電流i1が、第1領域10aから第2領域10bへ流れる。
制御部90が第3構造体1−3の積層体20に情報を書き込むときは、半導体領域35w及び35r2にチャネルが形成される。制御部90が第1動作を実行すると、半導体領域34wから第1領域10aに向かって電流が流れるとともに、導電層72b2及び73b2を通って半導体領域34r2から第1領域10aへ電流が流れる。2つのチャネルを通して供給された第1電流i1が、第1領域10aから第2領域10bへ流れる。
制御部90が第2動作を実行したときには、図25に示す電流の向きと反対の向きに、第2電流i2が第2領域10bから第1領域10aへ流れる。
第1変形例によれば、第1動作又は第2動作において、2つのトランジスタを通して導電部10に電流が供給される。このため、磁気デバイス200に比べて、より大きな電流を導電部10に供給できる。磁気デバイス210によれば、情報の書き込み時に導電部10に供給する電流を増強できる。これにより、例えば、より安定して情報を積層体20へ書き込むことができる。
(第2変形例)
図26〜図28は、第2実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図26〜図28では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
第2変形例に係る磁気デバイス220では、図26に示すように、半導体層SLが、素子部30rw1及び30rw2を含む。素子部30rw1は、半導体領域31r1、32rw1、33r1、34w1、及び35w1を含む。半導体領域33r1は、第2方向D2において半導体領域31r1と32rw1との間に設けられる。半導体領域35w1は、第2方向D2において半導体領域32rw1と34w1との間に設けられる。半導体領域32rw1、33r1、及び35w1は、第2方向D2において半導体領域31r1と34w1との間に設けられる。
素子部30rw2は、半導体領域31r2、32rw2、33r2、34w2、及び35w2を含む。半導体領域33r2は、第2方向D2において半導体領域31r2と32rw2との間に設けられる。半導体領域35w2は、第2方向D2において半導体領域32rw2と34w2との間に設けられる。半導体領域32rw2、33r2、及び35w2は、第2方向D2において半導体領域31r2と34w2との間に設けられる。
半導体領域31r1、31r2、32rw1、32rw2、34w1、及び34w2は、第1導電形である。半導体領域33r1、33r2、35w1、及び35w2は、第2導電形である。半導体領域31r1、31r2、32rw1、32rw2、34w1、及び34w2のそれぞれの第1導電形の不純物濃度は、半導体領域33r1、33r2、35w1、及び35w2のそれぞれの第2導電形の不純物濃度よりも高い。
半導体領域31r1及び31r2は、磁気デバイス200と同様に、それぞれ構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。半導体領域34w1及び34w2は、それぞれ構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、複数の素子部30rw1と複数の素子部30rw2が第4方向D4において交互に設けられる。交互に設けられた複数の素子部30rw1と複数の素子部30rw2の列が、第2方向D2において複数設けられる。
磁気デバイス220は、図27に示すように、第1領域10aには、導電層77rが電気的に接続される。第2領域10bには、導電層77wが電気的に接続される。
磁気デバイス220は、図28に示すように、書込ビット線61w及び読出ビット線62rを含む。第1領域10aには、導電層77rを介して読出ビット線62rが電気的に接続される。第2領域10bには、導電層77wを介して書込ビット線61wが電気的に接続される。
図29は、第2実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式図である。
図29に示すように、磁気デバイス220は、制御部90をさらに含む。例えば、第1選択回路91は、複数の共通ワード線41rw及び複数の共通ワード線42rwから、1つの共通ワード線41rw、又は1つの共通ワード線42rwを選択する。例えば、第2選択回路92は、複数の書込ビット線61w及び複数の読出ビット線62rから、1つの書込ビット線61w又は1つの読出ビット線62rを選択する。制御部90は、1つ以上のワード線及び1つ以上のビット線を選択し、第1動作〜第3動作のいずれかを実行する。
磁気デバイス220によれば、第1動作又は第2動作のときに選択されるビット線と、第3動作のときに選択されるビット線と、が分かれている。このため、選択したビット線の電位を、実行する動作に応じて設定する必要が無い。磁気デバイス220によれば、磁気デバイス200及び210に比べて、第1動作〜第3動作をより高速に実行できる。
(第3変形例)
図30及び図31は、第2実施形態の第3変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図32〜図34は、それぞれ、図30及び図31のA1−A2断面図、B1−B2断面図、C1−C2断面図である。図30は、図32〜図34のD1−D2断面図に対応する。図31は、図22〜図24のE1−E2断面図に対応する。図30及び図31では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
第3変形例に係る磁気デバイス230では、磁気デバイス220と比べて、図30に示すように、半導体層SLが素子部30bをさらに含む。素子部30bは、第4方向D4において素子部30rw1と30rw2との間に設けられる。
素子部30bは、半導体領域31b、32b、33b、34b、及び35bを含む。半導体領域33bは、第2方向D2において半導体領域31bと32bとの間に設けられる。半導体領域35bは、第2方向D2において半導体領域32bと34bとの間に設けられる。半導体領域32b、33b、及び35bは、第2方向D2において半導体領域31bと34bとの間に設けられる。
半導体領域31b、32b、及び34bは、第1導電形である。半導体領域33b及び35bは、第2導電形である。第1導電形は、n形及びp形の一方である。第2導電形は、n形及びp形の他方である。例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。半導体領域31b、32b、及び34bのそれぞれの第1導電形の不純物濃度は、半導体領域33b及び35bのそれぞれの第2導電形の不純物濃度よりも高い。
半導体領域34w1及び31bは、1つの導電部10の第1領域10aと電気的に接続される。前記1つの導電部10は、例えば、第1構造体1−1の導電部10に対応する。図32に示すように、導電層71w1、72w1、及び73w1が、第1方向D1において、半導体領域34w1と、前記1つの導電部10の第1領域10aと、の間に設けられる。図33に示すように、導電層71b1及び72b1が、第1方向D1において、半導体領域31bと前記1つの導電部10との間に設けられる。導電層72b1と導電層72w1は、導電層73b1によって電気的に接続される。図示した例では、導電層73b1は、第1方向D1において導電部10と並ばない。導電層72w1、72b1、及び73b1に代えて、第1方向D1において導電部10と並び、導電部10の第1領域10aから第2領域10bに向かう方向に延びる1つの導電層が設けられても良い。
半導体領域34w2及び34bは、別の1つの導電部10の第1領域10aと電気的に接続される。前記別の1つの導電部10は、例えば、第3構造体1−3の導電部10に対応する。図34に示すように、導電層71w2、72w2、及び73w2が、第1方向D1において、半導体領域34w2と、前記別の1つの導電部10の第1領域10aと、の間に設けられる。図33に示すように、導電層71b2及び72b2が、第1方向D1において、半導体領域31bと前記別の1つの導電部10との間に設けられる。導電層72b2と導電層72w2は、導電層73b2によって電気的に接続される。図示した例では、導電層73b2は、第1方向D1において導電部10と並ばない。導電層72w2、72b2、及び73b2に代えて、第1方向D1において導電部10と並び、導電部10の第1領域10aから第2領域10bに向かう方向に延びる1つの導電層が設けられても良い。
例えば、制御部90は、第1構造体1−1の積層体20に情報を書き込むように、1つの共通ワード線41rw線及び1つの書込ビット線61wを選択する。これにより、半導体領域35w1及び33bにチャネルが形成される。制御部90が第1動作を実行すると、半導体領域34w1から第1領域10aに向かって電流が流れるとともに、導電層72b1及び73b1を通って半導体領域34bから第1領域10aへ電流が流れる。2つのチャネルを通して供給された第1電流が、第1領域10aから第2領域10bへ流れる。
制御部90が第3構造体1−3の積層体20に情報を書き込むときは、半導体領域35w2及び35bにチャネルが形成される。制御部90が第1動作を実行すると、半導体領域34w2から第1領域10aに向かって電流が流れるとともに、導電層72b2及び73b2を通って半導体領域31bから第1領域10aへ電流が流れる。2つのチャネルを通して供給された第1電流が、第1領域10aから第2領域10bへ流れる。
第3変形例によれば、第1動作又は第2動作において、2つのトランジスタを通して導電部10に電流が供給される。このため、磁気デバイス200に比べて、導電部10により大きな電流を流すことができる。磁気デバイス210によれば、情報の書き込み時に導電部10に供給する電流を増強できる。これにより、例えば、より安定して情報を積層体20へ書き込むことができる。
磁気デバイス230によれば、磁気デバイス210と同様に、第1動作及び第2動作において、2つのチャネルを通して第1領域10aとソース線50との間に電流を流すことができる。例えば、情報の書き込み時に導電部10に供給する電流を増強できる。これにより、より安定して情報を積層体20へ書き込むことができる。
(第4変形例)
図35〜図37は、第2実施形態の第4変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図35〜図37では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
第4変形例に係る磁気デバイス240のように、磁気デバイス230に比べて、各構成要素がより大きく、構成要素同士がより近接して設けられても良い。
具体的には、図35に示すように、構造体1の一部が、ソース線50と第1方向D1において並んでも良い。第1構造体1−1の積層体20の第4方向D4における位置は、第3構造体1−3の導電部10の一部の第4方向D4における位置と同じでも良い。第3構造体1−3の積層体20の第4方向D4における位置は、第1構造体1−1の導電部10の一部の第4方向D4における位置と同じでも良い。第1方向D1に垂直な方向における導電部10の長さをより長くすることで、磁気デバイス240の歩留まりを向上できる。また、前記垂直な方向における導電部10の長さが長くなるほど、前記垂直な方向における積層体20の長さを長くできる。この結果、例えば、第2磁性層22の磁化の向きをより安定化できる。
第1構造体1−1の導電部10と電気的に接続された導電層77wの第4方向D4における位置が、第3構造体1−3の導電部10と電気的に接続された導電層77wの第4方向D4における位置と異なっていても良い。前記垂直な方向における導電層77r又は77wの長さは、前記垂直な方向における導電層73w1又は73w2の長さよりも長くても良い。例えば、各導電層は、半導体層SLの上に順次形成される。より上方に位置する導電層の前記垂直な方向における長さを長くすることで、その導電層の形成が容易となる。この結果、例えば、磁気デバイス240の歩留まりを向上できる。
図36に示すように、第1構造体1−1の第1磁性層21と電気的に接続された導電層75r1が、第3構造体1−3の導電部10と第1方向D1において並んでも良い。第3構造体1−3の第1磁性層21と電気的に接続された導電層75r2が、第1構造体1−1の導電部10と第1方向D1において並んでも良い。
図37では、読出ビット線62rの第4方向D4における端部が、破線で表されている。図37に示すように、読出ビット線62rの一部が、書込ビット線61wの一部と第1方向D1において並んでも良い。図37の例では、読出ビット線62rの一部が、半導体層SLと書込ビット線61wの一部との間に設けられる。書込ビット線61wの第4方向D4における長さを長くすることで、書込ビット線61wの電気抵抗を低減できる。導電層77wと書込ビット線61wとの電気的な接続が容易となる。読出ビット線62rの第4方向D4における長さを長くすることで、読出ビット線62rの電気抵抗を低減できる。導電層77rと読出ビット線62rとの電気的な接続が容易となる。
(第5変形例)
図38及び図39は、第2実施形態の第5変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図40〜図42は、それぞれ、図38及び図39のA1−A2断面図、B1−B2断面図、C1−C2断面図である。
図38及び図39は、それぞれ、図40〜図42のD1−D2断面図、E1−E2断面図、及びF1−F2断面図に対応する。図38及び図39では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
磁気デバイス250では、図38に示すように、各導電部10の第1領域10aから第2領域10bに向かう方向が、第2方向D2に沿う。例えば、図40に示すように、素子部30rw1の少なくとも一部は、第1構造体1−1の少なくとも一部と、第1方向D1において並ぶ。素子部30rw1の半導体領域31r1から半導体領域34w1への向きは、第1領域10aから第2領域10bへの向きと反対である。図42に示すように、素子部30rw2の少なくとも一部は、第3構造体1−3の少なくとも一部と、第1方向D1において並ぶ。素子部30rw2の半導体領域31r2から半導体領域34w2への向きは、第1領域10aから第2領域10bへの向きと反対である。
各第1領域10aには、複数のチャネルを通して電流が供給されても良い。例えば図41に示すように、半導体層SLは、素子部30bを含んでも良い。第1構造体1−1の第1領域10aは、半導体領域31b及び34w1と電気的に接続される。第3構造体1−3の第1領域10aは、半導体領域34b及び34w2と電気的に接続される。
例えば図39に示すように、各導電部10の第2領域10bには、導電層77rwを介して共通ビット線61rwが電気的に接続される。複数の共通ワード線41rw、複数の共通ワード線42rw、及び複数の共通ビット線61rwは、磁気デバイス230と同様に、制御部90と電気的に接続される。制御部90は、第1動作〜第3動作を実行可能である。
第1領域10aから第2領域10bへの方向は、共通ワード線41rw、共通ワード線42rw、又はソース線50が延びる方向と交差する。このレイアウトによれば、導電部10に電流が流れた際に生じる磁界の向きは、ソース線50に電流が流れた際に生じる磁界の向きと交差する。2つの磁界の向きが同じ場合に比べて、第2磁性層22に印加される磁界の強度を低減できる。
(第6変形例)
図43は、第2実施形態の第6変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図44〜図46は、それぞれ、図43のA1−A2断面図、B1−B2断面図、C1−C2断面図である。図43は、図44〜図46のA1−A2断面図に対応する。図43では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
図43〜図46に示す磁気デバイス260のように、1つの導電部10の第1領域10aに、3つ以上の素子部の半導体領域が接続されても良い。例えば図43〜図45に示すように、1つの導電部10と第2方向D2において隣り合う別の導電部10、及び1つの導電部10と第3方向D3において隣り合う別の導電部10は、素子部30rw1、第2方向D2において隣り合う一対の素子部30b、及び素子部30rw2の各半導体領域と電気的に接続される。
具体的な一例として、第2構造体1−2の導電部10の第1領域10aは、第2構造体1−2と第1方向D1において並ぶ素子部30rw1の半導体領域34w1と電気的に接続される。第3構造体1−3の導電部10の第1領域10aは、第3構造体1−3と第1方向D1において並ぶ素子部30rw2の半導体領域34w2と電気的に接続される。
第2方向D2において隣り合う一対の素子部30bは、例えば、素子部30b1及び30b2を含む。素子部30b1の少なくとも一部の第2方向D2における位置は、第1構造体1−1の少なくとも一部の第2方向D2における位置、及び第3構造体1−3の少なくとも一部の第2方向D2における位置と同じである。素子部30b2の少なくとも一部の第2方向D2における位置は、第2構造体1−2の少なくとも一部の第2方向D2における位置と同じである。
第2構造体1−2の第1領域10aは、導電層72wを介して、素子部30rw1の半導体領域34w1、素子部30rw2の半導体領域34w2、素子部30b1の半導体領域31b、及び素子部30b2の半導体領域31bと電気的に接続される。各導電部10には、磁気デバイス250と同様に、共通ビット線61rwが電気的に接続される。制御部90は、第1動作又は第2動作を実行する際に、複数のソース線50からこれらの半導体領域に電流が供給されるように、共通ワード線41rw及び42rwを選択する。最終的に情報が書き込まれる積層体20は、1つの共通ビット線61rwを選択することで決定される。
第6変形例によれば、第1動作又は第2動作において、より大きな電流を導電部10に供給できる。これにより、例えば、より安定して情報を積層体20へ書き込むことができる。
(第3実施形態)
図47〜図50は、第3実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図51〜図54は、それぞれ、図47〜図50のA1−A2断面図、B1−B2断面図、C1−C2断面図、及びD1−D2断面図である。
図55は、第3実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。
図47は、図51〜図54のE1−E2断面図に対応する。図48は、図51〜図54のF1−F2断面図に対応する。図49は、図51〜図54のG1−G2断面図に対応する。図50は、図51〜図54のH1−H2断面図に対応する。図47〜図50では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
図47に示すように、第3実施形態に係る磁気デバイス300では、半導体層SLは、素子部30w、30rw1、及び30rw2を含む。素子部30wの一部は、第1方向D1において、素子部30rw1と30rw2との間に設けられる。例えば、素子部30wの半導体領域31wは、1つの素子部30rw1の半導体領域34w1と、1つの素子部30rw2の半導体領域31r2と、の間に設けられる。素子部30wの半導体領域34wは、別の1つの素子部30rw1の半導体領域31r1と、別の1つの素子部30rw2の半導体領域34w2と、の間に設けられる。
図48に示すように、磁気デバイス300は、書込ワード線41w、書込ワード線42w、共通ワード線43rw、共通ワード線44rw、ソース線50a、及びソース線50bを含む。書込ワード線41w、書込ワード線42w、及びソース線50aは、第1方向D1において素子部30wと並ぶ。共通ワード線43rw、共通ワード線44rw、及びソース線50bは、第1方向D1において、素子部30rw1及び30rw2と並ぶ。
図49に示すように、1つの構造体1は、第1方向D1において素子部30w及び素子部30rw1と並ぶ。別の1つの構造体1は、第1方向D1において別の1つの素子部30w及び素子部30rw2と並ぶ。前記1つの構造体1は、例えば、第1構造体1−1又は第2構造体1−2に対応する。前記別の1つの構造体1は、例えば、第3構造体1−3に対応する。
図52に示すように、半導体領域31wは、前記1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域31wは、導電層71w1〜73w1を介して第1領域10aと電気的に接続される。半導体領域34wは、前記別の1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域34wは、導電層71w2〜73w2を介して第1領域10aと電気的に接続される。
図51に示すように、半導体領域34w1は、前記1つの構造体1の第2領域10bと電気的に接続される。例えば、半導体領域34w1は、導電層71w3〜73w3を介して第2領域10bと電気的に接続される。半導体領域31r1は、前記1つの構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域31r1は、導電層71r1〜76r1を介して第1磁性層21と電気的に接続される。
図53に示すように、半導体領域34w2は、前記別の1つの構造体1の第2領域10bと電気的に接続される。例えば、半導体領域34w2は、導電層71w4〜73w4を介して第2領域10bと電気的に接続される。半導体領域31r2は、前記別の1つの構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域31r2は、導電層71r2〜76r2を介して第1磁性層21と電気的に接続される。
図50に示すように、第1領域10aは、導電層77w1を介して書込ビット線61wと電気的に接続される。第2領域10bは、導電層77w2を介して書込ビット線62wと電気的に接続される。第2領域10bは、さらに導電層77rを介して読出ビット線63rと電気的に接続される。
図55に示すように、第1選択回路91は、書込ワード線41w、書込ワード線42w、共通ワード線43rw、共通ワード線44rw、ソース線50a、及びソース線50bと電気的に接続される。第2選択回路92は、書込ビット線61w、書込ビット線62w、及び読出ビット線63rと電気的に接続される。
制御部90は、第1動作〜第3動作を実行可能である。例えば、第1構造体1−1の第2磁性層22に情報を書き込むときには、制御部90は、第1選択回路91により1つの書込ワード線41wを選択し、第2選択回路92により1つの書込ビット線62wを選択する。又は、制御部90は、第1選択回路91により1つの共通ワード線43rwを選択し、第2選択回路92により1つの書込ビット線61wを選択する。
書込ワード線41wが選択されたときに第1構造体1−1の導電部10に流れる電流の向きは、共通ワード線43rwが選択されたときに第1構造体1−1の導電部10に流れる電流の向きと反対である。
選択された書込ワード線41wに電圧が印加されると、素子部30wの半導体領域33wにチャネルが形成される。選択された書込ビット線62wは、導電層77w2、導電部10、導電層71w1〜73w1、半導体領域31w、チャネル、及び半導体領域32wを通して、ソース線50aと電気的に接続される。書込ビット線62wからソース線50aへ電流が流れる。このとき、導電部10の第2領域10bから第1領域10aに電流が流れ、第2動作が実行される。
選択された共通ワード線43rwに電圧が印加されると、素子部30rw1の半導体領域33r1にチャネルが形成される。選択された書込ビット線61wは、導電層77w1、導電部10、導電層71w3〜73w3、半導体領域34w1、チャネル、及び半導体領域32rw1を通して、ソース線50bと電気的に接続される。書込ビット線61wからソース線50bへ電流が流れる。このとき、導電部10の第1領域10aから第2領域10bに電流が流れ、第1動作が実行される。
第3動作では、制御部90は、第1選択回路91により共通ワード線44rwを選択し、第2選択回路92により1つの読出ビット線63rを選択する。選択された共通ワード線44rwに電圧が印加されると、半導体領域33r1にチャネルが形成される。選択された読出ビット線63rは、導電層77r、導電部10、積層体20、導電層76r1、導電層75r1、導電層71r1〜74r1、半導体領域33r1、チャネル、及び半導体領域32rw1を通して、ソース線50bと電気的に接続される。制御回路95は、読出ビット線63rを流れる電流に基づき、磁化22Mの向き(記憶された情報)を判定する。
第3実施形態によれば、第1動作及び第2動作において、互いに異なるビット線及び互いに異なるワード線が選択される。これにより、例えば、第1動作及び第2動作をより高速に実行することが可能である。
(第4実施形態)
図56〜図58は、第4実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図59及び図60は、それぞれ、図56〜図58のA1−A2断面図及びB1−B2断面図である。
図61は、第4実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。
図56は、図59及び図60のC1−C2断面図に対応する。図57は、図59及び図60のD1−D2断面図に対応する。図58は、図59及び図60のE1−E2断面図に対応する。図56〜図58では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
第4実施形態に係る磁気デバイス400では、図56に示すように、半導体層SLは、素子部30rw1及び30rw2を含む。図59に示すように、素子部30rw1は、半導体領域31rw1〜33rw1を含む。半導体領域33rw1は、第2方向D2において、半導体領域31rw1と32rw1との間に設けられる。図60に示すように、素子部30rw2は、半導体領域31rw2〜33rw2を含む。半導体領域33rw2は、第2方向D2において、半導体領域31rw2と32rw2との間に設けられる。
半導体領域31rw1、31rw2、32rw1、及び32rw2は、第1導電形である。半導体領域33rw1及び33rw2は、第2導電形である。半導体領域31rw1、31rw2、32rw1、及び32rw2のそれぞれの第1導電形の不純物濃度は、半導体領域33rw1及び33rw2のそれぞれの第2導電形の不純物濃度よりも高い。
素子部30rw1の一部は、素子部30rw2の一部と第4方向D4において並ぶ。具体的には、1つの素子部30rw1の半導体領域31rw1は、1つの素子部30rw2の半導体領域32rw2と、第4方向D4において並ぶ。前記1つの素子部30rw1の半導体領域32rw1は、別の1つの素子部30rw2の半導体領域31rw2と、第4方向D4において並ぶ。図57に示すように、構造体1は、素子部30rw1又は30rw2と第1方向D1において並ぶ。
図59に示すように、半導体領域31rw1は、1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域31rw1は、前記1つの構造体1の第1領域10aと、導電層71rw1〜73rw1を介して電気的に接続される。半導体領域32rw1は、ソース線50の第1配線部51と電気的に接続される。半導体領域33rw1は、絶縁層33i1を介して、共通ワード線41rwの一部と第1方向D1において並ぶ。
図60に示すように、半導体領域31rw2は、別の1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域31rw2は、前記別の1つの構造体1の第1領域10aと、導電層71rw2〜73rw2を介して電気的に接続される。半導体領域32rw2は、ソース線50の第2配線部52と電気的に接続される。半導体領域33rw2は、絶縁層33i2を介して、共通ワード線42rwの一部と第1方向D1において並ぶ。第1配線部51と第2配線部52は、第3配線部53により電気的に接続される。
前記1つの構造体1は、例えば第1構造体1−1又は第2構造体1−2に対応する。前記別の1つの構造体1は、例えば第2構造体1−2に対応する。
図58〜図60に示すように、第2領域10bは、導電層77wを介して書込ビット線61wと電気的に接続される。第1磁性層21は、導電層77rを介して読出ビット線62rと電気的に接続される。
図61に示すように、第1選択回路91は、複数の共通ワード線41rw及び複数の共通ワード線42rwと電気的に接続される。第2選択回路92は、複数の書込ビット線61w及び複数の読出ビット線62rと電気的に接続される。
制御部90は、第1動作及び第2動作において、書込ビット線61wに互いに異なる電位を印加する。例えば、第1動作では、書込ビット線61wの電位は、ソース線50の電位に対して、負に設定される。対応する共通ワード線41rw又は42rwが選択されると、ソース線50から書込ビット線61wに電流が流れる。第1領域10aから第2領域10bへ電流が流れ、第1動作が実行される。第2動作では、書込ビット線61wの電位は、ソース線50の電位に対して、正に設定される。対応する共通ワード線41rw又は42rwが選択されると、書込ビット線61wからソース線50に電流が流れる。第2領域10bから第1領域10aへ電流が流れ、第2動作が実行される。
制御部90は、第3動作において、対象の構造体1に対応する共通ワード線41rw又は42rwを選択する。ソース線50と読出ビット線62rとの間に電流が流れ、第2磁性層22に記憶された情報が読み出される。
第4実施形態によれば、1つの構造体1に対応して設けられる素子部30rw1及び30rw2を小さくできる。例えば、素子部30rw1、素子部30rw2、及び構造体1の密度を高め、磁気デバイス400の記憶密度を向上できる。
(第1変形例)
図62〜図64は、第4実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図65は、図62〜図64のA1−A2断面図である。
図62は、図65のB1−B2断面図に対応する。図63は、図65のC1−C2断面図に対応する。図64は、図65のD1−D2断面図に対応する。図62〜図64では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
第1変形例に係る磁気デバイス410では、図62に示すように、半導体層SLは、素子部30rwを含む。図65に示すように、素子部30rwは、半導体領域31rw〜35rwを含む。半導体領域33rwは、第2方向D2において半導体領域31rwと32rwとの間に設けられる。半導体領域35rwは、第2方向D2において半導体領域32rwと34rwとの間に設けられる。半導体領域32rw、33rw、及び35rwは、第2方向D2において半導体領域31rwと34rwとの間に設けられる。素子部30rwは、第2方向D2及び第4方向D4において複数設けられる。
半導体領域31rw、32rw、及び34rwは、第1導電形である。半導体領域33rw及び35rwは、第2導電形である。半導体領域31rw、32rw、及び34rwのそれぞれの第1導電形の不純物濃度は、半導体領域33rw及び35rwのそれぞれの第2導電形の不純物濃度よりも高い。
図63に示すように、1つの素子部30rwは、2つの構造体1と第1方向D1において並ぶ。図65に示すように、半導体領域31rwは、1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域31rwは、導電層71rw1〜73rw1を介して第1領域10aと電気的に接続される。半導体領域34rwは、別の1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域34rwは、導電層71rw2〜73rw2を介して第1領域10aと電気的に接続される。
前記1つの構造体1は、例えば第1構造体1−1又は第2構造体1−2に対応する。前記別の1つの構造体1は、例えば第2構造体1−2に対応する。
図64及び図65に示すように、各導電部10の第2領域10bは、導電層77wを介して書込ビット線61wと電気的に接続される。各積層体20の第1磁性層21は、導電層77rを介して読出ビット線62rと電気的に接続される。
制御部90は、第1動作又は第2動作の実行時に、1つの共通ワード線41rw又は1つの共通ワード線42rwを選択し、且つ1つの書込ビット線61wを選択する。磁気デバイス400と同様に、書込ビット線61wの電位は、第2磁性層22に書き込む情報に応じて設定される。
第1変形例によれば、2つの構造体1に対して、1つの素子部30rwが設けられる。このため、素子部30rwに必要な面積を小さくできる。
(第2変形例)
図66は、第4実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図66では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
図66に示す磁気デバイス420のように、第2方向D2に沿って並ぶ構造体1と、それらの構造体1のそれぞれと第3方向D3において並ぶ別の構造体1に対して、共通の読出ビット線62rが設けられても良い。第2変形例によれば、読出ビット線62rの数を少なくできる。
(第5実施形態)
図67〜図69は、第5実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図70及び図71は、それぞれ、図67〜図69のA1−A2断面図及びB1−B2断面図である。
図72は、第5実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。
図67は、図70及び図71のC1−C2断面図に対応する。図68は、図70及び図71のD1−D2断面図に対応する。図69は、図70及び図71のE1−E2断面図に対応する。図67〜図69では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
実施形態に係る磁気デバイス500では、図67に示すように、各構造体1は、第1接続部11及び第2接続部12をさらに含む。導電部10は、第2方向D2において、第1接続部11と第2接続部12との間に設けられる。第1接続部11は、第1領域10aと電気的に接続される。第2接続部12は、第2領域10bと電気的に接続される。
図68に示すように、半導体層SLは、素子部30rw1及び30rw2を含む。素子部30rw1は、半導体領域31rw1〜33rw1を含む。半導体領域33rw1は、第2方向D2において、半導体領域31rw1と32rw1との間に設けられる。素子部30rw2は、半導体領域31rw2〜33rw2を含む。半導体領域33rw2は、第2方向D2において、半導体領域31rw2と32rw2との間に設けられる。半導体領域31rw1から半導体領域32rw1への向きは、半導体領域31rw2から半導体領域32rw2への向きの反対である。
半導体領域31rw1、31rw2、32rw1、及び32rw2は、第1導電形である。半導体領域33rw1及び33rw2は、第2導電形である。半導体領域31rw1、31rw2、32rw1、及び32rw2のそれぞれの第1導電形の不純物濃度は、半導体領域33rw1及び33rw2のそれぞれの第2導電形の不純物濃度よりも高い。
素子部30rw1の一部は、素子部30rw2の一部と第4方向D4において並ぶ。具体的には、1つの素子部30rw1の半導体領域31rw1は、1つの素子部30rw2の半導体領域31rw2と、第4方向D4において並ぶ。前記1つの素子部30rw1の半導体領域32rw1は、別の1つの素子部30rw2の半導体領域32rw2と、第4方向D4において並ぶ。構造体1は、素子部30rw1又は30rw2と第1方向D1において並ぶ。
図70に示すように、半導体領域31rw1は、1つの構造体1の第1接続部11と電気的に接続される。例えば、半導体領域31rw1は、前記1つの構造体1の第1接続部11と、導電層71rw1〜74rw1を介して電気的に接続される。半導体領域32rw1は、ソース線50と電気的に接続される。例えば、半導体領域32rw1は、導電層71s1を介してソース線50と電気的に接続される。半導体領域33rw1は、絶縁層33i1を介して、共通ワード線41rwの一部と第1方向D1において並ぶ。前記1つの構造体1の第2接続部12は、第1方向D1において導電層74b1と導電層77wとの間に設けられる。
図71に示すように、半導体領域31rw2は、別の1つの構造体1の第1接続部11と電気的に接続される。例えば、半導体領域31rw2は、前記別の1つの構造体1の第1接続部11と、導電層71rw2〜74rw2を介して電気的に接続される。半導体領域32rw2は、ソース線50と電気的に接続される。例えば、半導体領域32rw2は、導電層71s2を介してソース線50と電気的に接続される。半導体領域33rw2は、絶縁層33i2を介して、共通ワード線42rwの一部と第1方向D1において並ぶ。前記別の1つの構造体1の第2接続部12は、第1方向D1において導電層74b2と導電層77wとの間に設けられる。
前記1つの構造体1は、例えば第1構造体1−1又は第2構造体1−2に対応する。前記別の1つの構造体1は、例えば第2構造体1−2に対応する。
積層体20は、第1接続部11と第2接続部12との間に設けられている。第1接続部11と積層体20との間には、第1絶縁領域15aが設けられている。第2接続部12と積層体20との間には、第2絶縁領域15bが設けられている。
例えば、第1接続部11の第2方向D2における長さは、導電層71rw1〜74rw1及び77wのそれぞれの第2方向D2における長さよりも短い。第2接続部12の第2方向D2における長さは、導電層71rw2〜74rw2及び77wのそれぞれの第2方向D2における長さよりも短い。
導電層74rw1の第2方向D2における長さは、導電層71rw1〜73rw1のそれぞれの第2方向D2における長さよりも長い。導電層74rw2の第2方向D2における長さは、導電層71rw2〜73rw2のそれぞれの第2方向D2における長さよりも長い。これにより、第1接続部11を導電層74rw1又は74rw2と電気的に接続することが容易となる。
図69〜図71に示すように、第2接続部12は、導電層77wを介して書込ビット線61wと電気的に接続される。第1磁性層21は、導電層77rを介して読出ビット線62rと電気的に接続される。
図72に示すように、第1選択回路91は、複数の共通ワード線41rw及び複数の共通ワード線42rwと電気的に接続される。第2選択回路92は、複数の書込ビット線61w及び複数の読出ビット線62rと電気的に接続される。
制御部90は、第1動作及び第2動作において、書込ビット線61wに互いに異なる電位を印加する。例えば、第1動作では、書込ビット線61wの電位は、ソース線50の電位に対して、負に設定される。対応する共通ワード線41rw又は42rwが選択されると、ソース線50から書込ビット線61wに電流が流れる。第1接続部11及び第1領域10aから第2領域10b及び第2接続部12へ電流が流れ、第1動作が実行される。第2動作では、書込ビット線61wの電位は、ソース線50の電位に対して、正に設定される。対応する共通ワード線41rw又は42rwが選択されると、書込ビット線61wからソース線50に電流が流れる。第2接続部12及び第2領域10bから第1領域10a及び第1接続部11へ電流が流れ、第2動作が実行される。
より確実に第2磁性層22に情報を書き込むためには、導電部10に電流が供給される位置が、導電部10の積層体20が設けられた位置から離れていることが好ましい。第1接続部11及び第2接続部12は、積層体20に対して、自己整合的に形成することができる。これにより、積層体20の位置ずれが生じた場合でも、第1接続部11及び第2接続部12を、より確実に積層体20から離すことができる。積層体20への情報の書き込み精度を向上できる。
積層体20の一部は、Z方向において半導体領域31rw1又は31rw2と並んでも良い。この場合でも、第1接続部11及び第2接続部12が積層体20に対して自己整合的に形成されることで、導電部10に電流が供給される位置を、導電部10の積層体20が設けられた位置から離すことができる。例えば、積層体20のサイズを大きくでき、より安定して第2磁性層22が情報を保持できる。
(第6実施形態)
図73〜図75は、第6実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図76〜図78は、それぞれ、図73〜図75のA1−A2断面図、B1−B2断面図、及びC1−C2断面図である。
図79は、第6実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。
図73は、図76〜図78のD1−D2断面図に対応する。図74は、図76〜図78のE1−E2断面図に対応する。図75は、図76〜図78のF1−F2断面図に対応する。図73〜図75では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
第6実施形態に係る磁気デバイス600では、図73に示すように、各構造体1は、第1積層体20a及び第2積層体20bを含む。図76〜図78に示すように、第1積層体20aは、第1磁性層21、第1非磁性層21n、及び第2磁性層22を含む。第2積層体20bは、第3磁性層23、第2非磁性層22n、及び第4磁性層24を含む。
導電部10は、第1領域10a、第2領域10b、第3領域10c、第4領域10d、及び第5領域10eを含む。第3領域10cは、第2方向D2において第1領域10aと第2領域10bとの間に設けられる。第5領域10eは、第2方向D2において第2領域10bと第4領域10dとの間に設けられる。第2領域10b、第3領域10c、及び第5領域10eは、第2方向D2において第1領域10aと第4領域10dとの間に設けられる。
第3磁性層23は、第1方向D1において第5領域10eから離れている。第2非磁性層22nは、第1方向D1において第5領域10eと第3磁性層23との間に設けられる。第4磁性層24は、第1方向D1において第5領域10eと第2非磁性層22nとの間に設けられる。第1積層体20aは、第2積層体20bと第2方向D2において並ぶ。
図74、図76、及び図78に示すように、素子部30rw1は、半導体領域31rw1〜35rw1を含む。半導体領域33rw1は、第2方向D2において半導体領域31rw1と32rw1との間に設けられる。半導体領域35rw1は、第2方向D2において半導体領域32rw1と34rw1との間に設けられる。半導体領域32rw1、33rw1、及び35rw1は、第2方向D2において半導体領域31rw1と34rw1との間に設けられる。
素子部30rw2は、半導体領域31rw2〜35rw2を含む。半導体領域33rw2は、第2方向D2において半導体領域31rw2と32rw2との間に設けられる。半導体領域35rw2は、第2方向D2において半導体領域32rw2と34rw2との間に設けられる。半導体領域32rw2、33rw2、及び35rw2は、第2方向D2において半導体領域31rw2と34rw2との間に設けられる。
半導体領域31rw1、31rw2、32rw1、32rw2、34rw1、及び34rw2は、第1導電形である。半導体領域33rw1、33rw2、35rw1、及び35rw2は、第2導電形である。第1導電形は、n形及びp形の一方である。第2導電形は、n形及びp形の他方である。例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。半導体領域31rw1、31rw2、32rw1、32rw2、34rw1、及び34rw2のそれぞれの第1導電形の不純物濃度は、半導体領域33rw1、33rw2、35rw1、及び35rw2のそれぞれの第2導電形の不純物濃度よりも高い。
図76に示すように、半導体領域31rw1は、1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域31rw1は、導電層71rw1〜75rw1を介して第1領域10aと電気的に接続される。半導体領域34rw1は、前記1つの構造体1の第4領域10dと電気的に接続される。例えば、半導体領域34rw1は、導電層71rw2〜75rw2を介して第4領域10dと電気的に接続される。半導体領域32rw1は、導電層71s1を介してソース線50の第1配線部51と電気的に接続される。半導体領域33rw1は、絶縁層33i1を介して、ゲート電極33g1と第1方向D1において並ぶ。半導体領域35rw1は、絶縁層35i1を介して、ゲート電極35g1と第1方向D1において並ぶ。
図77に示すように、ゲート電極33g1及び35g1は、共通ワード線41rwと電気的に接続される。例えば、ゲート電極33g1は、導電層72g1及び73g1を介して、共通ワード線41rwと電気的に接続される。ゲート電極35g1は、導電層72g2及び73g2を介して、共通ワード線41rwと電気的に接続される。
図78に示すように、半導体領域31rw2は、別の1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域31rw2は、導電層71rw3〜75rw3を介して第1領域10aと電気的に接続される。半導体領域34rw2は、前記別の1つの構造体1の第4領域10dと電気的に接続される。例えば、半導体領域34rw2は、導電層71rw4〜75rw4を介して第4領域10dと電気的に接続される。半導体領域32rw2は、導電層71s2を介してソース線50の第2配線部52と電気的に接続される。半導体領域33rw2は、絶縁層33i2を介して、ゲート電極33g2と第1方向D1において並ぶ。半導体領域35rw2は、絶縁層35i2を介して、ゲート電極35g2と第1方向D1において並ぶ。ゲート電極33g2及び35g2は、共通ワード線42rwと電気的に接続される。
図75、図76、及び図78に示すように、各第2領域10bは、導電層77wを介して、書込ビット線61wと電気的に接続される。図75及び図77に示すように、各第1磁性層21は、導電層77r1を介して、読出ビット線62rと電気的に接続される。各第3磁性層23は、導電層77r2を介して、読出ビット線62rと電気的に接続される。
図79に示すように、制御部90は、第1選択回路91、第2選択回路92、第3選択回路93、及び制御回路95を含む。第1選択回路91は、複数の読出ビット線62rと電気的に接続される。第2選択回路92は、複数の書込ビット線61wと電気的に接続される。第3選択回路93は、複数の共通ワード線41rw及び複数の共通ワード線42rwと電気的に接続される。制御回路95は、第1選択回路91及び第2選択回路92を制御する。
図80及び図81は、第6実施形態に係る磁気デバイスによる動作を例示する模式図である。
制御部90は、第1動作及び第2動作を実行可能である。第1動作では、図80(a)に示すように、制御部90は、導電部10の第1領域10aから第2領域10bに向かう電流i1aと、第4領域10dから第2領域10bに向かう電流i1bと、を供給する。導電部10において、電流i1aの向きは、電流i1bの向きの反対である。このため、第1動作において、第2磁性層22の磁化22Mに作用するスピン軌道トルクの向きは、第4磁性層24の磁化24Mに作用するスピン軌道トルクの向きの反対である。この結果、第1動作後において、磁化22Mの向きは、磁化24Mの向きと異なる。例えば、第1動作後において、磁化22Mの向きは、磁化24Mの向きと反対である。第1動作後において、第1積層体20aにおける電気抵抗は、第2積層体20bにおける電気抵抗と異なる。
第2動作では、図80(b)に示すように、制御部90は、導電部10の第2領域10bから第1領域10aに向かう電流i2aと、第2領域10bから第4領域10dに向かう電流i2bと、を供給する。導電部10において、電流i2aの向きは、電流i2bの向きの反対である。第2動作において、磁化22Mに作用するスピン軌道トルクの向きは、磁化24Mに作用するスピン軌道トルクの向きの反対である。第2動作後において、磁化22Mの向きは、磁化24Mの向きと異なる。例えば、第2動作後において、磁化22Mの向きは、磁化24Mの向きと反対である。第2動作後において、第1積層体20aにおける電気抵抗は、第2積層体20bにおける電気抵抗と異なる。
第1動作後、第1積層体20a及び第2積層体20bの一方の電気抵抗は、第1積層体20a及び第2積層体20bの他方の電気抵抗よりも高い。第2動作後、第1積層体20a及び第2積層体20bの他方の電気抵抗は、第1積層体20a及び第2積層体20bの一方の電気抵抗よりも高い。第1動作後の第1積層体20aの電気抵抗と第2積層体20bの電気抵抗との関係が、“0”と“1”の一方に対応付けられる。第2動作後の第1積層体20aの電気抵抗と第2積層体20bの電気抵抗との関係が、“0”と“1”の他方に対応付けられる。磁気デバイス600では、第1積層体20aと第2積層体20bの2つの積層体を用いて、1つの値が記憶される。
例えば、第1構造体1−1の第2磁性層22及び第4磁性層24に情報を書き込むときには、制御部90は、第3選択回路93により1つの共通ワード線41rwを選択し、第2選択回路92により1つの書込ビット線61wを選択する。選択された書込ワード線41wと電気的に接続されたゲート電極33g1及び35g1に電圧が印加され、素子部30rw1の半導体領域33rw1及び35rw1にチャネルが形成される。選択された書込ビット線61wは、導電層77w、導電部10、導電層71rw1〜75rw1、半導体領域31rw1、及び半導体領域32rw1を通して、ソース線50と電気的に接続される。同時に、選択された書込ビット線61wは、導電層77w、導電部10、導電層71rw2〜75rw2、半導体領域34rw1、及び半導体領域32rw1を通して、ソース線50と電気的に接続される。書込ビット線61wの電位を調整することで、第1構造体1−1の導電部10を流れる電流の向きを制御できる。
同様に、第3構造体1−3の第2磁性層22及び第4磁性層24に情報を書き込むときには、制御部90は、第3選択回路93により1つの共通ワード線42rwを選択し、第2選択回路92により1つの書込ビット線61wを選択する。
制御部90は、第3動作及び第4動作をさらに実行可能である。第3動作では、制御部90は、第1積層体20aに電流を供給し、第1積層体20aの電気抵抗を検出する。例えば図81(a)に示すように、制御部90は、第1領域10aを通して第1積層体20aを流れる電流i3aと、第4領域10dを通して第1積層体20aを流れる電流i3bと、を供給する。電流i3a及びi3bは、導電部10から第1積層体20aに向けて流れても良いし、第1積層体20aから導電部10に向けて流れても良い。
第4動作では、制御部90は、第2積層体20bに電流を供給し、第2積層体20bの電気抵抗を検出する。例えば図81(b)に示すように、制御部90は、第1領域10aを通して第2積層体20bを流れる電流i4aと、第4領域10dを通して第2積層体20bを流れる電流i4bと、を供給する。電流i4a及びi4bは、導電部10から第2積層体20bに向けて流れても良いし、第2積層体20bから導電部10に向けて流れても良い。
第3動作では、図81(a)に示すように、導電部10を流れる電流i3aの向きと電流i3bの向きは、互いに反対であることが望ましい。第4動作では、図81(b)に示すように、導電部10を流れる電流i4aの向きと電流i4bの向きは、互いに反対であることが望ましい。これにより、第3動作又は第4動作において、第1積層体20a又は第2積層体20bへ情報が誤って書き込まれる可能性を低減できる。
図81(a)及び図81(b)に示す例では、2つの半導体領域31rw1及び34rw1、又は2つの半導体領域31rw2及び34rw2から、1つの積層体20に電流が供給される。第3動作では、1つの半導体領域から積層体20に電流を供給する場合に比べて、第5領域10eを流れる電流密度を小さくできる。第4動作では、1つの半導体領域から積層体20に電流を供給する場合に比べて、第3領域10cを流れる電流密度を小さくできる。これにより、第3動作及び第4動作において、第2磁性層22又は第4磁性層24に誤って情報が書き込まれる可能性を低減できる。
例えば、第1構造体1−1の第1積層体20aの電気抵抗を検出するときには、制御部90は、第3選択回路93により1つの共通ワード線41rwを選択し、第2選択回路92により1つの読出ビット線62rを選択する。選択された書込ワード線41wと電気的に接続されたゲート電極33g1及び35g1に電圧が印加され、素子部30rw1の半導体領域33rw1及び35rw1にチャネルが形成される。半導体領域33rw1及び35rw1に形成されたチャネルを通して、ソース線50と読出ビット線62rとの間に電流が流れる。制御部90は、読出ビット線62rに流れる電流から、第1積層体20aの電気抵抗を検出する。
同様に、第1構造体1−1の第2積層体20bの電気抵抗を検出するときには、制御部90は、第3選択回路93により1つの共通ワード線41rwを選択し、第2選択回路92により別の1つの読出ビット線62rを選択する。制御部90は、読出ビット線62rに流れる電流から、第2積層体20bの電気抵抗を検出する。
制御部90は、第3動作で検出された第1積層体20aの電気抵抗と、第4動作で検出された第2積層体20bの電気抵抗と、の関係に基づいて、構造体1に記憶された情報を判定する。
磁気デバイス600によれば、2つの積層体の電気抵抗の関係に基づいて、記憶された情報を判定する。このため、1つの積層体の電気抵抗に基づいて記憶された情報を判定する場合に比べて、記憶された情報の読出精度を向上できる。
(第1変形例)
図82及び図83は、第6実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスを模式的に例示する平面図である。
図82及び図83では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
第6実施形態の第1変形例に係る磁気デバイス610の構造は、図82及び図83に示すように、第4実施形態の第1変形例に係る磁気デバイス410の構造と実質的に同じである。
磁気デバイス610において、制御部90は、2つの構造体1を用いて1つのデータ(1つの値)を記憶する。具体的には、制御部90は、1つの素子部30rwの半導体領域34rwと電気的に接続された1つの構造体1と、別の1つの素子部30rwの半導体領域31rwと電気的に接続された別の1つの構造体1と、を用いる。
例えば図83に示すように、複数の構造体1は、第4構造体1−4を含む。第4構造体1−4は、第1構造体1−1と第4方向D4において隣り合う。第4構造体1−4の一部は、第2構造体1−2の一部と第2方向D2において並ぶ。前記1つの構造体1は、第2構造体1−2に対応する。前記別の1つの構造体1は、第4構造体1−4に対応する。第2構造体1−2の第2領域10b、及び第4構造体1−4の第2領域10bは、同じ書込ビット線61wと電気的に接続される。
図84(a)及び図84(b)は、第6実施形態の第1変形例に係る磁気デバイスの動作を例示する模式図である。
制御部90は、第1動作において、第2方向で互いに隣り合う1つの共通ワード線41rw及び1つの共通ワード線42rwを選択する。制御部90は、情報を書き込む対象の構造体1と電気的に接続された書込ビット線61wを選択する。これにより、前記1つの構造体1及び前記別の1つの構造体に電流が供給される。
例えば図84(a)に示すように、第1動作では、前記1つの構造体1及び前記別の1つの構造体1のそれぞれにおいて、第1領域10aから第2領域10bに向かう第1電流が流れる。第2動作では、前記1つの構造体1及び前記別の1つの構造体1のそれぞれにおいて、第2領域10bから第1領域10aに向かう第2電流が流れる。
前記1つの構造体1における第1領域10aから第2領域10bへの向きは、前記別の1つの構造体1における第1領域10aから第2領域10bへの向きと反対である。第1動作の結果、前記1つの構造体1では、積層体20が平行状態と反平行状態の一方となる。前記別の1つの構造体1では、積層体20が平行状態と反平行状態の他方となる。
制御部90は、第3動作において、前記1つの構造体1の積層体20に電流を供給し、その積層体20の電気抵抗を検出する。制御部90は、第4動作において、前記別の1つの構造体1の積層体20に電流を供給し、その積層体20の電気抵抗を検出する。制御部90は、第3動作で検出された積層体20の電気抵抗と、第4動作で検出された積層体20の電気抵抗と、の関係に基づいて、構造体1に記憶された情報を判定する。
磁気デバイス610によれば、磁気デバイス600と同様に、記憶された情報の読出精度を向上できる。
1つの情報を記憶するための2つの構造体1は、互いに隣り合っていなくても良い。2つの構造体1の共通ワード線41rw又は42rwに対する位置関係が同じであれば、それらの構造体1は互いに代替可能である。例えば、1つの情報を記憶するために、第2構造体1−2と、第4構造体1−4と第4方向D4で並ぶ別の構造体1と、が使用されても良い。
又は、共通ワード線41rw又は42rwに対する位置関係に拘わらず、1つの情報の記憶に、任意の2つの構造体1が使用されても良い。例えば、制御部90は、任意の2つの構造体1をそれぞれ順次選択することで、それぞれの構造体1の積層体20に情報を記憶する。
(第2変形例)
図85は、第6実施形態の第2変形例に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図85では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
図85に示す磁気デバイス620のように、第2方向D2に沿って並ぶ構造体1と、それらの構造体1のそれぞれと第3方向D3において並ぶ別の構造体1に対して、共通の読出ビット線62rが設けられても良い。第2変形例によれば、読出ビット線62rの数を少なくできる。
(第7実施形態)
図86〜図89は、第7実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図90〜図92は、それぞれ、図86〜図89のA1−A2断面図、B1−B2断面図、及びC1−C2断面図である。
図93は、第7実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式図である。
図86は、図90〜図92のE1−E2断面図に対応する。図87は、図90〜図92のF1−F2断面図に対応する。図88は、図90〜図92のG1−G2断面図に対応する。図89は、図90〜図92のH1−H2断面図に対応する。図47〜図50では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
図86に示すように、第7実施形態に係る磁気デバイス700では、半導体層SLは、素子部30b、30rw1、及び30rw2を含む。また、図87に示すように、磁気デバイス300は、共通ワード線41rw、共通ワード線42rw、バイアスワード線43b、バイアスワード線44b、ソース線50a、及びソース線50bを含む。
図86及び図87に示すように、1つの構造体1は、第1方向D1において素子部30b及び素子部30rw1と並ぶ。別の1つの構造体1は、第1方向D1において別の1つの素子部30b及び素子部30rw2と並ぶ。前記1つの構造体1は、例えば、第1構造体1−1又は第2構造体1−2に対応する。前記別の1つの構造体1は、例えば、第3構造体1−3に対応する。
図90に示すように、素子部30rw1の半導体領域33r1は、第1方向D1において、絶縁層33i1を介して共通ワード線42rwと並ぶ。半導体領域35w1は、第1方向D1において、絶縁層35i1を介して共通ワード線41rwと並ぶ。図91に示すように、素子部30bの半導体領域33bは、第1方向D1において、絶縁層33iを介してバイアスワード線43bと並ぶ。半導体領域35bは、第1方向D1において、絶縁層35iを介してバイアスワード線44bと並ぶ。図92に示すように、素子部30rw2の半導体領域33r2は、第1方向D1において、絶縁層33i2を介して共通ワード線42rwと並ぶ。半導体領域35wwは、第1方向D1において、絶縁層35iwを介して共通ワード線41rwと並ぶ。
図91に示すように、素子部30bは、半導体領域31b〜35bを含む。半導体領域33bは、第2方向D2において半導体領域31bと32bとの間に設けられる。半導体領域35bは、第2方向D2において半導体領域32bと34bとの間に設けられる。半導体領域32b、33b、及び35bは、第2方向D2において半導体領域31bと34bとの間に設けられる。
半導体領域31bは、前記1つの構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域31bは、導電層71b1〜74b1、導電層75rb1、及び導電層76rb1を介して、第1磁性層21と電気的に接続される。半導体領域34bは、前記別の1つの構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域34bは、導電層71b2〜74b2、導電層75rb2、及び導電層76rb2を介して、第1磁性層21と電気的に接続される。
図90に示すように、半導体領域34w1は、前記1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域34w1は、導電層71w1〜73w1を介して第1領域10aと電気的に接続される。半導体領域31r1は、前記1つの構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域31r1は、導電層71r1〜74r1、導電層75rb1、及び導電層76rb1を介して第1磁性層21と電気的に接続される。
図92に示すように、半導体領域34w2は、前記別の1つの構造体1の第1領域10aと電気的に接続される。例えば、半導体領域34w2は、導電層71w2〜73w2を介して第1領域10aと電気的に接続される。半導体領域31r2は、前記別の1つの構造体1の第1磁性層21と電気的に接続される。例えば、半導体領域31r2は、導電層71r2〜74r2、導電層75rb2、及び導電層76rb2を介して第1磁性層21と電気的に接続される。
図89〜図92に示すように、前記1つの構造体1の第1領域10aは、導電層77r1を介して読出ビット線62rと電気的に接続されている。前記1つの構造体1の第2領域10bは、導電層77w1を介して書込ビット線61wと電気的に接続されている。前記別の1つの構造体1の第1領域10aは、導電層77r2を介して読出ビット線62rと電気的に接続されている。前記別の1つの構造体1の第2領域10bは、導電層77w2を介して書込ビット線61wと電気的に接続されている。
図93に示すように、第1選択回路91は、共通ワード線41rw、共通ワード線42rw、バイアスワード線43b、バイアスワード線44b、ソース線50a、及びソース線50bと電気的に接続される。第2選択回路92は、書込ビット線61w、書込ビット線62w、及び読出ビット線63rと電気的に接続される。
制御部90は、第1動作〜第3動作を実行可能である。制御部90は、第1動作又は第2動作において、情報を書き込む対象の積層体20にバイアスを印加する。例えば、第1構造体1−1の第2磁性層22に情報を書き込むときには、制御部90は、第1選択回路91により、1つの共通ワード線41rwを選択するとともに、1つのバイアスワード線43bを選択する。制御部90は、第2選択回路92により、1つの書込ビット線61wを選択する。制御部90は、書き込む情報に対応した電流が導電部10を流れるように、書込ビット線61wの電位を制御する。
第1磁性層21に電圧が印加されると、第2磁性層22の面内磁気異方性エネルギーが減少する。面内磁気異方性エネルギーが減少したときに、第2磁性層22の磁化にスピン軌道トルクが作用することで、磁化の向きがスピン軌道トルクに対応した向きに沿う。これにより、第2磁性層22に情報が書き込まれる。
第3動作では、制御部90は、第1選択回路91により1つの共通ワード線41rw又は42rwを選択し、第2選択回路92により1つの読出ビット線62rを選択する。制御回路95は、読出ビット線62rを流れる電流に基づき、磁化22Mの向き(記憶された情報)を判定する。
第7実施形態によれば、第1動作又は第2動作以外のとき、第2磁性層22の面内磁気異方性エネルギーを高めることができる。これにより、第2磁性層22に記憶された情報をより安定的に保持できる。
図94及び図95は、実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的断面図である。
上述した実施形態において、第1領域10aの長さは、第2領域10bの長さと異なっていても良い。具体的には、図94に示すように、導電部10は、第1領域10a、第2領域10b、及び第3領域10cを含む。第3領域10cは、第1領域10aと第2領域10bとを結ぶ線方向において、第1領域10aと第2領域10bとの間に位置する。当該線方向は、第2方向D2又は第4方向D4に沿う。
第1領域10aは、読出ビット線62rと電気的に接続される。第2領域10bは、書込ビット線61wと電気的に接続される。例えば、導電部10は、線方向における側端se1及びse2を有する。第2領域10bは、線方向において、側端se1と第1領域10aとの間に位置する。第1領域10aは、線方向において、側端se2と第2領域10bとの間に位置する。
図94に示す例では、書込ビット線61wの第1方向D1における位置は、導電部10の第1方向D1における位置と、読出ビット線62rの第1方向D1における位置と、の間にある。側端se1と積層体20との間の線方向における距離Di1は、側端se2と積層体20との間の線方向における距離Di2よりも長い。
図95に示す例では、読出ビット線62rの第1方向D1における位置は、導電部10の第1方向D1における位置と、書込ビット線61wの第1方向D1における位置と、の間にある。距離Di2は、距離Di1よりも長い。
図94及び図95に示すように、より離れたビット線と接続される領域を長くすることで、導電部10と各ビット線とをより容易に接続できる。
上述した実施形態において、読出ビット線の少なくとも一部が、書込ビット線の少なくとも一部とZ方向において並んでいても良い。
図96は、実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図97は、図96のA1−A2断面図である。図96は、図97のB1−B2断面図に対応する。
図96では、構造の説明のために、構成要素の一部及び絶縁部5を省略している。
図96及び図97に示すように、書込ビット線61wの一部が、第1方向D1において、導電部10と読出ビット線62rの一部との間に設けられても良い。導電層77rの一部の回りに、絶縁層77iを介して、書込ビット線61wが設けられる。
又は。読出ビット線62rの一部が、第1方向D1において、導電部10と書込ビット線61wの一部との間に設けられても良い。この場合、導電層77rの一部の回りに、絶縁層77iを介して、読出ビット線62rが設けられる。
図96及び図97に示す構造によれば、書込ビット線61w及び読出ビット線62rが占める面積を小さくできる。書込ビット線61w及び読出ビット線62rとの接続に必要な導電部10の面積を小さくできる。この結果、例えば、磁気デバイスの単位面積あたりに、より多くの構造体1を設けることができ、磁気デバイスの記憶密度が向上する。
図98(a)〜図98(c)は、実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的平面図である。
図99は、図98(a)〜図98(c)のA1−A2断面図である。
上述した実施形態において、以下の構造が適用されても良い。例えば、磁気デバイス600又は610に、以下の構造が適用される。
図99に示すように、導電部10は、第1領域10a、第2領域10b、第3領域10c、第4領域10d、及び第5領域10eを含む。第1積層体20aは、第1方向D1において第3領域10cと並ぶ。第2積層体20bは、第1方向D1において第5領域10eと並ぶ。書込ビット線61wは、導電層77wを介して第2領域10bと電気的に接続される。読出ビット線62rは、導電層77r1を介して第1積層体20aの第1磁性層21と電気的に接続される。読出ビット線63rは、導電層77r2を介して第2積層体20bの第3磁性層23と電気的に接続される。
半導体層SLは、素子部30rw1を含む。素子部30rw1は、半導体領域31rw1〜35rw1を含む。半導体領域33rw1は、第1方向D1において、絶縁層33i1を介して共通ワード線41rwと並ぶ。半導体領域35rw1は、第1方向D1において、絶縁層35i1を介して共通ワード線42rwと並ぶ。
図98(a)〜図98(c)に示すように、共通ワード線41rw及び42rwは、第1方向D1と交差する一方向に沿って延びている。書込ビット線61w、読出ビット線62r、及び読出ビット線63rは、第1方向D1及び当該一方向を含む面と交差する別の一方向に沿って延びている。
読出ビット線62rの第1方向D1における位置は、書込ビット線61wの第1方向D1における位置と、読出ビット線63rの第1方向D1における位置と、の間にある。
導電層77r1の一部は、第2方向D2及び第3方向D3を含む面に沿って、書込ビット線61wに囲まれている。書込ビット線61wと導電層77r1との間には、絶縁層61i1が設けられている。導電層77r2の一部は、第2方向D2及び第3方向D3を含む面に沿って、書込ビット線61wに囲まれている。書込ビット線61wと導電層77r2との間には、絶縁層61i2が設けられている。導電層77r2の別の一部は、第2方向D2及び第3方向D3を含む面に沿って、読出ビット線62rに囲まれている。読出ビット線62rと導電層77r2との間には、絶縁層62iが設けられている。
書込ビット線61wの少なくとも一部は、読出ビット線62r及び読出ビット線63rとZ方向において並ぶ。これにより、磁気デバイスにおいて、ビット線が占める面積を小さくでき、例えば、記録密度を向上できる。
第1動作又は第2動作では、制御部90は、共通ワード線41rw及び42rwの一方を選択し、書込ビット線61wを選択する。選択されたワード線に応じて、導電部10を電流が流れる。制御部90は、書込ビット線61wの電位を制御することで、導電部10を流れる電流の向きを制御する。これにより、第1積層体20a及び第2積層体20bにそれぞれ独立して情報を書き込みことができる。
第1動作又は第2動作において、制御部90は、共通ワード線41rw及び42rwの両方を選択しても良い。これにより、磁気デバイス600と同様に、第1積層体20a及び第2積層体20bによって1つの値が記録される。
第3動作又は第4動作では、制御部90は、共通ワード線41rw及び42rwの一方を選択し、読出ビット線62r及び63rの一方を選択する。制御部90は、選択したビット線に流れる電流に基づき、読み取り対象の積層体20に記録された情報を判定する。第3動作又は第4動作において、制御部90は、共通ワード線41rw及び42rwの両方を選択しても良い。これにより、第3動作又は第4動作において、第1積層体20a又は第2積層体20bに誤って情報が書き込まれる可能性を低減できる。
図98(a)〜図98(c)及び図99に示す構造によれば、第1領域10a〜第5領域10eの配列方向は、書込ビット線61w、読出ビット線62r、及び読出ビット線63rが延びる方向に沿う。さらに、第1積層体20aと電気的に接続された導電層77r1は、第2積層体20bと電気的に接続された導電層77r2と、配列方向において並ぶ。すなわち、第1方向D1及び配列方向に沿う面と交差する交差方向における導電層77r1の少なくとも一部の位置は、交差方向における導電層77r2の少なくとも一部の位置と同じである。これにより、第1積層体20aに加わる応力と、第2積層体20bに加わる応力と、の差を小さくできる。応力による第1積層体20aの磁気異方性エネルギー(リテンションエネルギー)への影響と、応力による第2積層体20bの磁気異方性エネルギーへの影響と、の差を小さくできる。この結果、第1積層体20aにおける磁気異方性エネルギーと、第2積層体20bにおける磁気異方性エネルギーと、の差を小さくできる。例えば、磁気デバイスの動作の安定性を向上できる。磁気デバイスの歩留まりを向上できる。
また、図98(a)〜図98(c)及び図99に示す構造によれば、導電層77wの一部は、第1積層体20aと第2積層体20bとの間に位置する。交差方向における導電層77wの少なくとも一部の位置は、交差方向における第1積層体20aの少なくとも一部の位置、及び交差方向における第2積層体20bの少なくとも一部の位置と同じである。これにより、導電層77wの形成によって第1積層体20aに加わる応力と、導電層77wの形成によって第2積層体20bに加わる応力と、の差を小さくできる。この結果、第1積層体20aにおける磁気異方性エネルギーと、第2積層体20bにおける磁気異方性エネルギーと、の差を小さくできる。例えば、磁気デバイスの動作の安定性を向上できる。磁気デバイスの歩留まりを向上できる。
図100は、実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的断面図である。
図100に示すように、読出ビット線63rの第1方向D1における位置は、書込ビット線61wの第1方向D1における位置と、読出ビット線62rの第1方向D1における位置と、の間にあっても良い。
導電層77wの一部は、第2方向D2及び第3方向D3を含む面に沿って、読出ビット線62rに囲まれている。読出ビット線62rと導電層77wとの間には、絶縁層62i1が設けられている。導電層77r2の一部は、第2方向D2及び第3方向D3を含む面に沿って、読出ビット線62rに囲まれている。読出ビット線62rと導電層77r2との間には、絶縁層62i2が設けられている。導電層77wの別の一部は、第2方向D2及び第3方向D3を含む面に沿って、読出ビット線63rに囲まれている。読出ビット線63rと導電層77wとの間には、絶縁層63iが設けられている。
図100に示す構造によれば、図98及び図99に示す構造と同様に、記録密度を向上できる。
図101(a)、図101(b)、図102(a)、及び図102(b)は、実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的断面図である。
図103は、図102(b)のA1−A2断面図である。
図104は、図102(b)のB1−B2断面図である。
図105は、実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的側面図である。
上述した実施形態において、以下の構造が適用されても良い。例えば、磁気デバイス600又は610に、以下の構造が適用される。
この例では、図101(a)、図103、及び図104に表したように、素子部30は、半導体領域31rw〜35rwを含む。図101(b)、図103、及び図104に表したように、複数の構造体1−1及び1−2は、第1方向D1において、1つの素子部30と並ぶ。
図102(a)、図102(b)、図103、及び図104に表したように、書込ビット線61w1、読出ビット線62r1、及び読出ビット線63r1は、第1方向D1において、構造体1−1と並ぶ。書込ビット線61w2、読出ビット線62r2、及び読出ビット線63r2は、第1方向D1において、構造体1−2と並ぶ。
構造体1−1及び1−2のそれぞれは、導電部10、第1積層体20a、及び第2積層体20bを含む。図105に表したように、構造体1−1の第4方向D4における位置は、構造体1−2の第4方向D4における位置と異なる。構造体1−1の第1方向D1における位置は、構造体1−2の第1方向D1における位置と異なる。
図102(b)は、第1方向D1から見たとき(平面視において)、読出ビット線63r1及び63r2を省略したときの様子を表す。図102(a)は、平面視において、さらに読出ビット線62r1及び62r2を省略したときの様子を表す。図101(b)は、平面視において、さらに書込ビット線61w1及び61w2を省略したときの様子を表す。
書込ビット線61w1及び61w2は、第2方向D2に沿って延びている。読出ビット線62r1、62r2、63r1、及び63r2は、第2方向D2に沿って延びている。
書込ビット線61w1は、構造体1−1の第2領域10bと電気的に接続される。読出ビット線62r1は、構造体1−1の第1積層体20aと電気的に接続される。読出ビット線63r1は、構造体1−1の第2積層体20bと電気的に接続される。書込ビット線61w2は、構造体1−2の第2領域10bと電気的に接続される。読出ビット線62r2は、構造体1−2の第1積層体20aと電気的に接続される。読出ビット線63r2は、構造体1−2の第2積層体20bと電気的に接続される。
図103に表したように、書込ビット線61w1と第2領域10bは、プラグPw1により電気的に接続される。読出ビット線62r1と第1積層体20aとを電気的に接続するプラグPr1aの一部は、絶縁層IL1aを介して書込ビット線61w1に囲まれている。読出ビット線63r1と第2積層体20bとを電気的に接続するプラグPr1bの一部は、絶縁層IL1bを介して書込ビット線61w1に囲まれている。プラグPr1bの別の一部は、絶縁層IL1cを介して読出ビット線62r1に囲まれている。
図104に表したように、書込ビット線61w2と第2領域10bは、プラグPw2により電気的に接続される。読出ビット線62r2と第1積層体20aとを電気的に接続するプラグPr2aの一部は、絶縁層IL2aを介して書込ビット線61w2に囲まれている。読出ビット線63r2と第2積層体20bとを電気的に接続するプラグPr2bの一部は、絶縁層IL2bを介して書込ビット線61w2に囲まれている。プラグPr2bの別の一部は、絶縁層IL2cを介して読出ビット線62r2に囲まれている。
図103に表したように、構造体1−1の第1領域10aは、導電層71rw1及び72rw1を介して半導体領域31rwと電気的に接続されている。構造体1−1の第4領域10dは、導電層71rw2及び72rw2を介して半導体領域34rwと電気的に接続されている。
図104に表したように、構造体1−2の第1領域10aは、導電層71rw1、72rw1、及び73rw1を介して半導体領域31rwと電気的に接続されている。構造体1−2の第4領域10dは、導電層71rw2、72rw2、及び73rw2を介して半導体領域34rwと電気的に接続されている。
共通ワード線41rw及び42rwの少なくとも一方が選択されると、構造体1−1及び1−2のそれぞれの導電部10がソース線50と電気的に接続される。第1動作〜第4動作のいずれかを実行するときに、ビット線の選択により、動作の対象となる構造体1が決定される。
各プラグは、金属材料を含む。金属材料は、例えば、Cu、Ta、W、及びAlからなる群より選択された少なくとも1つである。プラグの一部の周りにビット線が設けられることで、複数の構造体1のそれぞれの導電部10を1つの素子部30と電気的に接続できる。これにより、磁気デバイスの単位面積当たりの構造体1の数を増やすことができ、記憶密度を向上できる。
平面視において、構造体1−1と1−2は、第4方向D4において隣り合う。構造体1−1の第1方向D1における位置は、構造体1−2の第1方向D1における位置と異なる。これにより、構造体1同士の間の第4方向D4における距離を短縮しつつ、構造体1−1と構造体1−2との間の絶対的な距離を長くできる。これにより、磁気デバイスの単位面積当たりの構造体1の数を増やすことができ、記憶密度を向上できる。
また、構造体1−1と構造体1−2との間の距離が長くなることで、構造体1−1及び1−2に加わる応力の集中を緩和できる。この結果、磁気デバイスの動作時に、導電部10に流れる電流のばらつきを低減でき、磁気デバイスの歩留まりを向上できる。また、構造体1−1と1−2の間の磁気的な相互干渉を低減できる。
又は、構造体1−1及び1−2に加わる応力の増大を抑制しつつ、磁気デバイスの単位面積当たりの構造体1の数を増やすことができる。
図106及び図107は、実施形態に係る磁気デバイスを例示する模式的断面図である。
図106に表したように、実施形態に係る磁気デバイスは、導電層71rw1と電気的に接続された1つ以上の半導体層を含んでも良い。図106の例では、磁気デバイスは、半導体層SL1〜SLmを含む。半導体層SL1〜SLmは、絶縁性の基板Subと第1方向D1において並ぶ。半導体層SL1〜SLmは、図103及び図104に表した共通ワード線41rw及び42rwと電気的に接続される。半導体層SL1〜SLm、共通ワード線41rw及び42rwは、FinFETとして機能する。
図106に表したように、複数の構造体1−1、1−2・・・1−nが設けられても良い。平面視において、構造体1−1、1−2・・・1−nは、第4方向D4において並ぶ。すなわち、各構造体の少なくとも一部の第2方向D2における位置は、互いに同じである。構造体1−1、1−2・・・1−nのそれぞれの第1方向D1における位置は、互いに異なる。構造体1−1、1−2・・・1−nのそれぞれの導電部10は、導電層71rw1及び72rw1を介して半導体層SL1〜SLmと電気的に接続される。
図107に表したように、複数の構造体1−1、1−2・・・1−nの1つの第1方向D1における位置は、複数の構造体1−1、1−2・・・1−nの別の1つの第1方向D1における位置と同じであっても良い。第4方向D4において隣り合う構造体1のそれぞれの第1方向D1における位置が、互いに異なっていれば良い。これにより、各構造体1に加わる応力の集中を緩和でき、磁気デバイスの歩留まりを向上できる。また、構造体1同士の間の磁気的な相互干渉を低減できる。また、磁気デバイスの記憶密度を向上しつつ、磁気デバイスの第1方向D1における長さの増大を抑制できる。
上述した実施形態において、書込ビット線の単位長さあたりの電気抵抗は、読出ビット線の単位長さあたりの電気抵抗と異なっていても良い。例えば、書込ビット線の単位長さあたりの電気抵抗は、読出ビット線の単位長さあたりの電気抵抗よりも低い。書込ビット線の幅(第4方向D4における長さ)が、読出ビット線の幅よりも広くても良い。書込ビット線の第1方向D1における厚みが、読出ビット線の第1方向D1における厚みよりも大きくても良い。書込ビット線に含まれる材料の電気抵抗率が、読出ビット線に含まれる材料の電気抵抗率よりも低くても良い。
以上の各実施形態において、第3構造体1−3の第5端部e5及び第6端部e6のそれぞれの第2方向D2における位置は、第1構造体1−1の第1端部e1の第2方向D2における位置と、第2構造体1−2の第4端部e4の第2方向D2における位置と、の間に設けることができる。これにより、各構造体に加わる応力の増大を抑制しつつ、磁気デバイスの単位面積当たりの構造体1の数を増やすことができる。
以上の実施形態の説明において、「囲む」とは、ある要素が別の要素に完全に包囲されている場合だけでは無く、ある要素の周囲において別の要素に間隙が設けられている場合も含む。
以上の各実施形態によれば、記憶密度、書込精度、読出精度、又は歩留まりなどの、磁気デバイスの特性を向上できる。
本願明細書において、「平行」及び「反平行」は、厳密な平行及び反平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に平行及び反平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気デバイスに含まれる導電部、磁性層、非磁性層、制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
1 構造体、 1−1 第1構造体、 1−2 第2構造体、 1−3 第3構造体、 1−4 第4構造体、 5 絶縁部、 10 導電部、 10a 第1領域、 10b 第2領域、 10c 第3領域、 10d 第4領域、 10e 第5領域、 11 第1接続部、 12 第2接続部、 15a 第1絶縁領域、 15b 第2絶縁領域、 20 積層体、 20a 第1積層体、 20b 第2積層体、 21 第1磁性層、 21M 磁化、 21n 第1非磁性層、 22 第2磁性層、 22M 磁化、 22n 第2非磁性層、 23 第3磁性層、 24 第4磁性層、 24M 磁化、 30 素子部、 30−1 第1素子部、 30−2 第2素子部、 30−3 第3素子部、 31〜35 半導体領域、 39 絶縁領域、 41rw,42rw,43rw,44rw 共通ワード線、 41w,42w,43w 書込ワード線、 42r 読出ワード線、 50,50a,50b ソース線、 51 第1配線部、 52 第2配線部、 53 第3配線部、 61r,62r,63r 読出ビット線、 61rw 共通ビット線、 61w,62w 書込ビット線、 71〜78 導電層、 90 制御部、 91 第1選択回路、 92 第2選択回路、 93 第3選択回路、 95 制御回路、 100,110,200〜260,300,400〜420,500,600〜620 磁気デバイス、 D1 第1方向、 D2 第2方向、 D3 第3方向、 D4 第4方向、 SL 半導体層、 e1 第1端部、 e2 第2端部、 e3 第3端部、 e4 第4端部、 e5 第5端部、 e6 第6端部、 i1 第1電流、 i1a,i1b 電流、 i2 第2電流、 i2a,i2b 電流、 i3 第3電流、 i3a,i3b 電流、 i4a,i4b 電流

Claims (19)

  1. 導電部と、
    第1方向において前記導電部から離れた第1磁性層と、
    前記導電部と前記第1磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、
    前記導電部と前記第1非磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    を含み、前記第1方向に垂直な第2方向及び第3方向において複数設けられた構造体を備え、
    前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向に対して傾斜し、
    前記複数の構造体は、
    第1構造体と、
    前記第2方向において前記第1構造体と隣り合う第2構造体と、
    前記第3方向において前記第1構造体と隣り合う第3構造体と、
    を含み、
    前記第3構造体の前記第2方向における位置は、前記第1構造体の少なくとも一部の前記第2方向における位置と、前記第2構造体の少なくとも一部の前記第2方向における位置と、の間にある磁気デバイス。
  2. 制御部をさらに備え、
    前記複数の構造体のそれぞれにおいて、導電層は、
    第1領域と、
    第2領域と、
    前記第2方向において前記第1領域及び前記第2領域の間に設けられた第3領域であって、前記第1非磁性層及び前記第2磁性層は前記第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられる、前記第3領域と、
    を含み、
    前記制御部は、前記複数の構造体の1つに対して、
    前記第1領域から前記第2領域へ流れる電流を供給する第1動作と、
    前記第2領域から前記第1領域へ流れる電流を供給する第2動作と、
    を実行する請求項1記載の磁気デバイス。
  3. 前記第1構造体は、前記第2方向における第1端部及び第2端部を含み、
    前記第2構造体は、前記第2方向における第3端部及び第4端部を含み、
    前記第3構造体は、前記第2方向における第5端部及び第6端部を含み、
    前記第2端部及び前記第3端部は、前記第1端部と前記第4端部との間に位置し、
    前記第5端部及び前記第6端部のそれぞれの前記第2方向における位置は、前記第1端部の前記第2方向における位置と、前記第1端部の前記第2方向における位置と、の間にある請求項1又は2に記載の磁気デバイス。
  4. 前記複数の構造体と前記第1方向においてそれぞれ並ぶ複数の素子部をさらに備え、
    前記複数の素子部のそれぞれは、
    それぞれの前記第1領域と電気的に接続された第1導電形の第1半導体領域と、
    第1導電形の第2半導体領域と、
    前記第2方向において前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2導電形の第3半導体領域と、
    を含む請求項1記載の磁気デバイス。
  5. 前記第2半導体領域と電気的に接続されたソース線と、
    前記第1方向において前記第3半導体領域と絶縁層を介して並ぶワード線と、
    をさらに備え、
    前記第1領域から前記第2領域への方向は、前記ソース線及び前記ワード線が延びる方向に沿い、且つ前記第1半導体領域から前記第2半導体領域への方向と交差する請求項4記載の磁気デバイス。
  6. 制御部をさらに備え、
    前記複数の構造体のそれぞれにおいて、導電層は、
    第1領域と、
    第2領域と、
    前記第2方向において前記第1領域及び前記第2領域の間に設けられた第3領域であって、前記第1非磁性層及び前記第2磁性層は前記第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられる、前記第3領域と、
    を含み、
    前記制御部は、前記複数の構造体の2つに対して、
    前記第1領域から前記第2領域へ流れる電流を供給する第1動作と、
    前記第2領域から前記第1領域へ流れる電流を供給する第2動作と、
    を実行する請求項5記載の磁気デバイス。
  7. 前記第2半導体領域と電気的に接続されたソース線と、
    前記第1方向において前記第3半導体領域と絶縁層を介して並ぶワード線と、
    をさらに備え、
    前記第1領域から前記第2領域への方向は、前記ワード線が延びる方向に沿い、且つ前記第1半導体領域から前記第2半導体領域への方向に沿う請求項4記載の磁気デバイス。
  8. 前記複数の素子部は、
    前記第1構造体と前記第1方向において第1素子部と、
    前記第2構造体と前記第1方向において第2素子部と、
    前記第3構造体と前記第1方向において第3素子部と、
    を含み、
    前記第3素子部の前記第2方向における位置は、前記第1素子部の少なくとも一部の前記第2方向における位置と、前記第2素子部の少なくとも一部の前記第2方向における位置と、の間にある請求項4記載の磁気デバイス。
  9. 前記第1素子部の前記第2半導体領域と電気的に接続された第1配線部と、
    前記第3素子部の前記第2半導体領域と電気的に接続された第2配線部と、
    を含むソース線をさらに備え、
    前記第1配線部の前記第2方向における位置は、前記第2配線部の前記第2方向における位置と異なる請求項8記載の磁気デバイス。
  10. 前記第1構造体は、前記第2方向における第1端部及び第2端部を含み、
    前記複数の構造体のそれぞれにおいて、導電層は、
    第1領域と、
    第2領域と、
    前記第2方向において前記第1領域及び前記第2領域の間に設けられた第3領域であって、前記第1非磁性層及び前記第2磁性層は前記第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられる、前記第3領域と、
    を含み、
    前記第1構造体において、前記第1領域は、前記第1端部と前記第2領域との間に位置し、
    前記第1端部と前記積層体との間の前記第2方向における距離は、前記第2端部と前記積層体との間の前記第2方向における距離よりも長い請求項4記載の磁気デバイス。
  11. 第1導電形の第1半導体領域と、
    第1導電形の第2半導体領域と、
    前記第2方向において前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2導電形の第3半導体領域と、
    をそれぞれが含む複数の素子部をさらに備え、
    前記複数の素子部の1つは、前記第1構造体の一部と前記第1方向において並び、
    前記複数の素子部の別の1つは、前記第1構造体の別の一部と前記第1方向において並び、
    前記複数の素子部の前記1つの前記第1半導体領域及び前記複数の素子部の前記別の1つの前記第1半導体領域は、前記第1構造体の前記導電部と電気的に接続された請求項1記載の磁気デバイス。
  12. 前記複数の構造体のそれぞれは、前記導電部と電気的に接続された第1接続部及び第2接続部をさらに含み、
    複数の前記第1半導体領域は、それぞれ、複数の前記第1接続部を介して複数の前記導電部と電気的に接続され、
    前記複数の構造体のそれぞれにおいて、前記導電部、前記第1磁性層、前記第1非磁性層、及び前記第2磁性層は、前記第1接続部と前記第2接続部との間に設けられた請求項4記載の磁気デバイス。
  13. 前記複数の構造体のそれぞれにおいて、導電層は、
    第1領域と、
    第2領域と、
    前記第2方向において前記第1領域及び前記第2領域の間に設けられた第3領域と、
    第4領域と、
    前記第2方向において前記第2領域及び前記第4領域の間に設けられた第5領域であって、前記第2領域、前記第3領域、及び前記第5領域は、前記第1領域と前記第4領域との間に設けられた、前記第5領域と、
    を含み、
    前記複数の構造体のそれぞれは、
    前記第1方向において前記導電部から離れた第3磁性層と、
    前記導電部と前記第3磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、
    前記導電部と前記第2非磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    を含み、
    前記第1非磁性層及び前記第2磁性層は、前記第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられ、
    前記第2非磁性層及び前記第4磁性層は、前記第1方向において前記第5領域と前記第3磁性層との間に設けられた請求項1記載の磁気デバイス。
  14. 前記導電部と電気的に接続された第1ビット線と、
    第1導電層を介して前記第2磁性層と電気的に接続された第2ビット線と、
    第2導電層を介して前記第4磁性層と電気的に接続された第3ビット線と、
    をさらに備え、
    前記第2ビット線の前記第1方向における位置は、前記第1ビット線の前記第1方向における位置と、前記第3ビット線の前記第1方向における位置と、の間にあり、
    前記第1導電層の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第1絶縁層を介して前記第1ビット線に囲まれ、
    前記第2導電層の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第2絶縁層を介して前記第1ビット線に囲まれ、
    前記第2導電層の別の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第3絶縁層を介して前記第2ビット線に囲まれた請求項13記載の磁気デバイス。
  15. 前記第2磁性層と電気的に接続された第1ビット線と、
    第1導電層を介して前記第4磁性層と電気的に接続された第2ビット線と、
    第2導電層を介して前記導電部と電気的に接続された第3ビット線と、
    をさらに備え、
    前記第2ビット線の前記第1方向における位置は、前記第1ビット線の前記第1方向における位置と、前記第3ビット線の前記第1方向における位置と、の間にあり、
    前記第1導電層の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第1絶縁層を介して前記第1ビット線に囲まれ、
    前記第2導電層の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第2絶縁層を介して前記第1ビット線に囲まれ、
    前記第2導電層の別の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第3絶縁層を介して前記第2ビット線に囲まれた請求項13に記載の磁気デバイス。
  16. 第1導電層を介して前記導電部と電気的に接続された第1ビット線と、
    第2導電層を介して前記第2磁性層と電気的に接続された第2ビット線と、
    をさらに備え、
    前記第1導電層の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第1絶縁層を介して前記第2ビット線に囲まれた、又は、
    前記第2導電層の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第2絶縁層を介して前記第1ビット線に囲まれた請求項4記載の磁気デバイス。
  17. 導電部と、
    第1方向において前記導電部から離れた第1磁性層と、
    前記導電部と前記第1磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、
    前記導電部と前記第1非磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    を含む構造体と、
    第1導電層を介して前記導電部と電気的に接続された第1ビット線と、
    第2導電層を介して前記第2磁性層と電気的に接続された第2ビット線と、
    を備え、
    前記第1導電層の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第1絶縁層を介して前記第2ビット線に囲まれた、又は、
    前記第2導電層の一部は、前記第1方向と交差する面に沿って、第2絶縁層を介して前記第1ビット線に囲まれた磁気デバイス。
  18. 制御部をさらに備え、
    前記複数の構造体のそれぞれにおいて、導電層は、
    第1領域と、
    第2領域と、
    前記第2方向において前記第1領域及び前記第2領域の間に設けられた第3領域と、
    第4領域と、
    前記第2方向において前記第2領域及び前記第4領域の間に設けられた第5領域であって、前記第2領域、前記第3領域、及び前記第5領域は、前記第1領域と前記第4領域との間に設けられた、前記第5領域と、
    を含み、
    前記複数の構造体のそれぞれは、
    前記第1方向において前記導電部から離れた第3磁性層と、
    前記導電部と前記第3磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、
    前記導電部と前記第2非磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    を含み、
    前記制御部は、前記複数の構造体の1つに対して、
    前記第2領域から前記第1領域へ流れる電流及び前記第2領域から前記第4領域へ流れる電流を供給する第1動作と、
    前記第1領域から前記第2領域へ流れる電流及び前記第4領域から前記第2領域へ流れる電流を供給する第2動作と、
    を実行する請求項17記載の磁気デバイス。
  19. 前記第1領域と電気的に接続された第1導電形の第1半導体領域と、
    第1導電形の第2半導体領域と、
    前記第1方向に垂直な第2方向において前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との間に設けられた第2導電形の第3半導体領域と、
    前記第2領域と電気的に接続された第1導電形の第4半導体領域と、
    前記第2方向において前記第2半導体領域と前記第4半導体領域との間に設けられた第2導電形の第5半導体領域と、
    を素子部をさらに備え、
    前記第2半導体領域、前記第3半導体領域、及び前記第5半導体領域は、前記第1半導体領域と前記第4半導体領域との間に位置する請求項18記載の磁気デバイス。
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