JP2021125628A - 生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラム - Google Patents

生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021125628A
JP2021125628A JP2020019474A JP2020019474A JP2021125628A JP 2021125628 A JP2021125628 A JP 2021125628A JP 2020019474 A JP2020019474 A JP 2020019474A JP 2020019474 A JP2020019474 A JP 2020019474A JP 2021125628 A JP2021125628 A JP 2021125628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
production
component mounting
production plan
component
varieties
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020019474A
Other languages
English (en)
Inventor
裕起 竹原
Yuki Takehara
裕起 竹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2020019474A priority Critical patent/JP2021125628A/ja
Publication of JP2021125628A publication Critical patent/JP2021125628A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

【課題】現在の部品実装ラインの状況から次の生産計画を作成することができる生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラムを提供する。【解決手段】生産計画作成方法は、部品実装ラインが備えた部品実装装置の現在の構成を取得し(ST12)、これから生産する対象生産品種の情報を取得する(ST13)。そして、対象生産品種と、部品実装装置の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率を算出し(ST15)、類似率に基づいて対象生産品種を部品実装ラインに割り当てた生産計画を作成する(ST16)。【選択図】図12

Description

本発明は、部品実装ラインにより複数の品種の実装基板を生産する生産計画を作成する生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラムに関する。
生産設備を備える複数の生産ラインにより基板に部品を実装した実装基板などの製品を生産する際は、複数の品種が所定の生産納期に所定の生産量を生産できるように各生産ラインへの品種の割り当てと生産順序を含む生産計画が作成される。また、各生産ラインでは、生産する品種に合わせた生産設備の構成などを含む生産データが作成される。生産データを作成する際は、品種の変更で生産設備の構成を変更する段取り替えが少なくなるように生産設備の構成などが作成される。
ところで、生産ラインでは、生産計画が作成されて生産する品種が決まらないと生産データを作成することができないが、反対に生産データが決まらないと品種の生産に要する正確な時間を算出することができずに精度の高い生産計画を作成することができない。すなわち、生産計画と生産データは循環参照の関係にあり、予測精度と生産効率が高い生産計画と生産データを同時に作成するには、スキルの高い熟練作成者が長い作成時間をかけて作成する必要がある。特許文献1には、生産計画と生産データ(加工工程計画)を同時に作成するにあたり、作業者の作成作業を支援するシステムが記載されている。
国際公開第2013/137159号
ところで、生産計画を作成するにあたり、現在製品を生産している複数の生産ラインについて、次に生産する複数の品種の生産計画と生産データを作成することがある。しかしながら、特許文献1に記載のシステムを含む従来技術では、現在の生産状況が考慮されておらず、作成される生産計画と生産データの質は作業者のスキルに依存し、また、生産する品種の数が増加すると作成作業に要する時間が指数関数的に増加するという問題点があった。
そこで本発明は、現在の部品実装ラインの状況から次の生産計画を作成することができる生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラムを提供することを目的とする。
本発明の生産計画作成方法は、部品供給装置が供給する部品を基板に実装する部品実装装置を備えた部品実装ラインにより複数の品種の実装基板を生産する生産計画を作成する生産計画作成方法であって、部品実装ラインが備えた部品実装装置の現在の構成を取得する工程と、これから生産する生産品種の情報を取得する工程と、前記生産品種と、前記部品実装装置の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率を算出する工程と、前記類似率に基づいて、前記生産品種を前記部品実装ラインに割り当てた生産計画を作成する工程と、を含む。
本発明の生産計画作成システムは、部品供給装置が供給する部品を基板に実装する部品実装装置を備えた部品実装ラインにより複数の品種の実装基板を生産する生産計画を作成する生産計画作成システムであって、部品実装ラインが備えた部品実装装置の現在の構成と、これから生産する生産品種の情報に基づいて、前記生産品種と、前記部品実装装置の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率を算出する類似率算出部と、前記類似率に基づいて、前記生産品種を前記部品実装ラインに割り当てた生産計画を作成する生産計画作成部と、を備える。
本発明の生産計画作成プログラムは、部品供給装置が供給する部品を基板に実装する部品実装装置を備えた部品実装ラインにより複数の品種の実装基板を生産する生産計画の作成をコンピュータに実行させる生産計画作成プログラムであって、部品実装ラインが備えた部品実装装置の現在の構成を取得するステップと、これから生産する生産品種の情報を取得するステップと、前記生産品種と、前記部品実装装置の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率を算出するステップと、前記類似率に基づいて、前記生産品種を前記部品実装ラインに割り当てた生産計画を作成するステップと、を含む。
本発明によれば、現在の部品実装ラインの状況から次の生産計画を作成することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装システムが備える部品実装ラインの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装ラインが備える部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装ラインが備える部品実装装置の部分断面図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(生産計画作成システム)の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(生産計画作成システム)で使用される生産計画情報の一例の説明図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(生産計画作成システム)において作成される来週の生産計画の説明図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(生産計画作成システム)の表示部に表示された変更可能範囲設定画面の一例の説明図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(生産計画作成システム)において算出された類似率の一例の説明図 本発明の一実施の形態の管理コンピュータ(生産計画作成システム)において作成された(a)先頭計画の一例の説明図(b)生産計画の一例の説明図 本発明の一実施の形態の生産計画作成方法のフロー図 本発明の一実施の形態の先頭計画作成方法のフロー図
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装システム、部品実装ライン、管理コンピュータ、部品実装装置などの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図3、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸方向として、基板搬送方向のX方向(図3における左右方向)、基板搬送方向に直交するY方向(図3における上下方向)が示される。図4では、水平面と直交する高さ方向としてZ方向(図4における上下方向)が示される。Z方向は、部品実装装置が水平面上に設置された場合の上下方向または直交方向である。
まず図1を参照して、部品実装システム1の構成を説明する。部品実装システム1は、フロアFに配置された3本の部品実装ラインL1〜L3を通信ネットワーク2によって接続し、管理コンピュータ3によって管理する構成となっている。部品実装ラインL1〜L3は、フロアFに設けられた生産エリアApに配置されている。各部品実装ラインL1〜L3は、後述するようにスクリーン印刷装置、部品実装装置を含む複数の生産設備を連結して構成され、基板に部品を実装した実装基板(製品)を生産する機能を有している。なお、部品実装システム1が備える部品実装ラインL1〜L3は3本である必要はなく、1本、2本または4本以上でも良い。
フロアFに設けられた生産エリアApとは異なる準備エリアAsには、配置作業支援装置4が配置されている。配置作業支援装置4は、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3に接続されている。配置作業支援装置4には、後述する配置作業の対象となる交換用の台車5が接続される。準備エリアAsには、配置作業の実行前、実行中、または実行後など、多様な状態の複数の台車5が保管されている。また、準備エリアAsには、フロアFに配置された生産設備で共用される複数のスクリーンマスク、テープフィーダ9、実装ヘッド12、吸着ノズル12b、リール17(図4参照)などの着脱可能な要素が保管されている。
図1において、配置作業支援装置4に接続された台車5には、これから部品実装ラインL1〜L3において生産する実装基板の品種に対応する作業指示に従った配置作業が行われる。作業者は配置作業として、指示された部品を供給する複数のテープフィーダ9やリール17などを台車5から外す作業、台車5の指示された位置に取り付ける作業などを実行する。配置作業支援装置4に接続された台車5を含む準備エリアAsにある台車5には、部品実装ラインL1〜L3における実装基板の生産と並行して配置作業を実行することができる。以下、台車5に対する配置作業を含む、部品実装ラインL1〜L3外での品種変更のための準備作業を外段取り作業と称する。
部品実装ラインL1〜L3において生産する実装基板の品種を変更する際、作業者は準備エリアAsにおいて配置作業が終了した台車5を部品実装ラインL1〜L3まで移動させ、部品実装装置に装着されている台車5と交換する台車交換作業を実行する。また品種切替作業では、作業者は準備エリアAsに保管されている交換用のスクリーンマスク、テープフィーダ9、実装ヘッド12、吸着ノズル12b、リール17などを部品実装ラインL1〜L3まで移動させて交換する。以下、部品実装ラインL1〜L3内での品種変更のための準備作業を内段取り作業と称する。
次に図2を参照して、部品実装ラインL1〜L3の詳細な構成を説明する。部品実装ラインL1〜L3は同様の構成をしており、以下、部品実装ラインL1について説明する。部品実装ラインL1は、基板搬送方向の上流側(紙面左側)から下流側(紙面右側)に向けて、基板供給装置M1、スクリーン印刷装置M2、部品実装装置M3〜M6、リフロー装置M7、基板回収装置M8などの生産設備を直列に連結して構成されている。なお、部品実装ラインL1は通信ネットワーク2を介して接続される生産設備群であって、物理的に生産設備同士が連結されていなくてもよい。
基板供給装置M1、スクリーン印刷装置M2、部品実装装置M3〜M6、リフロー装置M7、基板回収装置M8は、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3に接続されている。基板供給装置M1は、複数の基板を収納するラック等の収納部を備え、収納部から取り出した基板を下流側の装置に供給する基板供給作業を実行する。スクリーン印刷装置M2は、印刷作業部に装着されたスクリーンマスクを介して上流側から搬入された基板に半田を印刷する半田印刷作業を実行する。なお、部品実装ラインL1は、スクリーン印刷装置M2と並設して、もしくはスクリーン印刷装置M2の代わりにディスペンサを用いて半田を基板に塗布する半田塗布装置を備えてもよい。スクリーン印刷装置M2および半田塗布装置は、基板に半田を堆積させる印刷装置である。
部品実装装置M3〜M6は、半田が堆積された基板に部品を実装ヘッド12で実装する部品実装作業を実行する。なお、部品実装ラインL1は、部品実装装置M3〜M6が4台の構成に限定されることなく、部品実装装置M3〜M6が1〜3台であっても5台以上であってもよい。リフロー装置M7は、装置内に搬入された基板を基板加熱部によって加熱して、基板上の半田を硬化させ、基板の電極部と部品とを接合する基板加熱作業を実行する。基板回収装置M8は、複数の基板を収納するラック等の収納部を備え、上流側の装置が搬出する基板を受け取って収納部に回収する基板回収作業を実行する。
次に図3、図4を参照して、部品実装装置M3〜M6の構成を説明する。部品実装装置M3〜M6は同様の構成であり、ここでは部品実装装置M3について説明する。部品実装装置M3は、部品Dを基板Bに実装する機能を有している。図3において、基台6の中央には、基板搬送機構7がX方向に設置されている。基板搬送機構7は、上流側から搬入された基板BをX方向へ搬送し、以下に説明する実装ヘッド12による実装作業位置に位置決めして保持する。また、基板搬送機構7は、部品実装作業が完了した基板Bを下流側に搬出する。基板搬送機構7の両側方には、部品供給部8が設置されている。
部品供給部8には、それぞれ複数のテープフィーダ9がX方向に並列に装着された台車5が取り付けられている。テープフィーダ9は、部品Dを格納するポケットが形成されたキャリアテープを部品供給部8の外側から基板搬送機構7に向かう方向(テープ送り方向)にピッチ送りすることにより、実装ヘッド12が部品Dをピックアップする部品取出し位置に部品Dを供給する。すなわち、テープフィーダ9は、部品Dを供給する部品供給装置である。なお、部品供給装置はテープフィーダ9の他、トレイに載置した部品Dを供給するトレイフィーダ、中空のスティックに整列保持した部品Dを供給するスティックフィーダなどであってもよい。
図3において、基台6の上面におけるX方向の両端部には、リニア駆動機構を備えたY軸テーブル10が配置されている。Y軸テーブル10には、同様にリニア機構を備えたビーム11がY方向に移動自在に結合されている。ビーム11には、実装ヘッド12がX方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド12は、複数(ここでは8つ)のノズルユニット12aを備えている。実装ヘッド12は、ノズルユニット12aの数などが異なる複数の種類が準備されている。
図4において、各ノズルユニット12aの下端部には、部品Dを真空吸着して保持する吸着ノズル12bが装着されている。吸着ノズル12bは、吸着する部品Dのサイズや形状などに対応して、ノズルの形状などが異なる複数の種類が準備されている。
図3において、Y軸テーブル10およびビーム11は、実装ヘッド12を水平方向(X方向、Y方向)に移動させる実装ヘッド移動機構13を構成する。実装ヘッド移動機構13および実装ヘッド12は、部品供給部8に装着されているテープフィーダ9の部品取出し位置から部品Dを吸着ノズル12bによって吸着してピックアップする。そして、実装ヘッド移動機構13は、基板搬送機構7に保持された基板Bの実装位置に実装ヘッド12を移送して実装する部品実装作業を実行する。
実装ヘッド12がテープフィーダ9から部品Dを取り出して基板Bに実装するまでの時間は、台車5におけるテープフィーダ9の位置(部品実装装置の構成)に依存する。例えば、基板Bに実装される実装点数が多い部品Dを供給するテープフィーダ9を台車5の中心付近に配置することで、実装ヘッド12の移動距離を縮小して実装時間を短縮することができる。
図3、図4において、ビーム11には、ビーム11の下面側に位置して実装ヘッド12とともに一体的に移動するヘッドカメラ14が装着されている。実装ヘッド12が移動することにより、ヘッドカメラ14は基板搬送機構7の実装作業位置に位置決めされた基板Bの上方に移動して、基板Bに設けられた基板マーク(図示せず)を撮像して基板Bの位置を認識する。
部品供給部8と基板搬送機構7との間には、部品認識カメラ15が設置されている。部品認識カメラ15は、部品供給部8から部品Dを取り出した実装ヘッド12が上方を移動する際に、吸着ノズル12bに保持された部品Dを撮像して保持位置などを認識する。実装ヘッド12による部品Dの基板Bへの部品実装作業では、ヘッドカメラ14による基板Bの認識結果と部品認識カメラ15による部品Dの認識結果とを加味して実装位置の補正が行われる。
図4において、台車5の前側には、部品Dを収納するキャリアテープ16が巻回されたリール17が保持されている。テープフィーダ9は、リール17に収納されているキャリアテープ16をテープ送り方向に搬送して実装ヘッド12による部品取り出し位置に部品Dを供給する。テープフィーダ9は、搬送するキャリアテープ16の幅に対応して幅などが異なる複数の種類が準備されている。
このように、部品実装ラインL1〜L3は、テープフィーダ9(部品供給装置)が供給する部品Dを基板Bに実装する部品実装装置M3〜M6を備えている。各部品実装装置M3〜M6には、部品種の異なる部品Dを供給する複数のテープフィーダ9(部品供給装置)が配置された台車5が2台ずつ装着されている。すなわち、部品実装装置M3〜M6を4台備える部品実装ラインL1〜L3には、それぞれ8台の台車5が装着されている。以下、実装基板を生産するために部品実装ラインL1〜L3に装着される複数の台車5を「台車群」と称する。
次に図5を参照して、管理コンピュータ3の構成について説明する。管理コンピュータ3は、処理部20、記憶装置である生産計画記憶部21、生産データ記憶部22、ライン情報記憶部23、実績情報記憶部24の他、入力部25、表示部26を備えている。処理部20はCPUなどのデータ処理装置であり、内部処理部として実績情報収集部27、情報取得部28、範囲設定部29、類似率算出部30、先頭計画作成部31、設備構成作成部32、切り替え時間算出部33、条件判定部34、サイクルタイム算出部35、グループ作成部36、生産計画更新部37、予測時刻算出部38、遅延判定部39を備えている。
入力部25は、キーボード、タッチパネル、マウスなどの入力装置であり、操作コマンドやデータ入力時などに用いられる。表示部26は液晶パネルなどの表示装置であり、各記憶部が記憶する各種データを表示する他、入力部25による操作のための操作画面、変更可能範囲設定画面などの各種情報を表示する。なお、管理コンピュータ3は、ひとつのコンピュータで構成する必要はなく、複数のデバイスで構成してもよい。例えば、記憶装置の全てもしくは一部をサーバを介してクラウドに備えてもよい。
図5において、生産計画記憶部21には、生産計画情報21a、品種情報21b、サイクルタイム情報21c、切り替え時間情報21dなどが記憶されている。生産計画情報21aには、生産する実装基板のロットを特定するロット番号毎に、実装基板の品種を特定する情報、生産枚数、生産に着手可能な着手可能日時と生産納期、実装基板を生産する部品実装ラインL1〜L3を特定する情報、着手予定日時と終了予定日時、作業者の勤務計画などを含む生産計画が記憶されている。
ここで図6を参照して、生産計画情報21aの例について説明する。生産計画情報21aには、ロット番号41、品種番号42、生産枚数43、着手可能日時44、生産納期45が含まれている。ロット番号41は、部品実装ラインL1〜L3において生産される実装基板のロットを特定する情報である。品種番号42は、実装基板の品種を特定する情報である。生産枚数43は、ロットにおける実装基板の生産枚数である。着手可能日時44は、フロアFに部品Dなどが揃って生産が着手可能となる日時である。生産納期45は、実装基板の生産を完了しなければならない日時である。以下、ロット番号41が「A」のロットを単に「ロットA」と、品種番号42が「X1」の品種を単に「品種X1」などと称する。
図5において、品種情報21bには、品種番号42毎に、基板Bに実装される部品Dの部品種、実装位置など部品実装作業に必要な情報が記憶されている。サイクルタイム情報21cには、部品実装ラインL1〜L3が備える生産設備に基板Bが搬入されてから生産作業が実行されて搬出されるまでのサイクルタイムの最大値が、ロット番号41(または、品種番号42)毎に記憶されている。切り替え時間情報21dには、生産する品種を切り替える外段取り作業時間、台車交換時間、内段取り作業時間が、切り替え前後の品種の組合せと関連付けて記憶されている。
図5において、生産データ記憶部22には、生産データ情報22aなどが記憶されている。生産データ情報22aには、部品実装ラインL1〜L3に割り当てられた品種(または、ロット)毎に、テープフィーダ9およびリール17の台車5における配置位置、部品実装装置M3〜M6に装着される実装ヘッド12、吸着ノズル12bの位置と種類などの生産設備の構成に関する情報が記憶されている。また生産データ情報22aには、部品実装ラインL1〜L3に割り当てられた品種(または、ロット)がグルーピングされている場合は、同じグループに属する品種(または、ロット)の情報、複数の台車5(台車群)に共通配置されるテープフィーダ9およびリール17の配置位置などの情報も含まれている。
ライン情報記憶部23には、ライン構成情報23a、標準作業時間情報23bなどが記憶されている。ライン構成情報23aには、部品実装ラインL1〜L3を構成する生産設備の種類、連結された順番などの部品実装ラインL1〜L3の構成に関する情報が記憶されている。標準作業時間情報23bには、部品実装ラインL1〜L3を構成する生産設備別に、生産作業の標準的な所要時間など生産に要する標準作業時間に関する情報が記憶されている。例えば、標準作業時間情報23bには、各生産設備における基板Bの搬入時間、搬出時間、スクリーン印刷装置M2における基板1枚あたりの印刷時間、部品実装装置M3〜M6における部品1個あたりの実装時間などが記憶されている。
図5において、実績情報記憶部24には、生産実績情報24a、設備構成情報24bなどが記憶されている。生産実績情報24aには、部品実装ラインL1〜L3において生産された、または生産中の実装基板のロット番号41毎に生産着手日時、生産終了日時、生産実績枚数などが記憶されている。設備構成情報24bには、実装基板の生産時の部品実装ラインL1〜L3の生産設備の構成がロット番号41(または、品種番号42)毎に記憶されている。
本実施の形態の管理コンピュータ3は、生産計画として「来週の生産計画」を作成する。ここで図7を参照して、管理コンピュータ3が作成する来週の生産計画について説明する。図中の「現時刻」では、図6に示す生産計画情報21aのうち計画済み生産品種46aに含まれるロット番号41の実装基板が生産されている。すなわち、部品実装ラインL1ではロットPが、部品実装ラインL2ではロットQが、部品実装ラインL3ではロットRが生産されている。来週の生産計画は、図中の「来週のシフト開始時刻」以降に生産する実装基板の生産計画である。
つまり来週の生産計画は、図6に示す生産計画情報21aのうち計画対象生産品種46bに含まれるロットA以降の実装基板を生産するための生産計画である。なお、管理コンピュータ3が作成する生産計画は来週の生産計画には限定されず、管理コンピュータ3は作成済みの生産計画に続く次の生産計画を作成する。例えば、今日までの生産計画が作成済みの場合は、今日までの生産計画に続く明日からの生産計画を作成する。以下、来週の生産計画を含め、作成済みの生産計画に続く管理コンピュータ3が作成する次の生産計画を単に「次の生産計画」と称する。
図5において、実績情報収集部27は、部品実装ラインL1〜L3の各生産設備から生産実績などの情報を逐次収取し、生産実績情報24a、設備構成情報24bとして実績情報記憶部24に記憶させる。すなわち、設備構成情報24bには、複数の部品実装ラインL1〜L3が備えた部品実装装置M3〜M6の少なくとも現在の構成が記憶されている。
情報取得部28は、次の生産計画を作成するにあたり、必要な情報を取得する。具体的には、情報取得部28は、これから生産する生産品種(計画対象生産品種46b)のロット番号41、品種番号42、生産枚数43、着手可能日時44、生産納期45の情報を生産計画情報21aから、計画対象生産品種46bの基板Bに実装される部品Dの部品種を品種情報21bから収集する。また、情報取得部28は、部品実装ラインL1〜L3において現在生産している生産品種の情報を生産実績情報24aから、部品実装装置M3〜M6の現在の構成の情報を設備構成情報24bから収集する。
なお、次の生産計画を作成する時点で、作成済みの生産計画の最後のロットの生産に未着手の場合、情報取得部28は、部品実装装置M3〜M6の現在の構成の情報に代わり、最後となるロットを生産する際に予定されている部品実装装置M3〜M6の構成の情報を生産データ情報22aから取得する。すなわち、情報取得部28が取得する「部品実装装置M3〜M6の現在の構成」とは、「作成済みの生産計画で予定されている最後のロットを生産する際の部品実装装置M3〜M6の構成」である。
図5において、範囲設定部29は、部品実装装置M3〜M6の構成を作成済みの生産計画の最後のロットが生産される構成(現在の構成)から次の生産計画の先頭のロットを生産する構成に切り替えるにあたり、変更可能な範囲を設定する。具体的には、範囲設定部29は、表示部26に変更可能範囲設定画面を表示させ、管理者が入力部25を操作して入力した情報に基づいて、変更可能な範囲を設定する。
ここで、図8を参照して、範囲設定部29が表示部26に表示させた変更可能範囲設定画面47の例について説明する。変更可能範囲設定画面47には、「条件設定」領域48、「生産可能品種設定」領域49、「キャンセル」ボタン50、「設定」ボタン51が表示されている。「条件設定」領域48には、「類似率」「交換フィーダ台数」「作業者数」「作業時間」を入力するための入力欄48aが表示されている。
類似率は、計画対象生産品種46bと、部品実装装置M3〜M6の現在の構成において生産可能な実装基板が類似している比率である。具体的には、類似率算出部30が、部品実装装置M3〜M6の現在の構成において基板Bに実装することが可能な部品種と、計画対象生産品種46bの生産に必要な部品種とが共通する比率を類似率として算出する。図8の例では、類似率として「90%以上」が設定されている。これは、計画対象生産品種46bを生産するにあたり、部品実装装置M3〜M6の現在の構成から変更可能な部品種の範囲が全体の「10%未満」であることを意味している。
ここで、図9を参照して、類似率算出部30によって算出された類似率52の例について説明する。図9は、図7に示す部品実装ラインL1(ラインL1)でロットP(品種Y7)が、部品実装ラインL2(ラインL2)でロットQ(品種Y8)、部品実装ラインL3(ラインL3)でロットR(品種Y9)を生産している現在の構成に対して、図6の品種X1〜品種X8を計画対象生産品種46bとして算出した類似率52である。すなわち、品種番号42毎に、ラインL1で生産する場合の類似率52a、ラインL2で生産する場合の類似率52b、ラインL3で生産する場合の類似率52cが表示されている。
図8において、交換フィーダ台数は、現在の部品実装装置M3〜M6から交換することが許容されるテープフィーダ9(部品供給装置)の台数の上限である。作業者数は、品種変更のための作業を行う作業者として割り当て可能な人数の上限である。作業時間は、品種変更のための作業として許容される作業時間の上限である。
「生産可能品種設定」領域49では、計画済み生産品種46aのうち、今後も生産可能な品種(生産可能品種)として残す品種が設定される。管理コンピュータ3は、生産可能品種が生産可能な範囲で計画対象生産品種46bの生産計画を作成する。管理者は、入力部25を使用してスクロールバー49aをスライドさせ、選択ボタン49bを操作して(図中で黒四角の状態にする)生産可能品種を設定する。
図8において、「キャンセル」ボタン50が操作されると、変更可能範囲設定画面47から前の画面に遷移する。「設定」ボタン51が操作されると、範囲設定部29は、「条件設定」領域48と「生産可能品種設定」領域49で設定された条件に基づいて、現在の構成から変更可能な範囲を設定する。例えば、範囲設定部29は、「条件設定」領域48と「生産可能品種設定」領域49の条件のうちで一番厳しい条件を変更可能な範囲として設定する。なお、範囲設定部29は、いずれか1つの条件を変更可能な範囲として設定するようにしてもよい。
このように、範囲設定部29は、部品実装装置M3〜M6に配置されている部品供給装置(テープフィーダ9)の数(交換フィーダ台数)、部品実装装置M3〜M6の構成を変更する作業者の人数(作業者数)、部品実装装置M3〜M6の構成を変更する時間(作業時間)、部品実装ラインL1〜L3において生産可能な品種(生産可能品種)の少なくともいずれかに基づいて、変更可能な範囲を設定する。
図5において、先頭計画作成部31は、類似率52に基づいて、次の生産計画のうちの部品実装ラインL1〜L3で最初に生産する計画対象生産品種46b(以下、「先頭生産品種」と称する。)を各部品実装ラインL1〜L3に割り当てた先頭計画を作成する。具体的には、類似率52が高い順に計画対象生産品種46bを複数の部品実装ラインL1〜L3に割り当てる。
図9の例では、まず、先頭計画作成部31は、類似率52が「94%」と最も高い品種X5のロットEを部品実装ラインL1に割り当てる。次いで先頭計画作成部31は、類似率52が「92%」と次に高い品種X2のロットBを部品実装ラインL2に割り当てる。次に類似率52が高いのは「92%」の品種X5のロットEであるが、ロットEは既に部品実装ラインL1に割り当て済みである。そこで、先頭計画作成部31は、類似率52が「91%」とその次に高い品種X6のロットFを部品実装ラインL3に割り当てる。
図5において、先頭計画作成部31は、範囲設定部29によって設定された変更可能な範囲の条件を満たす場合に、先頭生産品種を部品実装ラインL1〜L3に割り当てた先頭計画を作成して、生産計画情報21aに記憶させる。先頭計画作成部31は、変更可能な条件を満たさない場合は、表示部26に割り当て不可能な旨の警告を表示させ、管理者に変更可能な範囲の緩和などの対処を促す。図9の例では、変更可能な範囲が「類似率が90%以上」の場合は、全ての部品実装ラインL1〜L3に先頭生産品種を割り当てることができる。変更可能な範囲が「類似率が92%以上」の場合は、部品実装ラインL3に割り当て可能な先頭生産品種がないため、先頭計画作成部31は表示部26にその旨の警告を表示させる。
このように、先頭計画作成部31は、計画対象生産品種46b(これから生産する生産品種)を生産するにあたり、部品実装装置M3〜M6の構成を現在の構成から所定の変更可能な範囲内で変更する条件で、類似率52に基づいて計画対象生産品種46bを複数の部品実装ラインL1〜L3に割り当てた生産計画を作成する生産計画作成部である。なお、予備の台車群の台車交換作業を加えても所定の変更可能な範囲内である場合は、先頭計画作成部31は台車交換作業を含む先頭計画を作成してもよい。その場合、類似率算出部30は、予備の台車群を装着した仮想の部品実装装置M3〜M6で類似率52を算出する。
図5において、設備構成作成部32は、生産計画情報21aに含まれる割り当てられた部品実装ラインL1〜L3、グループ、生産順序に関する情報、品種情報21b、設備構成情報24bに基づいて、ロット毎に部品実装装置M3〜M6を含む各生産設備の構成を決定し、生産データ情報22aに記憶させる。設備構成作成部32は、ロットがグルーピングされている場合は、台車5の交換を要することなくグループに属するロットが生産可能なように、台車5にテープフィーダ9とリール17が共通配置されるように生産設備の構成を決定する。
切り替え時間算出部33は、範囲設定部29によって設定された作業者数、生産データ情報22aに基づいて、各部品実装ラインL1〜L3において部品実装装置M3〜M6の構成を次の生産品種用に変更する切り替え時間を算出(予測)する。切り替え時間には、グループ内の品種に切り替える場合は、部品実装装置M3〜M6に装着されている台車5のテープフィーダ9、リール17を交換する内段取り作業時間が含まれる。グループ外の品種に切り替える場合は、外段取り作業で準備された台車5(台車群)を部品実装装置M3〜M6に装着されている台車5と交換する台車交換作業時間がさらに含まれる。
切り替え時間算出部33は、算出した切り替え時間を切り替え時間情報21dとして生産計画記憶部21に記憶させる。図10(a)に示す生産計画(先頭計画)には、部品実装装置M3〜M6をロットE、B,Fを生産する構成にするのに要すると予測された内段取り作業時間が斜線のハッチングで表示されている。
図5において、条件判定部34は、設備構成作成部32によって決定された部品実装装置M3〜M6の構成、切り替え時間算出部33によって算出された内段取り作業時間が、範囲設定部29によって設定された変更可能な範囲を満たすか否かを判定する。条件判定部34は、算出された内段取り作業時間が設定された作業時間を超過する場合は、設定された変更可能な範囲を満たさないと判定する。また、条件判定部34は、決定された部品実装装置M3〜M6の構成にするために交換する部品供給装置(テープフィーダ9)の台数が設定された交換フィーダ台数を超過する場合は、設定された変更可能な範囲を満たさないと判定する。
サイクルタイム算出部35は、生産データ情報22aに含まれる生産設備の構成、標準作業時間情報23bに基づいて、計画対象生産品種46bを生産するのに要する実装基板1枚当たりのサイクルタイムを算出してサイクルタイム情報21cに記憶させる。また、サイクルタイム算出部35は、算出されたサイクルタイムに実装基板の生産枚数43を乗じて計画対象生産品種46bを生産するのに要する生産時間を算出する。図10(a)に示す生産計画(先頭計画)には、部品実装ラインL1〜L3におけるロットE、B,Fの生産時間がそれぞれ長方形で表示されている。生産時刻に沿った長方形の長さが生産時間である。
図5において、グループ作成部36は、計画対象生産品種46b(これから生産する生産品種)の品種情報21bに基づいて、複数の計画対象生産品種46b間の部品の共通度を算出し、算出した共通度に基づいて複数の品種用のテープフィーダ9、リール17を台車5(台車群)に共通配置するグループとしてグルーピングする。図10(b)において、計画対象生産品種46bのうち、品種X5(ロットE)、品種X3(ロットC)、品種X4(ロットD)は共通度が高くて、グループとしてグルーピングされている。同様に、品種X7(ロットG)、品種X8(ロットH)も共通度が高くて、グループとしてグルーピングされている。
図5において、生産計画更新部37は、生産計画情報21aに基づいて、先頭生産品種が割り当てられた先頭計画に対して、先頭生産品種以外の計画対象生産品種46bを部品実装ラインL1〜L3に割り当てる。生産計画更新部37は、同一グループの計画対象生産品種46bは続けて生産されるように生産計画を更新(作成)する。または、生産計画更新部37は、割り当てた計画対象生産品種46bの生産順序を変更する。作成された生産計画は、生産計画情報21aとして生産計画記憶部21に記憶される。
予測時刻算出部38は、生産計画更新部37が作成した生産計画、切り替え時間算出部33が算出した切り替え時間(台車交換作業時間、内段取り作業時間)、サイクルタイム算出部35が算出した生産時間に基づいて、対象生産品種の生産完了予測時刻を算出する。すなわち、予測時刻算出部38は、計画対象生産品種46b(これから生産する生産品種)の生産量(生産枚数43)と、作成された生産計画に基づいて、切り替え時間を含めて対象生産品種の生産完了予測時刻を算出する。
図5において、遅延判定部39は、予測時刻算出部38によって算出された生産完了予測時刻、生産計画情報21aに含まれる生産納期45に基づいて、生産終了予想時刻が生産納期45より遅くなる品種(ロット)があるか否かを判定する。すなわち、遅延判定部39は、生産完了予測時刻が計画対象生産品種46bの生産納期45を遅延するか否かを判定する。
遅延判定部39によって遅延すると判定されると、生産計画更新部37は、生産計画における計画対象生産品種46bの部品実装ラインL1〜L3への割り当て、または、計画対象生産品種46bの生産順序を変更する。遅延判定と生産計画変更を繰り返すことで、生産納期45を満たす生産計画(生産計画情報21a)と生産データ(生産データ情報22a)が同時に作成される。
ここで図10(b)を参照して、生産計画更新部37によって作成された生産計画の例について説明する。部品実装ラインL1では、先頭生産品種である品種X5(ロットE)に次いで、ロットEと同一グループのロットC(品種X3)、ロットD(品種X4)の生産が割り当てられている。ロットEからロットCへの切り替え、ロットCからロットDへの切り替えは、台車5の交換を伴わない内段取り作業のみである。部品実装ラインL2では、先頭生産品種である品種X2(ロットB)に次いで、ロットBとはグループではないロットA(品種X1)の生産が割り当てられている。ロットBからロットAへの切り替えは、外段取り作業で予め準備した台車5(台車群)を部品実装装置M3〜M6に装着されている台車5と交換する台車交換作業によって行われる。
部品実装ラインL3では、先頭生産品種である品種X6(ロットF)に次いで、ロットFが属さないグループに属するロットG(品種X7)、ロットH(品種X8)が割り当てられている。グループではないロットFからロットGへの切り替えは台車交換作業であり、同一グループのロットGからロットHへの切り替えは内段取り作業のみである。
上記のように、類似率算出部30と生産計画作成部(先頭計画作成部31)を備える管理コンピュータ3は、部品実装装置M3〜M6を備えた複数の部品実装ラインL1〜L3により複数の品種の実装基板を生産する生産計画を作成する生産計画作成システムである。これにより、現在の部品実装ラインL1〜L3の状況から次の生産計画を自動的に作成することができる。
次に図11のフローに沿って、管理コンピュータ3(生産計画作成システム)によって、部品実装ラインL1〜L3により複数の品種の実装基板を生産する生産計画を作成する生産計画作成方法(生産計画作成プログラム)について説明する。図11において、まず先頭計画作成部31は、部品実装ラインL1〜L3に先頭生産品種を割り当てた先頭計画を作成する(ST1:先頭計画作成工程)。次いでグループ作成部36は、計画対象生産品種46bの共通度を算出してグループを作成する(ST2:グループ作成工程)。
次いで生産計画更新部37は、グループが作成された場合はグループが形成されるように先頭計画に先頭生産品種を除く計画対象生産品種46bを割り当てた生産計画を作成する(ST3:生産計画更新工程)。次いで設備構成作成部32は、作成された生産計画の順番に基づいて、各計画対象生産品種46bを生産する際の部品実装装置M3〜M6の構成を作成する(ST4:第1設備構成作成工程)。次いで切り替え時間算出部33は、部品実装ラインL1〜L3において、部品実装装置M3〜M6の構成を次の生産品種用に変更する切り替え時間を算出する(ST5:第1切り替え時間算出工程)。
図11において、次いでサイクルタイム算出部35は、部品実装ラインL1〜L3において計画対象生産品種46bを生産するサイクルタイムをそれぞれ算出する(ST6:第1サイクルタイム算出工程)。次いで予測時刻算出部38は、作成された生産計画に基づいて、切り替え時間を含めて計画対象生産品種46bの生産完了予測時刻を算出する(ST7:生産完了予測時刻算出工程)。次いで遅延判定部39は、算出された生産完了予測時刻が生産納期45を遅延したか否かを全ての計画対象生産品種46bで判定する(ST8:遅延判定工程)。
生産完了予測時刻が生産納期45を遅延する計画対象生産品種46bがある場合(ST8においてYes)、グループ作成工程(ST2)に戻って、生産計画更新工程(ST3)が実行される。すなわち、生産完了予測時刻が生産納期45を遅延する場合に、生産計画更新工程(ST3)において生産計画における計画対象生産品種46bの部品実装ラインL1〜L3への割り当て、または、計画対象生産品種46bの生産順序が変更される。つまり、先頭生産品種の割り当て(先頭計画)は変更せず、先頭生産品種以外の計画対象生産品種46bの部品実装ラインL1〜L3への割り当てや生産順序を変更する。
図11において、遅延判定工程(ST8)において全ての計画対象生産品種46b(これから生産する生産品種)が生産納期45を満たす場合(ST8においてNo)、生産計画が生産計画情報21aに記憶されて(ST9:生産計画記憶工程)、生産計画作成が終了する。
次に図12のフローに沿って、先頭計画作成工程(ST1)の詳細について説明する。先頭計画作成工程(ST1)では、まず、情報取得部28は、ライン構成情報23aに含まれる部品実装ラインL1〜L3の生産設備の構成を取得する(ST11:ライン構成情報取得工程)。次いで情報取得部28は、設備構成情報24bに含まれる複数の部品実装ラインL1〜L3が備えた部品実装装置M3〜M6の現在の構成を取得する(ST12:現設備構成情報取得工程)。
次いで情報取得部28は、生産計画情報21a、品種情報21bに含まれるこれから生産する生産品種(計画対象生産品種46b)の情報を取得する(ST13:品種情報取得工程)。品種情報取得工程(ST13)では、計画対象生産品種46bの生産量(生産枚数43)と生産納期45に関する情報も取得される。次いで範囲設定部29は、表示部26に変更可能範囲設定画面47(図8参照)を表示させて、計画対象生産品種46bを生産するにあたり部品実装装置M3〜M6の構成を現在の構成から変更可能な範囲を設定する(ST14:変更可能範囲設定工程)。
図12において、次いで類似率算出部30は、計画対象生産品種46bと、部品実装装置M3〜M6の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率52を算出する(ST15:類似率算出工程)。次いで先頭計画作成部31は、類似率52が高い順に計画対象生産品種46bを複数の部品実装ラインL1〜L3に割り当てた先頭計画(生産計画)を作成する(ST16:先頭ロット割り当て工程)。変更可能範囲設定工程(ST14)において変更可能な範囲として類似率52の下限が設定された場合で、類似率52を満たす計画対象生産品種46bを先頭生産品種として全ての部品実装ラインL1〜L3に割り当てることができない場合は(ST17においてNo)、変更可能範囲設定工程(ST14)に戻って変更可能な範囲の見直しが行われる。
全ての部品実装ラインL1〜L3に先頭生産品種を割り当てると(ST17においてYes)、次いで設備構成作成部32は、部品実装ラインL1〜L3で先頭生産品種を生産するための部品実装装置M3〜M6の構成を作成する(ST18:第2設備構成作成工程)。次いで切り替え時間算出部33は、部品実装装置M3〜M6の構成を現在の構成から先頭生産品種用に変更する切り替え時間を算出する(ST19:第2切り替え時間算出工程)。次いで条件判定部34は、先頭生産品種用の構成への切り替えが変更可能な範囲(交換フィーダ台数、作業時間など)を満たすか否かを判定する(ST20:条件判定工程)。
図12において、変更可能な範囲を満たさない場合(ST20においてNo)、変更可能範囲設定工程(ST14)に戻って変更可能な範囲の見直しが行われる。変更可能な範囲を満たす場合(ST20においてYes)、サイクルタイム算出部35によって先頭生産品種のサイクルタイムが算出される(ST21)。次いで、先頭計画が生産計画情報21aに記憶される(ST22:先頭計画記憶工程)。これによって、作成済みの生産計画から次の生産計画を開始するにあたり、変更可能な範囲の切り替え作業で部品実装ラインL1〜L3の構成を変更して、早期に先頭の生産品種(先頭生産品種)の生産を開始できる生産計画が自動的に作成できる。
上記説明したように、本実施の形態の生産計画作成方法は、部品実装ラインL1〜L3が備えた部品実装装置M3〜M6の現在の構成(設備構成情報24b)を取得し(ST12)、計画対象生産品種46b(これから生産する生産品種)の情報を取得する(ST13)。そして、計画対象生産品種46bと、部品実装装置M3〜M6の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率52を算出し(ST15)、類似率52に基づいて計画対象生産品種46bを複数の部品実装ラインL1〜L3に割り当てた生産計画を作成する(ST16)。これによって、現在の部品実装ラインL1〜L3の状況から次の生産計画を自動的に作成することができる。
本発明の生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラムは、現在の部品実装ラインの状況から次の生産計画を作成することができるという効果を有し、部品を基板に実装する分野において有用である。
3 管理コンピュータ(生産計画作成システム)
9 テープフィーダ(部品供給装置)
46b 計画対象生産品種(これから生産する生産品種)
B 基板
D 部品
L1〜L3 部品実装ライン
M3〜M6 部品実装装置

Claims (11)

  1. 部品供給装置が供給する部品を基板に実装する部品実装装置を備えた部品実装ラインにより複数の品種の実装基板を生産する生産計画を作成する生産計画作成方法であって、
    部品実装ラインが備えた部品実装装置の現在の構成を取得する工程と、
    これから生産する生産品種の情報を取得する工程と、
    前記生産品種と、前記部品実装装置の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率を算出する工程と、
    前記類似率に基づいて、前記生産品種を前記部品実装ラインに割り当てた生産計画を作成する工程と、を含む、生産計画作成方法。
  2. 前記生産計画を作成する工程において、前記生産品種を生産するにあたり前記部品実装装置の構成を現在の構成から所定の変更可能な範囲内で変更する条件で、前記生産品種を前記部品実装ラインに割り当てる、請求項1に記載の生産計画作成方法。
  3. 前記変更可能な範囲を、前記部品実装装置に配置されている前記部品供給装置の数に基づいて設定する工程を、さらに含む、請求項2に記載の生産計画作成方法。
  4. 前記変更可能な範囲を、前記部品実装装置の構成を変更する作業者の人数に基づいて設定する工程を、さらに含む、請求項2に記載の生産計画作成方法。
  5. 前記変更可能な範囲を、前記部品実装装置の構成を変更する時間に基づいて設定する工程を、さらに含む、請求項2に記載の生産計画作成方法。
  6. 前記変更可能な範囲を、前記部品実装ラインにおいて生産可能な品種に基づいて設定する工程を、さらに含む、請求項2に記載の生産計画作成方法。
  7. 作成された前記生産計画に基づいて、前記生産品種の生産完了予測時刻を算出する工程と、
    前記生産完了予測時刻が生産納期を遅延する場合に、前記生産品種の生産順序を変更する工程と、をさらに含む、請求項1から6のいずれかに記載の生産計画作成方法。
  8. 前記生産計画は、複数の部品実装ラインに複数の前記生産品種を割り当てるものであり、
    前記生産完了予測時刻が生産納期を遅延する場合に、前記生産品種の前記部品実装ラインへの割り当てを変更する工程を、さらに含む、請求項7に記載の生産計画作成方法。
  9. 前記部品実装ラインにおいて、前記部品実装装置の構成を次の生産品種用に変更する切り替え時間を算出する工程を、さらに含み、
    前記生産品種の生産完了予測時刻は、前記切り替え時間を含めて算出される、請求項7または8に記載の生産計画作成方法。
  10. 部品供給装置が供給する部品を基板に実装する部品実装装置を備えた部品実装ラインにより複数の品種の実装基板を生産する生産計画を作成する生産計画作成システムであって、
    部品実装ラインが備えた部品実装装置の現在の構成と、これから生産する生産品種の情報に基づいて、前記生産品種と、前記部品実装装置の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率を算出する類似率算出部と、
    前記類似率に基づいて、前記生産品種を前記部品実装ラインに割り当てた生産計画を作成する生産計画作成部と、を備える、生産計画作成システム。
  11. 部品供給装置が供給する部品を基板に実装する部品実装装置を備えた部品実装ラインにより複数の品種の実装基板を生産する生産計画の作成をコンピュータに実行させる生産計画作成プログラムであって、
    部品実装ラインが備えた部品実装装置の現在の構成を取得するステップと、
    これから生産する生産品種の情報を取得するステップと、
    前記生産品種と、前記部品実装装置の現在の構成において生産可能な実装基板の類似率を算出するステップと、
    前記類似率に基づいて、前記生産品種を前記部品実装ラインに割り当てた生産計画を作成するステップと、を含む、生産計画作成プログラム。
JP2020019474A 2020-02-07 2020-02-07 生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラム Pending JP2021125628A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020019474A JP2021125628A (ja) 2020-02-07 2020-02-07 生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020019474A JP2021125628A (ja) 2020-02-07 2020-02-07 生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021125628A true JP2021125628A (ja) 2021-08-30

Family

ID=77460156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020019474A Pending JP2021125628A (ja) 2020-02-07 2020-02-07 生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021125628A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024089842A1 (ja) * 2022-10-27 2024-05-02 株式会社Fuji 生産順序決定システム及び生産順序決定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024089842A1 (ja) * 2022-10-27 2024-05-02 株式会社Fuji 生産順序決定システム及び生産順序決定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6500250B2 (ja) グループ決定方法およびグループ決定装置
JP7126045B2 (ja) 計画管理方法および計画管理装置
JP7029597B2 (ja) 生産計画作成方法および生産計画作成装置
JP6572446B2 (ja) 部品実装システムおよび作業者割り当てシステムならびに作業者割り当て方法
JP6528140B2 (ja) グループ決定方法およびグループ決定装置
JP2022160528A (ja) 生産計画作成方法および生産計画作成装置並びに生産計画作成プログラム
JP7426552B2 (ja) 生産計画作成方法および生産計画作成装置ならびに生産方法
JP7450137B2 (ja) 生産計画表示方法および生産計画表示システムならびに生産計画表示プログラム
US11009860B2 (en) Preparation schedule creating method and preparation schedule creating apparatus
JP2021125628A (ja) 生産計画作成方法および生産計画作成システムならびに生産計画作成プログラム
JP7012198B2 (ja) 部品実装システムおよび段取り作業管理システムならびに段取り作業管理方法
JP7442035B2 (ja) 生産計画表示方法および生産計画表示システムならびに生産計画表示プログラム
JP6837198B2 (ja) 設備構成作成支援システムおよび設備構成作成支援方法
WO2021010033A1 (ja) 段取り替え作業支援方法および段取り替え作業支援装置
JP6982741B2 (ja) 設備構成作成支援システムおよび設備構成作成支援方法
JP7329725B2 (ja) 生産計画作成方法および生産計画作成装置ならびに生産方法
JP2018116989A (ja) 部品配置の決定方法および部品配置の決定装置
JP7236604B2 (ja) 管理装置および実装基板製造システムならびに生産順番決定方法
JP7170176B2 (ja) 生産計画作成方法および生産計画作成装置ならびに生産方法
WO2022215312A1 (ja) メンテナンス支援システムおよびメンテナンス支援方法ならびにメンテナンス支援プログラム
JP2022034622A (ja) 生産計画表示方法および生産計画表示プログラムならびに生産計画表示装置
WO2021010032A1 (ja) 段取り替え作業支援方法および段取り替え作業支援装置
JP6830185B2 (ja) 部品実装システムおよび作業者割り当てシステムならびに作業者割り当て方法
JP2023058078A (ja) 生産能力推定システムおよび生産能力推定方法ならびに生産能力推定プログラム
JP2022164951A (ja) メンテナンス支援装置およびメンテナンス支援方法ならびにメンテナンス支援プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20221020

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240123

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20240213

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20240222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240315