JP2021125446A - 燃料電池システム - Google Patents

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優樹 山田
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Abstract

【課題】集電及び配線に関する合理的な構成が適用され、かつ安定的に電力を供給することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システム10は、平板状の電極複合体12と空気極集電体14と空気供給板16と接続フランジ18と第1ガラスシール20と絶縁板22と接続板24と負極燃料物質体26と密閉容器28と第2ガラスシール30とを有する。空気供給板16は、空気極集電体14を介して電極複合体12の空気極12aの表面に電気的に接続されるものであり、正極接続端子16aを有する。接続フランジ18は、電極複合体12の空気極側の外縁部12dの表面とその外縁部12dに隣接した全ての端面12eとを覆うものである。第1ガラスシール20は、接続フランジ18と外縁部12dとの間に配置されたものである。接続板24は、電極複合体12の燃料極12bの表面に電気的に接続されるものであり、負極接続端子24bを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、据え置き用あるいは自動車等の移動体用の電源として有用な燃料電池システムに関するものであり、特に鉄粉を用いて系内で燃料ガスを再生する固体酸化物形燃料電池システムに関するものである。
燃料電池は、燃料気体を供給することで発電体に電力を発生させる手段である。燃料電池の中でも酸素イオン伝導性の無機固体電解質を用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC、Solid Oxide Fuel Cell)は、クリーンで発電効率の高い優れた発電装置であることが知られている。また、燃料電池の放電によって消費された燃料気体を復元させる仕組みを持ち、二次電池として使用できる燃料電池システムが開発されている。
特許文献1には、酸化性ガス(例えば水蒸気)との酸化反応によって燃料(例えば水素)を発生し、還元性ガス(例えば水素)との還元反応により再生可能な燃料発生部と、電解質膜の両面に燃料極と酸化剤極である空気極を接合した燃料電池部と、燃料発生部及び燃料電池部の温度を調節するヒータと、燃料発生部、燃料電池部、及びヒータを収容する容器と、を備え、かつ密閉又は閉鎖された空間を有する2次電池型燃料電池システムが記載され、その空間は、容器と燃料電池部とによって形成され、燃料発生部及びヒータを収容し、その空間内には、燃料発生部から発生する水素ガス及び発電によって発生する水蒸気が循環することが記載されている。
特許第5896015号
特許文献1の2次電池型燃料電池システムには、集電及び配線に関する合理的な構成が検討されていないという問題があった。また、2次電池型燃料電池システムの温度が作動中の温度変動によって変化した場合に、容器と燃料電池部との熱膨張率の差異によって、容器の対向する2つの内面と燃料電池部の両側の端面との間に隙間が生じ、その隙間から水素ガス及び水蒸気が漏出するので、安定的に電力を供給することができないという問題があった。
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、集電及び配線に関する合理的な構成が適用され、かつ安定的に電力を供給することが可能な燃料電池システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記目的に加え、従来と同等以上に出力を大きくすることが可能な燃料電池システムを提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、まず、空気極を覆うように配置した空気極集電体を介して空気極の表面に空気供給板を電気的に接続し、その空気供給板に正極接続端子を配置すると共に、燃料極の表面に接続板を電気的に接続し、その接続板に負極接続端子を配置することによって、集電及び配線に関する合理的な構成を適用できることを見出した。
また、本発明者は、平板状の電極複合体、接続板、密閉容器、及び接続板と密閉容器との間のガラスシールを使用して負極燃料物質体を気密に収納する構成に対して、電極複合体の空気極側の外縁部の表面とその外縁部に隣接した全ての端面とを覆う接続フランジ、及び接続フランジとその外縁部との間に配置されたガラスシールを追加することによって、水素ガス及び水蒸気の漏出を防ぐことができることを見出し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明は、放電時に空気中の酸素を酸素イオンに還元する空気極、放電時に水素ガスを水蒸気に酸化する燃料極、及び空気極と燃料極との間に形成され、酸素イオンを伝導する平板状の気密性の固体電解質体から成る平板状の電極複合体と、空気極を覆うように配置された空気極集電体と、空気極集電体を覆うように配置され、空気極集電体との間に形成された空気の流路を持ち、空気極集電体を介して空気極の表面に電気的に接続される空気供給板と、電極複合体の空気極側の外縁部の表面とその外縁部に隣接した全ての端面とを覆う接続フランジと、接続フランジと外縁部との間に配置された第1ガラスシールと、接続フランジと空気供給板との間に配置された絶縁板と、電極複合体の燃料極の側の表面の一部を露出させる貫通孔を備え、接続フランジに気密に接合され、燃料極の表面に電気的に接続される接続板と、水蒸気と反応して水素ガスを生成し、自らは酸化物となる負極燃料物質体と、負極燃料物質体が気密に収容される内部空間を備えると共に、内部空間を構成する壁の一部に、内部空間の中の水素ガスを貫通孔を介して燃料極の表面に接触させるための開口部及び開口部を塞ぐために接続板が気密に固定される外周部を備えた密閉容器と、接続板と外周部との間に配置された第2ガラスシールと、を有し、電極複合体及び負極燃料物質体は、それぞれの所定の温度に加熱維持されるものであり、空気供給板は、正極接続端子を有し、接続板は、負極接続端子を有する燃料電池システムを提供するものである。
ここで、上記においては、負極燃料物質体の重力が第1ガラスシールに掛かるように、密閉容器は上方に、空気供給板は下方に配置されるのが好ましい。
負極燃料物質体の重力が第2ガラスシールに掛かるように、外周部は、開口部の全周の内の少なくとも一部が開口部の内側に伸びた内縁部を備えるのが好ましい。
電極複合体の所定の温度は、450〜1000℃であり、負極燃料物質体の所定の温度は、300〜1000℃であるのが好ましい。
さらに、燃料極を覆うように配置された燃料極集電体を有し、接続板は、燃料極集電体の外周部を保持すると共に、燃料極集電体を介して燃料極の表面に電気的に接続されるものであり、燃料極は、固体電解質体で完全に覆われた一方の表面と、接続フランジで完全に覆われた端面と、を備え、固体電解質体と共に接続板と第1ガラスシールとの間に固定されるのが好ましい。
電極複合体は、さらに、燃料極の固体電解質体の反対側の表面に配置され、かつ充放電時に水素ガスを透過する多孔金属板を備え、燃料極は、固体電解質体で完全に覆われた一方の表面と、接続フランジで完全に覆われた端面と、を備え、多孔金属板は、燃料極で完全に覆われた一方の表面と、接続フランジで完全に覆われた端面と、を備え、燃料極及び固体電解質体と共に接続板と第1ガラスシールとの間に固定されるのが好ましい。
本発明によれば、集電及び配線に関する合理的な構成を適用することができ、かつ安定的に電力を供給することができる。
また、本発明の他の目的は、上記目的に加え、従来と同等以上に出力を大きくすることができる。
本発明の燃料電池システムを模式的に示す正面図である。 (a)は、図1の燃料電池システムを構成する空気供給板の平面図であり、(b)は、図2(a)の断面AAを示す断面図であり、(c)は、図2(b)の断面BBを示す断面図である。 図1の燃料電池システムの変形例を模式的に示す正面図である。
以下に、本発明の燃料電池システムを添付の図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の燃料電池システムを模式的に示す正面図である。
本発明の燃料電池システム10は、平板状の電極複合体12と空気極集電体14と空気供給板16と接続フランジ18と第1ガラスシール20と絶縁板22と接続板24と負極燃料物質体26と密閉容器28と第2ガラスシール30とを有する。電極複合体12は、空気極12a(正極、カソード層ともいう)と燃料極12b(負極、アノード層ともいう)と平板状の気密性の固体電解質体12cとから成る。空気極12aは、放電時に空気中の酸素を酸素イオンに還元するものである。燃料極12bは、放電時に水素ガスを水蒸気に酸化するものである。固体電解質体12cは、空気極12aと燃料極12bとの間に形成され、酸素イオンを伝導するものである。空気極集電体14は、空気極12aを覆うように配置されたものである。
空気供給板16は、空気極集電体14を覆うように配置され、かつ空気の流路を持ち、空気極集電体14を介して空気極12aの表面に電気的に接続されるものである。空気の流路は、空気極集電体14との間に形成されたものである。接続フランジ18は、電極複合体12の空気極側の外縁部12dの表面とその外縁部12dに隣接した全ての端面12eとを覆うものである。第1ガラスシール20は、接続フランジ18と外縁部12dとの間に配置されたものである。絶縁板22は、接続フランジ18と空気供給板16との間に配置されたものである。接続板24は、貫通孔24aを備え、かつ接続フランジ18に気密に接合されると共に、燃料極12bの表面に電気的に接続されるものである。貫通孔24aは、電極複合体12の燃料極12bの側の表面の一部を露出させるものである。負極燃料物質体26は、水蒸気と反応して水素ガスを生成し、自らは酸化物となるものである。
密閉容器28は、内部空間28aを備えると共に、開口部28cと外周部28dとを備えたものである。内部空間28aは、負極燃料物質体26を気密に収容するものである。開口部28cは、内部空間28aを構成する壁28bの一部に備えられ、内部空間28aの中の水素ガスを貫通孔24aを介して燃料極12bの表面に接触させるためのものである。外周部28dは、内部空間28aを構成する壁28bの一部に備えられ、開口部28cを塞ぐために接続板24を気密に固定するものである。第2ガラスシール30は、接続板24と外周部28dとの間に配置されたものである。電極複合体12及び負極燃料物質体26は、それぞれの所定の温度に加熱維持されるものである。空気供給板16は、正極接続端子16aを有する。接続板24は、負極接続端子24bを有する。
即ち、まず、空気極12aを覆うように配置した空気極集電体14を介して空気極12aの表面に空気供給板16を電気的に接続し、その空気供給板16に正極接続端子16aを配置すると共に、燃料極12bの表面に接続板24を電気的に接続し、その接続板24に負極接続端子24bを配置する。次に、平板状の電極複合体12、接続板24、密閉容器28、及び接続板24と密閉容器28との間の第2ガラスシール30を使用して負極燃料物質体26を気密に収納する構成に対して、電極複合体12の空気極側の外縁部12dの表面とその外縁部12dに隣接した全ての端面12eとを覆う接続フランジ18、及び接続フランジ18とその外縁部12dとの間に配置された第1ガラスシール20を追加する。
本発明の燃料電池システム10を構成する電極複合体12の形状は、特に制限的ではなく、円柱でも直方体でも良いが、スペース効率を考慮すると直方体が好ましい。また、電極複合体12の寸法は、特に制限的ではない。本発明の燃料電池システム10を構成する空気供給板16、接続フランジ18、接続板24、及び密閉容器28の形状は、特に制限的ではなく、円筒でも中空直方体でも良いが、スペース効率を考慮すると中空直方体が好ましい。また、空気供給板16、接続フランジ18、接続板24、及び密閉容器28の寸法は、特に制限的ではない。
本発明の燃料電池システム10を構成する空気極集電体14の材料は、導電性が高い材料であれば特に制限的ではないが、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、ステンレススチールなどが好ましく、銀がより好ましい。本発明の燃料電池システム10を構成する空気供給板16、接続フランジ18、接続板24、及び密閉容器28の材料は、金属であれば、特に制限的ではないが、固体電解質体12cの材料として一般的に使用されるセラミックスの熱膨張率との差を考慮するとステンレススチールであるのが好ましく、フェライト系ステンレススチールであるのがより好ましく、SUS430であるのがより一層好ましい。本発明の燃料電池システム10を構成する第1ガラスシール20の材料は、耐熱性が高いシール材料であれば、特に制限的ではないが、結晶化ガラスであるのが好ましく、主成分がLa、B、MgOの結晶化ガラスであるのがより好ましい。本発明の燃料電池システム10を構成する絶縁板22の材料は、耐熱性が高い絶縁材料であれば、特に制限的ではないが、マイカであるのが好ましい。
本発明の燃料電池システム10を構成する負極燃料物質体26は、水蒸気と反応して水素ガスを生成し、自らは酸化物となる物質であれば、特に制限的ではないが、鉄粒子又は鉄粉末と形態保持材料とから成るペレット状のものであるのが好ましい。形態保持材料は、難焼結性材料又はその混合物から成る。難焼結性材料は、例えば、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウムである。負極燃料物質体26を構成する鉄粒子又は鉄粉末の表面の少なくとも一部は、形態保持材料で覆われ、負極燃料物質体26に対する形態保持材料の質量比は、0.1%以上5%以下である。この質量比が0.1%未満の場合には、負極燃料物質体26の表面が焼結して酸化還元反応が生じない状態になる可能性があり、5%超の場合には、酸化還元速度を抑制し過ぎる可能性がある。ペレットの直径は、例えば、2〜10mmである。本発明の燃料電池システム10を構成する第2ガラスシール30の材料は、耐熱性が高いシール材料であれば、特に制限的ではないが、結晶化ガラスであるのが好ましく、主成分がLa、B、MgOの結晶化ガラスであるのがより好ましい。
内部空間28aに収容される負極燃料物質体26の量は、水素ガス及び水蒸気がペレット状の負極燃料物質体26の隙間を通って燃料極12bの表面まで到達することができ、かつ充放電容量が必要な大きさを満たしていれば、特に制限的ではなく、内部空間28aが負極燃料物質体26で完全に満たされていても、完全に満たされずに余剰空間が存在しても良い。
このような構成とすることで、密閉容器の気密性が向上するので、本発明の燃料電池システムは、安定的に電力を供給することができる。
本発明の燃料電池システム10の設置方向は、特に制限的ではないが、負極燃料物質体26の重力が第1ガラスシール20に掛かるように、密閉容器28は上方に、空気供給板16は下方に配置されるのが好ましい。即ち、燃料電池システム10を設置する場合に、空気供給板16の側及び密閉容器28の側の内のどちらの側を他の側に対して上方に配置しても良いが、密閉容器28の側を空気供給板16の側に対して上方に配置して、負極燃料物質体26の重力が第1ガラスシール20に掛かるようにする。また、負極燃料物質体26の重力が第2ガラスシール30に掛かるように、密閉容器28の外周部28dは、内縁部28eを備えても良く、その場合には、内縁部28eは、開口部28cの全周の内の少なくとも一部を開口部28cの内側に伸ばしたものである。即ち、密閉容器28の内側に内縁部28eを伸ばして、負極燃料物質体26の重力が第2ガラスシール30に掛かるようにする。
このような構成とすることで、密閉容器の気密性が向上するので、本発明の燃料電池システムは、安定的に電力を供給することができる。
本発明の燃料電池システム10は、さらに、燃料極集電体32を有しても良い。その場合には、燃料極集電体32は、燃料極12bを覆うように配置されたものである。接続板24は、燃料極集電体32の外周部32aを保持すると共に、燃料極集電体32を介して燃料極12bの表面に電気的に接続されるものである。燃料極12bは、一方の表面12baと端面12bbとを備え、固体電解質体12cと共に接続板24と第1ガラスシール20との間に固定されるものである。一方の表面12baは、固体電解質体12cで完全に覆われたものである。端面12bbは、シール材34及び接続フランジ18で完全に覆われたものである。
即ち、密閉容器28の開口部28cを、一方の表面12baが固体電解質体12cで完全に覆われた燃料極12b、接続板24、及び第2ガラスシール30で塞ぐように構成する。ここで、本発明に記載された完全に覆われるとは、水素ガス及び水蒸気が漏出する隙間がないように覆われることを意味する。なお、接続板24の表面の内、図1においてペレット状の負極燃料物質体26が接触する部分は、電気的絶縁層を備えても良い。本発明の燃料電池システム10を構成する燃料極集電体32の材料は、導電性が高い材料であれば特に制限的ではないが、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、ステンレススチールなどが好ましく、ニッケルがより好ましい。
接続板24を接続フランジ18に接合する方法は、両者を気密に接合できれば、特に制限的ではなく、シール材34を使用してもシール材34を使用せずに溶接しても良い。本発明の燃料電池システム10を構成するシール材34の材料は、耐熱性が高いシール材料であれば、特に制限的ではないが、結晶化ガラスであるのが好ましく、主成分がLa、B、MgOの結晶化ガラスであるのがより好ましい。
このような構成とすることで、固体電解質体の厚さが比較的薄くなりかつ燃料極の表面に水素ガス又は水蒸気が到達しやすいので、本発明の燃料電池システムは、出力を大きくすることができる。
次に、本発明の燃料電池システムの温度条件について説明する。
本発明の燃料電池システム10を構成する電極複合体12の所定の温度は、450〜1000℃であり、負極燃料物質体26の所定の温度は、300〜1000℃であっても良い。即ち、電極複合体12の温度が450℃未満又は負極燃料物質体26の温度が300℃未満の場合には、燃料電池システム10が作動しない可能性がある。電極複合体12の温度が1000℃超又は負極燃料物質体26の温度が1000℃超の場合には、負極燃料物質体26の凝集に伴う出力低下が生じる可能性がある。
このような構成とすることで、本発明の燃料電池システムは、安定的に電力を供給することができる。
本発明の燃料電池システム10は、さらに、ヒータ(図示せず)を有するものであっても良い。その場合、ヒータは、密閉容器28及び電極複合体12から成る筐体の外側及び内側の少なくとも一方に配置され、電極複合体12及び負極燃料物質体26を加熱維持するためのものである。即ち、電極複合体12及び負極燃料物質体26を加熱維持することさえできれば、ヒータを他の装置に兼用で1つ設けても良く、また、本発明の燃料電池システム10の専用のヒータを設ける場合でも、ヒータを複数の燃料電池システム10に兼用で1つ設けても良いが、ヒータを各燃料電池システム10に個別に設けるのが好ましい。なお、密閉容器28及び電極複合体12から成る筐体の内側に電気ヒータを配置する場合には、電気ヒータ用の配線の短絡を防ぎかつ筐体の気密性を保つために、配線が筐体の壁を貫通する部分に、例えば、IBPテクノロジー株式会社のコナックスシーリンググランドを使用しても良い。
このような構成とすることで、モジュール化することができるので、本発明の燃料電池システムは、燃料電池システムの集合体を柔軟に構築することができる。
次に、本発明の燃料電池システムを構成する空気供給板について詳細に説明する。図2(a)は、図1の燃料電池システムを構成する空気供給板の平面図であり、図2(b)は、図2(a)の断面AAを示す断面図であり、図2(c)は、図2(b)の断面BBを示す断面図である。
空気供給板40は、本発明の燃料電池システム10を構成する空気供給板16と同一のものであり、空気供給板40の供給管42は、深溝状の供給流路42aに連通している。空気供給板40の供給管42に供給された空気は、深溝状の供給流路42aを通り、各供給流路に対して直角方向の溝部44の中を、直線的に隆起したガイド部46の表面に沿って流れる。空気供給板40の排出管48は、深溝状の排出流路48aに連通している。各溝部44の中を流れた空気は、排出流路48aを通り、排出管48から排出される。なお、本発明に記載された空気の流路は、供給流路42a、溝部44、及び排出流路48aに対応する。
次に、本発明の燃料電池システムの変形例について説明する。図3は、図1の燃料電池システムの変形例を模式的に示す正面図である。
本発明の燃料電池システム50は、燃料電池システム10と比較すると、電極複合体12の代わりに電極複合体52を有する点以外は同一の構成を有するものであるので、同一の構成要素には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
本発明の燃料電池システム50を構成する電極複合体52は、さらに、多孔金属板52aを備えても良い。その場合には、多孔金属板52aは、燃料極52bの固体電解質体52cの反対側の表面に配置され、かつ充放電時に水素ガスを透過するものである。燃料極52bは、一方の表面52baと端面52bbとを備えたものである。一方の表面52baは、固体電解質体52cで完全に覆われたものである。端面52bbは、接続フランジ18で完全に覆われたものである。多孔金属板52aは、一方の表面52aaと、端面52abと、を備え、燃料極52b及び固体電解質体52cと共に接続板24と第1ガラスシール20との間に固定されるものである。一方の表面52aaは、燃料極52bで完全に覆われたものである。端面52abは、シール材34及び接続フランジ18で完全に覆われたものである。
即ち、密閉容器28の開口部28cを、燃料極52bを介して一方の表面52aaが固体電解質体52cで完全に覆われた多孔金属板52a、接続板24、及び第2ガラスシール30で塞ぐように構成する。なお、接続板24の表面及び多孔金属板52aの表面の内、図3においてペレット状の負極燃料物質体26が接触する部分は、電気的絶縁層を備えても良い。本発明の燃料電池システム10を構成する多孔金属板52aの材料は、水素ガスを透過することができれば、特に制限的ではないが、SUS430が好ましい。
このような構成とすることで、固体電解質体の厚さが比較的薄くなりかつ燃料極集電体が不要になるので、本発明の燃料電池システムは、よりシンプルな構造で出力を大きくすることができる。
本発明の燃料電池システムは、基本的に以上のように構成される。
以上、本発明の燃料電池システムについて詳細に説明したが、本発明は上記記載に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしても良いのはもちろんである。
本発明の燃料電池システムは、集電及び配線に関する合理的な構成を適用することができ、かつ安定的に電力を供給することができるという効果に加え、従来と同等以上に出力を大きくすることができるという効果もあるので、産業上有用である。
10、50 燃料電池システム
12、52 電極複合体
12a 空気極
12b、52b 燃料極
12ba、52aa、52ba 一方の表面
12bb、12e、52ab、52bb 端面
12c、52c 固体電解質体
12d 外縁部
14 空気極集電体
16 空気供給板
16a 正極接続端子
18 接続フランジ
20 第1ガラスシール
22 絶縁板
24 接続板
24a 貫通孔
24b 負極接続端子
26 負極燃料物質体
28 密閉容器
28a 内部空間
28b 壁
28c 開口部
28d、32a 外周部
28e 内縁部
30 第2ガラスシール
32 燃料極集電体
34 シール材
40 空気供給板
42 供給管
42a 供給流路
44 溝部
46 ガイド部
48 排出管
48a 排出流路
52a 多孔金属板

Claims (6)

  1. 放電時に空気中の酸素を酸素イオンに還元する空気極、放電時に水素ガスを水蒸気に酸化する燃料極、及び前記空気極と前記燃料極との間に形成され、酸素イオンを伝導する平板状の気密性の固体電解質体から成る平板状の電極複合体と、
    前記空気極を覆うように配置された空気極集電体と、
    前記空気極集電体を覆うように配置され、前記空気極集電体との間に形成された空気の流路を持ち、前記空気極集電体を介して前記空気極の表面に電気的に接続される空気供給板と、
    前記電極複合体の空気極側の外縁部の表面とその外縁部に隣接した全ての端面とを覆う接続フランジと、
    前記接続フランジと前記外縁部との間に配置された第1ガラスシールと、
    前記接続フランジと前記空気供給板との間に配置された絶縁板と、
    前記電極複合体の前記燃料極の側の表面の一部を露出させる貫通孔を備え、前記接続フランジに気密に接合され、前記燃料極の表面に電気的に接続される接続板と、
    前記水蒸気と反応して前記水素ガスを生成し、自らは酸化物となる負極燃料物質体と、
    前記負極燃料物質体が気密に収容される内部空間を備えると共に、前記内部空間を構成する壁の一部に、前記内部空間の中の前記水素ガスを前記貫通孔を介して前記燃料極の表面に接触させるための開口部及び前記開口部を塞ぐために前記接続板が気密に固定される外周部を備えた密閉容器と、
    前記接続板と前記外周部との間に配置された第2ガラスシールと、を有し、
    前記電極複合体及び前記負極燃料物質体は、それぞれの所定の温度に加熱維持されるものであり、
    前記空気供給板は、正極接続端子を有し、
    前記接続板は、負極接続端子を有する燃料電池システム。
  2. 前記負極燃料物質体の重力が前記第1ガラスシールに掛かるように、前記密閉容器は上方に、前記空気供給板は下方に配置される請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記負極燃料物質体の重力が前記第2ガラスシールに掛かるように、前記外周部は、前記開口部の全周の内の少なくとも一部が前記開口部の内側に伸びた内縁部を備える請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記電極複合体の所定の温度は、450〜1000℃であり、前記負極燃料物質体の所定の温度は、300〜1000℃である請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. さらに、前記燃料極を覆うように配置された燃料極集電体を有し、
    前記接続板は、前記燃料極集電体の外周部を保持すると共に、前記燃料極集電体を介して前記燃料極の表面に電気的に接続されるものであり、
    前記燃料極は、前記固体電解質体で完全に覆われた一方の表面と、前記接続フランジで完全に覆われた端面と、を備え、前記固体電解質体と共に前記接続板と前記第1ガラスシールとの間に固定される請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記電極複合体は、さらに、前記燃料極の前記固体電解質体の反対側の表面に配置され、かつ充放電時に水素ガスを透過する多孔金属板を備え、
    前記燃料極は、前記固体電解質体で完全に覆われた一方の表面と、前記接続フランジで完全に覆われた端面と、を備え、
    前記多孔金属板は、前記燃料極で完全に覆われた一方の表面と、前記接続フランジで完全に覆われた端面と、を備え、前記燃料極及び前記固体電解質体と共に前記接続板と前記第1ガラスシールとの間に固定される請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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