JP2021124220A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の冷蔵庫は、低湿度状態になった場合に野菜ケースの湿気を逃さないようにするものであり、低湿度状態において加湿できない。そこで本開示は、野菜室の収納容器の内部を加湿できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】本開示における冷蔵庫は、野菜室と、野菜室に設けられた収納容器と、収納容器に設けられた加湿ユニットとを備え、加湿ユニットは収納容器の内部で結露により発生した水分を吸収し、水分を収納容器の内部に放出することを特徴とする。そのため、収納容器の内部を加湿できる。
【選択図】図2

Description

本開示は、加湿ユニットを備えた冷蔵庫に関する。
特許文献1は、高湿度状態になった場合は野菜ケースの湿気を外部へと排出し、低湿度状態になった場合は野菜ケースの湿気を逃さないようにする冷蔵庫を開示する。
特開2014−800号公報
特許文献1の冷蔵庫は、低湿度状態になった場合に野菜ケースの湿気を逃さないようにするものであり、低湿度状態において加湿できない。
そこで本開示は、野菜室の収納容器の内部を加湿できる冷蔵庫を提供する。
本開示における冷蔵庫は、野菜室と、野菜室に設けられた収納容器と、収納容器に設けられた加湿ユニットとを備え、加湿ユニットは収納容器の内部で結露により発生した水分を吸収し、水分を収納容器の内部に放出することを特徴とする。
本開示における冷蔵庫は、収納容器の内部で結露により発生した水分を吸収し、水分を収納容器の内部に放出することができる。そのため、収納容器の内部を加湿できる。
実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 実施の形態1における冷蔵庫の野菜室の縦断面図 実施の形態2における冷蔵庫の野菜室の縦断面図 実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の縦断面図 実施の形態4における冷蔵庫の野菜室の縦断面図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、野菜や果物を野菜ケースに保存した場合でも、結露による水腐れを防止しながら、高湿度状態を保つことができるという技術として、野菜ケースに感湿透湿装置を設置し、高湿度状態になった場合は野菜ケースの湿気を外部へと排出し、低湿度状態になった場合は野菜ケースの湿気を逃さないようにするというものがあった。
野菜等が多く収納容器の内部が高湿度状態の場合に、湿気を外部へ放出することは結露による水腐れのリスクを抑制でき有用である。しかしながら、野菜等が少なく収納容器の内部が低湿度状態となった場合は高湿化することができない。そのため、野菜等が乾燥してしまい、低品位となってしまうという課題があることを発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、結露による水腐れのリスクを抑制した上で、収納容器の内部を高湿度状態に保持する冷蔵庫を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図2を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1および図2において、冷蔵庫1の断熱箱体2は、主に鋼板を用いた外箱3と、ABSなどの樹脂で成型された内箱4と、外箱3と内箱4との間の空間に充填発泡される例えば硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材とからなり、周囲と断熱し、複数の貯蔵室に区分されている。
冷蔵庫1は、冷蔵室5と、切替室6と、製氷室7と、野菜室8と、冷凍室9とを備える。
最上部には第一の貯蔵庫としての冷蔵室5が設けられる。冷蔵室5の下部に左右に並んで第四の貯蔵室としての切替室6と第五の貯蔵室としての製氷室7が横並びに設けられる。切替室6と製氷室7の下部に第二の貯蔵室としての野菜室8が設けられる。そして最下部に第三の貯蔵室としての冷凍室9が配置される構成となっている。
冷蔵室5は、冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃とし、野菜室8は、冷蔵室5と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。冷凍室9は、冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。切替室6は、1℃〜5℃で設定される冷蔵温度帯、2℃〜7℃で設定される野菜用温度帯、通常−22℃〜−15℃で設定される冷凍温度帯以外に、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切替えることができる。切替室6は製氷室7に並設された独立扉を備えた貯蔵室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
尚、本実施の形態では、切替室6を、冷蔵、冷凍の温度帯までを含めた貯蔵室としているが、冷蔵は、冷蔵室5、野菜室8、冷凍は、冷凍室9に委ねて、冷蔵と冷凍の中間の上記温度帯のみの切替えに特化した貯蔵室としても構わない。また、特定の温度帯に固定された貯蔵室でも構わない。
断熱箱体2の天面部は、冷蔵庫1の奥面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に機械室2aを形成して圧縮機10、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機10を配設する機械室2aは、冷蔵室5内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。
尚、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった断熱箱体2の最下部の貯蔵室後方領域に機械室を設けて、そこに圧縮機10を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。また、冷凍室9と野菜室8の配置を入れ替えた、いわゆるミッドフリーザーの構成の冷蔵庫1であっても構わない。
次に、野菜室8と冷凍室9の奥面には冷気を生成する冷却室11が設けられる。野菜室8と冷却室11の間もしくは冷凍室9と冷却室11との間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路(図示せず)と、各室と断熱区画するために構成された奥面仕切壁12が構成されている。
冷却室11内には、冷却器13が配設されている。冷却器13の上部空間には強制対流方式により冷却器13で冷却した冷気を冷蔵室5、切替室6、製氷室7、野菜室8、冷凍室9に送風する冷却ファン14が配置されている。冷却器13の下部空間には、冷却時に冷却器13やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ15が設けられる。さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン16、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブ17が構成され、その下流側の庫外に蒸発皿18が構成されている。
野菜室8には、野菜室8の引き出し扉19に取り付けられたフレームに載置された下段収納容器20と、下段収納容器20の上に載置された上段収納容器21が配置されている。
上段収納容器21と第一の仕切壁22aの間には、奥面仕切壁12に構成された野菜室8用の吐き出し口23から吐出された冷気の風路が設けられている。吐き出し口23の付近には野菜室8内の温度を調節する目的で野菜室ヒータ24が配置される。
さらに、下段収納容器20と下段収納容器20の下の第二の仕切壁22bとの間にも空間が設けられ冷気風路を構成している。野菜室8には、野菜室8内を冷却し熱交換された冷気が冷却器13に戻るための野菜室8用の吸い込み口25が設けられている。吸い込み口25の付近には温度センサ26が設置されている。
図2において、加湿ユニット28は、吸収部29と、放出部30と、搬送部31とを備える。加湿ユニット28は、吸収部29と放出部30と搬送部31で一体となって構成されている。加湿ユニット28は、下段収納容器20を区画する壁面の内側に設けられる。例えば、加湿ユニット28は、下段収納容器20の内側壁面のうち吐き出し口23から吐出された冷気が吹き付けられる壁面に設けられる。
吸収部29は、下段収納容器20の内部で結露により発生した水分を吸収し、蓄える役割を担っている。下段収納容器20の内部の背面の下側は、吐き出し口23から吐出される冷気により下段収納容器20内の空気の露点温度よりも温度が低く冷却され、結露が発生しやすい。この結露により発生した水分を吸収できるように、吸収部29は、下段収納容器20の内部の背面の下側に設けられる。また、吸収部29は、結露により発生した水分を吸収しやすくするように例えば不織布のような繊維材料で構成され、表面積を大きくしている。
放出部30は、吸収した水分を下段収納容器20の内部へ放出する役割を担っている。下段収納容器20の内部の背面の上側は、吐き出し口23から吐出された乾燥冷気が、上段収納容器21と下段収納容器20の隙間から導入される。そのため、下段収納容器20の内部の背面の上側周囲の雰囲気は、吸収部29および搬送部31の周囲の雰囲気よりも低湿度となる。吸収した水分を放出できるように、放出部30は、下段収納容器20の内部の背面の上側に設けられる。また、放出部30は、水分を放出しやすくなるように例えば不織布のような繊維材料で構成され、表面積を大きくしている。
搬送部31は、吸収部29で吸収し、蓄えた水分を毛管力により放出部30まで移動させる役割を担っている。ここで毛管力とは、毛細管現象が生じるための力である。搬送部31は、吸収部29と放出部30を連結する位置に設けられる。搬送部31は、例えば不織布のような繊維材料で構成される。
[1−2.動作]
以上のように構成された冷蔵庫1について、以下その動作、作用を説明する。
図2に基づいて、冷蔵庫1の加湿ユニット28が結露により発生した水分を吸収し、移動させ、放出する動作を説明する。まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機10の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化する。さらに冷蔵庫1の側面や奥面、また冷蔵庫1の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し冷蔵庫1の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機10への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器13に至る。
ここで、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン14の動作により搬送する各貯蔵室内の空気と熱交換され、冷却器13内の冷媒は蒸発気化する。この時、冷却室11内で各貯蔵室を冷却するための冷気を生成する。
冷却室11内で生成された低温の冷気は、冷却ファン14から冷蔵室5、切替室6、製氷室7、野菜室8、冷凍室9に冷気を風路や冷却ダンパー27を用いて分流させ、それぞれの目的温度帯に冷却するように、冷却ダンパー27により調整される。
冷却器13で通常−20℃以下に冷却された空気は、野菜室8内で平均的に2〜7℃にまで温度上昇する。そのため、野菜室8内で下段収納容器20および上段収納容器21の外の空気は平均相対湿度が約15〜29%RHと乾燥している。一方で、下段収納容器20および上段収納容器21内の野菜は保存中も生理活性を有し水分の蒸散を続けるため、下段収納容器20および上段収納容器21内の空気はより高湿度となる。第一の仕切壁22aと上段収納容器21との間の隙間、上段収納容器21と下段収納容器20との隙間から、下段収納容器20および上段収納容器21外周の乾燥空気と下段収納容器20内部および上段収納容器21内部の高湿度空気が入れ替わる。したがって、下段収納容器20および上段収納容器21から湿気の一部が排出される。
下段収納容器20内の湿度が高くなりすぎると、結露が発生し、結露により生じた水分が野菜等に接触すると野菜等が水腐れする危惧がある。一方で、下段収納容器20内の湿度が低くなりすぎると、野菜の蒸散を促進して野菜を萎びさせる危惧がある。両リスクのバランスを考慮して90〜95%RHが多くの野菜について適切な保存湿度とされる。本実施の形態では、加湿ユニット28を設置し、下段収納容器20で結露により発生した水分を吸収し、蓄えておくことで水腐れのリスクを抑制する。また、下段収納容器20内が低湿度状態になった際に、吸収し、蓄えた水分を下段収納容器20の内部に放出する。したがって、下段収納容器20内を高湿度状態に保持しつつ結露による水腐れのリスクを抑制できる。
図2において、加湿ユニット28は、下段収納容器20内で結露により発生した水分を吸収部29で吸収し、吸収した水分を搬送部31で移動させ、移動した水分を放出部30で放出する。
次に加湿ユニット28を用いて、結露により発生した水分を吸収部29で吸収、貯留し、吸収した水分が搬送部31で放出部30へ移動し、移動した水分を放出部30で放出する動作について説明する。下段収納容器20内に野菜が入れられた場合、野菜は時間が経過するごとに水分を放出する。もしこのとき下段収納容器20を区画する面のうち、露点温度を下回る面があれば、その面には結露が発生する。
結露が発生する面は野菜室8の設計位置や冷蔵庫の運転条件等によって少々変化することはあるが、今回の場合、吐き出し口23から吐出された冷気が吹き付けられ、比較的低温となっている下段収納容器20の背面の一部に基本的に結露が発生する。野菜の密度が低い下段収納容器20内の上側は、吐き出し口23から吐出された乾燥冷気の侵入の影響も受けて低湿度状態となる。したがって、野菜の密度が高い下段収納容器20内の下側は、下段収納容器20内の上側よりも、比較的高湿度であるため、結露は下段収納容器20の背面の下側に発生することが予想される。
このとき加湿ユニット28の吸収部29を結露が発生する部分に設置することで、下段収納容器20内で結露により発生した水分を吸収し、蓄えておくことができる。吸収部29で吸収、貯留した水分は、搬送部31によって下段収納容器20の背面の上側に設けられた放出部30まで移動する。放出部30の周囲は、吸収部29および搬送部31に比べて、吐き出し口23から吐出された乾燥冷気の侵入の影響もあり、対流する低湿な空気が流れている。そのため、放出部30に移動した水分はここで加湿ユニット28から放出されることとなる。特に下段収納容器20内の野菜が減るほど下段収納容器20内の空気と放出部30の周囲の雰囲気との湿度差が大きくなっていく。そのため、水分の放出がより盛んに行われるようになり、結果として下段収納容器20内は野菜の多少によらず高湿度状態を保持できるようになる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、冷蔵庫1は野菜室8と、下段収納容器20および上段収納容器21と、加湿ユニット28と、を備える。加湿ユニット28は、吸収部29と、搬送部31と、放出部30で一体となって構成される。下段収納容器20内に野菜が多く高湿度状態となった際は、まず吸収部29で、下段収納容器20の内部の背面の下側で結露により発生した水分を吸収、貯留する。次に毛管力を利用し搬送部31によって吸収した水分が放出部まで移動する。最後に放出部30で下段収納容器20内が低湿度状態となった際に下段収納容器20内に水分が放出される。
これにより下段収納容器20内が乾燥冷気の侵入や、野菜の減少により低湿度状態となった場合に加湿ユニット28から水分を下段収納容器20内へ供給する。そのため、下段収納容器20は野菜が多いときも少ないときも高湿度状態を保持できる。また、結露による野菜の水腐れのリスクも抑制できる。
野菜の鮮度を保持するためには、収納容器の密閉度を高めることが必要となる。収納容器の密閉度を高めるために、下段収納容器20と上段収納容器21との隙間を小さくすると、下段収納容器20外の乾燥冷気と下段収納容器20内の高湿度空気との入れ替えが少なくなる。そのため、下段収納容器20内で結露が発生しやすくなる。これに対して加湿ユニット28は、下段収納容器内で結露により発生した水分を吸収できるため、下段収納容器20と上段収納容器21との隙間をより小さくすることができる。したがって、野菜室8の収納容器の密閉度を従来以上に高めることが可能となり、下段収納容器20内をより高湿化することが可能となる。
尚、本実施の形態では、加湿ユニット28を設置する場所の一例として、下段収納容器20を説明したが、加湿ユニット28を設置する場所は、下段収納容器20に限定されない。他の例として、例えば上段収納容器21であってもよい。
これにより、上段収納容器21内で結露により発生した水分を吸収部29で吸収し、放出部30で上段収納容器21内に放出することができる。そのため、上段収納容器21内が高湿度状態に保持され、結露による水腐れのリスクを抑制できる。
(実施の形態2)
以下、図3を用いて、実施の形態2を説明する。
[2−1.構成]
実施の形態2にかかる冷蔵庫1は、少なくとも、加湿ユニット28が上段収納容器21の底面のうち、下段収納容器20側の壁面に設置されている点で、実施の形態1にかかる冷蔵庫1と異なる。加湿ユニット28は、実施の形態1と同様、吸収部29と、放出部30と、搬送部31から構成される。本実施の形態では、加湿ユニット28は、上段収納容器21の底面のうち、下段収納容器20側の壁面に設けられ、上段収納容器21の背面側からそれぞれ吸収部29、搬送部31、放出部30の順に並んで構成される。
吸収部29は下段収納容器20に侵入する冷気によって冷却され、露点温度以下になる壁面に設けられる。
また、放出部30は上段収納容器21の正面側で、引き出し扉19が開けられたことによる野菜室8に侵入した外気の影響によって温められ、吸収部29および搬送部31よりも低湿度状態となる壁面に設けられる。
搬送部31は吸収部29と放出部30を連結するように設けられている。
[2−2.動作]
本実施の形態において、加湿ユニット28の動作以外の部分の動作は実施の形態1と同様である。
図3に基づいて、本実施の形態における加湿ユニット28の動作について説明する。
吸収部29は、下段収納容器20に侵入する冷気によって冷却され、露点温度以下になる壁面に設けられるため、上段収納容器21内に野菜があれば結露が発生し、結露により発生した水分を吸収する。
搬送部31は、吸収部29に吸収した水分があると、水分を毛管力により放出部30まで移動させる。
放出部30は、上段収納容器21内の正面側で、引き出し扉19が開けられたことによる野菜室8に侵入した外気の影響によって温められ、吸収部29および搬送部31よりも低湿度状態となる壁面に設けられる。そのため、放出部30中に水分がある場合、湿度差による拡散により放出部30は水分を空気中に放出する。
本実施の形態では、下段収納容器20と上段収納容器21の間を乾燥冷気が通り抜けていくため、放出部30の周囲は対流が起こっており、水分の放出を促進する。
[2−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、冷蔵庫1は加湿ユニット28を上段収納容器21の底面のうち、下段収納容器20側の壁面に設置している。
これにより、上段収納容器21の底面で、下段収納容器20側の壁面に結露が発生するような状況であっても、放出部30の放出効果を高めることができる。そのため、壁面に付着した結露により生じた水分が下段収納容器20内に落下することによる野菜の水腐れのリスクを抑制することができるとともに、下段収納容器20内の湿度を高湿に保持することもできる。
また、加湿ユニット28を設置した部分は使用者が下段収納容器20内の野菜等を取り出す際に手等が触れにくいため、加湿ユニット28の破損や汚れを防ぎやすくなる。
(実施の形態3)
以下、図4を用いて、実施の形態3を説明する。
[3−1.構成]
実施の形態3にかかる冷蔵庫1は、少なくとも加湿ユニット28のうち、吸収部29が下段収納容器20の底面に設けられ、放出部30が下段収納容器20の内部の正面の上側に設けられ、その間を搬送部31で連結している点において実施の形態1〜2にかかる冷蔵庫1と異なる。加湿ユニット28は、実施の形態1と同様、吸収部29と、放出部30と、搬送部31から構成される。
本実施の形態では、吸収部29は下段収納容器20の底面で、他の部屋からの伝熱や、下段収納容器20と第二の仕切壁22bとの間を含む下段収納容器20外を流れる冷気によって冷却され、露点温度以下になる壁面に設けられる。
また、放出部30は下段収納容器20の内部の正面側で、引き出し扉19が開けられたことによる野菜室8に侵入した外気の影響によって温められ、吸収部29および搬送部31よりも低湿度状態となる壁面に設けられる。
搬送部31は吸収部29と放出部30を連結するように設けられている。
[3−2.動作]
本実施の形態において、加湿ユニット28の動作以外の部分の動作は実施の形態1と同様である。
図4に基づいて、本実施の形態における加湿ユニット28の動作について説明する。
吸収部29は野菜室8の下方にある冷凍室9からの吸熱の影響や、下段収納容器20と第二の仕切壁22bとの間を含む下段収納容器20外を流れる冷気によって冷却され、露点温度以下になる壁面に設けられる。そのため、下段収納容器20内に野菜があれば結露が発生し、吸収部29は結露により発生した水分を吸収、貯留する。
搬送部31は吸収部29に吸収した水分があると、吸収した水分を毛管力により放出部30まで移動させる。
放出部30は下段収納容器20の内部の正面側で、引き出し扉19が開けられたことによる野菜室8に侵入した外気の影響によって温められ、吸収部29および搬送部31よりも低湿度状態となる下段収納容器20の壁面に設けられる。そのため、放出部30中に水分がある場合、湿度差による拡散により放出部30は水分を空気中に放出する。
本実施の形態では、下段収納容器20と上段収納容器21の間を乾燥した冷気が通り抜けていくため、放出部30の周囲は対流が起こっており、水分の放出を促進する。
[3−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、冷蔵庫1は加湿ユニット28の吸収部29を下段収納容器20の底面の背面付近、放出部30を下段収納容器20の内部の正面側に設けている。
これにより、吸収部29は下段収納容器20の底面以外の例えば背面に結露が発生した場合にも、背面を伝って流れ落ちてくる結露によって発生した水分を吸収、貯留できる。そのため、背面に発生する結露による野菜の水腐れのリスクも抑制できる。また、同時に下段収納容器20内を高湿度状態に保持することができる。
尚、本実施の形態では、加湿ユニット28を設置する場所として、下段収納容器20を説明したが、加湿ユニット28を設置する場所は、下段収納容器20に限定されない。他の例として、例えば上段収納容器21であってもよい。
これにより、上段収納容器21内で結露により発生した水分を吸収部29で吸収し、放出部30で上段収納容器21内に放出することができる。そのため、上段収納容器21内が高湿度状態に保持され、結露による水腐れのリスクを抑制できる。
(実施の形態4)
以下、図5を用いて、実施の形態4を説明する。
[4−1.構成]
実施の形態4にかかる冷蔵庫1は、少なくとも収納容器33への冷気の侵入を抑制する目的でふた32がついている点と、加湿ユニット28はふた32の収納容器33側の壁面に設けられている点で実施の形態1〜3にかかる冷蔵庫1と異なる。加湿ユニット28は、実施の形態1と同様、吸収部29と、放出部30と、搬送部31から構成される。
本実施の形態では、吸収部29はふた32の収納容器33側の壁面で、野菜室8の上方の切替室6および製氷室7からの吸熱の影響や、収納容器33外を流れる冷気によって冷却され、露点温度以下になる壁面に設けられる。
また、放出部30はふた32の正面側のうち、引き出し扉19が開けられたことによる野菜室8に侵入した外気の影響で温められ、吸収部29および搬送部31よりも低湿度状態となる収納容器33側の壁面に設けられる。
搬送部31は吸収部29と放出部30を連結するように設けられている。
[4−2.動作]
本実施の形態において、加湿ユニット28の動作以外の部分の動作は実施の形態1と同様である。
図5に基づいて、本実施の形態における加湿ユニット28の動作について説明する。
吸収部29は野菜室8の上方にある切替室6および製氷室7からの吸熱の影響や、収納容器33外を流れる冷気によって冷却され、露点温度以下になるふた32の収納容器33側の壁面に設けられる。そのため、収納容器33内に野菜があれば結露が発生し、吸収部29は結露により発生した水分を吸収、貯留する。
搬送部31は吸収部29に吸収した水分があると、吸収した水分を毛管力により放出部まで移動させる。
放出部30はふた32の正面側のうち、引き出し扉19が開けられたことによる野菜室8に侵入した外気の影響で温められ、吸収部29および搬送部31よりも低湿度状態となる収納容器33側の壁面に設けられる。そのため、放出部30中に水分がある場合、湿度差による拡散により放出部30は水分を空気中に放出する。ふた32の正面側の収納容器33側の側面部は、空気が収納容器33外へ抜けていく通気口の近傍であることが一般に多く、その周辺は乾燥空気の対流が起こるようになる。そのため、放出部30から水分を放出する能力が向上する。
[4−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、冷蔵庫1は加湿ユニット28の吸収部29はふた32の収納容器33側の壁面、放出部30はふた32の正面側の収納容器33側の壁面に設けられている。
これにより、ふた32の内側で結露が発生した場合でも、結露により発生した水分を吸収部29で吸収、貯留し、放出部30で低湿部に水分を放出できる。そのため、ふた32から結露により発生した水分が保存野菜の上に落下するリスクを抑制できる。さらに、結露による野菜の水腐れのリスクを抑制でき、収納容器33内を高湿度状態に保持できる。
本実施の形態では、放出部30はふた32の正面側の収納容器33の壁面に設けられている。この部分は一般に収納容器33内を通過する冷気の風路になっており、周囲の空気は対流が順次起こっている。この部分に放出部30を設けると、放出能力を高めることができる。そのため、放出部30のサイズを小型化でき、コストダウンに繋がる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜4を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1〜4で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1〜4では、加湿ユニット28を設置する場所の一例として、野菜室を説明したが、加湿ユニット28を設置する場所は、野菜室に限定されない。他の例として、例えば冷蔵室や冷凍室等の他の収納室であってもよい。また、野菜室に収納されるのは、野菜だけではなく、果物や米も考えられる。
実施の形態1〜4では、吸収部29を構成する材料の一例として、不織布のような繊維材料を説明した。吸収部29は結露により発生した水分をより多く吸収できるような多孔体であればよい。したがって、吸収部29は、不織布のような繊維材料に限定されない。吸収部29が多孔体で構成されることにより、表面積が大きくなり多量の水分を吸収し、蓄えることができる。
そのため、野菜が多いときに発生することが予想される多量の結露による水分を吸収し、結露リスクを抑制する効果を大きくできる。さらに、野菜が少なくなった際に、放出部30で放出する水分の量を増やすことにも繋がり、野菜の量の変動に対応しやすくなる。これにより、収納容器内を高湿度状態に保持できる時間が長くなるため、野菜の鮮度をより長時間保持できる。
また、吸収部29は溝によって構成されるようなものであってもよい。これにより、吸収部29は溝の間に結露により発生した水分を保持できる。また収納容器の壁面に溝を設けるだけで結露により発生した水分を吸収、貯留できるため、新たに部材を設置する手間がなくなり、コストを削減できる。
実施の形態1〜4では、搬送部31を構成する材料の一例として、不織布のような繊維材料を説明した。搬送部31は吸収部29で吸収した水分を放出部30まで毛管力によって運ぶことができるような多孔体であればよい。したがって、搬送部31は、不織布のような繊維材料に限定されない。搬送部31が多孔体で構成されることにより、多孔体のもつ毛管力によって、吸収部29で吸収した多量の水分を放出部30に移動させることができる。
そのため、連続的に結露が発生するような場合でも、吸収部29で吸収した水分を連続的に移動させることができる。これにより、吸収部29の吸収性能を向上でき、収納容器内の結露リスクを抑制できる。
また、搬送部31を構成する部材は、吸収部29から放出部30に水分が移動する方向に異方性を持つような材料であってもよい。搬送部31が異方性を持つ材料で構成されることにより、搬送部31内を移動する水分は一定の方向性をもって流れ、目的の移動先である放出部30まで速やかに水分を移動させることができる。
そのため、吸収部29へ吸収される水分が過多になったような場合でも、速やかに放出部30へ水分を運ぶことができる。これにより、吸収部29の貯留耐力を向上させることができ、野菜の増減に対し、結露により発生した水分が収納容器内へ落下するリスクを抑制できる。
さらに、搬送部31は溝によって構成されるようなものであってもよい。これにより、溝のもつ毛管力によって吸収部29で吸収した水分を移動させることができる。また収納容器の壁面に溝を設けるだけで、水分を移動させることができるため、新たに部材を設置する手間がなくなり、コストを削減できる。
実施の形態1〜4では、放出部30を構成する材料の一例として、不織布のような繊維材料を説明した。放出部30は結露により発生した水分をより多く放出できるような多孔体であればよい。したがって、放出部30は、不織布のような繊維材料に限定されない。放出部30が多孔体で構成されることにより、表面積が大きくなり多量の水分を放出できる。
そのため、野菜の量の変動や、乾燥冷気の流入に伴う収納容器内の低湿化が起こった際に、短い時間で多量の水分を放出することが可能となる。これにより、収納容器内の野菜等の乾燥を抑制でき、鮮度を保持できる。
実施の形態2〜4では、放出部30を設置する場所の一例として、引き出し扉19が開けられたことによる野菜室8に侵入した外気の影響によって温められ、吸収部29および搬送部31よりも低湿度状態となる壁面を説明した。放出部30は収納容器外から収納容器内に冷気が流入する流入部近辺に設けられるようにしてもよい。これにより、放出部30の近傍で乾燥空気の対流が起こるようになり、放出部30から水分を放出する能力を向上できる。そのため、同じ放出能力を出そうとする際に放出部30のサイズを小型化でき、コストダウンに繋がる。
また収納容器内に侵入する冷気は収納容器内の空気に比べ比較的乾燥した空気であり、放出部30から水分を放出することで流入する乾燥空気を加湿できる。そのため、乾燥空気が野菜等に当たることを抑制でき、野菜等の鮮度を長持ちさせることが期待できる。尚、放出部30の放出性能を向上するために、冷気の流入部の中でも特に流入冷気が乱流化した部分に放出部30を設けることで、放出性能をさらに向上させることができる。
実施の形態1〜4では、吸収部29と、搬送部31と、放出部30とを備えた加湿ユニット28を説明した。加湿ユニット28は、吸収部29と搬送部31と放出部30とが同材料により一体となって構成されたものであってもよい。これにより、吸収部29と搬送部31と放出部30がそれぞれ別の材料、構成である場合に比べて構成が簡便となる。そのため、組立の工数を少なくでき、コストダウンに繋がることが期待できる。また、吸収部29と搬送部31と放出部30を不織布で一体に構成し、この不織布をケースの内部に収納したものを加湿ユニット28としても良い。
尚、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、収納容器内で結露により発生した水分を加湿ユニットに吸収し、水分を収納容器内に放出することで、結露による野菜の水腐れを抑制するほか、収納容器内の湿度を高湿に保持できるため、家庭用又は業務用冷蔵庫もしくは野菜専用庫に対して実施することはもちろん、野菜以外の物品を含めた高湿保存が必要な流通、倉庫等の用途に適用可能である。
1 冷蔵庫
8 野菜室
20 下段収納容器
21 上段収納容器
23 吐き出し口
28 加湿ユニット
29 吸収部
30 放出部
31 搬送部
33 収納容器
本開示における冷蔵庫は、野菜室と、野菜室に設けられた収納容器と、収納容器に設けられた加湿ユニットとを備え、加湿ユニットは収納容器の内部で結露により発生した水分を吸収し、水分を収納容器の内部に放出し、加湿ユニットは吸収部と放出部とを備え、吸収部で吸収した水分が放出部に移動することを特徴とする。

Claims (7)

  1. 野菜室と、前記野菜室に設けられた収納容器と、前記収納容器に設けられた加湿ユニットとを備え、前記加湿ユニットは前記収納容器の内部で結露により発生した水分を吸収し、前記水分を前記収納容器の内部に放出することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記野菜室は冷気を吐出する吐き出し口を備え、前記加湿ユニットは前記収納容器の内側壁面のうち前記吐き出し口から吐出された冷気が吹き付けられる壁面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記加湿ユニットは吸収部と放出部とを備え、前記吸収部で吸収した前記水分が前記放出部に移動することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記収納容器の背面の下側に設けられた前記吸収部と、前記収納容器の背面の上側に設けられた前記放出部と、前記野菜室の背面に冷気を吐出する吐き出し口とを備え、前記放出部の上部を前記冷気が流れることで前記放出部が前記水分を放出することを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記収納容器の天面の背面側に設けられた前記吸収部と、前記収納容器の天面の正面側に設けられた前記放出部とを備え、前記放出部の周囲は扉が開けられることで外気が侵入し温められ、湿度差による拡散により前記放出部が前記水分を放出することを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  6. 毛細管現象によって前記水分が前記吸収部から前記放出部へ移動することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記加湿ユニットは不織布を有し、毛細管現象によって前記水分が前記吸収部から前記放出部へ移動することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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