JP2021123405A - 立体包装体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】舟形形状に開封可能な立体包装体を高速かつ高精度で形成できる立体包装体の製造装置及び立体包装体の製造方法を提供する。【解決手段】立体包装体の製造装置1に、袋体2を挟んで外面から吸着保持する第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23を対向配置すると共に、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23には相互に分離された2以上の吸着部材22a〜22e,23a〜23eを袋体2の幅方向中央線を軸として線対称に配置し、更に、各真空吸着部22a〜22e,23a〜23eの吸着部材を袋体2に追従して吸着面の向きが変動する構成にする。【選択図】図3

Description

本発明は、立体包装体の製造装置及び立体包装体の製造方法に関する。より詳しくは、袋体を用いて舟形形状に開封可能な四面体状の立体包装体を形成する技術に関する。
本発明者が開発した立体包装体(例えば、特許文献1,2参照)は、封止され四面体状のときは外部からの圧力や衝撃に強く内容物がつぶれにくいという特徴があり、また、開封ガイドに沿って開封すると舟形形状になって皿として使用できることから、近年、野菜類や加工済み食品などの食品分野で利用が拡大している。一般に、四面体状の包装体を形成する場合は、フィルムで被包装物を包みながら封止するピロー型の包装機が用いられている。
一方、特許文献1,2などに記載されている立体包装体は、舟形形状に開封可能に封止する必要があるため、従来のピロー型包装装置では形成することができない。そこで、本発明者は、特許文献1,2などにおいて、左右両側縁が開封可能に封止された袋体を形成し、この袋体に被包装物を充填した後、上方開口部を下方封止部と平面視で直交する方向に封止して四面体状の立体包装体とする方法を提案している。
また、従来、特許文献1,2に記載されているような袋体を用いて立体包装体を形成するロータリー包装機も開発されている(例えば、特許文献3,4参照。)。特許文献3に記載の装置は、一対の爪片が袋体内に下降すると共に相対離反して袋体の袋口を緊張し、そのままの状態で両爪片により包袋を90度角回転させ、両側クランプにより袋体の開口縁を再キヤッチしたあとシールバーの位置に搬送する構成となっている。また、特許文献4に記載の装置は、被包装物を充填しやすくするため、袋口を前後面から広げると共に袋体の底の封止縁の両端部を挟み付けて袋口を広げ、更に開口した袋口をヘラにより拡開している。
特許第3997251号 国際公開第2011/162313号 特開2002−173113号公報 特開2012−140167号公報
しかしながら、前述した従来のロータリー包装機は、ピロー型の包装機に比べて包装速度が遅く、菓子などの大量生産を行う用途には不向きである。また、特許文献1,2に記載されている立体包装体を舟形形状に開封可能に形成するためには、開口端を精度良く位置合わせして封止する必要があるが、高速でかつ精度よく封止可能な包装装置は未だ開発されていない。
そこで、本発明は、舟形形状に開封可能な立体包装体を高速かつ高精度で形成できる立体包装体の製造装置及び立体包装体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る立体包装体の製造装置は、袋体に被包装物を充填した後、袋口を封止して舟形形状に開封可能な四面体状の立体包装体を製造する装置であって、前記袋体を挟んで対向配置され、前記袋体を外面から吸着保持する第1真空吸着部及び第2真空吸着部を有し、前記第1真空吸着部及び前記第2真空吸着部には相互に分離された2以上の吸着部材が前記袋体の幅方向中央線を軸として線対称に配置されており、各真空吸着部の吸着部材は前記袋体に追従して吸着面の向きが変動するものである。
前記第1真空吸着部が、前記袋体の第1外面の封止領域よりも下方の幅方向中心部を吸着保持すると共に、前記第2真空吸着部が、前記袋体の第2外面の封止領域よりも下方の幅方向中心部が吸着保持してもよく、その場合、第1真空吸着部及び前記第2真空吸着部が相互に離れる方向に移動することにより前記袋体の袋口の拡開及び閉止を行うことができる。
本発明に係る立体包装体の製造装置は、更に、前記第1真空吸着部により前記袋体の第1外面の幅方向中心部を挟持すると共に、前記第2真空吸着部により前記袋体の第2外面の幅方向中心部を挟持した状態で、前記袋体の開口を封止する封止部を有していてもよい。
本発明に係る立体包装体の製造方法は、袋体に被包装物を充填した後、袋口を封止して舟形形状に開封可能な四面体状の立体包装体を製造する方法であって、相互に分離されると共に、前記袋体の幅方向中央線を軸として線対称に配置され、前記袋体に追従して吸着面の向きが変動する2以上の吸着部材を備え、袋体を挟んで対向配置された第1真空吸着装置及び第2真空吸着装置により前記袋体の外面を吸着保持し、袋口の拡開及び閉止を行う。
前記第1真空吸着装置により前記袋体の第1外面の封止領域よりも下方の幅方向中心部を吸着保持すると共に、前記第2真空吸着装置により前記袋体の第2外面の封止領域よりも下方の幅方向中心部が吸着保持した状態で、第1真空吸着装置及び前記第2真空吸着装置を相互に離れる方向に移動させてもよい。
また、前記第1真空吸着装置により前記袋体の第1外面の幅方向中心部を挟持すると共に、前記第2真空吸着装置により前記袋体の第2外面の幅方向中心部を挟持した状態で、前記袋体の開口を封止することもできる。
本発明によれば、袋体及び真空吸着部の動作を簡素化することができると共に、封止領域の重なりずれを抑制できるため、舟形形状に開封可能な立体包装体を高速かつ高精度で形成することができる。
本発明の実施形態の立体包装体の製造装置の構成を模式的に示す図である。 袋体把持機構11の構成例を示す模式図である。 袋口拡開機構の構成例を示す平面図である。 袋口拡開機構の他の構成例を示す平面図である。 本発明の実施形態の立体包装体の製造方法を示すフローチャートである。 A,Bは袋体2の構成例を示す図である。 袋体2の他の構成例を示す図である。 Aは図6Bの袋体2を用いて製造された立体包装体4の外観を示す斜視図であり、Bはその開封時の状態を示す斜視図である。 図7の袋体2を用いて製造された立体包装体4の外観を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付の図面を参照して、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態に係る立体包装体の製造装置について説明する。図1は本実施形態の立体包装体の製造装置の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、本実施形態の立体包装体の製造装置1は、袋体2に被包装物3を充填した後、袋体2の開口部を封止して四面体状の立体包装体4を得るものであり、例えば、袋供給部10と、被包装物充填部20と、封止部30が、この順に配置されている。
[袋供給部10]
袋供給部10は、被包装物充填部20に袋体1を供給するものであり、所定位置に積み重ね又は並べられた空の袋体2を1枚ずつ取り出す袋体把持機構11などが設けられている。図2は袋体把持機構11の構成例を示す模式図である。袋体把持機構11の構成は、特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すように、アーム11aの先端に1又は2以上の吸着パット12を取り付け、この吸着パット12により最上位の袋体2を吸着保持し、アーム11aを動かして開口部が上になるように袋体2を持ち上げる構成とすることができる。
その際、吸着パット12が吸着する位置、即ち、袋体把持機構11により袋体2を把持する位置は、袋体2の左右上端とすることが好ましい。このように袋体2の幅方向中央部を空けておくことにより、被包装物充填部20への受け渡し及び袋口の拡開が容易になる。
[被包装物充填部20]
被包装物充填部20は、袋供給部10から供給された空の袋体1に被包装物3を充填するものであり、被包装物3が貯留されるホッパー21や袋体2の開口部を広げる袋口拡開機構を備え、必要に応じて袋内に窒素ガスや炭酸ガスなどの不活性ガスなどを導入するためのノズルなどが設けられている。ホッパー21の構成は、特に限定されるものではなく、被包装物の種類や大きさに応じて適宜選択して利用することができる。また、ホッパー21の排出口には、被包装物3の投入を補助するガイドが設けられていてもよい。
図3及び図4は袋口拡開機構の構成例を示す平面図である。図3及び図4に示すように、袋口拡開機構には、袋体2を外面から吸着保持する1対の真空吸着部(第1真空吸着部22,第2真空吸着部23)が対向配置されている。これら第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23は、相互に分離した2以上の吸着部材を備えている。
例えば、図3に示す袋口拡開機構の場合、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23にそれぞれ吸引口が1つの吸着部材が3つずつ(吸着部材22a〜22cと吸着部材23a〜23cとが)設けられている。一方、図4に示す袋口拡開機構の場合は、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23に複数の吸引口を備える吸着部材が2つずつ(吸着部材22d,22eと吸着部材23d,23eとが)設けられている。なお、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23を構成する吸着部材としては、ノズルの先端に所定形状の吸着パットが取り付けられたものなどを用いることができる。
図3及び図4のいずれの構成の場合も、初期状態(袋体2が閉じられている状態)のときは、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23は袋体2の幅方向中央部に対向配置されており、袋供給部10の袋体把持機構11に把持されている袋体2は第1真空吸着部22と第2真空吸着部23により挟持される。また、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23の各吸着部材22a〜22e,23a〜23eは、袋体2の外面に吸着した状態で、それぞれ個別に又は連動して相互に離れる方向又は近づく方向に移動可能となっている。
このとき、袋体2の幅方向中央部に吸着する吸着部材22b,23bを除く吸着部材22a,22c〜22e,23a,23c〜23eは、袋体2への吸着面(袋体2に接触する面)の向きが、袋体2に追従して変動する構成となっていることが好ましい。これにより、前進及び後退という最小限の動きで、袋体2の口を拡開し、更にその開口を平面視で底縁と略直交する方向に閉じることができる。なお、各吸着部材22a〜22e,23a〜23eは、袋体2の上端から所定距離離れた位置、具体的には封止される部分よりも下方を吸着保持するようその位置が調整されていることが好ましい。このように、封止領域を避けて袋体2を把持することにより、後述する封止部30での封止が容易になる。
[封止部30]
封止部30は、被包装物充填部20において被包装物3が充填された袋体2の開口を封止して四面体状の立体包装体4とするものであり、袋体2の上端部を熱溶着するシール機構31などが設けられている。なお、袋体2の封止方法は、熱溶着に限定されるものではなく、立体包装体4の仕様や被包装物3の種類に応じて、任意の封止方法を採用することができる。また、封止部30には、置換ガスを導入するためのノズルが設けられていてもよい。
次に、本実施形態の立体包装体の製造装置1の動作、即ち、本実施形態の立体包装体の製造装置1を用いて立体包装体4を製造する方法について説明する。図5は本実施形態の立体包装体の製造方法を示すフローチャートである。図5に示すように、本実施形態の立体包装体の製造方法では、袋供給工程S1、被包装物充填工程S2及び封止工程S3をこの順に行う。
[袋供給工程S1]
袋供給工程では、所定位置に積層又は並べられた空の袋体2を、袋供給部10の袋体把持機構11により1枚ずつ取り出し、開口部を上に向けて所定位置に配置する。ここでいう所定位置は、例えば被包装物充填部20の袋口拡開機構が第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23により挟持可能な位置をいう。
袋供給工程において袋体2を取り出す方法は、特に限定されるものではないが、例えば真空吸着方式による吸着保持や機械的に把持する方法などを適用することができる。また、後述する被包装物充填工程において第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23が袋体2の中央部を挟持できるよう、袋体把持機構11により袋体2を把持する位置は、袋体2の中央部は避け、袋体2上部の幅方向端部とすることが好ましい。
<袋体2>
図6A,B及び図7は立体包装体4の製造に用いられる袋体2の構成例を示す図である。図6A,Bに示すように、本実施形態の立体包装体の製造方法で用いる袋体2は、左右側縁2a,2b及び底縁2cが封止され、上縁2dが開口した構成となっており、樹脂フィルム又は樹脂シートを用いて形成されている。また、図6Bに示すように、上封止領域2fの両端、即ち上縁2dと左右側縁2a,2bとの交点には、開封の際に起点となる切り欠き2eが設けられていてもよい。
更に、本実施形態で用いられる袋体2は、図6A,Bに示す構造に限定されるものではなく、切り欠き2eに代えて、ミシン線や微細孔からなる易開口部が設けられていてもよい。また、図7に示す袋体2のように、底縁2cよりも上方の内面に合成樹脂製ファスナーfsが設けられていてもよい。このファスナー付きの袋体2の場合、底縁2c側からも開封するため、ファスナーfsと底縁2cの間に、切り離し線やミシン目などの開封ガイド2gを設けることが好ましい。その際、開封しやすさ向上のため、開封ガイド2gの両端に、開封の際に起点となる切り欠き2hを設けることもできる。なお、ファスナーfsは、拡開時の作業性及び舟形開封のしやすさの観点から、開口2d側(上側)ではなく、底縁2c側(下側)に設けることが好ましい。
一方、袋体2の左右側縁2a,2bは、例えば樹脂フィルム又は樹脂シートの端縁を比較的弱めに熱溶着したり、樹脂フィルム又は樹脂シートの折り曲げ部に微細孔やミシン目を形成したり、一方向に易引裂性を有する樹脂フィルム又は樹脂シートを用いることにより容易に開封可能となっている。一方、底縁2cは、樹脂フィルム又は樹脂シートの端縁を比較的強めに熱溶着したり、樹脂フィルム又は樹脂シートを折り曲げるだけで構成したりするなどの方法で、左右側縁2a,2bよりも強固に封止されている。
袋体2に用いる樹脂フィルム又は樹脂シートは、例えばポリオレフィン樹脂からなる単層構造のもの、複数の樹脂層が積層された構造のもの、樹脂層と金属層とを組み合わせて遮蔽性を高めたもの、これらの表面にコロナ処理、つや消し又は曇り加工などの各種表面処理を施したものなどが挙げられる。なお、袋体2を形成する樹脂フィルム又は樹脂シートは、これらに限定されるものではなく、上縁2dの開口を熱シールなどの公知の方法で封止可能なものであればよく、目的や被包装物3の種類に応じて適宜選択して使用することができる。
[被包装物充填工程S2]
袋供給工程では、袋供給工程で所定位置に配置された空の袋体2を、被包装物充填部20に設けられた袋口拡開機構の第1真空吸着部22と第2真空吸着部23で挟持し、被包装物充填部20のホッパー21の直下に搬送する。そして、袋口拡開機構を動作させて袋体2の口を拡げてホッパー21中の被包装物3を袋内に所定量投入する。
例えば、図3に示す構成の袋口拡開機構の場合は、3つの吸着部材22a〜22cを備える第1真空吸着部22と、3つの吸着部材23a〜23cを備える第2真空吸着部23により、袋体2を挟持する。その際の挟持位置は、上封止領域fよりも下方でかつ幅方向中央部とし、中央の吸着部材22b,23bが幅方向中央位置に配置されるようにする。吸着部材22b,23bによって幅方向中央位置を吸着保持することで、袋体2を左右均等に拡開すると共に、上封止領域の重なりずれを防止して封止精度を高めることができる。
次に、袋体2を挟持した状態で第1真空吸着部22と第2真空吸着部23を移動させて袋体2をホッパー21の直下に配置した後、第1真空吸着部22と第2真空吸着部23を相互に離れる方向に動かす。このとき、袋体2の幅方向中央部外面には第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23の各吸着部材22a〜22c,23a〜23cが吸着しているため、袋体2の開口は幅方向と直交する方向に拡開される。
そして、拡開された袋体2に、ホッパー21から被包装物3を所定量投入する。その際、被包装物3と共に袋体2内に不活性ガスを導入し、内部を不活性ガスで置換することもできる。その後、第1真空吸着部22と第2真空吸着部23を相互に離れる方向に更に移動させ、袋体2の開口を閉じる。このとき、袋体2は、幅方向両端部が中央に位置し、第1面は幅方向中央位置で折り曲げられて第1真空吸着部22の吸着部材22a,22cにより挟持され、第2面は幅方向中央位置で折り曲げられて第2真空吸着部23の吸着部材23a,23cにより挟持される。
一方、図4に示す袋口拡開機構のように、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23が複数の吸着口を有する2つの吸着部材22d,22e,23d,23eで構成されている場合は、幅方向中央位置を軸として吸着部材22dと吸着部材22e及び吸着部材22dと吸着部材22eがそれぞれ線対称となる位置に配置する。これにより、袋体2を左右均等に拡開すると共に、上封止領域の重なりずれを防止して封止精度を高めることができる。なお、図4に示す構成においても、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23による挟持位置は、上封止領域fよりも下方でかつ幅方向中央部とする。
この袋口拡開機構も、第1真空吸着部22と第2真空吸着部23を相互に離れる方向に動かすことにより、袋口を幅方向と直交する方向に拡開することができ、更に、被包装物3を充填後に袋口を閉じることができる。なお、図4に示す袋口拡開機構における上記以外の動作及び効果は、図3に示す袋口拡開機構と同様である。
更に、本実施形態の立体包装体の製造装置1は、各吸着部材22a〜22c,23a〜23cの吸着面の向きが袋体2に追従して変更可能となっているため、袋体2の向きを変えたり、持ち替えたりする必要がなく、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23を後退させるだけで、袋口の拡開と閉止を行うことができる。
<被包装物3>
ここで、袋体2に充填される被包装物3は、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択することができるが、本実施形態の立体包装体4は、野菜類、総菜や菓子類などの食品の包装に特に好適である。
[封止工程S3]
封止工程では、被包装物充填工程において被包装物3が充填された袋体2の上封止領域2fを、シール機構31により封止して四面体状の立体包装体4を得る。この封止工程は、第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23により袋体2を挟持した状態で行ってもよい。第1真空吸着部22及び第2真空吸着部23は、封止領域2fよりも下方を吸着保持しているため、袋体2がこれらにより挟持されていてもシール機構31による封止作業に支障はない。また、封止工程では、封止と併せて、脱気や不活性ガスへの置換を行ってもよい。
<立体包装体4>
図8Aは図6Bの袋体2を用いて製造された立体包装体4の外観を示す斜視図であり、図8Bはその開封時の状態を示す斜視図である。また、図9は図7の袋体2を用いて製造された立体包装体4の外観を示す斜視図である。なお、図8A,B及び図9では、図6B及び図7に示す袋体2の構成要素と同じものには同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6Bに示す袋体2を用いて製造される立体包装体4は、図8Aに示すように、上縁2aと底縁2cとが平面視で直交する方向に封止されており、その上封止領域2fには、左右側縁2a,2bの延長線上に開封の際に起点となる切り欠き2eが設けられている。この立体包装体4を開封する際は、図8Bに示すように、切り欠き2eから左右側縁2a,2bに沿って引き裂く。これにより、立体包装体4は舟形の容器となり、例えば被包装物3が食品の場合は、別の容器に移すことなくそのまま食することが可能となる。
図9に示すように、図7に示す袋体2を用いて製造される立体包装体4も同様に、上縁2aと底縁2cとが平面視で直交する方向に封止されており、その上封止領域2fには、左右側縁2a,2bの延長線上に開封の際に起点となる切り欠き2eが設けられている。加えて、図9に示す立体包装体4は、底縁2c側にも、切り欠き2hと開封ガイド2gが設けられている。この立体包装体4は、切り欠き2eから左右側縁2a,2bに沿って引き裂くことにより開封すると、立体包装体4は舟形の容器となる。一方、切り欠き2hから開封ガイド2gを引き裂いて開封した場合、ファスナーfsを閉じることで、再封止することが可能となる。
以上詳述したように本実施形態の立体包装体の製造装置は、袋体を挟んで対向配置された第1及び第2真空吸着部により袋体の幅方向中央部を外面から吸着保持し、かつ、各真空吸着部の吸着面(袋体に接触する面)は袋体に追従して向きが変わるようになっているため、第1及び第2真空吸着部を相互に離れる方向に移動することで、袋口を拡開及び閉止することができる。これにより、袋口の拡開時及び閉止時に袋体を回転させる必要がなくなり、また、真空吸着部の移動も前進・後退のみとすることができるため、従来の装置に比べて袋体及び真空吸着部の動きを簡素化できる。
更に、第1及び第2真空吸着部は、拡開時及び閉止時のいずれにおいても袋体外面の幅方向中央部を左右均等に挟持できるため、封止領域の重なりずれが抑制され、封止時の位置精度を向上させることができる。本実施形態の立体包装体の製造装置は、袋供給部、被包装物充填部及び封止部を直線状に配置することができるため、袋体の移動距離を最小限に抑え、装置サイズを小型化することができる。以上から、本実施形態の立体包装体の製造装置及び製造方法によれば、舟形形状に開封可能な立体包装体を高速かつ高精度で形成することができる。
なお、本実施形態の立体包装体の製造装置及び製造方法は、予め形成された袋体を用いて立体包装体を製造する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば袋体の製造の前工程として、袋体の製造を行ってもよい。具体的には、袋供給部の前に、袋体形成部を設けてフィルムから袋体を形成し、その袋体を袋供給部で利用することもできる。
1 立体包装体の製造装置
2 袋体
2a,2b 側縁
2c 底縁
2d 開口
2e,2h 切り欠き
2f 上封止領域
2g 開封ガイド
3 被包装物
4 立体包装体
10 袋供給部
11 袋体把持機構
11a アーム
12 吸着パット
20 被包装物充填部
21 ホッパー
22,23 真空吸着部
22a〜22e,23a〜23e 吸着部材
30 封止部
31 シール機構
fs ファスナー

Claims (6)

  1. 袋体に被包装物を充填した後、袋口を封止して舟形形状に開封可能な四面体状の立体包装体を製造する装置であって、
    前記袋体を挟んで対向配置され、前記袋体を外面から吸着保持する第1真空吸着部及び第2真空吸着部を有し、
    前記第1真空吸着部及び前記第2真空吸着部には相互に分離された2以上の吸着部材が前記袋体の幅方向中央線を軸として線対称に配置されており、各真空吸着部の吸着部材は前記袋体に追従して吸着面の向きが変動する立体包装体の製造装置。
  2. 前記第1真空吸着部は、前記袋体の第1外面の封止領域よりも下方の幅方向中心部を吸着保持し、
    前記第2真空吸着部は、前記袋体の第2外面の封止領域よりも下方の幅方向中心部が吸着保持し、
    第1真空吸着部及び前記第2真空吸着部が相互に離れる方向に移動することにより前記袋体の袋口の拡開及び閉止を行う請求項1に記載の立体包装体の製造装置。
  3. 前記第1真空吸着部により前記袋体の第1外面の幅方向中心部を挟持すると共に、前記第2真空吸着部により前記袋体の第2外面の幅方向中心部を挟持した状態で、前記袋体の開口を封止する封止部を有する請求項1又は2に記載の立体包装体の製造装置。
  4. 袋体に被包装物を充填した後、袋口を封止して舟形形状に開封可能な四面体状の立体包装体を製造する方法であって、
    相互に分離されると共に、前記袋体の幅方向中央線を軸として線対称に配置され、前記袋体に追従して吸着面の向きが変動する2以上の吸着部材を備え、袋体を挟んで対向配置された第1真空吸着装置及び第2真空吸着装置により前記袋体の外面を吸着保持し、袋口の拡開及び閉止を行う立体包装体の製造方法。
  5. 前記第1真空吸着装置により前記袋体の第1外面の封止領域よりも下方の幅方向中心部を吸着保持すると共に、前記第2真空吸着装置により前記袋体の第2外面の封止領域よりも下方の幅方向中心部が吸着保持した状態で、第1真空吸着装置及び前記第2真空吸着装置を相互に離れる方向に移動させる請求項4に記載の立体包装体の製造方法。
  6. 前記第1真空吸着装置により前記袋体の第1外面の幅方向中心部を挟持すると共に、前記第2真空吸着装置により前記袋体の第2外面の幅方向中心部を挟持した状態で、前記袋体の開口を封止する請求項4又は5に記載の立体包装体の製造方法。
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WO2022224919A1 (ja) 2021-04-21 2022-10-27 住友化学株式会社 縮合複素環化合物を用いる衛生害虫の防除方法

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