以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るゲームプレイシステムは、コンピュータゲーム装置を用いた対戦を競技と見立てて行う所謂eスポーツ(Electronic Sports)に対応可能なシステムである。例えば、本実施形態に係るゲームプレイシステムは、eスポーツのスクールの教室に適用される。eスポーツのスクールとは、eスポーツ界で活躍する人材を育てるために、例えば、実技のトレーニングや必要なスキルなどを学ぶことができる場である。教室では、複数のプレイヤがN対N(Nは2以上の整数)の二手に分かれたチームで対戦(以下、「N対Nのチーム対戦」という)するチーム対戦型のゲームのプレイに関する映像をマルチディスプレイ装置に表示することが可能である。eスポーツの競技タイトルの多くでは、6対6のチーム対戦または5対5のチーム対戦でプレイする対戦型ゲームが採用されている。第1の実施形態では、これら6対6のチーム対戦または5対5のチーム対戦に適したゲームプレイ環境を提供できるゲームプレイシステムの例について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係るゲームプレイシステム1が適用されたeスポーツのスクールの教室の一例を示す図である。この図に示すように、教室には、収容可能な生徒の人数分の座席DKが設置され、それぞれの座席DKには、生徒がゲームをプレイするためのプレイヤ端末GMが設置されている。座席DKは立席でもよい。なお、図1に図示されていない位置(図示する例では手前側)に講師用の席が設置されている。また、どの座席DKや講師用の席からも視認可能な場所にマルチディスプレイ装置MDPが設置されている。例えば、マルチディスプレイ装置MDPは、座席DKの前方(座席DKでプレイするプレイヤの前方)に設置されている。マルチディスプレイ装置MDPを座席DKの前方に設置することで、プレイヤ端末GMを操作しながらでも視認可能になる。
〔マルチディスプレイ装置の構成例〕
図2は、本実施形態に係るマルチディスプレイ装置MDPの一例を示す図である。マルチディスプレイ装置MDPは、上段に6台のディスプレイDP1〜DP6と下段に6台のディスプレイDP7〜DP12の2行6列の計12台のディスプレイを少なくとも備えている。12台のディスプレイを用いて、最大で12人分のプレイヤのプレイに関する映像を並べて表示することができる。例えば、ゲームプレイシステム1は、6対6のチーム対戦であれば、全12人のプレイヤが各プレイヤ端末GMでプレイするプレイ映像をプレイに関する映像として、前方に設けられたマルチディスプレイ装置MDPにリアルタイムに表示することができる。つまり、プレイヤ端末GMごとの専用ディスプレイに表示されるプレイ映像と同じプレイ映像が、マルチディスプレイ装置MDPに表示される。マルチディスプレイ装置MDPに表示されるプレイに関する映像として、プレイ映像そのものだけでなく、プレイ映像に付加情報を合成した合成プレイ映像でもよい。付加情報としてアイトラッキング情報が例示できる。アイトラッキング情報とは、プレイヤ端末GMとは異なる外部装置(不図示)によって生成されるもので、プレイヤのプレイ中の視線(注視点)をマーキングしたものである。アイトラッキング情報には、このマーキングまたはマーキングの軌跡情報を含めてもよい。ゲームプレイシステム1は、マルチディスプレイ装置MDPに各プレイヤのアイトラッキング情報が付加された合成プレイ映像を表示させて、各プレイヤのプレイ中の視線を比較しながら確認することができる。
また、教室にいる多数の生徒のうち12人がゲームをプレイし、その12人のプレイヤが各プレイヤ端末GMでプレイするプレイ映像がマルチディスプレイ装置MDPに表示されている状況で、講師がゲームをプレイしていない生徒を対象として、各プレイヤのプレイ中のゲームの進行のさせ方などのプレイ状況について解説をするといった利用が想定され得る。つまり、マルチディスプレイ装置MDPに表示された各プレイヤのプレイに関する映像を確認可能な対象者として、講師、ゲームをプレイしている生徒、およびゲームをプレイしていない生徒が含まれる。また、講師と生徒以外の教室にいる第三者を含めてもよいし、教室外で映像を視認可能なシステムが設けられていれば、教室外の第三者を含めてもよい。この第三者を観戦者(観客)とみなすこともできる。
また、マルチディスプレイ装置MDPは、12台のディスプレイDP1〜DP12の左側と右側に大型ディスプレイDP13とDP14を備えている。この大型ディスプレイDP13、DP14を設けることにより、プレイに関する映像以外の付加的な情報を表示することや、選択されたプレイヤのプレイに関する映像を大画面で表示することなどが可能である。なお、マルチディスプレイ装置MDPは、大型ディスプレイDP13、DP14のいずれか一方のみを備えた構成としてもよいし、大型ディスプレイDP13、DP14の両方を備えない構成としてもよい。
12台のディスプレイDP1〜DP12及び大型ディスプレイDP13、DP14の画面サイズは任意に決めることができるが、一例として、ディスプレイDP1〜DP12の画面サイズを42インチ、大型ディスプレイDP13、DP14の画面サイズを90インチなどとしてもよい。図2に示すように、大型ディスプレイDP13とDP14の縦の長さを、ディスプレイDP1〜DP12のうちの2台を上段と下段に重ねた縦の長さとほぼ同じ長さにすることにより、マルチディスプレイ装置MDP全体として、横長の広大な仮想的なスクリーンを提供することが可能となる。横長の広大な仮想的なスクリーンを提供することで、教室内に設置されたどの座席DKからもスクリーンに表示された映像や情報を視認しやすくなる。
ここで、ゲームプレイシステム1でプレイされる対戦型ゲームの例について説明する。例えば、同じチームに属するプレイヤであるメンバーがゲームフィールド内の異なるエリアに分かれて対戦相手のプレイヤと対戦プレイを行う対戦型ゲームがある。複数のプレイヤのそれぞれのプレイヤ端末GMのプレイ映像には、それぞれが対戦プレイをしているエリアを基準としたゲームフィールド内の一部の範囲が視認可能に表示されるが、この範囲の外で対戦プレイしている同じチームの他のメンバーのプレイの様子は表示されない。例えば、5対5のチーム対戦で敵の陣地に攻め込んで敵の本拠地となる建物を破壊するような対戦型ゲームにおいては、同じチームのメンバーがゲームフィールド内のトップ(TOP)に2人、ミッド(MID)に1人、ボット(BOT)に2人というように分かれてプレイする場合がある。つまり、同じチームのメンバーがゲームフィールド内の異なるエリアで戦っている。そのため、プレイヤは、プレイヤ端末GMに表示される自身のプレイ映像のみでは、対戦プレイ中に他のメンバーの意思決定や行動などのプレイ状況を把握することが困難である。このようなゲームを不完全情報ゲームという場合がある。
しかし、ゲームプレイシステム1では、敵味方を含めた全プレイヤのプレイに関する映像を並べてマルチディスプレイ装置MDPで見ることができるため、ゲーム進行における自チーム(味方チーム)の他のメンバーのプレイ状況や、他チーム(相手チーム)のプレイ状況を把握し易くすることができる。
以下、ゲームプレイシステム1の構成について詳しく説明する。
〔教室のレイアウト例〕
図3は、本実施形態に係る教室のレイアウトの一例を示す平面図である。この図は、図1に示す教室の天井方向から見た図である。図示するレイアウト例では、4列各10席の合計40席分の生徒用の座席DKが、プレイヤが座席DKに着席したときにマルチディスプレイ装置MDPに表示される映像の視認が可能なように並んで配置されている。40席の生徒用の座席DKのそれぞれにプレイヤ端末GMが設置され、合計40台のプレイヤ端末GMが設置されている。また、座席DKは、マルチディスプレイ装置MDPに向かって左側と右側に、中央を境に分離されて配置されている。例えば、マルチディスプレイ装置MDPに向かって左側の4列各5席のプレイヤ端末GMが配置された座席DKLと、右側の4列各5席のプレイヤ端末GMが配置された座席DKRとが分離されている。例えば、対戦プレイするチームのうち一方のチームのプレイヤが座席DKLでプレイし、他方のチームのプレイヤが座席DKRでプレイするように設定する。これにより。一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMと、他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMとが、分離されてそれぞれのチームのプレイヤ端末GMごとにまとめて配置されることになる。
また、生徒用の座席DKが配置されている領域から少し離れた位置(図示する例では右側)に、講師席DKTが配置されている。講師席DKTは、この教室で生徒を指導する講師用の席である。この講師席DKTには講師用のPCが備えられている。講師用のPCは、マルチディスプレイ装置MDPに表示させる映像ソースの設定や切り替えなどを行うことができる。講師席DKTは、マルチディスプレイ装置MDPを視認可能な位置であればどこでもよい。
〔プレイヤの座席例〕
次に、各チームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMの並び(座席の並び)について説明する。本実施形態では、チームA対チームBの6対6又は5対5のチーム対戦において、左側の座席DKLでチームAのプレイヤがプレイし、右側の座席DKRでチームBのプレイヤがプレイするように設定されているものとする。また、4列各10席の合計40席分の座席DKのうち前側の2列の座席DKのいずれかのプレイヤ端末GMを使用してプレイするように設定されているものとする。ここでは、前から1列目の座席DKのうちの左側の座席DKLを左から順にDK11、DK12、DK13、DK14、DK15とし、右側の座席DKRを左から順にDK21、DK22、DK23、DK24、DK25とする。また、前から2列目の座席DKのうちの左側の座席DKLを左から順にDK31、DK32、DK33、DK34、DK35とし、右側の座席DKRを左から順にDK41、DK42、DK43、DK44、DK45とする。以降の列も同様に、前から3列目の座席DKのうちの左側の座席DKLを左から順にDK51〜DK55、右側の座席DKRを左から順にDK61〜DK65とし、前から4列目の座席DKのうちの左側の座席DKLを左から順にDK71〜DK75、右側の座席DKRを左から順にDK81〜DK85とする。以下、図4〜7を参照して、6対6のチーム対戦と5対5のチーム対戦のプレイヤの座席例について説明する。なお、図4〜7では、前側の2列のみを図示している。また、チームAの第1プレイヤをプレイヤPA1とし、以下、第2〜第6プレイヤをプレイヤPA2〜PA6とする。同様に、チームBの第1プレイヤをプレイヤPB1とし、以下、第2〜第6プレイヤをプレイヤPB2〜PB6とする。
図4は、6対6のチーム対戦のプレイヤの座席の第1例を示す図である。図示する例は、チーム別に左側と右側に分け、且つ各チームのプレイヤの座席の並びができるだけ横一列になるようにした配置である。例えば、チームAの6人のプレイヤのうちプレイヤPA1〜PA5の5人が前列の座席DK11〜DK15のプレイヤ端末GM11〜15でプレイし、残りのプレイヤPA6が後列の座席DK35のプレイヤ端末GM35でプレイする設定となっている。一方、チームBの6人のプレイヤのうちプレイヤPB1〜PB5の5人が前列の座席DK21〜DK25のプレイヤ端末GM21〜25でプレイし、残りのプレイヤPB6が後列の座席DK41のプレイヤ端末GM41でプレイする設定となっている。つまり、プレイヤPA5(座席DK15)とプレイヤPA6(座席DK35)の間、プレイヤPB5(座席DK25)とプレイヤPB6(座席DK41)の間で、前列と後列とで折り返した状態となる。ここで、チームAのプレイヤPA1〜PA6がプレイするプレイヤ端末GMを、便宜的にプレイヤ端末GMP1〜GMP6(GM11〜15、GM35に相当)ということとし、チームBのプレイヤPB1〜PB6がプレイするプレイヤ端末GMを、便宜的にプレイヤ端末GMP7〜GMP12(GM21〜25、GM41に相当)ということとする。以降の説明でも同様に、便宜的にプレイヤ端末GMP1〜GMP12を用いて説明する場合がある。
図5は、6対6のチーム対戦のプレイヤの座席の第2例を示す図である。図示する例は、チーム別に左側と右側に分け、且つ各チームのプレイヤの座席がそれぞれひとかたまりにまとまるようにした配置である。例えば、チームAの6人のプレイヤのうちプレイヤPA1〜PA3の3人が前列の座席DK13〜DK15のプレイヤ端末GMP1〜GMP3(GM13〜GM15に相当)でプレイし、プレイヤPA4〜PA6の3人が後列の座席DK33〜DK35のプレイヤ端末GMP4〜GMP6(GM33〜GM35に相当)でプレイする設定となっている。一方、チームBの6人のプレイヤのうちプレイヤPB1〜PB3の3人が前列の座席DK21〜DK23のプレイヤ端末GMP7〜GMP9(GM21〜GM23に相当)でプレイし、プレイヤPB4〜PB6の3人が後列の座席DK41〜DK43のプレイヤ端末GMP10〜GMP12(GM41〜GM43に相当)でプレイする設定となっている。つまり、プレイヤPA3(座席DK15)とプレイヤPA4(座席DK33)の間、プレイヤPB3(座席DK23)とプレイヤPB4(座席DK41)の間で、前列と後列とで折り返した状態となる。これらの例で示されるとおり、1列の座席数が同一チームの人数に対して不足する場合には、前列と後列とで折り返すようにする。したがって、図4および図5に示す座席の並びはどちらも横並びを示す例となる。横並びに含まれないものとして縦並びが例示でき、例えばプレイヤPA1が座席DK15、プレイヤPA2が座席DK35、プレイヤPA3が座席DK55というように隣り合うプレイヤがひとつも横並びにならない場合である。
図6は、5対5のチーム対戦のプレイヤの座席の第1例を示す図である。図示する例は、チーム別に左側と右側に分け、且つ各チームのプレイヤの座席の並びが横一列になるようにした配置である。例えば、チームAの5人のプレイヤPA1〜PA5が前列の座席DK11〜DK15のプレイヤ端末GMP1〜GMP5(GM11〜GM15に相当)でプレイする設定となっている。一方、チームBの5人のプレイヤPB1〜PB5が前列の座席DK21〜DK25のプレイヤ端末GMP7〜GMP11(GM21〜GM25に相当)でプレイする設定となっている。
図7は、5対5のチーム対戦のプレイヤの座席の第2例を示す図である。図示する例は、チーム別に左側と右側に分け、且つ各チームのプレイヤの座席がそれぞれひとかたまりにまとまるようにした配置である。チームAの5人のプレイヤのうちプレイヤPA1〜PA3の3人が前列の座席DK13〜DK15のプレイヤ端末GMP1〜GMP3(GM13〜GM15に相当)でプレイし、プレイヤPA4〜PA5の2人が後列の座席DK33〜DK34のプレイヤ端末GMP4〜GMP5(GM33〜GM34に相当)でプレイする設定となっている。一方、チームBの5人のプレイヤのうちプレイヤPB1〜PB3の3人が前列の座席DK21〜DK23のプレイヤ端末GMP7〜GMP9(GM21〜GM23に相当)でプレイし、プレイヤPB4〜PB5の2人が後列の座席DK41〜DK42のプレイヤ端末GMP10〜GMP11(GM41〜GM42に相当)でプレイする設定となっている。この例で示されるとおり、1列の座席数が同一チームの人数に対して足りている場合であっても、例えば、教室の中央寄りにプレイヤをまとめるために、前列と後列とで折り返す場合もある。教室の中央寄りにプレイヤをまとめることにより、どのプレイヤからもマルチディスプレイ装置MDPの画面が見やすくなる。
なお、図4〜7を参照して説明した座席例は一例であって、これらに限定されるものではない。例えば、図4に示す例で、チームAのプレイヤPA6が座席DK35に代えて座席DK31でプレイしてもよい。また、チームBのプレイヤPB6が座席DK41に代えて座席DK45でプレイしてもよい。また、図5に示す例で、チームAのプレイヤPA1〜PA3の3人が座席DK13〜DK15に代えて座席DK11〜DK13でプレイし、プレイヤPA4〜PA6の3人が座席DK33〜DK35に代えて座席DK31〜DK33でプレイしてもよい。同様に、チームBのプレイヤPB1〜PB3の3人が座席DK21〜DK23に代えて座席DK23〜DK25でプレイし、プレイヤPB4〜PB6の3人が座席DK41〜DK43に代えて座席DK43〜DK45でプレイしてもよい。また、図6に示す例では、全てのプレイヤが1列目でプレイしているが、2列目でプレイしてもよい。また、図7に示す例で、チームAのプレイヤPA4〜PA5の2人が座席DK33〜DK34に代えて座席DK34〜DK35でプレイしてもよい。同様に、チームBのプレイヤPB4〜PB5の2人が座席DK41〜DK42に代えて座席DK42〜DK43でプレイしてもよい。また、図4〜7を参照して説明した座席例は、1列目または2列目を使用した例であるが、3列目または4列目などを使用してもよい。このように、各プレイヤの座席は、任意に設定することができる。
〔マルチディスプレイの画面表示構成例〕
次に、マルチディスプレイ装置MDPの12台のディスプレイDP1〜DP12の各画面に、いずれのチームのいずれのプレイヤ端末GMのプレイに関する映像が表示されるかについての画面表示構成の例について、図8〜11を参照して説明する。ここで、チームAのプレイヤPA1〜PA6がそれぞれのプレイヤ端末GMP1〜GMP6でプレイしたときのプレイに関する映像をゲーム映像A1〜A6ということとする。また、チームBのプレイヤPB1〜PB6がそれぞれのプレイヤ端末GMP1〜GMP6でプレイしたときのプレイに関する映像をゲーム映像B1〜B6ということとする。
図8は、6対6のチーム対戦の画面表示構成の第1例を示す図である。図示する例は、12画面のディスプレイDP1〜DP12を、チーム別に、上段のディスプレイDP1〜DP6と下段のディスプレイDP7〜DP12とに分け、同一チームのゲーム映像を横一列に配置した構成である。例えば、上段のディスプレイDP1〜DP6の画面がチームAのプレイヤPA1〜PA6のゲーム映像A1〜A6に対応し、下段のディスプレイDP7〜DP12の画面がチームBのプレイヤPB1〜PB6のゲーム映像B1〜B6に対応する。
この画面表示構成によれば、6対6のチーム対戦において、自チームと他チームの各プレイヤのプレイ状況を容易に区別して確認することができる。自チームと他チームの各プレイヤのプレイ状況を並べて確認できるため、双方のチームのプレイ状況を比較しながら確認させたい場合に好適な画面表示構成である。また、図4に示すように同一チームのプレイヤの座席の並びが横並びの場合、プレイヤの並びとゲーム映像の並びとが両方とも横並びで対応するため、好適な配置構成である。また、各チームのゲーム映像の並びが規定のプレイヤ順の並びに対応している。規定のプレイヤ順とは、チームAではプレイヤPA1〜PA6(プレイヤ端末GMP1〜GMP6でプレイしたプレイヤ)の順であり、チームBではプレイヤPB1〜PB6(プレイヤ端末GMP7〜GMP12でプレイしたプレイヤ)の順である。例えば、各チームのプレイヤの座席(プレイヤ端末)の並び順とゲーム映像の並び順とが対応している。そのため、いずれのプレイヤのゲーム映像であるかが容易に分かる。図8に示す例では、ディスプレイDP7〜DP12の配置されている領域の左端から右端に向かって規定のプレイヤ順に並ぶように、チーム別に各プレイヤのゲーム映像が並んでいるが、逆に右端から左端に向かって規定のプレイヤ順に並ぶように、チーム別に各プレイヤのゲーム映像が並ぶようにしてもよい。以降の画面表示構成の例も同様に、横方向の並びについては、左端から右端への並びを右端から左端への並びとしてもよい。
なお、この画面表示構成とする場合であっても、プレイヤの座席は、図4で示される配置だけでなく、例えば、図5に示す配置やその他の横並びの配置としてもよい。また、前述のプレイヤの座席例では示していないが、チーム別にプレイヤの座席が前後に分かれる場合(例えば、チームAが前列でチームBが後列など)には、チーム別のプレイヤの前後の並びとチーム別のゲーム映像の上下の並びが対応するため好適な配置構成となり得る。
左端と右端の大型ディスプレイDP13、DP14には、各種ゲーム情報(C1、C2)が表示させることや、ゲーム映像A1〜A6,B1〜B6)のうちのいずれかが選択されて表示させることが可能である。左右端の大型ディスプレイDP13、DP14のそれぞれに表示される情報または映像は、同一であっても異なってもよい。この点についても、以降の他の画面表示構成例も同様であり、以降の説明では省略する。
図9は、6対6のチーム対戦の画面表示構成の第2例を示す図である。図示する例は、12画面のディスプレイDP1〜DP12を、チーム別に、中央を境に左側のディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP9と右側のディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP12とに分け、同一チームのゲーム映像をひとかたまりにまとめて配置した構成である。例えば、左側のディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP9の画面がチームAのプレイヤPA1〜PA6のゲーム映像A1〜A6に対応し、右側のディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP12の画面がチームBのプレイヤPB1〜PB6のゲーム映像B1〜B6に対応する。
この画面表示構成でも、6対6のチーム対戦において、自チームと他チームの各プレイヤのプレイ状況を容易に区別して確認することができる。自チームのプレイ状況がひとかたまりになっているので、自チームのプレイ状況を主に確認させたい場合に好適な画面表示構成である。また、図5に示すように、チーム別にプレイヤの座席が左側と右側に分かれてそれぞれひとかたまりにまとまるようにした配置である場合、ゲーム映像の並びと対応するため、好適な配置構成である。また、各チームのプレイヤの座席(プレイヤ端末)の並び順とゲーム映像の並び順とが対応しているため、いずれのプレイヤのゲーム映像であるかが容易に分かる。なお、自チームのプレイ状況を主に確認させる目的であれば、チーム別に座席DKが中央を境に分離されている配置であれば、図5に示す配置に限らず、図4に示す配置や他の配置としてもよい。
図10は、5対5のチーム対戦の画面表示構成の第1例を示す図である。図示する例は、12画面のディスプレイDP1〜DP12を、チーム別に、上段のディスプレイDP1〜DP6と下段のディスプレイDP7〜DP12とに分け、同一チームのゲーム映像を横一列に配置した構成である。例えば、上段のディスプレイDP1〜DP5の画面がチームAのプレイヤPA1〜PA5のゲーム映像A1〜A5に対応し、下段のディスプレイDP8〜DP12の画面がチームBのプレイヤPB1〜PB5のゲーム映像B1〜B5に対応する。上段と下段のそれぞれの残り(余り)のディスプレイDP6及びDP7のそれぞれには、各チームの各種チーム情報(D1、D2)が表示される。チーム情報として、チーム名称やメンバーのニックネームが例示できる。なお、この各種チーム情報が表示されるディスプレイは、非表示(画面OFF)となってもよいし、予め設定された映像などが表示されてもよい(以降、説明する図でも同様である)。なお、図示する例では、ディスプレイDP6及びDP7が余るように設定されたが、余る画面はディスプレイDP6及びDP7に限定されるものではない。例えば、両チームのゲーム映像を左側に寄せて、ディスプレイDP6及びDP12が余るように設定されてもよい。
この画面表示構成によれば、5対5のチーム対戦において、自チームと他チームの各プレイヤのプレイ状況を容易に区別して確認することができる。図8に示す画面表示構成と同様に、自チームと他チームの各プレイヤのプレイ状況を並べて確認できるため、双方のチームのプレイ状況を比較しながら確認させたい場合に好適な画面表示構成である。また、図6に示すように同一チームのプレイヤの座席の並びが横並びの場合、プレイヤの並びとゲーム映像の並びとが両方とも横並びで対応するため、好適な配置構成である。また、各チームのプレイヤの座席(プレイヤ端末)の並び順とゲーム映像の並び順とが対応しているため、いずれのプレイヤのゲーム映像であるかが容易に分かる。なお、この画面表示構成とする場合であっても、プレイヤの座席は、図6に示すような並びとしなくてもよく、例えば、図7に示すように左側と右側に分かれてそれぞれひとかたまりにまとまるようにした配置としてもよいし、その他の任意の配置としてもよい。また、前述のプレイヤの座席例では示していないが、チーム別にプレイヤの座席が前後に分かれる場合(例えば、チームAが前列でチームBが後列など)には、チーム別のプレイヤの前後の並びとチーム別のゲーム映像の上下の並びが対応するため、さらに好適な配置構成となり得る。
図11は、5対5のチーム対戦の画面表示構成の第2例を示す図である。図示する例は、12画面のディスプレイDP1〜DP12を、チーム別に、中央を境に左側のディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP9と右側のディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP12とに分け、同一チームのゲーム映像をひとかたまりにまとめて配置した構成である。例えば、左側のディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP8の画面がチームAのプレイヤPA1〜PA5のゲーム映像A1〜A5に対応し、右側のディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP11の画面がチームBのプレイヤPB1〜PB5のゲーム映像B1〜B5に対応する。
この画面表示構成でも、5対5のチーム対戦において、自チームと他チームの各プレイヤのプレイ状況を容易に区別して確認することができる。図9に示す画面表示構成と同様に、自チームのプレイ状況がひとかたまりになっているので、自チームのプレイ状況を主に確認させたい場合に好適な画面表示構成である。また、図7に示すように、チーム別にプレイヤの座席が左側と右側に分かれてそれぞれひとかたまりにまとまるようにした配置である場合、ゲーム映像の並びと対応するため、好適な配置構成である。また、各チームのプレイヤの座席(プレイヤ端末)の並び順とゲーム映像の並び順とが対応しているため、いずれのプレイヤのゲーム映像であるかが容易に分かる。なお、図9に示す画面表示構成と同様に、自チームのプレイ状況を主に確認させる目的であれば、チーム別に座席DKが中央を境に分離されている配置であれば、図7に示す配置に限らず、図6に示す配置や他の配置としてもよい。
〔ゲームプレイシステムの構成〕
次に、ゲームプレイシステム1の構成について説明する。
図12は、本実施形態に係るゲームプレイシステム1の構成の一例を示すブロック図である。図示するゲームプレイシステム1は、40人の生徒がプレイできるように用意された40台のプレイヤ端末GMのうち、特定の12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12と、マルチディスプレイ装置MDPと、サウンド装置SDと、映像スイッチャ装置100と、ビデオサーバ装置200と、マルチスクリーン合成装置300と、講師用PC(Personal Computer)400とを備えている。特定の12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12は、例えば、前列の座席DK11〜DK15のプレイヤ端末GM11〜15と、座席DK21〜DK25のプレイヤ端末GM21〜25と、後列の座席DK35のプレイヤ端末GM35と、座席DK41のプレイヤ端末GM41とのうちのいずれか12台に相当する。したがって、上記以外の座席DKのプレイヤ端末GMのプレイ映像は、マルチディスプレイ装置MDPで表示されない。サウンド装置SDは、ゲーム映像などの音声を出力するスピーカなどを含んで構成されている。ビデオサーバ装置200は、プレイ映像の録画及び録画したプレイ映像の再生を行う装置である。映像スイッチャ装置100は、マルチディスプレイ装置MDPに表示させる映像を切替える。マルチスクリーン合成装置300は、マルチディスプレイ装置MDPのディスプレイDP1〜DP12のうちの上下左右に隣接する少なくとも4台のディスプレイに1つの映像を拡大表示させるための拡大表示用映像を生成する。講師用PC400は、スクールの講師が使用するPCであり、映像スイッチャ装置100、ビデオサーバ装置200、及びマルチスクリーン合成装置300と無線または有線LAN(Local Area Network)で接続されている。
なお、ここでは6対6のチーム対戦にも対応可能な一例として、マルチディスプレイ装置MDPに表示させる映像ソースとして12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12が出力するプレイ映像であることを図示しているが、映像ソースとして、より多くのプレイヤ端末GMのプレイ映像を扱うことも可能である。例えば、HDMI(登録商標)信号セレクタを設けて、例えば40台のプレイヤ端末GMが出力するプレイ映像のうち、選択された12台のプレイヤ端末GMが出力するプレイ映像を映像ソースとして扱うようにすればよい。または、映像スイッチャ装置100が、40台のプレイヤ端末GMの映像出力に対応可能な多チャンネル入力に対応していればよい。
以下、本図12及び図13〜15を参照して、ゲームプレイシステム1の各構成について詳しく説明する。プレイヤ端末GMP1〜GMP12から出力されるプレイ映像などの映像出力信号は、映像スイッチャ装置100を介してマルチディスプレイ装置MDPへ入力される。プレイヤ端末GMP1〜GMP12から出力される映像出力信号は、HDMI信号からSDI(Serial Digital Interface)信号へ変換されてから伝送される。また、マルチディスプレイ装置MDPへ入力されたSDI信号はHDMI信号へ変換されてからディスプレイDP1〜DP12へ入力される。映像スイッチャ装置100と、ビデオサーバ装置200と、マルチスクリーン合成装置300は、それぞれSDI信号を取り扱う。SDI信号はシリアル伝送されるディジタル信号であるため、長距離伝送に適している。
プレイヤ端末GMは、ゲーム処理を実行するコンピュータ装置である。
図13は、プレイヤ端末GMの構成の一例を示すブロック図である。プレイヤ端末GMは、ゲーム装置10と、入力装置20と、表示装置30と、HDMI/SDI変換部40とを備えている。入力装置20は、キーボードやコントローラなどの入力デバイスであり、対戦型ゲームにおける各プレイヤのプレイ操作を受け付ける。表示装置30は、プレイヤ端末GMごとの専用のディスプレイであり、各プレイヤ端末GMのプレイ映像を表示する。表示装置30は、プレイヤ端末GMに内蔵されてもよいし、外部装置として接続されてもよい。
ゲーム装置10は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、メモリなどを含んで構成され、入力装置20が受け付けたプレイ操作に基づいてゲーム処理を実行する。例えば、ゲーム装置10は、プレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれで共通のゲームフィールド内で対戦プレイが可能な対戦型ゲームのゲーム処理を実行し、プレイヤ端末GMごとのプレイ映像を生成する。そして、ゲーム装置10は、生成したプレイ映像の映像信号を出力する。ゲーム装置10から出力される映像信号(HDMI信号)は2系統ある。2系統のうち1系統は、HDMI信号のまま各プレイヤ端末GMの表示装置30へ入力される。つまり、表示装置30には、プレイ映像が表示される。2系統のうち他の1系統は、HDMI/SDI変換部40でSDI信号に変換されてから出力され、映像スイッチャ装置100へ入力される。なお、ゲーム装置10から出力される映像信号が1系統のときは、映像分配装置を用いて2系統に増やす。
なお、プレイヤ端末GMは、例えばPCや家庭用ゲーム機などを適用できるが、これらに限らず、HDMI信号が出力できるものであれば任意のものを適用できる。必要に応じてHDMI信号セレクタを設ければ、複数種類の端末(機器)をプレイヤ端末GMとして接続することも可能になる。
映像スイッチャ装置100は、プレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれから出力された映像信号(例えば、プレイ映像の映像信号)が入力される入力系統として12ch(channel)の第1の入力ポートを備えている。また、映像スイッチャ装置100は、第1の入力ポートに入力されたプレイヤ端末GMP1〜GMP12の映像信号をビデオサーバ装置200へ出力するための出力系統として12chの第1の出力ポートを備えている。また、映像スイッチャ装置100は、ビデオサーバ装置200から出力された映像信号が入力される12chの第2の入力ポートを備えている。
ビデオサーバ装置200は、プレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれのプレイ映像を同時に録画する録画機能を有する。また、ビデオサーバ装置200は、同時に録画したプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれのプレイ映像を時間軸で同期して同時に再生する再生機能を有する。このように、ゲームプレイシステム1は、全プレイヤのプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPに表示しているときに、バックグラウンドで全プレイヤのプレイ映像を一斉に(同時に)録画し、対戦プレイ終了後または中断後に、全プレイヤの録画されたプレイ映像を時間軸で同期して同時に再生することが可能である。ビデオサーバ装置200には、プレイ映像を同時に録画するためのHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置が内蔵または接続されている。例えば、ビデオサーバ装置200は、12chの入力ポートと12chの出力ポートを備えている。ビデオサーバ装置200は、映像スイッチャ装置100介して12chの入力ポートのそれぞれ入力されたプレイヤ端末GMP1〜GMP12のプレイ映像の映像信号に基づいて、当該プレイ映像を12ch同時に録画する。また、ビデオサーバ装置200は、講師用PC400からプレイ映像の再生を指示する制御信号を受け取ると、12ch同時に録画したプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれのプレイ映像を12ch同時に再生し、再生映像の映像信号を出力ポートから映像スイッチャ装置100へ出力する。これにより、12チャンネル同時に再生したプレイ映像を、映像スイッチャ装置100を介してマルチディスプレイ装置MDPに表示させることが可能となる。
以下の説明では、録画されたプレイ映像を再生した再生映像を「リプレイ映像」とうこととする。また、録画されたプレイ映像を「リプレイ映像」ということもできる。また、プレイヤ端末GMでプレイするプレイ映像と、その再生映像であるリプレイ映像のことを、それぞれ単に「プレイヤ端末GMのプレイ映像」と「プレイヤ端末GMのリプレイ映像」と記載して説明する場合がある。なお、リプレイ映像は、プレイ映像の録画後にしか表示できないため、マルチディスプレイ装置MDPに各プレイヤ端末GMのプレイ映像とリプレイ映像とを混在して同時に表示することはない。このように、ゲームプレイシステム1にビデオサーバ装置200を含めて構成すれば、マルチディスプレイ装置MDPに表示させるプレイに関する映像(ゲーム映像)として、リプレイ映像を含ませることができる。さらに、リプレイ映像に付加情報を合成した合成リプレイ映像も含めてもよい。上述したマルチディスプレイ装置MDPの画面表示構成の説明において、ゲーム映像A1〜A6及びB1〜B6を、リプレイ映像とすることができる。つまり、ゲームプレイシステム1は、各ゲーム映像A1〜A6及びB1〜B6として、プレイ映像とリプレイ映像とのいずれかを選択して表示させることができる。リプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPに表示させることが可能なゲームプレイシステム1では、対戦プレイ終了後または中断後に、各プレイヤのリプレイ映像を確認することで、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方(意思決定や行動)の評価や、その評価のフィードバックが容易になる。なお、マルチディスプレイ装置MDPにリプレイ映像を表示する必要がないゲームプレイシステム1では、ビデオサーバ装置200を省いてもよい。
また、映像スイッチャ装置100は、第1の入力ポートに入力された映像信号(例えば、プレイ映像の映像信号)または第2の入力ポートに入力された映像信号(例えば、リプレイ映像の映像信号)をマルチスクリーン合成装置300へ出力するための12chの第2の出力ポートを備えている。また、映像スイッチャ装置100は、マルチスクリーン合成装置300から出力された映像信号(例えば、拡大表示用映像の映像信号)が入力される12chの第3の入力ポートを備えている。なお、映像スイッチャ装置100に、第1の入力ポート、第2の入力ポート、および第3の入力ポートというように、入力ポートの区分がなくてもよい。例えば、36chの入力ポートが具備されていればよい。出力ポートも同様である。
マルチスクリーン合成装置300は、マルチディスプレイ装置MDPへ表示させる映像信号に対して映像処理を行なう機能を有する。例えば、マルチスクリーン合成装置300は、ディスプレイDP1〜DP12のうちの上下左右に隣接する少なくとも4台のディスプレイに1つの映像を拡大表示させるための拡大表示用映像を生成する。例えば、マルチスクリーン合成装置300は、4台のディスプレイに1つの映像を拡大表示させるための拡大表示用映像として、当該映像を4台のディスプレイのそれぞれに表示させる4つの映像に分割した分割映像を生成する。要するに、拡大表示用映像は、1つの映像を、左上、左下、右上、及び右下の4つに分割した映像である。
例えば、マルチスクリーン合成装置300は、12chの入力ポートと12chの出力ポートを備えている。マルチスクリーン合成装置300は、映像スイッチャ装置100介して12chの入力ポートのそれぞれに映像信号が入力されたプレイヤ端末GMP1〜GMP12のプレイ映像またはリプレイ映像のうち拡大表示させる映像についての拡大表示用映像(分割映像)を生成する。そして、マルチスクリーン合成装置300は、生成した拡大表示用映像の映像信号を出力ポートから映像スイッチャ装置100へ出力する。ここで、拡大表示させる映像は、講師用PC400から選択することができる。例えば、マルチスクリーン合成装置300は、講師用PC400から拡大表示させるプレイヤ端末GMの選択情報を取得すると、選択されたプレイヤ端末GMのプレイ映像またはリプレイ映像の拡大表示用映像を生成し、生成した拡大表示用映像の映像信号を出力ポートから出力する。
また、マルチスクリーン合成装置300で生成された拡大表示用映像(分割映像)は、拡大表示に使用する4台のディスプレイに表示されるように、講師用PC400から映像スイッチャ装置100に指示される。例えば、図2示すマルチディスプレイ装置MDPの12画面のディスプレイDP1〜DP12のうち上下左右に隣接する4つのディスプレイDP1、DP2、DP7、DP8を使用して拡大表示する場合について説明する。映像スイッチャ装置100は、マルチスクリーン合成装置300で1つの映像を4つに分割した映像のうち左上の映像がディスプレイDP1、左下の映像がディスプレイDP7、右上の映像がディスプレイDP2、右下の映像がディスプレイDP8にそれぞれ表示されるように入出力系統をスイッチングする。
これにより、プレイヤ端末GMP1〜GMP12のプレイ映像またはリプレイ映像を拡大したてマルチディスプレイ装置MDPに表示させることも可能である。なお、マルチディスプレイ装置MDPにプレイ映像またはリプレイ映像を拡大表示させる画面表示構成の例については、第3の実施形態で詳しく説明する。
なお、12画面のディスプレイDP1〜DP12のうち4つのディスプレイを使用して同時に拡大表示する数(同時拡大表示数)は、最大で3つであるが、この同時拡大表示数を減らしてもよい場合には、マルチスクリーン合成装置300の出力ポートの数を減らすことができる。例えば、同時拡大表示数を2つとする場合には出力ポートを8chとすることができる。また、1つしか拡大表示しない場合には、出力ポートを4chとすることができる。
また、映像スイッチャ装置100は、第1の入力ポート、第2の入力ポート、または第3の入力ポートに入力された映像信号を、マルチディスプレイ装置MDP(ディスプレイDP1〜DP12、及び大型ディスプレイDP13,DP14)へ出力するための14chの第3の出力ポートを備えている。これにより、映像スイッチャ装置100は、マルチディスプレイ装置MDPの各ディスプレイに表示させる映像ソースとして、プレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれでプレイされるプレイ映像、リプレイ映像、プレイ映像またはリプレイ映像の拡大映像などを設定可能である。
一例として、6対6のチーム対戦において、映像スイッチャ装置100は、プレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれのプレイ映像のうち、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP6のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP12のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイDP1〜DP6に表示させる映像ソースと、下段に配置されているディスプレイDP7〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である(例えば、図8参照)。
また別の例として、6対6のチーム対戦において、映像スイッチャ装置100は、プレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれのプレイ映像のうち、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP6のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP12のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP9に表示させる映像ソースと、右側に配置されているディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である(例えば、図9参照)。
また、5対5のチーム対戦において、映像スイッチャ装置100は、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP5のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP11のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイDP1〜DP5に表示させる映像ソースと、下段に配置されているディスプレイDP8〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である(例えば、図10参照)。
また別の例として、5対5のチーム対戦において、映像スイッチャ装置100は、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP5のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP11のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP8に表示させる映像ソースと、右側に配置されているディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP11に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である(例えば、図11参照)。
また、映像スイッチャ装置100は、対戦プレイ中にプレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれのプレイ映像をディスプレイDP1〜DP12に表示させる映像ソースとして設定するのに代えて、対戦プレイ終了後または中断後にプレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれのリプレイ映像をディスプレイDP1〜DP12に表示させる映像ソースとして設定してもよい。この場合、例えば、映像スイッチャ装置100は、同一のプレイヤ端末GMのプレイ映像とリプレイ映像とを同一のディスプレイに表示させる映像ソースとして設定する。なお、映像スイッチャ装置100は、同一のプレイヤ端末GMのプレイ映像とリプレイ映像とを、異なるディスプレイに表示させ映像ソースとして設定してもよい。
図14は、映像スイッチャ装置100の構成の一例を示すブロック図である。映像スイッチャ装置100は、通信部110と、記憶部120と、切替部130と、制御部140とを備えている。通信部110は、無線LANまたは有線LANの通信ポートを含んで構成され、講師用PC400などと通信処理を実行する。記憶部120は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含み、設定情報などを記憶する。切替部130は、各入力ポートへの入力をどの出力ポートから出力させるかの入出力系統のスイッチングを行う。制御部140は、CPUなどを含んで構成され、切替部130における入出力系統のスイッチングを制御する。例えば、講師用PC400からのオペレーションにより映像スイッチャ装置100を制御して図8〜11に示すような画面表示構成を切替えることができる。制御部140は、通信部110を介して取得する講師用PC400からの制御信号に基づいて、切替部130における入出力系統のスイッチングを制御する。
例えば、入出力系統のスイッチングの設定(即ち、ディスプレイDP1〜DP12のそれぞれに表示させる映像ソースを、いずれのプレイヤ端末GMのプレイ映像またはリプレイ映像とするかの設定)に関するスイッチング設定情報が記憶部120に記憶されていてもよい。例えば、スイッチング設定情報には、図8〜11の画面表示構成例に示すような入出力系統のスイッチングの設定が予め複数設定(プリセット)されている。そして、制御部140は、記憶部120に記憶されているスイッチング設定情報に基づいて、切替部130における入出力の系統のスイッチングを制御し、スイッチング設定情報を講師用PC400へ通知してもよい。例えば、映像スイッチャ装置100の電源投入直後に、記憶部120に記憶されているスイッチング設定情報に基づいて、前回使用していた設定を自動的に復元することができるようになる。
図15は、講師用PC400の構成の一例を示すブロック図である。講師用PC400は、例えば、ラップトップ型またはデスクトップ型のパーソナルコンピュータである。講師用PC400は、通信部410と、記憶部420と、表示部430と、入力部440と、制御部450とを備えている。通信部410は、無線LANまたは有線LANの通信ポートを含んで構成され、映像スイッチャ装置100、ビデオサーバ装置200、及びマルチスクリーン合成装置300などと通信処理を実行する。記憶部420は、例えば、HDD、EEPROM、ROM、RAMなどを含み、OS(Operating System)のプログラムや、映像スイッチャ装置100、ビデオサーバ装置200、及びマルチスクリーン合成装置300などの制御を行うためのアプリケーションプログラム、各種の処理に必要なデータなどを記憶する。表示部430は、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどを含んで構成され、制御部450で実行される処理に基づく表示情報を表示する。入力部440は、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスである。制御部450は、CPUなどを含んで構成され、OSやアプリケーションプログラムによる処理を実行する。
例えば、講師用PC400において、所望の画面表示構成とするための条件を選択することにより、映像スイッチャ装置100に予め複数設定されている入出力系統のスイッチングの設定の中から、選択された条件に応じた画面表示構成となるような入出力系統のスイッチングの設定が選択されて、映像スイッチャ装置100においてスイッチングの制御が行われる。
〔画面表示構成の設定例〕
図16は、条件選択に応じた画面表示構成の設定の第1例を示す図である。ここでは、講師用PC400で設定する条件として、6対6のチーム対戦であるか或いは5対5のチーム対戦であるか(条件1)と、チーム別に上下に分離するか或いは左右に分離するか(条件2)との2つの条件がある場合を例とする。この2つの条件について、講師が講師用PC400で選択することにより、図8〜11に示す画面表示構成のうちのいずれかに設定される。なお、この2つの条件または他の条件を加えたものを一度の操作で選択することも可能である。
条件1で「6対6」が選択され、条件2で「上下に分離」が選択された場合、6対6の上下分離の画面表示構成の設定「6vs6(UP/DN)」になるように、マルチディスプレイ装置MDPの各映像ソースが設定される。例えば、映像スイッチャ装置100は、講師用PC400からの制御信号に基づいて、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP6のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP12のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイDP1〜DP6に表示させる映像ソースと、下段に配置されているディスプレイDP7〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定する(例えば、図8参照)。
条件1で「6対6」が選択され、条件2で「左右に分離」が選択された場合、6対6の左右分離の画面表示構成の設定「6vs6(LT/RT)」になるように、マルチディスプレイ装置MDPの各映像ソースが設定される。例えば、映像スイッチャ装置100は、講師用PC400からの制御信号に基づいて、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP6のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP12のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP9に表示させる映像ソースと、右側に配置されているディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定する(例えば、図9参照)。
条件1で「5対5」が選択され、条件2で「上下に分離」が選択された場合、5対5の上下分離の画面表示構成の設定「5vs5(UP/DN)」になるように、マルチディスプレイ装置MDPの各映像ソースが設定される。例えば、映像スイッチャ装置100は、講師用PC400からの制御信号に基づいて、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP5のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP11のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイDP1〜DP5に表示させる映像ソースと、下段に配置されているディスプレイDP8〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定する(例えば、図10参照)。
条件1で「5対5」が選択され、条件2で「左右に分離」が選択された場合、5対5の左右分離の画面表示構成の設定「5vs5(LT/RT)」になるように、マルチディスプレイ装置MDPの各映像ソースが設定される。例えば、映像スイッチャ装置100は、講師用PC400からの制御信号に基づいて、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP5のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP11のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP8に表示させる映像ソースと、右側に配置されているディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP11に表示させる映像ソースとに分けて設定する(例えば、図11参照)。
また、図16に示す画面表示構成の設定例において、上述の説明ではプレイ映像を表示させることを説明したが、さらに追加の条件として「リプレイ映像」を選択可能にすることにより、プレイ映像に代えて、リプレイ映像を表示させてもよい。例えば、同一のプレイヤ端末GMのプレイ映像とリプレイ映像とは同一のディスプレイに表示される(即ち、プレイ映像を表示させる場合とリプレイ映像を表示させる場合とで画面表示構成が同一である)。
なお、プレイ映像を表示させる場合とリプレイ映像を表示させる場合とで画面表示構成が異なるようにしてもよい。例えば、映像スイッチャ装置100は、マルチディスプレイ装置MDPにプレイ映像を表示させる場合にはチーム別に左側のディスプレイと右側のディスプレイに分け、リプレイ映像を表示させる場合にはチーム別に上段のディスプレイと下段のディスプレイに分けてもよい。具体的には、映像スイッチャ装置100は、チームAのプレイヤ端末GMのプレイ映像とチームBのプレイヤ端末GMのプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP9に表示させる映像ソースと右側に配置されているディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定する。一方、映像スイッチャ装置100は、チームAのプレイヤ端末GMのリプレイ映像とチームBのプレイヤ端末GMのリプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイDP1〜DP6に表示させる映像ソースと下段に配置されているディスプレイDP7〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定する。この画面表示構成の設定例について、図17を参照して説明する。
図17は、条件選択に応じた画面表示構成の設定の第2例を示す図であり、図16に示す例に対して、「条件2」をプレイ映像であるかリプレイ映像であるかの条件に変更した例である。図示する画面表示構成の設定例において、条件1は、図16に示す例と同様に、6対6のチーム対戦であるか或いは5対5のチーム対戦であるかの選択による定まる条件である。一方、条件2は、チーム別に上下に分離するか或いは左右に分離するかの選択ではなく、プレイ映像であるかリプレイ映像であるかの選択による定まる条件である。
条件1で「6対6」が選択され、条件2で「リプレイ映像」が選択された場合、6対6の上下分離の画面表示構成の設定「6vs6(UP/DN)」になるように、マルチディスプレイ装置MDPの各映像ソースが設定される。例えば、映像スイッチャ装置100は、講師用PC400からの制御信号に基づいて、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP6のリプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP12のリプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイDP1〜DP6に表示させる映像ソースと、下段に配置されているディスプレイDP7〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定する(例えば、図8参照)。
条件1で「6対6」が選択され、条件2で「プレイ映像」が選択された場合、6対6の左右分離の画面表示構成の設定「6vs6(LT/RT)」になるように、マルチディスプレイ装置MDPの各映像ソースが設定される。例えば、映像スイッチャ装置100は、講師用PC400からの制御信号に基づいて、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP6のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP12のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP9に表示させる映像ソースと、右側に配置されているディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定する(例えば、図9参照)。
条件1で「5対5」が選択され、条件2で「リプレイ映像」が選択された場合、5対5の上下分離の画面表示構成の設定「5vs5(UP/DN)」になるように、マルチディスプレイ装置MDPの各映像ソースが設定される。例えば、映像スイッチャ装置100は、講師用PC400からの制御信号に基づいて、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP5のリプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP11のリプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイDP1〜DP5に表示させる映像ソースと、下段に配置されているディスプレイDP8〜DP12に表示させる映像ソースとに分けて設定する(例えば、図10参照)。
条件1で「5対5」が選択され、条件2で「プレイ映像」が選択された場合、5対5の左右分離の画面表示構成の設定「5vs5(LT/RT)」になるように、マルチディスプレイ装置MDPの各映像ソースが設定される。例えば、映像スイッチャ装置100は、講師用PC400からの制御信号に基づいて、チームAのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP1〜GMP5のプレイ映像と、チームBのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMP7〜GMP11のプレイ映像とを、ディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイDP1〜DP3及びDP7〜DP8に表示させる映像ソースと、右側に配置されているディスプレイDP4〜DP6及びDP10〜DP11に表示させる映像ソースとに分けて設定する(例えば、図11参照)。
これにより、例えば図4〜7に示すようにチームAのプレイヤの座席とチームBのプレイヤの座席とがチーム別に左側と右側に分かれている配置の場合、プレイ中にプレイしながらプレイヤ自身のプレイ映像と自チームの他のプレイヤのプレイ映像とをなるべく近いディスプレイで見ることが可能なように、チーム別に左右に分けてプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPに表示させることができる。つまり、自チームのプレイ状況がひとかたまりになっているので、自チームのプレイ状況を主に確認させたい場合に好適な画面表示構成となる。一方、リプレイ映像を見るときは対戦プレイ終了後または中断後であるため、他チームのプレイ状況も分かるように、チーム別に上下に分けてリプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPに表示させることができる。つまり、自チームと他チームの各プレイヤのプレイ状況を並べて確認できるため、双方のチームのプレイ状況を比較しながら確認させたい場合に好適な画面表示構成となる。
〔プレイ状況の確認方法〕
次に、各プレイヤが互いのプレイ状況を確認する確認方法について説明する。チーム対戦型の不完全情報ゲームでは、個々のプレイヤは、操作対象となるゲームキャラクタに基づいた視点による限られたエリアでプレイを進めているため、ゲーム進行中に自身が意思決定や行動を行う時点において、他のプレイヤのプレイ状況(意思決定や行動)を把握(観察)することができない。即ち、ある時点でのゲーム状況下において、各プレイヤの意思決定や行動を互いに確認することができないため、同じチームに属するプレイヤどうしの連携を高めてチーム力を強化させることが困難であった。
ここで、ゲームキャラクタとは、対戦型ゲームにおける各プレイヤの操作対象であり、各プレイヤの操作に基づいてゲームフィールド内で対戦を行うゲームオブジェクトの一例である。例えば、ゲームキャラクタには、ゲームの進行に応じて変動するパラメータが関連付けられている。対戦プレイでは、各プレイヤの操作するゲームキャラクタのパラメータがプレイ状況に応じて減少(或いは、増減)し、チーム毎に各プレイヤの操作するゲームキャラクタのパラメータの値がチーム毎の対戦結果に影響する。ゲームプレイシステム1では、各プレイヤが互いのプレイ状況を確認する確認方法は、例えば以下の(S11)〜(S15)のステップで行われる。
(S11)例えば図1に示す教室(施設の一例)内でチームA用とチームB用に分かれて設置された座席DK(プレイヤ席の一例。図4〜7、18参照)に各プレイヤを着かせて、各プレイヤが操作するプレイヤ端末GM(ゲーム機の一例)を使用可能な状態にさせる。使用可能な状態とは、例えばプレイヤ端末GMにおいて対戦型ゲームが起動し、プレイヤによる操作が可能な状態である。
(S12)各プレイヤの操作対象となるゲームキャラクタに基づく視点でゲームフィールドの一部に対応したプレイ映像をプレイヤ端末GMの表示装置30に表示させながら対戦型ゲームをプレイさせる。
(S13)ビデオサーバ装置200(録画装置の一例)に、各プレイヤに対応したプレイ映像を、各プレイヤに対応したリプレイ映像として同時に録画させる。
(S14)対戦チームのうち一方のチームに属するプレイヤに対応した映像を表示する第1の複数のディスプレイDPと、他方のチームに属するプレイヤに対応した映像を表示する第2の複数のディスプレイDPとが、座席DKの並びに対応させてチーム別に区別できるように配置されており(図8〜11、19参照)、いずれの座席DKからも観察可能に設置された複数のディスプレイDPのそれぞれに、各プレイヤに対応するビデオサーバ装置200に録画されたリプレイ映像を同時再生させる。このリプレイ映像の同時再生は、対戦プレイ終了後または中断後に行われる。
(S15)各プレイヤに対応するリプレイ映像を観察しながら、同一時間軸での各プレイヤのプレイ状況の確認を行わせる。これにより、プレイ中の他のメンバーの意思決定や行動などのプレイ状況を把握することでき、他チーム(対戦相手)に対して対戦を有利に進めるために、メンバーのプレイ中の意思決定や行動が適切であったかどうかをフィードバックすることができる。
本実施形態によれば、チーム対戦型の不完全情報ゲームでプレイするプレイ映像を記憶したリプレイ映像のそれぞれを、個別の複数のディスプレイに同時再生することを可能にしたので、ゲーム進行中のある時点での、他のプレイヤの意思決定や行動を同一時間軸で観察できるようになり、それぞれのプレイヤの意思決定や行動が適切であったか否かの確認が可能になる。さらに、敵味方の双方のプレイヤの意思決定や行動を観察できるようにしたので、敵プレイヤの意思決定や行動に対する味方のプレイヤの意思決定や行動が適切だったのかを確認することが可能になる。また、チームに分かれて設置されたプレイヤ席に対応させた位置に並べた個別のディスプレイに、それぞれのリプレイ映像を表示させるようにしたので、どのプレイヤのリプレイ映像がどのディスプレイに表示されているかを直感的に知ることが可能になる。
〔ゲーム説明方法〕
次に、複数のチームに分かれて対戦を行う対戦型ゲームを行うスクールの教室で、対戦型ゲームを行わせるとともに対戦型ゲームの説明を行わせるためのゲーム説明方法について説明する。ゲーム説明方法は、例えば以下の(S21)〜(S26)のステップで行われる。なお、ゲーム大会会場での対戦型ゲームの説明にも適用できる。
(S21)例えば図1に示す教室内の座席DKの各々で、プレイヤの各々に、各プレイヤ用のプレイヤ端末GMの入力装置20(コントローラの一例)と表示装置30を使用可能にさせる。
(S22)対戦型ゲームにおいて、プレイヤの各々を、チームのいずれかに所属させる。例えば、図4〜7、18に示す座席例において設定されている各チームのプレイヤの座席に、プレイヤの各々を着席させることにより、プレイヤの各々をいずれかのチームに所属させる。なお、プレイヤの各々に、着席した座席DKのプレイヤ端末GMでプレイを開始させる(例えば、対戦型ゲームにエントリーさせる)ことにより、プレイヤの各々をいずれかのチームに所属させてもよい。
(S23)ゲームプレイシステム1は、プレイヤの各々について、対戦型ゲームにおける当該プレイヤのプレイ映像をプレイヤ端末GMの表示装置30に表示させ、所属するチームの一員として対戦型ゲームを行わせる。例えば、プレイヤの各々がプレイする各プレイヤ端末GMは、表示装置30に、対戦型ゲームにおける各プレイヤのプレイ映像を表示させる。
(S24)ゲームプレイシステム1は、対戦型ゲームにおけるチームAに所属する各メンバーの第1プレイ映像(A1〜A6)とチームBに所属する各メンバーの第2プレイ映像(B1〜B6)とを並べて、マルチディスプレイ装置MDP(参照用表示装置の一例)に表示させる。マルチディスプレイ装置MDPは、教室において座席DKの正面、且つ座席DKから参照可能な向きに設置されている。
例えば、チームAに所属するメンバーであるプレイヤ(PA1)に、チームAに所属する他のメンバーの第1プレイ映像(A2〜A6)と、チームBに所属するメンバーの第2プレイ映像(B1〜B6)と、を参照可能に表示させる。
(S25)ゲームプレイシステム1は、講師用PC400に対する操作入力に応じて、第1プレイ映像と第2プレイ映像に対するリプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPに表示させる。例えば、ゲームプレイシステム1は、講師用PC400に対する操作入力に応じて、第1プレイ映像と第2プレイ映像に対するリプレイ映像を時間軸で同期して同時に再生して、マルチディスプレイ装置MDPに表示させる。同時に録画する方法としては、例えば、プレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれのプレイ映像を、複数のプレイ映像をリプレイ映像として同時に録画し、録画した複数のリプレイ映像を同時に再生することで、複数のリプレイ映像を時間軸で同期して表示させることができる。
例えば、チームAに所属するメンバーであるプレイヤに、当該プレイヤの第1プレイ映像と、チームAに所属する他のメンバーの第1プレイ映像の少なくとも1つと、のリプレイ映像を対比可能に表示させる。また、チームAに所属するメンバーであるプレイヤに、当該プレイヤの第1プレイ映像と、チームBに所属するメンバーの第2プレイ映像の少なくとも1つと、のリプレイ映像を対比可能に表示させてもよい。ここで、対比可能に表示させるとは、チームAに所属するメンバーのリプレイ映像と、チームBに所属するメンバーのリプレイ映像とを、マルチディスプレイ装置MDPに上段と下段に分けて同時に表示させること(図8、10参照)、マルチディスプレイ装置MDPに左側と右側に分けて同時に表示させること(図9、11参照)などを示している。
(S26)ゲームプレイシステム1は、マルチディスプレイ装置MDPのリプレイ映像を用いて、説明者に、対戦型ゲームの説明を行わせる。例えば、上記S25における操作入力は、説明者の操作入力または説明者の指示による操作の操作入力である。
ここで、「説明」には、指導、解説などが含まれる。よって、「説明者」には、指導者、解説者などが含まれる。例えば、「説明者」とは、講師用PC400を使用する指導者、解説者などに相当する講師である。よって、一例として、本実施形態に係るゲームの説明を行わせるゲームの説明方法は、ゲームの指導を行わせるゲームの指導方法とすることもできる。
本実施形態によれば、対戦型ゲームにおいて、対戦プレイ中や対戦プレイ終了後または中断後に、第1チームのプレイ状況及び第2チームのプレイ状況を同時に参照用表示装置(例えば、マルチディスプレイ装置MDP)に表示させながら説明者(例えば、講師)がチーム対戦型のゲームの説明(例えば、指導または解説など)を行うことができるため、各チームのプレイヤに対して対戦型ゲームの進行のさせ方などの説明が容易になる。例えば、各チームのプレイヤに対してゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなども容易になる。また、対戦プレイ中に、敵味方の双方のプレイ状況を参照用表示装置(例えば、マルチディスプレイ装置MDP)に表示させながら説明者(例えば、講師)がチーム対戦型のゲームの説明(例えば、指導または解説など)を行うことができるため、プレイヤに対して対戦型ゲームの進行のさせ方の説明が容易になる。また、対戦プレイ終了後または中断後に、プレイヤ自身のプレイ状況と自チームの他のメンバーのプレイ状況とをリプレイ映像で対比できるため、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方や評価、その評価のフィードバックなどが容易になる。また、対戦プレイ終了後または中断後に、プレイヤ自身のプレイ状況と他チームのメンバーのプレイ状況とをリプレイ映像で対比できるため、プレイヤのゲームの進行のさせ方の説明や評価、その評価のフィードバックなどが容易になる。
〔第1の実施形態のまとめ〕
以上説明したように、本実施形態に係るゲームプレイシステム1は、複数のプレイヤが6対6に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームまたは5対5に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームの両方に対応可能なゲームプレイシステムである。また、ゲームプレイシステム1は、少なくとも12台(プレイヤの最大数分に相当)のプレイヤ端末GMP1〜GMP12と、少なくとも横方向へ6台ずつ上下2段に配置された少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12(表示装置の一例)と、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のそれぞれに表示させる映像ソースとして、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれでプレイされる対戦型ゲームのプレイに関するゲーム映像を設定可能な映像スイッチャ装置100(映像設定装置の一例)と、を備えている。そして、映像スイッチャ装置100は、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれに対応するゲーム映像のうち、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMに対応するゲーム映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMに対応するゲーム映像とを、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイに表示させる映像ソースと下段に配置されているディスプレイに表示させる映像ソースとに分けて設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、6対6または5対5のチーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。例えば、ゲームプレイシステム1は、自チームと他チーム(対戦相手)のゲーム映像(プレイに関する映像)をマルチディスプレイ装置MDPの上段と下段とに分けて表示するため、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。また、講師がゲームをプレイしていない生徒を対象として、各プレイヤのプレイ中のゲームの進行のさせ方などのプレイ状況について解説をするといった利用も可能になる。
ここで、ゲーム情報には、対戦型ゲームのプレイ映像が含まれる。プレイ映像は、プレイヤ端末GMでプレイヤが操作してゲームを進行させているとき(対戦プレイ中の)の映像である。プレイ映像は、各プレイヤで異なる映像である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、チーム対戦型のゲームにおいて、対戦プレイ中にリアルタイムに、自チームと他チーム(対戦相手)のプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPの上段と下段とに分けて表示するため、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。また、講師がゲームをプレイしていない生徒を対象として、各プレイヤのプレイ中のゲームの進行のさせ方などのプレイ状況について解説をするといった利用も可能になる。
また、ゲーム情報には、対戦型ゲームのリプレイ映像(録画したプレイ映像を再生した映像)が含まれる。ゲームプレイシステム1は、少なくともプレイヤ端末GMそれぞれのプレイ映像を同時に録画するビデオサーバ装置200(録画装置の一例)を備えている。映像スイッチャ装置100は、ビデオサーバ装置200により録画された少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれのリプレイ映像を、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のそれぞれに表示させる映像ソースとして設定可能である。リプレイ映像は、プレイヤ端末GMでプレイヤが操作してゲームを進行させているときの映像を録画(記録)したものと言える。したがって、リプレイ映像も、各プレイヤで異なる映像である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれの同時に録画したプレイ映像のリプレイ映像を再生してマルチディスプレイ装置MDPに表示することができる。また、自チームと他チーム(対戦相手)のリプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPの上段と下段とに分けて表示するため、対戦プレイ終了後または中断後に、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。これにより、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。
また、映像スイッチャ装置100は、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれのゲーム映像(例えば、プレイ映像またはリプレイ映像)のうち、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMのゲーム映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMのゲーム映像とを、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイに表示させる映像ソースと右側に配置されているディスプレイに表示させる映像ソースとに分けて設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、6対6または5対5のチーム対戦型のゲームにおいて、自チームと他チーム(対戦相手)のゲーム映像をマルチディスプレイ装置MDPの左側と右側とに分けて表示するため、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。また、ゲーム映像がプレイ映像の場合、ゲームプレイシステム1は、チーム対戦型のゲームにおいて、対戦プレイ中にリアルタイムに、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。また、ゲーム映像がリプレイ映像の場合、ゲームプレイシステム1は、自チームと他チーム(対戦相手)のリプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPの左側と右側とに分けて表示するため、対戦プレイ終了後または中断後に、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。これにより、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。
なお、ゲームプレイシステム1は、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMのゲーム映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMのゲーム映像とを、上段と下段のディスプレイに分けて設定する場合と左側と右側のディスプレイに分けて設定する場合との両方が可能なシステムであってもよいし、いずれか一方のみが可能なシステムであってもよい。
映像スイッチャ装置100は、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のうち同一のプレイヤ端末GMのプレイ映像とリプレイ映像とを、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のうち同一のディスプレイに表示させる映像ソースとして設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、同一のプレイヤ端末GMのプレイ映像とリプレイ映像とが同一のディスプレイに表示される。例えば、チームAのプレイヤPA1のゲーム映像A1として、プレイ映像とリプレイ映像のどちらも同一のディスプレイDP1に表示される。つまり、映像ソースがプレイ映像の場合であってもリプレイ映像の場合であっても同一のプレイヤ端末GMのプレイ映像またはリプレイ映像であれば、表示するディスプレイは固定化される。なお、ディスプレイが固定化されるのは、少なくとも同一シーンのプレイ映像とリプレイ映像であればよい。したがって、映像ソースが異なった場合に表示するディスプレイが異なるような例と比較すると、どのプレイヤ端末GMの映像であるかがわかりやすく、複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
映像スイッチャ装置100は、一方のチームのプレイヤ端末GMのプレイ映像と他方のチームのプレイヤ端末GMのプレイ映像とを、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のうち左側に配置されているディスプレイに表示させる映像ソースと右側に配置されているディスプレイに表示させる映像ソースとに分けて設定する。また、映像スイッチャ装置100は、一方のチームのプレイヤ端末GMのリプレイ映像と他方のチームのプレイヤ端末GMのリプレイ映像とを、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイに表示させる映像ソースと下段に配置されているディスプレイに表示させる映像ソースとに分けて設定する。
例えば、図3に示すように、マルチディスプレイ装置MDPに向かって左側と右側に、中央を境に分離されて座席DKが配置されている場合で、一方のチームのプレイヤが左側の座席DKLでプレイし、他方のチームのプレイヤが右側の座席DKRでプレイする場合には、ゲームプレイシステム1は、対戦プレイ中にプレイしながらプレイヤ自身のプレイ映像と自チームの他のプレイヤのプレイ映像とをなるべく近い側(左側または右側)のディスプレイで見ることができるため、自チームの他のプレイヤのプレイ状況をプレイしながらリアルタイムに把握し易いようにすることができる。一方、ゲームプレイシステム1は、リプレイ映像を見るときは対戦プレイ終了後または中断後であるため、チーム別に上下に分けてリプレイ映像をマルチディスプレイ装置MDPに表示することで、自チームのプレイ状況だけでなく、他チームのプレイ状況も把握しやすいようにすることができる。
ビデオサーバ装置200は、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれの同時に録画したプレイ映像を、リプレイ映像として同時に再生する。
これにより、ゲームプレイシステム1は、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12それぞれの同時に録画したプレイ映像のリプレイ映像を、時間軸で同期して同時に再生してマルチディスプレイ装置MDPに表示することができる。よって、ゲームプレイシステム1は、対戦プレイ終了後または中断後に、各プレイヤのプレイ状況の把握がし易く、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。
また、映像スイッチャ装置100には、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のそれぞれに表示させる映像ソースとしていずれのプレイヤ端末GMのゲーム映像(プレイに関する映像)を設定するかの設定情報(例えば、スイッチング設定情報)が、6対6の対戦プレイ及び5対5の対戦プレイのそれぞれについて予め設定されている。そして、映像スイッチャ装置100は、6対6の対戦プレイ及び5対5の対戦プレイのいずれであるかを示す情報と上記設定情報とに基づいて、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれのゲーム映像を、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のいずれに表示させる映像ソースとして設定するかを決定する。
これにより、ゲームプレイシステム1は、6対6の対戦プレイであるか、または5対5の対戦プレイであるかをオペレータが選択することで、マルチディスプレイ装置MDPのゲーム映像を適した画面表示構成に簡単な操作で切り替えることができる。なお、図10、図11および図19に示すように、12台のディスプレイDP1〜DP12の一部のディスプレイに表示させる映像ソースとして、ゲーム映像以外の各種ゲーム情報や各種チーム情報が、設定情報として設定されることを含み得る。
また、映像スイッチャ装置100には、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のそれぞれに表示させる映像ソースとしていずれのプレイヤ端末GMのゲーム映像を設定するかの組合せが異なる複数種類の上記設定情報が予め設定されている。
これにより、ゲームプレイシステム1は、オペレータが各ゲーム映像をマルチディスプレイ装置MDPのどこに配置するかを一つ一つ設定することなく、所望の画面表示構成(例えば、チーム別に上段と下段に分けるか、或いは左側と右側に分けるか)を、プリセットの中から容易に選択することができる。
また、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12が配置されている領域の左右いずれか一方または両方の端の外側に配置される少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12よりも表示画面が大きい大型ディスプレイDP13、DP14(付加表示装置の一例)を備えている。映像スイッチャ装置100は、大型ディスプレイDP13、DP14に表示させる映像ソースとして、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれのゲーム映像のいずれかを設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、各プレイヤのゲーム映像はそのままに、特定のプレイヤのプレイ状況を大きな画面で確認することができる。例えば、チームAのプレイヤPA3のゲーム映像A3に注目する場合、ディスプレイDP3にゲーム映像A3を表示したまま、大型ディスプレイDP13、DP14にもゲーム映像A3を表示する。このとき、大型ディスプレイDP13、DP14にどのプレイヤのゲーム映像が表示されているかを分かり易くするために、ディスプレイDP3に表示されるゲーム映像A3に枠などを重畳表示させるようにしてもよい。
また、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12は、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれでプレイするプレイヤから視認可能な場所に設置されている。
これにより、ゲームプレイシステム1は、プレイヤ端末GMでプレイするプレイヤが自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況をマルチディスプレイ装置MDPで確認することができる。
また、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれには、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12とは別に、それぞれのプレイヤ端末GM専用の表示装置30が内蔵または接続されている。
これにより、ゲームプレイシステム1は、各プレイヤ端末GMでプレイするプレイヤは、自身のプレイヤ端末GMで自身のプレイ状況を確認しながらプレイすることができる。対戦プレイ中は、プレイヤ端末GM1〜GMP12それぞれの専用の表示装置30と、ディスプレイDP1〜DP12とに同一のプレイ映像が表示されるため、自身のプレイ状況は自身のプレイヤ端末GMでプレイ状況を確認し、自チームの他のプレイヤのプレイ状況はディスプレイDP1〜DP12で確認できるようになる。
また、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれは、それぞれのプレイヤ端末GMP1〜GMP12をプレイヤがプレイ可能なように並んで配置されている。そして、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれでプレイされる対戦型ゲームのゲーム映像が表示される少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12の並び順と、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12の並び順とが対応している。
これにより、ゲームプレイシステム1は、各チームのプレイヤの並び順と、各プレイヤのゲーム映像が表示されるディスプレイの並び順とが対応しているため、各プレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。例えば、6対6のチーム対戦では、チームAのプレイヤ端末GMは、GMP1→GMP2→GMP3→GMP4→GMP5→GMP6と並び、チームBのプレイヤ端末GMは、GMP7→GMP8→GMP9→GMP10→GMP11→GMP12と並ぶ。このときプレイヤ端末GMは、1列だけでなく途中で折り返して前後2列となることも含み得る(図4、図5参照)。一方、チームAのゲーム映像が表示されるディスプレイDPは、DP1→DP2→DP3→DP4→DP5→DP6と並び、チームBのゲーム映像が表示されるディスプレイDPは、DP7→DP8→DP9→DP10→DP11→DP12と並ぶ(図8参照)。このときディスプレイDPは、1列だけでなく途中で折り返して上下2段となることも含み得る(図9参照)。このように、ディスプレイDPの並び順と、プレイヤ端末GMの並び順とが対応しているため、ディスプレイDP1〜DP12に表示されているゲーム映像(A1〜A6、B1〜B6)が、どのプレイヤ端末GM(プレイヤPA)のものかが把握し易くなる。また、プレイヤ端末GMまたはゲーム映像が表示されるディスプレイDPの少なくとも一方が、一列に並ばずに途中で折り返した場合であっても、上記に示す並びの概念が損なわれないため、ディスプレイDPに表示されているゲーム映像が、どのプレイヤ端末GM(プレイヤPA)のものかが把握し易くなることには変わりはない。また、把握し易くなることとは、直感的に把握できるようになることともいえる。なお、把握し難い対比例は、各ゲーム映像の並びが各プレイヤ端末GMの並びに対してランダムになるものである。
例えば、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12のうち、一方のチームのプレイヤがプレイする少なくとも6台のプレイヤ端末GMと、他方のチームのプレイヤがプレイする少なくとも6台のプレイヤ端末GMとが、分離されてそれぞれのチームのプレイヤ端末GMごとにまとめて配置されている。そして、一方のチームのプレイヤ端末GMの並び順と、一方のチームのプレイヤ端末GMのそれぞれのゲーム映像が表示されるディスプレイの並び順とが対応しており、他方のチームのプレイヤ端末GMの並び順と、他方のチームのプレイヤ端末GMのそれぞれのゲーム映像が表示されるディスプレイの並び順とが対応している。
これにより、ゲームプレイシステム1は、チーム別にプレイヤ端末GMが、マルチディスプレイ装置MDPに向かって左側と右側に、中央を境に分離されてまとめて配置されているとともに、プレイヤ端末GMの並び順とディスプレイの並び順(即ち、ゲーム映像の並び順)とが対応しているため、チームごとの各プレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
また、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12が配置されている領域において、一方のチームのプレイヤ端末GMと他方のチームのプレイヤ端末GMとが左側と右側と分離されて配置されている。
これにより、ゲームプレイシステム1は、チーム別にプレイヤ端末GMが左側と右側とに分離されて、プレイヤ端末GMの並び順とディスプレイの並び順(即ち、ゲーム映像の並び順)とが対応しているため、チームごとの各プレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
また、本実施形態に係る対戦型ゲームは、複数のプレイヤのそれぞれがゲームフィールド内の異なる場所で対戦プレイが可能であり、複数のプレイヤのそれぞれのプレイヤ端末GMのゲーム映像には、それぞれが対戦プレイをしている場所を基準としたゲームフィールド内の一部の範囲に対応する映像が視認可能に表示され、この範囲の外で対戦プレイしている他のプレイヤのプレイ状況は表示されない。
これにより、ゲームプレイシステム1は、プレイヤが自身のプレイ映像では確認できないチーム対戦型のゲームにおいて、他のプレイヤのプレイ状況をマルチディスプレイ装置MDPで容易に把握することができる。
なお、本実施形態では、ゲームプレイシステム1が、6対6のチーム対戦及び5対5のチーム対戦の両方に対応な例を説明したが、6対6のチーム対戦及び5対5のチーム対戦以外のN対N(例えば、1対1〜4対4)のチーム対戦に対応することもできる。また、Nは4以上の偶数としてもよい。また、Nは7以上としてもよい。6対6または5対5以外のチーム対戦の場合でも、本実施形態で説明した6対6または5対5のチーム対戦の場合と同様に、チーム別に、ゲーム映像を上下または左右に分けて、マルチディスプレイ装置MDPに表示させることができる。なお、ゲームプレイシステム1は、6対6のチーム対戦及び5対5のチーム対戦のいずれか一方のみに対応したシステムとしてもよい。
例えば、本実施形態に係るゲームプレイシステム1は、複数のプレイヤがN対N(Nは4以上の偶数)に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームまたはN−1対N−1に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームに対応可能であってもよい。ゲームプレイシステム1は、少なくとも2N台のプレイヤ端末GMと、少なくとも横方向へN台ずつ上下2段に配置された少なくとも2N台のディスプレイ(表示装置の一例)と、少なくとも2N台のディスプレイのそれぞれに表示させる映像ソースとして、少なくとも2N台のプレイヤ端末GMのそれぞれでプレイされる対戦型ゲームのプレイに関する映像(ゲーム映像)を設定可能な映像スイッチャ装置100(映像設定装置の一例)と、を備えている。映像スイッチャ装置100は、少なくとも2N台のプレイヤ端末GMそれぞれに対応するプレイに関する映像のうち、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMに対応するプレイに関する映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMに対応するプレイに関する映像とを、上段のディスプレイに表示させる映像ソースと下段のディスプレイに表示させる映像ソースとに分けて設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、N対N(Nは4以上の偶数)またはN−1対N−1のチーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。例えば、ゲームプレイシステム1は、自チームと他チーム(対戦相手)のプレイ映像をマルチディスプレイの上段と下段とに分けて表示するため、対戦プレイ中にリアルタイムに、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。また、ゲームプレイシステム1は、自チームと他チーム(対戦相手)のリプレイ映像をマルチディスプレイの上段と下段とに分けて表示するため、対戦プレイ終了後または中断後に、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。これにより、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、6対6及び5対5のチーム対戦以外のN対Nのチーム対戦について、主に3対3のチーム対戦を例に説明する。
図18は、3対3のチーム対戦のプレイヤの座席例を示す図である。図示する例は、チーム別に左側と右側に分け、且つ各チームのプレイヤの座席の並びが横一列になるようにした配置である。例えば、チームAの3人のプレイヤPA1〜PA3が前列の座席DK13〜DK15のプレイヤ端末GMP1〜GMP3(GM13〜GM15に相当)でプレイする設定となっている。一方、チームBの3人のプレイヤPB1〜PB3が前列の座席DK21〜DK23のプレイヤ端末GMP7〜GMP9(GM21〜GM23に相当)でプレイする設定となっている。
図19は、3対3のチーム対戦の画面表示構成の第1例を示す図である。図示する例では、12画面のディスプレイDP1〜DP12を、チーム別に上段と下段に分け、同一チームのゲーム映像を横一列に配置した構成である。例えば、上段のディスプレイDP2〜DP4の画面がチームAのプレイヤPA1〜PA3のゲーム映像A1〜A3に対応し、下段のディスプレイDP9〜DP11の画面がチームBのプレイヤPB1〜PB3のゲーム映像B1〜B6に対応する。
この画面表示構成によれば、3対3のチーム対戦において、自チームの他のメンバーのプレイ状況や、他チームのプレイ状況を容易に区別して確認することができる。また、図18に示すように同一チームのプレイヤの座席の並びが横並びの場合、プレイヤの並びとゲーム映像の並びとが両方とも横並びで対応するため、好適な配置構成である。また、同一チームのプレイヤの座席の並びが横並びで且つチーム別に前後に分かれる場合、プレイヤの並びとゲーム映像の並びとが横方向だけでなく縦方向にも対応するためさらに好適な配置構成となり得る。また、各チームのプレイヤの座席(プレイヤ端末)の並び順とゲーム映像の並び順とが対応しているため、いずれのプレイヤのゲーム映像であるかが容易に分かる。
なお、ディスプレイDP1〜DP12のうち上段と下段のそれぞれの残りのディスプレイDP1、DP5〜DP6及びDP7〜DP8、DP12のそれぞれには、各チームの各種チーム情報(D1、D2)が表示される。なお、この残りのディスプレイは、非表示(画面OFF)となってもよいし、予め設定された映像などが表示されてもよい。なお、図示する例では、ディスプレイDP1、DP5〜DP6及びDP7〜DP8、DP12が余るようにゲーム映像が配置されたが、余る画面はこれらに限定されるものではない。例えば、両チームのゲーム映像を左側に寄せて、右半分のディスプレイが余るようにゲーム映像が配置されてもよいし、下段のゲーム映像のみを1つ分ずらして、左端から1列と右端から2列のディスプレイが余るようにゲーム映像が配置されてもよい。
図20は、3対3のチーム対戦の画面表示構成の第2例を示す図である。図示する例は、12画面のディスプレイDP1〜DP12を、2つの3対3のチーム対戦におけるゲーム映像の表示が可能な構成である。例えば、第1の対戦として、チーム別に左側上段のディスプレイDP1〜DP3(ゲーム映像A1〜A3)と、左側下段のディスプレイDP7〜DP9(ゲーム映像B1〜B3)とに分け、同一チームのゲーム映像が横一列に配置されている。また、第2の対戦として、チーム別に右側上段のディスプレイDP4〜DP6(ゲーム映像A1’〜A3 ’)と、右側下段のディスプレイDP10〜DP12(ゲーム映像B1’〜B3 ’)とに分け、同一チームのゲーム映像が横一列に配置されている。
なお、この3対3のチーム対戦の例以外にも、4対4のチーム対戦用の画面表示構成としたり、2対2のチーム対戦用の画面表示構成としたりすることができる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、マルチディスプレイ装置MDPに表示させる映像の少なくとも一部を拡大表示させる画面表示構成の例について説明する。図12を参照して説明したマルチスクリーン合成装置300を用いることで、マルチディスプレイ装置MDPの12画面のディスプレイDP1〜DP12のうち4つの画面を使用して、マルチディスプレイ装置MDPに拡大表示することが可能である。例えば、ディスプレイDP1〜DP12のうちの1台に表示させるための通常のゲーム映像(プレイ映像またはリプレイ映像)の画面(以下、「通常画面」という)と、4台のディスプレイを使用して拡大表示させるための拡大表示用映像(プレイ映像またはリプレイ映像の分割映像)の画面(以下、「拡大画面」という)とを組み合わせた多彩な画面表示構成が可能である。以下、図21〜22を参照して、拡大画面が含まれる画面表示構成の例について説明する。
図21は、拡大画面が含まれる画面表示構成の第1例を示す図である。この図は、6対6のチーム対戦において、一方のチーム(ここでは、チームA)の6人のプレイヤのゲーム映像のうちの1つを拡大画面に表示する例である。12画面のディスプレイDP1〜DP12のうち、上下左右に隣接する4つのディスプレイDP2、DP3、DP8、DP9を合わせた1つの拡大画面を、チームAのプレイヤPA1のゲーム映像A1を表示する画面としている。また、残りのディスプレイのうちディスプレイDP4〜DP6、DP10、DP11の通常画面のそれぞれを、チームAのプレイヤPA2〜PA6のゲーム映像A2〜A6を表示する画面としている。どのプレイヤのゲーム映像が拡大されているかを分かり易くするため、プレイヤPA1のゲーム映像A1を拡大画面に表示する場合には、その右側に配置されているディスプレイDP4〜DP6、DP10〜DP11(通常画面)に残りのゲーム映像A2〜A6が表示されるようにしている。
図22は、拡大画面が含まれる画面表示構成の第2例を示す図である。この図は、プレイヤPA3のゲーム映像A3を拡大画面に表示する例である。中央の上下左右に隣接する4つのディスプレイDP3、DP4、DP9、DP10を合わせた1つの拡大画面にゲーム映像A3を表示し、ゲーム映像A3の左側のディスプレイDP1、DP2の通常画面にゲーム映像A1、A2を表示し、ゲーム映像A3の右側のディスプレイDP5、DP6、DP11にゲーム映像A4〜A6を表示している。
図21、22に示す画面表示構成の例からも分かるように、どのゲーム映像が拡大されているかを分かり易くするため、拡大画面と通常画面を含めて、1番目のプレイヤPA1のゲーム映像A1から6番目のプレイヤPA6のゲーム映像A6までが、一方端(左側)のディスプレイDP1、DP7から他方端(右側)のディスプレイDP6、DP12に向かう方向へ順番に並ぶように配置させている。また、通常画面は、図21に示す例では、上段の左側から右側への横並び(ゲーム映像A2、A3、A4)と、その後下段に折り返して、下段の左側から右側への横並び(ゲーム映像A5、A6)としている。また、図22に示す例の通常画面は、上段の左側から右側への横並び(ゲーム映像A1、A2)、及び拡大画面(ゲーム映像A3)を挟んで、さらに左側から右側への横並び(ゲーム映像A4、A5)、そして、下段に折り返して、下段の拡大画面(ゲーム映像A3)の右側にゲーム映像A6としている。上段と下段とを折り返す場合には、上記のように上段横並びから下段横並びへとする「横並び優先」としてもよいし、上段→下段→上段→下段・・・のように「縦並び優先」としてもよい。残りのディスプレイ(図21では、DP1、DP7、DP12、図22では、DP7、DP8、DP12)には、このチームの各種チーム情報(D1)などが表示される。
図23は、拡大画面が含まれる画面表示構成の第3例を示す図である。この図は、6対6のチーム対戦において、一方のチーム(ここでは、チームA)の6人のプレイヤのゲーム映像のうちの2つを拡大画面としている例である。12画面のディスプレイDP1〜DP12のうち、上下左右に隣接する4つのディスプレイDP1、DP2、DP7、DP8を合わせた1つの第1の拡大画面にゲーム映像A1を表示し、上下左右に隣接する4つのディスプレイDP5、DP6、DP11、DP12を合わせた1つの第2の拡大画面にゲーム映像A6を表示し、残りのディスプレイDP3、DP4、DP9、DP10の通常画面にゲーム映像A2〜A5を表示している。
図21、22に示す例と同様に、どのゲーム映像が拡大されているかを分かり易くするため、拡大画面と通常画面を含めて、1番目のプレイヤPA1のゲーム映像A1から6番目のプレイヤPA6のゲーム映像A6までが、一方端(左側)のディスプレイDP1、DP7から他方端(右側)のディスプレイDP6、DP12に向かう方向へ順番に並ぶように配置させている。この例では、通常画面は、「横並び優先」として、4つのディスプレイDP3、DP4、DP9、DP10に対して、上段に2〜3番目のプレイヤのゲーム映像A2、A3、折り返して下段に4〜5番目のゲーム映像A4、A5としている。
図24は、拡大画面が含まれる画面表示構成の第4例を示す図である。この図は、複数(2〜6)人チームのプレイヤのゲーム映像のうちの2つを拡大画面として、通常画面が含まれない例である。12画面のディスプレイDP1〜DP12のうち、中央より左側の上下左右に隣接する4つのディスプレイDP2、DP3、DP8、DP9を合わせた1つの第1の拡大画面にゲーム映像A1を表示し、中央より右側の上下左右に隣接する4つのディスプレイDP4、DP5、DP10、DP11を合わせた1つの第2の拡大画面にゲーム映像A2を表示している。
なお、どのゲーム映像を拡大して表示させるかは任意である。残りのディスプレイには、このチームの各種チーム情報(D1)などが表示される。例えば、複数人のプレイヤから選択された2人分の2つのゲーム映像のみを拡大画面に表示する場合、どのプレイヤのゲーム映像であるかを示す情報が、各種チーム情報(D1)として表示されてもよい。また、どのプレイヤであるかを示す情報としては、プレイヤ名やプレイヤの映像(事前に取得済みのプロフィール画像や、カメラ撮影映像)などが例示できる。
図25は、拡大画面が含まれる画面表示構成の第5例を示す図である。この図は、複数(3〜6)人チームのプレイヤのゲーム映像のうちの3つを拡大画面として、通常画面が含まれない例である。12画面のディスプレイDP1〜DP12を3つに分割し、左側の上下左右に隣接する4つのディスプレイDP1、DP2、DP7、DP8を合わせた1つの第1の拡大画面をゲーム映像A1とし、中央の上下左右に隣接する4つのディスプレイDP3、DP4、DP9、DP10を合わせた1つの第2の拡大画面をゲーム映像A2とし、右側の上下左右に隣接するDP5、DP6、DP11、DP12を合わせた1つの第3の拡大画面をゲーム映像A3としている。なお、いずれのゲーム映像を拡大画面とするかは任意である。
図26は、拡大画面が含まれる画面表示構成の第6例を示す図である。この図は、複数(5〜6)人チームのプレイヤのゲーム映像のうちの5つを拡大画面に表示し、通常画面が含まれない例である。図25に示すように、12画面のディスプレイDP1〜DP12を3つに分割して3つの拡大画面としてゲーム映像をするとともに、左右端の大型ディスプレイDP13、DP14の画面にもゲーム映像を表示している。大型ディスプレイDP13、DP14は、1つの画面で通常画面4つ分の拡大画面に相当するため、合計5つのゲーム映像を拡大画面とすることが可能となる。5人チームの場合、5人分のゲーム映像の全てを拡大画面に表示することができる。なお、6人チームの場合、いずれのゲーム映像を拡大画面に表示するかは任意である。
上述した各画面表示構成の切替えは、映像スイッチャ装置100及びマルチスクリーン合成装置300の制御により切替えることができる。例えば、プレイ映像またはリプレイ映像の選択や各種対戦型ゲームに適した画面表示構成など、利用状況に応じた複数の画面表示構成が予め複数設定(プリセット)されており、講師用PC400からのオペレーションにより簡単な操作で利用状況に応じた画面表示構成の切替えが可能である。
以上説明したように、ゲームプレイシステム1は、少なくとも12台のプレイヤ端末GMP1〜GMP12と、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12と、映像スイッチャ装置100と、マルチスクリーン合成装置300(映像処理装置の一例)を備えている。マルチスクリーン合成装置300は、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のうち隣接する少なくとも4台のディスプレイに一のゲーム映像(例えば、プレイ映像またはリプレイ映像)を拡大表示させるための映像として、当該一のゲーム映像を少なくとも4台のディスプレイのそれぞれに表示させる映像に分割した分割映像(拡大表示用映像)を生成する。映像スイッチャ装置100は、同一チームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMのそれぞれのゲーム映像のうち、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のうちの1台のディスプレイに表示させるための通常のゲーム映像と、少なくとも4台のディスプレイに拡大表示させるための分割映像によるゲーム映像とを組み合わせて映像ソースとして設定可能であり、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12が配置されている領域の左右いずれか一方の端から他方の端に向かって規定のプレイヤ順に並ぶように、通常のゲーム映像(通常画面に表示させる映像)と分割映像によるゲーム映像(拡大画面に表示させる映像)とを組み合わせて映像ソースとして設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、チームの中で注目したいプレイヤのプレイ状況や詳細を確認したいプレイ状況などを拡大表示により把握し易くすることができるとともに、チームの残りのメンバーのプレイ状況も同時に確認することができ把握し易くすることができる。よって、ゲームプレイシステム1は、チーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
また、映像スイッチャ装置100は、通常のゲーム映像と分割映像によるゲーム映像との組み合わせを複数設定可能であり、複数の組み合わせに対して規定のプレイヤ順に並ぶように映像ソースとして設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、拡大表示(拡大画面)でプレイ状況を確認したいプレイヤや通常の表示(通常画面)での確認で構わないプレイヤなどを容易に設定することができ、複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
また、映像スイッチャ装置100は、通常のゲーム映像を、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のうち上段に配置されているディスプレイから折り返して下段に配置されているディスプレイに規定のプレイヤ順に並ぶように映像ソースとして設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、マルチディスプレイ装置MDPに通常の表示(通常画面)で表示されるゲーム映像の並びが規定のプレイヤ順となっているため、複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
また、映像スイッチャ装置100は、分割映像によるゲーム映像のみを、規定のプレイヤ順に並ぶように映像ソースとして設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、拡大表示(拡大画面)でプレイ状況を確認できるプレイヤの数をより増やすことができ、チームの中で注目したいプレイヤのプレイ状況や詳細を確認したいプレイ状況を同時に複数確認することができる。
また、映像スイッチャ装置100は、同一チームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末GMのうちの一部のプレイヤ端末GMの分割映像によるゲーム映像を、規定のプレイヤ順に並ぶように映像ソースとして設定可能である。
これにより、ゲームプレイシステム1は、通常の表示(通常画面での表示)を行わないことで、同一チームのプレイヤの全てのプレイ状況の確認よりも、一部のプレイヤのプレイ状況を拡大表示(拡大画面)で確認することの方を優先することにより、なるべく多くのプレイ状況を拡大表示(拡大画面)で確認することができる。
なお、ゲームプレイシステム1は、本実施形態のように、少なくとも一部のゲーム映像を拡大画面に表示する場合、リプレイ映像のみに対応する構成としてもよい。例えば、ゲームプレイシステム1は、プレイ映像の表示の場合には、例えば図8〜11に示すような通常画面による画面表示構成とし、リプレイ映像の表示の場合には、図8〜11に示すような通常画面による画面表示構成と、図21〜26に示すような拡大画面を含む画面表示構成とのどちらも設定可能な構成としてもよい。
[第4の実施形態]
第3の実施形態では、一方のチームのゲーム映像のうちの1つ以上を拡大画面に表示する画面表示構成について説明したが、本実施形態では、対戦相手のゲーム映像も拡大画面に表示する画面表示構成の例を説明する。
図27は、対戦する両方のプレイヤの拡大画面が含まれる画面表示構成の第1例を示す図である。この図は、1対1の対戦において、12画面のディスプレイDP1〜DP12のうち中央を境に左側に一方のプレイヤ(ここでは、プレイヤPA1)のゲーム映像A1を表示する拡大画面を含み、右側に他方のプレイヤ(ここでは、プレイヤPB1)のゲーム映像B1を表示する拡大画面を含む例である。
例えば、12画面のディスプレイDP1〜DP12を横方向に3つの拡大画面に分割し、右側の上下左右に隣接する4つのディスプレイDP1、DP2、DP7、DP8を合わせた第1の拡大画面にゲーム映像A1を表示し、左側の上下左右に隣接する4つのディスプレイDP5、DP6、DP11、DP12を合わせた第2の拡大画面にゲーム映像B1を表示している。中央の上下左右に隣接する4つのディスプレイDP3、DP4、DP9、DP10を合わせた第3の拡大画面には、各種チーム情報(D1)などが表示される。これにより、1対1の対戦においても、各プレイヤのプレイ映像またはリプレイ映像を拡大表示することができるため、複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
なお、各種チーム情報(D1)などを表示させる画面は、拡大画面としなくてもよい。例えば、中央の4つのディスプレイDP3、DP4、DP9、DP10のそれぞれに個別に各種チーム情報(D1)などが表示されてもよい。また、第1の拡大画面と第2の拡大画面を中央に寄せてもよい。つまり、ディスプレイDP2、DP3、DP8、DP9を合わせた第1の拡大画面にゲーム映像A1を表示し、ディスプレイDP4、DP5、DP10、DP11を合わせた第2の拡大画面にゲーム映像B1を表示してもよい。
また、図27に示す画面表示構成例は、1対1の個人対戦に適用できるが、複数対複数のチーム対戦でも、各チームでそれぞれ1人のプレイヤ(代表プレイヤ、選択されたプレイヤなど)のゲーム映像を拡大画面とする場合に適用してもよい。
図28は、対戦する両方のプレイヤの拡大画面が含まれる画面表示構成の第2例を示す図である。この図は、2対2の対戦において、図27に示す画面表示構成に対して左右端の大型ディスプレイDP13、DP14もゲーム映像を表示する拡大画面として利用する例である。左端の大型ディスプレイDP13を拡大画面としてゲーム映像A1を表示し、ディスプレイDP1、DP2、DP7、DP8を合わせた拡大画面にゲーム映像A2を表示し、ディスプレイDP5、DP6、DP11、DP12を合わせた拡大画面にゲーム映像B1を表示し、右端の大型ディスプレイDP14を拡大画面としてゲーム映像B2を表示している。なお、大型ディスプレイDP13、DP14は、通常画面の4つ分の大きさに相当するため拡大画面として利用できるが1つの画面であるため、マルチスクリーン合成装置300で拡大表示用映像とする処理は必要ない。これにより、2対2の対戦においても、各プレイヤのプレイ映像またはリプレイ映像を拡大表示することができるため、複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くする。
なお、2対2の対戦は、2対2のチーム対戦であってもよいし、1対1の個人対戦×2であってもよい。また、3人以上のチーム対戦で、各チームでそれぞれ1人のプレイヤ(代表プレイヤ、選択されたプレイヤなど)のゲーム映像を拡大画面に表示する場合に適用してもよい。また、4人で競い合う対戦型ゲームにも適用できる。
[変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述した各実施形態は、任意に組み合わせることができる。
また、上記実施形態において、マルチディスプレイ装置MDPが12台のディスプレイDP1〜DP12を備える例を説明したが、12台に限定されるものではない。例えば、ディスプレイの数は、12台よりも多くてもよいし、少なくてもよい。但し、上段と下段とに分けてディスプレイを配置する場合、上段のディスプレイの数と下段のディスプレイの数とが同数となるように、ディスプレイの数は偶数が望ましい。図29は、マルチディスプレイ装置の変形例を示す図である。図示するマルチディスプレイ装置MDP´は、上段に5台のディスプレイDP1〜DP5と下段に5台のディスプレイDP7〜DP11の2行5列の計10台のディスプレイを少なくとも備えている。また、マルチディスプレイ装置MDP´は、図2に示す例と同様に、10台のディスプレイの左側と右側に大型ディスプレイDP13とDP14を備えている。この場合、例えば、5対5のチーム対戦(或いは、5人未満のチーム対戦)において、一方のチームのゲーム映像を上段のディスプレイDP1〜DP5に表示させ、他方のチームのゲーム映像を下段のディスプレイDP7〜DP11に表示させてもよい。また、マルチディスプレイ装置MDP´の10台のディスプレイDP1〜DP5、DP7〜DP11のうちの上下左右に隣接する4台のディスプレイを拡大画面として使用してもよい。
また、上記実施形態では、ゲームプレイシステムをeスポーツのスクールに適用する例を説明したが、スクールへの適用に限定されるものでなく、例えば、eスポーツを観戦するシステムにも適応し得るものである。
なお、対戦プレイの様子(教室全体や各プレイヤなど)を撮影するカメラ装置を備え、そのカメラ装置(不図示)が撮影したカメラ映像を、映像スイッチャ装置100に入力するようにしてもよい。これにより、対戦プレイの様子をマルチディスプレイ装置MDPに表示させることも可能となる。
また、プレイヤ端末GMで表示されるプレイ映像と、マルチディスプレイ装置MDPで表示されるプレイ映像とは、画面を通して視認できる映像としては、必ずしも一致しなくてもよい。例えば、マルチディスプレイ装置MDPで表示されるプレイ映像の映像ソースが、プレイヤ端末GMで表示されるプレイ映像と同じ映像ソースであって、単に映像スイッチャ装置100を介してマルチディスプレイ装置MDPに入力された後、何も映像に処理が加えられなければ、そのままプレイヤ端末GMで表示されるプレイ映像と同じプレイ映像がマルチディスプレイ装置MDPにも表示される。一方、プレイヤ端末GMで表示されるプレイ映像の映像ソースに対して、マルチディスプレイ装置MDPで表示されるまでに何らかの映像処理が行われた場合には、マルチディスプレイ装置MDPに表示されるプレイ映像は映像処理後のプレイ映像となり、プレイヤ端末GMで表示されるプレイ映像とは一致しない。例えば、映像処理には、スーパーインポーズによるテキストを重畳させて表示させる処理、プレイ映像以外の他の映像ソースと合成する処理などがある。例えば、プレイヤ端末GMにプレイヤを撮影するカメラ装置が備えられている場合、そのカメラ装置が撮影したカメラ映像を、プレイ映像の片隅に合成表示させてマルチディスプレイ装置MDPに表示させてもよい。これらの映像処理は、映像スイッチャ装置100、マルチスクリーン合成装置300、及びマルチディスプレイ装置MDPのいずれかで行ってもよいし、不図示の他の装置を加えることで行ってもよい。
また、ゲームプレイシステム1において、マルチディスプレイ装置MDPの画面表示構成を、拡大画面を含まない画面表示構成のみのとする場合、拡大表示用映像を生成する必要がないため、マルチスクリーン合成装置300が無い構成としてもよい。
また、ゲームプレイシステム1において、複数のプレイヤ端末GMとして、教室に設置されたPCや家庭用ゲームを例示したが、プレイヤ端末GMとして、個人が所有するスマートフォンなどの個人所有端末であってもよい。したがって、ゲームプレイシステム1は、複数のプレイヤ端末GM(少なくとも12台のプレイヤ端末GM)を具備しなくてもよい。すなわち、ゲームプレイシステム1は、少なくとも横方向へ6台ずつ上下2段に配置された少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12(表示装置の一例)と、少なくとも12台のディスプレイDP1〜DP12のそれぞれに表示させる映像ソースとして、少なくとも12台のプレイヤ端末GMのそれぞれでプレイされる対戦型ゲームのプレイに関する映像を設定可能な映像スイッチャ装置100(映像設定装置の一例)とを具備すればよい。
また、ビデオサーバ装置200は、複数のプレイヤ端末GMのそれぞれのプレイ映像を同時に録画したリプレイ映像を再生する場合、再生スピードを可変(スロー再生、早送り再生など)可能としてもよい。例えば、ビデオサーバ装置200は、再生スピードを可変させる場合、それぞれのリプレイ映像の再生スピードが同じになるように一斉に可変させることが可能である。
また、ゲームプレイシステム1では、ゲーム映像(通常画面または拡大画面)のうち注目させたいゲーム映像を指示するために、注目させたいゲーム映像に枠などを表示することができる。例えば、講師用PC400からのオペレーションに基づいて、マルチスクリーン合成装置300またはマルチディスプレイ装置MDP(MDP´)において、ゲーム映像に枠などの表示を重畳(スーパーインポーズ)してもよい。これにより、講師が講師用PCを操作することにより、生徒に注目させたいゲーム映像を容易に知らせることができる。また、ゲーム映像に表示させる枠は、点滅表示させてもよい。また、複数のゲーム映像に枠を表示させることも可能である。なお、枠に限定されず、他のゲーム映像を区別可能なマークなどでもよい。
また、上記実施形態では、プレイヤ端末GMの表示装置30にはプレイ映像が表示され、リプレイ映像は表示されない。但し、映像スイッチャ装置100の出力系統をプレイヤ端末GMに入力する構成とすることにより、表示装置30にプレイ映像だけでなくリプレイ映像の表示が可能な構成としてもよい。
また、上記実施形態では、ゲームプレイシステム1をeスポーツのスクールに適用する例を説明したが、スクールへの適用に限定されるものでなく、例えば、eスポーツを観戦するシステムにも適応し得るものである。
また、上述したゲームプレイシステム1が備える各装置(例えば、プレイヤ端末GM(GMP1〜GMP12)、マルチディスプレイ装置MDP、映像スイッチャ装置100、ビデオサーバ装置200、マルチスクリーン合成装置300、講師用PC400など)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各装置としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、各装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。即ち、配信サーバからダウンロードされて各装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に制御部250で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述したゲームプレイシステム1が備える各装置の機能の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
また、上述したゲームプレイシステム1が備える各装置の機能の一部または全部を、各装置以外の他の装置で行ってもよい。例えば、各装置の機能の一部または全部を、各装置と通信接続されるサーバ装置(不図示)で行ってもよいし、各装置で記憶されている情報などは、各装置と通信接続される記憶装置(不図示)に記憶されてもよい。
また、上記実施形態では、同じチームに属するプレイヤであるメンバーがゲームフィールド内の異なるエリアに分かれて対戦プレイが可能なチーム対戦型の不完全情報ゲームを一例として説明した。この対戦型ゲームの例では、各プレイヤのプレイ映像のみでは対戦プレイ中に他のメンバーのプレイ状況を把握することが困難であるところ、ゲームプレイシステム1では、敵味方を含めた全プレイヤのゲーム映像を同時にマルチディスプレイ装置MDPで見ることができるため、ゲーム進行における自チーム(味方チーム)の他のメンバーのプレイ状況や、他チーム(相手チーム)のプレイ状況を同時間で確認することができ把握し易くすることができ、例えば、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。一方、ゲームプレイシステム1でプレイする対戦型ゲームが、例えば敵味方の全プレイヤが同一の固定されたゲームフィールド内で対戦プレイが可能な場合であっても、対戦プレイ終了後または中断後にリプレイ映像を確認することによって、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる効果を奏するので、対戦型ゲームの内容については、上記実施形態で説明した例に限られるものではない。
[付記]
以上の記載から本発明は例えば以下のように把握される。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を便宜的に括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の態様に限定されるものではない。
(付記1)本発明の一態様に係るゲームプレイシステム(1)は、複数のプレイヤが6対6に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームまたは5対5に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームの両方に対応可能なゲームプレイシステムであって、少なくとも12台のプレイヤ端末(GMP1〜GMP12)と、少なくとも横方向へ6台ずつ上下2段に配置された少なくとも12台の表示装置(DP1〜DP12)と、前記少なくとも12台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとして、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれでプレイされる前記対戦型ゲームのプレイに関する映像(例えば、ゲーム映像)を設定可能な映像設定装置(100)と、を備え、前記映像設定装置は、前記少なくとも12台のプレイヤ端末それぞれに対応する前記映像のうち、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記映像とを、前記少なくとも12台の表示装置のうち上段に配置されている表示装置(DP1〜DP6)に表示させる映像ソースと下段に配置されている表示装置(DP7〜DP12)に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である。
付記1の構成によれば、ゲームプレイシステムは、6対6または5対5のチーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。例えば、ゲームプレイシステムは、自チームと他チーム(対戦相手)のプレイに関する映像をマルチディスプレイの上段と下段とに分けて表示するため、自チームの他のメンバー(プレイヤ)のプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。なお、本ゲームプレイシステムは、6対6および5対5のうち少なくとも一方のチーム対戦型のゲームに好適なシステムであって、それより少なければチーム人数に限定されるものでない。
(付記2)また、本発明の一態様は、付記1に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置は、前記少なくとも12台のプレイヤ端末それぞれに対応する前記映像のうち、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記映像とを、前記少なくとも12台の表示装置のうち左側に配置されている表示装置(DP1〜DP3、DP7〜9)に表示させる映像ソースと右側に配置されている表示装置(DP4〜DP6、DP10〜12)に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である。
付記2の構成によれば、ゲームプレイシステムは、6対6または5対5のチーム対戦型のゲームにおいて、自チームと他チーム(対戦相手)のプレイに関する映像をマルチディスプレイの左側と右側とに分けて表示するため、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。
(付記3)また、本発明の一態様に係るゲームプレイシステム(1)は、複数のプレイヤが6対6に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームまたは5対5に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームの両方に対応可能なゲームプレイシステムであって、少なくとも12台のプレイヤ端末(GMP1〜GMP12)と、少なくとも横方向へ6台ずつ上下2段に配置された少なくとも12台の表示装置(DP1〜DP12)と、前記少なくとも12台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとして、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれでプレイされる前記対戦型ゲームのプレイに関する映像(例えば、ゲーム映像)を設定可能な映像設定装置(100)と、を備え、前記映像設定装置は、前記少なくとも12台のプレイヤ端末それぞれに対応する前記プレイに関する映像のうち、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像とを、前記少なくとも12台の表示装置のうち左側に配置されている表示装置(DP1〜DP3、DP7〜9)に表示させる映像ソースと右側に配置されている表示装置(DP4〜DP6、DP10〜12)に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である。
付記3の構成によれば、ゲームプレイシステムは、6対6または5対5のチーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。例えば、ゲームプレイシステムは、自チームと他チーム(対戦相手)のプレイに関する映像をマルチディスプレイの左側と右側とに分けて表示するため、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。
(付記4)また、本発明の一態様は、付記1から付記3のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記プレイに関する映像には、前記対戦型ゲームのプレイ映像が含まれる。プレイ映像は、プレイヤ端末でプレイヤが操作してゲームを進行させているときの映像である。したがって、プレイ映像は、各プレイヤで異なる映像である。
付記4の構成によれば、ゲームプレイシステムは、チーム対戦型のゲームにおいて、自チームと他チーム(対戦相手)のプレイ映像をマルチディスプレイの上段と下段または左側と右側に分けて表示するため、対戦プレイ中にリアルタイムに、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。
(付記5)また、本発明の一態様は、付記4に記載のゲームプレイシステムであって、前記少なくとも12台のプレイヤ端末それぞれの前記プレイ映像を同時に録画する録画装置(200)、を備え、前記プレイに関する映像には、録画した前記プレイ映像を再生したリプレイ映像が含まれ、前記映像設定装置は、前記録画装置により録画された前記少なくとも12台のプレイヤ端末それぞれの前記リプレイ映像を、前記少なくとも12台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとして設定可能である。リプレイ映像は、プレイヤ端末でプレイヤが操作してゲームを進行させているときの映像を録画(記録)したものと言える。したがって、リプレイ映像も、各プレイヤで異なる映像である。
付記5の構成によれば、ゲームプレイシステムは、チーム対戦型のゲームにおいて、自チームと他チーム(対戦相手)のリプレイ映像をマルチディスプレイの上段と下段または左側と右側に分けて表示するため、対戦プレイ終了後または中断後に、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。これにより、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。
(付記6)また、本発明の一態様は、付記5に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置は、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のうち同一のプレイヤ端末の前記プレイ映像と前記リプレイ映像とを、前記少なくとも12台の表示装置のうち同一の表示装置に表示させる映像ソースとして設定可能である。
付記6の構成によれば、ゲームプレイシステムは、同一のプレイヤ端末のプレイ映像とリプレイ映像とが同一のディスプレイに表示されるため、どのプレイヤ端末の映像であるかがわかりやすく、複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
(付記7)また、本発明の一態様は、付記5に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置は、前記一方のチームのプレイヤ端末の前記プレイ映像と前記他方のチームのプレイヤ端末の前記プレイ映像とを、前記少なくとも12台の表示装置のうち左側に配置されている表示装置に表示させる映像ソースと右側に配置されている表示装置に表示させる映像ソースとに分けて設定し、前記一方のチームのプレイヤ端末の前記リプレイ映像と前記他方のチームのプレイヤ端末の前記リプレイ映像とを、前記少なくとも12台の表示装置のうち上段に配置されている表示装置に表示させる映像ソースと下段に配置されている表示装置に表示させる映像ソースとに分けて設定する。
付記7の構成によれば、ゲームプレイシステムは、対戦プレイ中にプレイしながらプレイヤ自身のプレイ映像と自チームの他のプレイヤのプレイ映像とをなるべく近いディスプレイで見ることができるため、自チームの他のプレイヤのプレイ状況をプレイしながらリアルタイムに把握し易いようにすることができる。一方、ゲームプレイシステムは、リプレイ映像を見るときは対戦プレイ終了後または中断後であるため、チーム別に上下に分けてリプレイ映像をマルチディスプレイに表示することで、自チームのプレイ状況だけでなく、他チームのプレイ状況も把握しやすいようにすることができる。
(付記8)また、本発明の一態様は、付記5から付記7のいずれか一項に記載のゲームプレイシステムであって、前記録画装置は、前記少なくとも12台のプレイヤ端末それぞれの同時に録画した前記プレイ映像を、前記リプレイ映像として同時に再生する。
付記8の構成によれば、ゲームプレイシステムは、少なくとも12台のプレイヤ端末それぞれの同時に録画したプレイ映像のリプレイ映像を、時間軸で同期して同時に再生してマルチディスプレイに表示することができる。よって、ゲームプレイシステムは、対戦プレイ終了後または中断後に、各プレイヤのプレイ状況の把握がし易く、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。
(付記9)また、本発明の一態様に係るゲームプレイシステム(1)は、複数のプレイヤが6対6に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームまたは5対5に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームの両方に対応可能なゲームプレイシステムであって、少なくとも12台のプレイヤ端末(GMP1〜GMP12)と、少なくとも横方向へ6台ずつ上下2段に配置された少なくとも12台の表示装置(DP1〜DP12)と、前記少なくとも12台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとして、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれでプレイされる前記対戦型ゲームのプレイに関する映像(例えば、ゲーム映像)を設定可能な映像設定装置(100)と、前記少なくとも12台の表示装置のうち隣接する少なくとも4台の表示装置に一の前記プレイに関する映像を拡大表示させるための映像として、当該一の前記プレイに関する映像を前記少なくとも4台の表示装置のそれぞれに表示させる映像に分割した分割映像(例えば、拡大表示用映像)を生成する映像処理装置(300)と、を備え、前記映像設定装置は、同一チームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末のそれぞれに対応する前記プレイに関する映像のうち、前記少なくとも12台の表示装置のうちの1台の表示装置に表示させるための通常のプレイに関する映像と、前記少なくとも4台の表示装置に拡大表示させるための分割映像によるプレイに関する映像とを組み合わせて映像ソースとして設定可能であり、前記少なくとも12台の表示装置が配置されている領域の左右いずれか一方の端から他方の端に向かって規定のプレイヤ順に並ぶように、前記通常のプレイに関する映像と前記分割映像によるプレイに関する映像とを組み合わせて前記映像ソースとして設定可能である。
付記9の構成によれば、ゲームプレイシステムは、チームの中で注目したいプレイヤのプレイ状況や詳細を確認したいプレイ状況などを拡大表示により把握し易くすることができるとともに、チームの残りのメンバーのプレイ状況も同時に確認することができ把握し易くすることができる。よって、ゲームプレイシステムは、チーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
(付記10)また、本発明の一態様は、付記9に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置は、前記通常のプレイに関する映像と前記分割映像によるプレイに関する映像との組み合わせを複数設定可能であり、前記複数の組み合わせに対して前記規定のプレイヤ順に並ぶように前記映像ソースとして設定可能である。
付記10の構成によれば、ゲームプレイシステムは、拡大表示(拡大画面)でプレイ状況を確認したいプレイヤや通常の表示(通常画面)での確認で構わないプレイヤなどを容易に設定することができ、複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
(付記11)また、本発明の一態様は、付記9または付記10に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置は、前記通常のプレイに関する映像を、前記少なくとも12台の表示装置のうち上段に配置されている表示装置から折り返して下段に配置されている表示装置に前記規定のプレイヤ順に並ぶように前記映像ソースとして設定可能である。
付記11の構成によれば、ゲームプレイシステムは、マルチディスプレイに通常の表示(通常画面)で表示されるプレイに関する映像(例えば、プレイ映像またはリプレイ映像)の並びが規定のプレイヤ順となっているため、複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
(付記12)また、本発明の一態様は、付記9から付記11のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置は、前記分割映像によるプレイに関する映像のみを、前記規定のプレイヤ順に並ぶように前記映像ソースとして設定可能である。
付記12の構成によれば、ゲームプレイシステムは、拡大表示(拡大画面)でプレイ状況を確認できるプレイヤの数をより増やすことができ、チームの中で注目したいプレイヤのプレイ状況や詳細を確認したいプレイ状況を同時に複数確認することができる。
(付記13)また、本発明の一態様は、付記12に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置は、同一チームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末のうちの一部のプレイヤ端末に対応する前記分割映像によるプレイに関する映像を、前記規定のプレイヤ順に並ぶように前記映像ソースとして設定可能である。
付記13の構成によれば、ゲームプレイシステムは、通常の表示(通常画面での表示)を行わないことで、同一チームのプレイヤの全てのプレイ状況の確認よりも、一部のプレイヤのプレイ状況を拡大表示(拡大画面)で確認することの方を優先することにより、なるべく多くのプレイ状況を拡大表示(拡大画面)で確認することができる。
(付記14)また、本発明の一態様は、付記9から付記13のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記プレイに関する映像は、前記対戦型ゲームのプレイ映像である。プレイ映像は、プレイヤ端末でプレイヤが操作してゲームを進行させているときの映像である。したがって、プレイ映像は、各プレイヤで異なる映像である。
付記14の構成によれば、ゲームプレイシステムは、対戦プレイ中に、チームの中で注目したいプレイヤのプレイ状況や詳細を確認したいプレイ状況などを拡大表示により把握し易くすることができるとともに、チームの残りのメンバーのプレイ状況も同時に確認することができ把握し易くすることができる。よって、ゲームプレイシステムは、チーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤの対戦プレイ中のプレイ状況を把握し易くすることができる。
(付記15)また、本発明の一態様は、付記9から付記13のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記少なくとも12台のプレイヤ端末それぞれのプレイ映像を同時に録画する録画装置(200)、を備え、前記プレイに関する映像は、録画した前記プレイ映像を再生したリプレイ映像である。リプレイ映像は、プレイヤ端末でプレイヤが操作してゲームを進行させているときの映像を録画(記録)したものと言える。したがって、リプレイ映像も、各プレイヤで異なる映像である。
付記15の構成によれば、ゲームプレイシステムは、プレイが終了した後に、チームの中で注目したいプレイヤのプレイ状況や詳細を確認したいプレイ状況などをリプレイ映像の拡大表示により把握し易くすることができるとともに、チームの残りのメンバーのプレイ状況も同時にリプレイ映像で確認することができ把握し易くすることができる。よって、ゲームプレイシステムは、チーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を、対戦プレイ終了後または中断後に、リプレイ映像により把握し易くすることができる。これにより、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。
(付記16)また、本発明の一態様は、付記1から付記15のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置には、前記少なくとも12台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとしていずれのプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像を設定するかの設定情報が、6対6の対戦プレイ及び5対5の対戦プレイのそれぞれについて予め設定されており、前記映像設定装置は、6対6の対戦プレイ及び5対5の対戦プレイのいずれであるかを示す情報と前記設定情報とに基づいて、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれに対応する前記プレイに関する映像を、前記少なくとも12台の表示装置のいずれに表示させる映像ソースとして設定するかを決定する。
付記16の構成によれば、ゲームプレイシステム1は、6対6の対戦プレイであるか、または5対5の対戦プレイであるかをオペレータが選択することで、各プレイヤ端末のそれぞれに対応するプレイに関する映像(例えば、プレイ映像またはリプレイ映像)を、適した画面表示構成でマルチディスプレイに表示することができる。
(付記17)また、本発明の一態様は、付記16に記載のゲームプレイシステムであって、前記映像設定装置には、前記少なくとも12台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとしていずれのプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像を設定するかの組合せが異なる複数種類の前記設定情報が予め設定されている。
付記17の構成によれば、ゲームプレイシステムは、オペレータが各ゲーム映像をマルチディスプレイのどこに配置するかを一つ一つ設定することなく、所望の画面表示構成(例えば、チーム別に上段と下段に分けるか、或いは左側と右側に分けるか)を、複数の設定(プリセット)の中から容易に選択することができる。
(付記18)また、本発明の一態様は、付記1から付記17のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記少なくとも12台の表示装置が配置されている領域の左右いずれか一方または両方の端の外側に配置される前記少なくとも12台の表示装置よりも表示画面が大きい付加表示装置(DP13、DP14)を備え、前記映像設定装置は、前記付加表示装置に表示させる映像ソースとして、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれに対応する前記プレイに関する映像のいずれかを設定可能である。
付記18の構成によれば、ゲームプレイシステムは、各プレイヤのゲーム映像はそのままに、特定のプレイヤのプレイ状況を大きな画面で確認することができる。
(付記19)また、本発明の一態様は、付記1から付記18のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記少なくとも12台の表示装置は、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれでプレイするプレイヤから視認可能な場所に設置されている。
付記19の構成によれば、ゲームプレイシステムは、プレイヤ端末でプレイするプレイヤが自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況をマルチディスプレイで確認することができる。
(付記20)また、本発明の一態様は、付記1から付記19のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれには、前記少なくとも12台の表示装置とは別に、それぞれのプレイヤ端末専用の表示装置(30)が内蔵または接続されている。
付記20の構成によれば、ゲームプレイシステムは、各プレイヤ端末でプレイするプレイヤは、自身のプレイヤ端末で自身のプレイ状況を確認しながらプレイすることができる。
(付記21)また、本発明の一態様は、付記1から付記20のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれは、それぞれのプレイヤ端末をプレイヤがプレイ可能なように並んで配置されており、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のそれぞれでプレイされる前記対戦型ゲームのプレイに関する映像が表示される前記少なくとも12台の表示装置の並び順と、前記少なくとも12台のプレイヤ端末の並び順とが対応している。
付記21の構成によれば、ゲームプレイシステムは、各チームのプレイヤの並び順と、各プレイヤのプレイに関する映像(例えば、プレイ映像またはリプレイ映像)が表示されるディスプレイ並び順とが対応しているため、各プレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
(付記22)また、本発明の一態様は、付記21に記載のゲームプレイシステムであって、前記少なくとも12台のプレイヤ端末のうち、一方のチームのプレイヤがプレイする少なくとも6台のプレイヤ端末と、他方のチームのプレイヤがプレイする少なくとも6台のプレイヤ端末とが、分離されてそれぞれのチームのプレイヤ端末ごとにまとめて配置されており、前記一方のチームのプレイヤ端末の並び順と、前記一方のチームのプレイヤ端末のそれぞれに対応する前記プレイに関する映像が表示される表示装置の並び順とが対応しており、前記他方のチームのプレイヤ端末の並び順と、前記他方のチームのプレイヤ端末のそれぞれに対応する前記プレイに関する映像が表示される表示装置の並び順とが対応している。
付記22の構成によれば、ゲームプレイシステムは、チーム別にプレイヤ端末が分離されてまとめて配置されているとともに、プレイヤ端末の並び順とディスプレイの並び順(即ち、ゲーム映像の並び順)とが対応しているため、チームごとの各プレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
(付記23)また、本発明の一態様は、付記22に記載のゲームプレイシステムであって、前記少なくとも12台のプレイヤ端末が配置されている領域において、前記一方のチームのプレイヤ端末と前記他方のチームのプレイヤ端末とが左側と右側とに分離されて配置されている。
付記23の構成によれば、ゲームプレイシステムは、チーム別にプレイヤ端末が左側と右側とに分離されて、プレイヤ端末の並び順とディスプレイの並び順(即ち、ゲーム映像の並び順)とが対応しているため、チームごとの各プレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。
(付記24)また、本発明の一態様は、付記1から付記23のいずれか一に記載のゲームプレイシステムであって、前記対戦型ゲームは、前記複数のプレイヤのそれぞれがゲームフィールド内の異なる場所で対戦プレイが可能であり、前記複数のプレイヤのそれぞれのプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像には、それぞれが対戦プレイをしている場所を基準とした前記ゲームフィールド内の一部の範囲に対応する映像が視認可能に表示され、前記範囲の外で対戦プレイしている他のプレイヤのプレイ状況は表示されない。
付記24の構成によれば、ゲームプレイシステムは、プレイヤが自身のプレイ映像では確認できないチーム対戦型のゲームにおいて、他のプレイヤのプレイ状況をマルチディスプレイで容易に把握することができる。
(付記25)また、本発明の一態様に係るゲームプレイシステム(1)は、複数のプレイヤがN対N(Nは4以上の偶数)に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームまたはN−1対N−1に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームに対応可能なゲームプレイシステムであって、少なくとも2N台のプレイヤ端末(GM)と、少なくとも横方向へN台ずつ上下2段に配置された少なくとも2N台の表示装置(DP)と、前記少なくとも2N台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとして、前記少なくとも2N台のプレイヤ端末のそれぞれでプレイされる前記対戦型ゲームのプレイに関する映像を設定可能な映像設定装置(100)と、を備え、前記映像設定装置は、前記少なくとも2N台のプレイヤ端末それぞれに対応する前記プレイに関する映像のうち、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像とを、上段の前記表示装置に表示させる映像ソースと下段の前記表示装置に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である。
付記25の構成によれば、ゲームプレイシステムは、N対N(Nは4以上の偶数)またはN−1対N−1のチーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。例えば、ゲームプレイシステムは、自チームと他チーム(対戦相手)のプレイに関する映像をマルチディスプレイの上段と下段とに分けて表示するため、対戦プレイ中や対戦プレイ終了後または中断後に、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。これにより、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。なお、本ゲームプレイシステムは、N対NおよびN−1対N−1のうち少なくとも一方のチーム対戦型のゲームに好適なシステムであって、Nが4以上の偶数であれば、そのチーム人数に限定されるものでない。また、上記の付記2〜付記24のそれぞれの構成と組合せることが可能である。
(付記26)また、本発明の一態様に係るゲームプレイシステム(1)は、複数のプレイヤがN対N(Nは、2以上の整数)に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームに対応可能なゲームプレイシステムであって、少なくとも2N台のプレイヤ端末(GM)と、少なくとも横方向へN台ずつ上下2段に配置された少なくとも2N台の表示装置(DP)と、前記少なくとも2N台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとして、前記少なくとも2N台のプレイヤ端末のそれぞれでプレイされる前記対戦型ゲームのプレイに関する映像を設定可能な映像設定装置(100)と、を備え、前記映像設定装置は、前記少なくとも2N台のプレイヤ端末それぞれに対応する前記プレイに関する映像のうち、一方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像と他方のチームのプレイヤがプレイするプレイヤ端末に対応する前記プレイに関する映像とを、上段の前記表示装置(DP1〜DP6)に表示させる映像ソースと下段の前記表示装置(DP7〜DP12)に表示させる映像ソースとに分けて設定可能である。
付記26の構成によれば、ゲームプレイシステムは、N対N(Nは、2以上の整数)のチーム対戦型のゲームにおける複数のプレイヤのプレイ状況を把握し易くすることができる。例えば、ゲームプレイシステムは、自チームと他チーム(対戦相手)のプレイに関する映像をマルチディスプレイの上段と下段とに分けて表示するため、対戦プレイ中や対戦プレイ終了後または中断後に、自チームの他のメンバーのプレイ状況や他チームのプレイ状況を確認することができ把握し易くすることができる。これにより、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなどが容易になる。なお、本ゲームプレイシステムは、N対Nのチーム対戦型のゲームに好適なシステムであって、Nが2以上の整数であれば、そのチーム人数に限定されるものでない。また、上記の付記2〜付記24のそれぞれの構成と組合せることが可能である。
(付記27)また、本発明の一態様に係るゲームプレイシステム(1)は、複数のプレイヤがN対N(Nは2以上整数)に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームまたはN−1対N−1に分かれたチームで対戦プレイする対戦型ゲームに対応可能なゲームプレイシステムであって、少なくとも2N台のプレイヤ端末(GMP1〜GMP12)と、対戦型ゲームの実況を行う実況者が操作する実況者端末(400)と、少なくとも2N台の第1表示装置(DP1〜DP12)と、第2表示装置(DP13)と、前記少なくとも2N台の表示装置のそれぞれに表示させる映像ソースとして、前記少なくとも2N台のプレイヤ端末のそれぞれでプレイされる前記対戦型ゲームのプレイに関する映像を設定可能な映像設定装置と、を備え、前記映像設定装置(100)は、前記実況者端末の操作に基づいて、前記少なくとも2N台のプレイヤ端末それぞれに対応する前記プレイに関する映像のうち選択された前記映像を、前記第2表示装置に表示させる映像ソースとして設定可能である。
付記27の構成によれば、ゲームプレイシステムは、対戦型ゲームでのトレーニングや必要なスキルなどを学べるだけでなく、対戦型ゲームのゲーム状況を解説する実況者に対するトレーニングや必要なスキルなどを学ぶのに好適な画面表示構成でもある。例えば、6対6のチーム対戦型のゲームにおける全プレイヤのプレイ映像を、第1表示装置としての12台のディスプレイDP1〜DP12に表示させることで、実況者が全プレイヤのプレイ状況を把握し易くなる。そして、全プレイヤのプレイ状況を実況者が把握したうえで、実況対象のプレイヤ(実況で注目しているプレイヤ)のプレイ映像を選択して、第2表示装置としての大型ディスプレイDP13、DP14のいずれか一方または両方に表示させることができる。第2表示装置とは、対戦型ゲームを観戦する観戦者が視聴するディスプレイを想定したものとなる。また、ゲームプレイシステムは、プレイに関する映像としてリプレイ映像を表示させた場合は、同じリプレイ映像を繰り返して同一の実況者がゲーム実況のトレーニングを行ったり、同一のリプレイ映像を用いて異なる実況者が、順番にゲーム実況のトレーニングを行ったりすることができる。実況者端末は、講師用PC400を利用してもよいし、実況者専用の端末(不図示)を用意してもよい。また、第1表示装置としての12台のディスプレイDP1〜DP12にのうち、例えば図10に示す5対5のチーム対戦型のゲームにおいて、余りのディスプレイDP6またはDP7を第2表示装置として使用できる。
(付記28)また、本発明の一態様は、付記27に記載のゲームプレイシステムであって、第3表示装置(DP14)を備え、前記映像設定装置は、前記対戦型ゲームに関する文字情報を、前記第3表示装置に表示させる映像ソースとして設定可能であり、前記文字情報は、前記対戦型ゲームの進行に応じて変化する。
付記28の構成によれば、ゲームプレイシステムは、ゲーム実況のトレーニングを行う場合に、第3表示装置としての大型ディスプレイDP14に、ゲーム実況を補助する文字情報を表示させる。第2表示装置を大型ディスプレイDP13とするならば、第2表示装置と異なる大型ディスプレイDP14を第3表示装置とする。つまり、第1表示装置としてのディスプレイと第2表示装置としてのディスプレイと異なるディスプレイを第3表示装置とすることができる。例えば、例えば図10に示す5対5のチーム対戦型のゲームにおいて、余りのディスプレイDP6またはDP7を第3表示装置として使用できる。また、映像設定装置は、講師用PC400または実況者専用の端末(不図示)の映像を映像ソースとする。これら端末において、対戦型ゲームの進行状況に応じた文字情報を生成して表示する。したがって、文字情報は対戦型ゲームの進行状況に応じて変化する。なお、文字情報は、ゲーム実況として言葉に置き換え可能なものであれば記号なども含んでよい。なお、ゲーム実況を補助する文字情報は、例えば、プレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれが出力するプレイログ情報の一部を、必要に応じて加工したものである。また、プレイヤ端末GMP1〜GMP12のそれぞれが出力するプレイログ情報を収集する専用サーバを設けて、その専用サーバがゲーム実況を補助する文字情報を生成するようにしてもよい。
(付記29)また、本発明の一態様に係るゲームのプレイ状況の確認方法は、複数のプレイヤで構成される2つのチームが参加し、各プレイヤの操作対象となるゲームオブジェクト(例えば、ゲームキャラクタ)のそれぞれがゲームフィールドの互いに異なるエリアで対戦可能な対戦型ゲームを行うことが可能な施設(例えば、教室)で、前記対戦型ゲームを行わせた後で、各プレイヤが互いのプレイ状況を確認するための確認方法であって、前記施設内でチームに分かれて設置されたプレイヤ席(例えば、座席)に各プレイヤを着かせて、各プレイヤが操作するプレイヤ端末(例えば、ゲーム機)を使用可能な状態にさせる過程(S11)と、各プレイヤの操作対象となるゲームオブジェクトに基づく視点でゲームフィールドの一部に対応したプレイ映像を前記ゲーム機の表示装置(30)に表示させながら前記対戦型ゲームをプレイさせる過程(S12)と、録画装置(200)に、各プレイヤに対応したプレイ映像を、各プレイヤに対応したリプレイ映像として同時に録画させる過程(S13)と、一方のチームに属するプレイヤに対応した映像を表示する第1の複数のディスプレイ(例えば、DP1〜DP5)と、他方のチームに属するプレイヤに対応した映像を表示する第2の複数のディスプレイ(例えば、DP8〜DP12)とが、プレイヤ席の並び(例えば、DK11〜DP15とDK21〜DP25)に対応させてチーム別に区別できるように配置され、いずれのプレイヤ席からも観察可能に設置された複数のディスプレイ(例えば、DP1〜DP5とDP8〜DP12)のそれぞれに、各プレイヤに対応する前記録画装置に録画されたリプレイ映像を同時再生させる過程(S14)と、各プレイヤに対応するリプレイ映像を観察しながら、同一時間軸での各プレイヤのプレイ状況の確認を行わせる過程(S15)と、を有する。
付記29の構成によれば、チーム対戦型の不完全情報ゲームでプレイするプレイ映像を記憶したリプレイ映像のそれぞれを、個別の複数のディスプレイに同時再生することを可能にしたので、ゲーム進行中のある時点での、他のプレイヤの意思決定や行動を同一時間軸で観察できるようになり、それぞれのプレイヤの意思決定や行動が適切であったか否かの確認が可能になる。さらに、敵味方の双方のプレイヤの意思決定や行動を観察できるようにしたので、敵プレイヤの意思決定や行動に対する味方のプレイヤの意思決定や行動が適切だったのかを確認することが可能になる。また、チームに分かれて設置されたプレイヤ席に対応させた位置に並べた個別のディスプレイに、それぞれのリプレイ映像を表示させるようにしたので、どのプレイヤのリプレイ映像がどのディスプレイに表示されているかを直感的に知ることが可能になる。
(付記30)また、本発明の一態様に係るゲーム説明方法は、複数のチームに分かれて対戦を行う対戦型ゲームを行うゲーム会場(例えば、教室)で、前記対戦型ゲームを行わせるとともに前記対戦型ゲームの説明を行わせるためのゲーム説明方法であって、プレイヤの各々に、ゲーム会場内のプレイヤ席(DK)の各々で、各プレイヤ用のコントローラ(20)とプレイヤ用表示装置(30)を使用可能にさせる過程(S21)と、前記対戦型ゲームにおいて、前記プレイヤの各々を、前記チームのいずれかに所属させる過程(S22)と、コンピュータに、前記プレイヤの各々について、前記対戦型ゲームにおける当該プレイヤのプレイ映像をプレイヤ用表示装置に表示させ、所属する前記チームの一員として前記対戦型ゲームを行わせるプレイ過程(S23)と、コンピュータに、前記対戦型ゲームにおける第1チーム(例えば、チームA)に所属する各メンバーの第1プレイ映像(A1〜A6)と第2チーム(例えば、チームB)に所属する各メンバーの第2プレイ映像(B1〜B6)とを並べて、ゲーム会場において前記プレイヤ席の正面に設置された参照用表示装置(MDP)であって、前記プレイヤ席から参照可能な向きに設置された参照用表示装置に表示させるプレイ表示過程(S24)と、コンピュータに、操作入力に応じて、前記第1プレイ映像と前記第2プレイ映像に対するリプレイ映像を、前記参照用表示装置に表示させるリプレイ表示過程(S25)と、前記参照用表示装置のリプレイ映像を用いて、説明者(例えば、講師)に、前記対戦型ゲームの説明を行わせる過程(S26)と、を有する。
付記30の構成によれば、対戦型ゲームにおいて、対戦プレイ中や対戦プレイ終了後または中断後に、第1チームのプレイ状況及び第2チームのプレイ状況を参照用表示装置(例えば、マルチディスプレイ装置MDP)に表示させながら説明者(例えば、講師)がチーム対戦型のゲームの説明(例えば、指導または解説)を行うことができるため、各チームのプレイヤに対して対戦型ゲームの進行のさせ方などの説明が容易になる。例えば、各チームのプレイヤに対してゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなども容易になる。
(付記31)また、本発明の一態様に係るゲーム指導方法は、複数のチームに分かれて対戦を行う対戦型ゲームを行うゲーム会場(例えば、教室)で、前記対戦型ゲームを行わせるとともに前記対戦型ゲームの指導を行わせるためのゲーム指導方法であって、プレイヤの各々に、ゲーム会場内のプレイヤ席(DK)の各々で、各プレイヤ用のコントローラ(20)とプレイヤ用表示装置(30)を使用可能にさせる過程(S21)と、前記対戦型ゲームにおいて、前記プレイヤの各々を、前記チームのいずれかに所属させる過程(S22)と、コンピュータに、前記プレイヤの各々に対して、前記対戦型ゲームにおける当該プレイヤのプレイ映像をプレイヤ用表示装置に表示させ、所属する前記チームの一員として前記対戦型ゲームを行わせるプレイ過程(S23)と、コンピュータに、前記対戦型ゲームにおける第1チーム(例えば、チームA)に所属する各メンバーの第1プレイ映像(A1〜A6)と第2チーム(例えば、チームB)に所属する各メンバーの第2プレイ映像(B1〜B6)とを並べて、ゲーム会場において前記プレイヤ席の正面に設置された参照用表示装置(MDP)であって、前記プレイヤ席から参照可能な向きに設置された参照用表示装置に表示させるプレイ表示過程(S24)と、コンピュータに、操作入力に応じて、前記第1プレイ映像と前記第2プレイ映像に対するリプレイ映像を、前記参照用表示装置に表示させるリプレイ表示過程(S25)と、前記参照用表示装置のリプレイ映像を用いて、指導者(例えば、講師)に、前記プレイヤの少なくとも1人に対して、前記対戦型ゲームの指導を行わせる過程(S26)と、を有する。
付記31の構成によれば、対戦型ゲームにおいて、対戦プレイ中や対戦プレイ終了後または中断後に、第1チームのプレイ状況及び第2チームのプレイ状況を参照用表示装置(例えば、マルチディスプレイ装置MDP)に表示させながら指導者(例えば、講師)がチーム対戦型のゲームの指導を行うことができるため、各チームのプレイヤに対して対戦型ゲームの進行のさせ方などの指導が容易になる。例えば、各チームのプレイヤに対してゲームの進行のさせ方の評価や、その評価のフィードバックなども容易になる。
(付記32)また、本発明の一態様は、付記30に記載のゲーム説明方法または付記31に記載のゲーム指導方法であって、前記プレイ表示過程(S24)で、前記第1チームに所属するメンバーであるプレイヤに、前記第1チームに所属する他のメンバーの第1プレイ映像と、前記第2チームに所属するメンバーの第2プレイ映像と、を参照可能に表示させる。
付記32の構成によれば、チーム対戦型のゲームにおいて、対戦プレイ中に、敵味方の双方のプレイ状況を参照用表示装置(例えば、マルチディスプレイ装置MDP)に表示させながら説明者(例えば、講師)がチーム対戦型のゲームの説明(例えば、指導または解説など)を行うことができるため、プレイヤに対して対戦型ゲームの進行のさせ方の説明が容易になる。
(付記33)また、本発明の一態様は、付記30若しくは付記32に記載のゲーム説明方法、または付記31に記載のゲーム指導方法であって、前記リプレイ表示過程(S25)で、前記第1チームに所属するメンバーであるプレイヤに、当該プレイヤの第1プレイ映像と、前記第1チームに所属する他のメンバーの第1プレイ映像の少なくとも1つと、の前記リプレイ映像を対比可能に表示させる。
付記33の構成によれば、チーム対戦型のゲームにおいて、対戦プレイ終了後または中断後に、プレイヤ自身のプレイ状況と自チームの他のメンバーのプレイ状況とをリプレイ映像で対比できるため、プレイヤ自身または自チームの他のメンバーのゲームの進行のさせ方や評価、その評価のフィードバックなどが容易になる。
(付記34)また、本発明の一態様は、付記30、付記32若しくは付記33に記載のゲーム説明方法、または付記31に記載のゲーム指導方法であって、前記リプレイ表示過程(S25)で、前記第1チームに所属するメンバーであるプレイヤに、当該プレイヤの第1プレイ映像と、前記第2チームに所属するメンバーの第2プレイ映像の少なくとも1つと、の前記リプレイ映像を対比可能に表示させる。
付記34の構成によれば、チーム対戦型のゲームにおいて、対戦プレイ終了後または中断後に、プレイヤ自身のプレイ状況と他チームのメンバーのプレイ状況とをリプレイ映像で対比できるため、プレイヤのゲームの進行のさせ方の説明や評価、その評価のフィードバックなどが容易になる。