JP2021118222A - 半導体装置及びその製造方法、並びに電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気抵抗効果素子の磁気性能の劣化を抑制する。【解決手段】半導体装置は、第1磁性膜と、この第1磁性膜上に設けられたトンネルバリア膜と、このトンネルバリア膜上に設けられた第2磁性膜と、第1磁性膜の脇に第1磁性膜の端部を酸化して形成された第1磁性酸化膜と、第2磁性膜の脇に第2磁性膜を酸化して形成された第2磁性酸化膜とを有する磁気抵抗効果素子を備えている。【選択図】図3

Description

本技術(本開示に係る技術)は、半導体装置及びその製造方法、並びに電子機器に関し、特に、磁気抵抗効果素子を有する半導体装置及びその製造方法、並びに電子機器に適用して有効な技術に関するものである。
半導体装置として、MRAM(Magnetic Random Access Memory)と呼称される半導体装置が知られている。このMRAMでは、メモリセルの記憶素子に、2つの磁性膜の間に薄い絶縁膜を入れて積層したMTJ(Magnetic Tunnel Junction:磁気トンネル接合)を有する磁気抵抗効果素子が用いられている。
磁気抵抗効果素子は、第1磁性膜、トンネルバリア(Tunnel Barrier)膜及び第2磁性膜が順次積層された磁性積層膜を選択的にエッチングして島状の磁性積層体にパターニングすることによって形成される。この磁性積層膜においては、半導体分野で一般的な反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)による加工が困難であることから、不活性ガスのArイオンを用いるミリング加工が検討されている。
Arイオンによるミリング加工は、物理的に被加工物の原子を弾き飛ばすため、弾き飛ばされた原子が磁性積層体の側壁に堆積し、磁性積層体の側壁に第1及び第2磁性膜に亘って延伸する堆積膜が生成される。この堆積膜は導電性を有することから、磁気抵抗変化率(MR変化率)の低下やショート不良を引き起こす要因となる。したがって、磁性積層膜をミリング加工する場合には、磁性積層体の側壁にイオンミリングによる堆積膜の生成が起こらないようにすることが重要である。
なお、磁気トンネル接合を有する磁気抵抗効果素子については、特許文献1に開示されている。また、特許文献1には、磁気積層膜のパターンニングにおいて、磁気積層膜の上面に対して傾斜する角度でArイオンを磁気積層膜に選択的に入射してミリング加工する技術も開示されている。
特開2018−049880号公報
ところで、磁性積層体の側壁における堆積膜の生成は、特許文献1に記載されているように、Arイオンの斜め入射によるミリング加工によって抑制することができる。
しかしながら、ミリング加工は物理的加工であるがゆえに、第1及び第2磁性膜の端部にエッチングダメージ領域が生成される。このエッチングダメージ領域では元素結合状態や膜組成が変質しているため、MR変化率の低下や磁気異方性の低下を引き起こし、磁気抵抗効果素子の磁気性能が劣化する要因となる。
特に、メモリセルの記憶素子として磁気抵抗効果素子を用いるMRAMでは、高集積化や低電圧化を図るために、磁気抵抗効果素子の平面サイズを直径で30〜40nm以下に微細化することが望まれている。そして、このような微細化においては磁性膜の端面から内方に2〜3nm程度の厚さのエッチングダメージ領域が磁気抵抗効果素子の磁気性能の劣化に大きく影響するようになる。磁気性能の劣化はMRAMの信頼性に影響するため、この信頼性の観点からも改良の余地があった。
本技術は、磁気抵抗効果素子の磁気性能の劣化を抑制することが可能な半導体装置及びその製造方法、並びに電子機器を提供することにある。
本技術の一態様に係る半導体装置は、
磁気トンネル接合を有する磁気抵抗効果素子を備え、
前記磁気抵抗効果素子は、
第1磁性膜と、
上記第1磁性膜上に設けられたトンネルバリア膜と、
上記トンネルバリア膜上に設けられた第2磁性膜と、
上記第1磁性膜の脇に前記第1磁性膜を酸化して形成された第1磁性酸化部と、
上記第2磁性膜の脇に前記第2磁性膜を酸化して形成された第2磁性酸化部と、
を有する。
本技術の他の態様に係る半導体装置の製造方法は、
第1磁性膜、トンネルバリア膜及び第2磁性膜が順次積層された磁性積層膜を形成し、
前記磁性積層膜を選択的にエッチングして島状の磁性積層体を形成し、
前記磁性積層膜のエッチングによって前記磁性積層体の前記第1及び第2磁性膜の各々の端部に生成されたエッチングダメージ領域を酸化する、
ことを含む。
本技術の他の形態に係る半導体装置の製造方法は、
下部電極膜上に、第1磁性膜、トンネルバリア膜及び第2磁性膜が順次積層された磁性積層膜を形成し、
前記磁性積層膜上に上部電極膜を形成し、
前記上部電極膜をエッチングして上部電極を形成すると共に、前記磁性積層膜をエッチングして島状の磁性積層体を形成し、
前記磁性積層膜のエッチングによって前記磁性積層体の前記第1及び第2磁性膜の各々の端部に生成されたエッチングダメージ領域を酸化して前記第1磁性膜の脇に第1磁性酸化部を形成すると共に、前記第2磁性膜の脇に第2磁性酸部を形成し、
前記第1及び第2磁性酸化部及び前記下部電極膜を順次エッチングして前記第1及び第2磁性酸化部の各々の外側に前記第1及び第2磁性酸化部の磁性酸化材料を含む堆積磁性酸化膜を形成すると共に、前記堆積磁性酸化膜の外側に前記下部電極膜の金属材料を含む堆積金属膜を形成し、
前記堆積金属膜を酸化して堆積金属酸化膜を形成する、
ことを含む半導体装置の製造方法。
本技術の他の形態に係る電子機器は、
磁気抵抗効果素子を有する半導体装置を備え、
前記磁気抵抗効果素子は、
第1磁性膜と、
前記第1磁性膜上に設けられたトンネルバリア膜と、
前記トンネルバリア膜上に設けられた第2磁性膜と、
前記第1磁性膜の脇に前記第1磁性膜を酸化して形成された第1磁性酸化膜と、
前記第2磁性膜の脇に前記第2磁性膜を酸化して形成された第2磁性酸化膜と、
を有する。
本技術の一実施形態に係るMRAMのメモセルアレイ部の等価回路図である。 本技術の一実施形態に係るMRAMのメモリセルの断面構造を示す模式的断面図である。 図2の一部を拡大した模式的拡大断面図である。 本技術の一実施形態に係るMRAMの製造方法の工程断面図である。 図4に引き続く工程断面図である。 図5に引き続く工程断面図である。 図6に引き続く工程断面図である。 図7に引き続く工程断面図である。 図8の一部を拡大した工程断面図である。 図9に引き続く工程断面図である。 図10に引き続く工程断面図である。 図11に引き続く工程断面図である。 図12に引き続く工程断面図である。 図13に引き続く工程断面図である。 図14に引き続く工程断面図である。 図15に引き続く工程断面図である。 図16に引き続く工程断面図である。 本技術の半導体装置が適用されたカメラ(電子機器)の全体構成例を示す略図である。
以下、図面を参照して本技術の実施形態を詳細に説明する。
なお、本技術の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
また、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本技術の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものではない。すなわち、本技術の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
また、以下の実施形態では、空間内で互に直交する三方向において、同一平面内で互に直交する第1の方向及び第2の方向をそれぞれX方向、Y方向とし、第1の方向及び第2の方向のそれぞれと直交する第3の方向をZ方向とする。
(実施形態)
この一実施形態では、半導体装置として、MRAMに本技術を適用した一例を説明する。
(MRAMの構成)
図1に示すように、本技術の一実施形態に係るMRAM1は、複数のメモリセルMcが行列状に配置されたメモリセルアレイ部2を有する。メモリセルアレイ部2には、X方向に延在する一対のデータ線(ソース線)24及びデータ線45が所定の配列ピッチでY方向に複数本配置されている。また、メモリセルアレイ部2には、Y方向に延在するワード線WLが所定の配列ピッチでX方向に複数本配置されている。メモリセルMcは、一対のデータ線24及び45とワード線WLとの交差部に配置されている。メモリセルMcは、記憶素子としての磁気抵抗効果素子4と、この磁気抵抗効果素子4に直列接続されたセル選択用トランジスタ3とを有する。セル選択用トランジスタ3は、例えばMISFET(Metal Insulator Semicnductor Feild Effect Transistor)で構成されている。メモリセルアレイ部2は、詳細に図示していないが、ワードドライバ回路、Xデコーダ回路、Yデコーダ回路などの周辺回路が配置された周辺回路部で周囲を囲まれている。
図2に示すように、MRAM1は、半導体基体10を主体に構成されている。半導体基体10は、例えば単結晶シリコンからなるp型半導体基板で構成されている。
半導体基体10の主面には、p型の半導体領域からなるウエル領域11が設けられている。また、半導体基体10の主面には、素子形成領域を区画する素子分離領域12が設けられている。素子分離領域12は、これに限定されないが、例えば周知のSTI(Shallow Trench Isolation)技術によって形成されている。このSTI技術による素子分離領域12は、例えば半導体基体10の主面に浅溝(例えば300[nm]程度の深さの溝)を形成し、その後、この浅溝の内部を含む半導体基体10の主面上の全面に例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法で形成し、その後、絶縁膜が浅溝の内部に選択的に残るようにCMP(化学的機械研磨:Chemical Mechanical Polishing)法で平坦化することによって形成される。また、素子分離領域12の他の形成方法として、熱酸化法を用いたLOCOS(Local Oxidation of Silicon) 法によって形成することもできる。
図2に示すように、半導体基体10の主面の素子形成領域にはメモリセルMcのセル選択用トランジスタ3が設けられている。セル選択用トランジスタ3は、半導体基体10の主面に設けられたゲート絶縁膜13と、このゲート絶縁膜13上に設けられたゲート電極14と、ウエル領域11の表層部(上部)に設けられ、かつソース領域及びドレイン領域として機能する一対の第1主電極領域15及び第2主電極領域16と、を有する。ゲート絶縁膜13は、例えば半導体基体10の主面を酸化して成膜された酸化シリコン膜で形成されている。ゲート電極14は、例えば抵抗値を低減する不純物が導入された多結晶シリコン膜で形成されている。ゲート電極14は、ワード線WLと一対に形成され、ワード線WLの一部で構成されている。一対の第1主電極領域15及び第2主電極領域16は、ゲート電極14のゲート長方向に互いに離間してウエル領域11の表層部に設けられており、ゲート電極14に対して自己整合で形成されている。一対の第1主電極領域15と第2主電極領域16との間にはチャネル形成領域が設けられている。このチャネル形成領域には、ゲート電極に印加される電圧によって一対の第1主電極領域15と第2主電極領域16とを電気的に繋ぐチャネルが形成される。一対の第1主電極領域15及び第2主電極領域16は、n型の半導体領域で構成されている。
図2に示すように、半導体基体10の主面上には、例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜21が設けられている。層間絶縁膜21には、層間絶縁膜21の表面からセル選択用トランジスタ3の一方の第1主電極領域15の表面に到達する接続孔22が設けられている。そして、この接続孔22の内部には導電プラグ23が埋め込まれている。
層間絶縁膜21上にはデータ線24が設けられている。データ線24は、図6を参照すれば、Y方向に延在する幹部24aと、この幹部24aから導電プラグ23上に突出して導電プラグ23と電気的に接続された枝部24bとを有する。図2では、データ線24の枝部24bが図示されている。
図2に示すように、層間絶縁膜21上には、データ線24を覆うようにして例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜25が設けられている。この層間絶縁膜25及び層間絶縁膜21には、層間絶縁膜25の表面から層間絶縁膜21を通してセル選択用トランジスタ3の他方の第2主電極領域16の表面に到達する接続孔26が設けられている。そして、この接続孔26の内部には導電プラグ27が埋め込まれている。
図2に示すように、層間絶縁膜25上には、例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜44が設けられている。この層間絶縁膜44には、導電プラグ27と対向する位置にメモリセルMcの磁気抵抗効果素子4が埋め込まれている。
層間絶縁膜44上には、磁気抵抗効果素子4上を横切るようにしてデータ線45が設けられている。そして、層間絶縁膜44上には、データ線45を覆うようにして例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜46が設けられている。
なお、層間絶縁膜46上には、他の配線や他の層間絶縁膜が設けられているが、図2では層間絶縁膜46よりも上層の配線や他の層間絶縁膜の図示を省略している。
図3に示すように、磁気抵抗効果素子4は、層間絶縁膜25上に導電プラグ27と対向して設けられた下部電極31と、この下部電極31上に設けられた磁性積層体35と、この磁性積層体35上に設けられた上部電極36と、この上部電極36上に設けられた導電体37と、を有する。下部電極31は、導電プラグ27と電気的に接続されている。導電体37は、上部がデータ線45と電気的に接続され、下部が上部電極36と電気的に接続されている。この導電体37は、磁気抵抗効果素子4の上部電極36とデータ線45とを電気的に接続する中継配線として使用されている。そして、この導電体37は、製造プロセスにおいて、層間絶縁膜25上に順次積層された下部電極膜31A、磁性積層膜35A及び上部電極膜36A(図9から図11参照)を上部電極膜36A側から順次エッチングして所定のパターンの上部電極36、磁性積層体35及び下部電極31(図12から図14参照)を形成するときのエッチングマスクとして使用される。
図3に示すように、磁性積層体35は、下部電極31上に設けられた第1磁性膜32と、この第1磁性膜32上に設けられたトンネルバリア膜33と、このトンネルバリア膜33上に設けられた第2磁性膜34と、を有する。すなわち、磁性積層体35は、2つの磁性膜の間に薄い絶縁膜を入れて積層したMTJ(磁気トンネル接合)を有する。
また、磁性積層体35は、第1磁性膜32の脇(隣)に第1磁性膜32の端部を酸化して形成された第1磁性酸化部32aと、トンネルバリア膜33の脇(隣)に設けられ、かつトンネルバリア膜33よりも酸素がリッチな高酸素濃度のバリア酸化部33aと、第2磁性膜34の脇(隣)に第2磁性膜34を酸化して形成された第2磁性酸化部34aと、を更に有する。第1磁性膜32及び第2磁性膜34の各々は、例えばFe(鉄)、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)、Ta(タンタル)などで構成される金属材料からなる。トンネルバリア膜33は、Mg(酸化マグネシウム)、Al2O3(酸化アルミニウム)などの絶縁材料で構成されている。第1磁性酸化部32aは第1磁性膜32の磁性材料を含み、第2磁性酸化部34aは第2磁性膜34の磁性材料を含む。
また、磁性積層体35は、第1磁性酸化部32a、バリア酸化部33a及び第2磁性酸化部34aの各々の外側に第1及び第2磁性酸化部32a,34aに亘って形成され、かつ第1及び第2磁性酸化部32a,34aの磁性材料を含む堆積磁性酸化膜41と、この堆積磁性酸化膜41の外側に形成され、かつ下部電極31の金属材料を酸化した金属酸化材料を含む堆積金属酸化膜43と、を更に有する。堆積磁性酸化膜41は、上部電極36から第1磁性膜32に亘って設けられている。堆積金属酸化膜43は、上部電極36から下部電極31に亘って設けられている。
(メモリセルの書き込み及び読み出し)
磁気抵抗効果素子4は、第1磁性膜32及び第2磁性膜34の何れか一方が磁化固定膜(参照膜)であり、他方が磁化自由膜(記録膜)である。この一実施形態では、これに限定されないが、第1磁性膜32が磁化固定膜であり、第2磁性膜34が磁化自由膜である。
第1磁性膜(磁化固定膜)32は、一定の磁化方向を有するものであり、第2磁性膜(磁化自由膜)34の記録情報(磁化方向)の基準となる。第1磁性膜32は、情報の基準であるため、書き込みや読み出しによって磁化の方向が変化してはいけないが、必ずしも特定の方向に固定されている必要はなく、少なくとも磁化自由膜よりも磁化が動きにくければよい。
第2磁性膜34は、下部電極31と上部電極36との間に印加される電圧に対して磁化の向きが変化するものであり、磁気抵抗効果素子4は、この磁化の向きによって情報が記録される。
磁気抵抗効果素子4は、磁気トンネル接合を構成する2つの磁性膜(第1磁性膜32及び第2磁性膜34)の磁化配列が平行又は反平行な状態を、それぞれ「1」又は「0」とする。
まず、書き込み時には、データ線及びワード線に流れる電流が作る合成磁場によって第2磁性膜34の磁化を反転させる。このとき、ワード線WLの電流の向きを変えることで第1磁性膜32及び第2磁性膜34の磁化を互いに平行又は反平行に制御することができ、これによって、情報の書き換え及び消去が可能となる。
読み出し時には、TMR効果を利用する。すなわち、セル選択用トランジスタ3をオンにして磁気抵抗効果素子4を流れる電流によって発生した電圧降下を測定する。その大きさから第1磁性膜32及び第2磁性膜34の磁化配列が平行(例えば「1」)又は反平行(例えば「0」)を判定する。
(MRAMの製造方法)
次に、MRAMの製造方法について、図4から図17を用いて説明する。
まず、図4に示す半導体基体10を準備する。
次に、半導体基体10の主面にp型の半導体領域からなるウエル領域11を形成し、その後、図4に示すように、半導体基体10の主面に素子形成領域を区画する素子分離領域12を形成する。素子分離領域12は、例えば周知のSTI技術で形成する。
次に、熱酸化処理を施して半導体基体10の主面の素子形成領域に酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜13を形成する。
次に、ゲート絶縁膜13上及び素子分離領域12上を含む半導体基体10の主面上の全面に例えば抵抗値を低減する不純物が導入された多結晶シリコン膜を形成し、その後、この多結晶シリコン膜を所定のパターにパターンニングして、ゲート電極14が一体化されたワード線WLを形成する。ゲート電極14はゲート絶縁膜13上に形成される。
次に、半導体基体10の主面の素子形成領域において、ウエル領域11の表層部にゲート電極14に対して自己整合で不純物をイオン注入し、その後、イオン注入された不純物を活性化する熱処理を施して、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の第1主電極領域15及び第2主電極領域16を形成する。この工程により、図5に示すように、メモリセルMcのセル選択用トランジスタ3がほぼ完成する。
次に、ゲート電極14及びワード線WL上を含む半導体基体10の主面上の全面に例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜21をCVD法で形成し、その後、層間絶縁膜21の表面からセル選択用トランジスタ3の一方の第1主電極領域15の表面に到達する接続孔22を形成し、その後、接続孔22の内部に導電プラグ23を埋め込む。
次に、導電プラグ23上を含む層間絶縁膜21上の全面に導電膜を形成し、その後、この導電膜を所定のパターンにパターンニングして、図6に示すように、層間絶縁膜21上に導電プラグ23と電気的に接続されたデータ線24を形成する。このデータ線24は、Y方向に延在する幹部24aと、この幹部24aから導電プラグ23上に突出して導電プラグ23と電気定的に接続された枝部24bとを有する。図6では、枝部24bが断面示されている。
次に、データ線24上を含む層間絶縁膜21上の全面に例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜25をCVD法で形成し、その後、層間絶縁膜25の表面から層間絶縁膜21を通してセル選択用トランジスタ3の他方の第2主電極領域16の表面に到達する接続孔26を形成し、その後、図7に示すように、接続孔26の内部に導電プラグ27を埋め込む。
次に、図8及び図9に示すように、導電プラグ27上を含む層間絶縁膜25上の全面に、例えば、5〜10nm程度の膜厚のRu(ルテニウム)膜又はTa(タンタル)膜からなる下部電極膜31Aをスパッタ法で形成する。
次に、図10に示すように、下部電極膜31A上に、第1磁性膜32、トンネルバリア膜33及び第2磁性膜34が順次積層された磁性積層膜35Aをスパッタ法で形成する。第1磁性膜32は例えば1〜10nm程度の膜厚のCoFeB膜又はCoPt膜からなる。トンネルバリア膜33は、例えば0.1〜1nm程度の膜厚のMgO(酸化マグネシウム)膜からなる。第2磁性膜34は、例えば1〜10nm程度の膜厚のCoFeB膜からなる。
次に、図11に示すように、磁性積層膜上に、例えば5〜10nm程度の膜厚のRu膜又はTa膜からなる上部電極膜36Aをスパッタ法で形成する。下部電極膜31A、磁性積層膜35A及び上部電極膜36Aは、例えば1つのスパッタ装置で連続して形成する。
次に、図11に示すように、上部電極膜36A上に、上部電極膜36A、磁性積層膜35A及び下部電極膜31Aをパターンニングするときのエッチングマスクとして使用する導電体37を磁気抵抗効果素子パターンで形成する。導電体37は、例えば上部電極膜36A上にTa膜、TaN膜又はTiN膜からなるメタルマスク膜を形成し、このメタルマスク膜をリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて磁気抵抗効果素子パターンにパターンニングすることによって形成される。導電体37の膜厚は磁性積層膜35Aの膜厚に応じて設定する。例えば磁性積層膜35Aの膜厚が50nm程度であれば導電体37の膜厚は100nm程度でよい。
次に、導電体37をエッチングマスクとして使用し、上部電極膜36A及び磁性積層膜35Aを選択的に順次エッチングして、図12に示すように、島状の上部電極36及び島状の磁性積層体35を形成する。磁性積層膜35Aのエッチングは第1磁性膜32が露出するまで行い、下部電極膜31Aのエッチングは行わない。また、この磁性積層膜35Aのエッチングは、被加工物である磁性積層膜35Aの厚さ方向(Z方向)に対して傾斜する角度で不活性ガスのArイオンを入射してミリングするイオンミリング加工で行う。Arイオンの入射は、例えば30〜60°の傾斜角度で行う。Arイオンの斜め入射によるミリング加工は、パターンニングされた磁性積層体35の側壁にイオンミリングによる堆積膜が生成されないようにすることができる。
この工程において、磁性積層体35は、側壁が傾斜した円すい台形で形成される。また、この工程において、図12に示すように、第1磁性膜32、トンネルバリア膜33及び第2磁性膜34の各々の端部にエッチングダメージ領域38が生成される。
次に、磁性積層膜35Aのエッチングによって磁性積層体35の第2磁性膜34、トンネルバリア膜33及び第1磁性膜32の各々の端部に生成されたエッチングダメージ領域38を酸化する。このエッチングダメージ領域38の酸化は、図13に示すように、酸素イオンを磁性積層体35の厚さ方向(Z方向)に沿って入射するイオン注入法で行う。
この工程において、第2磁性膜34の端部のエッチングダメージ領域38が酸化されて第2磁性膜34の脇に第2磁性膜34の磁性材料を含む第2磁性酸化部34aが形成される。また、トンネルバリア膜33の端部のエッチングダメージ領域38に酸素が注入されてトンネルバリア膜33の脇にトンネルバリア膜33よりも酸素リッチな高酸素濃度のバリア酸化部33aが形成される。また、第1磁性膜32の端部のエッチングダメージ領域38が酸化されて第1磁性膜32の脇に第1磁性膜32の磁性材料を含む第1磁性酸化部32aが形成される。
また、この工程において、導電体37、上部電極36及び下部電極31も酸化されるため、これらの酸化部を含み、かつ第2磁性酸化部34a、バリア酸化部33a及び第1磁性酸化部32aを含む酸化膜39が形成される。この酸化膜39は、導電体37、上部電極36、磁性積層体35及び下部電極膜31Aを覆うようにして形成される。
次に、導電体37をエッチングマスクとして使用し、第2磁性酸化部34a、バリア酸化部33a及び第1磁性酸化部32aを含めて酸化膜39及び下部電極膜31Aを選択的に順次エッチングして、図14に示すように、第2磁性酸化部34a、バリア酸化部33a及び第1磁性酸化部32aの各々の外側に第2及び第1磁性酸化部34a,32aの各々の酸化材料を含む堆積磁性酸化膜41を形成すると共に、堆積磁性酸化膜41の外側に下部電極膜31Aの金属材料を含む堆積金属膜42を形成する。下部電極膜31Aのエッチングは下地の層間絶縁膜が露出するまで行う。また、酸化膜39及び下部電極膜31Aのエッチングは、図14に示すように、酸素イオンを磁性積層体35の厚さ方向に沿って入射するミリング加工で行う。
この工程において、堆積磁性酸化膜41は、第2磁性酸化部34aのミリング加工により弾き飛ばされた磁性酸化材料、バリア酸化部33aのミリング加工により弾き飛ばされたバリア酸化材料、及び第1磁性酸化部32aのミリング加工により弾き飛ばされた磁性酸化材料が第2磁性酸化部34a、バリア酸化部33a及び第1磁性酸化部32aに付着して堆積することによって形成される。
また、この工程において、堆積金属膜42は、下部電極膜31Aのミリング加工により弾き飛ばされた金属材料が堆積磁性酸化膜41の側壁に付着して堆積することによって形成される。
なお、バリア酸化部33aの膜厚は第1及び第2磁性酸化部32a,34aの膜厚と比較してかなり薄いため、堆積磁性酸化膜41に含まれるバリア酸化材料は極微量であり、堆積磁性酸化膜41に含まれる成分は第1及び第2磁性酸化部32a,34aの磁性酸化材料が大半を占める。
次に、堆積金属膜42を酸化して、図15に示すように、堆積金属酸化膜43を形成する。堆積金属酸化膜43の形成は、酸素プラズマ法により半導体基体10に酸素ラジカルを暴露することによって行う。この工程により、磁気抵抗効果素子4がほぼ完成する。
次に、磁気抵抗効果素子4上を含む層間絶縁膜上の全面に例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜をCVD法で形成し、その後、導電体37の上面が露出するまで層間絶縁膜の膜厚を例えばCMP法で薄くする。これにより、図16に示すように、層間絶縁膜44中に磁気抵抗効果素子4が導電体37の上面を露出させた状態で埋め込まれる。
次に、図17に示すように、層間絶縁膜44上に導電体37と電気的に接続されたデータ線45を形成し、その後、データ線45上を含む層間絶縁膜44上の全面に例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜46をCVD法で形成することにより、図2及び図3に示すMRAMがほぼ完成する。
(実施形態の効果)
次に、この一実施形態の主な効果について説明する。
この一実施形態に係るMRAM1において、磁気抵抗効果素子4は、磁性積層膜35Aのエッチングによって磁性積層体35の第2磁性膜34及び第1磁性膜32の各々の端部に生成されたエッチングダメージ領域38を酸化して第2磁性膜34の脇に形成された第2磁性酸化部34a及び第1磁性膜32の脇に形成された第1磁性酸化部32aを有している。このため、磁性積層体35の第2磁性膜34及び第1磁性膜32の各々には、MR変化率の低下や磁気異方性の低下を引き起こすエッチングダメージ領域38が存在していない。したがって、この一実施形態によれば、磁気抵抗効果素子4の磁気性能の劣化を抑制することができる。また、磁気抵抗効果素子4の磁気性能の劣化を抑制することができるので、磁気抵抗効果素子4をメモリセルMcの記憶素子として使用するMRAM1の信頼性の向上を図ることができる。
また、第2磁性膜34の脇に第2磁性酸化部34aが設けられ、第1磁性膜32の脇に第1磁性酸化部32aが設けられている。したがって、この一実施形態によれば、導電性堆積膜の付着に起因する第2磁性膜34と第1磁性膜32とのショートを抑制することができる。
また、第2磁性酸化部34a及び第1磁性酸化部32aの外側に第2磁性酸化部34a及び第1磁性酸化部32aに亘って形成された堆積磁性酸化膜41が設けられている。したがって、この一実施形態によれば、導電性堆積膜の付着に起因する第1磁性膜32と第2磁性膜34とのショートを更に抑制することができる。
また、堆積磁性酸化膜41の外側に、堆積金属酸化膜43が設けられている。そして、堆積金属酸化膜43は、上部電極36及び下部電極31に亘って設けられている。したがって、この一実施形態によれば、導電性堆積膜の付着に起因する上部電極36と下部電極31とのショートを抑制することができる。
また、堆積金属膜42を酸化して堆積金属酸化膜43を形成する際、第2磁性膜34と堆積金属膜42との間には第2磁性酸化部34a及び堆積磁性酸化膜41が存在し、第1磁性膜32と堆積金属膜42との間には第1磁性酸化部32a及び堆積磁性酸化膜41が存在している。したがって、この一実施形態によれば、第2磁性膜34及び第1磁性膜32が酸化されることなく、堆積金属膜42を酸化することができる。
(電子機器の構成例)
図18は、本技術を適用した電子機器としてのカメラ2000の構成例を示すブロック図である。
カメラ2000は、レンズ群などからなる光学部2001、撮像装置(撮像デバイス)2002、およびカメラ信号処理回路であるDSP(Digital Signal Processor)回路2003を備える。また、カメラ2000は、フレームメモリ2004、表示部2005、記録部2006、操作部2007、および電源部2008も備える。DSP回路2003、フレームメモリ2004、表示部2005、記録部2006、操作部2007および電源部2008は、バスライン2009を介して相互に接続されている。
光学部2001は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像装置2002の撮像面上に結像する。撮像装置2002は、光学部2001によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
表示部2005は、例えば、液晶パネルや有機ELパネル等のパネル型表示装置からなり、撮像装置2002で撮像された動画または静止画を表示する。記録部2006は、撮像装置2002で撮像された動画または静止画を、ハードディスクや半導体メモリとしてのMRAM1等の記録媒体に記録する。
操作部2007は、ユーザによる操作の下に、カメラ2000が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源部2008は、DSP回路2003、フレームメモリ2004、表示部2005、記録部2006および操作部2007の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
上述したように、撮像装置2002として、上述した撮像装置1等を用いることで、良好な画像の取得が期待できる。
なお、本技術は、以下のような構成としてもよい。
(1)
磁気トンネル接合を有する磁気抵抗効果素子を備え、
前記磁気抵抗効果素子は、
第1磁性膜と、
前記第1磁性膜上に設けられたトンネルバリア膜と、
前記トンネルバリア膜上に設けられた第2磁性膜と、
前記第1磁性膜の脇に前記第1磁性膜を酸化して形成された第1磁性酸化部と、
前記第2磁性膜の脇に前記第2磁性膜を酸化して形成された第2磁性酸化部と、
を有する半導体装置。
(2)
前記第1磁性酸化部は、前記第1磁性膜の磁性材料を含み、
前記第2磁性酸化部は、前記第2磁性膜の磁性材料を含む、
上記(1)に記載の半導体装置。
(3)
前記磁気抵抗効果素子は、
前記第1及び第2磁性酸化部の外側に前記第1及び第2磁性酸化部に亘って形成され、かつ前記第1及び第2磁性酸化部の磁性酸化材料を含む堆積磁性酸化膜を更に有する上記(1)又は(2)に記載の半導体装置。
(4)
前記磁気抵抗効果素子は、
前記第1磁性膜下に設けられた下部電極と、
前記第1及び第2磁性酸化部の外側に前記第1及び第2磁性酸化部に亘って形成され、かつ前記第1及び第2磁性酸化部の磁性酸化材料を含む堆積磁性酸化膜と、
前記堆積磁性酸化膜の外側に形成され、かつ前記下部電極の金属材料を酸化した金属酸化材料を含む堆積金属酸化膜と、
を更に有する上記(1)又は(2)に記載の半導体装置。
(5)
前記磁気抵抗効果素子と選択用トランジスタとを直列接続したメモリセルを更に備えている上記(1)から(4)の何れか記載の半導体装置。
(6)
第1磁性膜、トンネルバリア膜及び第2磁性膜が順次積層された磁性積層膜を形成し、
前記磁性積層膜を選択的にエッチングして島状の磁性積層体を形成し、
前記磁性積層膜のエッチングによって前記磁性積層体の前記第1及び第2磁性膜の各々の端部に生成されたエッチングダメージ領域を酸化する、
ことを含む半導体装置の製造方法。
(7)
前記磁性積層膜のエッチングは、Arイオンを前記磁性積層膜の厚さ方向に対して傾斜する角度で入射するミリング加工で行う、上記(6)に記載の半導体装置の製造方法。
(8)
前記エッチングダメージ領域の酸化は、酸素イオンを前記磁性積層体の厚さ方向に沿って入射するイオン注入法で行う、上記(6)又は(7)に記載の半導体装置の製造方法。
(9)
下部電極膜上に、第1磁性膜、トンネルバリア膜及び第2磁性膜が順次積層された磁性積層膜を形成し、
前記磁性積層膜上に上部電極膜を形成し、
前記上部電極膜をエッチングして上部電極を形成すると共に、前記磁性積層膜をエッチングして島状の磁性積層体を形成し、
前記磁性積層膜のエッチングによって前記磁性積層体の前記第1及び第2磁性膜の各々の端部に生成されたエッチングダメージ領域を酸化して前記第1磁性膜の脇に第1磁性酸化部を形成すると共に、前記第2磁性膜の脇に第2磁性酸部を形成し、
前記第1及び第2磁性酸化部及び前記下部電極膜を順次エッチングして前記第1及び第2磁性酸化部の各々の外側に前記第1及び第2磁性酸化部の磁性酸化材料を含む堆積磁性酸化膜を形成すると共に、前記堆積磁性酸化膜の外側に前記下部電極膜の金属材料を含む堆積金属膜を形成し、
前記堆積金属膜を酸化して堆積金属酸化膜を形成する、
ことを含む半導体装置の製造方法。
(10)
前記磁性積層膜のエッチングは、Arイオンを前記磁性積層膜の厚さ方向に対して傾斜する角度で入射するミリング加工で行う、上記(9)に記載の半導体装置の製造方法。
(11)
前記エッチングダメージ領域の酸化は、酸素イオンを前記磁性積層体の厚さ方向に沿って入射するイオン注入法で行う、上記(9)又は(10)に記載の半導体装置の製造方法。
(12)
前記第1及び第2磁性酸化部、並びに前記下部電極膜のエッチングは、酸素イオンを前記磁性積層体の厚さ方向に沿って入射するミリング加工で行う、上記(9)から(11)の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(13)
上記(1)〜(5)に記載の半導体装置を備えている電子機器。
本技術の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本技術が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本技術の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1…MRAM(半導体装置)
2…メモリセルアレイ部
3…セル選択用トランジスタ
4…磁気抵抗効果素子
10…半導体基体
11…ウエル領域
12…素子分離領域
13…ゲート絶縁膜
14…ゲート電極
15…第1主電極領域
16…第2主電極領域
21…層間絶縁膜
22…接続孔
23…導電プラグ
24…データ線
25…層間絶縁膜
26…接続孔
27…導電プラグ
31…下部電極
31A…下部電極膜
32…第1磁性膜
32a…第1磁性酸化部
33…トンネルバリア膜
33aバリア酸化部
34…第2磁性膜
34a第2磁性酸化部
35…磁性積層体
35A…磁性積層膜
36…上部電極
36a…上部電極膜
37…導電体
38…エッチングダメージ領域
39…酸化膜
41…堆積磁性酸化膜
42…堆積金属膜
43…堆積金属酸化膜
44…層間絶縁膜
45…データ線
46…層間絶縁膜
Mc…メモリセル
WL…ワード線

Claims (13)

  1. 磁気トンネル接合を有する磁気抵抗効果素子を備え、
    前記磁気抵抗効果素子は、
    第1磁性膜と、
    前記第1磁性膜上に設けられたトンネルバリア膜と、
    前記トンネルバリア膜上に設けられた第2磁性膜と、
    前記第1磁性膜の脇に前記第1磁性膜を酸化して形成された第1磁性酸化部と、
    前記第2磁性膜の脇に前記第2磁性膜を酸化して形成された第2磁性酸化部と、
    を有する半導体装置。
  2. 前記第1磁性酸化部は、前記第1磁性膜の磁性材料を含み、
    前記第2磁性酸化部は、前記第2磁性膜の磁性材料を含む、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記磁気抵抗効果素子は、
    前記第1及び第2磁性酸化部の外側に前記第1及び第2磁性酸化部に亘って形成され、かつ前記第1及び第2磁性酸化部の磁性酸化材料を含む堆積磁性酸化膜を更に有する、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記磁気抵抗効果素子は、
    前記第1磁性膜下に設けられた下部電極と、
    前記第1及び第2磁性酸化部の外側に前記第1及び第2磁性酸化部に亘って形成され、かつ前記第1及び第2磁性酸化部の磁性酸化材料を含む堆積磁性酸化膜と、
    前記堆積磁性酸化膜の外側に形成され、かつ前記下部電極の金属材料を酸化した金属酸化材料を含む堆積金属酸化膜と、
    を更に有する請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記磁気抵抗効果素子と選択用トランジスタとを直列接続したメモリセルを更に備えている請求項1に記載の半導体装置。
  6. 第1磁性膜、トンネルバリア膜及び第2磁性膜が順次積層された磁性積層膜を形成し、
    前記磁性積層膜を選択的にエッチングして島状の磁性積層体を形成し、
    前記磁性積層膜のエッチングによって前記磁性積層体の前記第1及び第2磁性膜の各々の端部に生成されたエッチングダメージ領域を酸化する、
    ことを含む半導体装置の製造方法。
  7. 前記磁性積層膜のエッチングは、Arイオンを前記磁性積層膜の厚さ方向に対して傾斜する角度で入射するミリング加工で行う、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記エッチングダメージ領域の酸化は、酸素イオンを前記磁性積層体の厚さ方向に沿って入射するイオン注入法で行う、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 下部電極膜上に、第1磁性膜、トンネルバリア膜及び第2磁性膜が順次積層された磁性積層膜を形成し、
    前記磁性積層膜上に上部電極膜を形成し、
    前記上部電極膜をエッチングして上部電極を形成すると共に、前記磁性積層膜をエッチングして島状の磁性積層体を形成し、
    前記磁性積層膜のエッチングによって前記磁性積層体の前記第1及び第2磁性膜の各々の端部に生成されたエッチングダメージ領域を酸化して前記第1磁性膜の脇に第1磁性酸化部を形成すると共に、前記第2磁性膜の脇に第2磁性酸部を形成し、
    前記第1及び第2磁性酸化部及び前記下部電極膜を順次エッチングして前記第1及び第2磁性酸化部の各々の外側に前記第1及び第2磁性酸化部の磁性酸化材料を含む堆積磁性酸化膜を形成すると共に、前記堆積磁性酸化膜の外側に前記下部電極膜の金属材料を含む堆積金属膜を形成し、
    前記堆積金属膜を酸化して堆積金属酸化膜を形成する、
    ことを含む半導体装置の製造方法。
  10. 前記磁性積層膜のエッチングは、Arイオンを前記磁性積層膜の厚さ方向に対して傾斜する角度で入射するミリング加工で行う、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記エッチングダメージ領域の酸化は、酸素イオンを前記磁性積層体の厚さ方向に沿って入射するイオン注入法で行う、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1及び第2磁性酸化部、並びに前記下部電極膜のエッチングは、酸素イオンを前記磁性積層体の厚さ方向に沿って入射するミリング加工で行う、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 磁気抵抗効果素子を有する半導体装置を備え、
    前記磁気抵抗効果素子は、
    第1磁性膜と、
    前記第1磁性膜上に設けられたトンネルバリア膜と、
    前記トンネルバリア膜上に設けられた第2磁性膜と、
    前記第1磁性膜の脇に前記第1磁性膜を酸化して形成された第1磁性酸化膜と、
    前記第2磁性膜の脇に前記第2磁性膜を酸化して形成された第2磁性酸化膜と、
    を有する電子機器。
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