JP2021116862A - 締結構造 - Google Patents

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明寿 堀田
Akiyoshi Hotta
明寿 堀田
浩史 冨永
Hiroshi Tominaga
浩史 冨永
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Abstract

【課題】締結部材の過大な締め付けを抑制する。【解決手段】第1部品20に第2部品30をボルト40により締結する締結構造10において、ボルト40が挿通される第2部品30の取付孔31内にカラー部材50が配置される。カラー部材50は、ボルト40の締付量を制限する制限機構と、ボルト40の締結力を受けて第2部品30に対する保持力を増加させる保持機構と、を有する。制限機構は内筒部材51により構成される。保持機構は、内筒部材51に嵌合された外筒部材56により構成される。外筒部材56は、内筒部材51の全長よりも長い全長を有しかつボルト40の締結力を受けて径方向外方へ座屈変形する。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術は締結構造に関する。
従来、例えば特許文献1に記載された締結構造がある。その締結構造は、金属製の第1部品に樹脂製の第2部品をボルトにより締結する締結構造において、ボルトが挿通される第2部品の取付孔内に単品のカラーが配置されている。カラーは、ボルトの締結力が増加するほど、軸方向に圧縮されることにより外径が拡大される。
特開2008−157314号公報
従来の締結構造によると、ボルトが無理に締め付けられると、カラーが際限なく軸方向に圧縮されてしまうことにより、樹脂製の第2部品が異常に変形する虞がある。
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、締結部材の過大な締め付けを抑制することにある。
上記課題を解決するため、本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
第1の手段は、第1部品に第2部品を締結部材により締結する締結構造であって、前記締結部材が挿通される前記第2部品の取付孔内にカラー部材が配置されており、前記カラー部材は、前記締結部材の締付量を制限する制限機構と、前記締結部材の締結力を受けて前記第2部品に対する保持力を増加させる保持機構と、を有する、締結構造である。
第1の手段によると、第2部品の取付孔内に配置されるカラー部材が、締結部材の締付量を制限する制限機構と、締結部材の締結力を受けて第2部品に対する保持力が増加する保持機構と、を有する。これにより、保持機構が締結部材の締結力を受けて第2部品に対する保持力が増加されるものの、制限機構により締結部材の締付量が制限される。このため、締結部材の過大な締め付けを抑制することができる。
第2の手段は、第1の手段の締結構造であって、前記制限機構は、筒状の内筒部材により構成されており、前記保持機構は、前記内筒部材に嵌合された筒状の外筒部材により構成されており、前記外筒部材は、前記内筒部材の全長よりも長い全長を有しかつ前記締結部材の締結力を受けて径方向外方へ座屈変形する、締結構造である。
第2の手段によると、外筒部材が締結部材の締結力を受けて径方向外方へ座屈変形されることにより、第2部品に対する保持力が増加される。続いて、内筒部材により締結部材の締付量が制限される。
第3の手段は、第2の手段の締結構造であって、前記外筒部材には、その他の部分に比べて座屈変形し易い脆弱部が形成されている、締結構造である。
第3の手段によると、外筒部材を脆弱部において適正に座屈変形させることができる。
第4の手段は、第1の手段の締結構造であって、前記制限機構は、軸方向に並べて配置されかつ相互に対向方向に当接可能な当接面を有する第1筒部材と第2筒部材とにより構成されている、締結構造である。
第4の手段によると、第1筒部材と第2筒部材との当接面同士の当接により、締結部材の締付量を制限することができる。
第5の手段は、第4の手段の締結構造であって、前記保持機構は、前記第1筒部材と前記第2筒部材との相互間に架設されかつ前記締結部材の締結力を受けて径方向外方へ座屈変形する座屈変形部材により構成されている、締結構造である。
第5の手段によると、締結部材の締結力を第1筒部材及び第2筒部材を介して座屈変形部材が受けることで、座屈変形部材が径方向外方へ座屈変形される。これにより、第2部品に対する保持力が増加される。
第6の手段は、第4の手段の締結構造であって、前記保持機構は、前記第1筒部材と前記第2筒部材とのいずれか一方の筒部材に形成されかつ径方向外方へ変形可能なくさび受け変形部と、他方の筒部材に形成されかつ前記締結部材の締結力を受けて前記くさび受け変形部を径方向外方へ変形させるくさび状案内部と、により構成されている、締結構造である。
第6の手段によると、締結部材の締結力を第1筒部材及び第2筒部材が受けることで、くさび状案内部によりくさび受け変形部が径方向外方へ拡開変形される。これにより、第2部品に対する保持力が増加される。
本明細書に開示の技術によると、締結部材の過大な締め付けを抑制することができる。
実施形態1にかかる締結構造を示す断面図である。 カラー部材に対する締付開始状態を示す断面図である。 締結構造にかかる構成部品を分解して示す断面図である。 カラー部材を分解して示す斜視図である。 実施形態2にかかる締結構造を示す断面図である。 カラー部材に対する締付開始状態を示す断面図である。 カラー部材を分解して示す斜視図である。 実施形態3にかかる締結構造を示す断面図である。 カラー部材に対する締付開始状態を示す断面図である。 カラー部材を分解して示す斜視図である。 実施形態4にかかる締結構造を示す断面図である。 カラー部材に対する締付開始状態を示す断面図である。 カラー部材を分解して示す斜視図である。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
説明の都合上、締結構造にかかる構成部品を説明した後で締結手順を説明する。図1は締結構造を示す断面図、図2はカラー部材に対する締付開始状態を示す断面図、図3は締結構造にかかる構成部品を分解して示す断面図である。上下の位置関係は、図面に示す位置関係に基づくものとするが、各部材の配置方向を特定するものではない。
(締結構造にかかる構成部品)
図3に示すように、締結構造10は、第1部品20と第2部品30とボルト40とカラー部材50とを備えている。第1部品20は金属製である。第1部品20は、上面を開口する有底状の雌ねじ穴21を有する。雌ねじ穴21は本明細書でいう「雌ねじ部」に相当する。なお、雌ねじ穴21は貫通状でもよい。
第2部品30は平板状に形成されている。第2部品30は、板厚方向(上下方向)に貫通する中空円筒状の取付孔31を有する。第2部品30は樹脂製である。なお、第2部品30としては、例えば、第1部品20に取り付けられる取付部品が有するボス部等が相当する。
ボルト40は、ねじ軸部41と、ねじ軸部41に連続する六角形等の多角形状の頭部42と、を有する。ねじ軸部41は、第1部品20の雌ねじ穴21に螺合すなわち締付可能な雄ねじを有する。頭部42はねじ軸部41側の端部に円板状に張り出すフランジ部42aを有する。ボルト40は金属製である。ボルト40は本明細書でいう「締結部材」に相当する。なお、ねじ軸部41に嵌合するワッシャを用いる場合、ワッシャを頭部42の一部とみなしてよい。
カラー部材50は、内外二重円筒状をなす内筒部材51と外筒部材56とを備える。内筒部材51及び外筒部材56は金属製である。図4はカラー部材を分解して示す斜視図である。
図3に示すように、内筒部材51は、第2部品30の板厚30tよりも僅かに大きい全長(軸方向の長さ)51Lを有する。また、外筒部材56は、内筒部材51の全長51Lよりも長い全長56Lを有する。外筒部材56は、内筒部材51の肉厚よりも薄い肉厚を有する。
外筒部材56の長さ方向の中央部の外周面には、断面V字状の切欠き溝57が全周に亘って形成されている(図4参照)。切欠き溝57により薄肉化された脆弱部58が形成されている。脆弱部58は、外筒部材56の他の部分に比べて座屈変形し易い部位である。
内筒部材51に外筒部材56が嵌合状態で固定されている(図4中、二点鎖線56参照)。詳しくは、内筒部材51に外筒部材56が圧入により固定されている。もしくは、内筒部材51に外筒部材56が軽圧入された状態で溶接により固定されている。内筒部材51の下端面と外筒部材56の下端面とは同一平面上に配置されている。なお、本明細書でいう「軽圧入」とは、隙間嵌めと圧入との中間の嵌め合いであって、両部材間にほとんど隙間が形成されない場合と、微小な隙間が形成される場合とが含まれる。また、内筒部材51と外筒部材56とは、その他の固定方法で固定してもよい。
(締結手順)
カラー部材50が第2部品30の取付孔31内に対する外筒部材56の圧入によって取り付けられる(図3中、二点鎖線50参照)。カラー部材50の両部材51,56の下端面が第2部品30の下端面と同一平面上に配置される。
次に、図2に示すように、第1部品20上に第2部品30が載置される。次に、カラー部材50の内筒部材51の中空部にボルト40のねじ軸部41が挿通され、そのねじ軸部41が第1部品20の雌ねじ穴21に螺合すなわち締め付けられる。そして、カラー部材50の外筒部材56の上端面にボルト40の頭部42が当接される。この状態がカラー部材50の外筒部材56に対する締付開始状態に相当する。
これより、ボルト40が更に締め付けられると、第1部品20と頭部42との間において外筒部材56がボルト40の締結力を受ける。すると、外筒部材56の長さ方向の中央部が脆弱部58を起点に径方向外方すなわち第2部品30側へ食い込むように座屈変形される(図1参照)。これにより、第2部品30に対するカラー部材50の保持力すなわち固定力が増加される。
また、ボルト40の頭部42が内筒部材51の上端面に当接すると、それ以上のボルト40の締付量すなわち締付方向の移動量が制限される(図1参照)。すなわち、外筒部材56は、外筒部材56の全長56Lから内筒部材51の全長51Lを差し引いた長さX(図3参照)だけ、軸方向に締め付けられる。このようにして、第1部品20に対する第2部品30の締結作業が完了する。
(実施形態1の利点)
本実施形態の締結構造10によると、第2部品30の取付孔31内に配置されるカラー部材50が、ボルト40の締付量を制限する制限機構としての内筒部材51と、ボルト40の締結力を受けて径方向外方へ座屈変形されることにより第2部品30に対する保持力が増加する保持機構としての外筒部材56と、を有する。これにより、外筒部材56がボルト40の締結力を受けて第2部品30に対する保持力が増加されるものの、内筒部材51によりボルト40の締付量が制限される。すなわち、カラー部材50の圧縮後の全長51L(図3参照)が管理される。また、ボルト40の頭部42は、第2部品30に僅かな隙間を介して近接する(図1参照)。このため、ボルト40の過大な締め付けを抑制することができる。ひいては、第2部品30(樹脂製品)の変形を抑制することができる。内筒部材51により本明細書でいう「制限機構」が構成されている。
また、外筒部材56の軸方向の中央部には、その他の部分に比べて座屈変形し易い脆弱部58が形成されている。したがって、外筒部材56を脆弱部58において適正に座屈変形させることができる。また、脆弱部58は、外筒部材56の周方向に連続的に形成する他、断続的に形成してもよい。また、脆弱部58は、ボルト40の締付力が増加するにともない径方向外方(拡径方向)へ座屈変形する構成であればよい。また、外筒部材56は、一部が径方向外方へ座屈変形するものであればよく、この場合、脆弱部58は省略してもよい。外筒部材56により本明細書でいう「保持機構」が構成されている。
また、内筒部材51と外筒部材56とが固定されているため、ボルト40の締付けにともなう外筒部材56の連れ回りを抑制することができる。なお、内筒部材51と外筒部材56とは固定しなくてもよい。
また、第2部品30の取付孔31内に外筒部材56を圧入したことにより、第2部品30とカラー部材50とを一体的に取り扱うことができ、組付作業性を向上することができる。また、ボルト40の締付けにともなう外筒部材56の連れ回りを抑制することができる。なお、第2部品30の取付孔31内に外筒部材56を隙間嵌めしてもよい。
また、ボルト40に段付きボルトを用いる必要がなく、汎用のボルト40を用いることでコストを低減することができる。また、カラー部材50に中ぐり加工を要しないため、カラー部材50のコストアップを抑制することができる。
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1のカラー部材50を変更したものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位には同一符号を付して重複する説明を省略する。実施形態2の変更にかかる部位に100番台の符号を付す。図5は締結構造を示す断面図、図6はカラー部材に対する締付開始状態を示す断面図、図7はカラー部材を分解して示す斜視図である。
図7に示すように、カラー部材150は、第1筒部材151と第2筒部材156と座屈変形部材160とにより構成されている。第1筒部材151、第2筒部材156及び座屈変形部材160は金属製である。第2筒部材156と第1筒部材151とは軸方向すなわち上下に並べて配置されている。
第1筒部材151は円筒状に形成されている。第1筒部材151は、外径の大きい大径筒部152と、大径筒部152の上側に配置されかつ外径の小さい小径筒部153と、を有する。第2筒部材156は、第1筒部材151と同一形状のものを上下反転して用いているため、第1筒部材151と同一部位には同一符号を付してその説明を省略する。
座屈変形部材160は円筒状に形成されている。座屈変形部材160は、第1筒部材151の小径筒部153及び第2筒部材156の小径筒部153に嵌合状態で固定されている(図7中、二点鎖線156、160参照)。詳しくは、両筒部材151,156の小径筒部153に座屈変形部材160の両端部が圧入により固定されている。もしくは、両筒部材151,156の小径筒部153に座屈変形部材160の両端部が軽圧入された状態で溶接により固定されている。これにより、座屈変形部材160は、第1筒部材151と第2筒部材156との間に架設されている。また、両筒部材151,156と座屈変形部材160とは、その他の固定方法で固定してもよい。
図6に示すように、カラー部材150は、第1筒部材151の全長151Lと第2筒部材156の全長151Lとを合計した長さよりも長い全長150Lを有する。また、両筒部材151,156の小径筒部153の対向端面151aの間には所定の隙間Sが形成されている。また、両筒部材151,156の大径筒部152の外径と座屈変形部材160の外径とは同一である。また、座屈変形部材160は、両筒部材151,156に比べて座屈変形し易い部材である。
(締結手順)
図6に示すように、実施形態1と同様、カラー部材150が第2部品30の取付孔31内に圧入によって取り付けられる。次に、第1部品20上に第2部品30が載置された後、ボルト40のねじ軸部41がカラー部材150の中空部を通して第1部品20の雌ねじ穴21に締め付けられ、ボルト40の頭部42がカラー部材150の第2筒部材156の上端面に当接される。
これより、ボルト40が更に締め付けられると、第1部品20と頭部42との間においてカラー部材150がボルト40の締結力を受ける。すると、第2筒部材156が押し下げられるにともない、座屈変形部材160が径方向外方すなわち第2部品30側へ食い込むように座屈変形される(図5参照)。これにより、第2部品30に対するカラー部材50の保持力すなわち固定力が増加される。なお、座屈変形部材160の長さ方向の中央部には、実施形態1の外筒部材56(図2参照)と同様に脆弱部を形成するとよい。
また、両筒部材151,156の対向端面151aが相互に当接すると、それ以上のボルト40の締付量が制限される(図5参照)。すなわち、両筒部材151,156は、隙間S(図6参照)だけ、軸方向に締め付けられる。このようにして、第1部品20に対する第2部品30の締結作業が完了する。
(実施形態2の利点)
本実施形態によっても、実施形態1と同等の作用・効果が得られる。また、両筒部材151,156との対向端面151a同士の当接により、ボルト40の締付量を制限することができる。第1筒部材151と第2筒部材156とにより本明細書でいう「制限機構」が構成されている。また、両筒部材151,156の対向端面151aは、相互に対向方向に当接可能であり、本明細書でいう「当接面」に相当する。
また、ボルト40の締結力を両筒部材151,156を介して座屈変形部材160が受けることで、座屈変形部材160が径方向外方へ座屈変形される。これにより、第2部品30に対するカラー部材150の保持力が増加される。座屈変形部材160により本明細書でいう「保持機構」が構成されている。また、本実施形態では、両筒部材151,156と座屈変形部材160とを固定したが、固定しなくてもよい。また、両筒部材151,156は、同一形状に限らず、異なる形状であってもよい。例えば、両筒部材151,156の全長151Lが異なっていてもよいし、両筒部材151,156小径筒部153の長さが異なっていてもよい。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態1のカラー部材50を変更したものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位には同一符号を付して重複する説明を省略する。実施形態3の変更にかかる部位に200番台の符号を付す。図8は締結構造を示す断面図、図9はカラー部材に対する締付開始状態を示す断面図、図10はカラー部材を分解して示す斜視図である。
図10に示すように、カラー部材250は、第1筒部材251と第2筒部材256とにより構成されている。第1筒部材251及び第2筒部材256は金属製である。第2筒部材256と第1筒部材251とは軸方向すなわち上下に並べて配置されている。
第1筒部材251は円筒状に形成されている。第1筒部材251は、外径の大きい大径筒部252と、大径筒部252の上側に配置されかつ外径の小さい小径筒部253と、大径筒部252と小径筒部253との間に配置されかつ大径筒部252から小径筒部253に向かって外径を次第に小さくするテーパ状の外周面を有する外テーパ筒部254と、を有する。
第2筒部材256は円筒状に形成されている。第2筒部材256は、内径の小さい厚肉筒部257と、厚肉筒部257の下側に配置されかつ内径の大きい薄肉筒部258と、薄肉筒部258の下端部から下方に向かって内径を次第に大きくするテーパ状の内周面を有する内テーパ筒部259と、を有する。内テーパ筒部259は、径方向外方へ変形可能であり、第2筒部材256の他の部分に比べて変形し易い部位である。
第2筒部材256は、第1筒部材251に嵌合状態で固定されている(図10中、二点鎖線256参照)。詳しくは、第2筒部材256の薄肉筒部258が第1筒部材251の小径筒部253に圧入により固定されている。もしくは、第2筒部材256の薄肉筒部258が第1筒部材251の小径筒部253に軽圧入された状態で溶接により固定されている。第2筒部材256の内テーパ筒部259は、第1筒部材251の外テーパ筒部254にほとんど隙間無く嵌合されている。また、第1筒部材251と第2筒部材256とは、その他の固定方法で固定してもよい。
図9に示すように、カラー部材250は、第1筒部材251の全長251Lと第2筒部材256の厚肉筒部257の長さ257Lとを合計した長さよりも長い全長250Lを有する。また、第1筒部材251の小径筒部253の上端面253aと、第2筒部材256の厚肉筒部257の下端面257aとの間には所定の隙間Sが形成されている。また、第1筒部材251の大径筒部252の外径と第2筒部材256の外径とは同一である。
(締結手順)
図9に示すように、実施形態1と同様、カラー部材250が第2部品30の取付孔31内に圧入によって取り付けられる。次に、第1部品20上に第2部品30が載置された後、ボルト40のねじ軸部41がカラー部材250の中空部を通して第1部品20の雌ねじ穴21に締め付けられ、ボルト40の頭部42がカラー部材250の第2筒部材256の上端面に当接される。
これより、ボルト40が更に締め付けられると、第1部品20と頭部42との間においてカラー部材250がボルト40の締結力を受ける。すると、第2筒部材256が押し下げられるにともない、内テーパ筒部259が第1筒部材251の外テーパ筒部254により径方向外方すなわち第2部品30側へ食い込むように拡開変形される(図8参照)。これにより、第2部品30に対するカラー部材250の保持力すなわち固定力が増加される。
また、第1筒部材251の小径筒部253の上端面253aに第2筒部材256の厚肉筒部257の下端面257aが当接すると、それ以上のボルト40の締付量が制限される(図8参照)。すなわち、両筒部材251,256は隙間S(図9参照)分だけ、軸方向に締め付けられる。このようにして、第1部品20に対する第2部品30の締結作業が完了する。
(実施形態3の利点)
本実施形態によっても、実施形態1と同等の作用・効果が得られる。また、第1筒部材251の小径筒部253の上端面253aに第2筒部材256の厚肉筒部257の下端面257aが当接することにより、ボルト40の締付量を制限することができる。第1筒部材251と第2筒部材256の厚肉筒部257とにより本明細書でいう「制限機構」が構成されている。また、第1筒部材251の小径筒部253の上端面253aと第2筒部材256の厚肉筒部257の下端面257aとは、相互に対向方向に当接可能であり、本明細書でいう「当接面」に相当する。
また、ボルト40の締結力を第1筒部材251及び第2筒部材256が受けることで、外テーパ筒部254により内テーパ筒部259が径方向外方へ拡開変形される。これにより、第2部品30に対するカラー部材250の保持力が増加される。第1筒部材251の外テーパ筒部254と第2筒部材256の内テーパ筒部259とにより本明細書でいう「保持機構」が構成されている。外テーパ筒部254は本明細書でいう「くさび状案内部」に相当する。内テーパ筒部259は本明細書でいう「くさび受け変形部」に相当する。また、外テーパ筒部254を第2筒部材256側に配置し、内テーパ筒部259を第1筒部材251側に配置してもよい。また、本実施形態では、両筒部材251,256を相互に固定したが、固定しなくてもよい。
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態1のカラー部材50を変更したものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位には同一符号を付して重複する説明を省略する。実施形態4の変更にかかる部位に300番台の符号を付す。図11は締結構造を示す断面図、図12はカラー部材に対する締付開始状態を示す断面図、図13はカラー部材を分解して示す斜視図である。
図13に示すように、カラー部材350は、第1筒部材351と第2筒部材356とにより構成されている。第1筒部材351及び第2筒部材356は金属製である。第2筒部材356と第1筒部材351とは軸方向すなわち上下に並べて配置されている。
第1筒部材351は円筒状に形成されている。第1筒部材351には、上方に開口するV字状のV字状溝352が形成されている。V字状溝352は、第1筒部材351を径方向に貫通している。V字状溝352の下端部には、円弧状の逃げ溝部352aが形成されている。V字状溝352は、第1筒部材351の軸線を中心とする点対称位置に一対配置されている。周方向に隣り合うV字状溝352の相互間はくさび受け変形部353とされている。くさび受け変形部353は、径方向外方へ変形可能であり、第1筒部材351の他の部分(下部)に比べて変形し易い部位である。
第2筒部材356は円筒状に形成されている。第2筒部材356は、外径の大きい大径筒部357と、大径筒部357の下側に配置されかつ外径の小さい小径筒部358と、を有する。第2筒部材356の小径筒部358の外周面には、大径筒部357から下方に向かって周方向幅を次第に小さくするV字状のV字状突起359が形成されている。V字状突起359は、第2筒部材356の軸線を中心とする点対称位置に一対配置されている。
第2筒部材356は、第1筒部材351に嵌合状態で固定されている(図13中、二点鎖線356参照)。詳しくは、第2筒部材356の小径筒部358が第1筒部材351に圧入により固定されている。もしくは、第2筒部材356の小径筒部358が第1筒部材351に軽圧入された状態で溶接により固定されている。第2筒部材356の一対のV字状突起359は、第1筒部材351の一対のV字状溝352内に近接又は当接状態で嵌合されている。また、第1筒部材351と第2筒部材356とは、その他の固定方法で固定してもよい。
図12に示すように、カラー部材350は、第1筒部材351の全長351Lと第2筒部材356の大径筒部357の長さ357Lとを合計した長さよりも長い全長350Lを有する。また、第1筒部材351の上端面351aと、第2筒部材356の大径筒部357の下端面357aとの間には所定の隙間Sが形成されている。また、第1筒部材351の外径と第2筒部材356の大径筒部357の外径とは同一である。
(締結手順)
図12に示すように、実施形態1と同様、カラー部材350が第2部品30の取付孔31内に圧入によって取り付けられる。次に、第1部品20上に第2部品30が載置された後、ボルト40のねじ軸部41がカラー部材350の中空部を通して第1部品20の雌ねじ穴21に締め付けられ、ボルト40の頭部42がカラー部材350の第2筒部材356の上端面に当接される。
これより、ボルト40が更に締め付けられると、第1部品20と頭部42との間においてカラー部材350がボルト40の締結力を受ける。すると、第2筒部材356が押し下げられるにともない、第2筒部材356の両V字状突起359が第1筒部材351の両V字状溝352に楔状に入り込むことにより、第1筒部材351の両くさび受け変形部353が径方向外方すなわち第2部品30側へ食い込むように拡開変形される(図11参照)。これにより、第2部品30に対するカラー部材350の保持力すなわち固定力が増加される。なお、V字状溝352及びV字状突起359の数を増減してもよい。
また、第1筒部材351の上端面351aに第2筒部材356の大径筒部357の下端面357aが当接すると、それ以上のボルト40の締付量が制限される(図11参照)。すなわち、両筒部材351、356は隙間S(図12参照)分だけ、軸方向に締め付けられる。このようにして、第1部品20に対する第2部品30の締結作業が完了する。
(実施形態4の利点)
本実施形態によっても、実施形態1と同等の作用・効果が得られる。また、第1筒部材351の上端面351aに第2筒部材356の大径筒部357の下端面357aが当接することにより、ボルト40の締付量を制限することができる。第1筒部材351と第2筒部材356の大径筒部357とにより本明細書でいう「制限機構」が構成されている。また、第1筒部材351の上端面351aと第2筒部材356の大径筒部357の下端面357aとは、相互に対向方向に当接可能であり、本明細書でいう「当接面」に相当する。
また、ボルト40の締結力を第1筒部材351及び第2筒部材356が受けることで、V字状突起359によりくさび受け変形部353が径方向外方へ拡開変形される。これにより、第2部品30に対するカラー部材350の保持力すなわち固定力が増加される。第1筒部材351のV字状突起359と第2筒部材356のくさび受け変形部353とにより本明細書でいう「保持機構」が構成されている。V字状突起359は本明細書でいう「くさび状案内部」に相当する。また、くさび受け変形部353を第2筒部材356側に配置し、V字状突起359を第1筒部材351側に配置してもよい。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、前記した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。例えば、本明細書に開示の技術は、第1部品20と第2部品30とをボルトとナットとにより締結する締結構造にも適用することができる。また、実施形態では、カラー部材を第2部品30の取付孔31内に圧入したが、カラー部材を第2部品30の取付孔31内に隙間嵌めしてもよい。また、第1部品20は、金属製に限らず、樹脂製でもよい。
10 締結構造
20 第1部品
30 第2部品
31 取付孔
40 ボルト(締結部材)
50 カラー部材
51 内筒部材(制限機構)
56 外筒部材(保持機構)
58 脆弱部
150 カラー部材
151 第1筒部材(制限機構の一部)
151a 対向端面(当接面)
156 第2筒部材(制限機構の一部)
160 座屈変形部材(保持機構)
250 カラー部材
251 第1筒部材(制限機構の一部)
253 小径筒部
253a 上端面(当接面)
254 外テーパ筒部(くさび状案内部、保持機構の一部)
256 第2筒部材
257 厚肉筒部(制限機構の一部)
257a 下端面(当接面)
259 内テーパ筒部(くさび受け変形部、保持機構の一部)
350 カラー部材
351 第1筒部材(制限機構の一部)
351a 上端面(当接面)
352 V字状溝
353 くさび受け変形部(保持機構の一部)
356 第2筒部材
357 大径筒部(制限機構の一部)
357a 下端面(当接面)
359 V字状突起(くさび状案内部、保持機構の一部)

Claims (6)

  1. 第1部品に第2部品を締結部材により締結する締結構造であって、
    前記締結部材が挿通される前記第2部品の取付孔内にカラー部材が配置されており、
    前記カラー部材は、前記締結部材の締付量を制限する制限機構と、前記締結部材の締結力を受けて前記第2部品に対する保持力を増加させる保持機構と、を有する、締結構造。
  2. 請求項1に記載の締結構造であって、
    前記制限機構は、筒状の内筒部材により構成されており、
    前記保持機構は、前記内筒部材に嵌合された筒状の外筒部材により構成されており、
    前記外筒部材は、前記内筒部材の全長よりも長い全長を有しかつ前記締結部材の締結力を受けて径方向外方へ座屈変形する、締結構造。
  3. 請求項2に記載の締結構造であって、
    前記外筒部材には、その他の部分に比べて座屈変形し易い脆弱部が形成されている、締結構造。
  4. 請求項1に記載の締結構造であって、
    前記制限機構は、軸方向に並べて配置されかつ相互に対向方向に当接可能な当接面を有する第1筒部材と第2筒部材とにより構成されている、締結構造。
  5. 請求項4に記載の締結構造であって、
    前記保持機構は、前記第1筒部材と前記第2筒部材との相互間に架設されかつ前記締結部材の締結力を受けて径方向外方へ座屈変形する座屈変形部材により構成されている、締結構造。
  6. 請求項4に記載の締結構造であって、
    前記保持機構は、前記第1筒部材と前記第2筒部材とのいずれか一方の筒部材に形成されかつ径方向外方へ変形可能なくさび受け変形部と、他方の筒部材に形成されかつ前記締結部材の締結力を受けて前記くさび受け変形部を径方向外方へ変形させるくさび状案内部と、により構成されている、締結構造。
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