JP2006057677A - ベアリングの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ナックルにベアリングを良好に支持することができ、しかも、軽量で安価な支持構造とすることができるベアリングの支持構造を提供する。
【解決手段】 車軸を支持するベアリング20をナックル1のベアリング支持部2に支持するためのベアリング20の支持構造であって、ベアリング20が圧入されるベアリングブッシュ10と、このベアリングブッシュ10をベアリング支持部2に締結する締結手段30とを具備した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車軸を支持するベアリングを自動車用ナックルのベアリング支持部に支持するためのベアリングの支持構造に関する。
従来、自動車用ナックル(以下、単に「ナックル」という)には、一般的に球状黒鉛鋳鉄(FCD)が用いられており、車軸を支持するためのベアリングは、ナックルのベアリング支持部に対して圧入支持されるという支持構造を採っていた(例えば、特許文献1参照)。
このようなベアリングの支持構造では、ベアリングの締め代の管理、フレッティング摩耗への対応、抜け止め防止のための構造等、種々の対応が必要ではあるが、構造がシンプルであり、安価で軽量であるという利点を有していた。
また、ナックルへのベアリングの組み付け性や駆動系の剛性を高める目的で、ベアリングをハブに一体化させてナックルに取り付けるようにしたベアリングの支持構造も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平2−190226号公報(第2頁左下欄第3行目〜第4頁左上欄第4行目、第2図〜第3図) 特開2001−199202号公報(段落0018〜0023、図1)
ところで、近年、自動車の車体の軽量化に伴って、アルミニウム合金製のナックルが使用されるようになってきている。このようなナックルでは、アルミニウム合金製であるが故に、ナックルとしての機能を備えるために、フレッティング摩耗への対応をはじめとして、強度の向上およびへたり、電食もしくは熱膨張への対応が必要となってくる。
特に、アルミニウム合金製のナックルは、ベアリングの外輪と熱膨張差が大きく、フレッティング摩耗を生じやすいため、ナックルへのベアリングの圧入に際しては、圧入代を大きくとる必要がある。圧入代は、アルミニウム合金の材質によって予測される耐力や耐へたり性から特定可能であるが、少なすぎると、フレッティング摩耗やたたかれ摩耗が生じやすくなり、耐久性の点で大きな問題となる。
このため、従来はこのような問題の生じにくい、前記したようなベアリングをハブに一体化させたものが多用されているのが現状であるが、このような支持構造では、一体化構造とした分、重量が大きくなるとともに、コストが増大するという難点を有していた。
しかも、このように一体化した構造では、軽量化の目的でナックルの材料をアルミニウム合金としているが、そのことによって、逆に、ハブ自体の強度を高める必要性が生じ、その結果、重量が嵩んでしまうという難点を有していた。
特に、車両の軽量化を通じて燃費効率の向上を図った自動車においては、軽量で安価なベアリングの支持構造の開発が望まれていた。
そこで、本発明では、ナックルにベアリングを良好に支持することができ、しかも、軽量で安価な支持構造とすることができるベアリングの支持構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明のベアリングの支持構造は、車軸を支持するベアリングをナックルのベアリング支持部に支持するためのベアリングの支持構造であって、前記ベアリングが圧入されるベアリングブッシュと、このベアリングブッシュを前記ベアリング支持部に締結する締結手段とを具備したことを特徴とする。
このようなベアリングの支持構造によれば、ベアリングは、ベアリングブッシュを介してナックルのベアリング支持部に取り付けられることとなる。
したがって、ベアリングの圧入による力が直接的にベアリング支持部に作用することがなくなる。
しかも、ベアリングブッシュは締結手段によりベアリング支持部に締結されるので、ベアリングブッシュをベアリング支持部に固定するのに圧入を用いる必要がなくなる。
これにより、従来のように、ベアリング支持部に対してベアリングを直接圧入するときのように、圧入代を大きく設定することや、圧入代が少な過ぎるときに生じる、フレッティング摩耗やたたかれ摩耗等を考慮した取り付けを厳格に行う必要がなくなり、ナックルにベアリングを良好に支持することができるようになる。
さらに、ベアリングブッシュを介してベアリング支持部にベアリングを支持するという簡単な支持構造とすることができるので、従来のような、ハブとベアリングとを一体にした重量構造を用いる必要が無くなり、軽量で安価な支持構造とすることができる。
また、前記締結手段がボルトであり、前記ボルトは、前記ベアリングブッシュの非圧入口側に形成されたフランジ部のボルト挿通孔から、前記ベアリング支持部に設けられた挿通孔を通じて、前記ベアリングブッシュの圧入口側に配設された締結部材の雌ねじに螺合する構成とするのがよい。
このようなベアリングの支持構造によれば、ボルトを用いた締結手段により、ベアリング支持部を介してベアリングブッシュと締結部材とを簡単に、しかも、確実に締結することができる。
さらに、前記ボルトは、前記ベアリング支持部に設けられた雌ねじ部に螺合する構成とするのがよい。
このようなベアリングの支持構造によれば、ボルトをベアリング支持部に設けられた雌ねじ部に螺合することにより、ベアリングブッシュをベアリング支持部に直接締結することができ、簡易な構造で確実に固定することのできる支持構造が得られる。
また、前記締結部材がリング状を呈してなり、前記締結部材とこの締結部材に対向する前記ベアリングブッシュの対向面との間、あるいは、前記締結部材とこの締結部材に対向する前記ベアリングの外輪との間に、シール部材を介設した構成とするのがよい。
このようなベアリングの支持構造によれば、シール部材の存在により、ベアリング支持部とベアリングブッシュとの間に水分等が浸入するのを防止することができる。
これにより、ベアリング支持部とベアリングブッシュとの間における電食を効果的に防止することができる。
本発明のベアリングの支持構造によれば、ナックルにベアリングを良好に支持することができ、しかも、軽量で安価な支持構造とすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。参照する図面において、図1は本発明の一実施の形態のベアリングの支持構造が適用される自動車の車輪部分を示した模式図であり、図2は同じくベアリングの支持構造を説明するための分解斜視図(一部省略)、図3は同じくベアリングの支持構造を説明するための部分断面図、図4は同じくベアリングの支持構造を説明するための要部を示した拡大断面図である。
図1に示すように、本実施の形態のベアリングの支持構造が適用される自動車の前輪(駆動側車輪)部分は、ナックル1と、このナックル1に支持された車軸Sと、この車軸Sに取り付けられたホイールハブHとを備えている。ナックル1には、複数設けられたサスペンションアームAに対して連結される連結部3を備えたナックルアーム4が設けられている。また、ホイールハブHには、タイヤTを装着したタイヤホイールTWが図示しないボルトによって取り付けられている。さらに、ナックル1およびサスペンションアームAの近傍には、ショックアブソーバKが配設されている。
ナックル1は、アルミニウムの合金鋳物からなり、図2に示すように、中央部に筒状のベアリング支持部2が形成されている。ベアリング支持部2には、ベアリングブッシュ10を介して、ベアリング20が支持されるようになっており、その孔部周りには、車軸S(図1参照)の軸方向に沿って、後記する締結手段としてのボルト30(図3参照)を挿通するための計4つの挿通孔2Aが90度間隔で形成されている。なお、挿通孔2Aは、少なくとも1箇所形成してあればよく、また、5箇所以上形成してもよい。また、挿通孔2Aの形成間隔は、任意に設定することができる。
ベアリングブッシュ10は、アルミニウム合金材に近い熱膨張係数を備えた材料、例えば、アルミMMC(Metal Matrix Composite)材やステンレス材を用いて形成されている。したがって、アルミニウム合金材より強度が高く耐へたり性のよいベアリングブッシュ10が得られる。なお、ベアリングブッシュ10は、鋼材等を用いて形成してもよく、また、アルミニウム合金材を用いて形成してもよい。
ベアリングブッシュ10は、図2に示すように、筒状部10aと、この筒状部10aの端部(非圧入口側)に一体的に形成されたフランジ部10bとからなっており、筒状部10a内にベアリング20が圧入されて取り付けられるようになっている。筒状部10a内には、図3に示すように、圧入されたベアリング20の端部に当接するストッパ10cが設けられている。
フランジ部10bには、図2に示すように、前記ベアリング支持部2に形成された挿通孔2Aに対応する位置に、計4つのボルト挿通孔10d(一部図示)が形成されている。なお、本実施の形態では、フランジ部10bを円環状に形成したが、これに限定されるものではなく、ボルト挿通孔10dを形成する位置にのみ図示しない舌片状部を形成するようにして構成してもよい。
このようなベアリングブッシュ10は、ベアリング20が筒状部10aに圧入された状態で、ナックル1のベアリング支持部2に対して挿入されるようになっており、その際、筒状部10aは、ベアリング支持部2に対して、ルーズ状態あるいは軽圧入状態で保持されるようになっている。
このようなベアリングブッシュ10のベアリング支持部2への挿入は、図2に示すように、ナックル1の図示しない車体側(図1参照)から行われるようになっており、ベアリング支持部2の挿入側の開口縁には、図3に示すように、ベアリングブッシュ10のフランジ部10bが面一に嵌り込む段部2aが開口縁全周にわたって形成されている。
締結部材15は、図2に示すように、リング状に形成されており、ベアリングブッシュ10のベアリング20の圧入側に配設され、ベアリング支持部2をベアリングブッシュ10のフランジ部10bとの間に挟持するようになっている。そのための構造として、ベアリング支持部2の締結部材15を取り付ける側(タイヤT側、図1参照)の開口縁には、この締結部材15が面一に嵌り込む段部2bが開口縁全周にわたって形成されている。
また、締結部材15には、図2,図4に示すように、前記ベアリング支持部2に形成された挿通孔2Aに対応する位置に、締結手段としてのボルト30(図3参照)を螺合することが可能な雌ねじ16が形成されている。ここで、図4に示すように、ベアリング支持部2の段部2bに締結部材15が当接した状態で、締結部材15とベアリング20の外輪22との間には、隙間が形成されるようになっており、また、締結部材15とベアリングブッシュ10の対向面との間にも隙間が形成されるようになっている。これにより、締結部材15は、段部2bに対して密着した状態で当接することとなる。
さらに、図4に示すように、締結部材15のベアリングブッシュ10との対向面には、周溝17が形成されており、この周溝17にシール部材11(Oリング)が取り付けられるようになっている。
図3に示すように、ベアリング20は、鋼製等からなるボールベアリングであり、本実施の形態では、2列のボール21を有し、その外輪22がベアリングブッシュ10の筒状部10aに圧入されて保持される大きさに形成されている。
ボルト30は、ベアリングブッシュ10を車軸S(図1参照)の軸方向に締結するためのものであり、図4に示すように、前記ベアリングブッシュ10のフランジ部10bに形成されたボルト挿通孔10dから前記ベアリング支持部2に形成された挿通孔2Aに挿通され、前記締結部材15に形成された雌ねじ16に螺合するようになっている。ボルト30としては、高熱膨張率または低ばね定数となる材料、例えば、ステンレス材やチタン材等によりなるものを用いている。このような材料により形成されるボルト30を用いることにより、ナックル1の熱膨張に対する追従性を高めることが可能である。
次に、このようなベアリングの支持構造におけるベアリング20の組み付けについて図5(a)〜(c)を参照して説明する。
はじめに、図5(a)に示すように、ベアリングブッシュ10の筒状部10aにベアリング20を圧入する。このときベアリング20は、ベアリングブッシュ10の筒状部10a内に形成されたストッパ10cに当接する位置まで圧入される。
その後、図5(b)に示すように、ベアリング20の圧入されたベアリングブッシュ10をナックル1のベアリング支持部2に挿入する。このとき、ベアリングブッシュ10は、ベアリング支持部2に対して、ルーズ状態あるいは軽圧入状態のいずれかの状態で保持され、そのために、筒状部10aの外径寸法やベアリング支持部2の内径寸法等が調整されている。ここで、ベアリングブッシュ10がベアリング支持部2にルーズ状態で保持されるようにした場合には、ベアリングブッシュ10をベアリング支持部2に挿入した状態で、ベアリングブッシュ10からベアリング支持部2に対して作用する力は無いか、または、仮にあったとしてもそれは僅かであるので、ベアリング支持部2の周方向に応力(引っ張り力)が生じることはほとんど無い。また、軽圧入状態、すなわち、ベアリングブッシュ10をベアリング支持部2に対して仮止めを行うことができる程度の軽圧入で保持した場合には、ベアリング支持部2に応力が生じることとなるが、これは、ベアリング20の圧入にかかる力が直接的にベアリング支持部2に対して作用するものではなく、その力は、筒状部10aを介してベアリング支持部2に作用するものであるので、ベアリング支持部2に生じる応力(引っ張り力)は、小さく僅かなものとなる。したがって、前記したいずれの状態で保持された場合においても、ナックル1の塑性変形が生じにくいベアリング20の支持状態が得られる。
その後、図5(c)に示すように、締結部材15の周溝17にシール部材11を取り付け、この締結部材15をナックル1のベアリング支持部2の開口縁の段部2bに嵌め込んで、ベアリングブッシュ10のベアリング20の圧入側に締結部材15を配設する。この状態で、4本のボルト30をベアリングブッシュ10のボルト挿通孔10d(図4参照)からベアリング支持部2の挿通孔2Aに挿通し、締結部材15の雌ねじ16に螺合させる。これにより、ベアリングブッシュ10と締結部材15とがボルト30により締結されることとなり、ナックル1のベアリング支持部2にベアリングブッシュ10を介してベアリング20が支持されることとなる。
以上説明したベアリング20の支持構造によれば、ベアリング20は、ベアリングブッシュ10を介してナックル1のベアリング支持部2に取り付けられる構造であるので、ナックル1に対してベアリング20が直接的に圧入されることが無くなり、従来のように圧入代を大きくとる等の調整を厳格に行う必要がない。しかも、ベアリング20は、アルミニウム合金製のナックル1に対して直接取り付けられる場合に比べて、アルミニウム合金材より強度が高く耐へたり性のよいベアリングブッシュ10に対して保持されるので、安定した状態で支持されるという利点が得られる。
しかも、ベアリングブッシュ10のナックル1への取り付けは、ベアリングブッシュ10と締結部材15とをボルト30により締結し、ベアリングブッシュ10と締結部材15とで、ナックル1のベアリング支持部2を車軸Sの軸方向に挟持することにより行われるので、ベアリングブッシュ10をベアリング支持部2に固定するのに、圧入を用いる必要が無くなる。つまり、従来のように、ナックル1に対してベアリング20を直接圧入するときのように、圧入代を大きく設定することや、圧入代が少な過ぎるときに生じる、フレッティング摩耗やたたかれ摩耗等を考慮した取り付けを一層厳格に行う必要がなくなり、ナックル1にベアリング20をより良好に支持することができるようになる。
しかも、ベアリングブッシュ10を介してベアリング20をベアリング支持部2に支持するという簡単な支持構造とすることができるので、従来のような、ハブとベアリングとを一体にした重量構造を用いる必要が無くなり、軽量で安価な支持構造とすることができる。
また、ボルト30を用いた締結手段により、ベアリングブッシュ10をベアリング支持部2に対して簡単に、しかも、確実に締結することができる。
さらに、ベアリングブッシュ10と締結部材15との間にシール部材11を介設したので、ベアリングブッシュ10と締結部材15との間を通じてベアリングブッシュ10とナックル1との間に水分等が浸入するのを防止することができる。
これにより、ベアリングブッシュ10とナックル1との間における電食を効果的に防止することができる。
また、アルミMMC材やステンレス材等の熱膨張がアルミニウム合金に近い材料でベアリングブッシュ10を形成した場合には、締め代変化を少なく抑えることができるという利点も得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
例えば、図6に示すように、ベアリングブッシュ10’におけるフランジ部10b’の形成位置を、タイヤT(図1参照)側にずらして設けてもよい。このようなベアリングブッシュ10’を用いることにより、前記実施形態で説明したナックル1よりも肉厚の薄くされたナックル1’において、同様に、ベアリング20を好適に支持することができる。
また、図7に示すように、締結部材15とこの締結部材15に対向するベアリング20の外輪22との間に、周溝18を形成し、これにシール部材11を取り付けるようにしてもよい。このようにして設けたシール部材11によっても、ベアリングブッシュ10とベアリング支持部2との間に水分等が浸入するのを防止することができ、これによって、ベアリングブッシュ10とベアリング支持部2との間における電食を効果的に防止することができる。
さらに、ベアリング支持部2に図示しない雌ねじ部を設け、この雌ねじ部に対してボルト30が螺合するように構成してもよい。この場合には、締結部材15を設けずに、ボルト30によるベアリングブッシュ10の固定を実現することができる。
本発明の一実施の形態のベアリングの支持構造が適用される自動車の車輪部分を示した模式図である。 同じくベアリングの支持構造を説明するための分解斜視図(一部省略)である。 同じくベアリングの支持構造を説明するための部分断面図である。 同じくベアリングの支持構造を説明するための要部を示した拡大断面図である。 (a)〜(c)はベアリングを組み付ける際の説明図である。 変形例の要部を示した拡大断面図である。 変形例の要部を示した拡大断面図である。
符号の説明
1 ナックル
2 ベアリング支持部
2A 挿通孔
10 ベアリングブッシュ
10a 筒状部
10b フランジ部
10d ボルト挿通孔
15 締結部材
16 雌ねじ
17 周溝
11 シール部材
20 ベアリング
30 ボルト

Claims (5)

  1. 車軸を支持するベアリングを自動車用ナックルのベアリング支持部に支持するためのベアリングの支持構造であって、
    前記ベアリングが圧入されるベアリングブッシュと、
    このベアリングブッシュを前記ベアリング支持部に締結する締結手段とを具備したことを特徴とするベアリングの支持構造。
  2. 前記締結手段がボルトであり、
    前記ボルトは、前記ベアリングブッシュの非圧入口側に形成されたフランジ部のボルト挿通孔から、前記ベアリング支持部に設けられた挿通孔を通じて、前記ベアリングブッシュの圧入口側に配設された締結部材の雌ねじに螺合することを特徴とする請求項1に記載のベアリングの支持構造。
  3. 前記締結手段がボルトであり、
    前記ボルトは、前記ベアリングブッシュの非圧入口側に形成されたフランジ部のボルト挿通孔を通じて、前記ベアリング支持部に設けられた雌ねじ部に螺合することを特徴とする請求項1に記載のベアリングの支持構造。
  4. 前記締結部材がリング状を呈してなり、
    前記締結部材とこの締結部材に対向する前記ベアリングブッシュの対向面との間に、シール部材が介設してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベアリングの支持構造。
  5. 前記締結部材がリング状を呈してなり、
    前記締結部材とこの締結部材に対向する前記ベアリングの外輪との間に、シール部材が介設してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベアリングの支持構造。
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