JP2021116570A - 掘削ビット - Google Patents

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Abstract

【課題】高密度の砂礫地盤や転石・巨石の混在地盤などの硬質な地盤の掘削をも行うことができる掘削ビットを提供すること。【解決手段】本発明では、回転する掘削体(20)に装着され、回転方向に向けて掘削しながら先方に向けて進行する掘削ビット(23,61〜64)において、掘削面(47)と所定の逃げ角(α)を形成する平面状の逃げ面(48)を進行方向に向けて凸状に形成するとともに、掘削面(47)と直交する面(49)と所定のすくい角(β)を形成する平面状のすくい面(50)を掘削方向に向けて凸状に形成し、凸状の逃げ面(48)の先端と凸状のすくい面(50)の先端との交差部分に形成されるビット先端(60)を円弧面とすることにした。【選択図】図5

Description

本発明は、回転する掘削体に装着され、回転方向に向けて掘削しながら先方に向けて進行する掘削ビットに関するものである。
地盤の掘削や改良などの工事において、地盤を掘削するために掘削装置が使用されている。この掘削装置では、モーター等の駆動源に接続された回転軸の先端に掘削体が設けられている。掘削体は、回転軸に取付けられた掘削翼体に地盤の掘削を行う掘削ビットを設けている。そして、掘削装置では、回転軸の回転に伴って掘削翼体を回転させ、掘削ビットで地盤を掘削する(たとえば、特許文献1参照。)。
この掘削ビットは、掘削体の回転に伴って回転方向に向けて掘削しながら先方(鉛直下向き又は水平方向など)に向けて進行することになる。
そこで、掘削ビットには、掘削する地盤(掘削面)からの抵抗を軽減するために、掘削面と所定の逃げ角を形成する逃げ面と、掘削面と直交する面と所定のすくい角を形成するすくい面とが形成されている。
そして、従来の掘削ビットでは、逃げ面とすくい面とが交差する先端部分が先鋭形状に形成されている。
特開2002−339680号公報
ところが、上記従来の掘削ビットでは、逃げ面とすくい面とが交差する先端部分が先鋭形状に形成されていたために、高密度の砂礫地盤や転石・巨石の混在地盤などの硬質な地盤の掘削時等に、先端部分が容易に摩耗や損傷して掘削性能が低下するおそれがあった。
そこで、請求項1に係る本発明では、回転する掘削体に装着され、回転方向に向けて掘削しながら先方に向けて進行する掘削ビットにおいて、掘削面と所定の逃げ角を形成する平面状の逃げ面を進行方向に向けて凸状に形成するとともに、掘削面と直交する面と所定のすくい角を形成する平面状のすくい面を掘削方向に向けて凸状に形成し、凸状の逃げ面の先端と凸状のすくい面の先端との交差部分に形成されるビット先端を円弧面とすることにした。
また、請求項2に係る本発明では、前記請求項1に係る本発明において、前記逃げ面を進行方向に対して左右に形成した平面状の左右逃げ面と左右逃げ面の間に形成した平面状の中央逃げ面とで構成するとともに、前記すくい面を掘削方向に対して左右に形成した平面状の左右すくい面と左右すくい面の間に形成した平面状の中央すくい面とで構成し、左右逃げ面と左右すくい面の先端部分に平面状の左右先端面を形成し、左右先端面と中央逃げ面と中央すくい面とで囲まれる中央先端面を前記円弧状のビット先端とすることにした。
また、請求項3に係る本発明では、前記請求項2に係る本発明において、前記中央逃げ面及び中央すくい面並びに左右先端面を先端側から基端側に向けて縮幅することにした。
また、請求項4に係る本発明では、前記請求項1〜請求項3のいずれかに係る本発明において、前記すくい面を屈曲させて、先端側で掘削面と直交する面と正のすくい角を形成し、基端側で掘削面と直交する面と負のすくい角を形成することにした。
また、請求項5に係る本発明では、前記請求項1〜請求項4のいずれかに係る本発明において、前記逃げ面及びすくい面を、基端側の母材部と、母材部よりも硬質の先端側の超硬部とで形成することにした。
また、請求項6に係る本発明では、前記請求項5に係る本発明において、前記超硬部を前記母材部に着脱可能とすることにした。
そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。
すなわち、本発明では、回転する掘削体に装着され、回転方向に向けて掘削しながら先方に向けて進行する掘削ビットにおいて、掘削面と所定の逃げ角を形成する平面状の逃げ面を進行方向に向けて凸状に形成するとともに、掘削面と直交する面と所定のすくい角を形成する平面状のすくい面を掘削方向に向けて凸状に形成し、凸状の逃げ面の先端と凸状のすくい面の先端との交差部分に形成されるビット先端を円弧面とすることにしているために、硬質な地盤の掘削時等でもビット先端の摩耗や損傷を抑制することができ、掘削性能の低下を抑制することができる。
特に、前記逃げ面を進行方向に対して左右に形成した平面状の左右逃げ面と左右逃げ面の間に形成した平面状の中央逃げ面とで構成するとともに、前記すくい面を掘削方向に対して左右に形成した平面状の左右すくい面と左右すくい面の間に形成した平面状の中央すくい面とで構成し、左右逃げ面と左右すくい面の先端部分に平面状の左右先端面を形成し、左右先端面と中央逃げ面と中央すくい面とで囲まれる中央先端面を前記円弧状のビット先端とすることにした場合には、ビット先端で掘削した土砂等を中央及び左右の逃げ面とすくい面とに分散させて掘削する地盤(掘削面)から受ける抵抗を低減することができる。
また、前記中央逃げ面及び中央すくい面並びに左右先端面を先端側から基端側に向けて縮幅することにした場合には、ビット先端で掘削した土砂等を中央の逃げ面やすくい面から左右の逃げ面やすくい面へと良好に分散させることができ、掘削する地盤(掘削面)から受ける抵抗をより一層低減することができる。
また、前記すくい面を屈曲させて、先端側で掘削面と直交する面と正のすくい角を形成し、基端側で掘削面と直交する面と負のすくい角を形成することにした場合には、強度を保持しつつ掘削する地盤(掘削面)から受ける抵抗を低減することができる。
また、前記逃げ面及びすくい面を、基端側の母材部と、母材部よりも硬質の先端側の超硬部とで形成することにした場合には、先端側での摩耗や損傷を防止することができる。
また、前記超硬部を前記母材部に着脱可能とすることにした場合には、超硬部の交換によって掘削ビットの長寿命化を図ることができる。
地盤改良装置を示す側面図。 掘削装置を示す側面図。 同平面図。 実施例1に係る掘削ビットを示す正面図(a)、平面図(b)、右側面図(c)、底面図(d)。 同掘削状態を示す説明図。 実施例2に係る掘削ビットを示す正面図(a)、平面図(b)、右側面図(c)、底面図(d)。 実施例3に係る掘削ビットを示す正面図(a)、平面図(b)、右側面図(c)、底面図(d)。 実施例4に係る掘削ビットを示す正面図(a)、平面図(b)、右側面図(c)、底面図(d)。 同掘削状態を示す説明図。 実施例5に係る掘削ビットを示す正面図(a)、平面図(b)、右側面図(c)、底面図(d)。
以下に、本発明に係る掘削ビットの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、本発明に係る掘削ビットを地盤改良装置の掘削装置に適用した場合について説明するが、これに限られず、本発明に係る掘削ビットは、地盤を垂直方向又は水平方向等に掘削するための各種の掘削装置に適用することができる。
図1〜図3に示すように、地盤改良装置1は、地盤2を掘削するとともに、掘削した土壌と地盤改良材(固化材)とを撹拌混合することで、地盤2の強度や性状を改良するものである。この地盤改良装置1は、重機3の前端部に支柱4を立設し、この支柱4に掘削装置5を昇降自在に取付けている。この掘削装置5には、地盤改良材供給機構6がスイベルジョイント7を介して接続されている。地盤改良材供給機構6は、地盤改良材貯留タンク8と水槽9とを地盤改良材混合プラント10に接続するとともに、地盤改良材混合プラント10に地盤改良材吐出ポンプ11を接続して、地盤改良材を掘削装置5に供給するように構成している。
掘削装置5は、支柱4の前側部に昇降支持体12を昇降自在に取付け、この昇降支持体12に駆動体13を取付け、駆動体13に上下方向に伸延させた掘削軸14の基端部(上端部)を取付け、掘削軸14の先端部(下端部)に回転掘削部15を取付けている。ここで、回転掘削部15は、回転によって掘削を行うものであり、地盤改良装置1では、地盤2の掘削に加えて掘削した地盤と地盤改良材との撹拌・混合を行う機能をも有している。
駆動体13は、掘削軸14を構成する内側軸16と外側軸17とに駆動モータ18を反転変速機19を介して接続している。
掘削軸14は、同軸上に回転中心軸を配置した中空円筒状の内側軸16と外側軸17とで二重管状に形成されている。掘削軸14は、内側軸16の先端部を外側軸17の先端部よりも下方へ向けて突出させている。これらの内側軸16又は外側軸17は、駆動モータ18を駆動することで、反転変速機19の作用で相対的に反対方向へ向けて回転する。
回転掘削部15は、掘削軸14の先端部(下端部)に掘削体20と撹拌翼21とを先端側から順に取付けている。
掘削体20は、内側軸16の先端部外周面に2個の平板状の掘削翼体22を円周方向へ向けて180度の間隔をあけて外方へ向けて放射状に取付け、各掘削翼体22の下部に複数個の掘削ビット23を間隔をあけて着脱自在に取付けている。掘削体20は、内側軸16の回転に伴って掘削翼体22,22が回転し、掘削ビット23で地盤2を掘削する。
撹拌翼21は、最内側撹拌翼24と、その外周側に配置される内側撹拌翼25と、さらにその外周側に配置される外側撹拌翼26とで構成している。
最内側撹拌翼24は、外側軸17の先端部外周面に2個の平板状の最内側撹拌翼体27を円周方向へ向けて180度の間隔をあけて外方へ向けて放射状に取付けている。
内側撹拌翼25は、内側軸16の先端部に2個の内側撹拌翼体28を円周方向へ向けて180度の間隔をあけて外方へ向けて放射状に取付けている。各内側撹拌翼体28は、外方下部へ向けて傾斜状に伸延する内側撹拌翼上部片29と、下方へ向けて垂直状に伸延する内側撹拌翼中途部片30と、外方上部へ向けて傾斜状に伸延する内側撹拌翼下部片31とで、中途部を外方へ向けて膨出させた側面視で略コ字状に形成している。各内側撹拌翼体28は、内側撹拌翼下部片31を内側軸16の先端部側に取付けるとともに、内側撹拌翼上部片29を環状体32に取付け、環状体32を外側軸17の外周面に回動自在に遊嵌させている。また、各内側撹拌翼体28は、内側撹拌翼上部片29の上部や内側撹拌翼中途部片30の内側部や外側部に撹拌片33,34,35を取付けるとともに、内側撹拌翼中途部片30と内側軸16との間に連結片36を取付けている。
外側撹拌翼26は、外側軸17の先端部に3個の外側撹拌翼体37を円周方向へ向けて120度の間隔をあけて外方へ向けて放射状に取付けている。各外側撹拌翼体37は、外方下部へ向けて傾斜状に伸延する外側撹拌翼上部片38と、下方へ向けて垂直状に伸延する外側撹拌翼中途部片39と、外方上部へ向けて傾斜状に伸延する外側撹拌翼下部片40とで、中途部を外方へ向けて膨出させた側面視で略コ字状に形成している。各外側撹拌翼体37は、外側撹拌翼上部片38を外側軸17の先端部側に取付けるとともに、外側撹拌翼下部片40を環状体41に取付け、環状体41を内側軸16の外周面に回動自在に遊嵌させている。また、各外側撹拌翼体37は、外側撹拌翼上部片38の下部や外側撹拌翼中途部片39の内側部に撹拌片42,43を取付けている。
地盤改良装置1は、以上に説明したように構成しており、本発明の要部となる掘削体20の掘削ビット23の詳細は、以下に説明するように構成している。なお、以下の説明では、同様の機能を有する部位については同一の符号を付して重複する説明を省略している。
(実施例1)
実施例1に係る掘削ビット23は、掘削体20の掘削翼体22に締結具44で着脱自在に取付けられている。これにより、掘削ビット23は、破損や摩耗などが生じた際等に容易に交換することができるようになっている。なお、掘削ビット23は、溶接等により掘削翼体22に直接取付けてもよく、掘削翼体22にホルダーを介して取付けてもよい。
掘削ビット23は、図4に示すように、掘削翼体22の前端部に前側から跨設させる上下二股状の連結部45と、その連結部45の前側に形成された刃部46とを形成している。
刃部46は、図4及び図5に示すように、下側に、掘削する地盤2と接触する掘削面47と所定の逃げ角αを形成する平面状の逃げ面48を形成するとともに、上側に、掘削面47と直交する面49と所定のすくい角βを形成する平面状のすくい面50を形成している。
逃げ面48は、進行方向(鉛直下向き)に対して左右に形成した平面状の左右逃げ面51,52と左右逃げ面51,52の間に形成した平面状の中央逃げ面53とで構成し、進行方向に傾斜状に直面する中央逃げ面53に対して左右逃げ面51,52を左右側後方へ向けて傾斜させることで、底面視や正面視で平面状の逃げ面48を進行方向に向けて凸状に形成している。なお、ここでは、左右逃げ面51,52の間に平面状の中央逃げ面53を形成しているが、これに限られず、左右逃げ面51,52を直線状の稜線で接続してもよく、また、逃げ面48の中央を角状の不連続な凸状に形成した場合に限られず、円弧状の連続な凸状に形成してもよい。
すくい面50は、掘削方向(左水平方向)に対して左右に形成した平面状の左右すくい面54,55と左右すくい面54,55の間に形成した平面状の中央すくい面56とで構成し、掘削方向に傾斜状に直面する中央すくい面56に対して左右すくい面54,55を左右側後方へ向けて傾斜させることで、平面視や正面視で平面状のすくい面50を掘削方向に向けて凸状に形成している。なお、ここでは、左右すくい面54,55の間に平面状の中央すくい面56を形成しているが、これに限られず、左右すくい面54,55を直線状の稜線で接続してもよく、また、すくい面50の中央を角状の不連続な凸状に形成した場合に限られず、円弧状の連続な凸状に形成してもよい。
また、刃部46は、左右逃げ面51,52と左右すくい面54,55の先端部分の間に左右側後方に向けて傾斜する平面状の左右先端面57,58を形成するとともに、左右先端面57,58と中央逃げ面53と中央すくい面56とで囲まれる中央先端面59を円弧状(円弧面)に形成することで、凸状の逃げ面48の先端と凸状のすくい面50の先端との交差部分に形成されるビット先端60を円弧面としている。なお、左右先端面57,58と中央先端面59とを滑らかに連続して接続してもよく或は角状に不連続に接続してもよく、また、中央逃げ面53及び中央すくい面56と中央先端面59とを滑らかに連続して接続してもよく或は角状に不連続に接続してもよい。
なお、中央逃げ面53、中央すくい面56、左右先端面57,58は、先端側から基端側に向けて同一幅で形成してもよく、これら全て又はいずれかを先端側から基端側に向けて縮幅して形成してもよい。
(実施例2)
図6に示すように、実施例2に係る掘削ビット61は、刃部46を、連結部45に連なる基端側の母材部46aと、母材部46aよりも硬質の素材によって先端側に形成した超硬部46bとで構成している。
そして、逃げ面48の左右逃げ面51,52及び中央逃げ面53を、基端側の母材部46aに形成した左右逃げ面51a,52a及び中央逃げ面53aと先端側の超硬部46bに形成した左右逃げ面51b,52b及び中央逃げ面53bとで同一平面状に形成している。
また、すくい面50の左右すくい面54,55及び中央すくい面56を、基端側の母材部46aに形成した左右すくい面54a,55a及び中央すくい面56aと先端側の超硬部46bに形成した左右すくい面54b,55b及び中央すくい面56bとで同一平面状に形成している。
これにより、実施例2に係る掘削ビット61では、逃げ面48及びすくい面50を、基端側の母材部46aと、母材部46aよりも硬質の先端側の超硬部46bとで形成している。
(実施例3)
図7に示すように、実施例3に係る掘削ビット62は、実施例2に係る掘削ビット61と同様に、刃部46を、連結部45に連なる基端側の母材部46aと、母材部46aよりも硬質の素材によって先端側に形成した超硬部46bとで構成している。
しかも、実施例3に係る掘削ビット62では、母材部46aの先端部を上下二股状に形成するとともに、その二股状部分に超硬部46bを着脱可能に装着している。
なお、中央逃げ面53と中央すくい面56は、母材部46aに形成した中央逃げ面53aと中央すくい面56aを先端側から基端側に向けて同一幅で形成し、超硬部46bに形成した中央逃げ面53bと中央すくい面56bを先端側から基端側に向けて縮幅して形成している。
(実施例4)
図8に示すように、実施例4に係る掘削ビット63は、先端側のすくい面50bの左右すくい面54b,55b及び中央すくい面56bに対して基端側のすくい面50aの左右すくい面54a,55a及び中央すくい面56aを上方へ向けて起立するように傾斜させて形成することによって、すくい面50の左右すくい面54,55及び中央すくい面56を中途部で屈曲させている。
なお、ここでは、母材部46aに形成したすくい面50aと超硬部46bに形成したすくい面50bとを屈曲させているが、これに限られず、超硬部46bに形成したすくい面50bを途中で屈曲させてもよく、実施例1に係る掘削ビット23のすくい面50を途中で屈曲させてもよい。
これにより、実施例4に係る掘削ビット63では、図9に示すように、先端側のすくい面50bにおいて掘削面47と直交する面49と正のすくい角βを形成するとともに、基端側のすくい面50aにおいて掘削面47と直交する面49と負のすくい角γを形成するようにしている。
(実施例5)
実施例1〜実施例4に係る掘削ビット23,61,62,63では、ビット先端60が1個形成されているが、これに限られず、図10に示す実施例5に係る掘削ビット64のように、2以上の複数のビット先端60a,60bが形成されたものであってもよい。
なお、左右に複数のビット先端60a,60bを形成した掘削ビット64では、左右の形状が同一形状のものに限られず、左右の形状が異なる形状であってもよい。
以上に説明したように、実施例1〜実施例5に係る掘削ビット23,61〜64は、回転する掘削体20に装着され、地盤2の掘削時に回転方向に向けて掘削しながら先方に向けて進行する。
そして、実施例1〜実施例5に係る掘削ビット23,61〜64は、掘削面47と所定の逃げ角αを形成する平面状の逃げ面48を進行方向に向けて凸状に形成するとともに、掘削面47と直交する面49と所定のすくい角βを形成する平面状のすくい面50を掘削方向に向けて凸状に形成し、凸状の逃げ面48の先端と凸状のすくい面50の先端との交差部分に形成されるビット先端60,60a,60bを円弧面とするように構成している。
そのため、実施例1〜実施例5に係る掘削ビット23,61〜64では、所定の逃げ角αを形成する平面状の逃げ面48や所定のすくい角βを形成する平面状のすくい面50の作用で掘削時に掘削した地盤を後方に排出させることができ円滑な掘削を行うことができる。
しかも、実施例1〜実施例5に係る掘削ビット23,61〜64では、ビット先端60,60a,60bを円弧面状とすることで、硬質な地盤の掘削時等でもビット先端60,60a,60bの摩耗や損傷を抑制することができ、掘削性能の低下を抑制することができる。これにより、高密度の砂礫地盤や転石・巨石の混在地盤などの硬質な地盤の掘削をも行うことができる。
また、実施例1〜実施例5に係る掘削ビット23,61〜64は、逃げ面48を進行方向に対して左右に形成した平面状の左右逃げ面51,52と左右逃げ面51,52の間に形成した平面状の中央逃げ面53とで構成するとともに、すくい面50を掘削方向に対して左右に形成した平面状の左右すくい面54,55と左右すくい面54,55の間に形成した平面状の中央すくい面56とで構成し、左右逃げ面51,52と左右すくい面54,55の先端部分に平面状の左右先端面57,58を形成し、左右先端面57,58と中央逃げ面53と中央すくい面56とで囲まれる中央先端面59を円弧状のビット先端60,60a,60bとするように構成している。
そのため、実施例1〜実施例5に係る掘削ビット23,61〜64では、ビット先端60,60a,60bで掘削した土砂等を中央及び左右の逃げ面51,52とすくい面54,55とに分散させることができ、掘削する地盤(掘削面47)から受ける抵抗を低減することができ、より一層円滑な掘削を行うことができる。
また、実施例1〜実施例5に係る掘削ビット23,61〜64は、中央逃げ面53及び中央すくい面56並びに左右先端面57,58を先端側から基端側に向けて縮幅するように構成している。
そのため、実施例1〜実施例5に係る掘削ビット23,61〜64では、ビット先端60,60a,60bで掘削した土砂等を中央の逃げ面53とすくい面56から左右の逃げ面51,52やすくい面54,55へと良好に分散させることができ、掘削する地盤(掘削面47)から受ける抵抗をより一層低減することができる。
また、実施例4に係る掘削ビット63は、すくい面50を屈曲させて、先端側で掘削面47と直交する面49と正のすくい角βを形成し、基端側で掘削面47と直交する面49と負のすくい角γを形成するように構成している。
そのため、実施例4に係る掘削ビット63では、強度を保持しつつ掘削する地盤(掘削面47)から受ける抵抗を低減することができる。
また、実施例2〜実施例4に係る掘削ビット61,62,63は、逃げ面48及びすくい面50を、基端側の母材部46aと、母材部46aよりも硬質の先端側の超硬部46bとで形成するように構成している。
そのため、実施例2〜実施例4に係る掘削ビット61,62,63では、先端側での摩耗や損傷を防止することができる。
また、実施例3に係る掘削ビット62は、超硬部46bを母材部46aに着脱可能とするように構成している。
そのため、実施例3に係る掘削ビット62では、超硬部46bの交換によって掘削ビット62の長寿命化を図ることができる。
1 地盤改良装置 2 地盤
3 重機 4 支柱
5 掘削装置 6 地盤改良材供給機構
7 スイベルジョイント 8 地盤改良材貯留タンク
9 水槽 10 地盤改良材混合プラント
11 地盤改良材吐出ポンプ 12 昇降支持体
13 駆動体 14 掘削軸
15 回転掘削部 16 内側軸
17 外側軸 18 駆動モータ
19 反転変速機 20 掘削体
21 撹拌翼 22 掘削翼体
23,61,62,63,64 掘削ビット 24 最内側撹拌翼
25 内側撹拌翼 26 外側撹拌翼
27 最内側撹拌翼体 28 内側撹拌翼体
29 内側撹拌翼上部片 30 内側撹拌翼中途部片
31 内側撹拌翼下部片 32 環状体
33,34,35 撹拌片 36 連結片
37 外側撹拌翼体 38 外側撹拌翼上部片
39 外側撹拌翼中途部片 40 外側撹拌翼下部片
41 環状体 42,43 撹拌片
44 締結具 45 連結部
46 刃部 46a 母材部
46b 超硬部 47 掘削面
48 逃げ面 49 面
50,50a,50b すくい面 51,51a,51b,52,52a,52b 左右逃げ面
53,53a,53b 中央逃げ面 54,54a,54b,55,55a,55b 左右すくい面
56,56a,56b 中央すくい面 57,58 左右先端面
59 中央先端面 60,60a,60b ビット先端

Claims (6)

  1. 回転する掘削体に装着され、回転方向に向けて掘削しながら先方に向けて進行する掘削ビットにおいて、
    掘削面と所定の逃げ角を形成する平面状の逃げ面を進行方向に向けて凸状に形成するとともに、掘削面と直交する面と所定のすくい角を形成する平面状のすくい面を掘削方向に向けて凸状に形成し、凸状の逃げ面の先端と凸状のすくい面の先端との交差部分に形成されるビット先端を円弧面としたことを特徴とする掘削ビット。
  2. 前記逃げ面を進行方向に対して左右に形成した平面状の左右逃げ面と左右逃げ面の間に形成した平面状の中央逃げ面とで構成するとともに、前記すくい面を掘削方向に対して左右に形成した平面状の左右すくい面と左右すくい面の間に形成した平面状の中央すくい面とで構成し、左右逃げ面と左右すくい面の先端部分に平面状の左右先端面を形成し、左右先端面と中央逃げ面と中央すくい面とで囲まれる中央先端面を前記円弧状のビット先端としたことを特徴とする請求項1に記載の掘削ビット。
  3. 前記中央逃げ面及び中央すくい面並びに左右先端面を先端側から基端側に向けて縮幅したことを特徴とする請求項2に記載の掘削ビット。
  4. 前記すくい面を屈曲させて、先端側で掘削面と直交する面と正のすくい角を形成し、基端側で掘削面と直交する面と負のすくい角を形成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の掘削ビット。
  5. 前記逃げ面及びすくい面を、基端側の母材部と、母材部よりも硬質の先端側の超硬部とで形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の掘削ビット。
  6. 前記超硬部を前記母材部に着脱可能としたことを特徴とする請求項5に記載の掘削ビット。
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