JP2021116466A - 耐熱性部材およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で工業的に利用可能な、800℃〜1,500℃の酸化雰囲気下で使用可能な耐熱性部材を提供する。【解決手段】表面に次の(a)〜(c)すべてを満たす被膜を有する耐熱性部材。(a)アルミニウム、ジルコニウム、セリウム、ケイ素の酸化物からなり、(b)アルミニウムに対するジルコニウム、セリウム、ケイ素の各原子比率が次の(ア)〜(エ)すべてを満たし、(原子比率)Zr/Al=0.001以上(ア)、Ce/Al=0.001以上(イ)、Si/Al=0.001以上(ウ)、であり、且つSi+Ce+Zr)/Al=0.01〜0.5(エ)、(c)被膜の平均膜厚が0.01〜30.0μm【選択図】なし

Description

本発明は、内部が高温酸化雰囲気下であっても長時間にわたって用いることが出来る耐久性の高い耐熱性部材に関するものである。
一般にグラファイト、グラフェン、カーボンナノチューブに代表されるカーボン部材やステンレス鋼に代表される金属部材は成形加工性や高い耐熱性を有していることから、ガスケットパッキン、電極、ヒーター、回路配線など工業的に幅広く使用されているおり、近年ではさらに高温での耐久性を求められている。
しかし、高温・酸化雰囲気下では、カーボン部材は部材表面が酸化されることにより消失し劣化する。また、ステンレス部材は、800℃以上の高温下では部材表面の酸化と合金中の金属イオンが、酸化物と酸素界面へ外部拡散することにより部材全体が酸化物になり、表面剥離や、機械的強度、導電性が低下してしまう。
このため耐環境性の向上を目的とする研究開発が行われている。具体的には、部材表面に酸化被膜を形成し、外部からの酸素の遮断(酸素内向拡散)および部材側からの金属イオンの拡散(金属イオンの外向拡散)の抑制、さらには、部材中に金属元素をドープし、合金内部での金属拡散を抑制する取り組みが行われている。
例えば、金属アルコキシドを加水分解し重縮合反応を経て金属酸化物ゾル溶液を作製し、ステンレス基板にコーティングして保護被膜を形成することにより耐酸化性や耐腐食性を改善する試みが報告されている。
しかし、上記手法で作製された膜は微細な細孔を有しており、表面の酸化を抑制する効果が十分でない場合が有る。また、アルミナやシリカもしくはアルミナ―シリカ複合膜は、800℃程度までは、比較的部材表面の酸化を抑制することができるが、それ以上の高温では、基板中に存在しているクロム、鉄などの金属イオンが合金中から酸化物膜中に拡散し、さらには、表面に到達して酸化物となり析出することを十分抑制するには難が有る。そのため、機械的強度および導電性が低下する問題があった。(非特許文献1)
また、特定のステンレスを熱処理して金属酸化物を表面に析出させ被膜を形成する方法が報告されている。しかしながら、この方法では、熱処理温度によって被膜組成や膜厚が変化し、900℃以上の高温下では部材との熱膨張差により密着性が低下し剥離することや、鋼材中に元素を添加しておく必要があるためにコスト的な面で課題を有していた。(特許文献1)
また、エアロゾル化させた高耐食性を有する固体の微粒子を鋼材表面に吹き付けることを特徴とする防食被覆鋼材が報告されている。さらには、基板上にキャリアガスと微粒子を同時に搬送して、微粒子膜を形成するガスデポジョン法が報告されている。しかしながら、上記方法では被膜を複雑な形状や微細な細孔内へ均一に形成は困難であった。(特許文献2および特許文献3)
また、カーボン基材上にランタノイド元素とAl、B、Gaなどの3B属元素が含有した複合酸化物被膜を形成させることにより、耐熱性に優れ、高密着性の被膜に関する報告がされている。しかしながら、ランタノイド酸化物の含有量が高いことからコスト面で課題があり、さらにはタングステンの中間層を必要とすることから製膜工程面でも課題を有していた。(特許文献4)
特開平11−156194 特開2007−146266 特開平6−116743 特開2009−1485
日本金属学会誌55巻第12号(1991)1345−1352
安価で工業的に利用可能な、800℃〜1,500℃の酸化雰囲気下で使用可能な耐熱性部材を提供する。
本発明者らは前項記載の耐熱性部材の提供についての安価な製法を開発することを目標として鋭意検討を重ねた結果、Al、Si、Ce、Zrの酸化物からなる酸化被膜をゾル−ゲル法で部材表面をコートし、熱処理を行うことにより、複雑な形状や微細な構造にも極めて高い耐熱性を付与できることを見出した。
具体的には、カーボン部材表面を請求項1および3の酸化物で被覆することで、酸素イオンの酸化物/カーボン界面への内部拡散によるカーボン部材の消失を軽減することができ、さらには、請求項1および3の酸化物で金属部材表面について被覆することにより、酸化被膜中を金属イオンが部材側より酸化物/酸素界面への外向拡散および酸素イオンが酸素側より部材/酸化物界面への内交拡散を抑制することにより、高温雰囲気下での耐久性を大幅に向上させることができ、結果的に耐熱性が向上することを見出した。
本発明の要旨は以下の通りである。
(1)表面に次の(a)〜(c)すべてを満たす被膜を有する耐熱性部材
(a)アルミニウム、ジルコニウム、セリウム、ケイ素の酸化物からなり
(b)アルミニウムに対するジルコニウム、セリウム、ケイ素の各原子比率が次の(ア)〜(エ)すべてを満たし
(原子比率)
Zr/Al=0.001以上 −(ア)
Ce/Al=0.001以上 −(イ)
Si/Al=0.001以上 −(ウ)
であり 且つ
(Si+Ce+Zr)/Al=0.01〜0.5 −(エ)
(c)被膜の平均膜厚が0.01〜30.0μm
(2)前記被膜が、カーボンまたは融点が1,500℃以上のステンレス鋼のいずれか一つ以上の表面を、被覆したものであることを特徴とする(1)記載の耐熱性部材
(3)前記被膜のアルミニウム酸化物がアモルファス、擬ベーマイト、ベーマイト、γ‐アルミナ、θ‐アルミナ、δ‐アルミナおよびα‐アルミナの内少なくとも一種以上の結晶形を有することを特徴とする(1)記載の耐熱性部材。
(4)前記(1)および(3)を満たすアルミニウム化合物とジルコニア化合物、セリウム化合物、ケイ素化合物からなる混合液を、(2)記載の部材表面に塗布し、乾燥後、100〜1,500℃の熱処理工程からなる(1)〜(3)記載の耐熱性部材の製造方法
800℃〜1,500℃の酸化雰囲気下で使用可能な耐熱性部材を提供することが出来る。
さらに、部材の耐熱性が向上したことにより、高温での使用時の耐久性時間も大幅に向上し、より広く産業界の発展に寄与することができる。また、被覆した酸化物被膜が導電性のため、本発明の耐熱性部材は電極等にも利用可能である。そのため導電性部材としても、高い耐熱性および耐久性を付与できたと考える。
図1は実施例1で得られた被覆物表面のSEM写真である。 図2は比較例1で得られた被覆物表面のSEM写真である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
酸化物被膜の組成
本発明を構成する酸化物被膜は、次の(a)〜(b)すべてを満たす。
(a)アルミニウム、ジルコニウム、セリウム、ケイ素の酸化物からなり
(b)アルミニウムに対するジルコニウム、セリウム、ケイ素の各原子比率が次の(ア)〜(エ)すべてを満たし
(原子比率)
Zr/Al=0.001以上 −(ア)
Ce/Al=0.001以上 −(イ)
Si/Al=0.001以上 −(ウ)
であり 且つ
(Si+Ce+Zr)/Al=0.01〜0.5 −(エ)
酸化物被膜中のアルミニウムに対するジルコニウム、セリウム、ケイ素の各原子比率が0.001未満および/または、酸化物被膜中のアルミニウムに対するジルコニウム、セリウム、ケイ素の合計の原子比率が0.01未満では高温雰囲気下で酸化被膜中の酸素の内部拡散速度および部材中の金属イオンの外部拡散速度が大きくなり、部材の劣化(酸化)が著しく進行する場合がある。
酸化物被膜中のアルミニウムに対するジルコニウム、セリウム、ケイ素の合計の原子比率が0.5を超えると部材の劣化および酸化被膜の基板との密着性が低下する場合がある。
酸化物被膜の膜厚
本発明の酸化物被膜の膜の厚さは、分散媒中アルミナの濃度により容易に調節が可能である。アルミナの濃度が低い場合には、薄膜が形成され、高い場合には厚膜が形成され、濃度を調整することで所望の膜厚とすることができる。また、必要に応じて被覆操作を繰り返し所望の厚さの被膜とすることもできる。
本発明を構成する被覆膜の膜厚は、0.01μm以上30.0μm以下が十分な耐熱性をもつ被膜を形成することができ好ましい。0.01μm未満では、耐熱性の向上に十分な効果が得られず、また、30μmを超えると部材との密着性が低下して剥離する場合がある。膜厚については、SUS基板の中央付近に厚さ50μmマスキングテープ(ニチバンセロテープ(登録商標) CT1535−5Pまたは同等品)を貼付け、塗布液をコート後、乾燥、150℃熱処理後マスキングテープを剥がし、断面を走査型電子顕微鏡(FE−SEM: 日立ハイテクノロジーズ製 S−4800)で観察した。同条件にて3サンプル作製し、同条件にて断面測定し、平均値を膜厚とした。
結晶構造
本発明の耐熱導電部材を構成する酸化物被膜中のアルミニウム酸化物の結晶構造は、適宜選択することにより、ベーマイト、γ‐アルミナ、θ‐アルミナ、δ‐アルミナ、α‐アルミナから選ばれる少なくとも一種であり、好ましくはベーマイト、γ‐アルミナ、θ‐アルミナ、δ‐アルミナであって、加熱処理することにより、最終的に結晶系がα−アルミナに遷移するものである。結晶構造は、例えばX線回折装置(Rigaku製 SmartLab)にて測定することで確認することができる。
粒子形状
塗布液中におけるアルミナの粒子形状およびサイズは特に問わないが、板状、柱状、繊維状、球状など使用することができ、サイズについては、1次結晶粒子の最短径が500nmを超えると基板との密着性が低下し、さらには微細な細孔、形状への塗布が困難になる場合がある。粒子が上記形状と大きさを持つことは、例えば走査型電子顕微鏡(FE−SEM: 日立ハイテクノロジーズ製 S−4800)を用いて30,000倍程度に拡大して観察することで確認することができる。
アルミニウム源
アルミニウム源としては加水分解性の無機、有機アルミニウムがあり、無機アルミニウムとして塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウムなどが挙げられる。アルミニウムエトキシド、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムn−ブトキシド、アルミニウムsec−ブトキシドなどのアルミニウムアルコキシド、環状アルミニウムオリゴマー、ジイソプロポキシ(エチルアセトアセタト)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセタト)アルミニウムなどのアルミニウムキレート、アルキルアルミニウム、炭酸アルミニウムアンモニウム塩、酢酸アルミニウムなどのカルボン酸塩などの有機アルミニウム化合物などが例示される。
また、無機または、有機アルミニウムの加水分解物および酸化物を使用してもよい。具体的には水酸化アルミニウム、バイヤライト、ギブサイト、擬ベーマイト、ベーマイト、γ‐アルミナ、θ‐アルミナ、δ‐アルミナ、α‐アルミナなど例示することができる。好ましくは、部材との密着性から水酸化アルミニウム、ギブサイト、擬ベーマイト、ベーマイトが好ましい。
ジルコニア化合物
ジルコニア化合物としては塩化ジルコニウム(III)、塩化ジルコニウム(IV)、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウムなどの塩の他、ジルコニウムイソプロポキシド、ジルコニウムブトキサイド、ジルコニウムテトラ(アセチルアセトネート)などが例示できる。
セリウム化合物
セリウム化合物としては硝酸セリウム、炭酸セリウム、塩化セイルム、水酸化セリウムなどが例示される。
ケイ素化合物
ケイ素化合物としてはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等などが例示される。
基材
本発明を構成する耐熱性部材の基材としては、炭素繊維および/または、その焼結体、グラファイト、グラフェン、カーボンナノチューブなどからなるカーボン部材や、マルテンサイト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼などに代表されるステンレス鋼などが挙げられる。
耐熱
800℃以下でも十分な効果を発現するが、酸化物被膜中の金属イオン拡散速度が高くないために、本発明部材の優位性は低い。また1,500℃以上では、部材よっては被膜の剥離が発生し十分な耐熱性を保持することが難しい場合がある。基材をステンレス鋼とした場合の耐熱性については、酸化被膜の密着性及びCr由来の結晶の有無で判断した。室温から1,000℃または1,500℃まで10℃/minで昇温し、1,000℃または1,500℃で24時間保持後、自然放冷した後に、目視観察にて酸化被膜に剥離がない被覆物であり、かつ走査型電子顕微鏡(FE−SEM: 日立ハイテクノロジーズ製 S−4800)によって30,000倍に拡大して、Crイオンの外部拡散した際に観察されるCr由来の結晶が観察されない被覆物を耐熱性があると判断した。
基材をカーボン部材とした場合の耐熱性については、重量減少率により判断した。TG‐DTA(2000SA ブルカーエイエックス社製)を用いて、室温から800℃まで10℃/分で昇温した。この時の重量減少率を測定し、重量減少率が30%以下の場合、耐熱性があると判断した。
製造方法
本発明を構成する耐熱性部材はアルミニウム化合物、ジルコニア化合物、セリウム化合物、ケイ素化合物からなる塗布液を部材表面に塗布し、乾燥後、100〜1,500℃の熱処理することにより製造することができる。
処理温度は、100℃未満で熱処理すると部材との密着性が低下する場合があり、1,500℃を超えると、密着性が低下し、亀裂等が発生する場合があり、部材からの金属イオンの外向拡散および酸素側からの酸御イオンの内向拡散を抑制することが難しくなる場合がある。使用エネルギーの低減や所要時間等のコストの点から、より好ましくは100℃〜800℃である。
塗布液
塗布液は、組成の制御が分子レベルでできるため、ゾルゲル法により作製した塗布液を好適に用いることが出来る。PVD、CVDや溶射法などと比べると、大面積で複雑形状の基板に均一に塗布できることや、組成の製御が分子レベルでできることの他、初期に投資する設備投資が低く安価で製膜することができるなどの利点がある。
塗布法
塗布方法としては、所望する膜の形状、膜厚により各種一般的な部材への塗布方法を採用することができる。例えば、塗布液をスプレーで部材に均一に塗布させる方法、ロールコート等で表面に塗布する方法、部材を塗布液中に一定時間浸漬後、一定速度で引き揚げ、余分な液を除去し乾燥させるディップ法が例示できる。
次に、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例1 (Zr+Ce+Si)/Al=0.05
500mlの四つ口フラスコに、イオン交換水300g、62%硝酸水溶液0.86g、アルミニウムイソポロポキシド34g(0.17mol)を仕込み、撹拌しながら上昇し、発生するイソプロピルアルコールを留出させながら、液温を、95℃まで上昇させた。さらに反応液を攪拌式オートクレーブに移し、150℃で1時間反応を行った。反応液を40℃以下に冷却しアルミナゾルを合成した。このアルミナゾルにオキシ硝酸ジルコニウム二水和物0.53g(0.002mol)、硝酸セリウム六水和物酢酸1.1g(0.0025mol)、テトラエトキシシラン 0.8g(0.002mol)を添加して30分撹拌し塗布液を得た。反応液中の固形分濃度は、3.0質量%であった。
次に、アセトンで脱脂処理したステンレス鋼(SUS304)基板50mm×50mmを塗布液に5分間浸漬した。その後、基板をゆっくり引き上げ30℃で2時間乾燥後、さらに120℃で2時間焼結処理し、厚さ0.8μmの無色透明な被膜をステンレス鋼に被覆した耐熱性部材を作製した。
なお、膜厚については、SUS基板の中央付近に厚さ50μmマスキングテープを貼付け、塗布液をコート後、乾燥、150℃熱処理後マスキングテープを剥がし、断面を走査型電子顕微鏡(FE−SEM: 日立ハイテクノロジーズ製 S−4800)で観察し膜厚とした。同条件にて3サンプル作製し、同条件にて断面測定し、平均値を膜厚とした。膜厚測定については、以下同様の操作を行った。
耐熱性部材をX線回折装置(Rigaku製 SmartLab)にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、室温から1,000℃まで10℃/minで昇温し、1,000℃で24時間保持後、自然放冷した後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面を走査型電子顕微鏡(FE−SEM: 日立ハイテクノロジーズ製 S−4800)によって30,000倍に拡大して、Crイオンの外部拡散した際に観察されるCr由来の結晶に注目し観察した結果(図1)、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例2(Zr+Ce+Si)/Al=0.05
500mlの四つ口フラスコに、イオン交換水300g、62%硝酸水溶液0.86gアルミニウムイソポロポキシド34g(0.17mol)、オキシ硝酸ジルコニウム二水和物0.53g(0.002mol)、硝酸セリウム六水和物酢酸1.1g(0.0025mol)、テトラエトキシシラン 0.8g(0.002mol)を仕込み、撹拌しながら上昇し、発生するイソプロピルアルコールを留出させながら、液温を、95℃まで上昇させた。反応液を、40℃以下に冷却し、反応を終了し塗布液を得た。反応液中の固形分濃度は、3.0質量%であった。
次に、アセトンで脱脂処理したステンレス鋼(SUS304)基板50mm×50mmを塗布液に5分間浸漬した。その後、基板をゆっくり引き上げ30℃で2時間乾燥後、さらに150℃で2時間焼結処理し、厚さ0.8μmの無色透明な被膜をステンレス鋼に被覆した耐熱性部材を作製した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例3(Zr+Ce+Si)/Al=0.3
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物2.7g(0.01mol)、硝酸セリウム六水和物4.3g(0.01mol)、テトラエトキシシラン 6.5g(0.03mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例4 (Zr+Ce+Si)/Al=0.45
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物6.6g(0.025mol)、硝酸セリウム六水和物6.4g(0.015mol)、テトラエトキシシラン 7.7g(0.037mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例5 (Zr+Ce+Si)/Al=0.3 Zr=0.007
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物0.32g(0.001mol)、硝酸セリウム六水和物7.3g(0.017mol)、テトラエトキシシラン 7.0g(0.034mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例6 (Zr+Ce+Si)/Al=0.15 Ce=0.005
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物5.3g(0.02mol)、硝酸セリウム六水和物0.37g(0.00085mol)、テトラエトキシシラン 1.2g(0.0058mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例7 (Zr+Ce+Si)/Al=0.31 Si=0.005
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物5.5g(0.02mol)、硝酸セリウム六水和物13.0g(0.03mol)、テトラエトキシシラン 0.18g(0.00086mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例8 グラファイト
実施例1で作製した塗布液を実施例1と同様な操作で、アセトンにより脱脂処理したグラファイト基板100mm×50mmに塗布し、150℃で2時間焼結させ、厚さ0.8μmの無色透明な被膜をグラファイトに被覆した耐熱性部材を作製した。
この耐熱性部材を室温から800℃まで10℃/分で昇温したときの重量減少を測定した結果、加熱前に比べて重量が20%減少していた。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例9 (膜厚5μm)
実施例1で作製した塗布液を実施例1と同様な操作で、アセトンで脱脂処理したステンレス鋼(SUS304)基板50mm×50mmを塗布液に5分間浸漬した。その後、基板をゆっくり引き上げ30℃で2時間乾燥後、さらに150℃で2時間焼結処理した。この操作を5回繰り返し行い、厚さ4.5μmの無色透明な被膜をステンレス鋼に被覆した耐熱性部材を作製した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例10 (膜厚25μm)
実施例1で作製した塗布液を減圧にて5倍に濃縮し、実施例1と同様な操作で、アセトンで脱脂処理したステンレス鋼(SUS304)基板50mm×50mmを塗布液に5分間浸漬した。その後、基板をゆっくり引き上げ30℃で2時間乾燥後、さらに150℃で2時間焼結処理した。この操作を5回繰り返し行い、厚さ25μmの無色透明な被膜をステンレス鋼に被覆した耐熱性部材を作製した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
実施例11 (1,500℃処理)
実施例1で作製した塗布液を2倍に希釈し、実施例1と同様な操作で、アセトンで脱脂処理したステンレス鋼(SUS304)基板50mm×50mmを塗布液に5分間浸漬した。その後、基板をゆっくり引き上げ30℃で2時間乾燥後、さらに150℃で2時間焼結処理した。この操作を回繰り返し行い、厚さ1.2μmの無色透明な被膜をステンレス鋼に被覆した耐熱性部材を作製した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、室温から1,500℃まで10℃/minで昇温し、1,500℃で24時間保持後、自然放冷した後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の剥離はなくステンレス鋼に密着していた。また、前述1,500℃処理後の部材表面を走査型電子顕微鏡(FE−SEM: 日立ハイテクノロジーズ製 S−4800)によって30,000倍に拡大して、Crイオンの外部拡散した際に観察されるCr由来の結晶に注目し観察した結果、Cr由来の結晶は確認できなかった。
これより、耐熱性ありと評価した。
比較例1 (Zr+Ce+Si)/Al=0.0076
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物0.081g(0.0003mol)、硝酸セリウム六水和物0.16g(0.0004mol)、テトラエトキシシラン 0.13g(0.0006mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の一部の酸化被膜に剥離が確認された。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果(図2)、Cr由来の結晶が確認された。
これより、耐熱性なしと評価した。
比較例2 (Zr+Ce+Si)/Al=0.6
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物6.4g(0.024mol)、硝酸セリウム六水和物13.0g(0.03mol)、テトラエトキシシラン 10.0g(0.05mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の一部の酸化被膜に剥離が確認された。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶が確認された。
これより、耐熱性なしと評価した。
比較例3 (Zr+Ce+Si)/Al=0.3 Ce=0.0005
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物5.6g(0.02mol)、硝酸セリウム六水和物0.37g(0.00085mol)、テトラエトキシシラン 6.2g(0.03mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の一部の酸化被膜に剥離が確認された。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶が確認された。
これより、耐熱性なしと評価した。
比較例4 (Zr+Ce+Si)/Al=0.3 Si=0.0005
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物5.6g(0.02mol)、硝酸セリウム六水和物13.2g(0.03mol)、テトラエトキシシラン 0.018g(0.00085mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の一部の酸化被膜に剥離が確認された。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶が確認された。
これより、耐熱性なしと評価した。
比較例5 (Zr+Ce+Si)/Al=0.3 Zr=0.0005
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物0.23g(0.00085mol)、硝酸セリウム六水和物9.1g(0.02mol)、テトラエトキシシラン 6.2g(0.03mol)に変更した以外は実施例1と同様に操作した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の一部の酸化被膜に剥離が確認された。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶が確認された。
これより、耐熱性なしと評価した。
比較例6 (膜厚50μm)
実施例1で作製した塗布液を減圧にて5倍に濃縮し、実施例1と同様な操作で、アセトンで脱脂処理したステンレス鋼(SUS304)基板50mm×50mmを塗布液に5分間浸漬した。その後、基板をゆっくり引き上げ30℃で2時間乾燥後、さらに150℃で2時間焼結処理した。この操作を10回繰り返し行い、厚さ50μmの無色透明な被膜をステンレス鋼に被覆した耐熱性部材を作製した。
酸化被膜をX線回折装置にて測定した結果、ベーマイト構造を有していた。この耐熱性部材を、実施例1と同様1,000℃処理後に、目視にて観察したところ、酸化被膜の一部の酸化被膜に剥離が確認された。また、前述1,000℃処理後の部材表面をSEM観察した結果、Cr由来の結晶が確認された。
これより、耐熱性なしと評価した。
比較例7 グラファイト (Zr+Ce+Si)/Al=0.3 Zr=0.0005
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物0.23g(0.00085mol)、硝酸セリウム六水和物9.1g(0.02mol)、テトラエトキシシラン 6.2g(0.03mol)に変更した以外は実施例8と同様に操作した。
この部材を室温から800℃まで10℃/分で昇温したときの重量減少を測定した結果、加熱前に比べて重量が60%減少していた。
これより、耐熱性なしと評価した。
実施例1〜11および比較例1〜7にて作製した被覆物の、1,000℃〜1,500℃処理後の酸化被膜の密着性、Cr由来の結晶の有無及び重量変化により耐熱性を評価した結果、比較例1〜7の被覆物は、酸化被膜の剥離やCr由来の結晶の発生、または60%の重量減少が確認されたのに対して、本願にて提供を行う被覆物である実施例1〜11の耐熱性部材においては、密着性が良好であり、Cr由来の結晶も確認されることなく、重量減少も20%であることから耐熱性が大きく向上したことを示した。
この発明の技術を用いることにより、簡便で安価であり、外観に与える影響も最小限で様々な形状の部材に耐熱性を付与できる。さらに、部材の耐熱性が向上したことにより、高温での使用時の耐久性時間も大幅に向上し、高温酸化雰囲気下で使用されるガスケットパッキンや回路、電極部材等に利用可能であるため、より広く産業界の発展に寄与することができる。
また、酸化物被膜により導電性は失われることはないので電極部材等にも使用できる。そのため導電性部材としても、高い耐熱性および耐久性を付与できる。

Claims (4)

  1. 表面に、次の(a)〜(c)すべてを満たす被膜を有する耐熱性部材
    (a)アルミニウム、ジルコニウム、セリウム、ケイ素の酸化物からなり
    (b)アルミニウムに対するジルコニウム、セリウム、ケイ素の各原子比率が次の(ア)〜(エ)すべてを満たし
    (原子比率)
    Zr/Al=0.001以上 −(ア)
    Ce/Al=0.001以上 −(イ)
    Si/Al=0.001以上 −(ウ)
    であり 且つ
    (Si+Ce+Zr)/Al=0.01〜0.5 −(エ)
    (c)被膜の平均膜厚が0.01〜30.0μm
  2. 前記被膜が、カーボンまたは融点が1,500℃以上のステンレス鋼のいずれか一つ以上の表面を、被覆したものであることを特徴とする請求項1記載の耐熱性部材
  3. 前記被膜のアルミニウム酸化物がアモルファス、擬ベーマイト、ベーマイト、γ‐アルミナ、θ‐アルミナ、δ‐アルミナおよびα‐アルミナの内少なくとも一種以上の結晶形を有することを特徴とする請求項1記載の耐熱性部材
  4. 請求項1および請求項3記載のアルミニウム化合物とジルコニア化合物、セリウム化合物、ケイ素化合物からなる混合液を、請求項2記載の部材表面に塗布し、乾燥後、100〜1,500℃の熱処理工程からなる請求項1〜3記載の耐熱性部材の製造方法
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