JP2021116206A - 水素供給システム、水素供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素貯留部の水素ガス残量を少なくした上で、水素貯留部へ水素を補充するタイミングを、補充しにくい日時から外す。【解決手段】水素需要部からの水素ガスの要求量に対して、水素製造装置10からの供給を優先し不足分を水素貯留部130から供給するように、水素製造装置10及び水素貯留部130からの水素送出量を制御すると共に、水素貯留部130の内圧に基づいて、水素貯留部130から水素需要部へ供給する水素ガス量を、水素貯留部130への水素ガスの補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、原料を改質して水素を製造する水素製造装置を有する水素供給システム、及び、当該水素供給システムを用いた水素供給方法、に関する。
水素を得るための水素製造装置としては、原料炭化水素を水蒸気改質装置で改質ガスに改質した後、PSA(Pressure Swing Adsorption)装置へ供給する構成がある。この水素製造装置で製造された水素ガスは、工場などの水素を必要とする設備へ送られる(特許文献1参照)。
特開2001−205030号公報
ところで、水素製造装置で製造可能な水素流量だけでは、工場などの水素需要ラインで必要とされる水素流量に満たない場合、水素を貯留する水素タンクを用意し、水素製造装置からの水素ガスに加えて水素タンクから水素ガスを供給することが考えられる。
この場合、水素タンクに貯留された水素ガスがなくなると、水素需要ラインで必要とされる水素流量に満たなくなるため、水素タンクへ水素を補充する必要がある。この水素タンクへの水素の補充タイミングは、補充頻度を考慮すると水素タンク内の水素残量が少なくなったときであることが好ましいが、補充を避けたい時間帯や日もある。
本発明は、上記の事実を考慮し、水素タンクの水素ガス残量を少なくした上で水素タンクへ水素を補充するタイミングを、補充しにくい日時から外すことが可能な水素供給システム、及び水素供給方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る水素供給システムは、原料ガスを改質して水素ガスを製造し、連続的に水素需要部へ前記水素ガスを供給する水素製造装置と、水素ガスを貯留し、前記水素需要部へ前記水素製造装置と異なる水素ガス源として水素ガスを供給する水素貯留部と、前記水素需要部からの水素ガスの要求量に対して、前記水素製造装置からの供給を優先し不足分を前記水素貯留部から供給するように、前記水素製造装置及び前記水素貯留部からの水素送出量を制御する水素送出量制御部と、前記水素貯留部の内圧を検知する内圧検知部と、を有し、前記水素送出量制御部は、前記内圧検知部で検知された前記水素貯留部の内圧に基づいて前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングを予測すると共に、前記水素貯留部から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を、前記補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する。
請求項1に係る水素供給システムでは、水素製造装置と水素貯留部から、水素需要部へ水素ガスが供給される。水素送出量制御部は、内圧検知部で検知された水素貯留部の内圧に基づいて水素貯留部への水素ガスの補充タイミングを予測すると共に前記補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する。水素貯留部への水素ガスの補充タイミングは、水素貯留部から水素需要部へ供給する水素ガス量を調整することにより行う。
このように、水素貯留部から水素需要部へ供給する水素ガス量により水素貯留部への水素ガスの補充タイミングを調整することにより、水素貯留部の水素ガス残量が少なくなるタイミングをずらすことができ、水素貯留部へ水素を補充するタイミングを、補充しにくい日時から外すことができる。
本発明の請求項2に係る水素供給システムは、前記水素送出量制御部は、前記補充タイミングが前記補充不可期間に当たると予測された場合に、前記水素製造装置から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を減少させて前記水素貯留部から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を増加させ、前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する。
請求項2に係る水素供給システムでは、補充タイミングが補充不可期間に当たると予測された場合に、水素製造装置から水素需要部へ供給する水素ガス量を減少させ水素貯留部から水素需要部へ供給する水素ガス量を増加させる。これにより、水素製造装置で余剰の水素ガスを製造することなく水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整することができる。
本発明の請求項3に係る水素供給システムは、前記水素製造装置から前記水素需要部へ前記水素ガスを送出する水素供給路と、前記水素供給路におけるガス圧力を測定する圧力測定部と、前記水素供給路に設けられ、水素ガスを一時貯留する水素ホルダと、前記水素貯留部から前記水素ホルダへ水素ガスを供給する補充供給路と、を有し、前記内圧検知部は、前記圧力測定部で測定されたガス圧力に基づいて前記水素貯留部の内圧を検知する。
請求項3に係る水素供給システムによれば、水素貯留部の内圧を直接計測することなく、水素貯留部の内圧を検知することができる。
本発明の請求項4に係る水素供給システムは、前記補充不可期間は、ユーザーによる入力、水素ガス補充者の営業外時間、天気情報、の少なくとも1つに基づいて設定される。
請求項4に係る水素供給システムによれば、ユーザーによる入力、水素ガス補充者の営業外時間、天気情報、などに基づいて補充不可期間を設定し、補充タイミングを調整することができる。
本発明の請求項5に係る水素供給方法は、原料ガスを改質して水素ガスを製造する水素製造装置、及び、前記水素製造装置と異なる外部から供給された水素ガスを貯留する水素貯留部、から水素需要部へ水素を供給する水素供給方法であって、前記水素需要部からの水素ガスの要求量に対して、前記水素製造装置からの供給を優先し不足分を前記水素貯留部から供給するように、前記水素製造装置及び前記水素貯留部からの水素送出量を制御すると共に、前記水素貯留部の内圧に基づいて、前記水素貯留部から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を、前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する。
請求項5に係る水素供給方法では、水素製造装置と水素貯留部から、水素需要部へ水素ガスが供給される。また、水素需要部からの水素ガスの要求量に対して、水素製造装置からの供給を優先し不足分を水素貯留部から供給するように、水素製造装置及び水素貯留部からの水素送出量が制御されている。そして、水素貯留部の内圧に基づいて、水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する。水素貯留部への水素ガスの補充タイミングは、水素貯留部から水素需要部へ供給する水素ガス量を調整することにより行う。
このように、水素貯留部から水素需要部へ供給する水素ガス量により水素貯留部への水素ガスの補充タイミングを調整することにより、水素貯留部の残量が少なくなるタイミングをずらすことができ、水素貯留部へ水素を補充するタイミングを、補充しにくい日時から外すことができる。
本発明の請求項6に係る水素供給方法は、前記調整前における前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングを予測し、予想された補充タイミングが前記補充不可期間に当たると予測された場合に、前記水素製造装置から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を減少させて前記水素貯留部から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を増加させ、前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが供給タイミング日から外れるように調整する。
請求項6に係る水素供給方法では、補充タイミングが補充不可期間に当たると予測された場合に、水素製造装置から水素需要部へ供給する水素ガス量を減少させ水素貯留部から水素需要部へ供給する水素ガス量を増加させる。これにより、水素製造装置で余剰の水素ガスを製造することなく水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整することができる。
本発明の請求項7に係る水素供給方法は、前記補充不可期間は、ユーザーによる入力、水素ガス補充者の営業外時間、天気情報、の少なくとも1つに基づいて設定される。
請求項7に係る水素供給方法によれば、ユーザーによる入力、水素ガス補充者の営業外時間、天気情報、などに基づいて補充不可期間を設定し、補充タイミングを調整することができる。
以上説明したように、本発明では、水素貯留部の水素ガス残量を少なくした上で水素貯留部へ水素を補充するタイミングを、補充しにくい日時から外すことができる。
本実施の形態に係る水素供給システムの構成を示す概略図である。 本実施の形態に係る水素供給システムの要部構成を示す概略図である。 本実施形態に係る水素供給システムに備えられた減圧弁を示した構成図である。 本実施形態の減圧弁の上流側の部分を流れる水素ガスの圧力と減圧弁の下流側の部分を流れる水素ガスの圧力とをグラフで示した図面である。 本実施形態に係る水素供給システムの制御系を示したブロック図である。 本実施形態に係る水素供給システムのカードル圧プロファイルの一例を示すグラフである。 本実施の形態に係る水素供給システムの補充調整処理を示すフローチャートである。 本実施の形態の補充調整処理の一部である、補充タイミング推定処理を示すフローチャートである。 本実施の形態の補充調整処理の一部である、供給量変更処理を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係る水素供給システムの一例について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る水素供給システムSは、水素製造装置10により水素を製造する。水素製造装置10は、図1に示されるように、脱硫器60と、改質器12と、圧縮機14と、水素精製器16と、オフガスタンク18と、昇圧前水分離部30と、昇圧後水分離部32と、燃焼排ガス水分離部34とを備えている。
この水素製造装置10は、炭化水素原料(原料ガス)から水素を製造するものであり、本実施形態では、炭化水素原料の一例としてメタンを主成分とする都市ガスが用いられる場合について説明する。なお、図1では、水素製造装置10の構成を概略的に示しており、水素製造装置10は、他の構成を含んでいてもよい。
〔脱硫器60〕
脱硫器60は、常温下で原料ガスを吸着剤に流通させることで吸着剤が硫黄化合物を吸着し、硫黄化合物を除去する常温脱硫方式の脱硫器である。脱硫器60は、原料ガスとして都市ガスを供給するための原料供給管P1の途中に配置されている。
脱硫器60の出口側には、脱硫処理された都市ガスを送出する、原料供給管P1の下流側の部分が接続されている。原料供給管P1は、図1に示されるように、原料分岐管P1A、及び原料分岐管P1Bに分岐されている。
原料分岐管P1Aは、後述する燃焼部28に接続され、原料分岐管P1Bは、改質器12に接続されている。
〔改質器12〕
改質器12は、脱硫処理された都市ガスと改質用の水とを混合しつつ加熱し、混合ガスを発生させる予熱流路22と、水蒸気改質反応によって、混合ガスから水素を主成分とする改質ガスG1を生成する改質触媒層24とを備える。また、改質器12は、改質反応の熱源となる燃焼部28を備える。改質ガスG1は、水素を主成分とし、他に一酸化炭素、水蒸気、メタン等を含んでいる。
また、改質器12は、改質ガスG1に含まれる一酸化炭素と水蒸気とを反応させて、水素と二酸化炭素とに変換するCO変成触媒層26を備える。CO選択酸化触媒層を経た改質ガスG2では、改質ガスG1に比べ、一酸化炭素が低減される。改質器12としては、筒状の部材を同心円状に配置して構成される多重筒型改質器等を用いることができる。
改質器12の予熱流路22には、脱硫器60から都市ガスを供給するための原料分岐管P1B、及び、改質水を供給するための改質水供給管P9が接続されている。予熱流路22には、原料分岐管P1Bから都市ガスが供給され、改質水供給管P9から改質水が供給される。都市ガス及び改質水は、予熱流路22を流れ、燃焼部28からの熱により加熱され、水が気化され、都市ガス及び気相の改質用水(水蒸気)が混合されることにより、混合ガスが生成される。
予熱流路22を経た混合ガスは、改質触媒層24へ供給される。改質触媒層24には、都市ガスを水蒸気改質して水素を主成分とする改質ガスG1を生成するための触媒が設けられている。予熱流路22にて生成された混合ガスは、改質触媒層24で燃焼部28からの熱により加熱され、水蒸気改質反応、二酸化炭素改質反応によって、水素を主成分とする改質ガスG1が生成される。
改質触媒層24で生成された改質ガスG1は、CO変成触媒層26へ供給される。CO変成触媒層26では、改質ガスG1に含まれる一酸化炭素と水蒸気が反応して、水素と二酸化炭素に変換され、一酸化炭素が低減される。なお、CO変成触媒層26よりも下流側に、更に一酸化炭素を除去するためのCO選択酸化触媒層を設けてもよい。CO変成触媒層26、またはCO変成触媒層26及びCO選択酸化触媒層を経た改質ガスG2は、改質ガス排出管P3へ送出される。
燃焼部28の上端部には、オフガス管P7が接続されており、後述するオフガスがオフガス管P7から燃料として供給される。さらに、この燃焼部28の上端部には、燃焼用空気を供給するための空気供給管P2が接続されている。また、燃焼部28には、原料供給管P1から分岐された原料分岐管P1Aが接続されている。原料分岐管P1Aには、空気供給管P2から分岐された空気分岐管P2Aが接続されている。燃焼部28には、都市ガスに空気が混合された気体が、オフガスとは別に供給される。燃焼用のオフガスと都市ガスとのいずれか一方、または両方が、必要に応じて供給される。
燃焼部28からの燃焼排ガスは、改質器12の内部での熱交換のための流路(不図示)へ送出される。熱交換後の燃焼排ガスは、改質器12の外部のガス排出管P10へ排出される。
改質器12から改質ガス排出管P3へ送出された改質ガスG2は、図1に示すように、昇圧前水分離部30、圧縮機14、昇圧後水分離部32、及び水素精製器16をこの順番で流れる。つまり、ガスの流れ方向において、上流側から下流側に、改質器12、昇圧前水分離部30、圧縮機14、昇圧後水分離部32、及び水素精製器16がこの順番で配置されている。
〔昇圧前水分離部30〕
昇圧前水分離部30は、上部が気体室30aとされ、下部が液体室30bとされている。気体室30aには、改質ガス排出管P3の下流端が接続されている。また、気体室30aには、連絡流路管P4の上流端が接続されている。液体室30bの底部には、改質ガス水配管P8Aが接続されている。改質ガスG2中の水蒸気は、昇圧前水分離部30の上流側に配置された熱交換器HE1において冷却されることによって凝縮される。凝縮により改質ガスG2から分離された水は、液体室30bに貯留され、改質ガス水配管P8Aへ送出される。
〔圧縮機14〕
圧縮機14には、昇圧前水分離部30からの改質ガスG2が流れる連絡流路管P4と、昇圧後水分離部32へ供給される改質ガスG2が流れる連絡流路管P5とが接続されている。圧縮機14は、昇圧前水分離部30から供給された改質ガスG2を圧縮して昇圧し、昇圧後水分離部32へ供給する。
圧縮機14よりも上流側、昇圧前水分離部30よりも下流側には、バッファタンク35が設けられている。バッファタンク35は、昇圧前水分離部30から供給される改質ガスG2を蓄積する。バッファタンク35で一旦貯留された改質ガスG2が、圧縮機14へ供給される。
〔昇圧後水分離部32〕
昇圧後水分離部32は、上部が気体室32aとされ、下部が液体室32bとされている。気体室32aには、連絡流路管P5の下流端が接続されている。また、気体室32aには、連絡流路管P6の上流端が接続されている。液体室32bの底部には、改質ガス水配管P8Bが接続されている。改質ガスG2中の水蒸気は、昇圧後水分離部32の上流側に配置された熱交換器HE2において冷却されることによって凝縮される。凝縮により改質ガスG2から分離された水は、液体室32bに貯留され、改質ガス水配管P8Bへ送出される。
昇圧後水分離部32よりも下流側、水素精製器16よりも上流側には、バッファタンク36が設けられている。バッファタンク36は、昇圧後水分離部32から供給される改質ガスG2を蓄積する。バッファタンク36で一旦貯留された改質ガスG2は、水素精製器16へ供給される。
〔水素精製器16〕
水素精製器16には、昇圧後水分離部32から送出された改質ガスG2が流れる連絡流路管P6の下流端が接続されている。水素精製器16には、PSA(Pressure Swing Adsorption)装置が使用される。この水素精製器16により改質ガスG2が水素ガス(製品水素ガス)と水素以外の不純物を含むオフガスとに分離される。水素精製器16には、製品水素配管P11が接続されており、精製された製品水素ガスは製品水素配管P11へ送出される。製品水素配管P11は、工場等の供給対象施設へ水素ガスを供給する。オフガスは、後述するオフガス管P7へ送出される。
〔その他〕
燃焼排ガス水分離部34は、図1に示されるように、上部が気体室34aとされ、下部が液体室34bとされている。気体室34aには、ガス排出管P10の下流端が接続されている。また、気体室34aには、外部排出管P12が接続されている。液体室34bの底部には、燃焼排ガス水配管P8Cが接続されている。
燃焼排ガスは、燃焼部28からガス排出管P10へ送出される。燃焼排ガス中の水蒸気は、燃焼排ガス水分離部34の上流側に配置された熱交換器HE3において冷却されることによって凝縮される。凝縮により燃焼排ガスから分離された水は、液体室34bに貯留され、燃焼排ガス水配管P8Cへ送出される。水が分離された後の燃焼排ガスは、外部排出管P12から外部へ排出される。
水素製造装置10の底部には、水タンク40が配置されている。水タンク40には、水流入口40aが形成されており、改質ガス水配管P8A、P8B、及び燃焼排ガス水配管P8Cは、合流後に水流入口40aに接続されている。合流後の配管を水流入管P8と称する。水流入管P8の内径は、燃焼排ガス水配管P8Cの内径よりも大径とされている。
水タンク40は、昇圧前水分離部30、昇圧後水分離部32、及び燃焼排ガス水分離部34において貯留可能な水の総量よりも大容量とされており、昇圧前水分離部30、昇圧後水分離部32、及び燃焼排ガス水分離部34よりも鉛直方向の下側に配置されている。 水タンク40には、改質水供給管P9の上流端が接続されている。改質水供給管P9には、溶存イオン成分を除去するための水処理器(イオン交換樹脂)42が設けられている。また、改質水供給管P9には、ポンプ44が設けられており、ポンプ44の駆動により、水タンク40に貯留された水が水処理器42を経て改質器12へ供給される。改質水供給管P9の水処理器42よりも下流側、ポンプ44よりも上流側には、純水供給管P13が接続されている。純水供給管P13からは改質器12へ、改質水供給管P9を経て、必要に応じ純水が供給される。
(水素製造装置10の作用)
次に、水素製造装置10の作用について説明する。
水素製造運転時には、図1に示す原料供給管P1から脱硫器60へ都市ガスが供給される。脱硫器60では、都市ガスから硫黄化合物が除去される。脱硫器60からは、脱硫処理された都市ガスが、原料供給管P1へ送出される。
脱硫処理された都市ガスが、原料供給管P1を流れて原料分岐管P1Bから改質器12へ供給される。さらに、改質水が、改質水供給管P9から改質器12へ供給される。予熱流路22で都市ガスと改質水とが混合されつつ加熱され、混合ガスとなって改質触媒層24へ供給される。
改質触媒層24では、燃焼部28からの燃焼排ガスにより混合ガスが加熱されて水蒸気改質され、水素を主成分とする改質ガスG1が生成される。改質ガスG1は、CO変成触媒層26へ供給され、改質ガスG1に含まれる一酸化炭素と水蒸気が反応して、水素と二酸化炭素に変換され、改質ガスG1に含まれている一酸化炭素が低減される。CO変成触媒層26を通過した改質ガスG2は、改質ガス排出管P3へ送出される。
改質ガスG2は、改質ガス排出管P3に設けられた熱交換器HE1を経て、昇圧前水分離部30の気体室30aへ供給される。気体室30aへ供給された改質ガスG2に含まれる水は、熱交換器HE1での冷却により凝縮されて液体室30bへ貯留され、改質ガス水配管P8Aを経て水タンク40へ供給される。水が分離された改質ガスG2が、気体室30aから連絡流路管P4を流れてバッファタンク35へ供給される。バッファタンク35では、改質器12からの改質ガスG2を一旦貯留して圧力変動を緩和し、改質ガスG2を圧縮機14へ供給する。圧縮機14では、改質ガスG2が圧縮される。
圧縮された改質ガスG2は、連絡流路管P5を流れ熱交換器HE2を経て昇圧後水分離部32の気体室32aへ供給される。気体室32aへ供給された改質ガスG2に含まれる水蒸気は、熱交換器HE2での冷却により凝縮されて液体室32bへ貯留され、改質ガス水配管P8Bを経て水タンク40へ供給される。水が分離された改質ガスG2が、気体室32aから連絡流路管P6を流れ、バッファタンク36で一旦貯留された後に水素精製器16へ供給される。
水素精製器16では、改質ガスG2が水素ガス(製品水素ガス)と、不純物を含むオフガスとに分離され、水素ガスは製品水素配管P11へ送出される。改質ガスG2から分離された水素以外の不純物を含むオフガスは、オフガス管P7を流れてオフガスタンク18へ一旦貯留される。オフガスタンク18からは、オフガスが送出され、オフガスは、オフガス管P7を経て、燃料として改質器12の燃焼部28へ供給される。
改質器12の燃焼部28では、オフガスが燃焼され、燃焼排ガスがガス排出管P10を介して燃焼排ガス水分離部34の気体室34aへ供給される。気体室34aへ供給された燃焼排ガスに含まれる水蒸気は、熱交換器HE3での冷却により凝縮されて液体室34bへ貯留され、燃焼排ガス水配管P8Cを経て水タンク40へ供給される。水が分離された燃焼排ガスは、外部排出管P12を経て外部へ放出される。
水タンク40に貯留された水は、ポンプ44の駆動によって水処理器42を経て改質器12へ供給される。純水供給管P13からは改質器12へ、改質水供給管P9を経て、必要に応じ純水が供給される。
(要部構成)
次に、製品水素配管P11、水素ホルダ120、水素貯留部130、連結管140、及び減圧弁150等について説明する。
〔製品水素配管P11、水素ホルダ120〕
製品水素配管P11は、図2に示されるように、水素製造装置10で製造された水素ガスを、工場等の供給対象施設(水素需要部)へ供給する管である。製品水素配管P11には、メイン圧力計110が設けられている。メイン圧力計110は水素製造装置10から送出された水素ガスの圧力を測定する。メイン圧力計110は、後述する制御部170と接続されており、測定した水素ガスの圧力データを制御部170へ出力する。以下、ここで測定された水素ガスの圧力を「メイン圧PPM」と称する。なお、メイン圧力計110は、水素製造装置10内に配置されていてもよい(製品水素配管P11へ水素ガスを送出する同様の圧力部分)。
水素ホルダ120は、メイン圧力計110よりも下流側であって、製品水素配管P11の途中に設けられ、水素製造装置10から送出された水素ガスを受け取り一旦貯留する。換言すれば、水素ホルダ120は、水素製造装置10から送出された水素ガスを製品水素配管P11のガスの流れ方向の上流側の部分から受け取って貯留し、貯留した水素ガスを製品水素配管P11のガスの流れ方向の下流側の部分へ送出する。
また、水素ホルダ120には、水素ホルダ120に貯留されている水素ガスの圧力を検出するホルダ圧力計120aが設けられている。ホルダ圧力計120aで測定される圧力を、以下「ホルダ圧PPH」と称する。水素ホルダ120は、決められた規定範囲の圧力で水素ガスを貯留する。換言すれば、ホルダ圧PPHが、規定範囲の圧力となるように、水素製造装置10が水素ホルダ120へ水素ガスを送出し、さらに、後述する水素貯留部130のカードル128が水素ホルダ120へ水素ガスを送出する。
〔水素貯留部130、連結管140〕
水素貯留部130は、図2に示されるように、水素ガスが充填された複数のカードル128を備えている。カードル128の内圧(以下「カードル圧PPK」と称する)は、後述する減圧弁150が開状態のときのメイン圧PPMから推定され、後述する制御部170のROM174、または、ストレージ178に、経時的に記憶される。
連結管140は、水素貯留部130のカードル128に充填された水素ガスが流れる管であって、製品水素配管P11において水素ホルダ120に対して上流側の部分と水素貯留部130とを連結している。換言すれば、連結管140の一端は、製品水素配管P11において水素ホルダ120に対して上流側の部分に接続され、連結管140の他端は、水素貯留部130に接続されている。なお、連結管140の内径は、製品水素配管P11の内径と比して小さくされている。
〔減圧弁150〕
減圧弁150は、図2に示されるように、連結管140の途中に設けられている。減圧弁150は、図3に示されるように、水素ガスが流入する一次室150aと、流出する水素ガスが一旦貯留される二次室150bと、一次室150a及び二次室150bを連通する連通口150cとを有している。さらに、減圧弁150は、調整ねじ150dと、調整スプリング150eと、ダイアフラム150fと、ステム150gと、棒状のコネクタ150hと、小スプリング150jとを備えている。
二次室150bは、一次室150aを囲むように配置されており、二次室150bの容積は、一次室150aの容積と比して大きくされている。ダイアフラム150fは、二次室150bに臨むように配置されており、調整スプリング150eの付勢力によって二次室150b側に勢力されている。また、調整スプリング150eの付勢力については、調整ねじ150dによって調整されるようになっている。
さらに、ステム150gは、一次室150aに配置され、連通口150cを通るコネクタ150hによってダイアフラム150fと連結されている。さらに、ステム150gは、小スプリング150jの付勢力によって、ダイアフラム150f及び調整スプリング150e側に勢力されている。
この構成において、調整スプリング150eの付勢力と、小スプリング150jの付勢力とのバランスによって、ステム150gが移動することで連通口150cが開放される。そして、ガス流れ方向の上流側から一次室150aへ流入した水素ガスが、連通口150cを通って二次室150bへ流入する。さらに、二次室150bからガス流れ方向の下流側へ、水素ガスが送出される。このようにして、減圧弁150は、連結管140を流れる水素ガスを減圧する。
減圧弁150は、予め設定された圧力に水素ガスを減圧するように、調整スプリング150eが調整されている。本実施形態では、水素製造装置10が定格で動作中に、水素ホルダ120のホルダ圧PPHが規定範囲を維持できるように、当該規定範囲の下限値に近い値(一例として下限値プラス0.05〔MPa〕)に調整されている。
減圧弁150の上流側の部分を流れる水素ガスの圧力(一次圧)と減圧弁150の下流側の部分を流れる水素ガスの圧力(二次圧)は、図4のカードル圧推定テーブルKPに示されるように、一次圧が低くなると二次圧が高くなる関係を有している。ここで、一次圧は、水素貯留部130の水素ガスの残量に応じて減少する。また、二次圧は、メイン圧PPMに対応している。したがって、減圧弁150が開状態のときのメイン圧PPMを測定することにより、カードル圧PPKを推定することができる。
〔制御部170〕
水素供給システムSを制御する制御部170は、図5に示されるように、CPU(CenTral Processing UniT:プロセッサ)172、ROM(Read Only Memory)174、RAM(Random Access Memory)176、ストレージ178、及びインタフェース180を含んで構成されている。また、各構成は、バス182を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU172は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU172は、ROM174またはストレージ178からプログラムを読み出し、RAM176を作業領域としてプログラムを実行する。CPU172は、ROM174またはストレージ178に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
ROM174は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM176は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ178は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。本実施形態では、ROM174またはストレージ178には、後述する補充調整処理等についてのプログラム、各処理に用いる、補充不可期間データ、補充直前残量値C1、補充残量値C0、カードル圧プロファイルPF、メイン圧PPM、カードル圧推定テーブルKP、等の各種データが格納されている。本実施形態では、一例として、前述の各種データは、ストレージ178に格納する。入出力I/F180は、信号線を介して、メイン圧力計110、ホルダ圧力計120a、水素製造装置10内の各部10A(出力を変更するためのブロア等)、及びその他の水素供給システムSを作動させるための機器と接続されている。(制御部170と各機器との接続線は省略)。なお、制御部170は、水素製造装置10内に設けられていてもよい。
ここで、補充不可期間データ、補充直前残量値C1、補充残量値C0、カードル圧推定テーブルKP、カードル圧プロファイルPF、について説明する。
補充不可期間データは、水素ガス補充者の営業外時間、天気情報(台風の上陸予想日時)などの情報であり、ユーザーによる任意の入力、管理者による入力、インターネットからの取得等により設定される。補充残量値C0は、カードル128の交換が必要となった状態(実質的に残量なし)である。補充直前残量値C1は、カードル128の交換が必要となる少し前の状態(残量)であり、補充残量値C0よりも大きく、後述する補充調整処理が開始される残量である。補充直前残量値C1は、ユーザーの水素ガスニーズ、カードル128の過去使用量、交換頻度等に応じて適宜設定されている。
カードル圧推定テーブルKPは、前述のように、メイン圧PPMからカードル圧PPKを推定するためのテーブルである。
カードル圧プロファイルPFは、カードル圧PPKの経時変化を記録したデータであり、カードル圧プロファイルPFに基づいて、カードル128の水素ガス残量値が補充直前残量値C1から補充残量値C0に至る時間を求めることができる。一例として、カードル圧プロファイルPFは、図6に示すような、直前24時間におけるカードル圧PPKの経時変化とすることができ、グラフの傾きによって、補充直前残量値C1から補充残量値C0に至る時間を求めることができる。
〔その他〕
図2に示されるように、製品水素配管P11において水素ホルダ120に対して下流側の部分には、減圧弁190が設けられている。この減圧弁190は、水素ホルダ120から供給対象施設に向けて送出された水素ガスを減圧する。なお、減圧弁190の設定値は、水素ホルダ120に貯留されている水素ガスの圧力の規定範囲の下限値よりも低い値とされている。
(要部構成の作用)
次に、本実施形態の水素供給システムSにおける、水素製造装置10、水素貯留部130からの水素ガスの送出、及び、補充調整処理について説明する。
水素製造装置10で製造された水素ガスは、製品水素配管P11へ送出される。ここでは、定格(100%出力)の運転で製造された水素ガスについて説明する。製品水素配管P11へ送出された水素ガスは、水素ホルダ120で一旦貯留され、減圧弁190によって減圧されて供給対象施設へ向けて送出される。水素ホルダ120に貯留されている水素ガスの圧力は、決められた規定範囲とされる。
供給対象施設で消費される水素ガスの量は、経時的に変化するため、水素ホルダ120に貯留されている水素ガスの圧力は変動する。例えば、供給対象施設で消費される水素ガスの量が多い場合は、水素ホルダ120に貯留されている水素ガスの圧力が低くなる。一方、供給対象施設で消費される水素ガスの量が少ない場合は、水素ホルダ120に貯留されている水素ガスの圧力が高くなる。水素ホルダ120に貯留されている水素ガスの圧力については、ホルダ圧力計120aによって計測される。
水素供給システムSでは、連結管140の途中に配置されている減圧弁150の設定値は、一例としてホルダ圧PPHの下限値プラス0.05〔MPa〕とされている。このため、ホルダ圧PPHが下限値プラス0.05〔MPa〕以下の場合に、水素貯留部130のカードル128に充填されている水素ガスが、連結管140及び製品水素配管P11を流れて水素ホルダ120へ送出される。
一方、ホルダ圧PPHが下限値プラス0.05〔MPa〕より高い場合に、減圧弁150は閉鎖され、カードル128に充填されている水素ガスの水素ホルダ120への送出が停止される。
制御部170は、水素供給システムSの運転中のメイン圧PPMを経時的にストレージ178に格納する。制御部170は、随時、メイン圧PPMとカードル圧推定テーブルKPとを照らし合わせ、メイン圧PPMが補充直前残量値C1に対応する圧力以下になると、補充調整処理を実行する。
補充調整処理では、図7に示されるように、ステップS10で、補充タイミング推定処理が行われる。補充タイミング推定処理は、図8に示されるように、ステップS10−1で、ストレージ178からカードル圧プロファイルPFを読み出して取得し、ステップS10−2で、補充直前残量値C1から補充残量値C0に至る時間、すなわち、残量がゼロになるまでに要する時間を算出する。そして、ステップS10−3で、水素貯留部130の残量が補充残量値C0、すなわちゼロとなる日時を求める。
次にステップS12で、補充不可期間データを読み出して取得し、ステップS14で、補充タイミング推定処理で求めた日時が補充不可期間に該当しているかどうかを判断する。ステップS14での判断が肯定された場合には、ステップS16で、補充残量値C0となる日時を補充不可期間外にするために必要な供給量変更処理を行う。
供給量変更処理は、図9に示されるように、ステップS16−1で、補充タイミング推定処理で求めた日時を補充不可期間から外す(早める)ために変更が必要な時間を求め、当該求められた時間から、ステップS16−2で、当該時間を変更するために水素貯留部130から送出する水素ガスの流量を求める。そして、求めた水素ガスの流量に基づいて、ステップS16−3で、水素製造装置10の出力を下げて、製造する水素ガスの流量を下げる。
これにより、減圧弁150の二次圧を低下させ、一次圧を上げて、水素貯留部130からの水素ガス送出量を増加させ、水素貯留部130への水素ガスの補充日時を補充不可期間から外すことができる。
ステップ14での判断が否定された場合には、そのまま本処理を終了する。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態の水素供給システムSでは、カードル圧PPKが補充直前残量値C1になるまで(補充直前残量値C1より高い場合)は、水素ガスの要求量に対して、水素製造装置10で製造した水素ガスの供給を優先し不足分を水素貯留部130から供給する。一般的に、水素ガスのコストは、オンサイトの水素製造装置10で製造したものが、カードルを設置して供給する場合よりも低い。したがって、本実施形態では水素ガスのコストを低く抑えることができる。
また、本実施形態の水素供給システムSでは、水素貯留部130の水素ガスが残量0となる日時を補充不可期間外にするので、水素貯留部130への水素ガスの供給を、適切に行うことができる。また、水素ガスが残量0となる日時を補充不可期間外にする際に、水素製造装置10から送出する水素ガス量を減少させ、水素貯留部130から送出する水素ガス量を増加させる。したがって、水素製造装置10で余剰の水素ガスを製造することなく効率的に調整を行うことができる。
また、本実施形態では、メイン圧PPMからカードル圧PPKを推定するので、水素貯留部130側に圧力計を設ける必要がなく、装置を簡素化することができる。なお、カードル圧PPKは、減圧弁150よりも上流側も圧力計を設置して、直接測定することもできる。
なお、本実施形態では、水素製造装置10を定格運転した場合について説明したが、水素需要部の負荷変動に追従させて水素製造装置10を駆動させてもよい。この場合には、水素製造装置10の駆動状況に応じて、出力を上げて水素送出流量を増加させると共に、水素貯留部130からの水素ガス送出流量を少なくして、水素貯留部130の水素ガスが残量0となる日時を、補充不可期間外に変更してもよい。
10 水素製造装置
110 メイン圧力計(内圧検知部、圧力測定部)
120 水素ホルダ
130 水素貯留部
140 連結管(補充供給路)
170 制御部(水素送出量制御部)
S 水素供給システム
S10 補充タイミング推定処理
S16 供給量調整処理
P11 製品水素配管(水素供給路)
PPK カードル圧

Claims (7)

  1. 原料ガスを改質して水素ガスを製造し、連続的に水素需要部へ前記水素ガスを供給する水素製造装置と、
    水素ガスを貯留し、前記水素需要部へ前記水素製造装置と異なる水素ガス源として水素ガスを供給する水素貯留部と、
    前記水素需要部からの水素ガスの要求量に対して、前記水素製造装置からの供給を優先し不足分を前記水素貯留部から供給するように、前記水素製造装置及び前記水素貯留部からの水素送出量を制御する水素送出量制御部と、
    前記水素貯留部の内圧を検知する内圧検知部と、
    を有し、
    前記水素送出量制御部は、前記内圧検知部で検知された前記水素貯留部の内圧に基づいて前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングを予測すると共に、前記水素貯留部から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を、前記補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する、
    水素供給システム。
  2. 前記水素送出量制御部は、前記補充タイミングが前記補充不可期間に当たると予測された場合に、前記水素製造装置から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を減少させて前記水素貯留部から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を増加させ、前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する、
    請求項1に記載の水素供給システム。
  3. 前記水素製造装置から前記水素需要部へ前記水素ガスを送出する水素供給路と、
    前記水素供給路におけるガス圧力を測定する圧力測定部と、
    前記水素供給路に設けられ、水素ガスを一時貯留する水素ホルダと、
    前記水素貯留部から前記水素ホルダへ水素ガスを供給する補充供給路と、
    を有し、
    前記内圧検知部は、前記圧力測定部で測定されたガス圧力に基づいて前記水素貯留部の内圧を検知する、請求項1または請求項2に記載の水素供給システム。
  4. 前記補充不可期間は、ユーザーによる入力、水素ガス補充者の営業外時間、天気情報、の少なくとも1つに基づいて設定される、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の水素供給システム。
  5. 原料ガスを改質して水素ガスを製造する水素製造装置、及び、前記水素製造装置と異なる外部から供給された水素ガスを貯留する水素貯留部、から水素需要部へ水素を供給する水素供給方法であって、
    前記水素需要部からの水素ガスの要求量に対して、前記水素製造装置からの供給を優先し不足分を前記水素貯留部から供給するように、前記水素製造装置及び前記水素貯留部からの水素送出量を制御すると共に、
    前記水素貯留部の内圧に基づいて、前記水素貯留部から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を、前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが補充不可期間から外れるように調整する、水素供給方法。
  6. 前記調整前における前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングを予測し、予想された補充タイミングが前記補充不可期間に当たると予測された場合に、前記水素製造装置から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を減少させて前記水素貯留部から前記水素需要部へ供給する水素ガス量を増加させ、前記水素貯留部への水素ガスの補充タイミングが供給タイミング日から外れるように調整する、
    請求項5に記載の水素供給方法。
  7. 前記補充不可期間は、ユーザーによる入力、水素ガス補充者の営業外時間、天気情報、の少なくとも1つに基づいて設定される、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の水素供給方法。
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