JP2021114804A - 電気接続箱 - Google Patents

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慎也 大石
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一輝 小林
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千尋 高橋
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Abstract

【課題】電気接続部材と電子部品の収容作業性を向上させること。【解決手段】導電体11を有する電気接続部材10と、導電体11に電気接続される電気接続部22aを外壁体21aに設けた電子部品20と、第1収容完了位置に電気接続部材10を収容させると共に、第1収容完了位置の電気接続部材10の導電体11に対して外壁体21aが対向配置される第2収容完了位置に電子部品20を収容させる収容室31を有する筐体30と、を備え、筐体30は、第1収容完了位置及び第2収容完了位置から導電体11が外れた仮保持位置に電気接続部材10を仮保持させ、かつ、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴い電子部品20に押動されて、電気接続部材10を仮保持位置から第1収容完了位置へと変位させる変位機構40を備えること。【選択図】図4

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来、自動車等の車両には、様々な電気接続対象の機器や電源等の間を電気的に接続させる電気接続箱が搭載されている。その電気接続箱においては、例えば、電気接続部材と電子部品とが内方に収容され、その内方でこれらが電気的に接続されている。例えば、この種の電気接続箱については、下記の特許文献1に開示されている。
特開2016−25737号公報
ところで、電気接続箱においては、電気接続部材と電子部品とが各々の正規の収容完了位置に収容されることによって、この電気接続部材と電子部品との間で電気的な接続を得るための接続作業が可能になる。従って、この電気接続箱においては、電気接続部材と電子部品の収容作業を容易ならしめることが、これらの組付け作業性を高める上で望ましい。
そこで、本発明は、電気接続部材と電子部品の収容作業性に優れた電気接続箱を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、導電体を有する電気接続部材と、前記導電体に電気接続される電気接続部を外壁体に設けた電子部品と、第1収容完了位置に前記電気接続部材を収容させると共に、前記第1収容完了位置の前記電気接続部材の前記導電体に対して前記外壁体が対向配置される第2収容完了位置に前記電子部品を収容させる収容室を有する筐体と、を備え、前記筐体は、前記第1収容完了位置及び前記第2収容完了位置から前記導電体が外れた仮保持位置に前記電気接続部材を仮保持させ、かつ、前記電子部品の前記第2収容完了位置への収容に伴い前記電子部品に押動されて、前記電気接続部材を前記仮保持位置から前記第1収容完了位置へと変位させる変位機構を備えることを特徴としている。
ここで、前記変位機構は、前記収容室に形成され、前記電気接続部材を前記仮保持位置から前記第1収容完了位置へと傾斜方向に沿って案内する傾斜部を備えることが望ましい。
また、前記変位機構は、前記電気接続部材が載せ置かれ、前記電子部品の前記第2収容完了位置への収容に伴う押動力を受けて前記傾斜部の傾斜方向に沿って案内される被ガイド部材を備えることが望ましい。
また、前記変位機構は、前記筐体に形成され、前記電気接続部材が前記仮保持位置で仮保持されるように、前記電気接続部材が載せ置かれた前記被ガイド部材を係止させる係止部と、前記筐体に形成され、前記押動力が作用している前記被ガイド部材からの力を前記係止部が受けた際に弾性変形して、前記係止部による前記被ガイド部材の係止状態を解除させる可撓部と、を備えることが望ましい。
また、前記変位機構は、前記電気接続部材が載せ置かれる支持部材と、前記収容室の中で前記支持部材との間に設け、前記電子部品の前記第2収容完了位置への収容に伴う押動力を受けて、前記電気接続部材が前記仮保持位置となる第1回動位置から前記電気接続部材が前記第1収容完了位置となる第2回動位置へと前記支持部材を回動させる回動構造と、を備えることが望ましい。
本発明に係る電気接続箱においては、電子部品を収容室に挿入させる際の挿入口の一部を電気接続部材が担っている。この電気接続箱においては、変位機構によって、仮保持位置における挿入口の第1導電体側を第1収容完了位置で電気接続部材が成す電子部品の挿入口よりも拡張させることができる。よって、電子部品は、電気接続部材が仮保持位置の状態のときに、この電気接続部材が一部を担っている挿入口から挿入させる。この電気接続箱では、その挿入口の第1導電体側が拡張されているので、この挿入口から挿入されてきた電子部品が第1導電体にぶつかるなどして係止され難くなっており、この電子部品の第2収容完了位置までの収容作業性を向上させることができる。また、この電気接続箱では、電子部品の第2収容完了位置への収容に伴って、電気接続部材が仮保持位置から第1収容完了位置へと変位させられるので、この電気接続部材の第1収容完了位置までの収容作業性についても向上させることができる。このように、本発明に係る電気接続箱は、電気接続部材と電子部品の収容作業性を向上させることができる。
図1は、実施形態の電気接続箱を示す分解斜視図である。 図2は、実施形態の電気接続箱を別角度から見た分解斜視図である。 図3は、電気接続部材が仮保持状態のときの実施形態の電気接続箱を示す分解斜視図である。 図4は、電気接続部材が仮保持状態のときの実施形態の電気接続箱を別角度から見た分解斜視図である。 図5は、図4のX−X線断面図である。 図6は、図4のY−Y線断面図である。 図7は、被ガイド部材が傾斜部に載ったときの実施形態の電気接続箱を示す分解斜視図である。 図8は、図7のX−X線断面図である。 図9は、組付け完了後の実施形態の電気接続箱を示す斜視図である。 図10は、図9のX−X線断面図である。 図11は、変形例の電気接続箱を示す分解斜視図である。 図12は、変形例の電気接続箱を別角度から見た分解斜視図である。 図13は、電気接続部材が仮保持状態のときの変形例の電気接続箱を示す分解斜視図である。 図14は、電気接続部材が仮保持状態のときの変形例の電気接続箱を別角度から見た分解斜視図である。 図15は、図13のX−X線断面図である。 図16は、電子部品が支持部材に接触した際の図であって、図13のX−X線断面に相当する図である。 図17は、組付け完了後の変形例の電気接続箱を示す斜視図である。 図18は、図179のX−X線断面図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る電気接続箱の実施形態の1つを図1から図10に基づいて説明する。
図1から図10の符号1は、本実施形態の電気接続箱を示す。この電気接続箱1は、電気接続部材10と電子部品20と筐体30とを備える。この電気接続箱1においては、その電子部品20に対して電気接続部材10や電線(図示略)を介して接続対象物(図示略)を電気的に接続させる。その接続対象物とは、二次電池などの電源、電気機器(アクチュエータ等)などの負荷、センサなどのことを指している。例えば、筐体30の内方においては、電子部品20を電気接続部材10と一方の電線とに対して電気的に接続させ、かつ、電気接続部材10を他方の電線に対して電気的に接続させる。この電気接続箱1においては、それぞれの電線が筐体30の内方から外方に引き出されており、一方の電線を一方の接続対象物に対して電気的に接続し、かつ、他方の電線を他方の接続対象物に対して電気的に接続することによって、それぞれの接続対象物に対して電子部品20を電気的に接続させる。例えば、この電気接続箱1においては、一方の電線が電源に対して電気的に接続され、かつ、他方の電線が負荷に対して電気的に接続されることによって、その電源と負荷とを電子部品20を介して電気的に繋ぐ。電気接続箱1は、そのような電線と共にワイヤハーネス(図示略)を成す。
電気接続部材10は、金属等の導電性材料で成形される。この電気接続部材10は、L字状に直交配置させた第1導電体11と第2導電体12とを有する(図1から図4)。ここでは、その第1導電体11と第2導電体12とを各々矩形の平板状に形成し、それぞれの1つの辺部同士を互いの交差部としている。よって、この電気接続部材10においては、その交差部を起点にして、第1導電体11と第2導電体12とを互いに直交方向に延在させている。この例示では、この電気接続部材10として、銅板等の金属板を母材にしてプレス成形された板状のバスバを用いている。
電子部品20とは、例えば、リレー、ヒューズ等の回路保護部品、コネクタ(例えば、電線の端末に取り付けられたもの)、端子金具(例えば、電線の端末に取り付けられたもの)などのことを指している。ここでは、回路基板、電子制御ユニット(所謂ECU)等の電子機器についても、電子部品20の一形態として考える。この例示の電子部品20は、電子部品本体(図示略)と、この電子部品本体が収容された筐体21(図1から図10)と、その電子部品本体に対して電気的に接続された少なくとも2つの端子金具(下記)と、を備える。
電子部品本体とは、例えば、電子部品20がリレーの場合、そのリレーの回路を構成するコイル等の回路構成部品のことを指している。筐体21は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形されている。この筐体21は、電気接続部材10の第1導電体11に間隔を空けて対向配置される第1外壁体21aと、電気接続部材10の第2導電体12に間隔を空けて対向配置される第2外壁体21bと、を有する(図1から図4、図7及び図9)。
この例示の筐体21は、方体を成している。よって、この例示の筐体21においては、6つの外壁体の内の直交配置されている2つを第1外壁体21a及び第2外壁体21bとして利用する。この例示の第1外壁体21aは、その外壁面が第1導電体11の平面と平行状態で間隔を空けて対向配置される。また、この例示の第2外壁体21bは、その外壁面が第2導電体12の平面と平行状態で間隔を空けて対向配置される。
この例示の電子部品20は、第1端子金具22と第2端子金具23とを備えている(図1及び図3)。その第1端子金具22と第2端子金具23は、各々、相手方に対して物理的且つ電気的に接続される電気接続部22a,23aを有している。この電子部品20においては、それぞれの電気接続部22a,23aを第1外壁体21aに設ける。それぞれの電気接続部22a,23aは、第1外壁体21aにおいて、互いに間隔を空けて並べて配置する。例えば、ここで示す第1端子金具22と第2端子金具23は、互いに間隔を空けて並べて配置されており、各々、第1外壁体21aの外壁面から当該外壁面に対する直交方向に向けて端部を突出させている。第1端子金具22と第2端子金具23は、各々、その突出状態の端部を電気接続部22a,23aとして利用する。例えば、第1端子金具22と第2端子金具23は、各々、第1外壁体21aの外壁面からの突出方向を筒軸方向とする円筒体を有しており、その円筒体の筒軸方向における一方の端部を第1外壁体21aの外壁面から突出させることで、その円環状の端部を電気接続部22a,23aとして利用する。
この電子部品20においては、電気接続部材10の第1導電体11に対して第1端子金具22の電気接続部22aを物理的且つ電気的に接続させる。例えば、第1端子金具22の円筒体においては、その内周面に雌螺子部(図示略)が形成されている。そして、第1導電体11には、電気接続部22aと同心上に配置される円形の貫通孔11aが形成されている(図1から図4、図7及び図9)。ここでは、第1導電体11と第1外壁体21aとが対向配置されているときに、第1導電体11の貫通孔11aの周縁部と電気接続部22aの円環状の端面とを接触させる。第1導電体11と第1端子金具22は、その貫通孔11aと電気接続部22aとを同心上に配置し、貫通孔11aに挿通させた雄螺子部(図示略)を円筒体に螺合させることによって、物理的且つ電気的に接続される。
尚、第2端子金具23の電気接続部23aには、電気接続部22aと同じように、例えば、電線の端末の端子金具(図示略)が雄螺子部(図示略)による円筒体の雌螺子部への螺子止めによって物理的且つ電気的に接続される。
筐体30は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。この筐体30は、図示しないが、複数の分割筐体を互いに組み付けることによって形成される収容箱であり、電気接続部材10や電子部品20が収容される収容室31を有している(図1から図10)。この筐体30においては、複数の分割筐体の内の1つに収容室31が形成されている。例えば、この筐体30は、対向配置された2つの開口を有し、その内方の空間に収容室31が形成された第1分割筐体(所謂フレーム)と、第1分割筐体の一方の開口を塞ぐ第2分割筐体(所謂アッパカバー)と、第1分割筐体の他方の開口を塞ぐ第3分割筐体(所謂ロアカバー)と、が組み付けられて形成されている。その収容室31は、電気接続部材10を収容させる第1収容領域31aと、電子部品20を収容させる第2収容領域31bと、を有している。
第1収容領域31aは、収容室31において、収容完了位置(以下、「第1収容完了位置」という。)に電気接続部材10を収容させるための領域である。この第1収容領域31aは、収容室31の中でL字状の空間を成している。
第2収容領域31bは、収容室31において、収容完了位置(以下、「第2収容完了位置」という。)に電子部品20を収容させるための領域である。その第2収容完了位置とは、第1収容完了位置の電気接続部材10の第1導電体11に第1外壁体21aが対向配置され、かつ、第1収容完了位置の電気接続部材10の第2導電体12に第2外壁体21bが対向配置されているときの収容室31の中での電子部品20の位置のことをいう。この例示では、第1収容完了位置の第1導電体11の平面に対して第1外壁体21aの外壁面が平行状態で間隔を空けて対向配置され、かつ、第1収容完了位置の第2導電体12の平面に対して第2外壁体21bの外壁面が平行状態で間隔を空けて対向配置されている位置が収容完了位置(第2収容完了位置)となる。収容室31においては、第1収容完了位置の第1導電体11と第2収容完了位置の第1外壁体21aの電気接続部22aとを接触させる。
この第2収容領域31bは、第2収容完了位置で電子部品20が載せ置かれる載置面31bを有する(図1から図6、図8及び図10)。ここでは、第1外壁体21aと第2外壁体21bとに連なる第3外壁体21cを載置面31bに載せ置く。その第3外壁体21cは、電子部品20における自らの第2収容完了位置に向けた挿入方向側に配置されている。
この筐体30においては、図示しないが、その収容室31の他に、別の電気接続部材10を収容する収容室、電気接続部材10とは異なる別の電気接続部材を収容する収容室、別の電子部品20を収容する収容室、電子部品20とは異なる別の電子部品を収容する収容室等が形成されていてもよい。
ところで、この電気接続箱1においては、電気接続部材10が第1収容完了位置に収容されている状態で電子部品20を第2収容完了位置まで挿入していこうとすると、又は、電子部品20が第2収容完了位置に収容されている状態で電気接続部材10を第1収容完了位置まで挿入していこうとすると、その挿入作業の途中で第1導電体11と電子部品20(例えば、電気接続部22a)とが接触してしまう可能性がある。そのような組付け作業中の接触は、電気接続部材10と電子部品20と筐体30の寸法ばらつきが各々の規定の公差の範囲内であっても、また、電気接続部材10と筐体30の組付けばらつきや電子部品20と筐体30の組付けばらつきが各々の規定の公差の範囲内であっても、起こる可能性がある。このため、挿入作業の途中で第1導電体11と電子部品20とが接触して係止されてしまったときには、電気接続部材10や電子部品20の収容作業をやり直すなどの一手間が少なくとも必要になってしまう。
そこで、この電気接続箱1は、電気接続部材10と電子部品20の収容作業性を向上させるべく、次のような構成を採っている。
この電気接続箱1においては、電気接続部材10や電子部品20の収容作業をやり直す必要のない位置及び状態で電気接続部材10を筐体30に仮保持しておき、第2収容完了位置に向けた電子部品20の収容作業の動きに連動させて、電気接続部材10を仮保持位置の状態から第1収容完了位置の状態に変位させる。電気接続部材10の仮保持位置とは、電子部品20の挿入口の周縁の一部となる第1導電体11を電子部品20の挿入軌跡上から遠ざけることによって、その挿入口の第1導電体11側を拡張させることのできる位置のことである。この電気接続箱1では、そのように電子部品20の挿入口を拡げておくことによって、挿入の途中で電子部品20が第1導電体11にぶつかるなどして係止されないようにする。そして、この電気接続箱1においては、第2収容完了位置に向けた電子部品20の挿入が進むに連れて、この電子部品20で押し動かしながら電気接続部材10を仮保持位置の状態から第1収容完了位置の状態に変位させる。
具体的に、この電気接続箱1において、筐体30は、第1収容完了位置及び第2収容完了位置から第1導電体11が外れた仮保持位置に電気接続部材10を仮保持させ、かつ、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴い電子部品20に押動されて、電気接続部材10を仮保持位置から第1収容完了位置へと変位させる変位機構40を備える(図1から図10)。これにより、この電気接続箱1においては、仮保持位置で電気接続部材10が成す電子部品20の挿入口の第1導電体11側を第1収容完了位置で電気接続部材10が成す電子部品20の挿入口よりも拡張させることができる。よって、電子部品20は、電気接続部材10が仮保持位置の状態のときに、この電気接続部材10が一部を担っている挿入口から挿入させる。この電気接続箱1では、その挿入口の第1導電体11側が拡張されているので、この挿入口から挿入されてきた電子部品20が第1導電体11にぶつかるなどして係止され難くなっており、この電子部品20の第2収容完了位置までの収容作業性を向上させることができる。また、この電気接続箱1では、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴って、電気接続部材10が仮保持位置から第1収容完了位置へと変位させられるので、この電気接続部材10の第1収容完了位置までの収容作業性についても向上させることができる。
この例示では、電気接続部材10が仮保持位置のときにも第1導電体11に第1外壁体21aを対向配置させ、その対向配置させた状態のままで、電気接続部材10を第1収容完了位置へと変位させ、かつ、電子部品20を第2収容完了位置まで挿入させていく。但し、変位機構40には、その過程で、第1導電体11と第1外壁体21aの対向配置方向における間隔を狭めさせる。そこで、この例示の変位機構40は、収容室31に形成され、電気接続部材10を仮保持位置から第1収容完了位置へと傾斜方向に沿って案内する傾斜部41を備えている(図2、図5、図8及び図10)。その傾斜部41は、第1導電体11と第1外壁体21aの対向配置方向に見て、電子部品20の第2収容完了位置への挿入方向に向かうほど、第1導電体11を第1外壁体21aに近づけさせるものとして傾斜させる。つまり、この傾斜部41は、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴う挿入方向に向けた押動力を受けて、第1導電体11を第1外壁体21aに近づける力を発生させるものとして形成される。
より具体的に、この例示の変位機構40は、電気接続部材10が載せ置かれ、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴う押動力を受けて傾斜部41の傾斜方向に沿って案内される被ガイド部材50を備えている(図1から図10)。被ガイド部材50は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
その被ガイド部材50は、矩形の第1壁体51と、この第1壁体51における一組みの両端の辺部から同じ向きに各々垂設させた第2壁体52と、その2つの辺部以外の1つの辺部から第2壁体52と同じ向きで同じ高さまで垂設させた第3壁体53と、2つの第2壁体52における垂設方向の端部から第1壁体51側とは逆向きに各々垂設させた第4壁体54と、を有する(図2)。この例示では、一方の第2壁体52側と他方の第2壁体52側とに分けて第3壁体53が1つずつ形成されている。この被ガイド部材50においては、一方の第2壁体52側の第3壁体53における垂設方向側の端面に第1導電体11の端面が載せ置かれ、一方の第2壁体52における垂設方向側の端面及び一方の第2壁体52側の第4壁体54に第2導電体12の端面が載せ置かれる(図4)。
また、この被ガイド部材50は、電気接続部材10を第1収容完了位置に変位させた状態で、筐体30の収容室31における第3収容領域31cに収容させる(図1から図6、図8及び図10)。その第3収容領域31cは、第1壁体51における第2壁体52及び第3壁体53の垂設方向とは逆側の壁部が載せ置かれる載置面31cを有する。その載置面31cは、第1収容完了位置の電気接続部材10と第2収容完了位置の電子部品20とが組付け可能な所定位置に配置されるように、第2収容領域31bの載置面31bよりも深い位置に形成されている。
更に、この被ガイド部材50は、自らに対する電気接続部材10の位置決めと位置ずれ抑制を図るべく、突起55と立壁56とを有している(図1から図4)。そして、電気接続部材10は、被ガイド部材50に載せ置かれているときに突起55が挿入される切欠き13を有している。この例示では、一方の第2壁体52における垂設方向側の端面及び一方の第2壁体52側の第4壁体54に、その突起55を設けている。よって、切欠き13は、第2導電体12の端面に形成されている。また、立壁56は、一方の第2壁体52側の第3壁体53における垂設方向側の端面の一部(第1導電体11が載せ置かれる面を除いた部分)から第3壁体53と同じ向きに垂設させている。ここでは、それぞれの第3壁体53における垂設方向側の端面から立壁56を各々垂設させている。その2つの立壁56の内の一方(一方の第2壁体52側の第3壁体53から垂設させたもの)は、第1導電体11におけるL字の外側の平面(第1外壁体21a側の平面とは逆側の平面)を支えるものとして形成されている。
また更に、この被ガイド部材50は、第1壁体51における第3壁体53側の端部に傾斜部57を有する(図1、図2、図5、図8及び図10)。その傾斜部57は、電気接続部材10を仮保持位置から第1収容完了位置へと変位させる過程で、筐体30の傾斜部41に載せ置かれ(図8)、その傾斜部41の傾斜方向に沿って案内させるものとして形成される(図10)。よって、この傾斜部57は、筐体30の傾斜部41と同じ傾斜角度で、この傾斜部41に対向配置させるものとして形成されている。この被ガイド部材50においては、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴う押動力を第1壁体51に受けさせる。この被ガイド部材50は、電子部品20の押動力を第1壁体51が受けた際に、載せ置かれている電気接続部材10と共に、筐体30の傾斜部41の傾斜方向に沿って案内される。
この被ガイド部材50は、載せ置いた電気接続部材10が第1収容完了位置のときに、筐体30の収容室31の中で第2収容領域31bに隣設させた位置に収容される。よって、この被ガイド部材50は、載せ置いた電気接続部材10が仮保持位置のときに、電気接続部材10が第1収容完了位置のときの収容位置よりも第2収容領域31bから引き離された位置に配置される。そして、この被ガイド部材50は、収容室31の中での電気接続部材10の位置に拘わらず、第1壁体151における残りの辺部(第2壁体52や第3壁体53等が設けられていない辺部)が第2収容領域31b側に配置され、かつ、第3壁体53と立壁56が第2収容領域31bから最も離れ場所に配置された状態のまま、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴う押動力を受けて傾斜部41の傾斜方向に沿って案内させる。
ここで、変位機構40は、筐体30に形成され、電気接続部材10が仮保持位置で仮保持されるように、電気接続部材10が載せ置かれた被ガイド部材50を係止させる係止部42を備えている(図1、図2及び図6)。そして、この変位機構40は、筐体30に形成され、電子部品20の押動力が作用している被ガイド部材50からの力を係止部42が受けた際に弾性変形して、この係止部42による被ガイド部材50の係止状態を解除させる可撓部43を備えている(図1及び図2)。
その対になる係止部42と可撓部43は、筐体30で収容室31を間に挟んで対向配置されている第1壁体32と第2壁体33とに少なくとも1組ずつ設ける。この例示では、係止部42と可撓部43の組み合わせを第1壁体32と第2壁体33とに2組ずつ設けている。
この例示では、可撓部43が矩形の弾性変形可能な片持ちの片体として形成され、この可撓部43の自由端側に突起状の係止部42が形成されている。可撓部43は、第1壁体32や第2壁体33に対して、内方の収容室31側と外方側とに弾性変形させるものとして形成されている。そして、係止部42は、可撓部43の自由端側で収容室31側に配置されている。被ガイド部材50においては、一方の第4壁体54が第1壁体32側の係止部42に載せ置かれ、かつ、他方の第4壁体54が第2壁体33側の係止部42に載せ置かれる。
この電気接続箱1においては、それぞれの係止部42に被ガイド部材50が載せ置かれているときに、この被ガイド部材50に載せ置かれている電気接続部材10が仮保持位置となっている(図3から図6)。それぞれの係止部42においては、このときに電子部品20が第2収容完了位置に向けて挿入され始め、この電子部品20の押動力を第1壁体51が受けることによって、その押動力と同じ向きの力がそれぞれの第4壁体54から作用させられる。よって、それぞれの係止部42における第4壁体54の載置面は、第4壁体54からの力を受けた際に筐体30の外方に向けた力を作用させ、その外方に向けた力で可撓部43を撓ませるべく傾斜させている。従って、電気接続箱1においては、電気接続部材10が仮保持位置のときに電子部品20の押動力を第1壁体51が受けると、それぞれの可撓部43が撓んで、それぞれの係止部42による被ガイド部材50の係止状態が解除させられる。
この例示の電気接続箱1においては、その被ガイド部材50の係止状態の解除に伴い、電気接続部材10を載せ置いたままで被ガイド部材50が電子部品20の押動力の向きに沿って押し動かされて、この被ガイド部材50の傾斜部57が筐体30の傾斜部41に載せ置かれる(図7及び図8)。そして、この電気接続箱1においては、電子部品20から第1壁体51に押動力を掛け続けることによって、電気接続部材10を載せ置いたまま被ガイド部材50が筐体30の傾斜部41の傾斜方向に沿って移動する。この電気接続箱1においては、被ガイド部材50の傾斜部57が筐体30の傾斜部41の下端に到達し、かつ、被ガイド部材50の第1壁体51が筐体30の第3収容領域31cの載置面31cに載せ置かれたときに、収容室31の中での被ガイド部材50の移動が止まる。この電気接続箱1においては、このときに、被ガイド部材50に載せ置かれている電気接続部材10が第1収容完了位置に到達し、かつ、電子部品20が第2収容完了位置に到達する(図9及び図10)。
以上示したように、本実施形態の電気接続箱1は、電気接続部材10を仮保持位置に一旦保持させる必要はあるが、その仮保持位置から第1収容完了位置まで電子部品20の収容作業の動きに連動させて電気接続部材10を変位させることができる。このため、電気接続箱1は、電気接続部材10を仮保持位置で仮保持させずに第1収容完了位置まで挿入していくものと比較して、この電気接続部材10の筐体30への収容作業性の低下を抑えることができる。また、本実施形態の電気接続箱1は、電子部品20を第2収容完了位置まで挿入する際に、この電子部品20が電気接続部材10にぶつかるなどして係止されずに済むので、電気接続部材10や電子部品20の収容作業のやり直し等の発生を抑えることができる。従って、本実施形態の電気接続箱1は、電気接続部材10と電子部品20の収容作業性を向上させることができる。
[変形例]
図11から図18の符号2は、本実施形態の電気接続箱を示す。この電気接続箱2は、電気接続部材110と電子部品20と筐体130とを備える。尚、本変形例では、便宜上、前述した実施形態と同じ電子部品20を例として挙げている。
電気接続部材110は、実施形態の電気接続部材10と同じように、金属等の導電性材料で成形されたものであり、L字状に直交配置させた矩形の平板状の第1導電体111と第2導電体112とを有している(図11から図14)。そして、この電気接続部材110においては、実施形態の電気接続部材10と同じように、電子部品20の電気接続部22aと同心上に配置される円形の貫通孔111aが第1導電体111に形成されている(図11から図14及び図17)。
筐体130は、実施形態の筐体30と同じように、互いに組み付けられる複数の分割筐体が合成樹脂等の絶縁性材料で成形された収容箱であり、電気接続部材110や電子部品20が収容される収容室131を有している(図11から図18)。そして、その収容室131には、実施形態の筐体30と同じように、第1収容完了位置に電気接続部材110を収容させる第1収容領域131aと、第2収容完了位置に電子部品20を収容させる第2収容領域131bと、が形成されている。
収容室131においては、第1収容完了位置の第1導電体111の平面に対して第2収容完了位置の電子部品20の第1外壁体21aの外壁面が平行状態で間隔を空けて対向配置され、かつ、第1収容完了位置の第2導電体112の平面に対して第2収容完了位置の電子部品20の第2外壁体21bの外壁面が平行状態で間隔を空けて対向配置されている。そして、この収容室131においては、第1収容完了位置の第1導電体111と第2収容完了位置の第1外壁体21aの電気接続部22aとを接触させる。また、この収容室131においては、第2収容完了位置の電子部品20の第3外壁体21cが第2収容領域131bの載置面131bに載せ置かれる(図11から図16及び図18)。
このような本変形例の電気接続箱2においては、第1収容完了位置及び第2収容完了位置から第1導電体111が外れた仮保持位置に電気接続部材110を仮保持させ、かつ、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴い電子部品20に押動されて、電気接続部材110を仮保持位置から第1収容完了位置へと変位させる変位機構140が筐体130に設けられている(図11から図18)。
その変位機構140は、後述するように、実施形態の変位機構40とは構成の異なるものではある。しかしながら、本変形例の電気接続箱2においては、その変位機構140を備えることによって、実施形態の電気接続箱1と同じように、仮保持位置で電気接続部材110が成す電子部品20の挿入口の第1導電体111側を第1収容完了位置で電気接続部材110が成す電子部品20の挿入口よりも拡張させることができる。よって、電子部品20は、電気接続部材110が仮保持位置の状態のときに、この電気接続部材110が一部を担っている挿入口から挿入させる。この電気接続箱2では、実施形態の電気接続箱1と同じように、その挿入口の第1導電体111側が拡張されているので、この挿入口から挿入されてきた電子部品20が第1導電体111にぶつかるなどして係止され難くなっており、この電子部品20の第2収容完了位置までの収容作業性を向上させることができる。また、この電気接続箱2では、実施形態の電気接続箱1と同じように、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴って、電気接続部材110が仮保持位置から第1収容完了位置へと変位させられるので、この電気接続部材110の第1収容完了位置までの収容作業性についても向上させることができる。
本変形例の変位機構140においては、電気接続部材110が仮保持位置のときに、第2導電体112の自由端側(第2導電体112における第1導電体111と第1導電体111及び第2導電体112の交差部よりも自由端側)を持ち上げることによって、第1収容完了位置及び第2収容完了位置から第1導電体111を外して、この第1導電体111における収容室131への挿入方向とは逆側の端部を電子部品20の挿入軌跡上から遠ざけさせる(図13から図16)。
本変形例の変位機構140は、電気接続部材110が載せ置かれる支持部材150と、収容室131の中で支持部材150との間に設けた回動構造(後述する回動軸141と軸受142)と、を備える(図11、図12、図15、図16及び図18)。その回動構造は、電気接続部材110が仮保持位置となる第1回動位置と電気接続部材110が第1収容完了位置となる第2回動位置との間で支持部材150を回動させるものとして構成される。具体的に、回動構造は、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴う押動力を受けて、電気接続部材110が仮保持位置となる第1回動位置から電気接続部材110が第1収容完了位置となる第2回動位置へと支持部材150を回動させるものとして構成される。
支持部材150は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。この支持部材150は、矩形の第1壁体151と、この第1壁体151の1つの辺部から立設させた第2壁体152と、を有する(図11、図12、図15、図16及び図18)。この支持部材150においては、第2壁体152における立設方向側の端面に第1導電体111の端面が載せ置かれる(図14から図16及び図18)。
更に、この支持部材150は、自らに対する電気接続部材110の位置決めを図るべく、立壁153を有している(図11から図18)。その立壁153は、第2壁体152における立設方向側の端面の一部(第1導電体111が載せ置かれる面を除いた部分)から当該第2壁体152と同じ向きに立設させている。この立壁153は、第1導電体111におけるL字の外側の平面(第1外壁体21a側の平面とは逆側の平面)を支えるものとして形成されている。
また更に、この支持部材150は、第1壁体151における第2壁体152とは逆側の辺部から第2壁体152と同じ側に立設させた第3壁体154を有している(図11から図16及び図18)。その第3壁体154は、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴う押動力を受けさせるための部位として設けられている。
この支持部材150は、筐体130の収容室131の中で第2収容領域131bに隣設させた位置に収容される。更に、この支持部材150は、筐体130の収容室131の中で、第3壁体154を第2収容領域131b側に配置させ、かつ、第2壁体152と立壁153を第2収容領域131bから最も離れ場所に配置させた状態で収容される。
この支持部材150は、その収容位置において、回動構造によって第1回動位置と第2回動位置との間で回動させる。この支持部材150においては、第1回動位置のときに、第2回動位置のときよりも、電子部品20の第2収容完了位置への挿入方向に第2壁体152と立壁153を下げておき、かつ、その挿入方向とは逆側に第3壁体154を上げておく。そして、この支持部材150は、電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴う押動力が第3壁体154に加えられたときに、その押動力で第3壁体154を押し下げることによって、第2壁体152と立壁153を持ち上げて、仮保持位置の電気接続部材110を第1収容完了位置へと変位させる。回動構造は、このような支持部材150の動きを具現化させるためのものである。
その回動構造は、支持部材150を筐体130に対して第1回動位置と第2回動位置との間で回動させるために、筐体130と支持部材150の内の何れか一方に設けた回動軸141と、その内の他方に設けた軸受142と、を備える(図11、図12、図15、図16及び図18)。
この回動構造は、先の支持部材150の動きを具現化させるべく、支持部材150における第2壁体152及び立壁153と第3壁体154との間に配置する。そして、この回動構造は、電子部品20の第2収容完了位置への挿入方向に対する直交方向で、かつ、第2壁体152と第3壁体154の対向配置方向に対する直交方向が回動軸141及び軸受142の軸線方向となるように配置する。この例示の回動構造は、電気接続部材110が第2壁体152に載せ置かれたときに仮保持位置にさせ易くするため、更に、その仮保持状態を保たせるため、回動軸141及び軸受142の軸心と第1壁体151における第2壁体152側の端部との間の距離が、その軸心と第1壁体151における第3壁体154側の端部との間の距離よりも長くなる位置に配置している。
この例示では、回動軸141を筐体130の収容室131の中に設け、軸受142を支持部材150の第1壁体151に設けている。軸受142は、第1壁体151における第2壁体152等が設けられている側とは逆側の壁面に設けている。
この電気接続箱2においては、支持部材150の第2壁体152に電気接続部材110を載せ置くことによって、その支持部材150が第1回動位置となり、かつ、電気接続部材10が仮保持位置となる(図13から図15)。この電気接続箱2においては、電気接続部材10が仮保持位置のときに電子部品20が第2収容完了位置に向けて挿入され始めると、この電子部品20が支持部材150の第3壁体154に接触する(図16)。この電気接続箱2においては、その電子部品20を第2収容完了位置に向けて挿入し続けることによって、この電子部品20の第2収容完了位置への収容に伴う押動力を第3壁体154が受ける。このため、この電気接続箱2においては、その押動力で支持部材150の軸受142を筐体130の回動軸141の軸周りに回動させながら、支持部材150を第1回動位置から第2回動位置へと回動させることによって、電気接続部材110を仮保持位置から第1収容完了位置まで変位させる(図17及び図18)。
以上示したように、本変形例の電気接続箱2は、実施形態の電気接続箱1と同じように、電気接続部材110を仮保持位置に一旦保持させる必要はあるが、その仮保持位置から第1収容完了位置まで電子部品20の収容作業の動きに連動させて電気接続部材110を変位させることができる。このため、電気接続箱2は、電気接続部材110を仮保持位置で仮保持させずに第1収容完了位置まで挿入していくものと比較して、この電気接続部材110の筐体130への収容作業性の低下を抑えることができる。また、本変形例の電気接続箱2は、実施形態の電気接続箱1と同じように、電子部品20を第2収容完了位置まで挿入する際に、この電子部品20が電気接続部材110にぶつかるなどして係止されずに済むので、電気接続部材110や電子部品20の収容作業のやり直し等の発生を抑えることができる。従って、本変形例の電気接続箱2は、実施形態の電気接続箱1と同じように、電気接続部材110と電子部品20の収容作業性を向上させることができる。
1,2 電気接続箱
10,110 電気接続部材
11,111 第1導電体(導電体)
20 電子部品
21a 第1外壁体(外壁体)
22a 電気接続部
30,130 筐体
31,131 収容室
40 変位機構
41 傾斜部
42 係止部
43 可撓部
50 被ガイド部材
140 変位機構
141 回動軸(回動構造)
142 軸受(回動構造)
150 支持部材

Claims (5)

  1. 導電体を有する電気接続部材と、
    前記導電体に電気接続される電気接続部を外壁体に設けた電子部品と、
    第1収容完了位置に前記電気接続部材を収容させると共に、前記第1収容完了位置の前記電気接続部材の前記導電体に対して前記外壁体が対向配置される第2収容完了位置に前記電子部品を収容させる収容室を有する筐体と、
    を備え、
    前記筐体は、前記第1収容完了位置及び前記第2収容完了位置から前記導電体が外れた仮保持位置に前記電気接続部材を仮保持させ、かつ、前記電子部品の前記第2収容完了位置への収容に伴い前記電子部品に押動されて、前記電気接続部材を前記仮保持位置から前記第1収容完了位置へと変位させる変位機構を備えることを特徴とした電気接続箱。
  2. 前記変位機構は、前記収容室に形成され、前記電気接続部材を前記仮保持位置から前記第1収容完了位置へと傾斜方向に沿って案内する傾斜部を備えることを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記変位機構は、前記電気接続部材が載せ置かれ、前記電子部品の前記第2収容完了位置への収容に伴う押動力を受けて前記傾斜部の傾斜方向に沿って案内される被ガイド部材を備えることを特徴とした請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記変位機構は、前記筐体に形成され、前記電気接続部材が前記仮保持位置で仮保持されるように、前記電気接続部材が載せ置かれた前記被ガイド部材を係止させる係止部と、前記筐体に形成され、前記押動力が作用している前記被ガイド部材からの力を前記係止部が受けた際に弾性変形して、前記係止部による前記被ガイド部材の係止状態を解除させる可撓部と、を備えることを特徴とした請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 前記変位機構は、前記電気接続部材が載せ置かれる支持部材と、前記収容室の中で前記支持部材との間に設け、前記電子部品の前記第2収容完了位置への収容に伴う押動力を受けて、前記電気接続部材が前記仮保持位置となる第1回動位置から前記電気接続部材が前記第1収容完了位置となる第2回動位置へと前記支持部材を回動させる回動構造と、を備えることを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
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