JP2021113705A - 測定システム及び測定データ生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定ユニット間で発生する相対的な測定時刻のばらつきを抑制することができる測定システムを提供する。【解決手段】測定対象に取り付けられる複数の測定ユニット1は、環境の状態量を検出し、状態量を電圧もしくは電流のアナログ信号であるアナログ測定信号Saとして出力する測定部11と、所定の設定サンプリング周期に基づきサンプリングクロック信号Scを生成するサンプリングクロック12と、サンプリングクロック信号Scに従ってアナログ測定信号SaをデジタルデータSdに変換して出力するA/D変換器13と、設定サンプリング周期毎の時刻を補正する補正係数Pを格納する補正情報記憶部26と、設定サンプリング周期毎の時刻を補正係数Pに基づいて補正して実測定時刻を算出する測定時刻算出部22と、デジタルデータSdと実測定時刻とを紐付けて測定データdを生成する測定データ生成部23と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、測定システム及び測定データ生成方法に関する。
従来から複数のデータロガーで計測したデータ間の時刻同期を取ることができる計測システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
例えば特許文献1に示す計測システムのデータロガーは、電波時計で受信した時刻に基づいて、センサーの信号を入力装置で取り込み、この信号をA/D変換器でデジタル化して、時刻(タイムスタンプ)付きで記憶装置に格納する。そして、このデータロガーは、通信手段を介して、タイムスタンプ付きデータを外部に発信する。これによって、データロガーがデータの依存する時刻合わせを自律的に行うことができ、多地点の定期データを正確に対比することができる。
特開2007−18211号公報
しかし、加速度のような変化速度の速いものは、A/D変換器のサンプリングクロック固有の周波数偏差の影響で、測定ユニット間でサンプリングデータに紐づける時刻を作る時間軸にも偏差が出てしまう場合があり、時間軸に沿ったデータの正確な対比が困難な場合があった。
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る測定システムは、測定対象に取り付けられる複数の測定ユニットを備える測定システムであって、各測定ユニットは、環境の状態量を検出し、前記状態量を電圧もしくは電流のアナログ信号であるアナログ測定信号として出力する測定部と、所定の設定サンプリング周期に基づきサンプリングクロック信号を生成するサンプリングクロックと、前記サンプリングクロック信号に従って前記アナログ測定信号をデジタルデータに変換して出力するA/D変換器と、前記設定サンプリング周期毎の時刻を実サンプリング周期毎の実測定時刻に補正するための補正係数を格納する補正情報記憶部と、前記設定サンプリング周期毎の時刻を前記補正係数に基づいて補正して前記実測定時刻を算出する測定時刻算出部と、前記デジタルデータと前記実測定時刻とを紐付け測定データを生成する測定データ生成部と、を備える。
この構成によれば、サンプリング間隔が密な動的測定において、測定ユニット間で発生する相対的な測定時刻のばらつきを抑制することができる。
本発明は、サンプリング間隔が密な動的測定において、測定ユニット間で発生する相対的な測定時刻のばらつきを抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態に係る加速度測定システムの構成例を示すブロック図である。 図1の加速度測定システムの構成例を概略的に示す図である。 図1の加速度測定システムの動作例を示す図であり、A/D変換器から出力されたデータとサンプリングクロック信号との対応関係を示すグラフである。 図1の加速度測定システムの動作例を示す図であり、個別時系列測定データ及び統合時系列測定データをグラフ化して示す図である。 図1の加速度測定システムの構成例の変形例を概略的に示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
図1は、実施の形態に係る測定システム100の構成例を示すブロック図である。図2は、測定システム100の構成例を概略的に示す図である。
図2に示すように、測定システム100は、測定対象110に加わった加速度を計測するシステムである。測定システム100は、例えば自動車の衝突試験に適用されるシステムであり、測定対象110は自動車である。なお、計測する事象は加速度に限定されるものではなく、これに代えて、他のサンプリング間隔が密な動的測定であってもよい。
測定システム100は、複数の測定ユニット1と、情報端末3とを備える。
<測定ユニットの構成例>
測定ユニット1は、測定対象110に取り付けられるセンサータグであり、バッテリー駆動によって駆動する。測定ユニット1は、加速度を測定し、記憶部16に格納する。図1に示すように、測定ユニット1は、測定部11と、サンプリングクロック12と、A/D変換器13と、リアルタイムクロック(RTC)14と、測定ユニット制御部15と、記憶部16と、第1近距離無線通信部17とを含み、これらは電気回路である。また、測定ユニット1は、電気回路に電力を供給する電池18を含む。この測定ユニット1は、測定対象110に例えば数百個取り付けられる。
測定部11は、加速度を測定する加速度センサ21を含む。加速度センサ21は、例えばMEMSであり、測定した加速度を電圧もしくは電流のアナログ信号であるアナログ測定信号Saとして出力する。出力されたアナログ測定信号Saは、A/D変換器13に入力される。
サンプリングクロック12は、所定の設定サンプリング周期Δtに基づき、アナログ信号の測定のタイミングを指定するサンプリングクロック信号Scを生成する。設定サンプリング周期Δtは、例えばユーザが情報端末3に入力し、これが情報端末3から各測定ユニット1に送信されることによって設定される。また、これに代えて、設定サンプリング周期Δtは、規定値として、記憶部16に格納されていてもよい。サンプリングクロック信号Scは、A/D変換器13に入力される。本実施の形態において、サンプリングクロック12は、測定ユニット制御部15の外部に設けられているが、内部に設けられてもよい。
A/D変換器13は、入力されたサンプリングクロック信号Scが指定するタイミングで入力されたアナログ測定信号Saを標本化し、これを量子化してデジタルデータSdを生成し、このデジタルデータSdを出力する。出力されたデジタルデータSdは、測定ユニット制御部15に入力される。
リアルタイムクロック(RTC)14は、時刻を刻む時計機能を提供する。リアルタイムクロック14は、測定ユニット制御部15からのリクエストを受けて時刻を測定ユニット制御部15に返す。このリアルタイムクロック14は、例えばミリ秒の時刻精度を有する。また、本実施の形態において、リアルタイムクロック14は、測定ユニット制御部15の外部に設けられているが、内部に設けられてもよい。
測定ユニット制御部15は、測定部11、サンプリングクロック12、A/D変換器13、リアルタイムクロック14、記憶部16、及び第1近距離無線通信部17を制御し、例えば、CPU等の演算器と、ROM及びRAM等のメモリを有する記憶装置とを備えている。測定ユニット制御部15は、集中制御する単独の制御器で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御する複数の制御器で構成されてもよい。測定ユニット制御部15の記憶装置には、測定ユニット1の動作を規定する動作プログラムが格納されている。この動作プログラムは、測定時刻算出部22及び測定データ生成部23を含む。これらの機能部22、23は、動作プログラムを測定ユニット制御部15が実行することにより実現される機能ブロックである。また、動作プログラムには、測定部11、サンプリングクロック12、A/D変換器13、リアルタイムクロック14、記憶部16、及び第1近距離無線通信部17の動作を制御する処理が含まれる。
記憶部16は、不揮発性メモリであり、補正情報記憶部26及び測定データ記憶部27を含む。測定データ記憶部27には測定データdが格納される。
ところで、設定サンプリング周期Δtとサンプリングクロック12の正確なサンプリング周期(実サンプリング周期)Δtrとの間には発振子(RC、セラロック、水晶振動子など)のバラツキに起因する誤差(クロック偏差)が存在する。また、各測定ユニット1にはそれぞれの発振子が内蔵されるため測定ユニット1間では、この誤差は同じにならずばらつく。補正係数Pは、この設定サンプリング周期Δt毎のデータに紐付けされる時刻t1、t2・・・tnを実サンプリング周期Δtr毎のデータに紐付けされるべき時刻tr1、tr2・・・trnに補正する係数であり、測定ユニット1の製造時に予め計測され、補正情報記憶部26に格納される。
第1近距離無線通信部17は、近距離無線通信を行い、アンテナ及び通信の制御を行う通信制御部を含む。近距離無線通信は、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信である。測定ユニット1は、このBLE通信によって消費電力を抑えることができるので、電池18の容量を小さくすることができる。そして、これによって、測定ユニット1を小型することができ、多数の測定ユニット1を測定対象110に容易に取り付けることができる。したがって、例えば測定用センサをケーブルで測定装置につないだ構成の自動車衝突試験システムに比べて、システムのコストを低減することができるとともに、配線の手間を省き作業性を大幅に向上することができる。また、BLEの通信において、情報端末3が保持する時刻が受信される。この時刻を用いて、測定ユニット制御部15は情報端末3が保持する時刻に合わせるようにリアルタイムクロック14の時刻を補正する。これによって、測定ユニット1間でのリアルタイムクロック14が出力する時刻に基づいて設定される測定開始時刻Tsのばらつきを抑制することができる。
電池18は、測定部11と、サンプリングクロック12と、A/D変換器13と、リアルタイムクロック14と、測定ユニット制御部15と、記憶部16と、第1近距離無線通信部17に電力を供給する電池であり、例えばアルカリ一次電池やリチウムイオン二次電池である。これによって、測定ユニット1は、電池18の電力により測定ユニット1を駆動することができるので、外部電源とケーブルによって接続する必要がなくなり、電力ケーブルの配線の取り回しを考慮することなく、測定対象110の任意の場所に多数の測定ユニット1を容易に取り付けることができる。
<情報端末の構成例>
情報端末3は、ユーザと測定システム100とのインターフェースを構成する情報通信機器であり、複数の測定ユニット1と通信可能に接続される。ユーザは情報端末3を介して、複数の測定ユニット1に対する測定開始指示の入力、及び測定ユニット1で測定された測定データdの取得を行うことができる。情報端末3は、例えばスマートフォン、タブレット等の汎用のスマートデバイスである。情報端末3は、第2近距離無線通信部31と、入力部33と、表示部35と、端末制御部36とを含む。
第2近距離無線通信部31は、第1近距離無線通信部17と近距離無線通信によって通信可能に接続される通信部であり、第1近距離無線通信部17と同様の構成を有する。上述の通り、本実施の形態において、近距離無線通信は、BLE通信であり、このBLE通信において、測定ユニット1と情報端末3とは1:1コネクションを用いて通信を行い、情報端末3がセントラルを担当し、測定ユニット1がペリフェラル(スレーブ)を担当する。
そして、情報端末3は、例えば、タッチパネル式ディスプレイ37を備える。タッチパネル式ディスプレイ37に表示した画像の入力用のボタンをユーザがタッチしたり、テキストボックスにユーザがテキスト情報を入力したりすることによって、ユーザの入力を受け付ける。すなわち、タッチパネル式ディスプレイ37がユーザの入力を受け付ける入力部33を構成する。また、情報端末3は、タッチパネル式ディスプレイ37に情報を表示して、ユーザに情報の報知を行う。すなわち、タッチパネル式ディスプレイ37がユーザに情報の報知を行う表示部35を構成する。
端末制御部36は、第2近距離無線通信部31、入力部33、及び表示部35を制御し、測定ユニット制御部15と同様に演算器及び記憶装置を備えている。端末制御部36の記憶装置には、管理アプリケーションプログラムが記憶され、この演算器が管理アプリケーションプログラムを記憶装置から読みだして実行することにより、所定の処理を実行することができる。管理アプリケーションプログラムを実行することにより実行される処理には、複数の測定ユニット1に対する測定開始指示の入力を受け付けこれを各測定ユニット1に送信する処理、及び測定データdの送信を各測定ユニット1に要求し、送信された測定データdを受信し、これを編集する処理が含まれる。
なお、測定システム100が複数の測定ユニット1とデータの送受信を行うときは、管理アプリケーションプログラムは、複数の測定ユニット1と順次1:1コネクションを確立させてデータの送受信を行ってもよい。これによって、測定システム100は、複数の測定ユニット1を一括して制御することができる。
[動作例]
次に、測定システム100が提供するサービスの一例を説明する。本動作例においては、自動車の衝突試験を実施する際における動作例を説明する。この試験において、測定対象110とは、自動車又は自動車に搭載したダミー人形であり、複数の測定ユニット1(例えば数百個の測定ユニット1)は測定対象110に取り付けられる。上述した通り、電池18の電力により測定ユニット1を駆動することができるので、電源と各測定ユニット1とを接続する必要がない。また、データを取得するための通信も有線では無く無線であるため通信ケーブルの接続も必要ない。よって、測定対象110に測定ユニット1を容易に取り付けることができる。さらに、BLE通信によって消費電力を抑えることができるので、電池18の容量を小さくすることができ、測定ユニット1を小型することができ、測定対象110に測定ユニット1を更に容易に取り付けることができる。
そして、ユーザが情報端末3に設定サンプリング周期Δt及び測定開始指示を入力すると、接続対象として登録されている各測定ユニット1との1:1コネクションを確立させる通信を順次実行し、設定サンプリング周期Δt及び測定開始指令を各測定ユニット1に送信する。
各測定ユニット1において、測定時刻算出部22は、測定開始指令を受信すると、リアルタイムクロック14を参照して時刻を取得し、この時刻を測定開始時刻(基準時刻)Tsとして設定し、この測定開始時刻Tsを測定ユニット制御部15の記憶装置に保持する。
次に、測定部11は、加速度センサ21が測定した加速度をアナログ測定信号Saとして出力する。そして、A/D変換器13は、このアナログ測定信号Saを設定サンプリング周期Δtに基づき生成されたサンプリングクロック信号Scに従ってデジタルデータSdに変換し、出力する。
次に、測定時刻算出部22は、以下の式にしたがって、実測定時刻Trを算出する。
Tr=Ts+Δt・P・(N−1)
但し、
Nは、測定開始後(測定開始時刻Ts経過後)から現在までにA/D変換器13から出力されたデジタルデータSdの数
すなわち、測定時刻算出部22は、設定サンプリング周期Δtに補正係数P及びデータ数N−1を乗じた経過時間を測定開始時刻Tsに加算して実測定時刻Trを算出する。このように、測定時刻算出部22は、設定サンプリング周期Δtを補正係数Pに基づいて補正して実サンプリング周期Δtrに換算し、本来、実サンプリング周期Δtrに紐づかれるべき実測定時刻Trを算出する。
次に、測定データ生成部23は、デジタルデータSdと実測定時刻Trとを紐付けた(関係付けた)測定データdを生成する。
そして、測定ユニット制御部15は、測定データdを測定データ記憶部27に格納する。
なお、測定時刻算出部22による実測定時刻Trの算出、測定データ生成部23による測定データdの生成は、時間の経過にしたがって順次A/D変換器13から出力されるデジタルデータSdのそれぞれに対して行われる。測定データdは、複数のデータを一つのファイルにまとめた上で測定データ記憶部27に格納するようにしてもよい。
ところで、図3に示すように、例えば、測定ユニット1にサンプリングクロック偏差が生じている場合、測定データdと測定時刻とを紐付けるときに測定時刻として設定サンプリング周期Δtに基づいて算出した時刻を用いると、この測定データd時系列に並べて得られる波形Saaは、時間軸で間延びしたり縮んだりした波形となる。しかし、測定システム100は、設定サンプリング周期Δtを補正係数Pに基づいて補正した実サンプリング周期Δtrに基づいた実測定時刻Trを算出し、これを測定データdと紐付けているので、時間軸で間延びしたり縮んだりした波形Saaとして表現されることなく、アナログ測定信号Saの波形をより精確に表現することができる。これによって、測定ユニット1間のサンプリングクロック偏差に起因する測定ユニット1間の相対的な時間軸のずれを低減することができる。
そして、ユーザが情報端末3にデータ取得指示を入力すると、情報端末3は、各測定ユニット1との1:1コネクションを確立させ通信を順次実行する。この通信においては、情報端末3の端末制御部36がデータ送信指令を第2近距離無線通信部31を介して各測定ユニット1に送信する。そして、測定ユニット1の測定ユニット制御部15は、データ送信指令を受信すると、測定データ記憶部27に格納されている測定データdを読み出し、第1近距離無線通信部17を介して、測定ユニット1に送信する。これによって、情報端末3は、複数の測定ユニット1のそれぞれの測定データdを取得する。
図4は、個別時系列測定データda及び統合時系列測定データdbをグラフ化して示す図である。
次に、図4に示すように、情報端末3は、測定ユニット1毎に測定データdを実測定時刻Trにしたがって時系列に並べた個別時系列測定データdaを生成する。
次に、複数の測定ユニット1の個別時系列測定データdaを時系列に沿って重畳させた統合時系列測定データdbを生成する。
これによって、複数の測定ユニット1で測定された測定データがそれぞれ同じ時間軸で同期されて取得されるため振動の伝搬遅延等が正しく把握できる。
このように、測定システム100は、測定対象110に取り付けられる複数の測定ユニット1を備える測定システム100であって、各測定ユニット1は、環境の状態量を測定し、この状態量を電圧もしくは電流のアナログ信号であるアナログ測定信号Saを出力する測定部11と、所定の設定サンプリング周期Δtに基づきサンプリングクロック信号Scを生成するサンプリングクロック12と、サンプリングクロック信号Scに従ってアナログ測定信号Saをデジタルデータに変換して出力するA/D変換器13と、設定サンプリング周期Δt毎の時刻を実サンプリング周期毎の実測定時刻に補正するための補正係数Pを格納する補正情報記憶部26と、設定サンプリング周期Δt毎の時刻を補正係数Pに基づいて補正して実測定時刻Trを算出する測定時刻算出部22と、デジタルデータと実測定時刻Trとを紐付けて測定データdを生成する測定データ生成部23と、を備える。
従来、温湿度のような変化速度が遅いものは、通常、サンプリング間隔が1分以上と長いため、測定中に任意の頻度でリアルタイムクロックと基準時間との時刻合わせをすれば十分であった。しかし、加速度のような変化速度の速いものについては、A/D変換器のサンプリング周期(一般的には凡そ1/100秒〜1/1000秒)でサンプリングを行いデジタルデータとし、このデジタルデータをリアルタイムクロックからの時刻と紐づけると、この測定ユニットに内蔵されたA/D変換器のサンプリングクロック固有の周波数偏差の影響で、測定ユニット間で発生する相対的な測定時刻のばらつきが大きくなることがあった。上記の構成によれば、測定ユニット1間のクロック偏差に起因する測定データdの波形の時間軸が各測定ユニット1で間延びしたり縮んだりして記録される事象を低減することができる。その結果、サンプリング間隔が密な動的測定において、測定ユニット間で発生する相対的な測定時刻のばらつきを抑制することができる。
時刻を刻むリアルタイムクロック14を更に備え、測定時刻算出部22は、リアルタイムクロック14から時刻を取得して時刻を測定開始時刻(基準時刻)Tsとして設定し、設定サンプリング周期Δtに補正係数P及び測定開始時刻Tsの経過後から現在までにA/D変換器13から出力されたデジタルデータの数を乗じた経過時間を測定開始時刻Tsに加算して実測定時刻Trを算出してもよい。
この構成によれば、測定ユニット間で相対的にそれぞれの時間軸が間延びしたり縮んだりして記録される事象を適切に低減することができる。
測定ユニット1と通信可能に接続される情報端末3を備え、情報端末3は、複数の測定ユニット1のそれぞれの測定データdを取得し、測定ユニット1毎に測定データdを実測定時刻Trにしたがって時系列に並べた個別時系列測定データdaを生成し、複数の測定ユニット1の個別時系列測定データdaを時系列に沿って重畳させた統合時系列測定データdbを生成してもよい。
この構成によれば、複数の測定ユニット1で測定された測定データがそれぞれ同じ時間軸で同期されて取得されるため測定データ間の正確な比較ができる。
測定部11は、加速度を測定したアナログ測定信号Saを出力してもよい。
この構成によれば、測定対象110の様々な部位に加わる加速度を精度よく測定することができ、例えば衝突試験に適用することができる。
<変形例>
上記実施の形態において、情報端末3は、ユーザが直接操作する端末であり、自動車の衝突試験においては、ユーザが測定対象110の外部において操作したがこれに限られるものではない。これに代えて、図3に示すように、加速度測定システムは、情報端末3と無線通信によって通信可能に接続される第2情報端末4を備えていてもよい。無線通信とは、例えば、近距離無線通信、Wi−Fi等の無線LAN通信、移動通信の何れかである。この第2情報端末4は、情報端末3と同様の機器であり、ユーザは、第2情報端末4のタッチパネル式ディスプレイ37を操作して、測定開始指示入力の入力操作を行う。なお、情報端末3及び第2情報端末4は、それぞれ上記の無線通信を行うための無線通信部をそれぞれ備える。そして、ユーザが第2情報端末4に対して測定開始指示入力の入力操作を行うと、第2情報端末4は、加速度測定システム100に搭載された情報端末3に対して測定開始指示処理を実行する指令である実行指令を送信する。そして、情報端末3は実行指令を受信すると、測定開始指示処理を実行する。これによって、ユーザは、加速度測定システム100からより離れた場所から測定開始指示処理を実行する指令を入力することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
Sa アナログ測定信号
Sc サンプリングクロック信号
Sd デジタルデータ
Tr 実測定時刻
d 測定データ
Δt 設定サンプリング周期
Δtr 実サンプリング周期
1 測定ユニット
3 情報端末
11 測定部
12 サンプリングクロック
13 A/D変換器
22 計測時刻算出部
23 測定データ生成部
26 補正情報記憶部
27 測定データ記憶部
100 測定システム
110 測定対象

Claims (6)

  1. 測定対象に取り付けられる複数の測定ユニットを備える測定システムであって、
    各測定ユニットは、
    環境の状態量を検出し、前記状態量を電圧もしくは電流のアナログ信号であるアナログ測定信号として出力する測定部と、
    所定の設定サンプリング周期に基づきサンプリングクロック信号を生成するサンプリングクロックと、
    前記サンプリングクロック信号に従って前記アナログ測定信号をデジタルデータに変換して出力するA/D変換器と、
    前記設定サンプリング周期毎の時刻を実サンプリング周期毎の実測定時刻に補正するための補正係数を格納する補正情報記憶部と、
    前記設定サンプリング周期毎の時刻を前記補正係数に基づいて補正して前記実測定時刻を算出する測定時刻算出部と、
    前記デジタルデータと前記実測定時刻とを紐付けて測定データを生成する測定データ生成部と、を備える、測定システム。
  2. 時刻を刻むリアルタイムクロックを更に備え、
    前記測定時刻算出部は、前記リアルタイムクロックから時刻を取得して該時刻を基準時刻として設定し、前記設定サンプリング周期に前記補正係数及び前記基準時刻の経過後から現在までに前記A/D変換器から出力された前記デジタルデータの数を乗じた経過時間を前記基準時刻に加算して実測定時刻を算出する、請求項1に記載の測定システム。
  3. 前記基準時刻は、測定を開始した時刻である、請求項2に記載の測定システム。
  4. 前記測定ユニットと通信可能に接続される情報端末を備え、
    前記情報端末は、複数の前記測定ユニットのそれぞれの前記測定データを取得し、前記測定ユニット毎に前記測定データを前記実測定時刻にしたがって時系列に並べた個別時系列測定データを生成し、複数の前記測定ユニットの前記個別時系列測定データを時系列に沿って重畳させた統合時系列測定データを生成する、請求項1乃至3の何れか1に記載の測定システム。
  5. 前記測定部は、加速度を測定したアナログ測定信号を出力する、請求項1乃至4の何れか1に記載の測定システム。
  6. 測定対象に取り付けられる複数の測定ユニットのそれぞれにおいて、
    所定の設定サンプリング周期に基づき生成されたサンプリングクロック信号に従って測定結果であるアナログ測定信号をデジタルデータに変換し、
    前記設定サンプリング周期を実サンプリング周期に補正する補正係数に基づいて前記設定サンプリング周期を前記実サンプリング周期に補正し、
    前記実サンプリング周期に基づいて実測定時刻を算出し、
    前記デジタルデータと前記実測定時刻とを紐付けて測定データを生成する、測定データ生成方法。
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