JP5065000B2 - 電圧測定装置及びこれを具えた組電池システム - Google Patents

電圧測定装置及びこれを具えた組電池システム Download PDF

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Description

本発明は、組電池を構成する各セルの両端電圧を測定する装置、及び該装置を具えた組電池システムに関するものである。
近年、ハイブリッド自動車において複数のリチウムイオン二次電池(セル)を直列に接続してなる組電池が電源として利用される等、組電池の利用が拡がっている。
ハイブリッド自動車においては、安定した走行能力を確保するために組電池の状態を監視する必要があり、組電池の状態を示す主要な指標として、組電池を構成する複数のセルの充電状態(SOC:State Of Charge)がある。各セルの充電状態は、組電池を流れる電流の大きさ、各セルの両端電圧、各セルの内部抵抗値等から算出することが出来る。各セルの内部抵抗値は、組電池を流れる電流の大きさと各セルの両端電圧とから算出されるのであるが、各セルの内部抵抗値を精度良く求めるためには、組電池を流れる電流の大きさと各セルの両端電圧とを同時に測定する必要がある。又、組電池の状態を適切に判断するためには、組電池を構成する複数のセルについて同時刻の充電状態を算出する必要があり、そのためには、それら複数のセルの両端電圧を同時に測定する必要がある。
図12は、従来のハイブリッド自動車のバッテリシステムを表わしており、該バッテリシステムは、図示の如く、リチウムイオン二次電池からなる複数(図示する例では80個)のセル(1)を直列に接続してなる組電池と、組電池の状態を監視する監視装置とから構成され、該組電池から負荷(6)へ電力の供給が可能となっている。ここで、監視装置は、バッテリシステムの構成から組電池を除いた構成を有している。
監視装置は、複数(図示する例では4つ)のセルからなるセルグループ毎に各セルの両端電圧を測定することが可能であって、複数(図示する例では20台)の電圧センサ(7)を具えている。又、該監視装置は、組電池を流れる電流の大きさを測定する電流センサ(8)と、前記複数台の電圧センサ(7)から電圧測定値を取得すると共に該電流センサ(8)から電流測定値を取得するコントロールユニット(9)とを具えている。各電圧センサ(7)のCPU(71)とコントロールユニット(9)のマルチプレクサ回路(92)とが通信線(5)によって互いに接続されると共に、各電圧センサ(7)のCPU(71)とコントロールユニット(9)のCPU(91)とが同期信号送信ライン(51)によって互いに接続されている。又、電流センサ(8)とコントロールユニット(9)のCPU(91)とが電流測定ライン(50)によって互いに接続されている。
コントロールユニット(9)のCPU(91)は、電流センサ(8)から電流測定ライン(50)を介して電流測定値を取得すると同時に、同期信号を同期信号送信ライン(51)を介して複数台の電圧センサ(7)に送信する。各電圧センサ(7)のCPU(71)は、該同期信号を受けて4つのセルのそれぞれの両端電圧を測定し、それらの電圧測定値を通信線(5)を介してコントロールユニット(9)のCPU(91)に送信する。コントロールユニット(9)のCPU(91)は、電流センサ(8)からの電流測定値と複数の電圧センサ(7)からの電圧測定値とから各セルの内部抵抗値を算出した後、各セルの充電状態を算出する。
上記従来のバッテリシステムにおいては、上述の如くコントロールユニット(9)から複数の電圧センサ(7)に同期信号を送信することによって、それらの電圧センサ(7)の間で電圧測定動作について同期がとられ、同時刻に測定された電圧値がコントロールユニット(9)に送信されることになる。
尚、複数の電圧センサ間で電圧測定動作について同期をとる種々の監視装置が提案されている。
例えば、マスタ装置と複数のスレーブ装置とが通信線によってリング状に接続されており、マスタ装置から発せられた計測要求を順次スレーブ装置に転送し、各スレーブ装置はその位置に応じた待ち時間の経過を待って電池モジュールの端子間電圧や温度を計測する監視装置が提案されている(特許文献1参照)。
又、パルス信号に基づいて、組電池を流れる電流を検出する動作と組電池を構成する各電池モジュールのモジュール電圧を検出する動作との間で同期をとる充電状態検出装置が提案されている(特許文献2参照)。
更に、組電池を構成する各モジュール電池の両端電圧を監視する1台のマスターユニットと複数台のスレーブユニットとを具え、マスターユニットから複数台のスレーブユニットに対して電圧計測指令信号を供給することによって、マスターユニット及びそれら複数台のスレーブユニット間で電圧計測について同期をとる監視装置が提案されている(特許文献3参照)。
特開2000−173674号公報 特開2000−270492号公報 特開平9−139237号公報
しかしながら、図12に示す従来のバッテリシステムにおいては、コントロールユニット(9)から複数の電圧センサ(7)に通信線(5)を介して同期信号を同時に送信することが出来ないため、通信線(5)とは別に同期信号送信ライン(51)を設けなければならず、回路構成が複雑となる問題があった。
本発明の目的は、従来よりも回路構成が簡易な電圧測定装置及びこれを具えた組電池システムを提供することである。
本発明に係る電圧測定装置は、複数のセルを直列に接続してなる組電池を対象として、各セルの両端電圧を1或いは複数のセルからなるセルグループ毎に測定する装置であって、各セルグループを構成する各セルの両端電圧を測定する複数の電圧測定回路と、これら
複数の電圧測定回路と通信線によって接続されて、これら複数の電圧測定回路から測定結果を取得する制御回路とを具えている。そして、各電圧測定回路は、
各セルの両端電圧を測定する動作を繰り返す電圧測定手段と、
前記電圧測定手段から得られた最新の測定結果を含む過去複数回分の測定結果が格納される測定結果格納手段と、
前記制御回路からの電圧測定結果要求コマンドを受信するコマンド受信手段と、
前記コマンド受信手段によって電圧測定結果要求コマンドが受信されたとき、前記測定結果格納手段に格納されている過去複数回分の測定結果の内、該コマンドに応じた測定結果を前記通信線を介して前記制御回路に送信する測定結果送信手段
とを具えている。一方、前記制御回路は、前記複数の電圧測定回路に対して順次、時間をずらして電圧測定結果要求コマンドを送信するものであって、
前記複数の電圧測定回路について夫々、最初の電圧測定回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点から各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点までに各電圧測定回路によって電圧測定が行なわれることとなる回数に応じた周期分だけ前記の各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点よりも過去の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成するコマンド作成手段と、
前記コマンド作成手段によって作成された各電圧測定結果要求コマンドを前記通信線を介して各電圧測定回路に送信するコマンド送信手段と、
前記複数の電圧測定回路から送信された測定結果を受信する測定結果受信手段
とを具えている。
上記本発明に係る電圧測定装置においては、複数の電圧測定回路はそれぞれ各セルの両端電圧を測定する動作を繰り返し、最新の測定結果を含む過去複数回分の測定結果が測定結果格納手段に格納される。
一方、制御回路は、前記複数の電圧測定回路に対して順次、時間をずらして電圧測定結果要求コマンドを送信する。ここで、最初の電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された後においても、各電圧測定回路は継続して電圧測定を繰り返し、その度に得られる測定結果が最新の測定結果として測定結果格納手段に格納されることになるので、最初の電圧測定回路に対するコマンド送信時点で該電圧測定回路に要求された測定結果の周期と同じ周期の測定結果として測定結果格納手段に格納されている測定結果は、その後に他の電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信される時点では、最初の電圧測定回路に対するコマンド送信時点から前記他の電圧測定回路に対するコマンド送信時点までに該電圧測定回路によって電圧測定が行なわれる回数と一致する周期分だけ過去の測定結果として測定結果格納手段に格納されていることになる。従って、各電圧測定回路に対して、前記の各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点よりも前記回数に応じた周期分だけ過去の測定結果を要求すれば、最初の電圧測定回路以外の電圧測定回路から、最初の電圧測定回路から送信される測定結果が得られた周期と略同時刻の周期にて得られた測定結果が制御回路に送信されることになる。この様にして、制御回路は、複数の電圧測定回路から略同時刻に測定された電圧測定結果を取得することが出来る。
上記本発明に係る電圧測定装置においては、上述の如く制御回路から複数の電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドを送信する時間をずらずことによって該コマンドの送信に従来から設けられている通信線を利用することが出来るので、従来の同期信号送信
ラインを省略することが出来、回路構成が簡易となる。
具体的には、各電圧測定回路の電圧測定手段は、所定の周期で各セルの両端電圧を測定する動作を行ない、前記コマンド作成手段は、前記複数の電圧測定回路について夫々、最初の電圧測定回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点から各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点までの時間を各電圧測定回路の電圧測定周期で除算して得られる商と一致する周期分だけ前記の各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点よりも過去の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成する。
最初の電圧測定回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点から各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信される時点までに各電圧測定回路によって電圧測定が行なわれる回数は、最初の電圧測定回路に対するコマンド送信時点から各電圧測定回路に対するコマンド送信時点までの時間を各電圧測定回路の電圧測定周期で除算して得られる商、或いは該商に1を加算した値と一致することになる。
そこで、上記具体的構成においては、最初の電圧測定回路に対するコマンド送信時点から各電圧測定回路に対するコマンド送信時点までの時間を各電圧測定回路の電圧測定周期で除算して得られる商と一致する周期分だけ過去の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドが作成される。
又、具体的には、前記制御回路は、複数の電圧測定回路のそれぞれについての複数の回路情報を電圧測定回路の識別番号に従って配列してなる回路構成情報が格納されている回路構成情報格納手段を具えており、前記コマンド作成手段は、
前記回路構成情報格納手段に格納されている回路構成情報を構成する複数の回路情報に基づいて順次、各識別番号が付与された電圧測定回路が配備されているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって電圧測定回路が配備されていると判断された場合に電圧測定結果要求コマンドを作成する処理を実行する作成処理実行手段
とを具えており、前記コマンド送信手段は、前記コマンド作成手段によって電圧測定結果要求コマンドが作成される度に該コマンドを電圧測定回路に送信する。
上記具体的構成においては、回路情報は例えば、各電圧測定回路が測定対象とするセルの数を表わす値をとり、この場合、回路構成情報は、配備されている複数の電圧測定回路にそれぞれ付与されている識別番号に対応する位置に1以上の値を有する一方、これら複数の電圧測定回路に付与されていない識別番号に対応する位置に0の値を有することになる。又、回路構成情報は例えば、配備されている複数の電圧測定回路にそれぞれ付与されている識別番号に対応する位置に第1の所定値、例えば1の値を有する一方、これら複数の電圧測定回路に付与されていない識別番号に対応する位置に第2の所定値、例えば0の値を有している。従って、回路構成情報に基づいて各識別番号が付与された電圧測定回路の配備の有無を判断することが出来、電圧測定回路が配備されていると判断された場合に限って電圧測定結果要求コマンドが作成されて該電圧測定回路に送信される。
上記具体的構成によれば、回路構成情報に基づいて電圧測定回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信のタイミングが制御されるので、電圧測定回路の数が変更された場合であっても、電圧測定結果要求コマンドの送信のタイミングを制御するプログラムを変更する必要はなく、回路構成情報を変更するだけの簡易な変更を行なえばよい。従って、簡易な変更によってセル数の異なる種々の組電池を具えた種々の組電池システムに適用することが出来、汎用性の高い電圧測定装置を実現することが出来る。
更に具体的には、前記コマンド作成手段の判断手段は、前記複数の全ての回路情報についての前記判断を繰り返す。これによって、制御回路は、複数の電圧測定回路から測定結果を繰り返し取得することになる。
更に具体的には、配備されている複数の電圧測定回路の内、1つの電圧測定回路に0の識別番号が付与されており、前記コマンド作成手段の判断手段は、前記複数の回路情報について識別番号の小さい順に前記判断を所定の周期で行なうものであって、各電圧測定回路の電圧測定周期をTm、前記コマンド作成手段の判断手段の判断周期をTjとすると、前記コマンド作成手段の作成処理実行手段は、識別番号Iが付与された電圧測定回路について、下記数2で表わされる計算式の商に一致する周期分だけ最新の測定結果よりも前の周期にて得られた測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成する。
(数2)
T=I・Tj/Tm
上記具体的構成においては、上記の簡単な計算式によって、各電圧測定回路に対して送信を要求する測定結果の周期を算出することが出来る。
更に又、具体的には、組電池を流れる電流の大きさを測定する電流測定回路を具え、前記制御回路のコマンド作成手段は、最初の電圧測定回路に対して最新の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成するものであって、前記制御回路は、最初の電圧測定回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時に前記電流測定回路から電流測定値を取得する電流測定値取得手段を具えている。
上記具体的構成においては、最初の電圧測定回路に対して最新の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドが送信されるので、複数の電圧測定回路からは、最初の電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点付近の周期にて得られた電圧測定結果が制御回路に送信されることになる。従って、制御回路は、最初の電圧測定回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時に電流測定回路から電流測定値を取得する動作を行なうことによって、前記複数の電圧測定回路から送信されることとなる電圧測定結果の測定時刻と略同時刻に測定された電流測定値を取得することが出来、例えばそれらの電圧測定結果と電流測定値とに基づいて各セルの内部抵抗値を算出した後、各セルの内部抵抗値から各セルの充電状態を算出すれば、精度の高い充電状態を得ることが出来る。
本発明に係る組電池システムは、複数のセルを直列に接続してなる組電池と、該組電池を構成する各セルの両端電圧を1或いは複数のセルからなるセルグループ毎に測定する電圧測定装置とを具え、該電圧測定装置として、上記本発明の電圧測定装置を採用したものである。
本発明に係る電圧測定装置及びこれを具えた組電池システムによれば、電圧測定結果要求コマンドの送信に従来から設けられている通信線を利用することが出来るので、従来の同期信号送信ラインを省略することが出来、回路構成が簡易となる。
以下、本発明をハイブリッド自動車のバッテリシステムに実施した形態につき、3つの実施例に基づいて具体的に説明する。
第1実施例
本実施例のバッテリシステムは、図1に示す如く、リチウムイオン二次電池からなる80個のセル(1)を直列に接続してなる組電池と、組電池の状態を監視する監視装置とから構成され、該組電池から負荷(6)へ電力の供給が可能となっている。ここで、監視装置は、バッテリシステムの構成から組電池を除いた構成を有している。
上記監視装置は、4つのセルからなるセルグループ毎に各セルの両端電圧を測定することが可能であって、20台の電圧センサ(2)を具えている。又、該監視装置は、組電池を流れる電流の大きさを測定する電流センサ(3)と、前記20台の電圧センサ(2)から電圧測定結果を取得すると共に該電流センサ(3)から電流測定値を取得するコントロールユニット(4)とを具えている。各電圧センサ(2)は、CPU(21)とバッファメモリ(22)とを具えている一方、コントロールユニット(4)は、CPU(41)とマルチプレクサ回路(42)とROM(43)とを具えており、各電圧センサ(2)のCPU(21)とコントロールユニット(4)のマルチプレクサ回路(42)とが通信線(5)によって互いに接続されている。又、電流センサ(3)とコントロールユニット(4)のCPU(41)とが電流測定ライン(50)によって互いに接続されている。
各電圧センサ(2)は、4つのセルのそれぞれの両端電圧を10ms間の周期で測定するものであって、それらの測定結果はCPU(21)によってバッファメモリ(22)に書き込まれる。尚、測定結果は、ノイズを含んでいるため、公知のローパスフィルタリング処理が施された後、バッファメモリ(22)に書き込まれる。
バッファメモリ(22)には、図2に示す如く、10回分の測定結果を書き込むための領域Buf[0]〜Buf[9]が設けられており、測定が行なわれる度に得られる最新の測定結果は、領域Buf[0]から領域Buf[9]の各領域に順番に繰り返し書き込まれる。これによって、バッファメモリ(22)は、常に最新の測定結果を含む過去10回分の測定結果が格納されている状態となる。
図1に示す各電圧センサ(2)のCPU(21)は、コントロールユニット(4)のCPU(41)から後述の電圧測定結果要求コマンドを受けたとき、バッファメモリ(22)に格納されている過去10回分の測定結果の内、該コマンドに応じた1回分の測定結果を通信線(5)を介してコントロールユニット(4)に送信する。
コントロールユニット(4)のROM(43)には、配備可能な台数である20台の電圧センサがそれぞれ測定対象とするセルの数を表わす20個のセル数情報を電圧センサ番号0〜19の順に配列してなるセル構成データが格納されている。本実施例では、20台の電圧センサ(2)が配備されて、それらの電圧センサに対してそれぞれ電圧センサ番号0〜19が付与されており、20台の全ての電圧センサが4つのセルを測定対象としているので、下記数3によって表わされるセル構成データがROM(43)に格納されている。該セル構成データは、後述の測定結果取得処理に供される。
(数3)
Cnum[20]={4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4}
コントロールユニット(4)のCPU(41)は、100msの周期で、電流センサ(3)から電流測定値を取得すると共に20台の電圧センサ(2)からそれぞれ4つのセルについての電圧測定値を取得し、取得した電流測定値と電圧測定値とから各セル(1)の内部抵抗値を算出した後、それらの電流測定値、電圧測定値及び内部抵抗値等から各セル(1)の充電状態を算出する。尚、セルの内部抵抗値の算出方法及び充電状態の算出方法は公知であるので、それらの説明は省略する。
電圧測定値取得処理においては、コントロールユニット(4)のCPU(41)は、20台の電圧センサに対して順次、5msずつ時間をずらして電圧測定結果要求コマンドを通信線(5)を介して送信する。ここで、電圧測定結果要求コマンドは、該コマンドが電圧測定結果の送信を要求するコマンドである旨を表わすコマンド識別子と、各電圧センサ(2)のバッファメモリ(22)に格納されている過去10回分の測定結果の内、送信すべき測定結果を表わす遅れ時間情報と、コマンドの終了を表わすコマンド区切子とから構成されている。
図4は、上記監視装置において20台の電圧センサが電圧測定を行なうタイミング、コントロールユニットが電圧測定結果要求コマンドを送信するタイミング、及びコントロールユニットが電流測定値を取得するタイミングを表わしている。尚、以下では、電圧センサ番号が0の電圧センサを電圧センサ0、電圧センサ番号が1の電圧センサを電圧センサ1、電圧センサ番号2の電圧センサを電圧センサ2・・・という。
該監視装置においては、各電圧センサは、図中に丸印及び二重丸印で示す如く10msの周期で4つのセルのそれぞれの両端電圧を測定する。
そして、コントロールユニットは、図中に星印で示すタイミングで電流センサから電流測定値を取得すると共に、20台の電圧センサに対して順次、図中に四角形の印で示す如く5msの周期で電圧測定結果要求コマンドを送信する。電圧センサ0及び電圧センサ1に対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、バッファメモリに格納されている過去10回分の測定結果の内、最新の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、これらの電圧センサ0、1からは夫々、図中に二重丸印で示す如く、前記コマンドの送信時点付近で得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ2及び電圧センサ3においては、電圧センサ0に対するコマンド送信時点で最新の測定結果としてバッファメモリに格納されていた測定結果は、電圧センサ2及び電圧センサ3に対してそれぞれ電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点では10ms前の測定結果或いは20ms前の測定結果としてバッファメモリに格納されていることになるので、電圧センサ2及び電圧センサ3に対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、10ms前の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、これらの電圧センサ2、3からは夫々、図中に二重丸印で示す如く、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期或いは次の周期にて得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。同様の理由により、電圧センサ4〜19に対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、20ms前の測定結果、20ms前の測定結果、30ms前の測定結果・・・90ms前の測定結果、及び90ms前の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、これらの電圧センサ4〜19から夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期或いは次の周期にて得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
上記監視装置においては、上述の如くコントロールユニットから20台の電圧センサに対して順次、5msの周期で電圧測定結果要求コマンドが送信されるので、コントロールユニットは、100ms間で20台の全ての電圧センサから電圧測定結果を取得することになる。ここで、20台の電圧センサに対してそれぞれ上記の値をとる遅れ時間情報を含む電圧測定結果要求コマンドを送信することによって、図中に二重丸印で示す如く、20台の電圧センサから夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期或いは次の周期にて得られた測定結果を取得することが出来る。尚、本実施例においては、各電圧センサの測定周期が10ms、コントロールユニットの電圧測定結果要求コマンドの送信周期が5msであるので、図示の如く、コントロールユニットによって取得された測定結果間で測定時刻について最大15msの同期ずれが発生することになるが、数十ms程度までは充電状態の算出の精度に問題のない範囲内である。
図5は、各電圧センサのCPUによって実行される電圧測定手続きを表わしており、先ずステップS1にてコントロールユニットからの起動信号により起動された後、ステップS2では、測定結果を書き込むべき領域の番号を表わすポインタpointの値を0に初期化する。
次にステップS3にて4つのセルのそれぞれの両端電圧を測定し、ステップS4では該測定結果をバッファメモリの領域Buf[point]に書き込む。続いてステップS5では、ポインタpointの値を1だけカウントアップした後、ステップS6では、ポインタpointの値がバッファメモリの書込み領域数N(=10)以上であるか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS8に移行して、コントロールユニットからの測定動作終了コマンドが受信されたか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS3に戻って上記手続きを繰り返す。ここで、該手続きは10ms周期で繰り返される。該手続きが繰り返される過程で、バッファメモリの領域Buf[9]に測定結果が書き込まれると、ステップS6にてイエスと判断されてステップS7に移行し、ポインタpointの値を0に設定した後、ステップS8に移行する。そして、コントロールユニットからの測定動作終了コマンドが受信されたとき、ステップS8にてイエスと判断されて上記手続きを終了する。
上記手続きによって、10ms周期で電圧測定が行なわれ、該測定結果がバッファメモリの領域Buf[0]〜Buf[9]に順番に繰り返し書き込まれることになる。
上記電圧測定手続きの実行中にコントロールユニットからの電圧測定結果要求コマンドが受信されると、割込みが発生して、図6に示す測定結果送信手続きが実行される。
先ずステップS11にて、受信された電圧測定結果要求コマンドの分析を行なった後、ステップS12では、該電圧測定結果要求コマンドから遅れ時間情報Dを抽出し、続いてステップS13では、送信すべき測定結果が格納されている領域の番号を表わす送信領域変数snumの値として、その時点でのポインタpointの値から前記遅れ時間情報Dを減算して得られる値を設定する。次にステップS14では、その時点での送信領域変数snumの値が0を下回るか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS15にて、その時点での送信領域変数snumの値にバッファメモリの領域数N(=10)を加算して得られる値を送信領域変数snumの値として設定した後、ステップS16に移行する。一方、ステップS14にてノーと判断された場合はステップS15を迂回して、ステップS16に移行する。ステップS16では、バッファメモリの領域Buf[snum]に書き込まれている測定結果をコントロールユニットに送信して、上記手続きを終了する。
上記手続きによって、バッファメモリの領域Buf[0]〜Buf[9]の内、電圧測定結果要求コマンドが受信された時点でのポインタpointの値と該コマンドに含まれる遅れ時間情報Dとによって特定される領域Buf[snum]に書き込まれている測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
例えば、図2に示す如くコントロールユニットからの電圧測定結果要求コマンドが受信された時点でのポインタpointの値が5であって、該コマンドに含まれる遅れ時間情報Dが3である場合には、ステップS13にて設定される送信領域変数snumの値は2であるので、バッファメモリの領域Buf[2]に書き込まれている測定結果がコントロールユニットへ送信される。
又、コントロールユニットからの電圧測定結果要求コマンドが受信された時点でのポインタpointの値が5であって、該コマンドに含まれる遅れ時間情報Dが7である場合には、ステップS13にて設定される送信領域変数snumの値は−2であるので、ステップS14にて送信領域変数snumの値が8に設定されて、バッファメモリの領域Buf[8]に書き込まれている測定結果がコントロールユニットへ送信される。
図7は、コントロールユニットのCPUによって実行される測定結果取得手続きを表わしており、先ずステップS21にて、5msを計時するタイマを初期化した後、ステップS22では、電圧センサ番号iを0に初期化する。次にステップS23にて、電流センサから電流測定値を取得してバッファメモリ(図1において図示省略)の一時領域に書き込んだ後、ステップS24では、ROMに格納されているセル構成データを構成するセル数情報の内、電圧センサ番号iの電圧センサについてのセル数情報Cnum[i]が3以上4以下であるか否かを判断する。尚、セル数情報が0であるか否かを判断してもよい。
電圧センサ番号iの電圧センサが配備されている場合はステップS24にてイエスと判断されてステップS25に移行し、電圧センサ番号iを所定値(=2)で除算して得られる商を遅れ時間情報Dとして含む電圧測定結果要求コマンドを作成して電圧センサ番号iの電圧センサに送信する。ここで、該所定値は、電圧センサの電圧測定周期(=10ms)を上記ステップS24の判断周期(=5ms)で除算して得られる値である。又、上述の如く電圧センサ番号は0〜19の値をとるので、遅れ時間情報Dは、図3に示す如く0〜9の値をとることとなり、“0”は最新の測定結果、“1”は10秒前の測定結果、“2”は20秒前の測定結果、“3”は、30秒前の測定結果・・・を表わすことになる。尚、最初に電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる電圧センサの電圧センサ番号iは0であるので、前記遅れ時間情報Dは、最初の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点から各電圧センサに対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点までの時間を電圧センサの電圧測定周期で除算して得られる商と一致することになる。
続いてステップS26では、前記電圧センサからの測定結果の受信に待機し、ステップS27では、前記電圧センサからの測定結果が受信されたか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS26に戻る。その後、前記電圧センサからの測定結果が受信されてステップS27にてイエスと判断されると、ステップS28に移行して、受信された測定結果をバッファメモリの一時領域に保存した後、ステップS29に移行する。
尚、電圧センサ番号iの電圧センサが配備されておらず、ステップS24にてノーと判断された場合は、ステップS25乃至ステップS28を迂回してステップS29に移行する。
ステップS29では、前記タイマを初期化してから5ms間が経過したか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS29にて同じ判断を繰り返す。その後、5ms間が経過してステップS29にてイエスと判断された場合は、ステップS30に移行して、前記タイマを初期化する。続いてステップS31では、電圧センサ番号iを1だけカウントアップした後、ステップS32にて、電圧センサ番号iが最大値M(=19)と一致するか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS24に戻って、ステップS24乃至ステップS32の手続きを繰り返す。
その後、電圧センサ番号iが19の電圧センサについて上記手続きが実行されると、ステップS32にてイエスと判断されてステップS33に移行し、バッファメモリの一時領域に保存されている電流測定値及び電圧測定結果を確定領域に保存した後、ステップS22に戻って、ステップS22乃至ステップS33の手続きを繰り返す。ここで、ステップS24乃至ステップS32の手続きは20回繰り返されることになるので、ステップS22乃至ステップS33の手続きは100msの周期で繰り返されることになる。
本実施例のコントロールユニットのROMには、上記数3によって表わされるセル構成データが格納されているため、ステップS24では常にイエスと判断されて、図4に示す如く20台の電圧センサに対して順次、5msの周期で電圧測定結果要求コマンドが送信されることになる。
ここで、電圧センサ番号iが0の電圧センサ、及び電圧センサ番号iが1の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、0の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、これらの電圧センサ0、1からはそれぞれ最新の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ番号iが2の電圧センサ、及び電圧センサ番号iが3の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、1の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、これらの電圧センサ2、3からはそれぞれ10ms前の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ番号iが4〜19の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、2、2、3・・・9、9の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、これらの電圧センサ4〜19からはそれぞれ20ms前の測定結果、20ms前の測定結果、30ms前の測定結果・・・90ms前の測定結果、及び90ms前の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
この様にして、コントロールユニットは、図4に二重丸印で示す如く、20台の電圧センサ0〜19から夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドを送信した時点での周期或いは次の周期にて得られた測定結果を取得することが出来る。又、コントロールユニットは、電圧センサ0に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点で電流センサから電流測定値を取得するので、該電流測定値と電圧センサ0〜19からそれぞれ取得した電圧測定結果とに基づいて各セルの内部抵抗値を精度良く求めることが出来、それらの電流測定値、電圧測定結果及び内部抵抗値等から各セルの充電状態を精度良く求めることが出来る。これによって、組電池の状態を適切に判断することが出来る。尚、上述の如く図7のステップS22乃至ステップS32の手続きは100msの周期で繰り返されることとなるので、コントロールユニットは、100msの周期で、電流センサから電流測定値を取得すると共に20台の電圧センサから電圧測定結果を取得することになる。
第2実施例
第1実施例のバッテリシステムは、80個のセルからなる組電池を対象として各セルの両端電圧を20台の電圧センサによって測定する監視装置を具えているのに対し、本実施例のバッテリシステムは、図8に示す如く、40個のセルからなる組電池を対象として各セルの両端電圧を10台の電圧センサによって測定する監視装置を具えている。尚、組電池、各電圧センサ(2)、電流センサ(3)、コントロールユニット(40)及び負荷(6)の接続関係は、第1実施例と同じであるので、説明を省略する。又、各電圧センサ(2)の構成についても、第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
本実施例の監視装置は、4つのセルからなるセルグループ毎に各セルの両端電圧を測定するものであって10台の電圧センサ(2)を具えており、これら10台の電圧センサに対してそれぞれ電圧センサ番号0、2、4・・・18が付与されているので、下記数4によって表わされるセル構成データがコントロールユニット(40)のROM(45)に格納されている。該セル構成データは、電圧センサ番号0、2、4・・・18に対応する位置にそれぞれ4の値、電圧センサ番号1、3、5・・・19に対応する位置にそれぞれ0の値を有している。
(数4)
Cnum[20]={4,0,4,0,4,0,4,0,4,0,4,0,4,0,4,0,4,0,4,0}
コントロールユニット(40)のCPU(44)は、100msの周期で、電流センサ(3)から電流測定値を取得すると共に10台の電圧センサ(2)からそれぞれ4つのセルについての電圧測定値を取得し、取得した電流測定値と電圧測定値とから各セル(1)の内部抵抗値を算出した後、それらの電流測定値、電圧測定値及び内部抵抗値等から各セル(1)の充電状態を算出する。
電圧測定値取得処理においては、コントロールユニット(40)のCPU(44)は、10台の電圧センサに対して順次、10msの周期で電圧測定結果要求コマンドを通信線(5)を介して送信する。
図9は、上記監視装置において10台の電圧センサが電圧測定を行なうタイミング、コントロールユニットが電圧測定結果要求コマンドを送信するタイミング、及びコントロールユニットが電流測定値を取得するタイミングを表わしている。
該監視装置においては、各電圧センサは、図中に丸印及び二重丸印で示す如く10msの周期で4つのセルのそれぞれの両端電圧を測定する。
そして、コントロールユニットは、図中に星印で示すタイミングで電流センサから電流測定値を取得すると共に、10台の電圧センサに対して順次、図中に四角形の印で示す如く10msの周期で電圧測定結果要求コマンドを送信する。電圧センサ0に対する電圧測定結果要求コマンドには、バッファメモリに格納されている過去10回分の測定結果の内、最新の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、電圧センサ0からは、図中に二重丸印で示す如く、前記コマンドの送信時点付近で得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ2に対する電圧測定結果要求コマンドには、10ms前の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、電圧センサ2からは、図中に二重丸印で示す如く、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期にて得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ4、6・・・16、18に対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、20ms前の測定結果、30ms前の測定結果・・・80ms前の測定結果、及び90ms前の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、これらの電圧センサ4、6・・・16、18からも夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期にて得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
上記監視装置においては、上述の如くコントロールユニットから10台の電圧センサに対して順次、10msの周期で電圧測定結果要求コマンドが送信されるので、コントロールユニットは、100ms間で10台の電圧センサから電圧測定結果を取得することになる。ここで、10台の電圧センサに対してそれぞれ上記の値をとる遅れ時間情報を含む電圧測定結果要求コマンドを送信することによって、図中に二重丸印で示す如く、10台の電圧センサから夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期にて得られた測定結果を取得することが出来る。尚、本実施例においては、各電圧センサの測定周期が10ms、コントロールユニットの電圧測定結果要求コマンドの送信周期が10msであるので、図示の如く、コントロールユニットによって取得された測定結果間で測定時刻について最大10msの同期ずれが発生することになるが、この同期ずれは充電状態の算出の精度に問題のない範囲内である。
各電圧センサ(2)のCPU(21)によって実行される電圧測定手続きは、図5に示す第1実施例の手続きと同一であって、該手続きによって、10ms周期で電圧測定が行なわれ、該測定結果がバッファメモリの領域Buf[0]〜Buf[9]に順番に繰り返し書き込まれることになる。
又、測定結果送信手続きについても、図6に示す第1実施例の手続きと同一であって、該手続きによって、バッファメモリの領域Buf[0]〜Buf[9]の内、電圧測定結果要求コマンドが受信された時点でのポインタの値と該コマンドに含まれる遅れ時間情報とによって特定される領域に書き込まれている測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
更に、コントロールユニット(40)のCPU(44)によって実行される測定結果取得手続きについても、図7に示す第1実施例の手続きと同一である。
本実施例のコントロールユニット(40)のROM(45)には、上記数4によって表わされるセル構成データが格納されているため、ステップS24では、電圧センサ番号0、2、4・・・18についてはイエスと判断される一方、電圧センサ番号1、3、5・・・19についてはノーと判断されて、図9に示す如く10台の電圧センサに対して順次、10msの周期で電圧測定結果要求コマンドが送信されることになる。
ここで、電圧センサ番号iが0の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには、0の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、該電圧センサ0からは最新の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ番号iが2の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには、1の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、該電圧センサ2からは10ms前の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ番号iが4、6・・・16、18の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、2、3・・・8、9の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、これらの電圧センサ4、6・・・16、18からはそれぞれ20ms前の測定結果、30ms前の測定結果・・・80ms前の測定結果、及び90ms前の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
この様にして、コントロールユニットは、図9に二重丸印で示す如く、10台の電圧センサ0、2・・・16、18から夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドを送信した時点での周期にて得られた測定結果を取得することが出来る。又、コントロールユニットは、電圧センサ0に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点で電流センサから電流測定値を取得するので、該電流測定値と10台の電圧センサからそれぞれ取得した電圧測定結果とに基づいて各セルの内部抵抗値を精度良く求めることが出来、それらの電流測定値、電圧測定結果及び内部抵抗値等から各セルの充電状態を精度良く求めることが出来る。これによって、組電池の状態を適切に判断することが出来る。
第3実施例
本実施例のバッテリシステムは、図10に示す如く、60個のセルからなる組電池を対象として各セルの両端電圧を16台の電圧センサによって測定する監視装置を具えている。尚、組電池、各電圧センサ(2)、電流センサ(3)、コントロールユニット(400)及び負荷(6)の接続関係は、第1実施例と同じであるので、説明を省略する。又、各電圧センサ(2)の構成についても、第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
本実施例の監視装置は、3つ或いは4つのセルからなるセルグループ毎に各セルの両端電圧を測定するものであって16台の電圧センサ(2)を具えており、これら16台の電圧センサに対して夫々、電圧センサ番号0、1・・・14、15が付与されているので、下記数5によって表わされるセル構成データがコントロールユニット(400)のROM(47)に格納されている。該セル構成データは、電圧センサ番号0、1・・・11に対応する位置にそれぞれ4の値、電圧センサ番号12〜15に対応する位置にそれぞれ3の値、電圧センサ番号16〜19に対応する位置にそれぞれ0の値を有している。
(数5)
Cnum[20]={4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,4,3,3,3,3,0,0,0,0}
コントロールユニット(400)のCPU(46)は、100msの周期で、電流センサ(3)から電流測定値を取得すると共に、16台の電圧センサからそれぞれ3つ或いは4つのセルについての電圧測定値を取得し、取得した電流測定値と電圧測定値とから各セル(1)の内部抵抗値を算出した後、それらの電流測定値、電圧測定値及び内部抵抗値等から各セル(1)の充電状態を算出する。尚、電圧センサ番号0〜11の電圧センサからはそれぞれ4つのセルについての電圧測定値が取得され、電圧センサ番号12〜15の電圧センサからはそれぞれ3つのセルについての電圧測定値が取得される。
電圧測定値取得処理においては、コントロールユニット(400)のCPU(46)は、16台の電圧センサに対して順次、5msの周期で電圧測定結果要求コマンドを通信線(5)を介して送信する。
図11は、上記監視装置において16台の電圧センサが電圧測定を行なうタイミング、コントロールユニットが電圧測定結果要求コマンドを送信するタイミング、及びコントロールユニットが電流測定値を取得するタイミングを表わしている。
該監視装置においては、各電圧センサは、図中に丸印及び二重丸印で示す如く10msの周期で3つ或いは4つのセルのそれぞれの両端電圧を測定する。
そして、コントロールユニットは、図中に星印で示すタイミングで電流センサから電流測定値を取得すると共に、16台の電圧センサに対して順次、図中に四角形の印で示す如く5msの周期で電圧測定結果要求コマンドを送信する。電圧センサ0及び電圧センサ1に対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、バッファメモリに格納されている過去10回分の測定結果の内、最新の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、これらの電圧センサ0、1からは夫々、図中に二重丸印で示す如く、前記コマンドの送信時点付近で得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ2及び電圧センサ3に対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、10ms前の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、これらの電圧センサ2,3からは夫々、図中に二重丸印で示す如く、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期或いは次の周期にて得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ4〜15に対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、20ms前の測定結果、20ms前の測定結果、30ms前の測定結果・・・70ms前の測定結果、及び70ms前の測定結果を表わす値をとる遅れ時間情報が含められ、これらの電圧センサ4〜15からも夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期或いは次の周期にて得られた測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
上記監視装置においては、上述の如くコントロールユニットから16台の電圧センサに対して順次、5msの周期で電圧測定結果要求コマンドが送信されるので、コントロールユニットは、80ms間で16台の電圧センサから電圧測定結果を取得することになる。ここで、16台の電圧センサに対してそれぞれ上記の値をとる遅れ時間情報を含む電圧測定結果要求コマンドを送信することによって、図中に二重丸印で示す如く、16台の電圧センサから夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドが送信された時点での周期或いは次の周期にて得られた測定結果を取得することが出来る。尚、本実施例においては、各電圧センサの測定周期が10ms、コントロールユニットの電圧測定結果要求コマンドの送信周期が5msであるので、図示の如く、コントロールユニットによって取得された測定結果間で測定時刻について最大15msの同期ずれが発生することになるが、この同期ずれは充電状態の算出の精度に問題のない範囲内である。
各電圧センサ(2)のCPU(21)によって実行される電圧測定手続きは、図5に示す第1実施例の手続きと同一であって、該手続きによって、10ms周期で電圧測定が行なわれ、該測定結果がバッファメモリの領域Buf[0]〜Buf[9]に順番に繰り返し書き込まれることになる。
又、測定結果送信手続きについても、図6に示す第1実施例の手続きと同一であって、該手続きによって、バッファメモリの領域Buf[0]〜Buf[9]の内、電圧測定結果要求コマンドが受信された時点でのポインタの値と該コマンドに含まれる遅れ時間情報とによって特定される領域に書き込まれている測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
更に、コントロールユニット(400)のCPU(46)によって実行される測定結果取得手続きについても、図7に示す第1実施例の手続きと同一である。
本実施例のコントロールユニットのROMには、上記数5によって表わされるセル構成データが格納されているため、ステップS24では、電圧センサ番号0〜15についてはイエスと判断される一方、電圧センサ番号16〜19についてはノーと判断されて、図11に示す如く16台の電圧センサに対して順次、5msの周期で電圧測定結果要求コマンドが送信された後、20msのコマンド送信休止時間(空き時間)が発生することになる。
ここで、電圧センサ番号iが0の電圧センサ、及び電圧センサ番号iが1の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、0の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、これらの電圧センサ0、1からはそれぞれ最新の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ番号iが2の電圧センサ、及び電圧センサ番号iが3の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、1の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、これらの電圧センサ2、3からはそれぞれ10ms前の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。電圧センサ番号iが4〜15の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドには夫々、2、2、3・・・7、7の値をとる遅れ時間情報Dが含められることとなって、これらの電圧センサ4〜15からはそれぞれ20ms前の測定結果、20ms前の測定結果、30ms前の測定結果・・・70ms前の測定結果、及び70ms前の測定結果がコントロールユニットに送信されることになる。
この様にして、コントロールユニットは、図11に二重丸印で示す如く、16台の電圧センサ0〜15から夫々、電圧センサ0に対して電圧測定結果要求コマンドを送信した時点での周期或いは次の周期にて得られた測定結果を取得することが出来る。又、コントロールユニットは、電圧センサ0に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点で電流センサから電流測定値を取得するので、該電流測定値と電圧センサ0〜15からそれぞれ取得した電圧測定結果とに基づいて各セルの内部抵抗値を精度良く求めることが出来、それらの電流測定値、電圧測定結果及び内部抵抗値等から各セルの充電状態を精度良く求めることが出来る。これによって、組電池の状態を適切に判断することが出来る。
本発明に係るバッテリシステムにおいては、上述の如くコントロールユニットから複数台の電圧センサ(2)に対して電圧測定結果要求コマンドを送信する時間をずらずことによって該コマンドの送信に従来から設けられている通信線(5)を利用することが出来るので、従来の同期信号送信ライン(51)を省略することが出来、回路構成が簡易となる。
又、上述の如くセル構成データに基づいて電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドの送信のタイミングが制御されるので、電圧センサの数が変更された場合であっても、電圧測定結果要求コマンドの送信のタイミングを制御する図7に示すプログラムを変更する必要はなく、セル構成データを変更するだけの簡易な変更を行なえばよい。従って、本発明に係る監視装置は、簡易な変更によってセル数の異なる種々の組電池を具えた種々のバッテリシステムに適用することが出来、高い汎用性が得られる。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記第1乃至第3実施例においては、各電圧センサのバッファメモリに過去10回分の測定結果が格納されるが、これに限らず、任意の複数回分の測定結果を格納することが可能である。但し、最初の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンド送信時点で該電圧センサに送信が要求される測定結果の周期と同じ周期の測定結果としてバッファメモリに格納されている測定結果が、最後の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点で該バッファメモリに残存していることが必要であり、バッファメモリに格納すべき測定結果の数は、最初の電圧センサに送信が要求される測定結果の周期と、電圧センサの電圧測定周期と、電圧測定結果要求コマンドの送信周期と、電圧センサの台数とによって決定される。
又、コントロールユニットから最初の電圧センサに対して最新の測定結果を要求しているが、これに限らず、過去の測定結果を要求することも可能である。
又、組電池を構成する各セルの両端電圧を3つ或いは4つのセルからなるセルグループ毎に測定しているが、1つ、2つ或いは5つ以上のセルからなるセルグループ毎に測定することも可能である。
又、電圧センサの電圧測定周期を10ms、電圧測定結果要求コマンドの送信周期を5或いは10msに設定しているが、これらの周期はそれぞれ、コントロールユニットによって取得される電圧測定結果間で測定時刻について生じる同期ずれが充電状態の算出の精度に問題のない範囲内で任意の値に設定することが可能である。
又、セル構成データは20個のセル数情報から構成されているが、これに限らず、任意の数のセル数情報から構成することが可能である。
更に、図7に示す如く、1つの電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドが作成される度に該電圧測定結果要求コマンドを送信しているが、複数台の全ての電圧センサのそれぞれに対する電圧測定結果要求コマンドを作成した後、それらの電圧測定結果要求コマンドを順次送信することも可能である。
更に又、コントロールユニットに各電圧センサによる電圧測定回数を計数する複数のカウンタを配備する構成を採用することも可能である。かかる構成においては、最初の電圧センサに対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点で全てのカウンタの値が0に初期化された後、各電圧センサにより最初に電圧測定が行なわれた時点から電圧測定周期が経過する度に各電圧センサについてのカウンタの値がカウントアップされる。そして、複数台の電圧センサについて夫々、電圧測定結果要求コマンドの送信時点でのカウンタの値と一致する周期分だけ最初の電圧センサに送信を要求する測定結果の周期よりも過去の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドが作成される。かかる構成によれば、最初の電圧センサに対するコマンド送信時点から各電圧センサに対するコマンド送信時点までに各電圧センサによって電圧測定が行なわれる回数と一致する周期分だけ過去の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成することが出来る。
第1実施例のバッテリシステムの構成を表わすブロック図である。 各電圧センサのバッファメモリに過去10回分の測定結果が書き込まれている状態を表わす図である。 遅れ時間情報と測定結果の周期との関係を表わす表である。 第1実施例の監視装置において20台の電圧センサが電圧測定を行なうタイミング、コントロールユニットが電圧測定結果要求コマンドを送信するタイミング、及びコントロールユニットが電流測定値を取得するタイミングを表わすタイミングチャートである。 各電圧センサにおいて実行される電圧測定手続きを表わすフローチャートである。 各電圧センサにおいて実行される測定結果送信手続きを表わすフローチャートである。 コントロールユニットにおいて実行される測定結果取得手続きを表わすフローチャートである。 第2実施例のバッテリシステムの構成を表わすブロック図である。 第2実施例の監視装置において10台の電圧センサが電圧測定を行なうタイミング、コントロールユニットが電圧測定結果要求コマンドを送信するタイミング、及びコントロールユニットが電流測定値を取得するタイミングを表わすタイミングチャートである。 第3実施例のバッテリシステムの構成を表わすブロック図である。 第3実施例の監視装置において16台の電圧センサが電圧測定を行なうタイミング、コントロールユニットが電圧測定結果要求コマンドを送信するタイミング、及びコントロールユニットが電流測定値を取得するタイミングを表わすタイミングチャートである。 従来のバッテリシステムの構成を表わすブロック図である。
符号の説明
(1) セル
(2) 電圧センサ
(21) CPU
(22) バッファメモリ
(3) 電流センサ
(4) コントロールユニット
(41) CPU
(42) マルチプレクサ回路
(43) ROM
(5) 通信線
(6) 負荷

Claims (7)

  1. 複数のセルを直列に接続してなる組電池を対象として、各セルの両端電圧を1或いは複数のセルからなるセルグループ毎に測定する装置であって、各セルグループを構成する各セルの両端電圧を測定する複数の電圧測定回路と、これら複数の電圧測定回路と通信線によって接続されて、これら複数の電圧測定回路から測定結果を取得する制御回路とを具えた電圧測定装置において、各電圧測定回路は、
    各セルの両端電圧を測定する動作を繰り返す電圧測定手段と、
    前記電圧測定手段から得られた最新の測定結果を含む過去複数回分の測定結果が格納される測定結果格納手段と、
    前記制御回路からの電圧測定結果要求コマンドを受信するコマンド受信手段と、
    前記コマンド受信手段によって電圧測定結果要求コマンドが受信されたとき、前記測定結果格納手段に格納されている過去複数回分の測定結果の内、該コマンドに応じた測定結果を前記通信線を介して前記制御回路に送信する測定結果送信手段
    とを具えている一方、前記制御回路は、前記複数の電圧測定回路に対して順次、時間をずらして電圧測定結果要求コマンドを送信するものであって、
    前記複数の電圧測定回路について夫々、最初の電圧測定回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点から各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点までに各電圧測定回路によって電圧測定が行なわれることとなる回数に応じた周期分だけ前記の各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点よりも過去の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成するコマンド作成手段と、
    前記コマンド作成手段によって作成された各電圧測定結果要求コマンドを前記通信線を介して各電圧測定回路に送信するコマンド送信手段と、
    前記複数の電圧測定回路から送信された測定結果を受信する測定結果受信手段
    とを具えていることを特徴とする電圧測定装置。
  2. 各電圧測定回路の電圧測定手段は、所定の周期で各セルの両端電圧を測定する動作を行ない、前記コマンド作成手段は、前記複数の電圧測定回路について夫々、最初の電圧測定
    回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時点から各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点までの時間を各電圧測定回路の電圧測定周期で除算して得られる商と一致する周期分だけ前記の各電圧測定回路に対して電圧測定結果要求コマンドが送信されることとなる時点よりも過去の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成する請求項1に記載の電圧測定装置。
  3. 前記制御回路は、複数の電圧測定回路のそれぞれについての複数の回路情報を電圧測定回路の識別番号に従って配列してなる回路構成情報が格納されている回路構成情報格納手段を具えており、前記コマンド作成手段は、
    前記回路構成情報格納手段に格納されている回路構成情報を構成する複数の回路情報に基づいて順次、各識別番号が付与された電圧測定回路が配備されているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって電圧測定回路が配備されていると判断された場合に電圧測定結果要求コマンドを作成する処理を実行する作成処理実行手段
    とを具えており、前記コマンド送信手段は、前記コマンド作成手段によって電圧測定結果要求コマンドが作成される度に該コマンドを電圧測定回路に送信する請求項2に記載の電圧測定装置。
  4. 前記コマンド作成手段の判断手段は、前記複数の全ての回路情報についての前記判断を繰り返す請求項3に記載の電圧測定装置。
  5. 配備されている複数の電圧測定回路の内、1つの電圧測定回路に0の識別番号が付与されており、前記コマンド作成手段の判断手段は、前記複数の回路情報について識別番号の小さい順に前記判断を所定の周期で行なうものであって、各電圧測定回路の電圧測定周期をTm、前記コマンド作成手段の判断手段の判断周期をTjとすると、前記コマンド作成手段の作成処理実行手段は、識別番号Iが付与された電圧測定回路について、下記数1で表わされる計算式の商に一致する周期分だけ最新の測定結果よりも前の周期にて得られた測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成する請求項3又は請求項4に記載の電圧測定装置。
    (数1)
    T=I・Tj/Tm
  6. 組電池を流れる電流の大きさを測定する電流測定回路を具え、前記制御回路のコマンド作成手段は、最初の電圧測定回路に対して最新の測定結果を送信すべき旨の電圧測定結果要求コマンドを作成するものであって、前記制御回路は、最初の電圧測定回路に対する電圧測定結果要求コマンドの送信時に前記電流測定回路から電流測定値を取得する電流測定値取得手段を具えている請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電圧測定装置。
  7. 複数のセルを直列に接続してなる組電池と、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の電圧測定装置とを具えている組電池システム。
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