JP2021113599A - 車両制御装置 - Google Patents

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【課題】車両制御装置において、車両の乗り心地を向上させる。【解決手段】車両制御装置は、車両の進行方向前方にある先走行区間における車両の目標車速を決定する目標車速決定部と、目標車速と現在車速との差分に基づいて車両の車速を目標車速にするための減速力を算出する減速力算出部と、減速力算出部が算出した減速力、及び各ギア段の車速と減速力との関係を示す補助ブレーキ性能特性情報に基づいて先走行区間における車両のギア段である先ギア段を選択するギア段選択部と、車両の現在のギア段である現ギア段とギア段選択部が選択した先ギア段との間に少なくとも一つ以上の中間ギア段がある場合は、少なくとも一つ以上の中間ギア段のうちの少なくともいずれかを省略して現ギア段をギア段選択部が選択した先ギア段にシフトさせるシフト制御部と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、車両制御装置に関する。
近年、車両の車速を制御する車両制御装置が知られている。特許文献1には、先行車との車間距離を一定とするように、自車両の加速度、減速度を制御する加減速度制御部を有する車両制御システムが開示されている。
特開2018−188056号公報
ところで、車両制御装置が車両の進行方向前方にある先走行区間における車両の目標車速に収束させる場合に、車両が目標車速に収束するまでに、車両のギア段が頻繁に切り替わると、車両の乗り心地が悪化してしまうという問題が生じていた。例えば、車両が目標車速に減速するまでに、現在のギア段から目標車速に対応するギア段との間に複数のギア段が存在する場合に、これらの複数のギア段を順に切り替えることで、車両のギア段が頻繁に切り替わってしまい、車両の乗り心地が悪化してしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、車両の乗り心地を向上させる車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、車両の進行方向前方にある先走行区間における前記車両の目標車速を決定する目標車速決定部と、前記目標車速と現在車速との差分に基づいて前記車両の車速を前記目標車速にするための減速力を算出する減速力算出部と、前記減速力算出部が算出した減速力、及び各ギア段の車速と減速力との関係を示す補助ブレーキ性能特性情報に基づいて前記先走行区間における前記車両のギア段である先ギア段を選択するギア段選択部と、前記車両の現在のギア段である現ギア段と前記ギア段選択部が選択した先ギア段との間に少なくとも一つ以上の中間ギア段がある場合は、前記少なくとも一つ以上の中間ギア段のうちの少なくともいずれかを省略して前記現ギア段を前記ギア段選択部が選択した先ギア段にシフトさせるシフト制御部と、を有することを特徴とする車両制御装置を提供する。
また、前記シフト制御部は、前記現ギア段を前記ギア段選択部が選択した先ギア段にシフトさせ、前記車両が前記先走行区間の走行を終了するまでの間、前記ギア段選択部が選択した先ギア段と異なるギア段にシフトさせるのを禁止してもよい。
また、前記先走行区間の勾配を特定する勾配特定部と、前記勾配特定部が特定した勾配に基づいて走行抵抗を特定する走行抵抗特定部と、をさらに有し、前記ギア段選択部は、前記走行抵抗特定部が特定した走行抵抗、及び各ギア段の車速と駆動力との関係を示す走行性能特性情報にさらに基づいて前記先ギア段を選択してもよい。
また、前記ギア段選択部は、前記ギア段選択部が選択した先ギア段が前記現在車速に対応していないことで前記現ギア段を前記ギア段選択部が選択した先ギア段に直接シフトできない場合、前記現在車速に対応する前記中間ギア段をさらに選択し、前記シフト制御部は、前記現ギア段を前記ギア段選択部が選択した中間ギア段にシフトさせた後に、前記ギア段選択部が選択した先ギア段にシフトさせてもよい。
本発明によれば、車両制御装置において、車両の乗り心地を向上させることができるという効果を奏する。
本実施形態に係る車両制御装置を有する車両が道路を走行している状態を示す。 本実施形態に係る車両制御装置を有する車両の構成を示す。 本実施形態に係る車両制御装置の構成を示す。 本実施形態に係る車両の補助ブレーキ性能線図である。 本実施形態に係る車両の走行性能線図である。 本実施形態に係る車両制御装置におけるシフト制御に係る処理の流れを示すフローチャートである。
[車両制御装置9を有する車両Sが道路を走行している状態]
図1は、本実施形態に係る車両制御装置9を有する車両Sが道路を走行している状態を示す図である。
車両制御装置9は、車両Sの進行方向前方にある先走行区間における車両Sの目標車速を決定し、先走行区間において車両Sの車速が当該決定した目標車速になるように車両Sの車速を制御する。
図1に示すように、車両Sの前方に、前方車両Tが走行しているとする。前方車両Tの車速が、車両Sの車速よりも低い場合、車両制御装置9は、前方車両Tの車速を先走行区間における車両Sの目標車速とする。現在のギア段から目標車速に対応するギア段との間に複数のギア段が存在する場合に、これらの複数のギア段を順に切り替えると、車両Sのギア段が頻繁に切り替わってしまい、車両Sの乗り心地が悪化する。
これに対して、車両制御装置9は、補助ブレーキ減速力特性に基づいて、目標車速まで減速可能な先ギア段を選択する。そして、車両制御装置9は、車両Sの現在のギア段である現ギア段と選択した先ギア段との間に少なくとも一つ以上の中間ギア段がある場合は、少なくとも一つ以上の中間ギア段のうちの少なくともいずれかを省略して現ギア段を先ギア段にシフトさせる。中間ギア段とは、例えば、現在の車速に対応した、先ギア段に最も近いギア段である。このようにすることで、車両制御装置9は、選択した先ギア段によって補助ブレーキのみで目標車速に減速できる。これにより、車両制御装置9は、ギア段が頻繁に切り替わるのを抑制して、乗り心地を向上させることができる。
[車両Sの構成]
図2は、本実施形態に係る車両制御装置9を有する車両Sの構成を示す図である。
車両Sは、前方監視装置1、速度センサ2、GPS(Global Positioning System)センサ3、エンジン4、変速機5、ブレーキ6、及び車両制御装置9を有する。
前方監視装置1は、先走行区間における車両Sの目標車速を決定するための情報を取得し、後述する車両制御装置9に出力する。前方監視装置1は、例えば、レーダセンサを含む。レーダセンサは、例えばミリ波を車両Sの前方車両Tに向かって照射し、前方車両Tによって反射されたミリ波である反射波を受信する。レーダセンサは、ミリ波の周波数と、受信した反射波の周波数とに基づいて、車両Sと前方車両Tとの相対速度を算出する。
速度センサ2は、車両Sの速度を計測する。速度センサ2は、計測された速度を示す情報を車両制御装置9に出力する。GPSセンサ3は、複数の航法衛星から送信された電波を受信して解析することにより、GPSセンサ3の位置、すなわちGPSセンサ3を搭載する車両Sの位置を取得する。GPSセンサ3は、車両Sの位置を示す情報を車両制御装置9に出力する。
エンジン4は、例えば、ディーゼルエンジンである。変速機5は、エンジン4の回転駆動力を車両Sの駆動輪(不図示)に伝達する。変速機5は、エンジン4の回転駆動力を変換するための複数段のギアを含む。ブレーキ6は、車両Sを減速させる。
車両制御装置9は、前方監視装置1、速度センサ2、及びGPSセンサ3から情報を取得し、取得した情報に基づいてエンジン4内のシリンダに供給する燃料の量、変速機5のギア段、及びブレーキ6を制御する。
[車両制御装置9の構成]
次に、車両制御装置9の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る車両制御装置9の構成を示す図である。図3に示すように、車両制御装置9は、制御部91及び記憶部92を有する。制御部91は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部92に記憶されたプログラムを実行することにより、目標車速決定部911、勾配特定部912、走行抵抗特定部913、減速力算出部914、ギア段選択部915、シフト制御部916、及び車速制御部917として機能する。制御部91の詳細については後述する。
記憶部92は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んでいる。記憶部92は、制御部91が実行するプログラムを記憶している。記憶部92は、制御部91が車両Sの速度を制御するために用いる各種データを記憶している。具体的には、記憶部92は、地図情報、各ギア段の車速と減速力との関係を示す補助ブレーキ性能特性情報、及び各ギア段の車速と駆動力との関係を示す走行性能特性情報を記憶している。
補助ブレーキ性能特性情報は、後述する図4に示す車両Sの補助ブレーキ性能線図に対応する。減速力は、車両Sの車速を現在車速から目標車速にするために車両Sに加わる力である。補助ブレーキは、例えば、エンジンブレーキ、排気ブレーキ、リターダを含む。走行性能特性情報は、後述する図5に示す車両Sの走行性能線図に対応する。駆動力は、車両Sを走行させるために車両Sに加わる力である。
図4は、本実施形態に係る車両Sの補助ブレーキ性能線図である。
図4では、複数のギア段として第3段から第8段のそれぞれの車両Sの減速力と車速との関係を示す減速力特性D3〜D8を示している。また、2つの異なる下りの道路勾配に応じた走行抵抗と車速との関係を示す走行抵抗特性Q1、Q2を示している。図4で示す補助ブレーキ性能線図において、横軸は車速を示しており、右方に向かうにつれて車速は大きくなる。縦軸は減速力及び走行抵抗を示しており、下方に向かうにつれて減速力及び走行抵抗は大きくなる。
図5は、本実施形態に係る車両Sの走行性能線図である。
図5では、複数のギア段として第4段から第8段のそれぞれの車両Sの駆動力と車速との関係を示す駆動力特性G4〜G8を示している。また、7つの異なる上りの道路勾配に応じた走行抵抗と車速との関係を示す走行抵抗特性R1〜R7を示している。また、複数のギア段として第1段から第8段のそれぞれのエンジン4の回転数と車速との関係を示すエンジン回転数特性P1〜P8を示している。
図5で示す走行性能線図において、横軸は車速を示しており、右方に向かうにつれて車速は大きくなる。左側の縦軸は駆動力及び走行抵抗を示しており、上方に向かうにつれて駆動力及び走行抵抗は大きくなる。右側の縦軸はエンジン4の回転数を示しており、上方に向かうにつれてエンジン4の回転数は大きくなる。
目標車速決定部911は、先走行区間における車両Sの目標車速を決定する。目標車速決定部911は、前方監視装置1から取得した情報に基づいて先走行区間における車両Sの目標車速を決定する。目標車速決定部911は、例えば、前方監視装置1が取得した車両Sと前方車両Tとの相対速度と、速度センサ2が計測した車両Sの車速とに基づく前方車両Tの車速を目標車速とする。また、目標車速決定部911は、例えば、GPSセンサ3で取得した車両Sの位置と記憶部92に記憶されている地図情報とに基づいて、先走行区間の法定速度を目標車速としてもよい。
勾配特定部912は、先走行区間の勾配を特定する。具体的には、勾配特定部912は、GPSセンサ3から取得した車両Sの位置を示す情報と、記憶部92に記憶されている地図情報とに基づいて、先走行区間の道路勾配を特定する。
走行抵抗特定部913は、勾配特定部912が特定した勾配に基づいて走行抵抗を特定する。具体的には、走行抵抗特定部913は、車両Sの駆動輪の転がり抵抗と、車両Sの空気抵抗と、先走行区間の勾配抵抗とに基づいて、先走行区間の走行抵抗を算出する。
減速力算出部914は、目標車速が現在車速よりも低い場合に、目標車速と現在車速との差分に基づいて車両Sの車速を目標車速にするための減速力を算出する。具体的には、減速力算出部914は、例えば、目標車速と速度センサ2が計測した車両Sの現在車速との差分と、走行抵抗特定部913が特定した先走行区間の走行抵抗と、車両Sの重量とに基づいて、車両Sの車速を目標車速にするための減速力を算出する。
ギア段選択部915は、先走行区間における車両Sのギア段である先ギア段を選択する。ギア段選択部915は、減速力算出部914が算出した減速力、補助ブレーキ性能特性情報、走行抵抗特定部913が特定した走行抵抗、及び走行性能特性情報に基づいて先ギア段を選択する。
具体的には、まず、ギア段選択部915は、図4で示す複数のギア段のそれぞれに対応する減速力特性に基づいて、車両Sの減速力が、減速力算出部914が算出した減速力より大きくなるギア段を特定する。例えば、ギア段選択部915は、複数のギア段のそれぞれについて、対応する減速力特性及び走行抵抗特性に基づいて、現在の速度から目標速度に減速したときに発生する減速力を算出する。ギア段選択部915は、算出した減速力が、減速力算出部914が算出した減速力より大きくなるギア段を特定する。
また、ギア段選択部915は、図5で示す複数のギア段のそれぞれに対応する駆動力特性に基づいて、車両Sの駆動力が、先走行区間における車両Sの走行抵抗より大きくなるギア段を特定する。
そして、ギア段選択部915は、減速力特性に基づいて特定したギア段に含まれるとともに、駆動力特性に基づいて特定したギア段に含まれるギア段を、先ギア段として選択する。ここで、ギア段選択部915は、選択した先ギア段が複数ある場合には、複数の先ギア段のうち最も高いギア段を選択してもよい。
このようにすることで、車両制御装置9は、先走行区間において車両Sの車速を目標車速に減速できるとともに、目標車速に到達した後に、余裕駆動力を確保して走行可能なギア段を選択することができる。
また、ギア段選択部915は、車両Sの現在のギア段である現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段に直接シフト可能であるか否かを判定し、現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段に直接シフトできないと判定した場合、一以上の中間ギア段をさらに選択する。中間ギア段は、現ギア段と先ギア段との間のギア段である。なお、選択した先ギア段に直接シフトできない状況とは、ギア段選択部915が選択した先ギア段の駆動力特性及び減速力特性の少なくともいずれかが現在車速に対応していないことをいう。
具体的には、ギア段選択部915は、ギア段選択部915が選択した先ギア段の駆動力特性及び減速力特性の少なくともいずれかが現在車速に対応していないかを判定することにより、現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段に直接シフトできるか否かを判定する。対応していないとは、図5に示す選択した先ギア段の駆動力特性を示す線の両端の車速の間、及び図4に示す選択した先ギア段の減速力特性を示す線の両端の車速の間の少なくともいずれかに、現在車速が含まれていないことである。そして、ギア段選択部915は、ギア段選択部915が選択した先ギア段が現在車速に対応していないことで現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段に直接シフトできないと判定した場合、現在車速に対応する中間ギア段をさらに選択する。
ここで、ギア段選択部915は、先ギア段が対応する速度範囲のうち、上限速度を特定する。そして、ギア段選択部915は、先ギア段に対応する上限速度と、現在車速とのいずれにも対応するギア段であって、当該ギア段と、先ギア段とにより発生可能な減速力が、減速力算出部914が算出した減速力を上回るギア段を、シフト制御部916にシフトさせる中間ギア段として選択する。また、ギア段選択部915は、中間ギア段を選択した場合、中間ギア段と、先ギア段とのそれぞれに対応する減速力特性に基づいて、減速力算出部914が算出した減速力を上回るように、中間ギア段と、先ギア段とのそれぞれにおいて発生させる減速力を特定する。そして、ギア段選択部915は、中間ギア段が、特定した減速力を発生した時点における車速を、中間ギア段から先ギア段に切り替える車速として算出する。
なお、ギア段選択部915は、当該中間ギア段として複数のギア段を選択可能である場合、例えば、燃費を向上させるために当該選択可能である複数の中間ギア段のうち、最も高いギア段を選択してもよい。または、ギア段選択部915は、当該中間ギア段として複数のギア段を選択可能である場合、例えば、当該選択可能である複数の中間ギア段のうちの少なくともいずれかを省略してもよい。例えば、ギア段選択部915は、当該中間ギア段として3つのギア段を選択可能である場合、1つのギア段を省略して2つのギア段を中間ギア段として選択してもよい。
シフト制御部916は、現ギア段とギア段選択部915が選択した先ギア段との間に少なくとも一つ以上の中間ギア段がある場合は、少なくとも一つ以上の中間ギア段のうちの少なくともいずれかを省略して現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段にシフトさせる。そして、シフト制御部916は、現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段にシフトさせ、車両Sが先走行区間の走行を終了するまでの間、ギア段選択部915が選択した先ギア段と異なるギア段にシフトさせるのを禁止する。
このようにすることで、車両制御装置9は、車両Sが目標車速に減速するまでに、現在のギア段と目標車速に対応するギア段との間に複数のギア段が存在する場合に、これらの複数のギア段を順に切り替えないので、車両Sのギア段の変動回数が増加してしまうのを抑制することができる。この結果、車両制御装置9は、車両Sの乗り心地を向上させることができる。
また、シフト制御部916は、ギア段選択部915が中間ギア段を選択した場合、現ギア段をギア段選択部915が選択した中間ギア段にシフトさせた後に、ギア段選択部915が選択した先ギア段にシフトさせる。具体的には、シフト制御部916は、中間ギア段にシフトさせた後に、後述する車速制御部917が車両Sを減速させることにより、ギア段選択部915が算出した、中間ギア段から先ギア段に切り替える車速に到達すると、中間ギア段から先ギア段にシフトさせる。そして、シフト制御部916は、現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段にシフトさせ、車両Sが先走行区間の走行を終了するまでの間、ギア段選択部915が選択した先ギア段と異なるギア段にシフトさせるのを禁止する。
このようにすることで、車両制御装置9は、車両Sのギアが破損するのを防止すると共に、車両Sのギア段をよりスムーズに変更させることができる。この結果、車両制御装置9は、車両Sの乗り心地を向上させることができる。
車速制御部917は、シフト制御部916がシフトさせたギア段において、車両Sの車速を目標車速にするようにエンジン4を制御する。
[車両制御装置9の動作フローチャート]
図6は、本実施形態に係る車両制御装置9におけるシフト制御に係る処理の流れを示すフローチャートである。
まず、目標車速決定部911は、先走行区間における車両Sの目標車速を決定する(S1)。次に、勾配特定部912は、先走行区間の勾配を特定する(S2)。次に、走行抵抗特定部913は、勾配特定部912が特定した勾配に基づいて走行抵抗を特定する(S3)。
次に、減速力算出部914は、目標車速と現在車速との差分と、S3において特定された走行抵抗とに基づいて車両Sの車速を目標車速にするための減速力を算出する(S4)。次に、ギア段選択部915は、減速力算出部914が算出した減速力、及び補助ブレーキ性能特性情報に基づいて先走行区間における車両Sのギア段である先ギア段を選択する(S5)。次に、ギア段選択部915は、現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段に直接シフト可能であるか否かを判定する(S6)。
ギア段選択部915が、ギア段選択部915が選択した先ギア段が現在車速に対応しており、現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段に直接シフトできると判定した場合(S6においてYES)、シフト制御部916は、現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段に直接シフトさせる(S7)。そして、シフト制御部916は、車両Sが先走行区間の走行を終了するまでの間、ギア段選択部915が選択した先ギア段と異なるギア段にシフトさせるのを禁止する(S10)。
一方、ギア段選択部915は、ギア段選択部915が選択した先ギア段が現在車速に対応していないことで現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段に直接シフトできないと判定した場合(S6においてNO)、現在車速に対応する中間ギア段をさらに選択する(S8)。
シフト制御部916は、現ギア段をギア段選択部915が選択した中間ギア段にシフトさせた後に、ギア段選択部915が選択した先ギア段にシフトさせる(S9)。そして、シフト制御部916は、車両Sが先走行区間の走行を終了するまでの間、ギア段選択部915が選択した先ギア段と異なるギア段にシフトさせるのを禁止する(S10)。
[本実施形態に係る車両制御装置9による効果]
本実施形態に係る車両制御装置9は、車両Sの進行方向前方にある先走行区間における車両Sの目標車速を決定する目標車速決定部911と、目標車速と現在車速との差分に基づいて車両Sの車速を目標車速にするための減速力を算出する減速力算出部914と、を有する。また、車両制御装置9は、減速力算出部914が算出した減速力、及び各ギア段の車速と減速力との関係を示す補助ブレーキ性能特性情報に基づいて先走行区間における車両Sのギア段である先ギア段を選択するギア段選択部915を有する。
また、車両制御装置9は、車両Sの現在のギア段である現ギア段とギア段選択部915が選択した先ギア段との間に少なくとも一つ以上の中間ギア段がある場合は、少なくとも一つ以上の中間ギア段のうちの少なくともいずれかを省略して現ギア段をギア段選択部915が選択した先ギア段にシフトさせるシフト制御部916を有する。
本実施形態に係る車両制御装置9は、このようにすることで、車両Sのギア段の変動回数が増加してしまうのを抑制することができる。この結果、車両制御装置9は、車両Sの乗り心地を向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
S・・・車両
1・・・前方監視装置
2・・・速度センサ
3・・・GPSセンサ
4・・・エンジン
5・・・変速機
6・・・ブレーキ
9・・・車両制御装置
91・・・制御部
911・・・目標車速決定部
912・・・勾配特定部
913・・・走行抵抗特定部
914・・・減速力算出部
915・・・ギア段選択部
916・・・シフト制御部
917・・・車速制御部
92・・・記憶部
T・・・前方車両

Claims (4)

  1. 車両の進行方向前方にある先走行区間における前記車両の目標車速を決定する目標車速決定部と、
    前記目標車速と現在車速との差分に基づいて前記車両の車速を前記目標車速にするための減速力を算出する減速力算出部と、
    前記減速力算出部が算出した減速力、及び各ギア段の車速と減速力との関係を示す補助ブレーキ性能特性情報に基づいて前記先走行区間における前記車両のギア段である先ギア段を選択するギア段選択部と、
    前記車両の現在のギア段である現ギア段と前記ギア段選択部が選択した先ギア段との間に少なくとも一つ以上の中間ギア段がある場合は、前記少なくとも一つ以上の中間ギア段のうちの少なくともいずれかを省略して前記現ギア段を前記ギア段選択部が選択した先ギア段にシフトさせるシフト制御部と、
    を有することを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記シフト制御部は、前記現ギア段を前記ギア段選択部が選択した先ギア段にシフトさせ、前記車両が前記先走行区間の走行を終了するまでの間、前記ギア段選択部が選択した先ギア段と異なるギア段にシフトさせるのを禁止することを特徴とする、
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記先走行区間の勾配を特定する勾配特定部と、
    前記勾配特定部が特定した勾配に基づいて走行抵抗を特定する走行抵抗特定部と、
    をさらに有し、
    前記ギア段選択部は、前記走行抵抗特定部が特定した走行抵抗、及び各ギア段の車速と駆動力との関係を示す走行性能特性情報にさらに基づいて前記先ギア段を選択することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の車両制御装置。
  4. 前記ギア段選択部は、前記ギア段選択部が選択した先ギア段が前記現在車速に対応していないことで前記現ギア段を前記ギア段選択部が選択した先ギア段に直接シフトできない場合、前記現在車速に対応する前記中間ギア段をさらに選択し、
    前記シフト制御部は、前記現ギア段を前記ギア段選択部が選択した中間ギア段にシフトさせた後に、前記ギア段選択部が選択した先ギア段にシフトさせることを特徴とする、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の車両制御装置。
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