JP2021112719A - 水質改善装置及び水質改善方法 - Google Patents

水質改善装置及び水質改善方法 Download PDF

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Abstract

【課題】貯留槽内の廃液処理の際に、旋回上昇流を強化し、廃液と空気との気液混合効率を高めて、廃液の水質を改善できる水質改善装置及び水質改善方法を提供する。【解決手段】廃液流路13を有し、廃液流路に連通して廃液流路に空気を放出する気体流路12bx、12byが穿設されてなる円筒状の噴出パイプ12と、貯留槽の外部から導入される空気を貯留すると共に気体流路に連通して貯留した空気を気体流路に供給する供給口14dが設けられた空気室14bを有する空気供給部14と、空気導入部とを有し、気体流路は、廃液流路に連通して設けられた第1放出口121bxを有する第1気体流路12bxと、噴出パイプの底面部からの距離が第1放出口121bxと異なり、廃液流路に連通して設けられた第2放出口121byを有する第2気体流路12byとを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、水質改善装置及び水質改善方法に関する。
従来、ビルピット、合併浄化槽の水質改善、ダムなどのアオコ対策、工場の冷却水腐敗防止、下水処理場での浮遊物低減、生体触媒を用いて生化学反応を行うバイオリアクターの撹拌など種々の分野で、水処理施設での効率よい処理が要請されており、様々な技術が提案されている。基本的には、水を空気にさらし、水である液体(廃液)に空気を供給することで、廃液中の溶存酸素率の向上を図り、液中のスカム(浮遊物・沈殿物)の発生や悪臭の発生を防止し回避しようとするものである。
一般的な曝気装置は、水中で空気を真上に吐出する構造を有する。廃液処理を行う際はマイクロバブル等で溶存酸素率を高め、強撹拌力によってスカム等を破砕し、この循環流により均質化を図ることで、廃液への酸素供給を効率化し、悪臭の原因となる還元状態化を避けている。
微生物の浮遊物や沈殿物を原因とするスカムや悪臭の原因物質を分解し、水質を改善するために有効な手段として、例えば、特許文献1乃至特許文献3に開示された技術が着目されている。特許文献1乃至特許文献3には、ポンプやプロペラ羽根のような撹拌装置を必要とせずに、貯留槽内に立設された噴出手段のパイプ内の流路内に、廃液を投入しつつ上昇させ、この廃液に対して物理的な刺激(振動)を与えると共に、空気の微細化と分断化などを図り、槽内廃液への強制循環及び撹拌を図るという技術が開示されている。
図9Aは特許文献1に記載の循環流発生装置の説明図である。貯留槽4内に噴出用パイプ2を有する噴出手段1が立設されている。噴出用パイプ2には廃液流路2a及び気体流路2bが設けられている。さらに、気体流路2bに連通する空気室3aを有する空気供給機構3が設けられている。以上のようにして循環流発生装置5が構成されている。貯留槽4内の廃液処理に際し、噴出手段1により貯留槽4内の廃液を底面部位側から取り込んで上面部位側から放出し、廃液を循環させる。ここで、空気室3aから導入された空気を廃液に混合し分散させて、気液混合した廃液を循環させる。
図9Bは特許文献2に記載の気液混合循環流発生装置の基本構成を示す説明図である。噴出用パイプ2を有する噴出手段1が設けられている。噴出用パイプ2には廃液流路2aが設けられている。さらに、空気室3a及び気体流路3bを有する空気供給機構3が設けられている。廃液処理に際し、噴出手段1により貯留槽内の廃液を底面部位側から取り込んで上面部位側から放出し、廃液を循環させる。ここで、空気室3aから導入された空気を廃液に混合し分散させて、気液混合した廃液の旋回流を発生させて循環させる。
特許文献3には、水中微生物の活性化による水質改善方法及び装置が開示されている。空気を導入して高速噴射上昇流を発生させて、高速循環上昇流を発生させることにより、水中微生物を活性化し、水質の改善を行う。
特開2002−045667号公報 特開2011−152534号公報 特開2018−187558号公報
しかしながら、貯留槽内の廃液処理の際に、廃液を循環させる旋回上昇流を強化すると共に、廃液と空気との気液混合効率を高めることが求められている。
本発明の目的は、貯留槽内の廃液処理の際に、廃液を循環させる旋回上昇流を強化すると共に、廃液と空気との気液混合効率を高めて、廃液の水質を改善できる水質改善装置及び水質改善方法を提供することである。
本願特許出願人は、鋭意研究の結果、貯留槽内の廃液処理に際して、物理的な刺激を強力に与えることができるように、噴出手段の廃液流路を上昇させる廃液に対して、噴出手段に取り込まれた空気をその気体流路から放出口を介して廃液流路中に放出し、上昇する廃液と放出される空気との衝突及び合成を図り、気液混合の旋回上昇流とする強力なバブリング部を備え、これを上記貯留槽内に広範囲に強制循環させ、槽内廃液中の溶存酸素の増加を図ると共に、好気性微生物だけでなく好気性・嫌気性微生物の両方をバランスよく共存生育することができる水質改善技術を見出した。
本発明の水質改善装置は、貯留槽に貯留された微生物を含有する廃液を前記貯留槽内で循環させて前記微生物を活性化することにより前記廃液の水質を改善する水質改善装置であって、前記廃液を底面部側から取り込むと共に上面部側から放出する廃液流路を有し、前記廃液流路に連通して前記廃液流路に空気を放出する気体流路が穿設されてなる円筒状の噴出パイプと、前記貯留槽の外部から導入される空気を貯留すると共に前記気体流路に連通して貯留した空気を前記気体流路に供給する供給口が設けられた空気室を有する空気供給部と、前記貯留槽の外部に設けられて前記空気室に空気を導入する空気導入部とを有し、前記気体流路は、前記廃液流路に連通して設けられた第1放出口を有する第1気体流路と、前記噴出パイプの底面部からの距離が前記第1放出口と異なり、前記廃液流路に連通して設けられた第2放出口を有する第2気体流路とを含む。
本発明の水質改善方法は、貯留槽に貯留された微生物を含有する廃液を前記貯留槽内で循環させて前記微生物を活性化することにより前記廃液の水質を改善する水質改善方法であって、廃液流路を有する円筒状の噴出パイプであって、前記廃液流路に連通して設けられた第1放出口を有する第1気体流路と、前記噴出パイプの底面部からの距離が前記第1放出口と異なると共に前記廃液流路に連通して設けられた第2放出口を有する第2気体流路とを含む気体流路が穿設されてなる前記噴出パイプにおいて、前記廃液を前記噴出パイプの底面部側から取り込むと共に前記噴出パイプの上面部側から放出する工程と、前記貯留槽の外部から導入される空気を貯留すると共に前記気体流路に連通して貯留した空気が送流される導入口が設けられた空気室に、前記貯留槽の外部から空気を導入することで、前記第1放出口及び前記第2放出口から空気を放出する工程とを同時に行うことにより、前記廃液を前記貯留槽内で循環させる。
本発明によれば、貯留槽内の廃液処理に際して、異なる高さの放出口から放出された空気によるバブリングの相乗効果により廃液を循環させる旋回上昇流を強化でき、これにより、廃液に繰り返し与える物理的な刺激を強化することができる。さらに、上記のバブリングの相乗効果により、廃液と空気との気液混合効率を高めることができ、これにより、槽内廃液中の溶存酸素の増加が図られ、好気性微生物だけでなく好気性・嫌気性微生物の両方をバランスよく共存生育することができ、悪臭の発生を防止することができる。
図1は本発明の実施形態に係る水質改善装置が適用された貯留槽の説明図である。 図2は図1の水質改善装置の噴出部の縦断面の模式図である。 図3は図1の水質改善装置の噴出パイプと空気供給部との配置を示す説明図である。 図4は一実施例の水質改善装置の噴出パイプの放出口を示す説明図である。 図5は一実施例の水質改善装置の噴出パイプの各放出口を模式的に示す説明図である。 図6Aは放出口の一例の形状を示す平面図である。 図6Bは図6Aに示す放出口から空気が放出される様子を模式的に示す説明図である。 図7は貯留槽における廃液の循環の繰り返しを示す説明図である。 図8は好・嫌気性微生物の活性化状況を示す説明図である。 図9Aは従来の循環流発生装置の説明図である。 図9Bは従来の気液混合循環流発生装置の説明図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る水質改善装置が適用された貯留槽の説明図である。貯留槽10は、水処理施設に設けられ、処理しようとする廃液WLを貯留する。貯留槽10は、閉塞された側面部10a、底面部10b及び上面部10cに囲まれている。上面部10cはマンホール等の開口部が設けられている。貯留槽10には、また、水液を流し込む流入管16と、貯留槽10内で処理された廃液WLを排水する排水管17が設けられている。
貯留槽10に適用された水質改善装置は、貯留槽10に貯留された微生物を含有する廃液WLを貯留槽10内で循環させて微生物を活性化することにより廃液WLの水質を改善する水質改善装置である。微生物は、菌類を含んでいてもよい。
図2は、本実施形態に係る水質改善装置の噴出部11の縦断面の模式図である。水質改善装置は、噴出パイプ12、空気供給部14、及び空気導入部15を備える。
噴出パイプ12は、略円筒状の形状の噴出パイプ本体12aを有する。噴出パイプ本体12aには、廃液WLを底面部側から取り込むと共に上面部側から放出する廃液流路13がZ方向に伸びるように設けられている。廃液流路13は、略円筒状の流路内壁面13aと、上方で流路径が大きくなるテーパー部13bとを有する。さらに、廃液流路13に連通して廃液流路13に空気を放出する第1気体流路12bx及び第2気体流路12byを含む気体流路12bが穿設されてなる。第1気体流路12bx及び第2気体流路12byをまとめて気体流路12bとも称する。気体流路12bは、廃液流路13に連通して設けられた第1放出口121bxを有する第1気体流路12bxと、廃液流路13に連通して設けられた第2放出口121byを有する第2気体流路12byとを含む。第1放出口121bx及び第2放出口121byをまとめて放出口121bとも称する。第2放出口121byの噴出パイプ12の底面部からの距離は、第1放出口121bxと異なる。噴出パイプ12の底面部からの距離は、図2中における噴出パイプ12の底面部からのZ方向の長さであり、また、噴出パイプ12の底面部からの高さである。図2は、第1放出口121bxの高さH1と第2放出口121byの高さH2の一例として、それらの差Sが50mmであることを示す。
空気供給部14は、略環状(ドーナツ状)の空気室本体14aを有し、内部に中空の空気室14bが設けられている。空気室14bは、貯留槽10の外部から導入される空気を貯留すると共に、気体流路12bに連通して、空気室14bに貯留した空気を気体流路12bに供給する供給口14dが設けられている。空気室14bには通気口14cが設けられており、外部から空気室14bの内部に空気を供給可能に構成されている。
図3は、本実施形態に係る水質改善装置の噴出パイプと空気供給部との配置を示す説明図である。図2及び図3に示すように、噴出パイプ12は、空気供給部14に挿嵌された状態で貯留槽10内に立設される。所望の箇所に張設されるフランジ部12cに空気供給部14が当接されており、両者はボルト12dにより組付けられている。この組付けに関しては、従来周知の組付け手段を適宜採用することができる。
噴出パイプ12と空気供給部14とは、一体的に組付けされて噴出部11を構成している。噴出パイプ12と空気供給部14とは、気体流路12bと供給口14dが連通するように位置合わせして組付けられており、噴出部11としての作用を果たすように構成されている。
第1気体流路12bx及び第2気体流路12byとは、図2ではXZ平面に伸びる流路として描かれているが、図2は空気室14bの供給口14dと第1放出口121bx及び第2放出口121byとがそれぞれ第1気体流路12bxと第2気体流路12byとによって連通されていることを模式的に示しているにすぎない。即ち、第1気体流路12bx及び第2気体流路12byとは、後述のようにXZ平面に伸びてはいない。第1放出口121bxを有する第1気体流路12bxと、第2放出口121byを有する第2気体流路12byとの詳細については後述する。
図1に示すように、空気導入部15は、貯留槽10の外部に設けられて空気室14bに空気を導入するように構成されている。図1に示すように、空気導入部15は空気導入口15bを有するポンプ15aにより構成され、ポンプ15aには通気路15cが接続されている。通気路15cは貯留槽10の内部へ延ばされて通気口14cに接続されている。空気導入部15により、空気室14bに空気を流し込むことが可能となっている。
図2に示すように、噴出部11は固定用基台18上に載置されており、噴出部11が戴置された固定用基台18は貯留槽10の底面部位に載置されている。固定用基台18は、噴出部11を載置するため基材18aと脚18bとより構成されるが、このような作用をなすものであればこれに限定されない。
噴出パイプ12は、貯留槽10内の廃液WLを底面部位側から取り込むと共に、上面部位側から放出すべく廃液流路13が中央にZ方向に伸びるように設けられている。貯留槽10内の廃液WLは、貯留槽10(噴出部11)の底面部から取り込まれて噴出部11の上面部側へ上昇される。
第1気体流路12bx及び第2気体流路12byは、噴出パイプ12内において(径幅方向において縦方向に条設)形成された空気を流すための気体流路であり、その下端は空気室14bの供給口14dにそれぞれ連通している。第1気体流路12bx及び第2気体流路12byの上端は漸次先細りとなり、それらの先端に廃液流路13の流路内壁面13aに臨んで第1放出口121bx及び第2放出口121byがそれぞれ形成されている。第1気体流路12bx及び第2気体流路12byは、噴出パイプ12の内部で斜め方向に横切って形成されている。第1放出口121bx及び第2放出口121byは、鋭角に傾斜している。
図4(a)〜(d)及び図5により、気体流路12bの詳細な構造と動作を説明する。図4(a)〜(d)は一実施例に係る水質改善装置の噴出パイプ12の放出口を示す説明図であり、高さの異なるXY平面における気体流路12b及び放出口121bと放出される気体の方向とを模式的に示す。図5は一実施例に係る水質改善装置の噴出パイプ12の各放出口を模式的に示す説明図であり、図4(a)〜(d)の放出口を1つの図にまとめて示したものである。図4(a)〜(d)及び図5では、放出口121bの噴出パイプ12の底面部からの距離が互いに異なる4個の気体流路12ba,12bb,12bc,12bdを有する例を示す。ここでは4個の気体流路を有する例を示すが、4個に限定されるものではなく、複数であればよい。
図4(a)〜(d)及び図5に示すように、例えば4本の気体流路12ba,12bb,12bc,12bdを有する。4本の気体流路12ba,12bb,12bc,12bdのそれぞれの放出口121ba,121bb,121bc,121bdは、廃液流路13の上下方向の幅50mmの範囲内に位置するように設けられている。なお、放出口121ba,121bb,121bc,121bdの廃液流路13の上下方向の幅は5mm〜10mmの範囲内が好適である。放出口121ba,121bb,121bc,121bdの高さが近すぎたり遠すぎたりすると放出口のから放出された空気によるバブリングの相乗効果が得られにくくなる。4本の気体流路12ba,12bb,12bc,12bdの各放出口121ba,121bb,121bc,121bdは、順次旋回上昇する仮想螺旋線上にある。空気は、一定間隔を隔てて配置された各放出口121ba,121bb,121bc,121bdから放出される。
4本の気体流路12ba,12bb,12bc,12bd及び4個の放出口121ba,121bb,121bc,121bdについて説明する。まず、図4(a)に示すように、気体流路12baと放出口121baについて説明する。廃液流路13の流路内壁面13aにおける最上位の放出口121baから廃液流路13内に放出される空気は、図中中央左より右斜めで、流路内壁面13aに沿いつつやや上昇方向に向かう旋回流として放出される。空気が放出される方向をXY平面に投影した方向は、例えば、放出口121baにおける流路内壁面13aの法線方向となす角が15度の方向である。
図4(b)に示すように、気体流路12bbと放出口121bbについて説明する。廃液流路13の流路内壁面13aにおける次段の放出口121bbから廃液流路13内に放出される空気は、図中中央上より右斜めで、流路内壁面13aに沿いつつやや上昇方向に向かう旋回流として放出される。空気が放出される方向をXY平面に投影した方向は、例えば、放出口121bbにおける流路内壁面13aの法線方向となす角が60度の方向である。
図4(c)に示すように、気体流路12bcと放出口121bcについて説明する。廃液流路13の流路内壁面13aにおける次段の放出口121bcから廃液流路13内に放出される空気は、図中中央右より左斜めで、流路内壁面13aに沿いつつやや上昇方向に向かう旋回流として放出される。空気が放出される方向をXY平面に投影した方向は、例えば、放出口121bcにおける流路内壁面13aの法線方向となす角が45度の方向である。
図4(d)に示すように、気体流路12bdと放出口121bdについて説明する。廃液流路13の流路内壁面13aにおける最下位の放出口121bdから廃液流路13内に放出される空気は、図中中央下より左斜めで、流路内壁面13aに沿いつつやや上昇方向に向かう旋回流として放出される。空気が放出される方向をXY平面に投影した方向は、例えば、放出口121bdにおける流路内壁面13aの法線方向となす角が30度の方向である。
廃液流路13の流路内壁面13aに臨む各放出口121ba,121bb,121bc,121bdは、廃液流路13に対して断面形状が涙状の形状であることが好ましい。即ち、空気が旋回しつつ上昇する仮想螺旋線方向に放出され、流路内壁面13aにおける断面形状が涙状の形状の放出口であることが好ましい。流路内壁面13aにおける断面形状としては、涙形の各放出口121ba,121bb,121bc,121bdから廃液流路13に放出されることが好ましい。
図6Aは、上記の放出口の一例の形状を示す平面図である。即ち、略円筒状の曲面を平面にしたときの放出口の形状をしめす。図6Aの例では、放出口121bは涙型の形状である。涙型の形状とは、例えば円形形状の一部の周部分が外周方向に引き伸ばされた形状である。図6Aに示した放出口121bの例では、半円部P1と、半円よりも外周方向に引き伸ばされた突出部P2とが滑らかに繋ぎ合わされた形状となっている。
図6Bは、図6Aに示す放出口から空気が放出される様子を模式的に示す説明図である。気体流路12bに対して放出口121bは鋭角に傾斜しており、気体流路12bから放出される空気の流れFに対して流路内壁面側に半円部P1が配置され、空気の流れFに対して廃液流路13の側に突出部P2が配置される。
上記の水質改善装置によれば、仮想螺旋線上にあって、高さが異なり、一定間隔を隔て配置された4本の気体流路12ba,12bb,12bc,12bdの放出口121ba,121bb、121bc、121bdから空気が放出され、旋回上昇流が生成される。各旋回上昇流は、順次旋回上昇すると共に、互いに衝突して打ち消し合うようなことはなく、互いに相乗して干渉し合う。これにより、上昇する廃液WLは、強力にバブリング化された気液混合の廃液(強力バブリング化気液混合廃液)とされ、この強力バブリング化された気液混合廃液が貯留槽10内に広範囲に強制循環される。
4本の気体流路12ba,12bb,12bc,12bdの放出口121ba,121bb、121bc、121bdは、流路内壁面13aの廃液流路13内において、上下50mmの範囲内に近接されているため、互いに相乗して干渉し合い合成される。
本実施形態の水質改善装置によれば、バブリングの相乗効果により廃液WLを循環させる旋回上昇流を強化でき、これにより、廃液WLに繰り返し与える物理的な刺激を強化することができる。さらに、上記のバブリングの相乗効果により、廃液WLと空気との気液混合効率を高めることができ、これにより、槽内廃液中の溶存酸素の増加が図られ、好気性微生物だけでなく好気性・嫌気性微生物の両方をバランスよく共存生育することができ、悪臭の発生を防止することができる。
本実施形態の水質改善装置を用いた水質改善方法は、貯留槽10に貯留された微生物を含有する廃液WLを貯留槽10内で循環させて微生物を活性化することにより廃液WLの水質を改善する水質改善方法である。廃液流路13を有する円筒状の噴出パイプ12であって、廃液流路13に連通して設けられた第1放出口121bxを有する第1気体流路12bxと、噴出パイプ12の底面部からの距離が第1放出口121bxと異なると共に廃液流路13に連通して設けられた第2放出口121byを有する第2気体流路12byとを含む気体流路12bが穿設されてなる噴出パイプ12において、廃液WLを噴出パイプ12の底面部側から取り込むと共に噴出パイプ12の上面部側から放出する工程と、貯留槽10の外部から導入される空気を貯留すると共に気体流路12bに連通して貯留した空気が送流される供給口14dが設けられた空気室14bに、貯留槽10の外部から空気を導入することで、第1放出口121bx及び第2放出口121byから空気を放出する工程とを同時に行うことにより、廃液WLを貯留槽10内で循環させる。
本実施形態の水質改善方法によれば、バブリングの相乗効果により廃液WLを循環させる旋回上昇流を強化でき、これにより、廃液WLに繰り返し与える物理的な刺激を強化することができる。さらに、上記のバブリングの相乗効果により、廃液WLと空気との気液混合効率を高めることができ、これにより、槽内廃液中の溶存酸素の増加が図られ、好気性微生物だけでなく好気性・嫌気性微生物の両方をバランスよく共存生育することができ、悪臭の発生を防止することができる。
図7は、貯留槽における廃液WLの循環の繰り返しを示す説明図である。噴出部11の廃液流路13より放出される気液混合の旋回上昇流A,Bは、貯留槽10内で広範囲に強制的に押し出される。これにより、廃液流路13の上方において廃液WLが撹拌される。廃液流路13において強力にバブリングされた旋回上昇流A,Bによって、貯留槽10内の廃液WLの再循環が繰り返し行なわれる。
図7に示すように、噴出部11からの旋回上昇流A,Bによって、気液混合の廃液は貯留槽10内の広範囲にわたって攪拌されると共に下方向に巡回する循環流C,Dが発生し、貯留槽10内の全体で廃液WLの攪拌及び再循環が行われる。
上記の噴出部11の流路内壁面13aの内側で発生した気液混合の廃液の旋回上昇流は、上昇して、一定の半径を持つ流路内壁面13aの内側の部分から外側程径が広がるテーパー部13bに至る。このとき、廃液流路13を高エネルギー状態で流されてきた廃液WLの圧力が急激に低下し、廃液WLに強力な剪断力が発生する。廃液WL中の気泡は剪断力により分断され、液体と気泡の接触面積が爆発的に拡大する。この結果、気泡(酸素)の廃液WLへの溶解が一気に加速される。
上記の効果は、外部からの動力を必要とせず、少ないエネルギーで、かつ高い溶解効率で、酸素を廃液WL中に溶解することができる。これにより、溶存酸素率の高い廃液WLを貯留槽10内の全体で攪拌及び再循環できる。
本実施形態の水質改善装置によれば、上記の強力なバブリング効果を備えた旋回上昇流及び循環流を生成して、貯留槽10内で、水中の微生物に対する強力な振動として物理的な刺激が与えられる。気液の調整は、微生物の栄養分と微生物の存在比が均一な分散となるように行われる。また、溶存酸素率の最適化が図られ、好・嫌気性微生物の両方をバランスよく共存生育する。これにより、廃液WL中のスカム(浮遊物・沈殿物)や悪臭の発生を防止しつつ、貯留槽10内の廃液WLの処理を行うことができる。
換言すれば、超高速上昇旋回エアーにより開口部から汚水が吸い上げられると共に、噴出パイプ12の内部で強力な混合がなされ、微生物の活性化に寄与していると考えられる。
さらに、無機系浮遊物(金属物質・粘土鉱物等)のフロック(結合)形成が促進されるので、廃液WLの濁度が改善される。
貯留槽10内の廃液WLは、微生物の栄養分と微生物の存在比が均一分散として調整される。
また、この複雑な廃液WLの流れによってヘドロが循環流に沿って運ばれる気泡(酸素)と接触し、硫化水素等の臭気物質生成が起こりにくい酸化還元状態に保つことができる。
これにより、貯留槽10内の廃液WL中に存在する微生物に対して、物理的な刺激を強力に与え、その増殖である活性化を一層促進し、嫌気性及び好気性の両微生物の生育のバランス環境を好適な共存環境として自らの力(自助努力)で維持することが可能な水質改善を提供すると考えられる。
図8は、好・嫌気性微生物の活性化状況を示す説明図である。好・嫌気性微生物が活性化されていない状態では、図8左側に示すように微生物aがスカムや臭いの原因物質bを取り込んでいないが、好・嫌気性微生物が活性化されている状態では、図8右側に示すように微生物aがスカムや臭いの原因物質bを取り込んだ状態になる。これにより、微生物aは原因物質bを分解し、水質を改善できる。
一方、水質改善において、不用意に溶存酸素率を高めることはスカム等の分解能力に有効な嫌気性細菌の生息域が減少し、好気性微生物の環境だけが優位になり、嫌気性、好気性の両薇生物が共存できる環境とはならない。
このため、廃液WL中に空気を吐出すると共に、停滞された廃液WL中に竜巻状の水流を起こし、かつ竜巻状の水流が微生物に物理的な刺激を与えて活性化させ、微生物を原因とするスカムや臭いの原因物質を分解し、水質を改善できる。また、これにより排水設備機器の誤作動や誤表示等が減少し、機材の腐食や劣化を抑止することができる。
また、保守時の酸欠事故や環境悪化物質の流出を防止でき、貯留槽の底面に沈めるだけの簡単な設置を指向し、水質改善効果が期待できる。分解清掃などのメンテナンスの必要性が小さい方が望ましい。
微生物に対して超高速噴射上昇流によって刺激をあたえることで、同時に強力な循環流によって汚水を均一に分散させて有機物の分解を促進することができる。
なお、後述の実験例では、従来の曝気装置に比べて、表1に示す条件で消費電力の少ないブロワーを採用した。
Figure 2021112719
上記のように、物理的な刺激を繰り返し強力に与え、廃液WL中の溶存酸素の増加を図ると共に、好気性微生物だけでなく好気性・嫌気性微生物の両方をバランスよく共存生育することができる水中微生物の活性化による水質改善を行った実験例を示す。
装置導入前後における目レベルでの微生物群集構造を説明する。目レベルでの微生物群集構造は、いずれにおいてもClostridiales,Lactobacillales,Bacteroidales,Enterobacterialesの4目の微生物が主要な微生物種となっており、実験期間を通じて60%から80%程度を占めていた。また、目レベルで見た場合には、装置設置前後における明確な群集組成の違いは見られない。これら4目の微生物種はいずれも嫌気性微生物種であり、装置運転の有無に関わらず、嫌気性微生物種が優占していた。
次に、属レベルでは、Mitsuokella属、およびVeiolellaceae科の細菌が大きく減少した。また、Coriobacteraceae科細菌、Bifidobacterium属細菌も他方の系列でも減少していた。いずれにおいても共通した微生物種が減少していることから、これらの細菌が装置設置により減少する代表的な細菌種であるといえる。これらはすべて偏性嫌気性微生物であり、装置により酸素供給効率が向上したことで活性を失った種であると考えられる。
一方、装置設置後に増加した微生物種について説明する。Novosphingobium属、Veionella属Strpetococcus属は共通して増加していた。Novosphingobium属細菌は絶対好気性細菌であるものの、Streptococcus属は通性嫌気性、Veionella属細菌は偏性嫌気性細菌であり、必ずしも好気性細菌のみが活性化されたわけではなかった。
本実験装置において供給される酸素量は、流入廃水の有機物負荷と比較しても小さく、有機物のすべてを好気的に酸化するための必要量よりもはるかに小さい。したがって、槽内を好気状態に保つまでの酸素量でないことが群集解析の結果からもあきらかである。このことから、本装置による微生物活性化においては厨房廃水に含まれる高分子有機物である炭水化物類等の発酵による低分子化の促進、また低分子化された有機物を用いて、発酵よりも分解速度の速い呼吸による代謝を行う微生物が活性化されているものと推察される。
また、悪臭の原因となる硫化水素等は、強い還元的条件で生成すると考えられる。酸素の効率的な供給により、強い還元的環境となっているゾーンが減少し、悪臭物生成をする微生物が不活化されていることが、悪臭減少の要因となっていると考えられる。
上記理論を検証するため、東京大学工学系研究科附属水環境工学研究センター栗栖太准教授と共に某空港内厨房排水槽において、水質改善及び改善における微生物の群集観測試験を行った。
試験の結果、排水槽においてBOD・ヘキサン抽出物・SS・硫化物イオンの含有量が低減したことを確認した。
ここで、BOD・ヘキサン抽出物・SS・硫化物イオンの各数値は以下の指標である。
『BOD』:水質の状態を数値化し、汚染を表す指標のひとつ。微生物が一定時間中に水中の有機物を酸化分解する際に消費する酸素の量で、数値が大きいほど水質は悪いという指標となる。
『ヘキサン抽出物』:主に油分の量を表す数値。
『SS』:水中内に浮遊している2槻以下の不溶性の粒子の数値を表す。
『硫化物イオン』:一定の条件下において硫化水素を発生させる物質で、数値が高いほど硫化水素を発生させやすい状態になる。
『硫化水素』:致死性の非常に高い気体で、排水の腐卵臭のような強い臭気の原因となる。
本実施形態の水質改善装置は、貯留槽内の廃液処理に際して、強力なバブリング部により物理的な刺激を繰り返し強力に与え、槽内廃液中の溶存酸素の増加を図ると共に、好気性微生物だけでなく好気性・嫌気性微生物の両方をバランスよく共存生育して、水中微生物の活性化により水質を改善できる。
貯留槽や厨房廃水受水槽など、ビルピット、合併浄化槽の水質改善、ダムなどのアオコ対策、工場の冷却水腐敗防止、下水処理場での浮遊物低減、バイオリアクターの撹拌などのあらゆる水処理施設で適応できるが、例えば、中華店や料亭などの油処理やその他の生化学分野などにも適応できる。農業の肥料としてその場所の土壌等にある微生物を活性化して液肥としても適応できる。
WL 廃液
A,B 旋回上昇流
C,D 循環流
10 貯留槽
10a 側面部
10b 底面部
10c 上面部
11 噴出部
12 噴出パイプ
12a 噴出パイプ本体
12b 気体流路
12bx 第1気体流路
12by 第2気体流路
12c フランジ部
12d ボルト
121bx 第1放出口
121by 第2放出口
13 廃液流路
13a 流路内壁面
13b テーパー部
14 空気供給部
14a 空気室本体
14b 空気室
14c 通気口
14d 供給口
15 空気導入部
15a ポンプ
15b 空気導入口
15c 通気路
16 流入管
17 排水管
18 固定用基台
18a 基材
18b 脚

Claims (6)

  1. 貯留槽に貯留された微生物を含有する廃液を前記貯留槽内で循環させて前記微生物を活性化することにより前記廃液の水質を改善する水質改善装置であって、
    前記廃液を底面部側から取り込むと共に上面部側から放出する廃液流路を有し、前記廃液流路に連通して前記廃液流路に空気を放出する気体流路が穿設されてなる円筒状の噴出パイプと、
    前記貯留槽の外部から導入される空気を貯留すると共に前記気体流路に連通して貯留した空気を前記気体流路に供給する供給口が設けられた空気室を有する空気供給部と、
    前記貯留槽の外部に設けられて前記空気室に空気を導入する空気導入部とを有し、
    前記気体流路は、前記廃液流路に連通して設けられた第1放出口を有する第1気体流路と、前記噴出パイプの底面部からの距離が前記第1放出口と異なり、前記廃液流路に連通して設けられた第2放出口を有する第2気体流路とを含む
    水質改善装置。
  2. 前記第1放出口及び前記第2放出口から放出される空気はそれぞれ螺旋状の軌道に沿って旋回上昇し、前記空気と前記廃液とが気液混合した旋回上昇流を生成する
    請求項1に記載の水質改善装置。
  3. 前記第1放出口及び前記第2放出口の前記噴出パイプの底面部からの距離の差は50mm以内である
    請求項1または2に記載の水質改善装置。
  4. 貯留槽に貯留された微生物を含有する廃液を前記貯留槽内で循環させて前記微生物を活性化することにより前記廃液の水質を改善する水質改善方法であって、
    廃液流路を有する円筒状の噴出パイプであって、前記廃液流路に連通して設けられた第1放出口を有する第1気体流路と、前記噴出パイプの底面部からの距離が前記第1放出口と異なると共に前記廃液流路に連通して設けられた第2放出口を有する第2気体流路とを含む気体流路が穿設されてなる前記噴出パイプにおいて、前記廃液を前記噴出パイプの底面部側から取り込むと共に前記噴出パイプの上面部側から放出する工程と、
    前記貯留槽の外部から導入される空気を貯留すると共に前記気体流路に連通して貯留した空気が送流される導入口が設けられた空気室に、前記貯留槽の外部から空気を導入することで、前記第1放出口及び前記第2放出口から空気を放出する工程と
    を同時に行うことにより、前記廃液を前記貯留槽内で循環させる
    水質改善方法。
  5. 前記第1放出口及び前記第2放出口から放出される空気はそれぞれ螺旋状の軌道に沿って旋回上昇し、前記空気と前記廃液が気液混合した旋回上昇流を生成する
    請求項4に記載の水質改善方法。
  6. 前記第1放出口及び前記第2放出口の前記噴出パイプの底面部からの距離の差を50mm以内に設定する
    請求項4または5に記載の水質改善方法。
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