JP2021110307A - ターボチャージャ用コンプレッサハウジング - Google Patents

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哲也 丹羽
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Abstract

【課題】ダイカストにより成形可能であって、低コストでデポジットの付着防止効果に優れたターボチャージャ用コンプレッサハウジングを提供する。【解決手段】ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1は冷媒流路5を備え、スクロールピース2とシュラウドピース3に分割されてなる。冷媒流路5は両ピース2、3に形成された第1流路形成部51と第2流路形成部52が嵌合してなる環状の空間50からなる。冷媒流路5は、軸方向Yに垂直な断面において回転軸13aから外周側壁面55までの距離の最大と最小の平均値を基準距離とし、当該距離が基準距離よりも短い近位領域501と基準距離よりも長い遠位領域502を有する。スクロール室12は断面積が基準面積以上の広大領域12aと基準面積より小さい狭小領域12bを含み、近位領域501は広大領域12aと同じ側に位置し、遠位領域502は狭小領域12bと同じ側に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャ用コンプレッサハウジングに関する。
自動車等の内燃機関に搭載されるターボチャージャは、コンプレッサインペラとタービンインペラとを有し、これらがハウジングに収容されている。コンプレッサインペラはハウジングの内部に形成された空気流路に配されている。空気流路には、コンプレッサインペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、コンプレッサインペラから吐出された圧縮空気が通過するディフューザ通路と、ディフューザ通路を通過した圧縮空気が流れ込む吐出スクロール室とを有する。吐出スクロール室は圧縮空気を内燃機関側へ吐出する。
そして、自動車等の内燃機関には、クランクケース内に発生したブローバイガスを吸気通路に還流させ、クランクケース内やヘッドカバー内を浄化させるブローバイガス還流装置(以下、PCVという)を備えたものがある。この場合、ブローバイガスに含まれるオイル(オイルミスト)がPCVからターボチャージャにおけるコンプレッサの上流側の吸気通路に流出することがある。
このとき、コンプレッサの出口空気圧力が高いとその空気温度も高くなるため、PCVから流出したオイルが蒸発を起因とする濃縮・高粘度化によってターボチャージャ用コンプレッサハウジングのディフューザ面やそれに対向する軸受ハウジングの表面等にデポジットとなって堆積することがある。そして、堆積したデポジットによってディフューザ通路が狭められ、ターボチャージャの性能低下を招き、さらには内燃機関の出力低下を招くおそれがある。
従来は、上述したようなディフューザ通路におけるデポジットの堆積を防止するため、コンプレッサの出口空気温度をある程度抑制していた。そのため、ターボチャージャの性能を充分に発揮することができず、また内燃機関の出力を充分に高めることができなかった。
特許文献1には、ディフューザ通路におけるデポジットの堆積を防止するために、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング内に冷媒流路を設けて当該冷媒流路に冷媒を流通させることにより、ハウジング内の空気流路を通過する圧縮空気の温度上昇を抑制する構成が開示されている。特許文献1に開示の構成では、ターボチャージャ用コンプレッサハウジングをスクロールピースとシュラウドピースを含む複数のピースによって分割形成するとともに、当該スクロールピースにシュラウドピースを圧入して組み付けて両者の間に冷媒流路が区画形成されるように構成されている。
特開2018−184928号公報
特許文献1に開示の構成では、冷媒流路はコンプレッサインペラの回転軸を中心とする円環状に形成されており、スクロール室は冷媒流路の径方向外側において周方向に伸びている。そして、回転軸を含む各断面において、冷媒流路の断面積は一定となっているが、スクロール室の断面積は下流に向かうにつれて大きくなっている。そのため、スクロール室の断面積が比較的小さい狭小領域では、冷媒流路とスクロール室との間の肉厚が大きくなっている。これにより、狭小領域では冷媒流路を流通する冷媒による冷却効果が低減し、狭小領域に到達した圧縮空気は冷却されにくくなっている。その結果、コンプレッサハウジングの温度が上昇しやくなり、デポジットが付着しやすくなるおそれがある。
また、特許文献1には、冷媒流路を構成する溝を深くしてディフューザ面に近づけることにより、ディフューザ面の冷却効果を高めた構成が開示されている。しかしながら、ダイカスト成形では溝の深さは溝の幅に応じて制限される。特許文献1では、上述の通り、回転軸を含む各断面における冷媒流路の断面積を一定にしているため、冷媒流路を構成する溝の幅は肉厚の小さい部分に合わせて比較的狭くなっており、ダイカスト成形で深い溝にすることが困難である。そのため、特許文献1では、ダイカスト成形後に機械加工により当該溝を深くしているが、製造コストの増加を招いている。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、ダイカストにより成形可能であって、低コストでデポジットの付着防止効果に優れたターボチャージャ用コンプレッサハウジングを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、コンプレッサインペラが収容されるターボチャージャ用コンプレッサハウジングであって、
上記コンプレッサインペラに向けて空気を吸い込む吸気口を形成する吸気口形成部と、
上記コンプレッサインペラを周方向に囲むとともに該コンプレッサインペラに対向するシュラウド面を有するシュラウド部と、
上記コンプレッサインペラの外周側において周方向に形成され、上記コンプレッサインペラから吐出される圧縮空気を通過させるディフューザ通路を形成するディフューザ部と、
上記ディフューザ通路を通過した圧縮空気を外部へ導くスクロール室を形成するスクロール室形成部と、
上記ディフューザ部に沿って周方向に形成されるとともに、上記ディフューザ部を冷却する冷媒を流通させる冷媒流路と、
を有し、
上記ターボチャージャ用コンプレッサハウジングは、少なくとも上記吸気口形成部及び上記スクロール室形成部の一部を有するスクロールピースと、少なくとも上記スクロール室形成部の一部、上記ディフューザ部及び上記シュラウド部を有するとともに上記スクロールピースに組み付けられるシュラウドピースと、に分割されてなり、
上記冷媒流路は、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースにおける互いの対向部にそれぞれ形成された第1流路形成部と第2流路形成部とにより区画された環状の空間として形成され、
上記第1流路形成部と上記第2流路形成部とは、上記冷媒流路の内周側をシールする内周シール部と、上記冷媒流路の外周側をシールする外周シール部とにおいて互いに嵌合しており、
上記内周シール部は、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの一方に形成された第1被圧入部に、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの他方に形成された第1圧入部が圧入されてなり、
上記外周シール部は、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの一方に形成された第2被圧入部に、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの他方に形成された第2圧入部が圧入されてなり、
上記冷媒流路は、軸方向に垂直な断面において、上記コンプレッサインペラの回転軸から上記冷媒流路の外周側壁面までの最大距離と最小距離との平均値を基準距離とし、上記回転軸から上記外周側壁面までの距離が基準距離以下である近位領域と、上記回転軸から上記外周側壁面までの距離が上記基準距離よりも長い遠位領域とを有し、
上記スクロール室は、上記回転軸を含む断面において、上記スクロール室の最大面積と最小面積との平均値を基準面積とし、上記回転軸に対して一方側に位置して上記基準面積以上の断面積を有する広大領域と、上記回転軸に対して他方側に位置して上記基準面積よりも小さい断面積を有する狭小領域とを含んでおり、
上記断面において、上記近位領域は上記回転軸に対して上記広大領域と同じ側に位置しており、上記遠位領域は上記回転軸に対して上記狭小領域と同じ側に位置している、ターボチャージャ用コンプレッサハウジングにある。
上記本例のターボチャージャ用コンプレッサハウジングによれば、ターボチャージャ用コンプレッサハウジングは分割形成されているとともに、ディフューザ部に沿って周方向に形成されてディフューザ部を冷却する冷媒を流通させる冷媒流路を有する。冷媒流路によってディフューザ部を冷却することにより、ディフューザ通路におけるデポジットの堆積を抑制することができる。さらに、冷媒流路はスクロールピース及びシュラウドピースにおける互いの対向部にそれぞれ形成された第1流路形成部と第2流路形成部とによって形成されている。そして、冷媒流路の内周側及び外周側は内周シール部及び外周シール部によりシールされている。冷媒流路は、軸方向に垂直な断面において、上記コンプレッサインペラの回転軸から冷媒流路の外周側壁面までの距離が基準距離よりも短い近位領域と、上記回転軸から上記外周側壁面までの距離が基準距離よりも長い遠位領域とを有する。一方、スクロール室は、上記回転軸を含む断面において基準面積よりも大きい広大領域と、基準面積よりも小さい断面積を有する狭小領域とを有する。そして、上記近位領域は上記回転軸に対して上記広大領域と同じ側に位置しており、上記遠位領域は上記回転軸に対して上記狭小領域と同じ側に位置している。これにより、スクロール室の広大領域のみならず狭小領域においても、冷媒流路とスクロール室との間の肉厚を比較的小さくすることができる。その結果、スクロール室の全体において冷媒流路を流通する冷媒によって冷却が促されるため、コンプレッサハウジングに対する冷却効果が向上される。
さらに、冷媒流路における遠位領域がスクロール室の狭小領域と同じ側に位置していることから、冷媒流路を形成する第1冷媒流路形成部及び第2冷媒流路形成部の溝の幅を大きくすることができる。これにより、ダイカスト成形時に溝の深さをより深くすることができる。そのため、遠位領域においてディフューザ面の冷却効果を高めてデポジットの付着を一層防止することができる。そして、ダイカスト成形後に溝を深くするための機械加工が不要となるため、製造コストも低減が図られる。
以上のごとく、本発明によれば、ダイカストにより成形可能であって、低コストでデポジットの付着防止効果に優れたターボチャージャ用コンプレッサハウジングを提供することができる。
実施例1における、ターボチャージャ用コンプレッサハウジングの断面図。 図1における、遠位領域の一部拡大図。 実施例1における、スクロールピースの底面図 図3における、IV-IV線位置断面斜視図。 実施例1における、シュラウドピースの斜視図。 図5における、VI-VI線位置断面斜視図。 図1における、VII-VII線位置断面図。 変形例1における、シュラウドピースの断面斜視図。 変形例1における、図1のVII-VII線位置相当の断面図。 変形例2における、ターボチャージャ用コンプレッサハウジングの断面図。
本明細書において「周方向」とはコンプレッサインペラの回転方向、「軸方向」とはコンプレッサインペラの回転軸の方向、「径方向」とは、コンプレッサインペラの回転軸を中心とする仮想円の半径方向であって、径方向外側とは当該仮想円の中心から円周に向かって延びる直線の方向をいうものとする。
上記スクロールピースは、上記冷媒流路に冷媒を供給するための冷媒供給部と上記冷媒流路から冷媒を排出するための冷媒排出部とを備え、上記冷媒供給部及び上記冷媒排出部は、上記スクロールピースを貫通する貫通孔からなるとともに、上記遠位領域において上記冷媒流路に連通していることが好ましい。この場合は、スクロールピースにおいて、冷媒供給部及び冷媒排出部を構成する貫通孔を径方向外側に位置させやすくなる。その結果、冷媒供給部及び冷媒排出部を形成するために、吸気口を縮径させる必要がなく、吸気口に接続するインレット配管の径も小さくする必要がない。これにより、冷媒流路を有しないコンプレッサハウジングとの間で部品の共通化が図りやすくなり、コストの低減を一層図ることができる。
上記冷媒流路の上記遠位領域には、軸方向から見て、上記冷媒供給部が接続される第1接続部と上記冷媒排出部が接続される第2接続部との間に、上記冷媒流路を狭窄又は閉塞する仕切板が設けられていることが好ましい。この場合は、仕切板により冷媒流路における冷媒の流れ方向が一方向に規制されて、冷媒がディフューザ部に沿って周方向に流通しやすくなるため、ディフューザ部の冷却効果を一層高めることができる。
上記冷媒流路の内周側壁面は、軸方向に垂直な断面において、上記コンプレッサインペラの回転軸と一致する位置に中心を有する円形をなしていることが好ましい。この場合は、遠位領域を幅広に形成して、ディフューザ部の冷却効果を一層高めることができる。
上記吸気口形成部の内周面は、上記コンプレッサインペラに向かうにつれて縮径したインデューサトリートメント部を有することが好ましい。上述のように吸気口形成部を厚肉にする必要がないため、インデューサトリートメント部を設けることができる。そして、当該インデューサトリートメント部により、吸気を整流化して圧縮効率を向上することができる。
(実施例1)
以下、上記ターボチャージャ用コンプレッサハウジングの実施例について、図1〜図7を用いて説明する。
図1に示すように、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1には、コンプレッサインペラ13が収容され、吸気口形成部10、シュラウド部20、ディフューザ部30、スクロール室形成部120及び冷媒流路5が備えられる。
吸気口形成部10は、コンプレッサインペラ13に向けて空気を吸い込む吸気口11を形成している。
シュラウド部20は、コンプレッサインペラ13を周方向に囲むとともにコンプレッサインペラ13に対向するシュラウド面21を有する。
ディフューザ部30は、コンプレッサインペラ13の外周側において周方向に形成され、コンプレッサインペラ13から吐出される圧縮空気を通過させるディフューザ通路15を形成している。
スクロール室形成部120は、ディフューザ通路15を通過した圧縮空気を外部へ導くスクロール室12を形成している。
冷媒流路5は、ディフューザ部30に沿って周方向に形成されるとともに、ディフューザ部30を冷却する冷媒を流通させる。
そして、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1は、少なくとも吸気口形成部10、スクロール室形成部120の一部、冷媒供給部61及び冷媒排出部62を有するスクロールピース2と、少なくともスクロール室形成部120の一部、ディフューザ部30及びシュラウド部20を有するとともにスクロールピース2に組み付けられるシュラウドピース3と、に分割されてなる。
図1、図2に示すように、冷媒流路5は、スクロールピース2及びシュラウドピース3における互いの対向部にそれぞれ形成された第1流路形成部51と第2流路形成部52とにより区画された環状の空間50として形成される。
第1流路形成部51と第2流路形成部52とは、冷媒流路5の内周側をシールする内周シール部53と、冷媒流路5の外周側をシールする外周シール部54とにおいて互いに嵌合している。
内周シール部53は、スクロールピース2及びシュラウドピース3の一方に形成された第1被圧入部53aに、スクロールピース2及びシュラウドピース3の他方に形成された第1圧入部53bが圧入されてなる。
外周シール部54は、スクロールピース2及びシュラウドピース3の一方に形成された第2被圧入部54aに、スクロールピース2及びシュラウドピース3の他方に形成された第2圧入部54bが圧入されてなる。
図7に示すように、冷媒流路5は、軸方向Yに垂直な断面において、コンプレッサインペラ13の回転軸13aから冷媒流路5の外周側壁面55までの最大距離(仮想線分Laの長さ)と最小距離(仮想線分Lbの長さ)との平均値(仮想線分Lsの長さ)を基準距離とし、回転軸13aから外周側壁面55までの距離が基準距離よりも短い近位領域501と、回転軸13aから外周側壁面55までの距離が基準距離よりも長い遠位領域502とを有する。
そして、図7に示すように、スクロール室12は回転軸13aを含む断面において、スクロール室12の最大面積と最小面積との平均値を基準面積とし、回転軸13aに対して一方側に位置して基準面積以上の断面積を有する広大領域12aと、回転軸13aに対して他方側に位置して基準面積よりも小さい断面積を有する狭小領域12bとを含んでおり、当該断面において、近位領域501は回転軸13aに対して広大領域12aと同じ側に位置しており、遠位領域502は回転軸13aに対して狭小領域12bと同じ側に位置している。
以下、本例のターボチャージャ用コンプレッサハウジング1について、詳述する。
図1に示すように、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1は、互いに別部材として形成されたスクロールピース2及びシュラウドピース3により分割形成されている。そして、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1は、コンプレッサインペラ13が一端に取り付けられたシャフト14を軸受けする軸受機構が収納された軸受ハウジング(図示せず)のフランジ部又は分割構造を採用した場合のシールプレート40に取り付けられる。シャフト14の回転軸13aを回転軸としてコンプレッサインペラ13は回転可能に構成されている。
スクロールピース2は、図1、図3に示すように、吸気口形成部10、第1スクロール室形成部121、外周部125、第1流路形成部51、冷媒供給部61及び冷媒排出部62を有する。吸気口形成部10は筒状をなすとともに軸方向Yに貫通形成されている。図1に示すように、吸気口形成部10の内周面は、コンプレッサインペラ13に向かうにつれて縮径したインデューサトリートメント部16を有する。第1スクロール室形成部121は、スクロール室12における吸気側Y1の壁面を構成している。図1に示すように、外周部125は、第1スクロール室形成部121の吸気側Y1と反対側Y2に位置しており、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1の外周部125を形成している。そして、外周部125の内側には、シールプレート40が取り付けられている。
図1に示すように、スクロールピース2における第1流路形成部51は、後述する第2流路形成部52とともに冷媒流路5を形成するように構成されている。そして、図4に示すように、吸気側Y1の壁面である吸気側壁面57を有している。本例では、吸気側壁面57は径方向に平行な面となっている。なお、吸気側壁面57は必ずしも平面でなくてもよく、吸気側Y1に凹んだ凹状であってもよい。
図1、図2に示すように、第1流路形成部51の内周側には、シュラウドピース3の第1圧入部53bが圧入される第1被圧入部53aが形成されている。第1被圧入部53aに第1圧入部53bが圧入されることにより、内周シール部53が形成されている。第1被圧入部53aと第1圧入部53bとは互いに周方向の全域において当接している。
図2に示すように、スクロールピース2における第1スクロール室形成部121の内周側には、シュラウドピース3における第2流路形成部52の外周部が圧入されている。これにより、第1スクロール室形成部121の内周部である第2被圧入部54aに、第2流路形成部52の外周部である第2圧入部54bが圧入されて、外周シール部54が形成されている。図1に示すように、第2被圧入部54aと第2圧入部54bとは互いに周方向の全域において当接している。なお、内周シール部53及び外周シール部54の締め代は特に限定されず、内周シール部53及び外周シール部54に発生する応力等を考慮して適宜決定することができ、本例では両者の締め代は同一の大きさとしている。
内周シール部53及び外周シール部54の一方または両方にシール材を介在させてもよい。シール材の種類は特に限定されないが、速乾性を有するものが好ましい。例えば、液体ガスケットとして使用されるシール材を使用することができる。
図3、図4に示すように、スクロールピース2は、第1流路形成部51を貫通して冷媒流路5に連通する貫通孔からなる冷媒供給部61及び冷媒排出部62を有する。すなわち、冷媒供給部61は吸気側壁面57に開口して冷媒供給部61と冷媒流路5とを接続する第1接続部61aを有しており、冷媒排出部62は吸気側壁面57に開口して冷媒排出部62と冷媒流路5とを接続する第2接続部62aを有している。そして、冷媒供給部61は冷媒流路5に冷媒を供給し、冷媒排出部62は冷媒流路5から冷媒を排出するように構成されている。本例では、図2に示すように、冷媒供給部61及び冷媒排出部62は、吸気側壁面57から軸方向Yに平行に吸気側Y1に延びた縦孔部と径方向外方に延びた横孔部とからなるL字状をなしている。
図1、図7に示すように、スクロールピース2は、外周シール部54の径方向外側であって、スクロール室12よりも内側に、径方向に平行な壁面である第1当接面561を有している。
一方、シュラウドピース3は、図5、図6に示すように、第2スクロール室形成部122、シュラウド部20、第1ディフューザ部35及び第2流路形成部52を有する。シュラウドピース3は筒状に形成されており、シュラウドピース3の第1圧入部53b及び第2圧入部54bが、スクロールピース2の第1被圧入部53a及び第2被圧入部54aに圧入されるように構成されている。
図1に示すように、シュラウドピース3における第2スクロール室形成部122は、スクロール室12における内周側の壁面を形成している。シュラウド部20は、コンプレッサインペラ13に対向するシュラウド面21を形成している。第1ディフューザ部35はシュラウド面21からスクロール室12に向かって延びるディフューザ面34を形成している。
そして、図1に示すように、シュラウドピース3における第2流路形成部52は、上述の第1流路形成部51とともに冷媒流路5を形成するように構成されており、第1ディフューザ部35の吸気側Y1に設けられている。図6に示すように、第2流路形成部52は、吸気側Y1と反対側Y2に凹んだ凹部であって、シュラウド面21の径方向外側において周方向に延びる環状となっている。
本例では、図2に示すように、第2流路形成部52は、外周側壁面55、内周側壁面56及びセンタハウジング側壁面58を有している。外周側壁面55は、図7に示すように、軸方向Yに垂直な断面において、第1中心点550を中心とする円形をなしている。一方、内周側壁面56は、軸方向Yに垂直な断面において、第2中心点560を中心とする円形をなしている。そして、第2中心点560はコンプレッサインペラ13の回転軸13a上に位置しており、図7に示す断面において第2中心点560は回転軸13aと一致している。一方、第1中心点550は回転軸13a上に位置しておらず、図7に示す断面において第1中心点550は回転軸13aとは異なる位置にある。なお、外周側壁面55は、軸方向Yに垂直な断面において、円形に限らず、楕円形の他、種々の形状をなすようにしてもよい。
図7に示すように、冷媒流路5は、軸方向Yに垂直な断面において、回転軸13aから外周側壁面55までの距離が所定の基準距離以下である近位領域501と、回転軸13aから外周側壁面55までの距離が基準距離よりも長い遠位領域502とを有する。外周側壁面55において回転軸13aからの距離は、回転軸13aから最も離れた最大位置551で最大となり、最大距離は回転軸13aと最大位置551とを結ぶ仮想線分Laの長さとなる。また、外周側壁面55において回転軸13aからの距離は、回転軸13aに最も近い最小位置552で最小となり、最小距離は回転軸13aと最小位置552とを結ぶ仮想線分Lbの長さとなる。そして、当該最大距離と最小距離の平均値を上記基準距離とする。図7に示す断面において、回転軸13aからの基準距離の位置は仮想円C1で示される。従って、近位領域501と遠位領域502との境界は、図7に示す断面において、外周側壁面55と仮想円C1との2つの交点553、554と回転軸13aとを結ぶ2つの仮想線分Ls、Lsとなっている。そして、図7に示す断面において近位領域501は外周側壁面55が仮想円C1の内側にある領域であり、遠位領域502は外周側壁面55が仮想円C1の外側にある領域である。
本例では、図7に示すように、軸方向Yに垂直な断面において、内周側壁面56は、回転軸13aと一致する位置を中心とする円形をなしている。そのため、冷媒流路5の幅は周方向において変化しており、遠位領域502では近位領域501よりも冷媒流路5の幅が大きくなっている。これに伴って、図1に示すように、冷媒流路5の深さも周方向において変化しており、遠位領域502では近位領域501よりも冷媒流路5の深さが大きくなっている。
図7に示すように、スクロール室12は周方向においてその形状が変化している。図1に示すように、スクロール室12は、回転軸13aを含む断面において、回転軸13aに対して一方側に位置して所定の基準面積以上の断面積を有する広大領域12aと、回転軸13aの他方側に位置して基準面積よりも小さい断面積を有する狭小領域12bとを含んでいる。当該基準面積は、回転軸13aを含む断面におけるスクロール室12の最大面積と最小面積との平均値とする。そして、図1に示す回転軸13aを含む断面において、近位領域501は回転軸13aに対して広大領域12aと同じ側に位置しており、遠位領域502は回転軸13aに対して狭小領域12bと同じ側に位置している。すなわち、遠位領域502は、スクロール室12の小さい側に位置している。そして、本例では、図7に示すように、軸方向Yに垂直な断面において、外周側壁面55の中心を回転軸13aから狭小領域12bの方にずらすことによってかかる構成を実現している。なお、本例では、回転軸13aを中心とする角度範囲において、広大領域12aは近位領域501と略一致しており、狭小領域12bは遠位領域502と略一致している。
また、図1、図2に示すように、第2流路形成部52は、冷媒流路5となる凹部の径方向外側に、径方向に平行な壁面である第2当接面562を有している。図1に示すように、第2当接面562は、上述の如く、スクロールピース2における第1当接面561に当接している。そして、第1流路形成部51と第2流路形成部52との間に環状の空間50である冷媒流路5が形成されている。
シールプレート40は、図1に示すように、第3スクロール室形成部123と、シールプレート挿入部41と、第2ディフューザ部36とを有する。第3スクロール室形成部123は、スクロール室12における外周側の壁面を構成している。シールプレート挿入部41は、外周部125の内側に挿入されている。第2ディフューザ部36は、第1ディフューザ部35とともに、ディフューザ部30を形成している。第2ディフューザ部36は、第1ディフューザ部35のディフューザ面34と所定距離をおいて対向する対向面37を有する。そして、ディフューザ面34と対向面37との間の空間がディフューザ通路15となっている。
次に、本例のターボチャージャ用コンプレッサハウジング1の製造方法について説明する。
ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1の製造方法は、成形工程と、組付工程とを含む。まず、成形工程では、図3、図5に示すように、スクロールピース2及びシュラウドピース3を個別にダイカストにより作製する。そして、機械加工によりスクロールピース2に第1被圧入部53a、第2被圧入部54a、冷媒供給部61及び冷媒排出部62を成形し、シュラウドピース3に第1圧入部53b及び第2圧入部54bを成形する。
次に、組付工程では、スクロールピース2にシュラウドピース3を圧入して、スクロールピース2の第1当接面561にシュラウドピース3の第2当接面562を突き当てる。これにより、第1流路形成部51と第2流路形成部52との間に環状の空間50として冷媒流路5が形成される。なお、図1に示すように、スクロールピース2における第1流路形成部51とシュラウドピース3における第2流路形成部52との間には若干の隙間Cが存在して互いに当接しないように構成されている。これにより、第1当接面561と第2当接面562とが確実に当接するように構成されている。
そして、図1に示すように、スクロールピース2にシュラウドピース3が圧入されることにより、スクロールピース2の第1被圧入部53aにシュラウドピース3の第1圧入部53bが圧入されて内周シール部53が形成されるとともに、スクロールピース2の第2被圧入部54aにシュラウドピース3の第2圧入部54bが圧入されて外周シール部54が形成される。これにより、冷媒流路5において、第1流路形成部51と第2流路形成部52との間がシールされる。そして、本例ではシュラウド面21を機械加工して成形精度を確保する。これらにより、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1が製造される。
そして、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1では、図1に示す冷媒供給部61及び冷媒排出部62に図示しない冷媒導入管及び冷媒排出管を接続して、これらを介して冷媒を冷媒流路5に流通させることにより、ディフューザ面34を冷却することができる。
なお、成形工程の後、第1被圧入部53a又は第1圧入部53bにシール材を塗布した後、組付工程を行うことにより、内周シール部53にシール材が介在するようにしてもよい。同様に、成形工程の後、第2被圧入部54a又は第2圧入部54bにシール材を塗布した後、組付工程を行うことにより、外周シール部54にシール材が介在するようにしてもよい。
次に、本例のターボチャージャ用コンプレッサハウジング1の作用効果を詳述する。
本例では、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1は分割形成されているとともに、ディフューザ部30に沿って周方向に形成されてディフューザ部30を冷却する冷媒を流通させる冷媒流路5を有する。冷媒流路5によってディフューザ部30を冷却することにより、ディフューザ通路15におけるデポジットの堆積を抑制することができる。そして、冷媒流路5はスクロールピース2及びシュラウドピース3における互いの対向部にそれぞれ形成された第1流路形成部51と第2流路形成部52とによって形成されている。そして、冷媒流路5の内周側及び外周側は内周シール部53及び外周シール部54によりシールされている。冷媒流路5において、軸方向Yに垂直な断面における冷媒流路5の外周側壁面55がコンプレッサインペラ13の回転軸13aからの距離が所定の基準距離以下である近位領域501と、軸方向Yに垂直な断面における冷媒流路5の外周側壁面55が基準距離よりも長い遠位領域502とを有する。一方、スクロール室12は、回転軸13aを含む断面において基準面積よりも大きい広大領域12aと、基準面積よりも小さい断面積を有する狭小領域12bとを有する。そして、近位領域501は回転軸13aに対して広大領域12aと同じ側に位置しており、遠位領域502は回転軸13aに対して狭小領域12bと同じ側に位置している。これにより、スクロール室12の広大領域501のみならず狭小領域502においても、冷媒流路5とスクロール室12との間の肉厚を比較的小さくすることができる。その結果、スクロール室12の全体において冷媒流路5を流通する冷媒によって冷却が促されるため、コンプレッサハウジング1に対する冷却効果が向上される。
さらに、冷媒流路5における遠位領域502がスクロール室12の狭小領域502と同じ側に位置していることから、冷媒流路5を形成する第1冷媒流路形成部51及び第2冷媒流路形成部52の溝の幅を大きくすることができる。これにより、ダイカスト成形時に溝の深さをより深くすることができる。そのため、遠位領域502においてディフューザ面34の冷却効果を高めてデポジットの付着を一層防止することができる。そして、ダイカスト成形後に溝を深くするための機械加工が不要となるため、製造コストも低減が図られる。
また、本例では、スクロールピース2は、冷媒流路5に冷媒を供給するための冷媒供給部61と上記冷媒流路から冷媒を排出するための冷媒排出部62とを備え、冷媒供給部61及び冷媒排出部62は、スクロールピース2を貫通する貫通孔からなるとともに、遠位領域502において冷媒流路5に連通している。これにより、スクロールピース2において、冷媒供給部61及び冷媒排出部62を構成する貫通孔を径方向外側に位置させやすくなる。その結果、冷媒供給部61及び冷媒排出部62を形成するために、吸気口11を縮径させる必要がなく、吸気口11に接続するインレット配管の径も小さくする必要がない。これにより、冷媒流路5を有しないコンプレッサハウジングとの間で部品の共通化が図りやすくなり、コストの低減を一層図ることができる。
また、本例では、冷媒流路5の内周側壁面56は、軸方向Yに垂直な断面において円形をなしており、コンプレッサインペラ13の回転軸13aと一致する位置に中心を有する仮想円C1に沿って形成されている。これにより、遠位領域502を幅広に形成して、ディフューザ部30の冷却効果を一層高めることができる。
また、本例では、吸気口形成部10の内周面は、コンプレッサインペラ13に向かうにつれて縮径したインデューサトリートメント部16を有する。本例では、上述のように吸気口形成部10を厚肉にする必要がないため、インデューサトリートメント部16を設けることができる。そして、インデューサトリートメント部16により、吸気を整流化して圧縮効率を向上することができる。
また、本例のターボチャージャ用コンプレッサハウジング1における冷媒流路5は、従来のターボチャージャ用コンプレッサハウジング1におけるスクロールピース2やシュラウドピース3の基本構成を大幅には変える必要がないため、従来の構成に適用しやすくなっている。
また、本例では、内周シール部53及び外周シール部54の少なくとも一方において、スクロールピース2とシュラウドピース3との間には両者の間をシールするシール材が介在するようにできる。これより、内周シール部53及び外周シール部54の少なくとも一方において、シール性を高めて、冷媒流路5からの冷媒漏れを防止して信頼性を向上させることができる。
また、本例では、スクロールピース2及びシュラウドピース3は、軸方向Yに対向して互いに接して圧入時の位置決めをする第1当接面561、第2当接面562を有する。これにより、スクロールピース2及びシュラウドピース3の圧入方向となる軸方向Yの位置決めがなされるため、スクロールピース2とシュラウドピース3との組み付け精度を向上することができる。
また、図8に示す変形例1のように、冷媒流路5に、冷媒流路5を狭窄又は閉塞する仕切板59を設けてもよい。図9に示すように、仕切板59は遠位領域502において、軸方向Yから見て、冷媒供給部61が接続される第1接続部61aと冷媒排出部62が接続される第2接続部62aとの間に設けられている。なお、図示しないが、スクロールピース2とシュラウドピース3とを組付けた状態において、仕切板59における吸気側Y1の端部である上端59aは、冷媒流路5の吸気側壁面57から離間しており、両者の間には隙間が形成されている、なお、当該変形例2において、実施例1と同等の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
当該変形例1の構成によれば、仕切板59により冷媒流路5における冷媒の流れ方向が一方向に規制されて、冷媒がディフューザ部30に沿って周方向に流通しすくなるため、ディフューザ部30の冷却効果を一層高めることができる。
なお、本例では、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング1は、スクロールピース2及びシュラウドピース3からなる2ピース構造としたが、図10に示す変形例2のように、スクロールピース2、シュラウドピース3及び外周環状ピース4からなる3ピース構造としてもよい。外周環状ピース4は環状を成しており、第3スクロール室形成部123と、外周環状ピース挿入部410とを有する。外周環状ピース挿入部410は外周部125の内側に圧入される。なお、当該変形例2において、実施例1と同等の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
以上のごとく、上記実施例及び変形例によれば、ダイカストにより成形可能であって、低コストでデポジットの付着防止効果に優れたターボチャージャ用コンプレッサハウジングを提供することができる。
本発明は上記実施例及び変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施例及び変形例に適用することが可能である。
1 ターボチャージャ用コンプレッサハウジング
2 スクロールピース
20 シュラウド部
21 シュラウド面
3 シュラウドピース
30 ディフューザ部
5 冷媒流路
51 第1流路形成部
52 第2流路形成部
53 内周シール部
53a 第1被圧入部
53b 第1圧入部
54 外周シール部
54a 第2被圧入部
54b 第2圧入部
61 冷媒供給部
62 冷媒排出部

Claims (5)

  1. コンプレッサインペラが収容されるターボチャージャ用コンプレッサハウジングであって、
    上記コンプレッサインペラに向けて空気を吸い込む吸気口を形成する吸気口形成部と、
    上記コンプレッサインペラを周方向に囲むとともに該コンプレッサインペラに対向するシュラウド面を有するシュラウド部と、
    上記コンプレッサインペラの外周側において周方向に形成され、上記コンプレッサインペラから吐出される圧縮空気を通過させるディフューザ通路を形成するディフューザ部と、
    上記ディフューザ通路を通過した圧縮空気を外部へ導くスクロール室を形成するスクロール室形成部と、
    上記ディフューザ部に沿って周方向に形成されるとともに、上記ディフューザ部を冷却する冷媒を流通させる冷媒流路と、
    を有し、
    上記ターボチャージャ用コンプレッサハウジングは、少なくとも上記吸気口形成部及び上記スクロール室形成部の一部を有するスクロールピースと、少なくとも上記スクロール室形成部の一部、上記ディフューザ部及び上記シュラウド部を有するとともに上記スクロールピースに組み付けられるシュラウドピースと、に分割されてなり、
    上記冷媒流路は、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースにおける互いの対向部にそれぞれ形成された第1流路形成部と第2流路形成部とにより区画された環状の空間として形成され、
    上記第1流路形成部と上記第2流路形成部とは、上記冷媒流路の内周側をシールする内周シール部と、上記冷媒流路の外周側をシールする外周シール部とにおいて互いに嵌合しており、
    上記内周シール部は、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの一方に形成された第1被圧入部に、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの他方に形成された第1圧入部が圧入されてなり、
    上記外周シール部は、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの一方に形成された第2被圧入部に、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの他方に形成された第2圧入部が圧入されてなり、
    上記冷媒流路は、軸方向に垂直な断面において、上記コンプレッサインペラの回転軸から上記冷媒流路の外周側壁面までの最大距離と最小距離との平均値を基準距離とし、上記回転軸から上記外周側壁面までの距離が基準距離以下である近位領域と、上記回転軸から上記外周側壁面までの距離が上記基準距離よりも長い遠位領域とを有し、
    上記スクロール室は、上記回転軸を含む断面において、上記スクロール室の最大面積と最小面積との平均値を基準面積とし、上記回転軸に対して一方側に位置して上記基準面積以上の断面積を有する広大領域と、上記回転軸に対して他方側に位置して上記基準面積よりも小さい断面積を有する狭小領域とを含んでおり、
    上記断面において、上記近位領域は上記回転軸に対して上記広大領域と同じ側に位置しており、上記遠位領域は上記回転軸に対して上記狭小領域と同じ側に位置している、ターボチャージャ用コンプレッサハウジング。
  2. 上記スクロールピースは、上記冷媒流路に冷媒を供給するための冷媒供給部と上記冷媒流路から冷媒を排出するための冷媒排出部とを備え、
    上記冷媒供給部及び上記冷媒排出部は、上記スクロールピースを貫通する貫通孔からなるとともに、上記遠位領域において上記冷媒流路に連通している、請求項1に記載のターボチャージャ用コンプレッサハウジング。
  3. 上記遠位領域には、軸方向から見て、上記冷媒供給部が接続される第1接続部と上記冷媒排出部が接続される第2接続部との間に、上記冷媒流路を狭窄又は閉塞する仕切板が設けられている、請求項2に記載のターボチャージャ用コンプレッサハウジング。
  4. 上記冷媒流路の内周側壁面は、軸方向に垂直な断面において、上記コンプレッサインペラの回転軸と一致する位置に中心を有する円形をなしている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のターボチャージャ用コンプレッサハウジング。
  5. 上記吸気口形成部の内周面は、上記コンプレッサインペラに向かうにつれて縮径したインデューサトリートメント部を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のターボチャージャ用コンプレッサハウジング。
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