JP2023121297A - ターボチャージャ用ハウジング - Google Patents

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JP2023121297A JP2022024555A JP2022024555A JP2023121297A JP 2023121297 A JP2023121297 A JP 2023121297A JP 2022024555 A JP2022024555 A JP 2022024555A JP 2022024555 A JP2022024555 A JP 2022024555A JP 2023121297 A JP2023121297 A JP 2023121297A
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Abstract

【課題】低コストで、生産性の向上と冷媒流路におけるシール性の向上とが図られるターボチャージャ用ハウジングを提供する。【解決手段】ターボチャージャ用ハウジング100は。コンプレッサハウジング1とベアリングハウジング6との間にシールプレート4を有し、シールプレート4とベアリングハウジング6との間に冷媒流路5を有する。冷媒流路5の外周シール部54は、シールプレート4において冷媒流路5の外周側に位置して軸方向Yに平行に延びる第1外周シール形成部541と、ベアリングハウジング6において第1外周シール形成部541に対向して軸方向Yに平行に延びる第2外周シール形成部542と、両者の間に保持された外周側Oリング543とからなる。シールプレート4とベアリングハウジング6は外周シール部54よりも外側の位置で、軸方向Yにおいてスクロール室12と重なる位置で締結ボルト43により互いに締結されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ターボチャージャ用ハウジングに関する。
自動車等の内燃機関に搭載されるターボチャージャは、コンプレッサインペラとタービンインペラとを有し、これらがハウジングに収容されている。コンプレッサインペラはコンプレッサハウジングの内部に形成された空気流路に配されている。空気流路には、コンプレッサインペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、コンプレッサインペラから吐出された圧縮空気が通過するディフューザ通路と、ディフューザ通路を通過した圧縮空気が流れ込む吐出スクロール室とを有する。吐出スクロール室は圧縮空気を内燃機関側へ吐出する。
そして、自動車等の内燃機関には、クランクケース内に発生したブローバイガスを吸気通路に還流させ、クランクケース内やヘッドカバー内を浄化させるブローバイガス還流装置(以下、PCVという)を備えたものがある。この場合、ブローバイガスに含まれるオイル(オイルミスト)がPCVからターボチャージャにおけるコンプレッサの上流側の吸気通路に流出することがある。
このとき、コンプレッサの出口空気圧力が高いとその空気温度も高くなるため、PCVから流出したオイルが蒸発を起因とする濃縮・高粘度化によってコンプレッサハウジングのディフューザ面やそれに対向する軸受ハウジングの表面等にデポジットとなって堆積することがある。そして、堆積したデポジットによってディフューザ通路が狭められ、ターボチャージャの性能低下を招き、さらには内燃機関の出力低下を招くおそれがある。
従来は、上述したようなディフューザ通路におけるデポジットの堆積を防止するため、コンプレッサの出口空気温度をある程度抑制していた。そのため、ターボチャージャの性能を充分に発揮することができず、また内燃機関の出力を充分に高めることができなかった。
特許文献1には、コンプレッサハウジングにシールプレートを設けて両者の間にディフューザ通路を形成した構成が開示されている。そして、当該ディフューザ通路におけるデポジットの堆積を防止するために、シールプレートとベアリングハウジングとの間に冷媒流路を設けて当該冷媒流路に冷媒を流通させることにより、ハウジング内の空気流路を通過する圧縮空気の温度を低下させている。
特開2019-127861号公報
特許文献1に開示の構成では、シールプレートとベアリングハウジングとの間において、冷媒流路の径方向外側と径方向内側のそれぞれに設けたOリングからなるシール部により、冷媒流路から冷媒の漏れることを防止している。そして、径方向外側のOリングは、シールプレートとベアリングハウジングとの間において互いに対向する径方向に平行な面の間に形成された凹部に保持されている。そのため、冷媒流路の径方向外側にOリングを保持しかつシール面を確保するために、径方向に比較的広い領域が必要となる。そして、シールプレートとベアリングハウジングとを締結するボルトは、冷媒流路の径方向外側のOリングよりもさらに外側であって、径方向においてスクロール室よりも外側の位置に設けられている。その結果、ハウジング全体が径方向に大型化している。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、径方向の小型が図られるターボチャージャ用ハウジングを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、コンプレッサインペラを収容するコンプレッサハウジングと、上記コンプレッサインペラが組付けられたシャフトを軸受する軸受機構を収容するベアリングハウジングとを含むターボチャージャ用ハウジングであって、
上記コンプレッサハウジングは、上記コンプレッサインペラの外周側において周方向に形成され、上記コンプレッサインペラから吐出される空気を昇圧させるディフューザ通路を形成するディフューザ部と、上記ディフューザ通路を通過した圧縮空気を外部へ導くスクロール室と、上記ディフューザ部に沿って周方向に形成されるとともに上記ディフューザ部を冷却する冷媒を流通させる冷媒流路と、
を有し、
上記コンプレッサハウジングと上記ベアリングハウジングとの間には、上記コンプレッサハウジングの上記ディフューザ部に対向するシールプレートが設けられており、
上記冷媒流路は、上記シールプレートと上記ベアリングハウジングとの互いの対向面の間に形成された環状の空間からなり、
上記冷媒流路の内周側は内周シール部によりシールされるとともに、上記冷媒流路の外周側は外周シール部によりシールされており、
上記外周シール部は、上記シールプレートにおいて上記冷媒流路の外周側に位置して軸方向に平行に延びる第1外周シール形成部と、上記ベアリングハウジングにおいて上記第1外周シール形成部に対向する位置に位置して軸方向に平行に延びる第2外周シール形成部と、上記第1外周シール形成部と上記第2外周シール形成部との間に保持された外周側Oリングとからなり、
上記シールプレートと上記ベアリングハウジングは、径方向において上記外周シール部よりも外側の位置であって、軸方向において上記スクロール室と重なる位置で締結ボルトにより互いに締結されている、ターボチャージャ用ハウジングにある。
上記一態様のターボチャージャ用ハウジングによれば、シールプレートとベアリングハウジングとの間には環状の空間からなる冷媒流路が形成されている。外周シール部は、シールプレートにおいて冷媒流路の外周側に位置して軸方向に平行に延びる第1外周シール形成部と、ベアリングハウジングにおいて第1外周シール形成部に対向する位置に位置して軸方向に平行に延びる第2外周シール形成部と、第1外周シール形成部と第2外周シール形成部との間に保持された外周側Oリングとからなる。すなわち、第1外周シール形成部及び第2外周シール形成部はともに軸方向に平行な面となっており、両者の間にOリングが保持されている。これにより、外周シール部が径方向に大きくなることが抑制されている。さらにこれにより、シールプレートとベアリングハウジングとは、径方向において外周シール部よりも外側の位置であって、軸方向においてスクロール室と重なる位置に両者を締結する締結ボルトを設けるための位置を確保することができる。当該位置に締結ボルトを設けることにより、ハウジング全体の径方向において小型化することができる。
以上のごとく、本態様によれば、径方向における小型化が図られるターボチャージャ用ハウジングを提供することができる。
実施例1における、ターボチャージャ用ハウジングの(a)上面図、(b)下面図。 図1における、II-II線位置断面図。 図1における、III-III線位置断面図。 図2における、冷媒流路付近の断面拡大図。 実施例1における、シールプレートとベアリングハウジングとの組付け態様を説明する概念図。
上記外周側Oリングは、上記第2外周シール形成部に形成された凹部に位置することが好ましい。この場合は、第2外周シール形成部は円筒外周面において外側に開口した溝状となるため、シールプレートとベアリングハウジングとの組み付け時に、外周側Oリングを第2外周シール形成部に外側から掛け回せばよく作業性が向上する。
上記冷媒流路の少なくとも一部は、軸方向において上記ディフューザ部と重なる位置から上記スクロール室の中央位置よりも径方向外側の位置に亘って形成されていることが好ましい。この場合には、冷媒流路が径方向において広く確保することができるため、冷却効果を向上させることができる。
上記内周シール部は、上記シールプレートにおいて上記冷媒流路の内周側に位置して軸方向に平行に延びる第1内周シール形成部と、上記ベアリングハウジングにおいて上記第1内周シール形成部に対向する位置に位置して軸方向に平行に延びる第2内周シール形成部と、上記第1内周シール形成部と上記第2内周シール形成部との間に保持された内周側Oリングとからなることが好ましい。この場合には、内周シール部においても、第1内周シール形成部及び第2内周シール形成部はともに軸方向に平行な面となっており、両者の間に内周側Oリングが保持されている。これにより、内周シール部も径方向に大きくなることが抑制されており、ハウジングの径方向における小型化に寄与することができる。
本明細書において「周方向」とはコンプレッサインペラの回転方向、「軸方向」とはコンプレッサインペラの回転軸の方向、「径方向」とは、コンプレッサインペラの回転軸を中心とする仮想円の半径方向であって、径方向外側とは当該仮想円の中心から円周に向かって延びる直線の方向をいうものとする。
(実施例1)
以下、上記ターボチャージャ用ハウジングの実施例について、図1~図5を用いて説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すターボチャージャ用ハウジング100は、図2、図3に示すように、コンプレッサインペラ13を収容するコンプレッサハウジング1と、コンプレッサインペラ13が組付けられたシャフト14を軸受する図示しない軸受機構を収容するベアリングハウジング6とを含む。
コンプレッサハウジング1は、ディフューザ部35と、スクロール室12と、冷媒流路5とを有する。
ディフューザ部35は、コンプレッサインペラ13の外周側において周方向に形成され、コンプレッサインペラ13から吐出される空気を昇圧させるディフューザ通路15を形成する。
スクロール室12は、ディフューザ通路15を通過した圧縮空気を外部へ導く。
冷媒流路5は、ディフューザ部35に沿って周方向に形成されるとともにディフューザ部35を冷却する冷媒を流通させる。
そして、コンプレッサハウジング1とベアリングハウジング6との間には、コンプレッサハウジング1のディフューザ部35に対向するシールプレート4が設けられている。
図2~図4に示すように、冷媒流路5は、シールプレート4とベアリングハウジング6との互いの対向面の間に形成された環状の空間50からなる。
冷媒流路5の内周側は内周シール部53によりシールされるとともに、冷媒流路5の外周側は外周シール部54によりシールされている。
外周シール部54は、シールプレート4において冷媒流路5の外周側に位置して軸方向Yに平行に延びる第1外周シール形成部541と、ベアリングハウジング6において第1外周シール形成部541に対向する位置に位置して軸方向Yに平行に延びる第2外周シール形成部542と、第1外周シール形成部541と第2外周シール形成部542との間に保持された外周側Oリング543とからなる。
そして、シールプレート4とベアリングハウジング6は、径方向において外周シール部54よりも外側の位置であって、軸方向Yにおいてスクロール室12と重なる位置で締結ボルト43により互いに締結されている。
以下、本例のターボチャージャ用ハウジング100について、詳述する。
図2、図3に示すように、本例のターボチャージャ用ハウジング100はコンプレッサハウジング1とベアリングハウジング6とを含む。コンプレッサハウジング1は、互いに別部材として形成されたスクロールピース2及びシュラウドピース3により分割形成されている。
スクロールピース2は、図2、図3に示すように、吸気口形成部10、第1スクロール室形成部121、外周部125、圧入部32、第1還流室形成部71及び吹出部74を有する。
吸気口形成部10は筒状をなすとともに軸方向Yに貫通形成されている。第1スクロール室形成部121は、スクロール室12における吸気側Y1の壁面を構成している。外周部125は、第1スクロール室形成部121の吸気側Y1と反対側Y2に位置しており、スクロールピース2の外周の部分を形成している。図3に示すように、外周部125には、結合部25が形成されている。結合部25は、ボルト26を介してシールプレート4のフランジに形成された被結合部45に結合されている。なお、結合部25と被結合部45との間にシール材が介在していてもよい。
図2、図3に示すように、圧入部32は、第1スクロール室形成部121よりも径方向内側に設けられており、後述するように、シュラウドピース3において圧入部32に対向する位置に設けられた凹部31に圧入される。凹部31の深さは圧入部32よりも大きくなっており、圧入部32が凹部31に圧入されることにより、凹部31と圧入部32とで囲まれた空間からなるハウジング内冷媒流路30が形成される。
スクロールピース2における第1還流室形成部71は、シュラウドピース3に軸方向Yに対向する対向部において、吸気側Y1に窪んだ溝からなる。そして、吹出部74はスクロールピース2の内側に開口して第1還流室形成部71に連通している。第1還流室形成部71及び吹出部74はそれぞれ複数設けられ、周方向に配列している。
図2、図3に示すように、シュラウドピース3は、第2スクロール室形成部122、シュラウド部20、ディフューザ部35、凹部31、第2還流室形成部72及び連通部73を有する。シュラウドピース3における第2スクロール室形成部122は、スクロール室12における内周側の壁面を形成している。シュラウド部20は、コンプレッサインペラ13に対向するシュラウド面21を形成している。ディフューザ部35はシュラウド面21からスクロール室12に向かって延びるディフューザ面34を形成している。凹部31には、上述のようにスクロールピース2の圧入部32が圧入されて。ハウジング内冷媒流路30が形成される。
シュラウドピース3における第2還流室形成部72は、シュラウドピース3においてスクロールピース2に軸方向Yに対向する対向部において吸気側Y1と反対側Y2に窪んだ溝からなる。そして、連通部73はシュラウド面21にスリット状に開口して、第2還流室形成部72に連通している。第2還流室形成部72及び連通部73は複数備えられ、周方向に配列している。
図2、図3に示すように、スクロールピース2にシュラウドピース3が嵌合されることにより、第1還流室形成部71と第2還流室形成部72とが互いに対向して、第1還流室形成部71と第2還流室形成部72とにより区画された空間である還流室70が形成される。そして、連通部73はシュラウド面21に開口して還流室70に連通しており、吹出部74はコンプレッサインペラ13よりも上流に位置して還流室70に連通している。これにより、還流部7は、シュラウド部20に到達した吸気の一部を連通部73を介して還流室70内に取り込んで、吹出部74からコンプレッサインペラ13の上流に戻すように構成されて、ケーシングトリートメントとして機能する。なお、還流部7の構成は特に限定されず、ケーシングトリートメントの機能を有する公知の構成を採用することができる。
図2、図3に示すように、コンプレッサハウジング1とベアリングハウジング6との間には、シールプレート4が設けられている。シールプレート4は、第3スクロール室形成部123、シールプレート挿入部41、締結孔42、対向部36及び第1冷媒流路形成部51を有する。第3スクロール室形成部123は、スクロール室12における外周側の壁面を構成している。シールプレート挿入部41は、コンプレッサハウジング1をベアリングハウジング6に組み付ける際に外周部125の内側に挿入される。
図4、図5に示すように、締結孔42は、ベアリングハウジング6に形成された貫通孔61を挿通する締結ボルト43が取り付けられて、シールプレート4とベアリングハウジング6とを締結している。そして、図4に示すように、締結孔42は後述する第1冷媒流路形成部51よりも径方向外側であって、締結孔42の少なくとも一部が、軸方向Yにおいてスクロール室12と重なる位置に形成されている。これにより、シールプレート4とベアリングハウジング6とは、後述する外周シール部54よりも径方向外側の位置であって、軸方向においてスクロール室12と重なる位置で締結ボルト43により互いに締結されることとなる。
図2、図3に示すように、シールプレート4における対向部36は、ディフューザ部35に対向する位置に形成されている。対向部36は、ディフューザ面34と所定距離をおいて対向する対向面37を有する。そして、ディフューザ面34と対向面37との間の空間がディフューザ通路15となっている。なお、図示しないが、シールプレート4にはシャフト14との間のシール性を担保する軸シール部が設けられている。
図4、図5に示すように、第1冷媒流路形成部51は、締結孔42よりも径方向内側の位置において、吸気側Y1に凹状に形成されている。本実施例では、図5に示すように、第1冷媒流路形成部51は後述する第2冷媒流路形成部52が入り込む部分とさらに深い部分の二段の凹状をなしている。そして、第1冷媒流路形成部51は、ディフューザ通路15に沿って環状に形成されている。
なお、図2、図3に示すように、スクロールピース2における第1スクロール室形成部121とシールプレート4における第3スクロール室形成部123との間には、若干の隙間Cが存在して互いに当接しないように構成されている。これにより、シールプレート4が所定位置まで挿入されて、ディフューザ通路15が所定の幅で形成される。シールプレート4の材質は限定されないが、本実施例ではアルミニウム合金製としている。
図2、図3に示すように、ベアリングハウジング6はコンプレッサハウジング1の吸気側Y1と反対側Y2に取り付けられている。ベアリングハウジング6は、シャフト14を軸支する図示しないベアリング機構を収納するとともに、第2冷媒流路形成部52を有する。図5に示すように、第2冷媒流路形成部52は、シールプレート4の第1冷媒流路形成部51に対向する位置において第1冷媒流路形成部51に向けて突出するともに、矢印Pで示すように取り付けられて、図4に示すように第1冷媒流路形成部51の内側に入り込んでいる。第2冷媒流路形成部52のシールプレート4側の面は平面状となっている。そして、第2冷媒流路形成部52は、第1冷媒流路形成部51と同様に、ディフューザ通路15に沿って環状に形成されている。ベアリングハウジング6の材質は限定されないが、本実施例では、鋳鉄製としている。なお、ベアリングハウジング6は、図示しないベアリングとともに図示しない他の構成も収容している。
図2、図3に示すように、コンプレッサハウジング1がベアリングハウジング6に組み付けられることにより、シールプレート4の第1冷媒流路形成部51と、ベアリングハウジング6の第2冷媒流路形成部52とにより環状の空間50が形成される。当該空間50が冷媒を流通させる冷媒流路5を構成する。図2~図4に示すように、冷媒流路5の少なくとも一部は、軸方向Yにおいてディフューザ部35と重なる位置からスクロール室12の中央位置12aよりも径方向外側の位置に亘って形成されている。
冷媒流路5には、図示しないが、冷媒流路5に冷媒を導入するための冷媒導入部と、冷媒流路5から冷媒を排出するための冷媒排出部とが設けられている。そして、当該冷媒供給部及び冷媒排出部を介して冷媒を冷媒流路5に流通させることにより、ディフューザ面34を冷却することができる。なお、本例では、第1冷媒流路形成部51を凹状とし、第2冷媒流路形成部52が第1冷媒流路形成部51に入り込むこととしたが、これに替えて、第2冷媒流路形成部52を凹状とし、第1冷媒流路形成部51が第2冷媒流路形成部52に入り込むこととしてもよい。
図2、図3に示すように、冷媒流路5の内周側は内周シール部53によりシールされており、外周側は外周シール部54によりシールされている。図4に示すように、外周シール部54は、第1外周シール形成部541と、第2外周シール形成部542と、外周側Oリング543とからなる。図4、図5に示すように、第1外周シール形成部541は、第2冷媒流路形成部52が入り込む部分の外周側面に対向する軸方向Yに平行な円筒面からなる。第2外周シール形成部542は軸方向Yに平行な円柱周面からなるとともに、外周側Oリング543を保持する凹部を有する。外周側Oリング543は第2外周シール形成部542の凹部に入り込んで保持されている。上述のように、第2冷媒流路形成部52が第1冷媒流路形成部51に入り込むことにより、第2外周シール形成部542の凹部に保持された外周側Oリング543が第1外周シール形成部541に押し付けられて、第1外周シール形成部541と第2外周シール形成部542との間がシールされることにより、外周シール部54が形成される。
なお、本実施例では、外周側Oリング543は第2外周シール形成部542の凹部に保持されることとしたが、これに替えて、外周側Oリング543は第1外周シール形成部541に形成した凹部に保持されるようにしてもよい。
図2、図3に示すように、内周シール部53は、第1内周シール形成部531と、第2内周シール形成部532と、内周側Oリング533とからなる。図4に示すように、第1内周シール形成部531は、第2冷媒流路形成部52が入り込む部分の内周側面に対向する軸方向Yに平行な円柱周面からなるとともに、内周側Oリング533を保持する凹部を有する。第2内周シール形成部532は軸方向Yに平行な円筒面からなる。上述のように、第2冷媒流路形成部52が第1冷媒流路形成部51に入り込むことにより、第1内周シール形成部531の凹部に保持された内周側Oリング533が第2内周シール形成部532に押し付けられて、第1内周シール形成部531と第2内周シール形成部532との間がシールされることにより、内周シール部53が形成される。
なお、本実施例では、内周側Oリング533は第1内周シール形成部531の凹部に保持されることとしたが、これに替えて、内周側Oリング533は第2内周シール形成部532に形成した凹部に保持されるようにしてもよい。
次に、本実施例のターボチャージャ用ハウジング100の作用効果について詳述する。本実施例のターボチャージャ用ハウジング100では、シールプレート4とベアリングハウジング6との間には環状の空間50からなる冷媒流路5が形成されている。外周シール部54は、シールプレート4において冷媒流路5の外周側に位置して軸方向Yに平行に延びる第1外周シール形成部541と、ベアリングハウジング6において第1外周シール形成部541に対向する位置に位置して軸方向Yに平行に延びる第2外周シール形成部542と、第1外周シール形成部541と第2外周シール形成部542との間に保持された外周側Oリング543とからなる。すなわち、第1外周シール形成部541及び第2外周シール形成部542はともに軸方向Yに平行な面となっており、両者の間に外周側Oリング543が保持されている。これにより、外周シール部54が径方向に大きくなることが抑制されている。さらにこれにより、シールプレート4とベアリングハウジング6とは、径方向において外周シール部54よりも外側の位置であって、軸方向においてスクロール室12と重なる位置に両者を締結する締結ボルト43を設けるための位置を確保することができる。当該位置に締結ボルト43を設けることにより、ハウジング100全体の径方向において小型化することができる。
本実施例では、外周側Oリング543は、第2外周シール形成部542に形成された凹部に位置している。これにより、第2外周シール形成部542は円筒外周面において外側に開口した溝状となるため、シールプレート4とベアリングハウジング6との組み付け時に、外周側Oリング543を第2外周シール形成部542に外側から掛け回せばよく作業性が向上する。
本実施例では、冷媒流路5は、軸方向Yにおいてディフューザ部35と重なる位置からスクロール室12の中央位置12aよりも径方向外側の位置に亘って形成されている。これにより、冷媒流路5が径方向において広く確保することができるため、冷却効果を向上させることができる。
本実施例では、内周シール部53は、シールプレート4において冷媒流路5の内周側に位置して軸方向に平行に延びる第1内周シール形成部531と、ベアリングハウジング6において第1内周シール形成部531に対向する位置に位置して軸方向Yに平行に延びる第2内周シール形成部532と、第1内周シール形成部531と第2内周シール形成部532との間に保持された内周側Oリング533とからなる。これにより、内周シール部53においても、第1内周シール形成部531及び第2内周シール形成部532はともに軸方向Yに平行な面となっており、両者の間に内周側Oリング533が保持されている。これにより、内周シール部53も径方向に大きくなることが抑制されており、ハウジング100の径方向における小型化に寄与することができる。
以上のごとく、本態様によれば、径方向における小型化が図られるターボチャージャ用ハウジング100を提供することができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施例及び変形例に適用することが可能である。
100 ターボチャージャ用ハウジング
1 コンプレッサハウジング
4 シールプレート
5 冷媒流路
6 ベアリングハウジング
12 スクロール室
43 締結ボルト
50 空間
51 第1冷媒流路形成部
52 第2冷媒流路形成部
53 内周シール部
54 外周シール部
531 第1内周シール形成部
532 第2内周シール形成部
533 内周側Oリング
541 第1外周シール形成部
542 第2外周シール形成部
543 外周側Oリング

Claims (4)

  1. コンプレッサインペラを収容するコンプレッサハウジングと、上記コンプレッサインペラが組付けられたシャフトを軸受する軸受機構を収容するベアリングハウジングとを含むターボチャージャ用ハウジングであって、
    上記コンプレッサハウジングは、上記コンプレッサインペラの外周側において周方向に形成され、上記コンプレッサインペラから吐出される空気を昇圧させるディフューザ通路を形成するディフューザ部と、上記ディフューザ通路を通過した圧縮空気を外部へ導くスクロール室と、上記ディフューザ部に沿って周方向に形成されるとともに上記ディフューザ部を冷却する冷媒を流通させる冷媒流路と、を有し、
    上記コンプレッサハウジングと上記ベアリングハウジングとの間には、上記コンプレッサハウジングの上記ディフューザ部に対向するシールプレートが設けられており、
    上記冷媒流路は、上記シールプレートと上記ベアリングハウジングとの互いの対向面の間に形成された環状の空間からなり、
    上記冷媒流路の内周側は内周シール部によりシールされるとともに、上記冷媒流路の外周側は外周シール部によりシールされており、
    上記外周シール部は、上記シールプレートにおいて上記冷媒流路の外周側に位置して軸方向に平行に延びる第1外周シール形成部と、上記ベアリングハウジングにおいて上記第1外周シール形成部に対向する位置に位置して軸方向に平行に延びる第2外周シール形成部と、上記第1外周シール形成部と上記第2外周シール形成部との間に保持された外周側Oリングとからなり、
    上記シールプレートと上記ベアリングハウジングは、径方向において上記外周シール部よりも外側の位置であって、軸方向において上記スクロール室と重なる位置で締結ボルトにより互いに締結されている、ターボチャージャ用ハウジング。
  2. 上記外周側Oリングは、上記第2外周シール形成部に形成された凹部に位置する、請求項1に記載のターボチャージャ用ハウジング。
  3. 上記冷媒流路の少なくとも一部は、軸方向において上記ディフューザ部と重なる位置から上記スクロール室の中央位置よりも径方向外側の位置に亘って形成されている、請求項1又は2に記載のターボチャージャ用ハウジング。
  4. 上記内周シール部は、上記シールプレートにおいて上記冷媒流路の内周側に位置して軸方向に平行に延びる第1内周シール形成部と、上記ベアリングハウジングにおいて上記第1内周シール形成部に対向する位置に位置して軸方向に平行に延びる第2内周シール形成部と、上記第1内周シール形成部と上記第2内周シール形成部との間に保持された内周側Oリングとからなる、請求項1~3のいずれか一項に記載のターボチャージャ用ハウジング。
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