JP2021109469A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】シートクッションが直接フロア上に載置されて配置される乗物用シートにおいて、シートクッションにECUを合理的に取付けた乗物用シートを提供する。【解決手段】シートクッション2が直接フロアF上に載置されて配置される自動車用リアシートである。シートクッション2は、クッション体としてのクッションパッド20と、クッションパッド20を支持する骨格としてのクッションフレーム10と、を有する。ECU40がクッションフレーム10に取付けられた板状のブラケット16の下面側に配置されるとともにECU40の下面側を覆ってブラケット16に対して取付けられた補強板17によってシートクッション2から離脱しないように保持されている。【選択図】図6
Description
本発明は、乗物用シートに関する。
従来、自動車用シートにおいてECUが取付けられたものが知られている。特許文献1に記載された自動車用シートにおいては、シートクッションの下部とフロアとの間のスペースにECUが配置されている。
上述の自動車用シートにおいては、シートクッションとフロアとの間に充分なスペースがあるのでECUを配置する場所を比較的自由に選択できる。一方、リアシートのようにシートクッションが直接フロアの上に載置されて取付けられている場合にはECUをシートクッションの下部に配置しづらいのでシートバックの後面側に配置していた。ここで、シートバックがシートクッションに対して回動軸を中心に回動可能に取付けられ倒伏可能とされたものである場合、シートバックにECUの重量が付加されるので倒伏の操作性が損なわれるという問題があった。
このような要請に鑑み本発明の課題は、シートクッションが直接フロア上に載置されて配置される乗物用シートにおいて、シートクッションにECUを合理的に取付けた乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、シートクッションが直接フロア上に載置されて配置される乗物用シートであって、前記シートクッションは、クッション体としてのクッションパッドと、該クッションパッドを支持する骨格としてのクッションフレームと、を有し、ECUが前記クッションフレームに取付けられた板状のブラケットの下面側に配置されるとともに前記ECUの下面側を覆って前記ブラケットに対して取付けられた補強板によって前記シートクッションから離脱しないように保持されていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートクッションが直接フロア上に載置されて配置される乗物用シートにおいて、シートクッションにECUを取付けることができる。このとき、ECUはクッションフレームに取付けられた板状のブラケットの下面側に配置されるとともにECUの下面側を覆ってブラケットに対して取付けられた補強板によってシートクッションから離脱しないように保持されている。これによって、シートクッションが直接フロア上に載置されて配置される乗物用シートにおいて、ECUに対する着座者からの荷重の印加を抑制してECUをシートクッションに取付けることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記乗物用シートはベンチタイプのシートであって、前記ECUは1個で、前記シートクッションのシート幅方向の中央部に配置されていることを特徴とする。
第2発明によれば、ECUが1個にまとめられ比較的乗員が着座する機会の少ない中央座席部分に配置されているのでブラケットや補強板の強度剛性を適正なものとして乗物用シートの重量を軽減できる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記ECUは前記クッションパッドの下面側に設けられた開口を下側に有する凹部の中に配置されていることを特徴とする。
第3発明によれば、ECUがクッションパッドの下面側に設けられた開口を下側に有する凹部の中に配置されているのでシートクッションの厚みの増大を抑制できる。
図1〜図6は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用リアシート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用リアシート1を自動車に取付けたときの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用リアシート1は、3人掛けのベンチシートであり、車室の幅と略同じ左右方向長さを有し、着座部となるシートクッション2と、背凭れとなるシートバック3と、を備えている。ここで、自動車用リアシート1が特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
図2に示すように、シートクッション2は、骨格を成すクッションフレーム10と、クッション材であるクッションパッド20と、表皮材であるクッションカバー30と、を備えている。シートクッション2とシートバック3は、自動車のフロアFに対して固定されている。シートバック3については、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートクッション2について説明していく。
図2〜図6に示すように、シートクッション2は、左右一対の左右座席部2Aと、各左右座席部2Aの間に配置される中央座席部2Bと、を有し、左右対称形状に形成されている。中央座席部2Bの下部には、自動車用リアシート1の動作を制御する電子制御ユニットであるECU40が配設されている。
図2に示すように、クッションフレーム10は、直径が約5mmの鋼製ワイヤを組み合わせて形成されており、クッションパッド20の中にインサート成形されてクッションパッド20と一体化されている。クッションフレーム10は、各左右座席部2Aの前部と中央座席部2Bの前部にわたって左右方向に延びる前横ワイヤ部11と、中央座席部2Bの前後方向中央部近傍において前横ワイヤ部11と平行に左右方向に延びる後横ワイヤ部12と、を有する。また、クッションフレーム10は、前横ワイヤ部11の左側端部と後横ワイヤ部12の左側端部とを連結して左側の左右座席部2Aの外周縁部に沿って延びる上面視で前方に開口した略U字状の左側ワイヤ部13を有する。さらに、クッションフレーム10は、前横ワイヤ部11の右側端部と後横ワイヤ部12の右側端部とを連結して右側の左右座席部2Aの外周縁部に沿って延びる上面視で前方に開口した略U字状の右側ワイヤ部14を有する。前横ワイヤ部11と後横ワイヤ部12は、シートクッション2の左右方向中心線に関して左右対称な位置に配置され互いに平行に前後方向に延びる左右一対の縦ワイヤ部15が架け渡し状に配設されることによって、連結されている。左右一対の縦ワイヤ部15の下端部は、後述するクッションパッド20の凹部21の上面部21aから線状に露出している。
図2及び図6に示すように、左右一対の縦ワイヤ部15の下面側には、上面視で長軸方向を左右方向とする略矩形状の板状のブラケット16が、架け渡し状に溶接によって取付けられている。クッションフレーム10がインサート成形によってクッションパッド20の中に配置され一体化されたとき、ブラケット16は、その下側の面が後述するクッションパッド20の凹部21の上面部21aから露出している。ブラケット16の下側の面の左右端部側には、それぞれ下方向に向かって延びるボルト16aが前後方向に2本並んで配設されている。ボルト16aは、後述する補強板17のボルト孔17c1に通してナットで締め付けることによりブラケット16に対して補強板17を取付けるためのものである。ブラケット16は、中央座席部2Bに着座した乗員から印加される荷重をほとんど変形することなくクッションフレーム10に伝達することができる。
図2〜図6に示すように、クッションパッド20は、クッションフレーム10をインサートした状態でウレタン発泡体により一体に成形されている。ウレタン発泡体は、ウレタン樹脂の発泡体であり、その密度は0.04g/cm3程度である。クッションパッド20の中央座席部2Bにおける着座面と反対側の面には下方に向けて開口する凹部21が形成されている。凹部21は、上面視で長軸方向を左右方向とする略矩形状をしている。凹部21の上面部21aは、後方に向かうにつれて下方に傾く傾斜面として形成され、上面部21aにその上側の面が当接するようにブラケット16が配置されている。クッションパッド20における各左右座席部2Aの下側面は、フロアFに当接する形状に形成されており、これによってクッションパッド20は、フロアFによって支持されている。
図2〜図6に示すように、クッションカバー30は、着座面側のファブリック等の表皮材に対して薄肉のウレタンスラブパッドが一体的に積層された面状部材をクッションパッド20の外形に沿うように複数のパーツに裁断して縫製により一体化したものである。クッションカバー30は、クッションパッド20の上面側(着座面側)に被せつけられて端末部等をクッションフレーム10に対して固定することによりクッションパッド20に対し取付けられている。
図2〜図6に示すように、クッションパッド20の凹部21の中には、ECU40が配置されている。ECU40は、直方体形状をしており上面側がブラケット16の下面側に当接した状態で下側から補強板17によって支持されている。補強板17は、上方に向けて開口した左右方向の断面が略U字状をした部材で底板部17aと、底板部17aの左右端部から斜め上方に向けて延びる左右一対の側板部17bと、を有する。さらに、補強板17は、左右一対の側板部17bのそれぞれの上端部から開口の反対側方向に向けて底板部17aと平行に延びる左右一対のフランジ部17cを有する。左右一対のフランジ部17cは、それぞれ前後方向に分離されていて分離されたそれぞれの先端部側に上下方向に貫通するボルト孔17c1が設けられている。ECU40の下面側に底板部17aの上面側を当接させてECU40の左右側面を左右一対の側板部17bの間に配置した状態で、左右2本ずつのブラケット16のボルト16aをそれぞれボルト孔17c1に通してナットで締結固定する。このとき、ECU40の上面側とブラケット16の下面側との間及び/又はECU40の下面側と底板部17aの上面側との間に緩衝材としてのシート状部材を配置してもよい。これによって、ECU40は、クッションパッド20の凹部21の中に配置されてクッションフレーム10に対して支持される。この状態で、シートクッション2をフロアFに対して載置して取付けると補強板17の下面側とフロアFの上面側との間には中央座席部2Bに乗員が着座してもその荷重により補強板17の下面側がフロアFの上面側に当接しない程度の隙が形成される。また、この状態でECU40と自動車用リアシート1内の各種電動装置との間を電気的に連結する配線(図示せず)が施される。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。自動車用リアシート1は、シートクッション2が直接フロアF上に載置されて配置されているにかかわらず、シートクッション2にECU40を取付けることができる。このとき、ECU40はクッションフレーム10に取付けられたブラケット16の下面側に配置されるとともにECU40の下面側を覆ってブラケット16に対して取付けられた補強板17によってシートクッション2から離脱しないように保持されている。これによって、ECU40に対する着座者からの荷重の印加を抑制してECU40をシートクッション2に取付けることができる。
また、自動車用リアシート1は、ベンチタイプのシートであって、ECU40は1個でシートクッション2のシート幅方向の中央部に配置されている。これによって、ECU40が1個にまとめられ比較的乗員が着座する機会の少ない中央座席部2Bに配置されているのでブラケット16や補強板17の強度剛性を適正なものとして自動車用リアシート1の重量を軽減できる。
さらに、ECU40はクッションパッド20の下面側に設けられた凹部21の中に配置されているので、シートクッション2の厚みの増大を抑制できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、ブラケット16や補強板17の底板部17aを平板状のものとして形成した。しかし、これに関わらず、強度剛性を高めるためにブラケット16や補強板17の底板部17aにリブ等の凹凸を設けてもよい。
2.上記実施形態においては、補強板17の底板部17aはフロアFに対して接触しないものとして構成した。しかし、これに関わらず、常時補強板17の底板部17aがフロアFに接触しているものとして構成してもよいし、乗員が着座した時のみ補強板17の底板部17aがフロアFに接触しているものとして構成してもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用リアシート(乗物用シート)
2 シートクッション
10 クッションフレーム
16 ブラケット
17 補強板
20 クッションパッド
21 凹部
40 ECU
F フロア
2 シートクッション
10 クッションフレーム
16 ブラケット
17 補強板
20 クッションパッド
21 凹部
40 ECU
F フロア
Claims (3)
- シートクッションが直接フロア上に載置されて配置される乗物用シートであって、
前記シートクッションは、クッション体としてのクッションパッドと、該クッションパッドを支持する骨格としてのクッションフレームと、を有し、
ECUが前記クッションフレームに取付けられた板状のブラケットの下面側に配置されるとともに前記ECUの下面側を覆って前記ブラケットに対して取付けられた補強板によって前記シートクッションから離脱しないように保持されている乗物用シート。 - 請求項1において、前記乗物用シートはベンチタイプのシートであって、前記ECUは1個で、前記シートクッションのシート幅方向の中央部に配置されている乗物用シート。
- 請求項2において、前記ECUは前記クッションパッドの下面側に設けられた開口を下側に有する凹部の中に配置されている乗物用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000770A JP2021109469A (ja) | 2020-01-07 | 2020-01-07 | 乗物用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020000770A JP2021109469A (ja) | 2020-01-07 | 2020-01-07 | 乗物用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021109469A true JP2021109469A (ja) | 2021-08-02 |
Family
ID=77058812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020000770A Pending JP2021109469A (ja) | 2020-01-07 | 2020-01-07 | 乗物用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021109469A (ja) |
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2020
- 2020-01-07 JP JP2020000770A patent/JP2021109469A/ja active Pending
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