JP2021030946A - 乗物用シート - Google Patents

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崇之 丹羽
Takayuki Niwa
崇之 丹羽
将弘 牛田
Masahiro Ushida
将弘 牛田
亮太 尾内
Ryota Ouchi
亮太 尾内
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Abstract

【課題】骨格部材であるワイヤフレームを一体発泡成形したシートパッドに簡潔な構造で送風装置を取付けたシートバックを有する乗物用シートを提供する。【解決手段】フロアFに固定され空調機能を備えたシートバック3を有する自動車用リアシート1である。シートバック3は、ワイヤを主体として骨格をなすバックフレーム10と、バックフレーム10が一体発泡成形されるクッション体としてのバックパッド20と、バックパッド20に設けられた通風路から空気を吸引する送風装置40と、を有している。送風装置40はバックフレーム10におけるバックパッド20から露出した上ブラケット15cと下ブラケット16cに対して取付ブラケット41を介して取付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、自動車用シートにおいてシートバックに空調機能を備えたものが知られている。特許文献1に記載された自動車用シートにおいては、クッション体としてのバックパッドを裏面側から支持する骨格としてのバックフレームに掛止されたスプリング構造体に送風装置が取付けられている。
特開2001−190358号公報
上述の自動車用シートにおいては、バックパッドを支持するためにバックフレームの強度・剛性を確保する必要があり、バックフレームの重量を軽減しにくいとともに、スプリング構造体がバックパッドとは分離されているために相対移動を生じ不快な振動が発生しやすい。これを回避するためにバックパッドの中にワイヤフレームを一体発泡成形したシートバックを自動車のボデーに固定する構造が考えられるがワイヤフレームに対して簡潔な構造で送風装置を取付けることが難しかった。
このような要請に鑑み本発明の課題は、骨格部材であるワイヤフレームを一体発泡成形したシートパッドに簡潔な構造で送風装置を取付けたシートバックを有する乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物のボデーに直接的又は間接的に固定され空調機能を備えたシートバックを有する乗物用シートであって、前記シートバックは、ワイヤを主体として骨格をなすワイヤフレームと、該ワイヤフレームが一体発泡成形されるクッション体としてのパッド体と、該パッド体に設けられた通風路に空気を供給又は吸引する送風装置と、を有しており、該送風装置は前記ワイヤフレームにおける前記パッド体から露出した露出部に対してブラケットを介して取付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、送風装置はパッド体に一体発泡成形されるワイヤフレームの露出部に対してブラケットを介して取付けられているので簡潔な構造で送風装置が取付けられるとともに、パッド体に対する相対移動が抑制され不快な振動が発生しにくい。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記露出部は、前記パッド体の着座面と反対側の面における上部と下部に配置され、前記ブラケットは着座面に対して略平行に延びる板状で前記露出部を連結して取付けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、上下の露出部は着座面に対して略平行に延びる板状のブラケットによって連結されているのでワイヤフレームの強度・剛性が確保される。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記ブラケットには面剛性を高めるためのリブが設けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、ワイヤフレームの強度・剛性がさらに高められる。
本発明の第4発明は、上記第2発明又は上記第3発明において、前記送風装置は前記ブラケットの着座面と反対側の面に取付けられていることを特徴とする。
第4発明によれば、送風装置をパッド体の着座面からより離隔した位置に配置されるので不快な振動が着座者の身体に伝わりにくい。
本発明の一実施形態の自動車用リアシートを斜め前方から見た斜視図である。 上記実施形態の自動車用リアシートのシートバックを斜め後方から見た分解斜視図である。 上記実施形態の自動車用リアシートのシートバックを後方から見た背面図である。 図3のIV部分を拡大して示す図である。 図3のV−V線で切断して示す断面図である。 図3のVI−VI線で切断して示す断面図である。
図1〜図6は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用リアシート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用リアシート1を自動車に取付けたときの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用リアシート1は、3人掛けのベンチシートであり、車室の幅と略同じ左右方向長さを有し、着座部となるシートクッション2と、背凭れとなるシートバック3と、を備えている。ここで、自動車用リアシート1が特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
図1に示すように、シートクッション2は、骨格を成すクッションフレーム2aと、クッション材であるクッションパッド2bと、表皮材であるクッションカバー2cと、を備えている。シートバック3は、骨格を成すバックフレーム10と、クッション材であるバックパッド20と、表皮材であるバックカバー30と、バックフレーム10に取付けられた送風装置40と、を備えている。シートクッション2とシートバック3は、自動車のフロアFに対して固定されている。シートクッション2については、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートバック3について説明していく。ここで、バックフレーム10とバックパッド20とフロアFが、それぞれ特許請求の範囲の「ワイヤフレーム」と「パッド体」と「乗物のボデー」に相当する。
図1〜図3に示すように、シートバック3は、左右一対の左右座席部1Aと、各左右座席部1Aの間に配置される中央座席部1Bと、を有し、左右対称形状に形成されている。各左右座席部1Aには、送風装置40が配設されて空調機能が備えられている。
図3に示すように、バックフレーム10は、直径が約5mmの鋼製ワイヤを組み合わせて形成されており、後述するバックパッド20の中にインサート成形されてバックパッド20と一体化されている。バックフレーム10は、各左右座席部1Aの左右方向(シート幅方向)外側において上下に延びる左右一対の外縦ワイヤ部11と、各左右座席部1Aの左右方向内側において上下に延びる左右一対の内縦ワイヤ部12と、を有する。また、バックフレーム10は、各外縦ワイヤ部11の上部と各内縦ワイヤ部12の上部を左右方向に延びて連結する上ワイヤ部13と、各外縦ワイヤ部11の下部と各内縦ワイヤ部12の下部を左右方向に延びて連結する下ワイヤ部14と、を有する。さらに、バックフレーム10は、外縦ワイヤ部11と内縦ワイヤ部12の間に配置された送風装置40を取付けるための左右一対の上取付ワイヤ部15及び左右一対の下取付ワイヤ部16を有する。
外縦ワイヤ部11は、上下方向に延びる主部11aと、主部11aの下端部から折り返されて主部11aに対して略平行に上下に延びる副部11bと、を有する。また、外縦ワイヤ部11は、上端部側が主部の上部に連結されるとともに、下端部側が主部の上下方向略中央部と副部11bの上端部側に連結される背面視でシート幅方向外側に開口する略U字状の補強部11cを有する。主部11aと副部11bの連結部にはブラケット11dが取付けられ、ブラケット11dはボルト(図示せず)でフロアFに固定される。上ワイヤ部13は、第1上ワイヤ部13aと、第1上ワイヤ部13aより下方に位置する第2上ワイヤ部13bと、を有する。第1上ワイヤ部13aの左右端部と第2上ワイヤ部13bの左右端部は、それぞれ、各外縦ワイヤ部11の上部に対して連結されている。第1上ワイヤ部13aの左右方向中央部と第2上ワイヤ部13bの左右方向中央部には、左右対称な位置に左右一対の内縦ワイヤ部12の上端部側が連結されている。下ワイヤ部14は、左右一対の内縦ワイヤ部12の下部間を架け渡し状に連結する板状部材14aと、板状部材14a左右端部と各外縦ワイヤ部11の下部との間を連結する略左右方向に延びる左右一対の第1下ワイヤ部14bと、を有する。また、下ワイヤ部14は、各第1下ワイヤ部14bの左右方向中央部と、各内縦ワイヤ部12の下端部と、を連結する背面視で上方に開口する略U字状の第2下ワイヤ部14cと、を有する。各外縦ワイヤ部11と上ワイヤ部13と下ワイヤ部14とは、背面視でシートバック3の外周形状に沿った矩形枠状をしている。各内縦ワイヤ部12の前側には、側面視で後方に開口を有する略U字状の第1補強ワイヤ部12aが取付けられている。各内縦ワイヤ部12の上端部側には、左右方向に延びる2本のワイヤが架け渡し状に連結されて構成された筒状ブラケット(図示せず)を支持するヘッドレストサポート支持部12bが配設されている。筒状ブラケットは、中央座席部1Bのヘッドレスト(図示せず)のヘッドレストサポートが挿入されて支持される部材である。各内縦ワイヤ部12の間には、ヘッドレストサポート支持部12bの下に、左右方向に延びる2本のワイヤが架け渡し状に連結されるとともに左右方向中央部にフック部12c1を有するフック支持部12cが配設されている。フック部12c1はフロアFに設けられた被係合部(図示せず)に対して係合される。各内縦ワイヤ部12の間には、フック支持部12cの下に、第2補強ワイヤ部12dが架け渡し状に取付けられ、第2補強ワイヤ部12dの下に第3補強ワイヤ部12eが架け渡し状に取付けられている。板状部材14aには、背面視で上方に開口した略U字状の取付ワイヤ部14a1の開口端部側が連結されている。取付ワイヤ部14a1の開口端部と反対側は、左右一対のブラケット14a2を介してフロアFに対して固定されている。
左右の上取付ワイヤ部15と、左右の下取付ワイヤ部16は、バックフレーム10の左右方向中央面に関して対称形状なので代表として右側の上取付ワイヤ部15と右側の下取付ワイヤ部16について説明する。
図3〜図6に示すように、上取付ワイヤ部15は、背面視で上方に開口した略U字状の上本体部15aと、上本体部15aの開口と反対側に連結された背面視で下方に開口した略U字状の上付帯部15bと、を有する。上本体部15aの開口端部側は、右側の外縦ワイヤ部11と右側の内縦ワイヤ部12の間の左右方向略中央部において、第1上ワイヤ部13aと第2上ワイヤ部13bに対して連結されている。上本体部15aが第1上ワイヤ部13aと第2上ワイヤ部13bに対して連結された状態で、上本体部15aの開口と反対側の底辺部15a1は左右方向に延びている。上本体部15aに上付帯部15bが連結された状態で、上付帯部15bの開口と反対側の底辺部15b1は底辺部15a1と平行に左右方向に延びている。底辺部15a1と底辺部15b1の前側に板状の上ブラケット15cが連結されている。上ブラケット15cは、背面視で下側に左右方向の幅が広い幅広部15c1を有する略矩形状の部材で、幅広部15c1の後側面15c11の左右端部には後方に向かって突出する左右一対のボルト15c12が配設されている。後述するように、バックフレーム10がバックパッド20の中にインサートされるようにバックパッド20が一体発泡成形されたとき幅広部15c1の後側面15c11はバックパッド20から露出するようになっている。上本体部15aの開口端部側には、左右方向に延びる2本のワイヤが架け渡し状に連結されて構成された筒状ブラケット(図示せず)を支持するヘッドレストサポート支持部15dが配設されている。筒状ブラケットは、右側の左右座席部1Aのヘッドレスト(図示せず)のヘッドレストサポートが挿入されて支持される部材である。上本体部15aの開口端部側には、ヘッドレストサポート支持部15dの下に、左右方向に延びる補強ワイヤ部15eが架け渡し状に連結されている。補強ワイヤ部15eの左端部側は上本体部15aへの連結部から左方に延びて右側の内縦ワイヤ部12の上端部側に連結されている。補強ワイヤ部15eの右端部側は上本体部15aへの連結部から右方に延びて右側の外縦ワイヤ部11の上端部側に連結されている。上本体部15aに対する補強ワイヤ部15eの連結部のうち右側の連結部には、フック部15fが取付けられている。フック部15fは、フロアFに設けられた被係合部(図示せず)に対して係合される。ここで、後側面15c11が特許請求の範囲の「露出部」に相当する。
図3〜図6に示すように、下取付ワイヤ部16は、背面視で下方に開口した略U字状の下本体部16aと、下本体部16aの開口と反対側に連結された左右方向に延びる下付帯部16bと、を有する。下本体部16aの開口端部側は、右側の外縦ワイヤ部11と右側の内縦ワイヤ部12の間の左右方向略中央部において、第1下ワイヤ部14bと第2下ワイヤ部14cに対して連結されている。さらに、下本体部16aは、第1下ワイヤ部14bとの連結部の上部において左右方向に延びる補強ワイヤ部16dによって右側の内縦ワイヤ部12に対して連結されている。下本体部16aの開口端部側において、右側の下端部は第1下ワイヤ部14bとの連結部から下方に向かって延ばされるとともに途中で上方に向かって折り返され上端部が第1下ワイヤ部14bに連結されてフック部16a1が形成されている。フック部16a1は、シートクッション2に設けられた被係合部(図示せず)に対して係合される。下本体部16aが第1下ワイヤ部14bと第2下ワイヤ部14cに対して連結された状態で、下本体部16aの開口と反対側の底辺部16a2は左右方向に延びている。下本体部16aに下付帯部16bが連結された状態で、下付帯部16bは底辺部16a2と平行に左右方向に延びている。底辺部16a2と下付帯部16bの前側に板状の下ブラケット16cが連結されている。下ブラケット16cは、背面視で上側に左右方向の幅が広い幅広部16c1を有する略矩形状の部材で、幅広部16c1の後側面16c11の左右端部には後方に向かって突出する左右一対のボルト16c12が配設されている。後述するように、バックフレーム10がバックパッド20の中にインサートされるようにバックパッド20が一体発泡成形されたとき幅広部16c1の後側面16c11はバックパッド20から露出するようになっている。上ブラケット15cの後側面15c11と下ブラケット16cの後側面16c11は、バックパッド20の着座面側とほぼ平行な同一面上にある。ここで、後側面16c11が特許請求の範囲の「露出部」に相当する。
図2、図5及び図6に示すように、バックパッド20は、バックフレーム10をインサートした状態でウレタン発泡体により一体に成形されている。ウレタン発泡体は、ウレタン樹脂の発泡体であり、その密度は0.04g/cm3程度である。バックパッド20の着座面側には、着座した時の感触を和らげるためのウレタンスラブパッド21が配設されている。バックパッド20の各左右座席部1Aにおける着座面と反対側の面には後方に向けて開口する凹部20aが形成されている。左右の凹部20aは、バックパッド20の左右方向中央面に関して対称形状なので代表として右側の凹部20aについて説明する。凹部20aは、右側の左右座席部1Aの略中央部に位置する中央凹部20a1と、中央凹部20a1と連通して上方に向けて延びる上凹部20a2と、中央凹部20a1と連通して下方に向けて延びる下凹部20a3と、を有する。上凹部20a2の上端部にはバックパッド20とウレタンスラブパッド21を厚み方向に貫通する上貫通孔20a21が設けられている。下凹部20a3の下端部にはバックパッド20とウレタンスラブパッド21を厚み方向に貫通する下貫通孔20a31が設けられている。さらに、凹部20aは、中央凹部20a1と連通して右斜め上方又は左斜め上方に向けて延びる左右一対の上斜め凹部20a4と、中央凹部20a1と連通して右斜め下方又は左斜め下方に向けて延びる左右一対の下斜め凹部20a5と、を有する。左右一対の上斜め凹部20a4の各上端部と左右一対の下斜め凹部20a5の各下端部には、バックパッド20とウレタンスラブパッド21を厚み方向に貫通する貫通孔(図示せず)が設けられている。バックパッド20の後面側(着座面と反対側)には、凹部20aの開口を塞ぐ蓋部材22が外周部分をバックパッド20に接着することによって取付けられている。蓋部材22は、低通気度のフェルト状部材であり、中央凹部20a1に対応する位置に円形の開口部22aが設けられている。これによって、開口部22aを通じて凹部20aの中の空気を後方に向けて吸引することができるようになっている。ここで、凹部20aが特許請求の範囲の「通風路」に相当する。
図2、図5及び図6に示すように、バックカバー30は、着座面側のファブリック等の表皮材に対して薄肉のウレタンスラブパッドが一体的に積層された面状部材をバックパッド20の外形に沿うように複数のパーツに裁断して縫製により一体化したものである。バックカバー30は、バックパッド20の前面側(着座面側)に被せつけられて端末部等をバックフレーム10に対して固定することによりバックパッド20に対し取付けられている。バックカバー30は、良好な通気性を有しバックパッド20の凹部20aを通じて空気が吸引されると着座乗員の身体の周辺部に空気流を生じさせ空調機能を発揮させることができる。
図4〜図6に示すように、送風装置40は、ケース40aの中に図示しないファン及びモータが配置されて構成されており、前側(着座面側)から吸引した空気を後側(着座面と反対側)に排出可能とされている。ケース40aの後側にはモータに電力を供給するための配線コネクタ40bが配設されている。ケース40aは、その外周部分に気密を保持するためのウレタンスラブ製のシールド部材42を介在させて取付ブラケット41に対して取付けられている。取付ブラケット41は、背面視で略矩形状をした板状部材で中央部に円形の開口41aが設けられている。また、取付ブラケット41は、上端部にバックパッド20に対して取付けられるときその前面側が幅広部15c1の後側面15c11に当接する上取付部41bが設けられ、上取付部41bの左右端部にはボルト15c12を通す左右一対のボルト孔が設けられている。取付ブラケット41は、下端部にバックパッド20に対して取付けられるときその前面側が幅広部16c1の後側面16c11に当接する下取付部41cが設けられ、下取付部41cの左右端部にはボルト16c12を通す左右一対のボルト孔が設けられている。取付ブラケット41には、剛性を確保するための上下方向に延びる左右一対のリブ41dが設けられている。ここで、取付ブラケット41が特許請求の範囲の「ブラケット」に相当する。
図4〜図6に基づいてバックパッド20に対し送風装置40を取付ける手順について説明する。まず、バックフレーム10をインサートしてバックパッド20を一体発泡成形する。このとき、バックフレーム10における、上ブラケット15cの幅広部15c1の後側面15c11と、下ブラケット16cの幅広部16c1の後側面16c11と、は外部に露出した状態でバックフレーム10がバックパッド20にインサートされる。次に、バックパッド20後面側(着座面と反対側)に凹部20aの開口を塞ぐように蓋部材22を取付ける。そして、送風装置40を取付けた状態の取付ブラケット41をバックフレーム10に対して取付ける。具体的には、上ブラケット15cの幅広部15c1の後側面15c11に取付ブラケット41の上取付部41bの前面側を当接させ上ブラケット15cのボルト15c12を取付ブラケット41のボルト孔に通した状態でナット締めする。また、下ブラケット16cの幅広部16c1の後側面16c11に取付ブラケット41の下取付部41cの前面側を当接させ下ブラケット16cのボルト16c12を取付ブラケット41のボルト孔に通した状態でナット締めする。このとき、蓋部材22の開口部22aと取付ブラケット41の開口41aとは一致して空気の流通が可能となる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。送風装置40はバックパッド20に一体発泡成形されるバックフレーム10の上ブラケット15cの後側面15c11と下ブラケット16cの後側面16c11に対して取付ブラケット41を介して取付けられている。これによって、簡潔な構造でバックパッド20に対して送風装置40が取付けられるとともに、バックパッド20に対する送風装置40の相対移動が抑制され不快な振動が発生しにくい。また、上ブラケット15cの後側面15c11と下ブラケット16cの後側面16c11とは、着座面に対して略平行に延びる板状の取付ブラケット41によって連結されているのでバックフレーム10の強度・剛性が確保される。さらに、取付ブラケット41には面剛性を高めるためのリブ41dが設けられているので、バックフレーム10の強度・剛性がさらに高められる。加えて、送風装置40は取付ブラケット41の着座面と反対側の面に取付けられているので、送風装置40が着座者の身体からより離隔した位置に配置されることになり不快な振動が着座者の身体に伝わりにくい。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、送風装置40は、凹部20aの中の空気を後方に向けて吸引するものとして構成したが、これに限らず、凹部20aの中に後方から空気を送り込むものとして構成してもよい。この場合には、送り込まれた空気はバックカバー30を通して着座者の身体に向けて放出される。
2.上記実施形態においては、バックフレーム10の上ブラケット15cの後側面15c11と下ブラケット16cの後側面16c11をバックパッド20の外部に露出する露出部として構成した。しかし、これに限らず、バックフレーム10を構成するワイヤの一部がバックパッド20の外部に露出するものであってもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用リアシート(乗物用シート)
3 シートバック
10 バックフレーム(ワイヤフレーム)
11 外縦ワイヤ部
12 内縦ワイヤ部
13 上ワイヤ部
14 下ワイヤ部
15 上取付ワイヤ部
15c 上ブラケット
15c1 幅広部
15c11 後側面
15c12 ボルト
16 下取付ワイヤ部
16c 下ブラケット
16c1 幅広部
16c11 後側面
16c12 ボルト
20 バックパッド(パッド体)
20a 凹部(通風路)
22 蓋部材
30 バックカバー
40 送風装置
41 取付ブラケット(ブラケット)
41b 上取付部
41c 下取付部
41d リブ
F フロア(乗物のボデー)

Claims (4)

  1. 乗物のボデーに直接的又は間接的に固定され空調機能を備えたシートバックを有する乗物用シートであって、
    前記シートバックは、ワイヤを主体として骨格をなすワイヤフレームと、該ワイヤフレームが一体発泡成形されるクッション体としてのパッド体と、該パッド体に設けられた通風路に空気を供給又は吸引する送風装置と、を有しており、
    該送風装置は前記ワイヤフレームにおける前記パッド体から露出した露出部に対してブラケットを介して取付けられている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記露出部は、前記パッド体の着座面と反対側の面における上部と下部に配置され、前記ブラケットは着座面に対して略平行に延びる板状で前記露出部を連結して取付けられている乗物用シート。
  3. 請求項2において、前記ブラケットには面剛性を高めるためのリブが設けられている乗物用シート。
  4. 請求項2又は請求項3において、前記送風装置は前記ブラケットの着座面と反対側の面に取付けられている乗物用シート。
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