JP2021107631A - 水上構造物の構築 - Google Patents
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Abstract
Description
1.水上のコンクリート打ち
水上構造物を上記のように構築する工事では、水上でのコンクリート打ちの際、底型枠にするプレキャストコンクリート版の周縁に側型枠を設置する型枠組立作業の外に、型枠にコンクリートを打ち込む作業と、型枠内のコンクリートの上面を均す作業がある。コンクリートの養生後には、側型枠を取り外す作業がある。これらの作業では、底型枠のプレキャストコンクリート版を足場として使用することができない。従って、水上のコンクリート打ち作業において、作業者の安全性や作業能率が高いとは言い難い。
水上構造物を上記のように構築する工事では、プレキャストコンクリート版は、クレーン船のクレーンで吊り下げ、上面の上に杭の上端が突き出した状態を維持している間に、2本の吊下げ用梁部材を、順次、クレーン船の別のクレーンで吊り下げ、杭の上方位置に移送して下降し、杭の上に載せる。従って、クレーン船のクレーンは、プレキャストコンクリート版用と吊下げ用梁部材用との2基が必要となる。その上、プレキャストコンクリート版を移送して下降する操作と、2本の吊下げ用梁部材を順次移送して下降する操作が掛る。3度のクレーン操作が必要になる。従って、作業能率が高いとは言い難い。
水上構造物を上記のように構築する工事では、水底に打ち込んだ杭は上端の水平位置が設計位置からずれることが多い。杭の打込み誤差を考慮して、プレキャストコンクリート版は杭孔の径を杭の外径より大きくしている。杭孔に杭が貫通した状態では、杭孔の内周面と杭の外周面との間に隙間が生ずる。杭周りの隙間が広いと、コンクリート打ちの際、コンクリートがその隙間に流入して流下し、水中に流入することがある。杭周りの隙間からのコンクリート漏れを防ぐには、杭孔の径を杭の外径に近づける一方、杭の打込み誤差を少なくする必要がある。杭の正確な打込みには多くの手間が掛る。作業能率が高いとは言い難い。
1.プレキャストコンクリート版の外周りの足場
水上のコンクリート打ち作業における安全性や作業能率を高めるため、底型枠にするプレキャストコンクリート版は、外周りに作業者の足場を取り付けることにする。足場の取付け作業は地上で行う。足場付のプレキャストコンクリート版をクレーン船で杭打ち現場に水上輸送する。プレキャストコンクリート版に付属の足場の上で水上作業を行う。
足場は、プレキャストコンクリート版の側面から外側に張り出した床にし、床上で作業者が作業をすることができる作業床にする。また、プレキャストコンクリート版の外周りに沿って作業者が移動することができる通路にする。
クレーン船のクレーン操作の作業能率を高めるため、プレキャストコンクリート版の上に吊下げ基体を配置し、上下のそれらを吊り棒で連結する。そして、吊下げ基体は、クレーンで吊り上げ、下にプレキャストコンクリート版が吊り棒で吊り下がった状態にする。その状態で、杭の上方位置に移送して下降させる。プレキャストコンクリート版は、杭孔に杭の頭部を差し込み、上面の上に杭の上端を突き出す。吊下げ基体は、杭の上端に載せる。プレキャストコンクリート版は、杭の上に載った吊下げ基体から吊り棒で吊り下がった状態になる。
クレーン船のクレーンは、プレキャストコンクリート版と吊下げ基体を一緒にして取り扱うので、1基で済み、操作の手間が一度で済む。
プレキャストコンクリート版は、地上で、上記のように、外周りに足場を設け、上側に吊下げ基体を配置し、吊下げ基体と吊り棒で連結する。そして、上記のように、クレーン船のクレーン操作で、足場付のプレキャストコンクリート版は、杭の上に載った吊下げ基体から吊り棒で吊り下がった状態にする。そして、作業者は、プレキャストコンクリート版に付属の足場の上で作業する。底型枠のプレキャストコンクリート版は、周縁に側型枠を設置して型枠を構成する。型枠にはコンクリートを打ち込む。コンクリートには、プレキャストコンクリート版の上に突き出た杭の頭部、吊下げ基体と吊り棒を埋没する。型枠内のコンクリートは、上面を均す。コンクリートの養生後には、側型枠を取り外す。底型枠のプレキャストコンクリート版は、取り外しせずに残置する。すると、残置底型枠のプレキャストコンクリート版と現場打ちコンクリートが一体化して構造物が構築される。その後、足場は、プレキャストコンクリート版から取り外す。
なお、側型枠は、プレキャストコンクリートパネルにして現場打ちコンクリートと一体化し、取り外しせずに残置することもできる。また、側型枠をプレキャストコンクリート版の周縁に設置して型枠を構成する作業は、プレキャストコンクリート版を杭に水上輸送する前に、陸上で行うこともできる。
更に、型枠内に配筋して鉄筋を現場打ちコンクリートに埋没し、現場打ちコンクリートを鉄筋コンクリートにすることもできる。
プレキャストコンクリート版は、下面に重ねて漏れ止め板を取り付ける。漏れ止め板は、杭孔に向けて前進可能にし、前縁部を杭孔に突き出し可能にする。漏れ止め板の前縁部は、杭の外周面に嵌って接する凹状にする。
コンクリート打ちの前に、漏れ止め板は、杭孔に貫通した杭に向けて前進させ、凹状の前縁部を杭の外周面に嵌めて接触させる。すると、漏れ止め板の凹状の前縁部が杭孔の内周面と杭の外周面との間の隙間の下端開口を閉鎖することになる。杭周りの隙間を閉鎖した後、コンクリート打ちを行う。杭周りの隙間からコンクリートが漏れ出さない。
漏れ止め板をプレキャストコンクリート版の下面に取り付ける作業は、プレキャストコンクリート版を杭に水上輸送する前に、陸上で行う。水上で行うこともできる。
1.足場の構造
足場の具体的な構造例は、プレキャストコンクリート版の側面に床受け梁を片持ち梁状に外側に張り出して取り付ける。床受け梁は、複数にし、間隔を置いて配列する。それらの床受け梁の上には床板を掛け渡して敷き並べる。床受け梁と床板でプレキャストコンクリート版の外周りに床、通路を構成する。床受け梁は、プレキャストコンクリート版から取外し可能にする。好ましくは、床板は、床受け梁から取外し可能にする。
また、好ましくは、作業者の落水を防止するため、安全防護柵を床、通路の外縁に沿って取り付ける。
吊下げ基体の具体的な構造例は、プレキャストコンクリート版の上に載置用横棒部材を配置し、載置用横棒部材の上に吊下げ用横棒部材を載せる。載置用横棒部材は、杭の上に載せる構成にする。吊下げ用横棒部材は、プレキャストコンクリート版を吊り棒で吊り下げる構成にする。
吊下げ用横棒部材は、貫通孔を上下方向に設ける。貫通孔には、吊り棒を上下方向に移動可能に通す。吊り棒は、下端部を、吊下げ用横棒部材の下に突き出し、載置用横棒部材の下面位置より下に配してプレキャストコンクリート版の上面に連結する。吊り棒の上端部は、ネジ軸にし、吊下げ用横棒部材の上に突き出し、ナットを螺合する。
載置用横棒部材は、複数にし、間隔を置いて並列する。吊下げ用横棒部材は、複数にし、間隔を置いて並列する。各吊下げ用横棒部材は、それぞれ、各載置用横棒部材と交差させて配列する。
吊下げ基体は、載置用横棒部材をクレーンで吊り上げると、吊下げ用横棒部材が上昇し、上昇途中で吊下げ用横棒部材の上面にナットが当たり、吊下げ用横棒部材と一緒にナットと吊り棒が上昇して足場付のプレキャストコンクリート版が持ち上がる構成にする。
コンクリート漏れ止めの具体的な構造例は、漏れ止め板の前縁部を杭の外周面に嵌って接する凹状にする。なお、杭が円形断面であると、凹状は円弧凹状になる。漏れ止め板は、上面と下面の間にボルト孔を貫通する。プレキャストコンクリート版は、下面にインサートのネジ穴を開ける。漏れ止め板は、プレキャストコンクリート版の下面に重ね、ボルト孔をネジ穴に連通する。ボルトは、座金に通し、ボルト孔を経てネジ穴に捩じ込む。すると、ボルトと座金で漏れ止め板がプレキャストコンクリート版の下面に取り付けられる。ボルト孔は、漏れ止め板を移動可能にする形状寸法にする。座金は、ボルト孔を覆う形状寸法にする。ボルト孔と座金は、通常より大きくなる。
ボルトの捩じ込みを強くすると、ボルトの頭が座金を介して漏れ止め板をプレキャストコンクリート版の下面に強く押し付け、漏れ止め板が固定される。ボルトの捩じ込みを弱くすると、漏れ止め板が移動可能になる。漏れ止め板は、杭孔に向けて前進可能にし、凹状の前縁部を杭孔に突き出し可能にする。
プレキャストコンクリート版は、上面と下面の間に杭孔を貫通し、外周りに足場を取り付け、上側に吊下げ基体を配置し、吊下げ基体と吊り棒で連結し、
足場は、プレキャストコンクリート版の側面から外側に張り出した床にし、床上で作業者が作業をすることができる作業床にし、また、プレキャストコンクリート版の外周りに沿って作業者が移動することができる通路にしており、
吊下げ基体は、クレーン船のクレーンで吊り上げ、下側に足場付のプレキャストコンクリート版を吊り棒で吊り下げた状態で、杭の上方位置に移送して下降させ、プレキャストコンクリート版の杭孔に杭の頭部を差し込んでプレキャストコンクリート版の上に杭の上端を突き出し、吊下げ基体を杭の上端に載せ、足場付のプレキャストコンクリート版を、杭の上に載った吊下げ基体から吊り棒で吊り下げた状態にし、
次に、プレキャストコンクリート版は底型枠にし、底型枠の周縁に側型枠を設置して型枠を構成し、型枠にコンクリートを打ち込み、型枠内のコンクリートにプレキャストコンクリート版上に突き出た杭の頭部、吊下げ基体と吊り棒を埋没し、型枠内のコンクリートの上面を均し、
型枠内のコンクリートの養生後、側型枠を取り外し、底型枠のプレキャストコンクリート版を残置し、残置底型枠のプレキャストコンクリート版と現場打ちコンクリートを一体化して構造物を構築し、
その後、プレキャストコンクリート版から足場を取り外すことを特徴とする水上構造物の構築方法。
2.上記1の水上構造物の構築方法において、
側型枠は、プレキャストコンクリートパネルにし、取り外しせずに残置し、残置側型枠のプレキャストコンクリートパネル、残置底型枠のプレキャストコンクリート版と現場打ちコンクリートを一体化して構造物を構築することを特徴とする。
3.上記1又は2の水上構造物の構築方法において、
側型枠をプレキャストコンクリート版の周縁に設置して型枠を構成する作業は、プレキャストコンクリート版を杭に水上輸送する前に、陸上で行うことを特徴とする。
4.上記1、2又は3の水上構造物の構築方法において、
型枠内に配筋して鉄筋をコンクリートに埋没し、現場打ちコンクリートを鉄筋コンクリートにすることを特徴とする。
5.上記1〜4のいずれかの水上構造物の構築方法において、
プレキャストコンクリート版は、下面に重ねて漏れ止め板を取り付け、漏れ止め板を杭孔に向けて前進させて凹状の前縁部を杭孔に突き出し可能にし、
コンクリート打ちの前に、漏れ止め板を、杭孔に貫通した杭に向けて前進させ、凹状の前縁部を杭の外周面に嵌めて接触させ、凹状の前縁部で、杭孔の内周面と杭の外周面との間の隙間の下端開口を閉鎖することを特徴とする。
6.上記1〜5のいずれかの水上構造物の構築方法において使用する足場であって、
プレキャストコンクリート版の側面に床受け梁を片持ち梁状に外側に張り出して取り付け、床受け梁を、複数にし、間隔を置いて配列し、それらの床受け梁の上に床板を掛け渡して敷き並べており、
床受け梁は、プレキャストコンクリート版から取外し可能にしていることを特徴とする足場。
7.上記6の足場において、
作業者の落水を防止する安全防護柵を床、通路の外縁に沿って取り付けていることを特徴とする足場。
8.上記1〜5のいずれかの水上構造物の構築方法において使用する吊下げ基体であって、
プレキャストコンクリート版の上に載置用横棒部材を配置し、載置用横棒部材の上に吊下げ用横棒部材を載せ、
載置用横棒部材は杭の上に載せる構成にし、吊下げ用横棒部材はプレキャストコンクリート版を吊り下げる構成にし、
クレーンで載置用横棒部材を吊り上げると、吊下げ用横棒部材が上昇してプレキャストコンクリート版が持ち上がる構成にしていることを特徴とする吊下げ基体。
9.上記8の吊下げ基体において、
吊下げ用横棒部材は、貫通孔を上下方向に設け、貫通孔に吊り棒を上下方向に移動可能に通し、
吊り棒は、下端部を、吊下げ用横棒部材の下に突き出し、載置用横棒部材の下面位置より下に配してプレキャストコンクリート版の上面に連結し、吊り棒の上端部は、ネジ軸にし、吊下げ用横棒部材の上に突き出し、ナットを螺合し、
クレーンで載置用横棒部材を吊り上げると、上昇途中の吊下げ用横棒部材の上面にナットが当たり、吊下げ用横棒部材と一緒にナットと吊り棒が上昇してプレキャストコンクリート版が持ち上がる構成にしていることを特徴とする。
10.上記8又は9の吊下げ基体において、
載置用横棒部材は、複数にし、間隔を置いて並列し、吊下げ用横棒部材は、複数にし、間隔を置いて並列し、
各吊下げ用横棒部材は、それぞれ、各載置用横棒部材と交差させて配列していることを特徴とする。
11.上記5の水上構造物の構築方法において使用するコンクリート漏れ止め構造であって、
プレキャストコンクリート版は、下面にインサートのネジ穴を開け、
漏れ止め板は、前縁部を杭の外周面に嵌って接する凹状にし、上面と下面の間にボルト孔を貫通し、プレキャストコンクリート版の下面に重ね、ボルト孔をネジ穴に連通し、
ボルトは、座金に通し、ボルト孔を経てネジ穴に捩じ込み、ボルトと座金で漏れ止め板をプレキャストコンクリート版の下面に取り付け、
ボルト孔は漏れ止め板の移動を可能にする形状寸法にし、座金はボルト孔を覆う形状寸法にし、
ボルトの捩じ込みを強くすると、ボルトの頭が座金を介して漏れ止め板をプレキャストコンクリート版の下面に強く押し付け、漏れ止め板が固定される構成にし、
ボルトの捩じ込みを弱くすると、漏れ止め板は、移動可能になり、杭孔に向けて前進可能になって、凹状の前縁部が杭孔に突き出し可能になることを特徴とする。
杭1は、図示例では頭部が水上に露出しているが、水に浸かっている場合もある。また、杭1は、実施例では円形断面の鋼管杭にしているが、その他の形状、構造や材質の杭にすることができる。
また、プレキャストコンクリート版6は、図4〜図6に示すように、外周りに作業者の足場8を取外し可能に取り付けている。足場8は、プレキャストコンクリート版6の側面から外側に張り出した作業床にし、プレキャストコンクリート版6の外周りに沿って作業者が移動することができる通路にしている。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。次のような変形が例示される。
1.上記の実施形態において、杭1は、4本にしているが、その他の本数にする。
2.上記の実施形態において、プレキャストコンクリート版6、コンクリート構造物33は、長方形の板形状にしているが、その他の形状にする。
3.上記の実施形態において、吊下げ基体16は、載置用横棒部材17を2本にしているが、その他の本数にする。
4.上記の実施形態において、吊下げ基体16は、1本の載置用横棒部材17を載せる杭1を2本にしているが、その他の本数にする。
5.上記の実施形態において、漏れ止め板36は、4枚にしているが、その他の枚数にする。
2 嵌め込み溝
6 プレキャストコンクリート版
7 杭孔
8 作業者の足場、足場
9 床受け梁
10 床板
11 安全防護柵
16 吊下げ基体
17 載置用横棒部材
18 吊下げ用横棒部材
19 吊り棒
20 ナット
26 クレーンの吊り索
32 コンクリート、現場打ちコンクリート
31 側型枠
33 コンクリート構造物
36 漏れ止め板
37 円弧凹状の前縁部、前縁部
38 隙間、杭周りの隙間
39 無収縮モルタル
40 ボルト孔
41 ボルト
42 座金
Claims (11)
- 水底に打ち込んだ杭の頭部に、地上で製作したプレキャストコンクリート版と現場打ちコンクリートを一体化した構造物を構築する方法において、
プレキャストコンクリート版は、上面と下面の間に杭孔を貫通し、外周りに足場を取り付け、上側に吊下げ基体を配置し、吊下げ基体と吊り棒で連結し、
足場は、プレキャストコンクリート版の側面から外側に張り出した床にし、床上で作業者が作業をすることができる作業床にし、また、プレキャストコンクリート版の外周りに沿って作業者が移動することができる通路にしており、
吊下げ基体は、クレーン船のクレーンで吊り上げ、下側に足場付のプレキャストコンクリート版を吊り棒で吊り下げた状態で、杭の上方位置に移送して下降させ、プレキャストコンクリート版の杭孔に杭の頭部を差し込んでプレキャストコンクリート版の上に杭の上端を突き出し、吊下げ基体を杭の上端に載せ、足場付のプレキャストコンクリート版を、杭の上に載った吊下げ基体から吊り棒で吊り下げた状態にし、
次に、プレキャストコンクリート版は底型枠にし、底型枠の周縁に側型枠を設置して型枠を構成し、型枠にコンクリートを打ち込み、型枠内のコンクリートにプレキャストコンクリート版上に突き出た杭の頭部、吊下げ基体と吊り棒を埋没し、型枠内のコンクリートの上面を均し、
型枠内のコンクリートの養生後、側型枠を取り外し、底型枠のプレキャストコンクリート版を残置し、残置底型枠のプレキャストコンクリート版と現場打ちコンクリートを一体化して構造物を構築し、
その後、プレキャストコンクリート版から足場を取り外すことを特徴とする水上構造物の構築方法。 - 側型枠は、プレキャストコンクリートパネルにし、取り外しせずに残置し、残置側型枠のプレキャストコンクリートパネル、残置底型枠のプレキャストコンクリート版と現場打ちコンクリートを一体化して構造物を構築することを特徴とする請求項1に記載の水上構造物の構築方法。
- 側型枠をプレキャストコンクリート版の周縁に設置して型枠を構成する作業は、プレキャストコンクリート版を杭に水上輸送する前に、陸上で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の水上構造物の構築方法。
- 型枠内に配筋して鉄筋をコンクリートに埋没し、現場打ちコンクリートを鉄筋コンクリートにすることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の水上構造物の構築方法。
- プレキャストコンクリート版は、下面に重ねて漏れ止め板を取り付け、漏れ止め板を杭孔に向けて前進させて凹状の前縁部を杭孔に突き出し可能にし、
コンクリート打ちの前に、漏れ止め板を、杭孔に貫通した杭に向けて前進させ、凹状の前縁部を杭の外周面に嵌めて接触させ、凹状の前縁部で、杭孔の内周面と杭の外周面との間の隙間の下端開口を閉鎖することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水上構造物の構築方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の水上構造物の構築方法において使用する足場であって、
プレキャストコンクリート版の側面に床受け梁を片持ち梁状に外側に張り出して取り付け、床受け梁を、複数にし、間隔を置いて配列し、それらの床受け梁の上に床板を掛け渡して敷き並べており、
床受け梁は、プレキャストコンクリート版から取外し可能にしていることを特徴とする足場。 - 作業者の落水を防止する安全防護柵を床、通路の外縁に沿って取り付けていることを特徴とする請求項6に記載の足場。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水上構造物の構築方法において使用する吊下げ基体であって、
プレキャストコンクリート版の上に載置用横棒部材を配置し、載置用横棒部材の上に吊下げ用横棒部材を載せ、
載置用横棒部材は杭の上に載せる構成にし、吊下げ用横棒部材はプレキャストコンクリート版を吊り下げる構成にし、
クレーンで載置用横棒部材を吊り上げると、吊下げ用横棒部材が上昇してプレキャストコンクリート版が持ち上がる構成にしていることを特徴とする吊下げ基体。 - 吊下げ用横棒部材は、貫通孔を上下方向に設け、貫通孔に吊り棒を上下方向に移動可能に通し、
吊り棒は、下端部を、吊下げ用横棒部材の下に突き出し、載置用横棒部材の下面位置より下に配してプレキャストコンクリート版の上面に連結し、吊り棒の上端部は、ネジ軸にし、吊下げ用横棒部材の上に突き出し、ナットを螺合し、
クレーンで載置用横棒部材を吊り上げると、上昇途中の吊下げ用横棒部材の上面にナットが当たり、吊下げ用横棒部材と一緒にナットと吊り棒が上昇してプレキャストコンクリート版が持ち上がる構成にしていることを特徴とする請求項8に記載の吊下げ基体。 - 載置用横棒部材は、複数にし、間隔を置いて並列し、吊下げ用横棒部材は、複数にし、間隔を置いて並列し、
各吊下げ用横棒部材は、それぞれ、各載置用横棒部材と交差させて配列していることを特徴とする請求項8又は9に記載の吊下げ基体。 - 請求項5に記載の水上構造物の構築方法において使用するコンクリート漏れ止め構造であって、
プレキャストコンクリート版は、下面にインサートのネジ穴を開け、
漏れ止め板は、前縁部を杭の外周面に嵌って接する凹状にし、上面と下面の間にボルト孔を貫通し、プレキャストコンクリート版の下面に重ね、ボルト孔をネジ穴に連通し、
ボルトは、座金に通し、ボルト孔を経てネジ穴に捩じ込み、ボルトと座金で漏れ止め板をプレキャストコンクリート版の下面に取り付け、
ボルト孔は漏れ止め板の移動を可能にする形状寸法にし、座金はボルト孔を覆う形状寸法にし、
ボルトの捩じ込みを強くすると、ボルトの頭が座金を介して漏れ止め板をプレキャストコンクリート版の下面に強く押し付け、漏れ止め板が固定される構成にし、
ボルトの捩じ込みを弱くすると、漏れ止め板は、移動可能になり、杭孔に向けて前進可能になって、凹状の前縁部が杭孔に突き出し可能になることを特徴とするコンクリート漏れ止め構造。
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